JPH0838071A - 豚用飼料添加物および飼料 - Google Patents

豚用飼料添加物および飼料

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JPH0838071A
JPH0838071A JP6193796A JP19379694A JPH0838071A JP H0838071 A JPH0838071 A JP H0838071A JP 6193796 A JP6193796 A JP 6193796A JP 19379694 A JP19379694 A JP 19379694A JP H0838071 A JPH0838071 A JP H0838071A
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garlic
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Atsunori Okada
篤典 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 活性ビタミンB1 誘導体含有ニンニクエキス
を配合することを特徴とする豚用飼料添加物および該飼
料添加物を配合してなる飼料。 【効果】 本発明の活性ビタミンB1 誘導体含有ニンニ
クエキスを配合した豚用飼料添加物および飼料は、毒
性,残留性等の問題が全くない安全なもので、豚に与え
ることにより、豚の成長を促進し、飼料効率を高め、出
荷までの期間の短縮、生産コストの削減を図ることがで
きる。しかも、肉質を改善し、栄養価値を高め、さらに
抗病性を高めることに優れた効果を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は豚用飼料添加物および飼
料に関し、詳しくは豚用飼料に加えて用いられ、豚の成
長を促進し、飼料効率や抗病力を高め、出荷までの期間
の短縮と生産コストの低減を図ると共に、肉質を改善
し、栄養価値を高めることに優れた効果を発揮する豚用
飼料添加物および飼料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】貿易
の自由化が進み、輸入肉との競争に曝されている養豚業
界においては、飼料の改良による生肉の品質向上や生産
コストの低減が求められ、そのために様々な方法が実施
されている。養豚の問題点として、暑熱,寒冷等の自然
環境、豚舎構造、生産コストを下げるための高密度飼育
等のストレスが原因で、発育の低下やPSG肉(ふけ
肉)等の品質低下、疾病等が生じている。その改善策と
して発育の促進と飼料効率の向上を目的とした抗生物質
やホルモン剤、微量元素が用いられており、中でも最
近、銅やヒ素が注目されている。しかし、いずれもその
毒性や残留性等、安全性に問題があり、豚肉を通じて人
体への影響が懸念されている。
【0003】また、試験用として豚の発育や飼料効率を
阻害する特定疾病群を除いたSPF豚(特定病原不在
豚)の生産も行われているが、この生産維持には完全な
無菌状態が必要であり、その上、特殊な施設、器具、機
材および高度な技術がなければならないため、一般養豚
場への普及には至っていない。一方、一部地域で豚の呼
吸疾患や皮膚病の治療・予防に生ニンニクが用いられて
おり、ある程度の成果を挙げているが、これらの用途は
限られており、品質向上までつながっていない。さら
に、環境への関心が高まるにつれ、養豚場からの悪臭も
大きな問題となっており、それを解決するにはかなりの
設備投資を行うか、規模を縮小するなどの対策をとらな
ければならず、生産コスト上昇の一因となっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、活性ビタミ
ンB1 誘導体含有ニンニクエキスの畜産飼料への応用を
研究中、活性ビタミンB1 誘導体含有ニンニクエキスを
配合した飼料で豚を肥育したとき、豚の成長が非常に早
くなり、約3か月間の投与で出荷までの期間を2〜3週
間短縮できることを見出し、さらに飼料要求量において
も著しく改善される(第1表参照)ことを知見した。し
かも、これらの効果は牛,豚,鶏等の畜産動物中、特に
豚に顕著に認められた。さらに、試験農場を増やして実
施した試験でも全く同様の結果を得た。
【0005】ところで、対照の配合飼料中にはビタミン
1 を含む各種ビタミンが添加されているのに、上記し
た効果が奏されないこと、また飼料と共にニンニクを投
与したときに、このような効果が得られることを報告し
た文献が見当たらないことから、上記の効果はビタミン
1 あるいはニンニク単独の効果とは考え難い。したが
って、このような効果が活性ビタミンB1 誘導体含有ニ
ンニクエキスのいかなる成分によるものであるかは明ら
かでないが、次のような要因が推測される。
【0006】畜産動物中、特に豚は暑熱,寒冷,飼育環
境等のストレスに対して感受性が高く、それによってス
トレス適応障害を起こし、飼料摂取量が減少すると同時
に体内代謝に異常をきたして発育が低下する場合が多く
みられる。一方、ニンニクおよび活性ビタミンB1 誘導
体には、メタルチオネイン等のストレスに抵抗する物質
を体内に誘導させてストレスを緩和させる可能性があ
る。さらに、活性ビタミンB1 誘導体はビタミンB1
上に体内代謝を促進する作用がある。したがって、これ
らの成分が相乗的あるいは相加的に作用してストレスを
緩和し、体内代謝を促進または調整することによって、
豚の成長促進,飼料効率の改善効果をもたらしたものと
推定される。
【0007】また、肉質面においても、保水力,硬さ,
伸展率,咀嚼性において有意な改善効果を認めると共
に、生肉中のビタミンB1 含有量が対照と比較して3〜
3.5倍と著しく高く、栄養的な価値においても非常に
優れた豚肉を得ることができた(第2表参照)。さら
に、試験期間中において抗病力の増強効果、糞や尿の臭
いの低減効果も認められた。また、種豚に投与した場合
には、雌豚の分娩後の発情が順調に回復すると共に、受
胎率が高まった。
【0008】以上の結果から、本発明者は活性ビタミン
1 誘導体含有ニンニクエキスが、豚の肥育用飼料添加
物として、優れた数々の作用を持つことを見出すと共
に、活性ビタミンB1 誘導体含有ニンニクエキスが原料
としてビタミンおよび食品として実績のあるニンニクの
みを用いていることから、安全性においても全く問題な
く、これらの知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0009】すなわち本発明は、活性ビタミンB1 誘導
体含有ニンニクエキスを配合することを特徴とする豚用
飼料添加物および該飼料添加物を配合してなる豚用飼料
に関するものである。
【0010】本発明に用いられる活性ビタミンB1 誘導
体とは、優れた腸管吸収および組織移行性を示し、体内
持続性がよく、かつ生体内で容易にチアミンに戻る誘導
体を指す。具体的には、アリチアミン,チアミンプロピ
ルジスルフィド,チアミンテトラヒドロフルフリルジス
ルフィドなどが挙げられる。
【0011】本発明に用いる活性ビタミンB1 誘導体含
有ニンニクエキスは、活性ビタミンB1 誘導体とニンニ
クエキスとを混合することによって容易に調製すること
ができる。例えばアリチアミン含有ニンニクエキスは、
ビタミンB1 とニンニクエキスとを適当な条件下で共存
させることによってアリチアミンを生成せしめ、次いで
以下に例示する方法により、効率よくアリチアミン含有
ニンニクエキスを得ることができる。
【0012】生ニンニクを破砕して搾汁したエキスにビ
タミンB1 (塩酸チアミン)を生ニンニク当り0.1〜5
%、好ましくは0.5〜3%添加し、pHを7〜9、好ま
しくは7.5〜8.5に調整した後、40〜70℃、好
ましくは55〜65℃に加温し、5分〜4時間、好まし
くは30分〜2時間反応させることによりアリチアミン
含有ニンニクエキスを得ることができる。また、これを
減圧下で濃縮乾燥してアリチアミン含有ニンニクエキス
粉末を得ることができる。なお、アリチアミンは、アリ
シンがビタミンB1 と反応することにより得られる活性
型ビタミンB1である。
【0013】ビタミンB1 の添加量が下限値未満では、
アリチアミンの生成量が不十分であり、また上限値を越
えて添加しても、アリチアミン生成量は増加しない。ま
た、反応のpH,温度,時間が上記した下限値未満で
は、アリチアミンの生成量が不十分であり、上限値を越
えると、ビタミンB1 の分解が発生することがある。活
性ビタミンB1 誘導体含有ニンニクエキス中における活
性ビタミンB1 誘導体の含量は、ニンニクエキス固形分
当たり通常0.4〜20%、好ましくは2〜12%が適
当である。
【0014】本発明に使用する活性ビタミンB1 誘導体
含有ニンニクエキスを配合できる飼料については、特に
制限がなく、例えば一般に市販されている(肥育豚用、
子豚用、母豚用等)配合飼料の他、自家配合飼料等、通
常用いられる飼料はすべて対象となる。なお、活性ビタ
ミンB1 誘導体含有ニンニクエキスは飼料に直接添加す
る他、プレミックス等の飼料添加物に配合して用いるこ
ともできる。
【0015】活性ビタミンB1 誘導体含有ニンニクエキ
スの豚用飼料添加物および飼料への添加量は、活性ビタ
ミンB1 誘導体含有ニンニクエキス原末の最終飼料中の
含量が0.005〜2.0%(重量)、好ましくは0.01
〜0.5%(重量)となるようにすればよい。添加量が下
限値未満では、本発明の十分な効果は得られず、上限値
を越えて添加すると、生産コスト高となり好ましくな
い。
【0016】本発明の活性ビタミンB1 誘導体含有ニン
ニクエキス配合の豚用飼料添加物および飼料には、必要
に応じて安定剤,保存料,各種ビタミン,ミネラル,抗
生物質,ホルモン剤,油脂,炭水化物,動物・植物性蛋
白質,アミノ酸,香料などの添加物を適宜加えることが
できる。また、乳糖,デキストリン,小麦粉などの賦形
剤を適宜加えて、粉状,顆粒状,ペレット状,液状など
所望の剤型とすることができる。
【0017】また、本発明の活性ビタミンB1 誘導体含
有ニンニクエキスを配合した豚用飼料は、肥育豚,種豚
共に投与できる給餌方法は特に限定されないが、肥育豚
の場合、通常は90〜出荷日齢、好ましくは離乳後〜出
荷日齢の豚に対して90〜100日間、好ましくは連日
給餌するのが適当である。一方、種豚の場合は、年間を
通じて給餌するのが適当である。
【0018】本発明の活性ビタミンB1 誘導体含有ニン
ニクエキスを配合した飼料を与えて豚を飼育すると、肥
育豚の場合は、成長促進と飼料効率が改善され、比較的
短期間に出荷できる上に、該飼料を用いて肥育された豚
は、前述したように、肉質や栄養価値が優れており、特
にビタミンB1 含量が高い。また、種豚の場合は、雌豚
の分娩後の発情が順調に回復すると共に、雄豚の***の
活力が高まり、受胎し易くなる。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらの実施例により制限されるものでは
ない。 製造例1 生ニンニク100kgを洗浄した後、水50リットルを加
えて破砕した後、搾汁した。搾汁液に塩酸チアミン2kg
を加え、NaOHでpH8とした後、60℃に2時間保
った。この反応液を減圧下で濃縮し、スプレードライヤ
ーで乾燥粉末としてアリチアミン含有ニンニクエキス末
約25kgを得た。
【0020】製造例2 生ニンニク100kgを洗浄した後、水50リットルを加
えて破砕した後、搾汁した。搾汁液に塩酸チアミン2kg
を加え、NaOHでpH8とした後、60℃に2時間保
った。この反応液を75kgのデキストリンに混合し、乾
燥させてアリチアミン含有ニンニクエキス散約100kg
を得た。
【0021】製造例3 製造例1で得たアリチアミン含有ニンニクエキス末1kg
を豚肥育用配合飼料1tに混合、攪拌してアリチアミン
含有ニンニクエキス配合飼料を得た。
【0022】製造例4 製造例2で得たアリチアミン含有ニンニクエキス散4kg
を豚肥育用配合飼料1tに混合、攪拌してアリチアミン
含有ニンニクエキス配合飼料を得た。
【0023】製造例5 生ニンニク10kgを洗浄した後、水10リットルを加
え、破砕して搾汁した。搾汁液に塩酸チアミン300g
を加え、NaOHでpH8とした後、60℃に1時間保
った。この反応液を5リットルまで減圧濃縮し、豚肥育
用配合飼料5tに混合、攪拌してアリチアミン含有ニン
ニクエキス配合飼料を得た。
【0024】製造例6 製造例1で得たアリチアミン含有ニンニクエキス末5k
g,ビタミンA酢酸エステル100g,ビタミンD3
g,酢酸トコフェロール500g,塩酸ピリドキシン5
0gおよびビタミンB12 0.5gをよく混合し、これに炭
酸カルシウム45kg,リン酸カルシウム25kgおよび塩
化ナトリウム25kgを混合してアリチアミン含有ニンニ
クエキス配合プレミックス(飼料添加物、飼料に対する
添加率1%)100kgを得た。
【0025】実施例1 豚肥育試験1 90〜100日齢のハイボー種の豚51頭(平均体重3
3.2kg)を10頭ずつ5群に分け(試験区2は11
頭)、3群を試験区(平均体重32.2kg)、2群を対
照区(平均体重35.0kg)として設定した。試験区に
は製造例1のアリチアミン含有ニンニクエキス0.1%
(重量)を添加した配合飼料(商品名:ポーク65、協
同飼料(株)製)を与え、対照区には配合飼料(商品
名:ポーク65、協同飼料(株)製)のみを与えた。飼
育期間は、出荷時体重が109〜112kgになるまで行
った。肥育試験結果を第1表に示し、1区画当り3頭ず
つの出荷肉豚の枝肉胸腰最長筋腰椎部(生肉)の分析を
常法により行った結果を第2表に示した。また、該生肉
の官能検査(パネラー5名)結果を第3表に示した。
【0026】なお、肥育試験結果では、試験区では日齢
182〜190日で出荷体重まで成長し、対照区と比較
して14〜22日早く出荷することができた。各区の1
頭当りの平均増体重は、試験区で832〜914g/
日、対照区で659〜711g/日であり、1日当り1
21〜255gの差がみられた。また、飼料要求量も、
試験区で2.23〜2.40であるのに対し、対照区で
2.65〜2.73と、いずれも対照区と比較して有意
に低く、飼料効率が著しく改善されることを確認した。
枝肉胸腰最長筋腰椎部(生肉)の分析結果では、保水
力,硬さ,伸展率でp<0.01、咀嚼性でp<0.05の
危険率で、対照区との間に有意差が認められた。また、
ビタミンB1 含有量は試験区のものが対照区の2.8〜
3.4倍の高値を示し、栄養的にも優れていることを確
認した。官能検査結果では、試験区肉は全項目で対照区
肉と同等以上の評価であり、特に、硬さ,味,色,歯ご
たえ,脂肪のうまさの評価は平均で2.8〜3.7と高
く、総合評価も平均3.4と非常に高かった。その他の
評価として、試験区では肥育期間中、糞尿等の悪臭が低
減される効果が認められた。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】実施例2 豚肥育試験2 90日齢のハイボー種の豚70頭(平均体重37.0k
g)を10頭ずつ7群に分け、5群を試験区(平均体重
38.4kg)、2群を対照区(平均体重33.3kg)と
して設定した。試験区には製造例1のアリチアミン含有
ニンニクエキス0.05%(重量)を添加した配合飼料
(商品名:ポーク65、協同飼料(株)製)を与え、対
照区には配合飼料(商品名:ポーク65、協同飼料
(株)製)のみを与えた。飼育期間は、出荷時体重が1
08〜112kgになるまで行った。肥育試験結果を第4
表に示した。
【0031】試験区では日齢179〜186日で出荷体
重まで成長し、対照区と比較して17〜25日早く出荷
することができた。各区の1頭当りの平均増体重は、試
験区で712〜823g/日、対照区で680〜685
g/日であり、1日当り30〜143gの差がみられ
た。また、飼料要求量も、試験区で2.33〜2.61
であるのに対し、対照区で2.58〜2.74と、いず
れも対照区と比較して有意に低く、アリチアミン含有ニ
ンニクエキス0.05%(重量)添加でも十分に成長促進
効果が得られた。
【0032】
【表4】
【0033】
【表5】
【0034】実施例3 豚肥育試験3 90〜95日齢のハイボー種の豚41頭(平均体重3
8.9kg)を約10頭ずつ4群に分け、2群を試験区
(平均体重38.9kg)、2群を対照区(平均体重3
9.0kg)として設定した。試験区には製造例1のアリ
チアミン含有ニンニクエキス0.1%(重量)を添加した
配合飼料(商品名:シーアイハイピュアミート、伊藤忠
飼料(株)製)を与え、対照区には配合飼料(商品名:
シーアイハイピュアミート、伊藤忠飼料(株)製)のみ
を与えた。飼育期間は、出荷時体重が114〜116kg
になるまで行った。肥育試験結果を第5表に示した。
【0035】試験区では日齢183〜185日で出荷体
重まで成長し、対照区と比較して23〜27日早く出荷
することができた。各区の1頭当りの平均増体重は、試
験区で804〜850g/日、対照区で631〜650
g/日であり、両者間に1日当り154〜219gの差
がみられた。また、飼料要求量も、試験区で2.33〜
2.41であるのに対し、対照区で2.70〜2.85
であり、いずれも対照区と比較して有意に低く、飼料効
率が著しく改善された。
【0036】なお、肥育試験開始直後に、試験区,対照
区ともに豚流行性肺炎(SEP)が発生したが、試験区
は著しく早い回復を示し、肌の色,つやもよく、その成
長にほとんど影響はなかった。このことから、活性ビタ
ミンB1 誘導体含有ニンニクエキスは豚の疾病に対して
も、抵抗力を高める作用を有すると思われる。
【0037】
【表6】
【0038】実施例4 豚肥育試験4 90〜105日齢のハイボー種の豚59頭(平均体重4
5.2kg)を約10頭ずつ6群に分け、3群を試験区
(平均体重46.2kg)、3群を対照区(平均体重4
4.1kg)として設定した。試験区には製造例6のアリ
チアミン含有ニンニクエキス配合プレミックス1%を添
加した配合飼料(商品名:シーアイハイピュアミート、
伊藤忠飼料(株)製)を与え、対照区には配合飼料(商
品名:シーアイハイピュアミート、伊藤忠飼料(株)
製)のみを与えた。飼育期間は、出荷時体重が111〜
116kgになるまで行った。肥育試験結果を第6表に示
した。
【0039】試験区では日齢185〜190日で出荷体
重まで成長し、対照区と比較して12〜19日早く出荷
することができた。各区の1頭当りの平均増体重は、試
験区で747〜883g/日であるのに対し、対照区で
613〜724g/日であり、1日当り19〜270g
の差がみられた。また、飼料要求量も、試験区で2.2
7〜2.43、対照区で2.59〜2.78であり、い
ずれも対照区と比較して有意に低く、飼料効率が著しく
改善された。
【0040】
【表7】
【0041】
【表8】
【0042】
【発明の効果】本発明の活性ビタミンB1 誘導体含有ニ
ンニクエキスを配合した豚用飼料添加物および飼料は、
毒性,残留性等の問題が全くない安全なもので、豚に与
えることにより、豚の成長を促進し、飼料効率を高め、
出荷までの期間の短縮、生産コストの削減を図ることが
できる。しかも、肉質を改善し、栄養価値を高め、さら
に抗病性を高めることに優れた効果を発揮する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性ビタミンB1 誘導体含有ニンニクエ
    キスを配合することを特徴とする豚用飼料添加物。
  2. 【請求項2】 飼料中の活性ビタミンB1 誘導体含有ニ
    ンニクエキスの含量が0.005〜2.0%となるように
    用いる請求項1記載の豚用飼料添加物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の豚用飼料添加物を配合し
    てなる豚用飼料。
  4. 【請求項4】 飼料中の活性ビタミンB1 誘導体含有ニ
    ンニクエキスの含量が0.005〜2.0%となるように
    豚用飼料添加物を配合した請求項3記載の豚用飼料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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