JPH0854090A - 流体用継手 - Google Patents

流体用継手

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Publication number
JPH0854090A
JPH0854090A JP6210405A JP21040594A JPH0854090A JP H0854090 A JPH0854090 A JP H0854090A JP 6210405 A JP6210405 A JP 6210405A JP 21040594 A JP21040594 A JP 21040594A JP H0854090 A JPH0854090 A JP H0854090A
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JP
Japan
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female
male
valve
fluid passage
joint
Prior art date
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Pending
Application number
JP6210405A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Inoue
昌昭 井上
Kazumi Shima
一己 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabco Ltd
Toyo Engineering Corp
Original Assignee
Nabco Ltd
Toyo Engineering Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nabco Ltd, Toyo Engineering Corp filed Critical Nabco Ltd
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Publication of JPH0854090A publication Critical patent/JPH0854090A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な洗浄操作で、良好に洗浄を行う。 【構成】 別々の流体通路に接続され同一軸線上で押し
合って夫々の内部流体通路39、53が連通する接続状態と
互いに離れて内部流体通路が切り離され且つ夫々に遮断
される切り離し状態とに移動可能な雌継手19及び雄継手
20からなり、雌継手が、雌本体21と弁座部22と雌側弁23
とを備え、雄継手が、雄本体40と、雄側弁41とを備え、
弁座部の先端面59と雄本体の先端面44とのいずれか一方
に環状シール部材55を設け、雌側ばね24及び雄側ばね42
を内部流体通路外に設けた流体用継手において、内部流
体通路を形成している別部品間に設けるシール材29、5
0、・・・・の一部を内部流体通路に露出させるとともに、
接続状態で環状シール部材の一部が内部流体通路に露出
するように設け内壁面の角部及び隅角部を滑らかな曲面
に形成した。流体が旋回しながら通過するように旋回手
段61を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体通路を接続及び切
り離しでき、内部流体通路の洗浄が容易である流体用継
手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、塗料のような流体を製品
として製造する工場においては、多くのタンクや容器が
使用されており、これらの間で液体を移動させるために
多くの管や弁が設けられている。塗料生産工場の場合、
色の異なる塗料を同じ設備で生産しようとすると、その
切換の際に一連の設備の内部通路を洗浄して色が混じり
合わないようにする必要がある。従って通路は短い方が
よいが、かなり長くなりまた複雑になるのが現状であ
る。このような工場設備は、弁(開閉弁や切換弁)を含
む配管設備費が嵩む問題や管路が長くなるほど多くの洗
浄液を要し管路内に残留する塗料若しくは原料のロスも
増える問題がある。このような問題に対して、従来固定
されていたタンクを移動させることができるようにする
と共に流体(塗料)を受け渡される側のタンク、容器、
又は機器も移動させることができるようにして、必要な
ときに双方を接近させて短い通路で接続し、不要なとき
には切り離し、できるだけ管路を使用しない、パイプレ
スプラントシステムと称するものが提案されている。こ
のシステムには流体通路の接続、切り離しを行うための
流体用継手が用いられる。
【0003】この種の流体用継手としては、接続、切り
離しが容易に短時間で行われることが作業能率の点で重
要であり、切り離された状態で双方のタンク等は別々に
移動させられることから、継手が切り離された状態で内
部の流体が漏れないようになっていることが必要であ
る。このような目的を達成できる流体用継手としては、
実開平3−80189号公報記載のものがある。その概
略の構成は、図7(a)、(b)に示すように、同一軸
線上に対向配置され互いに接近・離隔するように設けら
れる、先端面に接続口1を有する筒状の第1本体2及び
前記接続口1に嵌入する外径の先端部を有し先端面に第
2弁孔3を有する第2本体4と、筒状をなし第1本体2
内に前記軸線に沿って摺動自在に設けられその内孔先端
部を第1弁孔5とされ第1ばね6によって前記接続口1
側に押圧された弁シート7と、この弁シート7の第1弁
孔5をその外側から閉鎖するように設けられ第1本体2
に固定され第2弁孔3よりも小径の第1逆止弁8と、第
2本体4の第2弁孔3をその内側から第2ばね9で押圧
して閉鎖するように設けられた第2逆止弁10と、前記
弁シート7の先端面とこれに対向する第2本体4の先端
面とのいずれか一方に設けられた環状シール部材11
と、からなる。図中、12、13は内部通路、14、1
5は配管接続口、16、17は少なくとも一方が軸線に
沿って進退駆動される面板である。
【0004】図7(a)の切り離し状態から面板17を
所定距離固定面板16側へ前進移動させると、第1本体
2の接続口1内に第2本体4の先端部が進入して弁シー
ト7を第1ばね6に抗して後退させ、これとともに第1
逆止弁8により第2逆止弁10が第2ばね9に抗して実
質的に後退せしめられ、第1弁孔5及び第2弁孔3が共
に開かれて、図7(b)の接続状態になる。また、面板
17を後退移動させると、図7(a)に示す切り離し状
態に戻り、第1弁孔5及び第2弁孔3が自動的に閉じら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した従来の流
体用継手を、例えば、前記パイプレスプラントシステム
に従う塗料生産設備に適用すると、入念に洗浄を行って
も継手内部に先に流通させた塗料若しくは中間製品が残
存していて、新たに流通させる製品又は中間製品に混入
してその色に影響を与える点で問題がある。本発明は、
前述したような流体用継手を、簡単な洗浄操作で、良好
に洗浄を行うことができる流体用継手とすることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、夫々に
別々の流体通路に接続され互いに同一軸線上で押し合っ
て夫々の内部流体通路が連通する接続状態と互いに離れ
て内部流体通路が切り離され且つ夫々に遮断される切り
離し状態とに移動可能に設けられた雌継手及び雄継手か
らなり、前記雌継手が、先端面に接続口を有する筒状の
雌本体と、筒状をなし雌本体内に前記軸線に沿って摺動
自在に設けられその内孔先端部を雌側弁孔とされ雌側ば
ねによって前記接続口側に押圧された弁座部と、この弁
座部の雌側弁孔をその外側から閉鎖するように設けられ
雌本体に固定された雌側弁とを備え、前記雄継手が、前
記接続口に嵌入する外径の先端部を有し先端面に雌側弁
よりも大径の雄側弁孔を有する雄本体と、雄本体の雄側
弁孔をその内側から雄側ばねで押圧して閉鎖するように
設けられた雄側弁とを備え、前記弁座部の先端面とこれ
に対向する雄本体の先端面とのいずれか一方に環状シー
ル部材を設け、前記雌側ばね及び雄側ばねを前記内部流
体通路外に設けられた流体用継手において、前記内部流
体通路の内壁面を形成している別部品間に設けるシール
材の一部を前記内部流体通路に露出させるとともに、接
続状態のときに前記環状シール部材の一部が前記内部流
体通路に露出するように設け前記内壁面の角部及び隅角
部を滑らかな曲面に形成したことを特徴とする。
【0007】前記手段において、流体が旋回しながら前
記内部流体通路を通過するように旋回手段を設けるのが
よい。また、前記旋回手段は、前記雌継手の内部流体通
路の中心部を通る前記雌側弁固定用の軸部に軸方向の双
方へテーパ状をなした膨大部を設け、その膨大部表面に
所定旋回方向に沿った複数の螺旋溝を設けたものとする
のがよい。また、前記旋回手段は、前記流体通路に接続
される側の前記内部流体通路端部が、前記軸線の回りの
内周面に対して接線方向となるように屈曲して設けられ
ているものとするのがよい。
【0008】
【作用】本発明の流体用継手は、雌継手と雄継手とが互
いに離れた状態では、雌継手においては雌側弁が雌側弁
孔を閉じており、雄継手においては雄側弁が雄側弁孔を
閉じており、夫々の継手内に流体が存在していても外部
に漏れることはない。雌継手と雄継手を同一軸線状で先
端側を向かい合わせて互いに接近するように双方または
一方を移動させていくと、最初に環状シールを介して雄
本体の先端面と雌継手の弁座部の先端面とが当接して環
状シールの内側が外界と区画され、これに続いて殆ど同
時に雌側弁と雄側弁が夫々の先端面で当接し、更に移動
させると雄本体が弁座部を後退させるとともに雌側弁が
雄側弁を実質的に後退させ、すなわち雄本体の前進に対
して雌側弁が雄側弁を定位置に押し止め、これによって
雌側弁孔と雄側弁孔が開く。この状態で流体を流通させ
る。そして流通作業終了後双方の継手の一方または双方
を前記軸線に沿って移動させて引き離すと、接続のとき
と逆の順序で接続が切り離される。
【0009】この流体用継手の接続状態において、内部
流体通路内にばねが存在しないから、ばねの隙間やばね
を支えるばね受け部とばねの間等に流通させた流体が入
り込むことがない。従って、それだけ洗浄する部分が少
なくなる。また、継手接続状態で洗浄液を流通させたと
き、部品間のシール材及び環状シールが内部流体通路に
殊更露出した構成は、隅々にまで洗浄液がよく行き渡り
易い構成であり、内壁面の角部及び隅角部を滑らかな曲
面に形成した構成は、内部流体通路の内壁面に沿って流
れる洗浄液の流れに淀みがなくなる。従って、継手内に
洗浄液を流通させることによって、内部流体通路の内壁
面の隅々まで移動している洗浄液、つまり流れている洗
浄液が接触する。旋回手段を設けた構成は、継手を通過
する流量が一定であるとして、流体が内部流体通路を単
に一方から他方へ通過する場合よりも旋回しながら通過
する場合のほうが内壁面と擦れ合う流体速度が速くな
り、内壁面との接触量が多くなる。従って、流体が洗浄
液である場合は、洗浄作用の機会が増大する。また、各
部品間のシール部は継手の軸線を取り巻くような周方向
に沿うものであるから、通過する流体の流れが軸方向に
沿うよりも周方向に沿うほうが前記淀みがより一層なく
なる。
【0010】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図3を用いて説
明する。この実施例の流体用継手は塗料生産設備の製造
用タンクと他の設備(例えば、タンク受けステーショ
ン)との間に設置した例である。図1、図2(a)は雌
継手と雄継手の接続状態を、図2(b)は切り離し状態
を示す断面図である。同図において、19が雌継手、2
0が雄継手である。雌継手19は、図1上半部に見られ
るように、雌本体21、弁座部22、雌側弁23、雌側
ばね24、旋回手段61等で構成されている。雌本体2
1は、筒状をなし、先端(図における下側)に接続口2
5を有し、後部(図における上方)に流体通路接続部2
6を設けられている。内部には次に述べる弁座部22の
後部が嵌合して軸線の方向に摺動する円筒状の嵌合部2
7とその外側位置に雌側ばね24の一端を支持するばね
受け28を同軸的に設けてある。図中29はOリングで
ある。弁座部22は、筒状をなし、後部(図における上
部)に雌本体19内で嵌合部27の外周に流体密に嵌合
して軸線の方向に摺動自在に設けられ、その内孔先端部
を縮小して内孔よりも小さい雌側弁孔30とされてい
る。
【0011】雌側弁23は、弁座部22の雌側弁孔30
をその外側から閉鎖するように設けられ、後方へ伸延し
た軸部31を雌本体21に設けた支持部32に固定支持
されている。図中、33は半割り抜け止めリングで、袋
ナット34で保持されており、35、36、37はOリ
ングである。雌側ばね24は、コイルばねで、弁座部2
2の外周と雌本体21の接続口25に続く内周面の間の
環状の隙間内に、前記ばね受け28と弁座部22の先端
外周に形成したフランジ状ばね受け38との間に配置し
てあり、弁座部22を前方へ押圧しており、継手接続状
態ではその弁座部22の雌側弁孔30が雌側弁23によ
り閉鎖され、弁座部22が係止されている。図に39で
示す空間が内部流体通路であり、雌側ばね24は内部流
体通路39内にはなく、外側にある。
【0012】旋回手段61は、図3に断面を示すよう
に、雌側弁23の軸部31に軸方向両側にテーパをなす
膨大部62を設け、その膨大部62の流体通路接続部2
6側のテーパ部に沿って4本の螺旋溝63を設けたもの
である。流体通路接続部26から流入した流体がこの旋
回手段61によって軸を中心とする所定方向の旋回流と
なるようにしてある。
【0013】そして、内部流体通路39を形成している
各部品は内部流体通路39側の面に形成される角部及び
隅角部を滑らかな曲面に形成されており、更にOリング
の設置部が次のようになっている。すなわち、摺動部の
Oリング29のOリング溝は内部通路39側の側壁を他
方の側壁よりもシール溝底からの高さを低く形成すると
共にできるだけ薄く形成してある。これ等により通過流
体がOリングの内部通路39側の表面に淀みなくより多
く接触できるようにしてある。前記他方の側壁の高さは
Oリング材質と内部通路の最高流体圧によって制限を受
けるからその条件に対応するように形成しなければなら
ないが、内部通路側の側壁の高さはOリングが脱出しな
い範囲内であればある程度低くできる。この他の摺動部
でない部分のOリング64、65及び前述のOリング3
6、37も同様なOリング溝に設けてある。なお、この
実施例のOリングは通過流体が塗料でシンナーを含むか
ら、いずれもゴムを芯部とし外側にフッ素樹脂で包囲し
た構成のものを用いてある。
【0014】雄継手20は、図1の下半部に見られるよ
うに、雄本体40、雄側弁41、雄側ばね42等で構成
されている。雄本体40は、筒状に形成された前記接続
口25に嵌入する先端部43を有し、先端面44に雌側
弁23の外径よりも大径の雄側弁孔45を有し、後部
(図における下方)に流体通路接続部46を有し、内部
空間の途中の中央部から先端側へ伸延した筒状の雄側弁
41の装着用の凸部47を有し、その凸部47の内孔4
8がばね受け49を形成されていると共に外界に連通し
ている。その凸部47は雄本体40の内周面に支持部6
0を介して固定支持されている。支持部60は凸部47
と一体に形成された十分に厚みのある鍔状部で外周を雄
本体40の内周に固定され上下に貫通する流体通路を形
成された残りの部分が凸部を支持した状態である。そし
て内孔48はその支持部を通って外界に達している。雄
側弁41は、前記雄側弁孔45に対応する大きさで先端
面の閉じられた筒状をなし、先端部が前記雄側弁孔45
に内側から当接してこれを閉じるようになっており、後
部(図の下方)内孔が凸部47に流体密に嵌合して進退
可能である。図中50、51、52、54はOリングで
ある。Oリング52及び前述のOリング35は本来露出
した構成であるが、他のOリング50、51、54は前
述したOリング29のOリング溝と同様な溝に設置され
ており、一般的な従来のOリング溝とは異なる。
【0015】雄側ばね42は、コイルばねで凸部47の
内孔と雄側弁41の内孔に跨がって収容され、一端が前
記ばね受け49に、他端が雄側弁41の先端面の背面に
支持され、雄側弁41を先端側へ押圧して、雄側弁孔4
5を閉鎖するようになっている。この雄側弁45の外側
の環状空間とこれに連なり流体通路接続部46に至る空
間が雄継手19の内部流体通路53である。この内部流
体通路53内に雄側ばね42はない。そして、内部流体
通路53を構成している各部品の内部流体通路53側の
面もその角部及び隅角部並びにOリング設置部が、前記
内部流体通路39と同様に形成してあり、できるだけ淀
みを生じないようにしてある。この内部流体通路53
は、雄本体40の後部側に設けた流体通路接続部46に
よって外部流体通路を介して所望の容器等に接続され
る。
【0016】前記弁座部22の先端面59の雌側弁孔3
0の回りを囲むように環状シール(Oリング)55を設
けてある。環状シール55は環状溝56内に設置してあ
り、雌継手19の弁座部22の先端面59と雄継手20
の雄本体40先端面44とが同一軸線上で押し合う状態
とされたとき、雄側弁孔45の先端の内周縁位置が環状
シール55に当接してシール状態となるように寸法を決
めてあり、例えば、溝幅の略中間位置に内周縁が位置す
るように決めてある。シール状態で環状シール55の一
部は雄側弁孔45側つまり内部流体通路53に露出して
いる。また、継手の接続時に雌側弁23の先端面に当接
する雄側弁41の先端面にも環状シール(Oリング)5
7、環状溝58を設けてあり、この環状シール57に雌
側弁23の先端外周縁位置が当接してシール状態となな
るように寸法を決め手あり、環状シール57の内側と外
側の間をシールするようにしてある。シール状態で環状
シール57の一部は内部流体通路53に露出している。
なお、前記環状溝56、58は通常のものと同じであ
る。
【0017】これら環状シール55、57の露出した構
成は、前述した淀みを生じないようにしたものである。
従来の管状部材の端部を突き合わせた当接面間の環状シ
ール構造では環状シールの内側にも外側にも部材端間の
微小な間隙が存在するようになっているから、内部を流
れる流体は内側の微小な隙間から環状シールの所まで到
達してその位置で止められる。その内側の微小な隙間は
内部を流れる流体の淀む部分である。この実施例の環状
シール55、57は内側空間に露出するようにして内側
の微小な間隙を無くしてある。すなわち、淀みにくい構
成である。
【0018】このように構成された雌継手19と雄継手
20は互いに軸線が一致するように先端部を対向させて
離れた状態から、軸線に沿って移動させて接近させ、図
2(b)の状態を経て図1及び図2(a)の状態にまで
移動させると、接続状態となる。その時、仮に雄継手2
0を移動させるものとすると先ず雌継手19の接続口2
5に雄継手20の先端部43が進入し、先端面44が弁
座部22の先端面の環状シール55に当接してその内側
を外界と遮断し、引き続いて雄継手20の先端部43が
進入すると、弁座部22が雌側ばね24に抗して後退す
ると共に雄側弁41が雌側弁23と先端で当接して雄側
弁41が雄側ばね42に抗してその位置に停止する。従
って、雌側弁孔30と雄側弁孔45の双方が開き、雄継
手の前進に伴って開弁程度が大きくなり、適切な前進位
置で停止させると、十分な開弁状態で内部通路39、5
3が連通するようになる。この連通状態で一方の流体通
路接続部26から流体を供給したとすれば、旋回手段6
1により内部通路39、53を旋回流となって通り、他
方の流体通路接続部46から流出する。
【0019】内部通路39、53内にばね及びばね受け
が存在しない構成であるから、また、角部や隅角部を滑
らかな曲面に形成し、さらにOリング溝の構成を内部流
体通路側の側壁の高さを低く、厚さを薄くしてOリング
29、50、65、64の通過流体に接触する面に流体
が接触しやすくなるようにしてあると共に、環状シール
55、57と当接する雄側弁口45先端の内径や雌側弁
23先端外径の適切に選択して環状シールを露出させた
構成により、つまり微小な狭隘部の入口幅をできるだけ
広く、深さを浅くし、流体の流れにできるだけ淀みが生
じないようにしてあるから、更に、旋回手段61を設け
たことにより旋回流となって流体が通過するから、通過
流体が通過終了後に残る量が極めて少なく、継手内を洗
浄する場合に、継手を接続状態のままで洗浄液を通過さ
せるだけで良好な洗浄が可能である。特に、通過流体が
塗料のように微小な粉末である顔料を含有する液体であ
る場合に、狭隘部に顔料が滞留し易いが、その滞留量が
大幅に減少し、洗浄液、例えばシンナーを流すことによ
って顔料が洗浄液とともに流失する。
【0020】第1実施例においては、継手接続時の当接
面に設けた環状溝56、58は通常のものとし、その溝
に収容されたOリングに接続時に当接する反対側の部材
の形状を変えて環状シールが露出するようにしたが、環
状シールが露出するようにするためにはこれとは別に、
環状溝を前述したOリング29の溝と同様な形状として
もよい。すなわち、変形例として図4に示すように、環
状溝56a、58aとしてもよい。いずれも内部流体通
路側の溝側壁が高さを約半分にしてあり、そして厚さを
できるだけ薄くしてある。環状シール55は雄側弁孔4
5の内縁よりも少し外側で先端面44に当接し、環状シ
ール57は雌側弁23の先端面に外縁よりもわずかに内
側で当接していて、夫々内部流体通路に露出している。
従って、この変形例の構成によっても第1実施例と同様
な効果が得られる。
【0021】本発明の第2実施例を図5、図6を用いて
説明する。この実施例の第1実施例と異なる主な点は、
流体用継手を用いるとき流体通路に接続される側の内部
流体通路端部が、継手の軸線の回りの内周面に対して接
線方向となるように屈曲して設けられている点であり、
これが旋回手段61aである。旋回手段61aは、通路
の方向を規制しただけのもので、その関係部分の構成を
説明すると、雌継手19の雌本体21が図5に示すよう
に上端に端壁70を有しており、この端壁70に軸31
が固定されている。この端壁70で上端を閉じられた内
部流体通路39aには、上端部内周壁に接線方向に開口
した接線方向の内部流体通路39bを設け、その外方端
を流体通路接続部26aに形成してある。なお、第1実
施例で示したような軸31の途中の膨大部62、螺旋溝
63(図1参照)は設けていない。
【0022】また、雄継手20の雄本体40が図5に示
すように下端に端壁72を有しており、この端壁中央部
から凸部47が立ち上がっており、凸部47の内孔48
aが端壁72aを貫通して外界に達している。この端壁
72aで下端を閉じられた内部流体通路53aには、下
端部内周壁に接線方向に開口した接線方向の内部流体通
路53bを設け、その外方端を流体通路接続部46aに
形成してある。この雄継手側の構成は流体通路接続部4
6aから洗浄液を供給する場合の旋回手段61bであ
る。接線方向の内部流体通路39b、53bは、図6
(a)、(b)に示すように、流体通路接続部26aか
ら流体を流入させたとき、半時計方向の旋回流となって
内部流体通路39a、53aを流れ、流体通路接続部4
6aから流出する。流体通路接続部46aから流出する
流れの方向は、半時計方向の旋回流を接線方向に延長し
た方向であり、これは内部流体通路53aにおける旋回
流の妨げにならないもので、むしろ旋回を助長する作用
がある。この他に第1実施例と異なる点は、環状シール
55、57が環状溝56a、58aに設置されている点
であり、その構成は第1実施例の変形例として図4を用
いて説明したものと同じである。この他の点は第1実施
例と同じであるから、同一図面符号で示してその説明を
省略する。
【0023】この第2実施例のものは、継手の接続及び
切り離しが第1実施例と同様にして行われる。そして使
用後の洗浄も一方の流体通路接続部26aから洗浄液を
流通させることによって行われる。この時洗浄液は接線
方向に流入して旋回流となり各部に洗浄液の接触する機
会が多くなるから、またOリング及び環状シールの露出
した構成及び角部や隅角部の滑らかな曲面により淀みが
なくなるから、内部流体通路39a、53aの隅々まで
良好に洗浄される。また、洗浄液は下側の流体通路接続
部46aから供給して流体通路接続部26bから排出す
る場合もあり、その場合も同様に良好に洗浄できる。な
お、上記第1、第2実施例は、いずれも塗料の流れる流
体通路の途中に使用するものとして試作したものであ
り、洗浄液としてシンナーを用い、塗料を流通させた後
で洗浄液を流す洗浄試験では、実用可能であるという良
好な結果が得られた。
【0024】上記実施例において、いずれも旋回手段を
設けた構成を示したが、場合によっては旋回手段を省略
することもあり得る。例えば、洗浄の程度がそれほど高
度でなくてもよい場合である。
【0025】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、内部流
体通路にばねが存在しない構成で、継手接続状態におい
て内部流体通路を流れる流体が淀むところなく、接続状
態のままで洗浄液を流すだけで、洗浄可能となるから、
流体用継手に洗浄が必要である場合に、簡単に且つ迅速
に洗浄が可能となる効果を奏する。請求項2に記載の発
明によれば、内部流体通路において洗浄液が旋回流とな
るから、洗浄の際に内部流体通路の内面に洗浄液の接触
する機会が多くなり、洗浄作用が向上するから、より短
時間で洗浄が可能となる効果を奏する。請求項3に記載
の発明によれば、膨大部と螺旋溝を設けるだけの単純な
構成で旋回流が得られるから、コストの増加を抑制でき
る。請求項4に記載の発明によれば、流体通路接続部の
方向が継手の軸線方向に直角であるから、継手を設ける
位置によって継手の軸線方向寸法が制限を受けるような
場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の雌継手と雄継手の接続状
態を示す縦断面図である。
【図2】同実施例を示し(a)は雌継手と雄継手の接続
した状態の部分拡大縦断面図、(b)は雌継手と雄継手
の切り離した状態の部分拡大縦断面図である。
【図3】図1のA−A断面拡大図である。
【図4】第1実施例の変形例を示す雌継手と雄継手の接
続した状態の部分拡大縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施例の雌継手と雄継手の接続状
態を示す縦断面図である。
【図6】同実施例を示し(a)は図5のB−B断面図、
(b)は図5のC−C断面図である。
【図7】従来の継手を示し、(a)は切り離し状態を示
す部分縦断側面図、(b)は接続状態を示す部分縦断側
面図である。
【符号の説明】
19 雌継手 20 雄継手 21 雌本体 22 弁座部 23 雌側弁 24 雌側ばね 25 接続口 26 流体通路接続部 27 嵌合部 29 Oリング 30 雌側弁孔 39 内部流体通路 40 雄本体 41 雄側弁 42 雄側ばね 43 先端部 44 先端面 45 雄側弁孔 46 流体通路接続部 47 凸部 48 内孔 50 Oリング 51 Oリング 52 Oリング 53 内部流体通路 54 Oリング 55 環状シール 56 環状溝 57 環状シール 58 環状溝 59 先端面 61 旋回手段 61a旋回手段 62 膨大部 63 螺旋溝 64 Oリング 65 Oリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々に別々の流体通路に接続され互いに
    同一軸線上で押し合って夫々の内部流体通路が連通する
    接続状態と互いに離れて内部流体通路が切り離され且つ
    夫々に遮断される切り離し状態とに移動可能に設けられ
    た雌継手及び雄継手からなり、前記雌継手が、先端面に
    接続口を有する筒状の雌本体と、筒状をなし雌本体内に
    前記軸線に沿って摺動自在に設けられその内孔先端部を
    雌側弁孔とされ雌側ばねによって前記接続口側に押圧さ
    れた弁座部と、この弁座部の雌側弁孔をその外側から閉
    鎖するように設けられ雌本体に固定された雌側弁とを備
    え、前記雄継手が、前記接続口に嵌入する外径の先端部
    を有し先端面に雌側弁よりも大径の雄側弁孔を有する雄
    本体と、雄本体の雄側弁孔をその内側から雄側ばねで押
    圧して閉鎖するように設けられた雄側弁とを備え、前記
    弁座部の先端面とこれに対向する雄本体の先端面とのい
    ずれか一方に環状シール部材を設け、前記雌側ばね及び
    雄側ばねを前記内部流体通路外に設けられた流体用継手
    において、前記内部流体通路の内壁面を形成している別
    部品間に設けるシール材の一部を前記内部流体通路に露
    出させるとともに、接続状態のときに前記環状シール部
    材の一部が前記内部流体通路に露出するように設け前記
    内壁面の角部及び隅角部を滑らかな曲面に形成したこと
    を特徴とする流体用継手。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の流体用継手において、
    流体が旋回しながら前記内部流体通路を通過するように
    旋回手段を設けたことを特徴とする流体用継手。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の流体用継手において、
    前記旋回手段が、前記雌継手の内部流体通路の中心部を
    通る前記雌側弁固定用の軸部に軸方向の双方へテーパ状
    をなした膨大部を設け、その膨大部表面に所定旋回方向
    に沿った複数の螺旋溝を設けたことを特徴とする流体用
    継手。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の流体用継手において、
    前記旋回手段が、前記流体通路に接続される側の前記内
    部流体通路端部が、前記軸線の回りの内周面に対して接
    線方向となるように屈曲して設けられていることを特徴
    とする流体用継手。
JP6210405A 1994-08-10 1994-08-10 流体用継手 Pending JPH0854090A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010065764A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Koyo Sangyo Ltd ガス用ソケット
JP2020115044A (ja) * 2020-05-11 2020-07-30 長堀工業株式会社 流体継手

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