JPH0838470A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH0838470A
JPH0838470A JP18335394A JP18335394A JPH0838470A JP H0838470 A JPH0838470 A JP H0838470A JP 18335394 A JP18335394 A JP 18335394A JP 18335394 A JP18335394 A JP 18335394A JP H0838470 A JPH0838470 A JP H0838470A
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Application number
JP18335394A
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English (en)
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Toshihiko Kono
敏彦 河野
Shinichi Kondo
真一 近藤
Takeshi Mitsutake
毅 三竹
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/48Diagnostic techniques
    • A61B8/486Diagnostic techniques involving arbitrary m-mode
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/52Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00
    • G01S7/52017Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00 particularly adapted to short-range imaging
    • G01S7/52085Details related to the ultrasound signal acquisition, e.g. scan sequences

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくともBモード像及びMモード像の一方
又は両方を実時間表示可能で、かつ所望時に表示画像を
フリーズ可能な超音波断層装置において、実時間中だけ
でなくフリーズ後でも超音波の走査方向とは無関係に任
意に設定したビームライン上のMモード像(任意方向M
モード像)を繰返し表示可能とする。 【構成】 実時間表示されているBモード像のデータを
所定時間分記録する大容量画像メモリ57と、Mモード
用ビームラインをBモード像上の任意の方向に設定する
任意方向Mモード像ビーム設定回路70と、この任意方
向Mモード像ビーム設定回路70で設定されたMモード
用ビームライン上の任意方向Mモード像を、実時間中は
断層走査手段100側からのデータにより、フリーズ後
は大容量画像メモリ57側からのデータにより再構築
し、各々画像表示制御手段200を介して画像表示手段
80に表示させる任意方向Mモード像描出回路60とを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実時間中のみならずフ
リーズ後でも任意方向Mモード像を表示可能とした超音
波診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の循環器用超音波診断装置では、弁
や心臓壁の運動状態を詳細に観察するには任意の超音波
ビームライン上の画像データを横軸に時間、縦軸に深度
で表現したMモード像を利用して時間的な変化を観察し
ているが、Mモード用ビームラインはBモード像(断層
像)の走査線方向に限定されていた。
【0003】また、特開昭55−103841号公報に
示すように、Mモード用ビームラインを任意の方向に設
定可能で、その任意方向のビームライン上のMモード像
(任意方向Mモード像)を表示可能なものもあるが、そ
の実用範囲は実時間(リアルタイム)中に限られるもの
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来技術
では、任意方向Mモード像を実時間中にしか表示するこ
とができないという問題点があった。本発明の目的は、
実時間中だけでなくフリーズ後でも任意方向Mモード像
を繰返し表示可能な超音波診断装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、被検体の所
望部位に超音波パルスを送信すると共にそのエコー信号
を受信する超音波探触子と、この超音波探触子のパルス
送受信動作を制御して前記エコー信号を所定周期で繰返
し得る断層走査手段と、この断層走査手段から得られる
エコー信号に基づいて少なくともBモード像及びMモー
ド像の一方又は両方を実時間表示可能でかつ所望時に表
示画像をフリーズ可能に前記エコー信号の記憶及び処理
をする画像表示制御手段と、この画像表示制御手段から
の出力信号により画像表示する画像表示手段を備えてな
る超音波断層装置において、実時間表示されているBモ
ード像のデータを所定時間分記録する大容量画像メモリ
と、Mモード用ビームラインをBモード像上の任意の方
向に設定する任意方向Mモード像ビーム設定回路と、こ
の任意方向Mモード像ビーム設定回路で設定されたMモ
ード用ビームライン上のMモード像(任意方向Mモード
像)を、実時間中は前記断層走査手段側からのデータに
より、フリーズ後は前記大容量画像メモリ側からのデー
タにより再構築し、各々前記画像表示制御手段を介して
前記画像表示手段に表示させる任意方向Mモード像描出
回路とを設けることにより達成される。
【0006】
【作用】実時間中に得られた断層像データは画像表示手
段に表示されると共に大容量画像記録手段に所定時間記
録される。フリーズ後は、大容量画像記録手段から断層
像データを読み出しながら、任意方向Mモード像描出手
段により、任意方向Mモード像ビーム設定回路で設定さ
れた任意方向Mモード像が画像表示制御手段を介して画
像表示手段に表示される。これにより、実時間中だけで
なくフリーズ後でも任意方向Mモード像が繰返し表示可
能となる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明による超音波診断装置の一実施例
を示すブロック図である。この図1において、10は被
検体11へ超音波を送信し、かつこれによる、被検体1
1内の音響インピーダンスの異なる境界にて反射される
エコー信号を受信する超音波探触子である。
【0008】20は超音波送受信回路で、前記探触子1
0に設けられた超音波振動子から被検体11へ送信する
超音波ビームを形成するためのパルサ、送信遅延回路、
及び被検体11内よりの受信エコー信号を探触子10で
受信し変換して得られた電気信号を増幅する増幅器等を
備えてなる。
【0009】30a,30bは一対をなす整相回路で、
それぞれ独立に受信ビーム方向を設定可能であり、探触
子10で受信した各エコー信号の位相を揃えて加算し、
受信超音波ビームを形成する受信遅延回路及び加算器等
よりなる。40a,40bは一対をなす検波回路で、整
相回路30a,30bで位相合成された受信エコー信号
を検波するためのゲインコントロール回路、LOGアン
プ回路、ダイナミックレンジ設定回路、全波整流回路及
びエンベロープ検波回路等を備えてなる。以上の超音波
送受信回路20、整相回路30a,30b及び検波回路
40a,40bは断層走査手段100を構成している。
【0010】51はA/D変換器で、前記検波回路40
a,40bから出力されたエコー信号をディジタル信号
に変換する。52はA/D変換器51の出力信号を超音
波ビームの1走査線毎に(又は複数の走査線ずつ)書込
み・読出しを繰り返し、後述する画像メモリへ出力する
ラインメモリである。
【0011】70は後述画像表示器に表示されたBモー
ド像(断層像)上で任意方向のMモード用ビームライン
を設定するための任意方向Mモード像ビーム設定回路
で、トラックボールやジョイスティック等の位置設定手
段あるいはつまみやキー等による回転手段等を備えてな
る。
【0012】60は上記設定回路70で設定された任意
方向Mモード用ビームライン上のMモード像データを後
述画像表示器に描出・表示するための任意方向Mモード
像描出回路で、任意方向Mモード像画像メモリ61、任
意方向Mモード像再構築回路62及び任意方向Mモード
像ラインメモリ63よりなる。ここで、前記任意方向M
モード像ビーム設定回路70は、断層像と任意方向Mモ
ード用ビームラインとの幾何学的な位置関係を元に任意
方向Mモード像画像メモリ61に記憶されている受信エ
コーデータから任意方向Mモード像再構築回路62にお
いて任意方向Mモードデータを再構築させるよう制御す
るものである。
【0013】56は、R側(Mモード像用)画像メモリ
53bへ格納する画像データを、任意方向Mモード像描
出回路60(任意方向Mモード像ラインメモリ63)側
からのものか、ラインメモリ52側からのものかを選択
する画像メモリ書込み選択回路である。
【0014】57は数秒間あるいは数十秒間(少なくと
も1スクロール可能な時間)分の断層像データを記録、
ここでは数秒間分の断層像データをサイクリックに記録
する大容量画像メモリである。58はメモリ選択回路
で、実時間中はラインメモリ52からの画像データを、
フリーズ後には大容量画像メモリ57に記録された画像
データを、選択して後段の前記画像メモリ書込み選択回
路56や任意方向Mモード像描出回路60(任意方向M
モード像画像メモリ61)に出力するものである。
【0015】53aは上記メモリ選択回路58からの画
像データを格納するL側(Bモード像用)画像メモリで
ある。ここで、画像メモリ53a,53bは複数フレー
ムの画像を記憶可能な記憶容量をもつ半導体メモリより
なる。
【0016】54は画像表示選択回路で、前記2つの画
像メモリ53a,53bから出力される画像データの表
示の選択、すなわち後述画像表示器上にL側メモリ画像
のみの表示、R側メモリ画像のみの表示、あるいは図示
するようにL側/R側画像の左右2分割表示のいずれか
を選択するものである。55は前記2つの画像メモリ5
3a,53bから出力された画像データをD/A変換し
てビデオ信号とするD/A変換器、80はD/A変換器
55から出力されたビデオ信号をTV表示方式により表
示する画像表示器である。なお、前記回路54,56、
画像メモリ53a,53b、D/A変換器55は画像表
示制御手段200を構成している。
【0017】次に、上述本発明装置の動作を説明する。
まず、被検体11へ超音波探触子10を当接し診断部位
へ超音波を送信する。このとき、送信される超音波は超
音波送受信回路20中の送信遅延回路により診断部位に
おいて細いビームを形成するように制御される。この送
信ビームのエコー信号は超音波探触子10によって受信
され、超音波送受信回路20中の増幅器、受信遅延回路
及び加算器を介して取り込まれ、受信ビームが形成され
る。
【0018】超音波探触子10は、所定周期で順次超音
波送受信方向を変更して、診断部位を超音波走査するよ
うに送受信が繰り返して行われ、前記受信ビームも同様
に繰り返し形成される。
【0019】超音波送受信回路20から出力されたエコ
ー信号(アナグロ信号)は、一対をなす整相回路30
a,30bによって、図2(a)に示すように送信ビー
ムTに対して対称系をなすよう、受信ビームの方向R
1,R2が僅かに偏向するように設定される。これによ
り、送信ビームと受信ビームとの合成ビーム(C1,C
2)は両方のビームの中心に形成され、1回の送信で異
なる2方向からの受信エコーが同時に得られることにな
り、1枚の断層像を得るための走査線密度を一定とする
と送信回数は半分ですみ、走査時間が半分になりフレー
ムレートは2倍になる。
【0020】検波回路40a,40bは、そのゲインコ
ントロール回路によって前記整相回路30a,30bで
位相合成された受信エコーの感度調整を行う。また、受
信エコー信号は60〜90dBのダイナミックレンジを
有しているが、画像表示器80は20〜30dB程度の
ダイナミックレンジしかないため、検波回路40a,4
0bのLOGアンプ・ダイナミックレンジ設定回路で最
適な圧縮率を設定している。また検波回路40a,40
bは、その全波整流回路及びエンベロープ検波回路によ
り高周波の受信エコー信号の搬送波成分を除去してい
る。
【0021】上記検波回路40a,40bから出力され
た受信エコー信号は、A/D変換器51でディジタル信
号に変換され、ラインメモリ52へ出力される。ライン
メモリ52は複数のラインメモリを有し、超音波送受信
方向が変化する毎に切り換えられて書込みと読出しを制
御され、順次入力する各超音波受信ビーム毎にディジタ
ルエコー信号を画像メモリ53a,53bへ出力する。
【0022】通常、画像メモリ53a,53bに入力し
たディジタルエコー信号は、順次超音波ビーム毎にそれ
らの送受信方向を対応させて1枚の超音波断層像を形成
するように書き込まれる。超音波探触子10は、超音波
送受信回路20の制御で1画像分の超音波走査が終了す
ると、再び走査方向を初期方向に戻し、送受信を繰り返
すと共に、送受信方向を各送受信毎に順次変更して走査
を行うが、画像メモリ53a,53bは、これに同期し
て超音波断層像の書込みが更新される。
【0023】画像メモリ53a,53bより出力された
画像データは、画像表示選択回路54を介してD/A変
換器55に与えられ、D/A変換器55でアナログ変換
された後、順次画像表示器80へ出力される。画像表示
器80は入力したビデオ信号を輝度変調して表示する。
また、前記ラインメモリ52の出力信号は画像メモリ5
3a,53bへ書き込まれると同時に大容量画像メモリ
57へも書き込まれる。
【0024】実時間中に任意方向Mモード像を描出・表
示する場合には、メモリ選択回路58からの出力を任意
方向Mモード像描出回路60へ入力する。ここでは、任
意方向Mモード像を描出するために1フレーム分の画像
データが任意方向Mモード像画像メモリ61へ記録さ
れ、断層像上に設定された任意方向Mモード像ビームラ
インに従って任意方向Mモード像再構築回路62により
Mモード像が再構築され、任意方向Mモード像ラインメ
モリ63へ格納される。任意方向Mモード像データは、
画像メモリ書込み選択回路56を介してR側(Mモード
像用)画像メモリ53bへ出力される。
【0025】任意方向Mモード像画像メモリ61は、こ
こでは説明を簡単にするために1フレーム分の画像デー
タを記録することとしているが、最小限のメモリ構成と
して走査線2本分としてもよい。この場合には、その画
像メモリ61に書き込まれた2本分の走査線上の断層像
データによって検出可能な任意方向Mモード像データを
全て検出し、順次画像メモリ61の内容を書き換えなが
ら1本分の任意方向Mモード像データを検出すればよ
い。
【0026】一方、フリーズ後には数秒間以上、例えば
2〜10秒間、記録された画像データを大容量画像メモ
リ57から読み出し、メモリ選択回路58を介して任意
方向Mモード像描出回路60や画像メモリ書込み選択回
路56へ入力することにより、フリーズ後に断層像デー
タを再生したり、断層像上にMモード用ビームラインを
任意に設定して任意方向Mモード像データを再生する。
これにより、画像表示器80上にL側メモリ画像のみの
表示、R側メモリ画像のみの表示、あるいは図示するよ
うにL側/R側画像の左右2分割表示がなされる。
【0027】なお、大容量画像メモリ57を画像メモリ
53a,53bの前段に配置したのは次のような利点が
得られるからである。すなわち、断層像の走査速度(フ
レームレイト)が画像表示器80の走査速度(画像表示
器80としてTVモニタ等を用いたときには30フレー
ム/秒)を越える場合は、表示系で間引きが行われ全て
の画像を画像表示器80では観察することができない。
しかし、画像メモリ53a,53bの前段では全ての画
像データを記録しておくことができるので、実時間中に
高速走査した断層像の生データを元に、フリーズ後に任
意方向のMモード像を描出することができる。したがっ
て、これによれば断層像の走査速度が高くなるほど、任
意方向Mモード像の時間分解能を向上させることができ
ることになる。
【0028】ここで、任意方向Mモード像の描出方法に
ついて、画像表示器80上に表示されている断層像上に
設定された任意方向Mモード用ビームラインデータを再
構築するために、画像表示器80上の座標系から実画像
データが格納されている大容量画像メモリ61の座標系
への座標変換を行う例として、以下に示す代表的な演算
処理を組み合わせて走査変換する方式について説明す
る。
【0029】図3は、画像表示器80の画面上に設定さ
れた任意方向のMモード用ビームラインデータの算出の
説明図である。ここで、個々の座標系を変換するための
各種変換手段の主な役割は次の通りである。
【0030】1)アフィン変換 画像の拡大・縮小、回転及び平行移動を行う幾何学的変
換である。 2)極座標変換 画像表示器80の直交座標系を超音波走査の極座標系に
変換する。 3)単位変換 極座標アドレスをメモリアドレスに変換し、空間補間係
数を発生する。 4)空間補間(Bilinear Interpolation) 任意方向Mモード像データの輝度を周囲4点の実画像デ
ータを利用して2次元補間処理によって算出する。
【0031】まず、画像表示器80の画面上の任意方向
Mモード用ビームラインを画像表示器80の直交座標系
アドレス(x,y)とすると、(x,y)をアフィン変
換にて仮の直交座標系アドレス(u,v)に変換する。
得られた(u,v)を極座標系アドレス(r,θ)に変
換する。ここで、θは超音波ビームの角度、rは深度に
対応している。
【0032】上記rの単位はラジアンであるため、ラジ
アンからメモリアドレスへの単位変換を行い、実画像デ
ータが格納されている画像メモリ上のアドレス(r´,
θ´)を得る。画像メモリのアドレスは小数点以下まで
演算し、この小数点以下の値を用いて空間補間を行う。
【0033】以下に、代表的なセクタ走査の場合につい
て各演算処理部分の動作を説明する。例えば、表示画像
上の任意方向Mモード用ビームラインデータを実画像デ
ータが格納されている画像メモリから演算する場合につ
いて考えてみる。
【0034】1)画像表示器80の直交メモリアドレス
(x,y)から仮の直交メモリアドレス(u,v)への
変換 前記アフィン変換により、画像表示器80の直交メモリ
アドレス(x,y)から、図4(a)に示すように仮の
直交メモリアドレス(u,v)へ変換する。これは画像
表示器80の画面上に表示されている画像が拡大・縮小
されていたり、回転していた場合でも容易に対応可能と
するためである。アフィン変換式は、次式(1)で表さ
れる。
【0035】
【数1】
【0036】ここで、A〜Dは拡大・縮小や回転のパラ
メータでありXof,Yofは平行移動パラメータである。
【0037】2)直交座標系アドレス(u,v)から極
座標系アドレス(r,θ)への変換 コンベックス走査やセクタ走査において、超音波ビーム
は1点を中心とした放射状にビーム走査されるため、超
音波データは極座標系で得られる。これに対して、画像
表示器80の表示フォーマットは直交座標系なので、超
音波データと表示画像データとの対応をとるため、図4
(a)に示すように極座標変換を行う必要がある。変換
式は、次式(2)で与えられる。
【0038】
【数2】
【0039】3)極座標系アドレス(r,θ)から実メ
モリアドレス(r´,θ´)への変換 実際にメモリに格納されている超音波データは、探触子
10の種類、曲率等によってメモリ内部の格納ピッチが
異なる。また、コンベックス走査等では、ビームの走査
中心点と体表までのオフセットを考慮しなければならな
い。そこで、前記単位変換を行って、図4(b)に示す
ような実メモリアドレス(r´,θ´)に変換する。単
位変換における変換式は次式(3),(4)で与えられ
る。
【0040】r´=r−r0 …(3) (r0=曲率/Δr、Δr:実メモリのr方向ピッチ) θ´=θ/Δθ+θ0 …(4) (Δθ:実メモリのθ方向ピッチ、θ0:実メモリ方向
θオフセット) 得られた実メモリアドレス(r´,θ´)から前記空間
補間によって画像表示器80の直交メモリアドレス
(x,y)の画像データを演算する。
【0041】座標変換(極座標変換、単位変換)で求め
られた実メモリアドレス(r´,θ´)は、一般に整数
アドレス位置をとらない。すなわち、表示メモリアドレ
ス(x,y)に対応する画像データが存在しないので、
前記空間補間によって画像データを算出する。空間補間
とは4点補間とも呼ばれ、図4(c)に示すように(r
´,θ´)の周囲の4画素の存在する超音波輝度データ
Pl,m、Pl+1,m、Pl,m+1、Pl+1,m+1を用いて行う2次
元補間である。
【0042】ここで、(l,m)は(r´,θ´)の整
数化を意味し、 (l,m)={int(r´),int(θ´)} ……(5) で表される。また、(r´,θ´)の位置を格子一辺の
長さを1としたときのPl,mからの水平,垂直方向ま
での距離をe,fとすると、 e=θ´−m,f=r´−l ……(6) と表される。したがって、画像表示器80表示位置(r
´,θ´)の空間補間によって得られる輝度をQとする
と、Qは次式(7)で求められる。
【0043】
【数3】
【0044】このようにして、断層像上に設定された任
意方向Mモード像ビームラインに従って、任意方向Mモ
ード像画像メモリ61から任意方向Mモード像再構築回
路62によりMモード像データが描出され、任意方向M
モード像ラインメモリ63へ書き込まれる。
【0045】このように整相回路以降に一対の受信系を
設け、1回の送信で異なる2方向からの受信エコー信号
が同時に得られるように設定することにより、走査線密
度を一定とすれば1枚の断層像を得るための送信回数を
半分にすることができ、断層像のフレームレートを2倍
にすることができる。その結果、1枚の断層像に対して
1本のMモード像しか得られない任意方向Mモード像の
場合にも同画質のMモード像データを2倍の表示角度の
断層像で得ることができる。
【0046】なお上述実施例では、一対の受信系を設
け、同時に2方向からの受信エコー信号を得る方式につ
いて述べたが、受信系を3つ以上設けて同時に得られる
受信エコー信号の数を増加させてもよい。また、整相回
路30a,30bをアナログ回路ではなくデジタル回路
で構成してもよい。これによれば、1系統の受信系でも
時系列に受信ビームを設定することにより同時に多方向
受信が可能である。図2(b)に4方向同時受信時の送
信ビームと4方向の受信ビームと4つの合成ビームの位
置関係例を示す。
【0047】高周波数の探触子10を使用した場合に
は、表示深度が浅くなり、超音波の繰返し周波数を高く
設定できるので断層像のフレームレイトを向上させるこ
とができる。そのため、多方向同時受信方式を併用しな
くても十分実用に耐えうる任意方向Mモード像を描出可
能である。もちろん併用してもよいことはいうまでもな
い。
【0048】また、上述説明以外のフレームレートを向
上させる手段として、繰り返し周波数を高くする方法や
走査線密度を粗くする方法を併用してもよい。更に上述
実施例では、任意方向Mモード像ビームラインを便宜上
直線として説明しているが、図5(a)に示すように曲
線で設定した任意方向Mモード像ビームライン511上
のMモード像データも検出できることもいうまでもな
い。また、図5(b)に示すように断層像上に複数の任
意方向Mモード用ビームライン512,513を設定
し、Mモード像の画面を分割して同時に表示することも
可能である。例えば、直交する心腔内の長軸と短軸像を
表示することにより、面積計測や体積計測に利用するこ
とも可能である。
【0049】また、任意方向Mモード像描出回路60を
図6に示すように構成してもよい。すなわち図6では、
任意方向Mモード像再構築回路62の出力に任意方向M
モード像第1のラインメモリ63aと任意方向Mモード
像第2のラインメモリ63bを設け、更にこれらの出力
を空間補間演算回路64に入力するようにし、図7の実
画像データ(n)と実画像データ(m)との中間時間の
データを空間補間処理によって演算することができるよ
うにしたものである。このとき、jライン上のi番目の
画像データは以下の式(8)でその輝度データが演算さ
れる。
【0050】
【数4】
【0051】実画像データ(n)と実画像データ(m)
との間のデータ(j)は、1ラインだけでなく、補間係
数を変えることにより無限に算出させることができる。
これによれば、スクロール速度が速い場合に実画像デー
タと実画像データとの間に生じた欠落した部分のMモー
ド像データを空間補間により表示可能とすることができ
る。
【0052】なお図7では、任意のPi,jの画像データ
を求める際、両サイドの6点を利用して空間補間する例
について示しているが、空間補間を行う点数を増加させ
てもよいことはいうまでもない。より多くの実画像デー
タを利用することにより、周辺とのつながりのよさを向
上させることができる。
【0053】また、フリーズ後に任意方向Mモード像を
得ることを考慮し、任意方向Mモード選択時につながり
のよいMモード像を得るために、図8に示すように構成
してもよい。すなわち、Mモード像のスクロール速度情
報91から、新しいMモード像が表示される前に断層像
を1画像スキャン可能なように、実時間中に断層像の表
示角度を自動設定する表示角度設定回路90を設けても
よい。
【0054】表示角度設定回路90では、任意方向Mモ
ード選択時につながりのよいMモード像を得るために、
Mモード像のスクロール速度情報91から新しいMモー
ド像が表示される前に断層像を1画像スキャン可能なよ
うに、次式(9)にて表示角度Bθを設定している。
【0055】
【数5】
【0056】ここで、TSWPはMモード像のスクロール
時間、TPR は超音波の送信繰返し周期、LNはMモー
ド像の表示ライン数、NR は同時受信可能なライン数、
Δθは断層像の走査線ピッチを表している。
【0057】これによれば、Mモード像のスクロール速
度情報91から断層像の表示角度を適宜値に自動設定す
るため、フリーズ後の任意方向Mモード像を凹凸の少な
い画像にすることができる。断層像の表示角度の設定条
件として、Mモード像のスクロール速度情報から、複数
回に1回の割で新しいMモード像が表示されるような条
件に設定することも可能であり、これによれば断層像の
表示角度を広く設定することができ、自由度の高い任意
方向のMモード像を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、循
環器の超音波診断において、弁や心臓壁の時間的変化を
観察するのに断層像の走査線上のMモード像だけでな
く、任意方向のMモード像を描出可能で、しかも長時間
の断層像データを大容量画像メモリ中に記録しておくこ
とができるので、実時間中だけでなくフリーズ後でも任
意方向Mモード像データを得ることができ、任意方向M
モード像を繰返し表示可能である。また、フリーズ後の
任意方向Mモード像表示時にはビームラインの設定方向
を何度でも変更して、再表示させることもできるという
効果がある。
【0059】また、任意方向Mモード像再構築回路の出
力に2つの任意方向Mモード像ラインメモリと、それら
の出力から空間補間処理を行う空間補間演算回路とを追
加することにより、スクロール速度が速く任意方向Mモ
ード像の描出間隔が広くなって、時間的に欠落する部分
ができても上記補間処理によってその間の画像情報を表
示可能になるという効果が得られる。
【0060】更に、Mモード像のスクロール速度情報か
ら実時間中に断層像の表示角度を自動的に設定する表示
角度設定回路を設ければ、フリーズ後の任意方向Mモー
ド像を凹凸の少ない画像にすることができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示した本発明装置における多方向同時受
信方式の原理説明図である。
【図3】任意方向Mモード像描出のための各種変換方式
の説明図である。
【図4】任意方向Mモード像描出のための各種変換方式
の動作説明図である。
【図5】本発明装置の他の実施例の説明図である。
【図6】図1中の任意方向Mモード像描出回路の他の構
成例を示すブロック図である。
【図7】図6に示した任意方向Mモード像描出回路の動
作説明図である。
【図8】本発明装置の更に異なる実施例のブロック図で
ある。
【符号の説明】
10 超音波探触子 11 被検体 20 超音波送受信回路 30a,30b 整相回路 40a,40b 検波回路 51 A/D変換器 52 ラインメモリ 53a,53b 画像メモリ 54 画像表示選択回路 55 D/A変換器 56 画像メモリ書込み選択回路 57 大容量画像メモリ 60 任意方向Mモード像描出回路 61 任意方向Mモード像画像メモリ 62 任意方向Mモード像再構築回路 63 任意方向Mモード像ラインメモリ 70 任意方向Mモード像ビーム設定回路 80 画像表示器(画像表示手段) 100 断層走査手段 200 画像表示制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の所望部位に超音波パルスを送信
    すると共にそのエコー信号を受信する超音波探触子と、
    この超音波探触子のパルス送受信動作を制御して前記エ
    コー信号を所定周期で繰返し得る断層走査手段と、この
    断層走査手段から得られるエコー信号に基づいて少なく
    ともBモード像及びMモード像の一方又は両方を実時間
    表示可能でかつ所望時に表示画像をフリーズ可能に前記
    エコー信号の記憶及び処理をする画像表示制御手段と、
    この画像表示制御手段からの出力信号により画像表示す
    る画像表示手段を備えてなる超音波断層装置において、
    実時間表示されているBモード像のデータを所定時間分
    記録する大容量画像メモリと、Mモード用ビームライン
    をBモード像上の任意の方向に設定する任意方向Mモー
    ド像ビーム設定回路と、この任意方向Mモード像ビーム
    設定回路で設定されたMモード用ビームライン上のMモ
    ード像(任意方向Mモード像)を、実時間中は前記断層
    走査手段側からのデータにより、フリーズ後は前記大容
    量画像メモリ側からのデータにより再構築し、各々前記
    画像表示制御手段を介して前記画像表示手段に表示させ
    る任意方向Mモード像描出回路とを具備することを特徴
    とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記任意方向Mモード像描出回路は、複
    数時相に亘って任意方向Mモード像を再構築すると共
    に、連続する2時相の任意方向Mモード像相互間におい
    て空間補間処理することを特徴とする請求項1に記載の
    超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 Mモード像のスクロール速度に応じてB
    モード像の表示角度を適宜値に設定する表示角度設定手
    段を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    超音波診断装置。
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