JPH086060Y2 - ジェットルームにおける給糸処理装置 - Google Patents

ジェットルームにおける給糸処理装置

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JPH086060Y2
JPH086060Y2 JP1989153122U JP15312289U JPH086060Y2 JP H086060 Y2 JPH086060 Y2 JP H086060Y2 JP 1989153122 U JP1989153122 U JP 1989153122U JP 15312289 U JP15312289 U JP 15312289U JP H086060 Y2 JPH086060 Y2 JP H086060Y2
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金平 三矢
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株式会社豊田自動織機製作所
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    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D51/00Driving, starting, or stopping arrangements; Automatic stop motions
    • D03D51/18Automatic stop motions
    • D03D51/34Weft stop motions

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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、緯糸チーズと巻付方式の緯糸測長貯留装置
との間、あるいは緯糸測長貯留装置と緯入れ用メインノ
ズルとの間の緯糸切れといった給糸ミス発生の場合に新
たな緯糸の給糸処理を行なう装置に関するものである。
[従来の技術] この種の給糸処理装置が特開昭63−264949号公報に開
示されている。この従来装置では吸引案内体が緯糸チー
ズの周面近傍の吸引把持作用位置で緯糸チーズ上の緯糸
先端部を吸引把持し、緯糸先端部を吸引把持した吸引案
内体が巻付方式の緯糸測長貯留装置に接続する導入管側
へ移動配置されるようになっている。緯糸測長貯留装置
に接続する導入管側へ移動配置された吸引案内体に吸引
把持されている緯糸先端部は導入管の吸引作用によって
導入管内へ吸引導入され、緯糸測長貯留装置へ通され
る。
[考案が解決しようとする課題] 吸引案内体に吸引把持される緯糸先端部の吸引把持形
状は直線状であるが、吸引あるいは吹きつけといった搬
送流の作用を受ける直線状の糸の被作用面積は僅かであ
り、このような直線状の糸に搬送流を作用させて別位置
へ移動する搬送方式では確実性に欠ける。
本考案は搬送流を利用した糸移動の確実性を達成し得
る給糸処理装置を提供することを目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] そのために本考案では、緯糸を密集保持する密集保持
手段と、密集保持手段の密集保持領域を引き取り作用位
置と待機位置とに切り換え配置する切り換え手段と、前
記密集保持領域の待機位置を通過する搬送流を生成する
搬送流生成手段とにより給糸処理装置を構成した。
[作用] 緯糸チーズから緯糸先端部を引き出す場合、密集保持
手段の密集保持領域が緯糸チーズ近傍の引き取り作用位
置に配置され、緯糸チーズ上の緯糸先端部がこの密集保
持領域上に引き取られて密集保持される。この保持方式
としては例えばネットを介した吸引把持方式があり、緯
糸チーズ上の緯糸先端部がネット上に密集保持される。
あるいはブラシの先端に密集状態に付着保持する方式が
ある。このように緯糸先端部を密集保持した密集保持手
段の密集保持領域が待機位置に切り換え配置されると搬
送流生成手段の搬送作用を受け、密集保持領域上に密集
保持された緯糸が搬送流によって所定方向へ移動する。
[実施例] 以下、本考案を具体化した一実施例を第1〜11図に基
づいて説明する。
織機機台の側方には給糸台1が載置されており、給糸
台1の上枠1aの上面には支軸2が回転可能に立設支持さ
れていると共に、支軸2の上端にはターンテーブル3が
支持されている。上枠1aの下面にはモータ4が装着され
ており、その駆動ギヤ4aが支軸2の下端に止着された被
動ギヤ5に噛合している。従って、モータ4の作動によ
ってターンテーブル3が回転する。
ターンテーブル3には一対のボビン保持ブラケット6,
7が180°の回転対称位置に回転可能に支持されており、
ボビン保持ブラケット6,7の下端部には被動ギヤ6a,7aが
止着されている。給糸台1の上枠1aの上面にはモータ8
が装着されており、その駆動ギヤ8aがターンテーブル3
の回転に伴う被動ギヤ6a,7aの回転軌跡上に配置設定さ
れている。ターンテーブル3の回転半径内の上枠1a上に
はエアシリンダ9が立設されており、そのロッド9aの先
端部がターンテーブル3の回転面と交差及び離間可能で
ある。エアシリンダ9は3方弁型の電磁バルブV1を介し
て図示しない圧力エア供給タンクに接続されている。
ターンテーブル3の下面には一対の位置決め凹部3a,3
bが180°の回転対称位置かつロッド9aと係合可能に凹設
されており、位置決め凹部3aとロッド9aとが係合した状
態では駆動ギヤ8aが被動ギヤ6aと噛合し、位置決め凹部
3bとロッド9aとが係合した状態では駆動ギヤ8aが被動ギ
ヤ7aと噛合する。駆動ギヤ8aと被動ギヤ6aとが噛合状態
でモータ8が作動すればボビン保持ブラケット6上の緯
糸チーズ10Aが回転し、駆動ギヤ8aと被動ギヤ7aとが噛
合状態でモータ8が作動すればボビン保持ブラケット7
上の緯糸チーズ10Bが回転する。
ボビン保持ブラケット6,7の近傍には反射式光電セン
サからなる巻径センサ47,48が設置されており、ボビン
保持ブラッケト6,7上の緯糸チーズ10A,10Bの有無を検出
する。
なお、11は緯糸チーズ10Aの緯糸Y1の終端と緯糸チー
ズ10Bの緯糸Y2の始端との接続部を保持するテールホル
ダである。
給糸台1の一側には一対の支持ブラケット1bが立設さ
れており、その先端部間には吸引アーム12が支軸12aを
中心に回動可能に垂下支持されていると共に、その先端
部には密集保持手段を構成する吸引パイプ部13及びネッ
ト13aが形成されている。吸引パイプ部13の回動半径軌
跡はモータ8側の緯糸チーズ(図示の場合には10A)の
周面と交差するように設定されており、この吸引パイプ
部13の先端にはネット13aが取り付けられていると共
に、その近傍にはローラ13bが取り付けられている。給
糸台1の下枠1c上にはブロワ14が設置されており、ブロ
ワ14には吸引パイプ部13の基端がホース15、ダストボッ
クス16及びフィルタ16aを介して接続されている。
支持ブラケット1bの先端部にはチャンネル状の搬送ガ
イド17が垂下支持されている。その先端はモータ8側の
緯糸チーズの基端まで到達しており、搬送ガイド17の先
端部の内奥面には窓17aが透設されている。窓17aは吸引
パイプ部13先端、即ちネット13aの回動半径軌跡上に設
定されており、吸引パイプ部13が窓17aに対して出入り
可能である。搬送ガイド17の基端部には搬送流生成手段
を構成するブローノズル18が取り付けられており、二方
弁型の電磁バルブV3を介して圧力エア供給タンクに接続
されている。ブローノズル18の噴射方向は搬送ガイド17
の内奥面に沿っており、ブローノズル18からの噴射流は
搬送ガイド17に沿って上方へ案内される。
支持ブラケット1bの先端部には切り換え手段を構成す
るエアシリンダ19が取り付けられており、その駆動ロッ
ド19aが吸引アーム12に連結されている。エアシリンダ1
9は三方弁型の電磁バルブV2を介して圧力エア供給タン
クに接続されており、電磁バルブV2が消磁状態のときに
は駆動ロッド19aが突出状態にあり、吸引アーム12が第
1図に示す待機位置に配置保持される。この待機位置で
はネット13aが搬送ガイド17の窓17a上に一致し、電磁バ
ルブV2が励磁されると吸引アーム12が自重により支軸12
aを中心にして回動落下する。この回動落下によってロ
ーラ13bが緯糸チーズの周面に当接する。
給糸台1の上方には糸挿入ガイド20がターンテーブル
3の回転軸と直交するように水平に配設されており、そ
の基端部にはブローノズル21が配設されている。ブロー
ノズル21は二方弁型の電磁バルブV4を介して圧力エア供
給タンクに接続されている。糸挿入ガイド20の下面には
導入口20aが設けられている。導入口20aは一対のボビン
保持ブラケット6,7の軸線及びターンテーブル3の回転
軸線の互いに交差する位置に設定されており、搬送ガイ
ド17の上端が導入口20aに向けられている。
糸挿入ガイド20の直前には公知の巻付方式の緯糸測長
貯留装置22が設置されており、その糸巻付管22aが織機
駆動モータ(図示略)とは別のモータMにより回転駆動
される。糸巻付管22aの回転によって糸巻付管22aから繰
り出される緯糸は電磁ソレノイド23によって駆動される
係止ピン23aの出没によって糸巻付面22bからの引き出し
を制御される。糸巻付管22aに連通する緯糸導入部22cに
は透過式光電センサからなる糸切れセンサ24が設置され
ていると共に、緯糸挿入用ブローノズル25が取り付けら
れている。緯糸挿入用ブローノズル25は二方弁型の電磁
バルブV5を介して圧力エア供給タンクに接続されてい
る。緯糸挿入用ブローノズル25からの噴射流は緯糸測長
貯留装置22の緯糸導入部22cに連通する糸巻付管22aから
緯入れ用メインノズル26側に向けて吹き出す。
電磁ソレノイド23を支持する収束案内管27上には複数
の巻糸排除用ブローノズル28が取り付けられており、そ
れらの噴射方向が糸巻付面22b上を指向するように設定
されている。巻糸排除用ブローノズル28からの噴射流は
糸巻付面22b上を掃過し、係止ピン23aが糸巻付面22bか
ら離間している状態では糸巻付面22b上の巻糸が糸巻付
面22bから排除される。巻糸排除用ブローノズル28は二
方弁型の電磁バルブV6を介して圧力エア供給タンクに接
続されている。
収束案内管27の小径口の直前領域を挟んでブローノズ
ル29と吸引パイプ30とが対向配置されており、ブローノ
ズル29は二方弁型の電磁バルブV7を介して圧力エア供給
タンクに接続されていると共に、吸引パイプ30はブロワ
31に接続されている。吸引パイプ30の入口には固定刃30
aが取り付けられており、吸引パイプ30内には透過式光
電センサからなる緯糸検出器32が設置されている。
吸引パイプ30の近くにはアーム33がモータ34により回
動可能に支持されており、アーム33の先端部には固定把
持体33aが止着されている。又、アーム33の先端部には
可動把持体33bが回転可能かつ固定把持体33aに対して接
合可能に支持されており、可動把持体33bには電磁ソレ
ノイド35が作動連結されている。両把持体33a,33bは常
には開状態であり、電磁ソレノイド35の励磁によって両
把持体33a,33bが接合する。アーム33の揺動による両把
持体33a,33b(以下、糸把持器という)の通過領域はブ
ローノズル29と吸引パイプ30との対向間の領域と交差
し、かつ緯入れ用メインノズル26の入口26aの近傍に近
接するように設定されている。
緯入れ用メインノズル26の入口26a内には透過式光電
センサからなる糸切れセンサ36が設置されており、緯入
れ用メインノズル26の先端上部には固定刃26bが緯入れ
用メインノズル26の先端から若干突出するように止着さ
れている。
緯入れ用メインノズル26の直下にはブローノズル37が
設置されており、その噴射方向が緯入れ用メインノズル
26の噴射経路と交差するように設定されている。緯入れ
用メインノズル26の直上には緯糸導入ダクト38が設置さ
れており、その入口38aが緯入れ用メインノズル26の噴
射経路を挟んでブローノズル37の噴射口と対向する位置
に設定されていると共に、出口38bが緯入れ用メインノ
ズル26の後方を指向する位置に設定されている。
出口38bの後方にはエアガイド39が設置されており、
エアガイド39のテーパ状の内部通路には透過式光電セン
サからなる緯糸検出器40が取り付けられている。エアガ
イド39の後方には吸引パイプ41が設置されており、吸引
パイプ41の出口側は図示しないダストボックスに向けて
湾曲されていると共に、この湾曲部にはブローノズル42
がダストボックスを指向するように接続されている。
緯入れ用メインノズル26、ブローノズル37、緯糸導入
ダクト38、エアガイド39及び吸引パイプ41はいずれもス
レイ上に装着されており、スレイの揺動に伴って一体的
に揺動する。これら各部材26,37,38,39,41の揺動領域の
後方には緯糸引き取りモータ43が設置されており、緯糸
引き取りモータ43に作動連結された駆動ローラ44の直上
にはエアシリンダ45が配設されている。その駆動ロッド
には被動ローラ46が駆動ローラ44に対向して回転可能に
支持されており、エアシリンダ45の突出作動によって駆
動ローラ44に押接可能である。
緯入れ用メインノズル26及びブローノズル37,42はい
ずれも二方弁型の電磁バルブV8,V9,V10を介して圧力
エア供給タンクに接続されており、エアシリンダ45は三
方弁型の電磁バルブV11を介して圧力エア供給タンクに
接続されている。
第10図に示すように各電磁バルブV1〜V11、モータ4,
8,34,43,M、ブロワ14,31及び電磁ソレノイド23,35は織
機制御コンピュータとは別の制御コンピュータCの指令
制御を受ける。制御コンピュータCは糸切れセンサ24,3
6、緯糸検出器34,40及び巻径センサ47,48からの検出信
号に応答して電磁バルブV1〜V11の開閉制御を行なうと
共に、モータ4,8,34,43,M、ブロワ14,31及び電磁ソレノ
イド23,35の励消磁制御を行なう。
第11図(a)〜(d)は緯糸チーズ10A,10Bと緯糸測
長貯留装置22との間で糸切れが生じた場合、即ち糸切れ
センサ24が織機運転中に緯糸無しを検出した場合の給糸
処理プログラムを示すフローチャートであり、以下この
フローチャートに従って給糸処理作業を説明する。
織機運転中、給糸は搬送ガイド17側の緯糸チーズ(図
示の場合には10A)において行われ、第1,2図は織機運転
時の緯糸チーズ10Aから引き出される緯糸Y1の給糸状態
を表す。緯糸チーズ10Aが空になると、この空状態が巻
径センサ47によって検出される。制御コンピュータCは
巻径センサ47からの検出情報に基づいて電磁バルブV1
開放を指令し、位置決めロッド9aが位置決め凹部3aから
離間する。次いで、制御コンピュータCはモータ4の所
定量作動を指令し、ターンテーブル3が半回転する。こ
れにより緯糸チーズ10Aと10Bとが入れ替わり、緯糸チー
ズ10Bが糸引き出し位置上に配置される。
緯糸チーズ10Aが糸引き出し位置上にある場合に緯糸
チーズ10Aと緯糸測長貯留装置22との間の給糸経路上で
緯糸Y1が切断すると、糸切れセンサ24がこれを検出し、
給糸ミス検出信号が制御コンピュータCに送られる。制
御コンピュータCはこの給糸ミス検出信号に応答して機
台停止信号を織機制御用コンピュータに送り、織機制御
用コンピュータはこの信号に応答して機台停止指令を発
する。これによりスレイ上の緯入れ用メインノズル26は
織布の織前位置付近に停止する。機台停止後、織機制御
用コンピュータは所定量の機台逆転を指令し、緯入れ用
メインノズル26が第8図に示す最後退位置(糸通し位
置)へ移動配置される。
機台逆転後、制御コンピュータCは電磁ソレノイド23
の励磁及び電磁バルブV9,V8の開放を指令し、係止ピン
23aが糸巻付面22bから離間すると共に、ブローノズル37
及び緯入れ用メインノズル26が噴射する。糸巻付面22b
上に巻付残糸がある場合にはこの巻付残糸が緯入れ用メ
インノズル26から射出されるが、ブローノズル37の強力
な吹き上げ作用によって緯糸導入ダクト38内へ導入さ
れ、エアガイド39内の緯糸検出器40の設置位置まで到達
する。
制御コンピュータCは緯糸検出器40からの緯糸有検出
信号に基づいて電磁バルブV8,V9の閉成を指令すると共
に、電磁バルブV11の開放を指令し、緯入れ用メインノ
ズル26及びブローノズル37の噴射が停止すると共に、ロ
ーラ44,46が接合する。これによりエアガイド39内まで
導入された緯糸がローラ44,46によって圧接把持され
る。
制御コンピュータCは電磁バルブV10の開放及び引き
取りモータ43の作動を指令し、ブローノズル42が噴射す
ると共に、ローラ44,46による緯糸引き取りが開始され
る。緯糸がローラ対44,46間を通過すると緯糸検出器40
が緯糸無を検出し、制御コンピュータCは緯糸無検出信
号に基づいて引き取りモータ43の作動停止を指令する。
さらに制御コンピュータCは電磁バルブV10,V11の閉成
及び電磁ソレノイド23の消磁を指令する。これによりブ
ローノズル42の噴射が停止すると共に、ローラ44,46が
離間し、係止ピン23aが糸巻付面22bに係合する。
糸巻付面22b上に巻付残糸がない場合には緯糸検出器4
0が緯糸有を検出することはなく、制御コンピュータC
は緯糸有検出信号を所定時間内に得られない場合には以
下の給糸処理へと移行する。
制御コンピュータCはブロワ31の作動を指令すると共
に、電磁バルブV7,V6,V5,V4の開放を指令する。これ
によりブローノズル29と吸引パイプ30との間には吸引パ
イプ30へ向かう空気流が生じると共に、ブローノズル2
9,28,25が噴射し、糸巻付管22aを通って糸巻付管22a先
端から収束案内管27に向けて吹き出す。糸巻付管22aか
らの吹き出し流は収束案内管27の収束作用によって収束
案内管27の先端口からブローノズル29と吸引パイプ30と
の間に噴出し、ブローノズル29と吸引パイプ30との間の
空気流に合流して吸引パイプ30内へ導入される。
糸挿入ガイド20から吸引パイプ30に至る経路上に空気
流が生じた後、制御コンピュータCは電磁バルブV2の励
磁を指令し、エアシリンダ19が没入作動する。この没入
作動によって第4,5図に示すように吸引アーム12が自重
によって支軸12aを中心に回動落下し、吸引パイプ部13A
に取り付けられたローラ13bが緯糸チーズ10Aの周面に当
接する。この当接状態では吸引パイプ部13のネット13a
が緯糸チーズ10Aの周面に近接する。続いて、制御コン
ピュータCはブロワ14の作動を指令し、吸引パイプ部13
の先端には吸引作用が生じる。吸引作用発生後、制御コ
ンピュータCはモータ8の所定量作動を指令し、緯糸チ
ーズ10Aが所定量回転する。吸引パイプ部13の吸引作用
及び緯糸チーズ10Aの周面の回転によって緯糸チーズ10A
上の緯糸先端部Y11がネット13aを介して吸引パイプ部13
に吸引され、ネット13a上には緯糸先端部Y11が吸引保持
される。従って、緯糸チーズ10Aの回転量を適度に設定
することによってネット13a上には緯糸先端部Y11が吸引
作用によって密集保持される。
緯糸チーズ10Aの所定量回転後、制御コンピュータC
は電磁バルブV2の消磁を指令し、第6図に示すように吸
引パイプ部13が待機位置に復帰する。この復帰によりネ
ット13a上に密集状態で吸引保持された緯糸先端部Y11
搬送ガイド17の内奥面付近に配置される。この状態のも
とに制御コンピュータCは電磁バルブV3の開放を指令
し、ブローノズル18が噴射する。ブローノズル18からの
噴射流は搬送ガイド17の内奥面上を掃過し、この掃気流
によってネット13a上に密集保持されている緯糸先端部Y
11が第7図に示すように搬送ガイド17に沿って糸挿入ガ
イド20側へ搬送案内される。
ネット13a上に密集保持されている緯糸先端部Y11はそ
の密集形状によってブローノズル18の噴射作用を効果的
に受ける。即ち、密集状態の糸形状におる噴射作用の受
圧面積は直線状の糸形状における噴射作用の受圧面積よ
りも格段に大きく、吸引パイプ部13による吸引作用より
もブローノズル18の噴射作用を若干大きくする程度で充
分な搬送作用が得られる。従って、緯糸チーズ10Aの周
面から引き出した緯糸先端部Y11を緯糸測長貯留装置22
側へ移動する作用が確実となり、緯糸測長貯留装置22へ
の糸通し成功の前提となる緯糸先端部Y11の緯糸チーズ1
0A側から緯糸測長貯留装置22側への移動が確実に行われ
る。
吸引パイプ内へ緯糸先端部を吸引導入してしまう従来
の吸引把持方式ではこの吸引導入された緯糸先端部をカ
ッターで切り揃えて短くする必要がある。この切り揃え
を行わないとこの緯糸先端部を空気流によって別位置へ
移動する際に吸引パイプ内に導入されている緯糸先端部
が移動抵抗となり、直線状に把持されている緯糸先端部
の移動が一層難しくなる。しかしながら、本実施例で
は、カッターによるこのような切り揃えを行なう必要が
なく、機構上及び制御上も簡素化される。
このような確実な糸搬送をもたらすネット13a付の吸
引パイプ部13は常には突出状態のエアシリンダ19によっ
て待機位置に配置保持されているが、吸引パイプ部13の
先端のネット13aを緯糸チーズ10Aの周面に近接させるた
めの動作はエアシリンダ19の没入動作、即ち電磁バルブ
V2の励磁で事足りる。電磁バルブV2を励磁すれば吸引ア
ーム12がその自重で回動落下し、ローラ13bが緯糸チー
ズ10Aの周面に当接する。この当接動作は緯糸チーズ10A
の径に関係なく行われ、吸引パイプ部13の先端のネット
13aを緯糸チーズ10Aの周面に近接配置するための制御は
緯糸チーズ10Aの径に関係なく極めて簡単である。
自重落下方式によって吸引パイプ部13の先端を緯糸チ
ーズ10Aの周面近傍に配置する構成では糸引き出し位置
における緯糸チーズ10Aの配置形状が重要であり、本実
施例のように糸引き出し位置上の緯糸チーズ10Aの消費
に伴って糸引き出し対象を別の緯糸チーズ10Bへ移すよ
うな場合には緯糸チーズ10Aと同様の配置形状でもって
緯糸チーズ10Bを糸引き出し位置上へ配置、即ち両緯糸
チーズ10A,10Bの入れ換えが必要である。この入れ換え
のために本実施例では水平面内でターンテーブル3を回
転可能に支持しており、この支持構成は重量バランスに
関して非常に優れている。従って、ターンテーブル3の
回転が円滑であり、モータ4も小型のもので済む。
緯糸Y1の先端部が緯糸測長貯留装置22を通らないとい
った糸通しに失敗した場合には緯糸Y1が吸引パイプ30内
まで到達しないが、制御コンピュータCは緯糸検出器32
からの緯糸有検出信号を設定時間以内に得られない場合
には電磁バルブV3,V4,V5,V6,V7,の閉成及びブロッ
ク14,31の作動停止を指令すると共に、警報装置49に警
報指令を送る。
緯糸Y1の吸引パイプ30までの糸通しに成功した場合、
制御コンピュータCは電磁バルブV3,V4,V5,V6,V7
の閉成及びブロック14の作動停止を指令する。この時点
でブロワ31は作動しており、緯糸Y1の先端部が吸引パイ
プ30によって吸引把持されている。この状態のもとに制
御コンピュータCはモータMの所定量作動を指令し、糸
巻付管22aが所定量回転するる。これにより糸巻付面22b
上には緯糸Y1が所定量予備巻される。
次いで、制御コンピュータCはモータ34の所定量正転
及び電磁ソレノイド35の励磁を指令する。これさにより
糸把持器33a,33bが開状態で緯糸Y1の緊張領域を回動通
過し、緯糸Y1の緊張領域を通過後に閉じる。糸把持器33
a,33bの閉成動作によって緯糸Y1が糸把持器33a,33bによ
って把持され、把持された緯糸Y1が緯入れ用メインノズ
ル26の入口26aに向けて移動する際に吸引パイプ30上の
固定刃30aに接触して切断分離される。これにより緯糸Y
1の糸把持器33a,33bからの延出長さが一定長に整えら
れ、糸把持器33a,33bからの延出端部が緯入れ用メイン
ノズル26の入口26a近傍に配置される。
モータ34の所定量の正転作動停止後、制御コンピュー
タCは電磁ソレノイド23の励磁を指令すると共に、電磁
バルブV9,V8の開放を指令し、係止ピン23aが糸巻付面2
2bから離間すると共に、ブローノズル37及び緯入れ用メ
インノズル26が噴射する。緯入れ用メインノズル26の噴
射によってその入口26aには吸引空気流が生じ、糸把持
器33a,33bから延出する緯糸Y1の先端部が緯入れ用メイ
ンノズル26内へ導入される。
この後、制御コンピュータCは電磁ソレノイド35の消
磁及びモータ34の所定量逆転作動を指令し、糸把持器33
a,33bが緯糸Y1の先端部を解放してから待機位置へ復帰
する。これにより緯入れ用メインノズル26内へ導入され
た緯糸Y1の先端部は緯入れ用メインノズル26から吹き出
し、ブローノズル37の噴射作用によって緯糸導入ダクト
38内へ導入される。
緯糸Y1の先端部がエアガイド39内の緯糸検出器40の位
置まで到達した場合、制御コンピュータCは緯糸検出器
40からの緯糸有検出情報に基づいて以後の給糸処理を引
き続き行なう。緯入れ用メインノズル26への糸通しに失
敗したような場合には緯糸Y1の先端部は緯糸検出器40の
位置まで到達しないが、制御コンピュータCは緯糸検出
器40からの緯糸有検出情報を設定時間以内に得られない
場合には電磁バルブV8,V9の閉成及び電磁ソレノイド23
の消磁を指令する。これにより緯入れ用メインノズル26
及びブローノズル37の噴射が停止すると共に、係止ピン
23aが糸巻付面22bに係合する。
制御コンピュータCは糸通し失敗回数が設定回数nに
達しない場合には緯糸測長貯留装置22上における緯糸予
備巻以後の処理動作を遂行し、糸通し失敗回数が設定回
数nに達した場合にはブロワ31の作動停止及び警報装置
49の警報を指令する。
糸通しに成功した場合、制御コンピュータCは緯糸検
出器40からの緯糸有検出信号に基づいて電磁バルブV8
V9の閉成、ブロワ31の作動停止、及び電磁ソレノイド23
の消磁を指令する。次いで、制御コンピュータCは電磁
バルブV11の励磁を指令し、エアシリンダ45が突出作動
する。これにより被動ローラ46が駆動ローラ44に接合
し、緯糸Y1が両ローラ44,46間に把持される。続いて、
制御コンピュータCはモータMに所定量作動を指令し、
緯糸Y1が所定量予備巻される。この予備巻後、制御コン
ピュータCは電磁バルブV10の開放を指令すると共に、
緯糸引き取りモータ43の作動を指令する。これにより緯
糸Y1が引き取られ、この引き取り張力によって緯糸Y1
固定刃26bによって切断分離される。この切断片は両ロ
ーラ44,46によって引き取られると共に、ブローノズル4
2によってダストボックスへと排出される。
緯糸Y1の切断片が全てエアガイド39を通過すると、緯
糸検出器40が緯糸無しを検出し、制御コンピュータCは
この緯糸無検出情報に基づいてモータ43の作動停止及び
電磁バルブV11の消磁を指令する。これにより緯糸引き
取りモータ43の作動が停止し、ローラ対44,46が離間す
る。次いで、制御コンピュータCは電磁バルブV10の閉
成を指令し、ブローノズル42の噴射が停止する。以後、
機台が起動位置に回転移行し、織機再起動に備える。
本考案は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば第12,13図に示す実施例も可能である。
第12図の実施例では前記実施例の吸引アーム12と同様
に自重落下可能に垂下支持されたアーム50の先端にブラ
シ51が取り付けられており、鎖線で示すようにアーム50
の自重落下状態ではローラ50aが緯糸チーズ10Aの周面に
当接すると共に、ブラシ51の毛先と緯糸チーズ10Aの周
面に接触するようになっている。従って、緯糸チーズ10
Aを回転すればブラシ51の毛先が緯糸チーズ10Aの周面を
相対掃過し、緯糸チーズ10A上の緯糸先端部Y11がブラシ
51の毛先に密集状態に付着する。ブラシ51による緯糸Y
11の密集保持はブラシ51の毛先は糸との付着力のみで可
能であり、ブラシ51に密集付着した緯糸Y11はブローノ
ズル21の噴射作用によって簡単に剥がれる。このような
吸引作用のない密集保持方式によれば機構及び制御の簡
素化が著しい。
勿論、ブラシ51の付着密集保持に吸引作用を加えても
よく、これにより緯糸チーズ10Aの周面からの緯糸先端
の引き剥がしが一層確実となる。
第13図は緯糸測長貯留装置22の糸巻付面22b上の巻付
残糸の排除に本考案を適用した実施例である。
エアシリンダ52の駆動ロッドの先端に吸引パイプ53が
取り付けられており、この吸引パイプ53の先端にはネッ
ト53aが止着されている。エアシリンダ52はモータ54に
作動連結されており、モータ54の回転動作及びエアシリ
ンダ52の出没動作によって吸引パイプ53が鎖線で示すよ
うに糸巻付面22bの近傍及び吸引パイプ30の入口近傍に
移動配置可能である。吸引パイプ53はブロワ31に接続さ
れており、ネット53aを糸巻付面22bの近傍に配置した状
態でブロワ31を作動すれば糸巻付面緯22b上の巻付残糸
がネット53a上に吸着される。係止ピン23aを糸巻付面22
bから離間した状態でネット53aを糸巻付面22bに沿って
吸引パイプ30側へ移動すれば巻付残糸が糸巻付面22bか
ら簡単に排除され、しかもネット53a上に密集状態で吸
引保持される。密集状態で巻付残糸を吸引把持する吸引
パイプ53は吸引パイプ30の入口近傍に配置され、ネット
53a上に密集保持された巻付残糸は吸引パイプ30とブロ
ーノズル29との間の空気流によって吸引パイプ53内へ確
実に吸引導入される。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案は、密集保持手段によって
密集保持された緯糸を搬送流生成手段によって生成され
た搬送流に乗せるようにしたので、給糸処理のために密
集保持された緯糸が搬送流の搬送作用を効果的に受け、
これにより給糸処理成功のための前提となる所定方向へ
の緯糸移動が確実に行われ得るという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1〜11図は本考案を具体化した一実施例を示し、第1
図は織機運転時の給糸案内状態を示す側断面図、第2図
は同じく平断面図、第3図は要部底断面図、第4図は吸
引アームが自重落下した状態を示す側断面図、第5図は
同じく要部斜視図、第6図は吸引アームが緯糸を密集保
持した状態で待期位置に復帰した状態を示す要部斜視
図、第7図は密集保持されていた緯糸を搬送ガイドに沿
って搬送している状態を示す要部斜視図、第8図は緯糸
先端部が緯糸測長貯留装置を通った状態を示す平断面
図、第9図は緯糸先端部を引き取りローラ対の接合位置
まで通した状態を示す側断面図、第10図はブロック図、
第11図(a)〜(d)は給糸処理プログラムを示すフロ
ーチャート、第12,13図はいずれも別例を示す要部側断
面図である。 密集保持手段を構成する吸引パイプ部13及びネット13
a、切り換え手段を構成するエアシリンダ19、搬送流生
成手段を構成するブローノズル18。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸チーズから引き出される緯糸を巻付方
    式の緯糸測長貯留装置にて測長貯留すると共に、この測
    長貯留された緯糸を緯入れ用メインノズルから射出緯入
    れするジェットルームにおいて、 緯糸を密集保持する密集保持手段と、 密集保持手段の密集保持領域を引き取り作用位置と待機
    位置とに切り換え配置する切り換え手段と、 前記密集保持領域の待機位置を通過する搬送流を生成す
    る搬送流生成手段とにより構成したジェットルームにお
    ける給糸処理装置。
JP1989153122U 1989-03-03 1989-12-30 ジェットルームにおける給糸処理装置 Expired - Lifetime JPH086060Y2 (ja)

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JP1989153122U JPH086060Y2 (ja) 1989-12-30 1989-12-30 ジェットルームにおける給糸処理装置
US07/485,330 US5016680A (en) 1989-03-03 1990-02-26 Weft processing and releasing apparatus in a jet loom
EP90104039A EP0388680B1 (en) 1989-03-03 1990-03-02 Weft processing apparatus in a jet loom
DE69009553T DE69009553T2 (de) 1989-03-03 1990-03-02 Schussfadenvorlegevorrichtung für eine pneumatische Webmaschine.
KR2019900004699U KR920003181Y1 (ko) 1989-12-30 1990-04-17 젯트 직기에 있어서의 급사 처리장치

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