JPH08504392A - 長尺物品の包装 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 中間包装を有するか有していない、個々の要素Ａの束Ｂを含んでいる長尺の物品を、包装材料のストリップを含む巻体２０を物品上に形成するとともに、物品のほぼ全長沿って延在し、その端部が露出された引き裂き部材を物品上に横たえることにより包装する。引き裂き部材の露出した端部を、物品から離れる方向に物品の長手方向に沿って引くことにより、包装された物品に損傷を与えるかもしれない切断工具等を用いることなく、包装を引き裂くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 長尺物品の包装 本発明は、一般に物品の回りにストリップすなわち狭幅の材料を巻くことによ って作られる任意の包装物に関し、特に、パイプ、ロッド、チューブ、および全 長に亘って実質的に真っ直ぐであるか、湾曲しているか、非直線的形状であるか 、さらには環状であってもよいその他の要素などの長尺物品を包装する方法に関 するのものであり、それらの要素は単体としてまたは束として包装されるもので あり、本明細書で使用される“長尺物品”という語は、上記のような要素の単体 またはその束を包含することを意図する。また、本発明は、以下に述べる方法に 従った包装を有し、上に定義された長尺物品を含む包装物に関するものである。 従来、上記の様な物品は、紙などによって作られた１本またはそれ以上のスト リップによって包装される。そのストリップは、例えば、ドイツ特許明細書第２ ２５６７０８号に示されたような適切な機械を使用して物品の回りに螺旋状に巻 かれ、隣接するストリップが幾分重なり合うようにされ、また必ずではないが、 その重なった部分において接着剤によって固定されることもある。 包装の好ましい方法は、欧州特許明細書第０３８８７９５に記載されており、 この方法では、包装材料のストリップの片面のみを、加熱しなくてもそれ自体に 強力に接着する種類の接着剤（一般に“コールドシール接着剤”として知られて いる）によってコーティングし、ストリップの長手方向の端を折り返すことによ り、ストリップが長尺物品の回りに巻かれる時に、ストリップの折り返された部 分に保持されている接着剤コーティングの一部が、包装の隣接する巻き部分にお いてストリップの折り返されていない部分に保持されている接着剤コーティング の残りの部分と接合される。 上記の方法の何れかによって作られた包装物を開けるには、包装された物品の 略全長に亘って包装材料を切断するか引き裂く必要がある。しかし、切断工具を 使用すると包装された物品に損傷を与える。また包装された物品の損傷を防止す ることを意図して特別に設計されたカッターが提供されているが、これらは時と して紛失するため、手近にある任意の切断工具が使用され、包装された物品に損 傷を与える危険が伴う。包装材料を引き裂くのは困難であるとともに受入れ難い 程遅く、また少なくとも幾つかの場合には、包装した物品に損傷を与える危険性 がある。 したがって、本発明の目的は、必要な時に簡単に包装を開くことができる、特 に長尺物品を包装するための改善された方法を提供することである。 我々は本発明により、包装材料の連続する巻き部が互いに重なり合う様に物品 の回りに螺旋状に巻かれた柔軟性のある包装材料から成る少なくとも一本のスト リップの巻体を形成することによって物品を包装する方法を提供するものであり 、包装材料と物品との間に、長手方向に延在する引き裂き部材を横たえる工程に よって特徴づけられる。その引き裂き部材は物品の略全長に亘って延び、その一 端は包装の外側に露出されており、これによって、包装材料の連続する巻き部を 介してかつ物品の略全長に沿って引き裂くために物品から離れる方向へ引くため に利用できる。 また、本発明は、包装材料の連続する巻き部が互いに重なり合う様に、またそ れらが重なった箇所において接着剤により固定されるような方法で物品の回りに 螺旋状に巻かれた少なくとも一本の包装材料のストリップを含む包装を外周に有 する物品を含む包装物にあり、物品の略全長に亘って延びた引き裂き部材によっ て特徴づけられる。この引き裂き部材の一端は包装の外側に露出されており、こ れによって、包装材料の連続する巻き部を介してかつ物品の略全長に沿って引き 裂くために物品から離れる方向へ引くために利用できるものである。 好ましくは、引き裂き部材は、前記の露出した端部を提供するために少なくと も包装の一端を越えて延びており、その露出した端部は環状に形成されるか、ま たはそれに取り付けられる引っ張りリング、トグル、または他の部材を有してい る。それに替え、その引き裂き部材を物品の端部を越えて延ばさず、物品の端に 隣接する少なくとも１回転分の包装材料の箇所に横たえる様に配置してもよい。 もし必要であれば、引き裂き部材は、その様な露出する端部を包装物の両端に有 していてもよく、これにより使用者の都合により何れの端からでも包装を開くこ とができる。 本発明において使用できる包装材料には、紙など、プラスチック材料の膜およ び箔（縮んだ包装材料や延伸した包装材料を含む）、および薄い金属箔が含まれ 、また縮みしわが付けられるか、波形にされるか、さもなければ変換されるか、 コーティグされるか、または処理されていてもよい、上記の材料の積層体で含ま れる。 引き裂き部材は、選択された包装材料を裂くことができる任意の適切な材料か ら形成することができる。包装材料が紙を含んでいる場合、引き裂き部材は、テ ープまたは糸、または好適な金属ストリップ、または織物材料などによって作ら れたコードまたは糸によって形成されていてもよく、これらはポリプロピレン、 ポリエチレン、ナイロン、ヘッシャン、ポリエステル、またはその他の天然また は“人工”の材料または金属などの低伸長性の材料、またはサイザル麻の細ひも から製作することができる。 引き裂き部材を構成する長い材料は、物品が包装される前に物品の全長に沿っ て手作業で置かれるが、引き裂き部材の取付けを行うステーションと包装を行う ステーションとに物品を連続して通過させることにより、包装のプロセスと同時 に引き裂き部材を物品に取付けるのが好ましい。 場合によっては、包装する物品の性質、包装材料、および引き裂き部材の材料 次第で、取り付けた包装材料の張力のために、包装材料と物品との間で引き裂き 部材を定位置に保持できる。しかし、包装を開こうとした時に引き裂き部材が長 手方向に抜けてしまうことを防止するために、包装する物品の外面または包装材 料の内面の何れかに引き裂き部材を取り付けてもよい。 したがって、ある場合には、引き裂き部材は、その少なくとも片面に接着物質 を有する好適な材料から成る幅狭のストリップを含んでいてもよい。このような 材料は包装する物品に付けられ、圧力ローラによってそれに固定され、包装プロ セス中に物品が前進するため、その引き裂きストリップは、物品が包装ステーシ ョンに向かって前進されるにつれて供給装置から引出される。包装すべき物品が 、接着剤によって容認できない程に表面が損傷を受けたり、跡が付いたりするよ うな性質のものである場合には、物品と直接接触する包装材料の内側層を設け、 引き裂きストリップを物品に直接接着するのではなく、包装材料の内側層に接着 す るようにすることも可能である。 そのような場合、包装材料の内側層は、簡単に引き裂くことができる非常に柔 らかい紙の巻体を含んでいてもよく、これにより外側の包装を開けるために引き 裂き部材が外方に引かれると、引き裂き部材は内側の包装を引き裂いて開くよう に機能する。もしくは、内側の包装は、物品を実質的に包み込む予備成形された 長尺の部材を含んでいてもよい。なお、この部材は、外側の包装が取り除かれた 時に、物品から簡単に除去できるように全長に亘って開口が設けられている。そ の様な内側の包装は、物品がプラスターなどの比較的軟らかで簡単に傷つく材料 を含んでいる場合には、物品の付加的な保護を提供するために多くの場合に必要 である。 または、そのような接着性ストリップは、接着剤で被覆された面が外側に向く ように物品に取り付けてもよい。物品が包装ステーションに近づく時ストリップ の初期長さ部分が物品の先端上に置かれ、これにより引き裂き部材の初期長さ部 分は、物品に取り付けられた包装材料の少なくとも最初の１巻きの部分において その内側面に固定され、これにより、物品が包装ステーションを通って前進する につれ、物品の残りの部分の上に引き裂き部材を引き下ろすことができる。 接着に依存して引き裂き部材を物品または包装材料に固定する代わりに、引き 裂き部材の一部を物品の先端を横切って延ばし、少なくとも物品の先端において は、物品の２つの対向面に接して横たわるように配置することによって引き裂き 部材を物品の上に引き出すようにしてもよい。したがって、長い引き裂き部材を 、その自由端を固定状態に保持して物品の前進経路を横切るように延ばすことに より、物品が前進するにつれ、引き裂き部材が物品の対向する２つの面に取り付 けられる。そのような場合には、物品の両側面全体に沿って引き裂き部材が延び るように配置することができるが、実際には、包装材料の最初の数巻きが巻かれ た後で引き裂き部材の自由端を開放しても十分であり、包装作業が進行するとき に、その包装部材が引き裂き部材を定位置に十分保持できることは予想できるこ とである。しかしながら、形成される包装物のほぼ対向する部分に沿って延びる ように引き裂き部材を設け、包装物を開けることが必要となった時における包装 物の向きにかかわらず、少なくとも引き裂き部材の一方には容易に接近できるよ うに することが有利である。 この場合、非接着性の引き裂き部材を採用することが可能であり、また上記し たようなナイロンなどの細い糸、織物の糸、または金属線などの形態の引き裂き 部材を採用できる。 以下、本発明を、添付の図面に示された１つの具体的な実施例を参照して記載 する。 図示のように、ほぼ従来の方法で長尺の要素Ａが、束Ｂとして一体的に組み合 わされており、これらは、例えばローラ（図略）によってまとめて保持され、全 体を１０として示すローラコンベヤによって支持されながら、包装ステーション を通って矢印Ｃの方向に前進される。幾つかの場合には、自己接着テープ、また はプラスチックまたは金属製のストラップなどの所定の形式の一次締めつけ具に よって物品が束内において一体的に固定されているか、内側包装（添付図面には 示されていない）内で組み合わせられているであろう。これに替え、単体の物品 を包装してもよい。 包装ステーションでは、包装材料のロール１１が、束Ｂを包囲する環状部材１ ３によって支持されたロールホルダー１２に取り付けられ、束が環状部材の中心 を通って軸方向に移動するとき、矢印Ｄの方向に回転する。そして、ロール１１ からの材料が束Ｂの回りに巻かれ、隣接する巻き部が重なり合う螺旋巻体２０が 形成される。 図示の実施例では、包装材料が（図示しない手段によって）ロール１１から離 れるとき、１４で示したように一方の縁が内側に折り込まれ、この内側に折られ た縁部は、包装の先行する巻き部の反対側の縁部上に横たわり、上で参照した我 々の欧州特許明細書第０３８８７９５により完全に記載されている方法で材料の 一方の面にコーティングされたコールドシール接着剤によって、隣接する巻き部 が一体的に固定される。 本発明によれば、引き裂き部材１５は束Ｂと巻体２０との間に設けられる。図 示の実施例では、引き裂き部材１５は、片面に接着剤のコーティングを有するプ ラスチック材料の幅狭のリボンから成っている。この引き裂き部材１５は、供給 ロール１６から引き出され、案内ローラ１７の上、そして圧力ローラ１８の下を 通され、これにより引き裂き部材１５は、束が包装ステーションを通って前進す る時に束に付着するように、束Ｂの上側の面に圧接される。 矢印Ｄ１で示された検出器は、束が包装ステーションに近づいた時に束Ｂの先 端に応答して、ローラ１８に対して下向きの圧力を加え、これにより、引き裂き 部材１５を下方に押圧して束Ｂの上側の面に接触させる。検出器Ｄ１の上流側に 設けられた検出器Ｄ２は、束の後端を検出て圧力ローラ１８を逃がすために設け られている。また、検出器Ｄ１の下流側にある検出器Ｄ３は、束の後端を検出し て検出器Ｄ３の上流側の位置にあるカッター１９を作動させ、供給装置から引き 裂き部材を切り離す。 この様にして、長い引き裂き部材１５が束Ｂを構成する物品Ａの全長に沿って 置かれ、引き裂き部材の端部は束の後端を越えて延びている。引き裂き部材のそ の端部は、包装２０によって覆われておらず、包装を取り除くことが必要になっ た時、ユーザーが利用できる。引き裂き部材の端部は、その後の包装物の開封を 容易にするためにループ状に形成されるか、それに取り付けられた適切な引き輪 を有している。 引き裂き部材１５の露出部が、束Ｂの表面から遠ざかる方向に略直角に引かれ ると、引き裂き部材１５は、束Ｂ内の物品へに損傷を与えることなく、包装２０ の一連の巻き部を引きちぎる。 巻体２０は長手方向に沿っ分離されてはいるが、１個の包装としての完全さを ほぼ保っており、このため巻体２０の回収と廃棄が容易になる。 上記した実施例では、包装材料の一方の縁が内側に折り曲げられているが、縁 部を折り曲げないで包装材料を束の上に横たえてもよい。同様に、包装材料の隣 接する巻き部は接着剤により一体的に固定されているが、これは常に必要とされ るものではない。 引き裂き部材の接着剤コーティング面を束Ｂに直接付ける代わりに、内側包装 を束と引き裂き部材との間に介在させ、包装する物品を、内側包装を有する個々 の要素を束にしたものとすることができる。この内側包装は、包装材料２０がそ の後に開かれた時に引き裂き部材によって引き裂かれるものであるのが好ましい 。この目的のため、内側包装は柔らかい紙の巻体として形成してもよい。若しく は、 内側包装は、比較的固い長い厚紙などであって、その長手方向の端部を束の回り を囲んで一緒することによって束を包むために折り畳まれたものでもよい。これ により、包装材料２０が取り除かれた時、内側の包装はその長手方向にそって開 かれ、束を構成する要素へ、容易に接近できるようになる。同様にして、柔軟性 のある波形に形成された厚紙を内側包装として使用してもよい。 さらに他の例では、引き裂き部材１５を包装材料２０の内面に接着するために 、引き裂き部材１５が、その接着剤コーティング面を外側に向けて束Ｂに取付け られる。それに替えて、引き裂き部材１５を非接着性のものとすることができる 。これらの場合には、引き裂き部材を供給ロール１６がら引き出すために、グリ ッパ（図略）が設けられる。このグリッパは、その後端が包装ステーションに移 送される前に、束の前進経路を横切ってストリップの自由端を下方に引く。これ により、引き裂き部材の自由端は、グリッパによってコンベヤ１０の下方に保持 され、束が前進されるにつれ、ストリップが供給ロール１６から引き出され、束 の上面の上に横たえられる。少なくとも１巻きの包装材料が束に付けられた後、 グリッパが開放状態にされ、ストリップの先端は、包装材料の最初の巻き部によ って束の上で定位置に保持される。 前述したように、引き裂き部材がリボンを含んでいると便利であるが、前掲し たように、天然または人工繊維の糸またはコード、ナイロンなどの細糸、または 金属線を採用することもできる。 引き裂き部材を束Ｂの上に横たえる代わりに、束とコンベヤとの間に導入する か、または束の上側と下側の両方に導入することもできる。 真っ直ぐな長尺要素の束を包装するのに適用したものとして本発明を示したが 、要素は長手方向に湾曲していてもよく、または包装機を閉ループの形に適宜変 更してもよいことは理解されるであろう。同様に、束でなく単体の要素を同様に して包装してもよく、そのような適切な単体の要素または要素の束を、細長い厚 紙のカートンまたは箱、または上記したような類似の包装などの任意の好適な種 類の内側包装で包んでもよい。 しかし、何れの場合も、包装物は、包装部材の重なり合った巻き部から成る包 装と、包装材料の隣接する巻き部を横切り包装物の略全長に亘って延在する引き 裂き部材とを備えている。 本発明は、主に、長尺物品、即ち、ある方向の寸法が他の方向の寸法に比べて かなり長い物品に関連して使用することを意図しているが、本発明を、全ての方 向の寸法がほぼ同じで、目立った長手方向がない物品を包装するためにも採用で きることは理解されるであろう。したがって、もし必要であれば、略立方体形の 包装体も同様にして包装できる。この場合、連続する２回の包装動作を行うとと もに、そのような動作の間に、物品を９０゜回転させ、これにより隣接する４面 の回りに第１の包装を行い、そして既に包装された２面と残る２面との回りに第 ２の包装を行う。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年５月２４日 【補正内容】 〔Ａ〕本願出願の当初の請求の範囲の請求項１を以下のように補正 （１）物品の長さに比べて狭い横方向の幅を有し、包装材料の連続する巻き部が 物品の長手方向に沿って互いに重なり合う様に物品の回りに螺旋状に巻かれた柔 軟性のある包装材料から成る少なくとも一本のストリップの巻体を形成すること によって長尺物品を包装する方法であって、包装材料と長尺物品との間に、物品 の略全長にわたり、かつ包装部材の連続する巻き部と接触して延びる長手方向に 延在した引き裂き部材を横たえる工程を有し、その引き裂き部材は、その一端は 包装の外側に露出されており、これによって包装材料の連続する巻き部を介して かつ長尺物品の略全長に沿って引き裂くために長尺物品から離れる方向へ引くた めに利用できるようにしたことを特徴とする方法。 〔Ｂ〕本願出願の当初の請求の範囲の請求項１２を以下のように補正 （１２）物品の長さに比べて狭い横方向の幅を有し、かつ包装材料の連続する巻 き部が物品の長手方向に沿一って互いに重なり合い、またそれらが重なった箇所 において接着剤により固定されるような方法で物品の回りに螺旋状に巻かれた少 なくとも一本の包装材料のストリップを含む包装（２０）を外周に有する長尺物 品（Ａ，Ｂ）を含む包装物であって、物品の略全長にわたり、かつ包装材料の連 続する巻き部と接触して延びた引き裂き部材（１５）であって、この引き裂き部 材の一端は包装（２０）の外側に露出されており、これによって、包装材料の連 続する巻き部を介してかつ長尺物品の略全長に沿って引き裂くために長尺物品か ら離れる方向へ引くために利用できるようにした引き裂き部材（１５）によって 特徴づけられる包装物。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．包装材料の連続する巻き部が互いに重なり合う様に物品の回りに螺旋状に巻 かれた柔軟性のある包装材料から成る少なくとも一本のストリップの巻体を形成 することによって物品を包装する方法であって、包装材料と物品との間に、物品 の略全長に亘って延びる長手方向に延在した引き裂き部材を横たえる工程を有し 、その引き裂き部材は、その一端は包装の外側に露出されており、これによって 、包装材料の連続する巻き部を介してかつ物品の略全長に沿って引き裂くために 物品から離れる方向へ引くために利用できるようにしたことを特徴とする方法。 ２．引き裂き部材の取付けを行うステーョンと包装を行うステーションとに連続 して物品を通過させることにより、包装のプロセスと同時に引き裂き部材を物品 に取付ける請求項１に記載の方法。 ３．取り付けられた包装材料の張力によって包装材料と物品との間で引き裂き部 材を定位置に保持する請求項２に記載の方法。 ４．包装を開こうとした時における引き裂き部材の長手方向の抜けを防止するた めに、包装する物品の外面または包装材料の内面の何れかに引き裂き部材を取り 付ける請求項２に記載の方法。 ５．引き裂き部材が、少なくとも片面に接着物質を有する、適切な材料の幅狭の ストリップを含む請求項４に記載の方法。 ６．そのような接着剤がコーティングされた引き裂きストリップを包装すべき物 品に付け、圧力ローラによって物品に固定し、これにより、包装プロセス中にお ける物品の前進により、物品が包装ステーションに向かって前進されるにつれて 引き裂きストリップ供給装置から引出される請求項５に記載の方法。 ７．そのような接着剤がコーティングされた引き裂きストリップ、接着剤でコ ーティングされた面が外側になるように包装する物品に取り付けて、物品が包装 ステーションに近づくときストリップの初期長さ部分を物品の先端部上に置き、 これにより引き裂きストリップの初期長さ部分は、物品に取り付けられた包装材 料の少なくとも最初の１巻きの部分においてその内側面に固定され、これにより 、物品が包装ステーションを通って前進するにつれ、物品の残りの部分の上に引 き裂きストリップを引き下ろすことができるようにした請求項５に記載の方法。 ８．引き裂きストリップの一部が、物品の先端を横切って延び、少なくとも物品 の先端においては、物品の２つの対向面に接して横たわるように引き裂きストリ ップを配置することによって引き裂きストリップを包装する物品の上に引き出す 請求項２に記載の方法。 ９．長い引き裂きストリップを、その自由端を固定状態に保持して物品の前進経 路を横切るように延ばすことにより、物品が前進されるにつれ、少なくとも最初 は、引き裂きストリップが物品の２つの対向面に取り付けられる請求項８に記載 の方法。 １０．最初の数巻きの包装材料が物品に付けられた後に引き裂きストリップの自 由端を開放し、包装動作が進行する時、包装材料がストリップを定位置に保持す る請求項９に記載の方法。 １１．上記請求項の何れかで請求された方法に従って形成された包装（２０）を 外側に有する物品を含む包装物。 １２．包装材料の連続する巻き部が互いに重なり合い、またそれらが重なった箇 所において接着剤により固定されるような方法で物品の回りに螺旋状に巻かれた 少なくとも一本の包装材料のストリップを含む包装（２０）を外周に有する物品 （Ａ，Ｂ）を含む包装物であって、物品の略全長にわたって延びた引き裂き部材 （１５）であって、この引き裂き部材の一端は包装（２０）の外側に露出されて おり、これによって、包装材料の連続する巻き部を介してかつ物品の略全長に沿 って引き裂くために物品から離れる方向へ引くために利用できるようにした引き 裂き部材（１５）によって特徴づけられる包装物。 １３．引き裂き部材（１５）は、露出した端部を提供するために少なくとも包装 （２０）の一端を越えて延びている請求項１２に記載の包装物。 １４．引き裂き部材（１５）は、物品の端部に隣接する少なくとも１巻きの包装 材料の部分において横たわるように配置された端部を有する請求項１２に記載の 包装物。 １５．前記引き裂き部材（１５）の端部が環状に形成されるか、またはそれに取 り付けられる引っ張りリング、トグル、または他のそのような部材を有し、包装 物を簡単に開けられるようにした請求項１３または１４に記載の包装物。 １６．第１の上記した引き裂き部材に対してほぼ反対側の位置に類似の第２の引 き裂き部材が設けられた請求項１２〜１５の何れかに記載の包装物。 １７．前記の２つの引き裂き部材は、包装物の１つの端面を横切るとともに対向 する２位置において包装物の長手方向に沿って延在する１本の長い材料である請 求項１６に記載の包装物。 １８．物品が、包装材料の内側層の中の１個またはそれ以上の長尺の要素を含み 、前記螺旋状に巻かれた包装材料のストリップは外側包装を含む請求項１２に記 載の包装物。 １９．包装材料の内側層は、簡単に引き裂くことができる柔らかい紙の巻体を含 み、これにより外側の包装を開けるために引き裂き部材が外方に引かれると、引 き裂き部材は内側の包装を引き裂いて開くように機能する請求項１８に記載の包 装物。 ２０．前記包装材料の内側層は、１個または複数の要素を実質的に包み込む予備 成形された長尺の部材を含み、外側の包装が取り除かれた時に容易に除去できる ように全長に亘って開口が設けられている請求項１８に記載の包装物。 ２１．図面を参照して上記し、図面に示されたような長尺の物品を包装する方法 。 ２２．請求項２１に請求された方法によって作られた包装物。