JPH0857448A - 生ごみ処理機の制御装置 - Google Patents

生ごみ処理機の制御装置

Info

Publication number
JPH0857448A
JPH0857448A JP6224175A JP22417594A JPH0857448A JP H0857448 A JPH0857448 A JP H0857448A JP 6224175 A JP6224175 A JP 6224175A JP 22417594 A JP22417594 A JP 22417594A JP H0857448 A JPH0857448 A JP H0857448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food waste
stirring
temperature
machine
bacteria
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6224175A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Uchida
啓治 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
S C EE KK
Original Assignee
S C EE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by S C EE KK filed Critical S C EE KK
Priority to JP6224175A priority Critical patent/JPH0857448A/ja
Publication of JPH0857448A publication Critical patent/JPH0857448A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バクテリアなどの微生物によって生ごみを分
解して処理する生ごみ処理機の制御装置において、微生
物の活動状況を容易に知ることができるようにすること
により、生ごみの撹拌動作を制御して微生物による生ご
みの分解処理が適切に行われるようにする。 【構成】 生ごみ処理機1内に設けられた温度センサ
8,9及び10により温度を検出し、又は、電極11,
12により湿度を検出する。検出した温度又は湿度は、
生ごみ処理機1内の処理の活性状態に関連して変動する
ものであるので、検出した温度又は湿度に応じて、生ご
み2を撹拌する周期、時間などを制御することにより、
最適な処理状態を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投入したバクテリアな
どの微生物によって生ごみを分解処理する生ごみ処理機
の制御装置に係り、特に、最適な環境の下で生ごみを撹
拌することで生ごみを効率的に分解処理する技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、バクテリアなどの微生物の働
きによって生ごみを分解処理し、主にCO2 (炭酸ガ
ス)とH2 O(水)に分解する生ごみ処理装置がある。
この生ごみ処理装置においては、サンプルを取り出し、
純粋培養することにより、あるいは、試薬などを加える
ことにより、装置内の微生物の活動状況を知ることがで
きる。また、生ごみの撹拌状態が適切になされているか
否かを判定する手段が従来はなく、撹拌動作の制御は過
去のデータに基いた経験や目安に頼っている。また、生
ごみが投入された機内の湿度は、水などの配合比や湿り
具合を目視して決定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の微生物の活動状況を知る方法は、微生物が活発
に活動しているか否かの判定に時間と手間がかかるの
で、微生物の活動状況に応じて空気供給装置、消臭装
置、ヒータ、給水装置等の周辺機器を制御して、微生物
の最適な環境を作り出すことが容易ではない。また、生
ごみの撹拌動作が適切に行われているとは限られない。
さらに、機内の湿度については、経時変化が捉えられ
ず、また、目視による概略値を得ているだけで電気信号
として検出するようにしていないので、機内の湿度に応
じて適切に制御することができない。そして、機内の湿
度を測定するために、対向した電極を設け、電圧を印加
しても、電気分極、撹拌の影響で正確に湿度を測定する
ことはできない。このため、微生物にとって最適な湿度
を保つことができず、乾燥させ過ぎて微生物の活性を落
としたり、湿らせ過ぎて嫌気菌が発生して生ごみを処理
できなくなる場合がある。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたもので、バクテリアなどの微生物の活動状況
を容易、かつ、的確に知ることができるようにしたこと
により、微生物の活動状況に応じて空気供給装置や消臭
装置などを制御し、また、生ごみの撹拌制御を適切にし
て、微生物にとって最適な環境を作り出し、生ごみを効
率的に分解処理することができる生ごみ処理機の制御装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明の生ごみ処理機の制御装置は、生ごみ
を撹拌することで、投入したバクテリアなどの微生物、
又は、生ごみに付着した微生物によって生ごみを分解し
て処理する生ごみ処理機の制御装置であって、生ごみが
投入される機内に設置され、生ごみ処理に関連して変動
する機内温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段
によって検出された温度変化に基いて、微生物が活性状
態にあるか否かを判定する判定手段とを備え、判定手段
による判定結果に応じて、機内の生ごみを撹拌する撹拌
手段を制御するようにしたものである。
【0006】請求項2の発明の生ごみ処理機の制御装置
は、請求項1記載の制御装置において、撹拌手段による
撹拌動作を間欠駆動とし、判定手段が、撹拌動作の直前
と撹拌動作の直後の温度変化に基いて、微生物が活性状
態にあるか否かを判定するものである。請求項3の発明
の生ごみ処理機の制御装置は、生ごみを撹拌すること
で、投入したバクテリアなどの微生物、又は、生ごみに
付着した微生物によって生ごみを分解して処理する生ご
み処理の制御装置であって、生ごみが投入される機内に
設置され、生ごみ処理に関連して変動する機内湿度を検
出する湿度検出手段と、湿度検出手段によって検出され
た湿度に基いて、微生物の活動状況に関する信号を出力
する出力手段とを備え、出力手段による出力信号に応じ
て、機内の生ごみを撹拌する撹拌手段とを備えたもので
ある。請求項4の発明の生ごみ処理機の制御装置は、請
求項3記載の制御装置において、湿度検出手段が、機体
内に対向配置した電極により構成され、これら電極間に
交流電源を印加して、機体内の生ごみを通して交流電流
を流すようにしたものである。
【0007】
【作用】上記構成を有する請求項1の発明の生ごみ処理
機の制御装置によれば、生ごみを分解するバクテリアな
どの微生物は、その活動に伴い自己発熱することから、
活動が活性であればある程、自己発熱は大きくなる。ま
た、一般に微生物として好気性菌を有効な菌として用い
ているので、撹拌などで酸素を供給されると、一時的に
温度が上昇する性質がある。従って、温度検出手段によ
り検出される機内温度は、生ごみ処理に関連して変動す
るものとなり、この温度変化に基いて、微生物が活性状
態にあるか否かを判定し、この状況を示す信号を出力す
ることができる。この信号に応じて生ごみの撹拌動作を
制御することにより、微生物による生ごみの分解処理を
適切に行うことができる。この撹拌動作の制御により、
温度差が生じることから、その状況に応じて撹拌の周
期、時間を最適に制御することができる。
【0008】また、請求項2の発明の生ごみ処理機の制
御装置によれば、間欠駆動される撹拌動作の直後には機
内検出温度は高く、以降、徐々に下り、撹拌を再開すれ
ば、その直後に再び機内検出温度は急激に上昇するとい
った撹拌に同期した温度変化となる。そして、この温度
変化は微生物の活動が活性であればある程、大きくな
る。従って、直前と直後の温度変化に基いて、微生物が
活性状態にあるか否かを適正に判定することができ、上
記請求項1記載の作用が得られる。
【0009】また、請求項3の発明の生ごみ処理機の制
御装置によれば、生ごみに含まれていた水分や生ごみの
撹拌頻度などによって機体内の湿度は様々に変化し、湿
度検出手段により検出される機内湿度は、生ごみ処理に
関連して変動するものとなる。生ごみを分解するバクテ
リアなどの微生物が最適に活動するためには、所定の湿
度環境がふさわしいことから、検出した湿度に基いて、
出力手段により微生物の活動状況に関する信号を出力す
ることができ、この出力信号に応じて撹拌手段の撹拌動
作を制御することにより、微生物による生ごみの分解処
理が適切に行われるように生ごみを撹拌することができ
る。また、請求項4の発明の生ごみ処理機の制御装置に
よれば、湿度検出手段である電極間に交流電源を印加し
て、機体内の生ごみを通して交流電流を流すことによ
り、電気分極を防ぎ、湿度に応じた信号を取り出すこと
ができ、この信号に基づいて、生ごみの撹拌動作を制御
して、微生物による生ごみの分解処理が適切に行われる
ようにすることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例について
図面を参照して説明する。図1は本実施例による制御装
置を備えた生ごみ処理機を示す図である。生ごみ処理機
1は、生ごみ2及び生ごみ2に付着して生ごみ2を分解
するバクテリアなどの微生物(以下、バクテリアとい
う)が投入される機体3と、機体3の上部を覆う蓋4と
により外ケースが構成されている。機体3の内部には、
生ごみ2を撹拌する撹拌手段としての撹拌棒5及び撹拌
羽根6が設けられ、この撹拌棒5は撹拌モータ7によっ
て駆動されるようになっている。機体3の内壁面には、
温度検出手段としての温度センサ8,9,10が設けら
れている。温度センサ8は生ごみ2の表面よりも上部で
生ごみ2が触れない部分の温度を、温度センサ9は生ご
み2の中程の高さの部分の温度を、温度センサ10は生
ごみ2の表面から数センチメートル下部の温度をそれぞ
れ検出するものである。機体3の内壁の底部に近い部分
に互いに対向して、生ごみ等で腐食しない電極11,1
2が配設され、これによって湿度センサ(湿度検出手
段)が構成されている。これらの電極11,12に50
0Hz〜10kHz程度の交流電源を印加して、生ごみ
を通して交流電流を流すことにより、電気分極を防ぎ、
機体3内部の湿度に応じた電気信号を取り出すことがで
きるようにしている。
【0011】さらに、機体3の上部には、図示していな
い給水装置から送られてきた水を生ごみ2に対して散水
する散水装置の散水口13が設けられ、また、機体3に
は、バクテリアの活動を活発にするために機体3内部に
空気を供給する吸気ファン14、及び、生ごみ処理によ
って発生した炭酸ガスを排出する排気ファン15が設け
られている。排気ファン15による排気路中には、機体
3内部の臭気を除去する消臭装置16が設けられてい
る。消臭装置16としてはオゾン発生器などを用いるこ
とができる。機体3の底部には、機体3内部を温めて温
度を上昇させるヒータ17が設置されている。制御装置
18は、温度センサ8,9,10及び電極11,12か
らの検出信号を受けて、撹拌モータ7の回転、給水装置
による給水、消臭装置16及びヒータ17を制御するも
のである。なお、図示していないが、機体3の外壁に
は、制御装置18に接続された表示パネルが設置されて
いて、この表示パネルには異常を示す警報ランプ27,
28(図2)が設けられている。
【0012】図2は生ごみ処理機の制御装置を示す図で
ある。発振器21の出力は電極11とグランド間に与え
られ、電極11,12間及び抵抗22を経て交流電流を
流す。抵抗22の両端に得られる電圧をプリアンプ23
により増幅し、狭帯域アンプ24に入力する。この狭帯
域アンプ24は、発振器21により印加された交流電圧
の周波数のみを通過させる。狭帯域アンプ24を通過し
た信号は対数アンプ25を経てコントローラ18に入力
される。また、温度センサ8,9及び10からの温度検
出信号もコントローラ18に入力される。コントローラ
18は、これらの信号入力を受けて、後述するように、
撹拌モータ7の回転制御、散水装置の散水バルブ26の
開閉制御、ヒータ17の加熱制御、機体3内の乾燥又は
水過多を示す警報ランプ27,28の点灯制御を行う。
【0013】次に、温度センサ8,9及び10によって
検出された温度変化とバクテリアの活動状況との関係に
ついて図3乃至図5を参照して説明する。生ごみ2を分
解するバクテリアは、活動する際、自己発熱を伴い、そ
の活動が激しければ激しいほど、自己発熱は大きくな
る。また、生ごみ2を分解するバクテリアには一般に好
気性菌を有効な菌として多く使用しているので、撹拌な
どによって酸素を供給することにより、温度が一時的に
急激に上昇する性質を持っている。バクテリアが活動を
停止しているときの温度変化は図3に示すようになる。
温度センサ8,9,10によってそれぞれ検出された温
度は、殆ど同じ変化を示す。なお、時間による温度変化
は、主に外気温変化であり、時間軸の一目盛りは30分
である。
【0014】これに対して、バクテリアが活発に活動し
ているときの温度変化は図4に示すようになる。図中、
Aの範囲が撹拌している時間であり、撹拌動作は例えば
30分毎に行われ、この撹拌周期に対応して、温度セン
サ10又は9による検出温度(破線又は実線)が大きく
波状に変化する。すなわち、温度センサ10又は9が検
出する温度は、撹拌することで撹拌直後に急激に上昇
し、以降徐々に下降し、その後、撹拌を再開すれば、再
び撹拌直後に急激に上昇する。撹拌前後の温度変化はバ
クテリアが活発に活動すればするほど激しくなる。これ
は、機体3の全体温度に近い温度を検出する温度センサ
8による温度(点線)が下降するときに顕著に現れる。
また、撹拌動作が十分に行われている場合は、図4に示
すように、温度センサ9による検出温度(実線)の波、
温度センサ10の検出温度(破線)の波が略一致する。
一方、バクテリアが活発に活動していても、撹拌動作が
十分に行われていない場合は、図5に示すように、撹拌
周期に応じて温度センサ9と温度センサ10の検出温度
は変化するが、それらの平均値には差が現れる。以上の
ことにより、温度センサ10又は9の間欠撹拌の前後で
の温度変化の大きさ、温度センサ9,10による検出温
度の平均値の温度差などによりバクテリアの活性の度合
いを知ることができ、これに基づいて、コントローラ1
8は、撹拌モータ7の間欠駆動の周期と時間、吸気ファ
ン14による空気供給量や、消臭装置16による消臭動
作を最適に制御することができる。
【0015】生ごみ2と一緒に、おがくずや麦かすが投
入されることがあるが、生ごみ2の撹拌は度が過ぎる
と、おがくずや麦かすの過乾燥を招き、バクテリアの活
動に悪影響が出るし、電気消費量も多くなる。また、生
ごみ2の撹拌が少ないと、十分に生ごみ2の中に酸素が
行き渡らないので、機体3底部の湿度が上がり、嫌気菌
が繁殖し、最悪の場合は水が溜り、バクテリアは死滅す
る。このように、撹拌の度合いは非常に重要であって、
上記図3乃至図5の説明で述べた性質を利用して、温度
センサ8,9,10による検出温度の変化に基づき、撹
拌制御を最適化することができる。また、生ごみ2を分
解するバクテリアの環境は、60%程度の湿度が最適と
されている。30%以下になると、活動は低下し、さら
に、生ごみ2と混入されているおがくずや麦かすの粉末
が飛散し、辺りを汚したり、ファンを詰まらせたりす
る。80%以上になると、アンモニアや嫌気菌が発生し
やすくなり、バクテリアの寿命を短くする。
【0016】次に、バクテリアの活動状況に応じたコン
トローラ18による菌活動状況表示などの制御手順につ
いて図6のフローチャートを参照して説明する。まず、
温度センサ8,10によって温度を測定し(S1)、時
間経過に伴う温度センサ8の温度変化を調べる(S
2)。温度センサ8の温度が下降するとき、温度センサ
10の温度変化が激しいので、温度センサ8の温度が下
降中であるか否かを調べ(S3)、下降中でなければ
(S3:NO)、処理はS1に戻り、下降中であれば
(S3:YES)、温度センサ10により撹拌直前の温
度T1を測定し(S4)、撹拌直後の温度T2を測定し
て(S5)、温度T2と温度T1の温度差T3を算出す
る(S6)。温度差T3が所定温度(高)、例えば4℃
よりも大きいとき(S7:YES)、あるいは、温度差
T3が上記所定温度より大きくなくても(S7:N
O)、温度センサ10の平均温度と温度センサ8の温度
との温度差T4を算出して温度差T4が所定温度
(高)、例えば3℃よりも大きいとき(S8、S9:Y
ES)、バクテリアの活動は活発であり、臭いが強くな
るので、消臭装置16を強力運転にし(S10)、吸気
ファン14の回転量を弱にして(S11)、バクテリア
(菌)が活発に活動していることを示すランプを点灯さ
せる(S12)。上述したように、吸気ファン14の回
転量を弱にするのは、バクテリアの活動の度が過ぎて悪
影響がでないように空気の供給量を落とすためである。
【0017】温度T2と温度T1の温度差T3が所定温
度よりも大きくなく(S7:NO)、かつ、温度センサ
10の平均温度と温度センサ8の温度との温度差T4が
所定温度よりも大きくないときで(S9:NO)、温度
差T3が所定温度(低)、例えば0.5℃よりも大きい
とき(S13:YES)、菌は普通の活動状態であるの
で、消臭装置16を通常運転にし(S14)、吸気ファ
ン14の回転量を並にして(S15)、菌が普通に活動
していることを示すランプを点灯させる(S16)。
【0018】温度センサ10の平均温度と温度センサ8
の温度との温度差T4が所定温度(低)、例えば0.5
℃よりも大きいとき(S17:YES)、菌の活動状態
は弱いので、消臭装置16を弱運転にし(S18)、吸
気ファン14の回転量を強にして(S19)、菌の活動
状況が弱いことを示すランプを点灯させる(S20)。
また、温度差T4が所定温度(低)、例えば0.5℃よ
りも小さいとき(S17:NO)、菌の活動は停止又は
寿命であるので、消臭装置16の運転を停止させ(S2
1)、吸気ファン14の回転を停止して(S22)、菌
の活動が停止したことを示す警報ランプを点灯させる
(S23)。以上により、バクテリアの活動状況に応じ
た消臭装置16及び吸気ファン14の制御並びに菌活動
表示を行うことができる。
【0019】次に、図7、図8を参照してコントローラ
18による撹拌動作の制御手順について説明する。図7
は温度センサ8,9及び10の検出温度結果に基づいて
撹拌制御する手順を示したフローチャートである。温度
センサ8,9,10によって温度を測定し(S31)、
時間経過に伴う温度センサ8の温度変化を調べる(S3
2)。温度センサ8の温度が下降中であるか否かを調べ
(S33)、下降中であれば(S33:YES)、温度
センサ9,10の平均値T5,T6をそれぞれ算出し
(S34)、平均値T5とT6の差T7を算出する(S
35)。その差T7が所定値(高)、例えば3℃よりも
大きいとき(S36:YES)、撹拌手段による撹拌が
不足しているので、撹拌周期を短くする(S37)。撹
拌周期が設定の最小、例えば10分となるまでは、撹拌
周期を短くして上記の運転を行う。そのときの撹拌時間
は例えば3分とする。撹拌周期を設定の最小にしても、
未だ撹拌が不足しているときは(S38:YES)、撹
拌時間を長くする(S39)。撹拌時間が設定の最大時
間、例えば10分となるまでは、撹拌時間を長くして上
記の運転を行う。撹拌時間を設定の最大にしても、未だ
撹拌が不足しているときは(S40:YES)、動作異
常又は故障などが考えられるので、警報ランプを点灯さ
せる(S41)。処理S38又はS40でNOのとき
は、処理はS31に戻る。
【0020】また、平均値T5とT6の差T7が所定値
(低)、例えば1℃よりも小さいとき(S42:YE
S)、撹拌が過ぎているので、上記不足の場合と逆に、
撹拌周期を長くする(S43)。撹拌周期が設定の最
大、例えば30分となるまでは、撹拌周期を長くして上
記の運転を行う。そのときの撹拌時間は例えば3分とす
る。撹拌周期を設定の最大にしても、未だ撹拌が過ぎる
ときは(S44:YES)、撹拌時間を短くする(S4
5)。撹拌時間が設定の最小時間、例えば1分となるま
では、撹拌時間を短くして上記の運転を行う。撹拌時間
を設定の最小にしても、未だ撹拌が過ぎるときは(S4
6:YES)、動作異常又は故障などが考えられるの
で、警報ランプを点灯させる(S41)。処理S42、
S44又はS46でNOのときは、処理はS31に戻
る。なお、撹拌動作が過不足なく正常に行われていると
きは、処理S36及び処理S42は何れもNOであっ
て、処理S31に戻るループを繰り返す。以上のよう
に、温度変化に基いて検出されたバクテリアの活動状況
に応じて、撹拌手段を制御して生ごみを適切に撹拌でき
るので、バクテリアによる生ごみの分解処理の最適化が
図れる。
【0021】図8は電極11,12の検出湿度結果に基
づいて撹拌制御する手順を示したフローチャートであ
る。電極11,12及び抵抗22により電圧を測定し
(S51)、撹拌毎に若干レベルが変動するので5回分
の平均値V1をとる(S52)。この平均値V1が所定
値(大)、例えば5Vよりも大きいとき(S53:YE
S)、湿り過ぎであるので、撹拌周期を短くして水の発
散を多くする(S54)。撹拌周期が設定の最小、例え
ば10分となるまでは、撹拌周期を短くして上記の運転
を行う。そのときの撹拌時間は例えば3分とする。撹拌
周期を設定の最小にしても、未だ湿り過ぎであるときは
(S55:YES)、撹拌時間を長くする(S56)。
撹拌時間が設定の最大時間、例えば10分となるまで
は、撹拌時間を長くして上記の運転を行う。撹拌時間を
設定の最大にしても、未だ湿り過ぎであるときは(S5
7:YES)、ヒータ17をオンする(S58)。ヒー
タ17による加熱温度を最大にしても湿り過ぎであると
きは(S59:YES)、動作異常又は故障などが考え
られるので、水過多を示す警報ランプ28を点灯させる
(S60)。処理S55、S57又はS59でNOのと
きは、処理はS51に戻る。
【0022】また、5回分の平均値V1が所定値
(小)、例えば1Vよりも小さいとき(S61:YE
S)、乾燥し過ぎであるので、上記湿り過ぎの場合と逆
に、撹拌周期を長くする(S62)。撹拌周期が設定の
最大、例えば30分となるまでは、撹拌周期を長くして
上記の運転を行う。そのときの撹拌時間は例えば3分と
する。撹拌周期を設定の最大にしても、未だ乾燥し過ぎ
であるときは(S63:YES)、撹拌時間を短くする
(S64)。撹拌時間が設定の最小時間、例えば1分と
なるまでは、撹拌時間を短くして上記の運転を行う。撹
拌時間を設定の最小にしても、未だ乾燥し過ぎであると
きは(S65:YES)、散水バルブ26を開け、給水
装置からの水を散水して水分を補給する(S66)。散
水装置による給水量を最大にしても乾燥し過ぎであると
きは(S67:YES)、動作異常又は故障などが考え
られるので、乾燥を示す警報ランプ27を点灯させる
(S60)。処理S61、S63、S65又はS67で
NOのときは、処理はS51に戻る。なお、撹拌動作が
過不足なく正常に行われているときは、処理S53及び
処理S61は何れもNOであって、処理S51に戻るル
ープを繰り返す。以上のように制御することにより、乾
燥させ過ぎてバクテリアの活性を落としたり、湿らせ過
ぎて嫌気菌を発生させたりして、生ごみを処理できなく
なることが防止される。
【0023】なお、本発明は上記実施例に限られず種々
の変形が可能であり、例えば、撹拌手段による撹拌動作
は、実質的に間欠駆動されておればよく、例えば、連続
駆動で周期的に強弱が切り替わるような駆動をも含む。
また、上記実施例の生ごみ処理装置1では、温度センサ
8,9,10及び電極11,12でなる湿度センサを併
設したものを示したが、温度センサだけを設けたもので
も、湿度センサだけを設けたものでもよい。さらには、
両センサからの検出信号を組み合わせて制御するように
してもよい。また、上記実施例では、バクテリアの活動
状況に応じて自動的に撹拌などの制御をするものを示し
たが、警報ランプ27,28に表示されるバクテリアの
活動状況等の表示をオペレータが見て、手動で撹拌動作
などを制御するものであってもよい。本発明は、そのよ
うな手動で撹拌制御を行うものをも含む。さらに、温度
センサは、上記実施例のように、機体3内に3カ所設け
るのが理想であるが、最低限、温度センサ10だけでも
よく、その場合は、間欠撹拌動作の直後と直前での温度
センサ10による検出温度の変化の大小に応じて撹拌の
程度を制御すればよい。
【0024】また、上記実施例では、機体3内に生ごみ
2と共にバクテリアを投入する場合を想定したが、バク
テリアを投入することなく、生ごみに付着している菌を
用いて分解処理するものであってもよい。また、上記図
6乃至図8のフローチャートにおける所定値は、上記実
施例の値に限られるものではない。さらには、動作異常
などを表示するために、上記実施例では警報ランプ2
7,28を用いたが、警報ブザーなどを用いてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように請求項1又は2の発明の生
ごみ処理機の制御装置によれば、生ごみ処理に関連して
変動する機内温度を検出し、この温度変化に基いてバク
テリアなどの微生物の活動状況に関する信号を得て、こ
の信号に応じて機内の生ごみの撹拌動作を制御するよう
にしているので、上記の温度変化が微生物による生ごみ
処理の活動の活性と関連している性質を利用して、微生
物による生ごみの分解処理が適切に行われるようにする
ことができる。従って、微生物にとって最適な環境を作
り出すことができ、生ごみを効率的に分解処理すること
ができる。また、従来は、生ごみの撹拌状態が適切にな
されているか否かを判定する手段がなかったので、撹拌
制御は経験や目安に頼っていたのに対して、必要かつ十
分な撹拌をすることができ、微生物の寿命を延ばすこと
が可能となり、電気使用量を軽減することができる。
【0026】請求項3又は4の発明の生ごみ処理機の制
御装置によれば、生ごみ処理に関連して変動する機内湿
度を検出し、この検出湿度に基いて微生物の活動状況に
関する信号を受けて、この信号に応じて機内の生ごみの
撹拌動作を制御するようにしているので、微生物にとっ
て最適な環境を作り出すことができ、生ごみを効率的に
分解処理することができる。従って、また、乾燥させ過
ぎて微生物の活性を落とすといったことがなく生ごみを
処理できるようになる。また、湿らせ過ぎて嫌気菌が発
生したり、下部に汚水が溜って生ごみを処理できなくな
ることも防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による制御装置を備えた生ご
み処理機の側断面図である。
【図2】上記生ごみ処理機の制御装置のブロック図であ
る。
【図3】バクテリアが活動を停止しているときの温度変
化の状態を示した図である。
【図4】バクテリアが活発に活動しているときで撹拌動
作が十分に行われている場合の温度変化の状態を示した
図である。
【図5】バクテリアが活動しているときで撹拌動作が十
分に行われていない場合の温度変化の状態を示した図で
ある。
【図6】バクテリアの活動状況に応じた菌活動状況表示
などの制御手順を示したフローチャートである。
【図7】温度センサの検出温度結果に基づいて撹拌制御
する手順を示したフローチャートである。
【図8】湿度センサの検出湿度結果に基づいて撹拌制御
する手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 生ごみ処理機 2 生ごみ 3 機体 5 撹拌棒 6 撹拌羽根 7 撹拌モータ 8,9,10 温度センサ 11,12 電極(湿度センサを構成) 18 コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ごみを撹拌することで、投入したバク
    テリアなどの微生物、又は、生ごみに付着した微生物に
    よって生ごみを分解して処理する生ごみ処理機の制御装
    置において、 生ごみが投入される機内に設置され、生ごみ処理に関連
    して変動する機内温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段によって検出された温度変化に基い
    て、微生物が活性状態にあるか否かを判定する判定手段
    とを備え、 前記判定手段による判定結果に応じて、機内の生ごみを
    撹拌する撹拌手段を制御するようにした生ごみ処理機の
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記撹拌手段による撹拌動作を間欠駆動
    とし、 前記判定手段は、撹拌動作の直前と撹拌動作の直後の温
    度変化に基いて、微生物が活性状態にあるか否かを判定
    するものである請求項1記載の生ごみ処理機の制御装
    置。
  3. 【請求項3】 生ごみを撹拌することで、投入したバク
    テリアなどの微生物、又は、生ごみに付着した微生物に
    よって生ごみを分解して処理する生ごみ処理機の制御装
    置において、 生ごみが投入される機内に設置され、生ごみ処理に関連
    して変動する機内湿度を検出する湿度検出手段と、 前記湿度検出手段によって検出された湿度に基いて、微
    生物の活動状況に関する信号を出力する出力手段とを備
    え、 前記出力手段による出力信号に応じて、機内の生ごみを
    撹拌する撹拌手段を制御する生ごみ処理機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記湿度検出手段は、機体内に対向配置
    した電極により構成され、これら電極間に交流電源を印
    加して、機体内の生ごみを通して交流電流を流すように
    した請求項3記載の生ごみ処理機の制御装置。
JP6224175A 1994-08-24 1994-08-24 生ごみ処理機の制御装置 Withdrawn JPH0857448A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6224175A JPH0857448A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 生ごみ処理機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6224175A JPH0857448A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 生ごみ処理機の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0857448A true JPH0857448A (ja) 1996-03-05

Family

ID=16809707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6224175A Withdrawn JPH0857448A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 生ごみ処理機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0857448A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001072440A1 (fr) * 2000-03-29 2001-10-04 Japan Life Center, Inc. Procede de traitement de dechets organiques et dispositif correspondant
JP2002248495A (ja) * 2001-02-22 2002-09-03 Hitachi Kiden Kogyo Ltd し渣処理装置の運転方法
WO2005063416A1 (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Sharp Kabushiki Kaisha 生ゴミ処理機
JP2016034603A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 有限会社竹村園芸 大型木質チップ発酵装置
JP6203968B1 (ja) * 2016-07-15 2017-09-27 有限会社竹村園芸 木質チップ発酵装置
CN110423145A (zh) * 2019-08-28 2019-11-08 浙江永尔佳环保科技有限公司 一种基于湿度为基准的厨余垃圾处理机及其实现方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001072440A1 (fr) * 2000-03-29 2001-10-04 Japan Life Center, Inc. Procede de traitement de dechets organiques et dispositif correspondant
JP2002248495A (ja) * 2001-02-22 2002-09-03 Hitachi Kiden Kogyo Ltd し渣処理装置の運転方法
WO2005063416A1 (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Sharp Kabushiki Kaisha 生ゴミ処理機
KR100720627B1 (ko) * 2003-12-26 2007-05-21 샤프 가부시키가이샤 생활 쓰레기 처리기
JP2016034603A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 有限会社竹村園芸 大型木質チップ発酵装置
JP6203968B1 (ja) * 2016-07-15 2017-09-27 有限会社竹村園芸 木質チップ発酵装置
WO2018011980A1 (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 有限会社竹村園芸 木質チップ発酵装置
US10960445B2 (en) 2016-07-15 2021-03-30 Takemura Engei Co., Ltd. Wood chip fermentation device
CN110423145A (zh) * 2019-08-28 2019-11-08 浙江永尔佳环保科技有限公司 一种基于湿度为基准的厨余垃圾处理机及其实现方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0857448A (ja) 生ごみ処理機の制御装置
JPH09122681A (ja) 水質制御装置
JP3505242B2 (ja) 厨芥処理装置
JP3310515B2 (ja) 生ごみ処理装置
KR100202930B1 (ko) 음식물 쓰레기 처리기의 온도 다단계 조절장치 및 그 방법
JP2001137815A (ja) 水中分解式有機廃棄物処理システム
JPH091111A (ja) 生ゴミ処理機
JPH08131994A (ja) 有機性廃棄物発酵分解進行状況検知方法とその装置
JP3624762B2 (ja) 生ごみ処理装置の目詰まり報知方法
JP4045580B2 (ja) 廃棄物処理装置および廃棄物処理方法
JP3865053B2 (ja) 廃棄物処理装置
JP2002192127A (ja) 廃棄物処理装置
KR100216178B1 (ko) 음식물 쓰레기 처리기 오존량 제어장치
KR19980051267A (ko) 습도 및 교반에 따른 음식물 쓰레기 처리장치의 탈취시스템
KR100216224B1 (ko) 정, 역회전 교반기능을 갖는 음식물 쓰레기 처리기의 교반장치 의 교반작동방법
KR0172915B1 (ko) 음식물 쓰레기 처리기의 수분조절제 수명 감지장치
KR100216186B1 (ko) 음식물쓰레기처리기의 발효제어방법
JPH1034113A (ja) 生ゴミ処理装置
KR200155659Y1 (ko) 정,역교반 작동시 보호기능을 갖는 음식물 쓰레기처리기
JP2002177927A (ja) 生ごみ処理装置
JP3508639B2 (ja) 生ごみ処理装置
JPH09314111A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2002326075A (ja) 3次元配列の温度センサによる制御機能を備えた節電型生ごみ処理装置
JP2000102780A (ja) 生ゴミ処理機
KR19980040361A (ko) 주입 공기량 제어기능을 가진 음식물 쓰레기 처리기

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106