JPH0840621A - 電子写真装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検知機構と用紙押さえ機構とを設けても部品
点数が増えず、安価な電子写真装置を提供する。 【構成】 排紙部１２には排紙された記録紙１３を押さ
える押さえ部材２７を設けており、押さえ部材２７が検
知部材２３の軸部２３ａに一体的に設けられている。検
知部材２３と押さえ部材２７が一体であるので、部品点
数が少なく安価である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、複写機、フ
ァクシミリ等の電子写真装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】上記電子写真装置においては、ジャム検
知等の制御信号を得る等ために殆どの装置に検知機構が
設けられている。この種の検知機構は、用紙などの被転
写体がフィラーを回動させると、このフィラーと一体に
動く作動部が透過型或いは反射型センサを遮る等によ
り、被転写体が通過したことを検知している。例えば、
実開昭６２−２００６４８号公報では、アクチュエータ
２１が用紙によって回動され、これをセンサが検知して
いる。

【０００３】また、従来の電子写真装置において排紙ト
レイに排出された被転写体を揃えるようにした押さえ部
材を設けた装置も知られている。例えば、特開昭６３−
１０１２６６号公報では、排紙トレイに排出された被転
写体を用紙押さえ５８で押さえて用紙を揃えている。

【０００４】さらにまた、従来の電子写真装置では検知
機構と用紙押さえ機構とを設けている装置も知られてい
るが、このような装置は検知機構と用紙押さえ機構とは
別々に設けられている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検知機
構と用紙押さえ機構とを設けた電子写真装置でも、両機
構が別々であるため、部品点数が多くなり、組立て工数
も増えるためコスト高になるという問題があった。

【０００６】本発明は、上記した従来の問題を解消し、
検知機構と用紙押さえ機構とを設けても部品点数が増え
ず、安価な電子写真装置を提供することを目的としてい
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、排紙部に排紙される被転写体が検知部材を
回動することにより、被転写体の有無を検知する検知機
構を有する電子写真装置において、前記排紙部に排紙さ
れた被転写体を押さえる押さえ部材を設け、該押さえ部
材と前記検知部材とが一体に形成されていることを特徴
としている。

【０００８】

【作用】上記構成によれば、排紙部に排紙された被転写
体を押さえる押さえ部材を設け、該押さえ部材と検知部
材とが一体に形成されているので、押さえ部材と検知部
材とが１つの部品であるため、構造が簡単で安価で提供
することができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図１は、本発明に係る電子写真装置としてのレ
ーザープリンタの概略図である。

【００１０】図１において、符号１は画像信号に基づい
てレーザービームを投射するレーザー光学ユニット、２
は画像形成部である。このレーザープリンタは、給紙装
置７から矢印Ａ方向に被転写体としての記録紙１３が給
送されると、レジストローラ対８によってタイミングを
とられてベルト状の感光体３から成る潜像担持体へ搬送
される。感光体ベルト３は、反時計方向に回転駆動さ
れ、その際帯電チャージャー４によって表面を帯電さ
れ、レーザー光学ユニット１からのレーザービーム５を
照射されて感光体３上に静電潜像される。この潜像は、
現像装置６を通るときトナーによって可視像化され、こ
の可視像は転写チャージャー９により感光体３へ搬送さ
れた記録紙１３に転写され、感光体３に密着した記録紙
１３は曲率分離される。その後、記録紙１３は画像形成
部２から定着装置１０へ搬送され、記録紙１３上に担持
された未定着トナー像が定着されると、排紙部１２へ排
紙される。一方、可視像転写後の感光体３はクリーニン
グ装置１１によって残留トナーを除去される。

【００１１】排紙部１２には、図１及び図２に示すよう
に、排紙ローラ２１と、排出された記録紙１３をストッ
クする排紙トレイ２２とが設けられ、さらに排紙部には
記録紙１３の有無を検知する検知機構が設けられてい
る。本実施例の検知機構は、定着装置１０のユニット側
板１４に固定された支持部材１５に、軸部２３ａが回動
可能に装着された検知部材２３を有し、この検知部材２
３には図４に示すように、排紙される記録紙１３に接す
るフィラー部２４と、フォトインタラプタ２５の発光部
・受光部間を進退可能な遮断部２６とが軸部２３ａを介
して一体的に設けられている。この場合、フィラー部２
４は図において排紙ローラ２１の右側に配置されてい
る。

【００１２】更に、排紙部１２には排紙された記録紙１
３を押さえる押さえ部材２７が設けられており、この押
さえ部材２７の先端は排紙ローラ２１より排紙トレイ２
２側まで延びている。そして、押さえ部材２７は本発明
により上記検知部材２３の軸部２３ａに一体的に設けら
れ、検知部材２３のフィラー部２４等と一緒に作動され
る。

【００１３】かく構成のレーザプリンタは、記録紙１３
の先端が排紙部１２に達すると、図２に示すように、検
知部材２３のフィラー部２４が図の時計方向に回動し、
これと一体に形成された遮断部２６がフォトインタラプ
タ２５の発光部・受光部間から離れ、発光部の光を受光
部に入光させる。この一連の動作によって記録紙１３が
排紙部１２を通過中であることが検知される。また、フ
ィラー部２４が回動されると、軸部２３ａを介して押さ
え部材２７も時計方向に回動し、排出口を開口させる。

【００１４】記録紙１３の後端が排紙部１２を通過する
と、図３に示すように、フィラー部２４は自重によって
反時計方向に回動し、遮断部２６がフォトインタラプタ
２５の発光部・受光部間を遮断して記録紙１３が排紙ト
レイ２１に排出されたことを検知する。更に、押さえ部
材２７も反時計方向に回動し、排出された記録紙１３を
正規の位置にスタックさせる。すなわち、押さえ部材２
７は図５に示すような記録紙１３の後端が排紙ローラ２
１の止まってしまうような不具合を確実に防止すること
ができる。

【００１５】かくして、検知部材２３と押さえ部材２７
が一体であるので、部品点数が少なく安価である。しか
も、検知部材２３の動きを利用して押さえ部材２７を排
出口を開口する位置と記録紙を押さえる位置とに作動さ
せ、押さえ部材２７を動かす機構も不要である。

【００１６】なお、押さえ部材２７は先端側にマイラー
（商品名）を貼着し、記録紙１３を排紙トレイ２１に僅
かに押し付けるように構成することもできる。また、検
知機構は検知部材２３の適宜のスイッチで検知するもの
でもよく、さらには遮断部を設けずに、フィラー部で直
接作動させるものでもよい。

【００１７】

【発明の効果】請求項１の構成によれば、排紙部に排紙
された被転写体を押さえる押さえ部材を設け、該押さえ
部材と検知部材とが一体に形成されているので、押さえ
部材と検知部材とが１つの部品になり、構造が簡単で安
価で提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る電子写真装置としてのレーザープ
リンタの概略図である。

【図２】本発明の記録紙が通過中の排紙部の状態を示す
断面説明図である。

【図３】本発明の記録紙が通過直後の排紙部の状態を示
す断面説明図である。

【図４】本発明の検知機構の斜視図である。

【図５】押さえ部材が無い場合の不具合を示す断面説明
図である。

【符号の説明】

２ 画像形成部 １２ 排紙部 １３ 記録紙 ２２ 排紙トレイ ２３ 検知部材 ２４ フィラー部 ２５ フォトインタラプタ ２６ 遮断部 ２７ 押さえ部材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 排紙部に排紙される被転写体が検知部材
   を回動することにより、被転写体の有無を検知する検知
   機構を有する電子写真装置において、 前記排紙部に排紙された被転写体を押さえる押さえ部材
   を設け、該押さえ部材と前記検知部材とが一体に形成さ
   れていることを特徴とする電子写真装置。