JPH0849633A - 燃料噴射装置用吐出弁 - Google Patents

燃料噴射装置用吐出弁

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JPH0849633A
JPH0849633A JP18583694A JP18583694A JPH0849633A JP H0849633 A JPH0849633 A JP H0849633A JP 18583694 A JP18583694 A JP 18583694A JP 18583694 A JP18583694 A JP 18583694A JP H0849633 A JPH0849633 A JP H0849633A
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JP
Japan
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valve
damping valve
damping
diameter hole
holder
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Application number
JP18583694A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Komoda
達也 菰田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反射波によって生ずる衝撃力等によるダンピ
ングバルブ部材の落下を防止する燃料噴射装置用吐出弁
を提供する。 【構成】 ダンピングバルブ30は、ダンピングバルブ
ケース32内にダンピングバルブスプリング33、ガイ
ド34、スナッババルブ35が収容されダンピングバル
ブシート36により開口部が閉じられるカプセル状態を
構成している。カプセル状態のダンピングバルブ30は
バルブホルダ15の大径孔15fの内壁により摺動可能
に支持されるとともに、デリバリバルブスプリング23
によってバルブホルダ15の上端部方向に付勢されてい
る。これにより、製作時のコスト低減および組付性の改
善が図れ、誤組付時、流量不良時等のダンピングバルブ
廃棄に伴う損失コストの低減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンピングバルブを備
えた燃料噴射装置用吐出弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射装置用吐出弁は、内燃機関用燃
料噴射ポンプの燃料吐出側に接続され、燃料噴射ポンプ
のプランジャの往復動により加圧された加圧室内の燃料
が所定圧を超えたときこの加圧室に連通する通路を開く
デリバリバルブと、このデリバリバルブの下流側に位置
するダンピングバルブとを有している。デリバリバルブ
は、加圧燃料の圧送終了とともに閉弁することにより、
燃料噴射ノズルからの燃料の逆流を防止し、またデリバ
リバルブの下流側の通路の容積を増加させることにより
燃料噴射ノズルに接続される燃料噴射管の圧力を低下さ
せる吸戻し作用によって燃料噴射ノズルの噴射の切れを
良くして後だれを防止している。一方、ダンピングバル
ブは、燃料噴射ノズルの噴孔を絞り高圧噴射を得ようと
する場合、前記吸戻し作用を有するデリバリバルブに生
ずる燃料噴射ノズルからの圧力波を減衰させ主噴射終了
後に生ずる二次噴射等の異常噴射を防止している。
【0003】この種の燃料噴射装置用吐出弁の組付方法
として、実開昭59−177772号公報に開示される
ものがある。この開示されている燃料噴射装置用吐出弁
のダンピングバルブは、デリバリバルブホルダに形成さ
れた筒状孔の内周面に剛性部材で形成されたダンピング
バルブのバルブシートを圧接させることにより、この筒
状孔に収容されるスプリング、ホルダ、オリフィスが形
成された弁体等のダンピングバルブ部材をデリバリバル
ブホルダに組付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
59−177772号公報に開示される燃料噴射装置用
吐出弁のダンピングバルブは、デリバリバルブホルダに
形成された筒状孔の内周面にバルブシートを圧接してい
るため、プランジャにより加圧された加圧燃料の圧力波
が燃料噴射ノズルより反射され戻ってきた場合、弁体に
形成されたオリフィスではこの反射波を十分に逃がすこ
とができず反射波による衝撃力が生じる。そしてこの衝
撃力が大きい場合、圧接されたバルブシートがデリバリ
バルブホルダから落下することによるダンピングバルブ
の機能の消失、燃料噴射機能の阻害等が生ずるという問
題がある。
【0005】また、デリバリバルブホルダにバルブシー
トを圧接していることから、誤組付が生じた場合や組付
後に流量不良等の不具合が生じた場合、ダンピングバル
ブ部材を交換しデリバリバルブホルダに再び組付けるこ
とが困難であり、デリバリバルブホルダとともにダンピ
ングバルブ部材を交換する必要がある。したがって、本
来交換する必要がないデリバリバルブホルダを廃棄処分
することになり損失コストが増大するという問題があ
る。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、反射波によって生ずる衝撃力等によ
るダンピングバルブ部材の落下を防止する燃料噴射装置
用吐出弁を提供することを目的とする。併せて、本発明
は、製作時のコスト低減および組付性の改善を図るとと
もに、誤組付時、流量不良時等のダンピングバルブ廃棄
に伴う損失コストの低減を図る燃料噴射装置用吐出弁を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明による請求項1記載の燃料噴射装置用吐出弁
は、往復動するプランジャにより加圧される圧力室に連
通する吐出通路とこの吐出通路を開閉する吐出弁とを有
するポンプハウジングと、このポンプハウジングに固定
され、前記吐出通路に連通する大径孔とこの大径孔に連
通する小径孔とを有するバルブホルダと、前記大径孔に
収容され、前記吐出弁を閉方向に付勢する付勢手段と、
前記大径孔に収容され、前記バルブホルダに対し軸方向
に相対移動可能に設けられ、かつ前記付勢手段により前
記大径孔の一端に当接する方向に付勢されるダンピング
バルブとを備えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明による請求項2記載の燃料噴
射装置用吐出弁は、請求項1記載の燃料噴射装置用吐出
弁において、前記ダンピングバルブは、通路を有する筒
状のケースと、この通路を開閉するダンピングバルブ部
材とがカプセル状態で前記大径孔に収容されることを特
徴とする。また、本発明による請求項3記載の燃料噴射
装置用吐出弁は、請求項2記載の燃料噴射装置用吐出弁
において、前記ケースは、前記大径孔の内壁を摺動可能
に設けられていることを特徴とする。
【0009】また、本発明による請求項4記載の燃料噴
射装置用吐出弁は、請求項2または3記載の燃料噴射装
置用吐出弁において、前記ケースは、ダンピングバルブ
カプセルとバルブシートからなり、前記ダンピングバル
ブカプセルの内部に収容される前記ダンピングバルブ部
材が前記バルブシートに離接可能に設けられていること
を特徴とする。
【0010】
【作用および発明の効果】本発明の燃料噴射装置用吐出
弁によると、ダンピングバルブは、バルブホルダの大径
孔を摺動可能なことから、加圧燃料圧送時、燃料噴射ノ
ズル等からの反射によって生ずる圧力波より受ける衝撃
力を緩和し、ダンピングバルブ部材の落下、破損等を防
止できる効果がある。
【0011】また、本発明の燃料噴射装置用吐出弁によ
ると、ダンピングバルブは、バルブホルダの大径孔に摺
動自在に構成可能なことから、ダンピングバルブを大径
孔に圧入、かしめ等により固定するため大径孔に形成さ
れる段差が必要なくなり組付性を改善する効果がある。
さらに、本発明の燃料噴射装置用吐出弁によると、ダン
ピングバルブがバルブホルダにかしめ、圧入等により固
定されることがないため、かしめ、圧入等により固定さ
れる際、発生するばりが付着した状態で燃料噴射ポンプ
に取付けられることがなく、高品質を保つ効果がある。
【0012】さらにまた、ダンピングバルブの組付工程
は、バルブホルダの組付工程と分離可能でありダンピン
グバルブがバルブホルダにかしめ、圧入等により固定さ
れることがないため、誤組付等の製造不良または流量不
良等が発生した場合、ダンピングバルブとともにバルブ
ホルダを廃棄する必要がなく廃棄コストを低減させる効
果がある。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)本発明の燃料噴射装置用吐出弁を燃料噴
射ポンプに適用した第1実施例を図1〜図4に示す。
【0014】図2に示すように、燃料噴射ポンプ1は、
主にポンプハウジング2、タペット3、圧縮コイルスプ
リング6、プランジャ7、ポンプシリンダ8、コントロ
ールスリーブ9、コントロールラック10、燃料供給部
11、デリバリバルブ20、ダンピングバルブ30とか
ら構成されている。ポンプハウジング2の図2に示す下
方端部(以下「下端部」という)付近に形成された摺動
孔2aの内壁に摺動可能に支持されているタペット3
は、図示しないエンジンにより駆動される図示しないカ
ムがタペット3のローラ部4の外周縁部に当接すること
によりポンプハウジング2の図2に示す上方端部(以下
「上端部」という)方向に摺動する。ポンプハウジング
2の下端部方向にタペット3を付勢する圧縮コイルスプ
リング6の下端部がロアースプリングシート5の外周部
に当接するとともに、ロアースプリングシート5のタペ
ット3側の端面がタペット3に当接している。
【0015】ポンプハウジング2の中央部付近にはポン
プシリンダ8が収容され、このポンプシリンダ8に形成
された摺動孔8aの内壁に油密状態で摺動可能なプラン
ジャ7が支持されている。このプランジャ7の下端部は
ロアースプリングシート5の端面の中心部付近に当接し
ている。またプランジャ7の上端部はポンプシリンダ8
の上端部付近に位置し、摺動孔8aの内壁とプランジャ
7の他端部の端面と後述するデリバリバルブ20のデリ
バリバルブシート21とリリーフバルブ用つば部22c
とにより加圧室8bを区画形成している。この加圧室8
bの下方に位置するポンプシリンダ8の周壁には径方向
に貫通するフィードホール8cが形成されている。
【0016】ポンプシリンダ8の上端部付近の周囲には
環状のフューエルチェンバ10が形成され、このフュー
エルチェンバ10は図示しない燃料通路を介して燃料供
給部11に形成された燃料通路11aと連通している。
ポンプシリンダ8の下端部の周囲を取り囲むように形成
されたコントロールスリーブ9の外周部にはコントロー
ルラック10に適合可能なコントロールピニオン9aが
取付けられ、コントロールスリーブ9が回動可能にポン
プハウジング2に支持されている。このコントロールス
リーブ9の下端部付近に位置するプランジャ7の外周部
にはドライビングフェース7aが形成され、このドライ
ビングフェース7aがコントロールスリーブ9に形成さ
れる図示しない切欠部と係合している。この構成により
コントロールラック10の水平運動をコントロールスリ
ーブ9の回転運動に変えプランジャ7に伝えプランジャ
7を回動可能にしている。
【0017】燃料供給部11から供給された燃料は燃料
通路11a等を経由してフューエルチェンバ10に満た
され、タペット3がポンプハウジング2の下端部に位置
するときこのフューエルチェンバ10に満たされた燃料
が加圧室8bに吸入される。図示しないカムによってタ
ペット3がポンプハウジング2の上端部方向に摺動され
ることにより、プランジャ7が押上げられ加圧室8bに
吸入された燃料が加圧される。この加圧により加圧室8
b内の燃料圧が後述するデリバリバルブ20の所定の開
弁圧を超えたときデリバリバルブ20およびダンピング
バルブ30が開弁し図示しない燃料噴射管に接続された
図示しない燃料噴射ノズルに加圧燃料が圧送される。プ
ランジャ7の外周部に形成された溝7bがフィードホー
ル8cと連通するとフューエルチェンバ10に加圧燃料
が逆流することから、加圧室8bの燃料圧が低下しデリ
バリバルブ20およびダンピングバルブ30が閉弁す
る。つまり加圧燃料の圧送が終了する。圧送終了時期
は、コントロールラック10の移動により回動するプラ
ンジャ7の溝7bの位置によって調整される。
【0018】ポンプハウジング2の上端部から下端部方
向に向って形成されるバルブ取付孔2bはフューエルチ
ェンバ10と連通している。バルブ取付孔2bの内壁に
は雌ねじ部2cが形成され、この雌ねじ部2cに螺合可
能な雄ねじ部15aが外周部に形成されているバルブホ
ルダ15がバルブ取付孔2bにねじ込まれている。図1
に示すように、バルブホルダ15の外周部の雄ねじ部1
5aの上方には、Oリング16を取付けるための環状溝
15bが形成されている。またバルブホルダ15の上端
部付近の外周部には、図示しない燃料噴射管を取付ける
ための雄ねじ部15cが形成されている。バルブホルダ
15の上端部には、バルブホルダ15の下端部方向に向
って先細りになるテーパ状の燃料吐出口15dが形成さ
れ、この燃料吐出口15dに連通し下端部方向に向って
延びる小径孔15eが形成されている。さらにこの小径
孔15eに連通しバルブホルダ15の下端部付近まで延
びる大径孔15fが形成され、バルブホルダ15の下端
部にはデリバリバルブ20を構成するデリバリバルブシ
ート21を取付けるためのデリバリバルブシート取付孔
15gが形成されている。したがって、バルブホルダ1
5は、下端部から上端部に向ってデリバリバルブシート
取付孔15g、大径孔15f、小径孔15e、燃料吐出
口15dを介して燃料が吐出可能になっている。
【0019】デリバリバルブ20は、デリバリバルブシ
ート21とこのデリバリバルブシート21に着座可能な
弁体22とこの弁体22を閉弁方向に付勢するデリバリ
バルブスプリング23とから構成され、バルブホルダ1
5の下端部に収容されている。デリバリバルブシート2
1は燃料通路21aを有する円筒形状からなり、バルブ
ホルダ15のデリバリバルブシート取付孔15gに嵌入
可能な形状に形成されている。弁体22は、スプリング
嵌合部22aとデリバリバルブ用逆円錐台部22bとリ
リーフバルブ用つば部22cと摺動部22dとから構成
されている。スプリング嵌合部22aは、デリバリバル
ブスプリング23の端部が嵌合可能な形状に形成されて
いる。このスプリング嵌合部22aの下方に位置するデ
リバリバルブ用逆円錐台部22bはデリバリバルブシー
ト21に着座可能な逆円錐台形状に形成されている。ま
たリリーフバルブ用つば部22cはデリバリバルブシー
ト21の燃料通路21aの内径と略同径に形成され、デ
リバリバルブ用逆円錐台部22bの下方に位置してい
る。さらにリリーフバルブ用つば部22cの下方に位置
する摺動部22dは、安定した開弁閉弁が可能な長さに
形成されるとともに、加圧燃料が通過可能な形状の縦溝
22eを有している。
【0020】ダンピングバルブ30は、ダンピングバル
ブケース32内にダンピングバルブスプリング33、ガ
イド34、スナッババルブ35が収容されダンピングバ
ルブシート36により開口部が閉じられるカプセル状態
を構成している。カプセル状態のダンピングバルブ30
はバルブホルダ15の大径孔15fの内壁により摺動可
能に支持されるとともに、デリバリバルブスプリング2
3によってバルブホルダ15の上端部方向に付勢されて
いる。
【0021】図3に示すように、ダンピングバルブケー
ス32は有底の円筒形状からなりカプセルの器の役割を
果たしている。ダンピングバルブケース32の底部32
aにはダンピングバルブケース32の外方向に貫通する
縦断面が凸字形状の通路が形成されている。この通路は
大径通路32bと小径通路32cとからなり、大径通路
32bと小径通路32cとの接続部に形成されるスプリ
ング座32dによってダンピングバルブスプリング33
の一端部が係止されている。
【0022】ダンピングバルブケース32の内径と略同
径の外径を有する円筒形状のガイド34の内部には、大
径通路32bと略同径の通路34aが形成されるととも
に、この通路34aの略中央部から一端部まで範囲には
スナッババルブ35が軸方向に摺動可能な形状を有する
溝部34b、34cが形成され、またスナッババルブ3
5が摺動すなわち開弁したとき加圧燃料が流通可能な切
欠部34dが形成されている。さらに溝部34bは溝部
34cより短く形成されていることから、溝部34bに
よりスナッババルブ35のリフト量を規制している。ガ
イド34は、溝部34b、34c、切欠部34dが形成
されている端部34eがダンピングバルブケース32の
開口部側に向くようにダンピングバルブケース32に挿
入されている。
【0023】ダンピングバルブスプリング33は圧縮コ
イルスプリングからなり、ダンピングバルブケース32
のスプリング座32dにダンピングバルブスプリング3
3の一端部が当接するようにガイド34の通路34aに
収容されている。ダンピングバルブスプリング33の他
端部はスナッババルブ35に当接している。ダンピング
バルブスプリング33によりダンピングバルブケース3
2の開口部方向に付勢されるスナッババルブ35は凸部
35bを有し、縦断面が凸字形の円板状に形成されてい
る。スナッババルブ35の中心には軸方向に貫通するオ
リフィス35aが形成されている。このオリフィス35
aは、凸部35b側方向に向って拡がるテーパ状の開口
部35cを有するとともに、凸部35b側と反対方向に
向って拡がるテーパ状および円柱形状を積み重ねた形状
の開口部35dを有している。ダンピングバルブスプリ
ング33の他端部が凸部35bの外周部を囲むようにし
てスナッババルブ35が取付けられている。
【0024】ダンピングバルブシート36は、ダンピン
グバルブケース32の内径と略同径の外径を有する円筒
形とこの円筒形より径が小さな2つの円筒形を積み重ね
た形状からなりカプセルの蓋の役割を果たしている。ダ
ンピングバルブシート36の内部には通路36aが形成
されている。ダンピングバルブシート36がダンピング
バルブケース32に挿入されたとき、ダンピングバルブ
ケース32の内径と略同径の外径を有する円筒形の端面
36bはスナッババルブ35が着座可能な弁座になる。
また通路36aはスナッババルブ35の開口部35dと
連通している。
【0025】次にダンピングバルブ30の組付手順につ
いて説明する。図3に示すダンピングバルブケース32
を例えば開口部が上方に向くように置いた後、ガイド3
4の端部34dが上方に向くようにダンピングバルブケ
ース32にガイド34を挿入する。次にダンピングバル
ブスプリング33の一端部がダンピングバルブケース3
2のスプリング座32dに当接するようにダンピングバ
ルブスプリング33を挿入する。一方、ダンピングバル
ブスプリング33の他端部にスナッババルブ35の凸部
35bを嵌合させるようにしてスナッババルブ35を載
置する。さらに、ダンピングバルブスプリング33の付
勢力に抗してスナッババルブ35を押込むようにダンピ
ングバルブシート36をダンピングバルブケース32に
圧入する。このダンピングバルブシート36の圧入は、
ダンピングバルブシート36がガイド34に当接するま
で行いダンピングバルブ30の組付を終了する。
【0026】ダンピングバルブシート36が圧入される
ことによりダンピングバルブケース32の底部32aと
ダンピングバルブシート36の端面36bとによりガイ
ド34の両端部が挟み込まれることから、ダンピングバ
ルブシート36およびガイド34は軸方向に固定されカ
プセル状態のダンピングバルブ30が形成される。次に
ダンピングバルブ30およびデリバリバルブ20をバル
ブホルダ15に組付ける手順を図1に基づいて説明す
る。ダンピングバルブ30が挿入されるバルブホルダ1
5の大径孔15fは、ダンピングバルブケース32の径
より僅かに大きく形成されている。バルブホルダ15の
小径孔15eとダンピングバルブ30の小径通路32c
とが連通するように大径孔15fにダンピングバルブ3
0を挿入する。その後、デリバリスプリング23の一端
部がダンピングバルブシート36に当接するように大径
孔15fにデリバリスプリング23を挿入する。次にデ
リバリバルブシート21の燃料通路21aに挿入された
弁体22のスプリング嵌合部22aがデリバリスプリン
グ23の他端部に嵌入するように位置合わせした後、デ
リバリスプリング23の付勢力に抗しながらデリバリバ
ルブシート取付孔15gにデリバリバルブシート21を
挿入することによりダンピングバルブ30およびデリバ
リバルブ20の組付を終了する。
【0027】ここで、ダンピングバルブ30の組付性の
向上を明確にするため、比較例1および比較例2を図7
および図8に基づいて説明する。比較例1は、バルブホ
ルダ41にダンピングバルブシート36がかしめ組付さ
れる例である。また比較例2は、バルブホルダ51にダ
ンピングバルブシート36が圧入組付される例である。
【0028】図7に示すように、比較例1では、バルブ
ホルダ41に形成された大径孔41aと小径孔41bと
の間にダンピングバルブ取付孔41cとスプリング室4
1dとが形成されている。このダンピングバルブ取付孔
41cは、ダンピングバルブを構成するダンピングバル
ブスプリング42、ガイド34、スナッババルブ35、
ダンピングバルブシート36を収容するため設けられて
いる。またスプリング室41dは、ダンピングバルブス
プリング42の中央部付近から上端部までを収容するた
め設けられている。ダンピングバルブ取付孔41cの径
は、大径孔41aの径より小さいことから寸法差h1 が
生じ、この寸法差h1 による段差を利用してダンピング
バルブシート36がかしめ部41eにより固定されてい
る。
【0029】このように比較例1では、ダンピングバル
ブを構成するダンピングバルブスプリング42等のダン
ピングバルブ部材をバルブホルダ41に収容した後、ダ
ンピングバルブシート36をバルブホルダ41にかしめ
ることによりダンピングバルブ部材をバルブホルダ41
に固定している。したがって、かしめ工程が必要にな
り、またダンピングバルブ取付孔41cとスプリング室
41dとをバルブホルダ41に予め形成する加工工程が
必要になる。
【0030】図8に示すように、比較例2では、比較例
1と同様、バルブホルダ51に形成された大径孔51a
と小径孔51bとの間にダンピングバルブ取付孔51c
とスプリング室51dとが形成されている。このダンピ
ングバルブ取付孔51cおよびスプリング室51dは比
較例1と同様の理由により設けられている。ダンピング
バルブ取付孔51cの径は、大径孔51aの径より小さ
く形成されている。この径の違いから生ずる寸法差h2
を利用してダンピングバルブ取付孔51cの径より大き
く、大径孔51aの径より小さい外径を有するダンピン
グバルブシート36が圧入されている。
【0031】このように比較例2では、ダンピングバル
ブを構成するダンピングバルブスプリング52等のダン
ピングバルブ部材をバルブホルダ51に収容した後、ダ
ンピングバルブシート36をバルブホルダ51に圧入す
ることによりダンピングバルブ部材をバルブホルダ51
に固定している。したがって、圧入工程が必要になり、
またダンピングバルブ取付孔51cとスプリング室51
dとをバルブホルダ51に予め形成する加工工程が必要
になる。さらにダンピングバルブ取付孔51cにダンピ
ングバルブシート36を圧入することからダンピングバ
ルブ取付孔51cの加工に高精度が要求される。
【0032】比較例1および比較例2に対し、図1に示
すようにダンピングバルブ30は、ダンピングバルブス
プリング32等のダンピングバルブ部材がカプセル状態
としてダンピングバルブケース32の内部に一体構成さ
れ、またバルブホルダ15に形成された大径孔15fの
内壁に摺動可能に支持されるため、図7および図8で示
す比較例1、2のようにバルブホルダ41または51に
段差加工等を施す必要がない。また、大径孔15fを摺
動可能なダンピングバルブ30は、デリバリバルブスプ
リング23の一端部によりバルブホルダ15の上端部方
向に付勢されるため、比較例1、2のようにかしめ組付
または圧入組付する必要がない。
【0033】次に、燃料噴射ポンプ1に組付けられたダ
ンピングバルブ30の作動を図2および図4に基づいて
説明する。 (1) 図2に示すように、図示しないカムによってタペッ
ト3がポンプハウジング2の上端部方向に摺動されるこ
とにより、プランジャ7が押上げられ加圧室8bに吸入
された燃料が加圧される。この加圧により加圧室8b内
の燃料圧がデリバリバルブ20の所定の開弁圧を超えた
ときデリバリバルブスプリング23の付勢力に抗して弁
体22がリフトし開弁する。この弁体22の開弁により
大径孔15fに加圧燃料が流込み大径孔15fに加圧燃
料が充満する。さらにこの加圧燃料によりダンピングバ
ルブ30のスナッババルブ35がダンピングバルブスプ
リング33の付勢力に抗してガイド34で規制される行
程分リフトし開弁する。このスナッババルブ35の開弁
により大流量の加圧燃料が小径孔15eを介して図示し
ない燃料噴射管に接続された図示しない燃料噴射ノズル
に圧送される。
【0034】図4に示すように、この燃料噴射ノズルに
圧送するために発生する圧力波は、燃料噴射ノズルによ
り反射され、図4に示される矢印A方向の圧力波Aが小
径孔15eを介してガイド34の通路34a等に戻って
くる。するとこの圧力波Aおよびダンピングバルブスプ
リング33によりスナッババルブ35は閉弁状態を維持
し、またスナッババルブ35に形成されているオリフィ
ス35aの径は通路34aと比較して小径であるためこ
のオリフィス35aから圧力波Aが十分に逃げることが
できない。そのためバルブホルダ15の小径孔15eに
は圧力波Aによる衝撃力が作用する。ところが、バルブ
ホルダ15の大径孔15fを摺動可能なダンピングバル
ブ30は、圧力波Aの衝撃力によりデリバリバルブスプ
リング23の付勢力に抗して図4に示す矢印B方向に移
動する。つまり、デリバリバルブスプリング23により
圧力波Aの衝撃力を吸収する衝撃力緩衡機能を有する。
圧力波Aによる衝撃力が弱くなるとダンピングバルブ3
0はデリバリバルブスプリング23の付勢力によりバル
ブホルダ15の上端部に移動する。
【0035】(2) 図2に示すように、図示しないカムが
さらに回転することによってタペット3により押上げら
れるプランジャ7の外周部に形成された溝7bがフィー
ドホール8cと連通する。このときフューエルチェンバ
10に加圧室8b内の加圧燃料が逆流することから加圧
室8b内の圧力が急激に低下する。この加圧室8bの圧
力低下によりデリバリバルブ20の弁体22が閉弁し、
加圧燃料の圧送が終了する。大径孔15fの圧力の低下
に伴い開弁していたダンピングバルブ30のスナッババ
ルブ35はダンピングバルブスプリング33の付勢力に
より閉弁する。このときデリバリバルブ20の弁体22
には、デリバリバルブ用逆円錐台部22bより下方にリ
リーフバルブ用つば部22cが形成されていることか
ら、リリーフバルブ用つば部22cにより閉弁した後、
さらに続けてデリバリバルブ用逆円錐台部22bより閉
弁する。この2回の閉弁によって吸戻し作動が行われて
いる。つまりリリーフバルブ用つば部22cが形成され
る位置からデリバリバルブ用逆円錐台部22bまでの距
離に比例する容積分だけ大径孔15fの容積が増加する
ことから、図示しない燃料噴射管内の圧力が低下し燃料
噴射ノズルの噴射の切れを良くして後だれを防止する。
この燃料噴射管内の圧力は、スナッババルブ35に形成
されているオリフィス35aにより急激な低下が抑制さ
れ二次噴射の発生を防止している。
【0036】ここで、図7および図8に示す比較例1、
2のダンピングバルブに対する前述した加圧燃料圧送時
に生ずる圧力波Aによる影響を説明する。比較例1によ
るダンピングバルブは、ダンピングバルブシート36が
バルブホルダ41にかしめ固定されていることから、衝
撃力は緩衝されることなく、スナッババルブ35等のダ
ンピングバルブ部材がほとんどの全ての衝撃力を受ける
ことになる。したがって、衝撃力が大きい場合、ダンピ
ングバルブシート36を固定しているバルブホルダ15
のかしめ部分41eが衝撃力に耐えられなくなり破損す
ることが考えられる。かしめ部分41eが破損した場
合、ダンピングバルブシート36が落下することからダ
ンピングバルブ機能を消失し、スナッババルブ35等の
ダンピングバルブ部材がバルブホルダ15内部に散在す
るため燃料噴射ポンプが噴射機能を失うおそれがある。
【0037】比較例2によるダンピングバルブは、ダン
ピングバルブシート36がバルブホルダ51に圧入固定
されていることから、比較例1と同様、衝撃力は緩衝さ
れることなく、スナッババルブ35等のダンピングバル
ブ部材がほとんどの全ての衝撃力を受けることになる。
したがって、衝撃力が大きい場合、比較例1と同様な不
具合が生ずるおそれがある。
【0038】比較例1、2によるダンピングバルブに対
して、以上説明したダンピングバルブ30は、バルブホ
ルダ15の大径孔15fを摺動可能なことから、圧力波
Aの衝撃力によりデリバリバルブスプリング23の付勢
力に抗してデリバリバルブ20の方向に移動する衝撃力
緩衡機能を有する。したがって、スナッババルブ35等
のダンピングバルブ部材の破損等の不具合が解消可能で
あり、ダンピングバルブの信頼性を向上することが可能
になる。
【0039】第1実施例によると、ダンピングバルブ3
0は、バルブホルダ15の大径孔15fを摺動可能なこ
とから、加圧燃料圧送時、燃料噴射ノズル等からの反射
によって生ずる圧力波より受ける衝撃力を緩和し、スナ
ッババルブ35等のダンピングバルブ部材の落下、破損
等を防止できる効果がある。また、第1実施例による
と、ダンピングバルブ30のスナッババルブ35にはオ
リフィス35aが形成されていることから、燃料噴射ノ
ズルの二次噴射等の異常噴射を防止できる効果がある。
【0040】さらに、第1実施例によると、バルブホル
ダ15に形成する大径孔15fには、高精度が要求され
る段差等を形成する必要がなく、またかしめ組付、圧入
組付等を必要としないことから、製作時のコストを削減
する効果がある。さらにまた、第1実施例によると、ダ
ンピングバルブ30は、バルブホルダ15の大径孔15
fに摺動自在に構成可能なことから、ダンピングバルブ
30を大径孔15fに圧入、かしめ等により固定するた
め大径孔15fに形成される段差が必要なくなり組付性
を改善する効果がある。
【0041】また、第1実施例によると、ダンピングバ
ルブ30の組付工程は、バルブホルダ15の組付工程と
分離可能でありダンピングバルブ30がバルブホルダ1
5にかしめ固定、圧入固定等されることがないため、誤
組付等の製造不良等が発生した場合、ダンピングバルブ
30とともにバルブホルダ15を廃棄する必要がなく廃
棄コストを低減させる効果がある。
【0042】さらに、第1実施例によると、ダンピング
バルブ30がバルブホルダ15にかしめ固定、圧入固定
等されることがないため、かしめ固定、圧入固定時等に
発生するばりが付着した状態で燃料噴射ポンプに取付け
られることがなく、高品質を保てる効果がある。さらに
また、第1実施例によると、ダンピングバルブ30の組
付工程は、バルブホルダ15の組付工程と分離可能であ
ることから、従来のようにバルブホルダ15に組付けら
れた状態でスナッババルブ35のオリフィス35aの流
量を測定する必要がなく、ダンピングバルブ30単体で
流量測定が可能になる効果がある。またダンピングバル
ブ30の流量値に不良があった場合、バルブホルダ15
を廃却する必要がなく、歩留まり向上によるコストを低
減を可能にする効果がある。
【0043】なお、第1実施例では、ダンピングバルブ
ケース32にダンピングバルブシート36aを固定する
ため、圧入による固定方法を用いたが、本発明では、こ
れに限られることはなく、例えばダンピングバルブシー
トの外周部とダンピングバルブケースの内周部とに互い
に螺合するねじ部を形成しねじ込み固定する方法、ダン
ピングバルブケースにダンピングバルブシートを挿入し
た後、ダンピングバルブケースの端部をかしめ固定する
方法でも良い。
【0044】(第2実施例)本発明の第2実施例を図5
に示す。第1実施例と実質的に同一の構成部分には同一
符号を付す。図5に示す第2実施例は、ダンピングバル
ブケース62内にダンピングバルブシート62aを形成
し、部材の数を削減した例である。ダンピングバルブケ
ース62は、有底の円筒形状からなり、底部にはダンピ
ングバルブシート62aが形成されるとともに、軸方向
に底部を貫通する通路62bが形成されている。このダ
ンピングバルブケース62内には、スナッババルブ35
とダンピングバルブスプリング33とガイド61とが収
容されている。ダンピングバルブケース62の内径と略
同径の外径を有する円筒形状のガイド61の内部には大
径通路61aが形成され、上端部に形成される小径通路
61bと連通しており、大径通路61aと小径通路61
bとの接続部分にはスプリング座61fが形成されてい
る。また、第1実施例のガイド34と同様、この大径通
路61aの端部付近には溝部61c、61d、切欠部6
1eが形成されている。溝部61c、61dはスナッバ
バルブ35の軸方向の摺動を可能にしており、また切欠
部61eはスナッババルブ35が開弁したとき加圧燃料
の流通を可能にしている。
【0045】ダンピングバルブスプリング33の一端部
がスプリング座61fに当接するまでダンピングバルブ
スプリング33をガイド61の大径通路61aに挿入す
る。この後、ダンピングバルブスプリング33の他端部
にスナッババルブ35の凸部35bを嵌合させるように
してスナッババルブ35を載置する。さらに、ガイド6
1にダンピングバルブケース62を被せ、ダンピングバ
ルブスプリング33の付勢力に抗してダンピングバルブ
ケース62にガイド61を圧入する。
【0046】第2実施例によると、ダンピングバルブケ
ース62内にダンピングバルブシート62aを形成する
ことにより、ダンピングバルブケースとダンピングバル
ブシートとを個別に形成する必要がなくなり部品点数を
削減できる効果がある。また、第2実施例によると、ダ
ンピングバルブケース62内にダンピングバルブシート
62aを形成することにより部品点数が削減可能なこと
から、部材の製造コストおよび部材の管理コストを低減
する効果がある。
【0047】(第3実施例)本発明の第3実施例を図6
に示す。第2実施例と実質的に同一の構成部分には同一
符号を付す。図6に示す第3実施例は、第2実施例のダ
ンピングバルブの部材構成を変形した例であり、スナッ
ババルブの代わりにフラットバルブ72を使用し、また
ダンピングバルブスプリングを省略している。
【0048】ダンピングバルブケース62内には、フラ
ットバルブ72とガイド71が収容されている。ダンピ
ングバルブケース62の内径と略同径の外径を有する円
筒形状のガイド71の内部には大径通路71aが形成さ
れている。また、第1実施例のガイド34と同様、この
大径通路71aの端部付近には溝部71b、71c、切
欠部71dが形成され、フラットバルブ72の摺動およ
びフラットバルブ72の開弁時の加圧燃料の流通を可能
にしている。フラットバルブ72は、円柱形状からなり
中心部軸方向にはオリフィス72aが形成されている。
【0049】ガイド71の溝部71b、71cに嵌合す
るようにフラットバルブ72を載せた後、ガイド71に
ダンピングバルブケース62を被せダンピングバルブケ
ース62にガイド71を圧入する。第3実施例による
と、スナッババルブの代わりにフラットバルブ72を使
用しダンピングバルブスプリングを省略したことにより
部品点数が削減可能なことから、第2実施例よりさらに
部材の製造コストおよび部材の管理コストを低減する効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料噴射ポンプのバ
ルブホルダの縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による燃料噴射ポンプの縦
断面図である。
【図3】本発明の第1実施例による燃料噴射ポンプのダ
ンピングバルブの縦断面図である。
【図4】本発明の第1実施例による燃料噴射ポンプから
圧送された加圧燃料により発生する圧力波の反射方向を
示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施例による燃料噴射ポンプのダ
ンピングバルブの縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施例による燃料噴射ポンプのダ
ンピングバルブの縦断面図である。
【図7】比較例1のバルブホルダの縦断面図である。
【図8】比較例2のバルブホルダの縦断面図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射ポンプ 2 ポンプハウジング 2b バルブ取付孔 (吐出通路) 7 プランジャ 8b 加圧室 15 バルブホルダ 15e 小径孔 15f 大径孔 23 デリバリバルブスプリング(付勢手段) 30 ダンピングバルブ 32 ダンピングバルブケース(ケース、ダンピング
バルブカプセル) 33 ダンピングバルブスプリング 34 ガイド 35 スナッババルブ (ダンピングバルブ
部材) 36 ダンピングバルブシート (シート)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動するプランジャにより加圧される
    圧力室に連通する吐出通路とこの吐出通路を開閉する吐
    出弁とを有するポンプハウジングと、 このポンプハウジングに固定され、前記吐出通路に連通
    する大径孔とこの大径孔に連通する小径孔とを有するバ
    ルブホルダと、 前記大径孔に収容され、前記吐出弁を閉方向に付勢する
    付勢手段と、 前記大径孔に収容され、前記バルブホルダに対し軸方向
    に相対移動可能に設けられ、かつ前記付勢手段により前
    記大径孔の一端に当接する方向に付勢されるダンピング
    バルブとを備えたことを特徴とする燃料噴射装置用吐出
    弁。
  2. 【請求項2】 前記ダンピングバルブは、通路を有する
    筒状のケースと、この通路を開閉するダンピングバルブ
    部材とがカプセル状態で前記大径孔に収容されることを
    特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置用吐出弁。
  3. 【請求項3】 前記ケースは、前記大径孔の内壁を摺動
    可能に設けられていることを特徴とする請求項2記載の
    燃料噴射装置用吐出弁。
  4. 【請求項4】 前記ケースは、ダンピングバルブカプセ
    ルとバルブシートからなり、前記ダンピングバルブカプ
    セルの内部に収容される前記ダンピングバルブ部材が前
    記バルブシートに離接可能に設けられていることを特徴
    とする請求項2または3記載の燃料噴射装置用吐出弁。
JP18583694A 1994-08-08 1994-08-08 燃料噴射装置用吐出弁 Pending JPH0849633A (ja)

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