JPH0852978A - ボ−ルペンチップ - Google Patents

ボ−ルペンチップ

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JPH0852978A
JPH0852978A JP6209102A JP20910294A JPH0852978A JP H0852978 A JPH0852978 A JP H0852978A JP 6209102 A JP6209102 A JP 6209102A JP 20910294 A JP20910294 A JP 20910294A JP H0852978 A JPH0852978 A JP H0852978A
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JP
Japan
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ball
tip
angle
writing
caulking
Prior art date
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Pending
Application number
JP6209102A
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English (en)
Inventor
Isanori Nagashima
功典 長島
Hiroyuki Saito
浩之 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
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Priority to KR1019960701822A priority patent/KR100393163B1/ko
Priority to DE69513944T priority patent/DE69513944T2/de
Priority to PCT/JP1995/001529 priority patent/WO1996005073A1/ja
Priority to EP95927948A priority patent/EP0726168B1/en
Priority to US08/619,487 priority patent/US5762434A/en
Priority to CN95190757A priority patent/CN1058666C/zh
Priority to TW084108092A priority patent/TW348118B/zh
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 先端方向に向かって縮径するテ−パ面1を有
し、このテ−パ面1の先端を内方にかしめることにより
縮径部2を形成してある。 【効果】 低筆記角度での筆記においても被筆記面とひ
っかかりもなく濃淡の均一な美しい筆跡を得ることがで
きるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先端方向に向かって縮
径するテ−パ面の先端小口部を内方にかしめることによ
り縮径部を形成しインキ通路の一部であるボ−ル抱持部
に、筆記部材としてのボ−ルを前記開口部より一部突出
しつつ抱持してなるボ−ルペンチップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりボ−ルペンは、主に90°乃至
50°の範囲の筆記角度にて筆記できるように設計され
ている。しかし、アラビック文字や英文字を筆記する
際、通常より低い筆記角度で筆記することもあり、低筆
記角度でも明瞭な筆跡にて筆記可能なボ−ルペンが要望
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】低筆記角度で筆記する
ためは、ボ−ルペンチップの先端小口部分が紙などの被
筆記体にひっかからないことが必要である。そのために
は、低筆記角度にて筆記した場合にもボ−ル以外のボ−
ルペンチップの先端部分が被筆記面に接触しないように
すればよい。ボ−ルペンチップの先端部分が被筆記面に
接触しないようにするには、ボ−ル飛び出し防止をなす
縮径部のかしめ角度を小さい角度にしたり、ボ−ルペン
チップの先端部分の肉厚を薄くすることが考えられる。
しかし、先端部分の肉厚を薄くしたり先端小口部のかし
め角度を小さくしたものでボ−ルを抱持するために必要
な縮径量を得るためには、大きなかしめ角度にて加工す
る場合に比べて変形量の多い加工をしなくてはならな
い。すると、インキ通路のかしめ部分相当部である縮径
部の内面に悪影響を及ぼすと共に、小口の先端形状も不
均一になりやすく、被筆記面へのインキの均一な供給が
阻害されたり、ボ−ルの均一な回転が阻害されるなどし
て、筆跡に濃淡が発生してしまい、更に、小口の先端形
状が不均一になってしまったものでは、必要以上に先端
側に伸びた部分が形成されてしまい、低筆記角度で被筆
記面に当接し易いという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端方向に向
かって縮径するテ−パ面の先端小口部を内方にかしめる
ことにより縮径部を形成しインキ通路の一部であるボ−
ル抱持部に、筆記部材としてのボ−ルを前記開口部より
一部突出しつつ抱持してなるボ−ルペンチップにおい
て、前記縮径部は、異なるかしめ角度を有する第1かし
め部及び第2かしめ部よりなり、先端小口側の第1かし
め部のかしめ角度をα、第2かしめ角度をβ、テ−パ面
の縮径角度をγとし、また、前記ボ−ルの径をD、前記
開口部より突出するボ−ルの出高さをhとし、更に、前
記開口部における先端小口部の外形とボ−ルの外形との
距離をtとしたとき、下記の(式5)乃至(式8)を満
足することを特徴とするボ−ルペンチップを要旨とす
る。
【0005】
【式5】0.25D≦h≦0.35D
【0006】
【式6】0.007mm≦t≦0.030mm
【0007】
【式7】γ+10°≦β≦γ+40°
【0008】
【式8】β+10°≦α≦β+40°を要旨とする。
【0009】
【作用】低筆記角度にて筆記する場合にもボ−ルペンチ
ップの小口が被筆記面と当接しないようにするには、ボ
−ル出高さ(h)、開口部における先端小口部の外形と
ボ−ルの外形との距離(t)及びかしめ角度を調節して
やればよい。ボ−ルペンチップの少なくとも開口部にお
ける先端小口部が被筆記面と当接しないようなtの長さ
は、筆記角度(θ)とボ−ルの径(D)とボ−ル出高さ
(h)にて変わる。開口部における先端小口部の外形と
ボ−ルの外形との距離(t)を、筆記角度(θ)とボ−
ルの径(D)とボ−ル出高さ(h)で表すと下記の(式
9)になる。尚、ここでいう筆記角度(θ)とは、筆記
具の長手方向と被筆記面とが形成する角度の内、要望す
る最低の筆記角度である。
【0010】
【式9】
【0011】しかし、ボ−ルペンチップの先端小口部を
かしめて縮径部を形成することは、ボ−ルの抜けを防止
するという意味の他に、ボ−ル抱持部の内壁にインキの
供給制御部分を形成するという意味がある。このインキ
の供給制御部分は、かしめ加工の押圧力を調節して、ボ
−ル抱持部の内壁とボ−ルとを当接させることにより、
ボ−ル抱持部の内壁の一部に平滑で且つボ−ルとのクリ
アランスが均一な部分を周設されるものである。この部
分は、ボ−ル表面へのインキの乗りを均一且つ容易に
し、ボ−ルに乗ったインキを均一に被筆記面に供給する
という役目を果たす(以下、このボ−ル抱持部の内壁に
周設される平滑で且つボ−ルとのクリアランスが均一な
部分をインキ制御部という)。つまり、インキ制御部を
周設することによって、筆記方向や筆記角度に極力影響
されない均一な濃度の筆跡を得ることができるものであ
る。本発明者らは、鋭意研究の結果、前記インキ制御部
の筆記方向や筆記角度に極力影響されない均一な濃度の
筆跡を得ることができる効果及びボ−ルペンチップの先
端部分の形状を均一に形成することは、ボ−ルペンチッ
プの先端小口部のかしめ角度に大きく影響されることを
見出し、低筆記角度での筆記においても被筆記面とひっ
かかりもなく濃淡の均一な美しい筆跡を得ることができ
るボ−ルペンチップを得たものである。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて一例について説明す
る。本発明のボ−ルペンチップAの要部断面図である図
1に示すように、ボ−ルペンチップAは、先端方向(図
面上方向)に向かって縮径するテ−パ面1を有し、この
テ−パ面1の先端を内方にかしめることにより縮径部2
を形成してある。ボ−ルペンチップAの内部には、イン
キ通路3が連通孔として形成されており、インキ通路3
には、ボ−ル受け座部4aを有する複数の内方突出部4
により縮径された中心孔5とインキ溝6とが形成され、
また、この内方突出部4により形成されるボ−ル抱持室
7に中心孔5とインキ溝6が開口している。ボ−ル8
は、ボ−ル抱持室7に、縮径部2にて飛び出し防止され
て抱持されていると共に先端部分を縮径部2の先端開口
部9より突出している。この先端開口部9よりボ−ル8
の突出する距離hがボ−ル出高さである。
【0013】前記縮径部2は、異なるかしめ角度を有す
る2種のかしめ部を有している。先端側の第1かしめ部
2a及びこの第1かしめ部2aと連続する第2かしめ部
2bである。前記テ−パ面1のテ−パ角度(テ−パ面の
縮径角度)をγとし、第1かしめ部2aのかしめ角度を
α、第2かしめ部2bのかしめ角度をβとした際、γ+
10°≦β≦γ+40°、β+10°≦α≦β+40°
となるようになしてある。実質的に、0°≦γ、α<1
80°であることより、20°≦α<180°、10°
≦β<140°、0°≦γ<100°となる。図示のボ
−ルペンチップAは、α=約80°、β=約50°、γ
=約30°、h=約0.200mm、D=約0.7m
m、t=約0.020mmのものを示してある。
【0014】ボ−ル抱持室7の縮径部2相当部分である
インキ制御部10は、かしめ加工の際、ボ−ル8に押し
つけられ周設される部分であり、平滑で且つボ−ルとの
クリアランスが均一な部分となっている。このインキ制
御部10が平滑であることは、インキの移動を容易にす
ると共にインキのボ−ルへの乗りを容易にするものであ
る。また、インキ制御部10がボ−ル8とのクリアラン
スが均一になっているということは、ボ−ルに乗り被筆
記面に吐出されるインキの量が均一になるということ
で、筆跡の濃淡や筆跡幅の均一性を良好になすものであ
る。
【0015】ここで、かしめ角度とテ−パ面の縮径角度
α、β、γ及び開口部における先端小口部の外形とボ−
ルの外形との距離をtとを種々の値に設定したボ−ルペ
ンチップを作成し、それぞれ作成したボ−ルペンチップ
に対し、筆記角度40°における被筆記面に対するひっ
かかり(試験1)及び筆跡の濃淡の程度(試験2)につ
いて試験した。尚、tの値を種々設定した試験サンプル
については、α=80°、β=50°、γ=30°のサ
ンプルを作成し、試験1及び試験2を実施した。結果を
(表1)乃至(表17)に示す。試験に使用したボ−ル
ペンチップは、テ−パ面の縮径角度が30°のものと3
5°のものとを使用し、加工できなかったかしめ角度の
ものについては−にて示してある。
【0016】試験に使用したボ−ルペンチップの製造方
法としては、始めにボ−ルペンチップAのテ−パ面1、
ボ−ル抱持室7、インキ通路3を切削加工などにより形
成する。インキ通路3は、内方突出部4を残すようにし
て中心孔5とインキ溝6と共に形成され、次いで、ボ−
ル抱持室7にボ−ル8を挿入する。このボ−ル8を抱持
するため、ボ−ルペンチップAの先端の縮径部2を形成
するかしめ加工を施す。
【0017】[試験1] (筆記角度40°における被
筆記面に対するひっかかり試験) 下記に示す試験条件にて筆記試験を行い、ボ−ルペンチ
ップと紙面とのひっかかりについて調べた。 評価 ○:ボ−ルペンチップと紙面との接触なし。 △:ボ−ルペンチップと紙面との接触があり、摩擦音の
発生が認められたが筆記はできた。 ×:ボ−ルペンチップが紙面をひっかき、均一な筆記線
が得られなかった。
【0018】[試験2] (筆跡の濃淡の程度試験) 下記に示す試験条件にて筆記試験を行い、その筆跡の濃
淡の発生数を数えた。
【0019】試験条件 筆記角度:40° 垂直筆記荷重:200g 筆記距離:100m 使用試験機:螺旋筆記試験機(Seiki KOGYO
LAB製) 使用試験紙:NS55記録用紙((株)九菱科学機械製
作所製) 使用筆記具:BK100(油性ボ−ルペン、ぺんてる
(株)製) チップ材質:フェライト系ステンレス チップ寸法:ボ−ル径0.7mm、ボ−ル出高さ0.2
00mm
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】
【表5】
【0025】
【表6】
【0026】
【表7】
【0027】
【表8】
【0028】
【表9】
【0029】
【表10】
【0030】
【表11】
【0031】
【表12】
【0032】
【表13】
【0033】
【表14】
【0034】
【表15】
【0035】
【表16】
【0036】
【表17】
【0037】
【発明の効果】本発明のボ−ルペンチップは、低筆記角
度での筆記においても被筆記面とひっかかりもなく濃淡
の均一な美しい筆跡を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す要部断面図。
【符号の説明】
A ボ−ルペンチップ 1 テ−パ面 2 縮径部 2a 第1かしめ部 2b 第2かしめ部 3 インキ通路 4 内方突出部 4a ボ−ル受け座部 5 中心孔 6 インキ溝 7 ボ−ル抱持室 8 ボ−ル 9 先端開口部 10 インキ制御部 t 先端小口部の外形とボ−ルの外形との距離 D ボ−ルの径 h ボ−ル出高さ α 第1かしめ部のかしめ角度を β 第2かしめ部のかしめ角度を γ テ−パ面の縮径角度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端方向に向かって縮径するテ−パ面の
    先端小口部を内方にかしめることにより縮径部を形成し
    インキ通路の一部であるボ−ル抱持部に、筆記部材とし
    てのボ−ルを前記開口部より一部突出しつつ抱持してな
    るボ−ルペンチップにおいて、前記縮径部は、異なるか
    しめ角度を有する第1かしめ部及び第2かしめ部よりな
    り、先端小口側の第1かしめ部のかしめ角度をα、第2
    かしめ角度をβ、テ−パ面の縮径角度をγとし、また、
    前記ボ−ルの径をD、前記開口部より突出するボ−ルの
    出高さをhとし、更に、前記開口部における先端小口部
    の外形とボ−ルの外形との距離をtとしたとき、下記の
    (式1)乃至(式4)を満足することを特徴とするボ−
    ルペンチップ。 【式1】0.25D≦h≦0.35D 【式2】0.007mm≦t≦0.030mm 【式3】γ+10°≦β≦γ+40° 【式4】β+10°≦α≦β+40°
JP6209102A 1994-08-10 1994-08-10 ボ−ルペンチップ Pending JPH0852978A (ja)

Priority Applications (8)

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JP6209102A JPH0852978A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 ボ−ルペンチップ
KR1019960701822A KR100393163B1 (ko) 1994-08-10 1995-08-02 볼펜칩과그제조방법
DE69513944T DE69513944T2 (de) 1994-08-10 1995-08-02 Kugelschreiberspitze und verfahren zu ihrer herstellung
PCT/JP1995/001529 WO1996005073A1 (fr) 1994-08-10 1995-08-02 Pointe de stylo bille et son procede de fabrication
EP95927948A EP0726168B1 (en) 1994-08-10 1995-08-02 Tip of ball-point pen and method of manufacturing same
US08/619,487 US5762434A (en) 1994-08-10 1995-08-02 Ball point pen tip and production method thereof
CN95190757A CN1058666C (zh) 1994-08-10 1995-08-02 圆珠笔尖及其生产方法
TW084108092A TW348118B (en) 1994-08-10 1995-08-03 Ball-point pen tip and process for producing the same

Applications Claiming Priority (1)

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JP (1) JPH0852978A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356084A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 Pentel Corp ボールペンまたは塗布具のチップ

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