JPH0859461A - Acat阻害剤 - Google Patents

Acat阻害剤

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JPH0859461A
JPH0859461A JP6203351A JP20335194A JPH0859461A JP H0859461 A JPH0859461 A JP H0859461A JP 6203351 A JP6203351 A JP 6203351A JP 20335194 A JP20335194 A JP 20335194A JP H0859461 A JPH0859461 A JP H0859461A
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osthole
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貴子 茶谷
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賢一 手塚
Tsuneichi Watanabe
常一 渡辺
Teruo Yokokura
輝男 横倉
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次式(1) 【化1】 で表されるオストール又は蛇床子抽出エキスを有効成分
とするACAT阻害剤、コレステロール吸収抑制剤及び
動脈硬化予防・治療剤。 【効果】 小腸、肝臓及びマクロファージのACAT活
性を特異的に阻害し、コレステロール吸収抑制剤又は動
脈硬化予防・治療剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アシルコエンザイム
A:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACA
T)阻害剤に関し、更に詳細にはオカゼリ(蛇床)の果
実(蛇床子)に含まれるオストールを有効成分とするA
CAT阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】食生活
の欧米化に伴って、わが国における虚血性心疾患の発生
頻度は著しく増加している。欧米型の食生活によって上
昇する血中のコレステロール値と動脈硬化症の関係は、
多くの疫学的研究で明らかにされてきた。すなわち、血
清コレステロール値と虚血性心疾患発生頻度との間には
有意な相関があり、高コレステロール血症を治療するこ
とが動脈硬化症を予防するといわれている。動脈硬化症
は、血管への脂質蓄積による内膜の肥厚が特徴的な病変
であるが、近年粥状動脈硬化症の病巣に、マクロファー
ジ由来の細胞がコレステロールエステルを脂肪滴として
貯蔵している泡末細胞が観察され、病変の進展に深く関
わっていると推定されている。
【0003】一方、アシルコエンザイムA:コレステロ
ールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)は、コレス
テロールの脂肪酸エステル化酵素であり、本酵素の阻害
剤は動脈硬化症の治療薬として期待されている(Dra
go R.et al.,Tips 194,(1
2),1991)。すなわち、動脈硬化病変部位の血管
壁ではACAT活性が高くなっており、血管壁へコレス
テロールエステルが蓄積していることが報告されてい
る。従って、ACAT活性抑制作用を有する物質を用い
れば、コレステロールのエステル化を阻害することがで
き、細胞に存在する遊離コレステロールは高比重リポ蛋
白(HDL)によって、沈着部位から取り去られ、肝臓
に運ばれて代謝されるので、病変部位でのコレステロー
ルエステルの蓄積が抑制され、直接的な抗動脈硬化作用
を得ることができる。
【0004】また、食物中に含まれるコレステロール
は、小腸粘膜細胞においてACATによりエステル化さ
れた後、カイロミクロンの成分として血流に放出され
る。よって、ACAT阻害剤を用いれば、食物中のコレ
ステロールの小腸上皮細胞での吸収を阻害することによ
り、血中コレステロールを低下させることができるた
め、その結果として、動脈硬化を抑制することができ
る。
【0005】また、カイロミクロンによって肝臓まで運
ばれたコレステロールエステルはコレステロールエステ
ラーゼで遊離コレステロールに分解された後、肝臓で合
成された遊離コレステロールとともにACATによって
再度コレステロールエステルに変換され、超低比重リポ
蛋白(VLDL)に組み込まれて血中へと放出される。
よって、ACAT阻害剤によってコレステロールのエス
テル化が阻止されれば、肝臓の遊離コレステロール量が
増加し、コレステロール合成系の抑制がかかるととも
に、コレステロールの胆汁酸への変換の過程における律
速酵素である7α−水酸化酵素活性が亢進し、コレステ
ロールの胆汁酸への異化***作用が高まる。
【0006】このように、ACAT阻害物質を用いれ
ば、食物中のコレステロールの小腸からの吸収の阻害、
肝臓でのコレステロールの再エステル化の抑制、更にこ
れによるコレステロールの異化***促進作用により血中
コレステロールを低下させることができる。
【0007】従来、天然由来のACAT阻害物質として
は、微生物が産生する物質がいくつか知られているが、
植物由来のACAT阻害物質は未だ見出されていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において本発
明者らは、植物の成分中にACAT活性調節作用を有す
る活性成分の探索を続けた結果、セリ科の植物でハマゼ
リ属に属する、オカゼリ(蛇床:Cnidium mo
nnieri)の果実(蛇床子)のアルコール抽出エキ
スがACAT阻害作用を有することを見出した。そして
更に該エキスからACAT阻害活性を有する物質を単
離、精製した結果、その活性物質が次式(1)
【0009】
【化2】
【0010】で表されるオストールであることを見出
し、本発明を完成した。
【0011】すなわち本発明は、オストールを有効成分
とするACAT阻害剤に係るものである。
【0012】また、本発明は、蛇床子の抽出エキスを有
効成分とするACAT阻害剤に係るものである。
【0013】本発明に使用されるオストールとしては、
その由来に特に制限はなく、天然由来、全合成品、半合
成品を問わずいずれも利用できる。
【0014】オストール起源として植物を利用する場
合、オストールを含有する植物としては、例えばセリ科
ハマゼリ属の植物が挙げられ、特に中国産オカゼリ(蛇
床:Cnidium monnieri)の果実(蛇床
子)が好適に用いられる。
【0015】オカゼリ(蛇床)は中国東北部原産でモン
ゴル、シベリア、ウスリー、朝鮮半島に分布する越年草
であり、その果実を採取して乾燥したものを蛇床子と呼
んでいる。蛇床子は消炎、収れん、強精等の目的で古来
用いられている漢方薬であり、そのエキスには抗トリコ
モナス作用、性ホルモン様作用等が報告されている。し
かし、そのACAT阻害作用については全く報告されて
いない。
【0016】蛇床子からの抽出エキスないしオストール
の採取は、例えば以下のようにして行われる。まず抽出
エキスは、蛇床子をメタノール、エタノール、アセトン
等の極性有機溶媒で抽出し、得られた抽出液を減圧濃縮
することにより得られる。ここで、この抽出エキスをそ
のままACAT阻害剤に使用することもできるが、必要
に応じて以下のように精製し、各段階の精製物をACA
T阻害剤に使用することもできる。抽出エキスの精製
は、例えばまず抽出エキスをエーテルと水とで振り分
け、このエーテル層を濃縮してシリカゲルカラムに重層
し、n−ヘキサン、n−ヘキサン:酢酸エチル(1:
1)、酢酸エチル、メタノールの4種の溶媒で順次溶出
することによって活性成分の分画を行う。次いで、溶出
液の活性画分を減圧乾固することにより粗活性物質が得
られる。これを高速液体クロマトグラフィーを用いた逆
相C18カラムによりアセトニトリル:水(80:50)
の溶媒系から分離精製することによりオストールが得ら
れる。また、必要に応じて分取薄層クロマトグラフィー
による精製を行うことができる。
【0017】このようにして得られるオストール又は蛇
床子抽出エキスは、小腸、肝臓及びマクロファージのA
CATの活性を特異的に阻害する。このため、これらを
有効成分とする本発明ACAT阻害剤は、コレステロー
ル吸収抑制剤、又は動脈硬化症もしくはこれに起因する
動脈硬化性病変の予防・治療剤として有用である。
【0018】また、蛇床子は従来漢方薬として用いられ
ているものであり、オストールはその成分であるので、
本発明ACAT阻害剤は安全性の点で問題はない。
【0019】オストール又は蛇床子抽出エキスは、単独
で又は薬理的に許容される担体等とともに、経口的に投
与するのが好ましい。経口製剤としては、例えば錠剤、
カプセル剤、顆粒剤、粉末剤、トローチ剤、シロップ剤
等が挙げられる。錠剤、カプセル剤、顆粒剤、粉末剤、
トローチ剤等の固型製剤においては、オストール又は蛇
床子抽出エキス以外にデンプン、ラクトース、カルボキ
シメチルセルロース、沈降炭酸カルシウム等の賦形剤;
アラビアゴム、トラガントゴム、ゼラチン、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース等の結合剤、アル
ギン酸、コーンスターチ等の崩壊剤;ステアリン酸マグ
ネシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸等の滑沢
剤、サッカロース等の甘味剤、メントール等のフレーバ
ー剤等を配合することができる。シロップ剤など液状製
剤においては、オストール又は蛇床子抽出エキス以外に
ソルビトール、ゼラチン、メチルセルロース、植物油、
乳化剤等のほか甘味剤、フレーバー剤、着色剤等を配合
することができる。これらの製剤中には1〜95重量%
のオストールを配合するのが望ましい。
【0020】
【作用】
(1)ラット由来ACATに対する阻害作用 オストールのACAT活性に対する影響を、ラット肝臓
のミクロゾーム蛋白画分より調製した粗酵素を用い、14
C−オレオイルCoAを基質に、内因性のコレステロー
ルから14C−コレステリルオレエートを生成させる反応
をインビトロで行うことにより調べた。
【0021】反応液組成は、20μlのミクロゾーム蛋
白(1.83mg/ml)、20μlの 14C−オレオイルC
oA(5μCi/ml、BSA:96nmol/ml)、106
μlの100mMリン酸緩衝液(5mMのジチオスレイトー
ルを含む、pH7.4)、及び4μlのメタノールあるい
はジメチルスルホキシドに溶解したオストールの合計1
50μlとした。
【0022】反応は37℃で行い、所定の反応時間(通
常18分間)経過後、5.65mlのクロロホルム:メタ
ノール(2:1)を添加して反応を停止した後、0.0
4Nの塩酸水溶液0.98ml及びキャリアーとしてコレ
ステリルオレエートを加え、20分間振盪機で抽出した
後、1晩冷暗所に放置した。翌日、分離したクロロホル
ム下層全量を抜き取り、これを窒素気流下に乾燥させ、
残った上層にホルチの分配溶液下層5.65mlを加えて
再度抽出した。これを1晩暗所に放置した後、下層全量
を抜き取り、先に乾固したクロロホルム下層画分と合わ
せて乾固した。
【0023】次に、これを200μlのクロロホルムに
溶解し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー G60プ
レート(アルミニウムシート)に全量塗布した。これを
ジエチルエーテル:石油エーテル(10:190)で1
0cm展開した後、オートラジオグラフィーを行い、生成
した14C−コレステリルオレエートを確認した。次にこ
の部分を切りとって、トルエン中で各試料共5分間の液
体シンチレーションカウンティングあるいはベータスコ
ープ(ベータ・ジェン社製)によって30分間放射活性
を測定した。本酵素を50%阻害する濃度を測定した結
果、オストールのIC50値は20μMであった。
【0024】(2)マクロファージに対するコレステロ
ールエステル蓄積抑制作用 オストールのマクロファージに対するコレステロールエ
ステル蓄積抑制作用を、マウスのマクロファージ樹立細
胞であるJ771.4株を用いて調べた。
【0025】内皮細胞や平滑筋細胞におけるLDLの代
謝は細胞内の過剰の遊離コレステロールによって、LD
Lレセプターのダウンレギュレーションがかかるが、マ
クロファージにおいては変性LDLの取り込みは、スカ
ベンジャーレセプター経由による。この経路はレギャレ
ーションがかからないためコレステロールエステルが無
制限に蓄積してゆく。
【0026】そこで、14Cでラベルしたコレステロール
とホスファチジルコリンからなるリポソームをマクロフ
ァージ細胞に取り込ませ、粗面小胞体に存在するACA
Tに作用させることにより、オストールが細胞内コレス
テロールエステルの蓄積を抑制するか否かを調べた。
【0027】マクロファージ細胞を10%牛胎児血清、
ペニシリン50U/ml及びストレプトマイシン50μg
/mlを加えたRPMI 1640培地(日水製薬社製)
にて、2日間、5%CO2の条件にてインキュベートし
た。次いで、トリプシン処理を行い、ウェルの底面に付
着している細胞を剥がして細胞懸濁液とした後、細胞を
上記新鮮培地で洗浄し、24穴のマルチプルウェルプレ
ート(コーニング社製25820−24)に1ウェル当
たり2×106個/mlの細胞溶液750μlを播種し
た。37℃、5%CO2の条件下で37時間培養した後
に前記新鮮培地と交換し、更に80μgのコレステロー
ル(0.4μCiの3H−コレステロールを含む)と1
60μgのホスファチジルコリンを含んだ0.3Mのグ
ルコース溶液40μl、及びオストールを溶解したメタ
ノール溶液10μlを添加して、12時間培養した。こ
れらの操作は無菌的に行った。
【0028】培養終了後、血清を含まないRPMI 1
640培地を使用して底面に付着している細胞を5回駒
込ピペットで洗浄した後、1mlの2−プロパノールを添
加して細胞内のコレステロール及び生成したコレステロ
ールエステルを抽出した。この抽出液をシリカゲル薄層
クロマトグラフィー(メルク社製Art.5553)に
全量塗布し、ヘキサン:エーテル:ギ酸(80:20:
2)にて展開した後、オートラジオグラフィーを行っ
た。次に、3Hでラベルされたコレステロールエステル
及びコレステロール部分を切り取り、液体シンチレーシ
ョンカウンターにて放射活性を測定し、対照と比較して
コレステロールエステル蓄積抑制率を得た。その結果、
オストールのIC50値は20μMであった。
【0029】
【実施例】以下、実施例を挙げて更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0030】製造例1 500gの蛇床子を、10リットルのメタノールを用い
て1週間室温で冷浸抽出した。抽出液を濾過した後、減
圧濃縮及び乾固して38.4gの粗抽出物を得た。次に
この粗抽出物をエーテルと水とで振り分けた。このエー
テル層を濃縮してシリカゲルカラム(内径5cm,長さ9
0cm)に重層し、n−ヘキサン、n−ヘキサン:酢酸エ
チル(1:1)、酢酸エチル、メタノールの4種の溶媒
各1リットルで順次溶出し、活性成分の分画を行った。
【0031】溶出した液を150mlずつ分取し、活性画
分を減圧乾固して粗活性物質4.85gを取得した。次
に、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(5cmφ×6
0cm)に全粗抽出物を積層し、600mlのクロロホルム
にて溶出した後、95%クロロホルム:メタノール、9
0%クロロホルム:メタノール、及び80%クロロホル
ム:メタノールそれぞれ600mlにて順次溶出すること
により、活性画分を回収した。得られた粗活性物質は
3.5gであった。
【0032】次に、この粗活性物質全量をクロロホル
ム:メタノール(90:10)を溶出液としたシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(5cmφ×100cm)にて
再度クロマトグラフィー分画を行った。溶出液は150
mlずつ分取し、活性画分を減圧乾固して2.6gの粗活
性画分を取得した。
【0033】この内の1gを高速液体クロマトグラフィ
ー(ウォーターズ社製システム600E)を用い、逆相
18カラムを使用して、アセトニトリル:水(80:2
0)の溶媒系により分離精製した結果、0.53gの粗
活性画分を得た。
【0034】このACAT阻害活性を示す成分は、更に
n−ヘキサン:酢酸エチル(3:1)を展開溶媒とした
分取薄層クロマトグラフィー(メルク社製:シリカゲル
60F254,Art.5717)によって精製を行っ
た。最後に活性成分をヘキサン−酢酸エチル中で再結晶
させることにより、無色柱状の結晶267mgを得た。そ
の純度は高速液体クロマトグラフィーによる分析で95
%以上であった。
【0035】以上のようにして得られた活性物質の理化
学的性状は、以下に示す通りであった。 (1)分子式:C15163 (2)分子量:244(マススペクトルによりm/z2
44(M+)が観察された。) (3)紫外線吸収スペクトル(エタノール中):第1図
の通り。 (4)赤外線吸収スペクトル(KBr中):第2図の通
り。 (5)溶媒に対する溶解性:メタノール、エタノール、
アセトニトリル、酢酸エチル、クロロホルム、ベンゼン
に可溶、水に不溶。 (6)塩基性、酸性、中性の区別:中性。 (7)物質の色、形状:白色、粉末。 (8)プロトン核磁気共鳴スペクトル:第3図の通り。1 H-NMR(DMSO-d6,400MHz,37c)δ:1.67(3H,s), 1.84(3H,
s),3.54(2H,d,J=8Hz), 3.92(3H,s),5.22(1H,t,J=8Hz),
6.22(1H,d,J=8Hz),6.83(1H,d,J=8Hz), 7.28(1H,d,J=12H
z),7.60(1H,d,J=12Hz). (9)化学構造:
【0036】
【化3】
【0037】以上より、本活性物質はオストールと同定
された。
【0038】 実施例1 錠剤 オストール 40g ラクトース 360g ステアリン酸タルク 40g デンプン 60g 以上を混合機で混和し、打錠して0.5gの錠剤100
0個を得た。
【0039】
【発明の効果】オストールは、小腸、肝臓及びマクロフ
ァージのACATの活性を特異的に阻害する。従って、
これを有効成分とする本発明ACAT阻害剤は、コレス
テロールの吸収抑制剤又は動脈硬化症もしくはこれに起
因する動脈硬化性病変の予防・治療剤として有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】蛇床子より抽出されたACAT阻害活性を示す
物質(オストール)の紫外線吸収スペクトルを示す図で
ある。
【図2】蛇床子より抽出されたACAT阻害活性を示す
物質(オストール)の赤外線吸収スペクトルを示す図で
ある。
【図3】蛇床子より抽出されたACAT阻害活性を示す
物質(オストール)のプロトン核磁気共鳴スペクトルを
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 常一 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 横倉 輝男 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(1) 【化1】 で表されるオストールを有効成分とするACAT阻害
    剤。
  2. 【請求項2】 蛇床子の抽出エキスを有効成分とするA
    CAT阻害剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のACAT阻害剤を
    含有するコレステロール吸収抑制剤。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のACAT阻害剤を
    含有する動脈硬化予防・治療剤。
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