JPH0854190A - 熱処理匣及び縦型熱処理炉 - Google Patents

熱処理匣及び縦型熱処理炉

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JPH0854190A
JPH0854190A JP21055294A JP21055294A JPH0854190A JP H0854190 A JPH0854190 A JP H0854190A JP 21055294 A JP21055294 A JP 21055294A JP 21055294 A JP21055294 A JP 21055294A JP H0854190 A JPH0854190 A JP H0854190A
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JP
Japan
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heat treatment
treatment box
stacked
heat treating
hole
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JP21055294A
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Shigeki Tanaka
茂樹 田中
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炉芯管が不要で、被熱処理物を効率よく熱処
理することが可能な縦型熱処理炉及び該縦型熱処理炉に
用いるのに適した熱処理匣を提供する。 【構成】 本願発明の熱処理匣1は、周縁部全周に側壁
部3が形成され、底部2の略中央に貫通穴4が形成され
た構造を有している。本願発明の縦型熱処理炉11は、
複数段積み重ねられた上記本願発明の熱処理匣1と、上
端側と下端側の熱処理匣1を封止することにより各熱処
理匣1の内部を密閉する封止手段(12,13)と、貫
通穴4を介して熱処理匣1内に発生するガスを外部に排
気する排気手段16と、貫通穴4から熱処理匣1の内部
に挿入された雰囲気ガス供給手段17と、熱処理の済ん
だ熱処理匣1を順次取り出すとともに、新たな被熱処理
物の入った熱処理匣1を順次供給して積み重ねる熱処理
匣排出・供給手段(20,21)と、積み重ねられた熱
処理匣1を所定の温度に加熱する加熱手段とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、熱処理匣及び熱処理
炉に関し、詳しくは、セラミック電子部品などの予備焼
成や本焼成などに用いられる熱処理匣及び縦型熱処理炉
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】セラミ
ック電子部品用の熱処理炉の一つに、例えば図6に示す
ような縦型熱処理炉がある。この縦型熱処理炉は、ヒー
タ51、断熱材52及び外壁材53を備えてなる炉本体
54と、該炉本体54を貫通するように配設された、所
定の位置に雰囲気制御用のガス打込みパイプ55を備え
た炉芯管56と、炉芯管56の内部に多数積み重ねられ
た熱処理匣57とを備えて構成されている。そして、こ
の縦型熱処理炉においては、熱処理が済んだ熱処理匣5
7を炉芯管56の下端側から取り出すとともに、炉芯管
56の上端側から新たな被熱処理物の入った熱処理匣5
7を供給することにより、連続的に熱処理を行うことが
できるように構成されている。
【0003】ところで、上記従来の縦型熱処理炉におい
ては、熱処理匣57を搬送するためのガイドとして、ま
た、雰囲気の封じ込め及び周囲部材の汚染防止のため
に、炉本体54内に炉芯管56が配設された構造を有し
ているが、その構造上、以下に述べるような問題点を有
している。
【0004】炉芯管56は、通常、セラミックからな
る長尺パイプであり、大きな曲りや反りなどのないもの
を使用しなければならないため、容易に製造することが
できず、コストの増大を招く。
【0005】被熱処理物の蒸気を吸着するため、被熱
処理物の種類ごとに炉芯管56を交換する必要があり、
多種少量生産の場合には、炉の稼働率が極端に低下す
る。また、交換を容易にするために炉全体の設計の自由
度が低下し、コストを押し上げる要因となる。
【0006】炉芯管56が破損した場合に、復旧に手
間がかかり、効率が悪い。
【0007】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、炉芯管が不要で、被熱処理物を効率よく熱処理す
ることが可能な縦型熱処理炉及び該縦型熱処理炉に用い
るのに適した熱処理匣を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明の熱処理匣は、周縁部全周に側壁部が形成
されているとともに、底部の略中央に貫通穴が形成され
ており、かつ、複数段積み重ねた場合に、各熱処理匣が
その上に積み重ねられた熱処理匣によって封止されると
ともに、前記貫通穴を介して各熱処理匣が連通するよう
に構成されていることを特徴としている。
【0009】また、前記貫通穴の周囲に、周縁部全周に
形成された側壁部より背の低い筒状側壁部が形成されて
いることを特徴としている。
【0010】また、本願発明の縦型熱処理炉は、被熱処
理物を所定の雰囲気下に熱処理するための縦型熱処理炉
において、複数段積み重ねられた請求項1または2記載
の熱処理匣と、複数段積み重ねられた熱処理匣の上端側
と下端側の熱処理匣を封止することにより各熱処理匣内
部を密閉する封止手段と、前記貫通穴を介して熱処理匣
内部と連通し、熱処理工程において熱処理匣内に発生す
るガスを外部に排気する排気手段と、前記貫通穴から複
数段積み重ねられた熱処理匣の内部に挿入された、所定
の位置から雰囲気ガスを供給する雰囲気ガス供給手段
と、積み重ねられた熱処理匣のうち熱処理の済んだ熱処
理匣を、上端側または下端側から順次取り出すととも
に、逆側から新たな被熱処理物の入った熱処理匣を順次
供給して積み重ねる熱処理匣排出・供給手段と、積み重
ねられた熱処理匣を所定の温度に加熱する加熱手段とを
具備することを特徴としている。
【0011】さらに、複数段積み重ねられた熱処理匣の
内部に挿入される前記雰囲気ガス供給手段の挿入深さを
調節可能としたことを特徴としている。
【0012】
【作用】本願発明の熱処理匣は、周縁部全周に側壁部が
形成されているとともに、底部の略中央に貫通穴が形成
されており、複数段積み重ねた場合に、各熱処理匣がそ
の上に積み重ねられた熱処理匣により封止されるととも
に、貫通穴を介して各熱処理匣が連通する。したがっ
て、炉芯管を用いることなく、貫通穴を介して各熱処理
匣内部のガス交換を行ったり、あるいは、該貫通穴を介
して所定の組成の雰囲気ガスを供給することにより各熱
処理匣内部の雰囲気制御を行ったりすることができるよ
うになる。
【0013】また、前記貫通穴の周囲に、周縁部全周に
形成された側壁部(周縁側壁部)より背の低い筒状側壁
部を形成した構造を有する熱処理匣の場合には、該筒状
側壁部の上端面に封止部材を当接させることにより、貫
通穴を容易に封止することができるようになるととも
に、周縁側壁部と筒状側壁部との間に形成される凹部が
貫通穴により連通する連通部から適度に隔てられるた
め、雰囲気が乱れにくくなり、安定した雰囲気条件下に
確実な熱処理を行うことが可能になる。
【0014】また、本願発明の縦型熱処理炉は、上記本
願発明の熱処理匣を用いて構成されているため、従来の
縦型熱処理炉では必要であった炉芯管が不要になる。ま
た、本願発明の縦型熱処理炉は、貫通穴を介して熱処理
匣内部と連通する排気手段により熱処理匣内に発生する
ガスを排気するとともに、貫通穴から複数段積み重ねら
れた熱処理匣の内部に挿入された雰囲気ガス供給手段か
ら、所定の位置に雰囲気ガスを供給することができるよ
うに構成されており、かつ、熱処理匣排出・供給手段に
より、熱処理の済んだ熱処理匣を順次取り出すととも
に、新たな被熱処理物の入った熱処理匣を供給して積み
重ねることにより、連続的に熱処理を行うことができる
ように構成されているため、被熱処理物を所定の雰囲気
下に効率よく熱処理することが可能になる。
【0015】なお、熱処理匣の流れ方向は、下段側が熱
処理時に発生するガスの影響を受けにくいことから、熱
処理匣の流れ方向を下向きにして、熱処理の済んだ熱処
理匣を下端側から取り出す方が好ましいが、排気手段
や、雰囲気ガス供給手段の構成(雰囲気ガスの打込み位
置など)によっては、熱処理匣の流れ方向を上向きにす
ることも可能である。
【0016】また、雰囲気ガス供給手段の、熱処理匣の
内部への挿入深さを調節可能とすることにより、被熱処
理物の種類や熱処理条件に応じて、任意の位置に雰囲気
ガスを供給することが可能になり、熱処理条件の調節の
自由度を向上させることが可能になる。
【0017】
【実施例】以下、本願発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1は、本願発明の一実施例にかかる熱処理匣を
示す斜視図、図2は、本願発明の一実施例にかかる熱処
理匣に被熱処理物を入れて積み重ねた状態を示す斜視
図、図3は、本願発明の一実施例にかかる熱処理匣を用
いて構成した縦型熱処理炉の要部を示す断面図、図4
は、本願発明の一実施例にかかる縦型熱処理炉の動作を
示す斜視図である。
【0018】この実施例の熱処理匣1(図1)は、平面
形状が略方形で、中央部に平面形状が円形の貫通穴4が
形成された平面形状が方形の底部2と、該底部2の周縁
部全周に形成された側壁部(周縁側壁部)3と、貫通穴
4の周囲に形成された、上記周縁側壁部3より背の低い
筒状側壁部5を備えて構成されており、周縁側壁部3と
筒状側壁部5との間には、被熱処理物6(図2)を収容
するための凹部7が形成されている。なお、周縁側壁部
3の上端面及び底部2の下面は、縦に積み重ねたときに
互に密着するように研磨されている。
【0019】また、この実施例の縦型熱処理炉11は、
図3,図4に示すように、複数段積み重ねられた熱処理
匣1と、積み重ねられた熱処理匣1の下端側と上端側の
熱処理匣1の貫通穴4を封止する封止手段(この実施例
では、下端側の熱処理匣1の貫通穴4を封止する昇降テ
ーブル12(図4)と、上端側の熱処理匣1の筒状側壁
部5の上端面に密着してその貫通穴4を封止する封止部
材13から構成されている)と、貫通穴4を介して熱処
理匣1の内部と連通し、熱処理工程において熱処理匣1
内で発生するガスを貫通穴4を介して外部に排気する排
気手段16(この実施例では、排気管14と排気ファン
15を備えて構成されている)と、貫通穴4から複数段
積み重ねられた熱処理匣1の内部に挿入され、所定の位
置から雰囲気ガス(この実施例では脱脂用のエア)を供
給する雰囲気ガス供給手段(ガス供給管)17と、熱処
理の済んだ熱処理匣1を、下端側から順次取り出すとと
もに、上端側から新たな被熱処理物の入った熱処理匣1
を順次供給して積み重ねる熱処理匣排出・供給手段(こ
の実施例では、チャック20とハンドリング装置21か
ら構成されている)と、積み重ねられた熱処理匣を所定
の温度に加熱する加熱手段(図示せず)を備えて構成さ
れている。
【0020】なお、この実施例では、封止部材13によ
り、上端側の熱処理匣1の貫通穴4のみを封止するよう
にしており、この場合、上から2段目以下の熱処理匣1
が密封されることになるが、本願発明は、この場合のよ
うに、上端側の熱処理匣1の貫通穴4のみを封止する場
合を含むものであり、2段目の熱処理匣1が封止される
べき上端側の熱処理匣となる場合を除くものでは決して
ない。なお、上端側の熱処理匣1の上面側全体を覆うよ
うな封止部材を用いて、上端側の熱処理匣1の凹部7を
も封止するように構成することも可能であり、この場合
には、上から1段目の熱処理匣1が封止されるべき上端
側の熱処理匣となる。
【0021】また、排気手段16を構成する排気管14
は、封止部材13に接続されている。さらに、雰囲気ガ
ス供給手段(ガス供給管)17は、封止部材13を貫通
した状態で、封止部材13と独立して動くことができる
ように、摺動可能に封止部材13に保持されている。ま
た、ガス供給管17の側面には、熱処理匣1のピッチと
一致するようなピッチでガス吹出し用の穴(図示せず)
が形成されており、ガス供給管17の位置(挿入深さ)
を調節することにより、任意の位置(高さ)の熱処理匣
1に雰囲気ガスを打込むことができるように構成されて
いる。
【0022】さらに、ガス供給管17は、昇降機18に
よりその位置を任意に調整することができるように構成
されている。
【0023】さらに、積み重ねられた熱処理匣1の周囲
には、熱処理匣1の位置ずれが生じたり、崩れたりしな
いように熱処理匣1をサポートするための複数のガイド
19が配設されている。図5は、セラミック製の板材か
らなる複数のガイド19の配設位置を示す平面図であ
る。但し、ガイド19の形状や配設数、配設位置などは
これに限られるものではない。
【0024】なお、この実施例の縦型熱処理炉11は、
打込みガス(雰囲気ガス)として、脱脂用のエアを供給
するようにした炉であり、脱脂ゾーンA(図3)より下
側においては、熱処理匣1内の雰囲気の変動を極力避け
るように構成されている。そして、熱処理匣1は、図4
に示すように、上から下に順次送られ、熱処理の済んだ
熱処理匣1は下端側から取り出され、上端側から新たな
被熱処理物の入った熱処理匣1が供給されることによ
り、連続的に熱処理が行われるように構成されている。
【0025】次に、上記のように構成された縦型熱処理
炉11の動作を、図3,図4を参照しつつ説明する。な
お、ここでは、熱処理匣1を供給する供給機構側と、熱
処理匣1を取り出す排出機構側に分けてその動作を説明
する。
【0026】[供給機構側の動作] 下端側から熱処理匣1が取り出され、上端側から熱処
理匣1を供給すべき状態になると、ガス供給管17を適
当な距離だけ上方に引き上げる。 それから、封止部材13をガス供給管17とともに上
方に持ち上げる。 次いで、新たな熱処理匣1をハンドリング装置21に
より、最上段の熱処理匣1の上に積み重ねる。 それから、封止部材13とガス供給管17を新たに積
み重ねた最上段の熱処理匣1の貫通穴4にセットして熱
処理匣1内を密閉する。 その後、ガス供給管17を所定の位置(深さ)まで挿
入し、ガス(脱脂ガスであるエア)を供給する。
【0027】[排出機構側の動作] 積み重ねられた熱処理匣1のうち下端側の熱処理匣1
を取り出すべき状態になると、チャック20により、最
下段より一つ上の熱処理匣1を把持する。 それから、昇降テーブル12を速やかに下降させて最
下段の熱処理匣1を昇降テーブル12とともに下方に降
ろす。 次いで、昇降テーブル12上の熱処理匣1を横方向に
移動させて昇降テーブル12上から取り除く。 それから、昇降テーブル12を速やかに上昇させて、
チャック20により把持された熱処理匣1の下面に押し
当てることにより、その貫通穴(図4には示さず)を密
閉する。 その後、チャック20を解放する。
【0028】なお、上記実施例の縦型熱処理炉11にお
いては、炉内雰囲気の、ドラフト効果による変動を極力
抑制するために、熱処理匣1の供給、排出時の封止部材
13及び昇降テーブル12の上下動ストロークを最小限
にするとともに、熱処理匣1の供給、排出を同時に行わ
ない(すなわち時間をずらせて行う)ように構成されて
おり、炉内雰囲気の保護が図られている。
【0029】上述のように、本願発明の一実施例にかか
る熱処理匣を用いることによって、炉芯管を使用するこ
となく、熱処理匣内の雰囲気制御、熱処理匣の連続的な
排出や供給、などを確実に行うことが可能な縦型熱処理
炉(すなわち本願発明の一実施例にかかる縦型熱処理
炉)を構成することができる。なお、この実施例の縦型
熱処理炉は、炉芯管を用いていないため、低コストで製
造することができるとともに、炉芯管の交換が不要にな
るため、設計の自由度を向上させることができるように
なる。
【0030】なお、上記実施例では、平面形状が方形の
熱処理匣を用いた場合について説明したが、熱処理匣の
具体的な形状には特別の制約はなく、その平面形状を円
形や正方形、さらにはその他の形状とすることも可能で
ある。また、貫通穴の形状についても特別の制約はな
く、円形以外の他の形状とすることも可能である。
【0031】また、熱処理匣の貫通穴の周囲の筒状側壁
部の形状や高さを調整することにより、雰囲気ガスの交
換を促進したり抑制したりすることも可能である。
【0032】本願発明は、さらにその他の点においても
上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範
囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能で
ある。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本願発明の熱処理匣は、
周縁部全周に側壁部が形成され、底部の略中央に貫通穴
が形成された熱処理匣であって、複数段積み重ねた場合
に、各熱処理匣がその上に積み重ねられた熱処理匣によ
り封止されるとともに、貫通穴を介して各熱処理匣が連
通するため、炉芯管を用いることなく、貫通穴を介して
各熱処理匣内部のガス交換を行ったり、あるいは、該貫
通穴を介して所定の組成の雰囲気ガスを供給することに
より各熱処理匣内部の雰囲気制御を行ったりすることが
可能になる。
【0034】したがって、本願発明の熱処理匣を用いる
ことにより、炉芯管を用いることなく、熱処理雰囲気の
制御や熱処理匣の連続的な排出・供給などを行うことが
可能な縦型熱処理炉を構成することが可能になる。
【0035】また、貫通穴の周囲に、周縁部全周に形成
された側壁部(周縁側壁部)より背の低い筒状側壁部を
形成した場合には、該筒状側壁部の上端面に封止部材を
当接させることにより、貫通穴を容易に封止することが
できるようになるとともに、周縁側壁部と筒状側壁部と
の間に形成される凹部が貫通穴により連通する連通部か
ら適度に隔てられるため、雰囲気が乱れにくくなり、安
定した雰囲気条件下に確実な熱処理を行うことが可能に
なる。
【0036】また、本願発明の熱処理匣を用いて構成さ
れた縦型熱処理炉は、炉芯管が用いられていないため、
経済性に優れ、かつ、炉芯管を交換する必要がないた
め、設計の自由度が高いという特徴を有している。
【0037】また、雰囲気ガス供給手段の、熱処理匣の
内部への挿入深さを調節可能とすることにより、被熱処
理物の種類や熱処理条件に応じて、任意の位置に雰囲気
ガスを供給することが可能になり、熱処理条件の調節の
自由度を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例にかかる熱処理匣を示す斜
視図である。
【図2】本願発明の一実施例にかかる熱処理匣に被熱処
理物を入れて積み重ねた状態を示す斜視図である。
【図3】本願発明の一実施例にかかる熱処理匣を用いて
構成した縦型熱処理炉の要部を示す断面図である。
【図4】本願発明の一実施例にかかる縦型熱処理炉の動
作を示す斜視図である。
【図5】本願発明の一実施例にかかる縦型熱処理炉に用
いられている複数のガイドの配設位置を示す平面図であ
る。
【図6】従来の縦型熱処理炉を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 熱処理匣 2 底部 3 側壁部(周縁側壁部) 4 貫通穴 5 筒状側壁部 6 被熱処理物 7 凹部 11 縦型熱処理炉 12 昇降テーブル 13 封止部材 14 排気管 15 排気ファン 16 排気手段 17 雰囲気ガス供給手段(ガス供給
管) 18 昇降器 19 ガイド 20 チャック 21 ハンドリング装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁部全周に側壁部が形成されていると
    ともに、底部の略中央に貫通穴が形成されており、か
    つ、 複数段積み重ねた場合に、各熱処理匣がその上に積み重
    ねられた熱処理匣によって封止されるとともに、前記貫
    通穴を介して各熱処理匣が連通するように構成されてい
    ることを特徴とする熱処理匣。
  2. 【請求項2】 前記貫通穴の周囲に周縁部全周に形成さ
    れた側壁部より背の低い筒状側壁部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱処理匣。
  3. 【請求項3】 被熱処理物を所定の雰囲気下に熱処理す
    るための縦型熱処理炉において、 複数段積み重ねられた請求項1または2記載の熱処理匣
    と、 複数段積み重ねられた熱処理匣の上端側と下端側の熱処
    理匣を封止することにより各熱処理匣内部を密閉する封
    止手段と、 前記貫通穴を介して熱処理匣内部と連通し、熱処理工程
    において熱処理匣内に発生するガスを外部に排気する排
    気手段と、 前記貫通穴から複数段積み重ねられた熱処理匣の内部に
    挿入された、所定の位置から雰囲気ガスを供給する雰囲
    気ガス供給手段と、 積み重ねられた熱処理匣のうち熱処理の済んだ熱処理匣
    を、上端側または下端側から順次取り出すとともに、逆
    側から新たな被熱処理物の入った熱処理匣を順次供給し
    て積み重ねる熱処理匣排出・供給手段と、 積み重ねられた熱処理匣を所定の温度に加熱する加熱手
    段とを具備することを特徴とする縦型熱処理炉。
  4. 【請求項4】 複数段積み重ねられた熱処理匣の内部に
    挿入される前記雰囲気ガス供給手段の挿入深さを調節可
    能としたことを特徴とする請求項3記載の縦型熱処理
    炉。
JP21055294A 1994-08-10 1994-08-10 熱処理匣及び縦型熱処理炉 Withdrawn JPH0854190A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003294374A (ja) * 2002-04-01 2003-10-15 Noritake Co Ltd 匣 鉢
JP2010121856A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Ngk Insulators Ltd 粉体焼成用縦型焼成炉
JP2024063299A (ja) * 2022-10-26 2024-05-13 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 縦型加熱炉

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