JPH08502517A - 抗炎症薬としてのオキシンドール1−[n−(アルコキシカルボニル)カルボキサミド類および1−(n−カルボキサミド)カルボキサミド類 - Google Patents

抗炎症薬としてのオキシンドール1−[n−(アルコキシカルボニル)カルボキサミド類および1−(n−カルボキサミド)カルボキサミド類

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JPH08502517A JP6518013A JP51801394A JPH08502517A JP H08502517 A JPH08502517 A JP H08502517A JP 6518013 A JP6518013 A JP 6518013A JP 51801394 A JP51801394 A JP 51801394A JP H08502517 A JPH08502517 A JP H08502517A
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Abstract

(57)【要約】 一般式(I)の化合物(ここで、R1は、チエニル、フェニルまたはフリルであり、XおよびYは、ハロゲンまたは水素であり、Qは、アルコキシまたはアミノである)は、鎮痛および抗炎症薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 抗炎症薬としてのオキシンドール1-[N-(アルコキシカルボニル)] カルボキサミド類および1-(N-カルボキサミド)カルボキサミド類 発明の背景 本発明は、鎮痛薬および抗炎症薬、詳しくは、抗炎症薬としてのオキシンドー ル-1-[N-(アルコキシカルボニル)]カルボキサミド類および1-(N-カル ボキサミド)カルボキサミド類に関する。 抗炎症薬としてのオキシンドール類の利用は、1-置換-2-オキシンドール-3 -カルボキサミド類を特許請求した米国特許3,634,453に報告されてい る。近年、一連の3-アシル-2-オキシンドール-1-カルボキサミド類が、シク ロオキシゲナーゼ(CO)およびリポキシゲナーゼ(LO)酵素の阻害物質であ り、哺乳類患者における鎮痛薬および抗炎症薬として有用であることが米国特許 4,556,672および米国特許4,569,942に開示された。 米国特許4,658,037は、下記一般式の新規な2-オキシンドール化合 物および薬学的に許容されるその塩基塩を提供する; 式中、 Xは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、1個から4個の炭素を有するアルキ ル、3個から7個の炭素を有するシクロアルキル、1個から4個の炭素を有する アルコキシ、1個から4個の炭素を有するアルキルチオ、トリフロオロメチル、 1個から4個の炭素を有するアルキルスルフィニル、1個から4個の炭素を有す るアルキルスルフォニル、ニトロ、フェニル、2個から4個の炭素を有するアル カノイル、ベンゾイル、テノイル、2個から4個の炭素を有するアルカンアミド 、ベンズアミドおよびその各アルキル中に1個から3個の炭素を有するN,N- ジアルキルスルファモイルから成る群から選ばれ;Yは、水素、フルオロ、クロ ロ、ブロモ、1個から4個の炭素を有するアルキル、3個から7個の炭素を有す るシクロアルキル、1個から4個の炭素を有するアルコキシ、1個から4個の炭 素を有するアルキルチオおよびトリフロオロメチルから成る群から選ばれ; または、XおよびYは、共に、4,5-、5,6-もしくは6,7-メチレンジ オキシ基または4,5-、5,6-もしくは6,7-エチレンジオキシ基であるか ;または、XおよびYは、共に、隣接する炭素原子に結合している場合、Zが下 記から成る群から選ばれる二価の基Zを形成し、 (ここで、Wは、酸素または硫黄である); R1は、1個から6個の炭素を有するアルキル、3個から7個の炭素を有する シクロアルキル、フェニル、置換フェニル、そのアルキル内に1個から3個の炭 素を有するフェニルアルキル、そのアルキル内に1個から3個の炭素を有する( 置換フェニル)アルキル、そのアルキル内に1個から3個の炭素を有するフェノ キシアルキル、そのアルキル内に1個から3個の炭素を有する(置換フェノキシ )アルキル、ナフチルおよび-(CH2n−Q−R0から成る群から選ばれ; ここで、この置換フェニル、この(置換フェニル)アルキルおよびこの(置換 フェノキシ)アルキルの置換基は、フルオロ、クロロ1個から3個の炭素を有す るアルキル、1個から3個の炭素を有するアルコキシおよびトリフルオロメチル から選ばれ;nはゼロ、1または2であり;Qは、フラン、チオフェン、ピロー ル、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2, 3-チアジアゾール、1,2,5-チアジアゾール、テトラヒドロフラン、テトラ ヒドロチオフェン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ベンゾ[b-]フランお よびベンゾ[b]チオフェンから成る群から選ばれる化合物から誘導される二価 の基であり;R0は、水素または1個から3個の炭素を有するアルキルであり; R2は、1個から6個の炭素を有するアルキル、3個から7個の炭素を有する シクロアルキル、フェノキシメチル、フリル、チエニル、ピリジルおよび (ここで、R3およびR4は、各々、水素、フルオロ、クロロ、1個から4個の炭 素を有するアルキル、1個から4個の炭素を有するアルコキシおよびトリフロオ ロメチルから成る群から選ばれる)から成る群から選ばれる。 下記一般式を有する3-アシル-2-オキシンドール-1-カルボキサミド類の特 定のプロドラッグは、普通に所有される同時係属中の米国特許出願番号07/6 75,883に述べられている: (ここで、XおよびYは、各々、水素、フルオロまたはクロロであり;Rlは、 2-チエニルまたはベンジルであり;Rは、2個から10個の炭素原子のアルカ ノイル、5個から7個の炭素原子のシクロアルキルカルボニル、7個から10個 の炭素原子のフェニルアルカノイル、クロロベンゾイル、メトキシベンゾイル、 テノイル、そのアルコキシが1個から3個の炭素原子を有しそのアルカノイルが 3個から5個の炭素原子を有するオメガアルコキシカルボニルアルカノイル;2 個から10個の炭素原子のアルコキシカルボニル;フェノキシカルボニル;その ア シルが1個から4個の炭素原子を有する1-(アシロキシ)アルキル;そのアル コキシが2個から5個の炭素原子を有しそのアルキルが1個から4個の炭素原子 を有する1-(アルコキシカルボニロキシ)アルキル;1個から3個の炭素原子 のアルキル;1個から3個の炭素原子のアルキルスルホニル;そのアルキルが各 々1個から3個の炭素原子を有するメチルフェニルスルホニルまたはジアルキル ホスホネートである)。 普通に所有される同時係属中の米国特許番号5,270,331は、下記一般 式の化合物を開示している (ここで、R10,R11,R12およびR13は、水素、アルキルまたはハロゲンであ り、Rは、メチレンオキシアルカノイル、メチレンオキシアルケノイルまたはア ルケノイルである)。 米国特許4,556,672、4,658,037、4,569,942およ び5,270,331ならびに普通に所有される出願番号07/675,883 は、参照により本明細書に含めるものとする。 発明の概要 本発明は、鎮痛および抗炎症薬である下記一般式のオキシンドール類または薬 学的に許容されるその塩を提供する: (式中、 Xは、塩素またはフッ素であり; Yは、水素、塩素またはフッ素であり; R1は、置換または未置換のチエニル、フリルまたはフェニルであり; Qは、OR2またはNR34であり;ここで、 R2は、C1−C10アルキル、C4−C10シクロアルキル、フェニル、置換フ ェニル、C5−C10シクロアルケニル、C3−C10アルケニル、(CH2mCH( R5)CO26、(CH2mCH(R5)CONR67、(CH2nCH(R8) NR59、ファルネシル、ゲラニル、6-インダニル、CH2(2,2-ジメチル- 1,3-ジオキソラン-4-イル)、(CH2n-3-チエニル、(CH2n-3-チ エニル、(CH2n-3-フリル、(CH2n-2-フリル、(CH2n-2-ピリジ ル、(CH2n-3-ピリジル、(CH2n-4-ピリジル、(CH2n-2-フェニ ルまたは(CH2n-置換フェニルであり; R3は、水素、OR5、C1−C10アルキル、C4−C10シクロアルキル、フェ ニル、置換フェニル、C3−C10アルケニル、C5−C10シクロアルケニル、(C H2mCH(R10)CO25、(CH2yNR59、 (CH2n-フェニル、(CH2n-置換フェニル、(CH2n-3-チエニル、( CH2n-2-チエニル、(CH2n-2-フリル、(CH2n-3-フリル、(CH2n-2-ピリジル、(CH2n-3-ピリジルまたは(CH2n-4-ピリジルであ り; R4は、水素、C1−C10アルキル、C4−C10シクロアルキル、フェニル、 置換フェニル、C3−C10アルケニル、C5−C10シクロアルケニル、(CH2y NR59、(CH2n-フェニル、(CH2n-置換フェニル、(CH2n-2-チ エニル、(CH2n-3-チエニル、(CH2n-2-フリル、(CH2n-3-フリ ル、(CH2n-2-ピリジル、(CH2n-3-ピリジルまたは(CH2n-4-ピ リジルであり; R5、R6およびR7は、独立に、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、フェ ニル、アリル、C4-C8シクロアルキルであり; R8は、水素、R5、CO25またはCONR56であり; R9は、R5、C1−C6アルキルカルボニル、ベンゾイル、置換ベンゾイル、 ベンジロキシカルボニルまたはC1−C6アルコキシカルボニルであり; R10は、C1−C6アルキル、(CH2nNR59、CH(CH3)OR5、C H2OR5、CH2-3-インドリル、CH2SR5、CH2-p-C64OR5、(CH2nSR6または(CH2n-3-イミダゾリルであり; mは0-6であり;nは1-6であり;yは2-6である)。 好ましい化合物群は、Xが5-クロロであり、Yが水素である一般式Iの化合 物である。 二番目に好ましい化合物群は、Xが5-フルオロであり、Yが6-クロロであり 、R1が2-チエニルである一般式Iの化合物である。 三番目に好ましい化合物群は、Xが5-フルオロであり、Yが6-クロロであり 、R1が2-チエニルであり、QがOR2(ここで、R2は、アルキル、ベンジ ルまたは、mが1でありR5およびR7が水素である(CH2)mCH(NHR7) COOR5である)である一般式Iの化合物である。 四番目に好ましい化合物群は、Xが5-フルオロであり、Yが6-クロロであり 、R1が2-チエニルであり、QがN(OR3)R6である一般式Iの化合物である 。この群の中で特に好ましいのは、R3が水素である化合物である。 五番目に好ましい化合物群は、Xが5-フルオロであり、Yが6-クロロであり 、R1が2-チエニルであり、QがNR23である一般式Iの化合物である。この 群の中で特に好ましいのは、R2がC1−C6アルキルもしくはベンジルであり、 R3が水素もしくはC1−C6アルキルである化合物である。 また、本発明は、哺乳類における疼痛または炎症を治療する方法であって、こ の哺乳類に鎮痛または抗炎症に効果的な量の一般式(I)の化合物から選ばれる ものを投与して成ることを特徴とする方法を含む。 更に、本発明は、効果的な量の一般式(I)の化合物および薬学的に許容され る担体を含んで成ることを特徴とする医薬組成物を含む。 発明の詳細な説明 3-アシル-2-オキシンドール類の一般式Iの化合物への変換において、3-位 の環外二重結合上の置換基は、シン、アンチまたは両方の混合物であってもよい 。従って、構造式 の化合物の混合物は、 と記す。 また、これらの化合物は、互変異性ケト型 に存在してもよい。 これらの異性体の全ての型は、本発明の一部であると考えられる。 アルキル基は、その中の炭素原子の数により定義される。アルキル鎖は、直鎖 または分枝鎖のいずれかであってもよい。 本発明は、フェニルおよび複素環式基は、未置換であってもよいし又は、C1- C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ 、カルボキシカルボアルコキシ、カルボキサミド、アミノまたはC1-C6アルキ ルメルカプトから独立に選ばれる1個から3個の置換基で任意に置換されてもよ いと考える。 本発明の化合物は、下記に示す反応により調製する。 一般式Iの化合物合成用出発物質は、米国特許4,556,672、4,56 9,942および4,658,037に開示された通りに調製するアシルオキシ ンドール誘導体IIである。 塩化メチレン中のアシルオキシンドール誘導体IIおよび1から2当量の(好 ましくは1.1当量)のトリエチルアミン(塩基)の溶液または懸濁液を氷浴中 で冷却する。次いで、撹拌しながらクロロカルボニルイソシアネート(1から1 .1当量)溶液を滴下する。その結果できた混合物を0℃で1時間、次いで25 ℃で一晩撹拌する。生成物(III)を、次いで、濾過により集め、塩化メチレ ンで洗浄し、再結晶させる。反応用代替溶媒としては、クロロカルボニルイソシ アネートと反応しないもの、例えば、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジク ロロエタン、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルおよ び1,2-ジメトキシエタンがある。反応温度は、-78℃から用いる溶媒の沸点 間で変えることができる。反応時間は、用いる温度に依存して1分から数日の間 で変えることができる。トリエチルアミンの代わりに反応で用いることのできる 他の塩基は、クロロカルボニルイソシアネートと反応しない三級アミン類であり 、それとしてはピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン、2,6-ルチジンお よびジアザビシクロウンデセン(DBU)が挙げられる。 反応列の第2工程において、中間物質IIIをアルコール(HOR2)又は及 びアミン(HNR23)と以下のように反応させる: アルコールと反応させるにあたり、化合物IIIをアルコールHOR2(1当 量以上、好ましくは10当量以上)中に溶解またはスラリーにする。混合物を氷 浴中で冷却し、撹拌しながらトリエチルアミン(1から10当量、好ましくは1 .1当量)を滴下する。反応物を25℃で一晩撹拌し、この時点で、塩化メチレ ン(または他の適切な水-非混和性溶媒、例えば、クロロホルム)で希釈する。 その結果できた溶液を1NのHCl溶液および食塩水で洗浄し、次いで、硫酸マ グネシウム上で乾燥する。次いで、この溶液は、塩化メチレンおよび余分なアル コールを真空で留去して粗生成物I(Q=0R2)を代表的には黄色固形物とし て得る。精製は、こねる、再結晶および/またはフラッシュクロマトグラフィー による。反応温度は、-20゜から80℃の間で変えることができる。反応時間 は、用いる温度に依存して15分から数日の間で変えることができる。トリエチ ルアミンの代わりに反応で用いることのできる他の塩基は、化合物IIIと直接 反応しない三級アミン類である。これらとしてはピリジン、4-(ジメチルアミ ノ)ピリジン、2,6-ルチジンおよびジアザビシクロウンデセン(DBU)が 挙げられる。場合によっては、塩化メチレン、トルエン、クロロホルム、ジオキ サンまたは1,2-ジメトキシエタンのような不活性溶媒中で1から10当量の アルコールを用いて反応を行うのが好ましい。ここで、仕上げは、溶媒無しで行 ったこれらの反応と同じである。別の場合には(例えば、R2がフェニルである 場合)、反応にアルコールのナトリウム塩を用い、付加塩基を用いないのが好ま しい。不活性溶媒は、反応のこの変化にとって必要であり、エーテル、テトラヒ ドロフランまたは1,2-ジメトキシエタンは、特に好適であり、仕上げは、再 度上記と同じである。一級または二級アミノ官能基をも含有するアルコール類( R2OH)は、アミノ基が化合物IIIと初めに反応することから、この反応に 用いることはできない。従って、この反応は、窒素上で適切に保護されたアミノ アルコールの誘導体を用いて行う。許容される保護基としては、カルボベンジロ キシ(CBZ)(接触水素添加により除去される)、t-ブトキシカルボニル( BOC)(酸で除去される)および2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル (TROC)(酢酸中の亜鉛で除去される)が挙げられる。これらの保護基の除 去は、当業者等に周知の化学文献の標準手法により達成する。 アミンとの反応には、化合物IIIを塩化メチレンに溶解し、1から5当量( 好ましくは1.1当量)のアミン(HNR23)で滴下処理する。反応物を25 ℃で2時間撹拌し、次いで、1NのHCl溶液中に注ぐ。その結果できた混合物 を塩化メチレン(または他の適切な水-非混和性溶媒、例えば、クロロホルム) で抽出する。抽出物を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥し濃縮して一般式I( Q=NR23)の化合物を代表的には黄色固形物として得る。精製は、粉砕、再 結晶および/またはフラッシュクロマトグラフィーによる。反応温度は、-78 ゜から80℃の間で変えることができる。反応時間は、用いる温度に依存して1 5分から数日の間で変えることができる。反応用代替溶媒は、塩化メチレン、ト ルエン、クロロホルム、ジオキサンまたは1,2-ジメトキシエタンのような化 合物IIIと反応しないものである。アミンHNR23がカルボキシルのような 酸性の基をも含有する場合、反応は、同量(用いるHNR23の量と比例して) のトリエチルアミンの存在下で行う。トリエチルアミンの代わりに反応に用いる ことのできる他の塩基は、化合物IIIと直接反応しない三級アミン類である。 これらとしてはピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン、2,6-ルチジンお よびジアザビシクロウンデセン(DBU)が挙げられる。 一般式Iの化合物は、酸性であり、塩基塩を形成する。このような塩基塩の全 ては本発明の範囲内にあり、従来の方法により調製することができる。例えば、 適宜、水性、非水性または部分的に水性のいずれかの媒体中で、通常は理論比で 、酸性および塩基性物質を単純に接触させることにより調製することができる。 塩は、適宜、濾過により、非溶媒を用いた沈殿に続いて濾過により、溶媒の蒸発 により、または水溶液の場合、凍結乾燥により回収する。調製することのできる 一般式Iの化合物の代表的塩は、一級、二級および三級アミン塩、アルカリ金属 塩およびアルカリ土類金属塩である。特に有用なものは、エタノールアミン、ジ エタノールアミンおよびトリエタノールアミン塩である。 塩形成に好適に用いる塩基物質は、有機および無機の型の両方に属し、それら としては、有機アミン類、水酸化アルカリ金属類、炭酸アルカリ金属塩類、重炭 酸アルカリ金属塩類、水素化アルカリ金属類、アルカリ金属アルコキシド類、水 酸化アルカリ土類金属類、炭酸アルカリ土類金属塩類、水素化アルカリ土類金属 類およびアルカリ土類金属アルコキシド類が挙げられる。このような塩基類の代 表例は、n-プロピルアミン、n-ブチルアミン、アニリン、シクロヘキシルアミ ン、ベンジルアミン、p-トルイジン、エタノールアミンおよびグルカミンのよ うな一級アミン類;ジエチルアミン、ジエタノールアミン、N-メチルグルカミ ン、N-メチルアニリン、モルホリン、ピロリジンおよびピペリジンのような二 級アミン類;トリエチルアミン、トリエタノールアミン、N,N-ジメチルアニ リン、N-エチルピペリジンおよびN-メチルモルホリンのような三級アミン類; 水酸化ナトリウムのような水酸化物類;ナトリウムエトキシドおよびカリウムメ トキシドのようなアルコキシド類;水素化カルシウムおよび水素化ナトリウムの ような水素化物;ならびに炭酸カリウムおよび炭酸ナトリウムのような炭酸塩類 である。 一般式Iの化合物は、鎮痛活性を有する。この活性は、2-フェニル-1,4- ベンゾキノン(PBQ)の投与により誘導される腹部伸縮阻害を示すことにより マウスで示される。この方法は、Siegmund等,Proc.Soc.Exp.Biol.Med.,95 ,729-731,1957のそれに基づいており、処理能力を上げるように改造された( 更にMilne and Twomey,Aqents and Actions,10,31-37,1980参照)。これら の実験に用いたマウスは、Carworthのオス、アルビノCF-1種であり、体重は、1 8−20gである。全マウスは、薬物投与および試験に先立ち一晩断食している 。 一般式Iの化合物を、エタノール(5%)、emulphor 620(ポリオキシエチレ ン脂肪酸エステル類の混合物、5%)および食塩水(90%)から成る賦形剤中 に溶解または懸濁させる。この賦形剤は、対照としても役立つ。投与量は、対数 尺度(即ち、・・・0.32、1.0、3.2、10、32・・・mg/kg)に基づ いており、適用できる場合、酸ではなく塩の重量から算定している。投与経路は 、経口であり、10ml/kg体重の定投与容量にするために変化させた濃度を 用いる。前記のMilneとTowneyの方法を用いて効能および効力を測定する。マウ スは、化合物で経口的に処理され、1時間後、腹腔内投与により2mg/kgの PBQを受領する。次いで、直ちに個々のマウスを、温めた透明合成樹脂(透明 プラスチック)室に入れ、PBQ投与の5分後に開始して次の5分間の腹部収縮 数を記録する。鎮痛防護度(%MPE)は、同日に実験した同様の対照動物から 得たカウントと比較した腹部収縮の抑制に基づいて算定する。少なくともこのよ うな4種の測定(N≧)は、腹部収縮を対照水準の50%に減少させる投与量の 最善の推定値であるMPE50作成のための投与量-応答データを提供する。 また、一般式Iの化合物は、抗炎症活性をも有する。この活性は、標準カラゲ ニン誘導ラット足浮腫試験に基づく方法によりラットで示される。(Winter等,Proc.Soc.Exp.Biol.Med. ,111,544,1963)。 体重150gから190gの麻酔をかけていない大人のオスのアルビノラット に番号を付け、体重を計り、右の外くるぶしにインクで印をつける。各々の足を 丁度インクの印のところまで水銀に浸す。水銀は、スタザム圧力変換器(Statha m Pressure Transducer)に連結したガラスのシリンダーに入っている。変換器 からの出口は、制御ユニットを介してマイクロボルタメーターに連結してい る。浸した足で置き換えられた水銀の容量を読み取る。薬物は、経口強制投与に より与える。薬物投与の1時間後、印を付けた足の足底組織内にカラゲニンの1 %溶液0.05mlを注射することにより浮腫を誘導する。その直後、注射した 足の容量を測定する。カラゲニン注射の3時間後、足の容量の増加は、個々の炎 症応答を構成する。 プロスタグランジンH2シンターゼおよび5-リポキシゲナーゼを阻害する一般 式(I)の化合物の能力は、以下のアッセイ法により測定することができる。こ の方法により、この化合物で処理した細胞のプロスタグランジンH2シンターゼ および5-リポキシゲナーゼの公知の生成物の水準を、これらの酵素の公知の生 成物の量の減少またはそれが存在しないことにより証明されるプロスタグランジ ンH2シンターゼおよび/または5-リポキシゲナーゼの阻害に関する研究のもと に測定する。 単層に維持したRBL-1細胞を、Jakschik,B.A.,Nature287:51-52(1980 )の方法により抗生物質/抗真菌薬溶液(Gibco)を追加したアール(Earle)の 塩類および15%ウシ胎児血清を加えた最小必須培地(イーグル(Eagle))中 で撹拌培養により1から2日間生育させる。細胞を2回洗浄し、4x106細胞 /mlの細胞密度になるように冷RPMI 1640に再懸濁させる。RPMI 1640に所望の濃度で加えた研究中の化合物0.25mlを、37℃で5分 間平衡にする。この平衡にしたものに0.25mlの予め温めた細胞懸濁液を加 え、混合物を37℃で5分間インキュベートする。14C-アラキドン酸およびA- 23187(カルシウムイオノファ、シグマケミカル社)を含有する10μlの 溶液を加え、この混合物を37℃で更に5分間インキュベートする。次いで、2 67μlのアセトニトリル/0.3%酢酸を加え、混合物を氷上に30分間静置 する。混合物を入れた試験管を撹拌し、遠心分離(300rpm、10分)によ り清澄にし、上澄をデカントし、ミクロ遠心機内で高速で2分間再遠心分離する 。100μlの上澄を、次いで、パーキンエルマー-HS(3ミクロン)カラム 上で、0.1%のトリフルオロ酢酸を加えたアセトニトリル/H2Oの勾配溶媒 システムを用い2ml/分の流速でHPLCにより分析する。800μlのフロ ーセルを備えた バートホールド(Berthold)LB504ラジオアクティビティモニターを用い、 オムニフロアー(Omnifluor)(ニューイングランドヌクレア社の登録商標、ボ ストン、マサチューセツ)とカラム流出液とを2.4ml/分で混合することに より、放射能検出を成し遂げる。溶出した放射能の定量は、スペクトラフィジッ クスSP4200入力積算計の使用により行う。こうして得られたデータを、各 生成物の積算単位を全積算単位のパーセントとして算定し平均対照水準と比較す るデータ-整理プログラムに用いる。 一般式Iの化合物の鎮痛活性は、それらを、疼痛、例えば、術後疼痛および外 傷の疼痛の制御のための哺乳類への急性用投与に有用なものにしている。更に、 一般式Iの化合物は、リウマチ様関節炎の炎症ならびに骨関節炎および他の筋骨 格系疾患に関連した疼痛のような慢性疾患の症状の緩和のための哺乳類への連続 投与に有用である。 一般式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩を、鎮痛薬または抗炎症薬 のいずれかとして用いようとする場合、標準医薬慣習により、単独または好まし くは薬学的に許容される担体もしくは希釈剤と組み合わせた医薬組成物のいずれ かを哺乳類患者に投与することができる。組成物は、経口的にまたは非経口的に 投与することができる。非経口的投与としては、静脈、筋肉内、腹腔内、皮下お よび局所投与が挙げられる。 一般式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩を含んで成る医薬組成物に おいて、有効成分に対する担体の重量比は、通常、1:4から4:1、好ましく は1:2から2:1の範囲である。しかしながら、所与のケースでは、選択され る比率は、有効成分の溶解度、予期される投与量および正確な投与経路のような 因子に依存する。 本発明の一般式Iの化合物の経口用には、化合物を、例えば、錠剤またはカプ セル剤の形態で、または水剤または懸濁剤として投与することができる。経口用 錠剤の場合、通常用いる担体としては、乳糖およびコーンスターチが挙げられ、 通常、ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤を加える。カプセル剤形での経 口投与にとって有用な希釈剤は、乳糖および乾燥コーンスターチである。経口用 に水性懸濁剤を必要とする場合、有効成分を乳化剤および懸濁化剤と組み合わせ る。所望であれば、特定の甘味剤および/または着香剤を加えることができる。 筋肉内、腹腔内、皮下および静脈用途には、有効成分の滅菌水剤を、通常、調製 し、水剤のpHを適切に調整および緩衝化すべきである。静脈用途には、溶質の 全濃度を、製剤が等張になるように制御すべきである。 一般式Iの化合物又はその塩をヒト患者に用いる場合、毎日の投与量は、通常 、処方する医師によって決定される。更に、投与量は、年齢、体重および個々の 患者の応答ならびに患者の症状の重症度および投与する特定の化合物の効力によ り変える。しかしながら、疼痛を緩和するための急性用投与には、効果的な鎮痛 応答を引き出す量は、たいていの場合、必要な時(例えば、4から6時間毎)に 0.1から1.0gである。炎症および疼痛を緩和(治療)する連続投与には、 たいていの場合、効果量は、1回量もしくは分割した量で、1日当たり0.5か ら3.0g、好ましくは1日当たり0.5から1.5gである。他方、場合によ っては、これらの制限からはずれた投与量を用いることが必要なこともありうる 。 以下の実施例および調製例は、単に、更なる具体的説明のみを目的として提供 するものである。 実施例 全ての反応は、窒素雰囲気下、乾燥ガラス容器内で行った。1Hnmrスペクトル は、300MHzで記録した。IRスペクトルは、臭化カリウムペレットを用い て記録した。全ての融点は、未補正である。 実施例1 化合物III、X=5-Cl、Y=H、R1=2-チエニル 無水塩化メチレン(780ml)に溶解した5-クロロ-3-(2-テノイル)- 2-オキシンドール(調製例1)(11.8g、0.042モル)およびトリエ チルアミン(5.8ml、0.042モル)の溶液を氷浴中で冷却した。無水塩 化メチレン(20ml)に溶解したクロロカルボニルイソシアネート(3.4m l、0.042モル)の溶液を、次いで、撹拌しながら滴下した。クロロカルボ ニルイソシアネート溶液の添加が終了してから20℃で18時間撹拌を継続した 。混合物を濾過し、塩化メチレンで十分洗浄してオフホワイトの細かい結晶の標 記化 合物11.0g(97.6%)を集めた。mp>250℃;ir(臭化カリウム ):vCO1815,1805,1780cm-11Hnmr(パージューテリオアセトン);δ7.27( dd,1H,J=4.0,5.0Hz),7.45(dd,1H,J=2.2,8.8Hz),7.99(dd,1H,J=1. 1,5.0Hz),8.04(d,1H,J=2.2Hz),8.11(dd,1H,J=1.1,4.0Hz),8.22( d,1H,J=8.7Hz);ms(高速原子衝撃):m/z349[M+H+(37Cl)],347[M+H+ (35Cl)]. C15H7ClN2O4Sから算定した理論値:C,51.96;H,2.03;N,8.08.測定値:C, 51.38;H,1.88;N,8.27. 実施例2 化合物III、X=5-F、Y=6-Cl、R1=2-チエニル 無水塩化メチレン(1500ml)に溶解した6-クロロ-5-フルオロ-3-( 2-テノイル)-2-オキシンドール(調製例1)(18.6g)0.063モル )の溶液を氷浴中で冷却した。無水塩化メチレン(20ml)に溶解したクロロ カルボニルイソシアネート(5.0ml、0.062モル)の溶液を、次いで、 機械的に撹拌しながら滴下した。クロロカルボニルイソシアネート溶液の添加が 終了してから0℃で1時間、次いで20℃で18時間撹拌を継続した。混合物を 濾過し、塩化メチレンで十分洗浄してオフホワイトの細かい結晶の生成物III (X=5-フルオロ)、Y=6-クロロ、R1=2-チエニル)を集め、これをアセ トニトリルから再結晶させた。16.6g(73%),mp>260℃;ir( 臭化カリウム):vCO1805,1780cm-11Hnmr(パージューテリオアセトン);δ 7.28(dd,1H,J=4.0,5.0Hz),7.90(d,1H,J=11.2Hz),8.00(dd,1H,J=1 .1,5.0Hz),8.12(dd,1H,J=1.1,4.0Hz),8.31(d,1H,J=7.3Hz);ms( 高速原子衝撃):m/z367[M+H+(37Cl)],365[M+H+(35Cl)]. C15H6ClFN2O4Sから算定した理論値:C,49.40;H,1.66;N,7.68.測定値:C ,49.21;H,1.64;N,7.84. 実施例3 化合物I(Q=OR2)を得るための実施例1および2の化合物とアルコール類 との一般的反応 ベンジルアルコール(16ml)に加えた実施例2の化合物(1.0mg、 2.74ミリモル)およびトリエチルアミン(0.42ml、3.03ミリモル )のスラリーを50℃で18時間温めて均質な黄色溶液を得た。1NのHCl中 に注いだ後、この混合物を塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン抽出物を水で 洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濃縮して油状物質を得た。エーテルの添加は、 黄色の細かい結晶固形物としての化合物I(x=5-フルオロ)、Y=6-クロロ 、Q=ベンジロキシ、R1=2-チエニル)745mg(57%)の再結晶に帰し た。化合物I(X=5-Cl、Y=H、R1=2-チエニル、Q=エトキシおよび オクチロキシ)は、同様に、実施例1の化合物と各々エタノールおよびn-オク タノールとの反応により得た。両方の化合物をアセトニトリルから再結晶した。 実施例4 化合物I(X=5-F、Y=6-Cl、R1=2-チエニル、Q=(S)-OCH2 H(CO2H)NHBOC) 無水1,4-ジオキサン(3ml)に溶解した実施例2の化合物(570mg 、1.56ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(0.78ml、4.5ミ リモル)およびN-BOC−L-セリン(923mg、4.50ミリモル)の溶液 を50℃で18時間加熱した。1NのHCl中に注いだ後、この混合物を塩化メ チレンで抽出した。塩化メチレン抽出物を水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、 濃縮して黄色泡状物質を得た。これを熱アセトニトリルに溶解した。冷却により 標記生成物が黄色結晶固形物500mg(56%)として沈殿した。 実施例5 化合物I(X=5-F、Y=6-Cl、R1=2-チエニル、Q=OC65 無水1,2-ジメトキシエタン(15ml)中のNaH(36mg、1.5ミ リモル)のスラリーにフェノール(141mg、1.49ミリモル)を加えた。 15分間撹拌した後、実施例2の化合物(570mg、1.56ミリモル)を加 え、混合物を40℃で6時間温めた。1NのHCl中に注いだ後、混合物を塩化 メチレンで抽出した。塩化メチレン抽出物を水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し 、濃縮して黄色固形物を得た。これをアセトニトリルから再結晶して標記生成物 を黄色結晶固形物450mg(63%)として得た。 実施例6 化合物I(Q=NR23)を得るための、実施例1および2の化合物とアミン類 との一般的反応 塩化メチレン(25ml)中の実施例1の化合物(520mg、1.50ミリ モル)のスラリーに-ブチルアミン(0.16ml、1.62ミリモル)を加 えた。混合物を20℃で18時間撹拌した。1NのHCl中に注いだ後、混合物 を塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン抽出物を水で洗浄し、MgSO4上で 乾燥し、濃縮して黄色固形物を得た。これをアセトニトリルから再結晶して化合 物I(R1=2-チエニル、X=Cl、Y=H、Q=NH(CH23CH3)を黄 色結晶固形物270mg(43%)として得た。化合物I(Q=NHCH2Ph およびN(ET)2)は、同様に、実施例1の化合物とベンジルアミンおよび実 施例2の化合物とジエチルアミンとの反応により得られ、各々、化合物I(X= 5-Cl、Y=H、R1=2-チエニル、Q=NHCH2Ph);化合物I(X=5 -F、Y=6-Cl、R1=2-チエニル、Q=N(ET)2)を得た。両方の化合 物をアセトニトリルから再結晶した。 実施例7 実施例1の化合物とアミノ酸との一般的反応 N,N-ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解した実施例1の化合物(5 20mg、1.50ミリモル)およびトリエチルアミン(0.22ml、1.5 8ミリモル)の溶液にL-フェニルアラニン(264mg、1.60ミリモル) を加えた。混合物を20℃で18時間撹拌した。1NのHCl中に注いだ後、混 合物を塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン抽出物を水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥し、濃縮して残存するN,N-ジメチルホルムアミドを含有する油状物 質を得た。このほとんどを高真空下で蒸発留去して化合物I(X=5-Cl、Y =H、R1=2-チエニル、Q=NHCH(CO2H)CH2Ph)を細かい黄色粉 末450mg(58%)として得た。粗生成物を塩化メチレンと共に粉砕したこ とを除いては同じ手法を用い、実施例1の化合物とL-セリンとの反応を行って 化合物I (X=5-Cl、Y=H、R1=2-チエニル、Q=NHCH(CO2H)CH2O H)を得た。 実施例10 出発物質として実施例1の化合物および適切なアミンまたはアルコールを用い 、実施例3または6の常法に従って以下の一般式Iの化合物(R1=2-チエニル 、X=5-クロロ、Y=H)を得た。 調製例1 3-(3-フロイル)-2-オキシンドール 200mlのエタノールに溶解した2.8g(0.12モル)のナトリウムの 撹拌溶液に13.3g(0.10モル)の2-オキシンドール、続いて16.8 gのエチル3-フロエートを加えた。この混合物を還流下47時間加熱し、冷却 し、次いで、真空で溶媒を蒸発留去した。残渣を200mlのエーテル下で粉砕 し、固形物を濾過により集めて廃棄した。濾液を真空で蒸発させ、残渣をジイソ プロピルエーテル下で粉砕して濾過により回収した。固形物を250mlの水に 懸濁し、次いで、これを濃塩酸で酸性にした。この混合物を撹拌して固形物を得 、これを濾過により回収した。この後者の固形物を酢酸、続いてアセトニトリル から再結晶してmp185゜-186℃の標記化合物705mgを得た。 分析:C1393Nから算定した理論値:C,68.72;H,3.99;N,6.17%.測 定値:C,68.72;H,4.14;N,6.14%. 実質的に上記の手法による適切な2-オキシンドールと必須のカルボン酸のエ チルエステルとの反応により、以下の化合物を得た: 5-クロロ-3-(2-テノイル)-2-オキシンドール、mp190.5゜-19 2℃、36%収率; 5-クロロ-3-(2-フロイル)-2-オキシンドール、mp234゜-235℃ 、54%収率; 5-フルオロ-3-(2-フロイル)-2-オキシンドール、mp222゜-224 ℃、51%収率; 5-フルオロ-3-(2-テノイル)-2-オキシンドール、mp200゜-203 ℃、26%収率; 6-フルオロ-3-(2-フロイル)-2-オキシンドール、mp239゜-242 ℃、26%収率;および 6-クロロ-5-フルオロ-3-(-2-テノイル)-2-オキシンドール、mp21 2゜-215℃、20%収率。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記一般式の化合物または薬学的に許容されるその塩: (式中、 Xは、水素、塩素またはフッ素であり; Yは、水素、塩素またはフッ素であり; R1は、置換または未置換のチエニル、フリルまたはフェニルであり; Qは、OR2またはNR34であり;ここで、 R2は、C1−C10アルキル、C4−C10シクロアルキル、フェニル、置換フ ェニル、C5−C10シクロアルケニル、C3−C10アルケニル、(CH2mCH( R5)CO26、(CH2mCH(R5)CONR67、(CH2nCH(R8) NR59、ファルネシル、ゲラニル、6-インダニル、CH2(2,2-ジメチル- 1,3-ジオキソラン-4-イル)、(CH2n-3-チエニル、(CH2n-3-チ エニル、(CH2n-3-フリル、(CH2n-2-フリル、(CH2n-2-ピリジ ル、(CH2n-3-ピリジル、(CH2n-4-ピリジル、(CH2n-フェニル または(CH2n-置換フェニルであり; R3は、水素、OR5、C1−C10アルキル、C4−C10シクロアルキル、フェ ニル、置換フェニル、C3−C10アルケニル、C5−C10シクロアル ケニル、(CH2mCH(R10)CO25、(CH2yNR5R9、(CH2n- フェニル、(CH2)n-置換フェニル、(CH2n-3-チエニル、(CH2)n-2 -チエニル、(CH2)n-2-フリル、(CH2n-3-フリル、(CH2)n-2-ピ リジル、(CH2)n-3-ピリジルまたは(CH2n-4-ピリジルであり; R4は、水素、C1-C10アルキル、C4−C10シクロアルキル、フェニル、置 換フェニル、C3−C10アルケニル、C5−C10シクロアルケニル、(CH2)yN R59、(CH2n-フェニル、(CH2n-置換フェニル、(CH2n-2-チエ ニル、(CH2n-3-チエニル、(CH2n-2-フリル、(CH2n-3-フリル 、(CH2n-2-ピリジル、(CH2n-3-ピリジルまたは(CH2n-4-ピリ ジルであり; R5、R6およびR7は、独立に、水素、C1-C6アルキル、ベンジル、フェニ ル、アリル、C4-C8シクロアルキルであり; R8は、水素、R5、CO25またはCONR56であり; R9は、R5、C1−C6アルキルカルボニル、ベンゾイル、置換ベンゾイル、 ベンジロキシカルボニルまたはC1-C6アルコキシカルボニルであり; R10は、C1-C6アルキル、(CH2nNR59、CH(CH3)OR5、C H2OR5、CH2-3-インドリル、CH2SR5、CH2-P-C64OR5、(CH2nSR6または(CH2n-3-イミダゾリルであり; mは0-6であり;nは1-6であり;yは2-6である)。 2.Xが5-クロロであり、Yが水素である請求項1に記載の化合物。 3.Xが5-フルオロであり、Yが6-クロロである請求項1に記載の化合物。 4.R1が2-チエニルである請求項3に記載の化合物。 5.R1が2-チエニルである請求項2に記載の化合物。 6.QがOR2であり、R2が、C1−C6アルキル、ベンジルまたは(CH2mCH(NHR5)COOR6である請求項4に記載の化合物。 7.R2が、C1−C6アルキルである請求項6に記載の化合物。 8.R2が(CH2mCH(NHR5)COOR6であり、mが1であり、R5およ びR6が水素である請求項5に記載の化合物。 9.QがNR34である請求項4に記載の化合物。 10.R2が、C1−C6アルキルまたはベンジルであり、R3が水素またはC1-C6 アルキルである請求項9に記載の化合物。 11.R3がOR5である請求項9に記載の化合物。 12.R3およびR5が水素である請求項11に記載の化合物。 13.哺乳類における炎症を治療する方法であって、該哺乳類に炎症に効果的な 量の請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩を投与して成るこ とを特徴とする前記方法。 14.哺乳類における疼痛を治療する方法であって、該哺乳類に鎮痛に効果的な 量の請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩を投与して成る前 記方法。 15.薬学的に効果的な量の請求項1に記載の化合物または薬学的に許容される その塩および薬学的に許容される不活性担体を含んで成ることを特徴とする医薬 組成物。
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