JPH0836661A - 硬貨判別装置 - Google Patents

硬貨判別装置

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JPH0836661A
JPH0836661A JP7104286A JP10428695A JPH0836661A JP H0836661 A JPH0836661 A JP H0836661A JP 7104286 A JP7104286 A JP 7104286A JP 10428695 A JP10428695 A JP 10428695A JP H0836661 A JPH0836661 A JP H0836661A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高精度かつ高速で、硬貨を判別す
ることのできる硬貨判別装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 硬貨判別装置は、硬貨の表面に光を照射する
発光手段8と、硬貨の表面により反射された光を受光
し、硬貨のパターンデータを生成するCCD16と、C
CDにより生成された硬貨のパターンデータを記憶する
パターンデータメモリ32と、金種毎の基準パターンデ
ータを記憶する基準データメモリ38と、硬貨の材質を
検出する磁気センサ7、7と、硬貨の材質に基づき、硬
貨の金種を判別する第1判別手段31と、硬貨の径に基
づいて、硬貨の金種を判別する第2判別手段34と、第
1判別手段および第2判別手段の判別結果に基づいて、
硬貨の金種を判別する金種判別手段35と、金種判別手
段の判別結果にしたがって、基準データメモリ38に記
憶された対応する金種の基準パターンデータを読み出
し、パターンデータメモリ32に記憶されたパターンデ
ータと比較することにより、硬貨を判別するデータ比較
手段39を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬貨判別装置に関する
ものであり、さらに詳細には、硬貨の表面パターンを光
学的に検出して、硬貨が受け入れ可能か否かおよび硬貨
の金種の判別をおこなう硬貨判別装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】硬貨が受け入れ可能か否か、すなわち、
硬貨の真偽および流通硬貨か否かならびに硬貨の金種を
判別するため、従来は、硬貨の径、材質、厚みなどを検
出していたが、近年、判別精度を高めるために、硬貨の
表面パターンを光学的に検出して、硬貨を判別する硬貨
判別装置が提案されている。たとえば、特開平6−28
542号公報は、硬貨の表面パターンを光学的に検出し
て、基準パターンと比較することにより、硬貨の金種お
よび硬貨が受け入れ可能か否かを判別する硬貨判別装置
を提案している。この硬貨判別装置においては、以下の
ようにして、硬貨の判別をおこなっている。硬貨に対し
て、浅い角度で光を照射し、硬貨からの反射光を、イメ
ージセンサにより検出して、得られた光学データを、2
値化して、2値画像データを生成する。こうして得られ
た2値画像データを、硬貨表面の複数の環状領域に対応
する2値画像領域データに分ける。次いで、硬貨表面の
各環状領域に対応する2値画像領域データに含まれるデ
ータ“0”または“1”のデータの数を算出して、デー
タ“0”または“1”のデータの全データに対する割合
いSnを求め、硬貨の径方向の各環状領域のSnの値の
変化にしたがって、硬貨表面全体の表面パターンデータ
を求める。その後、表面パターンデータを、あらかじめ
金種毎に、同様に求めた基準表面パターンデータと比較
することにより、硬貨の金種および硬貨が受け入れ可能
か否かを判別している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、このように、
硬貨の表面パターンを求めて、基準となる表面パターン
と比較することによって、硬貨の金種および硬貨が受け
入れ可能か否かを判別するする場合、硬貨が基準位置に
対して、円周方向に回転しているときは、硬貨の各環状
領域に対応する2値画像領域データを、基準となる2値
画像領域データと比較しても、硬貨の金種または硬貨が
受け入れ可能か否かを判別することができず、得られた
硬貨の各環状領域に対応する2値画像領域データを、基
準となる2値画像領域データと比較することができるよ
うに、回転させることが必要であるが、この硬貨判別装
置においては、硬貨表面の各環状領域に対応する2値画
像領域データに含まれる“0”または“1”のデータの
全データに対する割合いSnの値の硬貨の径方向の変化
にしたがって、硬貨表面全体の表面パターンデータを求
め、この表面パターンデータを、各金種の硬貨の基準表
面パターンデータと対比して、硬貨の金種および硬貨が
受け入れ可能か否かを判別しているから、硬貨が基準位
置に対して、円周方向に回転していても、得られた硬貨
の各環状領域に対応する2値画像領域データを回転させ
る必要はなく、演算時間を短縮することができるという
利点を有している。
【0004】しかしながら、それでも、この硬貨判別装
置においては、得られた表面パターンデータを、すべて
の金種の基準表面パターンデータを比較して、硬貨の金
種および硬貨が受け入れ可能か否かを判別しているた
め、判別に時間がかかるという問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、高精度かつ高速で、硬貨を判
別することのできる硬貨判別装置を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、硬貨の表面に光
を照射する照射手段と、前記硬貨の表面により反射され
た光を受光して、前記硬貨のパターンデータを生成する
受光手段と、前記受光手段により生成された前記硬貨の
パターンデータを記憶するパターンデータ記憶手段と、
金種毎の基準パターンデータを記憶する基準データ記憶
手段と、硬貨の材質を検出するセンサ手段と、該センサ
手段により検出された硬貨の材質に基づき、硬貨の金種
を判別する第1判別手段と、硬貨の径に基づいて、硬貨
の金種を判別する第2判別手段と、前記第1判別手段お
よび前記第2判別手段の判別結果に基づいて、硬貨の金
種を判別する金種判別手段と、該金種判別手段の判別結
果にしたがって、前記基準データ記憶手段に記憶された
対応する金種の基準パターンデータを読み出し、前記パ
ターンデータ記憶手段に記憶されたパターンデータと比
較することにより、硬貨を判別するデータ比較手段を備
えた硬貨判別装置によって達成される。本発明の好まし
い実施態様においては、前記パターンデータ記憶手段
が、前記受光手段により生成された前記硬貨のパターン
データをxy座標系に、展開して記憶し、さらに、前記
パターンデータ記憶手段に、xy座標系に展開されたパ
ターンデータの中心座標を算出する中心座標決定手段
と、該中心座標決定手段により算出されたパターンデー
タのxy座標系での中心座標に基づき、前記パターンデ
ータ記憶手段に記憶されたxy座標系のパターンデータ
を、rθ座標系に、座標変換して、変換パターンデータ
を生成するパターンデータ変換手段とを備え、前記基準
データ記憶手段が、rθ座標系に展開された基準パター
ンデータを記憶し、前記データ比較手段が、前記変換パ
ターンデータを、θ座標軸に沿って、補正し、補正した
変換パターンデータと、前記金種判別手段の判別結果に
基づき、前記基準データ記憶手段にから読み出した対応
する金種の基準パターンデータとを比較して、硬貨を判
別するように構成されている。
【0007】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記各基準パターンデータが、硬貨の両面の基準パ
ターンデータからなっている。本発明のさらに好ましい
実施態様においては、硬貨判別装置は、さらに、前記照
射手段を制御する発光制御手段を備え、該発光制御手段
が、前記第1判別手段の判別結果に基づき、前記照射手
段により照射される光の発光量を制御するように構成さ
れている。本発明のさらに好ましい実施態様において
は、硬貨判別装置は、さらに、前記受光手段を制御する
受光制御手段を備えており、該受光制御手段が、前記第
1判別手段の判別結果に基づき、前記受光手段の受光時
間を制御するように構成されている。
【0008】
【作用】本発明によれば、硬貨の材質を検出するセンサ
手段により検出された硬貨の材質に基づき、硬貨の金種
を判別する第1判別手段と、硬貨の径に基づいて、硬貨
の金種を判別する第2判別手段との判別結果に基づい
て、金種判別手段により、硬貨の金種を判別し、この判
別結果にしたがって、データ比較手段が、基準データ記
憶手段に記憶された対応する金種の基準パターンデータ
を読み出して、パターンデータ記憶手段に記憶されたパ
ターンデータと比較することにより、硬貨を判別するよ
うに構成されているので、パターンデータを、基準デー
タ記憶手段に記憶されているすべての金種の基準データ
と比較する必要はなく、したがって、高速で、硬貨の判
別をすることができ、また、硬貨の材質および径のみな
らず、硬貨のパターンデータをも用いて、硬貨の判別を
おこなっているので、精度良く、硬貨の判別をおこなう
ことが可能になる。本発明の好ましい実施態様によれ
ば、rθ座標系に、座標変換された硬貨の表面全体の変
換パターンデータを、θ座標軸に沿って、補正し、補正
した変換パターンデータと、rθ座標系に、座標変換さ
れた硬貨の基準パターンデータとを比較して、硬貨を判
別しているので、硬貨の判別精度を向上させることがで
き、さらに、変換パターンデータを、θ座標軸に沿っ
て、補正し、補正した変換パターンデータと、rθ座標
系に、座標変換された硬貨の基準パターンデータとを比
較するのみで、硬貨の判別をおこなっているので、演算
時間が短くてすみ、高速で、硬貨の判別をおこなうこと
が可能になる。
【0009】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、硬貨判別装置は、さらに、照射手段を制御する発光
制御手段を備え、発光制御手段が、第1判別手段の判別
結果に基づき、照射手段により照射される光の発光量を
制御するように構成されているから、硬貨が反射率の高
い材料からなっているときに、受光手段が受光する光が
飽和して、硬貨のパターンを、精度良く検出できなくな
ることを防止するとともに、反射率の低い材料からなっ
ているときに、受光手段の受光する光の光量が少なく
て、硬貨のパターンを、精度良く検出できなくなること
を防止して、硬貨の判別精度を向上させることが可能に
なる。本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨
判別装置は、さらに、受光手段を制御する受光制御手段
を備え、受光制御手段が、第1判別手段の判別結果に基
づき、受光手段の受光時間を制御するように構成されて
いるから、硬貨が反射率の高い材料からなっているとき
に、受光手段が受光する光が飽和して、硬貨のパターン
を、精度良く検出できなくなることを防止するととも
に、反射率の低い材料からなっているときに、受光手段
の受光する光の光量が少なくて、硬貨のパターンを、精
度良く検出できなくなることを防止して、硬貨の判別精
度を向上させることが可能になる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明にかかる
好ましい実施例につき、詳細に説明を加える。図1は、
本発明の実施例にかかる硬貨判別装置の硬貨判別部分の
略平面図であり、図2は、その略側面図である。図1お
よび図2において、硬貨1は、エンドレスベルト2によ
り、硬貨通路3の表面に押圧されつつ、一対のガイドレ
ール4、5に沿って、矢印Aの方向に、硬貨通路3内を
送られる。硬貨通路3には、光が透過可能なガラス、ア
クリル樹脂などからなる透明材料により形成された透明
通路部6が設けられている。硬貨1の搬送方向に対し
て、透明通路部6の上流側には、硬貨1の磁気的性質を
検出する一対の磁気センサ7、7が設けられている。透
明通路部6の下方には、透明通路部6を通過する硬貨1
に光を照射する発光手段8が設けられ、さらに、その下
方には、発光手段8から発せられ、硬貨1により反射さ
れた光を受光し、画像データを生成する画像データ生成
手段9が設けられている。発光手段8は、図1に示され
るように、透明通路部6の中心部を中心とした円上に配
置された多数のLEDなどの発光素子10を備えてお
り、各発光素子10は、光軸が、水平方向に対して、小
さな角度をなし、透明通路部6の中心部を中心とした円
の中心軸上の所定の点を向くように、配置されており、
透明通路部6上を通過する硬貨1に、浅い角度で光を照
射可能なようになっている。
【0011】画像データ生成手段9は、光軸が、透明通
路部6の中心部を中心とした円の中心軸と一致するよう
に配置されたレンズ系15と、レンズ系15の下方に設
けられ、その焦点が、透明通路部6の上表面に位置する
ように配置されており、発光素子10から発せられ、硬
貨1の表面により反射された光を光電的に検出するCC
D16と、CCD16により、光電的に検出されて得ら
れた硬貨1の画像データをディジタル信号に変換して、
硬貨1のディジタル化された画像データを生成するA/
Dコンバータ(図示せず)を備えている。画像データ生
成手段9の直下流側には、発光素子18と受光素子19
とからなる二組のタイミングセンサ20、20が設けら
れており、発光素子18から発せられた光が、透明通路
部6を介して、受光素子19により、受光可能に、か
つ、受光素子19が発光素子18から発せられた光を受
光しないときに、タイミング信号を出力するように構成
されている。タイミングセンサ20は、発光素子18か
ら発せられた光が、透明通路部6の表面上を搬送される
硬貨1によって遮られて、受光素子19に受光されず、
タイミング信号が出力されるときに、硬貨1が透明通路
部6の表面上の、硬貨1の中心が透明通路部6の中心と
合致する位置にあるように、画像データ生成手段9に対
して、配置されている。
【0012】図3は、本発明の実施例にかかる硬貨判別
装置の検出系、制御系、判別系を示すブロックダイアグ
ラムである。図3において、硬貨判別装置の検出系は、
硬貨1が透明通路部6に達したことを検出する2組のタ
イミングセンサ20、20を備えている。図3におい
て、硬貨判別装置の制御系は、タイミングセンサ20か
らタイミング信号を受けたときに、発光手段8に、発光
信号を出力して、光を発せさせ、透明通路部6の上表面
に位置する硬貨1に光を照射させる発光制御手段25
と、タイミングセンサ20からタイミング信号を受けた
ときに、画像データ生成手段9のCCD16に、硬貨1
の表面により反射された光の検出を開始させる画像読み
取り制御手段26とを備えている。図3において、硬貨
判別装置の判別系は、磁気センサ7、7からの検出信号
に基づき、第1基準データメモリ30にアクセスし、第
1基準データメモリ30に記憶されている各金種毎の磁
気的性質を示す磁気データと磁気センサ7、7から入力
された検出信号により入力された硬貨1の磁気データと
を比較して、磁気センサ7、7によって検出された硬貨
1の金種を判別する第1判別手段31と、CCD16に
より、光電的に検出され、A/Dコンバータ17によっ
て、ディジタル化された硬貨1の画像パターンデータ
を、直交座標系、すなわち、xy座標系に、展開して記
憶する画像パターンデータメモリ32と、第2基準デー
タメモリ33にアクセスし、第2基準データメモリ33
に記憶されている各金種の硬貨の径に関するデータと、
画像パターンデータメモリ32から読み出した硬貨1の
画像パターンデータとを比較して、硬貨1の径に基づ
き、硬貨1の金種を判別する第2判別手段34と、第1
判別手段31から入力された第1判別信号と第2判別手
段34から入力された第2判別信号とに基づいて、硬貨
1の金種を判別する金種判別手段35と、画像パターン
データメモリ32に展開されて記憶された硬貨1の画像
パターンデータの中心座標を求める中心座標決定手段3
6と、画像パターンデータメモリ32に展開されて記憶
された硬貨1の画像パターンデータを2値化し、金種判
別手段35から入力された金種判別信号および中心座標
決定手段36から入力された中心座標信号とに基づき、
2値化された画像パターンデータを、硬貨1の表面の複
数の環状領域に対応する金種に応じた数の2値画像パタ
ーンデータ群に分けて、それぞれの環状領域に対応する
2値画像パターンデータ群中のデータ“0”のデータの
数を求め、さらに、全データ中のデータ“0”のデータ
の割合を求めて、硬貨1の表面の各環状領域に対応する
各2値画像パターンデータ群の比率データを生成する2
値化データ生成手段37と、各金種の硬貨表面の複数の
環状領域に対応する2値画像パターンデータ群中のデー
タ“0”のデータの割合を示す基準比率データを記憶す
る第3基準データメモリ38にアクセスして、金種判別
手段35から入力された金種判別信号にしたがって、対
応する金種の硬貨表面の各環状領域に対応する2値画像
パターンデータ群中の比率データを読み出し、2値化デ
ータ生成手段37から入力された硬貨1の表面の各環状
領域に対応する各2値画像パターンデータ群の比率デー
タと比較して、硬貨1の金種および硬貨1が受け入れ可
能か否かを判別するデータ比較手段39を有している。
本実施例においては、第1判別手段31からの第1判別
信号は、発光制御手段25に出力され、発光制御手段2
5は、第1判別手段31からの第1判別信号にしたが
い、第1判別手段31の判別した硬貨1の金種に基づい
て、発光素子10の発光量を制御するように構成されて
いる。ここに、第3基準データメモリ38には、処理す
べきすべての金種の表面および裏面の各環状領域に対応
する2値画像パターンデータ群の基準比率データが記憶
されている。
【0013】図3において、100は、硬貨1が受け入
れ可能か否かを表示する表示手段である。以上のように
構成された本発明の実施例にかかる硬貨判別装置は、以
下のようにして、硬貨1が受け入れ可能か否かおよび硬
貨1の金種を判別する。硬貨1は、エンドレスベルト2
により、硬貨通路3の表面に押圧されつつ、一対のガイ
ドレール4、5に沿って、矢印Aの方向に、硬貨通路3
内を送られ、一対の磁気センサ7、7により、その磁気
的性質が検出され、検出信号が、第1判別手段31に出
力される。第1判別手段31は、磁気センサ7、7から
検出信号が入力されると、第1基準データメモリ30に
アクセスして、第1基準データメモリ30に記憶されて
いる各金種毎の磁気的性質を示す磁気データを読み出
し、磁気センサ7、7から入力された硬貨1の磁気デー
タと比較して、硬貨1の金種を判別し、第1判別信号
を、金種判別手段35および発光制御手段25に出力す
る。さらに、硬貨1が、硬貨通路3内を透明通路部6に
送られ、タイミングセンサ20の発光素子18から発せ
られた光を遮り、受光素子19が発光素子18からの光
を受光しなくなると、タイミングセンサ20からタイミ
ング信号が発光制御手段25および画像読み取り制御手
段26に出力される。
【0014】発光制御手段25は、タイミングセンサ2
0からタイミング信号が入力されると、第1判別手段3
1から入力された第1判別信号に基づき、発光手段8に
発光信号を出力して、発光素子10から、透明通路部6
上に位置している硬貨1の下側表面に向けて、第1判別
手段31により判別された硬貨1の金種に応じた光量の
光を発光させる。ここに、第1判別手段31による硬貨
1の金種の判別結果に基づいて、発光素子10の発光量
を制御しているのは、硬貨1の材質により、反射量が異
なり、つねに、同一の光量の光を硬貨1に照射するとき
は、精度良く、硬貨1の画像パターンを検出することが
できないからである。すなわち、白銅やアルミニウムな
どの光の反射率の高い材料からなる硬貨の場合には、照
射する光の光量が高いと、CCD16により、検出され
る光量が全体として多くなって、飽和し、硬貨1の表面
からの反射光を検出することにより、硬貨1の表面のパ
ターンに応じた2値化データを精度良く生成することが
困難になり、他方、銅や黄銅など光の反射率の小さい材
料からなる硬貨の場合には、照射する光の光量が低いと
きは、反射光の光量が小さすぎて、硬貨1の画像パター
ンを精度良く検出することができないので、第1判別手
段31により判別された金種の硬貨1が、白銅やアルミ
ニウムなどの光の反射率の高い材料からなる場合には、
発光制御手段25は、発光素子10が、強度の小さい光
を発光するように、発光手段8に発光信号を出力し、他
方、第1判別手段31により判別された金種の硬貨1
が、銅や黄銅など光の反射率の小さい材料からなる場合
には、発光制御手段25は、発光素子10が、強度の大
きい光を発光するように、発光制御手段25が構成され
ている。
【0015】また、画像読み取り制御手段26は、タイ
ミングセンサ20からタイミング信号が入力されると、
画像データ生成手段9のCCD16に、発光素子10か
ら発せられ、硬貨1の下側表面によって反射された光の
検出を開始させる。発光手段8は、透明通路部6上を通
過する硬貨1に、浅い角度で光を照射可能に配置されて
いるので、硬貨1の下面の凹凸パターンにしたがって、
光は反射される。硬貨1の表面からの反射光は、レンズ
系15により、CCD16に導かれて、CCD16によ
り光電的に検出され、硬貨1の表面の画像パターンデー
タがCCD16によって生成される。CCD16により
生成された硬貨1の表面の画像パターンデータは、A/
Dコンバータ17によって、ディジタル化され、ディジ
タル化された画像パターンデータは、画像パターンデー
タメモリ32内に、直交座標系、すなわち、xy座標系
に、展開されて記憶される。画像パターンデータメモリ
32に、硬貨1の画像パターンデータが記憶されると、
第2判別手段34が、第2基準データメモリ33にアク
セスして、硬貨1の径に関するデータを読み出すととも
に、画像パターンデータメモリ32に記憶された画像パ
ターンデータを読み出して、比較し、硬貨1の金種を判
別して、第2判別信号を金種判別手段35に出力する。
ここに、金種が異なっていても、径がわずかしか違わな
い硬貨があり、わずかに径の大きい硬貨が摩耗した場合
などには、径がほとんど一致することがあるから、径を
検出することによっては、正確に、硬貨1の金種を判別
し得ない場合がある。本実施例においては、第1判別手
段31により、硬貨1の磁気的性質に基づいて、硬貨1
の金種を判別して、第1判別信号を金種判別手段35に
出力するとともに、第2判別手段34により、硬貨の径
に基づき、硬貨1の金種を判別し、第2判別信号を金種
判別手段35に出力して、第1判別信号と第2判別信号
とに基づき、第1判別手段31および第2判別手段34
により判別された硬貨1の金種が一致しないときは、受
け入れ不能の硬貨であると判別するように構成されてい
るので、第2判別手段34が、硬貨1の径に基づき、硬
貨1の金種を一つに決めて、第2判別信号を生成し、金
種判別手段35に出力する場合には、硬貨1が受け入れ
可能な硬貨であるにもかかわらず、金種判別手段35に
おいて、硬貨1が受け入れ不能と判別されるおそれがあ
る。そこで、本実施例においては、第2判別手段34
は、検出された硬貨1の径に基づき、最も径が近い金種
および二番目に径が近い金種の二つの金種を選択して、
第2判別信号を、金種判別手段35に出力するように構
成されている。
【0016】こうして、第1判別手段31から入力され
た第1判別信号および第2判別手段34から入力された
第2判別信号に基づき、金種判別手段35は、硬貨1の
金種を判別して、第1判別手段31と第2判別手段34
との判別結果が一致しているときは、金種信号を、2値
化データ生成手段37およびデータ比較手段39に出力
し、一致していないときは、硬貨1は、偽貨あるいは外
国硬貨であって、受け入れ不能であると判別して、表示
手段100に受け入れ不能信号を出力する。他方、中心
座標決定手段36は、画像パターンデータメモリ32内
に、直交座標系、すなわち、xy座標系に、展開されて
記憶された画像パターンデータの中心座標を決定して、
2値化データ生成手段37に出力する。2値化データ生
成手段37は、画像パターンデータメモリ32に展開さ
れて記憶された硬貨1の画像パターンデータを読み出し
て、2値化し、金種判別手段35から入力された金種判
別信号および中心座標決定手段36から入力された中心
座標信号とに基づき、2値化された画像パターンデータ
を、硬貨1の表面の複数の環状領域に対応する金種に応
じた数の2値画像パターンデータ群に分けて、それぞれ
の環状領域に対応する2値画像パターンデータ群中のデ
ータ“0”のデータの数を求め、全データ中のデータ
“0”のデータの割合を求めて、硬貨1の表面の各環状
領域に対応する各2値画像パターンデータ群の比率デー
タを生成し、データ比較手段39に出力する。
【0017】データ比較手段39は、金種判別手段35
から金種信号を受けると、第3基準データメモリ38に
アクセスして、第3基準データメモリ38に記憶された
基準比率データの中から、金種判別手段35から入力さ
れた金種信号にしたがって、まず、対応する金種の硬貨
の裏面の基準比率データを読み出し、2値化データ生成
手段37から入力された比率データと比較して、硬貨1
の金種を判別する。硬貨1の金種の判別にあたり、デー
タ比較手段39は、硬貨1の各環状領域に対応する各2
値画像パターンデータ群の基準比率データと2値化デー
タ生成手段37から入力された検出比率データとの差の
絶対値Di (i=1〜n、nは硬貨1の環状領域の数で
あり、金種によってあらかじめ定められている。)を求
め、硬貨1の各環状領域に対応する各2値画像パターン
データ群の基準比率データと検出比率データとの差の絶
対値Di があらかじめ定めた所定値D0 未満か否かを判
定する。その結果、硬貨1のすべて環状領域に対応する
2値画像パターンデータ群の基準比率データと検出比率
データとの差の絶対値Di が所定値D0 未満であるとき
には、データ比較手段39は、さらに、基準比率データ
と比率データとの差の絶対値Di を、硬貨1の全環状領
域に対応する全2値画像パターンデータ群にわたって積
分し、得られた積分値Iがあらかじめ定めた所定値I0
未満か否かを判定する。その結果、積分値Iが所定値I
0 未満であるときは、データ比較手段39は、硬貨1
は、金種判別手段35により判別された金種の硬貨であ
ると判定する。なお、硬貨1の金種が、金種判別手段3
5に判別された金種と一致していれば、理論上は、絶対
値Di および積分値Iはゼロになるはずであるが、硬貨
1の表面が摩耗したり、あるいは、検出誤差などによ
り、金種が一致していても、ゼロにならない場合があり
得るので、本実施例においては、Di がD0 未満で、か
つ、IがI0 未満であるときに、硬貨1が、金種判別手
段35により判別された硬貨であると判別している。
【0018】これに対して、硬貨1の少なくとも一つの
環状領域に対応する2値画像パターンデータ群の基準比
率データと検出比率データとの差の絶対値Di が所定値
0以上であるとき、あるいは、硬貨1のすべて環状領
域に対応する2値画像パターンデータ群の基準比率デー
タと検出比率データとの差の絶対値Di が所定値D0
満ではあるが、積分値Iが所定値I0 以上であるときに
は、硬貨1の金種が、金種判別手段35によって判別さ
れた金種と同一であると判定することはできない。しか
し、硬貨1を、つねに、その表面が上を向くように、搬
送することはできず、硬貨1の表面が下向きになって、
硬貨通路3内を送られ、硬貨1の表面側の表面パターン
がCCD16により検出されている可能性がある。した
がって、硬貨1の検出比率データが、金種判別手段35
により判別された金種の硬貨の裏面の基準比率データと
一致していないからといって、ただちに、その硬貨1
が、偽貨あるいは外国硬貨であって、受け入れ不能であ
ると判定することは、判別精度を著しく低下させること
になる。そこで、データ比較手段39は、さらに、第3
基準データメモリ38にアクセスし、金種判別手段35
により判別された金種の硬貨の表面の基準比率データを
読み出し、まったく同様にして、硬貨1の各環状領域に
対応する各2値画像パターンデータ群の基準比率データ
と検出比率データとの差の絶対値Di があらかじめ定め
た所定値D0 未満か否かを判定し、硬貨1のすべて環状
領域に対応する2値画像パターンデータ群の基準比率デ
ータと検出比率データとの差の絶対値Diが所定値D0
未満であるときには、データ比較手段39は、さらに、
基準比率データと比率データとの差の絶対値Di を、硬
貨1の全環状領域に対応する全2値画像パターンデータ
群にわたって積分し、得られた積分値Iがあらかじめ定
めた所定値I0 未満か否かを判定する。その結果、積分
値Iが所定値I0 未満であるときは、データ比較手段3
9は、硬貨1は、金種判別手段35により判別された金
種の硬貨であると判定する。
【0019】これに対して、硬貨1の表面の少なくとも
一つの環状領域に対応する2値画像パターンデータ群の
基準比率データと検出比率データとの差の絶対値Di
所定値D0 以上であるとき、あるいは、硬貨1の表面の
すべて環状領域に対応する2値画像パターンデータ群の
基準比率データと検出比率データとの差の絶対値Di
所定値D0 未満であるが、積分値Iが所定値I0 以上で
あるときには、流通硬貨の中で、硬貨1の磁気的性質お
よび径が最も近似した金種の硬貨の基準比率データと検
出比率データとを比較した結果、硬貨1の表面および裏
面の表面パターンが、金種判別手段35によって判別さ
れた金種の硬貨の表面パターンとは異なっていることを
意味し、したがって、硬貨1は、偽貨かあるいは外国硬
貨であり、受け入れ不能と判定されるから、データ比較
手段39は、表示手段100に受け入れ不能硬貨信号を
出力して、硬貨1が受け入れ不能である旨を表示させ
る。本実施例によれば、磁気センサ7、7の検出した硬
貨1の磁気的性質に基づいて、第1判別手段31によ
り、硬貨1の金種を判別し、硬貨1の径に基づいて、第
2判別手段34により、硬貨1の金種を判別し、両者の
判別結果に基づき、金種判別手段35により、硬貨1の
金種を推定し、データ比較手段39によって、硬貨1の
パターンデータを、金種判別手段35により判別された
金種の基準データとのみ比較して、硬貨1の金種を判別
し、それにより、硬貨1が受け入れ可能か否かを判定し
ているから、すべての金種の基準データと比較する場合
に比して、大幅に、判別時間を短縮することが可能にな
る。また、硬貨1を構成する材料の反射率が低いときに
は、発光素子10から硬貨1に照射される光の光量が大
きくなるように、他方、硬貨1を構成する材料の反射率
が高いときには、発光素子10から硬貨1に照射される
光の光量が小さくなるように、制御しているから、硬貨
1が反射率の高い材料からなるか、あるいは、反射率の
低い材料からなるかにかかわらず、つねに、硬貨1の表
面パターンに応じた2値化データを生成して、精度良
く、硬貨1の金種および硬貨1が受け入れ可能か否かを
判別することが可能になる。さらに、硬貨1の各環状領
域に対応する各パターンデータ群内のデータ“0”のデ
ータの割合を算出して得られた比率データを、あらかじ
め求めた基準比率データと比較することにより、硬貨1
の金種および硬貨1が受け入れ可能か否かを判別してい
るので、得られた硬貨1のパターンデータを、回転させ
て、基準パターンデータと比較する必要がなく、より短
時間で、硬貨1の金種および硬貨1が受け入れ可能か否
かを判別することが可能になる。
【0020】図4は、本発明の他の実施例にかかる硬貨
判別装置の検出、制御、判別系のブロックダイアグラム
である。図4において、硬貨判別装置の検出系は、前記
実施例と同様に、タイミングセンサ20および画像デー
タ生成手段9を備えている。図4において、硬貨判別装
置の制御系は、前記実施例と同様に、発光制御手段25
および画像読み取り制御手段26を備えている。前記実
施例とは異なり、本実施例においては、第1判別手段3
1からの第1判別信号は、発光制御手段25には入力さ
れずに、画像読み取り制御手段26に入力されている。
図4において、硬貨判別装置の判別系は、各金種の硬貨
の基準磁気データを記憶している第1基準データメモリ
30と、硬貨1の磁気的性質に基づき、硬貨1の金種を
判別して、第1判別信号を出力する第1判別手段31
と、CCD16により生成され、A/Dコンバータ17
によりディジタル化された硬貨1のパターンデータを、
直交座標系、すなわち、xy座標系に、展開して記憶す
る画像パターンデータメモリ32と、各金種の硬貨の径
に関する基準データを記憶している第2基準データメモ
リ33と、硬貨1の径に基づいて、硬貨1の金種を判別
し、第2判別信号を出力する第2判別手段34と、第1
判別手段31から入力された第1判別信号および第2判
別手段から入力された第2判別信号とに基づき、硬貨1
の金種を判別する金種判別手段35と、画像パターンデ
ータメモリ32に展開された記憶された硬貨1の画像パ
ターンデータの中心座標を求める中心座標決定手段36
と、中心座標決定手段36により算出されたパターンデ
ータの中心座標に基づき、パターンデータを、極座標
系、すなわち、rθ座標系に、座標変換するパターンデ
ータ変換手段50と、硬貨1の金種別の基準パターンデ
ータを記憶する基準パターンデータ記憶手段51と、パ
ターンデータ変換手段50により、rθ座標系に、座標
変換された変換パターンデータと、基準パターンデータ
記憶手段51に記憶された基準パターンデータとを比較
して、硬貨1の金種、真偽、外国硬貨か否かを判別する
パターンデータ比較手段52とを備えている。
【0021】ここに、基準パターンデータ記憶手段51
は、金種毎の硬貨1の両面のパターンデータを、rθ座
標系に展開して、記憶しており、金種判別手段35から
出力された金種判別信号にしたがって、対応する金種の
硬貨1の基準パターンデータを、パターンデータ比較手
段52に出力可能に構成されている。図5は、中心座標
決定手段36によって実行されるパターンデータの中心
座標の算出方法を示す概念図である。図5において、画
像パターンデータメモリ32には、CCD16により生
成された硬貨1のパターンデータが、xy座標系に、展
開されて、記憶されており、中心座標決定手段36は、
画像パターンデータメモリ32に展開されて、記憶され
たパターンデータのy座標がy0である境界データa
1、a2のx座標x1、x2を求めて、境界データa
1、a2の中央のデータa0のx座標xc=(x1+x
2)/2を求める。次いで、中心座標決定手段36は、
仮想的に、データa0から、境界データa1、a2を結
ぶ直線に直交する直線を引き、この直線とパターンデー
タとが交わる境界データb1、b2のy座標y1、y2
を求めて、境界データb1、b2の中央のデータOのy
座標yc=(y1+y2)/2を求める。こうして得ら
れたデータOの座標(xc、yc)は、xy座標系に、
展開された硬貨1のパターンデータの中心座標となり、
データOは、xy座標系に、展開された硬貨1のパター
ンデータのデータ中心となる。
【0022】図6は、CCD16により生成され、画像
パターンデータメモリ32に展開されて、記憶された硬
貨1のパターンデータの一例を示すものであり、図7
は、中心座標決定手段36により算出された硬貨1のパ
ターンデータの中心座標(xc、yc)に基づいて、パ
ターンデータ変換手段50により、図6に示されたパタ
ーンデータが、rθ座標系に、座標変換されて、生成さ
れた変換パターンデータの例を示すものである。図7に
おいて、縦軸は、xy座標系におけるデータ中心Oから
のの距離rであり、横軸は、データ中心Oまわりの角度
θである。こうして、パターンデータ変換手段50によ
り、rθ座標系に、座標変換された変換パターンデータ
は、パターンデータ比較手段52に入力される。他方、
金種判別手段35が生成した金種信号は、基準パターン
データ記憶手段51に入力され、基準パターンデータ記
憶手段51は、金種信号にしたがって、記憶しているr
θ座標系に展開された硬貨の基準パターンデータの中か
ら、対応する金種の基準パターンデータを選択して、パ
ターンデータ比較手段52に出力する。図8は、図6に
示されたrθ座標系に、展開された硬貨1の基準パター
ンデータの例を示すものであり、図7に示された変換パ
ターンデータと対応するものである。図7に示された変
換パターンデータは、中心座標決定手段36により算出
された硬貨1のパターンデータの中心座標(xc、y
c)に基づき、パターンデータ変換手段50により、x
y座標系のパターンデータが、rθ座標系に、座標変換
されて、得られたものであるから、縦座標軸、すなわ
ち、r座標軸のゼロ点は、図8の基準パターンデータの
ゼロ点と一致しているが、判別すべき硬貨1の位置は、
基準パターンデータを生成したときの硬貨1に対して、
回転方向にオフセットしているのが通常であるので、θ
値が同一でも、図7の変換パターンデータと、図8の基
準パターンデータとは、硬貨1の異なる部分のデータで
あるのが一般である。したがって、図7の変換パターン
データと、図8の基準パターンデータとを、そのまま、
比較しても、硬貨1の金種、真偽などを判別することは
できず、θ軸方向の変換パターンデータのゼロ点が、θ
軸方向の基準パターンデータの横軸のゼロ点と一致する
ように、変換パターンデータを補正した上で、両者を比
較することが必要である。
【0023】そこで、パターンデータ比較手段52は、
図7に示された変換パターンデータのデータ中心から所
定の距離r0のパターンデータ値、すなわち、縦座標値
が所定の値r0に等しいパターンデータ値を360度の
範囲にわたり読み取るとともに、図8に示された基準パ
ターンデータのデータ中心から所定の距離r0のパター
ンデータ値、すなわち、縦座標値が所定の値r0に等し
いパターンデータ値を360度の範囲にわたって読み取
り、両者を比較して、硬貨1の周方向のオフセットに起
因した変換パターンデータのずれを補正するように構成
されている。図9は、データ中心から所定の距離r0の
図7に示された変換パターンデータを360度の範囲に
わたって読み取ったパターンデータ値を示すグラフであ
り、図10は、データ中心から所定の距離r0の図8に
示された基準パターンデータを360度の範囲にわたり
読み取ったパターンデータ値を示すグラフである。図9
および図10において、縦軸は、データ値であり、横軸
は、角度θである。ここに、硬貨1は、一対のガイドレ
ール4、5によってガイドされつつ、硬貨通路3内を送
られるので、硬貨1の中心は、透明通路部6上の一定の
位置を通過する。しかしながら、硬貨1の位置は、基準
パターンデータを生成したときの硬貨1の位置に対し
て、回転方向にオフセットしているのが通常であり、し
たがって、θ値が同一でも、図7の変換パターンデータ
の値と、図8の基準パターンデータの値とは、硬貨1の
異なる部分のデータであるので、比較をおこなう前に、
θ軸方向の変換パターンデータのゼロ点が、θ軸方向の
基準パターンデータのゼロ点と一致するように、変換パ
ターンデータを補正することが必要である。
【0024】そこで、パターンデータ比較手段52は、
図9の変換パターンデータ値および基準パターンデータ
値が最大となるθ値θ1およびθ2を、それぞれ求め、
θ1がθ2に等しくなるように、図7に示された変換パ
ターンデータを展開し直す。図11は、こうして展開し
直された変換パターンデータを示している。パターンデ
ータ比較手段52は、以上のようにして、展開し直さ
れ、図11に示された変換パターンデータを、図10に
示される基準パターンデータと比較し、変換パターンデ
ータと基準パターンデータとの一致の程度にしたがっ
て、硬貨1が、金種判別手段35により、判別された金
種の硬貨であるか、あるいは、受け入れ不能な硬貨であ
るかを判定する。以上のように構成された本発明の実施
例にかかる硬貨判別装置は、以下のようにして、硬貨の
判別をおこなう。硬貨1は、エンドレスベルト2によ
り、硬貨通路3の表面に押圧されつつ、一対のガイドレ
ール4、5に沿って、矢印Aの方向に、硬貨通路3内を
送られ、一対の磁気センサ7、7により、その磁気的性
質が検出され、検出信号が、第1判別手段31に出力さ
れる。
【0025】第1判別手段31は、磁気センサ7、7か
ら検出信号が入力されると、第1基準データメモリ31
にアクセスして、第1基準データメモリ30に記憶され
ている各金種毎の磁気的性質を示す磁気データを読み出
し、磁気センサ7、7から入力された硬貨1の磁気デー
タと比較して、硬貨1の金種を判別し、第1判別信号
を、金種判別手段35および画像読み取り制御手段26
に出力する。さらに、硬貨1が、硬貨通路3内を透明通
路部6に送られ、タイミングセンサ20の発光素子18
から発せられた光を遮り、受光素子19が発光素子18
からの光を受光しなくなると、タイミングセンサ20か
らタイミング信号が発光制御手段25および画像読み取
り制御手段26に出力される。発光制御手段25は、タ
イミングセンサ20からタイミング信号が入力される
と、発光手段8に発光信号を出力して、発光素子10か
ら、透明通路部6上に位置している硬貨1の下側表面に
向けて、光を発光させる。また、画像読み取り制御手段
26は、タイミングセンサ20からタイミング信号が入
力されると、第1判別手段31から入力された第1判別
信号にしたがい、硬貨1が白銅やアルミニウムなどの光
の反射率の高い材料からなる金種の硬貨であると判別し
た場合には、所定時間経過後に、CCD16に読み取り
開始信号を出力して、硬貨1の反射光の読み取りを開始
させ、他方、硬貨1が銅や黄銅など光の反射率の小さい
材料からなる硬貨の場合には、ただちに、CCD16に
読み取り開始信号を出力して、硬貨1の反射光の読み取
りを開始させる。ここに、第1判別手段31による硬貨
1の金種の判別結果に基づいて、CCD16の読み取り
開始時期を制御しているのは、硬貨1の材質により、反
射量が異なり、つねに、同一の光量の光を硬貨1に照射
するときは、精度良く、硬貨1の画像パターンを検出す
ることができないからである。すなわち、白銅やアルミ
ニウムなどの光の反射率の高い材料からなる硬貨の場合
には、光の受光時間が長いと、CCD16により、検出
される光量が全体として多くなって、飽和し、硬貨1の
表面からの反射光を検出することにより、硬貨1の表面
のパターンに応じた2値化データを精度良く生成するこ
とが困難になり、他方、銅や黄銅など光の反射率の小さ
い材料からなる硬貨の場合には、光を受光する時間が短
いときは、受光される反射光の光量が小さすぎて、硬貨
1の画像パターンを精度良く検出することができないの
で、第1判別手段31により判別された金種の硬貨1
が、白銅やアルミニウムなどの光の反射率の高い材料か
らなる場合には、画像読み取り制御手段26は、CCD
16が硬貨1の反射光を検出する時間を短くし、他方、
第1判別手段31により判別された金種の硬貨1が、銅
や黄銅など光の反射率の小さい材料からなる場合には、
画像読み取り制御手段26は、CCD16が硬貨1の反
射光を検出する時間を長くして、十分な量の反射光を、
CCD16に受光させるように、画像読み取り制御手段
26が、構成されている。
【0026】CCD16によって生成され、A/Dコン
バータ17によってディジタル信号に変換された硬貨1
の画像パターンデータは、画像パターンデータメモリ3
2内に、xy座標系に、展開されて記憶される。図6
は、画像パターンデータメモリ32に展開されて、記憶
された硬貨1の画像パターンデータの一例を示すもので
ある。画像パターンデータメモリ32に、硬貨1の画像
パターンデータが記憶されると、第2判別手段34が、
第2基準データメモリ33にアクセスして、硬貨1の径
に関するデータを読み出すとともに、画像パターンデー
タメモリ32に記憶された画像パターンデータを読み出
して、比較し、硬貨1の金種を判別して、第2判別信号
を金種判別手段35に出力する。金種判別手段35は、
第1判別手段31から入力された第1判別信号および第
2判別手段34から入力された第2判別信号に基づい
て、前記実施例と同様にして、硬貨1の金種を判別し、
金種信号を生成して、基準パターンデータ記憶手段51
に出力する。他方、中心座標決定手段36は、画像パタ
ーンデータメモリ32内に、xy座標系に、展開されて
記憶されたパターンデータに基づき、硬貨1のパターン
データの中心座標(xc、yc)を算出して、パターン
データ変換手段50に出力する。
【0027】パターンデータ変換手段50は、中心座標
決定手段36から入力された硬貨1のパターンデータの
中心座標(xc、yc)に基づいて、画像パターンデー
タメモリ32内に、xy座標系に、展開されて記憶され
たパターンデータを、r−θ座標系に、座標変換する。
図7は、こうして、rθ座標系に、座標変換された変換
パターンデータの例を示すものである。他方、基準パタ
ーンデータ記憶手段51は、金種判別手段35から入力
された金種信号に基づいて、記憶しているrθ座標系に
展開された硬貨1の基準パターンデータの中から、対応
する金種の裏面の基準パターンデータを選択して、パタ
ーンデータ比較手段52に出力する。図8は、基準パタ
ーンデータ記憶手段51から、パターンデータ比較手段
52に出力された基準パターンデータの例を示すもので
ある。硬貨1を、回転方向において、所定の位置に位置
させて、CCD16によりパターンデータを生成するこ
とはできず、硬貨1は、基準パターンデータを生成した
ときの硬貨1の位置に対して、通常、回転方向にオフセ
ットしているので、図7および図8から明らかなよう
に、変換パターンデータは、基準パターンデータに対し
て、通常、横軸、すなわち、θ軸方向に、オフセットし
ている。したがって、変換パターンデータを、基準パタ
ーンデータと比較することにより、硬貨1の判別をする
ためには、硬貨1の回転方向のオフセットに起因する変
換パターンデータのθ軸方向のずれを補正することが必
要となる。
【0028】そこで、パターンデータ比較手段52は、
図7に示された変換パターンデータの縦座標値が所定値
r0に等しいパターンデータ値を360度の範囲にわた
り読み取るとともに、図8に示された基準パターンデー
タの縦座標値が、所定値r0に等しいパターンデータ値
を360度の範囲にわたって読み取る。図9および図1
0は、それぞれ、こうして読み取られた縦座標値がr0
の変換パターンデータおよび基準パターンデータのデー
タ値をプロットして得たグラフである。パターンデータ
比較手段52は、さらに、変換パターンデータ値および
基準パターンデータ値が最大値となるθの値を、それぞ
れ求める。こうして求められたθの値は、図9において
はθ1であり、図10においてはθ2である。こうし
て、θ1およびθ2が求められると、パターンデータ比
較手段52は、θ1がθ2に等しくなるように、変換パ
ターンデータを展開し直す。図11は、パターンデータ
比較手段52により、展開し直された変換パターンデー
タの例を示すものである。このように、展開し直された
変換パターンデータは、硬貨1の回転方向のオフセット
に起因するずれが補正されているので、基準パターンデ
ータとパターンマッチングすることによって、硬貨1
が、金種判別手段35により判別された金種と等しい金
種の硬貨か、偽貨か、あるいは、外国硬貨かを判別する
ことが可能になる。
【0029】しかしながら、硬貨1を、つねに、一方の
面が上を向くように、搬送することはできないから、硬
貨1が、その裏面が上を向くように、搬送されている場
合には、展開し直された変換パターンデータは、金種判
別手段35により判別された金種の裏面の基準パターン
データとは一致しない。したがって、展開し直された変
換パターンデータが、金種判別手段35から入力された
金種信号にしたがって、選択した金種の裏面の基準パタ
ーンデータと一致しないからといって、偽貨あるいは外
国硬貨と判別するときは、硬貨の判別精度を低下させる
ことになる。そこで、本実施例においては、まず、変換
パターンデータを、金種判別手段35により判別された
金種の裏面の基準パターンデータと比較し、一致しない
ときは、同様な方法により、変換パターンデータを、そ
の金種の表面の基準パターンデータと比較して、硬貨1
が、金種判別手段35により仮に決定された金種と等し
い金種の硬貨か、偽貨か、あるいは、外国硬貨かを判別
するようにしている。本実施例によれば、磁気センサ
7、7の検出した硬貨1の磁気的性質に基づいて、第1
判別手段31により、硬貨1の金種を判別し、硬貨1の
径に基づいて、第2判別手段34により、硬貨1の金種
を判別し、両者の判別結果に基づき、金種判別手段35
により、硬貨1の金種を推定し、データ比較手段39に
よって、硬貨1のパターンデータを、金種判別手段35
により推定された金種の基準データとのみ比較して、硬
貨1の金種および硬貨1が受け入れ可能か否かを判定し
ているから、すべての金種の基準データと比較する場合
に比して、大幅に、判別時間を短縮することが可能にな
る。また、前記実施例においては、硬貨1の各環状領域
に対応する2値パターンデータ群中のデータ“0”のデ
ータの比率のみに基づき、硬貨1の金種および硬貨1が
受け入れ可能か否かを判別しているため、本来は、偽貨
あるいは外国硬貨で、受け入れ不能な硬貨であるにもか
かわらず、たまたま、硬貨1の各環状領域に対応する2
値パターンデータ群中のデータ“0”のデータの割合で
ある比率データが、金種判別手段35により判別された
金種の硬貨の基準比率データと一致する場合があり得る
が、本実施例においては、硬貨1の全面のパターンを検
出して、パターンデータを生成し、金種判別手段35に
より判別された金種の基準パターンデータと比較するこ
とにより、硬貨1の判別をおこなっているから、硬貨1
の判別精度を向上させることができる。さらに、縦座標
値がr0の変換パターンデータおよび基準パターンデー
タのデータ値が最大になるときのθの値θ1およびθ2
を求めて、θ1がθ2に等しくなるように、変換パター
ンデータを展開し直すだけで、硬貨1の回転方向のオフ
セットに起因する変換パターンデータのずれを補正する
ことができるから、演算時間を短縮して、高速で、硬貨
1の判別をおこなうことが可能になる。また、硬貨1を
構成する材料の反射率が低いときには、CCD16の硬
貨1からの反射光の受光時間が長くなるように、他方、
硬貨1を構成する材料の反射率が高いときには、CCD
16の硬貨1からの反射光の受光時間が短くなるよう
に、制御しているから、硬貨1が反射率の高い材料から
なるか、あるいは、反射率の低い材料からなるかにかか
わらず、つねに、硬貨1の表面パターンに応じた2値化
データを生成して、精度良く、硬貨1の金種および硬貨
1が受け入れ可能か否かを判別することが可能になる。
【0030】本発明は、以上の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々
の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含さ
れるものであることがいうまでもない。たとえば、図1
ないし図3に示された実施例においては、第1判別手段
31の判別結果に基づいて、発光制御手段25により、
発光素子10から発光される光の強度を制御し、図4な
いし図11に示された実施例においては、第1判別手段
31の判別結果に基づいて、画像読み取り制御手段26
により、CCD16の受光時間を制御しているが、図1
ないし図3に示された実施例において、画像読み取り制
御手段26により、CCD16の受光時間を制御し、図
4ないし図11に示された実施例において、発光制御手
段25により、発光素子10から発光される光の強度を
制御するようにしてもよく、また、発光素子10から発
光される光の強度を制御して、発光量を制御する代わり
に、発光素子10からの光の発光時間を制御することに
より、発光素子10からの光の発光量を制御するように
してもよい。また、図1ないし図3に示された実施例に
おいては、データ比較手段39が、硬貨1の各環状領域
に対応する2値パターンデータ群中のデータ“0”のデ
ータの割合である比率データと、基準比率データとを比
較して、硬貨を判別するにあたり、硬貨1の各環状領域
に対応する各2値画像パターンデータ群の基準比率デー
タと検出比率データとの差の絶対値Di があらかじめ定
めた所定値D0 未満か否か、および、基準比率データと
比率データとの差の絶対値Di を、硬貨1の全環状領域
に対応する全2値画像パターンデータ群にわたって積分
し、得られた積分値Iがあらかじめ定めた所定値I0
満か否かを判定することにより、硬貨1の金種が、金種
判別手段35により判別された金種と一致するか否かを
判別しているが、硬貨1の金種が、金種判別手段35に
より判別された金種と一致するか否かを判別する方法は
この方法に限定されるものではなく、種々の方法を利用
することができる。
【0031】さらに、図1ないし図3に示された実施例
においては、比率データは、硬貨1の各環状領域に対応
する2値画像パターンデータ群中のデータ“0”の割合
であり、また、基準比率データは、各金種の硬貨表面の
複数の環状領域に対応する2値画像パターンデータ群中
のデータ“0”の割合であるが、比率データおよび基準
比率データは、データ“1”の割合であってもよい。ま
た、図4ないし図11に示された実施例においては、縦
座標値がr0に等しい変換パターンデータおよび基準パ
ターンデータのデータ値が最大になるときのθの値θ1
およびθ2を求めて、θ1がθ2に等しくなるように、
変換パターンデータを展開し直すことによって、硬貨1
の回転方向のオフセットに起因する変換パターンデータ
のずれを補正しているが、硬貨1の種類によっては、基
準パターンデータの縦座標値が所定値r0に等しいデー
タ値が、最大値とこれに近い複数の値を有していること
があり、そのような場合には、検出誤差により、パター
ンデータ比較手段52が、変換パターンデータの最大値
ではないデータ値を最大値と判定し、変換パターンデー
タを展開し直しても、硬貨1の回転方向のオフセットに
起因する変換パターンデータのθ方向のずれを補正する
ことができず、硬貨を正しく判別できない場合がおこり
得る。このような誤判別を防止するために、変換パター
ンデータの縦座標値が所定値r0に等しいデータ値が大
きい順に、それぞれのデータ値に基づき、No回(No
は2以上の整数で、実験により定められる。)、変換パ
ターンデータを展開し直して、硬貨1の判別をおこなう
ようにしてもよい。
【0032】さらに、図4ないし図11に示された実施
例において、縦座標値が所定値r0に等しい変換パター
ンデータおよび基準パターンデータのデータ値が最大に
なるときのθの値θ1およびθ2を求める代わりに、縦
座標値が所定値r0に等しい変換パターンデータのデー
タ値と基準パターンデータのデータ値との差の2乗を、
θの値が0から360度の範囲にわたって、積分して、
積分値を求め、図9に示される変換パターンデータのデ
ータ値のグラフをθ軸方向に、平行移動させて、求めた
積分値が最小となったときに、硬貨1の回転方向のオフ
セットに起因する変換パターンデータのずれが補正され
たと判定して、変換パターンデータを展開し直し、基準
パターンデータと比較することにより、硬貨1の判別を
おこなうようにしてもよく、さらには、縦座標値が所定
値r0に等しい変換パターンデータのデータ値と基準パ
ターンデータのデータ値の差の積分値を求め、図9に示
される変換パターンデータのデータ値のグラフをθ軸方
向に、平行移動させて、求めた積分値が最小となったと
きに、硬貨1の回転方向のオフセットに起因する変換パ
ターンデータのずれが補正されたと判定し、変換パター
ンデータを展開し直し、基準パターンデータと比較する
ことにより、硬貨1の判別をおこなうようにしてもよ
い。
【0033】また、前記実施例においては、硬貨1の裏
面により反射した光を検出するセンサとして、エリアセ
ンサであるCCD16を用いているが、ラインセンサな
ど、その他のセンサを用いることもできる。さらに、前
記実施例においては、発光素子10は、タイミングセン
サ20からのタイミング信号にしたがって、光を発光す
るように構成されているが、発光素子がつねに発光して
いるようにしてもよい。また、図4ないし図11に示さ
れた実施例においては、まず、変換パターンデータを、
金種判別手段35により判別された金種の裏面の基準パ
ターンデータと比較し、一致しないときは、同様な方法
により、変換パターンデータを、その金種の表面の基準
パターンデータと比較して、硬貨1が、金種判別手段3
5により判別された金種と等しい金種の硬貨か、受け入
れ不能の硬貨かを判別するようにしているが、まず、変
換パターンデータを、金種判別手段35によって判別さ
れた金種の表面の基準パターンデータと比較し、一致し
ないときは、同様な方法により、変換パターンデータ
を、その金種の裏面の基準パターンデータと比較して、
硬貨1の金種が、金種判別手段35により判別された金
種と等しいか否か、硬貨1が受け入れ不能な硬貨かを判
別するようにしてもよい。
【0034】さらに、本明細書において、手段とは、必
ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機
能が、ソフトウエアによって実現される場合も包含す
る。また、一つの手段の機能が二以上の物理的手段によ
り実現されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手
段により実現されてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、高精度かつ高速で、硬
貨を判別することのできる硬貨判別装置を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかる硬貨判別装置
の硬貨判別部分の略平面図である。
【図2】図2は、本発明の実施例にかかる硬貨判別装置
の硬貨判別部分の略側面図である。
【図3】図3は、本発明の実施例にかかる硬貨判別装置
の検出、制御、判別系のブロックダイアグラムである。
【図4】図4は、本発明の他の実施例にかかる硬貨判別
装置の検出、制御、判別系のブロックダイアグラムであ
る。
【図5】図5は、中心座標決定手段によって実行される
パターンデータの中心座標の算出方法を示す概念図であ
る。
【図6】図6は、CCDにより生成され、画像パターン
データメモリに展開されて、記憶された硬貨のパターン
データの一例を示す図面である。
【図7】図7は、パターンデータ変換手段により、図6
に示されたパターンデータが極座標変換され、記憶され
た変換パターンデータの例を示す図面である。
【図8】図8は、図6に示された硬貨1の基準パターン
データの例を示す図面である。
【図9】図9は、図7に示された変換パターンデータの
データ中心から所定の距離r0のパターンデータを36
0度の範囲にわたって読み取った結果を示すグラフであ
る。
【図10】図10は、図8に示された基準パターンデー
タのデータ中心から所定の距離r0のパターンデータを
360度の範囲にわたって読み取った結果を示すグラフ
である。
【図11】図11は、展開し直された変換パターンデー
タを示す図面である。
【符号の説明】
1 硬貨 2 エンドレスベルト 3 硬貨通路 4、5 ガイドレール 6 透明通路部 7 磁気センサ 8 発光手段 9 画像データ生成手段 10 発光素子 15 レンズ系 16 CCD 17 A/Dコンバータ 18 発光素子 19 受光素子 20 タイミングセンサ 25 発光制御手段 26 画像読み取り制御手段 30 第1基準データメモリ 31 第1判別手段 32 画像パターンデータメモリ 33 第2基準データメモリ 34 第2判別手段 35 金種判別手段 36 中心座標決定手段 37 2値化データ生成手段 38 第3基準データメモリ 39 データ比較手段 50 パターンデータ変換手段 51 基準パターンデータ記憶手段 52 パターンデータ比較手段 100 表示手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨の表面に光を照射する照射手段と、
    前記硬貨の表面により反射された光を受光して、前記硬
    貨のパターンデータを生成する受光手段と、前記受光手
    段により生成された前記硬貨のパターンデータを記憶す
    るパターンデータ記憶手段と、金種毎の基準パターンデ
    ータを記憶する基準データ記憶手段と、硬貨の材質を検
    出するセンサ手段と、該センサ手段により検出された硬
    貨の材質に基づき、硬貨の金種を判別する第1判別手段
    と、硬貨の径に基づいて、硬貨の金種を判別する第2判
    別手段と、前記第1判別手段および前記第2判別手段の
    判別結果に基づいて、硬貨の金種を判別する金種判別手
    段と、該金種判別手段の判別結果にしたがって、前記基
    準データ記憶手段に記憶された対応する金種の基準パタ
    ーンデータを読み出し、前記パターンデータ記憶手段に
    記憶されたパターンデータと比較することにより、硬貨
    を判別するデータ比較手段を備えたことを特徴とする硬
    貨判別装置。
  2. 【請求項2】 前記パターンデータ記憶手段が、前記受
    光手段により生成された前記硬貨のパターンデータをx
    y座標系に、展開して記憶し、さらに、前記パターンデ
    ータ記憶手段に、xy座標系に展開されたパターンデー
    タの中心座標を算出する中心座標決定手段と、該中心座
    標決定手段により算出されたパターンデータのxy座標
    系での中心座標に基づき、前記パターンデータ記憶手段
    に記憶されたxy座標系のパターンデータを、rθ座標
    系に、座標変換して、変換パターンデータを生成するパ
    ターンデータ変換手段とを備え、前記基準データ記憶手
    段が、rθ座標系に展開された基準パターンデータを記
    憶し、前記データ比較手段が、前記変換パターンデータ
    を、θ座標軸に沿って、補正し、補正した変換パターン
    データと、前記金種判別手段の判別結果に基づき、前記
    基準データ記憶手段にから読み出した対応する金種の基
    準パターンデータとを比較して、硬貨を判別するように
    構成されたことを特徴とする請求項1に記載の硬貨判別
    装置。
  3. 【請求項3】 前記各基準パターンデータが、硬貨の両
    面の基準パターンデータからなることを特徴とする請求
    項1または2に記載の硬貨判別装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記照射手段を制御する発光制
    御手段を備え、該発光制御手段が、前記第1判別手段の
    判別結果に基づき、前記照射手段により照射される光の
    発光量を制御するように構成されたことを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1項に記載の硬貨判別装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記受光手段を制御する受光制
    御手段を備え、該受光制御手段が、前記第1判別手段の
    判別結果に基づき、前記受光手段の受光時間を制御する
    ように構成されたことを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか1項に記載の硬貨判別装置。
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