JPH085477A - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents

磁歪式トルクセンサ

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JPH085477A
JPH085477A JP15791694A JP15791694A JPH085477A JP H085477 A JPH085477 A JP H085477A JP 15791694 A JP15791694 A JP 15791694A JP 15791694 A JP15791694 A JP 15791694A JP H085477 A JPH085477 A JP H085477A
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JP
Japan
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casing
inner casing
outer peripheral
torque sensor
coil
Prior art date
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Application number
JP15791694A
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English (en)
Inventor
Osamu Kondo
修 近藤
Hideki Kano
英樹 狩野
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーシングを樹脂モールドで形成することに
より耐振動性,耐水性を向上させる。 【構成】 ケーシング30を、各コア部材33,各コイ
ルボビン36の外周側から、コア部材33を破壊しない
程度の低圧の樹脂モールドによって形成された内側ケー
シング31と、内側ケーシング31の外側を高圧の樹脂
モールドによって形成された外側ケーシング32とから
構成する。これにより、磁歪シャフト3に対して各コア
部材33、各コイルボビン36等を正確に位置決めで
き、外部から加わる振動によって位置ずれが生じないよ
うに、強固に固定することができる。また、各コイルボ
ビン36の巻線部37に巻回されたコイル41を外部の
検出回路と電気的に接続するために、各電極端子42,
各接続部材43,コネクタ45等を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用エンジ
ンの出力軸等に発生するトルクを検出するのに用いて好
適な磁歪式トルクセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図13に従来技術による磁歪式ト
ルクセンサとして、2コイル型の磁歪式トルクセンサを
自動車用エンジンのトルク検出に用いた場合を例に挙げ
て述べる。
【0003】図中、1は自動車の車体(図示せず)に固
定された金属製ケーシングを示し、該金属製ケーシング
1は金属によって筒状に形成され、該ケーシング1内に
は、後述する樹脂製ケーシング7,コア部材8,コイル
ボビン9等が収容されている。また、該金属製ケーシン
グ1の軸方向一端側には、径方向内向きに張出した環状
突部1Aが形成され、軸方向他端側には環状凹部1Bが
形成され、該環状凹部1Bには、Cリング2が装着され
ている。そして、前記環状突部1AとCリング2によっ
て、樹脂製ケーシング7,コア部材8,コイルボビン9
等を該金属製ケーシング1内に位置決めしている。ま
た、該金属製ケーシング1の軸方向中間部には、一箇所
に配線接続用穴1Cを有する取付部1Dが設けられてい
る。
【0004】3は金属製ケーシング1内に軸受4,4を
介して回転自在に支持され、例えばプロペラシャフト、
アウトプットシャフト、ドライブシャフト等の一部をな
す磁歪シャフトを示し、該磁歪シャフト3は例えばクロ
ムモリブデン鋼等の磁歪材料から円柱状に形成されてい
る。また、該磁歪シャフト3の軸方向中間付近に位置し
て、該磁歪シャフト3の外周面には、一側にスリット
5,5,…、他側にスリット6,6,…がそれぞれ磁歪
シャフト3の全周に亘って多数刻設され、一側の各スリ
ット5は45°の傾きを有し、他側の各スリット6は前
記各スリット5と反対向きに45。の傾きを有してい
る。
【0005】7は金属製ケーシング1内に収容され、磁
歪シャフト3の外周側に設けられた樹脂製ケーシングを
示し、該樹脂製ケーシング7は、各コア部材8を外側か
ら樹脂モールドによって囲繞することによって、該各コ
ア部材8,各コイルボビン9等を一体化して収容するも
のである。これにより、各コア部材8等の位置関係を正
確に決定し、かつ位置ずれを防止して耐久性の向上を図
っている。
【0006】8,8は各スリット5,6の外周側に位置
し、樹脂製ケーシング7内に設けられた一対のコア部材
を示し、該各コア部材8は、フェライト等の軟磁性材料
から有底の段付筒状に形成された2個のコア片8A,8
Aを衝合することによって形成されている。また、各コ
ア部材8と磁歪シャフト3との間には、微小なエアギャ
ップが形成されている。
【0007】9,9はコア部材8,8の内周側に設けら
れた一対のコイルボビンを示し、該各コイルボビン9
は、樹脂材料により筒状に形成され、中間部が軸部とな
り、該軸部の両端側が鍔部となっている。また、該各コ
イルボビン9の外周側には、巻線が巻回され、励磁およ
び検出コイルとしてのコイル10,10が形成されてい
る。また、該各コイル10の各端部は、後述の電極端子
11,11,…にそれぞれ接続されている。
【0008】11,11は基端側が各コイルボビン9の
片側の鍔部にそれぞれ固着され、先端側が各コア部材
8,樹脂製ケーシング7を貫通して、金属製ケーシング
1の配線接続用穴1C内で僅かに突出した複数の電極端
子(2個のみ図示)を示し、該各電極端子11にはコイ
ル10,10の各端部がそれぞれ接続されている。
【0009】また、前記各電極端子11の先端側には、
複数のリード線12が外部から金属製ケーシング1の配
線接続用穴1Cを介して接続されている。そして、この
各リード線12は外部に設けられた検出回路(図示せ
ず)に接続されており、これにより、各コイル10と検
出回路とが電気的に接続されている。なお、前記検出回
路は、発振器,差動増幅回路,ブリッジ回路等から構成
されており、このブリッジ回路は前記各コイル10およ
び複数の固定抵抗から構成されている。
【0010】13は金属製ケーシング1の取付部1Dに
取付けられたキャップを示し、該キャップ13は前記配
線接続用穴1Cを閉塞し、配線接続用穴1C内を密閉す
るものである。また、該キャップ13には、各リード線
を挿通するための小径穴が穿設されており、この小径穴
と各リード線との間には、配線接続用穴1C内を密閉す
るため、ゴム等のパッキン14が設けられている。
【0011】従来技術による磁歪式トルクセンサは上述
のような構成を有するもので、次に、その動作について
説明する。各コイル10に検出回路の発振器から交流電
圧を印加すると、各コイルから生じた磁束によって各コ
ア部材8から磁歪シャフト3に亘って磁気回路が形成さ
れる。そして、磁歪シャフト3にトルクが作用すると、
該各コイル10は各スリット5,6によってインダクタ
ンスが変化するから、該各コイル10を含んで構成され
る検出回路(ブリッジ回路)から磁歪シャフト3に作用
したトルクに応じた検出信号を得ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、金属製ケーシング1内に各コア部材8,各
コイルボビン9等を一体化した樹脂製ケーシング7を収
容し、Cリング2によって固定するようにしている。
【0013】しかし、このような構成では、自動車のエ
ンジン振動や走行振動の影響により、樹脂製ケーシング
7が金属製ケーシング1内で位置ずれする場合があり、
この結果、磁歪シャフト3の各スリット5,6と各コア
部材8および各コイルボビン9等との位置がずれ、トル
ク検出の精度が著しく低下するという問題がある。
【0014】また、前述した従来技術では、金属製ケー
シング1の内周面と樹脂製ケーシング7の外周面との間
に若干の隙間が形成される場合があり、この隙間に外部
から水等が浸入する場合がある。そして、この隙間に水
等が浸入し、この水等が金属製ケーシング1の軸方向中
間に形成された配線接続用穴1C内に達すると、該配線
接続用穴1C内の各電極端子11がショートするため、
トルクの検出を正確に行うことができなくなるという問
題がある。
【0015】また、他の従来技術として、特願平4−3
41578に記載された磁歪式トルクセンサにおいて
は、図14に示す如く、単一の樹脂製ケーシング21内
に各コア部材8および各コイルボビン9等を収容する構
成であり、該ケーシング21は、各コア部材8を外側か
ら樹脂モールドによって囲繞し、各コア部材8および各
コイルボビン9等を位置決めしつつ一体化すると共に、
該ケーシング21は当該他の従来技術による磁歪式トル
クセンサの外殻としての機能をも兼ねている。
【0016】このような他の従来技術では、ケーシング
21が単一の樹脂製ケースであるため、上述した従来技
術のように、水等が配線接続用穴21C内に浸入するこ
とはなくなるものの、当該磁歪式トルクセンサの製造過
程において、各コア部材8,各コイルボビン9等を金型
内に挿着し、各コア部材8の外側から樹脂モールドによ
りケーシング21を成型する際、樹脂充填時のモールド
圧によって前記コア部材8にクラックが発生する場合が
あり、不良品が増えて歩留が悪化するという問題があ
る。
【0017】また、コア部材8にクラックが発生しない
ようにするためには、ケーシング21を成型するときの
樹脂充填圧を低圧にすればよいが、この場合には、前記
ケーシング21が軟質なものとなり、該ケーシング21
を磁歪式トルクセンサの外殻としての耐久性が確保でき
なくなる。このため、ケーシング21の樹脂充填圧はあ
る程度高圧にしなければならない。
【0018】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたものであり、耐振動性および耐水性をよくし
て、トルク検出の精度を向上させると共に、当該磁歪式
トルクセンサの歩留を向上することができるようにした
磁歪式トルクセンサを提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、ケー
シングを、各コア部材の外周側に低圧樹脂モールドによ
って形成された内側ケーシングと、該内側ケーシングの
外周側に高圧樹脂モールドによって形成された外側ケー
シングとから構成したことにある。
【0020】また、請求項2の発明は、コイルボビンに
は、一側が該コイルボビンに固着されると共に、前記励
磁および検出コイルの巻線端部が接続され、他側が径方
向外向きに伸長して内側ケーシングの外周面に露出する
複数の電極端子を設け、前記内側ケーシングには、一側
が該各電極端子に嵌合固着され、他側が径方向外向きに
伸長して外側ケーシングの外周面に露出する複数の接続
部材を設ける構成としたことにある。
【0021】さらにまた、請求項3の発明は、前記内側
ケーシングの外周側に、前記電極端子を囲うような凹部
を設け、該凹部に、前記接続部材の一側を挿嵌すること
により、該接続部材を前記内側ケーシングの外周側に位
置決めする構成としたことにある。
【0022】
【作用】上記請求項1の構成によれば、ケーシングを、
各コア部材の外周側に内側ケーシングを低圧樹脂モール
ドによって成型した後に、該内側ケーシングの外周側に
外側ケーシングを高圧樹脂モールドによって成型するこ
ととしたから、前記内側ケーシングの内部に各コア部
材,各コイルボビン等を一体化して位置決めし、固定す
ることができる。これにより、外部からの振動による位
置ずれを防止できると共に、外部から水等が浸入するの
を防止することができる。
【0023】特に、前記内側ケーシングを樹脂モールド
によって成型するとき、樹脂充填の圧力を低圧にするこ
とにより、前記コア部材に過大な充填圧が作用するのを
防止でき、該コア部材にクラック等が発生するのを確実
に防止することができる。
【0024】一方、前記外側ケーシングの樹脂モールド
によって成型するとき、樹脂充填の圧力を高圧にするこ
とにより、外側ケーシングの剛性を高くすることがで
き、当該磁歪式トルクセンサの外殻を頑丈なものとする
ことができる。
【0025】また、請求項2の発明によれば、各電極端
子の一側がコイルボビンに固着されており、各接続部材
の一側は該各電極端子に嵌合固着されるため、各電極端
子および各接続部材を確実に位置決めすることができ、
内側ケーシングおよび外側ケーシングの成型時に樹脂充
填圧が加わっても各電極端子および各接続部材が位置ず
れするのを防止することができる。これにより、各電極
端子と各接続部材との電気的接続を確実に行うことがで
きる。
【0026】さらにまた、請求項3の発明によれば、内
側ケーシングの外周面に形成された凹部に前記接続部材
を挿嵌し、該接続部材を内側ケーシングの外周面に位置
決めした後に、内側ケーシングの外周側から外側ケーシ
ングを樹脂モールドによって成型する。このように、前
記接続部材を前記凹部に挿嵌するようにしたため、樹脂
充填圧を受けて前記接続部材が位置ずれするのを確実に
防止することができる。これにより、各電極端子と各接
続部材との電気的接続をより確実に行うことができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図12に
基づき説明する。
【0028】まず、本発明の第1の実施例を図1ないし
図10に基づいて説明する。なお、実施例では前述した
従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
【0029】図1において、30は本実施例による磁歪
式トルクセンサの外殻を構成する筒状のケーシングを示
し、該ケーシング30は、内側ケーシング31と、該内
側ケーシング31の外周側を囲繞する外側ケーシング3
2とからなる二重筒構造になっている。
【0030】即ち、31はケーシング30の内側筒を構
成する内側ケーシングを示し、該内側ケーシング31は
樹脂材料から筒状に形成され、その内部には、後述する
コア部材33,33、コイルボビン36,36、コイル
41,41等が収容されている。
【0031】ここで、図2は、当該磁歪式トルクセンサ
の製造途中であって、該内側ケーシング31の外側に外
側ケーシング32を形成する前段階の状態を示している
(磁歪シャフト3,各軸受4等は挿着されていない)。
そして、図2において、該内側ケーシング31の軸方向
中間に位置して、その外周面の1箇所には面取部31A
が形成されている。そして、図3に示すように、該面取
部31Aの表面には、円形に開口した2個の位置決め凹
部31B,31Bと、細長い溝である位置決め凹部31
Cとが凹設され、各位置決め凹部31B,31C内には
合計4本の電極端子42,42,…が突出している。即
ち、各位置決め凹部31B,31Cは各電極端子42を
囲うように形成されている。
【0032】また、該内側ケーシング31は低圧樹脂モ
ールドによって前記コア部材33の外周側を囲繞するよ
うに成型されている。即ち、該内側ケーシング31は、
各コア部材33,各コイルボビン36等を一体に組み立
てたものを、該内側ケーシング31成型用の金型に挿着
して樹脂充填を行うことにより成型される。そして、こ
のときの樹脂充填圧は、コア部材33にクラックを発生
させたり、コア部材33,コイルボビン36等を圧縮変
形させない程度の低圧(例えば、30〜50kg/cm
2 )に設定される。
【0033】32はケーシング30の外側筒を構成する
外側ケーシングを示し、該外側ケーシング32は樹脂材
料によって筒状に形成されている。そして、該外側ケー
シング32は、前記内側ケーシング31の外周側を囲繞
する筒部32Aと、該筒部32Aの軸方向両側にそれぞ
れ位置し、径方向内向きに張出した環状突部32B,3
2Bと、該各環状突部32Bの軸方向両外側に位置して
軸受4,4を収容する軸受収容部32C,32Cとから
大略構成されている。
【0034】また、前記筒部32Aの軸方向中間に位置
して、その外周面の一箇所(図1中上側)には、後述す
るコネクタ45を挿着するためのコネクタ挿着部32D
が凹設され、該コネクタ挿着部32Dの内部には、後述
の接続部材43,43等が突出している。
【0035】ここで、該外側ケーシング32は高圧樹脂
モールドによって前記内側ケーシング31の外周側を囲
繞するように成型されている。即ち、該外側ケーシング
32は、各コア部材33,各コイルボビン36等が内部
に一体化された内側ケーシング31を、該外側ケーシン
グ32成型用の金型に挿着して樹脂充填を行うことによ
り成型される。そして、このときの樹脂充填圧は、前記
内側ケーシング31成型時の樹脂充填圧と比較して高圧
(例えば、500〜1000kg/cm2 )に設定され
る。これにより、該外側ケーシング32は当該磁歪式ト
ルクセンサの外殻を形成するのに十分な強度を有するよ
うになる。
【0036】33,33は磁歪シャフト3の外周側を取
り囲むように内側ケーシング31内に設けられた一対の
コア部材を示し、該各コア部材33は従来技術の各コア
部材8とほぼ同様にフェライト等の磁性材料により形成
されている。
【0037】ここで、図4は、図1中の一対のコア部材
33,33のうち、片側のコア部材33を抜き出して示
したものある。そして、図4において、コア部材33
は、筒状コア片34と、環状コア片35とから構成さ
れ、該各コア部材33の筒状コア片34は中央に磁歪シ
ャフト3が挿通する挿通穴34A1 が穿設された環状板
部34Aと筒部34Bとから構成され、該筒部34Bの
先端側は衝合面34Cとなっている。また、該筒部34
Bには衝合面34Cから軸方向内に伸びる嵌合溝34D
と樹脂充填溝34Eが形成され、前記嵌合溝34Dは、
後述する各コイルボビン36の連結部39に嵌合すると
共に、内側ケーシング31のモールド時には樹脂充填溝
34Eと共に樹脂材料を充填する充填口となる。
【0038】一方、各環状コア片35は筒状コア片34
の環状板部34Aに対応して環状に形成され、その中央
部には磁歪シャフト3が挿通される挿通穴35Aが形成
されている。そして、各環状コア片35は後述の環状コ
ア片挿嵌部40に対応する厚み寸法を有し、該各環状コ
ア片35の外周側に筒状コア片34の嵌合溝34Dに対
応して嵌合溝35Bが形成されている。
【0039】36,36は内側ケーシング31内に設け
られた一対のコイルボビンを示す。ここで、図5および
図6は、図1中の各コイルボビン36のうち、片側のコ
イルボビン36を抜き出して示したものである。そし
て、該コイルボビン36は、図6に示す如く、巻線部3
7,環状スペーサ部38および連結部39から構成さ
れ、樹脂材料により一体的に形成されている。
【0040】そして、前記巻線部37は筒状に形成され
た軸部37Aと、該軸部37Aの両端側から径方向外向
きに突出した環状の鍔部37B,37Bとから構成され
ている。
【0041】また、前記環状スペーサ部38は、前記巻
線部37から所定間隔をもって離間し、巻線部37と同
軸に設けられている。また、該環状スペーサ部38は巻
線部37と隣接した環状平板として一体的に形成され、
その端面は相手方となるコイルボビン36の環状スペー
サ部38と衝合する衝合面38Aとなっている。そし
て、該衝合面38Aには係合部として2個の係合凸部3
8Bと2個の係合穴38Cが環状スペーサ部38の周方
向に、例えば90度程度の角度間隔をもって交互に形成
されている。
【0042】さらに、前記巻線部37と環状スペーサ部
38は連結部39によって連結されている。即ち、該連
結部39は略長方形の板状に形成され、その一端側は巻
線部37の一方の鍔部37Bに、他端側は環状スペーサ
部38にそれぞれ連結している。そして、該連結部39
は環状スペーサ部38を巻線部37に対して所定間隔だ
け離間させて位置決めし、巻線部37と環状スペーサ部
38との間に環状コア片挿嵌部40を形成している。ま
た、該連結部39の上面には、電極端子42,42の基
端側が設けられている。
【0043】41,41は前記各巻線部37の軸部37
Aの外周面に巻線を巻回してなるコイルを示し、該各コ
イル41は従来技術の各コイル10とほぼ同様に、該各
コイル41の巻線の一端,他端(いずれも図示せず)が
それぞれ電極端子42,42に電気的に接続されてい
る。
【0044】42,42,…は各コイルボビン36の連
結部39に2本ずつ(合計4本)設けられた電極端子を
示し、該各電極端子42は、基端側が各コイルボビン3
6の連結部39にそれぞれ固着され、先端側が内側ケー
シング31を略径方向に貫通し、図2に示すように、面
取部31Aに形成された各位置決め凹部31B,31C
内に露出している。即ち、前記内側ケーシング31を低
圧樹脂モールドによって前記コア部材33,コイルボビ
ン36等の外周側を囲繞して成型することにより、該各
電極端子42の基端側は各コイルボビン36の連結部3
9と共に内側ケーシング31の樹脂内に埋もれ、該各電
極端子42の先端部だけが各位置決め凹部31B,31
C内に露出するように配設される。また、該各電極端子
42の基端側には、前記各コイル41の巻線端部がそれ
ぞれ接続されている。
【0045】43,43は内側ケーシング31の各位置
決め凹部31Bにそれぞれ挿嵌された2本の接続部材を
示し、該各接続部材43は、図3に示す如く、硬質の金
属材料により円筒状に形成され、その内周側が挿入穴4
3Aとなっている。そして、該各接続部材43の基端側
は、内側ケーシング31の各位置決め凹部31Bに挿嵌
され、この状態で、前記挿入穴43Aは電極端子42の
先端側に嵌合固着されている。これにより、該各接続部
材43は各電極端子42とそれぞれ電気的に接続されて
いる。
【0046】一方、該各接続部材43の先端側は、外側
ケーシング32の筒部32Aを貫通し、外側ケーシング
32のコネクタ挿着部32Dに露出している。即ち、前
記外側ケーシング32を高圧樹脂モールドによって内側
ケーシング31の外周側を囲繞して成型することによ
り、該各接続部材43の基端側は外側ケーシング32の
樹脂内に埋もれ、該各接続部材43の先端部だけがコネ
クタ挿着部32Dに露出するように配設される。
【0047】44は内側ケーシング31の各位置決め凹
部31Cに挿嵌された他の接続部材を示し、該接続部材
44は、図3に示すように、金属材料からなり、基端側
に位置する部位が内側ケーシング31の位置決め凹部3
1Cと嵌合する形状に形成された立板部44Aとなり、
先端側に位置する部位が円柱状の柱部44Bとなってい
る。また、前記立板部44Aの左,右両側には上下方向
に貫通する挿入穴44C,44Cがそれぞれ穿設されて
いる。
【0048】そして、該接続部材44は、前記各接続部
材43とほぼ同様に、基端側が位置決め凹部31Cに挿
嵌され、この状態で、前記挿入穴44Cは各電極端子4
2の先端側にそれぞれ嵌合固着されている。これによ
り、該接続部材44は各電極端子42とそれぞれ電気的
に接続されている。
【0049】なお、該第2の接続部材44に接続される
2本の電極端子42,42は、共に同電位,同電流の信
号が流れるため(例えば、両者とも検出回路のグランド
に接続される)、該第2の接続部材44によって電気的
にショートさせ、接続部材の本数を削減している。
【0050】一方、該接続部材44の先端側は、外側ケ
ーシング32の筒部32Aを貫通し、外側ケーシング3
2のコネクタ挿着部32Dに露出している。即ち、前記
接続部材43と同様に、外側ケーシング32を内側ケー
シング31の外周側を囲繞して成型ことにより、該各接
続部材44の基端側は外側ケーシング32の樹脂内に埋
もれ、該各接続部材44の先端部だけがコネクタ挿着部
32Dに露出するように配設される。
【0051】45は外側ケーシング32のコネクタ挿着
部32Dの挿着されるコネクタを示し、該コネクタ45
内には、受側電極45A,45A,…が設けられ、該各
受側電極45Aはリード線46を介して外部の検出回路
に接続されている。そして、該コネクタ45をコネクタ
挿着部32Dに挿着したときには、受側電極45A内に
各接続端子43,44の先端側がそれぞれ挿入され、こ
れにより、各コイル41が、各電極端子42、各接続部
材43,44、各受側電極45A、リード線46を介し
て外部の検出回路と電気的に接続される。なお、該コネ
クタ45外周側先端には、Oリング等(図示せず)が配
設され、コネクタ45をコネクタ挿着部32D内に挿着
したときには、このOリング等によってコネクタ挿着部
32D内に外部の水等が浸入するのを防止するようにな
っている。
【0052】本実施例による磁歪式トルクセンサは上述
のような構成を有するもので、その基本的な作動につい
ては従来技術と格別な差異はない。
【0053】そこで、当該磁歪式トルクセンサの製造方
法について図7ないし図10を参照しつつ説明する。
【0054】まず、図7において、各巻線部37には各
コイル41を巻回し、各コイル41の端部側を各電極端
子42に接続しておく。そして、各コイルボビン36の
各連結部39を互いに位置合わせしつつ、各環状スペー
サ部38の各係合凸部38Bと各係合穴38Cを矢示A
方向に係合させ、各環状スペーサ部38の衝合面38A
を互いに衝合する。
【0055】次に、各コイルボビン36の環状コア片挿
嵌部40に各環状コア片35を矢示B方向から挿嵌し、
該各環状コア片35の嵌合溝35Bを各コイルボビン3
6の連結部39に嵌合する。そして、各コイルボビン3
6の左右両側から各筒状コア片34を矢示C方向に挿嵌
し、該各筒状コア片34の嵌合溝34Dを各コイルボビ
ン36の連結部39に嵌合させつつ、各筒状コア片34
の衝合面34Cを各環状コア片35に衝合する。
【0056】このようにして、各コア部材33および各
コイルボビン36等は図8に示す如く組立てられ、各部
材が相互に位置決めされる。
【0057】次に、図8に示す如く組立てられた各コア
部材33および各コイルボビン36を内側ケーシング3
1成型用の金型内に挿着して樹脂充填し、図9に示すよ
うに、各コア部材33および各コイルボビン36等の外
周側に、内側ケーシング31,面取部31A,各位置決
め凹部31B,31Cを形成する。このとき、樹脂充填
圧は、各コア部材33にクラックが発生するのを防止す
べく、低圧に設定される。
【0058】次に、内側ケーシング31の各位置決め凹
部31B,31Cに各接続部材43,44を図6中の矢
示に示す如く挿嵌した後、この内側ケーシング31を外
側ケーシング32成型用の金型内に挿着して樹脂充填
し、図10に示す如く、該内側ケーシング31の外周側
に外側ケーシング32,コネクタ挿着部32D等を形成
する。このとき、樹脂充填圧は、外側ケーシング32の
剛性を高めるために、比較的高圧に設定される。
【0059】ここで、この外側ケーシング32を成形す
るときの高圧の樹脂充填圧により各接続部材43,44
が変形したり位置ずれすることが心配される。しかし、
該各接続部材43,44は硬質な金属材料で形成されて
いるため変形することはなく、また、各接続部材43,
44の基端側が内側ケーシング31の各位置決め凹部3
1B,31Cにそれぞれ挿嵌されているため位置ずれす
ることもない。これにより、前記各接続部材43,44
の先端側は外側ケーシング32のコネクタ挿着部32D
内でそれぞれ所定の位置で突出するように正確に配設さ
れる。
【0060】最後に、外側ケーシング32の各軸受収容
部32Cに各軸受4を装着し、該外側ケーシング32の
軸中心に磁歪シャフト3を装着することにより、本実施
例による磁歪式トルクセンサは完成する。
【0061】かくして、本実施例によれば、各コア部材
33,各コイルボビン36等の外周側を低圧の樹脂モー
ルドによって囲繞することによって内側ケーシング31
を形成し、該内側ケーシング31の外周側を高圧の樹脂
モールドによって囲繞することによって外側ケーシング
32を形成する構成としたから、前記内側ケーシング3
1によって各コア部材33,各コイルボビン36等を正
確に位置決めして固定することができると共に、前記外
側ケーシング32によって、前記各コア部材33,各コ
イルボビン36等を含めた内側ケーシング31全体を磁
歪シャフト3に対して正確に位置決めして固定すること
ができる。そして、自動車の走行による振動等を受けて
も、その位置関係を維持することができ、トルク検出の
精度を向上させることができると共に、耐久性を大幅に
向上させることができる。
【0062】また、前記外側ケーシング32を樹脂モー
ルにより形成することで、該外側ケーシング32の内周
面に内側ケーシング31の外周面が密着するようになる
ため、水等が外側ケーシング32内に浸入するのを確実
に防止することができ、トルク検出の誤動作等を防止し
て信頼性を向上させることができる。
【0063】さらに、内側ケーシング31を成型すると
きには、樹脂充填圧を低圧に設定したから、各コア部材
33,各コイルボビン36等が樹脂によって強く押圧さ
れることがなく、コア部材33,各コイルボビン36等
に過大な圧力が加わり、コア部材33にクラックが発生
したり、コイルボビン36が圧縮変形するのを確実に防
止することができ、不良品の発生を防止して歩留をよく
することができる。
【0064】また、本実施例によれば、各コイルボビン
36の固着された各電極端子42に各接続部材43,4
4の挿入穴43A,44Cを嵌合固着する構成としたか
ら、各電極端子42と各接続部材43とを電気的に確実
に接続した状態で位置決めすることができる。これによ
り、各コイル41とコネクタ45との間を結ぶ電気的な
経路において、ノイズが発生したり、予期しない過大な
抵抗の増加が生じ、トルク検出信号を劣化させるのを確
実に防止することができ、トルク検出の精度を大幅に向
上させることができる。
【0065】さらに、内側ケーシング31の面取部31
Aに形成された各位置決め凹部31B,31Cを設け、
各接続部材43,44を該各位置決め凹部31B,31
C内に挿嵌する構成としたから、外側ケーシング32を
形成するために、高圧の樹脂モールドを施しても、各接
続部材43,44が位置ずれするのを確実に防止でき
る。これにより、各電極端子42と各接続部材43,4
4との電気的な接続をより確実に行うことができる。
【0066】次に、本発明の第2の実施例を図11に示
すに、本実施例の特徴は、内側ケーシングの凹部内に挿
嵌された接続部材が、より確実に位置決めされるよう
に、内側ケーシングの凹部および接続部材の形状を図示
のようにしたことにある。なお、本実施例では、上述し
た第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0067】図において、51A,51Aは内側ケーシ
ング31の面取部31Aの2箇所に凹設された本実施例
による凹部としての位置決め凹部を示し、該各位置決め
凹部51Aは、その開口形状が第1の実施例による各位
置決め凹部31Bと異なり、長円形になっている。51
Bは内側ケーシング31の面取部31Aに凹設された凹
部としての他の位置決め凹部を示し、該位置決め凹部5
1Bはその開口形状が第1の実施例による位置決め凹部
31Cと異なり、略T字状となっている。また、前記各
位置決め凹部51A,51B内には、第1の実施例とほ
ぼ同様に合計4本の電極端子42,42,…が突出して
いる。
【0068】52,52は本実施例による接続部材を示
し、該各接続部材52は、基端側が対向する位置決め凹
部51A内に挿嵌されるように、該位置決め凹部51A
の開口形状と同一形状に形成された挿嵌部52Aとな
り、先端側が円柱状の柱部52Bとなっている。また、
前記挿嵌部52Aには、電極端子42が嵌合される端子
受け部52Cが形成されている。
【0069】53は本実施例による他の接続部材を示
し、該接続部材53は、基端側が対向する位置決め凹部
51B内に挿着されるように、該位置決め凹部51Bの
開口形状と同一形状に形成された挿嵌部53Aとなり、
先端側が円柱状の柱部53Bとなっている。また、前記
挿嵌部53Aの左右両端側には、電極端子42,42が
それぞれ嵌合される端子受け部53C,53Cが形成さ
れている。
【0070】そして、前記各接続部材52,53の挿嵌
部52A,53Aを各位置決め凹部51A,51Bにそ
れぞれ挿嵌した後、その外側を外側ケーシング32の樹
脂で囲繞することにより、該各接続部材52,53の挿
嵌部52A,52Aは樹脂内に埋設され、各柱部52
B,53Bの先端側のみが、外側ケーシング32のコネ
クタ挿着部32Dから露出するように配設される。ま
た、該各接続部材52,53の挿嵌部52A,53Aが
各位置決め凹部51A,51Bに挿着した状態で、各接
続部材52,53の各端子受け部52C,53C内に
は、各電極端子42がそれぞれ嵌合される。これによ
り、該各接続部材52,53は各電極端子42とそれぞ
れ電気的に接続されると共に、各位置決め凹部51A,
51B内に位置決めされる。
【0071】このように構成される本実施例によって
も、前記第1の実施例とほぼ同様に、内側ケーシング3
1の各位置決め凹部51A,51B内に各接続部材5
2,53を挿嵌して、該各接続部材52,53を各電極
端子42に電気的に接続しつつ、位置決めすることがで
きる。これにより、外側ケーシング32成型時の樹脂充
填圧によって、各接続部材52,53が位置ずれ等する
のを確実に防止できる。
【0072】次に、本発明の第3の実施例を図12に示
すに、本実施例の特徴は、第2の実施例で述べた各位置
決め凹部51A,51Bの内側面に突起61,61,…
を形成すると共に、第2の実施例で述べた各接続部材5
2,53に溝部62,62,…を形成し、各位置決め凹
部51A,51B内に各接続部材52,53を挿嵌した
ときに、各位置決め凹部51A,51Bの各突起61が
各接続部材52,53の各溝部62に係合されるように
したことにある。
【0073】このように構成された本実施例によって
も、前記第1,第2の実施例と同様に、各接続部材5
2,53を各位置決め凹部51A,51B内に精度よく
位置決めすることができる。
【0074】なお、前記各実施例では、内側ケーシング
31の各位置決め凹部31B,31C(51A,51
B)に各接続部材43,44(52,53)を挿着し、
各電極端子42と各接続部材43,44を接続するもの
として述べたが、本発明はこれに限らず、各電極端子4
2を長く形成し、各電極端子42の先端側が内側ケーシ
ング31と外側ケーシング32とを貫通してコネクタ挿
着部32D内に露出するようにしてもよい。
【0075】また、前記各実施例では、自動車用エンジ
ンのトルク検出に用いた場合を例に挙げて説明したが、
電動モータの回転軸のトルク等の他のトルク検出にも用
いることができる。
【0076】
【発明の効果】以上、詳述した通り請求項1の発明によ
れば、ケーシングを、コア部材の外周側に低圧樹脂モー
ルドによって形成された内側ケーシングと、該内側ケー
シングの外周側に高圧樹脂モールドによって形成された
外側ケーシングとから構成したから、前記内側ケーシン
グによって各コア部材,各コイルボビン等を正確に位置
決めして固定することができると共に、前記外側ケーシ
ングによって、前記各コア部材,各コイルボビンを含め
た内側ケーシング全体を磁歪シャフトに対して正確に位
置決めして固定することができる。これにより、外部か
ら加わる振動に対する耐久性を大幅に向上させることが
でき、トルク検出の精度を向上させることができる。
【0077】また、前記内側ケーシングの外周面に外側
ケーシングの内周面が密着しているため、該外側ケーシ
ングと内側ケーシングとの間に隙間が形成されることが
なく、水等がケーシング内に浸入するのを確実に防止す
ることができ、トルク検出の誤動作等を防止して信頼性
を向上させることができる。
【0078】また、前記内側ケーシングを低圧樹脂モー
ルドによって成型するため、前記コア部材にクラック等
が発生するのを確実に防止することができ、不良品の発
生を防止して歩留をよくすることができる。
【0079】また、請求項2の発明によれば、各電極端
子の一側がコイルボビンに固着されており、各接続部材
の一側は該各電極端子に嵌合固着されるため、各電極端
子と各接続部材とを電気的に接続された状態で正確に位
置決めでき、かつ強固に固定することができる。これに
より、内側ケーシングおよび外側ケーシングを成型する
ときの樹脂充填圧により、該各電極端子,各接続部材が
変形したり、位置ずれするのを確実に防止することがで
きる。従って、各検出および励磁コイルを各電極端子,
各接続部材を介して外部の検出回路に確実に接続するこ
とができ、トルク検出の精度を向上させることができ
る。
【0080】さらにまた、請求項3の発明によれば、前
記内側ケーシングの外周側に、前記電極端子を囲うよう
な凹部を設け、該凹部に、前記接続部材の一側を挿嵌す
ることにより、該接続部材を前記電極端子に電気的に接
続しつつ位置決めする構成としたから、外側ケーシング
成型時の樹脂充填圧により前記接続部材が位置ずれする
のを確実に防止することができ、該接続部材と前記電極
端子との接続を常に確実に行うことができ、当該磁歪式
トルクセンサの製造における歩留の大幅な向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による磁歪式トルクセン
サを示す縦断面図である。
【図2】図1中の内側ケーシングを示す斜視図である。
【図3】内側ケーシングの位置決め凹部に接続部材を挿
嵌する状態を拡大して示す分解斜視図である。
【図4】図1中のコア部材を示す分解斜視図である。
【図5】図1中のコイルボビンを示す正面図である。
【図6】図5中に矢示VI−VI方向断面図である。
【図7】各コア部材および各コイルボビンの組立状態を
示す分解斜視図である。
【図8】各コア部材および各コイルボビンを組立てた状
態を示す縦断面図である。
【図9】図8中の各コア部材および各コイルボビンの外
側に内側ケーシングを形成した状態を示す縦断面図であ
る。
【図10】図9中の内側ケーシングの外側に外側ケーシ
ングを形成した状態を示す縦断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例による磁歪式トルクセ
ンサの内側ケーシングに形成された位置決め凹部に接続
部材を挿嵌する状態を示す分解斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施例による磁歪式トルクセ
ンサの内側ケーシングに形成された位置決め凹部に接続
部材を挿嵌する状態を示す分解斜視図である。
【図13】従来技術による磁歪式トルクセンサを示す縦
断面図である。
【図14】他の従来技術による磁歪式トルクセンサを示
す縦断面図である。
【符号の説明】
3 磁歪シャフト 30 ケーシング 31 内側ケーシング 31B,31C,51A,51B 位置決め凹部(凹
部) 32 外側ケーシング 33 コア部材 36 コイルボビン 37 巻線部 41 コイル(励磁および検出コイル) 42 電極端子 43,44,52,53 接続部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のケーシングと、該ケーシングに回
    転自在に支持された磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの
    外周側を取り囲むように前記ケーシング内に設けられた
    少なくとも一対の筒状のコア部材と、該各コア部材の内
    周側にそれぞれ設けられたコイルボビンと、前記磁歪シ
    ャフトに作用するトルクを電気信号として検出すべく、
    該各コイルボビンにそれぞれ巻線を巻回してなる励磁お
    よび検出コイルとからなる磁歪式トルクセンサにおい
    て、前記ケーシングは、前記各コア部材の外周側に低圧
    樹脂モールドによって形成された筒状の内側ケーシング
    と、該内側ケーシングの外周側に高圧樹脂モールドによ
    って形成された外側ケーシングとから構成したことを特
    徴とする磁歪式トルクセンサ。
  2. 【請求項2】 前記コイルボビンには、一側が該コイル
    ボビンに固着されると共に、前記励磁および検出コイル
    の巻線端部が接続され、他側が径方向外向きに伸長して
    内側ケーシングの外周面に露出する複数の電極端子を設
    け、前記内側ケーシングには、一側が該各電極端子に嵌
    合固着され、他側が径方向外向きに伸長して外側ケーシ
    ングの外周面に露出する複数の接続部材を設けてなる請
    求項1記載の磁歪式トルクセンサ。
  3. 【請求項3】 前記内側ケーシングの外周側には、前記
    電極端子を囲うような凹部を設け、該凹部に、前記接続
    部材の一側を挿嵌することにより、該接続部材を前記内
    側ケーシングの外周側に位置決めする構成とした請求項
    2記載の磁歪式トルクセンサ。
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