JPH084265Y2 - ラベルインサート成形用金型 - Google Patents
ラベルインサート成形用金型Info
- Publication number
- JPH084265Y2 JPH084265Y2 JP1991045282U JP4528291U JPH084265Y2 JP H084265 Y2 JPH084265 Y2 JP H084265Y2 JP 1991045282 U JP1991045282 U JP 1991045282U JP 4528291 U JP4528291 U JP 4528291U JP H084265 Y2 JPH084265 Y2 JP H084265Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- label
- mold
- cavity
- label insert
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、型内にラベルを挿入後
樹脂を射出注入し、ラベル一体型の容器を成形する技術
に関し、特に角型容器を成形するための金型に関する。
樹脂を射出注入し、ラベル一体型の容器を成形する技術
に関し、特に角型容器を成形するための金型に関する。
【０００２】
【従来技術】円筒状の樹脂製容器、例えば樹脂製コップ
の側面に商品ラベル（合成紙に印刷したもの）を一体的
に設ける技術すなわちラベルインサート成形技術につい
ては、従来よく知られている。その技術は、図３（ａ）
に示すようにキャビティ２内面に、キャビティ２と同径
に予め軽く丸めたラベル３を挿入し、型締め（図３
（ｂ））後樹脂を射出し、型開き後表面にラベルを有す
る樹脂容器を取り出すという工程によって行われる。
の側面に商品ラベル（合成紙に印刷したもの）を一体的
に設ける技術すなわちラベルインサート成形技術につい
ては、従来よく知られている。その技術は、図３（ａ）
に示すようにキャビティ２内面に、キャビティ２と同径
に予め軽く丸めたラベル３を挿入し、型締め（図３
（ｂ））後樹脂を射出し、型開き後表面にラベルを有す
る樹脂容器を取り出すという工程によって行われる。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ところが、図４に示す
ような角型容器の側面にラベル３をラベルインサートす
るためには、角型のキャビティ２の中へラベル３を挿入
する際、ラベル３がキャビティ２内面に密着するように
形成しておかなければ、ラベル３を満足にラベルインサ
ートすることができない。
ような角型容器の側面にラベル３をラベルインサートす
るためには、角型のキャビティ２の中へラベル３を挿入
する際、ラベル３がキャビティ２内面に密着するように
形成しておかなければ、ラベル３を満足にラベルインサ
ートすることができない。
【０００４】つまり、円筒状のキャビティ２内に円筒状
に巻いたラベル３を挿入したときは、ラベル３の合成紙
の弾性力はラベル３を外側に開こうとして全周に渡って
均一に働き、キャビティ２内面に沿って張り出す。しか
し、角型容器のキャビティ２に挿入されたラベル３は、
その弾性力がキャビティ２に相似形になるようには働か
ず、要するに角形の穴にラベル３が丸く入ったままであ
る。したがって型締めの際、つまりコア１がキャビティ
２に挿入された際、角型のコア１の先端が丸まっている
ラベル３の端部に当り、ラベル３を押し潰してしまう。
に巻いたラベル３を挿入したときは、ラベル３の合成紙
の弾性力はラベル３を外側に開こうとして全周に渡って
均一に働き、キャビティ２内面に沿って張り出す。しか
し、角型容器のキャビティ２に挿入されたラベル３は、
その弾性力がキャビティ２に相似形になるようには働か
ず、要するに角形の穴にラベル３が丸く入ったままであ
る。したがって型締めの際、つまりコア１がキャビティ
２に挿入された際、角型のコア１の先端が丸まっている
ラベル３の端部に当り、ラベル３を押し潰してしまう。
【０００５】それを防止するためには、ラベル３を厚く
し、予め角型容器の形に折り目をつけて形成しておき、
更に挿入されたラベル３を型締めの際にコア１によって
潰さないように、コア１の型締速度を遅くしてやる必要
がある。したがって、上記の方法は工数が多く、しかも
工程の時間が長くなってしまうので、樹脂の肉厚の薄い
量産向けの、いわゆる薄肉のハイサイクル成形には不向
きであった。
し、予め角型容器の形に折り目をつけて形成しておき、
更に挿入されたラベル３を型締めの際にコア１によって
潰さないように、コア１の型締速度を遅くしてやる必要
がある。したがって、上記の方法は工数が多く、しかも
工程の時間が長くなってしまうので、樹脂の肉厚の薄い
量産向けの、いわゆる薄肉のハイサイクル成形には不向
きであった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】ラベルインサート成形に
用いる射出成形のキャビティ型において、該キャビティ
型内周面の角部に吸引回路を設けたことと、該キャビテ
ィ型を割型で形成し、該割型の合わせ面の片面または両
面の周縁に溝を穿設し、該溝に吸引回路を連通させたこ
とを特徴とする。
用いる射出成形のキャビティ型において、該キャビティ
型内周面の角部に吸引回路を設けたことと、該キャビテ
ィ型を割型で形成し、該割型の合わせ面の片面または両
面の周縁に溝を穿設し、該溝に吸引回路を連通させたこ
とを特徴とする。
【０００７】
【実施例】本考案の第１実施例を図１に示す。コア１
は、容器の内側の形状で、キャビティ２に沿う形に形成
され、角部にＲをとった四角い凸部である。キャビティ
２は容器の外側の形状でコア１より樹脂部の厚み分のク
リアランスをとって拡大した凹部である。ラベル３は、
容器の内容等を印刷した合成紙である。吸引回路４とし
てキャビティ２の四隅に４本の細孔を設ける。細孔の内
径は１ｍｍである。この細孔をキャビティ２の口元部付
近と奥部付近の合計８本設ける。細孔の他端はキャビテ
ィ２型の外側の図示しない吸引ポンプに接続してある。
吸引力は、５０μｍ程度の厚みのラベル３で３〜５ｋｇ
／ｃｍ２である。しかし、吸引力、吸引位置や吸引口の
形状は成形品の形状、ラベル３の材質・厚み等に依って
決定される。
は、容器の内側の形状で、キャビティ２に沿う形に形成
され、角部にＲをとった四角い凸部である。キャビティ
２は容器の外側の形状でコア１より樹脂部の厚み分のク
リアランスをとって拡大した凹部である。ラベル３は、
容器の内容等を印刷した合成紙である。吸引回路４とし
てキャビティ２の四隅に４本の細孔を設ける。細孔の内
径は１ｍｍである。この細孔をキャビティ２の口元部付
近と奥部付近の合計８本設ける。細孔の他端はキャビテ
ィ２型の外側の図示しない吸引ポンプに接続してある。
吸引力は、５０μｍ程度の厚みのラベル３で３〜５ｋｇ
／ｃｍ２である。しかし、吸引力、吸引位置や吸引口の
形状は成形品の形状、ラベル３の材質・厚み等に依って
決定される。
【０００８】次に本考案の第２実施例を図２に示す。こ
の図は前記の第１実施例のキャビティ２型の口元部付近
の細孔の部分より割型にし、この割型のうち、奥部側の
型の縁部に段差を設けてある。このキャビティ２の割型
を合わせればキャビティ２型内面周縁に溝が形成されラ
ベル３を周縁より吸引することが可能になる。この実施
例は、比較的硬い材質のラベル３または複雑な形状の容
器に適用すると効果的である。また、割型の合わせ面に
は、周知の密封手段（例えばＯリング）で気密が保持さ
れている。
の図は前記の第１実施例のキャビティ２型の口元部付近
の細孔の部分より割型にし、この割型のうち、奥部側の
型の縁部に段差を設けてある。このキャビティ２の割型
を合わせればキャビティ２型内面周縁に溝が形成されラ
ベル３を周縁より吸引することが可能になる。この実施
例は、比較的硬い材質のラベル３または複雑な形状の容
器に適用すると効果的である。また、割型の合わせ面に
は、周知の密封手段（例えばＯリング）で気密が保持さ
れている。
【０００９】
【作 用】次に本考案のラベルインサート成形について
作業手順を説明する。 １．一枚のラベル３を丸め、ロボットアームにてキャビ
ティ２の中に挿入する。 ２．吸引回路にてラベル３を吸引し、キャビティ２内面
に沿わせる。 ３．型締め（コア１をキャビティ２へ挿入）し、射出成
形する。 ４．型開きし、ラベルインサートされた製品を取り出
す。キャビティ２の口元部と奥部に吸引回路を設ける
と、ラベル３の両端を密着的に貼り付けられる作用があ
る。
作業手順を説明する。 １．一枚のラベル３を丸め、ロボットアームにてキャビ
ティ２の中に挿入する。 ２．吸引回路にてラベル３を吸引し、キャビティ２内面
に沿わせる。 ３．型締め（コア１をキャビティ２へ挿入）し、射出成
形する。 ４．型開きし、ラベルインサートされた製品を取り出
す。キャビティ２の口元部と奥部に吸引回路を設ける
と、ラベル３の両端を密着的に貼り付けられる作用があ
る。
【００１０】
【効 果】したがって角型容器の型締めの際に、コア１
の先端がラベル３を押し潰してしまうことがなく、薄肉
のハイサイクル成形が可能であり、量産効果によるコス
ト低減になる。本実施例による効果は、吸引位置、吸引
口の形状に左右されない。また、ラベル３の位置精度も
良くなり、丸型容器でも本考案を適用することでラベル
３のふらつきにより数パーセントあった不良も減少す
る。さらに、上部が丸型で底部が角型のいわゆる丸角容
器や足付容器にも適用できることは、いうまでもない。
の先端がラベル３を押し潰してしまうことがなく、薄肉
のハイサイクル成形が可能であり、量産効果によるコス
ト低減になる。本実施例による効果は、吸引位置、吸引
口の形状に左右されない。また、ラベル３の位置精度も
良くなり、丸型容器でも本考案を適用することでラベル
３のふらつきにより数パーセントあった不良も減少す
る。さらに、上部が丸型で底部が角型のいわゆる丸角容
器や足付容器にも適用できることは、いうまでもない。
【００１１】
【図１】図１（ａ）は、本考案の第１実施例の金型の側
面の断面図。図１（ｂ）は、図１（ａ）のＡ−Ａ矢視
図。
面の断面図。図１（ｂ）は、図１（ａ）のＡ−Ａ矢視
図。
【図２】本考案の第２実施例の金型の分解斜視図。
【図３】図３（ａ）は、従来の金型の型締め前の側面の
断面図。図３（ｂ）は、従来の金型の型締め後の側面の
断面図。
断面図。図３（ｂ）は、従来の金型の型締め後の側面の
断面図。
【図４】ラベル３をラベルインサートした角型容器の斜
視図。
視図。
１ コア ２ キャビティ ３ ラベル ４ 吸引回路
Claims (2)
- 【請求項１】 ラベルインサート成形に用いる射出成形
のキャビティ型において、該キャビティ型内周面の各角
部に吸引回路を設けたことを特徴とするラベルインサー
ト成形用金型。 - 【請求項２】 ラベルインサート成形に用いる射出成形
のキャビティ型において、該キャビティ型を割型で形成
し、該割型の合わせ面の片面または両面の周縁に溝を穿
設し、該溝に吸引回路を連通させたことを特徴とするラ
ベルインサート成形用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991045282U JPH084265Y2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | ラベルインサート成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991045282U JPH084265Y2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | ラベルインサート成形用金型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04117722U JPH04117722U (ja) | 1992-10-21 |
| JPH084265Y2 true JPH084265Y2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=31925194
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991045282U Expired - Lifetime JPH084265Y2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | ラベルインサート成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH084265Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3746901B2 (ja) * | 1997-10-15 | 2006-02-22 | ユニ・チャーム株式会社 | 開閉自在容器 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63242613A (ja) * | 1987-03-31 | 1988-10-07 | Pentel Kk | インサ−ト成形用金型装置 |
-
1991
- 1991-04-02 JP JP1991045282U patent/JPH084265Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04117722U (ja) | 1992-10-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |