JPH0838972A - ストライプ塗布ダイコータ - Google Patents

ストライプ塗布ダイコータ

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JPH0838972A
JPH0838972A JP17654894A JP17654894A JPH0838972A JP H0838972 A JPH0838972 A JP H0838972A JP 17654894 A JP17654894 A JP 17654894A JP 17654894 A JP17654894 A JP 17654894A JP H0838972 A JPH0838972 A JP H0838972A
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coating
coating liquid
manifold
slot portion
liquid supply
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Shinji Fujino
眞司 藤野
Ichiro Marui
一郎 丸井
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Chugai Ro Co Ltd
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Chugai Ro Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/02Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work the liquid or other fluent material being discharged through an outlet orifice by pressure, e.g. from an outlet device in contact or almost in contact, with the work
    • B05C5/0254Coating heads with slot-shaped outlet
    • B05C5/0266Coating heads with slot-shaped outlet adjustable in length, e.g. for coating webs of different width

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  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一度の塗布工程で複数色からなるストライプ
模様を帯状材料に連続塗布できるともに、ストライプ幅
を容易に変更できるストライプ塗布ダイコータを提供す
る。 【構成】 塗液吐出用のスロット部7から離れた金物内
部にマニホールド8を設け、このマニホールド8に上記
スロット部7と連通する複数の貫通孔9と、ダイ本体外
部の塗液供給装置に通ずる複数の塗液供給口10a,10
b,10cを形成するとともに、上記マニホールドにその
内部を仕切るパッキン28,29を移動可能に内装し、
上記スロット部7に先端に切り込み部32,33をもつ
塗布幅調整板30,31を挿着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続的に搬送される金
属板、フィルム、紙などの帯状材料にストライプ模様を
連続塗布するストライプ塗布ダイコータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ダイ本体の上金物と下金物の
対向面に設けたマニホールドに塗液を供給し、スロット
部を介して吐出することにより帯状材料に塗布するダイ
コータが知られている。このダイコータを用いて帯状材
料にストライプ模様を塗布する場合、スロット部にフィ
ルム等の塗布幅調整板を挾み込み、この塗布幅調整板の
無い領域から塗液を吐出し、これを帯状材料に塗布して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ダ
イコータでは、塗布幅調整板の設定や間隔調整などに多
くの時間と手間を要するうえに、一つのスロット部を備
えた単層ダイコータで2色以上の複数色で構成されるス
トライプ模様を塗布する場合には、一度の工程で塗布で
きる配色には限界があるために、従来は複数回の塗布工
程を経てストライプ模様を完成させており手間が掛かる
という問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、一度
の塗布工程で複数色からなるストライプ模様の塗布を可
能にするとともに、容易にストライプ幅を変更できるス
トライプ塗布ダイコータを提供することを目的とするも
ので、請求項1の発明は、複数個の金物より構成される
ダイ本体に形成したスロット部から塗液を吐出して帯状
材料にストライプ模様を連続塗布するストライプ塗布ダ
イコータに、上記スロット部から離れた金物内部に1つ
のマニホールドを設け、このマニホールドに上記スロッ
ト部と連通する複数の貫通孔と、ダイ本体外部の塗液供
給装置に通ずる複数の塗液供給口とを形成するととも
に、上記マニホールドに内部を仕切るパッキンを移動可
能に内装し、上記スロット部に先端に切り込み部をもつ
塗布幅調整板を挿着し、上記塗液供給口からマニホール
ド、貫通孔を介してスロット部に供給される塗液が、上
記塗布幅調整板の切り込み形状に基づきスロット部から
所定幅で吐出して帯状材料にストライプ模様となって塗
布されるように構成したものである。
【0005】また、請求項2の発明は、上記請求項1の
ダイコータ金物に複数のマニホールドを設けた場合であ
り、これらマニホールドに上記スロット部と連通する複
数の貫通孔と、ダイ本体外部の塗液供給装置に通ずる少
なくとも1つ以上の塗液供給口とをそれぞれ形成すると
ともに、これらマニホールドの全部または一部に内部を
仕切るパッキンを移動可能に内装し、上記スロット部に
先端に切り込み部をもつ塗布幅調整板を挿着し、上記塗
液供給口からマニホールド、貫通孔を介してスロット部
に供給される塗液が、上記塗布幅調整板の切り込み形状
に基づきスロット部から所定幅で吐出して帯状材料にス
トライプ模様となって塗布されるように構成したもので
ある。
【0006】
【作用】上記請求項1の構成では、パッキンで仕切られ
たマニホールド内部に、それぞれ対応して設けられてい
る塗液供給口から供給される2色以上の塗液が、マニホ
ールドの仕切られた範囲内に形成される貫通孔のうち塗
布幅調整板で閉鎖されていない貫通孔を介してスロット
部に供給され、塗布幅調整板により仕切られたスロット
部の領域を通ってそれぞれ所定幅でスロット部から吐出
し、帯状材料にストライプ模様となって塗布される。
【0007】また、請求項2の構成についても同様で、
パッキンで仕切られたマニホールド内部に、それぞれ対
応して設けられている塗液供給口から供給される2色以
上の塗液(パッキンが内装されていないマニホールドに
ついては1色の塗液)が、それぞれ塗布幅調整板で閉鎖
されていない貫通孔からスロット部に流入し、塗布幅調
整板により仕切られたスロット部の領域を通ってそれぞ
れ所定幅でスロット部から吐出し、帯状材料にストライ
プ模様となって塗布される。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1は上記請求項1の発明にかかる単
層ダイコータの縦断面を示し、図2は図1のII−II断面
を示したものである。この単層ダイコータ1において、
ダイ本体4は、それぞれ金属製の上金物5と下金物6で
構成され、上金物5と下金物6の間には、上金物5の下
面もしくは下金物6の上面の一方またはこれらの両方を
削り取ることにより、ダイ本体4の先端部(図上左側端
部)から後方に向い、かつ、ダイ本体4の塗布幅方向に
わたり塗液吐出用のスロット部7が形成されている。こ
のスロット部7の間隙と長さは、塗液粘度、塗液吐出量
と圧力損失の関係により決定されるが、その間隙は通常
300〜1000μm程度に設定される。
【0009】上金物5の内部には、塗布幅方向に貫通す
る円形断面のマニホールド8が1つ設けてある。このマ
ニホールド8の下部には上記スロット部7と連通する複
数の塗液供給路9がマニホールド8の軸方向に等間隔で
形成され、マニホールド8の上部には、外部の塗液供給
口に通ずる複数の塗液供給口10(本実施例では3つ)が
形成されており、これら塗液供給口10から送られる塗
液がマニホールド8及び複数の塗液供給路9を介してス
ロット部7に供給されるようにしてある。なお、上記マ
ニホールド8は下金物6に設けてもよいが、塗液替えの
場合に上金物5に設けている方が塗液排出時に溜まりが
なく好ましい。
【0010】上金物5と下金物6の対向面の後部には、
双方の金物5,6にまたがる溝部11が形成され、この
溝部11の上金物5側には突起材12が設けられてい
る。この突起材12の位置を溝部11の下金物6側の傾
斜面に沿って上下させることにより、上金物5および下
金物6の先端のリップ位置をそれぞれ任意に決めること
ができる。また、下金物6の上面には、複数の略円錐形
状の凹部13が形成され、これら凹部13の中心には複
数の皿バネ14を外装したボルト15が埋め込まれてお
り、これらの皿バネ13は上金物5と下金物6を連結し
たときに上金物5の下面を上方に付勢するようになって
いる。
【0011】下金物6は、コ字形断面を有する支持台2
0に、その後部から挿入された複数のボルト21により
固定され、この下金物6に重ね合わせて配置された上金
物5は、上記支持台20の上面に設けた小型油圧シリン
ダ22から支持台20の上部を貫通して伸びるシリンダ
ロッド23の先端で下方に押圧され、これにより上金物
5と下金物6は圧接状態で連結されている。
【0012】なお、下金物6の凹部13に設けられた付
勢手段は、上記皿バネ14に限らず、コイルバネ、板バ
ネ、またはゴム等の弾性体でもよい。また、上金物5を
押圧する手段は上記油圧シリンダ22に限らず、ネジ押
付機構等でもよい。
【0013】上記のように、上金物5と下金物6が一体
的に連結されてなるダイ本体4は、スロット部出口7a
をバックアップロール110に支持されつつ矢印方向に
搬送される帯状材料Wの表面に対向させた状態で設置さ
れる。なお、図面上はダイ本体4をバックアップロール
110の側方に対向させているが、上方から対向させて
もよい。
【0014】上記マニホールド8は、図2に示すよう
に、その両端部を側壁24,25によりそれぞれ塞がれ
ているが、これら側壁24,25を貫通してマニホール
ドの両端側からロッド26,27が挿入され、その先端
にはマニホールド8内部を仕切るパッキン28,29が
それぞれ取り付けてある。これらのパッキン28,29
は、上記ロッド26,27を矢印a方向に出し入れするこ
とにより、マニホールド8内のシール状態を保ちつつ移
動できるようになっている。なお、上記ロッド26,2
7が側壁24,25を貫通する部分は、塗液が漏れない
ように図示しないシール材でシールされる。
【0015】上記スロット部7には、スロット部7の間
隙より僅かに厚い塗布幅調整板30,31がダイ本体4
の両端側からそれぞれ挿入され、上記小型油圧シリンダ
22の押圧に基づきスロット部7内面で挾持されてい
る。これら塗布幅調整板30,31のそれぞれ対向する
先端縁部30a,31aに挟まれたスロット部7中央に
は、スロット部出口7aに向かって幅が広くなる台形状
の中央領域X1が形成されている。また、塗布幅調整板
30,31のスロット部7内に位置する部分には、上記
縁部30a,31aのスロット部出口7aに向かって開口
し、かつ、上記マニホールド8に連通する複数の塗液供
給路9の一部を開放する台形状の切り込み部32,33
がそれぞれ形成され、これら切り込み部32,33によ
り上記中央領域X1とは仕切られた端部領域X2,X3が形
成されている。
【0016】以上の構成を有する単層ダイコータ1で帯
状材料Wに2色からなるストライプ模様を塗布する場合
を説明する。図3は、上記単層ダイコータ1に塗液を供
給する配管系統の一例を示したものであり、第1塗液4
1は、塗液タンク43からポンプ45により配管54に
送り出される。この配管54には、帯状材料Wに付され
る塗布幅や塗膜厚さに応じてダイ本体4に供給する第1
塗液41の流量及び圧力を調節するために流量調整弁4
9と、その前後に圧力計47,48が設けてあり、この
流量調整弁49により調節された所定流量の第1塗液4
1がダイ本体4の上金物5上面に形成した中央の第1塗
液供給口10aに供給される。一方、第1塗液41と異
なる色の第2塗液42は、塗液タンク44からポンプ4
6により配管55に送り出される。この配管55は分岐
して上金物5に形成した両側の第2,第3料供給口10
b,10cに接続され、その途中に流量調整弁52,53
と、圧力計50,51がそれぞれ設けてあり、第2塗液
42についても同様に、上記流量調整弁52,53によ
り所定流量に調節されてダイ本体4に供給される。
【0017】上記第1塗液供給口10aから供給された
第1塗液41は、上記パッキン28,29に挾まれたマ
ニホールド8内部で分配され、上記塗布幅調整板30,
31で塞がれていない塗液供給路9を介してスロット部
7に流入する。その後、第1塗液41は、上記中央領域
1を塗布幅調整板30,31の先端縁部30a,31aに
規制されつつ前方に流れ、スロット部出口7aから所定
幅D1で吐出して帯状材料Wに帯状に塗布される。ま
た、上記第2、第3塗液供給口10b,10cに供給され
た第2塗液42も同様に、パッキン28,29と側壁2
4,25に挾まれたマニホールド8内部で分配され、塗
布幅調整板30,31で塞がれていない塗液供給路9を
介してスロット部7に流入し、塗布幅調整板30,31
に形成された切り込み部32,33で規制されつつ上記
端部領域X2,X3を前方に流れ、スロット部出口7aから
所定幅D2,D3で吐出して、帯状材料Wに塗布された上
記第1塗液41の両側に隙間なくそれぞれ塗布される。
【0018】このように、本実施例の単層ダイコータ1
によれば、1つのマニホールド8で帯状材料Wの中央部
と両端部で色の異なる2色ストライプ塗布ができ、上記
第2塗液供給口10bまたは第3塗液供給口10cに第
1、第2塗液とは異なる色の第3塗液をポンプ供給すれ
ば、3色ストライプ塗布ができる。また、マニホールド
8への塗液供給口を4つ以上形成し、これに応じてマニ
ホールド8内部をパッキンで仕切り、仕切られたマニホ
ールド8に対応した切り込み部を備えた塗布幅調整板を
スロット部7に挿着して、各塗液供給口に異なる色の塗
液を供給するようにすれば、より意匠的価値の高い多色
ストライプ塗布が容易に可能となる。
【0019】さらに、上記単層ダイコータ1において、
塗布幅調整板30,31の楔形仕切部30b,31bの先端
に幅を持たせることにより、帯状材料Wに未塗布部分を
残したストライプ塗布も可能であり、上記仕切部30b,
31bの長さを短くしてその先端をスロット部出口7aよ
り後退させるか、或いは、スロット部7内の仕切りを無
くすことで異なる色の塗液が境界部で微妙に混合したス
トライプ塗布も可能である。そしてまた、上記単層ダイ
コータ1でストライプ模様を連続塗布している状態で、
上記ロッド26,27を介してパッキン28,29を往復
移動させ、上記第2塗液42が中央領域X1に吐出する
ようにすれば、塗液境界部で第1塗液41と第2塗液4
2が混合した部分が定期または不定期に現れる、特徴あ
るストライプ塗布も可能となる。
【0020】上記単層ダイコータ1では、油圧シリンダ
22を操作してシリンダロッド23の押圧力を弱める
と、下金物6に設けられた皿バネ14の付勢力により、
上金物5が下金物6から30〜50μm離反し、スロッ
ト部7の隙間が広がるので、塗布幅調整板30,31を
矢印b方向に自由に動かすことができる。したがって、
帯状材料Wの幅変更等に伴う中央領域X1の塗布幅D1
変更が容易にでき、塗布幅調整板30,31とは切り込
み幅の異なる塗布幅調整板に交換すれば、上記端部領域
2,X3の塗布幅D2,D3も容易に変更できる。なお、こ
の場合、パッキン28,29も塗布幅調整板30,31の
移動または交換に対応して、ロッド26,27を介して
適当な位置に移動させる。上記塗布幅調整板30,31
を所望の位置に設定した後、再び上記油圧シリンダ22
を操作してシリンダロッダ23の押圧力を強め、塗布幅
調整板30,31をスロット部7内面で挾持して固定す
る。
【0021】このように、上記単層ダイコータ1では、
塗布幅調整板30,31の位置調整または交換に際し、
従来のダイコータのように上金物5と下金物6を分解す
る必要はなく、上記油圧シリンダ22による押圧力を増
減させるだけで、塗布幅調整板30,31の位置調整ま
たは交換をすることができるので、ストライプ幅の変更
を短時間で簡単かつ容易に行うことができる。
【0022】なお、上金物の下面と下金物の上面のそれ
ぞれに半円形の溝部を形成し、これら溝部が一体となっ
てスロット部後部に連結する円形断面のマニホールドを
構成する従来のダイコータにおいて、1つのシール部材
でマニホールドとスロット部を同時にシールする場合、
マニホールドとスロット部の境界部近傍から塗液が漏れ
やすく、シール部材の製作も容易でないという問題点が
あったが、上記単層ダイコータ1では、上金物と下金物
の対向面ではなく、スロット部7から離れた金物内部に
マニホールド8を設けており、側壁24,25や塗布幅
調整板30,31でそれぞれ別個にシールすれば足りる
ので、完全なシールが容易に達成できる。さらに、塗液
の粘度や塗膜厚の増加に応じてスロット部7の隙間を大
きくするために以前より厚い塗布幅調整板をスロット部
7に挿着する場合にも、スロット部7とは別個に設けら
れているマニホールド8の断面変形は生じないことか
ら、マニホールド8のシール部材を変更しなくとも対応
できるという効果もある。
【0023】次に、上記請求項2の発明にかかる実施例
を図4、5を参照して説明する。図4は本実施例の単層
ダイコータの縦断面を示し、図5は図4のV−V断面を示
したものである。上記単層ダイコータ1ではマニホール
ドが1つであるのに対し、この単層ダイコータ2は、ダ
イ本体64を構成する上金物65に、塗布幅方向に貫通
する2つのマニホールド68,72を備えている。これ
らマニホールド68,72の下部には、上金物65と下
金物6の間に形成されたスロット部67に連通する複数
の塗液供給路69,73がそれぞれ形成されている。ま
た、マニホールド68の中央部には、上記塗液供給路6
9に対向して、外部の塗液供給装置に通ずる塗液供給口
70が形成され、マニホールド72の両端側には、上記
塗液供給路73に対向して、外部の上記とは別の塗液供
給装置に通ずる塗液供給口74a,74bがそれぞれ形成
されている。なお、上記マニホールド68,72は下金
物6に設けてもよく、上金物65と下金物6にそれぞれ
設けるようにしてもよい。
【0024】上記マニホールド68,72の両端部は、
側壁75,76でそれぞれ塞がれているが、マニホール
ド72の内部には、上記側壁75,76を貫通してロッ
ド26,27が挿入され、これらロッド26,27の先端
にはマニホールド72の内部を仕切るパッキン28,2
9がそれぞれ固定されている。なお、上記ロッド26,
27が側壁75,76を貫通する部分は、塗液が漏れな
いように図示しないシール材でシールされる。
【0025】上記スロット部67には、ダイ本体64の
両端側から塗布幅調整板77,78がそれぞれ挿着され
ている。これらの塗布幅調整板77,78のスロット部
67内に位置する部分には、図5に示すように、スロッ
ト部出口67aに向かって開口する矩形の切り込み部7
9,80が、上記マニホールド68の塗液供給路69を
閉鎖し、かつ、上記マニホールド72の塗液供給路73
を開放するように形成されている。
【0026】なお、上記以外の構成は、上記単層ダイコ
ータ1と同じであるため、同一部材には同一符号を付し
て説明を省略する。
【0027】以上の構成を有する単層ダイコータ2で
は、上記切り込み部79,80により形成されるスロッ
ト部67の端部領域Y2,Y3に、上記塗液供給口74a,
74bからマニホールド72に供給された塗液だけが塗
液供給路73を介してそれぞれ流入し、塗布幅調整板7
7,78によって塞がれているマニホールド68の塗液
供給路69から塗液は流入しない。一方、塗布幅調整板
77,78の先端縁部77a,78aに挾まれたスロット部
67の中央領域Y1には、上記塗液供給口70からマニ
ホールド68に供給された塗液が塗液供給路69を介し
て流入するが、マニホールド72の中央部はパッキン2
8,29でシールされて塗液が供給されないため、マニ
ホールド72の塗液供給路73から上記中央領域Y1
塗液が流入することはない。
【0028】したがって、上記塗液供給口70からマニ
ホールド68に供給された第1塗液は、塗布幅調整板7
7,78で塞がれていない塗液供給路69を介して上記
中央領域Y1に流入し、スロット部出口67aから所定幅
1で吐出して帯状材料Wの中央部に帯状に塗布され
る。一方、上記塗液供給口74a,74bからマニホール
ド72に供給された第2塗液は、上記切り込み部79,
80に位置する塗液供給路73を介して端部領域Y2,Y
3に流入し、スロット部出口67aから所定幅H2,H3
吐出して、帯状材料Wに塗布された第1塗液の両側にそ
れぞれ塗布される。
【0029】このように、本実施例の単層ダイコータ2
でも、上記単層ダイコータ1と同様に、2色または3色
のストライプ模様の連続塗布が可能となる。また、上記
下金物6にも1つまたは複数のマニホールドを設け、こ
れらのマニホールド内部をパッキンで仕切り、上金物6
5のマニホールド68,72に供給される塗液と異なる
色の塗液を供給し、塗布幅調整板を各塗液に応じた切り
込み部を備えたものを挿着すれば、さらに多色かつスト
ライプ数の多い塗布が可能となる。
【0030】なお、上記単層ダイコータ1と同様に、上
記中央領域Y1と端部領域Y2,Y3を仕切る塗布幅調整板
77,78先端の仕切部77b,78bの形状変更や上記ロ
ッド26,27を介してパッキン28,29を往復移動さ
せることにより、境界部で異なる色の塗液が混合したス
トライプ塗布もできる。
【0031】ところで、2色以上からなるストライプ塗
布は、上記単層ダイコータ1,2のように塗液を1層で
帯状材料に塗布する場合に限らず、塗液を2層以上に重
ねて同時に塗布する2層または多層ダイコータにおいて
も可能であり、図6はその一例である2層ダイコータを
示したものである。この2層ダイコータ3のダイ本体8
1は、上金物82と中金物83と下金物84とから構成
され、このダイ本体81は、バックアップロール110
の外周に沿って矢印方向に搬送される帯状材料Wの表面
に対向し、所定の間隔を隔てて設置されている。
【0032】上記中金物83の中央部には、バックアッ
プロール110に向かって突出する楔状突出部85と、
この楔状突出部85の上下に第1凹部86と第2凹部8
7が形成され、上記楔状突出部85の上面に上金物82
が、その下面に下金物84が配置されて第1凹部86、
第2凹部87にそれぞれ収容されている。また、上記楔
状突出部85と上金物82、下金物84の間には、第1
スロット部88、第2スロット部89がそれぞれ形成さ
れている。この第1スロット部88は、その後部におい
て、複数の塗液供給路91を介して上金物82内部に設
けたマニホールド90に連通し、このマニホールド90
には外部の塗液供給装置に通ずる塗液供給口92が形成
されている。また、下金物84についても同様に、上記
第2スロット部89と下金物84内部に設けられたマニ
ホールド93が複数の塗液供給路94を介して連通し、
このマニホールド93には外部の上記とは別の塗液供給
装置に通ずる塗液供給口95が形成されている。
【0033】上記第1スロット部には、上記単層ダイコ
ータ1,2で使用したものと同様に、先端部に切り込み
部を形成した塗布幅調整板96,96がダイ本体81の
両端側から挿着してあり、上記第2スロット部89に
は、後述するように、下塗りの塗布幅を規制することだ
けを目的とした先端に切り込み部のない塗布幅調整板9
7,97が挿着されている。
【0034】上金物82は、中金物83の背部に設けた
複数の小型油圧シリンダ98から上記第1凹部86まで
貫通して伸びたシリンダロッド99に連結され、このシ
リンダロッド99によって後方(図上右側)に引かれるこ
とにより上記楔状突出部85の上面と第1凹部86の上
面とに圧接した状態で中金物83に固定される。また、
下金物84も同様に、図示しない小型油圧シリンダに連
結され、上記楔状突出部85の下面と第2凹部87の下
面に圧接した状態で中金物83に固定される。一方、下
金物84は、中金物83の背部から上記第2凹部まで貫
通して固定された押圧ロッド100の先端に外装された
複数の皿バネ101で前方(図上左側)に付勢されてお
り、この付勢手段は上金物82にも設けてある(図示せ
ず)。したがって、油圧シリンダ98を操作してシリン
ダロッド99の引っ張り力を弱めると、上記皿バネ10
1の付勢力により、上金物82が微少距離だけ押し出さ
れ、これにより第1スロット部88の隙間が僅かに広が
り、上記塗布幅調整板96,96が移動できるようにな
っている。この点は、下金物84についても同様であ
る。
【0035】以上の構成を有する2層ダイコータ3で
は、第1塗液は上金物82の塗液供給口92からマニホ
ールド90に供給され、塗液供給路91を介して第1ス
ロット部88から吐出し、帯状材料Wに塗布される。ま
た、下金物84の塗液供給口95から供給された第2塗
液は、マニホールド93、塗液供給路94を介して第2
スロット部89から吐出し、帯状材料Wに塗布される。
【0036】この場合、帯状材料Wは矢印方向に搬送さ
れるため、第2塗液が下層に、第1塗液が上層に塗布さ
れる。したがって、第2スロット部に挿着した塗布幅調
整板97を調節して、その両端部を数mmづつ残して帯状
材料Wのほぼ全幅に第2塗液を下塗りするとともに、第
1スロット部88に挿着した塗布幅調整板96の切り込
み形状に基づき第1塗液を所定幅で第2塗液の上に塗布
すれば、2色ストライプ塗布が可能となる。また、上金
物82のマニホールド90内部をパッキンで仕切り、2
色以上の塗液を供給するようにすれば、3色以上の多色
ストライプ塗布もできる。さらに、上記2層ダイコータ
3では、塗布幅調整板の位置調節もダイ本体81を分解
することなく容易にできるので、ストライプ幅の変更も
極めて簡単に行える。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるストライプ塗布ダイコータによれば、一度の塗布
工程で複数色からなるストライプ模様の塗布が可能にな
るとともに、ストライプ幅を容易に変更できる。また、
マニホールド内部の仕切りやマニホールド数、塗布幅調
整板の切り込み形状、塗液の種類の組み合わせにより、
意匠的価値の高い多色ストライプ模様の塗布が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明にかかる単層ダイコータの縦
断面図である。
【図2】 図1に示す単層ダイコータにおけるIIーII断
面図である。
【図3】 請求項1の発明にかかる単層ダイコータに塗
料を供給する配管系統の一例を示す図である。
【図4】 請求項2の発明にかかる単層ダイコータの縦
断面図である。
【図5】 図4に示す単層ダイコータにおけるV−V断面
図である。
【図6】 2層ダイコータの縦断面図である。
【符号の説明】
1…単層ダイコータ、4…ダイ本体、5…上金物、6…
下金物、7…スロット部、8…マニホールド、9…貫通
孔(塗液供給路)、10…塗液供給口、28,29…パッ
キン、30,31…塗布幅調整板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の金物から構成されるダイ本体に
    形成したスロット部から塗液を吐出して帯状材料にスト
    ライプ模様を連続塗布するストライプ塗布ダイコータに
    おいて、上記スロット部から離れた金物内部に1つのマ
    ニホールドを設け、このマニホールドに上記スロット部
    と連通する複数の貫通孔と、ダイ本体外部に通ずる複数
    の塗液供給口とを形成するとともに、上記マニホールド
    に内部を仕切るパッキンを移動可能に内装し、上記スロ
    ット部に先端に切り込み部をもつ塗布幅調整板を挿着
    し、上記塗液供給口からマニホールド、貫通孔を介して
    スロット部に供給される塗液が、上記塗布幅調整板の切
    り込み形状に基づきスロット部から所定幅で吐出して帯
    状材料にストライプ模様となって塗布されるようにした
    ことを特徴とするストライプ塗布ダイコータ。
  2. 【請求項2】 複数個の金物から構成されるダイ本体に
    形成したスロット部から塗液を吐出して帯状材料にスト
    ライプ模様を連続塗布するストライプ塗布ダイコータに
    おいて、上記スロット部から離れた金物内部に複数のマ
    ニホールドを設け、これらマニホールドに上記スロット
    部と連通する複数の貫通孔と、ダイ本体外部に通ずる少
    なくとも1つ以上の塗液供給口とをそれぞれ形成すると
    ともに、これらマニホールドの全部または一部に内部を
    仕切るパッキンを移動可能に内装し、上記スロット部に
    先端に切り込み部をもつ塗布幅調整板を挿着し、上記塗
    液供給口からマニホールド、貫通孔を介してスロット部
    に供給される塗液が、上記塗布幅調整板の切り込み形状
    に基づきスロット部から所定幅で吐出して帯状材料にス
    トライプ模様となって塗布されるようにしたことを特徴
    とするストライプ塗布ダイコータ。
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