JPH08501469A - 低摩擦ライニングを有するカテーテル先端 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 モノレール先端カテーテル１は、ガイドワイヤを引っ掛かりまたはもつれを生ずることなく、ガイドワイヤ上からカテーテルを取り出すのを容易にするため、低摩擦のガイドワイヤルーメンを含む。このガイドワイヤルーメンはアンカー手段５とともに低摩擦ライニング２、さらにもうーつの案内手段７を備え、モノレールガイドワイヤルーメン内にガイドワイヤを挿通するのを容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】 低摩擦ライニングを有するカテーテル先端 発明の分野 本発明は脈管内カテーテルの分野に関し、特にモノレール、カテーテル先端構 造における改良に関するものである。 発明の背景 脈管カテーテルおよびプローブは血管等の疾病および欠損の診断および治療に 使用されている。また、同様にカテーテルは他の体腔および脈管の試験および治 療に用いられている。これらカテーテルは所望位置に到達するまで体内に挿入さ れる。冠動脈の診断に使用される脈管カテーテルの場合においては、カテーテル は大腿動脈に挿入され下降する大動脈を通して上方に案内し、大動脈弓および上 昇する大動脈を降下して左または右冠動脈内に案内される。カテーテルの小型化 が可能であるので冠動脈まで連続している。脈管が小さな直径であって、かつデ リケートであるため脈管に損傷を与えないようにするためにはカテーテルの配置 および取り出しには非常に注意を必要とする。配置経路が曲がっていることとあ いまって、脈管の精巧で、かつ小さな寸法はこのような脈管カテーテルに使用さ れる材料および構造に対し非常に制限を与えることになる。 脈管カテーテルの配置の一つの方法は、モノレールシステムと呼ばれている。 このモノレールシステムではまず、小径のガイドワイヤが配置経路に沿って送ら れる。このガイドワイヤが正しく配置されるとその遠位端は冠動脈内にあり、所 望の地域を通って、近位端は患者の大腿部から外に出ている。標準的な導入装置 およびガイドカテーテルがこの手段には使用されてよい。 上記ガイドワイヤが正しく配置されると、ガイドワイヤの近位端は診断用カテ ーテルのモノレールルーメンを通して挿通される。モノレール先端カテーテルに おいてはカテーテルの先端には上記ガイドワイヤを受け入れるための小さなルー メンを備えている。このルーメンはカテーテルの最も遠位端から始まり、その先 端からカテーテルの周囲に到達するまでに短い長さだけ延び、上記遠位端に非常 に近い位置にある出口ポートを与える。上記ガイドワイヤはこのルーメンを通っ て挿通される。このように装着されると、診断用カテーテルは全配置経路に沿っ て大腿部動脈内に挿入され、さらに冠動脈に挿入され、ガイドワイヤによって診 断位置に案内される。このようにしてガイドワイヤは診断用カテーテルの配置を 容易にしている。 この診断用カテーテルはアテレクトーミィのような治療のための位置を同定す ることもできる。この診断用カテーテルはガイドワイヤを正規の位置に残しなが ら体外に引き出すことができるので、手術カテーテルは処置位置へ同一のガイド ワイヤに沿って配置することができる。固定ガイドワイヤを使用することにより 前もって診断用カテーテルによって同定した治療位置へ手術用カテーテルを配置 することを容易にする。ある場合には診断用および手術用機構はそれらを連続し て使用する必要を避けるために単一のカテーテル上に配置することができる。 モノレール先端カテーテルを用いる場合に遭遇する問題は、ガイドワイヤ上か らカテーテルを取り出す間に、モノレールルーメンとガイドワイヤとの間の摩擦 によってガイドワイヤとの係合なくしてカテーテルを取り出すことが難しくなる ことである。摩擦かつ係合力はガイドワイヤの低い剛性とあいまって、取り出し 中にカテーテルが通り抜けなければならない折曲部の存在によってより悪化する 。取り出し中、モノレール先端はガイドワイヤ部分上で軸方向に有効に押し込ま れ、モノレールルーメンに近接する。これによって、ガイドワイヤには過剰な結 合力が付与され、これによって動脈に損傷を与える場合がある。なお悪いことに 、この結合によってガイドワイヤはもつれる場合があり、ガイドワイヤ上からカ テーテルを取り出すのが不可能となる。そして、もつれたガイドワイヤの取り出 しは取り出し路に沿って脈管の内面に損傷を与え易くなる。 発明の要旨 本発明の基本的な目的はカテーテルのガイドワイヤルーメンとガイドワイヤと の間の摩擦を除去または小さくすることにある。また、本発明の他の目的はモノ レールルーメンに対して低摩擦表面を与えることにある。 これらの有益な目的は次の本発明によって達成される。すなわち、本発明はガ イドワイヤに対し低い摩擦力で結合するのに適切な改良されたカテーテル先端に ある。本発明はモノレールに対する低摩擦樹脂ライニングを備えるカテーテル先 端を備え、モノレールルーメンのライニングに確実に装着される適当な構造を備 える。 図面の簡単な説明 図１は低摩擦ライニングを有するモノレールルーメンの長手方向断面図である 。 図２は組み立てに使用する付属品を伴った低摩擦ライニングを有するモノレー ルルーメンの長手方向断面図である。 図３は低摩擦ライニングと先細った先端とを有するモノレールルーメンの長手 方向断面図である。 発明の詳細な説明 図１は低摩擦挿入部材を有するモノレールカテーテルの具体例を示す。カテー テル先端１は小さな内径であって、ポリエチレン、エチルビニルアセテートまた は他の適当な材料から製造されている。低摩擦管にはこのカテーテル先端１内に 保持されている。この低摩擦管２の近位端には一対の対向するアンカーホールを 有し、その一つは穴３として示されている。このアンカーホールのやや先端方向 には他のくさび状のアンカーホール４が設けられている。低摩擦管の内部にはプ ラグ５が存在し、該プラグ５は先端方向にはくさび形状をなし、該くさび形状部 は上記ガイドワイヤの案内を助ける凹部形状の表面を備えている。アンカーピン ６はこのプラグ５をカテーテル先端１に固定している。出口ポート７は低摩擦ル ーメンの先端方向の開口に挿入されたガイドワイヤを低摩擦ルーメンから外方に 通過させる。プラグ５のくさび形状部は上記ルーメンから出たガイドワイヤを案 内し、そのルーメンが挿通される時のからまりを防止する。これら装置のちょう ど先端においては、カテーテル先端の内径は低摩擦管２の内径と同一である。こ れによって付加的なアンカー構造を提供し、また上記低摩擦ルーメンを通してガ イドワイヤを挿通することを容易にする円滑な孔を提供する。 この装置は図２に示されるように組み立てられてもよい。低摩擦管２はその近 位端に２対のホールを備え、各対は９０度ずれている。この基部側のホール対は 図１におけるアンカーホール３に対応し、先端側ホールは図１のくさび状アンカ ーホール４に対応する。これは以下の工程によってより明らかになる。この低摩 擦管は直径が適合したストレートなマンドレル８上に位置している。このストレ ートなマンドレル８は低摩擦管２の全長に沿って挿入される。この低摩擦管２は カテーテル先端１によって覆われ、この装置はSilastic（登録商標）プラスチッ クまたは他の適当な材料によって製造されたプラスチック製圧縮管９によって覆 われている。このSilasticプラスチックは溶剤に浸漬すると膨張して大径になり 、カテーテル装置上を容易に滑動することができる。このSilasticプラスチック 圧縮管９は溶剤が蒸発すると縮小してカテーテル装置にかなりの圧力を与える。 この装置は加熱されると、カテーテル先端１が溶けてアンカーホール３およびく さび状のアンカーホール４を満たし、これによって低摩擦管２を固定するアンカ ーピンを形成することになる。装置の遠位端においてはカテーテル先端１は溶け てマンドレルに適合し、低摩擦管２の固定を助けるフランジを形成する。この低 摩擦管２はエッチングされて低摩擦管２とカテーテル先端１との結合を強化する ことができる。この装置の遠位端には金製リングを固定して放射線に対し不透過 な目印を提供することができる。 図３は他の実施例を示し、ここでは低摩擦管２は先端が細くなったカテーテル 先端１内に配置される。この先細った先端の軸に対するガイドワイヤルーメンの 軸の角度によってガイドワイヤを比較的ストレートなガイドワイヤルーメンに通 すことができる。 発明者はテフロン（登録商標）フッ素樹脂またはポリテトラフルオロエチレン が低摩擦管に適するものであり、エチルビニルアセテートがプラグおよび先端に 適するものであって、ポリエチレンが上記先端に適するものであることを見出し た。 本発明の好ましい具体例を記載してきたが、これは本発明の基本を単に例示す るものである。他の具体例および形状が本発明の精神および請求の範囲を逸脱す ることなく形成することができる。特に好ましい具体例において記載した用途に 適するものと認められる。新しい材料が開発されることが期待される。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年４月８日 【補正内容】 れによって付加的なアンカー構造を提供し、また上記低摩擦ルーメンを通してガ イドワイヤを挿通することを容易にする円滑な孔を提供する。 この装置は図２に示されるように組み立てられてもよい。低摩擦管２はその近 位端に２対のホールを備え、各対は９０度ずれている。この近位側のホール対は 図１におけるアンカーホール３に対応し、先端側ホールは図１のくさび状アンカ ーホール４に対応する。これは以下の工程によってより明らかになる。この低摩 擦管は直径が適合したストレートなマンドレル８上に位置している。このストレ ートなマンドレル８は低摩擦管２の全長に沿って挿入される。この低摩擦管２は カテーテル先端１によって覆われ、この装置はSilastic（登録商標）プラスチッ クまたは他の適当な材料によって製造されたプラスチック製圧縮管９によって覆 われている。このSilasticプラスチックは溶剤に浸漬すると膨張して大径になり 、カテーテル装置上を容易に滑動することができる。このSilasticプラスチック 圧縮管９は溶剤が蒸発すると縮小してカテーテル装置にかなりの圧力を与える。 この装置は加熱されると、カテーテル先端１が溶けてアンカーホール３およびく さび状のアンカーホール４を満たし、これによって低摩擦管２を固定するアンカ ーピンを形成することになる。装置の遠位端においてはカテーテル先端１は溶け てマンドレルに適合し、低摩擦管２の固定を助けるフランジを形成する。この低 摩擦管２はエッチングされて低摩擦管２とカテーテル先端１との結合を強化する ことができる。この装置の遠位先端には金製リングを固定して放射線に対し不透 過な目印を提供することができる。 図３は他の実施例を示し、ここでは低摩擦管２は先端が細くなったカテーテル 先端１内に配置される。この先細った先端の軸に対するガイドワイヤルーメンの 軸の角度によってガイドワイヤを比較的ストレートなガイドワイヤルーメンに通 すことができる。図３に示すように、低摩擦管２の近位端はカテーテル先端１の 軸方向に曲がり、プラグ５が上記低摩擦管２を上記カテーテルの近位端の直系を 拡大することなく所定の位置に固定するために使用されてよい。 発明者はテフロン（登録商標）フッ素樹脂またはポリテトラフルオロエチレン が低摩擦管に適するものであり、エチルビニルアセテートがプラグおよび先端に 適 するものであって、ポリエチレンが上記先端に適するものであることを見出した 。 本発明の好ましい具体例を記載してきたが、これは本発明の基本を単に例示す るものである。他の具体例および形状が本発明の精神および請求の範囲を逸脱す ることなく形成することができる。特に好ましい具体例において記載した用途に 適するものと認められる。新しい材料が開発されることが期待される。 請求の範囲 １．遠位端、先端チップおよび近位端を有するカテーテルであって、その遠位 端には短ルーメンを備え、該短ルーメンは上記カテーテルの遠位端から近位端方 向に小間隔だけ延び、しかも上記短ルーメンはカテーテル側の近位端において終 了し、さらに短ルーメンの近位端にある出口ポートは上記短ルーメンと連通し、 上記短ルーメンの内壁にアンカー手段により固定された低摩擦管は上記カテーテ ルに結合可能な材料から製造されたプラグを備え、上記アンカープラグが上記カ テーテルの材料に結合させる少なくとも一つのアンカーホールを低摩擦管の近位 端に備え、それによって上記低摩擦管を所定位置に固定させるように構成された カテーテル。 ２．上記ルーメンの軸が先端チップの軸からずれ、それによって上記ルーメン はその先端チップの中央から先端チップの外周に位置する出口ポートまで延びる 請求項１記載のカテーテル。 ３．さらに、くさび状の遠位部分を上記プラグ上に備え、該くさび状の遠位部 分が出口ポート下方に配置されている請求項１記載のカテーテル。 ４．さらに、カテーテルの先端チップに先端フランジを備え、該先端フランジ の内径が上記低摩擦管の内径に適合し、該先端フランジが短ルーメンと一体的に 形成されている請求項３記載のカテーテル。 ５．上記アンカーホールが上記プラグのくさび形状遠位部分の下方に配置され ている請求項１記載のカテーテル。 ６．さらに、上記カテーテル材料と上記プラグとの間を連通させる少なくとも 一つのアンカーホールを備え、該ホールを介して上記カテーテル材料とプラグと が結合されている請求項１記載のカテーテル。 ８．全体として長手方向に配置されたルーメンと、該ルーメンと連通する遠位 端方向に位置する第１接近ポートと、上記第１接近ポートの近位端側に位置し、 上記ルーメンと連通する第２接近ポートと、上記接近ポートの一つに近接したル ーメン内に配置され、該ルーメンを通ってワイヤを接近ポートに案内するように 位置させるくさび形状部とからなるカテーテル先端。 ９．さらに、上記ルーメンのための低摩擦ライニングを備える請求項８記載の カテーテル。 １０．上記ルーメンの軸がカテーテル先端の軸からずれ、上記ルーメンがその 先端チップの中央からカテーテル先端の外周に位置する接近ポートに延びる請求 項８記載のカテーテル。 １１．ルーメンを有する先細ったカテーテル先端と、該先細ったカテーテル先 端のルーメン内に位置し、その近位端に少なくとも一つのアンカーホールを備え ると共に、該アンカーホールのすぐ遠位方向に少なくとも一つのくさび状アンカ ーホールを備える低摩擦管とからなり、 上記低摩擦管がその遠位端側は全体としてストレートで、その近位端側は湾曲 しているルーメンを形成し、 該低摩擦管のその近位端内にプラグを備え、該プラグは上記アンカーホールお よびくさび形状アンカーホールを介して上記先細いカテーテル先端に接合され、 上記プラグはさらにくさび形状の遠位部分を備え、 上記低摩擦管は上記カテーテル先端内に位置し、その遠位端軸は上記カテーテ ル先端の軸からずれ、それによって低摩擦管のストレートな遠位部分はカテーテ ル先端の遠位末端から傾斜した側面に沿って延び、かつ低摩擦ルーメンの湾曲部 はカテーテル先端の軸方向に向けて内方に曲がり、 上記カテーテル先端の側面には上記低摩擦管の湾曲部の近傍で、かつ上記プラ グのくさび状遠位部分の近傍に出口ポートを備えるモノレールカテーテル先端。 １２．ルーメンを有する先細ったカテーテル先端と、該先細ったカテーテル先 端のルーメン内に位置し、その近位端に少なくとも一つのアンカーホールを備え ると共に、該アンカーホールのすぐ遠位方向に少なくとも一つのくさび状アンカ ーホールを備える低摩擦管とからなり、 上記先細ったカテーテル先端は上記低摩擦管の遠位端の先端方向に延び、かつ 該カテーテル先端の延在する部分は上記低摩擦管の内径と同一であり、 上記低摩擦管がその遠位端側は全体としてストレートで、その近位端側は湾曲 しているルーメンを形成し、 該低摩擦管のその近位端内にプラグを備え、該プラグは上記アンカーホールお よびくさび形状アンカーホールを介して上記先細いカテーテル先端に接合され、 上記プラグはさらにくさび形状の遠位部分を備え、 上記低摩擦管は上記カテーテル先端内に位置し、その遠位端軸は上記カテーテ ル先端の軸からずれ、それによって低摩擦管のストレートな遠位部分はカテーテ ル先端の遠位末端から傾斜した側面に沿って延び、かつ低摩擦ルーメンの湾曲部 はカテーテル先端の軸方向に向けて内方に曲がり、 上記カテーテル先端の側面には上記低摩擦管の湾曲部の近傍で、かつ上記プラ グのくさび状遠位部分の近傍に出口ポートを備えるモノレールカテーテル先端。 １３．ルーメンを有する先細ったカテーテル先端と、該先細ったカテーテル先 端のルーメン内に位置し、その近位端に少なくとも一つのアンカーホールを備え ると共に、該アンカーホールのすぐ遠位方向に少なくとも一つのくさび状アンカ ーホールを備える低摩擦管とからなり、 上記先細ったカテーテル先端は上記低摩擦管の遠位端の先端方向に延び、かつ 該カテーテル先端の延在する部分は上記低摩擦管の内径と同一であり、 上記低摩擦管がその遠位端側は全体としてストレートで、その近位端側は湾曲 しているルーメンを形成し、 該低摩擦管のその近位端内にプラグを備え、該プラグは上記アンカーホールお よびくさび形状アンカーホールを介して上記先細いカテーテル先端に接合され、 上記プラグはさらにくさび形状の遠位部分を備え、そのくさび形状の遠位部分 は凹形状遠位面を有し、 上記低摩擦管は上記カテーテル先端内に位置し、その遠位端軸は上記カテーテ ル先端の軸からずれ、それによって低摩擦管のストレートな遠位部分はカテーテ ル先端の遠位末端から傾斜した側面に沿って延び、かつ低摩擦ルーメンの湾曲部 はカテーテル先端の軸方向に向けて内方に曲がり、 上記カテーテル先端の側面には上記低摩擦管の湾曲部の近傍で、かつ上記プラ グのくさび状遠位部分の近傍に出口ポートを備えるモノレールカテーテル先端。 １４．遠位端、先端チップおよび近位端を有するカテーテルであって、その遠 位端には短ルーメンを備え、該短ルーメンは上記カテーテルの遠位端から近位端 方向に小間隔だけ延び、しかも上記短ルーメンはカテーテル側の近位端において 終了し、さらに短ルーメンの近位端にある出口ポ一卜は上記短ルーメンと連通し 、上記短ルーメンの内壁にアンカー手段により固定された低摩擦管は上記カテー テルに結合可能な材料から製造されたプラグを備え、上記アンカープラグが上記 カテーテルの材料に結合させる少なくとも一つのアンカーホールを低摩擦管の近 位端に備え、それによって上記低摩擦管を所定位置に固定させ、さらに上記カテ ーテル材料とプラグを連通する少なくとも１つのアンカーホールを備え、それを 介して上記カテーテル材料とプラグとを接合させるように構成されたカテーテル 。 １５．遠位端、先端チップおよび近位端を有するカテーテルであって、その遠 位端には短ルーメンを備え、該短ルーメンは上記カテーテルの遠位端から近位端 方向に小間隔だけ延び、しかも上記短ルーメンはカテーテル側の近位端において 終了し、さらに短ルーメンの近位端にある出口ポートは上記短ルーメンと連通し 、上記短ルーメンの内壁にアンカ一手段により固定された低摩擦管は上記カテー テルに結合可能な材料から製造されたプラグを備え、上記アンカープラグが上記 カテーテルの材料に結合させる少なくとも一つのアンカーホールを低摩擦管の近 位端に備え、それによって上記低摩擦管を所定位置に固定させ、さらに上記カテ ーテル材料とプラグを連通する少なくとも１つのアンカーホールを備え、さらに 上記カテーテルの先端チップ上に先端フランジを備え、その先端フランジの内径 が上記低摩擦管の内径に適合し、さらに上記先端フランジは上記短ルーメンと一 体的に形成されているカテーテル。 １６．遠位端、先端チップおよび近位端を有するカテーテルであって、その遠 位端には短ルーメンを備え、該短ルーメンは上記カテーテルの遠位端から近位端 方向に小間隔だけ延び、しかも上記短ルーメンはカテーテル側の近位端において 終了し、さらに短ルーメンの近位端にある出口ポートは上記短ルーメンと連通し 、さらに上記短ルーメンの内壁に上記カテーテルと結合可能な材料から製造され たプラグを備えるアンカー手段により固定された低摩擦管と、該プラグ上のくさ び形状の遠位部分を備え、該くさび形状の遠位部分は上記出口ポートの下方に位 置 し、上記アンカープラグをカテーテル材料に結合させる低摩擦ライニングの近位 端に少なくとも一つのアンカーホールを備え、それによって上記低摩擦管を所定 位置に固定させ、さらに上記少なくとも１つのアンカーホールが上記プラグのく さび形状の遠位部分の下方に位置するカテーテル。 １７．ルーメンを有する先細ったカテーテル先端と、該先細ったカテーテル先 端のルーメン内に位置し、その近位端に少なくとも一つのアンカーホールを備え ると共に、該アンカーホールのすぐ遠位方向に少なくとも一つのくさび状アンカ ーホールを備える低摩擦管とからなり、 該低摩擦管のその近位端内にプラグを備え、該プラグは上記アンカーホールお よびくさび形状アンカーホールを介して上記先細いカテーテル先端に接合され、 上記プラグはさらにくさび形状の遠位部分を備え、 上記カテーテル先端のルーメンはその遠位軸が上記カテーテル先端の軸からず れ、上記低摩擦管はカテーテル先端の遠位末端から傾斜した側面に沿って近位端 方向に延び、 上記カテーテル先端の側面には上記低摩擦管の近位端近傍で、それに連通する 出口ポートを備えるモノレールカテーテル先端。 １８．ルーメンを有する先細ったカテーテル先端と、該先細ったカテーテル先 端のルーメン内に位置し、その近位端に少なくとも一つのアンカーホールを備え ると共に、該アンカーホールのすぐ遠位方向に少なくとも一つのくさび状アンカ ーホールを備える低摩擦管とからなり、 上記先細ったカテーテル先端は上記低摩擦管の遠位端の遠位方向に延び、その カテーテル先端の延在部分は上記低摩擦管の内径と同一であり、 上記低摩擦管のその近位端内にプラグを備え、該プラグは上記アンカーホール およびくさび形状アンカーホールを介して上記先細いカテーテル先端に接合され 、 上記プラグはさらにくさび形状の遠位部分を備え、 上記カテーテル先端のルーメンはその遠位軸が上記カテーテル先端の軸からず れ、上記低摩擦管はカテーテル先端の遠位末端から傾斜した側面に沿って近位端 方向に延び、 上記カテーテル先端の側面には上記低摩擦管の近位端近傍で、それに連通する 出口ポ一卜を備えるモノレールカテーテル先端。 １９．ルーメンを有する先細ったカテーテル先端と、該先細ったカテーテル先 端のルーメン内に位置し、その近位端に少なくとも一つのアンカーホールを備え ると共に、該アンカーホールのすぐ遠位方向に少なくとも一つのくさび状アンカ ーホールを備える低摩擦管とからなり、 上記先細ったカテーテル先端は上記低摩擦管の遠位端の遠位方向に延び、その カテーテル先端の延在部分は上記低摩擦管の内径と同一であり、 上記低摩擦管のその近位端内にプラグを備え、該プラグは上記アンカーホール およびくさび形状アンカーホールを介して上記先細いカテーテル先端に接合され 、 上記プラグはさらにくさび形状の遠位部分を備え、該遠位部分は凹状遠位面を 有し、 上記カテーテル先端のルーメンはその遠位軸が上記カテーテル先端の軸からず れ、上記低摩擦管はカテーテル先端の遠位末端から傾斜した側面に沿って近位端 方向に延び、 上記カテーテル先端の側面には上記低摩擦管の近位端近傍で、それに連通する 出口ポートを備えるモノレールカテーテル先端。 ２０．カテーテルに使用する管であって、遠位端および近位端と、その遠位お よび近位端を連通するルーメンとを有し、上記ルーメンとの連通側に出口ポート と、上記カテーテルに結合可能な材料で製造されたプラグを備えるアンカー手段 により上記ルーメンの内壁に固定される低摩擦ライニングと、上記低摩擦管の側 面にある少なくとも１つのアンカーホールとからなり、上記アンカーホールを介 して上記アンカープラグをカテーテル材料に結合させ、それにより管内の所定位 置に低摩擦管を係止してなるカテーテル管。 ２１．内径によって規定されるルーメンを有するカテーテル管と、低摩擦管と からなり、 上記低摩擦管はその近位端に少なくとも１つのアンカーホールと、該アンカー ホールのすぐ遠位方向に少なくとも１つのくさび状アンカーホールとを備え、上 記カテーテル管のルーメン内に配置され、上記カテーテル管の内径と適合する外 径を有し、 上記低摩擦管の近位端内にはプラグが配置され、該プラグは上記アンカーホー ルおよびくさび状アンカーホールを介して上記カテーテル管に接合され、 上記プラグはさらにくさび形状の遠位部分を備え、 さらに上記カテーテル管の側面には該プラグのくさび形状の遠位部分近傍に出 口ポートを備える低摩擦ライニングを有するカテーテル管。 ２２．体内に配置経路に沿ってカテーテルを挿入するにあたり、 遠位端、先端チップおよび近位端を有するカテーテルであって、その遠位端に は短ルーメンを備え、該短ルーメンは上記カテーテルの遠位端から近位端方向に 小間隔だけ延び、しかも上記短ルーメンはカテーテル側の近位端において終了し 、さらに短ルーメンの近位端にある出口ポートは上記短ルーメンと連通し、上記 短ルーメンの内壁にアンカー手段により固定された低摩擦管は上記カテーテルに 結合可能な材料から製造されたプラグを備え、上記アンカープラグが上記カテー テルの材料に結合させる少なくとも一つのアンカーホールを低摩擦管の近位端に 備え、それによって上記低摩擦管を所定位置に固定させるように構成されたカテ ーテルを用意し、 ガイドワイヤを上記配置経路に沿って配置してカテーテルにより試験または処 置される体内域をちょうど通過するようにその遠位端を延在させ、 このガイドワイヤの近位端を上記短ルーメンの遠位端に挿通するとともに上記 短ルーメンの出口ポートから出し、 該ガイドワイヤに沿ってカテーテルにより試験または処置される体内域にカテ ーテルの挿通された先端チップを押し込むカテーテル挿入方法。 ２３．さらに上記ガイドワイヤを所定の位置に残しつつカテーテルを引き出す 工程を含む請求項２２記載の方法。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．遠位端および近位端を有するカテーテルであって、その遠位端には短いル ーメンを備え、該短いルーメンは上記カテーテルの遠位端から近位端方向に小間 隔だけ延び、しかも上記短いルーメンはカテーテル側の近位端において終了し、 さらに短いルーメンの近位端にある出口ポートは上記短いルーメンと連通し、上 記短いルーメンの内壁にアンカー手段により固定された低摩擦ライニングは上記 カテーテルに結合可能な材料から製造されたプラグを備え、上記アンカープラグ が上記カテーテルの材料に結合させる少なくとも一つのアンカーホールを低摩擦 管の近位端に備え、それによって上記低摩擦管を所定位置に固定させるように構 成されたカテーテル。 ２．上記ルーメンの軸がカテーテル先端の軸からずれ、それによって上記ルー メンはその遠位端の中央からカテーテル先端の外周に位置する出口ポートまで延 びる請求項１記載のカテーテル。 ３．さらに、くさび状の先端部を上記プラグ状に備え、該くさび状の先端部が 出口ポート下方に配置されている請求項１記載のカテーテル。 ４．さらに、カテーテルの遠位端に先端フランジを備え、該先端フランジの内 径が上記低摩擦管の内径に適合し、該先端フランジが短いルーメンと一体的に形 成されている請求項１記載のカテーテル。 ５．上記アンカーホールが上記プラグのくさび形状先端部分の下方に配置され ている請求項１記載のカテーテル。 ６．さらに、上記カテーテル材料と上記プラグとの間を連通させる少なくとも 一つのアンカーホールを備え、該ホールを介して上記カテーテル材料とプラグと が結合されている請求項１記載のカテーテル。 ７．冠動脈内に配置経路に沿ってカテーテルを挿入するにあたり、上記配置経 路に沿ってガイドワイヤをその遠位端がカテーテルによって試験または処置され る冠動脈域を通過して延びるように置き、 該ガイドワイヤの近位端を上記短いルーメンの遠位端に挿通してその短いルー メンの出口から出し、 上記ガイドワイヤに沿ってカテーテルの挿通された遠位端をカテーテルによっ て試験または処置される冠状動脈域に差し込み、 試験または処置が完了時にガイドワイヤをその位置に残しながらカテーテルを 引き出し、 そして、上記ガイドワイヤを引き出す工程からなる冠動脈内に配置経路に沿っ てカテーテルを挿入する方法に使用される請求項１記載のカテーテル。 ８．全体として長手方向に配置されたルーメンと、該ルーメンと連通する遠位 端方向に位置する第１接近ポートと、上記第１接近ポートの近位端側に位置し、 上記ルーメンと連通する第２接近ポートと、上記接近ポートの一つに近接したル ーメン内に配置され、該ルーメンを通ってワイヤを接近ポートに案内するように 位置させるくさび形状部とからなるカテーテル先端。 ９．さらに、上記ルーメンのための低摩擦ライニングを備える請求項８記載の カテーテル。 １０．上記ルーメンの軸がカテーテル先端の軸からずれ、上記ルーメンがその 遠位端の中央からカテーテル先端の外周に位置する接近ポートに延びる請求項８ 記載のカテーテル。 １１．先細ったカテーテル先端と、該カテーテル先端内に配置され、近位端に 少なくとも一つのアンカーホールを備えると共に、該アンカーホールのちょうど 先端側に少なくとも一つのくさび状アンカーホールを備える低摩擦管とからなり 、 上記低摩擦管がその遠位端側は全体としてストレートで、その近位端側は湾曲 しているルーメンを形成し、 該低摩擦管の近位端内にプラグを備え、該プラグは上記アンカーホールおよび くさび形状アンカーホールを介して上記カテーテル先端に接合され、 上記プラグはさらにくさび形状の先端部を備え、 上記低摩擦管は上記カテーテル先端内に位置し、その遠位端軸は上記カテーテ ル先端の軸からずれ、それによって低摩擦管のストレートな先端部分はカテーテ ル先端の遠位末端から傾斜した側面に沿って延び、かつ低摩擦ルーメンの湾曲部 はカテーテル先端の軸方向に向けて内方に曲がり、 上記カテーテル先端の側面には上記低摩擦管の湾曲部の近傍で、かつ上記プラ グのくさび形状先端部分の近傍に出口ポートを備えるモノレールカテーテル先端 。 １２．先細ったカテーテル先端と、該カテーテル先端内に配置され、近位端に 少なくとも一つのアンカーホールを備えると共に、該アンカーホールのちょうど 先端側に少なくとも一つのくさび状アンカーホールを備える低摩擦管とからなり 、 上記先細ったカテーテル先端は上記低摩擦管の遠位端の先端方向に延び、かつ 該カテーテル先端の延在する部分は上記低摩擦管の内径と同一であり、 上記低摩擦管がその遠位端側は全体としてストレートで、その近位端側は湾曲 しているルーメンを形成し、 該低摩擦管の近位端内にプラグを備え、該プラグは上記アンカーホールおよび くさび形状アンカーホールを介して上記カテーテル先端に接合され、 上記プラグはさらにくさび形状の先端部を備え、 上記低摩擦管は上記カテーテル先端内に位置し、その遠位端軸は上記カテーテ ル先端の軸からずれ、それによって低摩擦管のストレートな先端部分はカテーテ ル先端の遠位末端から傾斜した側面に沿って延び、かつ低摩擦ルーメンの湾曲部 はカテーテル先端の軸方向に向けて内方に曲がり、 上記カテーテル先端の側面には上記低摩擦管の湾曲部の近傍で、かつ上記プラ グのくさび形状先端部分の近傍に出口ポートを備えるモノレールカテーテル先端 。 １３．先細ったカテーテル先端と、該カテーテル先端内に配置され、近位端に 少なくとも一つのアンカーホールを備えると共に、該アンカーホールのちょうど 先端側に少なくとも一つのくさび状アンカーホールを備える低摩擦管とからなり 、 上記先細ったカテーテル先端は上記低摩擦管の遠位端の先端方向に延び、かつ 該カテーテル先端の延在する部分は上記低摩擦管の内径と同一であり、 上記低摩擦管がその遠位端側は全体としてストレートで、その近位端側は湾曲 しているルーメンを形成し、 該低摩擦管の近位端内にプラグを備え、該プラグは上記アンカーホールおよび くさび形状アンカーホールを介して上記カテーテル先端に接合され、 上記プラグはさらにくさび形状の先端部を備え、該先端部は凹部形状の遠位表 面を備え、 上記低摩擦管は上記カテーテル先端内に位置し、その遠位端軸は上記カテーテ ル先端の軸からずれ、それによって低摩擦管のストレートな先端部分はカテーテ ル先端の遠位末端から傾斜した側面に沿って延び、かつ低摩擦ルーメンの湾曲部 はカテーテル先端の軸方向に向けて内方に曲がり、 上記カテーテル先端の側面には上記低摩擦管の湾曲部の近傍で、かつ上記プラ グのくさび形状先端部分の近傍に出口ポートを備えるモノレールカテーテル先端 。