JPH08509972A - ピリミジン誘導体 - Google Patents

ピリミジン誘導体

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JPH08509972A JP6525138A JP52513894A JPH08509972A JP H08509972 A JPH08509972 A JP H08509972A JP 6525138 A JP6525138 A JP 6525138A JP 52513894 A JP52513894 A JP 52513894A JP H08509972 A JPH08509972 A JP H08509972A
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カーリング,ウイリアム・ロバート
コリンズ,イアン・ジエイムズ
リーソン,ポール・デビツド
ロウリー,マイケル
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メルク シヤープ エンド ドーム リミテツド
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Abstract

(57)【要約】 或る種の置換ピリミジン誘導体は身体内でドーパミン受容体サブタイプへのリガンドとなり、従ってドーパミン系の障害、特に精神***病の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 ピリミジン誘導体 本発明は、特定種類の六員複素芳香族化合物に係わる。本発明は特に、身体内 でドーパミン受容体サブタイプへのリガンドとなり、従って精神***病、鬱病、 悪心、パーキンソン病、慣用の神経弛緩薬での治療に関連する遅発性ジスキネジ ア及び錐体外路性副作用、神経弛緩性悪性症候群、並びに高プロラクチン血症及 び無月経などの視床下部−下垂体機能の障害を含めたドーパミン系の障害の治療 及び/または予防に有用である置換ピリミジン誘導体に係わる。 上部胃腸管の運動性はドーパミン系の制御下に有ると考えられる。即ち、本発 明による化合物は胃腸管障害の予防及び/または治療、並びに胃内容排出の助長 に有用であり得る。 コカイン及びアンフェタミンなどの依存症誘発物質はドーパミン系と相互作用 することが判明している。従って、本発明による化合物を含めた、上記作用を打 ち消し得る化合物は依存症誘発物質への依存の予防または軽減に有効であり得る 。 ドーパミンは末梢血管拡張薬であることが知られており、例えば腎臓の血管床 に拡張作用を及ぼすことが判明してい る。このことは、本発明の化合物が血管血流の制御に有益であり得ることを意味 する。 ラットの心臓及び大型脈管にドーパミン受容体mRNAが局在することが指摘 されている。このことは、ドーパミン受容体リガンドが心筋及び平滑筋の収縮性 に影響を及ぼすことによってか、または血管作用物質の分泌を調節することによ って心血管機能の制御に果たす役割を示唆している。従って、本発明による化合 物は高血圧及び鬱血性心不全などの状態の予防及び/または治療に役立ち得る。 分子生物学的技術によって、ドーパミン受容体には幾つかのサブタイプが存在 することが明らかとなった。ドーパミンD1受容体サブタイプは少なくとも2種 の個別形態で生じることが判明している。2種の形態のD2受容体サブタイプ、 及び少なくとも1種の形態のD3受容体サブタイプも発見されている。最近、D4 受容体サブタイプ(Van Tol等,Nature(London)350, p.610,1991)及びD5受容体サブタイプ(Sunahara等,Na ture(London)350 ,p.614,1991)についての記事が現 われた。 従って、身体内でドーパミン受容体サブタイプへのリガンドとなる本発明によ る化合物はドーパミン系の障害の治療及び/または予防に有用である。 従って本発明は、式I 〔式中 Qは置換された五員または六員複素脂肪族単環であり、この環は唯一のヘテロ原 子として1個の窒素原子を有し、かつ炭素原子を介してピリミジン環に結合し、 R1は水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、ヒドロキシまたはC1〜6アルコキシで あり、 R2は水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、−ORaまたは−NRabであり、 Aは式(i)、(ii)または(iii) の基であり、前記式中Zは酸素、硫黄またはNHであり、 R3、R4及びR5は互いに独立に水素、炭化水素、複素環基、ハロゲン、シアノ 、トリフルオロメチル、ニトロ、−ORa、−SRa、−SORa、−SO2a、 −SO2NRab、−NRab、−NRaCORb、−NRaCO2b、−CORa 、−CO2aまたは−CONRabであり、 Ra及びRbは互いに独立に水素、炭化水素または複素環基である〕の化合物また はその塩もしくはそのプロドラッグを提供する。 上記式Iの化合物の複素脂肪族単環Qは、炭素を介して結合する置換ピロリジ ニルまたはピペリジニル部分である。適当な環の例には式Qa〜Qe 〔式中R6及びR7の一方は炭化水素または複素環基であり、他方は水素、炭化水 素または複素環基である〕の部分が含まれる。 式Iの置換基Qによって表わされる複素脂肪族単環の特定例に、上記構造Qa の環が有る。 医薬用として、式Iの化合物の塩は医薬に許容可能な塩である。しかし、本発 明による化合物またはその医薬に許容可能な塩の製造には医薬に許容可能でない 塩が有用な場合も有る。本発明の化合物の、医薬に許容可能である適当な塩には 、例えば本発明による化合物の溶液を塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、琥珀 酸、酢酸、安息香酸、蓚酸、クエン酸、酒石酸、炭酸またはリン酸といった医薬 に許容 可能な酸の溶液と混合することによって製造し得る酸付加塩が含まれる。そのう え、本発明の化合物が酸性部分を有する場合、当該化合物の医薬に許容可能であ る適当な塩には、アルカリ金属塩、例えばナトリウムまたはカリウム塩; アル カリ土類金属塩、例えばカルシウムまたはマグネシウム塩; 及び適当な有機配 位子を用いて製造する塩、例えば第四級アンモニウム塩が含まれ得る。 本明細書中に用いた“炭化水素”という語は、18個以下、好ましくは15個 以下、更に好ましくは12個以下の炭素原子を有する直鎖基、分枝鎖基及び環式 基を包含する。適当な炭化水素基には、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6 アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキル(C1〜6)アル キル、アリール及びアリール(C1〜6)アルキルが含まれる。 本明細書中に用いた“複素環基”という語は、18個以下の炭素原子と、好ま しくは酸素、窒素及び硫黄の中から選択された少なくとも1個のヘテロ原子とを 有する環基を包含する。上記複素環基の炭素原子は好ましくは15個以下、更に 好ましくは12個以下であり、また該環基は好ましくは炭素を介して結合する。 適当な複素環基の例には、 C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル 、ヘテロアリール及びヘテロアリール(C1〜6)アルキル基が含まれる。 適当なアルキル基には、1〜6個の炭素原子を有する直鎖及び分枝鎖アルキル 基が含まれる。典型例にはメチル及びエチル基、並びに直鎖または分枝鎖プロピ ル及びブチル基などが有る。アルキル基の特定例として、メチル、エチル、n− プロピル、イソプロピル及びt−ブチルが挙げられる。 適当なアルケニル基には、2〜6個の炭素原子を有する直鎖及び分枝鎖アルケ ニル基が含まれる。典型例はビニル及びアリル基などである。 適当なアルキニル基には、2〜6個の炭素原子を有する直鎖及び分枝鎖アルキ ニル基が含まれる。典型例はエチニル及びプロパルギル基などである。 適当なシクロアルキル基には3〜7個の炭素原子を有する基が含まれる。シク ロアルキル基の特定例として、シクロプロピル及びシクロヘキシルが挙げられる 。 アリール基の特定例にはフェニル及びナフチルが含まれる。 アリール(C1〜6)アルキル基の特定例には、ベンジル、ナフチルメチル、フ ェネチル及びフェニルプロピルが含まれる。 適当なヘテロシクロアルキル基には、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジ ル、ピペラジニル及びモルホリニル基が含まれる。 適当なヘテロアリール基には、ピリジル、キノリル、イソキノリル、ピリダジ ニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラニル、フリル、ベンゾフリル、ジベンゾ フリル、チエニル、ベンゾチエニル、イミダゾリル、オキサジアゾリル及びチア ジアゾリル基が含まれる。 ヘテロアリール(C1〜6)アルキル基の特定例にはピリジルメチル及びピラジ ニルメチルが含まれる。 炭化水素及び複素環基は場合によってはそれ自体が、C1〜6アルキル、アダマ ンチル、フェニル、ハロゲン、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アミノアルキル、ト リフルオロメチル、ヒドロキシ、C1〜6アルコキシ、アリールオキシ、ケト、C1〜3 アルキレンジオキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C2〜6アルコキシカル ボニル、C2〜6アルコキシカルボニル(C1〜6)アルキル、C2〜6アルキルカル ボニルオキ シ、アリールカルボニルオキシ、C2〜6アルキルカルボニル、アリールカルボニ ル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルフィニル、C1〜6アルキルスルホ ニル、アリールスルホニル、−NRVW、−NRVCORW、−NRVCO2W、 −NRVSO2W、−CH2NRVSO2W、−NHCONRVW、−CONRVW 、−SO2NRVW及び−CH2SO2NRVW〔式中RV及びRWは互いに独立に 水素、C1〜6アルキル、アリールまたはアリール(C1〜6)アルキルである〕の 中から選択された1個以上の基によって置換され得る。 本明細書中に用いた“ハロゲン”という語はフッ素、塩素、臭素及びヨウ素、 特に塩素を包含する。 本発明はその範囲内に、上記式Iの化合物のプロドラッグを含む。このプロド ラッグは通常、必要な式Iの化合物へとin vivoで容易に変換可能な式I の化合物の機能的誘導体である。適当なプロドラッグ誘導体を選択及び製造する 通常の操作は、例えばH.Bundgaard編“Design of Pro drugs,”Elsevier,1985に説明されている。 本発明による化合物は、少なくとも1個の不斉中心を有 する場合はそれによって鏡像異性体として存在し得る。2個以上の不斉中心を有 する本発明による化合物は、加えてジアステレオ異性体としても存在し得る。そ れらの異性体とその混合物とは総て本発明の範囲内に含まれると理解されるべき である。 好ましくは、置換基R1は水素またはC1〜6アルキル、特に水素またはメチル である。 置換基R2に適する有用例には、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、ヒドロキ シ、C1〜6アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ及びジ(C1〜6)アルキ ルアミノが含まれる。R2として有用な基の特定例にはクロロ及びアミノなどが 有る。 好ましくは、Zは硫黄である。 置換基R3、R4及びR5に適する有用例には、水素、ハロゲン、シアノ、ニト ロ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキ ルアミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アリール(C1〜6)アルコキシ 及びC2〜6アルキルカルボニルが含まれる。特定例には水素、メチル、エチル、 イソプロピル、メトキシ及びクロロなどが有る。好ましくは、R3、R4及びR5 のうちの 少なくとも一つは水素以外である。 置換基R6及びR7に適する有用例にはC2〜6アルケニル、C3〜7シクロアルキ ル(C1〜6)アルキル及びアリール(C1〜6)アルキルが含まれ、これらの基は いずれも任意に置換され得る。加えて、R6及びR7はその一方または両方が水素 であり得る。基R6及び/またはR7上の適当な置換基の例にはC1〜6アルキル、 ハロゲン、C1〜6アルコキシ、ニトロ及びシアノが含まれる。 R6及びR7として有用な基の特定例には、R6及びR7の少なくとも一方が水素 以外であることを条件に水素、アリル、シクロプロピルメチル、シクロヘキシル メチル、ベンジル、メチル−ベンジル、クロロベンジル、ジクロロベンジル、メ トキシ−ベンジル、ニトロ−ベンジル、シアノ−ベンジル、ナフチルメチル、フ ェネチル及びフェニルプロピルが含まれる。R6及びR7の一方が水素で、他方が 水素以外であれば適当である。好ましくはR7が水素であり、R6が水素以外であ る。 本発明による化合物で或る特定の亜群を構成するものが、式IIA 〔式中 R11は水素またはC1〜6アルキルであり、 R12は水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、ヒドロキシ、C1〜6アルコキシ、アミ ノ、C1〜6アルキルアミノまたはジ(C1〜6)アルキルアミノであり、 R13は水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜6 アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコ キシ、アリール(C1〜6)アルコキシまたはC2〜6アルキルカルボニルであり、 R16はC2〜6アルケニル、C3〜7シクロアルキル(C1〜6)アルキルまたはアリ ール(C1〜6)アルキルで、これらの基はいずれも任意に置換され得る〕の化合 物とその塩及びプロドラッグによって代表される。 基R16上の適当な置換基の例には、1個以上のC1〜6アルキル、ハロゲン、C1〜6 アルコキシ、ニトロ及びシアノが含まれる。 上記式IIAのR16として有用な基の特定例には、アリル、シクロプロピルメチ ル、シクロヘキシルメチル、ベンジル、メチル−ベンジル、クロロベンジル、ジ クロロベンジル、メトキシ−ベンジル、ニトロ−ベンジル、シアノ−ベンジル、 ナフチルメチル、フェネチル及びフェニルプロピルが含まれる。 好ましくは、R11は水素またはメチルである。 R12に適する有用例には水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ 及びアミノ、特にクロロまたはアミノが含まれる。 R13として有用な基の特定例には水素、クロロ、メチル、エチル、イソプロピ ル及びメトキシが含まれる。 本発明による化合物で別の亜群を構成するものを、式IIB 〔式中R11、R12、R13及びR16は先に式IIAに関して規定したとおりである〕 の化合物とその塩及びプロドラッグが代表する。 本発明の範囲内に有る特定の化合物として、 2−アミノ−4−(1−ベンジル−4−ピペリジニル)−6−(4−クロロフェ ニル)ピリミジン、 2−アミノ−6−(4−クロロフェニル)−5−メチル−4−[1−(2−フェ ニルエチル)−4−ピペリジニル]ピリミジン、 2−アミノ−5−メチル−6−フェニル−4−[1−(2−フェニルエチル)− 4−ピペリジニル]ピリミジン、 2−クロロ−5−メチル−6−フェニル−4−[1−(2−フェニルエチル)− 4−ピペリジニル]ピリミジン、及び 2−アミノ−4−[1−(3−シアノベンジル)−4−ピペリジニル]−5−メ チル−6−フェニルピリミジン などとその塩及びプロドラッグが挙げられる。 本発明は、1種以上の本発明の化合物を医薬に許容可能なキャリヤと共に含有 する医薬組成物も提供する。この組成物は好ましくは、経口、非経口、鼻腔内、 舌下もしくは直腸内投与、または吸入もしくは通気による投与のための錠剤、丸 剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、非経口投与用滅菌溶液剤もしくは懸濁液剤、計 量式エアゾル剤型もしくは液剤型噴霧剤、滴剤、アンプル剤、自動注射装置また は坐剤などの単位投与形態とする。あるいは他の場合には、上記組成物を毎週1 回または毎月1回の投与に適した形態で提供することも可能であり、例えば活性 化合物のデカン酸塩などの不溶性塩を筋肉内注射用のデポ剤の調製に適応させ得 る。錠剤などの固体組成物の調製では、主要活性成分を医薬用キャリヤ、例えば コーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン 酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムまたはゴム質といった通常 の錠剤形成成分及び他の医薬用稀釈剤、例えば水と混合して、本発明の化合物ま たはその医薬に許容可 能な塩の均質混合物を含む固体の予備配合組成物を調製する。この予備配合組成 物を均質であると言う時、それは活性成分が組成物全体にわたって均一に分散し 、その結果組成物を、等しく有効な錠剤、丸剤及びカプセル剤などの単位投与形 態に分割することが容易に可能であるという意味である。次に、この固体予備配 合組成物を、本発明の活性成分を0.1〜約500mg含有する上記のような単 位投与形態に分割する。新規な組成物の錠剤または丸剤は被覆または配合によっ て、作用の持続という利点をもたらす投与形態とすることができる。例えば、錠 剤または丸剤には内側投与成分と、この成分を覆う外被の形態の外側投与成分と を保有させ得る。前記2種の成分は腸溶層で分離し得、この層は胃での崩壊に抵 抗するべく機能して、内側成分がそのまま通過して十二指腸内に達するか、また は遅れて放出されることを可能にする。このような腸溶層もしくはコーティング の形成には、幾つかのポリマー酸、及びポリマー酸とシェラック、セチルアルコ ール及び酢酸セルロースなどの物質との混合物を含めた様々な物質を用い得る。 本発明の新規組成物を含有し得る経口投与、または注射による投与用の液剤形 態には、水溶液剤、好ましくは矯正 シロップ剤、水性または油性懸濁液剤、及び綿実油、胡麻油、やし油または落花 生油といった食用油を用いた着香乳濁液剤、並びにエリキシル剤、及び類似の医 薬用賦形剤を用いた液剤が含まれる。水性懸濁液剤に適した分散剤もしくは懸濁 化剤には、トラガント、アラビアゴム、アルギン酸塩、デキストラン、カルボキ シメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドンまた はゼラチンといった合成及び天然ゴム質が含まれる。 精神***病の治療において適当な投与レベルは1日当たり約0.01〜250 mg/kgで、好ましくは1日当たり約0.05〜100mg/kg、特に1日 当たり約0.05〜5mg/kgである。化合物は、毎日1〜4回の投与を行な う方式で投与し得る。 本発明による化合物は、式III 〔式中Q、R1及びAは先に規定したとおりである〕の化 合物を式IV 〔式中R20は先に規定した基R2に対応するか、または基R2の前駆体基である〕 の化合物またはその塩、例えば塩酸塩と塩基の存在下に反応させ、その後必要で あれば前駆体基R20を所望の基R2に変換することを含む方法によって製造し得 る。 化合物IIIとIVとの反応は好ましくは、反応物を適当な溶媒中で、典型的には 還流温度で加熱することにより生起させる。用いる塩基はC1〜4アルコキシド塩 が適当であり、この塩基を用いる場合、溶媒としての対応するC1〜4アルカノー ル中で反応を生起させると都合が好い。典型的には反応は、溶媒としてイソプロ パノールを用いて約2当量のナトリウムイソプロポキシドの存在下に生起させ得 る。 式Iの最終生成物のR2が化合物IIIとIVとの反応の条件下でそのまま保持され 得る基、例えばC1〜6アルキルまた はアミノである場合は、式IVの中間体の置換基R20は所望の基R2に対応するこ とが適当である。他方、式Iの最終生成物の基R2がハロゲンなどの、より高反 応性の基である場合は、化合物IVの置換基R20が所望の基R2の適当な前駆体で あれば有利である。一例を示すと、R2がクロロである式Iの生成物は、化合物I IIをR20がアミノである式IVの化合物と反応させ、それによって得られた、R2 がアミノである式Iの化合物を典型的には温度0℃前後のジクロロメタン中で三 塩化アンチモン及び亜硝酸t−ブチルで後処理することにより都合好く得られる 。 上記式IIIの化合物は、式V 〔式中Q1は先に規定した部分Qに対応するか、または窒素原子において保護さ れたQの前駆体である〕のカルボン酸またはその活性化誘導体を2当量の式VI 〔式中R1及びAは先に規定したとおりであり、Mはエノレートアニオンに対し て適当な対イオンを提供し得る金属である〕の金属エノレートと反応させ、その 後必要であれば部分Q1からN保護基を除去し、更にその後必要であれば、前記 のように脱保護した窒素原子に適当な置換基を標準的な手段で結合させ、それに よって所望の部分Qを有する生成物を得ることにより製造し得る。 例えば、化合物Vの置換基Q1は先に規定した式Qa〜Qeを有する部分であ り得、その際R7は水素であり、R6はN保護基である。化合物VとVIとの反応が 完了したら、N保護基を除去した後所望の基R6を通常の方法で結合させなけれ ばならない。 金属Mはアルカリ金属、特にリチウムであることが適当である。 カルボン酸Vの活性化誘導体としては、カルボン酸Vと 1,1′−カルボニルジイミダゾールとを好ましくはテトラヒドロフラン中で反 応させることにより製造した化合物が適当である。 置換基Q1が窒素原子において保護された部分Qの前駆体である場合、適当な N保護基はt−ブトキシカルボニル(BOC)などのアルコキシカルボニル部分 であり、このN保護基は必要に応じて後から、酸性条件下での処理、例えば塩酸 またはトリフルオロ酢酸中での攪拌により都合好く除去可能である。 化合物Vまたはその活性化誘導体と化合物VIとの反応は、−78℃から始めて 室温まで加温しながらテトラヒドロフランなどの溶媒中で生起させることが適当 である。 式VIの金属エノレートは、式VII 〔式中R1及びAは先に規定したとおりである〕の対応するカルボニル化合物を 好ましくは−78℃のテトラヒドロフラン中でリチウムジイソプロピルアミドな どの非求核性 塩基と反応させることにより製造するのが理想である。 式IV、V及びVIIの出発物質は、市販されていない時は当業者に良く知られた 標準的な方法で製造することが可能である。 上述の方法のうちのいずれかから最初に得られる式Iの化合物はいずれも、当 業者に公知の技術を用いて後処理することにより、別の所望の式Iの化合物へと 適宜変換できると理解される。例えば先に指摘したように、典型的には温度0℃ 前後のジクロロメタン中で三塩化アンチモン及び亜硝酸t−ブチルで処理するこ とにより、R2がアミノである最初に得られた式Iの化合物をR2がクロロである 式Iの化合物に変換し得る。 本発明による化合物を製造する上述の方法が立体異性体の混合物をもたらす場 合、それらの異性体は分取クロマトグラフィーなどの通常の技術で分離すること ができる。化合物はラセミ体の形態に製造し得、または個々の鏡像異性体をエナ ンチオ特異的合成によってか、もしくは分割によって製造し得る。化合物をその 構成要素の鏡像異性体に分割することは、例えば分取HPLCなどの標準的な技 術によって、または(−)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸及び /または(+)−ジ−p−トルオイル−l−酒石酸などの光学活性酸との塩形成 によるジアステレオマー対の形成と、その後の分別結晶化及び遊離塩基への再生 とによって行ない得る。化合物の分割はジアステレオマーエステルまたはアミド の形成と、その後のキラル補助物質のクロマトグラフィーによる分離除去とによ っても可能である。 上述の合成順序のうちのいずれを行なう際にも、任意の関連分子上の感受性も しくは反応性基を保護することが必要な、及び/または望ましい場合がある。こ の保護は、J.F.W.McOmie編,“Protective Group s in Organic Chemistry”Plenum Press, 1973並びにT.W.Greene及びP.G.M.Wuts,“Prote ctive Groups in Organic Synthesis,”J ohn Wiley & Sons,1991に記載されているような通常の保 護基を用いて行ない得る。保護基は後の都合の好い段階に、当業者に公知の方法 を用いて除去可能である。 以下の実施例により、本発明による化合物の製造を詳述する。 本発明において有用な化合物は、クローン細胞系で発現されたヒトドーパミン D4受容体サブタイプへの[3H]−スピペロン結合を強力に抑制する。3H]−スピペロン結合試験 ヒトドーパミンD4受容体サブタイプを発現させるクローン細胞系をPBS中 に収穫し、次いで氷上で20分間、5mMのMgSO4を含有するpH7.4の 10mMトリス−HCl緩衝液に溶解させた。膜を4℃において50,000× gで15分間遠心し、得られたペレットをアッセイ緩衝液(5mMのEDTA、 1.5mMのCaCl2、5mMのMgCl2、5mMのKCl、120mMのN aCl及び0.1%のアスコルビン酸を含有するpH7.4の50mMトリス− HCl)中に湿潤重量20mg/mlで再懸濁させた。0.05〜2nM [3 H]−スピペロン、もしくは0.2nMの排除試験化合物の存在下に室温(22 ℃)で60分間インキュベーションを行ない、このインキュベーションは、0. 5mlとした最終アッセイ量中に20〜100μg存在させたタンパク質の添加 によって開始した。0.3% PEIに予め浸漬し、かつ10mlのpH7.4 の氷冷50mMトリス−HClで洗浄した GF/Bフィルターでの急速濾過によってインキュベーションを終了した。特異 的結合を10μMアポモルフィンによって測定し、放射能をLKBβカウンター での計数によって測定した。非線形最小2乗回帰解析によって結合パラメーター を決定し、このパラメーターから抑制定数Kiを各試験化合物に関して算出でき た。 本明細書中に示した実施例の化合物を上述のアッセイで試験したところ、いず れの化合物においても、[3H]−スピペロンのヒトドーパミンD4受容体サブタ イプからの排除に関する値であるKiが1.5μMを下回ることが判明した。実施例1 a) 4−[1−(1,3−ジオキソ−3−フェニル−2−メチルプロピル)] ピペリジン塩酸塩 ジイソプロピルアミン(28cm3)を無水テトラヒドロフラン(300cm3 )に溶解させた溶液を攪拌し、これにn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1. 6M;125cm3)を、アルゴン雰囲気下に10℃において添加した。得られ たリチウムジイソプロピルアミド溶液を−78℃に冷却し、これにプロピオフェ ノン(26cm3)を 滴下し加えた。溶液を−78℃において1時間攪拌した。一方、1−t−ブチル オキシカルボニルピペリジン−4−カルボン酸(23.0g)を無水テトラヒド ロフラン(200cm3)に溶解させた溶液を攪拌し、これに1,1−カルボニ ルジイミダゾール(17.0g)を、0℃において徐々に添加した。固体が溶解 して淡黄色の溶液をもたらす際に穏やかな泡立ちが観察された。溶液を、−78 ℃に冷却したエノレート溶液へとカニューレを介して移した。得られた粘稠な白 色の懸濁液を−78℃において45分間攪拌し、その後室温に加温した。懸濁液 を塩化アンモニウムの飽和水溶液(500cm3)中へ注ぎ、混合物を酢酸エチ ル(2×200cm3)で抽出した。一つに合わせた有機相を脱水し(MgSO4 )、濾過し、かつ濃縮して黄色の油を得た。この油を酢酸エチル(100cm3 )に再溶解させ、これに塩化水素の氷冷飽和酢酸エチル溶液(200cm3)を 添加した。得られた懸濁液を24時間4℃に冷却した。溶媒量を蒸発によって1 00cm3に減少させ、白色の固体を生成させた。固体を回収し、かつ真空下に 室温で乾燥させて標記化合物を得た(21.0g;75%)。 δH(360MHz;d6−DMSO) 1.26(3H,d,7,C 3)、 1.53〜1.63(2H,m,2×NCH2 AB)、1.90〜2.05 (2H,m,2×NCH2CH A B)、2.82〜2.94(3H,m,2×N C AB及びNCH2CH2)、3.02〜3.08(2H,m,2×NCH A B )、5.13[1H,q,7,COC(CH3)CO]、7.58(2 H,dd,7.5及び7.5,2×Ar,カルボニルにメタ)、7.68( 1H,m,Ar,カルボニルにパラ)、8.01(2H,d,7.5,2× Ar,カルボニルにオルト)、9.11及び9.34(1H及び1H,2×b s,+N 2);(CI+;NH3)246(M++H;100%)。 b) 1−(2−フェニルエチル)−4−[1−(1,3−ジオキソ−3−フェ ニル−2−メチルプロピル)]ピペリジン塩酸塩 4−[1−(1,3−ジオキソ−3−フェニル−2−メチルプロピル)]ピペ リジン塩酸塩(10.0g)を炭酸カリウム水溶液(1M;50cm3)とジク ロロメタン(2×100cm3)とに分配した。有機抽出物を脱水し(MgSO4 )、濾過し、かつ濃縮して遊離塩基を黄色の油として得た。この油を無水ジメチ ルホルムアミド(200cm3)に再溶解させ、これに1−(2−ブロモエチル ) ベンゼン(5.3cm3)及びトリエチルアミン(5.2cm3)を添加した。溶 液をアルゴン雰囲気下に50℃で18時間加熱した。溶液を室温に冷却し、炭酸 水素ナトリウムの飽和水溶液(500cm3)中へ注ぎ、その後ジエチルエーテ ル(2×200cm3)で抽出した。一つに合わせた有機抽出物を脱水し(Mg SO4)、濾過し、かつ濃縮した。得られた黄色の油を酢酸エチル(50cm3) に再溶解させ、これに塩化水素の飽和酢酸エチル溶液(150cm3)を添加し た。溶媒を蒸発によって除去し、残留物をジエチルエーテルで粉砕して標記化合 物を白色の固体として得た(9.95g;72%)。 δH(360MHz;d6−DMSO) 1.27(3H,d,7,C 3)、 1.80〜2.10(4H,m,2×NCH2 2)、2.84〜3.29(7 H,m,2×NC AB、NC 2 2Ph及びNCH2CH2)、3.55 〜3.58(2H,m,2×NCH A B)、5.17[1H,q,7,COC (CH3)CO]、7.21〜7.35(5H,m,Ph)、7.58(2H ,dd,7.5及び7.5,2×Ar,カルボニルにメタ)、7.70(1 H,t,7.5,Ar,カルボニルにパラ)及び8.03(2H,d,7 .5,2×Ar,カルボニルにオルト);(CI+;NH3)350(M+ +H;100%)。 c) 2−アミノ−4−[1−(2−フェニルエチル)−4−ピペリジニル]− 6−フェニル−5−メチルピリミジン ナトリウム(0.18g)と無水プロパン−2−オール(15cm3)との混 合物をアルゴン雰囲気下に、ナトリウムが溶解するまで還流温度で加熱した。溶 液を冷却し、塩酸グアニジン(0.74g)を添加した。懸濁液を還流温度で1 時間加熱し、その後室温に冷却した。一方、1−(2−フェニルエチル)−4− [1−(1,3−ジオキソ−3−フェニル−2−メチルプロピル)]ピペリジン 塩酸塩(3.00g)を炭酸カリウム水溶液(1M;50cm3)とジクロロメ タン(2×50cm3)とに分配した。一つに合わせた有機抽出物を脱水し(M gSO4)、濾過し、かつ濃縮して遊離塩基を黄色の油として得た。この油を無 水プロパン−2−オール(5cm3)に再溶解させ、溶液を先に製造した上記懸 濁液に添加した。混合物をアルゴン下に還流温度で1.5時間加熱し、その後水 (20cm3)で稀釈し、0℃に冷却した。得られた白色の固体を回収した。こ の物質をエタノール−水から再結晶させて、標記化合物をm.p.199〜20 0℃の白色の結晶とし て得た(0.90g;31%)。 実測値: C 77.72;H 7.48;N 14.86。C24284はC 77.38;H 7.58;N 15.04%を要する。 δH(360MHz;d6−DMSO) 1.65(2H,見かけd,12,2 ×NCH2 AB)、1.84(2H,見かけq,12,2×NCH2CHA B )、2.02〜2.08(5H,m,2×NC AB及びC 3)、2.54 (2H,t,8,NCH2 2Ph)、2.74〜2.78(3H,m,NC 2 CH2Ph及びNCH2NCH A B)、6.23(2H,bs,N 2)、7. 16〜7.30(5H,m,Ph)及び7.41〜7.44(5H,m,Ph) ;(CI+;NH3)373(M++H;100%)。実施例2 2−クロロ−4−[1−(2−フェニルエチル)−4−ピペリジニル]−6−フ ェニル−5−メチルピリミジン 塩化アンチモン(III)(0.61g)を無水ジクロロメタン(2cm3)に溶 解させた溶液をアルゴン下に0℃において、2−アミノ−4−[1−(2−フェ ニルエチル)−4−ピペリジニル]−6−フェニル−5−メチルピリミジン(0 .5g)を無水ジクロロメタン(13cm3)に溶解させた溶液に添加した。得 られた白色の懸濁液を激し く攪拌しながらこの懸濁液にt−ブチルニトリル(90%;0.75cm3)を 滴下し加えた。混合物を0℃で3.5時間攪拌し、その後炭酸水素ナトリウムの 飽和水溶液(25cm3)中へ注いだ。混合物をジクロロメタン(25cm3)で 稀釈し、濾過した。濾液を分離し、水性層を10%メタノール−ジクロロメタン (2×25cm3)で抽出した。一つに合わせた有機抽出物を脱水し(MgSO4 )、濾過し、かつ濃縮して粗生成物の2−クロロピリミジンを黄色の固体として 得た(0.40g;75%)。この粗生成物の試料(0.10g)をエタノール −水から再結晶させて、標記化合物をm.p.170〜171℃の白色の粉末と して得た(0.03g)。 実測値: C 73.65;H 6.67;N 10.40。C24263Cl ・0.05(CH3CH2OH)はC 73.42;H 6.72;N 10.6 6%を要する。 δH(360MHz; d6−DMSO) 1.77〜1.86(4H,m,2× NCH2 2)、2.01(2H,見かけtd,11及び4,2×NC AB )、2.29(3H,s,C 3)、2.55(2H,t8,NCH2 2P h)、2.77(2H,t,8,NC 2CH2Ph)、2.96〜3.02( 1H,m,NCH2CH2)、3.07(2H,見かけ d,11,2×NCH A B)、7.16〜7.31(5H,m,Ph)及び7 .51〜7.58(5H,m,Ph);(CI+;NH3)392(M++ H;100%)。実施例3 2−アミノ−4−[1−(2−フェニルエチル)−4−ピペリジニル]−6−( 4−クロロフェニル)−5−メチルピリミジン m.p.179〜180℃の白色の顆粒(DMF−水から結晶化)。 実測値: C 70.62;H 6.61;N 13.58。C24274Cl はC 70.83;H 6.69;N 13.77%を要する。 δH(360MHz;d6−DMSO) 1.65(2H,見かけd,12,2 ×NCH2 AB)、1.83(2H,見かけq,12,2×NCH2CHA B )、2.02〜2.08(5H,m,C 3及び2×NC AB)、2.54 (2H,t,8,NCH2 2Ph)、2.73〜2.81(3H,m,NC 2 CH2Ph及びNCH2CH2)、3.04(2H,見かけd,11,2 ×NCH A B)、6.28(2H,s,N 2)、7.16〜7.30(5H, m,Ph)及び7.46〜7.52(4H,m,ArH);(CI+;N H3)407(M++H;100%)。実施例4 2−アミノ−4−(1−ベンジル−4−ピペリジニル)−6−(4−クロロフェ ニル)ピリミジン m.p.251〜253℃の白色の顆粒(EtOHから結晶化)。 実測値: C 57.46;H 5.53;N 12.03。C21254Cl2 ・0.4(H2O)はC 57.56;H 5.67;N 12.21%を要す る。 δH(36OMHz;d6−DMSO) 2.10〜2.20(4H,m,2×N CH2 2)、2.86〜3.24(3H,m,2×NC ABCH2及びNC H2CH2)、3.42〜3.45(2H,m,2×NCH A BCH2)、4 .32及び4.49(2H,2×d,5,NC 2Ph)、7.24(IH, s,C=C)、7.46〜7.48(3H,m,3個のPh)、7.62〜7 .72(4H,m,2個のPh及び2×Ar,クロロにオルト)、8.15及 び8.23(2H,2×d,8,2×Ar,クロロにメタ)、11.03及 び11.16(1H,2×bs,+N);(CI+;NH3)379(M+ +H;100%)。実施例5 2−アミノ−4−[1−(3−シアノベンジル)−4−ピペリジニル]−5−メ チル−6−フェニルピリミジン m.p.176℃の白色の顆粒(酢酸エチル/ガソリン 60−80から結晶化)。 実測値: C 74.98;H 6.55;N 17.86。C24255はC 75.17;H 6.57;N 18.26%を要する。 δH(360MHz;d6−DMSO) 1.64(2H,m)、1.87(2H ,m)、2.05(3H,s)、2.08(2H,m)、2.80(1H,m) 、2.89(2H,m)、3.56(2H,s)、6.25(2H,bs)、7 .54〜7.76(9H,m);(CI+;NH3)384(M++H;1 00%)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07D 409/14 211 9159−4C C07D 409/14 211 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SI,SK,UA,US,U Z,VN (72)発明者 コリンズ,イアン・ジエイムズ イギリス国、シー・エム・20・2・キユ ー・アール、エセツクス、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) (72)発明者 リーソン,ポール・デビツド イギリス国、シー・エム・20・2・キユ ー・アール、エセツクス、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) (72)発明者 ロウリー,マイケル イギリス国、シー・エム・20・2・キユ ー・アール、エセツクス、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I 〔式中 Qは置換された五員または六員複素脂肪族単環であり、この環は唯一のヘテロ原 子として1個の窒素原子を有し、かつ炭素原子を介してピリミジン環に結合し、 R1は水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、ヒドロキシまたはC1〜6アルコキシで あり、 R2は水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、−ORaまたは−NRabであり、 Aは式(i)、(ii)または(iii) の基であり、前記式中Zは酸素、硫黄またはNHであり、 R3、R4及びR5は互いに独立に水素、炭化水素、複素環基、ハロゲン、シアノ 、トリフルオロメチル、ニトロ、−ORa、−SRa、−SORa、−SO2a、 −SO2NRab、−NRab、−NRaCORb、−NRaCO2b、−CORa 、−CO2aまたは−CONRabであり、 Ra及びRbは互いに独立に水素、炭化水素または複素環基である〕の化合物また はその塩もしくはそのプロドラッグ。 2.式IIA 〔式中 R11は水素またはC1〜6アルキルであり、 R12は水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、ヒドロキシ、C1〜6アルコキシ、アミ ノ、C1〜6アルキルアミノまたはジ(C1〜6)アルキルアミノであり、 R13は水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜6 アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコ キシ、アリール(C1〜6)アルコキシまたはC2〜6アルキルカルボニルであり、 R16はC2〜6アルケニル、C3〜7シクロアルキル(C1〜6)アルキルまたはアリ ール(C1〜6)アルキルで、これらの基はいずれも任意に置換され得る〕によっ て表わされることを特徴とする請求項1に記載の化合物とその塩及びプロドラッ グ。 3.式IIB 〔式中R11、R12、R13及びR16は請求項2に規定したとおりである〕によって 表わされることを特徴とする請求項1に記載の化合物とその塩及びプロドラッグ 。 4.R13が水素、クロロ、メチル、エチル、イソプロピルまたはメトキシである ことを特徴とする請求項2または3に記載の化合物。 5.R16がアリル、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル、ベンジル、 メチル−ベンジル、クロロベンジル、ジクロロベンジル、メトキシ−ベンジル、 ニトロ−ベンジル、シアノ−ベンジル、ナフチルメチル、フェネチルまたはフェ ニルプロピルであることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の化 合物。 6.2−アミノ−4−(1−ベンジル−4−ピペリジニル)−6−(4−クロロ フェニル)ピリミジン、 2−アミノ−6−(4−クロロフェニル)−5−メチル−4−[1−(2−フェ ニルエチル)−4−ピペリジニル]ピリミジン、 2−アミノ−5−メチル−6−フェニル−4−[1−(2−フェニルエチル)− 4−ピペリジニル]ピリミジン、 2−クロロ−5−メチル−6−フェニル−4−[1−(2−フェニルエチル)− 4−ピペリジニル]ピリミジン、及び 2−アミノ−4−[1−(3−シアノベンジル)−4−ピ ペリジニル]−5−メチル−6−フェニルピリミジンの中から選択されることを 特徴とする請求項1に記載の化合物とその塩及びそのプロドラッグ。 7.請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物を医薬に許容可能なキャリヤ と共に含有する、ドーパミン系の障害を治療及び/または予防する医薬組成物。 8.請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、 (A)式III 〔式中Q、R1及びAは請求項1に規定したとおりである〕の化合物を式IV 〔式中R20は請求項1に規定した基R2に対応するか、または基R2の前駆体であ る〕の化合物またはその塩と塩基の存在下に反応させ、その後必要であれば前駆 体基R20を所望の基R2に変換し、 (B)後に必要であれば、最初に得られた式Iの化合物を別の式Iの化合物に慣 用方法で変換する ことを含む方法。
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