JPH0836399A - オーディオ符号化データの処理装置 - Google Patents

オーディオ符号化データの処理装置

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JPH0836399A
JPH0836399A JP6169779A JP16977994A JPH0836399A JP H0836399 A JPH0836399 A JP H0836399A JP 6169779 A JP6169779 A JP 6169779A JP 16977994 A JP16977994 A JP 16977994A JP H0836399 A JPH0836399 A JP H0836399A
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data
gain
band signal
band
channel
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JP6169779A
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Masaaki Isozaki
正明 五十崎
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビットストリーム状態から完全に復号するこ
となく効率的に周波数特性を任意に設定ができると共
に、音質劣化を防ぐことができるオーディオ符号化デー
タの処理装置を提供する。 【構成】 制御手段1は、複数の周波数帯域に分割して
符号化されたオーディオデータQ0 -1〜Q31 -1に対し
て、上記符号化された各帯域信号毎にゲイン制御を施
す。フォーマット手段2は、上記制御手段によりゲイン
制御が施された各帯域信号Q0〜Q31をビットストリー
ムの状態に組み立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルオーディオデ
ータに対して、周波数分解して符号化されたオーディオ
データを処理するオーディオ符号化データの処理装置に
関するものであり、例えば、編集機やミキサ等のデジタ
ル機器に用いて好適なオーディオ符号化データの処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタルオーディオデータに対
して、データ量を削減するための高能率符号化の手法は
種々あり、例えば、ブロック化周波数帯域分割方式、所
謂変換符号化(トランスフォームコーディング)や、非
ブロック化周波数帯域分割方式、所謂帯域分割符号化
(サブバンドコーディング:SBC)等がある。
【0003】これらの高能率符号化の手法は、周波数軸
方向の偏在の性質を利用して冗長な情報を削減するもの
である。
【0004】例えば、上記帯域分割符号化方式は、図6
に示すように、周波数帯域に分割して符号化する符号化
処理部100と、ビットストリームへの組立処理、及
び、ビットストリームからの分解処理を行うビットスト
リーム処理部200と、オーディオデータに復号する復
号処理部300とで構成されている。
【0005】上記符号化処理部100は、入力された複
数チャンネルのオーディオデータX(n)を、各チャン
ネル毎にM個の周波数帯域に分割して符号化する。
【0006】上記ビットストリーム処理部200は、符
号化時には、上記符号化処理部100により符号化され
た複数チャンネルの各帯域信号を、ビットストリームの
フォーマットに並べかえて1つのデータに組み立てる。
また、復号化時には、ビットストリームの状態から分解
して各帯域信号のデータ列に分配する。
【0007】上記復号処理部300は、上記ビットスト
リーム処理部200により分解された各帯域信号を、オ
ーディオデータY(n)に復号する。
【0008】ここで、上記図6に示した帯域分割符号化
方式を適用した符号化/復号化装置のシステム構成を図
7を用いて説明すると、上記図6に示した符号化処理部
100は、M個の周波数帯域に分割する分析フィルタバ
ンク101と、分割された各帯域信号毎に量子化処理を
施す量子化器102とを備えている。
【0009】また、上記図6に示したビットストリーム
処理部200は、ビットストリーム状態に組み立てたデ
ータを記録するメモリ201を備えている。
【0010】また、上記図6に示した復号処理部300
は、各帯域信号に逆量子化処理を施す逆量子化器301
と、逆再量子化された各帯域信号を合成する合成フィル
タバンク302とを備えている。
【0011】上記分析フィルタバンク101は、例え
ば、標本化周波数fsの幅広い信号であるオーディオデ
ータX(n)を、M個の等分割された標本化周波数fs
/Mのサブバンドに分割する。
【0012】上記量子化器102は、上記分析フィルタ
バンク101により分割された各帯域信号のデータ量に
応じて、全体で一定のデータ量になるように量子化レベ
ルを割り当てるビットアロケーション処理を行い、割り
当てた量子化レベルで各帯域信号のデータに量子化処理
を施す。
【0013】上記メモリ201には、上記量子化器10
2により量子化された各帯域信号がビットストリーム状
態に組み立てられたデータが記録される。
【0014】上記逆量子化器301は、分解された各帯
域信号に、量子化レベル情報に応じて逆量子化処理を施
す。
【0015】上記合成フィルタバンク302は、上記逆
量子化器301により逆量子化処理が施された各帯域信
号を合成してオーディオデータに復号する。
【0016】上述のような構成をした符号化/復号化装
置の動作を、図8を用いて説明する。
【0017】符号化時には、分析フィルタバンク101
は、例えば、編集機やミキサ等のデジタル機器からの複
数チャンネルのオーディオデータを、各チャンネル毎に
複数の周波数帯域に分割し、その分割した各帯域信号を
量子化処理部102に供給する(ステップ51)。
【0018】上記量子化処理部102は、上記分析フィ
ルタバンク101からの複数チャンネルの各帯域信号
に、各チャンネル毎にビットアロケーション処理を施し
(ステップ52)、割り当てた量子化レベルで各帯域信
号に量子化処理を施す(ステップ53)。そして、その
量子化を施した各帯域信号と量子化レベル情報とをビッ
トストリーム処理部200に供給する。
【0019】上記ビットストリーム処理部200は、上
記量子化処理部102により量子化処理が施された複数
チャンネルの各帯域信号と量子化レベル情報とを、所定
のフォーマットに従ってビットストリームに組立て(ス
テップ54)メモリ201に記録する。
【0020】そして、上記メモリ201に記録されたビ
ットストリーム状態のデータは、エラー訂正のための情
報を付加する図示していないECC(Error Ch
ecking and Correcting)ブロッ
クへと送られ、その後、記録媒体への記録、或は、伝送
される。
【0021】次に、復号化時には、エラー訂正されたビ
ットストリーム状態のデータは、ビットストリーム処理
部200により分解され各チャンネル毎の各帯域信号の
データ列に分配される(ステップ55)。そして、分解
された各帯域信号は、逆量子化処理部302へ供給され
る。
【0022】上記逆量子化処理部302は、ビットスト
リーム状態のデータの量子化レベル情報から量子化レベ
ルを求め(ステップ56)、その量子化レベルに応じて
上記ビットストリーム処理部200からの各チャンネル
の各帯域信号に逆量子化処理を施す(ステップ57)。
そして、その逆量子化を施した各帯域信号を合成フィル
タバンク301に供給する。
【0023】上記合成フィルタバンク301は、上記逆
量子化処理部302からの逆量子化処理が施された各チ
ャンネルの各帯域信号を合成して、編集機やミキサ等の
デジタル機器にオーディオデータとして出力する(ステ
ップ58)。
【0024】尚、上述のような符号化/復号化処理の際
のフレーム周期の制御は、例えば、パルス発振器を備え
るタイミング制御部59により行われる。また、この符
号化/復号化装置と上記ECCブロックやデジタル機器
間における入出力データの制御は、システム制御部60
で行われる。
【0025】上述のような構成をした符号化/復号化装
置で符号化されたデータの記録、或は、伝送、或は、編
集やミックス処理するデジタル機器は、今後増していく
と予想される。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかし、符号化された
ビットストリーム状態のデータに対してのゲインコント
ロールやミックス処理等は、上述のようなデジタル機器
で行われる。即ち、上記ゲインコントロールやミックス
処理等を行う場合、一旦、オーディオデータに復号して
からゲインコントロールやミックス処理を行い、再び符
号化を施し、ビットビットストリーム状態のデータに戻
さなければならなかった。
【0027】即ち、符号化/復号化処理の回数が多くな
ってしまい、その回数分上述のような分析フィルタバン
ク101、及び、合成フィルタバンク301を通過させ
ることになるため、フィルタ処理における演算精度によ
り歪みが増加してしまい音質劣化を防ぐことができなか
った。
【0028】さらに、上述のように、符号化/復号化処
理の回数が多い分、信号処理に必要な時間、所謂システ
ムディレイ量が大きくなってしまい、効率的にゲインコ
ントロールやミックス処理を行うことができなかった。
【0029】そこで、本発明は、上述の如き従来の実情
に鑑みてなされたものであり、次のような目的を有する
ものである。
【0030】即ち、本発明の目的は、ビットストリーム
の状態から完全に復号することなく効率的にゲイン制御
やミックス処理等のデータ処理を行うことができると共
に、音質劣化を防ぐことができるオーディオ符号化デー
タの処理装置を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るオーディオ符号化データの処理装置
は、複数の周波数帯域に分割して符号化されたオーディ
オデータを操作するオーディオ符号化データの処理装置
であって、上記符号化された各帯域信号毎にゲイン制御
を施す制御手段と、上記制御手段によりゲイン制御が施
された各帯域信号をビットストリームの状態に組み立て
るフォーマット手段とを備えることを特徴とする。
【0032】本発明に係るオーディオ符号化データの処
理装置は、複数の周波数帯域に分割して符号化された複
数チャンネルのオーディオデータを操作するオーディオ
符号化データの処理装置であって、上記符号化された複
数チャンネルの各帯域信号にゲイン制御を施す制御手段
と、上記制御手段によりゲイン制御が施された複数チャ
ンネルの各帯域信号をミックスするミックス手段と、上
記ミックス手段によりミックスされた各帯域信号をビッ
トストリームの状態に組み立てるフォーマット手段とを
備えることを特徴とする。
【0033】また、本発明に係るオーディオ符号化デー
タの処理装置は、上記制御手段は、上記ミックス手段に
おいてミックスする各チャンネルの各帯域信号のゲイン
比を変えてミックスされるように上記各チャンネルの各
帯域信号のゲイン比を制御することを特徴とする。
【0034】
【作用】本発明に係るオーディオ符号化データの処理装
置では、制御手段は、複数の周波数帯域に分割して符号
化されたオーディオデータに対して、上記符号化された
各帯域信号毎にゲイン制御を施す。フォーマット手段
は、上記制御手段によりゲイン制御が施された各帯域信
号をビットストリームの状態に組み立てる。
【0035】本発明に係るオーディオ符号化データの処
理装置では、制御手段は、複数の周波数帯域に分割して
符号化された複数チャンネルのオーディオデータに対し
て、上記符号化された複数チャンネルの各帯域信号にゲ
イン制御を施す。ミックス手段は、上記制御手段により
ゲイン制御が施された複数チャンネルの各帯域信号をミ
ックスする。フォーマット手段は、上記ミックス手段に
よりミックスされた各帯域信号をビットストリームの状
態に組み立てる。
【0036】また、本発明に係るオーディオ符号化デー
タの処理装置では、上記制御手段は、上記ミックス手段
においてミックスする各チャンネルの各帯域信号のゲイ
ン比を変えてミックスされるように上記各チャンネルの
各帯域信号のゲイン比を制御する。
【0037】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0038】まず、本発明の第1の実施例に係るオーデ
ィオ符号化データの処理装置について説明する。
【0039】図1に示す本発明の第1の実施例に係るオ
ーディオ符号化データの処理装置は、符号化された各帯
域信号毎にゲイン制御を施す制御手段1と、上記制御手
段1によりゲイン制御が施された各帯域信号をビットス
トリーム状態に組み立てるフォーマット手段2とを備え
ている。
【0040】また、上記オーディオ符号化データの処理
装置は、入力されたビットストリーム状態のデータ31
を分解して各帯域信号のデータ列に分配するデフォーマ
ット部3を備えている。
【0041】ここで、入力されるビットストリーム状態
のデータ31は、例えば、帯域分割符号化方式により符
号化が施され、所定のフォーマットに従ってビットスト
リーム状態に組み立てられたものである。即ち、オーデ
ィオデータが複数の周波数帯域に分割され、分割された
各帯域信号のデータ量に応じて、ビットアロケーション
処理により割り当てられた量子化レベルで各々量子化処
理が施された各帯域信号がビットストリーム状態に組み
立てられたものである。
【0042】例えば、分割数32、符号長320サンプ
ルの帯域分割符号化方式により生成されたビットストリ
ーム状態のデータは、図2に示すように、32個の帯域
信号Sb0〜Sb31が各々10サンプルD0〜D9で1
つの帯域信号を構成している。
【0043】そして、上記帯域信号Sb0〜Sb31に
は、各々量子化時の量子化レベルを示す情報ALLOC
と、各帯域信号内のデータの最大値を示す情報、所謂ス
ケールファクタSFが記録されている。
【0044】上述のようにフォーマットされたビットス
トリーム状態のデータ31が上記デフォーマット部3に
入力される。
【0045】上記デフォーマット部3は、入力された上
記ビットストリーム状態のデータ31を分解し、各帯域
信号のデータ列に変換する。また、上記デフォーマット
部3は、上記ビットストリーム状態のデータ31に記録
されている上述した量子化レベルを示す情報ALLOC
から量子化レベルを求め、上記量子化レベルに応じて各
帯域信号毎に逆量子化処理を施す。
【0046】上記制御手段1は、上記デフォーマット部
3からの逆量子化された各帯域信号Q-1 0〜Q-1 31にゲ
インを掛ける乗算器120〜1231と、上記乗算器120
〜1231を各々制御するゲイン制御部11とを備えてい
る。上記乗算器120〜123 1は、上記デフォーマット
部3からの各帯域信号Q-1 0〜Q-1 31に各々対応したも
のである。
【0047】即ち、上記ゲイン制御部11が上記乗算器
120〜1231を制御し、上記乗算器120〜1231が上
記ゲイン制御部11の制御に応じて上記デフォーマット
部3から出力される各帯域信号Q-1 0〜Q-1 31にゲイン
を掛けることにより、このオーディオ符号化データの処
理装置から出力されるオーディオデータの周波数特性を
制御することとなる。
【0048】上記フォーマット手段3は、上記制御手段
1によりゲイン制御が施された各帯域信号Q-1 0〜Q-1
31に各々各々ビットアロケーション処理を行い、割り当
てた量子化レベルで各帯域信号Q-1 0〜Q-1 31を量子化
する。そして、その量子化した各帯域信号Q0〜Q31
及び、上記量子化レベルを示す情報を所定のフォーマッ
トに従ってビットストリーム状態に組み立てる。
【0049】上述のような構成をしたオーディオ符号化
データの処理装置の動作を説明する。
【0050】デフォーマット部3は、入力されたビット
ストリーム状態のデータ31を各帯域信号のデータ列に
分解し、上記ビットストリーム状態のデータ31に符号
化された各帯域信号と共に記録されている量子化レベル
を示す情報ALLOCを基に上記各帯域信号に逆量子化
処理を施す。そして、上記デフォーマット部3は、その
逆量子化処理を施した各帯域信号Q-1 0〜Q-1 31を制御
手段1に出力する。
【0051】上記デフォーマット部3から出力された各
帯域信号Q-1 0〜Q-1 31は、対応する上記制御手段1の
乗算器120〜1231に各々供給される。
【0052】この時、上記制御手段1のゲイン制御部1
1は、上記乗算器120〜1231を各々制御する。
【0053】上記乗算器120〜1231は、上記ゲイン
制御部11の制御に基いて、上記デフォーマット部3か
らの各帯域信号Q-1 0〜Q-1 31にゲインを掛ける。そし
て、上記乗算器120〜1231は、そのゲインを掛けた
各帯域信号Q-1 0〜Q-1 31をフォーマット手段2に出力
する。
【0054】上記フォーマット手段2は、上記乗算器1
0〜1231からのゲインが掛けられた各帯域信号Q-1 0
〜Q-1 31に量子化処理を施し、その量子化処理を施した
各帯域信号Q0〜Q31をビットストリーム状態のデータ
に組み立てる。
【0055】上述のように、このオーディオ符号化デー
タの処理装置では、ビットストリームの状態から完全に
復号することなく、符号化された各帯域信号毎にゲイン
制御を行う。例えば、上記ゲイン制御部11の制御によ
り各帯域信号に掛けるゲインを別々に変えることで、入
力されるオーディオデータの周波数特性を可変する周波
数イコライジング処理を行うことができる。また、複数
の周波数帯域に分割するための分析フィルタ、及び、分
割した各帯域信号を合成する合成フィルタを通過しない
ため、フィルタ処理における演算精度による信号の歪を
なくすことができる。さらに、信号処理にかかる時間を
大幅に削減することができる。
【0056】次に、本発明の第2の実施例に係るオーデ
ィオ符号化データの処理装置について説明する。
【0057】図3に示す本発明の第2の実施例に係るオ
ーディオ符号化データの処理装置は、例えば、符号化さ
れた2チャンネルCH1,CH2の各帯域信号にゲイン
制御を施す制御手段6と、上記ゲイン制御が施された2
チャンネルCH1,CH2の各帯域信号をミックスする
ミックス手段7と、上記ミックス手段7によりミックス
された各帯域信号をビットストリーム状態のデータに組
み立てるフォーマット手段8とを備えている。
【0058】また、上記オーディオ符号化データの処理
装置は、入力された2チャンネルCH1,CH2のビッ
トストリーム状態のデータを各チャンネル毎に各帯域信
号のデータ列に分解するデフォーマット部5を備えてい
る。
【0059】ここで、入力される2チャンネルCH1,
CH2のビットストリーム状態のデータ51,52は、
上記図2に示したデータと同様のフォーマットで構成さ
れており、各チャンネル毎に各々帯域分割符号化方式に
より符号化処理が施され、所定のフォーマットに従って
ビットストリーム状態に組み立てられたものである。上
記デフォーマット部5は、入力されたチャンネルCH1
のビットストリーム状態のデータ51、及び、チャンネ
ルCH2のビットストリーム状態のデータ52を各チャ
ンネル毎に分解し、符号化処理が施された各帯域信号の
データ列に各々変換する。
【0060】また、上記デフォーマット部5は、上記ビ
ットストリーム状態のデータ51,52に記録されてい
る上述した量子化レベルを示す情報ALLOCから量子
化レベルを求め、上記量子化レベルに応じて各帯域信号
毎に逆量子化処理を施す。
【0061】上記制御手段6は、上記デフォーマット部
5からの逆量子化処理が施されたチャンネルCH1の各
帯域信号Q-1 100〜Q-1 131にゲインを掛ける乗算器62
100〜62131と、上記デフォーマット部5からの逆量子
化処理が施されたチャンネルCH2の各帯域信号Q-1
200〜Q-1 231にゲインを掛ける乗算器63200〜632 31
と、上記乗算器62100〜62131、及び、乗算器63
200〜63231を各々制御するゲイン制御部61とを備え
ている。
【0062】上記乗算器62100〜62131は、上記デフ
ォーマット部5からのチャンネルCH1の各帯域信号Q
-1 100〜Q-1 131に各々対応したものであり、また、上記
乗算器63200〜63231は、上記デフォーマット部5か
らのチャンネルCH2の各帯域信号Q-1 200〜Q-1 231
各々対応したものである。
【0063】即ち、上記ゲイン制御部61が上記乗算器
62100〜62131、及び、乗算器63200〜63231を各
々制御し、上記乗算器62100〜62131、及び、乗算器
63200〜63231が上記ゲイン制御部61の制御に応じ
て上記デフォーマット部5から出力されるチャンネルC
H1,CH2の各帯域信号Q-1 100〜Q-1 131、及び、各
帯域信号Q-1 200〜Q-1 231にゲインを掛ける。
【0064】ここで、上記ゲイン制御部61は、チャン
ネルCH1の各帯域信号Q-1 100〜Q-1 131のゲインGA
IN1と、チャンネルCH2の各帯域信号Q-1 200〜Q
-1 23 1のゲインGAIN2との比(以下、ゲイン比と言
う。)を変えるように制御する。 例えば、図4に示す
ように、ゲインGAIN1:ゲインGAIN2=1:0
となるように制御した場合には、ミックス手段7により
ゲインGAIN1が掛けられたチャンネルCH1の各帯
域信号と、ゲインGAIN2が掛けられたチャンネルC
H2の各帯域信号とがミックスされることにより、上記
ミックス手段7からはチャンネルCH1のオーディオデ
ータがチャンネルCH3のオーディオデータとして出力
されることとなる。
【0065】或は、ゲインGAIN1:ゲインGAIN
2=0.5:0.5となるように制御した場合には、上
述の場合と同様にして上記ミックス手段7によりミック
スされることにより、上記ミックス手段7からはチャン
ネルCH1とチャンネルCH2とを合成したオーディオ
データがチャンネルCH3のオーディオデータとして出
力されることなる。
【0066】また、チャンネルCH1の出力レベルを制
御したい場合、上記制御手段6において、各帯域信号に
掛けるゲインGを0〜1、或は、1〜0へ変化させて、
ゲインGAIN1:ゲインGAIN2=G:0となるよ
うに制御することにより、チャンネルCH1の出力レベ
ルを制御することができる。
【0067】或は、2つのデータ間のクロスフェード処
理を行う場合には、上述の出力レベルの制御と同様に、
ゲインGAIN1:ゲインGAIN2=G:(1ーG)
となるように制御することにより、チャンネルCH1か
らチャンネルCH2へ、或は、チャンネルCH2からチ
ャンネルCH1へ次第に入れ替わるようにレベルを調節
することができる。
【0068】上述のようにして、上記ゲイン制御部61
は、チャンネルCH1とチャンネルCH2に対するゲイ
ン比を変えて、そのゲイン比に応じたゲインを各チャン
ネルの各帯域信号に掛ける。
【0069】上記ミックス手段7は、加算器710〜7
31を備えており、上述のように上記制御手段6により
任意のゲイン比に応じてゲインが掛けられたチャンネル
CH1,CH2の各帯域信号Q-1 0〜Q-1 31、及び、各
帯域信号Q-1 200〜Q-1 231をミックスする。
【0070】具体的に説明すると、例えば、上記加算器
710には、上記乗算器62100からのチャンネルCH1
の帯域信号Q-1 100と、上記乗算器63200からのチャン
ネルCH2の帯域信号Q-1 200が供給され、上記加算器
711には、上記乗算器6210 1からのチャンネルCH1
の帯域信号Q-1 101と、上記乗算器63201からのチャン
ネルCH2の帯域信号Q-1 201が供給される。このよう
に、上記加算器710〜7131は、各チャンネルの各帯
域信号に対応したものであり、供給された各チャンネル
の帯域信号を加算するものである。
【0071】上述のようにして、このミックス手段7
は、上記制御手段5によりゲイン比が変えられた各チャ
ンネルの各帯域信号をミックスする。
【0072】上記フォーマット手段8は、上記ミックス
手段7によりミックスされた各帯域信号に量子化処理を
施し、その量子化処理を施した各帯域信号Q0〜Q31
ビットストリーム状態のデータ81に組み立て、その組
み立てたデータ81をチャンネルCH3のデータ81と
して出力する。
【0073】上述のような構成をした上記図3に示した
オーディオ符号化データの処理装置の動作を図5を用い
て説明する。例えば、ECCブロックからエラー訂正さ
れたビットストリーム状態のチャンネルCH1のデータ
51、及び、チャンネルCH1のデータ52がデフォー
マット部5に入力される。
【0074】上記デフォーマット部5は、チャンネル1
のデータ51に対して、各帯域信号のデータ列に分解し
(ステップ501)、上記ビットストリーム状態のデー
タ51に符号化された各帯域信号と共に記録されている
量子化レベルを示す情報ALLOCから量子化レベルを
求める(ステップ502)。そして、上記量子化レベル
に応じて上記各帯域信号に逆量子化処理を施し(ステッ
プ503)、その逆量子化処理を施したチャンネルCH
1の各帯域信号Q-1 100〜Q-1 131を制御手段6に出力す
る。
【0075】また、上記デフォーマット部5は、チャン
ネル2のデータ52に対して、各帯域信号のデータ列に
分解し(ステップ511)、上記ビットストリーム状態
のデータ52に符号化された各帯域信号と共に記録され
ている量子化レベルを示す情報ALLOCから量子化レ
ベルを求める(ステップ512)。そして、上記量子化
レベルに応じて上記各帯域信号に逆量子化処理を施し
(ステップ513)、その逆量子化処理を施したチャン
ネルCH2の各帯域信号Q-1 200〜Q-1 231を制御手段6
に出力する。
【0076】上記制御手段6は、任意のゲイン比に応じ
て制御しながら、上記ゲイン比に応じて上記デフォーマ
ット部5からのチャンネルCH1の各帯域信号Q-1 100
〜Q- 1 131にゲインGAIN1を掛け、チャンネルCH
2の各帯域信号Q-1 200〜Q-1 2 31にゲインGAIN2を
掛ける。そして、ゲインGAIN1を掛けたチャンネル
CH1の各帯域信号Q-1 100〜Q-1 131、及び、ゲインG
AIN2を掛けたチャンネルCH2の各帯域信号Q-1
200〜Q-1 231をミックス手段7に出力する。
【0077】上記ミックス手段7は、上記制御手段6か
らのゲイン制御が施された各チャンネルの各帯域信号Q
-1 100〜Q-1 131、及び、各帯域信号Q-1 200〜Q-1 231
ミックスする。そして、上記ミックス手段7は、そのミ
ックスした各帯域信号Q-1 0〜Q-1 31をフォーマット手
段8に出力する。
【0078】上記フォーマット手段8は、上記ミックス
手段7からのミックスされた各帯域信号Q-1 0〜Q-1 31
に各々ビットアロケーション処理を行い(ステップ80
1)、割り当てた量子化レベルで各帯域信号のデータに
量子化処理を施す(ステップ802)。そして、その量
子化処理を施した各帯域信号、及び、上記量子化レベル
を示す情報を所定のフォーマットに従ってビットストリ
ーム状態に組み立てて、チャンネルCH3のビットスト
リーム状態のデータ81としてECCブロックへと出力
する。
【0079】上述のように、このオーディオ符号化デー
タの処理装置では、ミックスする各チャンネルのゲイン
比を変えてミックスすることができるため、即ち、ゲイ
ンを制御することができるため、クロスフェード処理、
或は、オーディオデータの出力レベルの制御を行うこと
ができる。
【0080】尚、上記図1、及び、上記図3に示したオ
ーディオ符号化データの処理装置、では、乗算器、加算
器を多数備えたものとしたが、時分割処理を行うことに
より乗算器、加算器の数を減らすことができる。これに
より、オーディオ符号化データの処理装置における回路
構成を簡略化することができる。
【0081】また、上記図1、及び、上記図3に示した
オーディオ符号化データの処理装置では、帯域分割符号
化方式により符号化されたオーディオデータのデータ処
理を行うものとしたが、周波数を線形に処理し、分割す
る他の全ての符号化方式により符号化されたオーディオ
データにも適用することができる。
【0082】
【発明の効果】本発明に係るオーディオ符号化データの
処理装置では、制御手段は、複数の周波数帯域に分割し
て符号化されたオーディオデータに対して、上記符号化
された各帯域信号毎にゲイン制御を施す。フォーマット
手段は、上記制御手段によりゲイン制御が施された各帯
域信号をビットストリームの状態に組み立てる。これに
より、ビットストリーム状態から完全に復号することな
く効率的に周波数特性を任意に設定ができると共に、音
質劣化を防ぐことができる。
【0083】本発明に係るオーディオ符号化データの処
理装置では、制御手段は、複数の周波数帯域に分割して
符号化された複数チャンネルのオーディオデータに対し
て、上記符号化された複数チャンネルの各帯域信号にゲ
イン制御を施す。ミックス手段は、上記制御手段により
ゲイン制御が施された複数チャンネルの各帯域信号をミ
ックスする。フォーマット手段は、上記ミックス手段に
よりミックスされた各帯域信号をビットストリームの状
態に組み立てる。これにより、ビットストリーム状態か
ら完全に復号することなく効率的にゲイン制御を行うこ
とができると共に、音質劣化を防ぐことができる。
【0084】また、本発明に係るオーディオ符号化デー
タの処理装置では、上記制御手段は、上記ミックス手段
においてミックスする各チャンネルの各帯域信号のゲイ
ン比を変えてミックスされるように上記各チャンネルの
各帯域信号のゲイン比を制御する。これにより、効率的
にクロスフェード処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例のオーディオ符号化
データの処理装置の構成を示す図である。
【図2】ビットストリーム状態に組み立てられたデータ
構成を示す図である。
【図3】本発明に係る第2の実施例のオーディオ符号化
データの処理装置の構成を示す図である。
【図4】ゲイン比の制御を説明するための図である。
【図5】上記オーディオ符号化データの処理装置の動作
を説明するための図である。
【図6】帯域分割符号化方式の構成を示す図である。
【図7】上記帯域分割符号化方式を適用した符号化/復
号化装置のシステム構成示す図である。
【図8】上記符号化/復号化装置の動作を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1,6 制御手段 2,8 フォーマット手段 3,5 デフォーマット部 7 ミックス手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の周波数帯域に分割して符号化され
    たオーディオデータを操作するオーディオ符号化データ
    の処理装置であって、 上記符号化された各帯域信号毎にゲイン制御を施す制御
    手段と、 上記制御手段によりゲイン制御が施された各帯域信号を
    ビットストリームの状態に組み立てるフォーマット手段
    とを備えることを特徴とするオーディオ符号化データの
    処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の周波数帯域に分割して符号化され
    た複数チャンネルのオーディオデータを操作するオーデ
    ィオ符号化データの処理装置であって、 上記符号化された複数チャンネルの各帯域信号にゲイン
    制御を施す制御手段と、 上記制御手段によりゲイン制
    御が施された複数チャンネルの各帯域信号をミックスす
    るミックス手段と、 上記ミックス手段によりミックスされた各帯域信号をビ
    ットストリームの状態に組み立てるフォーマット手段と
    を備えることを特徴とするオーディオ符号化データの処
    理装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記ミックス手段にお
    いてミックスする各チャンネルの各帯域信号のゲイン比
    を変えてミックスされるように上記各チャンネルの各帯
    域信号のゲイン比を制御することを特徴とする請求項2
    記載のオーディオ符号化データの処理装置。
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