JPH083600A - 粒状ノニオン洗剤製品 - Google Patents

粒状ノニオン洗剤製品

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JPH083600A
JPH083600A JP16059294A JP16059294A JPH083600A JP H083600 A JPH083600 A JP H083600A JP 16059294 A JP16059294 A JP 16059294A JP 16059294 A JP16059294 A JP 16059294A JP H083600 A JPH083600 A JP H083600A
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container
weight
granular
side wall
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JP16059294A
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Hiromichi Horie
弘道 堀江
Masahiko Otani
正彦 大谷
Seiji Abe
誠治 阿部
Nobunori Shindou
宣詔 進藤
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ノニオン界面活性剤:10〜70重量%、ア
ルミノ珪酸塩:5〜50重量%、非晶質シリカ等の多孔
質無機酸化物粉体:0.2重量%以上5重量%未満、炭
酸塩:75重量%未満を含有する粒状ノニオン洗剤組成
物を;容器底部がプラスチック成型体から形成され、容
器側壁部の大半が紙シート状体から形成された複合材料
容器に充填した粒状ノニオン洗剤製品。 【効果】 長期保存時における粒状ノニオン洗剤組成物
のしみだしを有効に防止することができ、容器側壁コー
ナー部に曲率をもたせることにより、粒状ノニオン洗剤
組成物の圧密固化も有効に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保存時の容器底部にお
けるしみだしを改善した特殊容器入りの粒状ノニオン洗
剤製品に関する。
【0002】
【従来の技術】ノニオン界面活性剤は、一般に低泡性で
あり、洗浄力が水の硬度の影響を受けにくく、特に泥汚
れや低温での汚れ分散性にも優れている。さらにノニオ
ン界面活性剤は、生分解性が良好で環境負荷が低く、低
毒性が安全性にも問題がない優れた界面活性剤である。
このノニオン界面活性剤を主成分とした粒状洗剤の製造
方法としては、例えば特開昭52−101211号公
報、特開昭62−263299号公報、特開昭57−1
59898号公報などに種々の方法が提案されている。
【0003】しかしながら、ノニオン界面活性剤は一般
に常温で液体であり、粒状ノニオン洗剤組成物から洗剤
容器へのノニオン界面活性剤のしみだしが懸念されてい
る。ノニオン界面活性剤が洗剤容器にしみだすことによ
り、製品外観の悪化、容器接触部分でのノニオン界面活
性剤の減少による洗浄力の低下、ならびに洗剤粒子の流
動性、耐ケーキング性に悪影響を及ぼすことも予想され
る。
【0004】特開平4−339898号公報では、非晶
質の吸油性担体を5〜20%配合することによりノニオ
ン界面活性剤のしみだしの改善を図っているが、この成
分は粉だちがひどく、洗剤中に多量に配合すると製造時
および洗濯の際の使用時に発塵が多く発生し、作業性の
悪化や“せむ”による不快感が生じるという問題があ
る。
【0005】ところで、従来の粒状洗剤では容器とし
て、低価格の点や製造、成形の容易さ、印刷性などの点
から、加工紙を材料とする箱型容器が一般に用いられて
きた。
【0006】しかし、このような従来の箱型紙容器を、
粒状ノニオン洗剤組成物にそのまま適用しても満足のい
く結果は得られない、そこで特開平4−360000号
公報では、特定性状のポリマーをラミネートした紙加工
品からなる容器に粒状ノニオン洗剤組成物を充填するこ
とによりノニオン界面活性剤のしみだしの改善を図って
いるが、この方法を用いたとしても保存時の容器底部に
おけるノニオン界面活性剤のしみだしの改善という点で
は完全とは言えない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、保存時の容
器底部におけるしみだしを改善した特殊容器入りの粒状
ノニオン洗剤製品を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】我々は、上記の問題を解
決すべく鋭意検討した結果、所定の組成を有する粒状ノ
ニオン洗剤組成物を、プラスチックと紙とからなる特殊
な複合材料容器に充填することにより、上記のしみだし
の問題を解決できることを見い出し本発明を完成するに
至った。
【0009】すなわち、本発明の粒状ノニオン洗剤製品
は、下記の(a)、(b)、(c)および(d)成分を
含有する粒状ノニオン洗剤組成物を、容器底部がプラス
チック成型体から形成され、容器側壁部の大半が紙シー
ト状体から形成された複合材料容器に充填したことを特
徴とする。
【0010】(a)ノニオン界面活性剤:10〜70重
量%。 (b)アルミノ珪酸塩:5〜50重量%。 (c)多孔質無機酸化物粉体:0.2重量%以上5重量
%未満。 (d)炭酸塩:75重量%未満。
【0011】
【発明の実施態様】本発明の粒状ノニオン洗剤製品にお
いては、特定組成の粒状ノニオン洗剤組成物を、特定の
複合材料容器に充填する。この複合材料容器の好ましい
実施態様を順次挙げれば以下の通りである。
【0012】(1) 複合材料の容器は、少なくとも、
容器底部がプラスチック成形体から形成され、容器側壁
部の大半が紙シート状体から形成される。プラスチック
成型体と紙シート状体とは固定・一体化されて密閉容器
が形成される。 (2) プラスチック成形体は、底板部と底板部から一
体的に立設する側壁下部とからなる浅い盆状の容器底部
を形成する。
【0013】(3) プラスチック成形体の容器底部を
形成する側壁下部からはストリップ状の(幅挟の)の立
設片部が一体的に上方に延設され、この立設片部と側壁
下部とに対して紙シート状体が固定される。 (4) 容器の平面形状(横断面形状)が略矩形であ
り、対向する2つの片に上記(3)の立設片部が設けら
れる。
【0014】(5) プラスチック成型体が、底板部、
底板部から立設する側壁下部、側壁上部、側壁下部から
立設し側壁上部に連設される2つの立設片部からなる。
紙シート状体は、側壁下部、立設片部および側部上部の
外周面に固定されてこれらを覆い、容器側壁部の大半を
構成する。
【0015】(6) 略矩形の容器の横断面において、
4隅(コーナー部)の内側に曲率が付与されている。曲
率半径は1〜20mmが好ましい。 以下、添付図面に沿って本発明の複合材料容器の実施例
を示す。
【0016】図1は、本発明で用いられる複合材料容器
の構成例を示す分解斜視図であり、図2は、図1の線A
−A方向に沿った断面図である。図3はこの複合材料容
器の横断面図である。
【0017】複合材料容器は、容器本体11および蓋体
41とからなっており、容器本体11の係止突起25を
介して手提げ用の帯をつけることができる。蓋体41
は、特に材料は限定されないが、可撓性プラスチック材
料から形成することが望ましい。容器本体11は、プラ
スチック成形体13と紙シート状体31とから構成され
ている。
【0018】プラスチック成形体13は、底板15、側
壁下部17、立設片19,19および側壁上部23とが
一体成形されている。立設片19,19には補強用のリ
ブ21,21が設けられている。側壁下部17、立設片
19,19および側壁上部23の外周面の大部分には紙
シート状体31の裏面が隙間を設けることなく、しっか
りと結合されており、この紙シート状体31が容器側壁
部の外周面の大半を形成する。すなわち、容器本体11
の側壁部のほとんどは紙シート状体31の外表面で覆わ
れることとなる。
【0019】紙シート状体31とプラスチックから形成
される側壁下部17とは密封して結合されており、両者
の間から水が浸入することはなく、また、紙シート状体
31が側壁のほとんど下端部までを覆っているので、外
観上の不都合もなく、紙のもつ印刷特性を利用して、任
意の意匠効果を施したり、情報を印刷することもでき
る。プラスック成形体13と紙シート状体31との結合
は、通常の接着により行うこともできるが、紙シート状
体31をインクジェクション等の成形金型内に装填し、
この中に溶融、流動化したプラスチック材料を流し込
み、プラスチック成形体13の成形と同時に容器本体1
1を形成することが望ましい。これにより、本発明の複
合材料容器の一体性を一層高めると共に、製造も容易と
なる。
【0020】図3の容器本体横断面図に示すように、容
器本体11の側壁の4つのコーナー29は曲率を有する
ことが望ましい。既に述べたようにノニオン界面活性剤
は一般に常温で液体であるため、粒状ノニオン洗剤組成
物から洗剤容器へノニオン界面活性剤がしみだし、また
容器のコーナー部、特に底部に近い部分で粒状ノニオン
洗剤組成物が圧密を受け、固化を生じやすい。従来の加
工紙を用いた箱型容器はコーナー部が曲率を有せず、直
角であり、また曲率を持たせることも困難であることか
ら、上記のような固化を有効に防止することが難しかっ
た。一度固化を生じた洗剤は取り出しにくく、また、商
品イメージからも問題がある。さらに、曲率を設けるこ
とで、容器内の洗剤がスプーン等で取り出しやすくもな
る。このようにコーナー部に曲率を設けることにより、
圧密による固化が防止でき、長期保存しても問題が生じ
ない。この曲率としては、曲率半径1〜20mmの範囲
が好ましい。
【0021】プラスック成形体13のコーナー部21に
対応する大きさの曲率を設けることにより、一体的に結
合される紙シート状体31に対しても自動的に同じ大き
さの曲率が付与され、コーナー部の曲率設定が実現で
き、従来の紙容器と比べて曲率の形成は極めて容易どあ
る。
【0022】紙シート状体31は、その裏面をプラスチ
ック成形体13の側壁下部17、立設片19,19およ
び側壁上部23の外表面に固定することにより、容器と
して十分な強度を実現できる。また、大面積を占め、か
つ、使用者から見えやすい部分に当たる側壁部を紙材料
で形成できるので、容器の低コスト化が可能となるばか
りか、紙のもつ印刷特性等を十二分に活用することがで
きる。紙シート状体31は、加工紙などの紙材料で形成
できるが、ポリプロピレンシートなどを圧着させて防湿
性を高めることもできる。
【0023】側壁上部23を、立設片19,19、側壁
下部17および底板15と共に一体形成することは、プ
ラスチック成形体13の強度の点から、ひいては容器本
体11の強度の観点から望ましいことである。また、側
壁上部23をプラスチック材料から形成し、そこに嵌合
用突起27を設け、さらに蓋体41もプラスチック材料
から形成して対応する嵌合凹入部43を設けることによ
り、プラスチック材料のもつ可撓性を利用して、密封シ
ールを形成することが可能となる。これにより、保存時
の吸湿をより有効に防止できる。
【0024】上記の複合材料容器に充填される粒状ノニ
オン洗剤組成物は、(a)ノニオン界面活性剤、(b)
アルミノ珪酸塩、(c)多孔質無機酸化物粉体および
(d)炭酸塩を含有する。本発明で使用される(a)成
分のノニオン界面活性剤としては、以下のものを挙げる
ことができる。
【0025】(1)炭素数6〜22、好ましくは8〜1
8の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキ
シドを平均3〜30モル、好ましくは7〜20モル付加
したポリオキシアルキレンアルキル(またはアルケニ
ル)エーテル。この中でも、ポリオキシエチレンアルキ
ル(またはアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキル(またはアルケニル)エ
ーテルが好適である。
【0026】(2)ポリオキシエチレンアルキル(また
はアルケニル)フェニルエーテル (3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間に
アルキレンオキシドが付加した下記化1の一般式(I)
で示される脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート
【0027】
【化1】 R1 CO(OA)nOR2 …(I) (R1 CO:炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂
肪酸残基 OA:OCH2CH2等の炭素数2〜4、好ましくは2〜
3のアルキレンオキシドの付加単位 n:アルキレンオキシドの平均付加モル数を示し、3〜
30、好ましくは7〜20の数 R2 :炭素数1〜3の低級アルキル基)
【0028】(4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル (5)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル (6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル (7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 (8)グリセリン脂肪酸エステル
【0029】上記のノニオン界面活性剤の中でもポリオ
キシエチレンアルキル(またはアルケニル)エーテル、
脂肪酸メチルエステルにエチレンオキシドが付加した脂
肪酸メチルエステルエトキシレートが特に好適に用いら
れる。
【0030】(a)成分のノニオン界面活性剤は、得ら
れる洗剤組成物の10〜70重量%、好ましくは10〜
60重量%、さらに好ましくは12〜40重量%の量で
配合される。この配合量が10重量%未満では、ノニオ
ン界面活性剤の優れた洗浄特性を生かすことができず、
一方、70重量%を超えると粒状ノニオン洗剤組成物の
粘着性が急激に増大し、製造装置への付着等、製造が困
難となる。
【0031】(b)成分のアルミノ珪酸塩としては、平
均粒径0.1〜10μmの結晶性または非晶質ゼオライ
トが用いられ、合成ゼオライトが好適である。
【0032】(b)成分のアルミノ珪酸塩は、得られる
洗剤組成物の5〜50重量%、好ましくは20〜40重
量の量で配合される。この配合量が5重量%未満では、
得られる粒状ノニオン洗剤組成物の流動性が著しく低下
し、一方、50重量%を超えると粒状ノニオン洗剤組成
物の微粉量が急激に増大し、発塵の問題が発生する。
【0033】(c)成分の多孔質無機酸化物粉体として
は、SiO2 分を50重量%以上含むものが好適であ
り、非晶質シリカ(商品名:トクシール(徳山曹達)、
アエロジル(日本アエロジル))、結晶性珪酸カルシウ
ム(商品名:フローライト(徳山曹達))、結晶性珪酸
マグネシウム(商品名:ウオラストナイト(林化成))
などが挙げられる。
【0034】(c)成分の多孔質無機酸化物粉体は、本
発明の洗剤組成物中に0.2重量%以上5重量%未満、
好ましくは1〜4重量%の量で配合される。この配合量
が0.2重量%未満では、得られる粒状ノニオン洗剤組
成物の流動性が著しく低下し、一方、5重量%を超える
と粒状ノニオン洗剤組成物の微粉量が急激に増大し、発
塵の問題が発生する。
【0035】(d)成分の炭酸塩としては、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウムなどがあり、炭酸ナトリウムとして
は嵩密度の高い重質炭酸ナトリウム(商品名:粒灰(旭
硝子))、嵩密度の低い軽質炭酸ナトリウム(商品名:
軽灰(旭硝子))などがあるが、軽質のものが好適であ
る。
【0036】(d)成分の炭酸塩は、本発明の洗剤組成
物中に75重量%未満の量で含まれるように配合され
る。この配合量が75重量%以上となると、得られる粒
状ノニオン洗剤組成物の微粉量が急激に増大し、発塵の
問題が発生する。また、(d)成分の炭酸ナトリウム
は、5重量%以上配合することが好適であり、これによ
り得られる粒状ノニオン洗剤組成物の流動性が良好とな
ると共に、製造装置への付着が抑制できる。(d)成分
の炭酸塩は、好ましくは10〜50重量%の量で配合さ
れる。
【0037】また、本発明の洗剤組成物中には蛍光剤を
配合するこが好ましく、特に、ビス(トリアジニルアミ
ノ)スチルベンジスルホン酸誘導体とビス(スルホスチ
リル)ビフェニル塩[チノパールCBS]とを組み合わ
せて配合することによって効果がいかんなく発揮され
る。蛍光剤は、洗剤組成物中に0.1〜0.8重量%の
量で配合することが好ましい。
【0038】本発明中の粒状ノニオン洗剤組成物中に
は、通常洗剤原料に配合されている以下のような成分を
配合することができる。
【0039】(1)無機質アルカリビルダー:亜硫酸ナ
トリウム、珪酸ナトリウムなど (2)酵素:リパーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、ア
ミラーゼなど (3)漂白剤:過炭酸ナトリウムなどの過炭酸塩、過硼
酸塩など (4)帯電防止剤:ジ長鎖アルキル型4級アンモニウム
塩、第3級アミンなど (5)表面改質剤:ベントナイト、カオリナイトなど (6)陰イオン界面活性剤:α−オレフィンスルホン酸
塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−スルホ脂
肪酸メチルエステル塩など
【0040】本発明中の粒状ノニオン洗剤組成物の製造
方法は、特に限定されないが(a)ノニオン界面活性
剤、(b)結晶性アルミノ珪酸塩、(c)多孔質無機酸
化物粉体および(d)炭酸塩を連続ニーダーなどを用い
て均一に捏和・混合させて固形洗剤を形成し、次いで粉
砕助剤として無機質微粉体を添加し、前記固形洗剤を破
砕して粉粒状ないしは顆粒状の洗剤粒子とする捏和造粒
法;あるいは(a)ノニオン界面活性剤、(b)結晶性
アルミノ珪酸塩、(c)多孔質無機酸化物体および
(d)炭酸塩を撹拌造粒機を用いて均一撹拌造粒後、流
動性改善剤を添加して粉粒状ないしは顆粒状の洗剤粒子
とする撹拌造粒法が好適である。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、特定構造のプラスチッ
ク材料と紙材料との複合材料容器に、特定組成の粒状ノ
ニオン洗剤組成物を充填することにより、長期保存時に
おける粒状ノニオン洗剤組成物のしみだしを有効に防止
することができる。
【0042】さらに、複合材料容器の側壁コーナー部に
曲率をもたせれば、粒状ノニオン洗剤組成物の圧密固化
も有効に防止でき、しかも本発明の複合材料容器は、適
切な曲率を容易に容器コーナー部に形成することができ
る。
【0043】
【実施例】後記表1に示した組成の粒状ノニオン洗剤組
成物を調製し、所定の使用容器に充填し、しみだし試
験、固化性試験を行なった。試験方法および粒状ノニオ
ン洗剤組成物の調製方法を以下に示す。
【0044】〈しみだし試験〉下記の方法で調製した粒
状ノニオン洗剤組成物1.5kgを後記の各容器に充填
し、これを40℃−85%RHの条件下で90日間放置
した後取り出し、底部のしみだしの度合いを、次の基準
により目視判定し、その結果を表1に示した。 ○:しみだしが認められない △:しみだしが僅かに認めらる ×:しみだしが認められた
【0045】〈固化性試験〉下記の方法で調製した粒状
ノニオン洗剤組成物を表1中の各使用容器に1.5kg
充填し、これを40℃−85%RHの条件下で90日間
放置した後取り出した。この容器の上部を開き、JIS
規格4メッシュの篩上に注意深く移し、篩を穏やかに振
動した後、篩上の重量と総重量とを求め、下記の数1か
ら固化性を算出し、表1に示した。
【0046】
【数1】
【0047】〈粒状ノニオン洗剤組成物の調製方法〉 〔製造方法I〕表1に示した量のノニオン界面活性剤、
微粒合成ゼオライト、非晶質シリカ(または結晶性珪酸
カルシウム)、炭酸ナトリウムおよび蛍光剤を連続ニー
ダー(栗本鉄工(株)製KRC2型)に投入し、捏和・
混合して捏和物(固形洗剤)を得た。
【0048】次いで、得られた捏和物と粉砕助剤として
ゼオライト5重量%を、スクリーンの穴径が15mm
φ、7mmφ、4mmφのフィッツミル(ホソカワミク
ロン(株)製DKASO6型)3段に投入して破砕し洗
剤粒子(平均粒子径:500μm)を得、さらに酵素及
び流動性改善剤としてゼオライト2重量%を粉体混合
し、香料を噴霧して粒状ノニオン洗剤組成物を得た。
【0049】〔製造方法II〕表1に示した量の、微粒合
成ゼオライト、非晶質シリカ(または結晶性珪酸カルシ
ウム)、炭酸ナトリウムおよび蛍光剤をレディゲミキサ
ー(松坂技研(株)製M−20型)に投入し、主軸(2
00rpm)とチョッパー(6000rpm)の撹拌を
開始した。それに表1に示した量のノニオン界面活性剤
を投入し、平均粒子径500μmとなるまで造粒し、さ
らに酵素及び流動性改善剤としてゼオライト5重量%を
粉体混合し、香料を噴霧して粒状ノニオン洗剤組成物を
得た。
【0050】
【表1】 表1:粒状ノニオン洗剤組成物の組成および評価結果 実 施 例 比 較 例 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 組成wt(%) (a)ノニオン界面活性剤 AEノニオン − 25 − 40 − − 25 − 40 − FEMノニオン 25 − 30 − 50 25 − 30 − 50 (b)微粒ゼオライト 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 (c)多孔質無機酸化物粉体 非晶質シリカ − 4 − 2 − − 4 − 2 − 結晶性珪酸カルシウム 2 − 3 2 4 2 − 3 2 4 (d)炭酸ナトリウム 38 38 32 23 10 38 38 32 23 10 粉砕助剤 5 − 5 − 5 5 − 5 − 5 流動性改善剤 2 5 2 5 2 2 5 2 5 2 蛍光剤-1 0.2 0.3 0.2 0.4 0.4 0.2 0.3 0.2 0.4 0.4 蛍光剤-2 0.2 0.1 0.15 0.1 0.15 0.2 0.1 0.15 0.1 0.15 酵素 1.5 2.0 1.0 2.0 2.0 1.5 2.0 3.0 2.0 2.0 香料、色素その他微量成分 バ ラ ン ス 製造方法 I II I II I I II I II I 試験 しみだし試験 使用容器 A A A A A B C B C B 評価結果 ○ ○ ○ ○ ○ △ × × × × 固化性試験 使用容器 A A A A A D C C D C 評価結果(%) 0 0 2 3 5 15 20 30 50 75 (註) AEノニオン:C12152531O(CH2CH2O)9H (ライオン化学(株 )製ドバノックス25I) FME:C1123CO(OCH2CH29OCH3(ライオン化学(株)製脂肪 酸メチルエトキシレート) 微粒ゼオライト:シルトンB(水沢化学(株)製) 非晶質シリカ:トクシールN(徳山曹達(株)製) 結晶性珪酸カルシウム:フローライトR(徳山曹達(株)製) 炭酸ナトリウム:軽灰(旭硝子(株)製) 蛍光剤−1:4,4′−ビス(4−アミノ−6−モルホリノ−1,3,5−ト リアジニルアミノ)スチルベンジスルホン酸(ホワイテックスSA) 蛍光剤−2:4,4′−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニルジナトリウム (チノパールCBS−X) 酵素:リパーゼ/プロテアーゼ/セルラーゼ=1/1/1混合物 使用容器A:図1に示した本発明の容器(曲率半径=5mm) 使用容器B:底部も紙で形成した以外は図1に示したものと同様の容器 使用容器C:市販の加工紙製箱型小サイズカートン(22cm×15.5cm ×5.5cm) 使用容器D:コーナー部が直角な以外は図1に示したものと同様の容器
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明で用いられる複合材料容器につい
て示す分解斜視図である。
【図2】図2は図1の線A−A方向に沿った断面図であ
る。
【図3】図3は容器本体の上方から見た横断面図であ
る。
【符号の説明】
11 容器本体 13 プラスチック成型体 15 底板 17 側壁下部 19 立設片 21 リブ 23 側壁上部 25 係止突起 27 嵌合用突起 29 コーナー部 31 紙シート状体 41 蓋体 43 嵌合凹入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 17/06 (72)発明者 進藤 宣詔 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ノニオン界面活性剤:10〜70
    重量%、 (b)アルミノ珪酸塩:5〜50重量%、 (c)多孔質無機酸化物粉体:0.2重量%以上5重量
    %未満、 (d)炭酸塩:75重量%未満、 上記(a)、(b)、(c)および(d)成分を含有す
    る粒状ノニオン洗剤組成物を;容器底部がプラスチック
    成型体から形成され、容器側壁部の大半が紙シート状体
    から形成された複合材料容器に充填したことを特徴とす
    る粒状ノニオン洗剤製品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010527864A (ja) * 2007-05-28 2010-08-19 シージェイ チェイルジェダン コーポレイション キムチ包装容器

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