JPH0858359A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH0858359A
JPH0858359A JP20250094A JP20250094A JPH0858359A JP H0858359 A JPH0858359 A JP H0858359A JP 20250094 A JP20250094 A JP 20250094A JP 20250094 A JP20250094 A JP 20250094A JP H0858359 A JPH0858359 A JP H0858359A
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evaporator
vehicle
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outside
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Koichi Hamashima
幸一 浜島
Etsuji Miyata
悦次 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エバポレータにフロストが発生しても、フロ
ストを除去しながら、換気を行い、車室内を除湿して、
窓ガラスの曇りを防ぐ。 【構成】 ダクト3内のエバポレータを第1、第2エバ
ポレータ16、17に分割して配置し、第2エバポレー
タ17の冷媒の上流に電磁開閉弁を設ける。冷凍サイク
ルの運転中、着霜を検出すると、除霜運転を開始する。
除霜運転は、電磁開閉弁を閉じて第1エバポレータ16
のみに冷媒を供給し、第2エバポレータ17の作動を停
止する。また、第1エバポレータ16へ内気を導き、第
2エバポレータ17へ外気を導く。すると、第1エバポ
レータ16は、温かい内気でフロストが除去されるとと
もに、内気を除湿する。第2エバポレータ17は、外気
の通過によってフロストが除去される。この結果、車室
内へは、除湿された内気と、湿度が低く新鮮な外気が供
給され、車室内の換気が行われ、且つ除湿されて窓ガラ
スの曇りが防がれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクルのエバポ
レータを通過する空気によって車室内を冷房可能な車両
用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、バス車両に搭載されている空気調
和装置の一例を図6の概略図に示す。この空気調和装置
は、車室内へ空調風を吹き出すダクト101内に、冷凍
サイクルのエバポレータ102と、その下流にヒータコ
ア103とを配置し、冷房時と除湿時にエバポレータ1
02を作動させ、暖房時と除湿時にヒータコア103を
作動させている。また、ダクト101は、車室内空気
(以下、内気)を導入する内気導入口104と、車室外
空気(以下、外気)を導入する外気導入口105を備
え、内気導入口104の開閉を行う内気シャッタ10
6、および外気導入口105の開閉を行う外気ドア10
7の開閉状態を制御して、ダクト101内に導入される
内気と外気との導入割合を調節している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】バス車両では、冬季な
ど外気温度が低い状態でも、エバポレータ102を作動
させ、車室内の冷房や除湿を行う場合がある。内気のみ
をダクト101に導入する状態でエバポレータ102を
作動させる場合、車室内の比較的高い温度(例えば25
℃)がエバポレータ102に供給されるため、エバポレ
ータ102にフロストは発生しにくい。このため、外気
温度が低下すると自動的に空気調和装置が内気モードを
選択したり、手動操作によって内気モードに設定する場
合がある。しかし、内気のみをダクト101に導入する
状態では、車室内が換気されないため、煙草の煙が排気
されにくく、且つ乗員の呼吸による二酸化炭素が上昇
し、酸素量の低下が発生し、乗員に不快感を与える不具
合が生じる。また、内気モードでは、湿度の低い外気を
車室内に取込み、湿度の高い内気の一部を排出して湿度
上昇を抑える効果がないため、内気モードでは、窓ガラ
スが曇り易い。
【0004】そこで、内気と外気とを同時に導入する内
外気モードに設定すると、温度の比較的高い内気と、温
度の低い外気がミックスされてエバポレータ102に供
給されるため、外気温度が例えば10〜13℃ほどでエ
バポレータ102にフロストが発生してしまう。エバポ
レータ102の空気下流側のフィンの温度を検出する出
口温度センサ108の温度が所定温度に低下するなど、
フロストの発生が検出されると、エバポレータ102の
作動を停止してフロストを除去(除霜)するように設け
られているため、除霜時は除湿が行われず、窓ガラスに
曇りが発生し易くなる。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、エバポレータにフロストが発生し
ても、フロストを除去しながら、換気を行い、車室内を
除湿して窓ガラスの曇りの発生を防ぐ車両用空気調和装
置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空気調和
装置は、次の技術的手段を採用した。 〔請求項1の手段〕車両用空気調和装置は、(a)車室
内空気を導入する内気導入口、車室外空気を導入する外
気導入口を備え、導入した空気を車室へ導くダクトと、
(b)このダクト内に車室へ向かう空気流を生じさせる
送風機と、(c)前記ダクト内において空気の流れに対
して並列に配置され、前記ダクト内を通過する空気を冷
却する分割された第1、第2エバポレータを備える冷凍
サイクルと、(d)前記内気導入口から導入された車室
内空気を前記第1エバポレータへ導くとともに、前記外
気導入口から導入された車室外空気を前記第2エバポレ
ータへ導く導入通路形成手段と、(e)前記第2エバポ
レータへ供給される冷媒の流れを停止する停止手段と、
(f)前記第1エバポレータまたは前記第2エバポレー
タの少なくとも一方の着霜を検出する着霜検出手段と、
(g)この着霜検出手段が着霜を検出すると、前記導入
通路形成手段によって車室内空気を前記第1エバポレー
タへ導き、車室外空気を前記第2エバポレータへ導く状
態で、前記停止手段によって前記第2エバポレータへの
冷媒供給を停止して、前記第1エバポレータのみへ冷媒
の供給を行うフロスト防止手段とを備える。
【0007】〔請求項2の手段〕請求項1の車両用空気
調和装置は、(h)前記内気導入口に設けられ、車室内
空気の導入と導入停止とを切り替える内気シャッタと、
(i)前記外気導入口に設けられ、車室外空気の導入と
導入停止とを切り替える外気ドアと、(j)前記内気シ
ャッタおよび前記外気ドアの開閉状態を制御して、前記
ダクト内に導入される車室内空気と車室外空気との導入
割合を調節する空気質調節手段とを備えることを特徴と
する。
【0008】〔請求項3の手段〕請求項1の車両用空気
調和装置において、前記着霜検出手段は、(f−1)前
記第1エバポレータを通過した空気の温度を検出する第
1出口温度検出手段と、(f−2)前記第2エバポレー
タを通過した空気の温度を検出する第2出口温度検出手
段と、(f−3)前記冷凍サイクルの低圧圧力を検出す
る低圧圧力検出手段と、(f−4)前記第1、第2出口
温度検出手段が検出する温度が所定温度より低く、且つ
前記低圧圧力検出手段が検出する低圧圧力値が所定圧力
値より低い場合に、着霜を判断する着霜判断手段とを備
えることを特徴とする。
【0009】
【発明の作用】通常の冷凍サイクルの作動時は、停止手
段は作動させず、第1、第2エバポレータの両方に冷媒
を供給し、第1、第2エバポレータを通過するダクト内
の空気を冷却する。着霜検出手段が着霜を検出すると、
導入通路形成手段によって内気を第1エバポレータへ導
き、外気を第2エバポレータへ導く状態で、停止手段に
よって第2エバポレータへの冷媒供給が停止され、第1
エバポレータのみへ冷媒の供給が行われる。
【0010】すると、通常運転時であれば第1、第2エ
バポレータの両方で空気を冷却していたのに対し、第1
エバポレータのみで空気の冷却を行うため、空気の冷却
能力が低下するとともに、この第1エバポレータには、
比較的温度の高い内気が導かれることとなる。このた
め、第1エバポレータのフロストの発生が防がれるとと
もに、第1エバポレータを通過する内気を冷却、除湿す
る。そして、除湿された空気はダクトから車室内へ吹き
出される。
【0011】一方、第2エバポレータには冷媒の供給が
停止された状態で、外気が通過することにより、外気に
よってフロストが除去される。そして、冬季など外気温
度が低い場合は、湿度が低く、酸素の多い外気が、第2
エバポレータを通過した後、ダクトから車室内へ吹き出
され、煙草の煙や二酸化炭素などで汚れた空気や車室内
の湿度の高い空気を車室外へ排気する。
【0012】
【発明の効果】本発明の車両用空気調和装置は、上記の
作用で示したように、外気温度の低下によってフロスト
が発生しても、フロストを除去しながら、内気を除湿し
て車室内に供給するとともに、フロストを除去しなが
ら、湿度が低く新鮮な外気を車室内に供給する。つま
り、フロストの除去を行いながら、換気を行い、且つ窓
ガラスの曇りの発生を防ぐことができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の車両用空気調和装置を、図に
示す一実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図5は本発明の実施例を示
すもので、図1は車両用空気調和装置の概略構成図を示
す。本実施例の車両用空気調和装置は、バス車両に搭載
されるもので、車室内を空気調和する空調ユニット1
と、この空調ユニット1を制御するコントローラ2(図
4参照)とを備える。
【0014】〔空調ユニット1の説明〕空調ユニット1
は、車両の床下に配置されたダクト3を備える。このダ
クト3の上流側上面には、車両の床4に設けられた連通
口5から内気をダクト3内に導入する内気導入口6を備
える。また、ダクト3の上流側側面には、車両の側面に
設けられた開口7から外気をダクト3内に導入する外気
導入口8を備える。
【0015】内気導入口6には、この内気導入口6の開
閉を行い、ダクト3内へ内気の導入と導入停止との切替
を行う2つの内気シャッタ11が設けられている。この
内気シャッタ11は、中心で回動する2枚の板状ドア
で、2つの内気用サーボモータ12(図4参照)によっ
て回動駆動される。2つの内気シャッタ11は、内気導
入口6を全部閉じる図2の両方状態A(外気モード)
と、内気導入口6を半分開き半分閉じる図2の一方が状
態Aで他方が状態B(内気と外気とを同時に導入する内
外気モード)と、内気導入口6を全部開く図2の両方状
態C(内気モード)とに設定される。
【0016】外気導入口8には、この外気導入口8の開
閉を行い、ダクト3内へ外気の導入と導入停止との切替
を行う外気ドア13が設けられている。この外気ドア1
3は、板状ドアの一端を軸に、外気用サーボモータ14
(図4参照)によって回動駆動されるもので、外気導入
口8を閉じる図2の状態Cと(内気モード)、外気導入
口8を開くとともに、ダクト3内に設けられた外気案内
壁3aに回動端を合わせる図2の状態Dと(内外気モー
ド)、外気導入口8を開き、回動端を内気導入口6側ま
で回動する図2の状態E(外気モード)とに設定され
る。
【0017】上記、内気シャッタ11の内気用サーボモ
ータ12と、外気ドア13の外気用サーボモータ14と
は、後述するようにコントローラ2によって制御され
る。そして、コントローラ2が内気シャッタ11と外気
ドア13の開閉状態を制御して、ダクト3内に導入され
る内気と外気との導入割合が調節される。つまり、コン
トローラ2は本発明の空気質調節手段の作動を行う。
【0018】ダクト3の下流端部には、内気導入口6あ
るいは外気導入口8から、内気または外気を吸引し、吸
引した空気をダクト3内を通過させ、その後、図示しな
い吹出ダクトを介して車室内に吹き出させる送風機15
が設けられている。なお、吹出ダクトの一例としては、
天井の左右のそれぞれに配置され、前後方向に延びる吹
出ダクトで、この吹出ダクトには、各座席へ空調風を吹
き出すための吹出口が設けられる。
【0019】ダクト3の内部には、空気の流れに対して
並列に配置された2つの第1、第2エバポレータ16、
17が配置されている。この第1、第2エバポレータ1
6、17は、図3に示す冷凍サイクル18の構成部品
で、冷凍サイクル18を作動させることにより、第1、
第2エバポレータ16、17を通過する空気を冷却、除
湿するものである。なお、冷凍サイクル18については
後述する。
【0020】第1、第2エバポレータ16、17の間に
は、図2に示すように、固定仕壁21が設けられてい
る。この固定仕壁21の上流には、第1、第2エバポレ
ータ16、17の上流をそれぞれ区画する区画モード
と、第1、第2エバポレータ16、17の上流を連通さ
せる連通モードとに可変可能な2枚の仕切ドア22が設
けられている。この仕切ドア22は、中心で回動する2
枚の板状ドアで、2つの仕切用サーボモータ23(図4
参照)によって回動駆動され、第1、第2エバポレータ
16、17の上流を連通する図2の状態F(連通モー
ド)と、第1、第2エバポレータ16、17の上流をそ
れぞれ区画する図2の状態G(区画モード)とに設定さ
れる。
【0021】そして、内気シャッタ11を内気モード
(図2の状態C)、外気ドア13を内外気モード(図2
の状態D)、仕切ドア22を区画モード(図2の状態
F)にすることにより、内気導入口6から導入された内
気を第1エバポレータ16へ導き、且つ外気導入口8か
ら導入された外気を第2エバポレータ17へ導く本発明
の導入通路形成手段となる。
【0022】一方、第1、第2エバポレータ16、17
の下流のダクト3の内部には、温水式のヒータコア24
が配置されている。このヒータコア24は、図示しない
車両駆動用エンジンの冷却水(温水)の供給を受けて放
熱し、第1、第2エバポレータ16、17を通過した空
気を加熱するものである。ヒータコア24の温水回路に
は、図示しない温水バルブが設けられ、この温水バルブ
を開くことにより、冷却水がヒータコア24を通過して
ダクト3内を通過する空気を加熱する。なお、温水バル
ブは、除湿モード時に開度が調節されるバルブである。
【0023】〔冷凍サイクル18の説明〕ここで、上述
した冷凍サイクル18について、図3の冷媒回路図を用
いて説明する。冷凍サイクル18は、上述の第1、第2
エバポレータ16、17以外に、冷媒の吸引、圧縮、吐
出を行うコンプレッサ31、このコンプレッサ31が吐
出した冷媒を外気と熱交換して液化、凝縮させるコンデ
ンサ32、このコンデンサ32で凝縮された液冷媒を蓄
えるとともに、液冷媒を流出させるレシーバ33、この
レシーバ33から供給された液冷媒を過冷却するスーパ
ークーラ34、冷媒中に含まれる水分を取り除くドライ
ヤ35、内部を流れる冷媒の状態を視認するためのサイ
トグラス36、第1エバポレータ16に導かれる液冷媒
を減圧、霧化させる第1減圧装置37(例えば低圧圧力
膨張弁)、第2エバポレータ17に導かれる液冷媒を減
圧、霧化させる第2減圧装置38(例えば低圧圧力膨張
弁)から構成され、冷媒配管39によって連結されてい
る。なお、コンプレッサ31は、空調用エンジン40の
作動によって駆動されるように設けられている。
【0024】また、冷凍サイクル18において、第2減
圧装置38および第2エバポレータ17へ冷媒を導く冷
媒配管39には、第2エバポレータ17へ供給される冷
媒の流れを停止する電磁開閉弁41(本発明の停止手段
に相当する)が設けられている。この電磁開閉弁41
は、通電を受けると閉弁し、通電されない状態で開弁す
るもので、コントローラ2によって開閉制御される。
【0025】〔コントローラ2の説明〕次に、コントロ
ーラ2について説明する。コントローラ2は、内気用サ
ーボモータ12、外気用サーボモータ14、送風機1
5、仕切用サーボモータ23、空調用エンジン40、お
よび電磁開閉弁41など、空気調和装置の電気機能部品
を、図示しないコントロールパネルからの指示信号や、
各センサの入力信号に基づいて通電制御を行うものであ
る。
【0026】この実施例では、内気用サーボモータ1
2、外気用サーボモータ14、仕切用サーボモータ2
3、および電磁開閉弁41の通電制御を行うコントロー
ラ2について図4の電気回路図を用いて説明する。コン
トローラ2は、入力信号として、車室内の温度を検出す
る内気サーミスタ42、車室外の温度を検出する外気サ
ーミスタ43、第1エバポレータ16を通過した空気の
温度を検出するべく、第1エバポレータ16の空気下流
側のフィンに取り付けられた第1フィンサーミスタ44
(第1出口温度検出手段に相当する)、第2エバポレー
タ17を通過した空気の温度を検出するべく、第2エバ
ポレータ17の空気下流側のフィンに取り付けられた第
2フィンサーミスタ45(第2出口温度検出手段に相当
する)、車室内の空気質(還元性ガス濃度や酸素量等)
を検出する内気ガスセンサ46、車室外の空気質を検出
する外気ガスセンサ47、冷凍サイクル18の低圧圧力
を検出する低圧圧力センサ48(低圧圧力検出手段に相
当する)、冷凍サイクル18の高圧圧力が設定値以上に
達するとONする高圧圧力スイッチ49からの信号を入力
する。
【0027】また、コントローラ2は、第1、第2フィ
ンサーミスタ44、45が検出する温度が第1所定温度
(例えば、5℃)より低く、且つ低圧圧力センサ48が
検出する低圧圧力値が第1所定圧力値(例えば、1.6
kgf/cm2 )より低い場合に着霜を判断し、着霜判
断後、第1、第2フィンサーミスタ44、45が検出す
る温度が第2所定温度(例えば、9.5℃)より高く、
且つ低圧圧力センサ48が検出する低圧圧力値が第2所
定圧力値(例えば、2.4kgf/cm2 )より高い場
合に着霜が解除された判断する着霜判断手段の作動を行
う。なお、第1フィンサーミスタ44、第2フィンサー
ミスタ45、および着霜判断手段の作動を行うコントロ
ーラ2から、本発明の着霜検出手段が構成される。
【0028】本実施例の電磁開閉弁41は、リレー51
を介してコントローラ2に通電制御されるもので、コン
トローラ2がリレーコイル51aをONすることにより、
リレー接点51bがONし、バッテリ52の電流が電磁開
閉弁41へ流れるように設けられている。
【0029】コントローラ2には、着霜判断手段によっ
て着霜が判断されると、導入通路形成手段によって内気
を第1エバポレータ16へ導き、外気を第2エバポレー
タ17へ導く状態で、電磁開閉弁41をONして第2エバ
ポレータ17への冷媒供給を停止し、第1エバポレータ
16のみへ冷媒の供給を行うフロスト防止手段が設けら
れている。
【0030】このフロスト防止手段の作動を、図5のフ
ローチャートを用いて説明する。図示しないコントロー
ルパネルの操作によって、冷房モード、あるいは除湿モ
ードが設定されると空調用エンジンが起動され、冷凍サ
イクル18が作動する(スタート)。すると、冷凍サイ
クル18は、通常運転がなされる(ステップS1)。こ
の通常運転は、電磁開閉弁41がOFF されるとともに、
次の表1に示すように、操作パネルの設定モード(内気
モード、外気モード、内外気モード、自動制御モード)
に応じて、内気シャッタ11、外気ドア13、仕切ドア
22の状態が設定される。なお、自動制御モードとは、
内気ガスセンサと外気ガスセンサとにより内気と外気の
汚れを感知して自動的にモードを決定するものである。
【表1】
【0031】次に、第1フィンサーミスタ44の温度が
5℃以下か否かの判断を行う(ステップS2 )。この判
断結果がNOの場合は、第2フィンサーミスタ45の温度
が5℃以下か否かの判断を行う(ステップS3 )。ステ
ップS2 、S3 の判断結果がYES の場合は、低圧圧力セ
ンサ48の検出する低圧圧力が1.6kgf/cm2
下か否かの判断を行う(ステップS4 )。この判断結果
がYES の場合は、第1エバポレータ16あるいは第2エ
バポレータ17の少なくとも一方にフロストが発生した
(着霜)と判断して、除霜運転を行い(ステップS5
)、その後、ステップS2 へ戻る。この除霜運転は、
電磁開閉弁41をONして、第2エバポレータ17への冷
媒の供給を停止するとともに、上述の表1に示すよう
に、2つの内気シャッタ11を状態Bとし、外気ドア1
3を状態Dとし、さらに2つの仕切ドア22を状態Gと
するものである。
【0032】ステップS3 、S4 の判断結果がNOの場合
は、第1フィンサーミスタ44の温度が9.5℃以上か
否かの判断を行う(ステップS6 )。この判断結果がNO
の場合は、第2フィンサーミスタ45の温度が9.5℃
以上か否かの判断を行う(ステップS7 )。ステップS
6 、S7 の判断結果がYES の場合は、低圧圧力センサ4
8の検出する低圧圧力が2.4kgf/cm2 以上か否
かの判断を行う(ステップS8 )。この判断結果がYES
の場合は、ステップS1 へ戻る。また、ステップS7 、
S8 の判断結果がNOの場合は、現状の運転状態を維持し
(ステップS9 )、その後、ステップS1 へ戻る。
【0033】〔実施例の作動〕次に、フロストを防止す
る作動を説明する。冬季など、外気温度が低い場合に冷
凍サイクル18を作動させ、この冷凍サイクル18の運
転中に、少なくとも第1フィンサーミスタ44あるいは
第2フィンサーミスタ45の検出する温度が5℃以下に
低下し、且つ低圧圧力センサ48の検出する低圧圧力が
1.6kgf/cm2 以下の場合は、コントローラ2
は、フロストが発生したと判断して、除霜運転を行う。
除霜運転では、電磁開閉弁41がONされて、第2エバポ
レータ17への冷媒の供給を停止したまま冷凍サイクル
18を作動させるとともに、上述の表1に示すように、
内気導入口6から第1エバポレータ16へ内気を導き、
外気導入口8から第2エバポレータ17へ外気を導く。
【0034】第1、第2エバポレータ16、17の作動
から第1エバポレータ16のみの作動へと切り替わるこ
とにより、空気ユニット1による空気の冷却能力が低下
するとともに、第1エバポレータ16へは室内の温かい
内気が供給されるため、第1エバポレータ16の温度が
上昇し、フロストが除去される(具体的には、フロスト
が発生しにくくなる)。一方、第2エバポレータ17は
作動が停止するため、通過する外気によって第2エバポ
レータ17の温度が上昇し、フロストが除去される(具
体的には、フロストが発生しにくくなる)。そして、第
1エバポレータ16を通過する内気は、第1エバポレー
タ16を通過する際に冷却、除湿されて車室内へ導か
れ、第2エバポレータ17を通過した湿度の低い低温の
外気も車室内へ導かれる。
【0035】〔実施例の効果〕本実施例では、上記の作
用で示したように、除霜運転時においても、第1エバポ
レータ16を通過した内気が、第1エバポレータ16で
冷却、除湿されて車室内へ導かれ、第2エバポレータ1
7を通過した湿度の低い低温の外気も車室内へ導かれ
る。このため、除湿運転時は、空調ユニット1から車室
内へ、除湿された内気と、湿度が低く酸素量の多い新鮮
な外気とが導入される。この結果、除霜運転中であって
も、車室内の換気を行うとともに、外気温度が0〜5℃
ほどに低下するまで窓ガラスの曇りの発生を防ぐことが
できる。また、従来技術で示した空調ユニット(図6参
照)に比較して、本実施例の空調ユニット1は、主にエ
バポレータを分割し、その上流に仕切ドア22を設けて
構成される。つまり、本実施例の空調ユニット1は、従
来の空調ユニットに大幅な変更を施すことなく実施でき
るので、コストの上昇を抑えるとともに、搭載スペース
が増加するなどの不具合がない。
【0036】〔変形例〕上記の実施例で示した数値や、
ドアの形状、ドアの駆動形式、着霜判断手段等は、理解
を容易にするために示した一例であって、種々変更可能
なものである。具体的には、本発明をバス車両に搭載さ
れる空気調和装置に適用した例に示したが、乗用車など
他の車両に搭載される空気調和装置に本発明を適用して
も良い。内気と外気との切替を、独立した内気シャッタ
と、外気ドアとで行った例を示したが、共通の内外気ド
アで内気導入口と外気導入口との開閉状態を変化させて
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空気調和装置の概略構成図である(実施
例)。
【図2】各ドアの設定状態を示す説明図である(実施
例)。
【図3】冷凍サイクルの冷媒回路図である(実施例)。
【図4】コントローラの電気回路図である(実施例)。
【図5】コントローラの作動を示すフローチャートであ
る(実施例)。
【図6】空調ユニットの概略図である(従来技術)。
【符号の説明】
1 空調ユニット(車両用空気調和装置) 2 コントローラ(フロスト防止手段、空気質調節手
段、着霜判断手段) 3 ダクト 6 内気導入口 8 外気導入口 11 内気シャッタ 13 外気ドア 15 送風機 16 第1エバポレータ 17 第2エバポレータ 18 冷凍サイクル 41 電磁開閉弁(停止手段) 44 第1フィンサーミスタ(第1出口温度検出手段) 45 第2フィンサーミスタ(第2出口温度検出手段) 48 低圧圧力センサ(低圧圧力検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)車室内空気を導入する内気導入口、
    車室外空気を導入する外気導入口を備え、導入した空気
    を車室へ導くダクトと、 (b)このダクト内に車室へ向かう空気流を生じさせる
    送風機と、 (c)前記ダクト内において空気の流れに対して並列に
    配置され、前記ダクト内を通過する空気を冷却する分割
    された第1、第2エバポレータを備える冷凍サイクル
    と、 (d)前記内気導入口から導入された車室内空気を前記
    第1エバポレータへ導くとともに、前記外気導入口から
    導入された車室外空気を前記第2エバポレータへ導く導
    入通路形成手段と、 (e)前記第2エバポレータへ供給される冷媒の流れを
    停止する停止手段と、 (f)前記第1エバポレータまたは前記第2エバポレー
    タの少なくとも一方の着霜を検出する着霜検出手段と、 (g)この着霜検出手段が着霜を検出すると、前記導入
    通路形成手段によって車室内空気を前記第1エバポレー
    タへ導き、車室外空気を前記第2エバポレータへ導く状
    態で、前記停止手段によって前記第2エバポレータへの
    冷媒供給を停止して、前記第1エバポレータのみへ冷媒
    の供給を行うフロスト防止手段とを備える車両用空気調
    和装置。
  2. 【請求項2】請求項1の車両用空気調和装置は、 (h)前記内気導入口に設けられ、車室内空気の導入と
    導入停止とを切り替える内気シャッタと、 (i)前記外気導入口に設けられ、車室外空気の導入と
    導入停止とを切り替える外気ドアと、 (j)前記内気シャッタおよび前記外気ドアの開閉状態
    を制御して、前記ダクト内に導入される車室内空気と車
    室外空気との導入割合を調節する空気質調節手段とを備
    えることを特徴とする車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】請求項1の車両用空気調和装置において、 前記着霜検出手段は、 (f−1)前記第1エバポレータを通過した空気の温度
    を検出する第1出口温度検出手段と、 (f−2)前記第2エバポレータを通過した空気の温度
    を検出する第2出口温度検出手段と、 (f−3)前記冷凍サイクルの低圧圧力を検出する低圧
    圧力検出手段と、 (f−4)前記第1、第2出口温度検出手段が検出する
    温度が所定温度より低く、且つ前記低圧圧力検出手段が
    検出する低圧圧力値が所定圧力値より低い場合に、着霜
    を判断する着霜判断手段とを備えることを特徴とする車
    両用空気調和装置。
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