JPH0855762A - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサInfo
- Publication number
- JPH0855762A JPH0855762A JP21219694A JP21219694A JPH0855762A JP H0855762 A JPH0855762 A JP H0855762A JP 21219694 A JP21219694 A JP 21219694A JP 21219694 A JP21219694 A JP 21219694A JP H0855762 A JPH0855762 A JP H0855762A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spacer
- foil
- capacitor element
- separator
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 信頼性を低下させずに、小形化、低背化した
電解コンデンサを提供する。 【構成】 リード線端子を取着した陽極箔及び陰極箔の
間にスペーサを挾んで巻回したコンデンサ素子を封口栓
を用いてケースに密閉した電解コンデンサにおいて、陽
極箔とスペーサ、又は陽極箔と陰極箔とスペーサの幅を
同一寸法とし、少なくともケース底面とコンデンサ素子
との間にセパレータを配置する。
電解コンデンサを提供する。 【構成】 リード線端子を取着した陽極箔及び陰極箔の
間にスペーサを挾んで巻回したコンデンサ素子を封口栓
を用いてケースに密閉した電解コンデンサにおいて、陽
極箔とスペーサ、又は陽極箔と陰極箔とスペーサの幅を
同一寸法とし、少なくともケース底面とコンデンサ素子
との間にセパレータを配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器等に用いられ
る電解コンデンサ、特に小形化、低背化を実現できる電
解コンデンサに関する。
る電解コンデンサ、特に小形化、低背化を実現できる電
解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】箔形乾式電解コンデンサの構成は、リー
ド線端子を取着した陽極箔及び陰極箔との間に、クラフ
ト紙やマニラ紙などのスペーサを挟み込み、これらを巻
回してコンデンサ素子とし、これに駆動用電解液を含浸
し、前記リード線端子を封口栓に挿入しケースに収容し
て密閉したものからなっていた。
ド線端子を取着した陽極箔及び陰極箔との間に、クラフ
ト紙やマニラ紙などのスペーサを挟み込み、これらを巻
回してコンデンサ素子とし、これに駆動用電解液を含浸
し、前記リード線端子を封口栓に挿入しケースに収容し
て密閉したものからなっていた。
【0003】このような構成からなる電解コンデンサに
おいても、電子機器の小形化が進む中で、小形化や低背
化が強く要請されている。
おいても、電子機器の小形化が進む中で、小形化や低背
化が強く要請されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電解コンデンサの小形
化、あるいは低背化を行う方法は種々あり、高倍率の電
極箔を用いることや、電極箔とスペーサとの幅の差を小
さくすることなども一手段である。電極箔とスペーサと
の巻取時に巻きずれ等が発生し、組み立て工程において
電極箔とケース、又は電極箔同志が接触して短絡不良を
生ずることがあった。このため、スペーサの幅は、電極
箔の幅よりも1〜3mm程度広くするのが常であった。
しかしながら、近年巻取機の精度が向上し、かつ電極箔
の端面に生ずるばりを除去する機構なども付加された高
精度の機械が出現している。
化、あるいは低背化を行う方法は種々あり、高倍率の電
極箔を用いることや、電極箔とスペーサとの幅の差を小
さくすることなども一手段である。電極箔とスペーサと
の巻取時に巻きずれ等が発生し、組み立て工程において
電極箔とケース、又は電極箔同志が接触して短絡不良を
生ずることがあった。このため、スペーサの幅は、電極
箔の幅よりも1〜3mm程度広くするのが常であった。
しかしながら、近年巻取機の精度が向上し、かつ電極箔
の端面に生ずるばりを除去する機構なども付加された高
精度の機械が出現している。
【0005】本発明は、以上のような情勢に鑑み、小形
化、低背化の要請と、コンデンサ巻取機の精度向上を背
景に、電極箔とスペーサの幅を同一寸法とし、これによ
って電極箔とスペーサの幅の差を零にして小形化、ある
いは低背化の電解コンデンサを提供することを目的とす
るものである。
化、低背化の要請と、コンデンサ巻取機の精度向上を背
景に、電極箔とスペーサの幅を同一寸法とし、これによ
って電極箔とスペーサの幅の差を零にして小形化、ある
いは低背化の電解コンデンサを提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明になる電解コンデ
ンサは、リード線端子を取着した陽極箔及び陰極箔の間
にスペーサを介して巻回したコンデンサ素子と、該コン
デンサ素子のリード線端子を挿入した封口栓と、このコ
ンデンサ素子及び封口栓を収容し密閉したケースとを具
備した電解コンデンサにおいて、前記陽極箔とスペー
サ、又は陽極箔と陰極箔とスペーサの幅を同一寸法と
し、少なくとも前記ケース底面とコンデンサ素子との間
にセパレータを配したことを特徴とするものである。
ンサは、リード線端子を取着した陽極箔及び陰極箔の間
にスペーサを介して巻回したコンデンサ素子と、該コン
デンサ素子のリード線端子を挿入した封口栓と、このコ
ンデンサ素子及び封口栓を収容し密閉したケースとを具
備した電解コンデンサにおいて、前記陽極箔とスペー
サ、又は陽極箔と陰極箔とスペーサの幅を同一寸法と
し、少なくとも前記ケース底面とコンデンサ素子との間
にセパレータを配したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】このような構成による電解コンデンサによれ
ば、電極箔とスペーサの幅を同一寸法とし、コンデンサ
素子とケース底面との間にはセパレータを配して短絡を
防止できるので、従来のコンデンサ素子における電極箔
とスペーサとの幅の差だけ小形化、低背化が可能とな
り、電子機器の小形化にも大きく貢献できるものであ
る。
ば、電極箔とスペーサの幅を同一寸法とし、コンデンサ
素子とケース底面との間にはセパレータを配して短絡を
防止できるので、従来のコンデンサ素子における電極箔
とスペーサとの幅の差だけ小形化、低背化が可能とな
り、電子機器の小形化にも大きく貢献できるものであ
る。
【0008】
実施例1 表1,表2に示す条件で、陽極箔、陰極箔、スペーサ
(コンデンサ紙)を巻回して図1に示すような定格電圧
16V、直径16mm×長さ25mmのコンデンサ素子
1を作製した。このコンデンサ素子1のリード線端子
2、3を封口栓4に挿入し、コンデンサ素子1とケース
5の底面との間にセパレータ6を配してケース5に収容
し密閉した。この試料の静電容量は表1,表2に示した
とおりである。従来例は、コンデンサ素子とケースの底
面との間にセパレータを配さず、表1,表2に示した条
件の他は実施例と同様の材料や部品を用いた。
(コンデンサ紙)を巻回して図1に示すような定格電圧
16V、直径16mm×長さ25mmのコンデンサ素子
1を作製した。このコンデンサ素子1のリード線端子
2、3を封口栓4に挿入し、コンデンサ素子1とケース
5の底面との間にセパレータ6を配してケース5に収容
し密閉した。この試料の静電容量は表1,表2に示した
とおりである。従来例は、コンデンサ素子とケースの底
面との間にセパレータを配さず、表1,表2に示した条
件の他は実施例と同様の材料や部品を用いた。
【0009】また、表3には、表1,表2に示した条件
で試作した実施例、及び従来例各10000個につい
て、エージング工程で発生した絶縁破壊不良率を示し
た。
で試作した実施例、及び従来例各10000個につい
て、エージング工程で発生した絶縁破壊不良率を示し
た。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】以上記載した表1及び表2から明らかなよ
うに、まず陽極箔とスペーサの幅を同一寸法にすること
により、同じ寸法のコンデンサ素子で約40%の静電容
量を増加させることができる。
うに、まず陽極箔とスペーサの幅を同一寸法にすること
により、同じ寸法のコンデンサ素子で約40%の静電容
量を増加させることができる。
【0014】また、表3からは、セパレータの耐電圧
が、コンデンサ素子の陽極箔と陰極箔間に配したスペー
サの耐電圧よりも大きい場合に絶縁破壊不良率が小さい
ことが明らかになり、さらに、実施例Fのようにセパレ
ータをケース内側面に設けた場合は、効果がより大きく
なることが確認された。
が、コンデンサ素子の陽極箔と陰極箔間に配したスペー
サの耐電圧よりも大きい場合に絶縁破壊不良率が小さい
ことが明らかになり、さらに、実施例Fのようにセパレ
ータをケース内側面に設けた場合は、効果がより大きく
なることが確認された。
【0015】実施例2 前記実施例1では、陽極箔とスペーサの幅が同一寸法で
ある場合について述べたが、実施例2では、陽極箔、陰
極箔、スペーサが同一寸法である場合について表4,表
5及び表6により述べる。
ある場合について述べたが、実施例2では、陽極箔、陰
極箔、スペーサが同一寸法である場合について表4,表
5及び表6により述べる。
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】
【0019】この実施例G〜Lの場合は、陰極箔の幅も
同一寸法としたため、絶縁破壊不良率において前記実施
例A〜Fの場合より若干大きい値を示したが、実施例A
〜Fの場合と同様の結果を得ることができた。
同一寸法としたため、絶縁破壊不良率において前記実施
例A〜Fの場合より若干大きい値を示したが、実施例A
〜Fの場合と同様の結果を得ることができた。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、電気機器メーカからの
小形化、低背化した電解コンデンサの提供の要請に、信
頼性を低下させずに応えることができる。
小形化、低背化した電解コンデンサの提供の要請に、信
頼性を低下させずに応えることができる。
【図1】本発明になる電解コンデンサを示す正断面図で
ある。
ある。
1 コンデンサ素子 2 リード線端子 3 リード線端子 4 封口栓 5 ケース 6 セパレータ
Claims (5)
- 【請求項1】 リード線端子を取着した陽極箔及び陰極
箔の間にスペーサを介して巻回したコンデンサ素子と、
該コンデンサ素子のリード線端子を挿入した封口栓と、
このコンデンサ素子及び封口栓を収容し密閉したケース
とを具備した電解コンデンサにおいて、前記陽極箔とス
ペーサ、又は陽極箔と陰極箔とスペーサの幅を同一寸法
とし、少なくとも前記ケース底面とコンデンサ素子との
間にセパレータを配したことを特徴とする電解コンデン
サ。 - 【請求項2】 前記セパレータの電気絶縁性が前記スペ
ーサより高いことを特徴とする請求項1に記載の電解コ
ンデンサ。 - 【請求項3】 前記セパレータが前記ケース底面の全面
に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項
2に記載の電解コンデンサ。 - 【請求項4】 前記セパレータが前記ケース底面と側面
に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3
のいずれかに記載の電解コンデンサ。 - 【請求項5】 前記セパレータが電解コンデンサ紙であ
ることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記
載の電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21219694A JPH0855762A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21219694A JPH0855762A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 電解コンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0855762A true JPH0855762A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16618518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21219694A Pending JPH0855762A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0855762A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000019467A1 (en) * | 1998-09-30 | 2000-04-06 | Cardiac Pacemakers, Inc. | Smaller electrolytic capacitors for implantable defibrillators |
TWI624846B (zh) * | 2016-10-28 | 2018-05-21 | 鈺邦科技股份有限公司 | 具有非等寬導電箔片的捲繞型電容器封裝結構及其捲繞式組件 |
CN109616327A (zh) * | 2018-12-19 | 2019-04-12 | 横店集团东磁有限公司 | 一种铝电解电容器及其制造方法 |
-
1994
- 1994-08-11 JP JP21219694A patent/JPH0855762A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000019467A1 (en) * | 1998-09-30 | 2000-04-06 | Cardiac Pacemakers, Inc. | Smaller electrolytic capacitors for implantable defibrillators |
TWI624846B (zh) * | 2016-10-28 | 2018-05-21 | 鈺邦科技股份有限公司 | 具有非等寬導電箔片的捲繞型電容器封裝結構及其捲繞式組件 |
CN109616327A (zh) * | 2018-12-19 | 2019-04-12 | 横店集团东磁有限公司 | 一种铝电解电容器及其制造方法 |
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