JPH085708A - 電気回路診断方法およびその方法に使用する電気回路診断装置 - Google Patents

電気回路診断方法およびその方法に使用する電気回路診断装置

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JPH085708A
JPH085708A JP6139157A JP13915794A JPH085708A JP H085708 A JPH085708 A JP H085708A JP 6139157 A JP6139157 A JP 6139157A JP 13915794 A JP13915794 A JP 13915794A JP H085708 A JPH085708 A JP H085708A
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Japan
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electric device
measurement
electric
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measurement result
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JP6139157A
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English (en)
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Makoto Yamashita
真 山下
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定記録の管理を容易にして回路診断を行う
際の作業効率を向上させ、さらに人為的な誤りが介入す
る余地を小さくすることで診断結果に対する信頼性を向
上させる。 【構成】 診断対象となる電気機器に組み込まれた不揮
発性メモリに書き込み保存した前記電気機器の特性の測
定結果および測定に関連する情報、あるいは前記電気機
器の特性の測定結果または測定に関連する情報を読み出
し、前記電気機器について得られた最新の測定結果や測
定に関連する情報と比較することで前記電気機器の状態
を診断する電気回路診断方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、診断対象となる電気
機器などの状態を効率的に診断する電気回路診断方法お
よびその方法に使用する電気回路診断装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の電気回路診断方法の構成
を示すブロック図である。図において1は回路特性の測
定対象となる電気機器、2は所定の電圧波形を有した信
号を発生する電圧発生器あるいは所定のコード信号や周
波数信号などを発生する信号発生器である信号源であ
り、発生させた信号を入力信号線3を介して試験対象と
なる電気機器1に入力する。4は測定器であり試験対象
となる電気機器1から出力信号線5を介して出力される
出力信号を取り込み測定する。6はあらかじめ電気機器
1の前記出力信号について求めておいた標準値または標
準動作状態についてのデータリストである。
【0003】次に動作について説明する。電気機器1の
回路診断を行うためには、まず信号源2より所定の入力
信号を診断対象の電気機器1に入力し、このとき電気機
器1から出力される出力信号を測定器4により測定し、
この結果得られた測定値とデータリスト6の標準値また
は標準動作状態についてのデータとを比較し、標準値と
の差が許容範囲内であるかあるいは標準動作状態の範囲
であるか否かを判断し、許容範囲内あるいは標準動作状
態の範囲内でないと判断したときには、電気機器1が異
常であると診断する。
【0004】次に、同一の電気機器について時間の経過
後に行う2回目以降の電気回路診断方法について説明す
る。図8において7は電気機器1についての前回までの
測定記録のデータリストである。時間の経過が伴わない
電気機器1についての電気回路診断方法はすでに説明し
た通りであるが、電気機器には一般に個体毎に特性上の
バラツキがあるため、回路の特性を調べることで標準値
との差異があることが発見されてもそれが個体差による
ものなのかあるいは経時的な部品の劣化によるものなの
か判断するのが容易でない。従って、時間が経過した後
の2回目以降の電気回路診断方法は、現在の測定結果を
前回までの測定記録と比較することでその差異を検出
し、検出した差異の大きさから個体差による回路特性の
バラツキが原因である測定結果の差異と時間経過による
部品劣化が原因である測定結果の差異とを判別し、電気
機器の異常を診断する。
【0005】このように夫々の電気機器についての測定
記録は、次回以降その電気機器の診断の際に使用するこ
とになるので、夫々の測定記録は対応する電気機器毎に
保存する必要があり、夫々の電気機器の製造番号毎に対
応する測定記録を保存するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気回路診断方
法は以上のように構成されているので、電気機器はユー
ザが保有して使用する一方でその測定記録を製造者が保
管するような場合には、電気機器の製造数が多くなるに
従い測定記録が膨大になり、測定記録の管理も煩雑にな
る問題点があった。
【0007】また、電気機器の診断の際にはそれまでの
測定記録と測定結果とを対応させて扱わなければならな
いため、測定記録を探すなどの手間を要して診断を行う
際の効率が良くなく、回路診断の自動化が困難であり、
さらに異なった製造番号の電気機器についての測定記録
を使用する場合も生じて人為的な誤りが介入する余地が
大きいなどの問題点もあった。
【0008】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、測定記録の管理を容易に
して回路診断を行う際の作業効率を向上させ、さらに人
為的な誤りが介入する余地を小さくすることで診断結果
に対する信頼性を向上させる電気回路診断方法を得るこ
とを目的とする。
【0009】請求項2の発明は、回路診断の自動化を可
能にして回路診断を行う際の作業効率を向上させる電気
回路診断方法を得ることを目的とする。
【0010】請求項3の発明は、回路診断の自動化を可
能にすると共に、測定記録の管理を容易にして回路診断
を行う際の作業効率を向上させ、さらに人為的な誤りが
介入する余地を小さくすることで診断結果に対する信頼
性を向上させる電気回路診断方法を得ることを目的とす
る。
【0011】請求項4の発明は、回路診断の自動化を可
能にすると共に、測定記録の管理を容易にして回路診断
を行う際の作業効率を向上させる電気回路診断方法を得
ることを目的とする。
【0012】請求項5の発明は、診断結果の精度を向上
させることのできる電気回路診断方法を得ることを目的
とする。
【0013】請求項6の発明は、測定記録の管理を容易
にして回路診断を行う際の作業効率を向上させ、さらに
人為的な誤りが介入する余地を小さくすることで診断結
果に対する信頼性を向上させる電気回路診断装置を得る
ことを目的とする。
【0014】請求項7の発明は、回路診断の自動化を可
能にして回路診断を行う際の作業効率を向上させ、診断
結果に対する信頼性を向上させる電気回路診断装置を得
ることを目的とする。
【0015】請求項8の発明は、回路診断の自動化を可
能にすると共に、測定記録の管理を容易にして回路診断
を行う際の作業効率を向上させ、さらに人為的な誤りが
介入する余地を小さくすることで診断結果に対する信頼
性を向上させる電気回路診断装置を得ることを目的とす
る。
【0016】請求項9の発明は、測定記録の管理を容易
にして回路診断を行う際の作業効率を向上させた電気回
路診断装置を得ることを目的とする。
【0017】請求項10の発明は、診断結果の精度を向
上させることのできる電気回路診断装置を得ることを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
気回路診断方法は、診断対象となる電気機器に組み込ま
れた不揮発性メモリに書き込み保存した前記電気機器の
特性の測定結果および測定に関連する情報、あるいは前
記電気機器の特性の測定結果または測定に関連する情報
を読み出し、前記電気機器について得られた最新の前記
測定結果または測定に関連する情報と比較することで前
記電気機器の状態を診断する構成を備えたものである。
【0019】請求項2の発明に係る電気回路診断方法
は、電気機器の特性についての情報を得るための前記電
気機器への信号の入力およびその入力に対する前記電気
機器の出力の測定についての制御と、前記電気機器に組
み込まれた不揮発性メモリへの情報の保存や前記不揮発
性メモリに保存した情報の読み出しと、該読み出した情
報と前記電気機器についての最新の測定結果または測定
に関連する情報との比較を所定の手順により自動的に行
い、前記電気機器の状態を診断する構成を備えたもので
ある。
【0020】請求項3の発明に係る電気回路診断方法
は、電気機器の特性についての情報を得るための前記電
気機器への信号の入力およびその入力に対する前記電気
機器の出力の測定についての制御と、不揮発性メモリへ
の情報の保存や前記不揮発性メモリに保存した情報の読
み出しと、該読み出した情報と前記電気機器についての
最新の測定結果または測定に関連する情報との比較を所
定の手順により前記電気機器内部で自動的に制御し、前
記電気機器の状態を診断する構成を備えたものである。
【0021】請求項4の発明に係る電気回路診断方法
は、診断対象となる電気機器の状態の診断結果および前
記電気機器の特性についての測定結果および測定に関連
する情報、あるいは前記診断結果または前記電気機器の
特性の測定結果または測定に関連する情報を選択的に前
記電気機器において表示し、または前記電気機器外部へ
表示もしくは利用するために出力する構成を備えたもの
である。
【0022】請求項5の発明に係る電気回路診断方法
は、診断対象となる電気機器の特性の測定結果および測
定に関連する情報を、診断を行う毎に前記電気機器に組
み込まれた不揮発性メモリに履歴情報として保存してお
く構成を備えたものである。
【0023】請求項6の発明に係る電気回路診断装置
は、診断対象となる電気機器に組み込まれた不揮発性メ
モリと、前記電気機器の特性の測定をおこなうことで得
られた測定結果や測定に関連する情報を前記不揮発性メ
モリに書き込み、あるいは前記不揮発性メモリに書き込
まれている測定結果や測定に関連する情報を読み出すア
クセス手段と、該アクセス手段により読み出した測定結
果や測定に関連する情報を前記電気機器について得られ
た最新の前記測定結果や前記情報と比較することで前記
電気機器の状態の診断を可能にする制御手段とを備えた
ものである。
【0024】請求項7の発明に係る電気回路診断装置
は、診断対象となる電気機器の特性についての情報を得
るための前記電気機器への信号の入力およびその入力に
対する前記電気機器の出力の測定を制御する測定制御手
段と、アクセス手段により読み出した測定結果または測
定に関連する情報と最新の測定結果または測定に関連す
る情報との比較を行う比較手段と、前記測定制御手段と
アクセス手段と比較手段とを自動制御し、前記電気機器
の状態を診断する制御手段とを備えたものである。
【0025】請求項8の発明に係る電気回路診断装置
は、測定制御手段とアクセス手段と比較手段と制御手段
とを診断対象となる電気機器内部に備えたものである。
【0026】請求項9の発明に係る電気回路診断装置
は、診断対象となる電気機器の状態の診断結果および前
記電気機器の特性についての測定結果および測定に関連
する情報、あるいは前記診断結果または前記電気機器の
特性の測定結果または測定に関連する情報を選択的に前
記電気機器に設けられた表示部へ出力し、あるいは前記
電気機器外部へ表示もしくは利用するために出力する出
力手段を備えたものである。
【0027】請求項10の発明に係る電気回路診断装置
は、診断対象となる電気機器の特性の測定結果および測
定に関連する情報を診断を行う毎に不揮発性メモリへ履
歴情報として保存する構成にしたものである。
【0028】
【作用】請求項1の発明における電気回路診断方法は、
診断対象となる電気機器に組み込まれた不揮発性メモリ
に、前記電気機器の特性の測定結果および測定に関連す
る情報、あるいは前記電気機器の特性の測定結果または
測定に関連する情報を記録し保存し、回路診断を行う際
の当該電気機器の測定記録と他の電気機器の測定記録と
の混同を防止し、測定記録の管理を容易にし、回路診断
を行う際の作業効率を向上させ、さらに人為的な誤りが
介入する余地を小さくして診断結果に対する信頼性を向
上させるように作用する。
【0029】請求項2の発明における電気回路診断方法
は、電気機器の特性についての情報を得るための前記電
気機器への信号の入力およびその入力に対する前記電気
機器の出力の測定についての制御と、前記不揮発性メモ
リへの情報の保存や前記不揮発性メモリに保存した情報
の読み出しと、該読み出した情報と最新の測定結果また
は測定に関連する情報との比較を所定の手順により自動
的に行い前記電気機器の状態を診断し、回路診断の自動
化を可能にして回路診断を行う際の作業効率を向上させ
る。
【0030】請求項3の発明における電気回路診断方法
は、電気機器の特性についての情報を得るための前記電
気機器への信号の入力およびその入力に対する前記電気
機器の出力の測定についての制御と、不揮発性メモリへ
の情報の保存や前記不揮発性メモリに保存した情報の読
み出しと、該読み出した情報と最新の測定結果または測
定に関連する情報との比較を所定の手順により前記電気
機器内部で自動的に行い、回路診断の自動化を可能にす
ると共に、測定記録の管理を容易にして回路診断を行う
際の作業効率を向上させ、さらに人為的な誤りが介入す
る余地を小さくすることで診断結果に対する信頼性の向
上を可能にする。
【0031】請求項4の発明における電気回路診断方法
は、診断対象となる電気機器の状態の診断結果および前
記電気機器の特性についての測定結果および測定に関連
する情報、あるいは前記診断結果または前記電気機器の
特性の測定結果または測定に関連する情報を選択的に前
記電気機器において表示し、または前記電気機器外部へ
表示もしくは利用するために出力し、測定記録の管理を
容易にして回路診断を行う際の作業効率を向上させる。
【0032】請求項5の発明における電気回路診断方法
は、電気機器に組み込まれた不揮発性メモリに診断対象
となる電気機器の特性の測定結果および測定に関連する
情報を履歴情報として診断を行う毎に保存することで、
経時的な特性変動を把握することを容易にして診断結果
の精度を向上させる。
【0033】請求項6の発明における電気回路診断装置
の制御手段は、診断対象となる電気機器に組み込まれた
不揮発性メモリから読み出された当該電気機器について
の測定記録や測定に関連する情報を最新の測定結果や測
定に関連する情報と比較することを可能にし、測定記録
の管理を容易にして回路診断を行う際の作業効率を向上
させ、さらに人為的な誤りが介入する余地を小さくする
ことで診断結果に対する信頼性を向上させる。
【0034】請求項7の発明における電気回路診断装置
の制御手段は、測定制御手段とアクセス手段と比較手段
とを自動制御し前記電気機器の状態を診断し、回路診断
の自動化を可能にして回路診断を行う際の作業効率を向
上させ、さらに人為的な誤りが介入する余地が小さくな
ることで診断結果に対する信頼性が向上する。
【0035】請求項8の発明における電気回路診断装置
は、診断対象となる電気機器内部に当該電気機器の測定
記録を保存する不揮発性メモリと測定制御手段とアクセ
ス手段と比較手段と制御手段とを備えることで、回路診
断の自動化を可能にすると共に、測定記録の管理を容易
にして回路診断を行う際の作業効率を向上させ、さらに
人為的な誤りが介入する余地を小さくすることで診断結
果に対する信頼性を向上させる。
【0036】請求項9の発明における電気回路診断装置
の出力手段は、診断対象となる電気機器の状態の診断結
果および前記電気機器の特性についての測定結果および
測定に関連する情報、あるいは前記診断結果または前記
電気機器の特性の測定結果または測定に関連する情報を
選択的に前記電気機器に設けられた表示部に出力し、あ
るいは前記電気機器外部へ表示もしくは利用するために
出力し、測定記録の管理を容易にして回路診断を行う際
の作業効率の向上を実現する。
【0037】請求項10の発明における電気回路診断装
置の不揮発性メモリには、診断対象となる電気機器の特
性の測定結果および測定に関連する情報が診断を行う毎
に履歴情報として保存され、経時的な特性変動を把握す
ることを容易にして診断結果の精度の向上を実現する。
【0038】
【実施例】
実施例1.以下、請求項1および請求項6の発明の一実
施例を図について説明する。図1は、本実施例の電気回
路診断方法およびその方法に使用する電気回路診断装置
の一実施例を示す全体構成図である。図1において図8
と同一または相当の部分については同一の符号を付し説
明を省略する。図において2aと2bは電圧信号を出力
する第1の信号源の出力端子、2cと2dは電圧信号を
出力する第2の信号源の出力端子である。なお、第1の
信号源と第2の信号源は同一の信号を出力する一つの信
号源であってもよい。11は診断対象となる電気機器で
あり、本実施例では増幅器とする。11aと11bは信
号源2の出力端子2a,2bから出力される電圧信号が
入力される電気機器11の第1の入力端子である。この
第1の入力端子11a,11bは増幅器11の第1の増
幅回路AM1の入力端子である。また、11cと11d
は信号源2の出力端子2c,2dから出力される電圧信
号が入力される電気機器11の第2の入力端子である。
この第2の入力端子11c,11dは増幅器11の第2
の増幅回路AM2の入力端子である。11eと11fは
電気機器11の第1の増幅回路AM1の出力端子であ
る。11gと11hは電気機器11の第2の増幅回路A
M2の出力端子である。測定器4は2チャネルの電圧測
定器であり、4aと4bは一方のチャネルの電圧測定回
路の入力端子、4cと4dは他方のチャネルの電圧測定
回路の入力端子である。
【0039】11xは電気機器11にデータを書き込む
際のメモリアドレスデータが入力されるメモリアドレス
データ入力端子、11yは書き込むべきデータが入力さ
れ、あるいは読み出したデータが出力されるメモリデー
タ入出力端子、11zは転送コントロール信号が入力さ
れる転送コントロール信号入力端子であり、電気機器1
1に内蔵された不揮発性メモリ12に対し、外部からデ
ータを書き込んだり読み出したりすることが可能なよう
に構成されている。13は不揮発性メモリ12に対しア
クセスを行うためのメモリアドレスデータ信号線14,
メモリデータ信号線15,転送コントロール信号線16
からなる信号線である。
【0040】17は不揮発性メモリ12に対し測定デー
タの書き込み、あるいは測定データの読み出しを行うデ
ータ処理装置(アクセス手段,制御手段)である。
【0041】次に、本実施例の電気回路診断方法および
その方法に使用する電気回路診断装置の動作について説
明する。本実施例の電気機器1は増幅器であるからオフ
セット電圧値や増幅度などの電気的特性について診断を
行う。まず第1の増幅回路AM1と第2の増幅回路AM
2のオフセット電圧を測定するため、信号源2の出力端
子2a,2bおよび出力端子2c,2dから0vの電圧
信号を出力させ、入力信号線3を介してこれら0vの電
圧信号を夫々電気機器11の第1の入力端子11a,1
1bと第2の入力端子11c,11dに供給する。そし
てこのとき第1の増幅回路AM1と第2の増幅回路AM
2の出力電圧を出力信号線5を介して一方のチャネル側
の電圧測定回路の入力端子4a,4bおよび他方のチャ
ネル側の入力端子4c,4dから取り込んで夫々測定す
る。
【0042】測定器4は、第1の増幅回路AM1と第2
の増幅回路AM2の出力電圧の測定値を夫々表示し、測
定者は表示された測定値をデータ処理装置17のキーボ
ードから入力し、不揮発性メモリ12に夫々書き込む。
次に、第1の増幅回路AM1と第2の増幅回路AM2の
増幅度を測定するため、信号源2の出力端子2a,2b
および出力端子2c,2dから1vの振幅値を有しある
いは1v一定の直流レベルの電圧信号を出力させ、入力
信号線3を介してこれら1vの電圧信号を夫々電気機器
11の第1の入力端子11a,11bと第2の入力端子
11c,11dに供給する。そしてこのとき第1の増幅
回路AM1と第2の増幅回路AM2の出力電圧を出力信
号線5を介して一方のチャネル側の電圧測定回路の入力
端子4a,4bおよび他方のチャネル側の入力端子4
c,4dから取り込んで夫々測定する。さらに1vの入
力電圧とこのときの出力電圧の比を求め不揮発性メモリ
12に夫々書き込む。そして、これら測定値とデータリ
スト6の標準値についてのデータとを比較し、標準値と
の差が許容範囲内であるか否かを判断し、許容範囲内で
ないと判断したときには、電気機器1が異常であると診
断する。
【0043】また、必要がある場合には他の測定項目に
ついても測定を行いその測定値を不揮発性メモリ12に
書き込む。また他の診断対象となる回路部分があるとき
にはその回路部分についても同様に測定を行う。
【0044】なお、不揮発性メモリ12に書き込んだ測
定データなどの記録は故意に変更しない限り、診断対象
の電気機器11の電源をオフにしても失われることはな
い。不揮発性メモリ12としては、EEPROM,フラ
ッシュメモリ,不揮発性RAMなどがあり、これらと同
様な機能を有する記憶回路であるたとえばバックアップ
機能付RAMや書き込み回路付ROMなどを使用するこ
とができる。
【0045】時間を経た2回目以降の回路診断では、デ
ータ処理装置17により前回の測定値を不揮発性メモリ
12から読み出し、この測定値と今回の測定結果とを比
較し、両者の差異が許容範囲を越えている場合には増幅
回路AM1,AM2などの電気的特性が時間の経過ある
いは何らかの原因により劣化したと看做して異常である
との診断を行う。
【0046】以上説明したように本実施例によれば、診
断対象となる電気機器の測定結果をその電気機器内部の
不揮発性メモリに記憶して保存しておくため、診断対象
となる電気機器毎の測定記録の管理が容易となり、他の
電気機器の測定記録を誤って診断に使用したりすること
がなくなり、保守を行う際の作業効率や信頼性が向上
し、診断作業の自動化を容易にする環境を実現できる。
【0047】実施例2.次に、請求項2および請求項7
記載の電気回路診断方法およびその方法に使用する電気
回路診断装置の一実施例について説明する。前記実施例
1では、信号源2と測定器4とデータ処理装置17を夫
々独立して操作して測定結果を処理するものとして説明
した。これに対し本実施例では、データ処理装置17に
より信号源2と測定器4とを制御して測定結果を自動的
に得るだけでなく、さらにこの測定結果から正常である
か異常であるかなどの診断を自動的に行うようにする。
この場合、RS−232Cといった標準インターフェー
スを備えた信号源や測定器、データ処理装置などが普及
しているため、この標準インターフェースを介してデー
タ処理装置から信号源に対しては発生信号を設定した
り、また測定器に対しては測定値の読み出し制御などが
可能である。
【0048】図2は、本実施例の電気回路診断方法およ
びその方法に使用する電気回路診断装置の構成を示す全
体構成図である。図2において図1と同一または相当の
部分については同一の符号を付し説明を省略する。図に
おいて21は信号源2をデータ処理装置17(アクセス
手段,制御手段,測定制御手段,比較手段,出力手段)
により制御するための信号源制御信号線である。22は
測定器4をデータ処理装置17から制御したり、測定器
4において得られた測定結果を転送するための測定デー
タ入出力信号線である。
【0049】図3は、本実施例の電気回路診断方法およ
びその方法に使用する電気回路診断装置の動作を示すフ
ローチャートであり、以下このフローチャートに基づい
て動作を説明する。まず、信号源2の出力端子2a,2
bおよび出力端子2c,2dから0vの電圧信号を出力
させ、夫々電気機器11の第1の入力端子11a,11
bと第2の入力端子11c,11dに供給し、第1の増
幅回路AM1と第2の増幅回路AM2の出力電圧を測定
器4により夫々測定する。さらにデータ処理装置17
は、測定器4で測定した測定結果Voffsetを測定
データ入出力信号線22を介して取り込む(ステップS
T1)。次に、取り込んだ測定結果Voffsetが許
容範囲内にあるか否かを判定する(ステップST2)。
許容範囲内に入らないと判断したときにはその第1の増
幅回路AM1あるいは第2の増幅回路AM2のオフセッ
ト値の測定結果Voffsetが異常であることをディ
スプレイに表示する(ステップST3)。
【0050】一方、許容範囲内に入っていると判断した
ときには、今度は第1の増幅回路AM1と第2の増幅回
路AM2の増幅度について測定を行う。この増幅度の測
定は、信号源制御信号線21に出力する信号源制御信号
により信号源2を制御して1vの電圧信号を出力させ、
さらにステップST1と同様にこのときの出力電圧を測
定し、測定結果Vgainを測定データ入出力信号線2
2を介して取り込む(ステップST4)。次に、取り込
んだ測定結果Vgainが許容範囲内にあるか否かを判
定する(ステップST5)。この許容範囲内にあるか否
かの判定は、第1の増幅回路AM1と第2の増幅回路A
M2の本来の増幅度や特性上のバラツキや周囲温度など
から求められる許容範囲内に測定結果Vgainが入っ
ているか否かを判定する。
【0051】許容範囲内に入らないと判断したときには
その第1の増幅回路AM1あるいは第2の増幅回路AM
2の測定結果Vgainが異常であることをディスプレ
イに表示する(ステップST6)。一方、ステップST
5において許容範囲内に測定結果Vgainが入ってい
ると判定したときには、不揮発性メモリ12に前回のV
offsetやVgainなどの測定結果の記録が保存
されているか否かを判断する(ステップST7)。保存
されていない場合には、今回のVoffsetやVga
inなどの測定結果を不揮発性メモリ12に書き込み記
憶する(ステップST12)。
【0052】一方、ステップST7において前回のVo
ffsetやVgainなどの測定結果の記録が保存さ
れていると判断したときには、ステップST1において
測定した測定結果Voffsetと不揮発性メモリ12
に保存されている前回の測定結果Voffsetとを比
較し、両者の差が予め設定されている許容範囲内にある
か否かを判断する(ステップST8)。許容範囲内に入
らないと判断したときには、経時的変化による部品劣化
などが原因であると看做して今回の測定結果Voffs
etは異常であることをディスプレイに表示する(ステ
ップST9)。ステップST8において今回の測定結果
Voffsetと前回の測定結果Voffsetとの差
が許容範囲内に入っていると判断したときには、今度は
今回の測定結果Vgainと前回の測定結果Vgain
との差が予め設定されている許容範囲内にあるか否かを
判断する(ステップST10)。許容範囲内に入らない
と判断したときには、経時的変化による部品劣化などが
原因であると看做して今回の測定結果Vgainは異常
であることをディスプレイに表示する(ステップST1
1)。ステップST10において今回の測定結果Vga
inと前回の測定結果Vgainとの差が許容範囲内に
入っていると判断したときには、今回のVoffset
やVgainなどの測定結果を不揮発性メモリ12に書
き込み記憶する(ステップST12)。
【0053】このように本実施例によれば、信号源2か
ら出力される信号の設定および測定器4における測定結
果の読み出し、さらには測定器4から読み出した測定結
果の加工および診断対象となる電気機器に設けられた不
揮発性メモリ12への書き込み、さらに診断結果の表示
などをデータ処理装置17により制御することで、診断
対象となる電気機器の電気的特性の測定や正常/異常の
判定を自動的に行うことが可能であり、測定記録の管理
が容易になると共に回路診断の自動化が実現できる。
【0054】実施例3.次に、請求項3と請求項4およ
び請求項8と請求項9記載の電気回路診断方法およびそ
の方法に使用する電気回路診断装置の一実施例について
説明する。前記実施例2では、信号源と測定器とを診断
対象となる電気機器外部に設けたデータ処理装置により
制御すると共に測定データの加工や処理を行うように構
成したのに対し、本実施例では、診断対象となる電気機
器内部にデータ処理を行うマイクロプロセッサを設け
る。
【0055】図4は、本実施例の電気回路診断方法およ
びその方法に使用する電気回路診断装置の構成を示すブ
ロック図である。図4において図2と同一の部分につい
ては同一の符号を付し説明を省略する。図において31
は診断対象となる電気機器であり、ディジタル回路31
eを有している。31a,31b,31c,31dはデ
ィジタル信号発生源32から出力されるテスト用のビッ
トパターンなどが入力される電気機器31のディジタル
回路31eの入力端子、31f,31g,31h,31
iはディジタル回路31eの出力端子、32a,32
b,32c,32dはディジタル信号発生源32から出
力されるテスト信号の出力端子、33は電気機器31の
ディジタル回路31eを介して出力されるディジタル信
号について測定を行うディジタル測定器、33a,33
b,33c,33dはディジタル測定器33のディジタ
ル信号入力端子である。34はマイクロプロセッサ(ア
クセス手段,制御手段,測定制御手段,比較手段,出力
手段)であり電気機器31に内蔵されている。マイクロ
プロセッサ34には、電気機器31に設けられたデータ
や制御信号の入出力端子31x,31y,31zを介し
てディジタル信号発生源32とディジタル測定器33と
プリンタ36が接続されている。35は入出力端子31
yとプリンタ36との間を接続するケーブルである。こ
の場合のマイクロプロセッサ34の電源は、診断対象と
なる電気機器31の電源であってもよいし、また電気機
器31外部の電源であってもよい。
【0056】図5は、本実施例の電気回路診断方法およ
びその方法に使用する電気回路診断装置の動作を示すフ
ローチャートである。以下、このフローチャートを基に
動作を説明する。回路診断を行うためにマイクロプロセ
ッサ34は図5のフローチャートに示すプログラムを実
行する。このプログラムは図示していないROMに格納
されている。まず、ディジタル信号発生源32からテス
ト用のビットパターンを出力させ、電気機器31のディ
ジタル回路31eに供給し、さらにこのときのディジタ
ル測定器33が測定した測定結果を読み込む(ステップ
ST21)。そして、読み込んだ測定結果にエラービッ
トが存在しないか、入力に対する出力の遅延時間が正常
値かなどの読み込んだ測定結果が正常であるか否かなど
を判断し(ステップST22)、正常でないと判断した
ときには異常であるとの判定を行い、この判定結果をプ
リンタ36に出力し印字する(ステップST23)。
【0057】一方、ステップST22において測定結果
が正常であると判断したときには、不揮発性メモリ12
に前回の測定記録が保存されているか否かを判断し(ス
テップST24)、前回の測定記録が保存されていると
きには前回の測定記録と今回の測定結果の差が許容範囲
内であるか否かを判断し(ステップST25)、許容範
囲内であるときには今回の測定結果を不揮発性メモリ1
2に書き込み記憶する(ステップST27)。一方、ス
テップST25において前回の測定記録と今回の測定結
果の差が許容範囲内に入っていないと判断したときには
異常である旨をプリンタ36に出力し印字し(ステップ
ST26)、さらに他の項目についての測定結果を得て
診断を行う(ステップST28)。
【0058】このように本実施例によれば、ディジタル
信号発生源32から出力される信号の設定およびディジ
タル測定器33における測定結果の読み出し、さらには
ディジタル測定器33から読み出した測定結果の加工お
よび診断対象となる電気機器31に設けられた不揮発性
メモリ12への記憶などを診断対象となる電気機器31
内に設けられたマイクロプロセッサ34により制御する
ことで、診断対象となる電気機器の電気的特性の測定や
正常/異常の判定を自動的に行うことが可能であり、診
断対象となる電気機器外部にデータ処理装置などを設け
る必要がなくなり、測定記録の管理が容易になると共に
回路診断の自動化が実現でき、さらにプリンタを接続し
て診断結果を印字出力することができるので診断結果を
容易に確認することが可能である。
【0059】実施例4.次に、請求項3と請求項4およ
び請求項8と請求項9記載の電気回路診断方法およびそ
の方法に使用する電気回路診断装置の他の実施例につい
て説明する。前記実施例3では、診断対象となる電気機
器内部にデータ処理を行うマイクロプロセッサを設け、
診断結果を診断対象となる電気機器外部に設けたプリン
タに印字出力できる構成にしたのに対し、本実施例では
診断対象となる電気機器内部に設けたマイクロプロセッ
サによる診断結果や測定器から読み出した測定結果、さ
らに不揮発性メモリ12から読み出した前回の測定結果
を表示する表示部を診断対象となる電気機器自体に設け
る。
【0060】図6は、本実施例の電気回路診断方法およ
びその方法に使用する電気回路診断装置の構成を示すブ
ロック図である。図6において図4と同一の部分につい
ては同一の符号を付し説明を省略する。図において41
はマイクロプロセッサによる診断結果や測定器から読み
出した測定結果、さらに不揮発性メモリ12から読み出
した前回の測定結果を表示する表示部であり、診断対象
となる電気機器31に設けられている。この場合の表示
部41やマイクロプロセッサ34(アクセス手段,制御
手段,測定制御手段,比較手段)の電源は診断対象とな
る電気機器31の電源であってもよいし、また電気機器
31外部の電源であってもよい。
【0061】従って本実施例では、ディジタル信号発生
源32とディジタル測定器33とを診断対象となる電気
機器31に接続するだけで測定結果や診断結果が得られ
ることになり、さらにその測定結果や診断結果など必要
なデータは備え付けの表示部41に表示され、診断を行
う際の作業環境を簡素化することが可能となる。
【0062】実施例5.次に、請求項5および請求項1
0記載の電気回路診断方法およびその方法に使用する電
気回路診断装置の一実施例について説明する。図7は、
本実施例の電気回路診断方法およびその方法に使用する
電気回路診断装置における不揮発性メモリのメモリマッ
プである。図においてAR1は初回の測定記録の保存領
域、AR2は2回目の測定記録の保存領域、AR3は3
回目の測定記録の保存領域である。このように本実施例
では不揮発性メモリ12に初回から診断回数毎に順次診
断を行う際の測定記録を記録し測定値を履歴情報として
保存している結果、長期的な特性変動を知ることがで
き、回路診断の精度を向上させることが可能となる。
【0063】実施例6.なお、以上説明した実施例では
増幅回路などのアナログ回路や論理回路などのようなデ
ィジタル回路の基本的な特性についての測定結果を得る
ことで回路診断を行うものとして説明したが、これら以
外に負荷を変化させたときの回路の入出力特性、また発
振器を内蔵する回路については出力信号周波数の安定
度、応答特性、さらにクロックあるいは参照波を必要と
する回路についてはクロックあるいは参照波の信号周波
数の変化についての動作状態、電源電圧や周囲温度を変
化させたときの回路特性、製造時あるいは点検修理時の
日付,識別番号,気温,湿度を検出したり測定し、これ
ら測定結果を回路診断に用いるように構成してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
診断対象となる電気機器に組み込まれた不揮発性メモリ
に書き込み保存した前記電気機器の特性の測定結果およ
び測定に関連する情報、あるいは前記電気機器の特性の
測定結果または測定に関連する情報を読み出し、前記電
気機器について得られた最新の前記測定結果や情報と比
較し前記電気機器の状態を診断するように構成したの
で、測定記録の管理を容易にして回路診断を行う際の作
業効率を向上させ、さらに人為的な誤りが介入する余地
を小さくすることで診断結果に対する信頼性を向上させ
る電気回路診断方法が得られる効果がある。
【0065】請求項2の発明によれば、診断対象となる
電気機器の特性についての情報を得るための前記電気機
器への信号の入力およびその入力に対する前記電気機器
の出力の測定についての制御と、前記電気機器に組み込
まれた不揮発性メモリへの情報の保存や前記不揮発性メ
モリに保存した情報の読み出しと、該読み出した情報と
最新の前記測定結果や測定のための情報との比較を所定
の手順により自動的に行い、前記電気機器の状態を診断
するように構成したので、回路診断の自動化を可能にし
て回路診断を行う際の作業効率を向上させ、さらに人為
的な誤りが介入する余地が小さくなることで診断結果に
対する信頼性が向上する効果がある。
【0066】請求項3の発明によれば、電気機器の特性
についての情報を得るための前記電気機器への信号の入
力およびその入力に対する前記電気機器の出力の測定に
ついての制御と、前記電気機器に組み込まれた不揮発性
メモリへの情報の保存や前記不揮発性メモリに保存した
情報の読み出しと、該読み出した情報と最新の測定結果
または測定に関連する情報との比較を所定の手順により
前記電気機器内部で自動的に行い、前記電気機器の状態
を診断するように構成したので、回路診断の自動化を可
能にすると共に、測定記録の管理を容易にして回路診断
を行う際の作業効率を向上させ、さらに人為的な誤りが
介入する余地を小さくすることで診断結果に対する信頼
性を向上させる電気回路診断方法が得られる効果があ
る。
【0067】請求項4の発明によれば、診断対象となる
電気機器の状態の診断結果および前記電気機器の特性に
ついての測定結果および測定に関連する情報、あるいは
前記診断結果または前記電気機器の特性の測定結果また
は測定に関連する情報を選択的に前記電気機器において
表示し、または電気機器外部に表示もしくは利用するた
めに出力するように構成したので、測定記録の管理を容
易にして回路診断を行う際の作業効率を向上させた電気
回路診断方法が得られる効果がある。
【0068】請求項5の発明によれば、診断対象となる
電気機器の特性の測定結果および測定に関連する情報
を、診断を行う毎に前記電気機器に組み込まれた不揮発
性メモリに履歴情報として保存しておくように構成した
ので、診断結果の精度を向上させることのできる電気回
路診断方法が得られる効果がある。
【0069】請求項6の発明によれば、診断対象となる
電気機器に組み込まれた不揮発性メモリから読み出した
測定結果や測定に関連する情報を、当該電気機器につい
て得られた最新の前記測定結果や前記情報と比較するこ
とで前記電気機器の状態の診断を可能にするように構成
したので、測定記録の管理を容易にして回路診断を行う
際の作業効率を向上させ、さらに人為的な誤りが介入す
る余地を小さくすることで診断結果に対する信頼性を向
上させる電気回路診断装置が得られる効果がある。
【0070】請求項7の発明によれば、診断対象となる
電気機器の特性についての情報を得るための前記電気機
器への信号の入力およびその入力に対する前記電気機器
の出力の測定を制御する測定制御手段と、アクセス手段
により読み出した情報と最新の測定結果または測定に関
連する情報との比較を行う比較手段と、前記測定制御手
段とアクセス手段と比較手段とを自動制御し前記電気機
器の状態を診断するように構成したので、回路診断の自
動化が可能になり回路診断を行う際の作業効率が向上
し、さらに人為的な誤りが介入する余地を小さくするこ
とで診断結果に対する信頼性を向上させる効果がある。
【0071】請求項8の発明によれば、測定制御手段と
アクセス手段と比較手段と制御手段とを診断対象となる
電気機器内部に備えるように構成したので、回路診断の
自動化を可能にすると共に、測定記録の管理を容易にし
て回路診断を行う際の作業効率を向上させ、さらに人為
的な誤りが介入する余地が小さくなり診断結果に対する
信頼性を向上させた電気回路診断装置が得られる効果が
ある。
【0072】請求項9の発明によれば、診断対象となる
電気機器の状態の診断結果および前記電気機器の特性に
ついての測定結果および測定に関連する情報、あるいは
前記診断結果または前記電気機器の特性の測定結果また
は測定に関連する情報を選択的に前記電気機器に設けら
れた表示部へ出力し、または電気機器外部へ表示もしく
は利用するために出力するように構成したので、測定記
録の管理を容易にして回路診断を行う際の作業効率を向
上させた電気回路診断装置が得られる効果がある。
【0073】請求項10の発明によれば、診断対象とな
る電気機器の特性の測定結果および測定に関連する情報
が診断を行う毎に履歴情報として保存される不揮発性メ
モリを備えるように構成したので、診断結果の精度を向
上させることのできる電気回路診断装置が得られる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1および請求項6記載の発明の一実施
例の電気回路診断方法およびその方法に使用する電気回
路診断装置の構成を示す全体構成図である。
【図2】 請求項2および請求項7記載の発明の一実施
例の電気回路診断方法およびその方法に使用する電気回
路診断装置の構成を示す全体構成図である。
【図3】 請求項2および請求項7記載の発明の一実施
例の電気回路診断方法およびその方法に使用する電気回
路診断装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】 請求項3と請求項4および請求項8と請求項
9記載の発明の一実施例の電気回路診断方法およびその
方法に使用する電気回路診断装置の構成を示す全体構成
図である。
【図5】 請求項3と請求項4および請求項8と請求項
9記載の発明の一実施例の電気回路診断方法およびその
方法に使用する電気回路診断装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】 請求項3と請求項4および請求項8と請求項
9記載の発明の他の実施例の電気回路診断方法およびそ
の方法に使用する電気回路診断装置の構成を示す全体構
成図である。
【図7】 請求項5および請求項10記載の電気回路診
断方法およびその方法に使用する電気回路診断装置の不
揮発性メモリのメモリマップの構成を示す説明図であ
る。
【図8】 従来の電気回路診断方法の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11 電気機器、12 不揮発性メモリ、17 データ
処理装置、34 マイクロプロセッサ(アクセス手段,
制御手段,測定制御手段,比較手段,出力手段)、41
表示部、AR1 初回の測定記録の保存領域、AR2
2回目の測定記録の保存領域、AR3 3回目の測定
記録の保存領域。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 診断対象となる電気機器に組み込まれた
    不揮発性メモリに書き込み保存した前記電気機器の特性
    の測定結果および測定に関連する情報、あるいは前記電
    気機器の特性の測定結果または測定に関連する情報を読
    み出し、前記電気機器について得られた最新の測定結果
    または測定に関連する情報と比較することで前記電気機
    器の状態を診断する電気回路診断方法。
  2. 【請求項2】 診断対象となる電気機器の特性について
    の情報を得るための前記電気機器への信号の入力および
    その入力に対する前記電気機器の出力の測定を制御し、
    前記電気機器の特性についての測定結果を得て、該測定
    結果および測定に関連する情報、あるいは前記電気機器
    の特性の測定結果または測定に関連する情報を不揮発性
    メモリに保存しておき、前記電気機器の特性についての
    情報を得るための前記電気機器への信号の入力およびそ
    の入力に対する前記電気機器の出力の測定についての制
    御と、前記不揮発性メモリへの情報の保存や前記不揮発
    性メモリに保存した情報の読み出しと、該読み出した情
    報と前記電気機器についての最新の測定結果または測定
    に関連する情報との比較を所定の手順により自動的に行
    い、前記電気機器の状態を診断する請求項1記載の電気
    回路診断方法。
  3. 【請求項3】 電気機器の特性についての情報を得るた
    めの前記電気機器への信号の入力およびその入力に対す
    る前記電気機器の出力の測定についての制御と、不揮発
    性メモリへの情報の保存や前記不揮発性メモリに保存し
    た情報の読み出しと、該読み出した情報と前記電気機器
    についての最新の測定結果または測定に関連する情報と
    の比較を所定の手順により前記電気機器内部で自動的に
    制御し、前記電気機器の状態を診断する請求項2記載の
    電気回路診断方法。
  4. 【請求項4】 診断対象となる電気機器の状態の診断結
    果および前記電気機器の特性についての測定結果および
    測定に関連する情報、あるいは前記診断結果または前記
    電気機器の特性の測定結果または測定に関連する情報を
    選択的に前記電気機器において表示し、または電気機器
    外部に表示もしくは利用するために出力する請求項3記
    載の電気回路診断方法。
  5. 【請求項5】 診断対象となる電気機器の特性の測定結
    果および測定に関連する情報を、診断を行う毎に前記電
    気機器に組み込まれた不揮発性メモリに履歴情報として
    保存しておくことを特徴とする請求項1から請求項4の
    うちいずれか一項記載の電気回路診断方法。
  6. 【請求項6】 診断対象となる電気機器に組み込まれた
    不揮発性メモリと、前記電気機器の特性の測定をおこな
    うことで得られた測定結果や測定に関連する情報を前記
    不揮発性メモリに書き込み、あるいは前記不揮発性メモ
    リに書き込まれている測定結果や測定に関連する情報を
    読み出すアクセス手段と、該アクセス手段により読み出
    した測定結果や測定に関連する情報を前記電気機器につ
    いて得られた最新の前記測定結果や前記情報と比較する
    ことで前記電気機器の状態の診断を可能にする制御手段
    とを備えた電気回路診断装置。
  7. 【請求項7】 診断対象となる電気機器の特性について
    の情報を得るための前記電気機器への信号の入力および
    その入力に対する前記電気機器の出力の測定を制御する
    測定制御手段と、アクセス手段により読み出した測定結
    果または測定に関連する情報と最新の測定結果または測
    定に関連する情報との比較を行う比較手段と、前記測定
    制御手段とアクセス手段と比較手段とを自動制御し、前
    記電気機器の状態を診断する制御手段とを備えたことを
    特徴とする請求項6記載の電気回路診断装置。
  8. 【請求項8】 測定制御手段とアクセス手段と比較手段
    と制御手段とを診断対象となる電気機器内部に備えたこ
    とを特徴とする請求項7記載の電気回路診断装置。
  9. 【請求項9】 診断対象となる電気機器の状態の診断結
    果および前記電気機器の特性についての測定結果および
    測定に関連する情報、あるいは前記診断結果または前記
    電気機器の特性の測定結果または測定に関連する情報を
    選択的に前記電気機器に設けられた表示部へ出力し、ま
    たは電気機器外部へ表示もしくは利用するために出力す
    る出力手段を備えた請求項8記載の電気回路診断装置。
  10. 【請求項10】 診断対象となる電気機器の特性の測定
    結果および測定に関連する情報が診断を行う毎に履歴情
    報として保存される不揮発性メモリを備えることを特徴
    とする請求項6から請求項9のうちいずれか一項記載の
    電気回路診断装置。
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