JPH08501957A - モジュール型部品及びアタッチメント付き手持ち型多目的携帯用スチーマ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 皮膚表面を処置するための手持ち型携帯用スチーマ装置（２２０）が、ハウジング（２２２）と、ハウジング（２２２）内のモジュール型液体容器（２２８）とを有する。液体を蒸気へと変換しかつスチームまたは蒸気を処置される皮膚表面へ供給するためのスチーム発生器がハウジング（２２２）に設けられる。液体容器（２２８）からスチーマ発生器へ液体を供給するためにハウジング（２２２）に芯体（２３４）が設けられる。好適には、スチーム発生器は、モジュール型液体容器（２２８）へ取り外し可能に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 モジュール型部品及びアタッチメント付き手持ち型多目的携帯用スチーマ ＜発明の分野＞ 本発明は、スチーム及び水蒸気の物理的かつ理容的特性を利用する装置に関し 、また、その装置が皮膚に直接触れるようなスチーム及び蒸気の利用、さらにま た、程良い距離に離しても尚そのスチーム及び蒸気の効果を得るような装置の利 用に関する。 ＜発明の背景＞ スチームは、皮膚または毛髪の処置における湿気を含む蒸気の理容的効果とい う点で人間の身体の手当てに長い間用いられてきた。 例えば、毛髪の処置におけるスチームの理容によって、髪の繊維が湿気を帯び て、毛髪をセットしたり、形を整えたり、乾燥させたりすることが容易となる。 皮膚の処置におけるスチームの利用は、広く知られており、例えば、蒸気浴を 行うと発汗したり毛穴が開いたりする。身体の処置用にスチームを利用すること は、筋肉の緩和を促進したり、天然ボディ・オイルを温めることを通して皮膚を 清浄にしてさらに潤いを与えたりする、その際に、このオイルを除去することは 、オイルをふき取ったり洗い流したりすることで容易にできる。 さらに、皮膚の最も外側の層（表皮）の死んだ皮膚細胞が、それらを湿らせか つ柔らかくしてからふき取るか流し去ることによって容易に剥離されることもよ く知られている。 さらに、湯及び／またはスチームの作用によって、落とすべきメーキャップが 柔らかくなるので、シャワーや入浴の後にメーキャップ落としがよりしやすくな ることは多くの人が認めていることである。 Demingらによる米国特許第４３９９４３９号は、アルミニウムのケースに収容 されたセラミック・ヒータや正温度係数（ＰＴＣ：positive temperature coeff icient）ヒータ等のヒータを有して電気的に加熱される、顔面へのサウナ機器を 開示している。約１００゜−１１０℃に調整されたサーモスタットが、上記Demi ngのヒータに備えられている。顔面へスチームを当てるためにファンが用いられ る。Demingらは、水容器スチーム発生室の中へ、水または、薬剤やコロンや香水 等を含む水溶液もしくはエマルションを入れることも広く開示している。Deming らの開示の図５乃至８では、アタッチメントは駆動されていない。 Mercerによる米国特許第３８００８１０号は、調髪器具及びスチーム・アイロ ンとして用いる機器構造を開示しており、ブラシや櫛の作業ヘッドの外側へ内側 から流体を通すためのこれらの背面を通る通路とともに形成されるという長所を 備えるブラシや櫛等の器具や道具を概略的に示している。Mercerは、ヘアドレッ シング及びヘアスタイリングの作業において髪の形を整えるために毛髪へスチー ムを適用することを開示している。しかしながら、毛髪、皮膚または頭皮を手当 てするためのスチームの適用は開示されていない。 Ruderianによる米国特許第４５９６５６５号は、吹き付けモータとは独立に動 作するように独立に動作可能な振動する構成要素を備える軟膏適用器を開示して いる。この振動する構成要素は、実質的にケーシングを振動させ、それによって 、軟膏適用器がマッサージ器として用いられるときに身体の毛穴へ薬剤が吸収さ れやすくする。このRuderianによる振動する構成要素２２は、Ruderianによる吹 き付けモータ１３とは独立に駆動させるということは示唆されているが、いかに して駆動されるかについては開示されていない。 Sheltonによる米国特許第１７７２５０１号は、容器から頭皮へ温められたオ イルを通す孔すなわち導管とともに形成されるマッサージ突起を備えた頭皮処置 装置を開示している。この装置全体を動かす振動装置が開示されている。 Stuckeyらによるカナダ特許第４０４９２９号（１９４２年５月１９日発行） は、シャンプー等の液体を使用者の頭皮に送るための、可動的に駆動される指と 指の根本付近の開口とを備える電源駆動によるシャンプー装置を開示している。 シャンプーの流れを停止したり開始したりするためのバルブが設けられている。 Smalによる米国特許第４７３３６５５号は、互いに連続的に近づいたり離れた りする複数の指を備える電気式マッサージ器具を開示している。 DeLukaらによる米国特許第５１０３８０９号は、速度可変の駆動指を備えるマ ッサージ装置を開示している。 SmalもDeLukaらも、スチームを発生しかつスチームや他の蒸気を、個々の指の 近傍に当てるための手段を開示していない。 「スチーム」という用語は、簡便のためにのみ用いているが、全ての気化した 液体及び気化可能な薬剤入り溶液を、本発明の範疇に含めるものとする。 ＜発明の目的と概要＞ 本発明の第１の目的は、スチーム発生室を有しかつスチームを皮膚表面へ当て るコンパクトな手持ち型の装置を提供することである。 本発明の別の目的は、顔面のマッサージ器としても、身体全体のマッサージ器 としても使用できる手持ち型の携帯用装置を提供することである。 本発明の別の目的は、スチームを発生しながら、そのスチームをユーザに当て るためのファンを必要としない手持ち型の携帯用装置を提供することである。 本発明の別の目的は、従来のスチーマの欠点を避ける手持ち型の携帯用スチー マ装置を提供することである。 本発明の更なる目的は、液体容器との直接的接触において、配線を含む電気的 構成要素を避けることである。 本発明の更なる目的は、液体容器において電気的加熱素子を配置する必要性を 排除することである。 本発明の更なる目的は、その向きの関係なく用いることができるスチーマ装置 を提供することである。 本発明の更なる目的は、既存の装置に存在する温度降下を避けるために、スチ ームが処置される皮膚の表面近くで発生されるようなスチーマを提供することで ある。 本発明の別の目的は、理容的作用を高めるべく、装置の冷却を必要とする部分 を冷却しかつスチームを使用者の皮膚へと流すために、スチームを用いかつ改善 されたフロー通路構造を備える携帯用の理容装置を提供することである。 本発明のさらに別の目的は、皮膚に自然な湿り気を与えるために、湿気を帯び た空気を直接皮膚に対して供給するスチーマを提供することである。 本発明の更なる目的は、粗いアルコールベースの化粧品除去溶液を用いること を不要とするようなスチーム装置を提供することである。 本発明の更なる目的は、皮膚上で及び口腔中で用いることを意図した、化学化 合物の作用を高めるようなスチーマ装置を提供することである。 本発明の更なる目的は、本体内蔵型の液体容器を備える手持ち型スチーマ装置 を提供することである。 本発明の更なる目的は、アタッチメントの作用を高めるために、また、皮膚を 処置するプロセスをより快適にかつ効率的にするために、周囲の空気または蒸気 を含む空気を用いることによって優れた結果を提供することである。 本発明の更なる目的は、低いパワー・レベルのＡＣまたはＤＣの電源を用いる ことによって蒸気またはスチームを発生できるスチーマ装置を提供することであ る。 本発明の更なる目的は、スチームが透過することができ、かつスチームを適用 しながら皮膚の表面をこするまたはふき取ることができるようなパッドを備える 皮膚処置装置を提供することである。 本発明の更なる目的は、身体の選択された領域にスチームを適用すると同時に 、それらの領域をこすったりふき取ったりできるような手持ち型で本体内蔵型の スチーム発生装置を及びその適用器具を提供することである。 本発明の更なる目的は、身体の様々な部分に対して、有用な皮膚処置特性をも つ薬剤入り液体．／スチームを適用できる装置を提供することである。 本発明の更なる目的は、効果的な皮膚処置を補助するべく振動運動または反復 運動を分担するために、バッフィング（こする処理、バフ処理）素子を備えるス チーマ装置を提供することである。 本発明の更なる目的は、バッフィング・ユニットとスチーマ装置とを同時にま たは独立に動作させるための、スチーマ装置の本体内蔵型電源ユニットを提供す ることである。 本発明の更なる目的は、身体の様々な部分及び変化する身体の曲線に対して処 置を施すための、複数のバッフィング素子を提供することである。 まとめると、本発明は、皮膚に直接触れてあるいは皮膚から離れた動作するス チーマ装置であって、装置の有効性を高めるためにスチームを利用するようなス チーマ装置を目的とする。 一実施例では、この装置は、スチーム発生器を含む。 スチーム装置の別の実施例は、スチームを適用しながら皮膚から好ましくない 物質を除去し、皮膚をマッサージし、化合物の皮膚への浸透を高め、口腔内や歯 や歯茎を処置し、頭皮をマッサージし、そして身体表面に温パックもしくは冷パ ックを施すための静止したアタッチメントまたはモータ駆動されるアタッチメン トを備える。 本発明の一実施例では、処置装置は、スチームを適用しながら、オイルや、死 んだ皮膚細胞や、メーキャップや、埃等々を皮膚表面から除去するために、皮膚 表面を大きくこするような静的なまたは反復もしくは振動動作をするためにモー タ駆動されるバッフィング・ヘッドを備える。顔面部分を処置するときは、皮膚 へ薬剤を直接適用するために適用器具表面上に処置済みのパッドが用いられる。 薬剤を、液体中に溶かし、スチーム蒸気により放散されて皮膚と接触するように もできる。 本発明は、次の図面を参照してさらに詳細に記述する。 ＜図面の簡単な説明＞ 図１は、皮膚のスチーム及び理容処置装置の斜視図である。 図２は、手持ち型スチーム及びバッフィング装置の断面図である。 図３は、本体内蔵型スチーム及び理容処置装置を示す図である。 図４は、図２のライン４−４に沿ったバッフィング・ヘッドの断面図である。 図５は、バッフィング・ヘッドの側面図である。 図６乃至図９は、異なるヘッド形状とパッド・アタッチメント構造を示した様 々な実施例である。 図１０は、スチーム発生ユニットに取り付けられた加熱バッドを示す図である 。 図１１は、本発明による手持ち型スチーマ装置の更なる好適例の断面図である 。 図１１Ａは、本発明の好適例によるモジュール容器アダプタの斜視図である。 図１１Ｂは、図１１Ａのモジュール容器アダプタの断面図である。 図１１Ｃは、図１１Ａのモジュール容器アダプタの平面図である。 図１１Ｄは、図１１Ｃのライン１１ｄ−１１ｄに沿った断面図である。 図１２は、本発明によるバッフィング・バッド・アタッチメント 図１３は、本発明によるエア・フロー・アタッチメントの実施例の斜視図であ る。 図１４は、図１３のエア・フロー・アタッチメントの断面図である。 図１５は、本発明による薬剤処理パッドの側面図である。 図１６は、本発明による冷パック・アタッチメントの好適例の概略的部分断面 図である。 図１７は、本発明による爪研ぎアタッチメントの斜視図である。 図１８は、図１７の爪研ぎアタッチメントの部分側面図である。 図１９は、本発明による目及び鼻マッサージ器の平面図である。 図２０は、図１９のライン２０−２０に沿ったマッサージ器アタッチメントの 断面図である。 図２１は、本発明による硬皮除去アタッチメントの斜視図である。 図２２は、図２１の硬皮除去アタッチメントの平面図である。 図２３は、図２２の硬皮除去アタッチメントの断面図である。 図２４は、本発明によるマッサージ器アタッチメントの好適例の斜視図である 。 図２５は、図２４のマッサージ器アタッチメントの平面図である。 図２６は、図２５のライン２６−２６のマッサージ器アタッチメントの断面図 である。 図２７は、本発明による指マッサージ器アタッチメントの好適例の部分的斜視 図である。 図２８は、図２７の指マッサージ器アタッチメントの平面図である。 図２９は、図２８の指マッサージ器アタッチメントの断面図である。 図３０は、本発明によるマッサージ器アタッチメントの更なる好適例の平面図 である。 図３１は、図３０のマッサージ器アタッチメントの断面図である。 図３２は、本発明による吸引アタッチメントの好適例の斜視図である。 図３３は、図３２の吸引アタッチメントの概略断面図である。 図３４は、本発明による噴霧アタッチメントの斜視図である。 図３５は、図３４の噴霧アタッチメントの部分概略断面図である。 図３６は、本発明による歯茎スチムレータ（刺激器：stimulator）・アタッチ メントの斜視図である。 図３７は、本発明による歯ブラシ・アタッチメントの好適例の斜視図である。 図３８は、本発明によるプロフィ・カップ（歯の掃除）アタッチメントの斜視 図である。 図３９は、本発明によるカッブリング（結合）具の更なる好適例の一部の斜視 図である。 図４０は、本発明によるスチーマの別の好適例の正面図である。 図４１は、本発明による携帯用手持ち型スチーマ装置の更なる好適例の断面図 である。 図４２Ａは、図４１の一部の拡大図である。 図４２Ｂは、本発明による更なる好適例における、図４２Ａと類似の図である 。 図４２Ｃは、図４２Ｂのバルブが部分的に開かれる様子の概略図である。 図４２Ｄは、図４２Ｂのバルブがさらに開かれた状態を示す、図４２Ｃと類似 の概略図である。 図４２Ｅは、図４２Ｂのバルブがまたさらに開かれた状態を示す、図４２Ｃと 類似の概略図である。 図４３Ａは、本発明による毛髪処置アタッチメントの平面図である。 図４３Ｂは、図４３Ａのライン４３ａ−４３ａに沿った毛髪処置アタッチメン トの部分正面図である。 図４３Ｃは、本発明によるスライダ部品の平面図である。 図４３Ｄは、図４３Ｃのスライダ部品の正面図である。 図４４Ａは、本発明による毛髪処置アタッチメントの斜視図である。 図４４Ｂは、図４４Ａのライン４４ｂ−４４ｂに沿った毛髪処置アタッチメン トの断面図である。 図４４Ｃは、図４４Ａの毛髪処置アタッチメントの側面図である。 図４４Ｄは、図４４Ｃの一部の部分断面図である。 図４５Ａは、本発明による鼻腔用吸入器の斜視図である。 図４５Ｂは、本発明による口腔用吸入器の斜視図である。 図４５Ｃは、本発明による顔面用吸入器の斜視図である。 ＜発明の詳細な説明＞ 図１及び図２は、プラスチック、若しくは他の適当な材料から成る外部ケーシ ング１２を有するスキントリートメント装置１０を示す。プラスチックは耐久性 がよく軽量故に望ましい。ケーシング１２は、指開口部１４を有しており、該開 口部によって手で外部ケース１２を掴むことができる。従って、開口部１４に指 を通してケースを包み込むようにして、把手部分１６を掴むことができる。 把手部分１６の内部には、ハウジング２０内に一式のバッテリ１８を内蔵して おりバッテリ１８からスイッチ２２に電気を供給すべく伝統的なワイアを有して いる。バッテリは、取り外し可能なプレート（図示せず）の操作によりアクセス できる。ここで、バッテリ１８を、充電可能なバッテリまたは他の動力源に代え ても良い。 スイッチ２２は、好適には単純なオン−オフ式、若しくはスチーム／スチーム なし／オフの３つのスイッチがよいが、バッテリ１８からモータ２４に様々な電 流を送電する加減抵抗器であってもよい。 モータ２４は、ケーシング１２の上部に軸方向に配列されている。モータ２４ は、２０〜８０ｒｐｍの範囲の速度でドライブシャフトを回転させるだけの十分 な馬力を有しているのが望ましい。モータ２４はまた、所定量の抵抗の中でシャ フトを駆動させるに十分な回転力を有している。該モータは、回転ディスク２８ に連結されたドライブシャフト２６を有している。 好適には、回転ディスク２８は、水蒸気をケーシング１２の外へ、あるいはバ ッフィングヘッド３２の上方に押し流すのを促進する多数のファンブレード３０ を有しているのがよい。バッファリングヘッド３２は、回転ディスク２８の側端 ３４を、側端３４との噛合のために戻り止３８を有する延出脚３６と弾力的に噛 合させることにより、回転ディスク２８に取り外し可能に連結される。 バッファリングヘッド３２は、凹面４０を有するバッフィングヘッド３２を示 す。しかし処置する身体の部位によっては、他の形態であってもよい。バッフィ ングヘッド３２の面４０は、蒸気を通すべく多数の 孔４２を有している。 ケーシング１２は、スチーム発生装置４８から伸びたホース４６に繋がるスチ ーム通路４４を有する。該スチーム発生装置４８は、伝統的なプラグ取り付け部 （図示せず）から電気を供給される抵抗器５０を有する。該抵抗器５０は、スチ ーム室で水を加熱してスチームを発生させ、該スチームは、ホース４６を通って ケーシング１２に流れ込む。該スチーム発生装置４８は、好適には約１パイント の水が入る程度の大きさがよい。尚、水は、ねじ付蓋（図示せず）から挿入され る。 図３は、独立型ユニットを有するスキントリートメント装置５２を示す。該ユ ニットは、内部にハンドルホール５６を設けたケーシング５４を有する。ハンド ル５８は、ホール５６とケーシング５４の外壁６０の間に配置される。 壁６０は、バッテリ室６４にアクセスすべく壁６０に取り外し可能に装着され る取り外し可能なドア６２を有する。一対のバッテリ６６は、バッテリ室６４の 内部に通常の形態で配置されているが、好適には一対のＡＡバッテリがスイッチ ６８に動力を与えるべく直列に配置されるのが望ましい。スイッチ６８は、好適 には単純なオン−オフ式、（又はスチーム＋ファン／エア＋ファン／電源オフの モード）がよいが、モータ７０への電流をコントロールすべく加減抵抗器でもよ い。 モータ７０は、好適には２０〜８０ｒｐｍの範囲で操作するよう設計されてお り、所定量の抵抗に対応できるようドライブシャフト７２に十分な回転力を与え る。ドライブシャフト７２は、コンビネーションディスクと２種の機能を果たす ファンアセンブリ７４に接続されている。まず、ファンアセンブリ７４によって エアはケーシング５４の外部から孔７６へと導かれ、更に、ウォータ室８０から 通路７８を通って流れるスチームと混合される。 スキントリートメント装置５２において、スチームのみを通し、水の通過を禁 じるよう設計された一方通行のバルブ８２が働く際に、水は、ウォータ室８０か ら通路７８へ流出しないよう差し止められることとなる。 ウォータ室８０は、該スキントリートメント装置５２から取り外し可能であり 、ケーシング５４に摩擦によって当接するコンテナーの形となっている。 ウォータ室８０は、中の水を熱してスチームを発生させる抵抗器８４を有して いる。抵抗器８４は、適当な樹脂８６によって所定位置に配置されており、ケー シング５４に接続する雌コンセント９０に電気的に接続できる貫壁具８８を有し ている。雌コンセント９０は、壁のソケットに接続するために、電気コードと接 続できる他の雌コンセント９２に電気的に連結している。 スチームは、ウォータ室８０で発生するため、一方通行のバルブ８２を通って 通路７８に流れ込む。その後スチームは、通路７６から入るエアと混合される。 そして、ファン７４によって引き込まれ、スチームは冷却され、スチームとエア の混合物はバッフィングヘッド９４を通って椎進されることとなる。バッフィン グヘッド９４は、凹面９８上に一連の通路９６を有している。 周辺の側壁１００は、面９８の下方へ伸び、好適には、回転ディスクアセンブ リ７４と噛合させ、バッフィングヘッド９４を適当な位置に保持するために戻り 止１０４を備えた３本の延出脚１０２を有する。 図３におけるバッフィングヘッド９４の４−４断面図を図４に示す。図４は、 バッフィングヘッドにおいて好適に使用される 孔９６の典型的な配列を示す。 図５は、従属脚１０２と戻り止１０４を有する側壁１００を示す。好適には、バ ッフィングヘッド９４は、ディスクファンアセンブリ７４を完全に蔽うだけの大 きさがよい。側壁１００に沿ってスチームが漏れるのを防ぐことができ、 孔９ ６を通ってスチームの流れを円滑にできるからである。もし該バッフィングヘッ ド９４がディスクとファンアセンブリ７４の占める大きさよりも小さいものであ れば、スチームは、側壁１００の周囲から漏れ、その効果が失われる結果となる であろう。 図６は、上部にパッド１０８を有する円錐形のバッフィングヘッド１０６を示 す。パッド１０８は、僅かに研磨剤より成るものが使用される。スキン表面の汚 れ、メーキャップ並びに古い細胞の除去において効果を促進する機能を有するか らである。パッド１０８は、天然繊維、又は細い繊維より成るものであってもよ い。パッド１０８は、また、治療薬を保持できる、あるいはスキンからオイルを 吸収できるコットンなどの吸収性の良いものもよい。一般的にはStridexブラン ド（商標）及びBuf Pufブランド（商標）のパッド等が使用される。パッド１０ ８は、一連のフック及びループファスナー具によって所定位置に保持される。該 フック 及びルーブファスナー具は、バッフィングヘッド１０６に設けられた一式のフッ ク及びループ１１０を有している。バッフィングヘッド１０６は、例えば鼻の側 面や口の周り等、パッド１０６と皮膚の表面との間に最大限当接し得るべく円錐 形であるのが望ましい。 図７は、上部にパッド１１８を有する半球状ヘッド１１６を示す。パッド１８ は、半球状ヘッド１１６の下方の円形溝１２２方向に切り込まれたスナップリン グ１２０によってヘッド１１６上に保持される。リング１２０は好適には１８０ °から３６０゜の間のアーチ形状がよい。 図８は、フック及びループファスナー具１２６によって蔽われて湾曲バッフィ ングヘッド１２４を示す。パッド１２８は、該バッフィングヘッド１２４上のフ ック及びループファスナーの表面１２６と連結すべく、フック及びループファス ナー具１３０を有する。パッド１２８はまた、フック及びループファスナー１２ ６に締付け可能な素材から構成されてもよい。 更に、図１２に関連し、以下に開示する通り、パッド１２８がループ部分とな り、フック及びループ・ファスナーのフック部分を使用してもよい。 図９は、側壁１３４に沿って一式のパッドと噛合したフック１３６を有する湾 曲ヘッド１３２を示す。パッド１３８は、湾曲ヘッド１３２を蔽う面１４０を有 すると共に、バッフィングヘッド１３２の側壁１３４の一部を囲む側壁１４２を 有している。側壁１４２は、湾曲したバッフィングヘッド１３２上にパッド１３ ８を保持すべく側壁１３４上でフック１３６を噛合させるための開口部１４４を 有している。 図１０は、スチーム発生装置１４６が、ホース１４８を通って圧縮板１５０に スチームの安定的流れを供給する際に使用される本発明の実施例を示す。圧縮板 １５０は、その全体に一定重のスチームを供給するため、一連のスチーム供給チ ューブ１５４を蔽う多孔パッド１５２を有する。該圧縮板１５０は、加熱用パッ ドとして使用でき、関節など身体の多部位に取り付けられ、関節炎や筋肉の張り から生じる痛みを和らげたり、洗浄パッドや薬物治療に際して行うトリートメン トに先駆けて皮膚の毛穴を開くための美顔用タオルとしても使用される。フック 及びループファスナートラップ１５８は、身体の一部位に当てた圧縮板を支持す べく、多孔性の囲いに利用される場合もある。 圧縮器１５０は管１４８を装着して手持型スチーマの実施例を志向することも できる。この例では、アダプタを使用してスチームを全て管１４８に接続可能な 単一の出口に向けることができる。 図１１は携帯用の手持型スチーマ装置２２０を示し、プラスチックあるいは他 の適当な材料で形成した外装容器２２２を有する。スチーマ装置２２０は下部２ ２４と上部２２６から構成され、下部２２４はユーザの手によって保持可能な形 状にされている。 図１１Ａ−１１Ｄはモジュラ・ボトル・アダブタＭの詳細を示している。 液体タンク２２８はモジュラ・ボトル・アダプタＭにより保持されて外装容器 ２２２の下部２２４内に収納されている。液体タンク２２８は水や医薬品のよう な液体を入れるのに適した材料で形成されている。 このタンク２２８の上部には、モジュラ・ボトル・アダプタＭのネジ部２３１ と係合するネジ２３０が設けられている。必要に応じてＯリングやガスケットを タンク２２８の上部と外装容器２２２の間に設けて、タンク２２８から液体が溲 れることがないようにすることが可能である。 モジュラ・ボトル・アダプタＭに１つ以上の空気孔２３２を形成させる。 芯２３４は外装容器２２２の芯ホルダ２３５により保持される。芯２３４は高 温での操作に適した自然繊維、あるいは寸法的に安定な繊維材（例えば、マサチ ュウセッツ州、マンスフィールドのA.L. International L.P.により提供される 商品名PRYOPEL）のような所望の毛管特性および温度特性を有する合成繊維から 作ることができる。 この芯２３４は、液体タンク２２８から液体を吸い上げる毛管作用を有し、一 方、液体タンク２２８が少なくとも部分的に逆さまになった時、たとえば、使用 中にタンク２２８が部分的に凝縮収集器２３８と加熱器２４０の一方、あるいは 両方より上に位置するような向きにされる時に、芯２３４から過剰に液体が流れ ないように充分な流量抵抗を有する材料で作ることが望ましい。流体路２３９（ 図１１Ｄ）は凝縮液をタンク２２８に戻す。 加熱器２４０は、Ｎｉ・Ｃｄ充電式電池のような電源（図示せず）、あるいは 通常のＡＣまたはＤＣ電源に柔軟な導電部材２４３を介して１以上の導電体２４ １により電気的に接続されている。図１１Ａと１１Ｃに示されているように、電 気接点２４２が導電体２４１と着脱自在に電気的に接続されるように設けること が望ましい。加熱部材２４０は導電体２４１により電気接点２４２に差し込むか 、ハンダ付けすることが可能である。外部電源への接続、あるいは通常の充電装 置への接続用に、コンセント２４６に差し込めて電気的に接続されるアダプタ２ ４４を設ける。全ての電気接続はハンダ付けされるか、必要により雌雄コネクタ のような形状とすることができる。 従来の電気配線２４８が、第１プリント回路（ＰＣ）基板２４９とコンセント ２４６（またはバッテリ電源）とを電気的に接続する。モータ２５０（これはＤ Ｃモータが望ましい）はコネクタ２５２を介して第２ＰＣ基板２５１と電気的に 接続する。第２ＰＣ基板２５１は配線２５３により第１ＰＣ基板２４９に電気的 に接続する。第１ＰＣ基板２４９は標準的なマルチ・ボジション・スイッチ２５ ４にも接続され、スイッチの位置は例えばスライド部材２５６の外装容器２２２ に対し、従ってスイッチ２５４の本体に対し横方向のスライドにより選択される 。 モータ２５０には後方駆動軸２５８と、駆動軸ソケットあるいはモジュラ・カ ップリング２６１を駆動するための前方駆動軸２６０を設けられる。後方駆動軸 ２５８はファン２６２を駆動する。同時に、前方駆動軸２６０および組み合わせ た駆動軸カップリング２６１によりトランスミッションあるいはギア・トレイン ２６４を駆動する。 マルチポジション・スイッチ２５４は、モータ２５０およびヒータ２４０の両 者がオフ状態となるオフ位置、ヒータ２４０がオフでモータ２５０はオンでファ ン２６２と前方駆動軸２６０を作動するファンのみの位置、モータ２５０とヒー タ２４０の両方がオンで処置対象面にスチームあるいは他の蒸気を供給するモー タ・蒸発器位置を有する。 駆動力を伝達される付属品は外装容器２２２に着脱自在に取り付けられている 。容器２２２の上部２２６には係合用の爪が形成され、被駆動部材を着脱自在に 保持する。この被駆動部材については、後に詳細な説明を行う。アッタチメント はカップリング部材２７２を使用してトランスミッション２６４の被駆動部材に 着 脱自在に装着させるように被駆動軸２７３に接合させる。これはギア２７４によ り減速させるようにしてもよい。装置２２０内に空気を導入するために外気導入 口２８０を外装容器２２２の下部２２４に設ける。導入空気は空気路２８２、２ ８４を通り、その後、ファン２６２が冷却空気導入口２８６を通し、また芯２３ ４および加熱部材２４０を通過させる。冷却空気２８３は冷却空気排出口２８８ 、２９０を通り、冷却空気は最終的に装置２２０から排出される。空気路２８４ を通じて導入された外気の他の部分は、外気流矢印２８５で示された経路を流れ 、芯２３４および加熱部材２４０を通過の後、矢印２９１によって示された加湿 空気２９１によって示された加湿空気となる。加湿空気２９１はアタッチメント を通過し、例えばユーザの顔を加湿し、あるいは他の処置を行う。 図１１の手持型スチーマ装置２２０を使用するには、水、薬剤、あるいはその 組合せのような液体を液体タンク２２８に注入する。液体タンク２２８はネジ２ ３０を用いた係合により外装容器２２２に取り付けられている。 ユーザがアタッチメントを使用してスチームを希望するなら、スイッチ２５４ のスライド部材２５６を「スチーム・オン」位置に移動させる。スチーム・オン の位置は電源をモータ２５０および加熱部材２４０に電気的に接続する。加熱部 材２４０は正温度係数（ＰＴＣ）サーミスタが望ましく、通電によりすぐに加熱 を始める。ＰＴＣサーミスタは、所定の温度（基準温度）を越えると温度が急激 に上昇する抵抗値を有する温度依存半導体抵抗器が望ましい。この特性を与える ことにより、加熱部材２４０の温度を制御するためのサーモスタットが不要であ る。たとえ液体タンク２２８に液体が残ってなくても、ＰＴＣサーミスタそのも のが望ましくない温度範囲を避けるように作用するのでサーモスタットは不要と なる。この自己調整は、温度が増加するに伴い増大するＰＴＣサーミスタの抵抗 値により得られる。ＤＣ電源に取り付け有効に使用できたＰＴＣサーミスタは、 ドイツ工業規格ＤＩＮ４４０８０と一致した。 加熱部材２４０の温度が水が蒸発する１００°Ｃに達すると、芯２３４の付近 でスチームが発生する。空気路２８０、２８２、２８５から導入した外気は蒸気 あるいはスチームを受け取り、蒸気含有空気あるいは加湿空気２９１は芯２３４ を通り続けた後、付属部材に設けたスチーム換気孔を通じて外装容器２２２から 出る。ファン２６２を作動する後方駆動軸２５８と同時に前方駆動軸２６０がモ ータ２５０により駆動されるので、使用しているアッタチメントは加湿空気ある いはスチームを皮膚に対して吹き出しながら、その皮膚に接するように駆動され る。約２４００ｒｐｍの標準的なＤＣモータは、前方駆動軸２６０のｒｐｍを様 々なアタッチメントを駆動するのに適した約１０から８０ｒｐｍの範囲に減速す るようにギア２７４を有するトランスミッション２６４と共に使用するのが効果 的である。 処置対象の皮膚に空気の吹き出しを行うアタッチメントを使用するのが希望の 場合は、スイッチ２５４のオフ位置からスライド部材２５６をファンのみの位置 に移動させ、ヒータ２４０はオフのままでモータ２５０が作動し、外気がファン ２６２により図１１に示した空気流経路およびアタッチメントの蒸気経路を流さ れる。一部のユーザは、皮膚周辺に直接吹き掛けられる強制外気により得られる 乾燥効果が処置の効果を増大させることを認めている。 皮膚にスチームと強制外気流を当てるのを望むユーザはスイッチのスライド部 材２５６をモータと加湿器位置に移動させ、モータ２５０とヒータ２４０は通電 されてスチームあるいは他の蒸気を作り出し、ファン２６２により強制送風をお こない蒸気の経路を通り、皮膚や頭皮、あるいは毛髪を加湿し、このようにして スチーマの効果を増大させる。スイッチ２５４のファンのみの位置およびモータ ・プラス蒸気発生器位置の各々は、例えば、ユーザの皮膚や筋肉の状態および個 人的な好みによりユーザがより快適かつ効果的に使用できるようにする。 外装容器２２２に適した材料は合成樹脂および他のプラスチック、また耐熱お よび耐熱性の材料である。加熱部材２４０は寸法が約1.4mm x 7mm x 14mmのセラ ミック・スライスとして使用すると効果的であり、芯の上端に約１ｍｍ伸び、ゆ るく抵触させる。加熱部材は所望の熱伝導およびスチーム発生率に応じて芯に様 々な深さで埋め込むように構成することもある。 図１２Ａ）１２Ｂは、顔面用パッド・アッタチメント４５０の他の望ましい実 施例を示している。使用目的により、なめらか、あるいは荒い繊維のパッド４５ ４を、顔面用パッド・アッタチメント４５０の外表面４６０にパッド４５４が合 うように位置４５８で曲げる。一個以上の係止部材４６２を外表面４６０に設け 、 使用中に所望の位置にパッド４５４を維持する。係止部材４６２はマジック・テ ーブ（商標名ＶＥＬＣＲＯ）のような従来の固着部材が望ましい。複数の間口部 ４６６が、ユーザの皮膚に接触するためのパッド４５４を介してスチーマ装置２ ２０により吹き出したスチームあるいは強制空気を供給し、顔面用パッド・アッ タチメント４５０の操作を増強する。雌型カップリング４７２をスチーマ装置２ ２０の被駆動軸２７３に離脱自在に設けられるように形成する。使用の際には、 スチーマ装置２２０は通常、駆動、スチーム発生モードにして、ユーザの顔を加 湿して毛穴を開かせ、パッド４５４の操作を改善する。例えば、ユーザが加湿せ ずに顔にパフをかけたいという場合に、ユーザはマルチ・ボジション・スイッチ ２５４をファンのみの位置に移動させることが可能である。 図１３−１６は本発明によるアッタチメントの別の実施例を示している。 種々のアッタチメントと取り付けるためのアダプタ本体４００は図１４の下部 に示されており、下部セクション４０４と上部セクション４０８を有し、固着部 材４１２を使用して互いに離脱自在に装着させている。離脱ボタン４１６は係合 部材４１８と共同でアッタチメントをその位置に保持する。付勢バネ４２０は通 常、離脱ボタン４１６を外報に力を加え、別のアッタチメントとの係合をおこな う。クイック離脱タイプの係合装着の外部結合部材４２４はスチーム装置２２０ の係合爪２７１と係合するように構成されている。 冷たい空気流の顔面用アタッチメントは図１３、図１４に示されており、上記 図１１で説明したようにフルフロー端部４８０は上部４０８に装着されている。 複数の開口部４８６を有するコールドパック４８４はフルフロー端部４８０によ り保持されている。望ましくは、コールドパック４８４は冷蔵装置の冷凍室ある いは保冷室内に置くようにフルフロー端部４８０に着脱自在に装着されている。 使用時には、手持型スチーマ２２０はスチームなし、空気のみのモードに設定さ れ、空気がその開口部４８６から吹き出す。コールドパック４８４はその空気を 冷やし、その空気が処置対象の皮膚を冷やして、例えば毛穴を閉じさせる。 図１５は薬剤含有パッド４８８を示しており、薬剤含有パッド４８８をコール ドパック４８４の代わりに用いる時にスチーム含有空気あるいはスチームなしの 空気がその間を通る。 図１６は、処置対象の体の表面に直接接触させる皮膚冷却タイブのコールド・ パック・アタッチメントを示している。そのアタッチメントの自由端４９０は図 １４の実施例の端部４８０と同様な作りであり、コールド・パック４９６を着脱 自在に保持するための係合用の突起４９４をその内側に設けてある。一個以上の 孔４９８がコールド・パック４９６に設けられ、そこから皮膚に冷却通気を吹き 出す。 皮膚冷却タイプのコールド・パック４９６は、従来の相転移物質（ＰＣＭ）あ るいは他の熱伝導性の良い物質で作られる。混ぜ合わせると吸熱反応を行う２種 の科学物質を使い、コールド・パック４９６を使用しないときには隣接した部屋 に分けておくという構造の廃棄可能コールド・パック２９６も考えられる。皮膚 を冷却する時、その２つの部屋の仕切が破られ、吸熱反応が開始する。こうした コールド・パックはスポーツ選手などの筋肉のトラブルの際に使用される従来の 冷却装置と同様の効果を有する。 図１７、図１８では、研磨面５０６を有する爪やすりアッタチメント５０２が 示されている。爪やすりアタッチメント５０２をスチーマ装置２２０に取り付け た時にスチーマ２２０により供給される空気あるいはスチーム含有空気がその孔 ５１０を通って爪やすりアタッチメント５０２の表面に吹き出される。 図１９、図２０には、眼および鼻用の加水／マッサージ・アタッチメントある いは顔面用スチーマ・アタッチメント５２６が縮小して示してある。孔５２８が 設けられ、顔面用スチーマ５２６を使用の時にはスチーマ２２０により供給され る空気あるいはスチーム含有空気がスチーム排出／加水部分５３０に送られる。 駆動軸５３２が、前述した各々の駆動軸の接続方法と同様にスチーマ装置２２０ のカップリング部材２７２と接合するように構成されている。顔面用スチーマ５ ２６に振動や往復運動を加えたいのなら、偏心部材５３４を駆動軸５３２に取り 付ける。顔面用スチーマ５２６の外辺部はソフトな顔面接触壁５３６で構成され 、これが加水域５３０を形成し、また、この顔面接触壁５３６はユーザの顔に柔 らかく接するための発砲性材料で作られるのが望ましい。希望により、図示して ないがユーザの顔に顔面用スチーマ５２６を固定するためのバンドを設けるため の一対の開口部５４０を設けることができ、これによりユーザは片手あるいは両 手 が自由となりしかも顔にしっかりスチーマを装着可能となる。 図２１−２３は硬化皮膚除去用アタッチメント５５０を示し、その研磨面５５ ８に複数の孔５５４を設けてある。金属あるいは固いプラスチック材料で作られ たインサート５６２が、使用時に硬化した皮膚および他の身体表面をこする。雌 型駆動接続５５６がスチーマ装置２２０の軸２７３と接合するように形成されて いる。効果皮膚除去具５５０は、横方向のスチーム吹き出し孔５７０と均一にス チームが広がり構造の完結性を持たすための側壁５７４を設けることができる。 図２４−２６には、回転球マッサージ装置５８０が示されており、複数の開口 部５８４と理め込みマッサージ球５８８を有する。スナップ式の内部係合部材５ ９２と外部係合部材５９６が設けられており、そのスナップ式係合構造によりマ ッサージ球保持部材５９８を着脱自在に保持することが可能であり、掃除など必 要に応じて、マッサージ球保持部材５９８を容易に外すことができる。使用時に は、回転球マッサージ装置５８０をスチーマ装置上に設置した場合、前述したよ うに開口部５８４からスチーマ２２０により供給される空気あるいはスチーム含 有空気が吹き出される。 図２７−２９はフロッピー・フィンガー・マッサージ装置６００を示しており 、１個以上の開口部６０４が柔らかな指状突起であるフロッピー・フィンガー６ ０８間に設けられている。そのフロッピー・フィンガー面６１４と基板６１６間 に適当な固定部材、例えばマジック・テープを設けてフロッピー・フィンガー面 ６１４が容易に取り外せるようにするとともに、他のフィンガー・タイプのマッ サージ装置や別のアタッチメントを取り付けられるようにしてある。 前述のように、ユーザの希望に応じてスチーム、送風のみ、スチームも送風も なしというモードを選択できる。 他のフィンガー・タイプのマッサージ装置６２０を図３０−３１に示してあり 、これはフィンガーに駆動機構を設けたもので、複数の蒸気孔６２４に加え、フ ィンガー部分にも蒸気吹き出し孔６２８を設けたものである。蒸気孔６２４およ び６２８からスチームを吹き出させながら、複数の駆動フィンガー６３２はユー ザの身体をマッサージする機能を有する。駆動軸６３６は平歯車６４０に動きを 伝え、各内部フィンガー６４４を駆動する。外部フィンガー・カバー６４８を内 部 フィンガー６４４上にかぶせるのが望ましく、内部フィンガー６４４は外部フィ ンガー・カバー６４８に比べると固い材料でつくられている。 図３２、３３は吸引アタッチメント６５０を示しており、従来の吸引装置Ｖと 例えばユーザの顔からの吸引物質を受ける吸引カップ６５４を有している。 図３４、３５は噴射あるいは噴霧アタッチメント６８０を示しており、水タン ク６８２とタンクに水を満たすための密閉栓６８４を有している。このアタッチ メントの使用時には、孔６８６がスチーマ装置２２０からのスチームあるいは空 気をこのアタッチメントの外部に吹き出す。ノズル６８８は雌型カップリング６ ７２によりポンプＰが作動される時にタンク６８２からの水あるいは他の流体を 噴射する。従って、このアタッチメント６８０を使用するとユーザは噴射水とス チームの両方を同時に利用することができる。 図３６−３８は歯科衛生の改善にかかわるアタッチメントを示している。 歯茎刺激器７００が図３６に示されており、アダプタ７０４と細長いスチーム 路７０８を有している。一対の窪み７０９および９０°角度を変えた一対の窪み ７１０が異なった角度でアタッチメントの種々の接続を可能とする。ポイント刺 激器７１２はその先端部にスチーム吹き出し口７１６を有する。人の歯茎や口腔 組織の刺激を増大するために、一つ以上の横方向吹き出し口７２０と別の蒸気吹 き出し口７２４を設けてある。 スチーマ歯ブラシ７４０を図３７に示す。複数の剛毛７４４を所望の方法で配 列させ、蒸気孔７４８の第一列が剛毛７４４の長手方向配列に設けられている。 歯茎や口腔組織の刺激用に、複数の横方向の孔７５２が設けられ、使用時には口 の中の歯よりも他の場所へ蒸気を吹き付けるようになっている。１個以上の別の 流体（例えば、スチーム）吹き出し孔７５６を設けることも望ましい。流体路７ ６０がスチーマ装置２２０と孔７４８、７５２、７５６とを連結している。 図３８は歯の掃除用カップ７８０を示しており、歯科処理薬（マウスリンス） や歯磨きペーストなどを入れるような構造の容器７８４を有している。複数の主 蒸気路７８８を容器７８４の壁を貫いて設けてある。歯茎や口腔組織の刺激を増 大させるため、僕方向の蒸気路７９２と副蒸気路７９６を同様に設けてある。 図３９は本発明によるカップリング装置７９７の斜視図である。カップリング ７９７は、使用するアタッチメントおよび所望の方向に応じて窪み対７０９、７ １０の一方と接合するように形成された１個以上の突起７９８を有する。一対の 延伸部７９９は、カップリング装置７９７にアタッチメントが仮に係合し易いよ うに少し弾性を持つように構成することが望ましい。当業者なら容易に理解でき るように、カップリング装置７９７は圧縮器１５０（図１０）の管１４８の固定 されてない端部に設けることができる。同様に、カップリング装置７９７は、以 下に詳しく説明をする図４１に示すアタッチメント・ヘッド１０３０と代えるこ とができる。 図４０は、モジュール接続８０４で接続されたハンドル８０２を有するスチー マ装置８００の他の望ましい実施例を示している。この操作は図１１の実施例の 操作と実質的に同じである。ハンドル８０２は、ユーザが容易に脚や背中をマッ サージできる、例えば、全身マッサージ器としてスチーマ８００を使用するとき に用いられる。 図４１は本発明のスチーマ装置１０００の別の望ましい実施例を示している。 スチーマ装置１０００はハウジング１０２０を有し、ハウジングの上端部には アタッチメント・ヘッド１０３０を装着させてある。加熱部材１０４０は、ハウ ジング１０２０内に設けた液体タンク１０５０から供給される液体を加熱しで蒸 発させる。後述するように、バッテリあるいは他の電源１０６０が加熱部材１０ ４０に電力を供給する。 充電用ベース１０７０はスチーマ装置１０００の使用していない時の置き場所 と、バッテリ１０６０を充電するための両方の機能を有する。電気コード１０８ ０が充電用ベース１０７０から伸び、例えば従来の１１５Ｖの交流コンセントに 接続可能である。 さらに、スチーマ装置１０００はロッド１１０２に接続した押しボタン１１０ ０を有する。ロッド１１０２を囲み、ロッドに保持されるバネ１１０４は、通常 押しボタン１１００を外方に付勢する。 バルブ１１０６は液体タンク１０５０からの液体の排出を調整する。バルブ１ １０６はそれぞれ上部、下部シール部材１１０８、１１０９を有し、また、タン ク１０５０の壁１１１２に孔１１１０を設けてある。シール部材１１０９は、押 しボタン１１００が、つまりロッド１１０２が通常の位置、上方へ付勢される位 置にあるとき、孔１１１０を塞ぐ。 加熱部材１０４０は上方に斜めになった壁１０４２を持つように構成するのが 望ましく、サーモスタット１１２０に電気的に接続され、サーモスタット１１２ ０も凹角の差し込み口１１２６に差し込み可能な突起状プラグ１１２４に電気的 に接続されている。上方に斜めになった壁１０４２は、タンク１０５０からバル ブ１１０６によって放出される液体の全ての滴下を受け取るために斜めにしてあ る。 従来のＡＣ／ＤＣ変換器１１２８が凹角の差し込み口１１２６とＡＣコード１ ０８０を電気的に接続し、当業者が理解できるように通常の家庭用交流を充電バ ッテリ１０６０用に適切な電圧の直流に変換する。 液体タンク１０５０に液体を加えるために注入キャップ１１３２をハウジング １０２０に着脱自在に設けてある。 従来のＤＣモータをハウジング１０２０内に設置し、バッテリ１０６０により 電力が供給される。ＤＣモータ１１３０により駆動される被駆動軸１１３４が偏 心重りあるいは偏心部材１１３６を回転する。偏心部材１１３６はハウジング１ ０２０、そしてヘッド１０３０を振動させる振動を誘発し、効果を増大させる。 加熱部材１０４０は、ブラグ１１２４およびサーモスタット１１２０を介して 通常の家庭用の１１５Ｖ交流から直接電力を供給されて加熱するのが望ましい。 あるいは、モータ１１３０と加熱部材１０４０の両方がバッテリ１０６０によ り電力を供給される。 蒸気路１１４０は加熱部材１０４０により作られた蒸気あるいはスチームＳを 導く。スチームはこの蒸気路１１４０に沿い、アタッチメント・ヘッド１０３０ に設けた吹き出し口１１４４を通りハウジング１０２０から出る。 第１バッフル１１４９は第２バッフル１１５０と共同でスチームの流れを偏向 し、また、例えば、蒸気路１１４０および加熱部材１０４０に物が入り、接触す るのを防止する。 細長い首１１８０をハウジング１０２０に設けてスチーマの有効長を増大させ る。 図４２Ａは、図４１のバルブ１１０６を詳細に示した部分拡大図である。 図４２Ｂは、図４２Ａと類似の図であるが、本発明によるバルブ１１７０のさ らに好適例を示している。バルブ１１７０は、第１の長い半円状の作動素子すな わちアクチュエータ１１７４を有するスプリング負荷された可動ロッド１１７２ を備えている。アクチュエータ１１７４は、実質的に可動ロッド１１７２状の長 軸方向に配置されている。第２の長いアクチュエータ素子１１７６が、第１のア クチュエータ素子１１７４に実質的に平行にかつ離間させて配置され、そして好 適には、第１の素子１１７４よりもやや長くされる。第３の長いアクチュエータ 素子１１７８も、同様に、長い素子１１７４及び１１７６に対して実質的に平行 にかつ離間させて配置され、これら２つの素子の各々よりも長くされる。 Ｏ−リング１１８２は、ロッド１１７２を囲周しており、その通常の閉鎖位置 にあるときは、液体が液体容器１０５０から漏れるのを防ぐ。 図４２Ｃ−４２Ｅは、使用時にロッド１１７２が下方へ押されたとき、Ｏ−リ ングが、どれだけの数のアクチュエータ素子１１７４、１１７６、及び１１７８ がＯ−リング１１８２に接しているかによって、１または複数の箇所でいかにし て捻られるかを概略的に示した図である。 特に、図４２Ｃは、ロッド１１７２が下方へ部分的に移動して第３の素子１１ ７８のみがＯ−リング１１８２の内壁へ接しているときのＯ−リング１１８２の 形状を示している。素子１１７８がＯ−リング１１８２へ接触したことによって 生じた下向きに湾曲した領域１１８１は、Ｏ−リングの直ぐ横に細長い通路１１ ８２と１１８３とを形成し、この通路を液体が通る。容易に理解されるであろう が、スチーマ装置１０００が使用中にその直立状態の位置にあるとき、容器１０ ５０から出てくる液体は、通路１１８２と１１８３とを通過して加熱素子１０４ ０へ接触する。 図４２Ｄは、ロッド１１７２が図４２Ｃに示すよりもさらに下方へ押されて、 第２の素子１１７６及び第３の素子１１７８の双方がそれぞれＯ−リング１１８ ２の内壁部分へ接触するときの、Ｏ−リング１１８２の変形を概略的に示す図で ある。第２の素子１１７６は、Ｏ−リング１１８２の一部を下方へ湾曲させ、そ して湾曲された部分１１８５とその横に通路１１８６及び１１８７を形成する。 図４２Ｃに示されたＯ−リング１１８２の湾曲と同様の方法でこれらの通路を液 体が通過する。第３の素子１１７８は尚、Ｏ−リング１１８２に接している。従 って、通路１１８２及び１１８３が流体の２つの通路であった場合（図４２Ｃ参 照）よりもさらに多くの液体が、容器１０５０から通路１１８２、１１８３、１ １８５及び１１８６を通過することができる。 図４２Ｅは、３つの素子１１７４、１１７６及び１１７８の全てが、同時にＯ −リング１１８２を下方に湾曲させている様子を概略的に示した図である。この 場合、ロッド１１７２は最も下方位置にあり、それによって、湾曲された部分１ １８９の横に形成された通路１１９０及び１１９１を通って流体が流れる。 ここで、湾曲される部分１１８１、１１８５及び１１８９は、約１２０°の角 度をなすように離れており、これは適切な間隔である。所望のフロー速度及びア クチュエータ素子の大きさによって異なる間隔としてもよい。 使用者は、フィラー・キャップ１１７０を逆回しして所望の液体を液体容器１ ０５０に注ぐ。フィラー・キャップ１１７０を元に戻した後、スチーマ装置が再 チャージング・ベース１１８０に設置される。加熱素子１０４０が、家庭用電流 から直接電源供給される場合には、装置がスイッチオンとされると、加熱素子１ ０４０は、液体容器１０５０から出てきた液体を気化させるために十分熱くなる まで加熱される。適切な温度は、ＬＥＤ（発光ダイオード）によって示すことが でき、または、例えば、単純に使用者が押しボタン１１００を押すことによって 決定することができる。これによって、液体容器１０５０から液体を降下させ、 そして液体が加熱素子１０４０により気化されたことを確かめる。このことは、 スチームや蒸気Ｓの漏れによって明らかにわかる。 加熱素子１０４０が、液体の気化に適切な温度になったならば、使用者はスチ ーマ装置１０００をベース１０７０から取り外す。加熱素子１０４０は、十分に 大きなヒート・シンクからなっているので、特定のアタッチメントを動作させる ために必要な通常の長さの時間内では必要な熱が保持される。もしも、特定の使 用者において長い時間を必要とするならば、例えば、使用者が身体の広い部分を マッサージしたいというようなときは、使用者は、必要に応じてスチーマ装置１ ０００を再び再チャージング・ベース１０７０へ置く。 再充電バッテリ１０６０が、加熱素子１０４０及びモータ１１３０のうち１つ または双方へ電源を提供する場合は、使用者は、アタッチメントを使用したいと きにスチーマ装置１０００を再チャージング・ベース１０７０から抜き取るだけ でよい。マルチポジション・スイッチによって、使用者は、スチームと振動の両 方、スチームのみ、または振動のみのいずれかを選択することができる。ハウジ ング１０２０の振動は、ＤＣモータ１１３０を駆動することによって実現される 。これによって、シャフト１１３４が偏心部分１１３６を回転させることにより 所望の振動が得られる。 図４１及び図４２の実施例は、首１１８０が長く延びているので、特に、女性 の背中の小さい部分等の、身体の中の手の届きにくい場所を処置するために適し ている。 図４３Ａ−４３Ｄは、本発明による毛髪処置すなわち毛抜きアタッチメント１ ２００の好適例を示す。毛抜きアタッチメント１２００は、前述のアタッチメン トと同様の方法で、図１１のスチーマ装置２２０に取り外し可能に装着されるよ うに形成されたスナップ装着ボディ１２０４を備える。複数のスチーム穴１２０ ６がボディ１２０４に設けられることにより、前述の装置におけるスチームの適 用と類似の方法で、使用される際にスチームが使用者の身体へ当てられる。複数 のスプリング１２０８が、処置される使用者の身体の毛髪に適用するために外側 フリー端近傍に設置される。スライダ１２１２がボディ１２０４上に可動的に装 着され、さらにこれとともに動くスライダ・ポスト１２１６を備える。 複数の固定されたポスト１２２０が、ボディ１２０４上に設置される。 カム１２２８は、カム受動車１２３２を駆動することによって、スライダ１２ １２の繰り返し運動を担う。カム１２２８へ取り付けられかつカム１２２８から 延びているカム・シャフト１２３６は、例えば、図１１のスチーマの駆動シャフ ト２７３へ解放可能に結合されることによって、毛抜きアタッチメント１２００ を動かすための咬合駆動部品と係合するべく形成される。容易に理解されるよう に、カム・シャフト１２３６が回転されるとき、カム１２２８の回転によってス ライダ１２１２が往復し、これによってスライダ・ポスト１２１６が固定ポスト １２２０に対して前後に動く。スプリング１２０８の各々は、スライダ・ポスト １２１６の１つと固定ポスト１２２０の１つへ接続されたそれぞれのフリー端を 有しているので、往復運動によってスプリング１２０８は開いたり閉じたりする 。毛抜きアタッチメント１２００が使用されるとき、このスプリング１２０８の 開閉によって、スプリング１２０８が使用者の身体の毛髪を交互につかんだり放 したりする。 従って、使用されるとき、使用者の身体から毛髪を処置しかつ抜くという問題 に対する洗練された単純な解決策が実現された。特に、カム・シャフト１２３６ がスプリング１２０８を開いたり閉じたりするように駆動されるので、使用者は 、単に、使用者の体の表面に沿ってフリー端１２１０を滑らせるのみで、使用者 による毛抜きアタッチメント１２００の動きによって毛髪が捕えられ、スプリン グ１２０８が閉じられるときに毛髪が抜かれる。接続されたスチーマ装置が、ス チーム・オン設定状態にあるとき、スチームが皮膚の毛穴を開くように働き、毛 髪処置と毛抜きをよりしやすくする。もし望ましければ、使用者は、ノボカイン 等の局部的鎮痛剤を、スチーマ装置を用いて揮発状態にて適用することもできる ので、それによって皮膚の感覚が簡単に鈍化されて、比較的痛みのない毛抜きが 可能となる。 例えば、いくつかのスプリングを開くと同時に他のいくつかのスプリングを閉 じるような機械的運動による別の往復運動が、スプリングを開閉する役割をする ことも同様に考えられる。 さらに、異なるスライダ及びスプリング開閉機構を用いることによって、スプ リングが閉じられた後、運動がその閉じたスプリングに対して働くことによって 、使用者の身体に対するその閉じたスプリングの運動により、捕まれた毛髪が抜 かれることになる。それに対して、図４３Ａ−４３Ｄに関して述べた例では、ユ ーザの手の動きによって不要な毛髪を除去する。 図４４Ａ−４４Ｄは、図１（図１１及び図４０も同様）のスチーマ装置の実施 例のハウジング２２の右上部分に取り外し可能に取り付けられるアタッチメント を示している。図示のアタッチメントは、アフロ・ピック等の頭髪用櫛である。 櫛２１６０は、ベース２１６２と、下側のスチームまたは流体通路２１６６及び 上側のスチームまたは流体通路２１６８をもつ櫛歯２１６４とを備え、先端２１ ７０が末端である。主流体通路２１７４は、下側スチーム通路２１６６及び上側 スチーム通路２１６８と開口２１７６とを連通させる。１または複数の突起２１ ７８が、ベース２１６２上に設置され、開口２１７６の中へ延びている。突起２ １７８は、例えば、図１の手持ち型スチーマ装置の個々の爪７１や図１１の装置 の爪２７１に取り外し可能に取り付けられる。櫛２１６０が、スチーマ装置２０ へ取り付けられるとき、開口１２７６がハウジング２２の内部へ連通することに より、気化した液体または湿気のある空気２９１（図１１）が櫛２１６０へ与え られる。そして当然であるが使用者の頭髪へ与えられる。 図４４Ｃは、図４４Ａの櫛２１６０の側面図である。 図４４Ｄは、図４４Ｃの拡大部分断面図であり、下側スチーム通路２１６６、 上側スチーム通路２１６８、及び主流体通路２１７４の形状の好適例を示してい る。スチーム通路２１６６及び２１６８は、先端２１７０から離間させることが 好ましく、それによって、櫛２１６０が頭髪を湿らせるために使用されるとき、 スチームが使用者の頭皮へではなく頭髪へ好適に適用される。 図４４Ａ−４４Ｄの櫛２１６０が用いようとするとき、突起２１７８が、図１ 、１１または４０の実施例のスチーマ装置の爪２７１と係合されることは自明で あろう。ユーザの必要性に応じて決められるように、圧縮された周囲空気または 気化した液体のいずれも、下側流体通路及び上側流体通路２１６８を通して用い ることができる。所望の流体を流すためのスイッチ２５４の位置及び個々の機能 歯、前述及び後述のとおりである。 図４５Ａ−４５Ｃは、図１、１１及び４０の携帯用手持ち型スチーマとともに 使用する別のアタッチメントを示し、総称的に吸入器と呼ばれるものである。 図４５Ａは、鼻腔用吸入器２２００を示し、これはベース２２０２、スチーム 通路２２０４、及び使用者の顔面に合うように形成されかつスチームを供給する ために使用者の鼻を覆う上側部分２２０６を備える。自明であるが、鼻腔用吸入 器２２００のベース２２０２は、顔面パッド・アタッチメントと同じ位置に同様 の方法でスチーマ装置２２０へ取り外し可能に取り付けられるが、ハウジング２ ２０の爪２７１と係合する突起が内部へ向かって延びている（図示では見えない ）。 明らかに、このアタッチメントは、図４４Ａ−４４Ｄのアフロ・ピックのアタッ チメントと類似している。 図４５Ｂは、ベース２２１２とスチーム通路２２１４を有する口腔吸入器２２ １０を示している。口腔吸入器２２１０は、さらに、スチームを供給するために 使用者の口を受容するように形成された上側部分２２１６を備えている。口腔吸 入器２２１０は、図４５Ａの鼻腔吸入器２２００のアタッチメントと類似の方法 でスチーマ装置２２０に取り外し可能に取り付けられる。 図４５Ｃは、ベース２２２２とスチーム通路２２２４と、使用者の少なくとも 口と鼻を覆うように形成された上側部分２２２６を有する顔面吸入器２２２０を 示す。自明であるが、顔面吸入器２２２０の上側部分２２２６の大きさは、使用 者の顔の前側部分全体を覆うように変えることができる。顔面吸入器２２２０は 、鼻腔吸入器２２００のアタッチメントと類似の方法でスチーマ装置２２０に取 り外し可能に取り付けられる。 図４５Ａ−４５Ｃの顔面吸入器を用いようとするとき、顔面アタッチメント４ ５０がスチーマ装置２２０から取り外され、個々のベース上の適合する延長部分 が、ハウジング２２２の爪２７１と係合される。例えば、鼻腔吸入器２２００の ベース２２０２は、ハウジング２２２（図ａ１）の右上へ取り付けられる。スチ ーマ装置２２０が、マルチ・ポジション・スイッチ２５４２よりそのモータプラ ス気化器位置へ切り替えられるとき、スチーム通路２２０４を通してスチームが 吹き付けられる。使用者が、処置する体の部分へ圧縮された周囲の空気のみを適 用したいならば、スライド素子２５６が、モータのみが駆動される位置へ移動さ れる。これによって、処置される皮膚表面へ空気を当てるためにファン２６２が 駆動され、一方、加熱素子２４０は稼働されないままである。 薬剤や髭剃り後ローションを僅かな割合で含む水から発生されたスチームを当 てることによって、例えば髭剃り後ローション等の化合物が、スチームで開かれ た穴へ受け入れられることが明らかとなった。従って、その後の６−１０時間の 間は、髭剃り後ローションが、別の人に十分好感をもたれるような速度で穴から 放散される（すなわち、使用者の近くにいる人がそのにおいを嗅ぐ）。従って、 気化され希釈された香料をスチームの形で使用すると、長時間にわたってゆっく りと香料が放散される効果が高められる一方、通常必要とされるよりも少ない量 の香料が用いられるという結果が得られた。 キシレン化合物は、他の化合物を運ぶためのよい担体であるので、有効に利用 することができる。 スチームは、図１２のバッフィング・パッドとともに用いられる図１１のスチ ーマ装置によって、１０ｃｃ／分の速度で発生された。 芯体の材料としては、フェルトを含み、そして好適には、前述のようにPyrope l MD-18等のポリアミド構造の断熱材を含められる。芯体は、加熱素子の最高温 度に耐えるようないずれの材料でも可能である。適切なＰＣＴサーミスタは、そ の最大温度が約１２０−１８０℃の範囲内にある。芯体の材料は、親水性であり 、そして十分に高くかつ加熱素子の近傍で起きる気化の蒸発速度に少なくとも適 合するほど十分に速く流体を引き上げる適度な芯体作用を備えているべきである 。一方、それと同時に、スチーマ装置全体が使用中に上下逆に保持された場合に その「濡れ角度」が「溢れだし」をある程度防ぐように十分に高いフロー抵抗を 維持しなければならない。 芯体は、多孔性の金属またはセラミックからなり、かつＰＣＴサーミスタの本 質的な熱限界を付与されるものであってもよい。綿の芯体もまた可能である。上 記のポリアミドの芯体は、好適な材料の１つである。なぜなら、PYROPEL（米国 登録商標）の形で入手できるポリアミドは、浸漬した後であっても機械的に安定 で、容易に切断したり成形したりでき、望ましい範囲の空孔／固体の割合を有し ている。 香料の放散のために、第２の予備的な芯体を設けることもまた考えられる。 上記の各々のアタッチメントは、特定の状況の必要性に応じて、回転し、振動 し、往復運動し、または静止している。 噴霧器アタッチメントは、その液体容器中の温水または冷水とともに用いられ る。さらに、必要であれば、液体容器中に薬剤を入れることも考えられる。 プロフィ・カップは、通常、振動（往復運動）する構成部品として用いられる であろうが、特定の適用においては、回転部品または静止部品として用いられる ことも考えられる。 スチーム発生速度は、１５ｃｃ／分またはそれ以上となることが好ましい。 バッフィング・パッドは、乾いているときは粗く、スチームがそれを通るとき は柔らかくなるような材料から作製される。バッフィング・パッドの皮膚との一 体感は、スチームで完全に飽和した後であっても維持され、それによって望まし いとされる優しい剥離作用を実現する。 脇の下の防臭剤を、スチーマ及び／または噴霧器アタッチメントもしくは回転 ボールを使用する際に適用することも考えられる。この方法によって防臭剤を適 用すると、防臭剤の適用プロセスにおいて皮膚の毛穴が開くことによって、長時 間にわたって防臭剤の放散が得られることになる。この方法で防臭剤を適用する ことによって、環境的に安全でないハイドロフルオロカーボン（ＨＦＣ）を担体 として用いる必要性がなくなる。さらに、このような自然な防臭剤の適用により 、アクティブな要因としてコストが低減されることにもなる。 使用者が不注意にスチームでやけどしないように、適切な大きさの加熱素子を 、皮膚接触アタッチメントから十分に離して用いるときには、スチームを送り出 すためのファンが排除できるという効果もある。 さらに、ダイヤフラム・ポンプを用いることによりエア・フローが導入できる ことも考えられる。例えば、適度な大きさの吸気臼を設けて、スチームと空気と を適切に混ぜることができる。 モータ及び加熱素子を動かすためのＤＣ電源の適切な電圧範囲は、１５−２５ ボルトの範囲であった。適切な電気的接続については、当業者であれば自明であ ろう。ＰＴＣサーミスタである加熱素子の利用については、Gunter Ottによる「 The PTC Thermistor as Heating Element」（Siemens Components XVI （1981） No．2，pp．56-59）に詳細に記載されており、ここに参照する。 最低限の電力入力により加熱を制御するＰＴＣサーミスタの利点を最大限に生 かすために、加熱素子の周囲の電気的絶縁体の「熱抵抗」を最小限としなければ ならない。スチーマ装置は、水溶液／高湿度環境におけるいずれの電気化学的作 用をも避けるために加熱素子への電気的接続を電気的に絶縁することが有益であ る一方、好適には、低電圧で動作することになる。このことは、電気的接点を設 けるために対向する両面上を金属化する必要があるセラミック型の素子において 特に重要である。そのような金属化部分は、もし電気化学的作用に曝されると急 激に劣化することになる。 電気化学的作用を避ける１つの方法は、上述のヒーター「サンドイッチ」を用 いることである。中心導電体は、セラミック加熱素子の金属化面（素子毎に１つ ）に対して適切な半田付けまたは適切な銀充愼エポキシ等の高温用導電性接着剤 のいずれかを用いて結合される銅箔とすることができる。 親水性芯体の表面において水の「表面沸騰」を実現するべくＰＴＣ加熱素子を 用いる別の方法は、電気的リード、加熱素子全体と熱伝導性電気絶縁材料とを接 続した後に、例えば、Siemens Q63100-P430-R800等の単一のセラミック素子及び コーティングを用いることである。ＰＴＣ素子自体と周囲の水との間の熱の「勾 配」（すなわち、熱の負荷）を最小限とするために、このようなコーティングは 、できるだけ薄くしかつ高熱伝導性とするべきであり、例えば、Emerson & Cumi ng Eccocoat 582がある。 加熱素子へ電気的に結合された高熱伝導性セラミック板を用いることも可能で あり、各セラミック板は一側面を金属化されている。これにより外側の板の（内 側の）金属化面は、加熱素子へ電気的に接続され、一方外側は電気絶縁体となる 。なおかつ、周囲の水に対する高い熱伝導性を備えている。 望ましい加熱を実現するためのさらに別の方法は、適切なＰＴＣ特性をもつ導 電体を用いて、電気絶縁性でかつ熱伝導性のセラミック基板上にシルク・スクリ ーンを施す、すなわち印刷し、そしてこの第１のセラミックセラミック板の「印 刷された」面上に第２の（平坦な）電気絶縁性であるが熱伝導性である板（例え ばセラミック）を結合する方法である。 以上、本発明が、好適な設計を有するものとして説明されたが、本発明の一般 的な原理に従って本発明をさらに変更し、使用し、及び／または適応することが 可能であることは自明であろう。そして本発明の開示から離れたそのような範囲 もまた、本発明に属する周知のまたは個別化された技術的な実施例として含まれ る。そしてこのことは、以上に述べた主要な特徴に対してもあてはまる。本発明 は添付の請求項によりその範囲を定められる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＲ，ＣＡ，Ｃ Ｚ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＲ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＫ (72)発明者 ウォルフ、クリストファー、ドルファス アメリカ合衆国、52608・フロリダ州、ゲ インスビル、ナンバー11、サウス・ウェス ト・フォーティーンス・ストリート・1626 (72)発明者 ザイアス、ナルド アメリカ合衆国、33139・フロリダ州、マ イアミ・ビーチ、スター・アイランド・36

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 皮膚表面を処置するためのスチーマ装置において、 ａ）使用者の手により把持され得るような形状をもつ単一のハウジングと、 ｂ）連続的にスチームの供給を行うために前記ハウジング内に設置されるス チーム発生手段と、 ｃ）蒸気を透過しかつ皮膚に軽く適用されるような多孔性で柔軟な布製の皮 膚接触部品と、 ｄ）前記多孔性の皮膚接触部品を支持し、前記ハウジングに対して動くこと により皮膚接触面が連続的に移動することができ、かつスチームが皮膚接触部品 の方へと向けられかつそれを透過するように前記ハウジング内の前記スチーム発 生手段の近傍に設置される電源駆動可動的支持手段とを有する スチーマ装置。 ２． ａ）前記多孔性皮膚接触部品を取り付けるために、前記ハウジング上に設 けられるファスナを有する 請求項１に記載のスチーマ装置。 ３． ａ）前記電源駆動可動的支持手段に取り外し可能に取り付けられ、前記多 孔性皮膚接触部品と前記ハウジングとの間に設置される穴あき部品を有する 請求項１に記載のスチーマ装置。 ４． 身体を処置するための手持ち型携帯用スチーマ装置において、 ａ）ハウジングと、 ｂ）処置される身体部分へ蒸気を供給するために液体を蒸気へと変換する モジュール型スチーム発生器と、 ｃ）液体を保有するために前記ハウジング内に設置されるモジュール型液 体容器とを有し、 ｄ）前記モジュール型液体容器が、取り外し可能に前記モジュール型スチ ーム発生器へ取り付けられ、 ｅ）前記モジュール型スチーム発生器が加熱素子を含み、 ｆ）前記モジュール型液体容器から前記加熱素子へと液体を供給するため に前記モジュール型スチーム発生器に設置される芯体を有する 手持ち型携帯用スチーマ装置。 ５． ａ）身体の一部分を処置するためのアタッチメントが、前記ハウジング上 に設けられ、 ｂ）前記スチーム発生器から処置されるべき身体部分へと蒸気を送るため に、前記アタッチメント内に流体通路が定められる、 請求項４に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 ６． ａ）前記アタッチメントが、スチームを人間の口腔へと供給しかつ人間の 歯を磨くための剛毛を備えるべく形成された歯ブラシからなる 請求項５に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 ７． ａ）前記アタッチメントが、スチームを人間の口腔へと供給しかつ人間の 歯茎を刺激するような形状の突起を備えるべく形成された歯茎スチムレータから なる 請求項５に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 ８． ａ）前記アタッチメントが、人間の口腔へとスチームを供給しかつ歯を研 磨する状態を保持するような形状の受容部を備えるべく形成されたプロフィ・カ ップからなる 請求項５に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 ９． ａ）駆動シャフトともつモータが、前記アタッチメントを駆動するために 設けられ、 ｂ）前記アタッチメントが、取り外し可能に前記駆動シャフトに取り付け られ、 ｃ）前記アタッチメントが、皮膚をマッサージするための電源駆動による マッサージ器からなる 請求項５に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 １０． ａ）前記電源駆動によるマッサージ器が、複数の回転可能に把持された ボールを備えかつ前記把持されたボールに隣接して蒸気通路が定められる 請求項９に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 １１． ａ）前記アタッチメントが、皮膚から物体を除去するための真空を備え た顔面用吸引クリーナを含む請求項９に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 １２． ａ）前記アタッチメントが、液体を皮膚上へ吹き付けるためのポンブを 備える噴霧器からなり、 ｂ）前記噴霧器に、前記ポンプへ液体を供給するための液体保有タンク が設けられる 請求項９に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 １３． ａ）前記マッサージ器が、複数の延長された指と、処置される身体の部 分に気化された液体を当てるために蒸気の通路と前記延長された指の１つに隣接 する外部開口とを規定する手段とを有する 請求項１０に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 １４． ａ）前記アタッチメントが、処置される身体部分を研磨するための研ぎ 器からなり、 ｂ）蒸気通路が、前記研ぎ器内に規定されることによって気化された液 体が処置される身体部分に当てられる 請求項５に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 １５． ａ）前記アタッチメントが、多孔性で繊維状の皮膚接触バッドからなり 、前記繊維状パッドが、気化された液体を透過させるに十分な孔を有する 請求項５に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 １６．身体を処置するための手持ち型携帯用スチーマ装置において、 ａ）ハウジングと、 ｂ）処置される身体部分へ蒸気を供給するために前記ハウジング内に設 置されるスチーム発生手段とを有し、 ｃ）前記スチーム発生手段が、モータ駆動されるファン手段を備え、 ｄ）液体を前記スチーム発生手段へ供給するために前記ハウジング内に 設置されるモジュール型液体容器を有し、 ｅ）前記モジュール型液体容器が、取り外し可能に前記モジュール型ス チーム発生器へ取り付けられる 手持ち型携帯用スチーマ装置。 １７． ａ）身体の一部分を処置するためのアタッチメントが、前記ハウジング 上に設けられ、 ｂ）前記スチーム発生器から処置されるべき身体部分へと蒸気を送るた めに、前記アタッチメント内に流体通路が定められる 請求項１６に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 １８． ａ）前記アタッチメントが、多孔性で繊維状の皮膚接触パッドからなり 、前記繊維状パッドが、気化された液体を透過させるに十分な孔を有する 請求項１７に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 １９． ａ）前記アタッチメントが、冷パックを取り外し可能に取り付けるため の冷パッド・ハウジングからなる手持ち型携帯用スチーマ装置。 ２０． ａ）マルチポジション・スイッチ手段が、前記モータ駆動によるファン 手段及び前記スチーム発生手段に接続され、該スイッチ手段が、該モータ駆動フ ァン手段及び該スチーム発生手段がオフとなるオフ位置と、前記モータ駆動ファ ン手段がオンとなりかつ該スチーム手段がオフとなるファン・オンリ位置と、前 記モータ駆動ファン手段がオンでありかつ前記スチーム発生手段がオンであるモ ータ・プラス気化器位置との間で切り替える 請求項１９に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 ２１． ａ）人間の毛髪を処置するためのアタッチメントが、前記ハウジング上 に設けられ、 ｂ）スチームを前記スチーム発生器から処置される身体部分へと送るた めに、前記アタッチメントに流体通路が規定される 請求項１６に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 ２２． ａ）人間の毛穴が、防臭剤化合物を受容するために十分開くように人間 の皮膚に対して十分なスチームを適用するステップと、 ｂ）揮発した防臭剤が使用者の皮膚の毛穴に受容され得るように、十分 に揮発された形で防臭剤を適用するステップと を有するスチーマ装置を用いることによる防臭剤適用方法。 ２３． ａ）人間の口腔へスチームを供給するために形成された口腔吸入器が、 取り外し可能に前記ハウジングへ取り付けられる 請求項４に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 ２４． ａ）人間の鼻腔へスチームを供給するために形成された鼻腔吸入器が、 取り外し可能に前記ハウジングへ取り付けられる 請求項４に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 ２５． ａ）人間の顔へスチームを供給するために形成された顔面吸入器が、取 り外し可能に前記ハウジングへ取り付けられる 請求項４に記載の手持ち型携帯用スチーマ装置。 ２６． ａ）櫛が、取り外し可能に前記ハウジングへ取り付けられ、 ｂ）前記櫛が、複数の歯と、処置されるべき毛髪に当てるために蒸気通 路及び前記歯の１つに外部への開口を規定するための手段とを備える 請求項４に記載の手持ち型携帯用スチーム装置。