JPH0839312A - 楔クランプ型回転切削工具保持装置 - Google Patents

楔クランプ型回転切削工具保持装置

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JPH0839312A
JPH0839312A JP17691894A JP17691894A JPH0839312A JP H0839312 A JPH0839312 A JP H0839312A JP 17691894 A JP17691894 A JP 17691894A JP 17691894 A JP17691894 A JP 17691894A JP H0839312 A JPH0839312 A JP H0839312A
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JP
Japan
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fitting hole
tool
wedge member
holding device
wedge
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JP17691894A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Nakanose
哲郎 中ノ瀬
Shinya Takahashi
真也 高橋
Kazuhiro Takasaki
多弘 高崎
Takefusa Sasamori
竹房 笹森
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Toyota Motor Corp
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新しい構造の楔クランプ型回転切削工具保持
装置を得る。 【構成】 保持装置本体12の前部に、工具嵌合穴82
の中心線に対して4度傾斜した第一傾斜面96を有する
T溝94を形成し、そのT溝94の奥に雌ねじ穴99を
形成する。T溝94に、工具嵌合穴82の内周面の一部
を構成するクランプ面114,第一傾斜面96に対応す
る傾斜の第二傾斜面116,第二傾斜面106と平行に
傾斜する雌ねじ穴118を有する楔部材110を嵌合す
る。工具嵌合穴82にドリル84のシャンク86を嵌合
した状態で左右ねじ110を回転させ、楔部材110を
工具嵌合穴82の奥側へ移動させて、第一傾斜面96と
シャンク86との間の楔形の隙間に嵌入させ、クランプ
面114によりシャンク86を工具嵌合穴82の内周面
に押し付けてクランプするとともに、摩擦力によりシャ
ンク86を工具嵌合穴82内に引き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転切削工具保持装置に
関するものであり、特に、楔部材を用いて回転切削工具
を保持する楔クランプ型回転切削工具保持装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の回転切削工具保持装置は、実開
昭56−42832号,実開昭57−112839号お
よび実開昭56−94232号の各マイクロフィルム等
により既に知られている。実開昭56−42832号の
マイクロフィルムに記載の回転切削工具保持装置は、保
持装置本体に工具嵌合穴の中心線と直角な方向に嵌合さ
れた偏心カムピンを、回転切削工具のシャンクに形成さ
れた半円形断面の円環状溝の溝側面に係合させることに
より、回転切削工具をクランプするようにしたものであ
る。偏心カムピンは、保持装置本体に形成されたピン孔
の中心線に対して偏心した位置に中心を有する偏心部を
有し、シャンクが工具嵌合穴に嵌合され、偏心部が上記
円環状溝内に位置する状態で偏心カムピンが回転させら
れることにより、偏心部のピン孔の中心線からの距離が
最大に近い部分が円環状溝の溝側面に係合させられて回
転切削工具を保持する。偏心カムピンは回転型の楔部材
と見なすことができる。
【0003】実開昭57−112839号のマイクロフ
ィルムに記載の回転切削工具保持装置は、保持装置本体
に工具嵌合穴の中心線と直角な方向に嵌合された係合ピ
ンの平坦な係合面を回転切削工具のシャンクに形成され
た平坦な係合面に係合させることにより、回転切削工具
をクランプするようにしたものである。係合ピンの係合
面は、係合ピンの軸線に対して傾斜させられており、係
合ピンが工具嵌合穴の中心線と直角な方向に移動させら
れるとき、楔作用により回転切削工具が係合ピンの係合
面と工具嵌合穴の内周面とに挟まれて固定される。係合
ピンが楔部材を構成しているのである。
【0004】実開昭56−94232号のマイクロフィ
ルムに記載の回転切削工具保持装置は、回転切削工具を
保持装置本体内に引き込む引込部材に楔体を係合させ、
回転切削工具をクランプするようにしたものである。引
込部材と保持装置本体とに引込方向と直交する方向に貫
通する楔穴が形成されるとともに、引込部材の楔穴に引
込方向に対して傾斜した傾斜面が形成される一方、楔体
には引込部材の楔穴の傾斜面に係合する傾斜面が形成さ
れており、引込部材が保持装置本体に嵌合された状態で
両者の楔穴に楔体が嵌合され、傾斜面同士が係合する向
きに移動させられることにより引込部材が保持装置本体
内に引き込まれ、回転切削工具が固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第一発明および第二発
明はそれぞれ、従来とは異なる態様で楔部材を利用して
回転切削工具を保持する装置を提供することを課題とし
て為されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一発明は、上記の課題
を解決するために、楔クランプ型回転切削工具保持装置
を、(a) 回転切削工具のシャンクが嵌合される工具嵌合
穴と、その工具嵌合穴と一部において連通し合う状態で
形成されて工具嵌合穴の奥側ほどその工具嵌合穴の中心
線に接近する向きに傾斜した第一傾斜面を有する楔部材
嵌合穴とを備えた保持装置本体と、(b) 楔部材嵌合穴に
嵌合され、前記第一傾斜面に対応する第二傾斜面と、前
記工具嵌合穴の内周面と対向するクランプ面とを有する
楔部材と、(c) その楔部材を工具嵌合穴の中心線にほぼ
平行で工具嵌合穴の奥側に向かう向きに駆動し、前記第
二傾斜面を前記第一傾斜面に押し付けることにより、前
記クランプ面と前記工具嵌合穴の内周面とに前記シャン
クをクランプさせる楔部材駆動装置とを含むものとした
ことを要旨とするものである。
【0007】第二発明は、上記の課題を解決するため
に、前記楔部材駆動装置を互に螺合される雄ねじ部材と
雌ねじ部材とを含み、それら両ねじ部材の相対回転に伴
う軸方向の相対移動により前記楔部材を駆動するものと
したことを要旨とするものである。
【0008】
【作用】第一発明に係る回転切削工具保持装置により回
転切削工具が保持される場合には、回転切削工具のシャ
ンクが工具嵌合穴に嵌合された状態で、楔部材駆動装置
により楔部材が工具嵌合穴の奥側に向かう向きに駆動さ
れる。それにより第二傾斜面が第一傾斜面に押し付けら
れ、斜面の作用により楔部材が工具嵌合穴の中心線に接
近する向きに移動させられて、クランプ面と工具嵌合穴
の内周面との間にシャンクが挟まれてクランプされる。
また、楔部材の工具嵌合穴の奥側に向かう向きの移動に
つれて、シャンクとクランプ面との間には摩擦力が回転
切削工具を工具保持穴内に引き込む向きに作用する。し
たがって、回転切削工具は、工具嵌合穴の底面や、工具
嵌合穴内に設けられた挿入深さ調節装置の挿入深さ規定
面等に強く押し付けられる。
【0009】第二発明に係る回転切削工具保持装置にお
いては、雄ねじ部材と雌ねじ部材とのいずれか一方が操
作され、それらねじ部材が相対回転させられることによ
り、楔部材が工具嵌合穴の奥側に向かう向きに移動させ
られ、回転切削工具がクランプされる。
【0010】
【発明の効果】このように第一発明によれば、楔部材の
工具嵌合穴の中心線にほぼ平行な方向の移動により回転
切削工具がクランプされるのであり、従来とは異なる楔
クランプ型回転切削工具保持装置が得られる。このクラ
ンプ機構は簡単な構造で安価に製造し得るものでありな
がら、回転切削工具が楔作用による強い力でクランプさ
れるとともに、楔部材の移動につれて回転切削工具が工
具保持穴内の底面や、挿入深さ調節装置の挿入深さ規定
面等に強く押し付けられ、安定に保持される。取付状態
における刃先位置精度が保証されるとともに、切削加工
中に切削抵抗により回転切削工具が工具嵌合穴内に押し
込まれ、回転切削工具のシャンクや楔部材が損傷する事
態の発生が確実に回避されるのである。
【0011】第二発明によれば、楔部材駆動装置が雄ね
じ部材および雌ねじ部材を含むねじ機構により構成さ
れ、安価にかつ容易に製造することができる。また、ね
じ機構も倍力機構であるため、楔作用による倍力機構と
の共同により、容易に大きなクランプを得ることができ
る。回転切削工具のクランプを自動で行う必要がある場
合には、楔部材駆動装置を油圧シリンダ等の動力駆動装
置とすることが必要となるが、手動でクランプすればよ
い場合にはねじ機構が好適である。
【0012】
【発明の望ましい実施態様】以下、本発明の望ましい実
施態様を列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行
う。 (1)前記雌ねじ部材がそれの中心線が前記工具嵌合穴
の中心線とほぼ平行な姿勢で前記保持装置本体と一体的
に設けられ、前記雄ねじ部材が前記楔部材と相対回転可
能に係合させられるとともに、前記雌ねじ部材と螺合さ
れた側とは反対側の端部に工具係合部を有している請求
項2に記載の楔クランプ型回転切削工具保持装置。この
態様の装置により回転切削工具を保持するときには、工
具係合部に操作工具を係合して雄ねじ部材を回転させる
のであるが、雌ねじ部材がそれの中心線が工具嵌合穴の
中心線とほぼ平行な姿勢で保持装置本体と一体的に設け
られているため、その雌ねじ部材に螺合される雄ねじ部
材も工具嵌合穴の中心線とほぼ平行な姿勢となる。その
ため、操作工具を工具嵌合穴の中心線にほぼ平行な中心
線まわりに回転させつつ、雄ねじ部材を締め付け、ある
いは締付けを解除することができる。回転切削工具保持
装置の半径方向における周辺には、他の回転切削工具保
持装置等、他の装置が配設されてスペースに余裕がない
ことが多いのに対し、回転切削工具保持装置の先端側
は、非加工時にはスペースが空いているのが普通であ
り、操作工具を容易に操作することができる。
【0013】(2)前記楔部材が、前記保持装置本体と
一体的な雌ねじ部材である第一雌ねじ部材とはねじ山の
ピッチと向きとの少なくとも一方が異なる第二雌ねじ部
材を一体的に有し、前記雄ねじ部材が両端部にそれぞれ
第一,第二雌ねじ部材に螺合する第一雄ねじ部および第
二雄ねじ部を有する両ねじ部材である態様(1) に記載の
楔クランプ型回転切削工具保持装置。この態様の装置に
おいては、両ねじ部材が正方向に回転させられれば、楔
部材が工具嵌合穴の奥側に向かう向きに移動させられて
回転切削工具をクランプし、逆方向に回転させられれ
ば、楔部材が工具嵌合穴の開口側に向かう向きに移動さ
せられて回転切削工具をアンクランプする。上記正方向
は左右いずれの方向とすることも可能であるが、右方向
とすれば通常の作業者の感覚にあったクランプ機構が得
られる。
【0014】回転切削工具のクランプ,アンクランプ時
における操作工具の回転操作角度が小さくて済むように
するためには、両ねじ部材を第一,第二雄ねじ部のねじ
山の向きが互に逆である左右ねじとすることが望まし
い。特に、第一雌ねじ部材および第一雄ねじ部を右ねじ
とすれば、通常の作業者の感覚にあったクランプ機構が
得られる。左右ねじが右に回転操作されれば、第一雄ね
じ部が第一雌ねじ部材により深く螺合されるとともに、
楔部材が左右ねじに対して左右ねじの移動方向と同じ方
向に相対移動させられる。楔部材は、左右ねじの移動と
その左右ねじに対する楔部材の移動との両方の和だけ保
持装置本体に対して相対移動させられ、かつ、その移動
方向が単純な右ねじによる移動方向と同じになるのであ
る。
【0015】(3)前記雄ねじ部材が、前記保持装置本
体と一体的な雌ねじ部材と螺合する側とは反対側の端部
において、前記楔部材に形成された貫通穴を貫通すると
ともに、その貫通穴から突出した部分に貫通穴を通過不
能な頭部を有し、その頭部において楔部材と係合する態
様(1) に記載の楔クランプ型回転切削工具保持装置。こ
の態様の装置においては、雄ねじ部材が雌ねじ部材によ
り深く螺合されるとき、頭部が楔部材と係合し、楔部材
を工具嵌合穴の奥側へ移動させ、回転切削工具をクラン
プさせる。雄ねじ部材の頭部は、楔部材から突出してい
ても、楔部材に形成された座ぐり穴内に埋め込まれてい
てもよい。
【0016】(4)前記楔部材のクランプ面が、前記シ
ャンクの、軸線に直角な断面形状が軸線に平行な方向に
おいて変わらない部分に密着可能な形状を有する請求項
1,2,態様(1) 〜(3) のいずれか1つに記載の楔クラ
ンプ型回転切削工具保持装置。この態様の装置によれ
ば、シャンクにクランプ面と係合させるための係合凹部
を設けることが不可欠ではなくなり、汎用の回転切削工
具を使用することが可能になって、工具コストの増大を
抑えることができる。
【0017】(5)前記楔部材のクランプ面がクランプ
状態において前記工具嵌合穴の内面の一部を構成する請
求項1,2,態様(1) 〜(4) のいずれか1つに記載の楔
クランプ型回転切削工具保持装置。この態様の装置にお
いては、例えば、工具嵌合穴の断面形状が円形であれ
ば、クランプ面は部分円筒面とされ、四角形であれば、
平坦面とされる。いずれにしても楔部材はシャンクと面
において接触することとなり、面圧が低くて済み、楔部
材の寿命が向上する効果が得られる。
【0018】(6)前記楔部材が、クランプ状態におい
て、前記工具嵌合穴の内面よりその工具嵌合穴の中心線
側へ突出し、前記シャンクに形成された係合切欠と係合
する係合部を有し、保持装置本体の回転トルクを回転切
削工具に伝達する回転トルク伝達部材として機能する請
求項1,2,態様(1) 〜(4) のいずれか1つに記載の楔
クランプ型回転切削工具保持装置。この態様の装置にお
いては、工具嵌合穴内に専用の回転トルク伝達部材を設
ける必要がなくなり、構造が簡単になる効果が得られ
る。 (7)前記係合部が前記クランプ面である態様(6) に記
載の楔クランプ型回転切削工具保持装置。この態様によ
れば、クランプ面が回転トルク伝達面を兼ねることとな
り、構造が一層簡単となる。
【0019】
【実施例】以下、第一および第二の各発明に共通の実施
例を図面に基づいて詳細に説明する。図3において10
は工作機械の主軸であり、図示しない主軸回転駆動装置
によって自身の軸線まわりに回転させられる。主軸10
は円筒状を成し、保持装置本体12が相対回転不能かつ
軸方向に移動不能に装着される。
【0020】保持装置本体12は断面形状が円形を成
し、長手方向の中間部に半径方向外向きのフランジ部1
4が設けられるとともに、フランジ部14の直径方向に
隔たった2個所にはそれぞれ、保持装置本体12の軸線
に平行な方向に貫通する係合切欠16が形成されている
(図3には1個のみ示されている)。保持装置本体12
のフランジ部14より前側の部分には、回転伝達リング
18が軸方向に相対移動可能かつ相対回転不能に嵌合さ
れている。回転伝達リング18の後端面の直径方向に隔
たった2個所にはそれぞれ、係合突起20が突設されて
いる(図3には1個のみ示されている)。
【0021】回転伝達リング18と、止め輪22によっ
て保持装置本体12に取り付けられたばね受け24との
間には、付勢手段の一種である弾性部材としての圧縮コ
イルスプリング26が配設されており、回転伝達リング
18は圧縮コイルスプリング26により付勢され、フラ
ンジ部14の前面に当接させられるとともに、係合突起
20が係合切欠16を通って前記主軸10の先端面に形
成された係合切欠28に係合させられる。これら係合切
欠28,16,係合突起20の係合により、主軸10の
回転が保持装置本体12に伝達される。
【0022】保持装置本体12内には、軸線上を貫通す
る貫通孔30が形成されている。また、保持装置本体1
2の前端部には、図2および図3に示すように、直径方
向に隔たった2個所にそれぞれ、断面形状が扇形を成
し、貫通孔30に連通する溝32,34が形成され、そ
れら溝32,34の間に2つのチップ保持突部36,3
8が形成されている。溝32,34の一方の溝側面、す
なわちチップ保持突部36,38の一側面は、ほぼ保持
装置本体12の中心線からの放射方向に延びる平坦なチ
ップ取付面40,42とされており、これらチップ取付
面40,42からさらに窪んで形成されたチップ座4
4,46にはそれぞれ切削刃具としてのチップ48,5
0が嵌合されるとともに押さえ金52,54が被せられ
ている。押さえ金52,54は図示しないクランプねじ
により保持装置本体12に締めつけられ、チップ48,
50をチップ座44,46内に押し付ける。
【0023】前記貫通孔30は段付状を成し、貫通孔3
0の後端部には、保持装置本体12の後端面に開口する
大径孔部56が形成されるとともに、後端面より小距離
前側の位置には円環状の係合溝58が形成されている。
保持装置本体12の後端面と係合溝58との間の部分
の、直径方向に隔たった2個所にそれぞれ、後端面に開
口し、係合溝58に至る切欠60が形成されている(図
3には1つのみ示されている)。
【0024】係合溝58には、図示しないドローバーの
先端部に形成された係合突起が切欠60を通って嵌入さ
れ、保持装置本体12がドローバーに対して所定角度
(例えば45度)回転させられることにより、係合突起
が係合溝58と軸方向に相対移動不能に係合する。これ
と同時に、それまで圧縮コイルスプリング26の付勢力
にり主軸の前端面に当接させられていた回転伝達リング
18の係合突起20が主軸10の係合切欠28に嵌入
し、保持装置本体12と主軸10との相対回転を阻止す
る状態となる。この状態でドローバーが後退させられる
ことにより、係合突起が係合溝58の後方側の溝側面に
係合させられ、保持装置本体12が主軸10に引き込ま
れるとともに、フランジ部14の後端面が主軸10の前
端面に押し付けられる。
【0025】貫通孔30の長手方向の中間部には大径孔
部56より径の小さい中径孔部66が形成されるととも
に、工具位置決め部材68が軸方向に相対移動可能に嵌
合されている。工具位置決め部材68には、回転伝達ピ
ン70が直径方向に嵌合されるとともに、回転伝達ピン
70の両端部はそれぞれ、保持装置本体12に形成され
た一対の長穴72に相対移動可能に嵌入させられてお
り、保持装置本体12の回転が工具位置決め部材68に
伝達される。工具位置決め部材68にはまた、前端面に
開口し、直径方向に貫通する工具係合切欠74が形成さ
れている。
【0026】貫通孔30の中径孔部66と大径孔部56
との間には雌ねじ孔76が形成されるとともにアジャス
トねじ78が螺合されており、このアジャストねじ78
の螺合位置の調節により、工具位置決め部材68の軸方
向の位置が調節され、工具の先端位置が調節される。
【0027】貫通孔30の前部は、中径孔部66より径
の小さい工具嵌合穴82とされ、ドリル84のシャンク
86が嵌合されている。シャンク86の後端面には係合
突起88が突設されており、前記工具位置決め部材68
の前端部に形成された前記工具係合切欠74に嵌入する
ことにより、ドリル84の軸方向の位置が決められると
ともに、保持装置本体12の回転が工具位置決め部材6
8を介してドリル84に伝達される。前記チップ48
は、ドリル84によって明けられた穴の開口の周囲に座
ぐり穴を形成するものであり、チップ50は、ドリル8
4によって明けられた穴の座ぐり穴の底面への開口の周
縁に面取り加工を施すものである。したがって、チップ
48,50の内周側端の位置はドリル84により明けら
れる穴の内周面より中心線側の位置となる必要があり、
チップ48,50の内周側端部がドリル84の切り屑排
出溝内に位置させられるか、あるいは、ドリル84のボ
デーがシャンクより大径にされることが必要である。
【0028】図2に示すように、保持装置本体12の前
部の前記溝32が形成された部分に隣接する部分に、T
溝94が形成されている。T溝94は工具嵌合穴82の
中心線に平行に形成され、Tの字の縦棒(脚部)の下端
に相当する部分において保持装置本体12の外周面に開
口させられるとともに、Tの字の横棒(腕部)の中央部
に相当する部分において工具嵌合穴82の一部と重なり
あっている。図1および図2から明らかなように、Tの
字の横棒の両端部に相当する部分の、縦棒側の面には、
工具嵌合穴82の奥側ほど工具嵌合穴82の中心線に接
近する向きに傾斜した一対の第一傾斜面96が形成され
ている。本実施例において第一傾斜面96は、工具嵌合
穴82の軸線に対して4度傾斜させられている。
【0029】T溝94の横棒の両端部に相当する部分
が、図1に示すように、保持装置本体12の前部の前記
溝32が形成された部分まで延長されることにより、溝
32の一対の溝側面の各々に断面形状が三角形の延長溝
97,98が形成されている。これらT溝94および延
長溝97,98は例えば放電加工によって形成すること
ができる。保持装置本体12には更に、図1に示すよう
に、T溝94の端部から第一傾斜面96に平行に、すな
わち保持装置本体12の中心線に対して4度傾斜して、
雌ねじ穴99が形成されている。この雌ねじ穴99のね
じ山の向きは右向きとされており、左右ねじ100の右
ねじ部102が螺合されいてる。
【0030】T溝94には、楔部材110が嵌合されて
いる。楔部材110は、図4に示すように断面形状がT
字形を成し、Tの字の縦棒の端面は、保持装置本体12
の外周面と同じ円筒面の一部を成す部分円筒面112と
されている。また、Tの字の頂面の中央部には、前記工
具嵌合穴82の内周面と等しい半径を有する部分円筒面
であるクランプ面114が形成されている。
【0031】横棒の縦棒から突出した両端部に相当する
部分の縦棒側の面は、それぞれ第一傾斜面96に対応す
る第二傾斜面116が形成され、第一傾斜面96に密着
可能とされている。楔部材110にはまた、図4および
図5に示すように、雌ねじ穴118が第二傾斜面116
と平行に傾斜して形成されている。この雌ねじ穴118
のねじ山の向きは左向きとされており、前記左右ねじ1
00の左ねじ部120が螺合されている。この左ねじ部
120の端面には、図1に示すように六角形断面の工具
係合穴122が形成されている。
【0032】楔部材110の組付けは次のようにして行
われる。楔部材110のTの字の横棒の両端部に相当す
る部分を前記延長溝97,98に嵌合するとともに、そ
の状態の楔部材110の雌ねじ穴118の開口部と保持
装置本体12の雌ねじ穴99の開口部とに左右ねじ10
0の両端部を当接させる。その状態で左右ねじ100の
工具係合穴122に操作工具としての六角棒スパナ(鉤
スパナ)を係合させ、楔部材110にT溝94に向かう
向きの力を加えつつ、左右ねじ100を右方向に回転操
作すれば、左右ねじ100の右ねじ部102と左ねじ部
120とがそれぞれ雌ねじ穴99と雌ねじ穴118とに
螺合し、両者の螺合深さが増すにつれて楔部材110が
T溝94内に嵌入する。延長溝97,98が楔部材11
0のT溝94への嵌合を許容する嵌合許容切欠として機
能するとともに、T溝94への嵌入を案内する案内部と
しても機能するのである。
【0033】ドリル84を保持装置本体12に保持させ
る場合には、ドリル84のシャンク86を工具嵌合穴8
2に嵌合し、係合突起88を工具位置決め部材68の工
具係合切欠74に最も深く係合させた状態で、左右ねじ
100を右方向に回転させる。それにより左右ねじ10
0自体が工具嵌合穴82の奥に向かう向きに移動させら
れるとともに、T溝94に嵌合されて保持装置本体12
に対する相対回転を阻止されている楔部材110が左右
ねじ100に対して相対的に工具嵌合穴82の奥に向か
う向きに移動させられる。
【0034】この移動にともなって、楔部材110は第
一傾斜面96と第二傾斜面116との係合により、工具
嵌合穴82の中心線に向かう向きにも移動させられ、ク
ランプ面114が工具嵌合穴82の内周面と共同してド
リル84のシャンク86を挟んでクランプする。換言す
れば、楔部材110が、第一傾斜面96とシャンク86
との間の楔形の隙間に嵌入して、クランプ面114によ
りシャンク86を工具嵌合穴82の内周面に押し付けて
クランプするのであり、いわゆる楔作用によってシャン
ク86を強固にクランプするのであるが、同時にクラン
プ面114とシャンク部84との間に生ずる摩擦力によ
ってシャンク86を工具嵌合穴82の奥側へ引き込む作
用もなし、ドリル84は安定にクランプされる。ドリル
84を取り外す場合には、左右ねじ100を左方向に回
転させれば、楔部材110がT溝94から離脱する向き
に強制的に移動させられ、シャンク86のクランプが解
除されるため、工具嵌合穴82から抜き出すことができ
る。
【0035】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、T溝94が楔部材嵌合穴を構成し、工具係
合穴122が工具係合部を構成している。また、保持装
置本体12および楔部材110の雌ねじ穴99,118
を形成している部分がそれぞれ、保持装置本体12およ
び楔部材110と一体的な雌ねじ部材を構成し、左右ね
じ110が雄ねじ部材の一例としての差動ねじを構成
し、これらが楔部材駆動装置を構成している。また、回
転伝達ピン70および工具係合切欠74を備えた工具位
置決め部材68が回転伝達部材を構成し、係合切欠1
6,28,係合突起20,長穴72と共に回転伝達装置
を構成している。さらに、工具位置決め部材68,雌ね
じ孔76,アジャストねじ78が回転切削工具であるド
リル84の工具嵌合穴122への挿入深さを調節する挿
入深さ調節装置を構成している。
【0036】なお、上記実施例においては、左右ねじ1
00によって楔部材110を工具嵌合穴82の奥側に向
かう向きに駆動するようになっていたが、図6に示すよ
うに、通常のボルト130を雄ねじ部材として利用して
楔部材132を駆動するようにしてもよい。
【0037】保持装置本体134には、保持装置本体1
34の先端面に開口するとともに工具嵌合穴136に連
通する楔部材嵌合穴138が形成されている。楔部材嵌
合穴138には、工具嵌合穴136の中心線に対して、
工具嵌合穴136の奥側ほど工具嵌合穴136の中心線
に接近する向きに傾斜する第一傾斜面140が形成され
ている。
【0038】楔部材嵌合穴138に嵌合された楔部材1
32には、工具嵌合穴136の内周面の一部を形成する
クランプ面146および第一傾斜面140に対応する傾
斜の第二傾斜面148が形成されている。楔部材132
にはまた、工具嵌合穴136の中心線に平行な方向に貫
通し、工具嵌合穴136の中心線と直交する向きに長い
長穴150(長穴150の長さと同じ内径を有する円穴
でもよい)が形成されており、ボルト130は長穴15
0を貫通して、保持装置本体134に形成された雌ねじ
穴151に螺合されている。
【0039】ボルト130の頭部152は長穴150の
幅より大きく、ボルト130の雌ねじ穴151への螺合
深さが増すにつれて楔部材132が頭部152により押
されて工具嵌合穴136の奥側へ移動させられるととも
に、工具嵌合穴136の中心線側へ移動させられ、ドリ
ル84をクランプする。楔部材132の工具嵌合穴13
6の中心線側への移動時におけるボルト130との干渉
は、長穴150により回避される。
【0040】ドリル84を取り外す場合には、ボルト1
30の螺合を緩め、楔部材132によるドリル84のク
ランプを解除する。第一傾斜面140および第二傾斜面
148の傾斜角度は、楔部材132がデッドロックを起
こさない大きさに設定されており、ドリル84を取り外
すことができる。。なお、ボルト130が緩められたと
き楔部材132によるクランプが確実に解除されるよう
にするために、楔部材132と楔部材嵌合穴138の底
面との間にばね部材を配設してもよい。例えば、ボルト
130に皿ばねを嵌合し、クランプ状態においてはこの
皿ばねが楔部材132と楔部材嵌合穴138の底面との
間で圧縮され、アンクランプ時にはこの皿ばねの復元力
で楔部材130が楔部材嵌合穴138から押し出される
ようにするのである。
【0041】図7に示すように、楔部材に、雄ねじ部材
が緩められるとき、雄ねじ部材の頭部に係合する係合部
を設け、楔部材が楔部材嵌合穴から離脱する向きに強制
的に移動させられるようにしてもよい。楔部材160に
形成されたボルト穴162の保持装置本体134の先端
側の開口部には、頭部嵌合穴164が形成されている。
頭部嵌合穴164はボルト130の頭部152より大き
く、ボルト穴162を通って保持装置本体134に螺合
されたボルト130の頭部152を半径方向の隙間を残
して収容する。頭部嵌合穴164にはワッシャ166が
嵌合されるとともに、止め輪168によって頭部嵌合穴
164からの離脱を防止されている。
【0042】そのため、ボルト130が緩められる向き
に回転させられ、楔部材嵌合穴138から抜け出す向き
に移動させられるとき、ワッシャ166を介して楔部材
160を楔部材嵌合穴138から離脱する向きに移動さ
せ、楔部材160によるドリル84のクランプが解除さ
れる。この場合、楔部材160はボルト130により強
制的に楔部材嵌合穴138から離脱する向きに移動させ
られるため、第一,第二の傾斜面140,148の傾斜
角度を大きくしなくてもよく、大きなクランプ力が得ら
れる。
【0043】上記図6および図7の実施例において、ボ
ルト130および雌ねじ穴151を第一,第二の傾斜面
140,148と同じ角度傾斜させてもよい。そのよう
にすれば、楔部材132,160の長穴150やボルト
穴162を標準のボルト穴とすることができる。ただ
し、頭部152の座面や頭部嵌合穴164を傾斜させる
ことが必要になる。
【0044】図8に示すように、楔部材170を雄ねじ
部材としてのボルト172により押して工具嵌合穴17
4の奥側へ向かう向きに駆動してもよい。保持装置本体
176には、工具嵌合穴174に連通し、工具嵌合穴1
74に対して傾斜した第一傾斜面180を有する楔部材
嵌合穴182が形成され、楔部材170には工具嵌合穴
178の内周面の一部を成すクランプ面184および第
一傾斜面180に対応する傾斜の第二傾斜面186が形
成されて、楔部材嵌合穴182に嵌合されている。
【0045】楔部材嵌合穴182の開口は、保持装置本
体176に固定された蓋体188により閉塞されてい
る。この蓋体188には工具嵌合穴178の中心線と平
行に雌ねじ穴190が形成され、ボルト172が螺合さ
れている。ボルト172の先端部は楔部材170に当接
させられており、ボルト172の締込みにより楔部材1
70が工具嵌合穴174の奥側へ移動させられる。な
お、第一,第二の傾斜面180,186の傾斜角度は、
楔部材170がデッドロックを起こさない角度とされて
いる。ただし、本実施例においても、楔部材170と楔
部材嵌合穴182の底面との間にばね部材を配設し、あ
るいはボルト172の先端部を楔部材170に相対回転
は可能であるが軸方向には相対移動不能に係合させるこ
とにより、アンクランプを助け、あるいは強制的にアン
クランプ可能として、第一,第二の傾斜面180,18
6の傾斜角度を小さくすることができる。
【0046】上記各実施例においては、楔部材110,
132,160,170とは別に回転伝達部材が設けら
れていたが、図9に示すように、楔部材200に回転伝
達部材を兼ねさせてもよい。本実施例において保持装置
本体202には、図1〜図5に示す実施例と同様に、T
溝204が一部が工具嵌合穴206の一部と重なって形
成されるとともに、楔部材200が嵌合されている。
【0047】楔部材200は断面形状がT字形を成し、
Tの字の頂面に相当する部分には前記実施例におけるよ
うな切欠が形成されておらず、ドリル208をクランプ
する状態においてもクランプしない状態においても工具
嵌合穴206の内周面より工具嵌合穴206の中心線側
へ突出させられており、この頂面に相当する部分の一部
が平坦なクランプ面212とされている。また、ドリル
208のシャンク214には、シャンク214の軸線に
平行な平面取りが施されて、係合切欠216が形成され
ている。係合切欠216はシャンク214の後端面まで
形成され、シャンク214を工具嵌合穴206に嵌合す
る際における楔部材200との干渉が回避されている。
【0048】シャンク214が工具嵌合穴206へ嵌合
され、図示しない工具位置決め部材により嵌合限度を規
定された状態で左右ねじ220が操作され、楔部材20
0が工具嵌合穴206の奥側へ移動させられれば、クラ
ンプ面212が係合切欠216の平面218に強く押し
付けられ、ドリル208をクランプするとともに回転を
伝達する。このように楔部材に回転伝達部材を兼ねさせ
れば、専用の回転伝達部材が不要となって回転切削工具
保持装置の部品点数が少なくて済む。楔部材200のク
ランプ面212は、シャンク214の係合切欠216が
形成された部分に係合するが、シャンク214のこの部
分も軸線に直角な断面形状が軸線に平行な方向において
変わらない部分である。
【0049】なお、図9に示す実施例において、楔部材
の係合部を非クランプ時にはクランプ面212が工具嵌
合穴の内周面から中心線側へ突出しない位置へ移動させ
られるようにしてもよい。この場合、回転切削工具のシ
ャンクの中間部に平面取りを施し、あるいは軸方向に平
行な溝を形成して、係合切欠とすることができる。
【0050】また、図1〜図5に示す実施例においては
左右ねじ100によって楔部材110を駆動するように
なっていたが、ねじ山の向きは同じであるが、保持装置
本体に螺合される部分と楔部材に螺合される部分とで、
ピッチが異なる両ねじ部材により楔部材を駆動してもよ
い。例えば、保持装置本体に螺合される雄ねじ部のピッ
チを、楔部材に螺合される雄ねじ部のピッチより大きく
し、楔部材をピッチの差による軸線方向の移動距離の差
分、工具嵌合穴の奥側へ移動させる差動ねじ機構を構成
するのである。この差動ねじ機構によれば、楔部材のク
ランプを強制的に解除することができ、かつ、回転操作
トルクが同じ場合に左右ねじ100に比較して大きなク
ランプ力を得ることができる。ただし、左右ねじ100
を含むねじ機構も、ピッチが正と負とに異なる差動ねじ
機構であると言うことができる。
【0051】楔部材のクランプ面は、シャンクに面接触
するものに限らず、線接触するものでもよい。また、図
8の実施例の蓋体188にチップ保持突部を設けて、そ
れにチップを保持させることも可能である。
【0052】さらに、保持装置本体内に楔部材を楔部材
嵌合穴内へ引き込む引込装置を設け、楔部材を工具嵌合
穴の中心線にほぼ平行で工具嵌合穴の置く側に向かう向
きに駆動して回転切削工具のシャンクをクランプさせて
もよい。また、本発明は、リーマ,タップ,エンドミル
等、ドリル以外の回転切削工具を保持する装置に適用す
ることができる。さらに、本発明は、上記各実施例の構
成要素の組合わせを変えた態様で実施することができ
る。その他、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業
者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本
発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一および第二の各発明に共通の一実施例であ
る楔クランプ型回転切削工具保持装置の楔部材がT溝に
嵌合された状態を示す正面断面図である。
【図2】上記回転切削工具保持装置において保持装置本
体からドリルおよび楔部材を外した状態を示す左側面図
である。
【図3】上記回転切削工具保持装置を正面図(一部断
面)である。
【図4】上記工具を上記保持装置本体に取り付けるため
の楔部材を示す正面図である。
【図5】上記楔部材を示す側面図である。
【図6】第一および第二の各発明に共通の別の実施例で
ある楔クランプ型回転切削工具保持装置の楔部材が保持
装置本体に取り付けられるとともにドリルをクランプし
た状態を示す正面断面図である。
【図7】第一および第二の各発明に共通の更に別の実施
例である楔クランプ型回転切削工具保持装置の楔部材が
保持装置本体に取り付けられるとともにドリルをクラン
プした状態を示す正面断面図である。
【図8】第一および第二の各発明に共通の更に別の実施
例である楔クランプ型回転切削工具保持装置の楔部材が
保持装置本体に取り付けられるとともにドリルをクラン
プした状態を示す正面断面図である。
【図9】第一および第二の各発明に共通の更に別の実施
例である楔クランプ型回転切削工具保持装置の楔部材が
保持装置本体に取り付けられるとともにドリルをクラン
プした状態を示す正面断面図である。
【符号の説明】
12 保持装置本体 82 工具嵌合穴 84 ドリル 86 シャンク 94 T溝 96 第一傾斜面 99 雌ねじ穴 100 左右ねじ 110 楔部材 114 クランプ面 116 第二傾斜面 118 雌ねじ穴 130 ボルト 132 楔部材 134 保持装置本体 136 工具嵌合穴 138 楔部材嵌合穴 140 第一傾斜面 146 クランプ面 148 第二傾斜面 150 長穴 151 雌ねじ穴 152 頭部 160 楔部材 162 ボルト穴 170 楔部材 172 ボルト 174 工具嵌合穴 176 保持装置本体 180 第一傾斜面 182 楔部材嵌合穴 184 クランプ面 186 第二傾斜面 190 雌ねじ穴 200 楔部材 202 保持装置本体 204 T溝 206 工具嵌合穴 208 ドリル 210 係合部 212 クランプ面 214 シャンク部 216 係合切欠 220 左右ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高崎 多弘 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 笹森 竹房 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転切削工具のシャンクが嵌合される工
    具嵌合穴と、その工具嵌合穴と一部において連通し合う
    状態で形成されて工具嵌合穴の奥側ほどその工具嵌合穴
    の中心線に接近する向きに傾斜した第一傾斜面を有する
    楔部材嵌合穴とを備えた保持装置本体と、 前記楔部材嵌合穴に嵌合され、前記第一傾斜面に対応す
    る第二傾斜面と、前記工具嵌合穴の内周面と対向するク
    ランプ面とを有する楔部材と、 その楔部材を工具嵌合穴の中心線にほぼ平行で工具嵌合
    穴の奥側に向かう向きに駆動し、前記第二傾斜面を前記
    第一傾斜面に押し付けることにより、前記クランプ面と
    前記工具嵌合穴の内周面とに前記シャンクをクランプさ
    せる楔部材駆動装置とを含むことを特徴とする楔クラン
    プ型回転切削工具保持装置。
  2. 【請求項2】 前記楔部材駆動装置が互に螺合される雄
    ねじ部材と雌ねじ部材とを含み、それら両ねじ部材の相
    対回転に伴う軸方向の相対移動により前記楔部材を駆動
    することを特徴とする請求項1に記載の楔クランプ型回
    転切削工具保持装置。
JP17691894A 1994-07-28 1994-07-28 楔クランプ型回転切削工具保持装置 Pending JPH0839312A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007510555A (ja) * 2003-11-06 2007-04-26 シュンク ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー スパン ウント グライフテクニク チャックのための中間ブッシュおよびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007510555A (ja) * 2003-11-06 2007-04-26 シュンク ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー スパン ウント グライフテクニク チャックのための中間ブッシュおよびその製造方法

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