JPH08509966A - ライグラス花粉アレルゲンのt細胞エピトープ - Google Patents

ライグラス花粉アレルゲンのt細胞エピトープ

Info

Publication number
JPH08509966A
JPH08509966A JP6521096A JP52109694A JPH08509966A JP H08509966 A JPH08509966 A JP H08509966A JP 6521096 A JP6521096 A JP 6521096A JP 52109694 A JP52109694 A JP 52109694A JP H08509966 A JPH08509966 A JP H08509966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seq
lpi
peptide
lolpi
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6521096A
Other languages
English (en)
Inventor
ジェイ. グリフィス,アーウィン
チャン クウォ,メイ
ルクマン,モハマド
パーマー パワーズ,スティーブン
Original Assignee
イミュロジック ファーマスーティカル コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イミュロジック ファーマスーティカル コーポレイション filed Critical イミュロジック ファーマスーティカル コーポレイション
Publication of JPH08509966A publication Critical patent/JPH08509966A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/415Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from plants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/08Antiallergic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/16Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from plants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、Lolium perenne種の主要蛋白質アレルゲンであるLolpIの単離したペプチドを提供する。この発明の範囲内のペプチドは、LolpIの蛋白質アレルゲンの少なくとも1つのT細胞エピトープを、好ましくは少なくとも2つのT細胞エピトープを含む。この発明は又、対応する天然のアレルゲン若しくはその部分と同等以上の治療用若しくは診断用特性を有するが、更なる特性例えば減少した副作用を有する改変したペプチドをも提供する。この発明は、更に、この発明のペプチドをコードする核酸配列をも提供する。個人におけるLolpI若しくはLolpIと免疫学的に関連するアレルゲン(DacgI、PoapI又はPhlpI)に対する感受性を治療し及び診断する方法も又提供する。1種以上のこの発明のペプチドを含む治療用、診断用又は試薬用の組成物も又提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 ライグラス花粉アレルゲンのT細胞エピトープ発明の背景 草の花粉の最も多い蛋白質は、温帯気候におけるアレルギー疾患の主要原因で あるアレルゲンである(M.Sela(編)The Antigens,3:271-359,Academic Pres s Inc.(ニューヨーク、London在)中のMarsh(1975),「Allergens and the geneti cs of allergy」、Hill等(1979)Medical Journal of Australia,1:426-429) 。ライグラス中のアレルゲン性蛋白質の最初の記載は、それらが免疫化学的に別 個のものであって、グループI、II、III及びIVとして公知であることを示した (Johnson及びMarsh(1965),Nature,206:935-942;及びJohnson及びMarsh(19 66)Immunochemistry,3:91-100)。国際免疫学会連合(IUIS)命名法を用 いて、これらのアレルゲンをLolpI、LolpII、LolpIII、及びLolpIVと呼ぶ。文 献中で同定された他の重要なLolium perenneアレルゲンは、LolpIX(LolpV又はL olpIbとしても知られる)であり、これは草のグループV蛋白質アレルゲンと密 接に関連していることが見出された。 これらの蛋白質は、ライグラス、Lolium perenneからの花粉中で同定されてお り、感受性のヒトにおける即時型(1型)過敏症の誘発において抗原として作用 する。 LolpIは、ライグラス感受性の患者の血清中の特異的IgEに結合する能力及 びIgG応答における抗原として作用する能力及びT細胞応答を引き起こす能力 の故に、アレルゲンとして定義される。これらのアレルゲン性蛋白質は、草花粉 感受性患者の直接皮膚試験によって評価された。その結果は、84%がLolpIに 対する皮膚感受性を有することを示し(Freidhoff等、(1986)J.Allergy Clin .Immunol.,78:1190-1201)、主要アレルゲンとしてのこの蛋白質の第一義的重 要性を示した。更に、免疫ブロッティングにより示されたように、草花粉感受性 であることが示された患者の95%は、LolpIに結合した特異的IgE抗体を有 した(Ford及びBaldo(1986)International Archives of Allergy and Applied Immunology,81:193-203)。 IgE結合アッセイ、放射アレルゲン吸着試験(RAST)を用いて、草花粉 間の実質的なアレルゲン***差反応性が示された(例えば、Marsh等(1970)J.A llergy,46:107-121及びLowenstein(1978)Prog.Allergy,25:1-62(Karger,Ba sel)に記載されている)。 ポリクローナル及びモノクローナル抗体の両者を用いて、LolpIと他の草花粉 抗原との免疫化学的関係が示された(例えば、Smart及びKnox(1979)Internati onalArchives of Allergy and Applied Immunology,62:173187;Singh及びKnox (1985),International Archives of Allergy and Applied Immunology,78:3 00-304)。精製 した蛋白質及びIgE結合性化合物の両方に対して抗体が調製された。これらの データは、密接に関連した草の花粉中に存在する主要アレルゲンが免疫化学的に LolpIに類似していることを示している(Singh及びKnox、前出)。免疫化学的 にLolpIと関連していると考えることが出来且つLolpIに対する抗体と免疫学的 に交差反応性であると考え得るアレルゲンを含む草は、次を含む: イネ科(Gramineae)のプーイド(pooid)(フェスツコイド)草は次を含む。 グループ1:Triticanea:Bromus inermis,スズメノチャヒキ;Agropyronrepen s,イギリスカモジグサ;A.cristatum;Secalecerealeライ麦Triticum aestivum ,小麦。グループ2:Poanae:Dactylis glomerata,カモガヤ;Festuca elatio r,ヒロハノウシノケグサ;Lolium perenne,ホソムギ;L.multiflorum,ネズミ ムギ;Poa pratensis,ナガハグサ;P.compressa,フラッテンドメドウグラス; Avena sativa,カラスムギ;Holcus lanatus,シラゲガヤ又はヨークシャーフォ ッグ;Anthoxanthum odoratum,ハルガヤ;Arrhenatherum elatius,野生オート 麦;Agrostis alba,コヌカグサ;Phleum pratense,オオアワガエリ;Phalaris arundinacea,クサヨシ。パニコイド草、Paspalum notatum,バヒアグラス、ア ンドロポゴノイド草:Sorghum halepensis,ヒメモロコシ。 世界中のライグラス花粉アレルゲン及び関連グラスアレルゲンの罹患率の故に 、LolpI若しくは他の免疫学的 に関連するグラスアレルゲンに対する感受性の検出、又はかかるアレルゲンに対 する感受性の治療、又はかかる感受性を治療するための医薬の製造の援助におい て利用することの出来る組成物及び方法を開発する緊急の必要性がある。本発明 は、これらの1つ以上の有用性を有する物質及び方法を提供する。発明の要約 本発明は、LolpIの単離したペプチドを提供する。この発明の範囲内のペプチ ドは、少なくとも1つのLolpIのT細胞エピトープ、好ましくは少なくとも2つ のT細胞エピトープを含む。この発明は、更に、それぞれ少なくとも1つのLolp IのT細胞エピトープを含む少なくとも2つの領域を含むペプチドを提供する。 この発明は又、対応する天然のアレルゲン若しくはその部分と同じ若しくは増 大した治療若しくは診断用特性を有するが、有利な物理的若しくは生物学的特性 例えば減少した副作用、減少したIgE結合、改良された溶解度、増大したイン ・ビトロ若しくはイン・ビボT細胞刺激能力、増大した安定性等をも有する改変 ペプチドをも提供する。この発明の好適ペプチドは、それらを投与するLolpI感 受性の個人において、LolpI若しくはLolpIと免疫学的に交差反応性のアレルゲ ン例えばPoacae(イネ科)例えば上記のDactylis glomerata(DacgI)、Poa pr etensis(PoapI)及びPhleum pratense(Phlp I)に属する花粉に由来するアレルゲンに対するその個人のアレルギー応答を改 変することが出来る。 本発明は又、非天然の(即ち、組換え若しくは化学合成の)LolpIペプチド又 はそれらの誘導体若しくは相同物をも提供し、LolpIの抗体若しくはT細胞と免 疫学的に交差反応性の非天然アレルゲン性蛋白質若しくはペプチド又はそれらの 誘導体若しくは相同物をも提供する。 本発明は又、LolpIと免疫学的に交差反応性のDacgI及びPoapI蛋白質アレル ゲン、並びにDacgI及びPoapIをそれぞれコードする核酸配列でトランスフォー ムした宿主細胞中で生成したDacgI及びPoapIの断片、並びに合成により調製し たDacgI及びPoapIの断片をも提供する。本発明は、更に、DacgI.PoapI及び それらの断片をコードする核酸配列を提供する。LolpIから誘導した少なくとも 1つのT細胞エピトープを含むペプチドと免疫学的に交差反応性の少なくとも1 つのT細胞エピトープを含むDacgI及びPoapIの単離したペプチドをも提供する 。 ライグラス花粉蛋白質LolpI又はLolpIに免疫学的に関連する花粉蛋白質(例 えば、DacgI、PhlpI及びPoapI)に対する感受性を治療し及び診断する方法並 びにこの発明のペプチドを1種以上含む組成物も又提供する。 本発明の更なる特徴は、後述のこの発明の好適具体例の詳細な説明及び添付の 図面から一層理解されるであろう。図面の簡単な説明 図1は、cDNAクローン26.j(SEQ ID NO:1)のヌクレオチド配列及び その予想アミノ酸配列(SEQ ID NO:2)を示している。クローン26.jは、P CR生成したLolpIの完全長クローンである。 図2は、LolpIに由来する種々の所望の長さのペプチド(SEQ ID NO:3〜30 )を示しており、かかるペプチドは、LolpI配列に固有の多形(即ち、LPI− 4.1(SEQ ID NO:8)及びLPI−16.1(SEQ ID NO:23)又はLolpIに 由来するペプチドの相同物(即ち、LPI−11(SEQ ID NO:15)及びLPI −12(SEQ ID NO:17))を含んでいる。 図3は、精製した天然LolpIを用いてイン・ビトロで誘発し(primed)、種々 のLolpIペプチドに対する応答について陽性応答のパーセント(少なくとも2の S.I.を有し、棒の上側に示してある)、このペプチドに対する陽性応答の平 均刺激インデックス(各棒の上側に括弧内に示してある)及びポジティビティー インデックス(陽性%×平均S.I.であり、Y軸に示してある)によって分析 した35人の草感受性患者由来のT細胞系統の応答を描いたグラフ表示である。 図4は、LolpI由来の所望の長さの種々のペプチド(SEQ ID NO:23、25、 27、30〜50)を示す。 図5は、cDNA106.5(SEQ ID NO:51)のヌクレオチド配列及びその 予想アミノ酸配列(SEQ ID NO: 52)を示す。クローン106.5は、PCR生成したDacgIの完全長クローン である。 図6は、cDNAクローン114(SEQ ID NO:53)のヌクレオチド配列及び その予想アミノ酸配列(SEQ ID NO:54)を示す。クローン114は、PCR生 成したPoapIの完全長クローンである。 図7は、cDNAクローン20(SEQ ID NO:55)のヌクレオチド配列及びそ の予想アミノ酸配列(SEQ ID NO:56)を示す。クローン20は、PCR生成し たPhlpIの完全長クローンである。 図8は、LolpI(SEQ ID NO:57)、DacgI(SEQ ID NO:58)、PhlpI(SE Q ID NO:59)及びPoapI(SEQ ID NO:60)の成熟蛋白質のアミノ酸配列(そ れらの多形を含む)の比較を示す。 図9は、LolpI由来の少なくとも1つのT細胞エピトープを含む種々のペプチ ドの、DacgI、PhlpI及びPoapI(SEQ ID NO:23、25、27、30、61〜 70)の同じ領域に由来する相同なペプチドとの比較を示す。発明の詳細な説明 本発明は、LolpIから導いた単離したペプチド(SEQ ID NO:3〜50)を提供 する。本発明は又、LolpIと免疫学的に交差反応性であるDacgI及びPoapI蛋白 質アレルゲンをも提供する。用語「ペプチド」は、ここで用いる場合、免疫応答 を誘導するLolpIの任意の蛋白質断片 をいう。蛋白質の「断片」及び「抗原性断片」という用語は、ここでは交換可能 であり、その断片が由来した蛋白質の完全な天然アミノ酸配列より少ないアミノ 酸残基を有し且つ免疫応答を誘導するアミノ酸配列をいう。用語「単離した」及 び「精製した」は、ここで用いる場合、組換えDNA技術によって生成した場合 には細胞性物質若しくは培養培地を実質的に含まず、又は化学合成した場合には 化学的前駆物質若しくは他の化学物質を実質的に含まないこの発明のペプチドの ことをいう。この発明の好適ペプチドは、少なくとも1つのアレルゲンのT細胞 エピトープを含むLolpIから導いたペプチド、又は少なくとも1つのT細胞エピ トープを含むかかるペプチドの一部を含む。 少なくとも2つの領域(各領域は少なくとも1つのT細胞エピトープLolpIを 含む)を含むペプチドも又、この発明の範囲内にある。各々LolpI蛋白質アレル ゲンの少なくとも2つのT細胞エピトープを含む単離したペプチド又は単離した ペプチドの領域は、増大した治療効果につき特に望ましい。本発明のペプチドに (例えば、抗体若しくはT細胞交差反応性により)免疫学的に関連するペプチド 例えばDacgI及びPoapIから導かれたペプチドも又、この発明の範囲内にある。 抗体交差反応性により免疫学的に関連したペプチドは、LolpIのペプチドに特異 的な抗体により認識される。T細胞交差反応性により所定のペプチドに免疫学的 に関連したペプチドは、そ の所定のペプチドと反応する同じT細胞とも反応することが出来る。 この発明の単離した蛋白質及びペプチドは、かかるペプチドをコードする配列 を有する核酸でトランスフォームした宿主細胞における組換えDNA技術により 生成することが出来る。この発明の単離したペプチドは又、化学合成によっても 生成することが出来る。組換え技術により蛋白質又はペプチドを生成する場合に は、この発明のペプチドをコードする配列を有する核酸又は機能的に同等の核酸 配列でトランスフォームした宿主細胞を、それらの細胞に適した培地中で培養す る。細胞培養培地、宿主細胞又はその両方から、ペプチド及び蛋白質の精製のた めの当分野で公知の技術を用いてペプチドを精製することが出来、該技術は、イ オン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、限外濾過、電気泳 動又はペプチド、そのペプチドが由来した蛋白質アレルゲン若しくはその一部分 に特異的な抗体を用いる免疫精製を含む。 本発明は、この発明の核酸配列を発現するための発現ベクター及びトランスフ ォームした宿主細胞を提供する。この発明のLolpIペプチドをコードする核酸、 又は少なくともその一部分を、細菌細胞例えば大腸菌、昆虫細胞、酵母又は哺乳 動物細胞例えばチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)において発現させる ことが出来る。適当な発現ベクター、プロモーター、エンハンサー 及びその他の発現制御要素は、Sambrook等、Molecular Cloning:A Laboratory Manual,第2版、Cold Spring Harbor Laboratory Press,ニューヨーク、Cold Spring Harbor1989中に見出すことが出来る。他の適当な発現ベクター、プロモーター 、エンハンサー及びその他の発現制御要素は、当業者には公知である。哺乳動物 、酵母又は昆虫細胞における発現は、組換え物質の部分的又は完全なグリコシレ ーション及び任意の鎖間若しくは鎖内ジスルフィド結合形成へと導く。酵母にお ける発現のための適当なベクターは、YepSecl(Baldari等、(1987)Emb o J.,6:229-234);pMFa(Kurjan及びHerskowitz(1982)Cell,30:933-94 3);JRY88(Schultz等(1987)Gene,54:113-123)及びpYES2(カリフォルニア 、San Diego在、Invitrogen Corporation)を含む。これらのベクターは、自 由に入手可能である。バキュロウイルス及び哺乳動物発現システムも又入手可能 である。例えば、バキュロウイルスシステムは、昆虫細胞中での発現のために市 販されており(カリフォルニア、San Diego在、PharMingen)、他方、哺乳動物細胞中で の発現用にpMSGベクターが市販されている(ニュージャージー、Piscataway在、Pha rmacia)。 大腸菌における発現については、適当な発現ベクターは、数ある内で、pTR C(Amann等(1988)Gene,69:301-315);pGEX(オーストラリア国、Melbourne在 、Amrad Corp.);pMAL(マサチューセッツ、Beverly在、N. E.Biolabs);pRIT5(ニュージャージー、Piscataway在、Pharmacia);pET−1 1d(ウィスコンシン、Madison在、Novagen)Jameel等(1990)J.Virol.,64:3963-396 6;及びpSEM(Knapp等(1990)BioTechniques,8:280-281)を含む。例えば 、pTRC及びpET−11dの利用は、非融合蛋白質の発現へと導く。pMA L、pRIT5pSEM及びpGEXの利用は、マルトースE結合蛋白質(pM AL)、プロテインA(pRIT5)、切り詰めたβ−ガラクトシダーゼ(PS EM)、又はグルタチオンS−トランスフェラーゼ(pGEX)に融合したアレ ルゲンの発現へと導く。この発明のLolpIペプチドを融合蛋白質として発現させ る場合には、キャリアー蛋白質とLolpIペプチドとの間の融合点に酵素開裂部位 を導入することは特に有利である。次いで、このLolpIペプチドを、酵素部位に おける酵素的開裂並びに蛋白質及びペプチドの精製のための慣用技術を用いる生 化学的精製によって融合蛋白質から回収することが出来る。適当な酵素開裂部位 は、血液凝固Xa因子又はトロンビンをについてのものを含み、それらについて は開裂のための適当な酵素及びプロトコールが、例えばミズーリ、St.Louis在、Sig ma Chemical Company及びマサチューセッツ、Beverly在、N.E.Biolabsから市販されてい る。種々のベクターは又、構成的発現又は例えばIPTG誘導(PRTC,Amann等 (1988)前出;pET−11d、ウィスコンシン、Madison在、Novagen)若しくは温度 誘導(pRIT 5、ニュージャージー、Piscataway在、Pharmacia)による誘導可能な発現を可能にする 種々のプロモーター領域を有する。組換えにより発現した蛋白質を分解する能力 を変えた種々の大腸菌宿主において組換えLolpIペプチドを発現させることも適 当であろう(例えば、米国特許第4,758,512号)。或は、大腸菌により 優先的に利用されるコドンを用いるように核酸配列を変えることは遊離であり得 る(但し、かかる核酸の変更は発現した蛋白質のアミノ酸配列に影響を与えるも のであってはいけない)。 宿主細胞を、リン酸カルシウム若しくは塩化カルシウム共沈澱、DEAEデキ ストラン媒介トランスフェクション又はエレクトロポレーション等の慣用の技術 を用いてトランスフォームして、この発明の核酸配列を発現させることが出来る 。宿主細胞をトランスフォームするための適当な方法は、Sambrook等、前出及び 他の実験室用テキストブック中に見出すことが出来る。この発明の核酸配列は又 、標準的技術(例えば、固相合成)を用いて化学合成することも出来る。LolpI のクローニングの詳細は、実施例に与える。 誘導可能な非融合発現ベクターは、pTrc(Amann等、(1988)Gene,69:30 1-315)及びpET11d(Studier等、Gene Expression Technology:Method in Enzymology,カリフォルニア、San Diego,Academic Press(1990),185:60-89)を含 む。pTrc中では、標的遺伝子発現 は、ハイブリッドtrp−lac融合プロモーターからの宿主RNAポリメラー ゼ転写に依存するが、pET11dに挿入された標的遺伝子の発現は、同時発現 されたウイルス性RNAポリメラーセ(T7gn1)により媒介されるT7gn 10−lac0融合プロモーターからの転写に依存する。このウイルス性ポリメ ラーゼは、宿主株BL21(DE3)又はHMS174(DE3)によりlac UV5プロモーターの転写制御下のT7gnを有する常駐λプロファージから供 給される。 大腸菌における組換えLolpIペプチドの発現を最大にするための一つの戦略は 、この蛋白質を、組換え蛋白質を蛋白質分解により開裂させる能力に障害をもつ 宿主細菌中で発現させることである(Gottesman,S.,Gene Expression Technol ogy:Methods in Enzymology,Academic Press,カリフォルニア、San Diego在、(1990 ),185:119-128)。他の戦略は、所望の遺伝子の核酸配列を変えて、各アミノ 酸に対する個々のコドンが高度に発現される大腸菌蛋白質において優先的に用い られているものとなるように発現ベクター中に挿入することである(Wada等、( 1992)Nuc.Acids Res.20:2111-2118)。この発明の核酸のかかる変更は、標準 的DNA合成技術によって実行することが出来る。 この発明の核酸は又、標準的技術を用いて化学合成することも出来る。ポリデ オキシヌクレオチドを化学合成する種々の方法が公知であり、それらは固相合成 を含 み、それは、ペプチド合成と同様に、市販のDNA合成装置において完全自動化 されている(例えば、Itakura等米国特許第4,598,049;Caruthers等米 国特許第4,458,066;及びItakura米国特許第4,401,796及び 4,373,071号を参照されたい。これらを、参考として本明細書中に援用 する)。 本発明は又、この発明のペプチドをコードする核酸配列の断片をも提供する。 ここで用いる場合、核酸配列の「断片」という用語は、蛋白質の完全アミノ酸配 列をコードするヌクレオチド配列より少ない塩基を有するヌクレオチド配列のこ とをいう。この発明の任意の具体例において使用する核酸配列は、ここに記載し たようにして得られたcDNAであってもよいし、或は、ここに示した配列の全 部又は一部を有する任意のオリゴデオキシヌクレオチド配列、又はそれらの機能 的同等物であってもよい。かかるオリゴデオキシヌクレオチド配列は、公知技術 を用いて化学的又は機械的に生成することが出来る。LolpIのオリゴヌクレオチ ド配列の機能的同等物は、1)図1に示したLolpI(SEQ ID NO:1)の配列(又 は対応する配列部分)又はその断片がハイブリダイズする相補的オリゴヌクレオ チドにハイブリダイズし得る配列、或は、2)図1に示したLolpIの配列(SEQ ID NO:1)に相補的な配列(又は対応する配列部分)、及び/又は3)図1に示 したLolpI(SEQ ID NO:1)の配列(又は対応する配列部分)によりコードされ る生成 物と同一機能特性を有する生成物(例えば、ポリペプチド又はペプチド)をコー ドする配列である。機能的同等物が一つの基準に適合しなければならないか又は 両方の基準に適合しなければならないかは、その使用に依存する(例えば、もし それをオリゴヌクレオチドプローブとして用いるだけであるならば第1又は第2 の基準に適合するだけでよいだろうし、もしそれをこの発明のLolpIペプチドを 生成するために用いるならば第3の基準にのみ適合すればよい)。 好適な核酸は、この発明のLolpIペプチドに対して少なくとも約50%の相同 性を、一層好ましくは少なくとも約60%の相同性を、最も好ましくは少なくと も約70%の相同性を有するペプチドをコードする。この発明のLolpIペプチド と少なくとも約90%、一層好ましくは少なくとも約95%、最も好ましくは少 なくとも約98〜99%の相同性を有するペプチドをコードする核酸も又、この 発明の範囲内にある。相同性とは、LolpIの2つのペプチド又は核酸分子間の配 列類似性をいう。相同性は、比較目的で整列させた各配列中の位置を比較するこ とによって測定することが出来る。比較した配列中のある位置が同じヌクレオチ ド又はアミノ酸で占められているならば、分子はその位置で相同である。配列間 の相同性の程度は、マッチング即ち配列に共有される相同な位置の数の関数であ る。 好適核酸断片は、少なくとも7アミノ酸残基長、好ま しくは13〜40アミノ酸残基長、一層好ましくは少なくとも16〜30アミノ 酸残基長のペプチドをコードする。少なくとも30アミノ酸残基長、少なくとも 40アミノ酸残基長、少なくとも約80アミノ酸残基長、少なくとも約100ア ミノ酸残基長のペプチドをコードする核酸断片も又企図される。 この発明の範囲には、LolpIと免疫学的に交差反応性のアレルゲン例えば完全 長のDacgI及びPoapI蛋白質若しくはペプチド(図5(SEQ ID NO:52)、図6 (SEQ ID NO:54)、図9(SEQ ID NO:23、25、27、30、61〜70) )をコードする核酸もある。DacgI及びPoapIの蛋白質及びペプチドを上記のよ うに組換えにより又は合成によって生成することが出来る。DacgI及びPoapI蛋 白質若しくはペプチドを発現するための発現ベクター及びトランスフォームした 宿主細胞も又、この発明の範囲内にある。DacgI及びPoapIのクローニングの詳 細は、実施例に与える。 本発明は又、この発明の単離したLolpIペプチド又はその一部分を製造する方 法をも提供し、それは、この発明のLolpIペプチドをコードする核酸配列でトラ ンスフォームした宿主細胞を適当な培地中で培養して該LolpIペプチドを含む細 胞と培地の混合物を生成し、その混合物を精製して実質的に純粋なLolpIペプチ ドを生成する工程を含んでいる。この発明のLolpIペプチドをコードするDNA を含む発現ベクターでトランスフォームした 宿主細胞を、宿主細胞に適した培地中で培養する。この発明のLolpIペプチドを 、細胞培養培地、宿主細胞、又はその両方から、ペプチド及び蛋白質の精製のた めに当分野で公知の技術を用いて精製することが出来、該技術は、イオン交換ク ロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、限外濾過、電気泳動及びLolp Iペプチド若しくはその部分に対して特異的な抗体を用いる免疫精製を含む。 本発明の他の面は、LolpIペプチドと特異的に反応性の抗体に関係する。かか る抗体を用いてアレルゲン抽出物を標準化し、又は天然のLolpIを単離すること が出来る。この発明のLolpIペプチドは又、アレルゲン抽出物を標準化するため の「精製」アレルゲンとして用いることも出来る。例えば、マウス又はウサギ等 の動物を抗体応答を誘出することの出来る免疫原性形態のこの発明の単離したLo lpIペプチドで免疫化することが出来る。ペプチドに免疫原性を与えるための技 術は、キャリアーへの結合その他の当業者に周知の技術を含む。LolpIペプチド をアジュバントの存在下で投与することが出来る。免疫化の進行は、血漿又は血 清中の抗体力価の検出によって監視することが出来、この免疫原を抗原として用 いる標準的ELISA又は他の免疫アッセイを用いて抗体のレベルを評価するこ とが出来る。 免疫化の後に、抗LolpIペプチド抗血清を得ることが出来、もし所望であれば ポリクローナル抗LolpIペプチ ド抗体を血清から得ることが出来る。モノクローナル抗体を生成するために、抗 体産生細胞(リンパ球)を免疫化した動物から採取し、標準的体細胞融合手順に より不滅化細胞例えばミエローマ細胞と融合させてハイブリドーマ細胞を生成す ることが出来る。この発明のLolpIペプチドと反応性の抗体の産生についてハイ ブリドーマ細胞を免疫化学的にスクリーニングすることが出来る。これらの血清 又はモノクローナル抗体を用いてアレルゲン抽出物を標準化することが出来る。 本発明のペプチド及び抗体の利用によって、一貫してよく規定された組成及び 均一な生物学的活性の調製物を作成することが出来る。治療活性を有する組成物 を治療目的のため(例えば、ライグラス感受性の個人のかかる草の花粉又はDacg I、PoapI及びPhlpI等の免疫学的に関連する草の花粉に対するアレルギー応答 を改変するため)に投与することが出来る。かかるペプチドの投与は、例えば、 LolpIアレルゲンに対するB細胞応答、LolpIアレルゲンに対するT細胞応答、 又は両応答を改変することが出来る。単離したペプチドは又、ライグラス花粉ア レルゲンの免疫治療の機構を研究するために及び免疫療法において有用な改変誘 導体若しくはアナログをデザインするために用いることも出来る。この発明によ る組成物は、ライグラス感受性又はライグラスアレルゲンと交差反応性の草アレ ルゲンに対する感受性の診断における有用性を有する。何故なら、これらの組成 物 は、これらのアレルゲンを認識するT細胞エピトープを含むからである。 本発明は又、この発明のLolpIペプチドを特異的に認識するT細胞クローンに も関係する。これらのT細胞クローンは、本発明のペプチドと特異的に反応性の T細胞レセプターの遺伝子の単離及び分子クローニングに適当であり得る。これ らのT細胞クローンを、実施例4に記載のようにして、或はCellular Molecular Immunology,Abdul K.Abbas等、W.B.Saunders Co.(1991)139頁に記載のよう にして生成することが出来る。本発明は又、可溶性T細胞レセプターにも関係す る。これらのレセプターは、LolpIに感受性の個人の内の関連T細胞サブポピュ レーションの抗原依存性活性化を阻止することが出来る。かかるT細胞レセプタ ーと特異的に反応性の抗体も又、ここに記載した技術によって生成することが出 来る。かかる抗体は又、個人におけるT細胞−MHC相互作用をブロックするの に有用である。可溶性T細胞レセプターを生成する方法は、Immunology:A Synt hesis,第2版、Edward S.Golub等、Sinaur Assoc.,マサチューセッツSunderland(1991 )366-369頁に記載されている。 この発明のペプチドの構造を改変して、溶解度を増大させ、治療若しくは予防 効果を増大させ、安定性(例えば、生体外での棚持ち又は生体内での蛋白質分解 に対する抵抗性)を増し、有害な副作用を減らす等の更なる有利な物理的又は生 物学的特性を達成することも可能であ る。免疫原性を改変し及び/又はアレルゲン性を減らすために、アミノ酸置換、 欠失又は付加等によってアミノ酸配列を変更した改変ペプチドを生成することが 出来る。ペプチドは又、他のペプチド又は他の成分の付加又は結合によって有利 に改変することが出来る。 例えば、ペプチドを改変して、免疫原形態で投与した場合に、T細胞アネルギ ーを誘導し及びMHC蛋白質に結合する能力を維持するが、強い増殖応答を(可 能であれば、如何なる増殖応答をも)誘導する能力を減じるようにすることが出 来る。この例において、T細胞レセプターに対する重要な結合残基を、公知の技 術(例えば、各残基の置換及びT細胞反応性の存在又は非存在の測定)を用いて 決定することが出来る。T細胞レセプターと相互作用するのに必須であることが 示された残基を、必須アミノ酸をその存在がT細胞反応性を増大させ、減少させ るが排除せず又は影響しないことが示されている他の好ましくは類似のアミノ酸 残基(「保存的置換」)で置換することによって改変することが出来る。更に、 T細胞レセプター相互作用に対して必須でないアミノ酸残基を、その取り込みが T細胞反応性を増大させ、減少させ又は影響しないが関連MHCへの結合を排除 しない他のアミノ酸での置換によって改変することが出来る。 更に、この発明のペプチドを、MHC蛋白質複合体と相互作用するのに必須で あることが示されたアミノ酸をその存在がT細胞反応性を増大させ、減少させ得 るが排 除せず又は影響しないことが示された他の好ましくは類似のアミノ酸残基で置換 (保存的置換)することによって改変することが出来る。更に、MHC蛋白質複 合体との相互作用に必須ではないがやはりMHC蛋白質複合体と結合するアミノ 酸残基を、その取り込みがT細胞反応性を増大させ、影響せず又は減少させ得る が排除しない他のアミノ酸での置換によって改変することが出来る。非必須アミ ノ酸の好適アミノ酸置換は、限定はしないが、アラニン、グルタミン酸又はメチ ルアミノ酸での置換を含む。 安定性及び/又は反応性を増大させるために、この発明のペプチドを改変して 、天然の対立遺伝子変異から生じた蛋白質アレルゲンのアミノ酸配列に1つ以上 の多形を取り込ませることも出来る。更に、D−アミノ酸、非天然アミノ酸又は 非アミノ酸アナログを代用し又は付加してこの発明の範囲内の改変ペプチドを生 成することが出来る。更に、本発明のペプチドを、A.Sehonと共同研究者(Wie等 、前出)のポリエチレングリコール(PEG)法を用いて改変してPEGと結台 した蛋白質又はペプチドを生成することが出来る。更に、PEGを、この発明の 蛋白質又はペプチドの化学合成中に加えることが出来る。ペプチド又は蛋白質の 改変は又、還元/アルキル化(Methods of Protein Microcharacterization,J. E.Silver編、Humana Press,ニュージャージー、Clifton,155-194頁(1986)中のTarr) ;アクリル化(Tarr,前出);適当な キャリアーへの化学カップリング(Mishell及びShiigi編、Selected Methods in Cellular Immunology,カリフォルニア、San Francisco,WH Freeman,(1980);米国 特許第4,939,239号;又は温和なホルマリン処理(Marsh Internationa l Archives of Allergy and Applied Immunology,41:199-215(1971))をも含 むことが出来る。 この発明のペプチドの精製を容易にし且つ潜在的に溶解度を増大させるために 、レポーター基をペプチド主鎖に加えることが出来る。例えば、ポリヒスチジン をペプチドに加えてそのペプチドを固定化金属イオンアフィニティークロマトグ ラフィー(Hochuli,E.等、Bio/Technology,6:1321-1325(1988))によって 精製することが出来る。更に、所望であれば、レポーター基とペプチドのアミノ 酸配列との間に特異的なエンドプロテアーゼ開裂部位を導入して無関係の配列を 含まないペプチドの単離を容易にすることが出来る。個人を蛋白質抗原に対して 上首尾に脱感作するためには、官能基をペプチドに加えることにより又は疎水性 T細胞エピトープ、若しくはペプチド中の疎水性エピトープを含む領域、若しく はこの蛋白質若しくはペプチドの疎水性領域を含まないことによりペプチドの溶 解度を増大させることが必要であり得る。帯電したアミノ酸対(例えば、KK又 はRR)等の官能基は、ペプチドのアミノ若しくはカルボキシ末端に加えた場合 に特にペブチドの溶解度を増大さ せるのに有用である。ペプチドの溶解度を増大させるための改変例は、ペプチド LPI−16.1(SEQ ID NO:23)(図2)への改変を含み、かかる改変ペプ チドは、LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−16.3(SEQ ID NO: 32)、LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−16.5(SEQ ID NO: 34)、LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−16.7(SEQ ID NO: 36)、LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−16.10(SEQ ID N O:38)を含み、これらすべては図4に示す通りである。 ペプチド内のT細胞エピトープの適当な抗原プロセッシングを潜在的に援助す るために、標準的プロテアーゼ感受性部位を、組換えにより又は合成により、そ れぞれ少なくとも1つのT細胞エピトープを含む領域の間に作ることが出来る。 例えば、KK又はRR等の帯電アミノ酸対をペプチドの組換え体構築の間にペプ チド内の領域間に導入し又は合成により生成したペプチドのアミノ若しくはカル ボキシ末端に加えることが出来る。その結果生成したペプチドは、1つ以上のT 細胞エピトープを含むペプチドの部分を生成するようにカテプシン及び/又は他 のトリプシン様酵素開裂に感受性となり得る。更に、上記のように、かかる帯電 アミノ酸残基は、ペプチドの増大した溶解度を生じ得る。 この発明のペプチドをコードするDNAの位置指定突然変異導入法を用いて、 当分野で公知の方法によってペ プチドの構造を改変することが出来る。かかる方法は、数ある内で、縮重オリゴ ヌクレオチドを用いるPCR(Ho等、Gene,77:51-59(1989))又は突然変異遺 伝子の全合成(Hostomsky,Z.等、Biochem.Biophys,Res.Comm,161:1056-1063 (1989))を含み得る。細菌での発現を増大させるために、上述の方法を他の手 順と共に用いて、この発明の蛋白質若しくはペプチドをコードするDNA構築物 中の真核生物のコドンを大腸菌、酵母、哺乳動物細胞又は他の原核若しくは真核 宿主細胞において優先的に処理されるものに変えることが出来る。 本発明のペプチドは又、ライグラス花粉症を検出し診断するためにも有用であ り得る。例えば、これは、イン・ビトロで、ライグラス花粉又は他の交差反応性 の花粉例えばDacgI、PoapI及びPhlpIに対する感受性について評価すべき個人 から得た血液若しくは血液製剤を、LolpIの単離したペプチドと、血液中の成分 (例えば、抗体、T細胞、B細胞)とこのペプチドとの結合に適した条件下で合 わせ且つかかる結合が起きる程度を測定することによって行なうことが出来る。 本発明の蛋白質、ペプチド又は抗体が有用となるであろう他のアレルギー疾患の 診断方法には、放射アレルゲン吸着試験(RAST)、ペーパー放射免疫吸着試 験(PRIST)、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、放射免疫アッセ イ(RIA)、免疫放射分析アッセイ(IRMA)、発光免疫アッセイ(LIA )、ヒスタミン放出アッセイ及 びIgE免疫ブロットが含まれる。 個人における少なくとも1つの蛋白質アレルゲンに特異的なIgEの存在及び その蛋白質アレルゲンのT細胞エピトープに応答するそれらの個人のT細胞の能 力を、それらの個人に即時型過敏症試験及び遅延型過敏症試験を施すことによっ て測定することが出来る。これらの個人に、蛋白質アレルゲン若しくはその一部 分又は蛋白質アレルゲンの改変型若しくはその一部分(これらの各々はアレルゲ ンに特異的なIgEと結合する)を用いて即時型過敏症試験(例えば、Immunolo gy(1985)Roitt,I.M.,Male,D.K.(編),C.V.Mosby Co.,Gower Medical Pu blishing,ニューヨーク、London,19.2-19.18頁、22.1-22.10頁を参照)を施す。即時 型過敏症試験を施す前、施すと同時に、又は施した後に、同じ個人に遅延型過敏 症試験を施す。勿論、もし即時型過敏症試験を施してから遅延型過敏症試験を施 すならば、遅延型過敏症試験は、特異的な即時型過敏症反応を示した個人に行な うべきである。遅延型過敏症試験は、改変型の蛋白質アレルゲン若しくはその一 部分、組換えにより生成した蛋白質アレルゲン、又は蛋白質アレルゲンから誘導 したペプチドを利用し、これらの各々はヒトT細胞刺激活性を有するが、このア レルゲンに感受性の個人の集団の相当のパーセンテージ(例えば、少なくとも7 5%)においてこのアレルゲンに特異的なIgEに結合しない。特異的な即時型 過敏症反応及び特異的遅延型過敏症反応の両方を有する ことが見出された個人を、遅延型過敏症試験で用いたのと同じ改変型の蛋白質若 しくはその部分、組換えにより生成した蛋白質アレルゲン又はペプチドを含む治 療用組成物で治療することが出来る。 この発明の単離したペプチドは、LolpI感受性の個人(又はDacgI、PoapI及 びPhlpI等のライグラス花粉アレルゲンと交差反応性のアレルゲンに対してアレ ルギー性の個人)に対する治療養生法において投与した場合、その個人のLolpI ライグラス花粉アレルゲン(又はそのような交差反応性アレルゲン)に対するア レルギー応答を改変することが出来る。好ましくは、この発明のペプチドは、ア レルゲンに対する個人のB細胞応答、T細胞応答又はこれらの両方を改変するこ とが出来る。ここで用いる場合、ライグラス花粉アレルゲン又は交差反応性アレ ルゲンに感受性の個人のアレルギー応答の改変は、標準的臨床手順(例えば、Va rney等、British Medical Journal,302:265-269(1990)を参照されたい)によ り測定した場合のアレルゲンに対する非反応性又は症状の減少(ライグラス花粉 で誘導された喘息症状の減少を含む)として定義することが出来る。ここで言及 する場合、症状の減少は、個人がこの発明のペプチド若しくは蛋白質を用いる治 療養生法を完了した後のアレルゲンに対するその個人のアレルギー応答における 如何なる減少をも含むものとする。この減少は、主観的であってよく(即ち、患 者がアレルゲンの存在下において一層快適に 感じればよい)、又は症状の減少は、当分野で公知の及び上述した標準的皮膚試 験を用いて臨床的に測定することが出来る。 T細胞刺激活性を有し従って少なくとも1つのT細胞エピトープを含む本発明 のLolpIペプチドは、特に好ましい。エピトープに関しては、このエピトープは 、レセプター特に免疫グロブリン、組織適合性抗原及びT細胞レセプターによる 認識の基本要素又は最小単位となり、ここにエピトープはレセプター認識に必須 のアミノ酸を含む。これらのエピトープの配列を真似たアミノ酸配列及びLolpI に対するアレルギー応答を下方制御し若しくは減じることの出来るアミノ酸配列 も又用いることが出来る。T細胞エピトープは、アレルギーの臨床症状の原因で ある蛋白質アレルゲンに対する免疫応答の開始及び持続に関与すると考えられて いる。かかるT細胞エピトープは、抗原提示細胞の表面上の適当なHLA分子に 結合し且つ関連T細胞サブポピュレーションを刺激することによりヘルパーT細 胞のレベルで初期事象を引き起こすと考えられている。これらの事象は、T細胞 増殖、リンホカイン分泌、局所的炎症反応、その部位への更なる免疫細胞の補充 、及び抗体産生へと導くB細胞カスケードの活性化へと導く。これらの抗体の1 つのイソタイプであるIgEは、アレルギー症状の発達に基本的に重要であり、 その産生は、ヘルパーT細胞のレベルで、分泌されたリンホカインの性質により 、事象のカスケードの 初期に影響される。 ライグラス花粉感受性の患者又はDacgI、PoapI及びPhlpI等の免疫学的に交 差反応性の蛋白質アレルゲンに感受性の患者を、少なくとも1つのT細胞エピト ープを含み且つLolpI蛋白質アレルゲンから誘導される本発明の単離したLolpI ペプチドにさらすと、適当なT細胞サブポピュレーションを寛容化し又は無力化 して、それらがこの蛋白質アレルゲンに対して非反応性となり、そのようにさら しても免疫応答の刺激に関与しないようにすることが出来る。更に、少なくとも 1つのT細胞エピトープを含むこの発明のペプチド若しくはその部分の投与は、 天然のLolpI蛋白質アレルゲン若しくはその部分にさらした場合と比べてリンホ カイン分泌のプロフィルを改変することが出来る(例えば、IL−4の減少及び /又はIL−2の増加を生じ得る)。更に、この発明のかかるペプチドにさらす ことは、通常は天然のアレルゲンに対する応答に関与するT細胞サブポピュレー ションに影響を与えて、それらのT細胞が通常アレルゲンにさらされる部位(例 えば、鼻粘膜、皮膚及び肺)から離れてこの断片若しくは蛋白質アレルゲンの治 療投与の部位に向かうようにすることが出来る。このT細胞サブポピュレーショ ンの再分配は、普通アレルゲンにさらされる部位における通常の免疫応答を刺激 する個人の免疫系の能力を改善し又は減少させる効果を有することが出来、アレ ルギー症状の減少を生じる。 この発明の単離したLolpIペプチドを、LolpIアレルゲン又は免疫学的に関連 した蛋白質アレルゲン例えばDacgI、PoapI及びPhlpIに対するアレルギー反応 を診断し、治療し又は予防する方法において用いることが出来る。従って、本発 明は、単離したLolpIペプチド若しくはその部分を含むアレルギー診断において 有用な及び/又はアレルギー治療において有用な組成物を提供する。かかる組成 物は、典型的には、イン・ビボ投与を意図する場合には製薬上許容し得るキャリ アー又は希釈剤をも含む。この発明の治療用組成物は、合成により製造したLolp Iペプチドを含んでよい。 脱感作すべき個人への本発明の治療用組成物の投与は、公知技術を用いて行な うことが出来る。LolpIペプチド若しくはその部分を、例えば適当な希釈剤、キ ャリアー及び/又はアジュバントと共に個人に投与することが出来る。製薬上許 容し得る希釈剤は、塩溶液及び水性緩衝液を含む。製薬上許容し得るキャリアー は、ポリエチレングリコール(Wie等、(1981)Int.Arch.Allergy Appl.Immunol .,64:84-99)及びリポソーム(Strejan等、(1984)J.Neuroimmunol.,7:27) を含む。T細胞アネルギーを含む目的のためには、この治療用組成物を、好まし くは、非免疫原形態で投与する(即ち、それはアジュバントを含まない)。この 発明の治療用組成物を、ライグラス花粉感受性の個人又はライグラス花粉アレル ゲンと免疫学的に交差反応性のアレルゲン(即ち、 Dactylis glomerata又はSorghum halepensis等)に感受性の個人に投与する。こ の発明の治療用組成物は又、ライグラス花粉アレルゲン又は免疫学的に関連する 花粉アレルゲンに対する感受性を治療するための医薬の製造においても利用する ことが出来る。 脱感作すべき個人への本発明の治療用組成物の投与は、アレルゲンに対する個 人の感受性を減じる(即ち、アレルギー応答を減じる)のに有効な投与量及び期 間で、公知の手順を用いて行なうことが出来る。治療用組成物の有効量は、ライ グラス花粉に対する個人の感受性の程度、年齢、性別及びその個人の体重等の要 素並びにこの蛋白質若しくはその断片の個人における抗原応答を誘出する能力に よって変化する。 活性化合物(即ち、蛋白質又はその断片)を、注射(皮下、静脈注射等)、経 口投与、吸入、経皮適用又は直腸投与等の任意の便利な方法で投与することが出 来る。投与経路によっては、活性化合物を、該化合物を不活性化し得る酵素、酸 及び他の自然条件から保護する材料で被覆することが出来る。 例えば、投薬単位当り、好ましくは、約1μg〜3mg、一層好ましくは約2 0〜750μgの活性化合物(即ち、蛋白質若しくはその断片)を注射によって 投与することが出来る。投薬養生法は、最適治療応答を与えるように調整するこ とが出来る。例えば、幾つかの分割した投与量を毎日投与することが出来、或は 、投与量を治療状況の緊急性の示すところに比例させて減らすことが出来る。 非経口投与以外によりペプチドを投与するためには、蛋白質を、その不活性化 を阻止する物質で被覆するか又は該物質と同時投与するする必要があり得る。例 えば、ペプチド若しくはその部分を酵素阻害剤と同時投与し又はリポソームにて 同時投与することが出来る。酵素阻害剤は、膵臓トリプシン阻害剤、ジイソプロ ピルフルオロホスフェート(DEP)及びトラシロールを含む。リポソームは、 水中油中水CGFエマルジョン並びに従来のリポソーム(Strejan等、(1984) 、J.Neuroimmunol.,7:27)を含む。 活性化合物は又、非経口投与又は腹腔内投与すること も出来る。グリセロール、液体ポリエチレングリコール及びこれらの混合物並び に油中で分散を調製することも出来る。通常の貯蔵及び使用条件下で、これらの 調製物は、微生物の生育を阻止するための防腐剤を含んでよい。 注射に適した医薬組成物は、無菌水溶液(ペプチドが水溶性の場合)又は分散 及び、注射用無菌溶液若しくは分散をその場で調製するための無菌粉末を含む。 すべての場合において、イン・ビボ使用を意図した組成物は、無菌的でなければ ならず且つ容易に注射可能であるために必要な程度に流動性でなければならない 。それは、好ましくは、製造及び貯蔵条件下で安定であるべきであり、細菌及び カビ等の微生物の汚染作用に対して保護されるべきである。キャリアーは、例え ば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコー ル、及び液体ポリエチレングリコール等)、これらの適当な混合物及び植物油を 含む溶媒又は分散媒質であってよい。適当な流動性を、例えばレシチン等の被覆 の利用により、必要な粒子サイズの維持(分散の場合)により、及び界面活性剤 の利用によって維持することが出来る。微生物の作用の予防は、種々の抗菌剤及 び抗真菌剤例えばパラベン、クロロブタノール、フェノール、アスコルビン酸、 サーメロサル(thirmerosal)等によって達成することが出来る。多くの場合に 、組成物中に等張剤、例えば、糖類、ポリアルコール(マンニトール 及びソルビトール等)又は塩化ナトリウムを含むことは好ましい。組成物中に吸 収を遅延させる薬剤例えばアルミニウムモノステアレート及びセラチンを含有し て、注射可能な組成物の長期の吸収をもたらすことが出来る。 無菌の注射可能な溶液を、活性化合物(即ち、蛋白質又はペプチド)を、必要 な量で、上に列挙した成分の1つ又は組合せと共に、適当な溶媒に取り込ませ、 必要であればその後に濾過除菌することによって調製することが出来る。一般に 、分散を、基本的分散媒質及び上に列挙したものの内の必要な他の成分を含む無 菌のビヒクルに活性化合物を取り込ませることによって調製する。無菌の検出不 能な溶液の調製のための無菌粉末の場合には、好適な調製方法は、予め除菌濾過 した溶液から活性成分(即ち、蛋白質又はペプチド)の粉末及び任意の追加の所 望の成分を生成する真空乾燥及び凍結乾燥である。 この発明のペプチドを上記のように適当に保護する場合には、ペプチドを、例 えば不活性希釈剤又は同化可能な食べられるキャリアーと共に経口投与すること が出来る。このペプチド及び他の成分は又、固い又は柔らかいゼラチンカプセル に封入し、錠剤に圧縮し、或は個人の食事中に直接混合することも出来る。経口 の治療用投与のために、活性成分を慣用の賦形剤と配合して、摂取可能な錠剤、 口内錠剤、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、ウェハース等 の形態で用いるこ とが出来る。かかる組成物及び調製物は、少なくとも1重量%の活性化合物を含 むべきである。これらの組成物及び調製物のパーセンテージは、勿論、変えるこ とが出来、約5〜80重量%の投薬単位が便利であろう。かかる治療上有用な組 成物中の活性化合物の量は、適当な投薬量が得られるようなものである。本発明 による好適組成物及び調製物を、経口投薬単位が約10μg〜200mgの活性 化合物を含むように調製する。 錠剤、トローチ、ピル、カプセル等は又、次のものを含む;グラガカンス(gr agacanth)ガム、アカシア、コーン、澱粉若しくはゼラチン等の結合剤;ジカル シウムホスフェート等の賦形剤;コーンスターチ、ポテトスターチ、アルギン酸 等の分解剤;マグネシウムステアレート等の潤滑剤;及びショ糖、ラクトース若 しくはサッカリン等の甘昧剤又はペパーミント、冬緑油若しくはサクランボ薬味 等の薬味剤。投薬単位形態がカプセルである場合には、それは、上記の型の物質 に加えて液体キャリアーを含むことが出来る。被覆として或は投薬単位の物理的 形態を改変するために種々の他の物質が存在し得る。例えば、錠剤、ピル又はカ プセルは、セラック、糖類又はその両者で被覆することが出来る。シロップ又は エリキシルは、活性化合物、ショ糖(甘昧剤として)、メチル及びプロピルパラ ベン(防腐剤として)、染料及び薬味例えばサクランボ若しくはオレンジ香味料 を含むことが出来る。勿論、如何なる投薬単位形態の製造にお いて用いる如何なる物質も、製薬上純粋であり且つ用いる量において実質的に無 毒性であるべきである。更に、活性化合物を持続的放出用の調製物及び配合物中 に取り込ませることが出来る。 ここで用いる場合、「製薬上許容し得るキャリアー」は、任意の及びすべての 溶媒、分散媒質、被覆、抗菌剤及び抗真菌剤、等張剤及び吸収遅延剤等を含む。 製薬上活性な物質に対するかかる媒質及び薬剤の利用は、当分野において周知で ある。如何なる慣用の媒質若しくは薬剤でもそれが活性化合物と相容れない場合 を除いては、治療用組成物におけるその利用は企図される。補足の活性化合物も 又これらの組成物中に取り込ませてよい。 ライグラス花粉蛋白質LolpIから誘導したこの発明の種々の単離したペプチド を図2及び4(SEQ ID NO:3〜50)に示す。少なくとも2つの領域を含み、各 領域が少なくとも1つのLolpIのT細胞レセプターを含むペプチドも又、この発 明の範囲内にある。ここで用いる場合、領域は、図2及び4に示したこの発明の ペプチドのアミノ酸配列(SEQ ID NO:3〜50)又はかかるペプチドの一部分の アミノ酸配列を含んでよい。 本発明の単離したペプチドを得るために、LolpIを、実施例4で論じるように 、所望の長さの重複しないペプチド又は所望の長さの重複するペプチドに分割す る(それらは、組換えにより又は合成によって生成することが出来る)。少なく とも1つのT細胞エピトープを含むペ プチドは、T細胞増殖若しくはリンホカイン分泌等のT細胞応答を誘出すること が出来、及び/又はT細胞アネルギー(即ち、寛容化)を誘導することが出来る 。少なくとも1つのT細胞エピトープを含むペプチドを測定するために、単離し たペプチドを、例えばT細胞生物学の技術によって試験して、それらのペプチド がT細胞応答を誘出し又はT細胞アネルギーを誘導するかどうかを測定する。T 細胞応答を誘出し又はT細胞アネルギーを誘導することが見出されたペプチドを 、T細胞刺激活性を有すると定義する。 実施例4で論じるように、ヒトT細胞刺激活性を、LolpIアレルゲンに感受性 の個人(即ち、LolpIアレルゲンに対するIgE媒介免疫応答を有する個人)か ら得たT細胞をそのアレルゲンから誘導したペプチドと共に培養し、次いで、そ のペプチドに応答してT細胞増殖が起きるかどうかを測定することによって試験 することが出来る。T細胞増殖は、幾つかの方法例えばトリチウム化チミジンの 細胞への取り込みによって測定することが出来る。ペプチドに対するT細胞によ る応答についての刺激インデックスを、ペプチドに対する応答における最大カウ ント/分(CPM)を対照CPMで除したものとして計算することが出来る。バ ックグラウンドレベルの2倍以上の刺激インデックス(S.I.)を「陽性」と 見なす。陽性の結果を用いて、試験した患者のグループについての各ペプチドに 対する平均刺激インデックス を計算する。この発明の好適ペプチドは、少なくとも1つのT細胞エピトープを 含み且つ2.0以上の平均T細胞刺激インデックスを有する。試験したライグラ ス花粉感受性患者の有意の数(即ち、少なくとも試験した患者の10%)におい て2.0以上の平均T細胞刺激インデックスを有するペプチドは、治療剤として 有用であると考えられる。好適ペプチドは、少なくとも2.5の、一層好ましく は少なくとも3.0の、一層好ましくは少なくとも3.5の、更に好ましくは少 なくとも4.0の、更に好ましくは少なくとも5の、最も好ましくは少なくとも 約6の平均T細胞刺激インデックスを有する。例えば、図3に示したように、少 なくとも5の平均T細胞刺激インデックスを有するこの発明のペプチドは、LP I−2(SEQ ID NO:5)、LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−16.1(SEQ ID NO: 23)、LPI−17(SEQ ID NO:24)、LPI−19(SEQ ID NO:26)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22(SEq ID NO:29)及びLPI −23(SEQ ID NO:30)を含む。例えば、図3に示したように、少なくとも6 の平均T細胞刺激インデックスを有するこの発明のペプチドは、LPI−2(SE Q ID NO:5)、LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:2 2)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−20(SEQ ID NO:27) 、LPI−22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30)を含む。 更に、好適ペプチドは、少なくとも約100の、一層好ましくは少なくとも約 200の、最も好ましくは少なくとも約300のポジティビティーインデックス (P.I.)を有する。ペプチドについてのポジティビティーインデックスは、 平均T細胞刺激インデックスに、ライグラス花粉に感受性の個人の集団(例えば 、好ましくは少なくとも15人、一層好ましくは少なくとも30人以上)におい て、少なくとも2.0のかかるペプチドに対するT細胞刺激インデックスを有す る個人のパーセントを乗じることによって定義する。従って、ポジティビティー インデックスは、ペプチドに対するT細胞応答の強さ(S.I.)とライグラス 花粉に感受性の個人の集団におけるペプチドに対するT細胞応答の頻度の両方を 表している。例えば、図3に示したように、LolpIペプチドLPI−15(SEQ ID NO:21)は、試験した個人のグループにおいて、12.2の平均S.I.と 11%の陽性応答を有し、134.2のポジティビティーインデックスを生じる 。少なくとも約100のポジティビティーインデックス及び少なくとも約4の平 均T細胞刺激インデックスを有するLolpIペプチドは、次のものを含む:LPI −2(SEQ ID NO:5)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−13(SEQ ID NO:19)、LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−18(SEQ ID N O:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22(SEQ ID NO:29) 及びLPI−23(SEQ ID NO:30)。 例えば、微細マッピング技術により正確なT細胞エピトープを決定するために 、T細胞生物学技術により測定した場合にT細胞刺激活性を有しそれ故少なくと も1つのT細胞エピトープを含むペプチドを、そのペプチドのアミノ若しくはカ ルボキシ末端のアミノ酸残基の付加若しくは欠失により改変し、試験をしてその 改変ペプチドに対するT細胞反応性の変化を測定する。もし天然蛋白質配列にお ける重複領域を共有する2つ以上のペプチドがT細胞生物学技術により測定した 場合にヒトT細胞刺激活性を有することが見出されたならば、かかるペプチドの 全部若しくは一部分を含む更なるペプチドを生成することが出来且つこれらの更 なるペプチドを同様の手順によって試験することが出来る。この技術に従ってペ プチドを選択し及び組換え若しくは合成により生成する。微細マップペプチドの 例は、次の通りである:ペプチドLPI−18(SEQ ID NO:25)(図2)の改 変版は、ペプチドLPI−18.5(SEQ ID NO:39)、LPI−18.6(SE Q ID NO:40)、LPI−18.7(SEQ ID NO:41)、LPI−18.8(SE Q ID NO:42)を含む(これらすべては図4に示してある);ペプチドLPI− 20(SEQ ID NO:27)(図2)の改変 版は、ペプチドLPI−20.2(SEQ ID NO:43)、LPI−20.3(SEQ ID NO:44)、LPI−20.4(SEQ ID NO:45)、LPI−20.5(SEQ ID NO:46)及びLPI−20.6(SEQ ID NO:47)を含む(これらすべては 図4に示してある);ペプチドLPI−23(SEQ ID NO:30)(図2)の改変 版は、ペプチドLPI−23.1(SEQ ID NO:48)、LPI−23.2(SEQ ID NO:49)及びLPI−23.4(SEQ ID NO:50)を含む(これらすべては 図4に示してある)。 ペプチドを、そのペプチドに対するT細胞応答の強さ(例えば、刺激インデッ クス)、ライグラス花粉に感受性の個人の集団におけるこのペプチドに対するT 細胞応答の頻度、及びこのペプチドの初めに論じたような他種の草からの他のア レルゲンとの潜在的交差反応性を含む種々の要素に基づいて診断又は治療用途の ために選択する。これらの選択したペプチドの物理的及び化学的特性(例えば、 溶解度、安定性)を試験して、それらのペプチドが治療用組成物において用いる のに適しているかどうか又はそれらのペプチドがここに記載したような改変を必 要とするかどうかを決定する。選択したペプチド又は選択した改変ペプチドのヒ トT細胞を刺激する(例えば、増殖、リンホカイン分泌を誘導する)能力を測定 する。 この発明の最も好ましいT細胞エピトープ含有ペプチ ドは、アレルギーの個人の免疫グロブリンE(IgE)に結合しないか又はこの ペプチドが由来した蛋白質アレルゲンよりも実質的に低い程度(例えば、少なく とも100倍少なく、一層好ましくは少なくとも1000倍少ない程度)でしか IgEと結合しない。標準的な免疫療法における主要な合併症は、アナフィラキ シー等のIgE媒介による応答である。免疫グロブリンEは、抗原のマスト細胞 又は好塩基球上のIgEへの結合及び架橋並びにその結果のメディエーター(例 えば、ヒスタミン、セロトニン、エオシン好性白血球の走化性因子)の放出によ り生じるアナフィラキシー反応のメディエーターである。LolpIに感受性の個人 の集団の相当のパーセンテージにおけるアナフィラキシーは、免疫療法において 、LolpIアレルゲンに感受性の個人の集団の相当なパーセンテージ(例えば、少 なくとも約75%)においてIgEと結合せず、又はもしこれらのペプチドがI gEと結合するとしてもかかる結合がマスト細胞若しくは好塩基球からのメディ エーターの放出を生じないようなペプチドの使用によって回避することが出来る 。アナフィラキシーの危険は、減じたIgE結合を有するペプチドの免疫療法に おける使用によって減らすことが可能である。更に、最小IgE刺激活性を有す るペプチドは、治療効果に対して望ましい。最小IgE刺激活性とは、天然のLo lpI蛋白質アレルゲンにより刺激されたIgE産生の量より少ないIgE産生の ことをいう。同様に、 IL−4産生を比較することが出来、IL−4産生の減少は減少したIgE刺激 活性をを示す。 この発明の好適T細胞エピトープ含有ペプチドは、ライグラス花粉感受性の個 人又はライグラス花粉アレルゲンと免疫学的に関連するアレルゲン(例えば、Da cgI、PoapI及びPhlpI)に感受性の個人に、治療養生法において投与すると、 その個人のそのアレルゲンに対するアレルギー応答を改変することが出来る。特 に、LolpIの少なくとも1つのT細胞エピトープ又はLolpIから導いた少なくと も2つの領域(各々は少なくとも1つのT細胞エピトープを含む)を含むこの発 明のかかる好適LolpIペプチドは、ライグラス花粉に感受性の個人に投与した場 合に、その個人のそのアレルゲンに対するT細胞応答を改変することが出来、そ れ故、それらは、草に対する感受性を扱う場合に治療剤として有用である。 この発明の好適な単離したLolpIペプチド若しくはその部分は、LolpIの少な くとも1つのT細胞エピトープを含み、従って、このペプチドは、少なくとも約 7アミノ酸残基を含む。治療効果の目的のためには、この発明の好適な治療用組 成物は、好ましくは、少なくとも2つのLolpIのT細胞エピトープを含み、従っ て、このペプチドは、少なくとも約8アミノ酸残基を、好ましくは少なくとも1 5アミノ酸残基を含む。更に、この発明の好適な単離したペプチドを含む治療用 組成物は、ライグラス花粉に感受性の個人に対する組成物投与の治療養生法 がその蛋白質アレルゲン対して寛容であるその個人のT細胞を生じるように、完 全な蛋白質アレルゲンのT細胞エピトープの十分なパーセンテージを含む。約4 5アミノ酸残基長まで(最も好ましくは約30アミノ酸残基長まで)を含む、合 成により生成したこの発明のペプチドは、長さが増大するとペプチド合成が困難 となり得るので特に望ましい。 T細胞刺激特性を示し、それ故、有用な治療剤であり且つ/又は寛容化ペプチ ドの開発における中間体であると考えられるLolpI蛋白質アレルゲンから誘導さ れるペプチドは、次のペプチドの全部又は一部を含む:LPI−1(SEQ ID NO: 3)、LPI−1.1(SEQ ID NO:4)、LPI−2(SEQ ID NO:5)、LPI −3(SEQ ID NO:6)、LPI−4(SEQ ID NO:7)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI−5(SEQ ID NO:9)、LPI−6(SEQ ID NO:10)、LP I−7(SEQ ID NO:11)、LPI−8(SEQ ID NO:12)、LPI−9(SEQ ID NO:13)、LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:1 5)、LPI−12(SEQ ID NO:l7)、LPI−13(SEQ ID NO:19)、L PI−14(SEQ ID NO:20)、LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−1 6(SEQ ID NO:22)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−17( SEQ ID NO:24)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−19(SEQ ID N O:26)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−21(SEQ ID NO:28)、LPI− 22(SEQ ID NO:29)、LPI−23(SEQ ID NO:30)(図2)(ここに、 このペプチドの部分は、好ましくは、図3に示したように、それが由来した対応 するペプチドの平均T細胞刺激インデックス以上の平均T細胞刺激インデックス を有する)。更に一層好ましくは、LolpI蛋白質アレルゲンに由来するペプチド は、次のペプチドの全部又は一部を含む:LPI−1.1(SEQ ID NO:4)、L PI−2(SEQ ID NO:5)、LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4(SEQ I D NO:7)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI−8(SEQ ID NO:12) 、LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI −13(SEQ ID NO:19)、LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16 (SEQ ID NO:22)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−18(SE Q ID NO:25)、LPI−19(SEQ ID NO:26)、LPI−20(SEQ ID NO: 27)、LPI−22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30) (図2に表示)。更に、LolpIに由来する更に一層好ましいペプチドは、次のペ プチドを含む:LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8) 、LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI −15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−1 8(SE Q ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22(SEQ ID NO: 29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30)(すべて図2に表示)。T細胞刺激 活性を有すると考えられる更なる公的なペプチドは、次のペプチドを含む:LP I−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−16.3(SEQ ID NO:32)、LP I−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−16.5(SEQ ID NO:34)、LP I−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−16.7(SEQ ID NO:36)、LP I−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−16.10(SEQ ID NO:38)、L PI−18.5(SEQ ID NO:39)、LPI−18.6(SEQ ID NO:40)、L PI−18.7(SEQ ID NO:41)、LPI−18.8(SEQ ID NO:42)、L PI−20.2(SEQ ID NO:43)、LPI−20.3(SEQ ID NO:44)、L PI−20.4(SEQ ID NO:45)、LPI−20.5(SEQ ID NO:46)、L PI−20.6(SEQ ID NO:47)、LPI−23.1(SEQ ID NO:48)、L PI−23.2(SEQ ID NO:49)及びLPI−23.4(SEQ ID NO:50)。 本発明の一具体例は、蛋白質アレルゲンの少なくとも1つのT細胞エピトープ を含み且つ式Xn−Y−Zmを有するLolpIのペプチド若しくはその部分を特徴と する。この式により、Yは、LPI−1(SEQ ID NO:3)、LPI−1.1(SE Q ID NO:4)、LPI−2(SEQ ID NO;5)、LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4(SEQ ID NO;7)、LP I−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI−5(SEQ ID NO:9)、LPI−6(SEQ ID NO:10)、LPI−7(SEQ ID NO:11)、LPI−8(SEQ ID NO:12) 、LPI−9(SEQ ID NO:13)、LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI− 11(SEQ ID NO:15)、LPI−12(SEQ ID NO:17)、LPI−13(SE Q ID NO:19)、LPI−14(SEQ ID NO:20)、LPI−15(SEQ ID NO: 21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23 )、LPI−17(SEQ ID NO:24)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、LP I−19(SEQ ID NO:26)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−21 (SEQ ID NO:28)、LPI−22(SEQ ID NO:29)、LPI−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−16.3(SEQ ID NO:32)、LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−16.5(SEQ ID NO:34)、LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−16.7(SEQ ID NO:36)、LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−16.10(SEQ ID NO:38)、LPI−18.5(SEQ ID NO:39)、LPI−18.6(SEQ ID NO:40)、LPI−18.7(SEQ ID NO:41)、LPI−18.8(SEQ ID NO:42)、LPI−20.2(SEQ ID NO:43)、LPI −20.3(SEQ ID NO:44)、LPI−20.4(SEQ ID NO:45)、LPI −20.5(SEQ ID NO:46)、LPI−20.6(SEQ ID NO;47)、LPI −23.1(SEQ ID NO:48)、LPI−23.2(SEQ ID NO:49)及びLP I−23.4(SEQ ID NO:50)からなる群より選択するアミノ酸配列であり、 好ましくは、LPI−1.1(SEQ ID NO:4)、LPI−2(SEQ ID NO:5)、 LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4(SEQ ID NO:7)、LPI−4.1( SEQ ID NO:8)、LPI−8(SEQ ID NO:12)、LPI−10(SEQ ID NO:1 4)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−13(SEQ ID NO:19)、L PI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−1 6.1(SEQ ID NO:23)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−19( SEQ ID NO:26)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22(SEQ ID N O:29)、LPI−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.2(SEQ ID NO:3 1)、LPI−16.3(SEQ ID NO:32)、LPI−16.4(SEQ ID NO:3 3)、LPI−16.5(SEQ ID NO:34)、LPI−16.6(SEQ ID NO:3 5)、LPI−16.7(SEQ ID NO:36)、LPI−16.9(SEQ ID NO:3 7)、LPI−16.10(SEQ ID NO:38)、LPI−18.5(SEQ ID NO: 39)、LPI−18.6(SEQ ID NO:40)、LPI−18.7 (SEQ ID NO:41)、LPI−18.8(SEQ ID NO:42)、LPI−20.2 (SEQ ID NO:43)、LPI−20.3(SEQ ID NO:44)、LPI−20.4 (SEQ ID NO:45)、LPI−20.5(SEQ ID NO:46)、LPI−20.6 (SEQ ID NO:47)、LPI−23.1(SEQ ID NO:48)、LPI−23.2 (SEQ ID NO:49)及びLPI−23.4(SEQ ID NO:50)からなる群より選 択するアミノ酸配列であり、層好ましくは、LPI−3(SEQ ID NO:6)、LP I−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11 (SEQ ID NO:15)、LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SE Q ID NO:23)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO: 27)、LPI−22(SEQ ID NO:29)、LPI−23(SEQ ID NO:30) 、LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−16.3(SEQ ID NO:32) 、LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−16.5(SEQ ID NO:34) 、LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−16.7(SEQ ID NO:36) 、LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−16.10(SEQ ID NO:38 )、LPI−18.5(SEQ ID NO:39)、LPI−18.6(SEQ ID NO:40 )、LPI−18.7(SEQ ID NO:41)、LPI−18.8(SEQ ID NO:42 )、LPI−20.2(SEQ ID NO:43)、LPI −20.3(SEQ ID NO:44)、LPI−20.4(SEQ ID NO:45)、LPI −20.5(SEQ ID NO:46)、LPI−20.6(SEQ ID NO:47)、LPI −23.1(SEQ ID NO:48)、LPI−23.2(SEQ ID NO:49)及びLP I−23.4(SEQ ID NO:50)からなる群より選択するアミノ酸配列であり、 最も好ましくは、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−23(SEQ ID NO:30 )、LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−16.3(SEQ ID NO:32 )、LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−16.5(SEQ ID NO:34 )、LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−16.7(SEQ ID NO:36 )、LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−16.10(SEQ ID NO:3 8)、LPI−18.5(SEQ ID NO:39)、LPI−18.6(SEQ ID NO:4 0)、LPI−18.7(SEQ ID NO:41)、LPI−18.8(SEQ ID NO:4 2)、LPI−20.2(SEQ ID NO:43)、LPI−20.3(SEQ ID NO:4 4)、LPI−20.4(SEQ ID NO:45)、LPI−20.5(SEQ ID NO:4 6)、LPI−20.6(SEQ ID NO:47)、LPI−23.1(SEQ ID NO:4 8)、LPI−23.2(SEQ ID NO:49)及びLPI−23.4(SEQ ID NO: 50)からなる群より選択するアミノ酸配列である。更 に、Xnは、蛋白質アレルゲンのアミノ酸配列中でYのアミノ末端に隣接するア ミノ酸残基であり、Zmは、蛋白質アレルゲンのアミノ酸配列中でYのカルボキ シ末端に隣接するアミノ酸残基である。式中、nは0〜30であり、mは0〜3 0である。好ましくは、このペプチド若しくはその部分は、図3に示すように、 Yの平均T細胞刺激インデックス以上の平均T細胞刺激インデックスを有する。 好ましくは、Xのアミノ末端及びZのカルボキシ末端を構成するアミノ酸を帯電 アミノ酸即ちアルギニン(R)、リジン(K)、ヒスチジン(H)、グルタミン 酸(E)若しくはアスパラギン酸(D);反応性側鎖を有するアミノ酸例えばシ ステイン(C)、アスパラギン(N)若しくはグルタミン(Q);又は立体的に 小さい側鎖を有するアミノ酸例えばアラニン(A)若しくはグリシン(G)から 選択する。好ましくは、n及びmは0〜5であり、最も好ましくは、n+mは1 0より小さい。 本発明の他の具体例は、少なくとも2つの領域を含むペプチドを提供し、各領 域はLolpIの少なくとも1つのT細胞エピトープを含み、従って、各領域は少な くとも約7アミノ酸残基を含む。これらの少なくとも2つの領域を含むペプチド は、LolpIアレルゲンの100アミノ酸残基以上を含み得るが、好ましくは、少 なくとも約14、一層好ましくは少なくとも約20、最も好ましくは少なくとも 約30アミノ酸残基を含む。所望であれ ば、これらの領域のアミノ酸配列を生成してリンカーにより繋いで抗原提示細胞 によるプロセッシングに対する感受性を増すことが出来る。かかるリンカーは、 任意の非エピトープアミノ酸配列又は他の適当な結合剤若しくは接合剤であって よい。各々が少なくとも1つのT細胞エピトープを含む少なくとも2つの領域を 含む好適ペプチドを得るために、それらの領域を、アレルゲン中の領域の天然の 構成と同じ又は異なる構成で配置する。例えば、これらのT細胞エピトープを含 む領域を、隣接しない構成で配置することが出来、好ましくは、同じ蛋白質アレ ルゲンから導くことが出来る。隣接しないとは、T細胞エピトープを含む領域の 配置であって、それらの領域が由来した蛋白質アレルゲンの天然のアミノ酸配列 とは異なる配置として定義する。更に、T細胞エピトープを含む隣接しない領域 を、非順次的順序で配置することが出来る(例えば、アミノ酸がアミノ末端から カルボキシ末端まで配置されたT細胞エピトープを含む領域が由来した天然の蛋 白質アレルゲンのアミノ酸の順序とは異なる順序で)。この発明のペプチドは、 LolpIのT細胞エピトープの少なくとも15%、少なくとも30%、少なくとも 50%又は100%までを含むことが出来る。 個々のペプチド領域を生成し且つ試験して、どの領域がLolpIに特異的な免疫 グロブリンEと結合するのか及びかかる領域のどれがマスト細胞若しくは好塩基 球からのメディエーター(例えば、ヒスタミン)の放出を引き 起こすのかを決定することが出来る。免疫グロブリンEと結合すること及び試験 したアレルギー性血清の約10〜15%より多くにおいてマスト細胞若しくは好 塩基球からのメディエーターの放出を引き起こすことが見出されたペプチド領域 は、好ましくは、この発明の好適ペプチドを形成するために配置するペプチド領 域に含まない。 IgEに結合しない(データは示さない)好適ペプチド領域の例は、次のもの を含む:LPI−1(SEQ ID NO:3)、LPI−1.1(SEQ ID NO:4)、LP I−2(SEQ ID NO:5)、LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4(SEQ ID N O:7)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI−5(SEQ ID NO:9)、LP I−6(SEQ ID NO:10)、LPI−7(SEQ ID NO:11)、LPI−8(SEQ ID NO:12)、LPI−9(SEQ ID NO:13)、LPI−10(SEQ ID NO:14 )、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−12(SEQ ID NO:17)、LP I−13(SEQ ID NO:19)、LPI−14(SEQ ID NO:20)、LPI−15 (SEQ ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−16.1(S EQ ID NO:23)、LPI−17(SEQ ID NO:24)、LPI−18(SEQ ID NO :25)、LPI−19(SEQ ID NO:26)、LPI−20(SEQ ID NO:27) 、LPI−21(SEQ ID NO:28)、LPI−22(SEQ ID NO:29)、LPI − 23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−16 .3(SEQ ID NO:32)、LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−16 .5(SEQ ID NO:34)、LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−16 .7(SEQ ID NO:36)、LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−16 .10(SEQ ID NO:38)、LPI−18.5(SEQ ID NO:39)、LPI−1 8.6(SEQ ID NO:40)、LPI−18.7(SEQ ID NO:41)、LPI−1 8.8(SEQ ID NO:42)、LPI−20.2(SEQ ID NO:43)、LPI−2 0.3(SEQ ID NO:44)、LPI−20.4(SEQ ID NO:45)、LPI−2 0.5(SEQ ID NO:46)、LPI−20.6(SEQ ID NO:47)、LPI−2 3.1(SEQ ID NO:48)、LPI−23.2(SEQ ID NO:49)及びLPI− 23.4(SEQ ID NO:50)(かかる領域のアミノ酸配列は、図2又は4に示し てあり、又、該領域の部分は少なくとも1つのT細胞エピトープを含む)。 好適ペプチドは、上記の好適領域若しくはその一部分の2つ以上の種々の組合 せを含む。2つ以上の領域(各領域は、図2又は4に示したアミノ酸配列を有す る)の組合せを含む好適ペプチドは、次のものを含む: LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI −15(SEQ ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−18( SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22(SEQ ID N O:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)及びLPI−11(SEQ ID NO:15); LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−15(SE Q ID NO:21)及びLPI−16(SEQ ID NO:22); LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−15(SE Q ID NO:21)及びLPI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LP I−15(SEQ ID NO:21)及びLPI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LP I−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 18(SEQ ID NO:25)、LPI−20 (SEQ ID NO:27); LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LP I−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22(SE Q ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、 LPI−18(SEQ ID NO:25)及びLPI−20(SEQ ID NO:27); LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、 LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI− 22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びL PI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20 (SEQ ID NO:27)及びLPI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)及びLPI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)及びLPI −11(SEQ ID NO:15); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)及びLPI −4.1(SEQ ID NO:8); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 4.1(SEQ ID NO:8)及びLPI−22(SEQ ID NO:29); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 11(SEQ ID NO:15)及びLPI−4.1(SEQ ID NO:8); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO: 30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−11(SEQ ID NO:15 )、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)及びLPI−22(SEQ ID NO:29); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI-22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SE Q ID NO:30);並びに LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−16.1(SEQ ID NO:23)及びLPI−22(SEQ ID NO:29)。 上記の好適領域の2つ以上の種々の組合せを含む更なる好適ペプチドは、次を含 む: LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−18(SEQ ID NO:25) 、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.3(SEQ ID NO:32)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.5(SEQ ID NO:34)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−18(SEQ ID NO:25) 、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.7(SEQ ID NO:36)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30);並びに LPI−16.10(SEQ ID NO:38)、LPI−18(SEQ ID NO:25) 、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30)。 本発明の更に他の面において、各々少なくとも1つのLolpIのT細胞エピトー プを含む少なくとも2種のペプチドを含む組成物(例えば、少なくとも2種のペ プチドの物理的混合物)を提供する。かかる組成物は、更に、製薬上許容し得る 治療用途のための希釈剤のキャリアー又は試薬用途のための慣用の非医薬用賦形 剤を有する組成物の形態であってよい。治療用に用いる場合には、かかる組成物 の1種以上の有効量を、ライグラス花粉に感受性の個人に同時に又は順次に投与 することが出来る。 この発明の他の面においては、同時に又は順次に投与することの出来るLolpI ペプチドの組合せ物を提供する。かかる組合せ物は、1種のみのペプチドを又は 所望であれば2種以上のペプチドを含む治療用組成物を含んでよい。かかる組成 物は、好適組合せ物において同時に又は順次に用いることが出来る。 投与し又は同時に若しくは順次に用いることの出来るLolpIペプチドの好適組 成物及び好適組合せ物(図2に示したアミノ酸配列を有するペプチドを含む)は 、次の組合せ物を含む: LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−15(SE Q ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−18(SEQ ID NO :25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22 (SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)及びLPI−11(SEQ ID NO:15); LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−15(SE Q ID NO:21)及びLPI−16(SEQ ID NO:22); LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−15(SE Q ID NO:21)及びLPI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LP I−15(SEQ ID NO:21)及びLPI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LP I−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 18(SEQ ID NO:25)及びLPI−20(SEQ ID NO:27); LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LP I−15(SEQ ID NO: 21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−18(SEQ ID NO:25 )、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22(SEQ ID NO:29)及びL PI−23(SEQ ID NO:30); LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、 LPI−18(SEQ ID NO:25)及びLPI−20(SEQ ID NO:27); LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、 LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI− 22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)及びLPI−20(SEQ ID NO:27); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID N0:27)及びL PI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びL PI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20 (SEQ ID NO:27)、LPI−23(SEQ ID NO:30)及びLPI−16.1( SEQ ID NO:23); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)及びLPI −11(SEQ ID NO:15); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)及びLPI −4.1(SEQ ID NO:8); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 4.1(SEQ ID NO:8)及びLPI−22(SEQ ID NO:29); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 11(SEQ ID NO:15)及びLPI−4.1(SEQ ID NO:8); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 11(SEQ ID NO:15)、LPI−4.1(SEQ ID N0:8)及びLPI−22( SEQ ID NO: 29); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI-22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23 (SEQ ID NO:30);並びに LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−16.1(SEQ ID NO:23)及びLPI−22(SEQ ID NO:29)。 投与し又は同時に若しくは順次に用いることの出来るLolpIペプチドの更なる 好適組成物及び好適組合せ物(図2又は4に示したアミノ酸配列を有するペプチ ドを含む)は、次を含む: LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.3(SEQ ID NO:32)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI− 18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23( SEQ ID NO:30); LPI−16.5(SEQ ID NO:34)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.7(SEQ ID NO:36)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−2(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30);並びに LPI−16.10(SEQ ID NO:38)、LPI−18(SEQ ID NO:25) 、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30)。 上記の好適組成物の各々において、ペプチドLPI−16.1(SEQ ID NO:2 3)、LPI−18(SEQ ID N O:23)、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30 )は、次のように置き換えることが出来る:ペプチドLPI−16.1(SEQ ID NO:23)(図2)は、LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−16. 3(SEQ ID NO:32)、LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−16. 5(SEQ ID NO:34)、LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−16. 7(SEQ ID NO:36)、LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−16. 10(SEQ ID NO:38)で置き換えることが出来る(すべて図4に示してある) ;ペプチドLPI−18(SEQ ID NO:25)(図2)は、ペプチドLPI−18 .5(SEQ ID NO:39)、LPI−18.6(SEQ ID NO:40)、LPI−18 .7(SEQ ID NO:41)、LPI−18.8(SEQ ID NO:42)(すべて図4に 示してある)で置き換えることが出来る;ペプチドLPI−20(SEQ ID NO:2 7)は、ペプチドLPI−20.2(SEQ ID NO:43)、LPI−20.3(SE Q ID NO:44)、LPI−20.4(SEQ ID NO:45)、LPI−20.5(SE Q ID NO:46)及びLPI−20.6(SEQ ID NO:47)(すべて図4に示して ある)で置き換えることが出来る;ペプチドLPI−23(SEQ ID NO:30)は 、ペプチドLPI−23.1(SEQ ID NO:48)、LPI−23.2(SEQ ID NO: 49)及びLPI−23.4(SEQ ID NO:50)(すべて図4に 示してある)。 本発明を、更に、下記の非制限的図面及び実施例により説明する。 実施例 実施例1 LolpIをコードする核酸配列の単離及びクローニング 全mRNAをHerrin及びMichaels(前出)のフェノール法によって成熟ライグ ラス花粉から抽出した。2本鎖cDNAを1μgの全mRNAから市販のキット (cDNASYNTHESES SYSTEM PLUS KIT,メリーランド、Gaithersburg在、BRL)を用いて合 成した。フェノール抽出及びエタノール沈殿の後に、cDNAをT4DNAポリ メラーゼ(ウィスコンシン、Madison在、Promega)を用いて平滑化し、そしてエタノー ル沈殿したRafnar等(1991),J.Biol.Chem.,266:1229-1236;Frohman等(199 0),Proc.Natl.Acad.Sci.USA,85:8998-9002;及びRoux(1990),BioTech.,8 :48-57の方法によって改変アンカードPCR反応で用いるための自己アニールし たAT及びALオリゴヌクレオチドにライゲートした。オリゴヌクレオチドAT は、配列5'-GGGTCTAGAGGTACCGTCCGATCGATCATT-3'(SEQ ID NO:71)(Rafnar等 、前出)オリゴヌクレオチドALは、配列AATGATCGATGCT(SEQ ID NO:72)(R afnar等、前出)を有する。 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を、市販のキット (コネチカット、Norwalk在、Perkin Elmer Cetus)を用いて行なった。該キットによ り、dNTPを含む10μlの10×緩衝液を各1μgのプライマーAP、これ は配列5'-GGGTCTAGAGGTACCGTCCG-3'(SEQ ID NO:73)(Rafnar等、前出)を有 する、及びLpA−5、これは配列5'-CCCTGCAGATTATTTGAGATCTTGAG-3'(SEQ ID NO:74)を有する、cDNA(20μlのリンカー結合したcDNA反応混合 物の3〜5μl)、0.5μlのAmplitaqDNAポリメラーゼ及び100μlに するだけの蒸留水と混合した。 LpA−5のヌクレオチド1〜8(5'-CCCTGCAG)は、クローニング目的のた めに加えたPstI部位に対応する;残りのヌクレオチドは、図6に示したヌク レオチド483〜500に相補的な非コード鎖配列に対応する。 これらの試料を、プログラム可能なサーマルコントローラー(マサチューセッツ、Camb ridge在、MJ Research,Inc.)を用いて増幅した。増幅の最初の5ラウンドは 、94℃で1分間の変性、45℃で1.5分間のテンプレートへのプライマーの アニーリング、及び70℃で2分間の鎖延長からなった。増幅の最後の20ラウ ンドは、上記の変性、55℃で1.5分間のアニーリング及び上記の延長からな った。次いで、この最初の増幅の5パーセント(5μl)を第2の増幅において 用いた。該増幅により、dNTPを含む10μlの10×緩衝液を、各1 μgのプライマーAP及びプライマーLpAー3、これは配列5'-CCCTGCAGTCATG CTCACTTGGCCGAGT-3'(SEQ ID NO:75)を有する、0.5μlAmplitaqDNAポ リメラーゼ及び100μlにするだけの蒸留水と混合した。第2のPCR反応を ここに記載のようにして行なった。LpA−3のヌクレオチド1〜8(5'-CCCTG CAG-3')は、クローニング目的のために加えたPstI部位に対応する;ヌクレ オチド9〜12(5'-TCA-3’)は、新たな停止コドンのための相補的配列に対応 し、残りのヌクレオチドは、図1に示すLolpIの完全長クローンのヌクレオチド 793〜810に相補的な非コード鎖に対応し、それは、LolpIの翻訳される配 列(図1)、天然の停止コドン及び3’非翻訳配列を含む。 増幅したDNAを順次的なクロロホルム、フェノール及びクロロホルム抽出と その後の−20℃での0.5容の7.5酢酸アンモニウム及び1.5容のイソプ ロパノールを用いる沈殿によって回収した。沈殿及び70%エタノールでの洗浄 の後に、DNAを15μlの反応液中でXbaIとPstIで同時に消化し、調 製用の3%GTG NuSieve低融点ゲル(メイン、Rockport在、FMC)中で電気泳 動した。適当なサイズのDNAバンドをEtBr染色で可視化し、切り出して、 市販の配列決定用キット(シーケナーゼキット、オハイオ、Cleveland在、U.S.B iochemicals)を用いるジデオキシチェーンターミネーション法(Sanger等、(1 977),Proc.Natl.Acad.Sci USA, 74:5463-5476)による配列決定のために適当に消化したM13mp18中にライ ゲートした。 M13順方向及び逆方向プライマー(マサチューセッツ、Beverly在、N.E.BioLabs)及 び内部配列決定用プライマーLpA−13、LpA−12、LpA−9、LpA −2、LpA−7、LpA−10及びLpA−IAを用いて、両鎖を配列決定し た。LpA−13は、配列5'-GAGTACGGCGACAAGTGGC-3'(SEQ ID NO:76)を有 し、これは図1に示したヌクレオチド121〜139に対応する。LpA−12 は、配列5'-TTCGAGATCAAGTGCACC-3'(SEQ ID NO:77)を有し、これは図1に示 したヌクレオチド310〜318に対応する。LpA−9は、配列5'-GTGACAGCC TCGCCGG-3'(SEQ ID NO:78)を有し、これは図1に示したヌクレオチド335 〜350に相補的な非コード鎖配列に対応する。LpA−2は、配列5'-GGGAATT CCATGGCGAAGAAGGGC-3'(SEQ ID NO:79)を有する。LpA2のヌクレオチド1 〜7(5'-GGGATT-3')は、クローニング目的のために加えたEcoRI制限部位 の部分に対応する;LpA−2の残りの配列は、図1のヌクレオチド425〜4 41に対応する。LpA−7は5'-GTGCCGTCCGGGTACT-3'(SEQ ID NO:80)を有 し、図1のヌクレオチド503〜518に相補的な非コード鎖配列に対応する。 LpA−10は、配列5'-CCGTCGACGTACTTCA-3'(SEQ ID NO:81)を有し、これ は図1のヌクレオチド575〜590に相補的な非コード鎖配 列に対応する。LpA−IAは、配列5'-GGAGTCGTGGGGAGCAGTC-3'(SEQ ID NO: 82)を有し、これは図1のヌクレオチド654〜672に対応する。 幾つかの独立のPCR反応からの複数のクローンを配列決定した。LolpIの代 表的クローンであるクローン26jのヌクレオチド(SEQ ID NO:1)及び演繹し たアミノ酸配列(SEQ ID NO:2)を図1に示す。図1に示したように、LolpI をコードする核酸配列は、ヌクレオチド16〜18のATG開始コドンで始まり ヌクレオチド805〜807の停止コドンで終了するオープンリーディングフレ ームを有する。翻訳された蛋白質は、263アミノ酸の演繹されたアミノ酸配列 及び予想された分子量28.4kD及びpI5.55を有する。開始メチオニン は、アミノ酸配列決定(Cottam等、(1986),Biochem.J.,234:305-310)によ り規定されたように、番号付けしたアミノ酸−23であり、成熟蛋白質のNH2 末端に対応する+1に番号付けされたアミノ酸を伴う。アミノ酸−23から−1 (図1)は、リーダー配列に対応し、これが開裂されて成熟蛋白質を生成する; 従って、成熟蛋白質は240アミノ酸からなり、予想される分子量26.1kD 及びpI5.38を有する。単一の潜在的N結合グリコシル化部位がアミノ酸9 にある。 クローン26jのアミノ酸1〜30(図1)は、LolpIのNH2末端の公表さ れた配列(Cottam等、前出)と正確に対応する。クローン26jのアミノ酸21 3〜 240(図1)は、LolpIの公表された内部アミノ酸配列(Esch及びK1apper(1 989),Mol.Immunol.,26:557-561)と正確に対応する。 実施例2 LolpIにおける多形の同定 LolpIをコードするヌクレオチド配列における多くの多形が、種々のLolpIク ローンの増幅及び配列決定中に発見された。これらの多形の幾つかは、クローン 26jと比べてアミノ酸変化を引き起こすが、他はアミノ酸変化を引き起こさな いサイレントの多形である。LolpIをコードする配列中に見出された多形を表1 にまとめる。ヌクレオチド塩基の番号は、図1に示したクローン26jの配列の ものである。 すべての確認されたヌクレオチド多形(2つの独立の PCR反応によるクローンの配列分析において認められた多形)を、クローン2 6j(図1)(SEQ ID NO:1)の配列と比較して示す。各コドントリプレット中 の多形の残基に番号を付けてある。生産性のアミノ酸変化も示されているが、殆 どのヌクレオチド多形はサイレントでありアミノ酸変化を生じない。28の潜在 的多形だけが単一PCR反応からのクローンにおいて認められた。これらの28 の潜在的多形の内の17は、サイレント突然変異であり、アミノ酸多形を生じな い;残りの11の潜在的多形の部位は、次のアミノ酸変化を、特に、生じる:T11 →M、A49→V、R67→S、K79→R、V90→I、Q133→R、I162→T、V173 →E、I187→T、V223→F及びK232→R。このアミノ酸223における潜 在的多形(V223→F)は、以前に報告されている(Perez等、前出)。 実施例3 精製した組換え及び天然LolpIに対するヒトIgEの反応性 LolpI及びLolpIXをコードするクローン化DNAを大腸菌で発現させ、Ni キレートアフィニティーカラムにて精製した。これらのイソ型及び天然の草蛋白 質をアフィニティー精製し、識別するためにモノクローナル抗体も利用した。組 換えLolpIを、mAb及びヒトIgE反応性研究において生化学的に精製した天 然LolpI及びLolpIXと比較した(データは示さない)。ヒトIgE の組換え及び天然型に対する反応性は、直接結合ELISAにより測定した場合 には等しかった。競争アッセイにおいて、天然のLolpI及びLolpIX蛋白質は、 Lolp可溶性花粉抽出物(SPE)に対するIgE結合を完全に阻止することが出 来たが、LolpI及びLolpIXの組換え型は抽出物へのIgE結合を部分的にしか 阻止し得なかった。しかしながら、組換えLolpI及びLolpIXは、やはり、これ らの競争アッセイにおいて活性であった。これらのアッセイを、次いで、ウエス タンブロット阻止研究に拡張した;両方法は、グループI及びグループIXがLo lium perenne草花粉の主要アレルゲン蛋白質の1つを構成するという以前の発見 を確実にした。更に、LolpI及びLolpIXの天然及び組換えアレルゲンは、草ア レルギー患者のIgEの他の草の種の可溶性花粉抽出物(Dacg、Phlp及びPoap) への結合の阻止を示した。LolpI及びLolpIX蛋白質が上首尾にIgE結合につ いてこれらの他の草と競争する程度は、種間の相同性の階層を意味する。これら の研究は、温帯性の草アレルゲン間で共有されるIgEエピトープの発見を確実 にし且つ拡張する。 前記の実施例について用いた手順は、次のものであった:アレルゲンの抽出及び脱色 脱脂したLolpI花粉を、50mMリン酸緩衝液、15mM NaCl(pH7 .2)及びプロテアーゼ阻害剤 (PMSF、ロイペプチン、SPTI及びペプスタチン)にて一晩4℃で2回抽 出した。次いで、抽出物を、DE−52(Whatman)を用いて、50mMリン酸 緩衝液、0.3M NaCl(pH7.2)にてバッチ吸着により脱色した。LolpIアレルゲンの生化学的精製 脱色したLolpI抽出物を、NH4OHの添加によりH2O(pH8.0)中に透 析した。この物質をDE−52カラムに載せて、1mM、4.5mM及び7.5 mMのNaH2PO4で段階的に溶出させた。大部分のグループIアレルゲンは、 4.5mM NaH2PO4にて溶出された。グループIの更なる分離を、このD E−52富化画分をA(26/60)superdex 75カラム(Pharmacia)をランさ せることによって達成した。LolpIXアレルゲンのイムノアフィニティー精製 1B9腹水を50%(NH42SO4により沈殿させ、その後、Q−セファロ ース(Pharmacia)にて精製した。精製した1B9、抗LolpIX抗体を、次いで 、アフィゲル−10(Biorad)に、製造者の指示に従って結合した。脱色した花 粉抽出物又はDE−52富化物質の何れかを1B9アフィゲンカラム中を一晩4 ℃で循環させた。カラムを、PBS、PBS+0.5M M aClで洗い、次 いで、0.1Mグリシン(pH2.7)で溶出させた。溶出したLolpIX画分を 、IMトリス塩基(pH11)で中和した。組換えLolpIの発現及び精製 成熟蛋白質の最初のアミノ酸から停止コドンまでをコードするLolpIcDNA を、6ヒスチジンをコードするリーダーを含むpET11dΔHR中にライゲー トした。このHIS6を、ニッケル−NTAアガロースカラム(Qiagen)での精 製に利用した。rLolpIを大腸菌にて発現させた。SDS−PAGE、エレクトロブロッティング及びイムノブロッティング 電気泳動を、12.5%ポリアクリルアミドゲルを用いて行なった。これらの 試料を、還元条件下でランさせた(40mAの一定の電流にて4時間)。電気泳 動の後に、蛋白質をニトロセルロース膜にトランスファーした(1.5Aで1. 5時間)。ブロットを1%の墨汁で染色し、次いで、ツイーン溶液(2mM ト リス−HCl(pH7.5)、0.71M NaCl及び0.05%ツイーン) 中の1%脱脂ミルク、1%FCSで1時間ブロックした。ヒト血漿試料を、イン キュベーシヨンの前に、ブランクのニトロセルロースで1.5時間予備吸着した 。ブロット切片を、1%ミルク/ツイーン溶液にて希釈した第1抗体と共に一晩 室温(RT)でインキュベートした。これらのブロット切片を3回洗い、適当な ビオチン化第2AB(1:2500)中で2時間RTでインキュベートした。こ れらのブロット切片を3回洗い、最後に125I−ストレプトアビジンと共に1時 間RTで インキュベートした。これらの切片を多数回洗って未結合の標識を除去し、フィ ルムに露出した。オートラジオグラフィーを−80℃で行なった。直接、競争及び枯渇ELISA ミクロ滴定プレートを、ウェル当たり100μLで、PBS中の2.5〜10 .0pg/mLの被覆抗原(グラル可溶性花粉抽出物(SPE)、LolpI、Lolp IX、LolpIX、組換えLolpI、及び/又は組換えLolpIX)で被覆し、4℃で 一晩インキュベートした。これらのプレートを、各工程の間に、PBS−T(リ ン酸緩衝塩溶液0.05%ツイーン20)で3回洗った。未結合の抗原を除去し 、プレートを300μL/ウェルの1MG/ML PVP(0.5%ゼラチンP BS中)で室温(RT)で1時間ブロックした。すべてのその後の試薬を、直接 ELISA用に100μL/ウェルで加え、逐次希釈したヒト血漿を二連のウェ ルに加えて一晩4℃でインキュートした。この後に、ビオチン化ヤギ抗ヒトIg E(1:1000)により室温で1時間及びその後にストレプトアビジン−HR PO(1:10,000)でRTにて1時間処理した。TMB基質及びH22を 新しく混合して加え;2〜5分間発色させた。IMリン酸の添加により反応を停 止させた。これらのプレートを、ダイナテックプレートリーダーにて450NM で読み、二連のウェルの吸光度を平均した。 競争ELISA用に、ヒト血漿試料を等容の逐次希釈 した抗原と又はPBS−T(対照用)と混合した。これらの試料を一晩4℃でイ ンキュベートした後に、ミクロ滴定プレートに加え、上述のようにELISAの 残りの工程を行なった。 枯渇ELISA用に、ヒト血漿を抗原若しくはPBS被覆したウェルにて予備 インキュベートし、集め、そして新たに被覆したウェルにて再インキュベートし た。このELISAを、次いで、上で概説したように行なった。実施例4 LolpIを用いたヒトT細胞の研究 重複ペプチドの合成 ライグラスLolpI重複ペプチドを、標準的Fmoc/tBoc合成化学を用い て合成し、逆相HPLCにより精製した。図2は、これらの研究に用いたLolpI ペプチドを示す(SEQ ID NO:3〜30)。ペプチド名は一貫している。重複ペプチドを用いたIgE結合研究 図2に示した何れのペプチドも、固相ELISAアッセイで分析した際に、プ ールしたヒト血漿からのIgEの検出可能量と結合しなかった(データは示さな い)。この重複ペプチドを用いるELISAアッセイの手順は、実質的に、実施 例3で説明したものと同じである。ライグラス抗原ペプチドに対するT細胞応答 末梢血液単核細胞(PBMC)を、季節性の鼻炎の臨 床症状を示し且つ草に対するMAST及び/又は皮膚試験陽性の草アレルギー患 者からのヘパリン化血液60mlのリンパ球分離培地(LSM)遠心分離により 精製した。長期T細胞系統を、LolpI反応性T細胞を選択するために、完全培地 IRPMI−1640、2mM L−グルタミン、100U/mlペニシリン/ ストレプトマイシン、5×105M2−メルカプトエタノール及び10mM H EPES(5%の加熱インキュベートしたヒトAB血清を補足)のバルク培養中 の2×106PBL/mlの、25mg/mlの精製した天然LolpI(蛋白質ゲ ル上の単一バンドによる純度95%)での、加湿5%CO2インキュベーターに おける、37℃、6日間の刺激により樹立した。この誘発用抗原の量を、殆どの 草アレルギー患者からのT細胞の活性化に最適となるように決定した。生存可能 細胞をLSM遠心分離により精製して、5単位の組換えヒトIL−2/ml及び 5単位の組換えヒトIL−4/mlを補った完全培地にて細胞がもはやリンホカ インに応答せず「休止」したと考えられるまで最長で3週間培養した。次いで、 これらのT細胞の選択したペプチド、組換えLolpI(rLolpI)、精製した天然 LolpI、組換えLolpIX(rLolpIX)又はDerpI(rDerpI)に対して増殖す る能力を評価した。アッセイ用に、2×104の休止細胞を、2×104の自家エ プスタイン−バールウイルス(EBV)トランスフォームしたB細胞(後述のよ うにして調製)の存在下 で、2〜50mg/mlのrLolpI、精製した天然LolpI、rDerpI又はrLolp IXで、二連の96ウェル丸底プレート中の容積200mlの完全培地中で3日 間再刺激した。次いで、各ウェルに1mCiのトリチウム化チミジンを16〜2 0時間加えた。取り込まれたカウントをガラスフィルターマット上に集めて液体 シンチレーション計数用に処理した。rLolpI、精製した天然LolpI及び組換え LolpIX、並びに上記のようにして合成した幾つかの抗原性ペプチド(即ち、こ れらのアッセイにおいて免疫応答、特に、陽性T細胞応答を誘導するペプチド) を用いるアッセイにおいて変化する抗原量を測定した。これらの滴定を用いてT 細胞アッセイにおけるペプチド量を最適化した。各ペプチドの滴定における最大 応答を刺激インデックス(S.I.)として表現する。このS.I.は、ペプチ ドに対する応答において細胞により取り込まれたカウント/分(CPM)を培地 のみにおいて細胞により取り込まれたCPMで除したものである。バックグラウ ンドレベルの2倍以上のS.I.値を「陽性」と見なし、そのペプチドがT細胞 エピトープを含んでいることを示す。これらの陽性の結果を、試験した患者のグ ループについての各ペプチドに対する平均刺激インデックスの計算において利用 した。これらの結果(データは示さない)は、一人の患者がrLolpI及び精製し た天然LolpI並びにLolpIペプチドによく応答するが組換えDerpIには応答しな いことを示している。これ は、LolpIT細胞エピトープがこの特定のアレルギー患者からのT細胞により認 識されること及びrLolpIがかかるT細胞エピトープを含んでいることを示して いる。大部分の患者からのT細胞は又、rLolpIXとも反応し、これは、T細胞 を誘発するために用いた精製した天然LolpI調製物中のLolpIX抗原の存在を示 唆している。 上記の手順を、他の多くの患者に続けて行なった。個々の患者の結果は、もし その患者がLolpI蛋白質に対して2.0以上のS.I.で応答し且つLolpIから 誘導した少なくとも1種のペプチドに対して2.0以上のS.I.で応答したな らば、各ペプチドについての平均S.I.の計算において利用した。35人の患 者からの陽性実験の要約を図3に示す。35すべてのT細胞系統は、精製した天 然LolpI及びrLolpIに応答した。括弧に入れた数字は、その特定のペプチドに 応答する患者のパーセンテージを示している。棒は、各ペプチドに対するポジテ ィビティーインデックス(応答する患者の%に平均S.I.を乗じたもの)を表 している。抗原提示細胞としての利用のためのEBVトランスフォームしたB細胞の調製 自家EBVトランスフォームした細胞系統を、5×106のPBLを1mlの B−59/8キヌザル細胞系統(ATCC CRL1612、メリーランド、Rockvill e在、American Type Culture Collection)調整培地と共に、 1mg/mlのフォルボール12−ミリステート13−アセテート(PMA)の 存在下で、37℃で60分間、12×75mmポリプロピレン製丸底Falconスナ ップキャップチューブ(ニュージャージー、Lincoln Park在、Becton Dickinson Labware )中でインキュベートすることによって誘導した。次いで、これらの細胞を、5 %ヒトAB血清の代わりに10%熱不活性化したウシ胎児血清を補ったRPMI −1640培地にて1.25×106細胞/mlまで希釈し、200mlのアリ コートにて平底培養プレート中で可視的コロニーが検出されるまで培養した。次 いで、それらを一層大きいウェルに移した(細胞系統が樹立されるまで)。 当業者は、この説明した発明が特に説明したもの以外のものへ変形及び改変さ れ得ることを認めるであろう。この発明がそのような変形及び改変をすべて含む ことは理解されることである。この発明は又、この明細書中で個別に若しくはま とめて言及され若しくは示されたすべての工程、特徴、組成物及び化合物、並び に該工程若しくは特徴の任意の2つ以上のすべての組合せを含む。 実施例5 DacgI、PoapI及びPhlpIのクローニング及び発現A.DacgIのクローニング 標準的酸フェノール抽出手順(Sambrook等(1989)、Molecular Cloning:A L aboratory manual,第2版、Cold Spring Harbor Laboratoy Press,ニューヨーク、Co ld Spring Harbor)を用いて、Dactylis glomerataの花粉からRNAを得た。こ れ及び下記の他の花粉は、Greer Laboratories(ノースカロライナ、Lenoir)から購入し た。一本鎖及び二本鎖のcDNAを、全D.glomerataRNAから、BRLcDN A合成システム(メリーランド、Gaithersberg)を用いて調製し、標準的手順(Sambro ok等、(1989)前出)を用いて平滑末端化して、自己アニールしたオリゴヌクレ オチドAT(5'-GGGTCTAGAGGTACCGTCCGATCGATCATT-3')(SEQ ID NO:71)及び AL(5'-AATGATCGATGCT-3')(SEQ ID NO:72)(Rafnar等、(1991),J.Biol .Chem.,266:1229-1236)にライゲートした。 5’非翻訳配列、予想リーダー配列をコードするヌクレオチド配列及び成熟蛋 白質の第1の部分をコードするヌクレオチド配列を含むDacgIをコードする遺伝 子のアミノ部分を、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いてクローン化した。 オリゴヌクレオチドプライマーAP−2(5'-GGGTCTAGAGGTACCGTCC-3')(SEQ I D NO:83)及びLpA−7(5'-GTGCCGTCCGGGTACT-3')(SEQ ID NO:80)を第1の増幅において用いた。オリゴヌクレオチドプライマーAP −2及びLpA−9(5'-GTGACAGCCTCGCCGG-3')(SEQ ID NO:78)を、第1の 増幅の10%をテンプレートcDNAとして用いる第2の増幅において用いた。 GeneAmp DNA増幅キット(コネチカット、Norwalk在、Perkin Elmer)を用いて、MJ Research,Inc.(マサチューセッツ、Cambridge在)のプログラム可能なサーマルコント ローラーを用いて、PCRを行なった。試料を、94℃に1分間、54℃に1. 5分間及び70℃に1分間加熱することによる24サイクル増幅した。 その結果生成したPCR生成物をT4DNAポリメラーゼを用いて平滑末端化 し(Sambrook等(1989)前出)、制限エンドヌクレアーゼXbaIを用いて消化 した。別段の指示がない限り、すべてのエンドヌクレアーゼ及びポリメラーゼは 、New England BioLabs(マサチューセッツ、Beverly)から得た。約400塩基対のバン ドを低融点アガロースゲル(メリーランド、Rockland在、FMC)から単離し、適 当に消化したpUC19中にライゲートした。続いて、ジデオキシ配列決定法( Sanger等、(1977),Proc.Natl.Acad.Sci.USA,74:5460-5463)によって、クロ ーン22.2及び22.5がDacgIをコードする遺伝子のヌクレオチド配列を含 むことを確認した。 DacgIをコードする遺伝子の内部ヌクレオチド配列を含む600塩基対のcD NAを、プライマーDGI−3(5'-TTGGATCCTACGGCAAGCCGACCGGC-3')(SEQ ID NO: 84)及びLpA−10(5'-CCGTCGACGTACTTCA-3')(SEQ ID N0:81)を用い て増幅した。内部DacgI配列を含む300塩基対のcDNAを、プライマーDG I−4(5'-TTGGATCCATCCCGAAGGTGCCCCCGGG-3'(SEQ ID NO:85)ここに、14 位のGはAであってもよい)及びLpA−9(5'-GTGACAGCCTCGCCGG-3')(SEQ ID NO:78)を用いて増幅した。これらのcDNAを、94℃に45秒間、60 ℃に45秒間及び72℃に1分間加熱することによって34サイクル増幅した。 これらのPCR生成物をT4DNAポリメラーゼを用いて上記のように平滑末端 化し、BamHIで消化して、適当に消化したpUC19中にライゲートした。 クローン86.1(600塩基対)及び88.6(300塩基対)を配列決定し 、DacgIをコードする遺伝子の配列を含むことを見出した。 3’非翻訳領域を含むDacgIをコードする遺伝子のカルボキシ部分を、第1の PCRにおいてオリゴヌクレオチドプライマーAP(5'-GGGTCTAGAGGTACCGTCCG- 3')(SEQ ID NO:73)及びDGI−8(5'-AGGTGACCTTCCACGTCG-3')(SEQ ID NO:86)を用い、第2のPCRにおいてオリゴヌクレオチドプライマー(5'-T TGGATCCTGGCGCTGCTGGTGAAGTA-3')(SEQ ID NO:87)を用いてクローン化した 。94℃に1分間、60℃に40秒間及び74℃に1分間加熱することを25サ イクル行なって物質を増幅した。700塩基対のPCR生成物をBamH I及びAsp718(インディアナ、Indianapolis在、Boehringer Mannheim)で消化 し、単離して上記のように適当に消化したpUC19中にライゲートした。クロ ーン119.2、119.4、119.6、119.9及び119.12を単離 して配列決定し、DacgIをコードする遺伝子の配列を含むことを見出した。 成熟DacgI蛋白質をコードするcDNAクローンを、オリゴヌクレオチドプラ イマーDGI−7Eco(5'-TTGAATTCATCCCGAAGGTGCCCCCG-3'(SEQ ID NO:88 )ここに14位のGはAであってもよい)及びPhA-1.2(5'-TTGGTACCTCACTTGGAC TCGTAGCT-3')(SEQ ID NO:89)を用いるPCRによって得た。これらのcD NAを、94℃に1分間、54℃に1.5分間及び70℃に1分間加熱する24 サイクルにて増幅した。増幅したcDNAをEcoRI及びAsp718で消化 し、単離して適当に消化したpUC19中にライゲートした。これらのcDNA クローン106.5、106.6、106.9及び106.12をジデオキシ配 列決定法により、DacgI配列を含むものとして同定した。クローン106.5の ヌクレオチド(SEQ ID NO:51)及び演繹したアミノ酸配列(SEQ ID NO:52) を図5に示す。ヌクレオチド509〜515(アミノ酸171〜172をコード )は、クローン106.12の配列からのものである。クローン106.5の配 列は、この領域では解明されなかった。 クローン106.5からの挿入物を単離して適当に消 化した発現ベクターpET−11d(ウィスコンシン、Madison在、Novagen:Jameel等 (1990),J.Virol.,64:3963-3966)中にライゲートした。pET−11dベク ターは、ATG開始コドンの直ぐ3’側に6ヒスチジン(His6)をコードす る配列を含みその後にユニークなEcoRIエンドヌクレアーゼ制限部位を含む ように改変したものであった。ベクター中の第2のEcoRIエンドヌクレアー ゼ制限部位は(近接したClaI及びHindIIIエンドヌクレアーセ制限部 位と共に)、予めEcoRI及びHindIIIでの消化によって除去し、平滑 化し且つライゲートしておいた。 組換えクローンを用いて大腸菌BL21−DE3株をトランスフォームした。 培養を、A600が1.0になるまで成育させ、IPTGを終濃度1mMまで加え て更に2時間成育させた。細菌を遠心分離(7,930G、10分間)により回 収して90mlの6M グアニジンHCl、0.1M Na2HPO4(pH8. 0)中で1時間激しく震盪して溶菌させた。組換えDacgIを、この抽出物から、 Ni+2キレーティングカラム(Hochuli等(1987)J.Chromatog.,411:177-184;Ho chuli等(1988)Bio/Tech,6:1321-1325)にて精製した。B.PoapIのクローニング RNAを、Poa pratensisの花粉から単離し、二本鎖cDNAを調製し且つ上 記のA節で説明したように自己アニールしたオリゴヌクレオチドAT及びALを 加え た。PCR生成物を、オリゴヌクレオチドプライマーPhl-7(5'-CCGAATTCGTGGAG AAGGGGTCCAA-3')(SEQ ID NO:90)及びPoa-I(5'-TTAGGATCCTCACTTATCATAIG ACGTATC-3'(SEQ ID NO:91)ここに、13位のCはTでもよく、16位のAは Gでもよく、19位のAはGでもよく、23位のGはCでもよく、24位のAは Tでもよく、25位のCはT又はA又はGでもよく、28位のAはGでもよい) を用いて増幅した。すべてのPoapIクローンを、94℃に1分間、55℃に1分 間及び72℃に1分間加熱することを20サイクル行なうことによって増幅した 。この増殖した物質を最終的に72℃に5分間加熱した。PoapIをコードする遺 伝子のヌクレオチド配列の部分を含む3つのクローン11、15及び17を単離 した。クローン11、15及び17によりコードされるDacgI配列は、図6のア ミノ酸151〜240に対応する。 PoapIをコードする遺伝子の部分的ヌクレオチド配列を含むクローンを、オリ ゴヌクレオチドプライマーAP及びPoa-3(5'-TTGAATTCCTTGTCATTGCCCTTCTG-3' )(SEQ ID NO:92)を第1PCRで用い、AP及びPoa-4(5'-AAGAATTCCTTCTG CTTGATGTCCAC-3')(SEQ ID NO:93)を第2PCRで用いるPCRから誘導し た。他のクローンは、オリゴヌクレオチドプライマーAP及びPoa-6(5'-ATGAAT TCGAGTCGTGGGGAGCCGTC-3')(SEQ ID NO:94)を第1PCRで用い、AP及び Poa-7(5'-ATGAATTCGTCTGGAGGATCGACACC-3')(SEQ ID NO:95)を第2PCR で用いるPCRから誘導した。クローン58、59及び63は、プライマーAP 及びPoa-4を用いて、PCRから導いた。クローン91及び97は、プライマー AP及びPoa-7を用いてPCRから導いた。 更なるクローンを、オリゴヌクレオチドプライマーPoa-1及びPoa-5(5'-ATGAA TTCATCGCAAAGGTTCCCCCC-3')(SEQ ID NO:96)ここに、14位のAはG又はC 又はTであってもよい)を用いるPCRから導いた。これらのクローン113、 114及び115は、PoapIのアミノ酸1〜240をコードする遺伝子の部分に 対応する(図6参照)。クローン114のヌクレオチド(SEQ ID NO:53)及び 演繹したアミノ酸配列(SEQ ID NO:54)を図6に示す。図6のヌクレオチド9 3は、解明されておらず、G又はC又はT又はAであり得るが、文字「N」によ り表してある。図6のヌクレオチド94は決定的には解明されておらず、G又は C又はTであり得るがAではなく、文字「B」で表してある。ヌクレオチド93 を含むコドン(GGN)は、残基31のグリシンをコードする。ヌクレオチド9 4を含むコドン(BCC)は、アミノ酸32に、アラニン(GCC)、プロリン (CCC)又はセリン(TCC)をコードする。図6では、残基32のアミノ酸 を「X」で表している。 クローン11及び114からの挿入物を単離し、適当 に消化した発現ベクターpET−11d(ウィスコンシン、Madison在、Novagen:Jamee l等(1990)J.Virol.64:3963-3966)中にライゲートした。組換え蛋白質を、上 記のA節で説明したようにして発現させた。C.Phlp1のクローニング RNAを、Phleum pratenseの花粉から単離し、前記のA節で説明したように して、二本鎖cDNAを調製して自己アニールしたオリゴヌクレオチドAT及び ALを加えた。クローンを、オリゴヌクレオチドプライマーPhA1.1(5'-TTTGGAT CCTCACTTGGACTCGTAGCT-3')(SEQ ID NO:97)及びPhl-2(5'-TTGAATTCTCGCGAA GGTGCCCCCG-3'(SEQ ID NO:98)ここに、13位のGはAであってもよい)を 用いるPCRから導いた。これらのクローン20及び22は、Phlp1のアミノ酸 1〜240をコードする遺伝子の部分に対応する(図7参照)。クローン20の ヌクレオチド(SEQ ID NO:55)及び演繹したアミノ酸配列(SEQ ID NO:56) を図7に示す。 Phlp1をコードする遺伝子の部分的ヌクレオチド配列を含むクローンを、オリ ゴヌクレオチドプライマーPhl-7(5'-CCGAATTCGTGGAGAAGGGGTCCAA−3')(SEQ I D NO:90)及びPhlA1.1を用いて、PCRから導いた。クローン47〜52を、 このPCRから導いた。これらのクローンは、図7のアミノ酸151〜240を コードした。 クローン22及び51からの挿入物を単離して、適当 に消化した発現ベクターpET−11d(ウィスコンシン、Madison在、Novagen:Jamee l等(1990)J.Virol.64:3963-3966)中にライゲートした。組換え蛋白質を、上 記のA節で説明したようにして発現させた。 実施例6 Dacg1、Phlp1及びPoap1とLolp1との比較 Dacg1(図5)(SEQ ID NO:58)、Phlp1(図7)(SEQ ID NO:59)及びP oap1(図6)(SEQ ID NO:60)の配列を、Lolp1(SEQ ID NO:57)と比較し た。これらのグループ1アレルゲンのアミノ酸配列は、Lolp1と、それぞれ、9 5%(Dacg1)、91%(Phlp1)及び91%(Poap1)の同一性を有した。こ の比較を、図8に図式的に示す。Lolp1の完全な配列を標準的1文字コードで示 してある。Lolp1以外のグループ1アレルゲンについては、Lolp1配列との違い のみを示し、同一の場合はダッシュ(−)により示してある。潜在的アミノ酸多 形が、各配列中で検出されたヌクレオチド多形により予想された。かかる潜在的 多形を、その多形の部位に上付き及び下付き文字により示してある。 Lolp1のT細胞エピトープ含有ペプチド、ペプチド16.1(SEQ ID NO:23 )、18(SEQ ID NO:SEQ ID NO:25)、20(SEQ ID NO:27)及び23(SE Q ID NO:30)を実施例4において規定した(図3)。他のグループ1アレルゲ ンの配列は、これらの領域で非常に保存されている。グループ1アレルゲンは相 同である ので、LolpIの主要T細胞エピトープ含有ペプチドが関連する草における主要T 細胞エピトープ含有領域であることはありそうである。LolpIペプチドの配列と DacgI、Phlp1及びPoapI多形を含む相同なペプチドとの比較を図9に示す(SE Q ID NO:23、25、27、30、61〜70)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI //(C12P 21/02 C12R 1:19) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CN,CZ,FI,HU,JP,KP,KR ,KZ,LK,LV,MG,MN,MW,NO,NZ, PL,RO,RU,SD,SK,UA,UZ,VN (72)発明者 ルクマン,モハマド アメリカ合衆国 01720 マサチューセッ ツ,アクトン,キャリッジ ドライブ 13 (72)発明者 パワーズ,スティーブン パーマー アメリカ合衆国 02154 マサチューセッ ツ,ウォルサム,スターンズ ヒル ロー ド 2008

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.LolpIの単離したペプチド若しくは単離したその部分であって、該ペプチド 若しくはその部分は少なくとも1つのLolpIのT細胞エピトープを含み、該ペプ チドは、下記よりなる群から選択するアミノ酸配列を含む、上記のLolpIの単離 したペプチド若しくは単離したその部分: LPI−1.1(SEQ ID NO:4)、LPI−2(SEQ ID NO:5)、LPI−3( SEQ ID NO:6)、LPI−4(SEQ ID NO:7)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8 )、LPI−8(SEQ ID NO:12)、LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI −11(SEQ ID NO:15)、LPI−13(SEQ ID NO:19)、LPI−15( SEQ ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−19(SEQ ID NO:2 6)、LPI−22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30)( これらすべては、図2に示してある)。 2.LolpIの単離したペプチド若しくは単離したその部分であって、該ペプチド 若しくはその部分は少なくとも1つのLolpIのT細胞エピトープを含み、該ペプ チドは、下記よりなる群から選択するアミノ酸配列を有する、上記のLolpIの単 離したペプチド若しくは単離した その部分: LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−16.3(SEQ ID NO:32)、 LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−16.5(SEQ ID NO:34)、 LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−16.7(SEQ ID NO:36)、 LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−16.10(SEQ ID NO:38) 、LPI−18.5(SEQ ID NO:39)、LPI−18.6(SEQ ID NO:40) 、LPI−18.7(SEQ ID NO:41)、LPI−18.8(SEQ ID NO:42) 、LPI−20.2(SEQ ID NO:43)、LPI−20.3(SEQ ID NO:44) 、LPI−20.4(SEQ ID NO:45)、LPI−20.5(SEQ ID NO:46) 、LPI−20.6(SEQ ID NO:47)、LPI−23.1(SEQ ID NO:48) 、LPI−23.2(SEQ ID NO:49)及びLPI−23.4(SEQ ID NO:50 )(これらすべては、図4に示してある)。 3.請求項1に記載の単離したペプチド若しくはその部分であって、該ペプチド の部分が図3に示した対応するペプチドの平均T細胞刺激インデックスとほぼ等 しいかそれより大きい平均T細胞刺激インデックスを有する上記の単離したペプ チド若しくはその部分。 4.少なくとも2つのT細胞エピトープを含む、請求項1又は2の単離したペプ チド若しくはその部分。 5.T細胞非反応性を誘導し又は適当なT細胞サブポピ ュレーションのリンホカイン分泌プロフィルを改変する、請求項1又は2の単離 したペプチド若しくはその部分。 6.イネ科のアレルゲンに感受性の個人に投与した場合に、T細胞アネルギーを 誘導し又は適当なT細胞集団のリンホカイン分泌プロフィルを改変する、請求項 1又は2の単離したペプチド若しくはその部分。 7.少なくとも3.5の平均T細胞刺激インデックスを有する、請求項1又は2 の単離したペプチドの部分。 8.LolpIに感受性の個人の相当のパーセンテージにおいてLolpIに特異的な免 疫グロブリンEに結合しないか又は該免疫グロブリンEへの結合が起きてもかか る結合がLolpIに感受性の個人の相当のパーセンテージにおいてマスト細胞若し くは好塩基球からのメディエーターの放出を生じない、請求項1又は2の単離し たペプチド若しくはその部分。 9.精製した天然のLolpIが免疫グロブリンEに結合するよりも実質的に少ない 程度で免疫グロブリンEに結合する、請求項1又は2の単離したペプチド。 10.LolpIアレルゲンに感受性の個人に投与した場合に、その個人のライグラ ス花粉アレルゲンに対するアレルギー応答を改変する、請求項1又は2の単離し たペプチド若しくはその部分。 11.イネ科のアレルゲンに感受性の個人に投与した場合に、その個人の該アレ ルゲンに対するアレルギー応答 を改変する、請求項1又は2の単離したペプチド若しくはその部分。 12.前記の部分が少なくとも15のアミノ酸残基を含む、請求項1又は2の単 離したペプチドの部分。 13.請求項1又は2のペプチドの全部又は一部をコードする配列を有する単離 した核酸。 14.請求項1又は2のペプチドの全部又は一部をコードする核酸配列の機能的 同等物。 15.請求項1又は2のペプチドと反応性のT細胞と免疫学的に交差反応性であ る単離したペプチド。 16.LolpIの単離したペプチド若しくはその部分であって、該ペプチド若しく はその部分は少なくとも1つのLolpIのT細胞エピトープを含み、該ペプチドは 、前記の蛋白質アレルゲンに感受性の個人の集団において測定して、少なくとも 約100のポジティビティ−インデックス及び少なくとも約3.0の平均T細胞 刺激インデックスを有する、上記の単離したペプチド若しくはその部分。 17.前記の個人の集団が少なくとも30人の個人である、請求項16の単離し たペプチド若しくはその部分。 18.前記の個人の集団が少なくとも35人の個人である、請求項17の単離し たペプチド若しくはその部分。 19.前記の平均T細胞刺激インデックスが少なくとも約4.0である、請求項 17の単離したペプチド若しくはその部分。 20.前記の平均T細胞刺激インデックスが少なくとも約6.0である、請求項 17の単離したペプチド若しくはその部分。 21.前記のペプチドを下記よりなる群から選択する、請求項17のペプチド若 しくはその部分: LPI−2(SEQ ID NO:5)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−13 (SEQ ID NO:19)、LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−18(SEQ ID NO: 25)、LPI−22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30) 。 22.LolpIの単離したペプチド若しくはその一部分であって、該ペプチドを下 記よりなる群から選択する、上記の単離したペプチド若しくはその一部分: LPI−1.1(SEQ ID NO:4)、LPI−2(SEQ ID NO:5)、LPI−3( SEQ ID NO:6)、LPI−4(SEQ ID NO:7)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8 )、LPI−8(SEQ ID NO:12)、LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI −11(SEQ ID NO:15)、LPI−13(SEQ ID NO:19)、LPI−15( SEQ ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−19(SEQ ID NO:2 6)、LPI−22(SEQ ID NO:29)、LPI−23(SEQ ID NO:30)、L PI−18.5(SEQ ID NO:39)、LPI−18.6(SEQ ID NO:40)、LPI−18.7(SEQ ID NO:41)、LPI−18.8(SEQ ID NO:42)、LPI−20.2(SEQ ID NO:43)、LPI−20.3(SEQ ID NO:44)、LPI−20.4(SEQ ID NO:45)、LPI−20.5(SEQ ID NO:46)、LPI−20.6(SEQ ID NO:47)、LPI−23.1(SEQ ID NO:48)、LPI−23.2(SEQ ID NO:49)及びLPI−23.4(SEQ ID NO:50)又はこれらの部分。 23.請求項22の改変ペプチド又はペプチドの改変部分。 24.請求項23の改変ペプチドであって、該ペプチドを下記よりなる群から選 択する、上記の改変ペプチド: LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−16.3(SEQ ID NO:32)、 LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−16.5(SEQ ID NO:34)、 LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−16.7(SEQ ID NO:36)、 LPI−16.9(SEQ ID NO:37)及びLPI−16.10(SEQ ID NO:38 )(これらはすべて図4に示してある)。 25.請求項23又は24の改変ペプチド若しくはペプチドの改変部分であって 、LolpIに感受性の個人の相当のパーセンテージにおいてLolpIに特異的な免疫 グロブリンEに結合しないか又は該免疫グロブリンEへの結合が起きてもかかる 結合がLolpIに感受性の個人の相当の パーセンテージにおいてマスト細胞若しくは好塩基球からのメディエーターの放 出を生じない、上記の改変ペプチド若しくはペプチドの改変部分。 26.請求項23又は24の改変ペプチド若しくはペプチドの改変部分であって 、LolpI若しくは免疫学的に関連するアレルゲンに感受性の個人において、その 個人のLolpIアレルゲン若しくは該関連アレルゲンに対するアレルギー応答を改 変する、上記の改変ペプチド若しくはペプチドの改変部分。 27.それぞれLolpIの少なくとも1つのT細胞エピトープを含む少なくとも2 つの領域を含む単離したペプチドであって、該領域がそれぞれ下記よりなる群か ら選択するアミノ酸配列の全部若しくは一部を含む、上記の単離したペプチド: LPI−1.1(SEQ ID NO:4)、LPI−2(SEQ ID NO:5)、LPI−3( SEQ ID NO:6)、LPI−4(SEQ ID NO:7)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8 )、LPI−8(SEQ ID NO:12)、LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI −11(SEQ ID NO:15)、LPI−13(SEQ ID NO:19)、LPI−15( SEQ ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:2 7)、LPI−22(SEQ ID NO:29)、LPI−23(SEQ ID NO:30)、L PI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−16.3(SEQ ID NO:32)、LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−16.5(SEQ ID NO:34)、LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−16.7(SEQ ID NO:36)、LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−16.10(SEQ ID NO:38)、LPI−18.5(SE Q ID NO:39)、LPI−18.6(SEQ ID NO:40)、LPI−18.7(SE Q ID NO:41)、LPI−18.8(SEQ ID NO:42)、LPI−20.2(SE Q ID NO:43)、LPI−20.3(SEQ ID NO:44)、LPI−20.4(SE Q ID NO:45)、LPI−20.5(SEQ ID NO:46)、LPI−20.6(SE Q ID NO:47)、LPI−23.1(SEQ ID NO:48)、LPI−23.2(SE Q ID NO:49)及びLPI−23.4(SEQ ID NO:50)。 28.前記の領域が下記よりなる群から選択するアミノ酸配列を含む、請求項2 7の単離したペプチド: LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI−10 (SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−18(SEQ ID NO: 25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22(SEQ ID NO:29)、 LPI−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LP I−16.3(SEQ ID NO:32)、 LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−16.5(SEQ ID NO:34)、 LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−16.7(SEQ ID NO:36)、 LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−16.10(SEQ ID NO:38) 、LPI−18.5(SEQ ID NO:39)、LPI−18.6(SEQ ID NO:40) 、LPI−18.7(SEQ ID NO:41)、LPI−18.8(SEQ ID NO:42 )、LPI−20.2(SEQ ID NO:43)、LPI−20.3(SEQ ID NO:44 )、LPI−20.4(SEQ ID NO:45)、LPI−20.5(SEQ ID NO:46 )、LPI−20.6(SEQ ID NO:47)、LPI−23.1(SEQ ID NO:48 )、LPI−23.2(SEQ ID NO:49)及びLPI−23.4(SEQ ID NO:5 0)又は少なくとも2つのLolpIエピトープを含むこれらの一部分。 29.LolpIの単離したペプチドであって、該ペプチドが下記よりなる群から選 択する領域の組合せを含む、上記の単離したペプチド: LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−15(SE Q ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−18(SEQ ID NO: 25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22(SEQ ID NO:29)及 びLPI−23(SEQ ID NO: 30); LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)及びLPI−11(SEQ ID NO:15); LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−15(SE Q ID NO:21)及びLPI−16(SEQ ID NO:22); LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−15(SE Q ID NO:21)及びLPI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LP I−15(SEQ ID NO:21)及びLPI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LP I−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27); LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LP I−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、 LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI− 22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、 LPI−18(SEQ ID NO:25)及びLPI−20(SEQ ID NO:27); LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、 LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI− 22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びL PI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びL PI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO: 30)及びLPI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)及びLPI −11(SEQ ID NO:15); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)及びLPI −4.1(SEQ ID NO:8); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 4.1(SEQ ID NO:8)及びLPI−22(SEQ ID NO:29); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 11(SEQ ID NO:15)及びLPI−4.1(SEQ ID NO:8); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 11(SEQ ID NO:15)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)及びLPI−22( SEQ ID NO:29); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−22(SEQ ID NO:29)及びLPI −23(SEQ ID NO:30);並びに LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−16.1(SEQ ID NO:23)及びLPI−22(SEQ ID NO:29)。 30.LolpIの単離したペプチドであって、該ペプチドが下記よりなる群から選 択する領域の組合せを含む、上記の単離したペプチド: LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−18(SEQ ID NO:25) 、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.3(SEQ ID NO:32)、LPI−18(SEQ ID NO:25) 、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO: 30); LPI−16.5(SEQ ID NO:34)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.7(SEQ ID NO:36)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30);並びに LPI−16.10(SEQ ID NO:38)、LPI−18(SEQ ID NO:25) 、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30)。 31.請求項1又は2のペプチドと特異的に反応性のモノクローナル抗体、ポリ クローナル抗体又はそれらの免疫反応性断片。 32.請求項13の核酸でトランスフォームした宿主細 胞にて生成した単離したペプチド。 33.請求項14の核酸でトランスフォームした宿主細胞にて生成した単離した ペプチド。 34.請求項27又は29のペプチドをコードする配列を有する単離した核酸。 35.請求項27又は29のペプチドをコードする単離した核酸配列の機能的同 等物。 36.請求項34の核酸でトランスフォームした宿主細胞にて生成した単離した ペプチド。 37.請求項1又は2のペプチドをコードする核酸配列を含む含む発現ベクター 。 38.請求項1又は2のペプチドをコードする配列の機能的同等物を含む発現ベ クター。 39.請求項27又は29のペプチドをコードする核酸配列を含む発現ベクター 。 40.請求項27又は29のペプチドをコードする核酸配列の機能的同等物を含 む発現ベクター。 41.LolpIの単離したペプチドの全部又は一部であって、該ペプチド若しくは その部分が前記の蛋白質アレルゲンの少なくとも1つのT細胞エピトープを含み 、該ペプチドが式Xn−Y−Zmを有し、ここにYが下記よりなる群から選択する アミノ酸配列である、上記の単離したペプチドの全部又は一部: LPI−1(SEQ ID NO:3)、LPI−1.1(SEQ ID NO:4)、LPI−2( SEQ ID NO:5)、LPI− 3(SEQ ID NO:6)、LPI−4(SEQ ID NO:7)、LPI−4.1(SEQ ID N O:8)、LPI−5(SEQ ID NO:9)、LPI−6(SEQ ID NO:10)、LPI −7(SEQ ID NO:11)、LPI−8(SEQ ID NO:12)、LPI−9(SEQ ID NO:13)、LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15 )、LPI−12(SEQ ID NO:17)、LPI−13(SEQ ID NO:19)、LP I−14(SEQ ID NO:20)、LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16 (SEQ ID NO:22)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−17(S EQ ID NO:24)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−19(SEQ ID NO :26)、LPI−21(SEQ ID NO:28)、LPI−22(SEQ ID NO:29) 、LPI−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、L PI−16.3(SEQ ID NO:32)、LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、L PI−16.5(SEQ ID NO:34)、LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、L PI−16.7(SEQ ID NO:36)、LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、L PI−16.10(SEQ ID NO:38)、LPI−18.5(SEQ ID NO:39)、 LPI−18.6(SEQ ID NO:40)、LPI−18.7(SEQ ID NO:41)、 LPI−18.8(SEQ ID NO:42)、LPI−20.2(SEQ ID NO:43)、 LPI−20.3(SEQ ID NO:44)、LPI −20.4(SEQ ID NO:45)、LPI−20.5(SEQ ID NO:46)、LPI −20.6(SEQ ID NO:47)、LPI−23.1(SEQ ID NO:48)、LPI −23.2(SEQ ID NO:49)及びLPI−23.4(SEQ ID NO:50)(ここ に、Xnは上記の蛋白質アレルゲンのアミノ酸配列中でYのアミノ末端に隣接す るアミノ酸残基であり、Zmは、上記の蛋白質アレルゲンのアミノ酸配列中でY のカルボキシ末端に隣接するアミノ酸残基であり、nは0〜30であり、mは0 〜30である)。 42.少なくとも15アミノ酸残基を含む、請求項40の単離したペプチドの一 部。 43.少なくとも1種の請求項1又は2の単離したペプチド若しくはその一部及 び製薬上許容し得るキャリアー若しくは希釈剤を含む組成物。 44.少なくとも1種の請求項23又は24の単離したペプチド若しくはその部 分及び製薬上許容し得るキャリアー若しくは希釈剤を含む組成物。 45.請求項27又は29の単離したペプチド若しくはその部分及び製薬上許容 し得るキャリアー若しくは希釈剤を含む組成物。 46.LolpI蛋白質アレルゲン又はLolpI蛋白質アレルゲンと免疫学的に交差反 応性であるアレルゲンに対する感受性を治療するための医薬の製造における、請 求項43の組成物の利用。 47.LolpI蛋白質アレルゲン又はLolpI蛋白質アレルゲンと免疫学的に交差反 応性であるアレルゲンに対する感受性を治療するための医薬の製造における、請 求項44の組成物の利用。 48.LolpI蛋白質アレルゲン又はLolpI蛋白質アレルゲンと免疫学的に交差反 応性であるアレルゲンに対する感受性を治療するための医薬の製造における、請 求項43の2種の組成物の利用。 49.前記の免疫学的に交差反応性のアレルゲンがDacgI、PoapI又はPhlpIで ある、請求項46の組成物の利用。 50.個人におけるLolpI蛋白質アレルゲン又は免疫学的に交差反応性のアレル ゲンに対する感受性を検出する方法であって、その個人から得た血液試料をイン ・ビトロで請求項1又は2の少なくとも1種のペプチドと血液成分がそのペプチ ドと結合するのに適した条件下で合わせ、かかる結合が起きる程度を、ライグラ ス花粉アレルゲン又は上記の免疫学的に交差反応性のアレルゲンに対する個人の 感受性の表示として測定することを含む、上記の方法。 51.結合が起きる程度を、T細胞機能、T細胞増殖又はそれらの組合せを評価 することによって測定する、請求項50の方法。 52.製薬上許容し得るキャリアー若しくは希釈剤及び下記よりなる群から選択 する少なくとも2種のペプチド を含む組成物: LPI−1.1(SEQ ID NO:4)、LPI−2(SEQ ID NO:5)、LPI−3( SEQ ID NO:6)、LPI−4(SEQ ID NO:7)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8 )、LPI−8(SEQ ID NO:12)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI −13(SEQ ID NO:19)、LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16( SEQ ID NO:22)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22(SEQ ID NO:2 9)、LPI−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.2(SEQ ID NO:31) 、LPI−16.3(SEQ ID NO:32)、LPI−16.4(SEQ ID NO:33) 、LPI−16.5(SEQ ID NO:34)、LPI−16.6(SEQ ID NO:35) 、LPI−16.7(SEQ ID NO:36)、LPI−16.9(SEQ ID NO:37) 、LPI−16.10(SEQ ID NO:38)、LPI−18.5(SEQ ID NO:39 )、LPI−18.6(SEQ ID NO:40)、LPI−18.7(SEQ ID NO:41 )、LPI−18.8(SEQ ID NO:42)、LPI−20.2(SEQ ID NO:43 )、LPI−20.3(SEQ ID NO:44)、LPI−20.4(SEQ ID NO:45 )、LPI−20.5(SEQ ID NO:46)、LPI−20.6(SEQ ID NO:47 )、LPI−23.1(SEQ ID NO:48)、LPI−23.2(SEQ ID NO:49 )及び LPI−23.4(SEQ ID NO:50)(ここに、該組成物は、LolpI蛋白質花粉 若しくは免疫学的に交差反応性のアレルゲンに感受性の個人のT細胞が該少なく とも1種の蛋白質アレルゲンに対して寛容化されるように前記の蛋白質アレルゲ ンのT細胞エピトープの十分なパーセンテージを含む)。 53.次よりなる群から選択するペプチドの組合せを含む、請求項43の組成物 : LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−15(SE Q ID NO:21)、LPI−16(SEQ ID NO:22)、LPI−18(SEQ ID NO: 25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22(SEQ ID NO:29)及 びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)及びLPI−11(SEQ ID NO:15); LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)、LPI− 10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LPI−15(SE Q ID NO:21)及びLPI−16(SEQ ID NO:22); LPI−3(SEQ ID NO:6)、LPI−4.1 (SEQ ID NO:8)、LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID N O:15)、LPI−15(SEQ ID NO:21)及びLPI−16.1(SEQ ID NO: 23); LPI−10(SEQ ID NO:14)、LPI−11(SEQ ID NO:15)、LP I−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI−22(SE Q ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、 LPI−18(SEQ ID NO:25)及びLPI−20(SEQ ID NO:27); LPI−15(SEQ ID NO:21)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、 LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LPI− 22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)及びLPI−20(SEQ ID NO:27); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20 (SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びL PI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)及びLPI−16.1(SEQ ID NO:23); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)及びLPI −11(SEQ ID NO:15); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)及びLPI −4.1(SEQ ID NO:8); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 4.1(SEQ ID NO:8)及びLPI−22(SEQ ID NO:29); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 11(SEQ ID NO:15)及びLPI− 4.1(SEQ ID NO:8); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−23(SEQ ID NO:30)、LPI−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI− 11(SEQ ID NO:15)、LPI−4.1(SEQ ID NO:8)及びLPI−22( SEQ ID NO:29); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−16.1(SEQ ID NO:23)、LPI-22(SEQ ID NO:29)及びLPI−23 (SEQ ID NO:30);並びに LPI−18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)、LP I−16.1(SEQ ID NO:23)及びLPI−22(SEQ ID NO:29)。 54.下記よりなる群から選択するペプチドの組合せを含む、請求項43の組成 物: LPI−16.2(SEQ ID NO:31)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.3(SEQ ID NO:32)、LPI− 18(SEQ ID NO:25)、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23( SEQ ID NO:30); LPI−16.4(SEQ ID NO:33)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.5(SEQ ID NO:34)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.6(SEQ ID NO:35)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.7(SEQ ID NO:36)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30); LPI−16.9(SEQ ID NO:37)、LPI−18(SEQ ID NO:25)、 LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30);並びに LPI−16.10(SEQ ID NO:38)、LPI−18(SEQ ID NO:25) 、LPI−20(SEQ ID NO:27)及びLPI−23(SEQ ID NO:30)。 55.LolpIアレルゲン又は免疫学的に交差反応性のアレルゲンに対する感受性 の治療において用いるための医薬の製造における、請求項52、53又は54の 組成物の利用。 56.ライグラス花粉感受性の個人に十分量で投与した場合にその個人のライグ ラス花粉に対するアレルギー反応を改変するLolpIの抗原性断片をデザインする 方法であって、下記の工程を含む当該方法: (a)LolpIのペプチドを組換え又は合成により生成し; (b)該ペプチドを、ライグラス花粉感受性の個人におけるB細胞及び/又 はT細胞応答に影響を与えるそれらの能力について試験し; (c)これらの細胞により認識されるエピトープを含む適当なペプチドを選 択し、そして (d)複数のエピトープを1つのペプチド中に含むようにエピトープ含有領 域を合わせる。 57.ライグラス花粉感受性の個人に十分量で投与した場合にその個人のライグ ラス花粉に対するアレルギー反応を改変するLolpIの抗原性断片をデザインする 方法であって、下記の工程を含む当該方法: (a)LolpIのペプチドを組換え又は合成により生成し; (b)該ペプチドを、ライグラス花粉感受性の個人におけるB細胞及び/又 はT細胞応答に影響を与えるそれらの能力について試験し、そして (c)これらの細胞により認識されるエピトープを含む適当なペプチドを選 択する。 58.請求項1又は2のペプチドを認識することの出来るT細胞。 59.請求項1又は2のペプチドを認識することの出来るT細胞のレセプター。 60.DacgIをコードするヌクレオチド配列を有する単離した核酸、又は該核酸 配列の機能的同等物。 61.図5のヌクレオチド配列を含む、請求項60の単離した核酸配列。 62.DacgIをコードするヌクレオチド配列又は該ヌクレオチド配列の機能的同 等物を含む発現ベクター。 63.請求項60の核酸によりコードされる蛋白質を発現するようにトランスフ ォームした宿主細胞。 64.請求項60の核酸でトランスフォームした宿主細胞にて生成した単離した DacgI蛋白質。 65.PoapIをコードするヌクレオチド配列又は該ヌクレオチド配列の機能的同 等物を有する単離した核酸。 66.図6のヌクレオチド配列を含む、請求項65の単離した核酸配列。 67.PoapIをコードするヌクレオチド配列又は該ヌクレオチド配列の機能的同 等物を含む発現ベクター。 68.請求項65の核酸によりコードされる蛋白質を発現するようにトランスフ ォームした宿主細胞。 69.請求項60の核酸でトランスフォームした宿主細胞にて生成した単離した PoapI蛋白質。 70.LolpIと免疫学的に関連する単離した蛋白質アレルゲン。 71.DacgI又はPhlpIである、請求項70の単離した蛋白質アレルゲン。
JP6521096A 1993-03-12 1994-03-09 ライグラス花粉アレルゲンのt細胞エピトープ Pending JPH08509966A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US3100193A 1993-03-12 1993-03-12
US08/031,001 1993-03-12
PCT/US1994/002537 WO1994021675A2 (en) 1993-03-12 1994-03-09 T cell epitopes of ryegrass pollen allergen

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08509966A true JPH08509966A (ja) 1996-10-22

Family

ID=21857138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6521096A Pending JPH08509966A (ja) 1993-03-12 1994-03-09 ライグラス花粉アレルゲンのt細胞エピトープ

Country Status (10)

Country Link
EP (1) EP0688338A1 (ja)
JP (1) JPH08509966A (ja)
AU (1) AU684501B2 (ja)
CA (1) CA2157596A1 (ja)
FI (1) FI954269A0 (ja)
IL (1) IL108940A0 (ja)
NO (1) NO953571L (ja)
NZ (1) NZ263913A (ja)
WO (1) WO1994021675A2 (ja)
ZA (1) ZA941708B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005511512A (ja) * 2001-09-20 2005-04-28 ザ ユニバーシティー オブ メルボルン 低IgE結合性であり、T細胞抗原性の低下のない組換えアレルゲン
JP2012516693A (ja) * 2009-02-05 2012-07-26 サーカッシア リミテッド ワクチン用ペプチド
JP2012525572A (ja) * 2009-04-30 2012-10-22 スタラジン ソシエテ アノニム 草種の同定のための方法

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5858689A (en) * 1993-07-22 1999-01-12 Ludwig Institute For Cancer Research Isolated peptides derived from the gage tumor rejection antigen precursor and uses thereof
SE9402089D0 (sv) 1994-06-14 1994-06-14 Rudolf Valenta Recombinant allergen, fragments thereof, corresponding recombinant DNA molecules, vectors and hosts containing the DNA molecules, diagnostic and therapeutic uses of said allergens and fragments
US6759234B1 (en) 1994-09-02 2004-07-06 Immulogic Pharmaceutical Corporation Compositions and methods for administering to humans, peptides capable of down regulating an antigen specific immune response
JPH10505356A (ja) * 1994-09-02 1998-05-26 イミユロジク・フアーマシユーチカル・コーポレーシヨン ヒトへの投与のための組成物および方法、抗原特異的免疫応答のダウンレギュレーションを行うことが可能なペプチド
ATE296444T1 (de) 1996-03-21 2005-06-15 Circassia Ltd Kryptische peptide und verfahren zu ihrer identifizierung
US5817463A (en) * 1996-06-28 1998-10-06 Abbott Laboratories Nucleic acid primers and probes for detecting Mycoplasma pneumoniae
US7879977B2 (en) 1998-01-31 2011-02-01 University Of Arkansas Methods and reagents for decreasing clinical reaction to allergy
AU743647B2 (en) 1998-01-31 2002-01-31 Mt. Sinai School Of Medicine Of New York University Methods and reagents for decreasing allergic reactions
US8246945B2 (en) 2000-04-06 2012-08-21 University Of Arkansas Methods and reagents for decreasing clinical reaction to allergy
DK1272213T3 (da) 2000-04-06 2006-07-10 Seer Pharmaceuticals Llc Mikrobielt afgivelsessystem
FR2809415B1 (fr) * 2000-05-29 2004-10-08 Tabacs & Allumettes Ind Clonage et sequencage de l'allergene dac g1 du pollen de dactilys glomerata, sa preparation et son utilisation
AU2003213861B2 (en) * 2002-04-02 2010-04-29 Circassia Limited Immunotherapeutic and immunoprophylactic reagents
AUPS148202A0 (en) * 2002-04-02 2002-05-09 Monash University Immunotherapeutic and immunoprophylactic reagents
GB0710529D0 (en) 2007-06-01 2007-07-11 Circassia Ltd Vaccine
KR101699554B1 (ko) 2007-08-15 2017-01-25 서카시아 리미티드 백신용 펩티드
US11013781B2 (en) 2015-07-01 2021-05-25 Alk-Abelló As Peptide combinations and uses thereof for treating grass allergy
EP3672600A4 (en) 2017-08-21 2021-05-19 Glycom A/S SYNTHETIC COMPOSITION TO REDUCE ALLERGY SYMPTOMS

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1340729C (en) * 1988-03-23 1999-09-07 Mohan Bir Singh Ryegrass pollen allergen
EP0576426B1 (en) * 1990-08-17 1997-10-22 The University Of Melbourne Ryegrass pollen allergen
AU651728B2 (en) * 1991-08-16 1994-07-28 University Of Melbourne, The Ryegrass pollen allergen

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005511512A (ja) * 2001-09-20 2005-04-28 ザ ユニバーシティー オブ メルボルン 低IgE結合性であり、T細胞抗原性の低下のない組換えアレルゲン
JP2012516693A (ja) * 2009-02-05 2012-07-26 サーカッシア リミテッド ワクチン用ペプチド
JP2012525572A (ja) * 2009-04-30 2012-10-22 スタラジン ソシエテ アノニム 草種の同定のための方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO1994021675A3 (en) 1994-11-10
EP0688338A1 (en) 1995-12-27
ZA941708B (en) 1994-10-05
NO953571L (no) 1995-11-10
AU6517594A (en) 1994-10-11
NO953571D0 (no) 1995-09-11
FI954269A (fi) 1995-09-12
AU684501B2 (en) 1997-12-18
CA2157596A1 (en) 1994-09-29
WO1994021675A2 (en) 1994-09-29
FI954269A0 (fi) 1995-09-12
NZ263913A (en) 1997-10-24
IL108940A0 (en) 1994-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08509966A (ja) ライグラス花粉アレルゲンのt細胞エピトープ
JP4150050B2 (ja) ほそ麦花粉アレルゲン
US5710126A (en) T cell epitopes of ryegrass pollen allergen
JPH06508994A (ja) 日本杉花粉からのアレルゲン性蛋白質及びペプチド
US20150079120A1 (en) Dna sequence and preparation of grass pollen allergen phl p4 by recombinant methods
US5840316A (en) Ryegrass pollen allergen
EP0463059B1 (en) Allergenic proteins from ragweed and uses therefor
JPH09504167A (ja) ドクムギ花粉アレルゲンのt細胞エピトープ
JP3868480B2 (ja) ライグラス花粉アレルゲンのt細胞エピトープ
US6335019B1 (en) Methods for treating sensitivity to protein allergen using peptides which include a T cell epitope recognized by a T cell receptor specific for the protein allergen
JPH08502163A (ja) 杉花粉由来のアレルゲン性蛋白質及びペプチド
KR101019865B1 (ko) IgE 결합이 감소되었지만, T-세포 항원성은 저하되지않은 재조합 알레르겐
CA2903726A1 (en) Variants of group 1 allergens of poaceae having reduced allergenicity and maintained t-cell reactivity
US7112333B1 (en) T cell epitopes of ryegrass pollen allergen
WO1992016554A1 (en) Protein allergens of the species cynodon dactylon
JP2005503113A (ja) ブタクサアレルゲン
JPH07502648A (ja) シノドン・ダクチロン(Cynodon dactylon)種のタンパク質のアレルゲン
AU2002325089B2 (en) Recombinant allergen with reduced IgE binding but undiminished T-cell antigenicity
AU2002325089A1 (en) Recombinant allergen with reduced IgE binding but undiminished T-cell antigenicity