JPH0841667A - 金属帯材の洗浄方法 - Google Patents
金属帯材の洗浄方法Info
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- JPH0841667A JPH0841667A JP17403894A JP17403894A JPH0841667A JP H0841667 A JPH0841667 A JP H0841667A JP 17403894 A JP17403894 A JP 17403894A JP 17403894 A JP17403894 A JP 17403894A JP H0841667 A JPH0841667 A JP H0841667A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G3/00—Apparatus for cleaning or pickling metallic material
- C23G3/02—Apparatus for cleaning or pickling metallic material for cleaning wires, strips, filaments continuously
- C23G3/023—Apparatus for cleaning or pickling metallic material for cleaning wires, strips, filaments continuously by spraying
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】金属帯材の洗浄を十分に行い、且つ洗浄液やす
すぎ液による産業廃棄物の大量発生を抑える。 【構成】加温された高圧水、例えば、４０〜９０℃の９
〜８０ｋｇｆ／ｃｍ2に昇圧された水を金属帯材に吹き
付け、金属帯材に付着した油分を落とす。
すぎ液による産業廃棄物の大量発生を抑える。 【構成】加温された高圧水、例えば、４０〜９０℃の９
〜８０ｋｇｆ／ｃｍ2に昇圧された水を金属帯材に吹き
付け、金属帯材に付着した油分を落とす。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼あるいは非鉄金属
の圧延により製造された金属帯材に付着する油分や異物
の脱脂および洗浄方法に関するものである。
の圧延により製造された金属帯材に付着する油分や異物
の脱脂および洗浄方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】金属帯材の脱脂および洗浄には、従来は
トリクロロエタン、テトラクロロエチレン等の塩素系有
機溶剤が使用されていた。しかしながら、これらの塩素
系有機溶剤は、環境に及ぼす影響が大きいことから排水
中の濃度規制が行われている。
トリクロロエタン、テトラクロロエチレン等の塩素系有
機溶剤が使用されていた。しかしながら、これらの塩素
系有機溶剤は、環境に及ぼす影響が大きいことから排水
中の濃度規制が行われている。
【０００３】このため、塩素系有機溶剤に代わる洗浄液
として、アルカリ洗剤または中性洗剤の水溶液が使用さ
れつつある。しかし、これらの洗浄液にも次のような問
題点があった。まず、油分の付着した金属帯材に上記の
洗浄液を使用した場合、油分はアルカリ洗剤や中性洗剤
による界面活性作用により洗浄液中に溶解する。一旦溶
解した油分は、これを洗浄液から分離回収することが困
難である。これに伴って、洗浄液の方も油分を分離して
再使用することが困難となる。従って、洗浄に使用した
後の油分を溶解した洗浄液は、回収、再使用できないた
めに廃棄しなければならず、産業廃棄物の大量発生につ
ながる。
として、アルカリ洗剤または中性洗剤の水溶液が使用さ
れつつある。しかし、これらの洗浄液にも次のような問
題点があった。まず、油分の付着した金属帯材に上記の
洗浄液を使用した場合、油分はアルカリ洗剤や中性洗剤
による界面活性作用により洗浄液中に溶解する。一旦溶
解した油分は、これを洗浄液から分離回収することが困
難である。これに伴って、洗浄液の方も油分を分離して
再使用することが困難となる。従って、洗浄に使用した
後の油分を溶解した洗浄液は、回収、再使用できないた
めに廃棄しなければならず、産業廃棄物の大量発生につ
ながる。
【０００４】また、洗浄後の金属帯材には、アルカリ洗
剤や中性洗剤が付着しているため、水によるすすぎ工程
が必須となり、すすぎ工程においても大量の水が必要と
なるという問題があった。
剤や中性洗剤が付着しているため、水によるすすぎ工程
が必須となり、すすぎ工程においても大量の水が必要と
なるという問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来の技術の問題点に鑑み、金属帯材の洗浄を十分
に行い、且つ洗浄液やすすぎ水の大量使用による産業廃
棄物の大量発生を防止することである。
した従来の技術の問題点に鑑み、金属帯材の洗浄を十分
に行い、且つ洗浄液やすすぎ水の大量使用による産業廃
棄物の大量発生を防止することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために金属帯材の洗浄方法について種々検
討を加えた結果、被洗浄物が金属帯材のような平板の場
合、アルカリ洗剤や中性洗剤を使用せず、単に温水を加
圧して金属帯材に吹き付けるだけで十分に脱脂洗浄でき
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
的を達成するために金属帯材の洗浄方法について種々検
討を加えた結果、被洗浄物が金属帯材のような平板の場
合、アルカリ洗剤や中性洗剤を使用せず、単に温水を加
圧して金属帯材に吹き付けるだけで十分に脱脂洗浄でき
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【０００７】即ち、本発明は、温水を高圧で金属帯材に
吹き付けることを特徴とする金属帯材の洗浄方法であ
る。
吹き付けることを特徴とする金属帯材の洗浄方法であ
る。
【０００８】本発明において洗浄液として使用される水
は、アルカリ洗剤や中性洗剤等の界面活性剤や有機溶剤
等を実質的に含まない単なる水であり、通常、工業用水
や上水を使用することができる。
は、アルカリ洗剤や中性洗剤等の界面活性剤や有機溶剤
等を実質的に含まない単なる水であり、通常、工業用水
や上水を使用することができる。
【０００９】水は加温され、且つ高圧で金属帯材に吹き
付けられる。水の温度は常温より高く沸点までであれば
何ら制限されないが、金属帯材に付着した油分の脱脂洗
浄を十分行うためには、４０〜９０℃の範囲であること
が好ましく、さらには５０〜８０℃の範囲であることが
好ましい。
付けられる。水の温度は常温より高く沸点までであれば
何ら制限されないが、金属帯材に付着した油分の脱脂洗
浄を十分行うためには、４０〜９０℃の範囲であること
が好ましく、さらには５０〜８０℃の範囲であることが
好ましい。
【００１０】本発明は、水に衝突エネルギーを付与する
ことにより洗浄を行うものである。したがって、水は加
圧され、高圧水として金属帯材に吹き付けられる。水に
付与する衝突エネルギーは、大きいほうが洗浄効果をあ
げることができる。一般には水に付与される衝突エネル
ギーは水への加圧力のみならず、ノズルからの噴射水量
やノズルと金属帯材との距離等の関数である。更に詳し
くは、衝突エネルギーは加圧力と噴射水量に比例し、ノ
ズルと金属帯材との距離に反比例する。ノズル条件が同
一のもとでは加圧力が高くなればノズルからの噴射水量
も増加しノズル噴出速度が上昇するため洗浄力が強くな
る。本発明においては、これらの条件を適宜組み合わせ
て最適条件で洗浄することが好ましいが、一般的には加
圧力（ノズル内水圧）は８〜８０ｋｇｆ／ｃｍ2、好ま
しくは１０〜６０ｋｇｆ／ｃｍ2、水量は１〜１００Ｌ
／分・ノズル、好ましくは５〜８０Ｌ／分・ノズル、ノ
ズルと金属帯材との距離は５〜５００ｍｍ、好ましくは
１０〜２００ｍｍの範囲から選択することが好ましい。
また、ノズルの数量は金属帯材の幅に応じて決定すれば
よい。
ことにより洗浄を行うものである。したがって、水は加
圧され、高圧水として金属帯材に吹き付けられる。水に
付与する衝突エネルギーは、大きいほうが洗浄効果をあ
げることができる。一般には水に付与される衝突エネル
ギーは水への加圧力のみならず、ノズルからの噴射水量
やノズルと金属帯材との距離等の関数である。更に詳し
くは、衝突エネルギーは加圧力と噴射水量に比例し、ノ
ズルと金属帯材との距離に反比例する。ノズル条件が同
一のもとでは加圧力が高くなればノズルからの噴射水量
も増加しノズル噴出速度が上昇するため洗浄力が強くな
る。本発明においては、これらの条件を適宜組み合わせ
て最適条件で洗浄することが好ましいが、一般的には加
圧力（ノズル内水圧）は８〜８０ｋｇｆ／ｃｍ2、好ま
しくは１０〜６０ｋｇｆ／ｃｍ2、水量は１〜１００Ｌ
／分・ノズル、好ましくは５〜８０Ｌ／分・ノズル、ノ
ズルと金属帯材との距離は５〜５００ｍｍ、好ましくは
１０〜２００ｍｍの範囲から選択することが好ましい。
また、ノズルの数量は金属帯材の幅に応じて決定すれば
よい。
【００１１】図１は、水の圧力と金属帯材の油分残存量
との関係を示すグラフである。この図から、水の金属帯
材への吹き付け圧力が大きいほど油分の脱脂洗浄に優れ
ることがわかる。しかし、水の圧力をあまりに高圧にす
ることは装置の面で高価になるおそれがあるために、一
般的には８〜８０ｋｇｆ／ｃｍ2の範囲から選ぶことが
好ましい。
との関係を示すグラフである。この図から、水の金属帯
材への吹き付け圧力が大きいほど油分の脱脂洗浄に優れ
ることがわかる。しかし、水の圧力をあまりに高圧にす
ることは装置の面で高価になるおそれがあるために、一
般的には８〜８０ｋｇｆ／ｃｍ2の範囲から選ぶことが
好ましい。
【００１２】本発明において、被洗浄物である金属帯材
は、鉄鋼の他、アルミニウム等の非鉄金属であってよ
い。
は、鉄鋼の他、アルミニウム等の非鉄金属であってよ
い。
【００１３】以下、本発明の洗浄方法の具体例を図２に
従って説明する。走行する金属帯材１は脱脂洗浄室２に
おいて付着している油分及び異物を除去されリンス洗浄
室３に入る。脱脂洗浄室２からリンス洗浄室３に持ち込
まれる微量の油分や極微小の異物はリンス洗浄により洗
い流され、次いで乾燥室３２に入り熱風により乾燥され
る。洗浄槽は脱脂槽９とリンス槽２６がカスケードに配
置されており、補給水はリンス槽２６に供給され、溢流
して脱脂槽９に流入し、その一部が抜き出されて蒸発器
２３で蒸発処理される。
従って説明する。走行する金属帯材１は脱脂洗浄室２に
おいて付着している油分及び異物を除去されリンス洗浄
室３に入る。脱脂洗浄室２からリンス洗浄室３に持ち込
まれる微量の油分や極微小の異物はリンス洗浄により洗
い流され、次いで乾燥室３２に入り熱風により乾燥され
る。洗浄槽は脱脂槽９とリンス槽２６がカスケードに配
置されており、補給水はリンス槽２６に供給され、溢流
して脱脂槽９に流入し、その一部が抜き出されて蒸発器
２３で蒸発処理される。
【００１４】脱脂洗浄室２においてスプレーノズル４よ
り加温、加圧された洗浄水が金属帯材１の上下面に噴射
される。金属帯材表面に衝突して付着油分や異物等の汚
れを洗い流した洗浄水は、脱脂洗浄室２の底部に設けた
排水管８を経て脱脂槽９に流入する。脱脂槽９には上流
工程のリンス槽２６からの溢流水が連続して流入してい
る。これらの洗浄水は加熱器１２により所定の温度まで
加温される。この温度は、要求される洗浄性に対し、ス
プレー圧力の高低、加圧ポンプのキャビテーション現象
等を勘案して決定されるが、通常、４０〜９０℃の範囲
にあり、好ましくは５０〜８０℃である。
り加温、加圧された洗浄水が金属帯材１の上下面に噴射
される。金属帯材表面に衝突して付着油分や異物等の汚
れを洗い流した洗浄水は、脱脂洗浄室２の底部に設けた
排水管８を経て脱脂槽９に流入する。脱脂槽９には上流
工程のリンス槽２６からの溢流水が連続して流入してい
る。これらの洗浄水は加熱器１２により所定の温度まで
加温される。この温度は、要求される洗浄性に対し、ス
プレー圧力の高低、加圧ポンプのキャビテーション現象
等を勘案して決定されるが、通常、４０〜９０℃の範囲
にあり、好ましくは５０〜８０℃である。
【００１５】加温された洗浄水は加圧ポンプ１０によっ
て所定の圧力まで加圧される。加圧された洗浄水は送水
配管１１によってスプレーノズル４に供給され金属帯材
の両面に噴射され、再び脱脂槽９に導入されるサイクル
を繰り返す。脱脂洗浄室２のスプレー水で金属帯材１か
ら除去された油分は、脱脂槽９を経て洗浄水と共に抜き
出し管１６を通り、油水分離装置１７に導入されて油分
と洗浄水に分離される。分離された油分は排液管１９を
通り廃油として排出される。油分を除去された洗浄水は
戻し管１８を通って再生水として再び脱脂槽９に戻さ
れ、循環使用される。また、油分以外の異物は、循環フ
ィルターポンプ１３を経て異物除去フィルター１４を通
って除去される。一方、リンス槽２６からの溢流水２９
は脱脂槽９から金属帯材１に同伴して持ち出される水量
と、スプレー時の蒸発ロス量を補った後、脱脂槽９から
溢流管２０を経て排水受槽２１に入り、ポンプ２２によ
って蒸発器２３に供給され水分は蒸発処理される。蒸発
残渣は、排出管２４より抜き出される。
て所定の圧力まで加圧される。加圧された洗浄水は送水
配管１１によってスプレーノズル４に供給され金属帯材
の両面に噴射され、再び脱脂槽９に導入されるサイクル
を繰り返す。脱脂洗浄室２のスプレー水で金属帯材１か
ら除去された油分は、脱脂槽９を経て洗浄水と共に抜き
出し管１６を通り、油水分離装置１７に導入されて油分
と洗浄水に分離される。分離された油分は排液管１９を
通り廃油として排出される。油分を除去された洗浄水は
戻し管１８を通って再生水として再び脱脂槽９に戻さ
れ、循環使用される。また、油分以外の異物は、循環フ
ィルターポンプ１３を経て異物除去フィルター１４を通
って除去される。一方、リンス槽２６からの溢流水２９
は脱脂槽９から金属帯材１に同伴して持ち出される水量
と、スプレー時の蒸発ロス量を補った後、脱脂槽９から
溢流管２０を経て排水受槽２１に入り、ポンプ２２によ
って蒸発器２３に供給され水分は蒸発処理される。蒸発
残渣は、排出管２４より抜き出される。
【００１６】脱脂洗浄室２のスプレーで脱脂、洗浄され
た金属帯材１は、絞りロール６により脱脂洗浄水を排除
された後、リンス洗浄室３に入る。リンス洗浄室３にお
いてもスプレーノズル５が金属帯材の上面及び下面を洗
浄できるように配置されており、脱脂工程と同一条件に
加温、加圧された洗浄水がリンス用に使用される。金属
帯材１の両面に噴射されたリンス水は絞りロール６によ
り排除できなかった微量の汚染液を洗い流し、排水管２
５を経てリンス槽２６に入る。加熱器３０で所定の温度
に加温されたリンス水は、加圧ポンプ２７によって所定
の圧力まで加圧され、送水管２８によりスプレーノズル
５へ供給される。このようにして、リンス槽内のリンス
水は循環使用されるが、脱脂工程からの微量持込液を希
釈し、スプレーによる蒸発ロス分の水量を補充するため
リンス槽２６へ連続して水を補給する。
た金属帯材１は、絞りロール６により脱脂洗浄水を排除
された後、リンス洗浄室３に入る。リンス洗浄室３にお
いてもスプレーノズル５が金属帯材の上面及び下面を洗
浄できるように配置されており、脱脂工程と同一条件に
加温、加圧された洗浄水がリンス用に使用される。金属
帯材１の両面に噴射されたリンス水は絞りロール６によ
り排除できなかった微量の汚染液を洗い流し、排水管２
５を経てリンス槽２６に入る。加熱器３０で所定の温度
に加温されたリンス水は、加圧ポンプ２７によって所定
の圧力まで加圧され、送水管２８によりスプレーノズル
５へ供給される。このようにして、リンス槽内のリンス
水は循環使用されるが、脱脂工程からの微量持込液を希
釈し、スプレーによる蒸発ロス分の水量を補充するため
リンス槽２６へ連続して水を補給する。
【００１７】従来のアルカリ洗剤使用の洗浄の場合、脱
脂工程からの持ち込み液は洗剤と油分と水の混合された
ものであり、これをリンス工程で水により置換するに
は、洗剤の存在が大きな支障となり多量のリンス水を使
用しなければならない。しかし、本発明による方法で
は、リンス工程への持ち込み液は油の混入した水であり
置換に要する水量は格段に少なくてすむ。補給された水
は、リンス水の汚染度を平衡に保ち、脱脂槽９へ溢流す
る。
脂工程からの持ち込み液は洗剤と油分と水の混合された
ものであり、これをリンス工程で水により置換するに
は、洗剤の存在が大きな支障となり多量のリンス水を使
用しなければならない。しかし、本発明による方法で
は、リンス工程への持ち込み液は油の混入した水であり
置換に要する水量は格段に少なくてすむ。補給された水
は、リンス水の汚染度を平衡に保ち、脱脂槽９へ溢流す
る。
【００１８】リンス洗浄された金属帯材１は絞りロール
７で付着水が除去され、乾燥室３２に入り、熱風を吹き
付けられて乾燥される。
７で付着水が除去され、乾燥室３２に入り、熱風を吹き
付けられて乾燥される。
【００１９】
【発明の効果】本発明の方法により洗浄された金属帯材
の清浄度は、塩素系有機溶剤による洗浄やアルカリ洗
剤、中性洗剤による洗浄と同等である。特に圧延時に発
生した金属帯材粗表面に食い込んでいる金属粉の除去効
果に優れる。また、本発明においては、塩素系有機溶剤
やアルカリ洗剤、中性洗剤を使用しないために、環境汚
染がなく、また、洗浄水からの油分除去効率が高く、水
の再生使用が可能なため資源の消費が少ない。さらに本
発明では洗剤を用いないため洗浄液の濃度管理が不要と
なり運転が容易である。
の清浄度は、塩素系有機溶剤による洗浄やアルカリ洗
剤、中性洗剤による洗浄と同等である。特に圧延時に発
生した金属帯材粗表面に食い込んでいる金属粉の除去効
果に優れる。また、本発明においては、塩素系有機溶剤
やアルカリ洗剤、中性洗剤を使用しないために、環境汚
染がなく、また、洗浄水からの油分除去効率が高く、水
の再生使用が可能なため資源の消費が少ない。さらに本
発明では洗剤を用いないため洗浄液の濃度管理が不要と
なり運転が容易である。
【００２０】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に何ら制限されるもので
はない。
するが、本発明はこれら実施例に何ら制限されるもので
はない。
【００２１】実施例 図２に示した洗浄装置を用いて圧延油の表面付着量が６
００ｍｇ／ｍ2である巾２５０ｍｍ×厚み１．６ｍｍの
ステンレス圧延帯材の洗浄を行った。洗浄条件は下記の
通りとした。
００ｍｇ／ｍ2である巾２５０ｍｍ×厚み１．６ｍｍの
ステンレス圧延帯材の洗浄を行った。洗浄条件は下記の
通りとした。
【００２２】 ステンレス圧延帯板の移動速度：２０ｍ／ｍｉｎ 洗浄水：上水 洗浄水の温度：６０℃ 洗浄水の加圧力（スプレー内圧）：５５ｋｇ／ｃｍ2 スプレー水量：１２Ｌ／ｍｉｎ・ノズル スプレーと帯板との距離：１００ｍｍ ノズル間隔：１５０ｍｍ その結果、ステンレス圧延帯材の圧延油の残存量は平均
１５ｍｇ／ｍ2であり、１，１，１−トリクロルエタン
を洗浄液として使用した場合と同等であった。
１５ｍｇ／ｍ2であり、１，１，１−トリクロルエタン
を洗浄液として使用した場合と同等であった。
【００２３】また、洗浄に使用した水からの油分は油水
分離装置１７で静置するだけで分離できた。分離された
油分は廃棄され、一方、油分を除去された水は脱脂槽９
に循環し、洗浄水として再使用した。また、脱脂槽９か
ら溢流した洗浄水は排水受槽２１に供給され、水は蒸発
器２３で蒸発され、残渣はスラッジとして排出された。
したがって、蒸発器２３で蒸発される量および自然蒸発
する量の水を補給するだけで、洗浄水は繰り返し使用で
きた。
分離装置１７で静置するだけで分離できた。分離された
油分は廃棄され、一方、油分を除去された水は脱脂槽９
に循環し、洗浄水として再使用した。また、脱脂槽９か
ら溢流した洗浄水は排水受槽２１に供給され、水は蒸発
器２３で蒸発され、残渣はスラッジとして排出された。
したがって、蒸発器２３で蒸発される量および自然蒸発
する量の水を補給するだけで、洗浄水は繰り返し使用で
きた。
【００２４】実施例２〜４ 実施例１において、洗浄水の温度と加圧力を表１に示し
たように変えたこと以外は実施例１と同様にして、ステ
ンレス圧延帯板の洗浄を行った。結果を表１に示した。
また、洗浄水の再使用については、実施例１と同様であ
った。
たように変えたこと以外は実施例１と同様にして、ステ
ンレス圧延帯板の洗浄を行った。結果を表１に示した。
また、洗浄水の再使用については、実施例１と同様であ
った。
【００２５】
【表１】
【図１】図１は、水の圧力と金属帯材の油分残存量との
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
【図２】図２は、本発明の洗浄方法を用いたフローを示
す概略図である。
す概略図である。
１ 金属帯材 ２ 脱脂洗浄室 ３ リンス洗浄室 ４、５ スプレーノズル ６、７ 絞りロール ９ 脱脂槽 １０、２７ 加圧ポンプ １２、３０ 加熱器 ２６ リンス槽 ３２ 乾燥室
Claims (1)
- 【請求項１】温水を高圧で金属帯材に吹き付けることを
特徴とする金属帯材の洗浄方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17403894A JPH0841667A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 金属帯材の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17403894A JPH0841667A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 金属帯材の洗浄方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0841667A true JPH0841667A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=15971546
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17403894A Pending JPH0841667A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 金属帯材の洗浄方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0841667A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007162087A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Nippon Steel Corp | 酸洗ラインにおける鋼帯の清浄化方法 |
| US20090038640A1 (en) * | 2007-08-08 | 2009-02-12 | Kestler Francis J | Multi-stage metal cleaner |
| CN104959337A (zh) * | 2015-05-25 | 2015-10-07 | 浙江明泉工业涂装有限公司 | 涂装工件逆回流清洗方法 |
| CN110578147A (zh) * | 2019-09-11 | 2019-12-17 | 海宁市新恒隆不锈钢制品有限公司 | 用于无缝钢管鳞化前的脱脂处理方法 |
| CN112474614A (zh) * | 2020-11-28 | 2021-03-12 | 桐庐博邦机械有限公司 | 一种药芯焊丝钢带清洗机及清洗方法 |
| CN113714314A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-11-30 | 马鞍山钢铁股份有限公司 | 一种无取向电工钢清洗工艺 |
-
1994
- 1994-07-26 JP JP17403894A patent/JPH0841667A/ja active Pending
Cited By (6)
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