JPH084711B2 - 湿式排煙脱硫装置 - Google Patents
湿式排煙脱硫装置Info
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- JPH084711B2 JPH084711B2 JP61307068A JP30706886A JPH084711B2 JP H084711 B2 JPH084711 B2 JP H084711B2 JP 61307068 A JP61307068 A JP 61307068A JP 30706886 A JP30706886 A JP 30706886A JP H084711 B2 JPH084711 B2 JP H084711B2
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- Japan
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- slurry
- flue gas
- desulfurization tower
- wet flue
- stirrer
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、湿式排煙脱硫装置に係り、特に、新たに追
加する吸収剤スラリを効率よく供給および分散させるこ
とができる湿式排煙脱硫装置に関する。
加する吸収剤スラリを効率よく供給および分散させるこ
とができる湿式排煙脱硫装置に関する。
（従来の技術） 現在実用化されている湿式排煙脱硫装置は、石灰石、
生石灰、消石灰のようなカルシウム系吸収剤を使用し、
副生品として石膏を回収するいわゆる石灰石・石膏法
（または石灰・石膏法）が主流である。第３図は石灰石
を吸収剤とし、副生品として石膏を回収する従来の一塔
型排煙脱硫装置を示したものである。ボイラ等の排ガス
１は脱硫塔２に導びかれ、ここで循環液（吸収剤）スラ
リと接触し、冷却、除じん、脱硫され、デミスタ３でミ
ストを除去され、脱硫塔から排出される。一方、吸収剤
である石灰石スラリ20は、石灰石スラリポンプ21により
脱硫塔循環タンク４に供給され、そのスラリは、脱硫塔
循環ポンプ５により脱硫塔内へ設置されたスプレノズル
に供給され、ここから脱硫塔内に噴霧されて排ガスと接
触し、排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去して第流塔循環
タンクへ戻り循環使用される。吸収剤スラリは脱硫塔内
を循環し硫黄酸化物を吸収除去することにより石膏（Ca
SO4・2H2O）および亜硫酸カルシウム（CaSO3・1/2H2O）
となる。亜硫酸カルシウムは脱硫塔循環タンク上部に設
けられた酸化用撹拌機11により微細化されてスラリ中に
注入される空気中の酸素によって酸化され石膏となる。
脱硫塔循環タンク内の石灰石スラリは、脱硫塔内で硫黄
酸化物を吸収し亜硫酸カルシウムおよび石膏になるた
め、消費量に見合う石灰石スラリが吸収される。
生石灰、消石灰のようなカルシウム系吸収剤を使用し、
副生品として石膏を回収するいわゆる石灰石・石膏法
（または石灰・石膏法）が主流である。第３図は石灰石
を吸収剤とし、副生品として石膏を回収する従来の一塔
型排煙脱硫装置を示したものである。ボイラ等の排ガス
１は脱硫塔２に導びかれ、ここで循環液（吸収剤）スラ
リと接触し、冷却、除じん、脱硫され、デミスタ３でミ
ストを除去され、脱硫塔から排出される。一方、吸収剤
である石灰石スラリ20は、石灰石スラリポンプ21により
脱硫塔循環タンク４に供給され、そのスラリは、脱硫塔
循環ポンプ５により脱硫塔内へ設置されたスプレノズル
に供給され、ここから脱硫塔内に噴霧されて排ガスと接
触し、排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去して第流塔循環
タンクへ戻り循環使用される。吸収剤スラリは脱硫塔内
を循環し硫黄酸化物を吸収除去することにより石膏（Ca
SO4・2H2O）および亜硫酸カルシウム（CaSO3・1/2H2O）
となる。亜硫酸カルシウムは脱硫塔循環タンク上部に設
けられた酸化用撹拌機11により微細化されてスラリ中に
注入される空気中の酸素によって酸化され石膏となる。
脱硫塔循環タンク内の石灰石スラリは、脱硫塔内で硫黄
酸化物を吸収し亜硫酸カルシウムおよび石膏になるた
め、消費量に見合う石灰石スラリが吸収される。
脱硫塔循環タンク下部には撹拌機12が設けられ、タン
ク内を撹拌している。このような湿式排煙脱硫装置の性
能は、循環タンクに新たに供給される石灰石スラリとタ
ンク内貯留スラリとの混合度合いに大きく影響されるの
で、石灰石スラリを効率よく供給し、しかもタンク内貯
留スラリと効率よく混合することができる装置が切望さ
れている。
ク内を撹拌している。このような湿式排煙脱硫装置の性
能は、循環タンクに新たに供給される石灰石スラリとタ
ンク内貯留スラリとの混合度合いに大きく影響されるの
で、石灰石スラリを効率よく供給し、しかもタンク内貯
留スラリと効率よく混合することができる装置が切望さ
れている。
（発明が解決しようとする問題点） 上記従来技術では、カルシウム系吸収剤スラリのタン
ク内均一分散をはかる目的で脱硫塔循環タンク上面から
吸収剤スラリを供給しているために、供給された吸収剤
スラリの混合、分散が十分ではなかった。
ク内均一分散をはかる目的で脱硫塔循環タンク上面から
吸収剤スラリを供給しているために、供給された吸収剤
スラリの混合、分散が十分ではなかった。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、
脱硫塔下部の循環タンクに供給されるカルシウム系吸収
剤スラリを効率よくタンク内に均一分散することができ
る湿式排煙脱硫装置を提供することにある。
脱硫塔下部の循環タンクに供給されるカルシウム系吸収
剤スラリを効率よくタンク内に均一分散することができ
る湿式排煙脱硫装置を提供することにある。
（問題点を解決するための手段） 要するに本発明は、排ガス中の硫黄酸化物をカルシウ
ム系吸収剤スラリと接触させて吸収除去する脱硫塔の下
部に、撹拌機を備えた循環タンクを有する湿式排煙脱硫
装置において、前記循環タンク内に設けられた撹拌機の
液吸い込み側の該撹拌機近傍に吸収剤スラリ供給管の開
口部を配置したことを特徴とする。
ム系吸収剤スラリと接触させて吸収除去する脱硫塔の下
部に、撹拌機を備えた循環タンクを有する湿式排煙脱硫
装置において、前記循環タンク内に設けられた撹拌機の
液吸い込み側の該撹拌機近傍に吸収剤スラリ供給管の開
口部を配置したことを特徴とする。
（作用） 本発明によれば、吸収剤スラリ供給管の開口部を循環
タンクに設けられた撹拌機の液吸い込み側の前記撹拌機
近傍に設けたことにより、カルシウム系吸収剤スラリは
前記撹拌機の液吸い込み側に設置された供給管の開口部
からタンク内に供給されるので、供給された前記スラリ
は撹拌機の羽根による剪断力を受けて分散混合度合いが
上昇する。また、撹拌機により生じる貯留スラリの噴流
中で旋回しつつ貯留スラリと混合されることにより、よ
り均一に拡散、混合する。カルシウム系吸収剤スラリの
液中への分散が促進されれば、貯留スラリのpHの回復が
促進され、硫黄酸化物の吸収能力が高まり、高効率の脱
硫装置となる。
タンクに設けられた撹拌機の液吸い込み側の前記撹拌機
近傍に設けたことにより、カルシウム系吸収剤スラリは
前記撹拌機の液吸い込み側に設置された供給管の開口部
からタンク内に供給されるので、供給された前記スラリ
は撹拌機の羽根による剪断力を受けて分散混合度合いが
上昇する。また、撹拌機により生じる貯留スラリの噴流
中で旋回しつつ貯留スラリと混合されることにより、よ
り均一に拡散、混合する。カルシウム系吸収剤スラリの
液中への分散が促進されれば、貯留スラリのpHの回復が
促進され、硫黄酸化物の吸収能力が高まり、高効率の脱
硫装置となる。
（実施例） 以下、本発明を図面に示す実施例により詳細に説明す
る。
る。
第１図は、本発明の代表的な湿式排煙脱硫装置の説明
図である。図において、脱硫塔への排ガス流入、硫黄酸
化物の除去、吸収、石膏生成および回収のシステムは第
３図の従来装置と同一であるため説明を省略する。従来
装置と異なる点は、脱硫塔下部循環タンク側壁に設けら
れた沈積防止用撹拌機12の背部、すなわち液吸い込み側
に石灰石スラリ20の供給管20Aの開口部を設けたことで
ある。
図である。図において、脱硫塔への排ガス流入、硫黄酸
化物の除去、吸収、石膏生成および回収のシステムは第
３図の従来装置と同一であるため説明を省略する。従来
装置と異なる点は、脱硫塔下部循環タンク側壁に設けら
れた沈積防止用撹拌機12の背部、すなわち液吸い込み側
に石灰石スラリ20の供給管20Aの開口部を設けたことで
ある。
第１図において、従来は脱硫塔循環タンク４の液面上
から脱硫塔２内に供給されていた石灰石スラリ20は、脱
硫塔循環タンク下部に設けられた沈積防止用撹拌機12の
背部に設けられた供給管20Aの開口部からスラリ流の上
流側、すなわち撹拌機の液吸い込み側に供給される。
から脱硫塔２内に供給されていた石灰石スラリ20は、脱
硫塔循環タンク下部に設けられた沈積防止用撹拌機12の
背部に設けられた供給管20Aの開口部からスラリ流の上
流側、すなわち撹拌機の液吸い込み側に供給される。
石灰石スラリ20は、沈積防止用撹拌機によって生じる
噴流中で、循環タンクと混合されながら脱硫塔循環タン
ク下層において水平方向に循環するスラリ流中に均一拡
散する。
噴流中で、循環タンクと混合されながら脱硫塔循環タン
ク下層において水平方向に循環するスラリ流中に均一拡
散する。
第２図に、沈積防止用撹拌機により生ずるスラリ流れ
を示す。沈積防止用撹拌機12は、脱硫塔循環タンク側壁
の法線に対し約15゜の傾きを設けて取り付けられてい
る。タンク下部の水平面内にスラリ流を生じさせ、スラ
リ中の固形分がタンク底に沈積することを防止させるも
ので、上下の循環流の発生は少なく、脱硫塔循環タンク
上層部の低pHスラリ域を良好な状態に保持される。な
お、脱硫塔循環タンク内では、底部から脱硫塔循環ポン
プで保有スラリを抜き出して脱硫塔を循環させるため、
下向流が存在し、上層の低pH領域で酸化された保有スラ
リは下層へ移り、注入される石灰石スラリおよび未反応
石灰石スラリによりpHを回復する。
を示す。沈積防止用撹拌機12は、脱硫塔循環タンク側壁
の法線に対し約15゜の傾きを設けて取り付けられてい
る。タンク下部の水平面内にスラリ流を生じさせ、スラ
リ中の固形分がタンク底に沈積することを防止させるも
ので、上下の循環流の発生は少なく、脱硫塔循環タンク
上層部の低pHスラリ域を良好な状態に保持される。な
お、脱硫塔循環タンク内では、底部から脱硫塔循環ポン
プで保有スラリを抜き出して脱硫塔を循環させるため、
下向流が存在し、上層の低pH領域で酸化された保有スラ
リは下層へ移り、注入される石灰石スラリおよび未反応
石灰石スラリによりpHを回復する。
（発明の効果） 本発明によれば、循環タンク内に新たに供給されるカ
ルシウム系吸収剤スラリのタンク内液中への均一分散が
達成されるので、タンク内スラリのpH回復が促進し、脱
硫効率の高い湿式排煙脱硫装置となる。
ルシウム系吸収剤スラリのタンク内液中への均一分散が
達成されるので、タンク内スラリのpH回復が促進し、脱
硫効率の高い湿式排煙脱硫装置となる。
第１図は、本発明が適用される湿式排煙脱硫装置の説明
図、第２図は、脱硫塔循環タンク内下層の沈積防止用攪
拌機によるスラリ流線を表す図、第３図は、従来の湿式
排煙脱硫装置の説明図である。 １……排ガス、２……脱硫塔、３……デミスタ、４……
脱硫塔循環タンク、５……脱硫塔循環ポンプ、11……酸
化用撹拌機、12……沈積防止用撹拌機、13……ブリード
ポンプ、14……シックナ、15……石膏タンク、16……石
膏ポンプ、17……遠心分離機、18……石膏、19……濾過
水、20……石灰石スラリ、20A……石灰石スラリ供給
管、21……石灰石スラリポンプ。
図、第２図は、脱硫塔循環タンク内下層の沈積防止用攪
拌機によるスラリ流線を表す図、第３図は、従来の湿式
排煙脱硫装置の説明図である。 １……排ガス、２……脱硫塔、３……デミスタ、４……
脱硫塔循環タンク、５……脱硫塔循環ポンプ、11……酸
化用撹拌機、12……沈積防止用撹拌機、13……ブリード
ポンプ、14……シックナ、15……石膏タンク、16……石
膏ポンプ、17……遠心分離機、18……石膏、19……濾過
水、20……石灰石スラリ、20A……石灰石スラリ供給
管、21……石灰石スラリポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｄ 53/34 ＺＡＢ
Claims (1)
- 【請求項１】排ガス中の硫黄酸化物をカルシウム系吸収
剤スラリと接触させて吸収除去する脱硫塔の下部に、撹
拌機を備えた循環タンクを有する湿式排煙脱硫装置にお
いて、前記循環タンク内に設けられた撹拌機の液吸い込
み側の該撹拌機近傍に吸収剤スラリ供給管の開口部を配
置したことを特徴とする湿式排煙脱硫装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61307068A JPH084711B2 (ja) | 1986-12-23 | 1986-12-23 | 湿式排煙脱硫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61307068A JPH084711B2 (ja) | 1986-12-23 | 1986-12-23 | 湿式排煙脱硫装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63158119A JPS63158119A (ja) | 1988-07-01 |
| JPH084711B2 true JPH084711B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=17964658
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61307068A Expired - Lifetime JPH084711B2 (ja) | 1986-12-23 | 1986-12-23 | 湿式排煙脱硫装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH084711B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2774519B2 (ja) * | 1988-09-06 | 1998-07-09 | バブコツク日立株式会社 | 湿式排ガス脱硫装置 |
| JP5785125B2 (ja) | 2012-03-23 | 2015-09-24 | 株式会社マキタ | 動力工具 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5891428U (ja) * | 1981-12-15 | 1983-06-21 | 石川島播磨重工業株式会社 | 排煙脱硫装置の吸収塔 |
| JPS59230621A (ja) * | 1983-06-14 | 1984-12-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 排ガス処理装置における吸収剤供給方法 |
| JPS61178021A (ja) * | 1985-02-05 | 1986-08-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 排煙脱硫方法 |
-
1986
- 1986-12-23 JP JP61307068A patent/JPH084711B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63158119A (ja) | 1988-07-01 |
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