JPH0846860A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH0846860A
JPH0846860A JP6200126A JP20012694A JPH0846860A JP H0846860 A JPH0846860 A JP H0846860A JP 6200126 A JP6200126 A JP 6200126A JP 20012694 A JP20012694 A JP 20012694A JP H0846860 A JPH0846860 A JP H0846860A
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JP
Japan
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image
image pickup
unit
memory
exposure
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JP6200126A
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Koji Hirabayashi
康二 平林
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 輝度差の大きい複数の被写体を1画面として
撮影する場合にも各被写体を適正な露出条件下で撮影し
て、各被写体の映像のもつ情報量を十分に残して撮影す
ることが可能であるとともに、撮影者の心理的印象に近
い画像を撮影することができる撮像装置を提供する。 【構成】 閾値決定部3が、1つの画面を高輝度部と低
輝度部の2つの領域に分割するための閾値を決定し、2
値化部5が、CCDユニット4の各画素が前記2つの領
域のいずれに属するかを判定して、該判定結果が2値化
データとして2値メモリ6に記憶される。メモリ制御部
7は、前記2値化データを参照して、前記2つの領域を
それぞれ適正な露出条件下で分割して撮影し、多値メモ
リ8に記憶させて1つの画面とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルスチルビデオ
や8ミリビデオカメラ等の撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタルスチルビデオや8ミリビ
デオカメラ等の撮像装置は、光学式カメラと同様に、絞
り機構と可変スピードシャッタとを備え、CCD等の撮
像素子の出力画像レベルが適当な値となるように絞り値
およびシャッタスピードを調節して撮影し、撮像画像を
記録していた。
【0003】現在普及しているこれらのカメラの絞り値
の自由度は、おおよそF1.4からF22程度であり、
シャッタースピードの可変範囲は、1/60〜1/10
000秒程度である。これは、絞りによる入力光量の調
節が1〜256の範囲で可能であると同時に、シャッタ
スピードによる入力光量の調節が、1〜150の範囲で
調節可能であることを意味するものである。このこと
は、同時に、被写体の輝度に同程度のオーダーの輝度の
変化があり得ることを意味する。
【0004】このような従来の撮像装置においては、画
面全体の平均輝度から露出量(絞り値とシャッタスピー
ド)を決定するものや、画面中心部の輝度に重点を置い
て露出量を決定するもの、更には、画面中に突出した輝
度の被写体がある場合には、この被写体を除外した平均
輝度から露出量を決定するもの等があった。
【0005】上記従来の露出決定方式により得られる撮
像画像の階調性は、撮像素子の出力のダイナミックレン
ジにより決定されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来の撮
像装置においては、撮影しようとする画像内における輝
度差が撮像素子出力のダイナミックレンジの範囲内にあ
れば問題はないが、逆光撮影時のように画面内における
輝度差が撮像素子出力のダイナミックレンジを越えてし
まう場合には良好な画像を得ることは困難であった。
【0007】例えば、夕焼け空を背景に人物を撮影する
ときのように、高輝度の背景の中に重要な被写体があ
り、その被写体が低照度である場合に、画面全体の平均
輝度から絞り値およびシャッタスピードを決定すると、
背景の夕焼け空は露出過剰となって白っぽい映像となる
のに対して、人物は露出不足となって黒っぽい映像とな
る露出設定となってしまう。
【0008】そこで、従来の撮像装置においては、重要
な低照度の被写体に合わせて露出を決定する逆光補正を
行うものが一般的であるが、この逆光補正を行うと、上
記人物像に関しては比較的良好な映像を記録することが
可能となるが、背景は露出がさらに過剰となって白飛び
となってしまうという問題があった。
【0009】また、夕焼け空を背景に山々のシルエット
が浮かんでいる様なシーンを撮影する場合に、上記従来
の逆光補正を行えば、夕焼け空の背景および山々のシル
エットの両方に過剰な露出を与えることになり、夕焼け
は過剰な露出により白くなり、シルエットは十分な黒を
与えられず、撮影結果は撮影者の意図とは程遠いものに
なる場合が多かった。
【0010】従って、従来の露出決定方式によって撮影
者が100パーセントの満足を得られるのは、明るい側
もしくは暗い側にのみ重要な情報が集中している場合に
限られる。
【0011】また、人の目の光量調節機構と感度調節機
構は非常に高速に機能するので、人が実際のシーンを見
る場合には、そのシーンの各々の部分に対して瞬時のう
ちに最適な受光感度調節が行われる。この結果、被写体
間の輝度差が大きいシーンを人が見た場合には、その心
理的印象においては被写体間の物理的な輝度差が殆ど消
滅、もしくは大幅に縮小されるとともに、シーン各部の
情報量も十分に残ったものとなる。このため、このよう
なシーンに対して人が撮影欲求を感じたときには、物理
的な輝度差の集合体としての映像に対してではなく、心
理的印象としての映像に対して撮影欲求を感じているた
め、もとのシーンを物理的に忠実に撮影したとしても、
該撮影された映像が撮影者の印象とかなり異なったもの
となってしまうという問題があった。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、輝度差の大きい複数の被写体を1画面と
して撮影する場合にも各被写体を適正な露出条件下で撮
影して、各被写体の映像のもつ情報量を十分に残して撮
影することが可能であるとともに、撮影者の心理的印象
に近い画像を撮影することができる撮像装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の撮像装置は、撮像手段と、該撮像手段から
の1つの光学画像を輝度レベルが異なる複数の領域に分
割する画像分割手段と、該画像分割手段により分割され
た前記複数の領域毎に適正露光量を算出する露光算出手
段と、前記複数の領域の各画像を前記露光算出手段によ
り算出された対応する適正露光量でそれぞれ撮影するよ
うに前記撮像手段を制御する撮影制御手段を備えたこと
を特徴とする。
【0014】また、請求項2記載の本発明の撮像装置
は、上記請求項1の構成において、前記画像分割手段
は、画面内の複数の測光点において測光した入射光強度
を用いて閾値を決定し、該閾値により前記1つの画像を
前記複数の領域に分割することを特徴とする。
【0015】また、請求項3記載の本発明の撮像装置
は、上記請求項1又は2の構成において、前記露光算出
手段は、前記領域分割手段により分割された各領域の平
均輝度を用いて各領域の適正露光量を算出することを特
徴とする。
【0016】また、請求項4記載の本発明の撮像装置
は、上記請求項1乃至3のいずれかの構成において、前
記1つの画像の各画素が前記複数の領域のいずれに属す
るのかを示す情報を記憶するフレームメモリと、画像デ
ータを記憶する画像メモリとを設け、前記撮影制御手段
は、前記フレームメモリに記憶された情報を参照して、
前記撮像手段により撮影された各領域の画像データを前
記画像メモリに記憶させるように制御することを特徴と
する。
【0017】また、請求項5記載の本発明の撮像装置
は、上記請求項1乃至4のいずれかの構成において、前
記撮影制御手段は、前記複数の領域の中で最も輝度レベ
ルの高い領域の彩度のみを増大させるクロマ補正手段を
備えたことを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1の撮像装置によれば、画像分割手段
が、撮像手段により撮影された1つの光学画像を輝度レ
ベルが異なる複数の領域に分割し、露光算出手段が、前
記画像分割手段により分割された前記複数の領域毎に適
正露光量を算出し、撮影制御手段が、前記複数の領域の
各画像を前記露光算出手段により算出された対応する適
正露光量でそれぞれ撮影するように前記撮像手段を制御
する。
【0019】また、請求項2の撮像装置によれば、前記
画像分割手段は、画面内の複数の測光点において測光し
た入射光強度を用いて閾値を決定し、該閾値により前記
1つの画像を前記複数の領域に分割する。
【0020】また、請求項3の撮像装置によれば、前記
露光算出手段は、前記領域分割手段により分割された各
領域の平均輝度を用いて各領域の適正露光量を算出す
る。
【0021】また、請求項4の撮像装置によれば、フレ
ームメモリに、前記1つの画像の各画素が前記複数の領
域のいずれに属するのかを示す情報が記憶され、画像メ
モリに画像データが記憶され、前記撮影制御手段は、前
記フレームメモリに記憶された情報を参照して、前記撮
像手段により撮影された各領域の画像データを前記画像
メモリに記憶させるように制御する。
【0022】また、請求項5の撮像装置によれば、クロ
マ補正手段が、前記複数の領域の中で最も輝度レベルの
高い領域の彩度のみを増大させる。
【0023】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0024】図1は、本発明の第1実施例に係る撮像装
置の概略構成を示すブロック図である。本実施例装置
は、カメラユニット1、測光部2、閾値決定部3、CC
Dユニット4、2値化部5、2値メモリ6、メモリ制御
部7、多値メモリ8、符号化部9、および記録部10に
より構成され、これらの構成要素は相互にデータバスを
介して接続されている。
【0025】カメラユニット1は、光学的映像を結像す
るためのレンズ群および絞り調整機構等から成る。測光
部2は、画面内に設けられたいくつかの測光点において
カメラユニット1により撮影された光学像の入射光強度
を測定して、閾値決定部3に出力する。図2は、測光部
2が入射光強度を測定する前記測光点の画面上の分布を
示す図である。本実施例においては、図2に示すよう
に、画面上に12の測光点o1乃至o12が設けられてお
り、各測光点において測定された入射光強度をp1乃至
p12の符号を用いて表す。
【0026】閾値決定部3は、測光部2により測光され
た前記入射光強度p1乃至p12の平均値から適正露出の
ための絞り値とシャッタスピードを決定し、該決定され
た絞り値をカメラユニット1に出力し、シャッタスピー
ドをCCDユニット4に出力する。また、閾値決定部3
は、後に述べる高輝度差撮影モード時において、画面内
の高輝度部画素と低輝度部画素とを選別するための閾値
の決定を行う。
【0027】2値化部5は、閾値決定部3により決定さ
れた閾値を用いてCCDユニット4の各画素が高輝度部
にあるか低輝度部にあるかを判定する。2値メモリ6
は、2値化部5における判定結果を前記各画素毎に記憶
する。メモリ制御部7は、2値メモリ6に記憶された前
記判定結果を参照して、前記各画素毎に出力画像データ
の多値メモリ8への記憶を行うか否かを決定する。
【0028】符号化部9は、多値メモリ8に記憶された
画像データを読み出して符号化し、記録部10に出力す
る。記録部10は、符号化部9により符号化された画像
データを記録媒体に記録する。
【0029】次に、本実施例装置の動作を説明する。本
実施例装置の動作モードには、画面全体の平均輝度を算
出して露出を決定する平均測光方式により通常どおりの
撮影を行う通常撮影モードと、画面内の輝度差が大きい
画像を撮影するための高輝度差モードとがあり、この2
つの撮影モードは不図示の操作部に設けられた切換えス
イッチにより切り換え可能とされている。
【0030】通常撮影モードにおいては、カメラユニッ
ト1により撮影された光学像はその入射光強度が、測光
部2により監視されている。測光部2は、前記図2の測
光点o1乃至o12において測光した各入射光強度p1乃至
p12を閾値決定部3に出力する。閾値決定部3は、前記
入射光強度p1乃至p12の平均値から適正露出のための
絞り値とシャッタスピードを決定して、該決定された絞
り値をバス102を介してカメラユニット1に出力する
とともに、バス103を介してシャッタスピードをCC
Dユニット4に出力する。
【0031】このようにして適正露出が与えられたCC
Dユニット4の出力画像データは、メモリ制御部7を介
して多値メモリ8に記憶される。多値メモリ8に記憶さ
れた画像データは、符号化部9により符号化されて、記
録部10において、記録媒体に記録される。
【0032】次に、前記高輝度差モード時における本実
施例装置の動作を説明する。図3は、測光部2が測光し
た前記入射光強度p1乃至p12を、その輝度に基づいて
一直線上に並べて示す図である。
【0033】まず、上記通常撮影モードと同様に、平均
測光方式により絞り値およびシャッタスピードが決定さ
れる。次に、測光部2が測光した前記入射光強度p1乃
至p12から、閾値決定部3は前記各測光値p1乃至p12
の平均値である、m0=1/12・Σpiを算出する
(図3(a)参照)。次に、各測光値p1乃至p12の中
から、m0に最も近い2つの値を取り出してこれらをpa
およびpb(pa<pb)とする(図3(b)参照)。
【0034】次に、各測光値p1乃至p12を前記値paよ
りも小さな値と、値pbよりも大きな値とに分類し、こ
れら2つの集合をPaおよびPbとする(図3(c)参
照)。これら集合PaおよびPbのそれぞれの平均値m
1,m2を算出して(図3(d)参照)、各測光値p1乃
至p12を前記平均値m1,m2のいずれに近いかで分類
し、m1に近いほうのグループをM1、m2に近いほうの
グループをM2とする(図3(e)参照)。
【0035】次に、グループM1の中の最大の測光値Max
(M1)とグループM2の中の最小の測光値min(M2)と
の平均値pTを算出すると共に、グループM1およびグ
ループM2の各平均値pd,puを算出する。
【0036】閾値決定部3は、値pd,puをそれぞれ平
均輝度とした場合の適正露光値を算出し、各々の適正露
光値に対応する絞り値およびシャッタスピードを決定し
て、該決定された各絞り値およびシャッタスピードの組
み合わせを成分とするベクトルvd,vuを生成して、該
ベクトルvd,vuを保持する。また、閾値決定部3は、
入射光強度を前記平均値pTとした場合のCCDの画像
出力レベルを算出して、該算出された値を閾値Tとして
2値化部5に出力する。
【0037】2値化部5は、CCDユニット4の各画素
の出力画像データと閾値決定部3から受け取った前記閾
値Tとの大小を比較して、各画素の画像データのレベル
が閾値Tよりも大きい画素の画像データを値1に、小さ
い画素の画像データを値0に2値化する。該2値化デー
タは、2値メモリ6に出力されて記憶される。
【0038】この状態で、まず、第1回目の露出が行わ
れる。この第1回目の露出においては、閾値決定部3に
前記ベクトルvdの各成分として保存された絞り値およ
びシャッタスピードがカメラユニット1およびCCDユ
ニット4に出力されて、カメラユニット1においては前
記絞り値に基づく絞りの設定が行われ、CCDユニット
4においてはシャッタスピードの設定が行われる。この
露出条件下でCCDユニット4から出力された画像デー
タがメモリ制御部7に出力され、メモリ制御部7は、2
値メモリ6に記憶された前記2値化データを参照して、
値0である画素の出力画像データのみを多値メモリ8に
記憶する。これにより、低輝度部の画素からの画像デー
タが多値メモリ8に記憶される。
【0039】次いで、第2回目の露出が行われる。ここ
では、閾値決定部3に保存された前記ベクトルvuの各
成分が、カメラユニット1およびCCDユニット4に出
力されて、各々において絞り値およびシャッタスピード
の設定が行われる。この露出条件下でCCDユニット4
から出力された画像データがメモリ制御部7に出力さ
れ、メモリ制御部7は、2値メモリ6に記憶された前記
2値化データを参照して、値1である画素の出力画像デ
ータのみを多値メモリ8に記憶する。これにより、高輝
度部の画素からの画像データが多値メモリ8に記憶され
る。
【0040】このように、第1回目の露出と第2回目の
露出の2回の露出条件下で撮影された高輝度部と低輝度
部の画像が、多値メモリ8に記憶されて1つの画像とな
る。多値メモリ8に1つの画像として記憶された画像デ
ータは符号化部9により符号化され、記録部10におい
て記録メディアに記録される。
【0041】尚、上記2度の露出時間の合計は、通常の
VTRの1フレームの形成時間である30分の1秒以内
に設定する。
【0042】以上詳述したように、本実施例の撮像装置
によれば、例えば、夕焼け空を背景に人物を撮影すると
きのように、高輝度の映像を背景に低照度の被写体を撮
影する場合にも、背景および被写体のそれぞれに適正な
露出を与えて撮影することが可能となる。このため、被
写体のもつ物理的輝度のリニアリティーにとらわれるこ
となく、撮影者の視覚印象に近い画像を撮影することが
できるとともに、各被写体の画像データに十分な情報量
を与えることも可能となる。
【0043】尚、上記実施例においては、被写体間の輝
度差が大きい画面を高輝度と低輝度の2つの領域に分類
して、それぞれの領域に対して適切な露出を決定する方
法について説明したが、本発明はこれに限られるもので
はなく、輝度による領域の分類を更に細分化する構成と
することも勿論可能である。
【0044】即ち、上記実施例における1つの閾値およ
び2値メモリに代えて、n個の閾値および(n+1)値
メモリを用い、n+1回の露光により1フレームを構成
するようにすれば、1つの画面内のn+1箇所の大きな
輝度差を持つ部分が、それぞれ適正露光で撮影されるこ
とになる。
【0045】例えば、4値のメモリを用いれば、太陽な
どの高輝度発光体、雲や海などの高反射率体、人物など
の通常被写体、および日陰部分などの低輝度領域が全て
適正露光で撮影されるので、更に人の心理的印象に近い
画像が生成されるとともに、トビ、つぶれ等の発生が抑
制された情報量の多い画像が得られる。
【0046】また、本発明は、上述した実施例において
2値メモリ内に値1が記憶された領域、即ち高輝度の領
域にのみカラー補正を行う等の処理に応用することも可
能である。
【0047】例えば、夕焼け空を背景に人物を撮影する
ような場合には、上記実施例におけると同様、背景およ
び人物をそれぞれ適正露出により撮影すると同時に、輝
度の高い夕焼け空の画像部分のみの彩度を上げることに
より、背景をより際立った赤色として撮影することが可
能となる。こうすることにより、物理的な彩度に対して
リニアリティーが壊れたものとなるが、人の視覚的印象
により近い映像を記録することが可能となる。また、映
像表現としても有用である。
【0048】
【発明の効果】請求項1の撮像装置によれば、画像分割
手段が、撮像手段により撮影された1つの光学画像を輝
度レベルが異なる複数の領域に分割し、露光算出手段
が、前記画像分割手段により分割された前記複数の領域
毎に適正露光量を算出し、撮影制御手段が、前記複数の
領域の各画像を前記露光算出手段により算出された対応
する適正露光量でそれぞれ撮影するように前記撮像手段
を制御するので、輝度差の大きい複数の被写体を1画面
として撮影する場合にも各被写体を適正な露出条件下で
撮影して、各被写体の映像のもつ情報量を十分に残して
撮影することが可能であるとともに、撮影者の心理的印
象に近い画像を撮影することができる。
【0049】また、請求項2の撮像装置によれば、前記
画像分割手段は、画面内の複数の測光点において測光し
た入射光強度を用いて閾値を決定し、該閾値により前記
1つの画像を前記複数の領域に分割するので、公知の技
術を応用して、簡易に上記効果を達成することができ
る。
【0050】また、請求項3記載の撮像装置によれば、
前記露光算出手段は、前記領域分割手段により分割され
た各領域の平均輝度を用いて各領域の適正露光量を算出
するので、公知の技術を応用して、簡易に上記効果を達
成することができる。
【0051】また、請求項4記載の撮像装置によれば、
フレームメモリに、前記1つの画像の各画素が前記複数
の領域のいずれに属するのかを示す情報が記憶され、画
像メモリに画像データが記憶され、前記撮影制御手段
は、前記フレームメモリに記憶された情報を参照して、
前記撮像手段により撮影された各領域の画像データを前
記画像メモリに記憶させるように制御するので、公知の
技術を応用して、簡易に上記効果を達成することができ
る。
【0052】また、請求項5記載の撮像装置によれば、
クロマ補正手段が、前記複数の領域の中で最も輝度レベ
ルの高い領域の彩度のみを増大させるので、より心理的
印象に近い映像を撮影することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る撮像装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図2】CCD4上に配されている測光点の分布を示す
図である。
【図3】閾値Tを算出するための原理を説明するための
図である。
【符号の説明】
1 カメラユニット 2 測光部 3 閾値決定部 4 CCD 5 2値化部 6 2値メモリ 7 メモリ制御部 8 多値メモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段と、該撮像手段からの1つの光
    学画像を輝度レベルが異なる複数の領域に分割する画像
    分割手段と、該画像分割手段により分割された前記複数
    の領域毎に適正露光量を算出する露光算出手段と、前記
    複数の領域の各画像を前記露光算出手段により算出され
    た対応する適正露光量でそれぞれ撮影するように前記撮
    像手段を制御する撮影制御手段を備えたことを特徴とす
    る撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記画像分割手段は、画面内の複数の測
    光点において測光した入射光強度を用いて閾値を決定
    し、該閾値により前記1つの画像を前記複数の領域に分
    割することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記露光算出手段は、前記領域分割手段
    により分割された各領域の平均輝度を用いて各領域の適
    正露光量を算出することを特徴とする請求項1又は2記
    載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記1つの画像の各画素が前記複数の領
    域のいずれに属するのかを示す情報を記憶するフレーム
    メモリと、画像データを記憶する画像メモリとを設け、
    前記撮影制御手段は、前記フレームメモリに記憶された
    情報を参照して、前記撮像手段により撮影された各領域
    の画像データを前記画像メモリに記憶させるように制御
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記撮影制御手段は、前記複数の領域の
    中の特定領域の彩度のみを変化させるクロマ補正手段を
    備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の撮像装置。
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