JPH0846591A - スペクトル拡散通信方法 - Google Patents

スペクトル拡散通信方法

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Publication number
JPH0846591A
JPH0846591A JP6175695A JP17569594A JPH0846591A JP H0846591 A JPH0846591 A JP H0846591A JP 6175695 A JP6175695 A JP 6175695A JP 17569594 A JP17569594 A JP 17569594A JP H0846591 A JPH0846591 A JP H0846591A
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spread
orthogonal
spread spectrum
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JP6175695A
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English (en)
Inventor
Toshio Kato
俊雄 加藤
Kiyoo Sekine
清生 関根
Takuro Sato
拓朗 佐藤
Atsushi Fukazawa
敦司 深澤
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 拡散帯域幅に応じたシステムの設計を容易に
し、さらに、非同期通信を可能にする。 【構成】 送信側において、各チャネル毎の送信データ
は、拡散部10−1〜10−192により、各チャネル
毎の拡散符号によって拡散変調が行われる。拡散変調さ
れた拡散信号は、加算器20で加算され、無線変調部3
0によって搬送波周波数で変調された後、送信される。
送信信号は、受信側において、無線復調部でベースバン
ド信号に復調され、さらに、送信側と同様の直交符号系
列を用いて相関検波されて復調される。このように、4
×(3以上の奇数)の長さの直交符号系を生成し拡散符
号として適当な形に変換し、それを拡散符号として用い
ることで、システムの設計の容易化を図る。さらに、拡
散符号として用いる直交符号系中の一部を削除し、残っ
た直交符号をチャネルとすることで非同期通信が可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DS(Direct Sequenc
e )と呼ばれるスペクトル拡散によって変調された信号
を、同一周波数帯域内に多重化して通信を行う符号分割
多元接続(Code-Division Multiple Access 、以下CD
MAという)通信のような直交符号系列を用いたスペク
トル拡散通信方法、例えば、パーソナル通信システム
(PCS)及びディジタルセルラのような移動通信にお
けるCDMA通信に用いる無線端末装置及び基地局等に
用いられるスペクトル拡散通信方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】直交符号系列を用いたスペクトル拡散通
信方法であるCDMA通信方法は、例えば、次のような
文献に記載されている。 文献1;沖電気研究開発、61[2](1994−
4)、“米国CDMA方式セルラ携帯電話装置”P.1
9−22 文献2;北米標準のIS−95規格書案“Mobile Stati
on-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mo
de Wideband Spread Spectrum Cellular System ”(1
992−4)(米)P.(7−1)〜(7−42) 前記文献1に記載されているように、CDMA通信方法
では、拡散符号と呼ばれる直交符号系列を用いて伝送情
報を変調し、信号の占有周波数帯域幅を最低限必要な伝
送帯域よりもはるかに広い帯域幅に拡散させ、スペクト
ル拡散変調方法による多重アクセス通信方法を採用して
いる。即ち、CDMA通信方法では、移動局が異なる拡
散符号を用いてスペクトル拡散を行い、拡散された各符
号チャネルの信号を同じ周波数帯で同時に重ねて送信す
る。また、受信側では、所望の符号チャネルに同期した
ローカル拡散符号により逆拡散処理を行い、その結果、
所望信号のスペクトルだけが狭い帯域幅で復調され、干
渉波は逆に広帯域に拡散され、雑音となる。
【0003】図5は、CDMA通信方法の基地局から移
動局への下り回線と、その上り回線のチャネル割り当て
を示す図である。なお、図5中のchはチャネル、ロン
グPN(疑似)符号は拡散符号である。前記文献2にも
記載されているように、基地局は下りチャネルとして6
4個の直交符号系である64-aryウォルシュ(Walsh)
関数を用いる。即ち、1.25MHzに拡散された下り
回線信号は、拡散符号のWalsh系列で変換し、64チャ
ネルに分割する。そのうち、1個(1チャネル)をパイ
ロットチャネルに、1個(1チャネル)を同期チャネル
に、最大7個(7チャネル)をページングチャネルに、
そして、残りを通話チャネルに割り当てている。上り回
線は、下り回線と異なる周波数帯域を使い、各ユーザ固
有の拡散符号で変調し、55チャネルを通話チャネル
に、残りをアクセスチャネルに割り当てている。これら
の直交符号系列を用いることで、チャネル間の干渉を低
く抑えることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スペクトル拡散通信方法では、次のような問題があり、
それを解決することが困難であった。Walsh関数は2の
べき乗の符号系列であり、拡散符号として2のべき乗数
のみしか作れない。そのため、64kbit/sのデータを拡
散した場合、64倍拡散、128倍拡散、256倍拡
散、512倍拡散…とすると、必要なチップ速度はそれ
ぞれ4.096Mchip/s、8.192Mchip/s、16.
384Mchip/s、32.768Mchip/sとなり、チップ
速度が直交符号数の階乗に比例して増大する。無線シス
テムに割り当てられる周波数は、運用の観点から、周波
数帯域が2倍、3倍、4倍…と比例する。しかし、3倍
の拡散を満足するチップ速度は、Walsh符号では構成で
きない。3倍の周波数帯域を実現できる直交符号系とし
て、4×(3以上の奇数)次のWilliamson 形Hadamar
d 行列が既に与えられている。この直交符号を使用すれ
ば、前記チップ速度を達成できる。しかし、これらの直
交符号系列には、全ての要素が+1となる行及び列が存
在しないので、パイロット信号として使用できない。ま
た、直交符号系列の周期相関は、各列または行の直交符
号と、他の行または列の直交符号をシフトした符号との
相関値である。時間軸で符号を分離するためには、この
値を小さくする必要がある。Walsh符号及び4×(3以
上の奇数)を要素で構成された直交符号の周期相関値は
小さくなり、自己相関値の最大値と同じくらい大きくな
る系列が多く存在する。この相関値が大であると、符号
が分離できない。従って、拡散符号として用いられな
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、送信データをスペクトル拡散によっ
て変調し、その変調された信号を、同一周波数帯域内に
多重化して通信を行うスペクトル拡散通信方法におい
て、直交行列における次数が4×(3以上の奇数)を要
素として構成される行あるいは列の直交符号系列を用い
て前記送信データを拡散するようにしている。第2の発
明では、第1の発明の直交行列において、直交符号系列
のうち一つが全て+1あるいは−1である符号を含む直
交符号系列を用いるようにしている。第3の発明では、
第1の発明の直交行列において、前記直交符号系列の全
てが全てゼロもしくは+1を含まない符号である場合、
いずれかの直交符号系列が全てゼロもしくは+1にする
ために、前記直交符号系列の1もしくは−1に相当する
列に対して1で排他的論理和を施すか、もしくは−1を
かけることによってある直交符号系列のうち、1つを全
てゼロもしくは+1に変換する手段を有する直交符号系
列を用いるようにしている。第4の発明では、第1の発
明の直交符号系列において、直交符号系列から一つの直
交符号と他の直交符号を任意の回数シフトした符号とが
同じとなる符号を除いた直交符号系列を構成し、その構
成した直交符号系列を各ユーザの送信タイミングが非同
期となるスペクトル拡散通信の拡散符号として用いるよ
うにしている。
【0006】
【作用】第1、第2及び第3の発明によれば、拡散に用
いる直交符号系列として、例えば、4×(3以上の奇
数)次Williamson 形Hadamard 行列に対し、行の交
換、行の反転、列の交換、及び列の反転からなる等価変
換を施した行列を核とする(2m−1)×(2^n)次
(但し、2^n;2のn乗を表す。m,n;2以上の整
数)の行から構成される直交符号系列を用いて、データ
の拡散が行われる。第4の発明によれば、例えば、チッ
プずれが生じた場合の非同期信号において同期信号と等
しい相関値を与える場合の数は2通りのみであり、その
場合を回避することにより、残りの直交符号をチャネル
とする非同期通信が行える。従って、前記課題を解決で
きるのである。
【0007】
【実施例】原理 まず、本発明の実施例のスペクトル拡散通信方法の原理
を説明する。本実施例のスペクトル拡散通信方法では、
拡散に用いる直交符号系列として、4×(3以上の奇
数)次Williamson 形Hadamard 行列に対し、行の交
換、行の反転、列の交換、及び列の反転からなる等価変
換を施した行列を核とする(2m−1)×(2^n)次
の行から構成される直交符号系列を用いる。これを拡散
符号としてデータを拡散するスペクトル拡散方法につい
て以下説明する。ここで、x^yはxのy乗を示し、
m,nともに2以上の整数とする。このような直交符号
系を用いると、後述するように、要求帯域幅に応じたシ
ステム設計が可能となる。
【0008】図1は、本発明の実施例のスペクトル拡散
通信方法に用いられる送信装置の構成図である。この送
信装置は、CDMA通信の基地局の送信部に相当する回
路であり、各チャネルch1,ch2,…,ch192
毎に、変調器である拡散部10−1,10−2,…,1
0−192が設けられている。各チャネルch1〜ch
192は、基地局と交信する通信端末に対応する。各拡
散部10−1〜10−192は、後述する式(4)の拡
張Q(逆)で定義する拡散符号T(h1 ),T
(h2 ),…,T(h192 )を発生する拡散符号発生器
11−1,11−2,…,11−192と、各チャネル
ch1〜ch192毎の送信データTD1,TD2,
…,TD192と該拡散符号T(h1 ),T(h2 ),
…,T(h192 )とをそれぞれ乗算する乗算器12−
1,12−1,…,12−192とで、構成されてい
る。乗算器12−1〜12−192の出力側には、加算
器20が接続され、その加算器20の出力側に、無線変
調部30を介して伝搬路40が接続されている。この送
信装置では、各チャネルch1〜ch192毎の送信デ
ータTD1〜TD192が、各拡散部10−1〜10−
192で、各チャネルch1〜ch192毎の拡散符号
T(h1 )〜T(h192 )によって拡散変調が行われ
る。各拡散部10−1〜10−192で拡散された拡散
信号は、加算器20で加算され、無線変調部30によっ
て搬送波周波数で変調された後、伝搬路40へ送信され
る。拡散符号に用いる符号は、直交行列の行あるいは列
が4×奇数(3以上)を要素として構成された直交符号
系列が用いられる。入力データである送信データTD1
〜TD192の速度が64kbit/sの場合、拡散速度は符
号系列の因数の中の奇数が3とすると、3×4=12を
因数とした192倍の直交符号系列を構成する。従っ
て、データ速度が64kbit/sのとき、192倍拡散より
12.288Mchip/sとなる。同様に、3×4を要素と
した直交符号として48倍拡散を用いた場合は、3.0
72Mchip/sとなる。
【0009】図2は、本発明の実施例のスペクトル拡散
通信方法に用いられる受信装置の構成図である。この受
信装置は、図1の送信装置に対応する装置であり、移動
局の受信部に相当する。伝搬路40には、無線復調部5
0の入力側が接続され、その無線復調部50の出力側
に、相関検波部60が接続されている。相関検波部60
は、後述する式(4)で定義する符号T(hi )の逆拡
散符号発生器61と、該逆拡散符号発生器61の出力と
無線復調部50の出力とを乗算して受信データRDを出
力する乗算器62とで、構成されている。符号T
(hi )におけるiは、1〜192までの整数値をと
り、基地局と移動局の間の通信プロトコルで決められ
る。この受信装置では、伝搬路40から送られてくる受
信信号が、無線復調部50でベースバンド信号に復調さ
れる。復調された信号は、相関検波部60において、送
信装置と同様の直交符号系列を用いて相関検波されて復
調される。これにより、データが復調されて受信データ
RDとなる。
【0010】次に、図1の送信装置及び図2の受信装置
で用いられる直交符号系列の生成方法について説明す
る。直交符号系列の構成は、直交行列の中で少なくとも
一つの行あるいは一つの列が全て1で構成される直交行
列を生成する。これは、各拡散部10−1〜10−19
2において信号の同期を容易に得るためのパイロット信
号を送出するためである。パイロット信号は、入力信号
を全て1あるいは0とすることにより、拡散符号そのも
のが出力される。しかも、各行あるいは列の符号間の距
離が最も遠くなる直交符号が必要である。これは、受信
装置において各受信信号間の相関を大きくすることによ
り、復調の信号対雑音比を大きくして復号誤り率を少な
くするためである。このような直交符号の生成を、少な
くとも一つの4×(3以上の奇数)次の内、簡単な例と
して12次の場合で説明する。12次Williamson 形H
adamard 行列の一つH12は+1,−1を+,−で表現
すると、
【数1】 である。この各行で送信データTD1〜TD192を拡
散部10−1〜10−192によって拡散し、各行がチ
ャネルとなる。よって、全部で12チャネルを識別でき
る。しかし、全てが+である行が存在しないため、送信
データTD1〜TD192を+1とする基準信号がな
い。
【0011】受信側では、この基準信号を相関検波部6
0で検波し、この検波出力を基にして他のチャネルの復
調を行う。よって、全てが+である行が必要なため、式
(1)を第1行が全て+からなるように、第4,6,
7,9,10,12列を反転させる等価変換Tを施し、
本方法の直交拡散符号の核となる行列T(H12)を得
る。T(H12)を次式(2)に示す。各行が直交してい
ることは明らかである。ここで、等価変換Tは、第1行
中の−のところ全ての列を反転する変換である。
【0012】
【数2】 拡張Qの定義は、次の漸化式(3)による。T(H12
からT(H24),T(H48)等への拡張が可能になる。
【0013】
【数3】 以上から、12次Williamson 形Hadamard 行列に等価
変換Tを施すことで得られる行列から作られる直交符号
系は、12次以上の3×(2のべき乗)の次数の行列か
らの直交符号系への拡張が拡張Qを有限回行うことで可
能となる。これにより、拡張された行列の中の唯一ひと
つの行は、+のみから構成される。前記の例からでは、
第1行がその行となる。Williamson 形Hadamard 行列
の次数は、4×(29以下の奇数)において存在し、そ
れらに前記の等価変換Tと拡張Qを施すことで、(2m
−1)×(2^n)次の直交符号系を構成する行列が生
成される。
【0014】変換前の行列H12において、第1行、第2
行、及び第3行は6個の+と6個の−から構成されてい
るが、残りの9行は8個の+と4個の−から構成されて
いる。これに対し、前記の行列変換を施すことで得られ
る直交符号系T(H12)は、+のみから構成される第1
行を除き、全ての系列が同数の+と−から構成される。
前記の式(2)においても、6個の+と6個の−から直
交符号が構成されていることが確かめられる。これによ
り、第1行を除く各行において符号の重みが一定とな
り、符号平衡が保たれる。符号平衡が保たれない場合、
遅延波によって生じる非同期信号の相関パワーが低く保
たれない。前記直交符号は、符号平衡が保たれているの
で、式(1)のWilliamson 形Hadamard 行列を変換せ
ずに拡散符号として用いた場合よりも、非同期信号の相
関パワーが低く保たれ、より拡散に適した符号となる。
【0015】さらに、前記式(2)の直交符号系は、チ
ップずれを与えたときの自己相関値及び相互相関値の特
性が従来技術中に記されているm-ary Walsh 関数と比
較して拡散に適したものである。即ち、m-ary Walsh
関数がチップずれをおこした場合の非同期信号におい
て、同期信号と等しい相関値を与える場合の数はm=1
6のとき、+のみから構成される第1行の自己相関の場
合を除き、73通りになる。一方、前記式(2)の直交
符号系中の+のみから構成される第1行の自己相関を除
き、チップずれが生じた場合の非同期信号において同期
信号と等しい相関値を与える場合の数は、2通りのみで
ある。それは、第3行が1チップ遅れたとき第2行と一
致する場合と、第6行が6チップずれたとき第6行自身
に反転した形になる場合である。前記の2通りを除いた
場合(即ち、拡散符号として第3行と第6行を除いた場
合)には、前記直交符号をチャネルとする非同期通信が
可能となる。従来の直交符号を用いた通信方法では、符
号の同期が必要であったが、本実施例によると、同期の
必要性はなくなり、非同期通信の装置が構成できる。以
上のように、本実施例のスペクトル通信拡散方法では、
前記の操作を施すことで得られる前記の直交符号を生成
し、その直交符号を拡散符号として用いる通信方法であ
る。以下、本実施例を詳細に説明する。
【0016】第1の実施例 図3は、図1中の各拡散符号発生器11−1〜11−1
92(11)、即ちT(Hn )発生器の等価変換Tを示
す回路図である。このT(Hn )発生器11は、Hn
生器11aと、そのHn 発生器11aの出力線1,2,
…,nに接続された(n−1)個の乗算器11b2 ,1
1b3 ,…,11bn とで、構成されている。このT
(Hn )発生器11では、Hn 発生器11aの出力線
1,2,…,nから、それぞれ第1行、第2行、…、第
n行の符号が出力される。乗算器11b2によって第1
行の出力線1のデータが第2行の出力線2のデータに乗
算され、…、乗算器11bn によって第(n−1)行の
出力線(n−1)のデータが第n行の出力線nのデータ
に乗算され、その乗算結果が、T(Hn )発生器11の
第2行、…、第n行の出力となる。T(Hn )発生器1
1の第1行の出力は、+1する。図4は、図2中の逆拡
散符号発生器、即ちQ(T(Hn ))発生器=T
(H2n)発生器の拡張Qを示す回路図である。この逆拡
散符号発生器61は、T(Hn )発生器61a、カウン
タ61b、及び反転回路61cで構成されている。カウ
ンタ61bは、T(Hn )発生器61aの第1行の出力
線1から出力される符号数をカウントし、その符号数が
nを越えているかぎり反転回路61cにトリガ信号を送
る回路である。符号数が2nを越えたとき、トリガ信号
の送信を止め、カウンタ61bをリセットする。反転回
路61cは、カウンタ61bからトリガ信号を受けたと
き、T(Hn )発生器61aから出力される入力データ
の符号を反転し、それを出力する回路である。
【0017】次に、図1の送信装置及び図2の受信装置
で構成される通信装置を用いた本実施例のスペクトル拡
散通信方法を説明する。例えば、本実施例の通信装置の
拡散符号及び逆拡散符号としてT(H192 )を用いる。
T(H192 )は、T(H12)と漸化式(3)から、再帰
的に構成される。次式(4)のように、行ベクトルT
(h1 ),…,T(h192 )を定義する。
【数4】 各行ベクトルは、直交拡散符号としてそれぞはチャネル
を構成する。特にT(h1 )は、パイロットチャネルを
構成する。基地局において、送信データTD1〜TD1
92は64kbit/sの速度で+1,−1の値をとり、パイ
ロットチャネルでは全て+1の送信データTD1〜TD
192をとる。パイロットチャネルは、基地局の識別及
び伝搬路40の推定に使用される。送信データ1ビット
は、各チャネルch1〜ch192の拡散部10−1〜
10−192で192倍に拡散される。即ち、送信デー
タ1ビットに対し、拡散符号発生器11−1〜11−1
92が生成する192チップの拡散符号が、乗算器12
−1〜12−192で乗算され、チップ速度が12.2
88Mchip/sのベースバンドデータとなる。各チャネル
ch1〜ch192のベースバンドデータは、加算器2
0で加算され、無線変調部30で伝送周波数帯に変調さ
れた後、伝搬路40を通して移動局へ送られる。
【0018】移動局に送られてきた受信信号は、無線復
調部50で復調され、ベースバンドデータとなる。この
受信したベースバンドデータは、相関検波部60によっ
て逆拡散及び相関検波され、受信データとなる。即ち、
受信したベースバンドデータに同期している逆拡散符号
を、逆拡散符号発生器61によって生成させ、乗算器6
2で乗算し、拡散度分の192チップの相関値の符号に
より、受信データを決定する。相関検波部60の逆拡散
符号発生器61は、プロトコルによって定められるチャ
ネルの符号を発生する。以上のように、この第1の実施
例のスペクトル拡散通信方法では、ベースバンドの帯域
が12.288Mchip/sとなる。これは、従来のような
2のべき乗の次数を持つWalsh関数を基にした構成では
作れない。従って、本実施例の通信装置では、通信シス
テムの必要に応じた設計が可能となる。なお、この第1
の実施例では、符号T(H12)を用いているが、この符
号T(H12)に代えて次式(5)の符号H′12を用いて
もよい。これは、Williamson形Hadamard 行列ではな
いので、符号T(H12)とH′12はいかなる等価変換に
よっても等しくならない。このような符号H′12を用い
ることにより、前記とほぼ同様の作用、効果が得られ
る。
【0019】
【数5】 第2の実施例 前記式(2)の直交符号系中の+のみから構成される第
1行の自己相関を除き、チップずれが生じた場合の非同
期信号において同期信号と等しい相関を与える場合の数
は、2通りのみである。そこで、この場合を回避するこ
とにより、即ち拡散符号として第3行と第6行を除くこ
とにより、残りの直交符号をチャネルとする非同期通信
が可能となる。つまり、第1図の送信装置において、異
なる2つのチャネルを構成する拡散符号同士は同期をと
る必要がない。よって、この第2の実施例のスペクトル
拡散通信方法では、同期をとる必要がなくなり、非同期
通信が可能となる。なお、本発明は、上記実施例に限定
されない。例えば、チャネル数を図示以外の任意の数に
して、それに応じた数の拡散部10−1〜10−192
を設けたり、あるいは通信装置を図示以外の回路構成に
変更する等、種々の変形が可能である。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1、第2
及び第3の発明によれば、拡散のために用いる直交符号
の長さが2のべき乗で拘束されない上に、符号間の距離
及び相関値も小さくでき、パイロット信号に使用できる
符号も系列中に含むことができる。従って、本発明のス
ペクトル拡散通信方法を用いれば、通信システムの必要
に応じた通信装置の設計が可能となる。第4の発明によ
れば、直交符号系列から一つの直交符号と他の直交符号
を任意の回数シフトした符号とが同じとなる符号を除い
た直交符号系列を構成し、その構成した直交符号系列を
各ユーザの送信タイミングが非同期であるスペクトル拡
散通信の拡散符号として用いているので、各ユーザの送
信タイミングを同期させて通信する同期式拡散通信方法
のみにしか適用できなかった従来の直交符号系列と違
い、相互相関値が小さいので、非同期通信に適用可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のスペクトル拡散通信方法に用
いられる送信装置の構成図である。
【図2】本発明の実施例のスペクトル拡散通信方法に用
いられる受信装置の構成図である。
【図3】図1中の拡散符号発生器の回路図である。
【図4】図2中の逆拡散符号発生器の回路図である。
【図5】CDMA通信のチャネル割り当てを示す図であ
る。
【符号の説明】
10−1〜10−192 拡散部 11−1〜11−192 拡散符号発生器 11a Hn 発生器 12−1〜12−192,11b2 〜11bn ,62
乗算器 20 加算器 30 無線変調部 40 伝搬路 50 無線復調部 60 相関検波部 61 逆拡散符号発生器 61a T(Hn )発生器 61b カウンタ 61c 反転回路 ch1〜ch192 チャネル RD 受信データ TD1〜TD192 送信データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深澤 敦司 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データをスペクトル拡散によって変
    調し、その変調された信号を、同一周波数帯域内に多重
    化して通信を行うスペクトル拡散通信方法において、 直交行列における次数が4×(3以上の奇数)を要素と
    して構成される行あるいは列の直交符号系列を用いて前
    記通信データを拡散することを特徴とするスペクトル拡
    散通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の直交行列において、直交符号
    系列のうち一つが全て+1あるいは−1である符号を含
    む直交符号系列を用いることを特徴とするスペクトル拡
    散通信方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の直交行列において、前記直交
    符号系列の全てが全てゼロもしくは+1を含まない符号
    である場合、いずれかの直交符号系列が全てゼロもしく
    は+1にするために、前記直交符号系列の1もしくは−
    1に相当する列に対して1で排他的論理和を施すか、も
    しくは−1をかけることによってある直交符号系列のう
    ち、1つを全てゼロもしくは+1に変換する手段を有す
    る直交符号系列を用いることを特徴とするスペクトル拡
    散通信方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の直交符号系列において、直交
    符号系列から一つの直交符号と他の直交符号を任意の回
    数シフトした符号とが同じとなる符号を除いた直交符号
    系列を構成し、その構成した直交符号系列を各ユーザの
    送信タイミングが非同期であるスペクトル拡散通信の拡
    散符号として用いることを特徴とするスペクトル拡散通
    信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6657985B1 (en) 1997-07-31 2003-12-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Orthogonal code hopping multiple access communication system
US7324580B2 (en) 1998-11-02 2008-01-29 Lucent Technologies Inc. Method and apparatus for achieving channel variability in spread spectrum communication systems
JP2008520127A (ja) * 2004-11-10 2008-06-12 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 符号多重化ダウンリンク制御チャネルにおけるピーク電力を低減する方法及び装置

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