JPH085119A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH085119A
JPH085119A JP16615794A JP16615794A JPH085119A JP H085119 A JPH085119 A JP H085119A JP 16615794 A JP16615794 A JP 16615794A JP 16615794 A JP16615794 A JP 16615794A JP H085119 A JPH085119 A JP H085119A
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D9/00Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D9/0031Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other
    • F28D9/0037Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the conduits for the other heat-exchange medium also being formed by paired plates touching each other

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダクトの配管スペースに接続することのでき
る熱交換器を提供する。 【構成】 箱形をなすケーシング20内に、平面亀甲形
をなす複数枚の熱交換板を間隔を開けて積層した熱交換
板ユニット32が収容されて熱交換器Aが形成されてい
る。ユニット32内には、流出入口39a、39bを備
えた給気通路と、流出入口41a、41bを備えた排気
通路とが互いに交差するように一段置きに形成される。
給気ダクト15の分断部分がケーシング20の右手前側
の給気入口24dと左奥側の給気出口25bに接続さ
れ、排気ダクト16の分断部分が左手前側の排気入口2
4aと、右奥側の排気出口24cにそれぞれ接続され
る。熱交換器A内において、給気ダクト15を通る給気
は矢線a方向に、排気ダクト16を通る排気は矢線b方
向に互いに対向方向に流れ、その間に給気と排気の間で
熱交換が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビル等の建物の空調シ
ステムに付設して好適な熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビル等の建物の空調システムでは、室内
の換気を良好に行った上でなおかつ冷暖房を効率良く行
えるように、給気と排気の間で熱交換することが行われ
ている。従来のこの種の熱交換を行う空調システムを図
11によって説明する。このシステムの熱交換器1に
は、複数枚の熱交換板を間隔を開けて積層した熱交換板
ユニット2をケーシング3内に収容して、ユニット2内
に一段置きに給気通路と排気通路を形成し、それらの通
路に給気と排気とを互いに直角方向に流通させる直交型
の熱交換器が用いられ、空調機械室4内に空調機5と並
んで設置されている。
【0003】そして、給気ダクト6を通して導入した外
気を実線の矢印に示すようにユニット2の給気通路に、
また、室内の空気を排気ダクト7から破線の矢印に示す
ように排気通路に互いに直角方向に流通させてその間に
熱交換を行い、熱交換後の排気は排気ダクト7を通して
外部に排出される一方、熱交換後の給気は空調機5に送
られて冷却または昇温され、給気ダクト6から冷房また
は暖房用として室内に供給される。すなわち、外気は空
調機5で冷却または昇温される前に、室内からの排気と
の間で熱交換されて予め冷却または昇温され、効率良く
冷暖房が行われるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の熱交換
器1は、上記のように空調機械室4に設置して用いる仕
様であって、狭いスペース内に設置する必要がある場合
が多く、そのため熱交換板ユニット2自体の取り得る大
きさには限界が生じる。したがって、そのような条件の
下で必要な熱交換面積を確保しようとすれば、熱交換板
の間隔を極力狭くして多数枚を積層した構造とせざるを
得なかった。
【0005】そのように熱交換板の間隔が狭いと、給排
気中に混入した塵等によって目詰まりが起きやすいとい
う問題が生ずる。そのため頻繁に清掃する必要がある
が、板間が狭いために作業がしずらくて時間が掛かり、
しかも十分な清掃が行えないのが実情であった。そのた
め、目詰まり防止用に目の細かいフィルタを装着するこ
とも行われているが、フィルタ自体の費用にそれを点検
交換する人件費を加えて多大な経費増を招く。また、多
数枚の熱交換板が狭い間隔で積層されているということ
は、それだけ流路抵抗が大きくなるので、給気や排気の
送風用に別途に大型のファン8を設ける必要が生じてさ
らに経費がかさむことになる。
【0006】また、給排気のダクト6、7を熱交換器1
と接続する場合には、給排気のダクト6、7の途中を熱
交換器1のある空調機械室4の床側に引き下ろして接続
しなければならないため、広い配管スペースを要するば
かりでなく、工事が大掛かりとなって設営費もかさむの
であり、いずれにしても熱交換器1を空調機械室4に設
置して使用する限り、その保守や設営に多大な費用を要
する欠点があった。
【0007】そこで本発明の目的は、保守や設営に格別
の費用を要することなく、ビル等の建物の空調システム
に付設して好適な熱交換器を提供することにある。請求
項2の発明は、上記の目的に加え、ダクトから熱交換器
にわたってほぼ一定の流通量で給排気する機能を備えた
上で、小幅でコンパクトにまとまる熱交換器を提供する
ことを目的とする。請求項3の発明は、上記の目的に加
え、給気と排気の間でより効率良く熱交換させることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、ビル等の建物内の
ダクト配管空間に設置可能なケーシングと、このケーシ
ングの一面側と他面側に互いに対をなして設けられ、給
気ダクトおよび排気ダクトにそれぞれ接続される給気出
入口および排気出入口と、ケーシング内に複数枚の熱交
換板を間隔を開けて積層することにより交互に構成さ
れ、一対の給気出入口の間および一対の排気出入口の間
でそれぞれ給気と排気を対向して流通可能な給気通路お
よび排気通路とを備えた構成としたところに特徴を有す
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、給気通路と排気通路の流出入口が、ケーシングの給
気出入口と排気出入口を設けた面に対して斜めをなす面
上に設けられている構成としたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、
熱交換板に乱流発生用の凹部または凸部が形成されてい
る構成としたところに特徴を有する。
【0010】
【作用】請求項1の発明の作用は以下のとおりである。
取付に際しては、ケーシングをダクト配管空間の任意の
位置に配して、そのケーシングの両面に対応して設けら
れた給気出入口対と排気出入口対に、それぞれ給気ダク
トと排気ダクトの途中を接続する。給気ダクトに給気
が、排気ダクトに排気がそれぞれ流れると、熱交換板の
間に交互に構成された給気通路と排気通路とにそれぞれ
給気と排気が対向方向に流れ、その間に給気と排気との
間で熱交換が行われる。
【0011】請求項2の発明の作用は以下のようであ
る。まず、積層した熱交換板におけるケーシングの給排
気の出入口を設けた面と対応する端面において、その端
面を幅方向に2分割して、分割された各面に給気通路と
排気通路の流出入口をケーシングの出入口と平行に設け
た場合を考える。その場合、給気通路と排気通路とが各
熱交換板の間に一段置きに形成されていれば、給気通路
と排気通路の各流出入口の実際の流路断面積は、それら
の流出入口を設けた面の面積の半分となり、ケーシング
の出入口すなわちダクトの流路断面積よりも狭くなる。
【0012】したがって、例えば、給気が給気ダクトを
通って熱交換器のケーシングの給気入口から給気通路に
流通する場合に、流路断面積の狭くなった給気通路の流
入口で流通量が絞られ、給気量が制限されることにな
る。もちろん排気も同様である。そこで、流通量を減少
させないようにするには、熱交換板を拡幅して、給気通
路や排気通路の流出入口を設ける面を予め大きく取り、
実際の流路断面積がその面の面積の半分となっても、ケ
ーシングの出入口の流路断面積に匹敵するものとなるよ
うな手当を施す必要がある。
【0013】その点、請求項2の発明では、給気通路と
排気通路の流出入口が、ケーシングの給気出入口と排気
出入口を設けた面に対して斜めをなす面上に設けられて
いるから、給気通路と排気通路の流出入口を設ける面自
体が大きく取られて、実際の流路断面積がその面の面積
の半分となったとしても、ケーシングの給気出入口や排
気出入口の流路断面積に匹敵する流路断面積が確保され
る。それにより、給気や排気がダクトから熱交換器にわ
たって途中で流量制限されることなく流通する。
【0014】請求項3の発明においては、熱交換板に設
けられた凹部または凸部によって、給気および排気がそ
れぞれ給気通路および排気通路を乱流となって流れる。
【0015】
【発明の効果】すなわち、請求項1の発明によれば、熱
交換器をダクト配管空間をそのまま利用して設置でき、
熱交換器用の格別の設置スペースを設ける必要がなくな
る。また、ダクトの配管方向には自由に設置スペースが
得られるから、必要な熱交換面積を得る場合に、熱交換
器をダクトの配管方向に沿って細長い大型のものにした
り、あるいは複数の熱交換器を直列接続することによっ
て対応でき、各熱交換板の間隔を極端に狭くすることな
く広く取ることが可能になる。それにより、熱交換器内
で塵等による目詰まりを起こすのが防止され、仮に目詰
まりしても熱交換板の間隔が広いから簡単に清掃できる
のであって、従来のように狭い板間の掃除をしたり、フ
ィルタを交換するといった、面倒で経費もかさむ格別な
メンテナンスが不要にできる。また、熱交換板の間隔が
広いことはそれだけ給排気の流路抵抗が小さく抑えられ
るから、従来のように格別なファンを設ける必要がなく
なり、設備費も保守費も大幅に削減できる。さらに、ダ
クトの配管の一部として熱交換器の取り付けが行えるか
ら、工事が簡単にでき、設営費の節減により寄与できる
等、数々の効果がある。
【0016】請求項2の発明によれば、ダクトから熱交
換器にわたって略一定の流通量を確保するに当たって
も、熱交換器を小幅に、例えば両ダクトの並列幅相当の
幅を持ったコンパクトなものにまとめることが可能とな
る。そのため、熱交換器をダクトの途中に取り付けた場
合に外観がすっきりとまとまり、また、少なくともダク
トの配管スペースさえあれば、熱交換器の取り付けを可
能とすることができる効果がある。
【0017】請求項3の発明によれば、上記の効果に加
え、給気通路と排気通路をそれぞれ給気や排気が乱流と
なって流れることにより、それらの給気や排気をまんべ
んなく熱交換板に接触させることができ、熱交換をより
効率良く行うことができる効果が得られる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。 <第1実施例>図1ないし図8は本発明の第1実施例を
示し、ビルの集中空調システムに適用した場合を例示す
る。図1、2において、符号11は、ビル内の部屋12
と外壁13との間に設けられた空調機械室であって、そ
の空調機械室11の床面に空調機14が設置されている
とともに、天井側に、外気を吸引して空調機14に送っ
たのち部屋12内に供給する給気ダクト15と、部屋1
2内の空気を外部に排出する排気ダクト16とが配管さ
れており、その途中に熱交換器Aが接続されるようにな
っている。
【0019】続いて、熱交換器Aの構造を図3ないし図
8によって詳細に説明する。この熱交換器Aは、アルマ
イト加工を施したアルミニウム製のケーシング20と、
その中に積層して収容される同じくアルマイト加工を施
したアルミニウム製の複数枚の熱交換板28とから構成
されている。ケーシング20は、図3、4に示すよう
に、左右両面が開口された中央ケース21と、その左右
の開口を覆うように被せられる一対の側ケース22とか
らなり、全体として偏平な直方体に組み付けられるよう
になっている。
【0020】このケーシング20の左右の側ケース22
には、それぞれの端面の両端部に合計4個の出入口24
a〜24dが形成され、また、側面に同じく4個の副出
入口25a〜25dが形成されている。これらの出入口
24a〜24dおよび副出入口25a〜25dはケーシ
ング20の厚みと同じ高さと、一定の幅を有する角筒形
をなしていて、その口縁に給気ダクト15または排気ダ
クト16との接続用のフランジ26が形成されている。
【0021】熱交換板28は、図3、5に示すように、
ケーシング20の中央ケース21と対応する長方形部分
の左右両側辺に、その側辺を底辺とした二等辺三角形部
分を連ねた平面亀甲形に形成されており、2種類準備さ
れている。なお、図3に示すように、熱交換板28の二
等辺三角形部分の斜辺の長さXは、上記したケーシング
の出入口24および副出入口25の幅Yの2倍よりも少
し長い長さ、すなわち、X=2Y+αの関係を持つよう
に設定されている。
【0022】2種類のうち一方の熱交換板28aは、図
5に示すように、長方形部分から左側の三角形部分にわ
たる手前側の端縁と、長方形部分から右側の三角形部分
にわたる奥側の端縁とに、それぞれその端縁を直角に起
こしてさらに直角に内側に曲げることによって、一定高
さ(例えば1cm程度)の閉塞壁部29が形成されてい
る。もう一方の熱交換板28bは、長方形部分から右側
の三角形部分にわたる手前側の端縁と、長方形部分から
左側の三角形部分にわたる奥側の端縁とに、同様の一定
高さの閉塞壁部29が形成されている。
【0023】また、各熱交換板28a、28bには、長
方形部分の左右の側辺の少し内側における幅方向の中央
部と、両三角形部分の各斜辺の長さ方向の略中央部に対
応する位置に、合計6個のボルトの挿通孔30が開口さ
れている(図8参照)。なお、ケーシング20の上面と
下面にも、熱交換板28の各挿通孔30と対応する位置
に同じくボルトの挿通孔30が開口されている。
【0024】そして、上記したボルトの挿通孔30と同
じ配列で6本の組付棒を立てた治具を用いて、まず、一
方の熱交換板28bを組付棒にボルトの挿通孔30を合
わせて通し、続いて、各組付棒に閉塞壁部29と同一高
さの筒形のスペーサ31を通し、次に、もう一方の熱交
換板28aを組付棒に通して重ねて接着する。それ以
降、2種類の熱交換板28b、28aを同枚数ずつスペ
ーサ31を挟んで交互に組付棒に通して重ねて接着する
ことによって、一体の熱交換板ユニット32が形成され
る。
【0025】この熱交換板ユニット32の中央部分が、
ケーシング20の中央ケース21内に挿入され、図8に
示すように、その中央ケース21の下面の両ボルトの挿
通孔30からボルト34を挿通し、各熱交換板28a、
28bの挿通孔30ならびにスペーサ31を貫通して中
央ケース21の上面に突出した端部に袋ナット35が螺
合されて締め付けられる。続いて、中央ケース21の左
右両側に、熱交換板ユニット32の左右の三角部分を覆
うように側ケース22が嵌められ、同じように、側ケー
ス22と熱交換板28とがボルト34と袋ナット35に
よって締め付けられる。それとともに、中央ケース21
と側ケース22の突き合わせ部分のフランジ36、37
同士がボルトで結合されて、ケーシング20内に熱交換
板ユニット32が一体に組み付けられる。
【0026】上記のように熱交換板ユニット32をケー
シング20内に組み付けると、各熱交換板28a、28
bとケーシング20の間に上下方向に複数段の空間が画
成される。そして、熱交換板ユニット32の図3の左側
の端面では、図7に示すように、手前側の半分の面(同
図の右側)において、上から奇数段ごとに閉塞壁部29
で閉塞され、奥側の半分の面(同図の左側)において、
上から偶数段ごとに閉塞壁部29で閉塞される。熱交換
板ユニット33の図3の右側の端面では、特に図示はし
ないが、手前側の半分の面において上から偶数段ごとに
閉塞壁部29で閉塞され、奥側の半分の面において上か
ら奇数段ごとに閉塞壁部29で閉塞される。
【0027】これにより、熱交換板ユニット33内で
は、図3の左奥側の端面と右手前側の端面とに流出入口
39a、39bを有する第1通路40と、左手前側の端
面と右奥側の端面とに流出入口41a、41bを有する
第2通路42とが、一段置きに互いに交差するようにし
て構成される。
【0028】また、各熱交換板28a、28bの長方形
部分には、図5、6に示すように、それぞれ複数の***
部44が間隔をおいて縦横に整列し、また、両熱交換板
28a、28bとの間でそれらの***部44が千鳥足状
に配されるように位相をずらした状態で形成されてい
る。
【0029】続いて、本実施例の作動を説明する。上記
のように組み付けられた熱交換器Aは、天井に沿って配
管された給気ダクト15と排気ダクト16の配管途中に
おいて接続されるのであって、本実施例では、ケーシン
グ20の図3における左手前側の出入口24aが排気の
入口に、左奥側の副出入口25bが給気の出口に、ま
た、右手前側の出入口24dが給気の入口に、右奥側の
出入口24cが排気の出口としてそれぞれ使用される。
それにより、上記した熱交換板ユニット33内の第1通
路40が給気通路に、第2通路42が排気通路となる。
【0030】そして、図1、2に示すように、外壁13
に設けられた給気口46から引き込まれた給気ダクト1
5が、熱交換器Aの給気の入口24dにフランジ26、
49同士を突き合わせてボルトで締め付けることにより
接続され、反対側の給気の出口25bに同様に接続され
た給気ダクト15が空調機14の供給口14aに接続さ
れて、空調機14の吐出口14bから引き出された給気
ダクト15が天井側に戻って部屋12の内部に配管され
る。また、部屋12から引き出された排気ダクト16に
は送風機51が介設され、その排気ダクト16が熱交換
器Aの排気の入口24aに接続されるとともに、排気の
出口24cに接続された排気ダクト16が、外壁13に
設けられた排気口47に接続される。このように、給排
気のダクト15、16の途中に接続された熱交換器A
は、天井に垂下して設けられた図示しないアンカーボル
トの下端にわたされたL型鋼の上に載せられて支持され
る。ダクト15、16と接続されない熱交換器Aの出入
口24bおよび副出入口25a、25c、25dは、図
3、4に示すようにそれぞれボルト締めされる蓋板53
で閉じられる。
【0031】そして、給気ダクト15から給気が、排気
ダクト16から排気がそれぞれ熱交換器Aに向かうと、
図3に示すように、熱交換器A内において、給気は給気
通路40を入口24dから出口25bに向かって実線の
矢印a方向に、また、排気は排気通路42を入口24a
から出口24cに向かって破線の矢印b方向に、互い対
向して途中で交差するように流れ、また、熱交換板28
に***部44が形成されていることにより、それぞれ乱
流となって流れるのであって、その間に給気と排気との
間で熱交換が行われる。
【0032】また、熱交換板ユニット32の給気通路4
0と排気通路42の流出入口39a、39bと、41
a、41bは、ケーシング20の出入口24、25の幅
の2倍強の長さを持った斜めの面上に形成されているか
ら、給排気の通路40、42が一段置きに形成されてい
て実際の流路断面積がその面の面積の半分となるにして
も、ケーシング20の出入口24、25に匹敵する流路
断面積が確保され、給気量ならびに排気量が途中で絞ら
れることがない。
【0033】熱交換されたあとの給気は、空調機14に
より冷却または昇温されたのち、冷房または暖房用とし
て部屋12内に供給され、熱交換されたあとの排気は外
部に排出される。なお、蓋板53で閉じていた出入口2
4bと副出入口25a、25c、25dは、適宜に蓋板
53を外すことによって、熱交換器Aの内部を点検した
り、簡単な清掃を行うのに利用できる。
【0034】このように、本実施例の熱交換器Aは本来
的に必要な給排気のダクト15、16の配管空間の途中
に接続して用いるものであるから、格別の設置スペース
を設ける必要がない。また、ダクト15、16の配管ス
ペースを自由に使えるから、必要な熱交換面積を得るに
際して、本実施例のように熱交換器A自体をダクト1
5、16の配管方向に沿って大型とし、熱交換板28
a、28bの間隔を1cm程度と広く取ることが可能とな
る。そのため、給排気中に混入した塵等によって目詰ま
りすることが防止され、フィルタをわざわざ装着する必
要がなく、単に、外壁13に設けた給気口46と排気口
47に防虫ネット55を張るだけで十分となる。仮に目
詰まりしたとしても、熱交換板28の間隔が広いから、
使用していない出入口24b、25a、25cまたは2
5dの蓋板53を外して簡単に掃除することができる。
すなわち、メンテナンスがきわめて簡単となる。
【0035】また、ダクト15、16の配管途中に接続
するということは、ダクト15、16の配管の一部とし
て簡単に工事することができ、外観がすっきりとまとま
るのに加えて、設営費も安価に抑えられる。
【0036】さらに、熱交換板28を平面亀甲形とし、
熱交換板ユニット32の斜めの端面上に給気通路40と
排気通路42の流出入口39a、39b、41a、41
bを設けた構造としたから、それだけで、それらの流出
入口39a、39b、41a、41bの実際の流路断面
積としてケーシング20の給気や排気の出入口24、2
5の流路断面積に匹敵したものが得られる。そのため、
ダクト15、16から熱交換器Aにわたって略一定の流
通量を確保するに当たっても、熱交換器Aを小幅に、例
えば両ダクト15、16の並列幅相当の幅を持ったコン
パクトなものにまとめることが可能となる。
【0037】また、熱交換板28a、28bに***部4
4を設けて、給気通路40と排気通路42をそれぞれ給
気や排気が乱流となって流れるようにしたから、それら
の給気や排気がまんべんなく熱交換板28a、28bに
接触され、熱交換が効率良く行われる。なお、熱交換板
28を平板にすると、給排気が層流に近くなって熱交換
板28との接触効率が下がるが、必要な熱交換率が確保
されれば、熱交換板28は平板状であってもよい。
【0038】また、本実施例の熱交換器Aは、天地左右
を問わない構造であり、また、出入口24と副出入口2
5が対をなして設けられているから、ケーシング20の
向きを変え、また、対をなす出入口24と副出入口25
とを使い分けて、ダクトの様々な配管態様に幅広く対応
することが可能である。
【0039】<第2実施例>図9、10は、本発明を個
別空調システムに適用した第2実施例を示す。本実施例
では、部屋60の天井裏に給気ダクト61と排気ダクト
62とが互いに平行に配管され、それらから分岐された
複数本ずつの分岐ダクト63、64が、部屋60の天井
65に開口された給気口66と排気口67とにそれぞれ
接続されている。給気ダクト61と排気ダクト62は、
外壁68側の端部付近でそれぞれ分断されて、その分断
部分で互いに交差するように逆の並列方向に配管され、
それぞれの外壁68側の端部が外壁68に開口された給
気口69と排気口70に接続されている。
【0040】その給気ダクト61と排気ダクト62の分
断部分には、上記の第1実施例と同一構造の熱交換器A
が介設される。本実施例では、熱交換器Aの4個の副出
入口25a〜25dが給排気の出入口として使用され、
各出入口25a〜25dが給排気のダクト61、62の
分断部分と対応して接続されている。また、給気ダクト
61と排気ダクト62の熱交換器Aよりも室内側の位置
に、それぞれ給気ファン71と排気ファン72とが介設
されているとともに、部屋60内に別個に空調機73が
設置されている。
【0041】本第2実施例では、給気ファン71により
外気から吸引された給気は、給気ダクト61を通って熱
交換器A内を矢線a方向に流れて室内に供給され、排気
ファン72により室内から吸引された排気は、排気ダク
ト62を通って熱交換器A内を矢線b方向に流れたのち
外部に排出されるのであって、給気と排気とが熱交換器
A内を対向方向に流れる間に、その間で熱交換が行われ
る。すなわち、空調機73で冷房または暖房する場合
に、外部から導入される給気が排気を利用して予め冷却
または昇温されるのであって、効率良く冷暖房が行われ
る。
【0042】本熱交換器Aの構造に伴って得られる特有
の効果、ならびに、熱交換器Aを給排気のダクト61、
62の途中に接続して用いた構成による効果は、前記の
第1実施例で述べたとおりである。
【0043】なお、本発明は上記記述及び図面によって
説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次の
ような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【0044】(1)上記の第2実施例の変形例として、
部屋60の天井65に給気口66と排気口67とを並べ
て設け、その近傍においてそれらに接続された給気ダク
トと排気ダクトとの間に熱交換器Aを接続するようにし
てもよい。
【0045】(2)前記各実施例では、必要な熱交換面
積を得るのに、ダクトの配管方向に長い大型の熱交換器
Aを形成したのであるが、長さの短い熱交換器を複数個
直列に繋いで用いるようにしてもよい。
【0046】(3)熱交換器Aの給気通路40と排気通
路42で乱流を生じさせる手段としては、前記実施例の
ものに限らず、両熱交換板28a、28bに凹陥部を千
鳥足状に配設して形成したり、あるいは、一方を平板と
して、他方に***部あるいは凹陥部を形成するようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る空調システムの正面
図である。
【図2】その平面図である。
【図3】本実施例の熱交換器の平面図である。
【図4】その斜視図である。
【図5】熱交換板の積層状態を示す斜視図である。
【図6】熱交換板の底面構造を示す拡大断面図である。
【図7】熱交換板ユニットの端面を示す側ケースを外し
た状態の側面図である。
【図8】ケーシングと熱交換板の組み付け構造を示す拡
大断面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る空調システムの正面
図である。
【図10】その平面図である。
【図11】従来例に係る空調システムの正面図である。
【符号の説明】
A…熱交換器 15…給気ダクト 16…排気ダクト 20…ケーシング 24a、25a…排気入口 25b…給気出口 24c、25c…排気出口 24d、25d…給気入口 28a、28b…熱交換板 32…熱交換板ユニット 39a、39b…(給気通路40の)出入口 40…給気通路 41a、41b…(排気通路42の)出入口 42…排気通路 44…***部(凸部) 61…給気ダクト 62…排気ダクト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビル等の建物内のダクト配管空間に設置
    可能なケーシングと、このケーシングの一面側と他面側
    に互いに対をなして設けられ、給気ダクトおよび排気ダ
    クトにそれぞれ接続される給気出入口および排気出入口
    と、ケーシング内に複数枚の熱交換板を間隔を開けて積
    層することにより交互に構成され、前記一対の給気出入
    口の間および前記一対の排気出入口の間でそれぞれ給気
    と排気を対向して流通可能な給気通路および排気通路と
    を備えたことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記給気通路と排気通路の流出入口が、
    前記ケーシングの給気出入口と排気出入口を設けた面に
    対して斜めをなす面上に設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記熱交換板に乱流発生用の凹部または
    凸部が形成されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の熱交換器。
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