JPH084407Y2 - 2軸延伸ブロー成形壜体 - Google Patents

2軸延伸ブロー成形壜体

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JPH084407Y2
JPH084407Y2 JP1988044275U JP4427588U JPH084407Y2 JP H084407 Y2 JPH084407 Y2 JP H084407Y2 JP 1988044275 U JP1988044275 U JP 1988044275U JP 4427588 U JP4427588 U JP 4427588U JP H084407 Y2 JPH084407 Y2 JP H084407Y2
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JP
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bottle
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stretch blow
ridge
reduced pressure
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善明 林
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ポリエチレンテレフタレート樹脂製2軸延
伸ブロー成形された壜体の構造に関するものである。
〔従来の技術〕
結晶性の合成樹脂材料であるポリエチレンテレフタレ
ート樹脂材で成形された一次成形品を2軸延伸ブロー成
形により壜体に構成した製品が広く使用されており、充
分な延伸を施すことにより耐内容物性に優れたものとな
り、また、肉薄で計量でありながら耐衝撃性に優れ、安
価な大量生産が可能である等の多くの利点を持つもので
ある。
しかしながら、この種の壜体にあっては、収納液を熱
充填した後に、収納液の冷却に伴って胴部壁に減圧変形
が発生する。
そのため、この減圧を弾性変形により吸収するべく、
胴部に減圧吸収用のパネル壁を設けることになるが、こ
のパネル壁は、減圧による陥没変形が胴部の他の壁部分
よりも生じ易いこと、発生した陥没変形が弾性変形であ
ること、僅かな陥没変形により大きな容積変化を得るこ
とができること、等の要求から、比較的大きな平坦壁構
造とする必要がある。
実開昭62−82922号公報に開示された壜体のように、
胴部が円筒形状に成形された大型肉薄2軸延伸ブロー成
形壜体の場合、胴部に成形される減圧吸収用パネル壁
は、胴部の外周面部分を縦長に削り取った形態でしか成
形することができず、このためパネル壁の形状は縦に細
長いものとなって充分な変形のし易さと、大きな容積変
化を得ることができない構造とならざるを得ない不満が
あった。
なお、実開昭62−82922号公報の壜体には、パネル壁
間に位置する平断面形状が略平坦で縦長な筒壁部分に、
複数の横リブを縦方向に間隔をあけて横設し、パネル壁
の減圧吸収変形時に、この筒壁部分を全体的に内方に湾
曲弾性変形させて、大きな減圧吸収能力を発揮できるよ
うにした技術が開示されているが、この従来技術におけ
る横リブは、減圧吸収変形に従って両側のパネル壁から
作用する内部応力によって、筒壁部分がその中央部を外
方に突出させる平断面形状に変形しないようにし、もっ
てパネル壁の減圧吸収変形時に、このパネル壁と一体的
に筒壁部分を内方に湾曲弾性変形可能な状態に保持すべ
く作用するものとなっている。
このような、胴部が円筒形状となった大型肉薄2軸延
伸ブロー成形壜体に対して、有利な格納状態を得るため
に、胴部が直角四角筒形状となった大型肉薄2軸延伸ブ
ロー成形壜体の場合は、各平坦壁部分が、充分な変形の
し易さを発揮すると共に、大きな平面積を有するので、
その変形によって大きな容積変化を得ることができるこ
とから、この平坦壁部分を減圧吸収用のパネル壁として
効果的に機能させることができる。
例えば、第3図で示した壜体1′は、その直角四角筒
形状の胴部2′に於ける各面である平坦壁部分を、減圧
変形を吸収するための減圧吸収用のパネル壁3′として
構成である。
しかしながら、減圧変形によってパネル壁3′が内方
に湾曲変形すると、これに伴い、この変形による内部応
力が各パネル壁3′の連続部である稜線部分にまで及
ぶ。この稜線部分は、胴部の形状を維持する柱部分であ
り、機械的強度に優れたものでなければならないが、前
記した内部応力の作用を受けて変形してしまうようだ
と、パネル壁3′の湾曲変形形態が一定せず、歪んでし
まうと云う新たな問題が生じた。
特に、大型の壜体の場合は、延伸量が多いために壁の
肉厚が薄く、また減圧による変形量が大きく、高さもあ
るため、稜線部分の大きな機械的強度が要求される。
そこで、この問題を解決すべく、上記した稜線部分に
縦長な溝5′を刻設した構成が考えられている。ここで
は、この縦長な溝5′が補強リブとしての機能を果し、
稜線部分の機械的強度を高め、もってパネル壁3′の変
形によって稜線部分が不正に歪み変形してしまうことを
阻止しようとするものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
処で、所定の工場で成形された2軸延伸ブロー成形壜
体は、ダンボール容器等箱詰めにされて、液体を充填す
るための所定の処理工場に運搬される。
壜体は、計量であるものの嵩張るものであるから、運
搬効率よりすると多数本を一つの箱内にきっちりと詰め
込むことが望ましい。
しかしながら、上述した第3図の壜体にあって、口筒
を開口したままの所謂すし詰め状態で詰め込んで外部か
ら圧力が加えられた場合、縦長な溝5′によって機械的
強度が維持されている稜線部分の耐久力が限界に達して
しまうと、内方に反転して屈曲した座屈変形となってい
まい、そのまま永久変形してしまう現象が生じた。これ
は、縦長な溝5′が補強リブとして機能するため、稜線
部分が圧力によって弾性変形することができない結果で
ある。
本考案は、上記した従来例における問題点をおよび不
都合を解消すべく考案されたもので、胴部に外部から圧
力が加えられた場合、稜線部分が内方に屈曲した座屈変
形することがなく、しかも機械的強度を維持できるよう
にするを技術的課題としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案によるポリエチレ
ンテレフタレート樹脂製の2軸延伸ブロー成形壜体は、
肉薄な大型壜体の直角四角筒形状となった胴部の各平坦
壁部分を、内部に発生した減圧により弾性陥没変形する
減圧吸収用パネル壁とすると共に、該パネル壁間に位置
する稜線部分に、多数の横溝を一定間隔で並列に陥没設
して構成したものである。
また、胴部の稜線部分を隅取りして、縦に細長な平坦
面を形成し、この平坦面に、多数の横溝を一定間隔で並
列に陥没設する。
〔作用〕
上述した構成にあって、収納液を熱充填した後の冷却
に伴って壜体内に発生する負圧は、胴部の各パネル壁の
弾性陥没変形により充分に吸収される。パネル壁が弾性
陥没変形すると、このパネル壁の陥没変形に伴う内部応
力が2つのパネル壁間に位置する稜線部分に作用する。
稜線部分に作用する内部応力は、この稜線部分を、内
方に引き込もうとすると同時に、両側から押圧する。
稜線部分は、多数の横溝を設けているので、この横溝
を設けない場合に比べると、内方に湾曲変形し易いもの
となっているのであるが、横溝を設けたとは言え基本的
には平断面形状が、内方への湾曲変形のし難い屈曲形状
のままであると共に、両側から作用する押圧力が稜線部
分の平断面形状を、内方への湾曲変形をし難くする方向
(屈曲程度を増大させる方向)に作用するので、内方に
引き込もうとする力に対して強力に対抗することにな
る。
すなわち、減圧吸収動作状態では、稜線部分は、両側
のパネル壁の陥没変形に伴う内部応力の作用により、内
方に引き込もうとする力に対して機械的な剛性強度を充
分に高めることになるのである。
なお、この減圧吸収動作状態になって、稜線部分の横
溝は、両側から作用する押圧力により、稜線部分の平断
面形状の屈曲程度が妄りに増大するのを阻止すべく作用
し、稜線部分の屈曲平断面形状を安定的に保持して、パ
ネル壁に一定した陥没変形を安定して引き起こさせてい
る。
また、開放状態のまま所定の容器内に詰め込まれた状
態で胴部に側方から押圧力が加えられた場合には、この
押圧力が一定値以上になると、多数設けられた横溝の作
用、すなわち横溝を陥没設することにより稜線部分を横
断する形態で多数形成される横段部の作用により、稜線
部分は、その全体をなだらかに内方に弾性湾曲変形さ
せ、この全体の弾性変形により外部から作用した押圧力
を吸収する。
この場合、稜線部分の変形は弾性変形であるので、外
部からの押圧力の作用がなくなれば、当然原形に弾性復
帰することになり、稜線部分に永久変形が生じることは
ない。
また、稜線部分の中央部分を隅取りして、この稜線部
分の中央部分を平坦とした場合には、稜線部分の中央部
分と両側部分との間に角部が形成されて、稜線部分の両
側部分の中央部分に対する弾性湾曲変形が起り易くな
る。このため、減圧吸収のためのパネル壁の変形に伴う
稜線部分に作用する両側から押圧する力分により、稜線
部分の両側部分は、その姿勢を径方向に向けて傾斜する
変形がし易くなり、減圧吸収のためのパネル壁の変形時
における稜線部分の機械的な支持機能をより高めること
ができる。また稜線部分の中央部分を平坦とすることに
より、稜線部分としては外部から作用する押圧力に対し
て弾性変形し易い構造となり、このため空状態の壜体の
胴部に側方から強大な押圧力が作用した場合には、稜線
部分全体がより大きく弾性変形できることになり、これ
によって稜線部分全体の弾性変形による外力の吸収能力
をより高めることができる。
〔実施例〕
実施例について、図面を参照して説明する。
壜体1は、ポリエチレンテレフタレート樹脂で2軸延
伸ブロー成形される肉薄な大型壜体であって、胴部2は
略正四角筒形状となっており、この胴部2の下部のほぼ
3分の2に於ける各面を減圧変形吸収用のパネル壁3と
する。
各パネル壁3にあって、その中央部には、パネル壁3
全体が不正な歪みを生じることなく減圧変形するように
指向性をもたせるべく変形陥没部3aが設けられており、
図示実施例では上下に一対となって構成されているが、
縦長に一つでも良い。
略正四角筒形状の胴部2にあって、その稜線部分は隅
取りされて縦に細長な平坦面4が形成され、この平坦面
4に多数の横溝5を一定間隔で並列に陥没設すると共
に、多数の横溝5間に横条6を残存形成する。
この結果、各横溝5の両端には縦リブ5aが形成され、
各横溝5の上下端には横リブ5bが形成されることにな
る。
縦リブ5aは、壜体1内に発生する負圧をパネル壁3が
吸収するに際して稜線部分に作用する内部応力を支え、
また、横リブ5bは、横条6と共に、壜体1に加えられた
圧力を吸収して、平坦面4を弾性変形させることにな
る。
〔効果〕
本考案は、上述の如く構成されているので、下記の効
果を得ることができる。減圧吸収のために弾性陥没変形
するパネル壁を各稜線部分が安定してかつ強固に支持す
るので、減圧吸収のための各パネル壁の良好な弾性陥没
変形を得ることができ、これにより減圧変形時における
壜体の外観形状を良好なものに維持することができる。
壜体が空の状態で胴部に側方から強大な押圧力が作用
しても、稜線部分全体が大きく弾性変形することができ
るので、この外部から作用した押圧力を弾性変形により
吸収することができ、このため外部からの押圧力により
稜線部分に座屈折曲変形した永久変形が生じることがな
く、稜線部分の座屈永久変形による壜体の不良品発生を
完全に防止することができる。
角部である稜線部分に多数の横溝を陥没設した構造で
あるので、胴部を片手で把持した際、指の腹が横溝に都
合良く係合することになり、これによりこの種の大型壜
体の片手での取扱いがより安全に達成できることにな
る。
多数の横溝は、稜線部分に陥没設されただけの構造で
あるので、その構造が簡単であり、特別な成形技術を要
することなしに、従来通りの成形手法により簡単に成形
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による2軸延伸ブロー成形壜体の一実
施例の正面図である。 第2図は、第1図に示した壜体の要部の拡大横断面図で
ある。 第3図は、従来の2軸延伸ブロー成形壜体の正面図であ
る。 符号の説明 1;壜体 2;胴部 3;パネル壁 4;平坦面 5;横溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンテレフタレート樹脂製の2軸
    延伸ブロー成形された肉薄な大型壜体(1)の直角四角
    筒形状となった胴部(2)の各平坦壁部分を、内部に発
    生した減圧により弾性陥没変形する減圧吸収用パネル壁
    (3)とすると共に、該パネル壁(3)間に位置する稜
    線部分に、多数の横溝(5)を一定間隔で並列に陥没設
    して成る2軸延伸ブロー成形壜体。
  2. 【請求項2】胴部(2)の稜線部分を隅取りして、縦に
    細長な平坦面(4)を形成し、該平坦面(4)に、多数
    の横溝(5)を一定間隔で並列に陥没設して成る請求項
    1記載の2軸延伸ブロー成形壜体。
JP1988044275U 1988-04-01 1988-04-01 2軸延伸ブロー成形壜体 Expired - Lifetime JPH084407Y2 (ja)

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PCT/JP1989/000988 WO1991004912A1 (en) 1988-04-01 1989-09-29 Biaxially stretched blow molded bottle
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