JPH0845634A - 電車の架線と摺板の摩耗を防ぐ構造の摺板 - Google Patents
電車の架線と摺板の摩耗を防ぐ構造の摺板Info
- Publication number
- JPH0845634A JPH0845634A JP29405294A JP29405294A JPH0845634A JP H0845634 A JPH0845634 A JP H0845634A JP 29405294 A JP29405294 A JP 29405294A JP 29405294 A JP29405294 A JP 29405294A JP H0845634 A JPH0845634 A JP H0845634A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wear
- sliding
- plate
- sliding plate
- mos
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】電車の走行の際、架線とパンタグラフ上の集電
舟に取付けられた摺板は、摩耗が激しく、特に摺板の摩
耗による取替えは保全作業上問題となっていた。これを
改善する為、二硫化モリブデンの特性である、 １．金属への良好な潤滑性 ２．金属への良好な付着性 ３．強大な耐荷重性 を生かし、架線と摺板の双方の摺動面に二硫化モリブデ
ンの全面被膜を形成させ、かつ、被膜の維持の為、二硫
化モリブデンの補給源を摺板の必要な随所に設け、架線
と摺板を二硫化モリブデンの潤滑被膜を介しての摺動と
し、双方の摩耗を最小限にする。 【構成】摺板２の必要な箇所に二硫化モリブデンの補給
源５を設けた構造の摺板２
舟に取付けられた摺板は、摩耗が激しく、特に摺板の摩
耗による取替えは保全作業上問題となっていた。これを
改善する為、二硫化モリブデンの特性である、 １．金属への良好な潤滑性 ２．金属への良好な付着性 ３．強大な耐荷重性 を生かし、架線と摺板の双方の摺動面に二硫化モリブデ
ンの全面被膜を形成させ、かつ、被膜の維持の為、二硫
化モリブデンの補給源を摺板の必要な随所に設け、架線
と摺板を二硫化モリブデンの潤滑被膜を介しての摺動と
し、双方の摩耗を最小限にする。 【構成】摺板２の必要な箇所に二硫化モリブデンの補給
源５を設けた構造の摺板２
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】電車が走行する場合、架線と、パ
ンタグラフの上に設置された摺板との摩擦による双方の
摩耗を防ぐ為に利用される。
ンタグラフの上に設置された摺板との摩擦による双方の
摩耗を防ぐ為に利用される。
【０００２】
【従来の技術】（図１）に示すように架線（１）と摺板
（２）との間にグリース・ワックス等の油性潤滑剤やグ
ラファイト等を主成分とした固形潤滑剤の潤滑媒体
（３）を用いていたが、いずれも架線や摺板の摺動面に
定着せず、一過性の潤滑効果が得られるのみで、負荷や
摺動速度の変動により潤滑媒体（３）が破断されメタル
コンタクトを起こし著しい摩耗が発生していた。
（２）との間にグリース・ワックス等の油性潤滑剤やグ
ラファイト等を主成分とした固形潤滑剤の潤滑媒体
（３）を用いていたが、いずれも架線や摺板の摺動面に
定着せず、一過性の潤滑効果が得られるのみで、負荷や
摺動速度の変動により潤滑媒体（３）が破断されメタル
コンタクトを起こし著しい摩耗が発生していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】（図２）に示すように
架線（１）と摺板（２）との間にのＭｏＳ２の全面被膜
（４）を形成させ、如何なる負荷や摺動速度の変動によ
ってもメタルコンタクトを少なくし、双方の摩耗を最小
限に止どめる。
架線（１）と摺板（２）との間にのＭｏＳ２の全面被膜
（４）を形成させ、如何なる負荷や摺動速度の変動によ
ってもメタルコンタクトを少なくし、双方の摩耗を最小
限に止どめる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】摺板（２）の適当な箇所
にＭｏＳ２の補給源（５）を設け、架線との摺動により
架線と摺板双方の摺動面にＭｏＳ２の全面被膜（４）を
形成させ、かつ、被膜が摩耗した時ＭｏＳ２の補給をし
易くする。
にＭｏＳ２の補給源（５）を設け、架線との摺動により
架線と摺板双方の摺動面にＭｏＳ２の全面被膜（４）を
形成させ、かつ、被膜が摩耗した時ＭｏＳ２の補給をし
易くする。
【０００５】
【作用】ＭｏＳ２は擦りつける事により容易に金属に付
着し、定着して被膜を形成する特性を持っており、電車
の走行により架線（１）と摺板（２）との間にのＭｏＳ
２の全面被膜（４）を形成する事が出来、かつ、被膜が
摩耗した時、摺板の微小な摩耗とともにＭｏＳ２の補給
源（５）よりＭｏＳ２を引出し被膜の維持をする事が出
来る。ＭｏＳ２の被膜は摩擦係数が０．０３＠５．６ト
ンと極めて低く、又耐荷重能は３５トン／ｃｍ２以上あ
り、架線と摺板の摩耗を飛躍的に減少する事が出来る。
着し、定着して被膜を形成する特性を持っており、電車
の走行により架線（１）と摺板（２）との間にのＭｏＳ
２の全面被膜（４）を形成する事が出来、かつ、被膜が
摩耗した時、摺板の微小な摩耗とともにＭｏＳ２の補給
源（５）よりＭｏＳ２を引出し被膜の維持をする事が出
来る。ＭｏＳ２の被膜は摩擦係数が０．０３＠５．６ト
ンと極めて低く、又耐荷重能は３５トン／ｃｍ２以上あ
り、架線と摺板の摩耗を飛躍的に減少する事が出来る。
【０００６】
【実施例】（図３）の様に摺板（２）の必要な箇所にＭ
ｏＳ２の補給源（５）を設ける。これは（図５）に示す
ように、架線（１）と摺板（２）の摺動状態により摺板
の摺動面全体にＭｏＳ２の補給源よりＭｏＳ２を引出す
事の出来る箇所であれば良いのであって（図４）のよう
にしても良い。
ｏＳ２の補給源（５）を設ける。これは（図５）に示す
ように、架線（１）と摺板（２）の摺動状態により摺板
の摺動面全体にＭｏＳ２の補給源よりＭｏＳ２を引出す
事の出来る箇所であれば良いのであって（図４）のよう
にしても良い。
【０００７】
【発明の効果】架線と摺板双方の摺動面に潤滑性のよい
ＭｏＳ２の全面被膜が形成されるので架線と摺板双方の
摩耗が著しく減少し、双方の寿命が大きく延長される事
になる。又、激しい摺動の繰返しが行なわれ、被膜の破
断が起こってもＭｏＳ２補給源よりＭｏＳ２が自動的に
補給され、被膜の維持をする事が出来る。現在行われて
いる架線と摺板の交換に対する保全作業は相当な作業量
であり、又資源的なロスも多い。本発明はこれらのロス
を大幅に削減するものであって社会的に大きな意味を持
つ。
ＭｏＳ２の全面被膜が形成されるので架線と摺板双方の
摩耗が著しく減少し、双方の寿命が大きく延長される事
になる。又、激しい摺動の繰返しが行なわれ、被膜の破
断が起こってもＭｏＳ２補給源よりＭｏＳ２が自動的に
補給され、被膜の維持をする事が出来る。現在行われて
いる架線と摺板の交換に対する保全作業は相当な作業量
であり、又資源的なロスも多い。本発明はこれらのロス
を大幅に削減するものであって社会的に大きな意味を持
つ。
【図１】従来の保全による架線と摺板の摺動部の拡大断
面図である。
面図である。
１ は架線 ２ は摺板 ３ はグリース・ワックス等の潤滑媒体
【図２】本発明による架線と摺板の摺動部の拡大断面図
である。
である。
１ は架線 ２ は摺板 ４ は本発明によるＭｏＳ２潤滑被膜
【図３】本発明による斜視図並びに一部断面図である。
２ は摺板 ５ はＭｏＳ２補給源
【図４】本発明による他の応用例の斜視図並びに一部断
面図である。
面図である。
２ は摺板 ５ はＭｏＳ２補給源
【図５】架線の張り具合と摺板の進行の関係図である。
１ は架線 ２ は摺板
Claims (1)
- 【請求項１】摺板と架線の摺動面に全面潤滑被膜を形成
する為、摺板（２）の必要な箇所に二硫化モリブデン
（以下ＭｏＳ２称す）を主成分としたＭｏＳ２の補給源
（５）を備えた構造の摺板
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29405294A JPH0845634A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 電車の架線と摺板の摩耗を防ぐ構造の摺板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29405294A JPH0845634A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 電車の架線と摺板の摩耗を防ぐ構造の摺板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0845634A true JPH0845634A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=17802663
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29405294A Pending JPH0845634A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 電車の架線と摺板の摩耗を防ぐ構造の摺板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0845634A (ja) |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4970806A (ja) * | 1972-11-10 | 1974-07-09 | ||
| JPS4991911A (ja) * | 1973-01-08 | 1974-09-03 | ||
| JPS5442332A (en) * | 1977-08-25 | 1979-04-04 | Honda Motor Co Ltd | Production of fiberrreinforced composite material |
| JPS5544143A (en) * | 1978-09-25 | 1980-03-28 | Babcock Hitachi Kk | Intersecting pipe |
| JPS5610002A (en) * | 1979-07-03 | 1981-02-02 | Japanese National Railways<Jnr> | Lubricating piece for slider of pantograph collector |
| JPS5732681A (en) * | 1980-06-27 | 1982-02-22 | Philips Nv | Semiconductor device with schottky diode and method of producing same |
| JPS59159898A (ja) * | 1983-03-03 | 1984-09-10 | Nippon Funmatsu Gokin Kk | パンタグラフの摺板減摩用固形潤滑片 |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP29405294A patent/JPH0845634A/ja active Pending
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4970806A (ja) * | 1972-11-10 | 1974-07-09 | ||
| JPS4991911A (ja) * | 1973-01-08 | 1974-09-03 | ||
| JPS5442332A (en) * | 1977-08-25 | 1979-04-04 | Honda Motor Co Ltd | Production of fiberrreinforced composite material |
| JPS5544143A (en) * | 1978-09-25 | 1980-03-28 | Babcock Hitachi Kk | Intersecting pipe |
| JPS5610002A (en) * | 1979-07-03 | 1981-02-02 | Japanese National Railways<Jnr> | Lubricating piece for slider of pantograph collector |
| JPS5732681A (en) * | 1980-06-27 | 1982-02-22 | Philips Nv | Semiconductor device with schottky diode and method of producing same |
| JPS59159898A (ja) * | 1983-03-03 | 1984-09-10 | Nippon Funmatsu Gokin Kk | パンタグラフの摺板減摩用固形潤滑片 |
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