JPH0839313A - ガイドブッシュ付穴加工工具保持装置 - Google Patents

ガイドブッシュ付穴加工工具保持装置

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JPH0839313A
JPH0839313A JP17690094A JP17690094A JPH0839313A JP H0839313 A JPH0839313 A JP H0839313A JP 17690094 A JP17690094 A JP 17690094A JP 17690094 A JP17690094 A JP 17690094A JP H0839313 A JPH0839313 A JP H0839313A
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JP
Japan
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guide bush
bush
reamer
holding device
drilling tool
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Application number
JP17690094A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Kawaura
弘貴 川浦
Mitsuhiko Tomioka
三彦 富岡
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Toyota Motor Corp
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 穴加工工具とそれを案内するガイドブッシュ
とを共に保持装置に対して着脱し得るガイドブッシュ付
穴加工工具保持装置を提供する。 【構成】 ブッシュ保持装置はスプリングが付勢するレ
バーの係合ピンがガイドブッシュ54の係合穴に嵌入し
てガイドブッシュ54を保持し、リーマ保持装置110
は皿ばね166の付勢によりコレットチャック110が
リーマ52を保持する。リーマ52,ガイドブッシュ5
4の解放時にはバイト移動軸36が後退した後、リーマ
移動軸100がドライブブロック150がストッパブロ
ック182に当接する位置より前へ移動し、皿ばね16
6の付勢力を解除してリーマ52を解放し、レバーを回
動させてガイドブッシュ54を解放する。リーマ52,
ガイドブッシュ54の保持時にはバイト移動軸36が前
進してリーマ52を保持させた後、リーマ移動軸100
が後退してガイドブッシュ54を保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガイドブッシュ付穴加工
工具を保持する装置に関するものであり、特に、ガイド
ブッシュおよび穴加工工具の交換に関するものである。
【0002】
【従来の技術】穴加工工具の回転により行われる穴加工
には、例えばドリルによる穴あけや、リーマによる穴内
周面の仕上げ,バイトによる面取り,座ぐり等既にあけ
られている穴に追加の加工を行う追加加工がある。この
ような穴加工を行うとき、穴加工工具の外側にガイドブ
ッシュを嵌合し、穴加工工具を案内させることがある。
【0003】例えば、エンジンの構成部材であるシリン
ダヘッドのバルブシートのバルブステム孔にリーマで仕
上げ加工を施す場合のように、穴が大径部とその大径部
の奥の小径部とから成り、リーマで仕上げ加工すべき部
分が奥の小径部である場合に、穴加工工具保持装置の保
持装置本体に固定したガイドブッシュを穴の大径部内に
嵌入させ、リーマを被加工位置近傍まで案内すれば、リ
ーマの撓みを抑制して加工精度を向上させることができ
るのである。
【0004】従来、ガイドブッシュは保持装置本体にボ
ルト等のねじ部材により取外し可能に固定され、作業者
によるねじ部材の操作によって着脱されていた。また、
リーマは保持装置本体に対して軸方向に相対移動可能に
設けられたリーマ保持装置により解放可能に保持される
とともに、油圧シリンダ等動力駆動源を有する切換装置
によって保持状態と解放状態とに切り換えられるように
なっていた。
【0005】保持装置本体に対するリーマの取付け,取
外しを行う場合には、リーマ保持装置によるリーマの保
持を切換装置により解放させた後、作業者が保持装置本
体から引き出し、取付け時には、リーマを作業者が保持
装置本体に挿入した状態で、リーマ保持装置を切換装置
により保持状態に切り換えてリーマを保持させるのであ
る。また、ガイドブッシュはリーマほど頻繁には着脱さ
れないのであるが、着脱の必要が生じた場合には作業者
がねじ部材を緩めてガイドブッシュを保持装置本体から
抜き出し、取付け時にはガイドブッシュを保持装置本体
に嵌合した後、ねじ部材を締めて固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにガイドブッシュの保持装置本体への固定,解除を作
業者のねじ部材の操作によって行う場合には、作業に時
間がかかり、また、リーマとガイドブッシュとを共に着
脱する作業を自動化することが困難であるという問題が
あった。例えば、ワークが変わり、リーマが仕上げ加工
を施すべきバルブステム孔の径が変わる場合には、リー
マをバルブステム孔の径に応じた径を有するものに交換
することが必要である。この場合、共通の穴加工工具保
持装置に径の異なる複数種類のリーマを保持させようと
すれば、ガイドブッシュも内径がリーマの外径に応じた
大きさを有するものに交換することが必要となるのであ
るが、ガイドブッシュの保持装置本体に対する固定,解
除を作業者が行うため交換に時間がかかり、特に、リー
マの径を頻繁に変える必要がある場合には穴加工装置の
稼働率が低下する上、交換の自動化の妨げになるのであ
る。請求項1〜4の各発明は、ガイドブッシュおよび穴
加工工具を共に動力により迅速に保持,解放することが
できるガイドブッシュ付穴加工工具保持装置を提供する
ことを課題として為されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るガ
イドブッシュ付穴加工工具保持装置は、上記の課題を解
決するために、(a)一軸線まわりに回転可能な主軸に
固定される保持装置本体と、(b)その保持装置本体に
対して軸方向に相対移動不能に設けられ、ガイドブッシ
ュを解放可能に保持するブッシュ保持装置と、(c)保
持装置本体に対して軸方向に相対移動可能に設けられ、
穴加工工具を解放可能に保持する穴加工工具保持装置
と、(d)動力駆動装置により駆動され、ブッシュ保持
装置と穴加工工具保持装置とを解放状態と保持状態とに
切り換える切換装置とを含むように構成される。
【0008】ブッシュ保持装置は保持装置本体に対して
軸方向に相対移動不能に設けられればよく、保持装置本
体に設けられても、主軸を回転可能に支持する主軸ハウ
ジングに設けられてもよい。前者の場合にはガイドブッ
シュがリーマと共に回転しつつリーマを案内することに
なり、後者の場合にはガイドブッシュは回転せず、リー
マの回転を許容しつつ案内することになる。
【0009】請求項2の発明に係る穴加工工具保持装置
においては、前記切換装置が、前記穴加工工具保持装置
を保持して軸方向に移動し、穴加工工具を軸方向に移動
させるとともに、その軸方向移動の範囲の一方の端領域
において前記ブッシュ保持装置を保持状態と解放状態と
に切り換えるブッシュ解放用移動軸と、軸方向に移動可
能に設けられ、前記ブッシュ解放用移動軸との相対移動
により前記穴加工工具保持装置を保持状態と解放状態と
に切り換える穴加工工具解放用移動軸とを含むように構
成され、かつ、それら両移動軸の穴加工工具保持装置を
保持状態と解放状態とに切り換えるための相対移動量
が、前記ブッシュ保持装置を保持状態と解放状態とに切
り換えるためのブッシュ解放用移動軸の移動量より大き
くされる。
【0010】請求項3の発明に係る穴加工工具保持装置
は、ガイドブッシュと穴加工工具とにそれぞれ設けら
れ、それらガイドブッシュと穴加工工具との少なくとも
一方向の相対移動限度を規定する第一係合部および第二
係合部を有するとともに、第一係合部および第二係合部
が穴加工工具の先端部のガイドブッシュからの突出量の
変化を許容する位置に設けられている相対移動限度規定
装置を含むように構成される。
【0011】請求項4の発明に係る穴加工工具保持装置
においては、第一係合部が前記ガイドブッシュの内周面
に半径方向内向きに形成される一方、第二係合部が穴加
工工具の外周面に半径方向外向きにかつ穴加工工具の先
端側から基端側に向かう方向において第一係合部に係合
可能に形成される。
【0012】
【作用】請求項1の発明に係るガイドブッシュ付穴加工
工具保持装置において、穴加工工具保持装置により保持
された穴加工工具は、主軸により回転させられつつ保持
装置本体に対して軸方向に相対移動させられて加工を行
う。この際、穴加工工具はガイドブッシュにより案内さ
れるため、撓みが抑制される。ガイドブッシュおよび穴
加工工具をそれぞれ保持するブッシュ保持装置および穴
加工工具保持装置はいずれも、動力駆動装置により駆動
される切換装置によって保持状態と解放状態とに切り換
えられ、ガイドブッシュおよび穴加工工具は共に迅速に
保持,解放される。
【0013】請求項2の発明に係るガイドブッシュ付穴
加工工具保持装置においては、穴加工工具保持装置を保
持し、その穴加工工具保持装置を介して穴加工工具を軸
方向に移動させる穴加工工具移動軸がブッシュ解放用移
動軸を兼ねることになる。そして、穴加工工具保持装置
による穴加工工具の保持が穴加工工具解放用移動軸とブ
ッシュ解放用移動軸との相対移動により解放される。し
かも、それら両軸の相対移動量が、ブッシュ保持装置を
保持状態と解放状態とに切り換えるためのブッシュ解放
用移動軸の移動量より大きくされているため、ガイドブ
ッシュと穴加工工具との解放は同時に行い、保持は穴加
工工具,ガイドブッシュの順に行うことができる。穴加
工工具解放用移動軸を穴加工工具保持装置を保持状態に
する位置(保持位置と称する)から解放状態にする位置
(解放位置と称する)に向かって、穴加工工具保持装置
の状態切換えのための穴加工工具解放用移動軸とブッシ
ュ解放用移動軸との相対移動量とブッシュ保持装置の状
態切換えのためのブッシュ解放用移動軸の移動量との差
だけ移動させた後に、ブッシュ解放用移動軸を解放位置
へ移動させてブッシュ保持装置を解放状態にすれば、穴
加工工具保持装置が同時に解放状態となり、また、穴加
工工具解放用移動軸を保持位置に移動させた後、ブッシ
ュ解放用移動軸を保持位置に移動させれば、まず穴加工
工具保持装置が保持状態となり、その後ブッシュ保持装
置が保持状態となるのである。
【0014】穴加工工具解放用移動軸を保持装置本体に
対して相対移動不能とし(換言すれば穴加工工具解放用
移動軸を省略し)、ブッシュ解放用移動軸のみの移動で
ブッシュ保持装置と穴加工工具保持装置との両方を保持
状態と解放状態とに切り換え得るようにすることも可能
であるが、この場合には、ガイドブッシュと穴加工工具
との保持,解放が共に同時になるか、共に時期を異にす
ることになる。ブッシュ解放用移動軸の、穴加工工具保
持装置の状態切換えのための移動量とブッシュ保持装置
の状態切換えのための移動量とを等しくすれば、ガイド
ブッシュおよび穴加工工具の保持と解放とが共に同時に
なり、穴加工工具保持装置の状態切換えのための移動量
をブッシュ保持装置の状態切換えのための移動量より大
きくすれば、ガイドブッシュ,穴加工工具の順に解放さ
れ、穴加工工具,ガイドブッシュの順に保持されるので
あり、穴加工工具保持装置の状態切換えのための移動量
とブッシュ保持装置の状態切換えのための移動量との大
きさを逆にすれば、解放,保持の順序が逆になるのであ
る。
【0015】また、穴加工工具解放用移動軸とブッシュ
解放用移動軸との両方を設ければ、穴加工工具保持装置
のみを保持状態と解放状態とに切り換え、また、ブッシ
ュ保持装置と穴加工工具保持装置とを共に保持状態と解
放状態とに切り換えることができる。しかし、この場合
でも、穴加工工具保持装置を保持状態と解放状態とに切
り換えるための両移動軸の相対移動移動量を、ブッシュ
保持装置を保持状態と解放状態とに切り換えるためのブ
ッシュ解放用移動軸の移動量より大きくしなければ、請
求項2のガイドブッシュ付穴加工工具保持装置のよう
に、解放は穴加工工具,ガイドブッシュ同時で、保持は
穴加工工具が先になるように作動させることはできな
い。
【0016】請求項3の発明に係る穴加工工具保持装置
においては、穴加工工具のガイドブッシュに対する少な
くとも一方向の相対移動の限度が第一係合部と第二係合
部との係合により規定される。
【0017】その限度が規定される相対移動が、穴加工
工具が基端側からガイドブッシュに挿入される向きの相
対移動である場合には、ガイドブッシュの第一係合部
が、ガイドブッシュのブッシュ保持装置からの取外し方
向において、穴加工工具の第二係合部より上流側に位置
し、ガイドブッシュが取り外される際に第一係合部が第
二係合部に係合し、穴加工工具がガイドブッシュと一体
的に穴加工工具保持装置から引き出される。この態様に
おいては、ガイドブッシュと穴加工工具とを共に取り外
すことも、ガイドブッシュを残して穴加工工具のみを取
り外すこともできる。この態様が請求項4の発明であ
る。
【0018】また、上記限度が規定される相対移動の向
きが、穴加工工具がガイドブッシュから先端側へ引き出
される向きである場合には、穴加工工具の第二係合部が
引出し方向においてガイドブッシュの第一係合部より上
流側に位置し、穴加工工具が穴加工工具保持装置から引
き出される際に第二係合部が第一係合部に係合し、ガイ
ドブッシュが穴加工工具と共に取り外される。
【0019】さらに、穴加工工具が基端側からガイドブ
ッシュに挿入される向きおよび先端側へ引き出される向
きの各相対移動の限度がいずれも規定される場合には、
第一係合部と第二係合部とのいずれか一方が軸方向にお
いて他方の両側にあり、穴加工工具をガイドブッシュか
ら抜き出すことはできず、穴加工工具とガイドブッシュ
とのどちらを引き出しても、穴加工工具およびガイドブ
ッシュを一体的に保持装置から取り外すことができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ガイドブッシ
ュおよび穴加工工具の保持,解放を動力駆動装置により
行うことができ、ガイドブッシュを穴加工工具と共に容
易に迅速に着脱することができる。また、ガイドブッシ
ュおよび穴加工工具の交換等の自動化が容易となる効果
が得られる。
【0021】請求項2の発明におけるように、ブッシュ
解放用移動軸や穴加工工具解放用移動軸の移動によりブ
ッシュ保持装置や穴加工工具保持装置の状態切換えを行
うこととすれば、切換装置を主軸に配設することが容易
となる効果が得られる。また、穴加工工具保持装置をブ
ッシュ解放用移動軸に保持させれば、ブッシュ解放用移
動軸と穴加工のために穴加工工具を移動させる穴加工工
具移動軸とを兼用にすることができ、ガイドブッシュ付
穴加工工具保持装置全体の構成を簡略化できる効果が得
られる。また、穴加工工具保持装置の状態切換えを穴加
工工具解放用移動軸とブッシュ解放用移動軸との相対移
動により行うこととすれば、ブッシュ保持装置の状態切
換えのためのブッシュ解放用移動軸の移動を、穴加工工
具保持装置の状態切換えのための運動として利用するこ
とができ、穴加工工具解放用移動軸の移動量を小さくす
るとができる。さらに、穴加工工具保持装置の状態切換
えのための穴加工工具解放用移動軸とブッシュ解放用移
動軸との相対移動をブッシュ保持装置の状態切換えのた
めのブッシュ解放用移動軸の移動量より大きくすれば、
ガイドブッシュと穴加工工具との解放は同時に行い、保
持は穴加工工具,ガイドブッシュの順に行うことができ
る。解放を同時に行えば、ガイドブッシュと穴加工工具
との取外しを迅速に行うことができ、また、保持を穴加
工工具,ガイドブッシュの順にすれば、穴加工工具保持
装置が穴加工工具を保持した後にブッシュ解放用移動軸
が移動し、その移動に伴って穴加工工具も軸方向に移動
するため、その外側に嵌合されているガイドブッシュも
摩擦力により共に移動し、確実に規定の深さまで引き込
まれてブッシュ保持装置に保持される。
【0022】請求項3の発明によれば、ガイドブッシュ
および穴加工工具の着脱の少なくとも一方を、ガイドブ
ッシュと穴加工工具との一方を把持するのみで行うこと
ができ、ガイドブッシュと穴加工工具とをそれぞれ把持
して着脱を行う場合に比較して着脱作業が簡易になる。
また、穴加工工具およびガイドブッシュの自動交換等の
ための着脱を自動で行う場合に、着脱具をガイドブッシ
ュと穴加工工具との一方のみに係合するものとすること
ができ、着脱装置の構成を簡易化することができる。
【0023】請求項4の発明によれば、ガイドブッシュ
を引き出すことにより穴加工工具も引き出すことがで
き、引出しが容易になる。また、ガイドブッシュおよび
穴加工工具の着脱を自動化する場合に、着脱具をガイド
ブッシュに係合し得るものとすればよい。ガイドブッシ
ュへの係合(例えば、ガイドブッシュの把持)は、切刃
が形成された穴加工工具への係合より容易であり、着脱
具の構成を簡易にし得る。
【0024】
【発明の望ましい実施態様】以下に本発明の望ましい実
施態様を列挙し、必要に応じて関連説明を行う。 (1)穴加工工具が、ブッシュに隙間なく嵌合される大
径の刃部と、刃部より小径でガイドブッシュとの間に隙
間を有して嵌合されるシャンクとを有し、刃部とシャン
クとの間の段付面が穴加工工具の外周面から半径方向外
向きに突出した第二係合部を構成し、ガイドブッシュの
大径穴部と小径穴部との間に形成された段付面がガイド
ブッシュの内周面から半径方向内向きに突出した第一係
合部を構成する請求項4のガイドブッシュ付穴加工装
置。
【0025】この態様の装置においては、ガイドブッシ
ュが保持装置本体から引き出されるとき、第一係合部と
してのガイドブッシュの段付面が第二係合部としての穴
加工工具の段付面に係合し、穴加工工具がガイドブッシ
ュと共に保持装置から引き出される。穴加工工具は刃部
および刃部より小径のシャンクを有するものとされるこ
とが多く、第二係合部を容易に得ることができる。ま
た、ガイドブッシュが引き出される際、ガイドブッシュ
と穴加工工具とは段付面において当接し、穴加工工具の
全周に一様に力が加えられるため、穴加工工具にこじり
が生ずることが良好に回避され、軽快にガイドブッシュ
と共に引き出すことができるとともに、刃部の一部に大
きな負荷が加えられて刃部が損傷する恐れもない。
【0026】(2)穴加工工具保持装置が、半径方向の
移動により穴加工工具に係合,離脱する可動係合部を備
えたものである請求項1〜4の各発明,態様(1)のい
ずれか1つに記載のイドブッシュ付穴加工工具保持装
置。
【0027】(3)ブッシュ保持装置が、半径方向の移
動によりブッシュに係合,離脱する可動係合部を備えて
いる請求項1〜4の各発明、態様(1),(2)のいず
れか1つに記載のガイドブッシュ付穴加工工具保持装
置。
【0028】これらの態様の装置においては、可動係合
部の半径方向の移動により穴加工工具あるいはガイドブ
ッシュが保持,解放される。穴加工工具あるいはガイド
ブッシュを確実に保持させることができ、可動係合部が
穴加工工具の中心線に関して軸対象に複数個(3個が特
に望ましい)設けられる態様は特に信頼性が高い。
【0029】(4)穴加工工具保持装置が、穴加工工具
の半径方向に縮径,拡径して穴加工工具を保持,解放す
るコレットチャックを含む請求項1〜3の各発明,態様
(1)〜(3)のいずれか1つに記載のガイドブッシュ
付穴加工工具保持装置。
【0030】(5)ブッシュ保持装置が、ブッシュの半
径方向に縮径,拡径してブッシュを保持,解放するコレ
ットチャックを含む請求項1〜4の各発明,態様(1)
〜(4)のいずれか1つに記載のガイドブッシュ付穴加
工工具保持装置。
【0031】これらの態様の装置においては、コレット
チャックの縮径,拡径により穴加工工具あるいはガイド
ブッシュが保持,解放される。コレットチャックによれ
ば、穴加工工具やガイドブッシュを全周にわたって保持
し得るとともに、軸方向においても広く保持することが
でき、穴加工工具やガイドブッシュを強固に保持するこ
とができ、また保持装置をコンパクトに構成することが
る。
【0032】(6)コレットチャックが、軸線方向の両
端部にテーパ外周面を備えるともに両端面から交互に軸
方向に平行に他方の端面近傍まで延びるすり割り溝が形
成されたコレットと、そのコレットの各テーパ外周面に
対応するテーパ内周面を有する1対のコレット受けとを
含む態様(4)または(5)に記載のガイドブッシュ付
穴加工工具保持装置。
【0033】この態様の装置においては、コレットの軸
線方向の両端部が共に縮径,拡径して穴加工工具あるい
はガイドブッシュを保持,解放するため、穴加工工具あ
るいはガイドブッシュが更に強固に保持され、かつ、傾
きの発生が良好に防止される。
【0034】(7)ブッシュ保持装置が、保持装置本体
のガイドブッシュと嵌合される嵌合部と、ガイドブッシ
ュに設けられた係合穴と、保持装置本体にガイドブッシ
ュの軸線と交差する方向に移動可能に設けられ、係合穴
に嵌入,離脱する可動係合部としての係合突起と、ブッ
シュ解放用移動軸の移動により係合突起を係合穴に嵌
入,離脱させる嵌入・離脱装置とを含む態様(3)に記
載のガイドブッシュ付穴加工工具保持装置。
【0035】この態様の装置において、ブッシュの解放
時にはブッシュ解放用移動軸が移動させられることによ
り、嵌入・離脱装置が係合突起を係合穴から離脱させ
る。ブッシュ保持時にはブッシュ解放用移動軸が解放時
とは逆向きに移動させられ、嵌入・離脱装置が係合突起
を係合穴に嵌入させ、これら係合突起と係合穴との係合
によりガイドブッシュの嵌合部からの離脱が防止され
て、保持状態となる。
【0036】(8)ブッシュ保持装置の係合穴が、少な
くともブッシュの外周面に開口し、半径方向に形成され
た係合穴であり、係合突起が保持装置本体に、ブッシュ
の軸線と直交する軸線まわりに回動可能に取り付けられ
たレバーに設けられており、嵌入・離脱装置が、そのレ
バーを係合突起が係合穴内に嵌入する向きに付勢する付
勢手段およびブッシュ解放用移動軸に設けられてレバー
を付勢手段の付勢力に抗して係合突起が係合穴から離脱
する向きに回動させるカム面を有する態様(7)に記載
のガイドブッシュ付穴加工工具保持装置。
【0037】この態様の装置において、ガイドブッシュ
の保持時にはブッシュ解放用移動軸がカム面がレバーか
ら離間した位置にあり、レバーが付勢手段により付勢さ
れて係合突起が係合穴に嵌入する位置に保たれ、ガイド
ブッシュの保持装置本体からの離脱が防止されている。
ガイドブッシュの解放時には、ブッシュ解放用移動軸の
移動によりカム面がレバーに係合し、付勢手段の付勢力
に抗して係合突起が係合穴から離脱する向きに回動さ
せ、保持を解除させる。また、保持時には、ブッシュ解
放用移動軸が解放時とは逆向きに移動させられることに
よりカム面がレバーから外れ、レバーが付勢手段により
付勢され、係合突起が係合穴に嵌入させられてブッシュ
を保持する。
【0038】この態様のブッシュ保持装置は、コレット
チャックのようにガイドブッシュの全周を覆う部材を必
要としないため、例えば後述の実施例におけるように、
保持装置本体のブッシュ保持装置が設けられていない部
分を他の加工工具の配設スペースとして利用することが
できる。
【0039】(9)ブッシュ保持装置の係合穴が、ガイ
ドブッシュの外周面に開口する係合凹部であり、可動係
合部が、ガイドブッシュに軸方向に相対移動可能に嵌合
された保持スリーブの周壁に形成された貫通穴に嵌合さ
れ、周壁の厚さより長く、貫通穴の中心線方向の両端部
に部分円球面を有する球状部材であり、嵌入・離脱装置
が、保持スリーブに軸線方向に相対移動可能に嵌合され
るとともに、内周面に球状部材が嵌入可能な嵌入凹部が
形成された駆動スリーブと、その嵌入凹部の、少なくと
も一方の端面に形成された第一傾斜面と、ガイドブッシ
ュの係合凹部の、ガイドブッシュを主軸から引き出す方
向において上流側の端面に形成された第二傾斜面とを含
むとともに、駆動スリーブがブッシュ解放用移動軸によ
り第二傾斜面が球状部材の一方の側に位置する状態から
他方の側に位置する状態まで移動させられる態様(7)
に記載のガイドブッシュ付穴加工工具保持装置。
【0040】この態様の装置において、ガイドブッシュ
の保持時には駆動スリーブが嵌入凹部の第一傾斜面が球
状部材の一方の側に位置する状態にあり、球状部材が駆
動スリーブの第一傾斜面に続く円筒面により押されてガ
イドブッシュの係合凹部に嵌入し、ガイドブッシュを保
持している。保持解放時には、駆動スリーブが移動させ
られ、嵌入凹部が球状部材に対応する状態でガイドブッ
シュが引き出される。このときガイドブッシュの係合凹
部に形成された第二傾斜面が球状部材の部分球面に接触
し、球状部材を駆動スリーブの嵌入凹部側へ押し出すこ
とにより、ガイドブッシュの保持が解放され、ガイドブ
ッシュを引き出すことができる。また、ガイドブッシュ
の保持時には、解放時の状態でガイドブッシュを保持ス
リーブに嵌合し、係合凹部が球状部材に対応する状態と
する。この状態で駆動スリーブを第一傾斜面が球状部材
の他方の側に位置するように移動させる。それにより嵌
入凹部の第一傾斜面が球状部材の部分球面に係合し、ガ
イドブッシュの係合凹部側に移動させるとともに、第一
傾斜面に続く円筒面が球状部材に係合し、球状部材が係
合凹部に嵌入した状態に保つ。球状部材は円形断面の部
材の両端部がそれぞれ部分球面を成すものでもよく、あ
るいは球でもよい。また、駆動スリーブの移動方向は、
ガイドブッシュの解放時の移動方向がガイドブッシュの
保持スリーブからの引き出し方向と同じであり、保持時
の移動方向がガイドブッシュの保持装置本体への挿入方
向と同じにしてもよく、あるいは逆にしてもよい。
【0041】(10)穴加工工具解放用移動軸が、穴加工
工具とは別に保持装置本体に、その保持装置本体に対し
て相対移動可能に設けられてワークに穴加工を施す穴加
工工具を移動させる移動軸である請求項2の発明,態様
(1)〜(9)のいずれか1つに記載のガイドブッシュ
付穴加工工具保持装置。
【0042】この態様の装置においては、ガイドブッシ
ュに案内される穴加工工具とは別の穴加工工具を移動さ
せる移動部材を移動させることにより、ガイドブッシュ
に案内される穴加工工具の保持,解放が為されるため、
移動装置を共用でき、穴加工工具保持装置を簡易にかつ
安価に構成することができる。
【0043】(11) ガイドブッシュと穴加工工具との一
方に半径方向に延び出す向きに設けられた係合突起と、
他方に設けられて前記係合突起が係合させられる係合溝
とを有し、それら係合突起と係合溝との係合により穴加
工工具のガイドブッシュに対する相対位相を決める穴加
工工具位相決め装置と、穴加工工具保持装置に設けられ
た回転伝達部と、穴加工工具に設けられ、回転伝達部か
ら回転が伝達される非円形断面の被回転伝達部とを有す
る回転伝達装置とを含む請求項1〜4の各発明,態様
(1)〜(10) のいずれか1つに記載のガイドブッシュ
付穴加工工具保持装置。
【0044】この態様の装置においては、穴加工工具の
ガイドブッシュに対する相対位相は穴加工工具位相決め
装置により決められているため、ガイドブッシュの保持
装置本体に対する位相が決められれば、穴加工工具の主
軸に対する位相が決まる。また、穴加工工具保持装置の
回転伝達部の主軸に対する相対位相も一定に決まってい
るため、ガイドブッシュの保持装置本体に対する相対位
相が適正に決められれば、必然的に穴加工工具の被回転
伝達部と穴加工工具保持装置の回転伝達部との相対位相
が合致し、穴加工工具の穴加工工具保持装置への挿入に
伴って両者が互いに係合し、回転伝達状態となる。穴加
工工具の穴加工工具保持装置に対する位相決めを独自に
行う必要がなく、穴加工工具の取付けを容易に行うこと
ができる。
【0045】(12)(11)の態様の穴加工工具位相決め装
置と回転伝達装置とを含むとともに、回転伝達装置の回
転伝達部と被回転伝達部との相対位相が合致する状態で
はブッシュ保持装置の係合突起とガイドブッシュの係合
穴との相対位相も合致する態様(7)〜(9)のいずれ
か1つに記載のガイドブッシュ付穴加工工具保持装置。
【0046】この態様の穴加工工具保持装置において
は、回転伝達装置を回転伝達状態にすれば係合穴と係合
突起とが係合可能な相対位相になることが保証され、ガ
イドブッシュおよび穴加工工具を容易にガイドブッシュ
付穴加工工具保持装置に保持させることができる。
【0047】
【実施例】以下、請求項1〜4の各発明をガイドブッシ
ュ付リーマ保持装置に適用した実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図1において10は中空の主軸であ
り、ハウジング12により軸線まわりに回転可能に支持
されている。ハウジング12は、図示しないベース上に
主軸回転軸線に平行な方向に移動可能に設けられてお
り、主軸10はハウジング12が主軸移動装置13(図
15参照)によって移動させられることにより、主軸回
転軸線に平行な方向に移動させられるとともに、主軸回
転駆動装置14(図15参照)によって回転させられ
る。
【0048】主軸10の先端には工具ヘッド16が取り
付けられている。工具ヘッド16のヘッド本体18はほ
ぼ円錐状を成し、大径側の端面に突設された円形断面の
嵌合突部20において主軸12に嵌合され、図示しない
ピンにより位相決めされるとともに複数本のボルトによ
って固定されている。
【0049】ヘッド本体18には、外周面に開口し、円
錐の母線に平行に延びる2個の案内溝22,24がヘッ
ド本体18の軸線に対して対称に形成されている。これ
ら案内溝22,24はいずれも断面形状がT字形を成
し、それぞれT字形断面の移動部材26,28が摺動可
能に嵌合されている。一方の移動部材26は、その先端
部にバイト30が固定され、工具保持体として機能す
る。他方の移動部材28は加工時の動バランスを取るバ
ランスピースとして機能する。これら移動部材26,2
8にはそれぞれ、移動方向と直交する方向に貫通し、主
軸回転軸線に対して傾斜した貫通孔32,34が形成さ
れている。
【0050】前記主軸10内にはバイト移動軸36が主
軸回転軸線と平行な方向に移動可能に嵌合されている。
バイト移動軸36の先端部には、2個の駆動部材38,
40がバイト移動軸36の軸線に対して対称に固定され
ている。これら駆動部材38の自由端部はバイト移動軸
36から突出させられるとともに、先端ほどバイト移動
軸36の軸線から遠ざかる向きに傾斜させられ、前記移
動部材26,28に形成された貫通孔32,34にそれ
ぞれ相対移動可能に嵌合されている。
【0051】バイト移動軸36は円筒状を成し、その後
端部に形成された雌ねじ穴42にバイト移動装置44
(図15参照)のジョイント部材が螺合される。バイト
移動軸36がバイト移動装置44によって移動させられ
るとき、駆動部材38,40と貫通孔32,34との間
に生ずる斜面の効果により、移動部材26,28が案内
溝22,24に案内されて主軸回転軸線に対して傾斜し
た方向に互に対称に移動させられる。駆動部材38,4
0がバイト移動軸36の軸方向の移動を移動部材26,
28の移動に変換する運動変換機構を構成しているので
あり、この移動部材26,28の移動と、主軸10の移
動との組合わせにより、バイト30は移動部材26,2
8を含む平面内において任意の方向へ移動させられる。
【0052】バイト30はエンジンのシリンダヘッドの
バルブシートとしてのテーパ面を加工するものであり、
バルブシートの軸線方向の位置を異にする3個所にそれ
ぞれ、角度の異なるテーパ面を形成する。このとき加工
するテーパ面の角度が移動部材24,26の主軸回転軸
線に対する傾斜角度と同じであるときには、主軸12は
移動させられず、移動部材26,28の移動のみによっ
て加工が行われ、加工するテーパ面の角度が移動部材2
6,28の傾斜角度より大きいときには移動部材26,
28が移動させられつつ主軸12が後退させられ、小さ
いときには主軸12が前進させられる。いずれの場合に
も移動部材26,28が主軸回転軸線に対して対称に移
動させられることにより動バランスが取られる。
【0053】前記ヘッド本体18には、軸線上を延びる
貫通孔50が形成されており、リーマ52が嵌合された
ブッシュ54が嵌合されている。リーマ52は、図2に
示すように、切刃が形成された刃部56と、刃部56よ
り径が小さい円形断面のシャンク58とを有し、バイト
30によるテーパ面の加工の後、バルブステム孔の仕上
げ加工を行う。なお、刃部56において切刃の図示は省
略されている。
【0054】シャンク58の刃部56とは反対側の端部
の外周面には、軸方向に延び、シャンク58の端面に到
る切欠60が形成されるとともに、シャンク58の端面
にはアジャスタ62が螺合され、リーマ52の長さを調
節するようにされている。また、シャンク58の刃部5
6と切欠60との間の部分の外周面には、軸方向に延
び、切欠60に到るV字形断面の係合溝64が形成され
ている。
【0055】ガイドブッシュ54の外周面には、図3お
よび図5に示すように、先端近傍部に半径方向外向きの
フランジ部66が形成されている。ガイドブッシュ54
の内径は、リーマ52の刃部56の直径より僅かに大き
く、リーマ52の刃部56全体がガイドブッシュ54内
に収容されるのに十分な長さを有する。
【0056】ガイドブッシュ54の内周面のリーマ52
の刃部56全体が収容されたときに刃部56と干渉しな
い位置には、直径がシャンク58の直径より僅かに大き
い円環状突部74が形成され、それによって、ガイドブ
ッシュ54内の穴が大径穴部と小径穴部とを備えた段付
穴となっている。また、円環状突部74のブッシュ後部
側の部分には、図3および図4に示すようにV字形断面
の係合突起78が形成されている。さらに、ガイドブッ
シュ54の後端部の周壁の係合突起78と90度位相を
異にする位置には、半径方向に貫通する係合穴80が形
成されている。リーマ52はシャンク58側からガイド
ブッシュ54に嵌合され、係合溝64に係合突起78が
嵌入させられてブッシュ58に対する位相が決められ、
切欠60と係合突起78との位相が一致させられてい
る。
【0057】ガイドブッシュ54は、図6に示すよう
に、ヘッド本体18内に設けられたブッシュ保持装置8
2により保持されている。ヘッド本体18内には、ヘッ
ド本体18の後端面に開口する凹部84が形成されると
ともに、レバー86が軸88により主軸回転軸線と直交
する軸線まわりに回動可能に設けられている。レバー8
6は板状を成し、主軸回転軸線側の側面には係合ピン9
0が突設されている。また、レバー86は、主軸回転軸
線に平行な方向に隔たった2個所において付勢手段の一
種である弾性部材としての2個のスプリング92,94
により、係合ピン90が貫通孔50内へ突出する向きに
付勢されており、係合ピン90がガイドブッシュ54の
係合穴80に嵌入してガイドブッシュ54の貫通孔50
からの離脱を防止している。ヘッド本体18の貫通孔5
0が形成された部分と、係合穴80,レバー86,軸8
8,係合ピン90,スプリング92,94等を備えた離
脱防止装置とによりガイドブッシュ保持装置82が構成
されているのである。
【0058】なお、前記バイト移動軸36の先端部の直
径方向に隔たった2個所にはそれぞれ、レバー86との
干渉を避けるための切欠96が形成されている。切欠9
6が2個所に形成されているため、ヘッド本体18をバ
イト移動軸36に取り付けるとき、前記駆動部材38,
40を移動部材26,28の貫通孔32,34に嵌合す
れば、ブッシュ保持装置82のレバー86は2個の切欠
96のいずれか一方と位相が一致する。
【0059】前記バイト移動軸36内には、円筒状のリ
ーマ移動軸100が軸方向に相対移動可能に嵌合されて
いる。リーマ移動軸100の後端部には、図8に示すよ
うにジョイント部材102が螺合されている。ジョイン
ト部材102にはリーマ移動装置104(図15参照)
のジョイント部材が螺合され、リーマ移動軸100を移
動させる。リーマ移動軸100の先端部には、図7に示
すようにブッシュ解放部材106が螺合されている。ブ
ッシュ解放部材106については後に説明する。
【0060】リーマ52は、図7に示すように、リーマ
移動軸100内に設けられたリーマ保持装置としてのコ
レットチャック110によって保持されている。コレッ
トチャック110は、コレット112および第一,第二
コレット受け114,116を備えている。コレット1
12は、図9に示すように、大径部120と小径部12
2とを有し、図10,図11および図12に示すよう
に、大径部120側の端面から軸方向に小径部122側
の端面近傍まで延びる4本のスリット124が等角度間
隔に形成されるとともに、小径部122側の端面から軸
方向に大径部側の端面近傍まで延びる4本のスリット1
25が、スリット124とは45度位相を異にする位置
に形成されている。また、大径部120および小径部1
22の各端部の外周面はそれぞれ、端面側ほど径が漸減
するテーパ外周面126,128とされている。
【0061】第一コレット受け114は円筒状を成し、
図7に示すように、コレット112の小径部122が嵌
合されるストレート穴130と、テーパ外周面128に
対応する傾斜のテーパ内周面を備えたテーパ穴132と
を有する。また、第二コレット受け116は断面形状が
円形を成し、軸方向の中央部にリーマ52のシャンク5
8が嵌合される嵌合孔136が形成されるとともに、嵌
合孔136の一方の側には、テーパ外周面126に対応
する傾斜のテーパ内周面を備えたテーパ穴138が形成
され、他方の側には嵌合孔136より径の大きい段付孔
140が形成されている。また、嵌合孔136の段付孔
140側の内周面には係合突部142が突設され、リー
マ52の切欠60に係合させられている。
【0062】第一,第二のコレット受け114,116
はリーマ移動軸100内に軸方向に相対移動可能に嵌合
され、コレット112は図6に示すように小径部122
において第一コレット受け114のストレート穴130
に嵌合され、大径部120は第二コレット受け116の
テーパ穴138に嵌合されている。また、コレット11
2は、大径部1120と第一コレット受け114との間
に配設されたスプリング146によって第二コレット受
け116側に付勢されている。
【0063】第二コレット受け116の段付孔140が
形成された側の端部は、図8に示すようにリーマ移動軸
100に軸方向に相対移動可能に嵌合されたドライブブ
ロック150に嵌合されるとともに、セットスクリュ1
48により固定されている。
【0064】ドライブブロック150は、図13に示す
ように、第二コレット受け116と嵌合した中央部から
両側へ半径方向に延び出たキー部151において、リー
マ移動軸110の直径方向に隔たった位置にそれぞれ形
成された長穴152,154に相対移動可能に嵌合され
るとともに、前記バイト移動軸36に形成された一対の
キー溝156,158に相対移動可能に嵌合されてい
る。それにより主軸10の回転は、ヘッド本体18,駆
動部材38,40,バイト移動軸36,ドライブブロッ
ク150を経てリーマ移動軸100に伝達され、さらに
第二コレット受け116から係合突部142と切欠60
との嵌合によりリーマ52に伝達される。
【0065】また、リーマ移動軸100のバイト移動軸
36に対する位相が決められる。第二コレット受け11
6はリーマ移動軸100に嵌合されるとき、バイト移動
軸36に対して位相決めされたヘッド本体18に保持さ
れたレバー86,係合ピン90に対して、係合突部14
2が90度位相を異にする位置、すなわちガイドブッシ
ュ54に対して位相を決められたリーマ52の切欠60
とガイドブッシュ54の係合穴80との相対位相と同じ
相対位相になるように嵌合される。そのため、係合突部
142と切欠60との係合によりリーマ52に回転が伝
達される状態で、係合ピン90が係合穴80に嵌入し、
ブッシュ保持装置82が保持状態になり得る。
【0066】リーマ移動軸100のドライブブロック1
50が嵌合された部分と前記ジョイント部材102との
間の部分には、スプリングリテーナ164により支持さ
れた付勢手段としての皿ばね166が配設されている。
【0067】スプリングリテーナ164は、リーマ移動
軸100に嵌合された嵌合部168と、嵌合部168の
両端部からそれぞれ延び出させられた小径の案内部17
0およびストッパ部172とを有する。案内部170の
突出端部はジョイント部材102に嵌合され、嵌合部1
68とジョイント部材102との間の部分に皿ばね16
6が嵌合されている。また、ストッパ部172はドライ
ブブロック150に嵌合されるとともに、第二コレット
受け116の段付孔140内に突入させられている。
【0068】したがって、皿ばね166の付勢力は、ス
プリングリテーナ164の嵌合部168からドライブブ
ロック150を介して第二コレット受け116に伝達さ
れ、コレット112の両端部がそれぞれ第一,第二コレ
ット受け114,116により挟まれて縮径させられ、
リーマ52を把持により保持する。コレット112,第
一コレット受け114,第二コレット受け116,皿ば
ね166等によりリーマ保持装置としてのコレットチャ
ック110が構成されているのである。
【0069】リーマ52は、ブッシュ解放部材106に
形成された貫通孔170(図7参照)およびコレット1
12を通って第二コレット受け116の嵌合孔136に
嵌合されるとともに段付孔140に嵌入させられ、スプ
リングリテーナ164のストッパ部172に突き当てら
れた状態でコレットチャック110により保持される。
【0070】このようにコレットチャック110により
保持されたリーマ52は、リーマ移動軸100が移動さ
せられることにより移動させられ、加工時には、図1に
実線で示す前進端位置と、二点鎖線で示す後退端位置と
の間で移動させられる。この移動は、ドライブブロック
150がキー溝156,158内を移動することにより
許容される。リーマ52が前進端位置に位置する状態で
リーマ移動軸100に螺合されたブッシュ解放部材10
6とヘッド本体108との間には隙間があり、更にリー
マ移動軸100を前進させることが可能である。リーマ
移動軸100のリーマ52を加工時の前進端位置へ移動
させたときの位置を加工時前進端位置と称する。
【0071】図8に示すように、前記バイト移動軸36
のドライブブロック150が嵌合された部分より先端側
の直径方向に隔たった位置には、前記キー溝156,1
58の先端部と交差する状態でそれぞれ有底の嵌合穴1
80が形成され、ストッパブロック182が嵌合、固定
されている。ストッパブロック182の一部はキー溝1
56,158内に突出させられるとともに、バイト移動
軸36が図1に示す前進端位置にあるとき、加工時前進
端位置にあるリーマ移動軸100のドライブブロック1
50に対して所定距離(本実施例においては9mm)離れ
た位置にある。
【0072】ブッシュ解放部材106について説明す
る。ブッシュ解放部材106の先端部の外周面には、図
6に示すように、先端ほど径が漸減するテーパ外周面で
あるカム面190が形成されている。このカム面190
は、リーマ移動軸100が加工時前進端位置に位置する
状態では、図6に示すようにレバー86から離れた位置
にあって、レバー86がスプリング92,92の付勢力
に基づいて係合ピン90をガイドブッシュ54の係合穴
80に嵌入させることを許容している。
【0073】リーマ移動軸100が加工時前進端位置か
ら更に前進させられれば、カム面190がレバー86に
係合し、スプリング92,94の付勢力に抗して回動さ
せ、係合ピン90を係合穴80から離脱させ、ガイドブ
ッシュ54の保持を解除する。このようにカム面190
をレバー86に係合させてガイドブッシュ54の保持を
解除するときのリーマ移動軸100の位置をブッシュ解
放位置と称する。本実施例においては、加工時前進端位
置とブッシュ解放位置との間の距離は7mmとされてい
る。
【0074】リーマ52およびガイドブッシュ54は、
交換装置200によって交換される。交換装置200
は、図1に示すように、リーマ押込装置202およびブ
ッシュ押込・引出装置204を有する。リーマ押込装置
202は、軸方向に移動可能に設けられたリーマ押込部
材208を有する。リーマ押込部材208は、円筒状の
押込部210を有し、押込部210の先端には面取りが
施され、リーマ52の押込み時の位置ずれが防止される
ようになっている。リーマ押込部材208はリーマ押込
部材移動装置212(図15参照)により移動させられ
る。
【0075】ブッシュ押込・引出装置204は、着脱具
としてのブッシュ把持具214を有する。ブッシュ把持
具214は、図14に示すように、一対の把持爪216
を有する。これら把持爪216は、図示しない着脱具本
体としての把持具本体に開閉可能に支持されるととも
に、爪開閉装置により開閉させられる。把持爪216の
各下端部の互に対向する面にはそれぞれ、V字形断面の
凹部217が形成されるとともに、凹部217の2つの
傾斜面にそれぞれ、弾性部材としてのゴムにより形成さ
れた把持ライニング218が取り付けられている。
【0076】ブッシュ把持具214は、ブッシュ把持具
昇降装置220(図15参照)によりガイドブッシュ5
4に半径方向において接近,離間させられるとともに、
ブッシュ把持具移動装置222(図15参照)により主
軸回転軸線に平行な方向に移動させられる。
【0077】リーマ押込装置202およびブッシュ押込
・引出装置204は交換装置移動装置224(図15参
照)により移動させられ、加工時には加工の邪魔になら
ない位置へ退避させられ、リーマ52およびガイドブッ
シュ54の交換時にリーマ52およびガイドブッシュ5
4に対向し、リーマ押込部材208が主軸10の同心と
なる交換位置へ移動させられる。
【0078】本穴加工装置は、図15に示す制御装置2
30により制御される。制御装置230は、CPU23
2,ROM234,RAM236およびそれらを接続す
るバス238を有するコンピュータ240を主体とする
ものである。バス238には入力ポート242および出
力ポート244が接続されている。出力ポート244に
は、駆動回路246,248,250,252,25
4,256,258,260を介して主軸移動装置1
3,主軸回転駆動装置14,バイト移動装置44,リー
マ移動装置104,リーマ押込部材移動装置212,ブ
ッシュ把持具昇降装置220,ブッシュ把持具移動装置
222および交換装置移動装置224が接続されてい
る。
【0079】次に作動を説明する。加工時には、まず、
バイト30がシリンダヘッドにバルブシートとしてのテ
ーパ面を加工する。このとき、リーマ52は図1に示す
ようにガイドブッシュ54内に引き込まれており、バイ
ト30による加工の終了後、前進させられ、バルブシー
トの奥に形成されたバルブステム孔に仕上げ加工を施
す。リーマ52は、主軸10の回転により回転させられ
つつ、リーマ移動軸100の移動により前進させられて
加工を施す。
【0080】シリンダヘッドの大きさが変わり、バルブ
ステム孔の径が変わるときには、リーマ52はバルブス
テム孔の径に応じた径を有するものに交換される。この
とき、ガイドブッシュ54は、現にヘッド本体18に保
持されているガイドブッシュ54の外径と等しい外径を
有し、内径は新たなリーマ52の径に応じたものに交換
される。リーマ52の径に応じて肉厚の異なるガイドブ
ッシュが使用され、ガイドブッシュ付リーマ保持装置に
径の異なる複数種類のリーマ52が保持されるのであ
る。
【0081】交換時には、交換装置200が交換位置へ
移動させられる。そして、ブッシュ把持具214が下降
させられてガイドブッシュ54のフランジ部66より先
端側の部分を把持する。ブッシュ把持具214の把持爪
216の把持ライニング218は摩擦係数の高いものと
されており、ガイドブッシュ54は主軸に対して決めら
れた位相を確実に保ってブッシュ把持具214により把
持される。
【0082】この状態でバイト移動軸36およびリーマ
移動軸100が移動させられて、リーマ52およびガイ
ドブッシュ54の保持がそれぞれ解放される。交換時に
は、バイト移動軸36が前進端位置にあり、リーマ移動
軸100が加工時前進端位置にあるが、まず、バイト移
動軸36が図16に示すように3.4mm後退させられ、
ストッパブロック182とドライブブロック150との
間の距離が5.6mmにされる。
【0083】この状態でリーマ移動軸100が7mm前進
させられる。それによりドライブブロック150がスト
ッパブロック182に当接するが、バイト移動軸36の
後退により、ドライブブロック150とストッパブロッ
ク182との間の距離が5.6mmになっているため、ド
ライブブロック150がストッパブロック182に当接
した後、リーマ移動軸100は皿ばね166を圧縮しつ
つドライブブロック150に対して1.4mm前進する。
そのため、皿ばね166の付勢力はストッパブロック1
82により受けられて第二コレット受け116に伝達さ
れず、コレット112が拡径可能となり、コレットチャ
ック110によるリーマ52の保持が解放される。
【0084】また、リーマ移動軸100の7mmの前進に
より、ブッシュ解放部材106のカム面190がレバー
86の端部に係合してスプリング92,94の付勢力に
抗して回動させる。その結果、係合ピン90がガイドブ
ッシュ54の係合穴80から抜け出させられ、ガイドブ
ッシュ54の保持およびリーマ52の保持はほぼ同時に
解除される。
【0085】なお、バイト30による加工のために、バ
イト移動軸36の後退によりバイト30が後退させられ
るが、このときにはリーマ移動軸100が後退端位置に
あり、ストッパブロック182がドライブロック150
に当接して後退させ、リーマ52の保持が解放されるこ
とはない。
【0086】このようにコレットチャック110および
ブッシュ保持装置82によるリーマ52およびガイドブ
ッシュ54の保持が解放されたならば、ブッシュ把持具
214が主軸10の軸方向に移動させられてガイドブッ
シュ54がヘッド本体18から引き出される。このと
き、ガイドブッシュ54の円環状突部74がリーマ52
の刃部56に係合し、すなわちリーマ52の半径方向外
向きの段付面とガイドブッシュ54の半径方向内向きの
段付面とが係合して、リーマ52がガイドブッシュ54
と共にヘッド本体18から引き出される。ブッシュ把持
具214はリーマ52全部がヘッド本体18から引き出
されるまで軸方向に移動させられるとともに、図示しな
い受取装置へ移動させられ、受取装置にガイドブッシュ
54およびリーマ52を渡した後、新たに加工に使用さ
れるガイドブッシュ54を受け取る。新たに使用される
ガイドブッシュ54には新たに使用されるリーマ52が
嵌合されるとともに、主軸10に対する相対位相が、主
軸10から外れたガイドブッシュ54と同じになるよう
に決められている。
【0087】ブッシュ把持具214はガイドブッシュ5
4に半径方向から接近させられ、一対の把持爪216が
ガイドブッシュ54を上記位相に保って把持する。その
ため、ガイドブッシュ54はブッシュ把持具214の主
軸10側への移動によりヘッド本体18に挿入され、ガ
イドブッシュ54の挿入と並行してリーマ52はリーマ
押込部材208によりヘッド本体18を通ってコレット
チャック110内へ挿入されるのであるが、このとき、
リーマ52の切欠60とコレットチャック110の係合
突部142との位相が一致し、切欠60と係合突部14
2とが係合させられるとともに、ガイドブッシュ54の
周壁に形成された係合穴80とブッシュ保持装置の係合
ピン90との位相が一致する。
【0088】リーマ52は図17に示すようにスプリン
グリテーナ164のストッパ部172に当接するまで押
し込まれ、ガイドブッシュ54はフランジ部66がヘッ
ド本体18の先端面に当接するまで押し込まれる。
【0089】押込み後、バイト移動軸36がリーマ52
の保持解放時に後退させられた距離と同じ距離(3.4mm
)前進させられる。それにより図18に示すようにス
トッパブロック182がドライブブロック150から離
れ、皿ばね166の付勢力が第二コレット受け116に
伝達され、コレットチャック110がリーマ52を保持
する。
【0090】続いてリーマ移動軸100がガイドブッシ
ュ54の解放時に前進させられた距離(7mm)後退させ
られる。それにより図1に示すように、ブッシュ解放部
材106のカム面190がレバー86から外れ、レバー
86がスプリング92,94の付勢力により回動させら
れて係合ピン90がガイドブッシュ54の係合穴80に
嵌入し、ブッシュ保持装置82が保持状態となる。
【0091】リーマ52およびガイドブッシュ54の保
持時には、まず、リーマ52が保持された後、ガイドブ
ッシュ54が保持されるのであり、そのためにドライブ
ブロック150とストッパブロック182との間に9mm
の距離が設けられている。ドライブブロック150とス
トッパブロック182との間の距離が7mm未満であれ
ば、リーマ移動軸100を7mm移動させるのみでリーマ
52およびガイドブッシュ54の保持,解放を行うこと
ができるが、この場合にはリーマ52およびガイドブッ
シュ54の保持,解放がいずれも同時に行われることと
なる。そのため、ドライブブロック150とストッパブ
ロック182との間に7mmより大きい距離を設け、リー
マ52とガイドブッシュ54とが別々に保持されるよう
にされているのである。
【0092】このようにリーマ52およびガイドブッシ
ュ54がいずれも保持されたならば、リーマ押込部材2
08が後退させられ、かつ、ブッシュ把持具214が開
かれるとともに上昇させられ、さらに、交換装置200
が退避位置へ移動させられた後、加工が開始される。
【0093】以上、リーマ52とガイドブッシュ54と
が共に交換される場合について説明したが、リーマ52
のみの交換も可能である。この場合には、図1に示す状
態からバイト移動軸36が10.4mm後退させられ、ス
トッパブロック182がドライブブロック150に当接
させられて皿ばね166の付勢力を受け、リーマ52の
保持が解除される。その後、ブッシュ把持具214によ
りリーマ52が把持されて引き出されるのであるが、ガ
イドブッシュ54のリーマ52の刃部56に係合してリ
ーマ52がガイドブッシュ54と共に引き出されるよう
にするための円環状突部74は、リーマ引出方向におい
て刃部56より上流側に設けられており、このリーマ5
2の引出しを許容する。
【0094】また、ブッシュ把持具214の把持爪21
6にゴム製の把持ライニング218が取り付けられてい
るため、リーマ52の刃部56がいかなる位相でブッシ
ュ把持具214に把持されても位相が変わってしまうこ
とがない。刃部56は多角柱と見なすことができ、把持
爪216に対する相対位相によっては把持に際して把持
爪216から回転モーメントを与えられる状態となる。
したがって、把持爪216と刃部56との摩擦係数が小
さければリーマ52が実際に回転して位相が変わってし
まうことがあるのであるが、把持ライニング218が設
けられていれば、刃部56の切刃の把持ライニング21
8への食込みによりリーマ52の回転が防止されるので
ある。把持ライニング218を設ける代わりに、把持爪
216の把持面をなすV溝面にリーマ52の軸方向に平
行な多数の溝を形成しても同様な効果を得ることができ
る。把持爪216が刃部56を把持する場合には、把持
面に回転防止手段を備えていることが望ましいのであ
る。
【0095】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、リーマ52が穴加工工具であり、ヘッド本
体18が保持装置本体であり、バイト移動装置44およ
びリーマ移動装置104が動力駆動装置であり、ブッシ
ュ解放部材106が取り付けられてブッシュ解放用移動
軸を構成するリーマ移動軸100および穴加工工具解放
用移動軸を構成するバイト移動軸36と共に切換装置を
構成している。 また、ストッパブロック182および
ドライブブロック150が、ブッシュ解放用移動軸を構
成するリーマ移動軸100と穴加工工具解放用移動軸を
構成するバイト移動軸36との相対移動を、穴加工工具
保持装置を構成するコレットチャックに伝達してこれを
保持状態と解放状態とに切り換える伝達装置を構成して
いる。
【0096】上記実施例において、ガイドブッシュ54
はレバー86に設けられた係合ピン90が係合穴80に
嵌入することにより、ヘッド本体18に保持されるよう
になっていたが、図19に示す実施例においてはブッシ
ュ保持装置としてコレットチャック270が採用されて
いる。
【0097】ヘッド本体18のガイドブッシュ54が嵌
合される貫通孔50のリーマ移動軸100に対向する側
の端部には大径の嵌合穴276が形成され、コレット2
78が嵌合されるとともに、ねじ280によりヘッド本
体18に固定されている。コレット278の嵌合穴27
6の開口側の端部には、先端ほど径が漸増するテーパ外
周面282が形成されている。
【0098】コレット278と嵌合穴276との間には
コレット受け284が嵌合されている。コレット受け2
84の嵌合穴276の開口側の端部の内周面は、テーパ
外周面282に対応する傾斜のテーパ内周面286とさ
れている。コレット受け284は弾性部材としての皿ば
ね288により付勢され、テーパ内周面282がコレッ
ト278のテーパ外周面282に係合させられている。
皿ばね288の付勢によるコレット受け284の移動限
度は、嵌合穴276の開口近傍に取り付けられた移動限
度規定部材としてのワッシャ289およびC形止め輪2
90により規定される。ガイドブッシュ54の保持時に
は、コレット受け284はワッシャ289から離れた位
置にあり、コレット278を縮径させてガイドブッシュ
54を保持させる。リーマ移動軸292の先端部に螺合
されたブッシュ解放部材294の先端面は、軸心に直角
な平坦面とされている。
【0099】リーマ移動軸292が加工時前進端位置に
あるときには、図19に示すように、ブッシュ解放部材
294がコレット受け282から離れた状態にある。リ
ーマ52およびガイドブッシュ54の保持の解放時に
は、前記実施例と同様にバイト移動軸296が後退させ
られた後、リーマ移動軸292が前進させられ、コレッ
ト受け284を皿ばね286の付勢力に抗して後退させ
る。それによりコレットチャック110によるリーマ5
2の保持が解放されるとともに、コレットチャック27
0によるガイドブッシュ54の保持が解放される。
【0100】本実施例においてブッシュ解放時には、リ
ーマ移動軸292はブッシュ解放部材294がコレット
受け282に当接し、皿ばね284の付勢力に抗して僅
かに後退させるのみでよいため、リーマ移動軸292の
加工時前進端位置と保持解除位置との距離は短くて済
む。
【0101】リーマ52およびガイドブッシュ54の保
持時には、バイト移動軸296が前進させられた後、リ
ーマ移動軸292が後退させられる。それによりブッシ
ュ解放部材294がコレット受け282から離れ、テー
パ内周面284がテーパ外周面282に押し付けられ、
コレット278が縮径させられてガイドブッシュ54を
保持する。
【0102】また、図20に示す実施例においては、ブ
ッシュ保持装置300が球状部材としてのボール302
のガイドブッシュ304への係合によりガイドブッシュ
304を保持するものとされている。ヘッド本体18に
形成された貫通孔50のリーマ移動軸292と対向する
部分には大径の嵌合穴308が形成され、保持スリーブ
310が嵌合されるとともにねじ312によりヘッド本
体18に固定されている。この保持スリーブ310の直
径方向に隔たった複数箇所(3個所が望ましい)にはそ
れぞれ、半径方向に貫通するボール保持穴312が形成
されるとともにボール302が半径方向に移動可能かつ
内周面側から抜け出し不能に嵌合されている。また、ガ
イドブッシュ304の外周面にはボール302の一部が
嵌入可能な環状の係合凹部316が形成されている。こ
の係合凹部316は断面形状が三角形を成し、ガイドブ
ッシュ引出方向において上流側の傾斜面が第二傾斜面3
18を構成している。
【0103】保持スリーブ310と嵌合穴308との間
には駆動スリーブ320が軸方向に移動可能に嵌合され
るとともに、嵌合穴308の底面との間に配設された弾
性部材としてのスプリング322によって嵌合穴308
から抜け出す向きに付勢されている。この付勢力による
駆動スリーブの移動限度は嵌合穴308の開口近傍に取
り付けられた移動限度規定部材としてのワッシャ323
およびC形止め輪324によって規定される。
【0104】駆動スリーブ320の内周面にはボール3
02の一部を受容可能な受容凹部としての環状溝326
が形成されている。環状溝326の両側面はそれぞれ、
駆動スリーブ320の軸線に対して環状溝326の開口
が底面より大きくなる向きに傾斜する傾斜面とされてお
り、ガイドブッシュ挿入方向において上流側の傾斜面が
第一傾斜面328を構成している。
【0105】リーマ移動軸292が加工時前進端位置に
あり、ブッシュ解放部材294が駆動スリーブ320か
ら離れた状態では、駆動スリーブ320はスプリング3
22により付勢され、嵌入凹部326の第一傾斜面32
8がガイドブッシュ挿入方向においてボール302の中
心より下流側にあり、駆動スリーブ320の内周面の第
一傾斜面328に続く円筒面がボール302に係合して
ガイドブッシュ304の係合凹部316内に押し込み、
ガイドブッシュ54が保持されている。
【0106】リーマ52およびガイドブッシュ304の
保持の解放時には、バイト移動軸296が後退させられ
た後、リーマ移動軸292が前進させられる。それによ
りブッシュ解放部材294が駆動スリーブ320をスプ
リング322の付勢力に抗して環状溝326がボール3
02に対応する位置へ移動させる。この状態でガイドブ
ッシュ54がヘッド本体18から引き出されれば、係合
凹部316の第二傾斜面318が斜面の作用によりボー
ル302を半径方向外向きに移動させ、環状溝326内
へ押し出し、ガイドブッシュ54の保持が解かれる。
【0107】また、リーマ52およびガイドブッシュ5
4の保持時には、バイト移動軸296が前進させられた
後、リーマ移動軸292が後退させられる。それにより
駆動スリーブ320がスプリング322により付勢され
て前進し、このとき第一傾斜面328がボール302を
斜面の作用により環状溝326から押し出してガイドブ
ッシュ54の係合凹部316内へ移動させ、ガイドブッ
シュ54が保持される。
【0108】上記各実施例においては、ガイドブッシュ
54に設けられた円環状突部78がリーマ52の刃部5
6に係合してリーマ52がガイドブッシュ54と共にヘ
ッド本体18から引き出されるようになっていたが、図
21に示す実施例においては、リーマ340のシャンク
342に刃部344の外周面を超えて外方へ突出する係
合突起346が設けられて第二係合部を構成し、ガイド
ブッシュ348の内周面に形成された第一係合部として
の係合溝350に係合して、リーマ340がガイドブッ
シュ348と共に引き出されるようになっている。
【0109】係合突起346はシャンク342の刃部3
44近傍部分に設けられ、また、係合溝350はガイド
ブッシュ348の先端面にから軸方向に、刃部344全
体がガイドブッシュ348内に収容されることを許容す
る長さで形成されている。
【0110】本実施例においては、ガイドブッシュ34
8の引出し時に係合溝350の内端が係合突起346に
係合し、リーマ340がガイドブッシュ348と共に引
き出される。この場合には、係合突起346が係合溝3
50に嵌入することにより、リーマ340のガイドブッ
シュ348に対する相対位相が決められ、係合突起34
6および係合溝350がリーマ位相決め装置と嵌合限度
規定装置を兼ねている。
【0111】また、図22に示す実施例においては、リ
ーマ360が引き出される際にガイドブッシュ362も
共に引き出されるようになっている。リーマ360の刃
部364が形成された側とは反対側の端部には、刃部3
64より大径の係合部366が設けられ、第二係合部を
構成し、刃部364と係合部366との間の部分には、
刃部364の外周面より外方へ突出する係合突起368
が突設されている。
【0112】また、ガイドブッシュ362には、刃部3
64が嵌合される刃部嵌合穴369が形成されており、
刃部嵌合穴369の一端部には係合部366が嵌合され
る嵌合穴370が形成され、第一係合部を構成するとと
もに、嵌合穴370と刃部嵌合穴369との間の段付面
から刃部嵌合穴369側へ軸方向に延びる係合溝372
が形成されている。リーマ360は刃部364が嵌合穴
370側からガイドブッシュ362に嵌合され、係合突
起368が係合溝372に係合させられてリーマ360
とガイドブッシュ362との相対位相が決められる。
【0113】本実施例においては、リーマ360が把持
具により把持されて引き出される。このとき、係合部3
66が嵌合穴370と刃部嵌合穴369との間の段付面
に係合し、ガイドブッシュ362が共に引き出される。
【0114】さらに、図23に示すように、リーマ38
0をガイドブッシュ382に抜け出し不能に嵌合しても
よい。リーマ380のシャンク384には、外周面に開
口し、軸方向に延びる係合溝386が形成され、第二係
合部を構成している。また、ガイドブッシュ382の内
径はリーマ380の刃部388の径に等しくされてお
り、リーマ380がガイドブッシュ382に嵌合された
後、ガイドブッシュ382の周壁に係合部材としてのね
じ部材390が螺合され、それの先端部が係合溝386
内に嵌入させられている。ねじ部材390の先端部が第
一係合部である。
【0115】それによりリーマ380のガイドブッシュ
382の相対位相が決められるとともに、リーマ380
のガイドブッシュ382からの抜出しが阻止され、リー
マ380とガイドブッシュ382とのいずれか一方が引
き出されれば、係合溝386の2つの端面のうちの一方
とねじ部材390との係合により他方も共に引き出され
る。
【0116】また、上記各実施例において、バイト移動
軸36,296およびリーマ移動軸100,292の互
に反対方向の移動によりリーマ52,340,360,
380およびガイドブッシュ54,304,348,3
62,382の保持が解放されるようになっていたが、
リーマ移動軸のみの前進によりリーマおよびブッシュの
保持が解放されるようにしてもよい。例えば、図1〜図
18に示す実施例において、ドライブブロック150と
ストッパブロック182との間の距離を5.6mmとし、
リーマ移動軸を7mm前進させるのである。このようにす
れば、ストッパブロック150がドライブブロック18
2当接した後、リーマ移動軸100が相対的に1.4mm
前進し、リーマの保持が解放されるのである。ただし、
この場合には、リーマ52およびブッシュ54がリーマ
移動軸100の後退により同時に保持されることとな
る。本実施例において、バイト30を移動させる必要が
なければ、バイト移動軸296をヘッド本体18に固定
の軸部とすることが可能である。
【0117】さらに、上記各実施例においては、リーマ
保持装置およびブッシュ保持装置が弾性部材により保持
状態を維持するものとされ、切換装置がそれら弾性部材
の付勢力に抗して各保持装置を解放状態にするものとさ
れていたが、切換装置がリーマ保持装置およびブッシュ
保持装置を積極的に保持状態に保つものとしてもよい。
【0118】また、上記各実施例においては、バイト移
動軸36,296がリーマ解放用移動軸を構成し、リー
マ移動軸100,292がブッシュ解放用移動軸を構成
していたが、リーマ解放用移動軸およびブッシュ解放用
移動軸をバイト移動軸およびリーマ移動軸とは別に設け
てもよい。
【0119】さらに、上記各実施例の構成要素の組合わ
せを変えて実施することが可能である。その他、特許請
求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて
種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜4の各発明に共通の実施例であるガ
イドブッシュ付リーマ保持装置を備えた穴加工装置を示
す正面断面図である。
【図2】上記リーマを示す正面図である。
【図3】上記ガイドブッシュを示す正面断面図である。
【図4】上記リーマおよびリーマに嵌合されたガイドブ
ッシュを示す側面図である。
【図5】上記リーマが上記ガイドブッシュに嵌合された
状態を示す正面図(一部断面)である。
【図6】上記ガイドブッシュ付リーマ保持装置のブッシ
ュ保持装置を示す正面図(一部断面)である。
【図7】上記ガイドブッシュ付リーマ保持装置の先端部
分を示す正面断面図である。
【図8】上記ガイドブッシュ付リーマ保持装置の後端部
分を示す正面断面図である。
【図9】上記ガイドブッシュ付リーマ保持装置のコレッ
トを示す正面図である。
【図10】上記コレットを示す正面断面図である。
【図11】上記コレットの大径部側を示す側面図であ
る。
【図12】上記コレットの小径部側を示す側面図であ
る。
【図13】図8におけるXIII-XIII 断面図である。
【図14】上記リーマおよびガイドブッシュの交換時に
ガイドブッシュを把持するブッシュ把持具を示す正面図
である。
【図15】上記穴加工装置を制御する制御装置を示すブ
ロック図である。
【図16】上記穴加工装置におけるリーマおよびガイド
ブッシュの交換を説明する図である。
【図17】上記穴加工装置におけるリーマおよびガイド
ブッシュの交換を説明する図である。
【図18】上記穴加工装置におけるリーマおよびガイド
ブッシュの交換を説明する図である。
【図19】請求項1〜4の各発明に共通の別の実施例で
あるガイドブッシュ付リーマ保持装置のガイドブッシュ
保持装置を示す正面断面図である。
【図20】請求項1〜4の各発明に共通の更に別の実施
例であるガイドブッシュ付リーマ保持装置のガイドブッ
シュ保持装置を示す正面断面図である。
【図21】請求項3および4の各発明に共通の更に別の
実施例であるガイドブッシュ付リーマ保持装置のリーマ
およびガイドブッシュを示す正面断面図である。
【図22】請求項3および4の各発明に共通の更に別の
実施例であるガイドブッシュ付リーマ保持装置のリーマ
およびガイドブッシュを示す正面断面図である。
【図23】請求項3の発明の更に別の実施例であるガイ
ドブッシュ付リーマ保持装置のリーマおよびガイドブッ
シュを示す正面断面図である。
【符号の説明】
10 主軸 30 バイト 36 バイト移動軸 52 リーマ 54 ガイドブッシュ 56 刃部 58 シャンク 60 切欠 64 係合溝 78 係合突起 80 係合穴 82 ブッシュ保持装置 86 レバー 90 係合ピン 100 リーマ移動軸 104 リーマ移動装置 106 ブッシュ解放部材 110 コレットチャック 142 係合突部 166 皿ばね 190 カム面 230 制御装置 272 コレットチャック 292 リーマ移動軸 294 ブッシュ解放部材 296 バイト移動軸 300 ブッシュ保持装置 304 ガイドブッシュ 340 リーマ 348 ガイドブッシュ 360,380 リーマ 382 ガイドブッシュ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転により穴加工を行う穴加工工具とそ
    の穴加工工具の外側に嵌合されて穴加工工具を案内する
    ガイドブッシュとを含むガイドブッシュ付穴加工工具を
    保持する装置であって、 一軸線まわりに回転可能な主軸に固定される保持装置本
    体と、 その保持装置本体に対して軸方向に相対移動不能に設け
    られ、ガイドブッシュを解放可能に保持するブッシュ保
    持装置と、 前記保持装置本体に対して軸方向に相対移動可能に設け
    られ、前記穴加工工具を解放可能に保持する穴加工工具
    保持装置と、 動力駆動装置により駆動され、前記ブッシュ保持装置と
    穴加工工具保持装置とを解放状態と保持状態とに切り換
    える切換装置とを含むことを特徴とするガイドブッシュ
    付穴加工工具保持装置。
  2. 【請求項2】 前記切換装置が、 前記穴加工工具保持装置を保持して軸方向に移動し、穴
    加工工具を軸方向に移動させるとともに、その軸方向移
    動の範囲の一方の端領域において前記ブッシュ保持装置
    を保持状態と解放状態とに切り換えるブッシュ解放用移
    動軸と、 軸方向に移動可能に設けられ、ブッシュ解放用移動軸と
    の相対移動により前記穴加工工具保持装置を保持状態と
    解放状態とに切り換える穴加工工具解放用移動軸とを含
    み、かつ、それら両移動軸の穴加工工具保持装置を保持
    状態と解放状態とに切り換えるための相対移動量が、前
    記ブッシュ保持装置を保持状態と解放状態とに切り換え
    るためのブッシュ解放用移動軸の移動量より大きい請求
    項1記載のガイドブッシュ付穴加工工具保持装置。
  3. 【請求項3】 前記互に嵌合されるガイドブッシュと前
    記穴加工工具とにそれぞれ設けられ、それらガイドブッ
    シュと穴加工工具との少なくとも一方向の相対移動限度
    を規定する第一係合部および第二係合部を有するととも
    に、第一係合部および第二係合部が穴加工工具の先端部
    のガイドブッシュからの突出量の変化を許容する位置に
    設けられている相対移動限度規定装置を含む請求項1ま
    たは2に記載のガイドブッシュ付穴加工工具保持装置。
  4. 【請求項4】 前記第一係合部が前記ガイドブッシュの
    内周面に半径方向内向きに形成される一方、第二係合部
    が前記穴加工工具の外周面に半径方向外向きにかつ穴加
    工工具の先端側から基端側に向かう方向において前記第
    一係合部に係合可能に形成された請求項3に記載のガイ
    ドブッシュ付穴加工工具保持装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009050994A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Mitsubishi Materials Corp 穴加工工具
CN102814676A (zh) * 2012-08-31 2012-12-12 烟台艾迪液压科技有限公司 一种轮廓非对称工件的内孔再加工工装

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