JPH0836693A - 携帯用誘導指示パネル - Google Patents

携帯用誘導指示パネル

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JPH0836693A
JPH0836693A JP17081094A JP17081094A JPH0836693A JP H0836693 A JPH0836693 A JP H0836693A JP 17081094 A JP17081094 A JP 17081094A JP 17081094 A JP17081094 A JP 17081094A JP H0836693 A JPH0836693 A JP H0836693A
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JP
Japan
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guidance instruction
display panel
instruction
content
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Application number
JP17081094A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Suzuki
達夫 鈴木
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Daishin Kogyo KK
Original Assignee
Daishin Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘導指示をする際に、その指示内容に対する
視認性の向上を図る。 【構成】 掴んで全体を支持する把持部12と、この把
持部12に取り付けられ誘導指示する内容が表示された
表示パネル部13とを備え、表示パネル部13の表示内
容を相手に向けて誘導指示する。表示パネル部13の誘
導指示内容は蛍光剤で表示し、光源14で表示内容を照
して浮き上がらせることが望ましい。光源14として
は、前記表示内容に沿って配設され外側から表示内容を
照して浮き上がらせる複数のLEDが望ましい。さら
に、表示内容は、その内容を意味する色に着色すること
が望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路工事現場、土木や
建設関連の資材搬入搬出口、駐車場等における自動車の
誘導指示や、クレーン等の大型機械の誘導指示等、一定
の距離を置いたところから誘導指示する必要のあるすべ
ての作業に用いることができる携帯用誘導指示パネルに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車の誘導指示等を行なう手段と
しては、実公平2-37114号公報記載の「安全指示棒」が
知られている。この安全指示棒1を図17及び図18に
基づいて説明する。
【0003】この安全指示棒1は主に、電池を内蔵した
把持部兼電池ケース2と、この電池ケース2に取り付け
られた発光指示板3とから構成されている。
【0004】発光指示板3は、互いに重ね合わされた2
枚の反射板5,6と、この各反射板5,6の両側にそれ
ぞれ複数個適宜間隔をおいて配設された発光ダイオード
7とから構成されている。
【0005】なお、図中の8は各発光ダイオード7を駆
動する回路を内蔵した回路基板ケース、9は電源スイッ
チである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
安全指示棒1では、夜間においても発光ダイオード7に
よって安全指示棒1の存在を認識することはできる。し
かし、この安全指示棒1によってどの様な指示をするの
かを、この安全指示棒1自体から判断することは難し
い。
【0007】このため、誘導指示を行なう者は通常、一
方の手に持つ安全指示棒1と共にもう一方の手も使って
誘導指示を行なっているが、それでも誘導指示の内容を
相手に確実に認識させることは容易ではない。
【0008】まして、夜間においては、暗い中でもう一
方の手の動きを認識することは困難であり、結果的に誘
導指示の内容の認識を一層困難なものとしている。
【0009】このため、自動車等の誘導指示は、昼夜を
問わず危険を伴うものであった。
【0010】本発明は以上述べたような問題点に鑑みて
なされたもので、昼夜を問わず誘導指示内容を相手に明
確にかつ確実に認識させることができるようにして安全
性を向上された携帯用誘導指示パネルを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために第1の発明に係る携帯用誘導指示パネルは、掴ん
で全体を支持する把持部と、この把持部に取り付けられ
誘導指示する内容が表示された表示パネル部とを備えた
ことを特徴とする。
【0012】第2の発明に係る携帯用誘導指示パネル
は、電源を内蔵すると共に掴んで全体を支持する把持部
と、この把持部に取り付けられ誘導指示する内容が蛍光
剤で表示された表示パネル部と、この表示パネル部の内
側又は外側面に位置し内側又は外側から照して前記表示
内容を浮き上がらせる光源とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】第3の発明に係る携帯用誘導指示パネル
は、電源を内蔵すると共に掴んで全体を支持する把持部
と、この把持部に取り付けられ誘導指示する内容が蛍光
剤で表示された表示パネル部と、この表示パネル部の外
側面に前記表示内容に沿って配設され外側から照して前
記表示内容を浮き上がらせる複数の光源とを備えたこと
を特徴とする。
【0014】第4の発明に係る携帯用誘導指示パネル
は、前記複数の光源が、前記表示パネル部の表示内容を
意味する色に着色されたことを特徴とする。
【0015】第5の発明に係る携帯用誘導指示パネル
は、前記表示パネル部の表示内容が、その内容を意味す
る色に着色されたことを特徴とする。
【0016】第6の発明に係る携帯用誘導指示パネル
は、前記表示パネル部に表示板が着脱自在に装着され、
この表示板に誘導指示する内容が表示されたことを特徴
とする。
【0017】第7の発明に係る携帯用誘導指示パネル
は、前記表示板が、必要とする誘導指示内容に合わせて
複数枚用意され、これらを必要に応じて差し替えること
を特徴とする。
【0018】
【作用】第1の発明では、表示パネル部に誘導指示する
内容を表示したので、誘導指示する者は、表示パネル部
を相手に向けるだけで誘導指示する内容を明確にかつ確
実に認識させることができるようになる。この結果、誘
導指示作業中の安全性が向上する。
【0019】第2の発明では、表示パネル部に表示され
た蛍光剤で表示された誘導指示内容を、光源で照して浮
き上がらせるので、夜間でも離れた位置から、即ち早い
段階から誘導指示内容を相手に明確にかつ確実に認識さ
せることができるようになる。
【0020】第3の発明では、複数の光源を表示内容に
沿って配設し、この光源によって蛍光剤で表示された表
示内容を外側から照すので、表示内容を暗闇の中で浮き
上がらせることができるようになる。この結果、夜間の
暗闇の中でも、離れた位置から表示内容を確実に認識さ
せることができるようになり、誘導指示作業に対する安
全性が向上する。
【0021】第4の発明では、表示内容に沿って配設さ
れた複数の光源がこの表示内容を浮き上がらせると共
に、複数の光源自体も表示内容を意味する色に着色して
その色に発光する。ところで、表示パネル部に表示され
た誘導指示内容を認識できない程離れた距離からでも、
色自体は識別することが容易である。このため、遠く離
れた位置から早いうちに、光源から発する色によって運
転者等に注意を喚起させることができ、誘導指示作業に
対する安全性が向上する。
【0022】第5の発明では、表示パネル部に表示され
た誘導指示内容を、その内容を意味する色に着色してい
る。この場合も、前記第4の発明の場合と同様に、誘導
指示内容を認識できない程離れた距離からでも、色自体
は識別することが容易である。このため、前記同様に遠
く離れた位置から注意を喚起させることができ、誘導指
示作業に対する安全性が向上する。
【0023】第6の発明では、誘導指示する内容を表示
した表示板を表示パネル部に着脱自在に装着したので、
必要に応じて装着することができるようになる。
【0024】第7の発明では、必要とする誘導指示内容
を表示した表示板を複数枚用意し、これらを必要に応じ
て差し替えることで、それぞれの場所においてそれぞれ
の状況に応じた最適の誘導指示を行なうことができるよ
うになる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0026】[第1実施例]本実施例の携帯用誘導指示
パネル11は、図1ないし図3に示すように、電源を内
蔵すると共に作業者が手で掴んで全体を支持する把持部
12と、この把持部12に取り付けられ誘導指示する内
容を表示した表示パネル部13と、この表示パネル部1
3の外側面に位置し外側から表示内容を照してその内容
を浮き上がらせる光源14とから構成されている。
【0027】把持部12は、円筒状に形成され、内部に
市販の電池が装着される。なお、この把持部12は、充
電式のバッテリーを内蔵してもよい。把持部12の基端
部には、ベルト等に引っ掛けるためのクリップ17が設
けられている。紐を通すための支持金具18も設けられ
ている。
【0028】表示パネル部13は、厚みのある円形の板
状に形成されている。この表示パネル部13には雌ねじ
部19を有し、この雌ねじ部19が把持部12の雄ねじ
部20に捩じ込まれることで、表示パネル部13が把持
部12に着脱可能に装着されている。表示パネル部13
の表裏面13A,13Bには、後述する交換用表示板2
6を支持する表示板支持片21が設けられている。この
表示板指示片21は、表示パネル部13の両側及び上側
から表面13A及び裏面13Bにそれぞれ覆い被さるよ
うに折り曲げて形成されている。表裏面13A,13B
は内部からの光を通す透明板によって構成されている。
表示パネル部13の周囲の壁面は光を通さない材質にな
っている。この壁面の一側(図3中の右側面)には、部
分的に光を通す窓部22が設けられ、必要な場合にはこ
の窓部22によって局部的に光を当て、書類や免許証等
を見ることができるようになっている。壁面の他側には
光源14の電源スイッチ16が設けられている。
【0029】表示パネル部13の内側には、仕切り板2
3が配設され、この仕切り板23の両側面に表示板24
が設けられている。この表示板24には交通整理等にお
いて誘導指示するためのマーク等が書き込まれる。この
マーク等は表裏面13A,13Bで互いに異なるものや
同じもの等、適宜選択して書き込まれる。具体的は、進
むように指示する矢印や○印を丸枠の内部に配置したも
のや、停止等を指示する×印や止れの文字を丸枠の内部
に配置したもの等が書き込まれる。さらに、矢印のとき
には、地の部分を例えば薄い青色にし、矢印と丸枠の部
分を濃い青色にする。○印のときには、地の部分を例え
ば薄い黄色にし、○印と丸枠の部分を濃い黄色にする。
また、×印のときには、地の部分を例えばオレンジ色に
近い赤色にして×印と丸枠の部分を真紅にする。即ち、
地の部分を薄い色に、指示記号及び枠部分を濃い色に配
色する。さらに、指示記号及び枠部分には蛍光剤が用い
られ、暗闇の中でこの指示記号及び枠部分が浮き上がる
ようになっている。これにより、昼間は各指示記号を地
の部分の色の中に浮き上がらせることができ、夜間は蛍
光剤で表示された指示記号を光源14によって暗闇の中
に浮き上がらせることができる。即ち、昼夜を問わず、
離れた位置から指示記号を認識しやすくなり、視認性が
向上する。
【0030】光源14はLEDによって構成されてい
る。この光源14が、図4(A)(B)(C)に示すよ
うに、矢印、○印や×印及び丸枠に沿って一定間隔をお
いて配設されている。図中の25は光源14を駆動する
駆動回路である。
【0031】表示パネル部13の表裏面13A,13B
には交換用表示板26が設けられる。この交換用表示板
26は表示パネル部13に着脱自在に装着される。具体
的には、各表示板支持片21によって着脱自在に支持さ
れる。この交換用表示板26は複数枚用意される。各交
換用表示板26には各種の誘導指示に必要な指示記号が
それぞれ記載されている。この各種の指示記号が記載れ
た複数の交換用表示板26は、必要に応じて差し替えら
れる。具体的には、各表裏面13A,13Bにそれぞれ
設けられた表示板指示片21に交換用表示板26を下側
から挿入して固定ピン27で固定し、また固定ピン27
を抜いて下側に抜き取ることで、交換用表示板26が表
示パネル部13に対して着脱自在に装着される。
【0032】以上のように構成された携帯用誘導指示パ
ネル11では、昼間においては光源14を点灯させるこ
となく、そのまま使用する。表示パネル部13の各表示
板24にそれぞれ記載された指示記号によって誘導指示
する。即ち、誘導指示する相手に表示パネル部13の表
面13A又は裏面13Bを向け、各表示板24に記載さ
れた指示記号を相手に示す。さらに、必要な場合は、各
状況に応じた指示記号を記載した交換用表示板26を複
数枚用意し、必要に応じて表示板支持片21に差し込
み、また適宜差し替える。
【0033】以上により、相手に向けた表示パネル部に
より誘導指示する内容を明確にかつ確実に認識させるこ
とができるようになる。特に、表示板24では、地の部
分を薄い色に、指示記号及び枠部分を濃い色に配色して
いるので、この配色の関係で指示記号がよく見えるよう
になる。即ち、誘導指示する内容を明確にかつ確実に認
識させることができる。
【0034】さらに、指示する相手が表示パネル部13
に表示された誘導指示内容を認識できない程離れた距離
にあるときでも、色自体は識別することが容易であるた
め、表示板24を誘導指示内容を意味する色にすること
で、遠く離れた位置から早いうちに、色によって運転者
等に注意を喚起させることができるようになる。この結
果、誘導指示作業に対する安全性が大幅に向上する。即
ち、誘導指示をする者にとっては確実に誘導指示をする
ことができるようになり、ドライバーにとっては誘導指
示内容を誤認する等の間違いがなくなり、この両者にと
って安全性が大幅に向上する。特に高齢者の場合、視力
の低下や判断の遅れ等が問題になるが、早い段階から誘
導指示内容が認識できるので、高齢者が誘導指示をする
者又はドライバーであっても、誘導指示作業に対する安
全性を保つことができる。
【0035】また、交換用表示板26を表示パネル部1
3に着脱自在に装着できるようにしたので、誘導指示す
る内容の違いに応じてその誘導指示内容を表示する交換
用表示板26を適宜装着することができるようになり、
それぞれの場所においてそれぞれの状況に応じた最適の
誘導指示を行なうことができるようになる。
【0036】また、誘導指示の内容を変えるときは、交
換用表示板26を差し替えるだけよいため、携帯用誘導
指示パネル11を携帯する場合には、この携帯用誘導指
示パネル11と共に、必要とするマークを表示した交換
用表示板26を用意するだけでよい。このため、嵩ばら
ず、携帯性に富む携帯用誘導指示パネル11を提供する
ことができる。
【0037】さらに、誘導指示の内容に応じたマークを
交換用表示板26に記載するだけで、各種の誘導指示に
対応することができるため、汎用性に富む携帯用誘導指
示パネル11を提供することができる。
【0038】一方、夜間においては、電源スイッチ16
をONにして光源14を点灯させてから、誘導指示する
相手に表示パネル部13を向ける。また、手元にある書
類等を見るときには、表示パネル部13の窓部22を通
して光源14からの光を直接当てる。
【0039】このように、光源14を点灯させることに
より、蛍光剤で表示された誘導指示内容が、この光源1
4に照されて浮き上がる。光源14は表示内容に沿って
配設されているので、表示内容を効率的に照すことがで
き、誘導指示内容を鮮明に浮き上がらせる。これによ
り、夜間でも離れた位置から、即ち早い段階から運転者
等に注意を喚起させることができ、誘導指示内容を相手
に明確にかつ確実に認識させることができるようにな
る。また、指示記号等を誘導指示する内容に合せその内
容を意味する色に着色したことによる作用、効果は前記
昼間の場合と同様である。この結果、夜間の暗闇の中で
の誘導指示作業に対する安全性が大幅に向上する。
【0040】[第2実施例]本実施例は光源を表示パネ
ル部の内部に装着した例である。本実施例の携帯用誘導
指示パネルの全体構成は、表示パネル部を正方形の厚板
状に形成した部分を除き、前記第1実施例の携帯用誘導
指示パネルとほぼ同様である。
【0041】本実施例の携帯用誘導指示パネル31は、
図5ないし図7に示すように、電源を内蔵した把持部3
2と、この把持部32に取り付けられ誘導指示する内容
を表示した表示パネル部33と、この表示パネル部33
の内部に位置し内側から照して表示内容を浮き上がらせ
る光源34とから構成されている。
【0042】把持部32は、前記第1実施例の把持部1
2と同様の構成を有する。
【0043】表示パネル部33は、厚みのある正方形の
板状に形成されている。この表示パネル部33は、雌ね
じ部39と雄ねじ部40とで、把持部32に着脱可能に
装着されている。表示パネル部33の表裏面33A,3
3Bには、後述する表示板35を支持する表示板支持片
41が設けられている。この表示板指示片41は、表示
パネル部33の両側面33C,33D及び上側面33E
から表面33A及び裏面33Bにそれぞれ覆い被さるよ
うに折り曲げて形成されている。表裏面33A,33B
は内部からの光を通す半透明板によって構成されてい
る。さらに、この半透明板の内側面には、すりガラス状
に微細な凹凸を設けた表面処理が施され、内部の光源3
4からの光が乱反射して半透明板の全体が均一に光るよ
うになっている。両側面33C,33D、上側面33E
及び下側面33Fは光を通さないようになっている。さ
らに、一側面33Cには窓部42が設けられている。
【0044】表示板45は薄板状に形成され、表示パネ
ル部33の表裏面33A,33Bに着脱自在に装着され
ている。具体的には、各表裏面33A,33Bにそれぞ
れ設けられた表示板指示片41に表示板45を下側から
挿入し、また下側に抜き取ることで、表示板45が表示
パネル部33に対して着脱自在に装着される。表示板4
5には前記第1実施例と同様に、各種のマーク等が書き
込まれる。さらに、適宜配色されている。これらの表示
板45は複数枚用意され、必要に応じて差し替えられ
る。
【0045】光源34はLEDによって構成されてい
る。この光源34は、表示パネル部33の内側に配設さ
れた反射板48と、この反射板48の両側面に適宜配設
されたLED49と、このLED49を駆動する駆動回
路50とから構成されている。反射板48は表示パネル
部33とほぼ同じ面積を有し、表示パネル部33の内側
空間全体に配設されている。これにより、表示パネル部
33の内側空間を表面33A側の空間と裏面33B側の
空間とに仕切り、一方の空間内の光が他方の空間に入り
込み、表示板45の色が混じらないようになっている。
【0046】以上のように構成された携帯用誘導指示パ
ネル31では、表示板45が複数枚用意され、必要に応
じて適宜差し替えられる。この一例を図8に示す。ここ
では、矢印と○印と×印の表示板45を用いた場合であ
る。図中のA,B,Cは表裏面33A,33Bともに同
じマーク(矢印、○印、×印)の表示板45を取り付け
ている。図中のDでは表面33Aに矢印、裏面33Bに
×印が、Eでは逆に表面33Aに×印、裏面33Bに矢
印が表示されている。また、図中のFでは表面33Aに
矢印、裏面33Bに○印が、Gでは表面33Aに×印、
裏面33Bに○印が表示されている。
【0047】このようにして、必要なマークを記載した
表示板45を表示パネル部33の表裏面33A,33B
に取り付け、自動車等を誘導する。夜間においては電源
スイッチ36をONにして光源34を点灯させる。これ
により、表示パネル部33の表裏面33A,33Bの半
透明板を介して各表示板45をその内側から照す。この
結果、全体が各色(青色、黄色、赤色)に光り、その中
にそれぞれのマークが浮き彫りにされる。
【0048】以上により、前記第1実施例と同様の作
用、効果を奏することができる。
【0049】[変形例]なお、前記第1実施例では、光
源14自体は着色しなかったが、この光源14自体を表
示内容を意味する色に着色するようにしてもよい。この
光源14はLEDであるので、青色、緑色、黄色、赤色
等を発光するLEDを用いる。これにより、表示内容に
沿って配設された複数の光源14がこの表示内容を浮き
上がらせると共に、複数の光源14自体も表示内容を意
味する色に発光する。この結果、遠く離れた位置から早
いうちに、光源14から発する色によって運転者等に注
意を喚起させることができ、誘導指示作業に対する安全
性がさらに向上する。
【0050】また、前記各実施例では、表示パネル部1
3,33に雌ねじ部19,39を、把持部12,32に
雄ねじ部20,40をそれぞれ設けて互いを接続した
が、図9に示すように、表示パネル部13,33に口金
51を設け、ソケットにねじ込む電球のようにして接続
してもよい。
【0051】また、前記各実施例では光源14,34と
してLEDを用いたが、第1実施例では豆電球等を、第
2実施例では通常の大きさの電球等を用いてもよい。
【0052】また、前記各実施例では、表示パネル部1
3,33の外形を円形又は四角形にしたが、本発明の携
帯用誘導指示パネルは、これに限らず、三角形や五角形
以上の多角形でもよい。
【0053】また、前記第2実施例では、光源34とし
てLEDを任意の間隔で適宜配設したが、図10ないし
図12に示すように、LEDを、矢印、○印、×印及び
四角枠をそれぞれ囲むように配設してもよい。これによ
って各マークがさらに鮮明に、かつ浮き彫りにされ、視
認性をさらに向上させることができるようになる。
【0054】また、図13及び図16に示すように、ヒ
ンジ52を用いてマークを切り替えるようにしてもよ
い。具体的には、表示板53を上下に2分割し、ヒンジ
52で回動可能に接続する。この表示板53の下半分5
3Bを表示パネル部54の表裏面54A,54Bの下半
分に貼設する。表示板53の上半分53Aの裏面には他
のマーク(ここでは○印)の半分を書き込む。さらに、
表裏面54A,54Bの上半分に○印の上半分を書き込
む。
【0055】これにより、表示板53の上半分53Aを
立てて図13及び図15のように矢印の表示にしたり、
倒して図14及び図16のように○印の表示にすること
ができる。
【0056】この場合、表示板53の上半分53Aは、
表示パネル部54側に図示しない係止金具で固定され
る。
【0057】さらに、前記各実施例では、携帯用誘導指
示パネル11,31を主に把持部12,32と表示パネ
ル部13,33と光源14,34とで構成したが、把持
部12,32及び光源14,34の代りに懐中電燈を用
いてもよい。これによっても、前記実施例同様の作用、
効果を奏することができる。なお、この場合、懐中電燈
としては、光量の多いものを用いることが望ましい。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、次の効果を奏することができる。
【0059】(1) 表示パネル部に誘導指示する内容
を表示したので、誘導指示する者は、表示パネル部を相
手に向けるだけで誘導指示する内容を明確にかつ確実に
認識させることができるようになる。この結果、誘導指
示作業中の安全性が向上する。
【0060】(2) 表示パネル部に表示された蛍光剤
で表示された誘導指示内容を、光源で照して浮き上がら
せるので、夜間でも離れた位置から、即ち早い段階から
誘導指示内容を相手に明確にかつ確実に認識させること
ができるようになる。
【0061】(3) 複数の光源を表示内容に沿って配
設し、この光源によって蛍光剤で表示された表示内容を
外側から照すので、表示内容を暗闇の中で浮き上がらせ
ることができるようになる。この結果、夜間の暗闇の中
でも、離れた位置から表示内容を確実に認識させること
ができるようになり、誘導指示作業に対する安全性が向
上する。
【0062】(4) 表示内容に沿って配設された複数
の光源がこの表示内容を浮き上がらせると共に、複数の
光源自体も表示内容を意味する色に着色してその色に発
光するので、遠く離れた位置から早いうちに、光源から
発する色によって運転者等に注意を喚起させることがで
き、誘導指示作業に対する安全性が向上する。
【0063】(5)表示パネル部に表示された誘導指示
内容を、その内容を意味する色に着色しているので、遠
く離れた位置から注意を喚起させることができ、誘導指
示作業に対する安全性が向上する。
【0064】(6) 誘導指示する内容を表示した表示
板を表示パネル部に着脱自在に装着したので、必要に応
じて装着することができるようになる。
【0065】(7) 必要とする誘導指示内容を表示し
た表示板を複数枚用意し、これらを必要に応じて差し替
えることで、それぞれの場所においてそれぞれの状況に
応じた最適の誘導指示を行なうことができるようにな
る。これにより、携帯用誘導指示パネルを携帯する場合
は、この携帯用誘導指示パネルと共に、必要とするマー
クを表示した表示板を用意するだけでよくなり、携帯性
に富む携帯用誘導指示パネルを提供することができる。
【0066】(8) 誘導指示の内容に応じたマークを
表示板に記載するだけで、各種の誘導指示に対応するこ
とができるため、汎用性に富む携帯用誘導指示パネルを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る携帯用誘導指示パネ
ルを示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る携帯用誘導指示パネ
ルを示す側面断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る携帯用誘導指示パネ
ルを示す斜視図である。
【図4】誘導指示内容の態様を例示する模式図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る携帯用誘導指示パネ
ルを示す側面断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る携帯用誘導指示パネ
ルを示す正面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る携帯用誘導指示パネ
ルを示す斜視図である。
【図8】誘導指示内容の組み合わせの態様を例示する模
式図である。
【図9】本発明の第1変形例を示す斜視図である。
【図10】本発明の第2変形例を示す正面図である。
【図11】本発明の第2変形例を示す正面図である。
【図12】本発明の第2変形例を示す正面図である。
【図13】本発明の第3変形例を示す正面図である。
【図14】本発明の第3変形例を示す正面図である。
【図15】本発明の第3変形例を示す正面図である。
【図16】本発明の第3変形例を示す正面図である。
【図17】従来の安全指示棒を示す平面図である。
【図18】従来の安全指示棒を示す側面図である。
【符号の説明】
11…携帯用誘導指示パネル、12…把持部、13…表
示パネル部、14…光源、16…電源スイッチ、17…
クリップ、18…指示金具、21…表示板支持片、22
…窓部、24…表示板、26…交換用表示板。
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路工事現場、土木や
建設関連の資材搬入搬出口、駐車場等における自動車の
誘導指示や、クレーン等の大型機械の誘導指示等、一定
の距離を置いたところから誘導指示する必要のあるすべ
ての作業に用いることができる携帯用誘導指示パネルに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車の誘導指示等を行なう手段と
しては、実公平2-37114 号公報記載の「安全指示棒」が
知られている。この安全指示棒1を図17及び図18に
基づいて説明する。
【0003】この安全指示棒1は主に、電池を内蔵した
把持部兼電池ケース2と、この電池ケース2に取り付け
られた発光指示板3とから構成されている。
【0004】発光指示板3は、互いに重ね合わされた2
枚の反射板5,6と、この各反射板5,6の両側にそれ
ぞれ複数個適宜間隔をおいて配設された発光ダイオード
7とから構成されている。
【0005】なお、図中の8は各発光ダイオード7を駆
動する回路を内蔵した回路基板ケース、9は電源スイッ
チである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
安全指示棒1では、夜間においても発光ダイオード7に
よって安全指示棒1の存在を認識することはできる。し
かし、この安全指示棒1によってどの様な指示をするの
かを、この安全指示棒1自体から判断することは難し
い。
【0007】このため、誘導指示を行なう者は通常、一
方の手に持つ安全指示棒1と共にもう一方の手も使って
誘導指示を行なっているが、それでも誘導指示の内容を
相手に確実に認識させることは容易ではない。
【0008】まして、夜間においては、暗い中でもう一
方の手の動きを認識することは困難であり、結果的に誘
導指示の内容の認識を一層困難なものとしている。
【0009】このため、自動車等の誘導指示は、昼夜を
問わず危険を伴うものであった。
【0010】本発明は以上述べたような問題点に鑑みて
なされたもので、昼夜を問わず誘導指示内容を相手に明
確にかつ確実に認識させることができるようにして安全
性を向上された携帯用誘導指示パネルを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために第1の発明に係る携帯用誘導指示パネルは、電源
を内蔵すると共に掴んで全体を支持する把持部と、この
把持部に取り付けられ誘導指示する内容が蛍光剤で表示
された表示パネル部と、この表示パネル部の内側に位置
し内側から照して前記表示内容を浮き上がらせる光源と
を備えたことを特徴とする。
【0012】第2の発明に係る携帯用誘導指示パネル
は、電源を内蔵すると共に掴んで全体を支持する把持部
と、この把持部に取り付けられ誘導指示する内容が蛍光
剤で表示された表示パネル部と、この表示パネル部の外
側面に前記表示内容に沿って配設され外側から照して前
記表示内容を浮き上がらせる複数の光源とを備え、前記
複数の光源又は表示パネル部の表示内容のいずれか一方
又は両方が、前記表示パネル部の表示内容を意味する色
に着色されたことを特徴とする。
【0013】第3の発明に係る携帯用誘導指示パネル
は、前記表示パネル部に表示板が着脱自在に装着され、
この表示板に誘導指示する内容が表示されたことを特徴
とする。
【0014】
【作用】第1の発明では、表示パネル部に蛍光剤で表示
された誘導指示内容を内側から光源で照して浮き上がら
せるので、夜間でも離れた位置から、即ち早い段階から
誘導指示内容を相手に明確にかつ確実に認識させること
ができるようになる。この結果、誘導指示作業中の安全
性が向上する。
【0015】第2の発明では、複数の光源を表示内容に
沿って配設し、この光源によって蛍光剤で表示された表
示内容を外側から照すので、表示内容を暗闇の中で浮き
上がらせることができるようになる。さらに、複数の光
源自体又は表示パネル部に表示された誘導指示内容が、
その表示内容を意味する色で発光する。ところで、表示
パネル部に表示された誘導指示内容を認識できない程離
れた距離からでも、色自体は識別することが容易であ
る。このため、遠く離れた位置から早いうちに、光源か
ら発する色によって運転者等に注意を喚起させることが
でき、誘導指示作業に対する安全性が向上する。
【0016】第3の発明では、誘導指示する内容を表示
した表示板を表示パネル部に着脱自在に装着したので、
複数枚の表示板を必要に応じて差し替えることができる
ようになる。この複数枚の表示板に、必要とする誘導指
示内容をそれぞれ表示する。この結果、それぞれの場所
においてそれぞれの状況に応じた最適の誘導指示を行な
うことができるようになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0018】[第1実施例]本実施例の携帯用誘導指示
パネル11は、図1ないし図3に示すように、電源を内
蔵すると共に作業者が手で掴んで全体を支持する把持部
12と、この把持部12に取り付けられ誘導指示する内
容を表示した表示パネル部13と、この表示パネル部1
3の外側面に位置し外側から表示内容を照してその内容
を浮き上がらせる光源14とから構成されている。
【0019】把持部12は、円筒状に形成され、内部に
市販の電池が装着される。なお、この把持部12は、充
電式のバッテリーを内蔵してもよい。把持部12の基端
部には、ベルト等に引っ掛けるためのクリップ17が設
けられている。紐を通すための支持金具18も設けられ
ている。
【0020】表示パネル部13は、厚みのある円形の板
状に形成されている。この表示パネル部13には雌ねじ
部19を有し、この雌ねじ部19が把持部12の雄ねじ
部20に捩じ込まれることで、表示パネル部13が把持
部12に着脱可能に装着されている。表示パネル部13
の表裏面13A,13Bには、後述する交換用表示板2
6を支持する表示板支持片21が設けられている。この
表示板指示片21は、表示パネル部13の両側及び上側
から表面13A及び裏面13Bにそれぞれ覆い被さるよ
うに折り曲げて形成されている。表裏面13A,13B
は内部からの光を通す透明板によって構成されている。
表示パネル部13の周囲の壁面は光を通さない材質にな
っている。この壁面の一側(図3中の右側面)には、部
分的に光を通す窓部22が設けられ、必要な場合にはこ
の窓部22によって局部的に光を当て、書類や免許証等
を見ることができるようになっている。壁面の他側には
光源14の電源スイッチ16が設けられている。
【0021】表示パネル部13の内側には、仕切り板2
3が配設され、この仕切り板23の両側面に表示板24
が設けられている。この表示板24には交通整理等にお
いて誘導指示するためのマーク等が書き込まれる。この
マーク等は表裏面13A,13Bで互いに異なるものや
同じもの等、適宜選択して書き込まれる。具体的は、進
むように指示する矢印や○印を丸枠の内部に配置したも
のや、停止等を指示する×印や止れの文字を丸枠の内部
に配置したもの等が書き込まれる。さらに、矢印のとき
には、地の部分を例えば薄い青色にし、矢印と丸枠の部
分を濃い青色にする。○印のときには、地の部分を例え
ば薄い黄色にし、○印と丸枠の部分を濃い黄色にする。
また、×印のときには、地の部分を例えばオレンジ色に
近い赤色にして×印と丸枠の部分を真紅にする。即ち、
地の部分を薄い色に、指示記号及び枠部分を濃い色に配
色する。さらに、指示記号及び枠部分には蛍光剤が用い
られ、暗闇の中でこの指示記号及び枠部分が浮き上がる
ようになっている。これにより、昼間は各指示記号を地
の部分の色の中に浮き上がらせることができ、夜間は蛍
光剤で表示された指示記号を光源14によって暗闇の中
に浮き上がらせることができる。即ち、昼夜を問わず、
離れた位置から指示記号を認識しやすくなり、視認性が
向上する。
【0022】光源14はLEDによって構成されてい
る。この光源14が、図4(A)(B)(C)に示すよ
うに、矢印、○印や×印及び丸枠に沿って一定間隔をお
いて配設されている。図中の25は光源14を駆動する
駆動回路である。
【0023】表示パネル部13の表裏面13A,13B
には交換用表示板26が設けられる。この交換用表示板
26は表示パネル部13に着脱自在に装着される。具体
的には、各表示板支持片21によって着脱自在に支持さ
れる。この交換用表示板26は複数枚用意される。各交
換用表示板26には各種の誘導指示に必要な指示記号が
それぞれ記載されている。この各種の指示記号が記載れ
た複数の交換用表示板26は、必要に応じて差し替えら
れる。具体的には、各表裏面13A,13Bにそれぞれ
設けられた表示板指示片21に交換用表示板26を下側
から挿入して固定ピン27で固定し、また固定ピン27
を抜いて下側に抜き取ることで、交換用表示板26が表
示パネル部13に対して着脱自在に装着される。
【0024】以上のように構成された携帯用誘導指示パ
ネル11では、昼間においては光源14を点灯させるこ
となく、そのまま使用する。表示パネル部13の各表示
板24にそれぞれ記載された指示記号によって誘導指示
する。即ち、誘導指示する相手に表示パネル部13の表
面13A又は裏面13Bを向け、各表示板24に記載さ
れた指示記号を相手に示す。さらに、必要な場合は、各
状況に応じた指示記号を記載した交換用表示板26を複
数枚用意し、必要に応じて表示板支持片21に差し込
み、また適宜差し替える。
【0025】以上により、相手に向けた表示パネル部に
より誘導指示する内容を明確にかつ確実に認識させるこ
とができるようになる。特に、表示板24では、地の部
分を薄い色に、指示記号及び枠部分を濃い色に配色して
いるので、この配色の関係で指示記号がよく見えるよう
になる。即ち、誘導指示する内容を明確にかつ確実に認
識させることができる。
【0026】さらに、指示する相手が表示パネル部13
に表示された誘導指示内容を認識できない程離れた距離
にあるときでも、色自体は識別することが容易であるた
め、表示板24を誘導指示内容を意味する色にすること
で、遠く離れた位置から早いうちに、色によって運転者
等に注意を喚起させることができるようになる。この結
果、誘導指示作業に対する安全性が大幅に向上する。即
ち、誘導指示をする者にとっては確実に誘導指示をする
ことができるようになり、ドライバーにとっては誘導指
示内容を誤認する等の間違いがなくなり、この両者にと
って安全性が大幅に向上する。特に高齢者の場合、視力
の低下や判断の遅れ等が問題になるが、早い段階から誘
導指示内容が認識できるので、高齢者が誘導指示をする
者又はドライバーであっても、誘導指示作業に対する安
全性を保つことができる。
【0027】また、交換用表示板26を表示パネル部1
3に着脱自在に装着できるようにしたので、誘導指示す
る内容の違いに応じてその誘導指示内容を表示する交換
用表示板26を適宜装着することができるようになり、
それぞれの場所においてそれぞれの状況に応じた最適の
誘導指示を行なうことができるようになる。
【0028】また、誘導指示の内容を変えるときは、交
換用表示板26を差し替えるだけよいため、携帯用誘導
指示パネル11を携帯する場合には、この携帯用誘導指
示パネル11と共に、必要とするマークを表示した交換
用表示板26を用意するだけでよい。このため、嵩ばら
ず、携帯性に富む携帯用誘導指示パネル11を提供する
ことができる。
【0029】さらに、誘導指示の内容に応じたマークを
交換用表示板26に記載するだけで、各種の誘導指示に
対応することができるため、汎用性に富む携帯用誘導指
示パネル11を提供することができる。
【0030】一方、夜間においては、電源スイッチ16
をONにして光源14を点灯させてから、誘導指示する
相手に表示パネル部13を向ける。また、手元にある書
類等を見るときには、表示パネル部13の窓部22を通
して光源14からの光を直接当てる。
【0031】このように、光源14を点灯させることに
より、蛍光剤で表示された誘導指示内容が、この光源1
4に照されて浮き上がる。光源14は表示内容に沿って
配設されているので、表示内容を効率的に照すことがで
き、誘導指示内容を鮮明に浮き上がらせる。これによ
り、夜間でも離れた位置から、即ち早い段階から運転者
等に注意を喚起させることができ、誘導指示内容を相手
に明確にかつ確実に認識させることができるようにな
る。また、指示記号等を誘導指示する内容に合せその内
容を意味する色に着色したことによる作用、効果は前記
昼間の場合と同様である。この結果、夜間の暗闇の中で
の誘導指示作業に対する安全性が大幅に向上する。
【0032】[第2実施例]本実施例は光源を表示パネ
ル部の内部に装着した例である。本実施例の携帯用誘導
指示パネルの全体構成は、表示パネル部を正方形の厚板
状に形成した部分を除き、前記第1実施例の携帯用誘導
指示パネルとほぼ同様である。
【0033】本実施例の携帯用誘導指示パネル31は、
図5ないし図7に示すように、電源を内蔵した把持部3
2と、この把持部32に取り付けられ誘導指示する内容
を表示した表示パネル部33と、この表示パネル部33
の内部に位置し内側から照して表示内容を浮き上がらせ
る光源34とから構成されている。
【0034】把持部32は、前記第1実施例の把持部1
2と同様の構成を有する。
【0035】表示パネル部33は、厚みのある正方形の
板状に形成されている。この表示パネル部33は、雌ね
じ部39と雄ねじ部40とで、把持部32に着脱可能に
装着されている。表示パネル部33の表裏面33A,3
3Bには、後述する表示板35を支持する表示板支持片
41が設けられている。この表示板指示片41は、表示
パネル部33の両側面33C,33D及び上側面33E
から表面33A及び裏面33Bにそれぞれ覆い被さるよ
うに折り曲げて形成されている。表裏面33A,33B
は内部からの光を通す半透明板によって構成されてい
る。さらに、この半透明板の内側面には、すりガラス状
に微細な凹凸を設けた表面処理が施され、内部の光源3
4からの光が乱反射して半透明板の全体が均一に光るよ
うになっている。両側面33C,33D、上側面33E
及び下側面33Fは光を通さないようになっている。さ
らに、一側面33Cには窓部42が設けられている。
【0036】表示板45は薄板状に形成され、表示パネ
ル部33の表裏面33A,33Bに着脱自在に装着され
ている。具体的には、各表裏面33A,33Bにそれぞ
れ設けられた表示板指示片41に表示板45を下側から
挿入し、また下側に抜き取ることで、表示板45が表示
パネル部33に対して着脱自在に装着される。表示板4
5には前記第1実施例と同様に、各種のマーク等が書き
込まれる。さらに、適宜配色されている。これらの表示
板45は複数枚用意され、必要に応じて差し替えられ
る。
【0037】光源34はLEDによって構成されてい
る。この光源34は、表示パネル部33の内側に配設さ
れた反射板48と、この反射板48の両側面に適宜配設
されたLED49と、このLED49を駆動する駆動回
路50とから構成されている。反射板48は表示パネル
部33とほぼ同じ面積を有し、表示パネル部33の内側
空間全体に配設されている。これにより、表示パネル部
33の内側空間を表面33A側の空間と裏面33B側の
空間とに仕切り、一方の空間内の光が他方の空間に入り
込み、表示板45の色が混じらないようになっている。
【0038】以上のように構成された携帯用誘導指示パ
ネル31では、表示板45が複数枚用意され、必要に応
じて適宜差し替えられる。この一例を図8に示す。ここ
では、矢印と○印と×印の表示板45を用いた場合であ
る。図中のA,B,Cは表裏面33A,33Bともに同
じマーク(矢印、○印、×印)の表示板45を取り付け
ている。図中のDでは表面33Aに矢印、裏面33Bに
×印が、Eでは逆に表面33Aに×印、裏面33Bに矢
印が表示されている。また、図中のFでは表面33Aに
矢印、裏面33Bに○印が、Gでは表面33Aに×印、
裏面33Bに○印が表示されている。
【0039】このようにして、必要なマークを記載した
表示板45を表示パネル部33の表裏面33A,33B
に取り付け、自動車等を誘導する。夜間においては電源
スイッチ36をONにして光源34を点灯させる。これ
により、表示パネル部33の表裏面33A,33Bの半
透明板を介して各表示板45をその内側から照す。この
結果、全体が各色(青色、黄色、赤色)に光り、その中
にそれぞれのマークが浮き彫りにされる。
【0040】以上により、前記第1実施例と同様の作
用、効果を奏することができる。
【0041】[変形例]なお、前記第1実施例では、光
源14自体は着色しなかったが、この光源14自体を表
示内容を意味する色に着色するようにしてもよい。この
光源14はLEDであるので、青色、緑色、黄色、赤色
等を発光するLEDを用いる。これにより、表示内容に
沿って配設された複数の光源14がこの表示内容を浮き
上がらせると共に、複数の光源14自体も表示内容を意
味する色に発光する。この結果、遠く離れた位置から早
いうちに、光源14から発する色によって運転者等に注
意を喚起させることができ、誘導指示作業に対する安全
性がさらに向上する。
【0042】また、前記各実施例では、表示パネル部1
3,33に雌ねじ部19,39を、把持部12,32に
雄ねじ部20,40をそれぞれ設けて互いを接続した
が、図9に示すように、表示パネル部13,33に口金
51を設け、ソケットにねじ込む電球のようにして接続
してもよい。
【0043】また、前記各実施例では光源14,34と
してLEDを用いたが、第1実施例では豆電球等を、第
2実施例では通常の大きさの電球等を用いてもよい。
【0044】また、前記各実施例では、表示パネル部1
3,33の外形を円形又は四角形にしたが、本発明の携
帯用誘導指示パネルは、これに限らず、三角形や五角形
以上の多角形でもよい。
【0045】また、前記第2実施例では、光源34とし
てLEDを任意の間隔で適宜配設したが、図10ないし
図12に示すように、LEDを、矢印、○印、×印及び
四角枠をそれぞれ囲むように配設してもよい。これによ
って各マークがさらに鮮明に、かつ浮き彫りにされ、視
認性をさらに向上させることができるようになる。
【0046】また、図13及び図16に示すように、ヒ
ンジ52を用いてマークを切り替えるようにしてもよ
い。具体的には、表示板53を上下に2分割し、ヒンジ
52で回動可能に接続する。この表示板53の下半分5
3Bを表示パネル部54の表裏面54A,54Bの下半
分に貼設する。表示板53の上半分53Aの裏面には他
のマーク(ここでは○印)の半分を書き込む。さらに、
表裏面54A,54Bの上半分に○印の上半分を書き込
む。
【0047】これにより、表示板53の上半分53Aを
立てて図13及び図15のように矢印の表示にしたり、
倒して図14及び図16のように○印の表示にすること
ができる。
【0048】この場合、表示板53の上半分53Aは、
表示パネル部54側に図示しない係止金具で固定され
る。
【0049】さらに、前記各実施例では、携帯用誘導指
示パネル11,31を主に把持部12,32と表示パネ
ル部13,33と光源14,34とで構成したが、把持
部12,32及び光源14,34の代りに懐中電燈を用
いてもよい。これによっても、前記実施例同様の作用、
効果を奏することができる。なお、この場合、懐中電燈
としては、光量の多いものを用いることが望ましい。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、次の効果を奏することができる。
【0051】(1) 表示パネル部に誘導指示する内容
を表示したので、誘導指示する者は、表示パネル部を相
手に向けるだけで誘導指示する内容を明確にかつ確実に
認識させることができるようになる。この結果、誘導指
示作業中の安全性が向上する。
【0052】(2) 表示パネル部に表示された蛍光剤
で表示された誘導指示内容を、光源で照して浮き上がら
せるので、夜間でも離れた位置から、即ち早い段階から
誘導指示内容を相手に明確にかつ確実に認識させること
ができるようになる。
【0053】(3) 複数の光源を表示内容に沿って配
設し、この光源によって蛍光剤で表示された表示内容を
外側から照すので、表示内容を暗闇の中で浮き上がらせ
ることができるようになる。この結果、夜間の暗闇の中
でも、離れた位置から表示内容を確実に認識させること
ができるようになり、誘導指示作業に対する安全性が向
上する。
【0054】(4) 表示内容に沿って配設された複数
の光源がこの表示内容を浮き上がらせると共に、複数の
光源自体も表示内容を意味する色に着色してその色に発
光するので、遠く離れた位置から早いうちに、光源から
発する色によって運転者等に注意を喚起させることがで
き、誘導指示作業に対する安全性が向上する。
【0055】(5)表示パネル部に表示された誘導指示
内容を、その内容を意味する色に着色しているので、遠
く離れた位置から注意を喚起させることができ、誘導指
示作業に対する安全性が向上する。
【0056】(6) 誘導指示する内容を表示した表示
板を表示パネル部に着脱自在に装着したので、必要に応
じて装着することができるようになる。
【0057】(7) 必要とする誘導指示内容を表示し
た表示板を複数枚用意し、これらを必要に応じて差し替
えることで、それぞれの場所においてそれぞれの状況に
応じた最適の誘導指示を行なうことができるようにな
る。これにより、携帯用誘導指示パネルを携帯する場合
は、この携帯用誘導指示パネルと共に、必要とするマー
クを表示した表示板を用意するだけでよくなり、携帯性
に富む携帯用誘導指示パネルを提供することができる。
【0058】(8) 誘導指示の内容に応じたマークを
表示板に記載するだけで、各種の誘導指示に対応するこ
とができるため、汎用性に富む携帯用誘導指示パネルを
提供することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掴んで全体を支持する把持部と、この把
    持部に取り付けられ誘導指示する内容が表示された表示
    パネル部とを備えたことを特徴とする携帯用誘導指示パ
    ネル。
  2. 【請求項2】 電源を内蔵すると共に掴んで全体を支持
    する把持部と、この把持部に取り付けられ誘導指示する
    内容が蛍光剤で表示された表示パネル部と、この表示パ
    ネル部の内側又は外側面に位置し内側又は外側から照し
    て前記表示内容を浮き上がらせる光源とを備えたことを
    特徴とする携帯用誘導指示パネル。
  3. 【請求項3】 電源を内蔵すると共に掴んで全体を支持
    する把持部と、この把持部に取り付けられ誘導指示する
    内容が蛍光剤で表示された表示パネル部と、この表示パ
    ネル部の外側面に前記表示内容に沿って配設され外側か
    ら照して前記表示内容を浮き上がらせる複数の光源とを
    備えたことを特徴とする携帯用誘導指示パネル。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の携帯用誘導指示パネル
    において、 前記複数の光源が、前記表示パネル部の表示内容を意味
    する色に着色されたことを特徴とする携帯用誘導指示パ
    ネル。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の携
    帯用誘導指示パネルにおいて、 前記表示パネル部の表示内容が、その内容を意味する色
    に着色されたことを特徴とする携帯用誘導指示パネル。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の携
    帯用誘導指示パネルにおいて、 前記表示パネル部に表示板が着脱自在に装着され、この
    表示板に誘導指示する内容が表示されたことを特徴とす
    る携帯用誘導指示パネル。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の携帯用誘導指示パネル
    において、 前記表示板が、必要とする誘導指示内容に合わせて複数
    枚用意され、これらを必要に応じて差し替えることを特
    徴とする携帯用誘導指示パネル。
JP17081094A 1994-07-22 1994-07-22 携帯用誘導指示パネル Pending JPH0836693A (ja)

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