JPH085796Y2 - 導電性樹脂被覆鋼管 - Google Patents
導電性樹脂被覆鋼管Info
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- JPH085796Y2 JPH085796Y2 JP6497093U JP6497093U JPH085796Y2 JP H085796 Y2 JPH085796 Y2 JP H085796Y2 JP 6497093 U JP6497093 U JP 6497093U JP 6497093 U JP6497093 U JP 6497093U JP H085796 Y2 JPH085796 Y2 JP H085796Y2
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- steel pipe
- coated steel
- conductive
- synthetic resin
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- Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Elimination Of Static Electricity (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、流動棚や駆動ローラコ
ンベヤ等の樹脂被覆鋼管構造体の一部を構成する導電性
樹脂被覆鋼管に関する。
ンベヤ等の樹脂被覆鋼管構造体の一部を構成する導電性
樹脂被覆鋼管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の導電性樹脂被覆鋼管とし
ては、静電気の帯電を防止するため、薄肉鋼管(例え
ば、肉厚約0.7mmのSPCC−1)の表面全面に、
導電材料であるカーボンブラックを添加した導電性合成
樹脂を、約1mmの厚さに接着被覆した直径28〜32
mmのものが知られている。
ては、静電気の帯電を防止するため、薄肉鋼管(例え
ば、肉厚約0.7mmのSPCC−1)の表面全面に、
導電材料であるカーボンブラックを添加した導電性合成
樹脂を、約1mmの厚さに接着被覆した直径28〜32
mmのものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
導電性樹脂被覆鋼管では、カーボンブラックが高価であ
り、かつ黒色であるので、コスト高となり、かつ美観を
損なうと共に、導電性合成樹脂が耐衝撃性に劣るので、
被覆樹脂が損傷し易い不具合がある。そこで、本考案
は、コストの低減を図り、かつ美観を高め得ると共に、
被覆樹脂を丈夫とし得る導電性樹脂被覆鋼管の提供を目
的とする。
導電性樹脂被覆鋼管では、カーボンブラックが高価であ
り、かつ黒色であるので、コスト高となり、かつ美観を
損なうと共に、導電性合成樹脂が耐衝撃性に劣るので、
被覆樹脂が損傷し易い不具合がある。そこで、本考案
は、コストの低減を図り、かつ美観を高め得ると共に、
被覆樹脂を丈夫とし得る導電性樹脂被覆鋼管の提供を目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案の導電性樹脂被覆鋼管は、樹脂被覆鋼管の被
覆樹脂の表面に、樹脂被覆鋼管の長手方向へ伸びる帯状
の導電性合成樹脂が一体形成されていることを特徴とす
る。前記帯状の導電性合成樹脂は、5〜15mmの幅で
あることが好ましい。又、前記帯状の導電性合成樹脂
は、被覆樹脂の厚さの約1/3〜3/4の厚さであるこ
とが好ましい。
め、本考案の導電性樹脂被覆鋼管は、樹脂被覆鋼管の被
覆樹脂の表面に、樹脂被覆鋼管の長手方向へ伸びる帯状
の導電性合成樹脂が一体形成されていることを特徴とす
る。前記帯状の導電性合成樹脂は、5〜15mmの幅で
あることが好ましい。又、前記帯状の導電性合成樹脂
は、被覆樹脂の厚さの約1/3〜3/4の厚さであるこ
とが好ましい。
【0005】
【作用】上記手段においては、静電気が帯状の導電性合
成樹脂を経てアース可能となる。帯状の導電性合成樹脂
の幅が、5mm未満であると通電不良を生じ易く、15
mmを超えると不経済となる共に、黒色が目立ち、美観
を損ね、かつその損傷を生じ易くなる。又、帯状の導電
性合成樹脂の厚さが、被覆樹脂の厚さ1/3未満である
と通電不良を生じ易く、3/4を超えると損傷を生じ易
くなる。一方、帯状の導電性合成樹脂は、被覆樹脂との
共押し出しで形成される。
成樹脂を経てアース可能となる。帯状の導電性合成樹脂
の幅が、5mm未満であると通電不良を生じ易く、15
mmを超えると不経済となる共に、黒色が目立ち、美観
を損ね、かつその損傷を生じ易くなる。又、帯状の導電
性合成樹脂の厚さが、被覆樹脂の厚さ1/3未満である
と通電不良を生じ易く、3/4を超えると損傷を生じ易
くなる。一方、帯状の導電性合成樹脂は、被覆樹脂との
共押し出しで形成される。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本考案の導電性樹脂被覆鋼管の第1
実施例を示す斜視図である。この導電性樹脂被覆鋼管1
は、厚さ約0.7mmの薄肉鋼管1aの表面にAAS
(アクリロニトリル・アクリルラバー・スチレンコーポ
リマー)等の合成樹脂を約1mmの厚さに接着被覆して
直径28〜32mmの樹脂被覆鋼管とし、かつこの樹脂
被覆鋼管の被覆樹脂1bの表面に樹脂被覆鋼管の長手方
向へ伸びる帯状の導電性合成樹脂1cを一体形成して構
成されている。被覆樹脂1bは、美観を高めるため、グ
リーンやアイボリー等の有彩色とされている。一方、帯
状の導電性合成樹脂1cは、カーボンブラック等の導電
材料を添加したABS(アクリロニトリル・ブタジエン
・スチレンコーポリマー)等の導電性合成樹脂からなる
幅15mm、厚さ0.5mmのもので、被覆樹脂1bと
の共押し出しで一体成形される。上記構成の導電性樹脂
被覆鋼管1においては、被覆樹脂1bあるいはこの導電
性樹脂被覆鋼管1と継ぎ合わされる他の部材に生じる静
電気が帯状の導電性合成樹脂1cを経てアース可能とな
る。
て説明する。図1は本考案の導電性樹脂被覆鋼管の第1
実施例を示す斜視図である。この導電性樹脂被覆鋼管1
は、厚さ約0.7mmの薄肉鋼管1aの表面にAAS
(アクリロニトリル・アクリルラバー・スチレンコーポ
リマー)等の合成樹脂を約1mmの厚さに接着被覆して
直径28〜32mmの樹脂被覆鋼管とし、かつこの樹脂
被覆鋼管の被覆樹脂1bの表面に樹脂被覆鋼管の長手方
向へ伸びる帯状の導電性合成樹脂1cを一体形成して構
成されている。被覆樹脂1bは、美観を高めるため、グ
リーンやアイボリー等の有彩色とされている。一方、帯
状の導電性合成樹脂1cは、カーボンブラック等の導電
材料を添加したABS(アクリロニトリル・ブタジエン
・スチレンコーポリマー)等の導電性合成樹脂からなる
幅15mm、厚さ0.5mmのもので、被覆樹脂1bと
の共押し出しで一体成形される。上記構成の導電性樹脂
被覆鋼管1においては、被覆樹脂1bあるいはこの導電
性樹脂被覆鋼管1と継ぎ合わされる他の部材に生じる静
電気が帯状の導電性合成樹脂1cを経てアース可能とな
る。
【0007】図2は上記導電性樹脂被覆鋼管1を用いた
樹脂被覆鋼管構造体の一例であるプリント基板用流動棚
の斜視図である。図中2はラック枠で、前記導電性樹脂
被覆鋼管1を金属又は導電性合成樹脂からなる継手3
a,3b,3c,3dを介して台形状に継ぎ合わせ、か
つ下部にキャスター4を取り付けた1対の側枠5の前部
間及び後部間を、横桟となる複数の前記導電性樹脂被覆
鋼管1により金属又は導電性合成樹脂からなる継手6を
介して継ぎ合わせる共に、前部及び後部の横桟間は、縦
桟となる複数の前記導電性樹脂被覆鋼管1により金属又
は導電性合成樹脂からなる継手7a,7bを介して継ぎ
合わせて複数の取出口8を形成し、かつ各取出口8の両
側と対応する前後の横桟間に、プリント基板Pを重力送
り可能に載置する傾斜溝を多段に形成したガイドパネル
9を取り付けて構成されている。ラック枠2における各
取出口8の横桟には、点灯によりプリント基板Pの取り
出しを指示する指示ランプ10が装着されていると共
に、各取出口8の縦桟には、プリント基板Pの取り出し
を検出する回帰反射形の光電センサーとミラー(共に図
示せず)が対峙して装着されており、これらの指示ラン
プ10及び光電センサーは、プログラマブルコントロー
ラ等の制御装置とケーブル(共に図示せず)を介して接
続されている。そして、点灯データと異なるプリント基
板Pの取り出し際し、ブザー(図示せず)等による警報
を発する。又、ラック枠2における一方の側枠5の最下
部の導電性樹脂被覆鋼管1には、アース線11を接続し
た断面Ω字状のアース端子12が嵌着されている。
樹脂被覆鋼管構造体の一例であるプリント基板用流動棚
の斜視図である。図中2はラック枠で、前記導電性樹脂
被覆鋼管1を金属又は導電性合成樹脂からなる継手3
a,3b,3c,3dを介して台形状に継ぎ合わせ、か
つ下部にキャスター4を取り付けた1対の側枠5の前部
間及び後部間を、横桟となる複数の前記導電性樹脂被覆
鋼管1により金属又は導電性合成樹脂からなる継手6を
介して継ぎ合わせる共に、前部及び後部の横桟間は、縦
桟となる複数の前記導電性樹脂被覆鋼管1により金属又
は導電性合成樹脂からなる継手7a,7bを介して継ぎ
合わせて複数の取出口8を形成し、かつ各取出口8の両
側と対応する前後の横桟間に、プリント基板Pを重力送
り可能に載置する傾斜溝を多段に形成したガイドパネル
9を取り付けて構成されている。ラック枠2における各
取出口8の横桟には、点灯によりプリント基板Pの取り
出しを指示する指示ランプ10が装着されていると共
に、各取出口8の縦桟には、プリント基板Pの取り出し
を検出する回帰反射形の光電センサーとミラー(共に図
示せず)が対峙して装着されており、これらの指示ラン
プ10及び光電センサーは、プログラマブルコントロー
ラ等の制御装置とケーブル(共に図示せず)を介して接
続されている。そして、点灯データと異なるプリント基
板Pの取り出し際し、ブザー(図示せず)等による警報
を発する。又、ラック枠2における一方の側枠5の最下
部の導電性樹脂被覆鋼管1には、アース線11を接続し
た断面Ω字状のアース端子12が嵌着されている。
【0008】上記構成のプリント基板用流動棚におい
て、プリント基板Pの摺動降下等によって発生した静電
気は、ラック枠2の導電性樹脂被覆鋼管1及び継手3
a,3b,6,7a,7bを経てアース端子12、アー
ス線11を介してアースされ、プリント基板P等の静電
破壊を防止できる。なお、上記実施例においては、ガイ
ドパネル9を各取出口8の両側に取り付け、アース端子
12にアース線11を接続してアースしたが、これに限
定されるものではなく、ガイドパネル9を各取出口8の
上下と対応する前後の横桟間に取り付け、プリント基板
Pを立てて重力送り可能に載置するようにしてもよい。
又、アース端子12及びアース線11を取り付けること
なく、キャスター4を導電性合成樹脂からなるものとし
てキャスター4からアースするようにしてもよく、この
ようにすることにより、流動棚の移動に際し、至便であ
る。
て、プリント基板Pの摺動降下等によって発生した静電
気は、ラック枠2の導電性樹脂被覆鋼管1及び継手3
a,3b,6,7a,7bを経てアース端子12、アー
ス線11を介してアースされ、プリント基板P等の静電
破壊を防止できる。なお、上記実施例においては、ガイ
ドパネル9を各取出口8の両側に取り付け、アース端子
12にアース線11を接続してアースしたが、これに限
定されるものではなく、ガイドパネル9を各取出口8の
上下と対応する前後の横桟間に取り付け、プリント基板
Pを立てて重力送り可能に載置するようにしてもよい。
又、アース端子12及びアース線11を取り付けること
なく、キャスター4を導電性合成樹脂からなるものとし
てキャスター4からアースするようにしてもよく、この
ようにすることにより、流動棚の移動に際し、至便であ
る。
【0009】図3は本考案の導電性樹脂被覆鋼管の第2
実施例を示す斜視図である。この導電性樹脂被覆鋼管1
6は、厚さ約0.7mmの薄肉鋼管16aの表面にAA
S等の合成樹脂を約1mmの厚さに接着被覆して直径2
8〜32mmの樹脂被覆鋼管とし、この樹脂被覆管の被
覆樹脂1bと一体に樹脂被覆鋼管の長手方向へ伸びる2
条の突条16cを形成し、かつ突条16cから約1/4
周離れた被覆樹脂16bの表面に突条16cと平行な帯
状の導電性合成樹脂16dを一体形成して構成されてい
る。被覆樹脂16bは、第1実施例のものと同様に、美
観を高めるため、グリーンやアイボリー等の有彩色とさ
れている。一方、帯状の導電性合成樹脂16dは、カー
ボンブラック等の導電材料を添加したABS等の導電性
合成樹脂からなる幅15mm、厚さ0.5mmのもので
被覆樹脂16b及び突条16cとの共押し出しで一体成
形される。なお、突条16cは、2条に限らず、1条で
あってもよい。上記構成の導電性樹脂被覆鋼管16にお
いては、被覆樹脂16bあるいはこの導電性樹脂被覆鋼
管16と継ぎ合わされる他の部材に生じる静電気が帯状
の導電性合成樹脂16dを経てアース可能となる。
実施例を示す斜視図である。この導電性樹脂被覆鋼管1
6は、厚さ約0.7mmの薄肉鋼管16aの表面にAA
S等の合成樹脂を約1mmの厚さに接着被覆して直径2
8〜32mmの樹脂被覆鋼管とし、この樹脂被覆管の被
覆樹脂1bと一体に樹脂被覆鋼管の長手方向へ伸びる2
条の突条16cを形成し、かつ突条16cから約1/4
周離れた被覆樹脂16bの表面に突条16cと平行な帯
状の導電性合成樹脂16dを一体形成して構成されてい
る。被覆樹脂16bは、第1実施例のものと同様に、美
観を高めるため、グリーンやアイボリー等の有彩色とさ
れている。一方、帯状の導電性合成樹脂16dは、カー
ボンブラック等の導電材料を添加したABS等の導電性
合成樹脂からなる幅15mm、厚さ0.5mmのもので
被覆樹脂16b及び突条16cとの共押し出しで一体成
形される。なお、突条16cは、2条に限らず、1条で
あってもよい。上記構成の導電性樹脂被覆鋼管16にお
いては、被覆樹脂16bあるいはこの導電性樹脂被覆鋼
管16と継ぎ合わされる他の部材に生じる静電気が帯状
の導電性合成樹脂16dを経てアース可能となる。
【0010】図4,図5は上記導電性樹脂被覆鋼管16
を一部に用いた樹脂被覆鋼管構造体の一例である駆動ロ
ーラコンベヤの要部の分解斜視図、断面図である。図中
17はローラ枠で、前記導電性樹脂被覆鋼管16と、厚
さ約0.7mmの薄肉鋼管18aの表面にグリーンやア
イボリー等の有彩色をしているAAS等の合成樹脂を約
1mmの厚さに接着被覆し、かつ被覆樹脂18bと一体
に軸方向の1条の突状18cを形成した直径28〜32
mm(突条を除く)の樹脂被覆鋼管18とを、互いの突
条16c,18cにより係合して平行なダブルパイプと
する共に、導電性合成樹脂16dが内側となるように
し、AAS等の合成樹脂あるいは金属からなる継手(図
示せず)を介して矩形状に継ぎ合わせて構成されてい
る。ローラ枠17は、導電性樹脂被覆鋼管16を上方と
してそのままあるいは脚枠(図示せず)に支持されて使
用されるものであり、その長手方向における両側の導電
性樹脂被覆鋼管16には、カーボンブラック等の導電材
料を添加したABS(アクリロニトリル・ブタジエン・
スチレンコーポリマー)とPC(ポリカーボネート)と
のアロイとした導電性合成樹脂からなる多数対のローラ
支持部材19が、相対向しかつローラ枠17の長手方向
へ適宜に離隔して取り付けられている。各ローラ支持部
材19は、導電性樹脂被覆鋼管16に嵌合可能は断面C
字状の固定部20a及びその外周面に一体形成された有
底袋状の係合受部20bを有するベース部材20と、ベ
ース部材20の係合受部20bに係脱可能な断面L字状
の係合部21a及びその外側面に突設した軸部21bを
有する支軸部材21とから構成されており、軸部21b
がローラ枠17の内側で水平となるようにしてベース部
材20を介して導電性樹脂被覆鋼管16に嵌合されかつ
接着されるものである。
を一部に用いた樹脂被覆鋼管構造体の一例である駆動ロ
ーラコンベヤの要部の分解斜視図、断面図である。図中
17はローラ枠で、前記導電性樹脂被覆鋼管16と、厚
さ約0.7mmの薄肉鋼管18aの表面にグリーンやア
イボリー等の有彩色をしているAAS等の合成樹脂を約
1mmの厚さに接着被覆し、かつ被覆樹脂18bと一体
に軸方向の1条の突状18cを形成した直径28〜32
mm(突条を除く)の樹脂被覆鋼管18とを、互いの突
条16c,18cにより係合して平行なダブルパイプと
する共に、導電性合成樹脂16dが内側となるように
し、AAS等の合成樹脂あるいは金属からなる継手(図
示せず)を介して矩形状に継ぎ合わせて構成されてい
る。ローラ枠17は、導電性樹脂被覆鋼管16を上方と
してそのままあるいは脚枠(図示せず)に支持されて使
用されるものであり、その長手方向における両側の導電
性樹脂被覆鋼管16には、カーボンブラック等の導電材
料を添加したABS(アクリロニトリル・ブタジエン・
スチレンコーポリマー)とPC(ポリカーボネート)と
のアロイとした導電性合成樹脂からなる多数対のローラ
支持部材19が、相対向しかつローラ枠17の長手方向
へ適宜に離隔して取り付けられている。各ローラ支持部
材19は、導電性樹脂被覆鋼管16に嵌合可能は断面C
字状の固定部20a及びその外周面に一体形成された有
底袋状の係合受部20bを有するベース部材20と、ベ
ース部材20の係合受部20bに係脱可能な断面L字状
の係合部21a及びその外側面に突設した軸部21bを
有する支軸部材21とから構成されており、軸部21b
がローラ枠17の内側で水平となるようにしてベース部
材20を介して導電性樹脂被覆鋼管16に嵌合されかつ
接着されるものである。
【0011】前記各対向のローラ支持部材19には、ロ
ーラコンベヤローラ22が回転自在に支持されている。
ローラコンベヤローラ22は、厚さ約0.7mmの薄肉
鋼管23aの表面にカーボンブラック等の導電材料を添
加したPE等の導電性合成樹脂を約1mmの厚さの導電
性被覆樹脂23bとして接着被覆した直径28〜32m
mのローラ筒体23と、その導電性被覆樹脂23bと同
様の導電性合成樹脂からなり、ローラ筒体23の端部に
溶着されたプーリ付きエンドキャップ24及びエンドキ
ャップ(図示せず)とから構成されており、各エンドキ
ャップ24に設けた有底の軸孔24aを介して対をなす
ローラ支持部材19の軸部21b,21bに回転自在に
支承されているものである。そして、ローラ枠17の導
電性樹脂被覆鋼管16には、アース線25を接続した断
面Ω字状のアース端子26が嵌着されている。
ーラコンベヤローラ22が回転自在に支持されている。
ローラコンベヤローラ22は、厚さ約0.7mmの薄肉
鋼管23aの表面にカーボンブラック等の導電材料を添
加したPE等の導電性合成樹脂を約1mmの厚さの導電
性被覆樹脂23bとして接着被覆した直径28〜32m
mのローラ筒体23と、その導電性被覆樹脂23bと同
様の導電性合成樹脂からなり、ローラ筒体23の端部に
溶着されたプーリ付きエンドキャップ24及びエンドキ
ャップ(図示せず)とから構成されており、各エンドキ
ャップ24に設けた有底の軸孔24aを介して対をなす
ローラ支持部材19の軸部21b,21bに回転自在に
支承されているものである。そして、ローラ枠17の導
電性樹脂被覆鋼管16には、アース線25を接続した断
面Ω字状のアース端子26が嵌着されている。
【0012】上記構成の駆動ローラコンベヤは、プーリ
付きエンドキャップ24の一方のベルト溝24bと、適
宜の回転駆動装置によって駆動されるスプライン軸の駆
動プーリとに巻回した丸又はVベルト(いずれも図示せ
ず)によって伝動され、かつ他方のベルト溝24bと隣
接するローラコンベヤローラ22のプーリ付きエンドキ
ャップのベルト溝とに巻回した丸又はVベルト(図示せ
ず)によって隣接するローラコンベヤローラが回転され
るものであり、その運転に伴ってローラコンベヤローラ
22に発生した静電気は、ローラ支持部材19及びロー
ラ枠17の導電性樹脂被覆鋼管16の帯状の導電性合成
樹脂16dを経てアース端子26、アース線25を介し
てアースされ、作業者に対して電撃を生じたり、静電気
に弱い被搬送物に故障が生じたりすることはない。
付きエンドキャップ24の一方のベルト溝24bと、適
宜の回転駆動装置によって駆動されるスプライン軸の駆
動プーリとに巻回した丸又はVベルト(いずれも図示せ
ず)によって伝動され、かつ他方のベルト溝24bと隣
接するローラコンベヤローラ22のプーリ付きエンドキ
ャップのベルト溝とに巻回した丸又はVベルト(図示せ
ず)によって隣接するローラコンベヤローラが回転され
るものであり、その運転に伴ってローラコンベヤローラ
22に発生した静電気は、ローラ支持部材19及びロー
ラ枠17の導電性樹脂被覆鋼管16の帯状の導電性合成
樹脂16dを経てアース端子26、アース線25を介し
てアースされ、作業者に対して電撃を生じたり、静電気
に弱い被搬送物に故障が生じたりすることはない。
【0013】ここで、上記駆動ローラコンベヤと従来の
樹脂被覆のローラ筒体を有する駆動ローラコンベヤの静
電位について、日、時を変え、デジタル静電位測定器
(春日電器(株)製 KSD−0102)を用いて測定
(ローラ枠から100mm間隔の位置)したところ表1
に示すようになった。
樹脂被覆のローラ筒体を有する駆動ローラコンベヤの静
電位について、日、時を変え、デジタル静電位測定器
(春日電器(株)製 KSD−0102)を用いて測定
(ローラ枠から100mm間隔の位置)したところ表1
に示すようになった。
【0014】
【表1】
【0015】したがって、上記実施例の駆動ローラコン
ベヤでは、従来のそれに比して極めて導電性が良好で、
静電位を低くし得ることがわかる。
ベヤでは、従来のそれに比して極めて導電性が良好で、
静電位を低くし得ることがわかる。
【0016】なお、上記実施例においては、ローラ枠1
7として、突条16c,18cによって平行に設けた導
電性樹脂被覆鋼管16と樹脂被覆鋼管18とからなるダ
ブルパイプを用いる場合について述べたが、これに限定
されるものではなく、図3に示すような導電性樹脂被覆
鋼管16のみのシングルパイプでローラ枠を構成しても
よく、又は図1に示すような突条を有しない導電性樹脂
被覆鋼管と樹脂被覆鋼管とを継手により平行に連結した
ダブルパイプでローラ枠を構成するようにしてもよい。
又、導電性樹脂被覆鋼管16は、ローラ枠17の全周に
設ける場合に限らず、ローラ支持部材19が取り付けら
れる少なくとも一側にのみ設けるようにしてもよい。
7として、突条16c,18cによって平行に設けた導
電性樹脂被覆鋼管16と樹脂被覆鋼管18とからなるダ
ブルパイプを用いる場合について述べたが、これに限定
されるものではなく、図3に示すような導電性樹脂被覆
鋼管16のみのシングルパイプでローラ枠を構成しても
よく、又は図1に示すような突条を有しない導電性樹脂
被覆鋼管と樹脂被覆鋼管とを継手により平行に連結した
ダブルパイプでローラ枠を構成するようにしてもよい。
又、導電性樹脂被覆鋼管16は、ローラ枠17の全周に
設ける場合に限らず、ローラ支持部材19が取り付けら
れる少なくとも一側にのみ設けるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本考案の導電性樹
脂被覆鋼管によれば、静電気が帯状の導電性合成樹脂を
経てアース可能となるので、被覆樹脂の全てを導電性合
成樹脂とする必要がなくなり、コストの低減を図ること
ができ、かつ被覆樹脂をグリーンやアイボリー等の有彩
色とすることによって美観を高めることができると共
に、被覆樹脂を丈夫なものとすることができる。
脂被覆鋼管によれば、静電気が帯状の導電性合成樹脂を
経てアース可能となるので、被覆樹脂の全てを導電性合
成樹脂とする必要がなくなり、コストの低減を図ること
ができ、かつ被覆樹脂をグリーンやアイボリー等の有彩
色とすることによって美観を高めることができると共
に、被覆樹脂を丈夫なものとすることができる。
【図1】本考案の導電性樹脂被覆鋼管の第1実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】図1の導電性樹脂被覆鋼管を用いた樹脂被覆鋼
管構造体であるプリント基板用流動棚の斜視図である。
管構造体であるプリント基板用流動棚の斜視図である。
【図3】本考案の導電性樹脂被覆鋼管の第2実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図4】図3の導電性樹脂被覆鋼管を用いた樹脂被覆鋼
管構造体である駆動ローラコンベヤの要部の分解斜視図
である。
管構造体である駆動ローラコンベヤの要部の分解斜視図
である。
【図5】図4の駆動ローラコンベヤの要部の断面図であ
る。
る。
1 導電性樹脂被覆鋼管 1b 被覆樹脂 1c 導電性合成樹脂 16 導電性樹脂被覆鋼管 16b 被覆樹脂 16d 導電性合成樹脂
Claims (3)
- 【請求項1】 樹脂被覆鋼管の被覆樹脂の表面に、樹脂
被覆鋼管の長手方向へ伸びる帯状の導電性合成樹脂が一
体形成されていることを特徴とする導電性樹脂被覆鋼
管。 - 【請求項2】 前記帯状の導電性合成樹脂は、5〜15
mmの幅であることを特徴とする請求項1記載の導電性
樹脂被覆鋼管。 - 【請求項3】 前記帯状の導電性合成樹脂管は、被覆樹
脂の厚さの1/3〜3/4の厚さであることを特徴とす
る請求項1又は2記載の導電性樹脂被覆鋼管。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6497093U JPH085796Y2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 導電性樹脂被覆鋼管 |
GB9414944A GB2291688B (en) | 1993-11-10 | 1994-07-25 | Sheathed pipe with conductive plastic resin |
CA002128943A CA2128943C (en) | 1993-11-10 | 1994-07-27 | Sheathed steel pipe with conductive plastic resin |
FR9413218A FR2712369A1 (fr) | 1993-11-10 | 1994-11-04 | Tube d'acier revêtu d'une gaine en résine plastique conductrice, et chassis réalisé avec ce type de tube. |
DE9417830U DE9417830U1 (de) | 1993-11-10 | 1994-11-07 | Rohrförmiges Bauelement |
NL9401847A NL9401847A (nl) | 1993-11-10 | 1994-11-07 | Met geleidende kunststofhars beklede stalen buis. |
ES9402311A ES2119605B1 (es) | 1993-11-10 | 1994-11-10 | Tubo de acero forrado con resina plastica conductora y el armazon de tubos resultante. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6497093U JPH085796Y2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 導電性樹脂被覆鋼管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0728633U JPH0728633U (ja) | 1995-05-30 |
JPH085796Y2 true JPH085796Y2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=13273421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6497093U Expired - Lifetime JPH085796Y2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 導電性樹脂被覆鋼管 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085796Y2 (ja) |
ES (1) | ES2119605B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3627050B2 (ja) * | 2001-03-22 | 2005-03-09 | 矢崎化工株式会社 | 導電性樹脂被覆鋼管およびその押し出し成形方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES204120Y (es) * | 1974-06-22 | 1976-11-01 | Fradera Pellicer | Tubo complejo. |
GB1563264A (en) * | 1975-11-21 | 1980-03-26 | Wavin Bv | Pipes |
US4730234A (en) * | 1986-05-29 | 1988-03-08 | Monico Jr Michael A | Pipe assembly module with internal electrical circuitry |
JPH0369887A (ja) * | 1989-08-07 | 1991-03-26 | Usui Internatl Ind Co Ltd | 樹脂製複合チューブ |
-
1993
- 1993-11-10 JP JP6497093U patent/JPH085796Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-11-10 ES ES9402311A patent/ES2119605B1/es not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ES2119605A1 (es) | 1998-10-01 |
JPH0728633U (ja) | 1995-05-30 |
ES2119605B1 (es) | 1999-04-01 |
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Date | Code | Title | Description |
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