JPH085876B2 - 4−シアノキヌクリジンの合成方法 - Google Patents
4−シアノキヌクリジンの合成方法Info
- Publication number
- JPH085876B2 JPH085876B2 JP28189186A JP28189186A JPH085876B2 JP H085876 B2 JPH085876 B2 JP H085876B2 JP 28189186 A JP28189186 A JP 28189186A JP 28189186 A JP28189186 A JP 28189186A JP H085876 B2 JPH085876 B2 JP H085876B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cyanoquinuclidine
- synthesizing
- salt
- acetonitrile
- present
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D453/00—Heterocyclic compounds containing quinuclidine or iso-quinuclidine ring systems, e.g. quinine alkaloids
- C07D453/02—Heterocyclic compounds containing quinuclidine or iso-quinuclidine ring systems, e.g. quinine alkaloids containing not further condensed quinuclidine ring systems
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 本発明は4−シアノキヌクリジンまたはその塩の新規
な合成方法に関するものである。
な合成方法に関するものである。
本発明化合物は医薬,化学試薬等の合成中間体として
有用であるが,その特異な構造より,その合成は容易で
はない。例えば,〔ヘルベチカ・キミカ・アクタ(Helv
etica chimica acta)第194巻第1672〜1679頁(1954
年)〕および〔同第195巻第1680〜1688頁(1954年)〕
にその合成例が報告されている。同文献では,4−シアノ
キヌクリジンは,4−カルバモイルピペリジンを出発原料
とすると、N−メチル−4−カルバモイルピペリジン,N
−メチル−4−シアノピペリジン,N−メチル−4−シア
ノキヌクリジンを経由して合成されている。この方法は
工程数が多いという点とピペリジンからキヌクリジンへ
の変換工程の収率が17%と低いという点に問題がある。
有用であるが,その特異な構造より,その合成は容易で
はない。例えば,〔ヘルベチカ・キミカ・アクタ(Helv
etica chimica acta)第194巻第1672〜1679頁(1954
年)〕および〔同第195巻第1680〜1688頁(1954年)〕
にその合成例が報告されている。同文献では,4−シアノ
キヌクリジンは,4−カルバモイルピペリジンを出発原料
とすると、N−メチル−4−カルバモイルピペリジン,N
−メチル−4−シアノピペリジン,N−メチル−4−シア
ノキヌクリジンを経由して合成されている。この方法は
工程数が多いという点とピペリジンからキヌクリジンへ
の変換工程の収率が17%と低いという点に問題がある。
本発明者等は4−シアノキヌクリジンの合成方法につ
いて鋭意研究の結果,トリ(ハロゲノエチル)アミンと
アセトニトリルの1工程のみの反応により本化合物を合
成できることを見い出し,本発明を完成した。
いて鋭意研究の結果,トリ(ハロゲノエチル)アミンと
アセトニトリルの1工程のみの反応により本化合物を合
成できることを見い出し,本発明を完成した。
したがって本発明の目的は,工業的に優れた4−シア
ノキヌクリジンまたはその塩の合成方法を提供すること
にある。
ノキヌクリジンまたはその塩の合成方法を提供すること
にある。
本発明は一般式: 〔式中,Xはハロゲン原子を示す〕で表わされる化合物
またはその塩とアセトニトリルを塩基の存在下に反応さ
せて,4−シアノキヌクリジンまたはその塩を合成する方
法である。
またはその塩とアセトニトリルを塩基の存在下に反応さ
せて,4−シアノキヌクリジンまたはその塩を合成する方
法である。
一般式(I)のXのハロゲン原子としては、塩素原
子,臭素原子,沃素原子などがあげられる。また,一般
式(I)の化合物の塩としては,塩酸塩,臭化水素酸
塩,沃化水素酸塩,硫酸塩,炭酸塩,重炭酸塩などの無
機酸塩;酢酸塩,マレイン酸塩,乳酸塩,酒石酸塩,ト
リフルオロ酢酸塩などの有機カルボン酸塩;メタンスル
ホン酸塩,ベンゼンスルホン酸塩,トルエンスルホン酸
水などの有機スルホン酸塩等があげられる。
子,臭素原子,沃素原子などがあげられる。また,一般
式(I)の化合物の塩としては,塩酸塩,臭化水素酸
塩,沃化水素酸塩,硫酸塩,炭酸塩,重炭酸塩などの無
機酸塩;酢酸塩,マレイン酸塩,乳酸塩,酒石酸塩,ト
リフルオロ酢酸塩などの有機カルボン酸塩;メタンスル
ホン酸塩,ベンゼンスルホン酸塩,トルエンスルホン酸
水などの有機スルホン酸塩等があげられる。
本発明に用いられる塩基の例としては,ソディウムア
ミド,ポタシウムアミド,リチウムアミドなどのアルカ
リ金属アミド,ソディウムハイドライド,ポタシウムハ
イドライド,リチウムハイドライドなどのアルカリ金属
ハイドライドをあげることができる。
ミド,ポタシウムアミド,リチウムアミドなどのアルカ
リ金属アミド,ソディウムハイドライド,ポタシウムハ
イドライド,リチウムハイドライドなどのアルカリ金属
ハイドライドをあげることができる。
本反応は,不活性溶媒中,0℃〜溶媒還流温度で行なう
ことができる。不活性溶媒としては,本反応を阻害しな
いもの,例えば,テトラヒドロフラン、ジオキサン,エ
チルエーテル,1,2−ジメトキシエタン,イソプルピルエ
ーテルなどのエーテル,ベンゼン,トルエン,キシレ
ン,シクロヘキサンなどの炭化水素、ジメチルスルホキ
サイド,ジメチルホルムアミドあるいはこれらの混合溶
媒をあげることができる。
ことができる。不活性溶媒としては,本反応を阻害しな
いもの,例えば,テトラヒドロフラン、ジオキサン,エ
チルエーテル,1,2−ジメトキシエタン,イソプルピルエ
ーテルなどのエーテル,ベンゼン,トルエン,キシレ
ン,シクロヘキサンなどの炭化水素、ジメチルスルホキ
サイド,ジメチルホルムアミドあるいはこれらの混合溶
媒をあげることができる。
4−シアノキヌクリジンの塩としては,前記一般式
(I)の化合物の塩としてあげたものと同様な塩があげ
られる。
(I)の化合物の塩としてあげたものと同様な塩があげ
られる。
本発明方法は,トリ(ハロゲノエチル)アミンとアセ
トニトリルの1工程のみで、4−シアノキヌクリジンを
合成することができ,工業的に非常に優れた方法であ
る。
トニトリルの1工程のみで、4−シアノキヌクリジンを
合成することができ,工業的に非常に優れた方法であ
る。
次に実施例を示し,本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1 4−シアノキヌクリジン トリクロロエチルアミン618gをテトラヒドロフラン61
80mlに溶解し,ソディウムアミド468gを加えた。この液
に,アセトニトリル160gとテトラヒドロフラン1600mlの
混合液を4時間かけて攪拌下に滴下し,さらに1時間攪
拌した。溶媒を留去し,残渣に水1200mlを加え,クロロ
ホルム600mlで2度抽出した。抽出液を濃縮乾固し,粗
製の4−シアノキヌクリジン268g(粗収率65.7%)を得
た。
80mlに溶解し,ソディウムアミド468gを加えた。この液
に,アセトニトリル160gとテトラヒドロフラン1600mlの
混合液を4時間かけて攪拌下に滴下し,さらに1時間攪
拌した。溶媒を留去し,残渣に水1200mlを加え,クロロ
ホルム600mlで2度抽出した。抽出液を濃縮乾固し,粗
製の4−シアノキヌクリジン268g(粗収率65.7%)を得
た。
この粗製の4−シアノキヌクリジンを20mmHgの減圧下
100〜150℃で昇華精製し,精製4−シアノキヌクリジン
130g(収率31.8%)を得た。
100〜150℃で昇華精製し,精製4−シアノキヌクリジン
130g(収率31.8%)を得た。
融点:104〜106℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,KBr):2225 NMRスペクトル(δ,CDCl3):1.5〜2.1(6H,m(A
2B2)),2.6〜3.2(6H,m(A2B2)) 実施例2 4−シアノキヌクリジン P−トルエンスルホン酸塩 ソディウムアミド176gを1,2−ジメトキシエタン2400m
lに懸濁し,トリクロロエチルアミン塩酸塩241gを加え
た。この液にアセトニトリル45gと1,2−ジメトキシエタ
ン450mlの混合液を,攪拌下,4時間かけて滴下し,さら
に1時間攪拌した。反応液を冷水540mlに加え,有機層
を分取した。有機層に無水硫酸マグネシウム150gを加え
て乾燥した。硫酸マグネシウムを去し,液にP−ト
ルエンスルホン酸−水和者190gと1,2−ジメトキシエタ
ン950mlの混合液を加えた。生じた結晶を取し,イソ
プロピルエーテルで洗浄後,乾燥して目的物321g(収率
85.2%)を得た。
2B2)),2.6〜3.2(6H,m(A2B2)) 実施例2 4−シアノキヌクリジン P−トルエンスルホン酸塩 ソディウムアミド176gを1,2−ジメトキシエタン2400m
lに懸濁し,トリクロロエチルアミン塩酸塩241gを加え
た。この液にアセトニトリル45gと1,2−ジメトキシエタ
ン450mlの混合液を,攪拌下,4時間かけて滴下し,さら
に1時間攪拌した。反応液を冷水540mlに加え,有機層
を分取した。有機層に無水硫酸マグネシウム150gを加え
て乾燥した。硫酸マグネシウムを去し,液にP−ト
ルエンスルホン酸−水和者190gと1,2−ジメトキシエタ
ン950mlの混合液を加えた。生じた結晶を取し,イソ
プロピルエーテルで洗浄後,乾燥して目的物321g(収率
85.2%)を得た。
融点:243〜247℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,KBr):2220 NMRスペクトル(δ,DMSO−d6):2.0〜2.3(6H,m),2.27
(3H,s),3.1〜3.5(6H,m),7.08(2H,d,J=10Hz),7.4
5(2H,d,J=10Hz)
(3H,s),3.1〜3.5(6H,m),7.08(2H,d,J=10Hz),7.4
5(2H,d,J=10Hz)
Claims (2)
- 【請求項1】一般式: 〔式中,Xはハロゲン原子を示す〕で表わされる化合物ま
たはその塩とアセトニトリルを塩基の存在下に反応させ
ることを特徴とする,4−シアノキヌクリジンまたはその
塩の合成方法。 - 【請求項2】トリクロロエチルアミンとアセトニトリル
をソディウムアミドの存在下に反応させることを特徴と
する,特許請求の範囲第1項記載の合成方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28189186A JPH085876B2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 | 4−シアノキヌクリジンの合成方法 |
EP87117397A EP0269991A1 (en) | 1986-11-28 | 1987-11-25 | Process for the synthesis of 4-cyanoquinuclidine or a salt thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28189186A JPH085876B2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 | 4−シアノキヌクリジンの合成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63135380A JPS63135380A (ja) | 1988-06-07 |
JPH085876B2 true JPH085876B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=17645402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28189186A Expired - Lifetime JPH085876B2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 | 4−シアノキヌクリジンの合成方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0269991A1 (ja) |
JP (1) | JPH085876B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH329203A (de) * | 1954-10-08 | 1958-04-15 | Ciba Geigy | Verfahren zur Herstellung von Chinuclidin-4-carbonsäureestern |
JPH0657695B2 (ja) * | 1985-07-12 | 1994-08-03 | エーザイ株式会社 | 4−シアノピペリジン誘導体 |
-
1986
- 1986-11-28 JP JP28189186A patent/JPH085876B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1987
- 1987-11-25 EP EP87117397A patent/EP0269991A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63135380A (ja) | 1988-06-07 |
EP0269991A1 (en) | 1988-06-08 |
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