JPH0835316A - 床構造 - Google Patents

床構造

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JPH0835316A
JPH0835316A JP19200794A JP19200794A JPH0835316A JP H0835316 A JPH0835316 A JP H0835316A JP 19200794 A JP19200794 A JP 19200794A JP 19200794 A JP19200794 A JP 19200794A JP H0835316 A JPH0835316 A JP H0835316A
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JP
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floor
corners
leg
support
support leg
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JP19200794A
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English (en)
Inventor
Susumu Hayakawa
進 早川
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Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロアパネル1やエッジパネル2を支持脚3
によって嵩上げし、屋内の床面との段差をなくしてつま
ずき易さを解消すると共に、この嵩上げの高さを各支持
脚3ごとに調整して床面の勾配や凹凸の影響を回避し、
しかも、この高さ調整の作業を容易に行うことができる
床構造を提供する。 【構成】 フロアパネル1とエッジパネル2の角に切欠
部11,21を設けると共に、この下方に縁枠部12,
22を設ける。これら縁枠部12,22に係止する溝部
31eを設けた支持部材31の雌ねじ部31dに脚部材
32の雄ねじ部32aを螺合して支持脚3とする。フロ
アパネル1とエッジパネル2とを碁盤の目状に並べ、こ
れらの角が四方から集合する部分の下方に支持脚3を配
置して支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋上やベランダ又はバ
ルコニー等の床面に床板を敷き詰める際の床構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】屋上やベランダ又はバルコニー等は、屋
内から手軽に出入りが可能な野天環境となるため、多く
の家屋に設置されている。しかし、これらの床面は、コ
ンクリート等の生地がそのまま露出するのが通常である
ため、外観が悪く、また、裸足や室内用のスリッパ等を
履いたままで出ることははばかられることが多くなり、
気軽に出入りできるというメリットが半減する。
【0003】そこで、従来は、床面にタイル等の床材を
敷設して、屋内から裸足や室内履でそのまま出入りでき
るようにする場合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ベランダ等
の床面には、雨水等が円滑に排水されるように適度な勾
配が設けられている。また、場合によってはコンクリー
ト等の面に凹凸が生じることもある。
【0005】このため、従来のように床面に直接床材を
敷設したのでは、床材自身も床面に沿って傾斜したり凹
凸が生じたりするため、屋内と同様の平坦な面が得られ
ないという問題があった。また、床面の凹凸が激しい場
合には、敷設したタイル等にガタが生じ易いという問題
もあった。さらに、ベランダ等の床面は、通常は水等が
浸入しないように屋内の床面より低くなっているため、
床面に直接床材を敷設したのではこの段差がそのまま残
り、手軽に出入りできるようになった反面、かえってこ
の出入りの際につまずき易くなるという問題も生じてい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の床構造は、方形のほぼ板状であって、少
なくとも一方の角に切欠部が形成されると共に、この切
欠部付近の下面に床板係止部が設けられた複数の床板が
切欠部を設けられた角同士を四方から1箇所に集合させ
る並びで並べられ、この四方から集合させた各床板の角
の床板係止部をそれぞれ下方より係止する支持脚係止部
が上端部に設けられると共に、この支持脚係止部の中央
に上下方向でありかつ上部が開口する雌ねじ部が螺設さ
れた支持部材と、この支持部材の雌ねじ部に下方から螺
合する雄ねじ部を有し、この雄ねじ部の上端部に上方か
ら挿入した工具と係合する工具係合部が設けられると共
に、この雄ねじ部の下端部に台座が設けられた脚部材と
からなる支持脚によって上記床板が下方から支持された
ことを特徴としている。
【0007】請求項2の床構造は、上記四方から集合す
る各床板の角の切欠部によって形成される開口部に、こ
の開口部を塞ぎ上面を床板とほぼ面一とするキャップが
上方から嵌め込まれたことを特徴としている。
【0008】請求項3の床構造は、上記床板における方
形の角を平面上でほぼ45°の角度に直線状に切り欠い
た切欠部が形成されると共に、この切欠部のほぼ45°
の辺を適当な厚さで縁枠状にほぼ垂直に下方に突出させ
て床板係止部が設けられ、かつ、四方から集合する各床
板の角の床板係止部をそれぞれ下方から挟持する溝部が
設けられることによって上記支持脚の支持部材における
支持脚係止部が構成されたことを特徴としている。
【0009】請求項4の床構造は、上記床板における切
欠部が形成されていない角付近の下面に、上記支持脚の
支持部材における支持脚係止部に係止される床板エッジ
係止部が設けられたことを特徴としている。
【0010】請求項5の床構造は、上記支持脚の脚部材
における工具係合部が、雄ねじ部の上端部に設けられた
六角穴によって構成されることを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明の床構造は、正方形又は長方形のほぼ板
状を成す複数の床板を水平方向に並べて配置する。この
際、四方の床板は、角同士が1箇所に集合されるように
並べられ、全体として碁盤の目状に配置される。また、
この角同士の集合部分では、床板の角に切欠部が形成さ
れているので、四方の切欠部によってこの集合部分に開
口部が形成されることになる。請求項3の発明では、切
欠部が方形の角をほぼ45°の角度で直線状に切り欠い
たものとなるため、この開口部は、床板に対してほぼ4
5°の角度で傾斜した正方形状となる。ただし、切欠部
は、このような形状に限らず、工具を挿入できるような
適当な隙間が形成されるものであればどのような形状で
あってもよい。例えば、45°に傾斜した対称軸で方形
の角を折り返した形状の切欠部とした場合には、床板と
平行な正方形状の開口部が形成される。
【0012】支持脚は、上記床板の集合部分の開口部の
下方に配置されて、床面からこの床板を持ち上げ支持す
る。従って、ベランダ等に床板を敷設した場合、屋内と
の段差をこの支持脚の高さで吸収し、出入りの際のつま
ずき易さをなくすことができる。また、雨水等は、碁盤
の目状に配置した各床板の隙間から直に床面に流れ落ち
るので、段差をなくしても屋内に浸水するようなおそれ
は生じない。
【0013】上記支持脚の支持部材における支持脚係止
部は、四方から集合する各床板の角の床板係止部をそれ
ぞれ下方より係止することにより、これらの床板を支持
すると共に、これらの床板がずれたり離れたりするのを
防ぐ。この支持脚係止部による係止は、床板の下方への
移動を制限すると共に、水平方向には少なくともこの床
板が集合部分から離れる方向に移動するのを制限するも
のであればどのような構造であってもよい。従って、こ
れら床板係止部と支持脚係止部は、一方が長尺な突起や
短い各種形状の突起であれば、他方はこの突起が嵌まり
込む溝や穴等によって構成される。請求項3の発明で
は、下方に縁枠状に突出する床板係止部を支持脚係止部
の溝で挟持させて係止するようにしている。
【0014】上記支持部材の雌ねじ部には、脚部材の雄
ねじ部が下方から螺合するので、この脚部材を回転させ
れば螺合部の長さが変わり支持脚全体の高さが変化す
る。従って、床面から床板までの高さをこれによって調
整することにより、床面の勾配や凹凸にかかわわりな
く、複数枚並べた床板を水平に支持したり、これらに任
意の傾斜をつけることも可能となる。
【0015】上記支持脚の脚部材を回転させるには、工
具を床板の集合部分の開口部を通して上方から挿入し、
脚部材の工具係合部に係合させればよい。従って、支持
脚は床板を支持した状態でこの床板の上から高さ調整が
可能となり、床構造の施工工事を容易にすることができ
る。この工具係合部は、使用する工具に応じて適宜な形
状とすることができる。請求項5の発明では、この工具
係合部が六角穴によって構成される場合を示す。従っ
て、この場合には、六角レンチ等の工具を用いて脚部材
を回転させることができる。この他、工具がドライバ等
であれば、この工具係合部をドライバの先端形状に合わ
せてマイナス形状又はプラス形状の溝とすればよい。な
お、この工具を挿入する開口部は、請求項2の発明に示
すキャップを嵌め込むことにより施工後に塞ぐことがで
きる。
【0016】上記床板を敷き詰める場合、敷設範囲の周
縁部には、この周縁部側の角に切欠部を設けていない床
板を配置する。請求項4に示す発明では、このように周
縁部に配置される床板の周縁部側の角付近の下面に床板
エッジ係止部を設けることにより、この部分を下方から
上記支持脚で支持できるようにしている。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を詳述する。
【0018】図1乃至図16は本発明の一実施例を示す
ものであって、図1は施工途中の床構造を示す斜視図、
図2は図1における支持脚の配置を示す斜視図、図3は
フロアパネルを斜め上方から見下ろしたときの斜視図、
図4はフロアパネルを斜め下方から見上げたときの斜視
図、図5はエッジパネルを斜め上方から見下ろしたとき
の斜視図、図6はエッジパネルを斜め下方から見上げた
ときの斜視図、図7はエッジパネルの他の例を示す背面
図、図8は支持脚の分解斜視図、図9は支持脚の脚部材
の分解斜視図、図10は支持脚の全体斜視図、図11は
フロアパネルと支持脚との係止工程を示す斜視図、図1
2はフロアパネルを支持脚に係止した状態を示す斜視
図、図13は支持脚に4枚のフロアパネルを係止した状
態を示す平面図、図14は図13におけるD−D線矢示
断面図、図15は床構造の部分縦断面図、図16は敷設
範囲の周縁部でエッジパネルを支持脚に係止した状態を
示す平面図である。
【0019】本実施例の床構造は、図1に示すように、
フロアパネル1とエッジパネル2の2種類の床板を使用
している。これらのパネル1,2は、多数の支持脚3に
よって下方より支持されている。また、これらのパネル
1,2の角が四方から集合する部分の開口部には、上方
からキャップ4が嵌め込まれるようになっている。
【0020】フロアパネル1は、図3に示すように、ほ
ぼ正方形の板状であり、四方の角が正方形の各辺に対し
て45°の角度に直線状に切り欠かれて、それぞれ切欠
部11が形成されている。また、このフロアパネル1の
下面には、図4に示すように、周縁の全周から適当な厚
さでほぼ垂直に下方に突出した縁枠部12と、この内側
からほぼ正方形状に縁枠部12と同様に下方に突出した
内側縁枠部14と、正方形の各対角線方向にそれぞれ2
本ずつ適当な厚さでほぼ垂直に下方に突出した対角線桟
部13とが設けられている。そして、この縁枠部12の
うち切欠部11の下方に位置する部分が床板係止部とし
て機能する。
【0021】エッジパネル2は、図5に示すように、ほ
ぼ長方形の板状であり、互いに隣接する二方の角が長方
形の各辺に対して45°の角度に直線状に切り欠かれ
て、それぞれ切欠部21が形成されている。また、この
エッジパネル2の下面には、図6に示すように、切欠部
21から適当な厚さでほぼ垂直に下方に突出した縁枠部
22と、この下面のほぼ全面にわたって所定間隔の格子
状となるように適当な厚さでほぼ垂直に下方に突出した
格子桟部23とが設けられている。そして、この縁枠部
22が床板係止部として機能し、格子桟部23の一部が
床板エッジ係止部として機能する。なお、図6では、格
子桟部23の格子状における各目が長辺の長い長方形状
となっているが、図7に示すように、格子状の各目が正
方形状をなすようにした格子桟部23とすることもでき
る。この場合、格子状の目が細かくなることによりエッ
ジパネル2の強度が増すと共に、図示のように四方の格
子桟部23によって支持脚3を正確に位置決めすること
ができるようになる。
【0022】図1に示したように、フロアパネル1は、
通常は多数枚を敷設範囲のほぼ全域に並べて配置され
る。エッジパネル2は、このようにして並べたフロアパ
ネル1の周囲を囲むように配置され、敷設範囲に合わせ
て適宜端部を切断して使用される。また、これらのパネ
ル1,2は、それぞれの角同士が1箇所に集合するよう
にして並べられる。即ち、隣接するパネル1,2同士を
ずらして配置するのではなく、碁盤の目状に並べられ
る。この際、エッジパネル2における切欠部21が形成
された角は、必ず敷設範囲の内側に配置し、フロアパネ
ル1の角と組み合わせて集合するようにしている。図1
は、図示の敷設範囲Aの隅部に配置された4枚のエッジ
パネル2と2枚のフロアパネル1のみを示しているが、
この要領で多数のパネル1,2を矢印B,C方向に敷き
広げられることができる。
【0023】上記のようにして敷設されたパネル1,2
において、各角が四方から集合する部分には、切欠部1
1や切欠部21により、フロアパネル1に対して45°
の角度で傾斜した小さい正方形状の開口部が形成され
る。ただし、この開口部は、床構造の施工後にキャップ
4が嵌め込まれて塞がれる。キャップ4は、下面側に係
合用の突起や嵌合軸を設けることにより一旦開口部に嵌
まり込むと容易には外れないようになっている。
【0024】上記フロアパネル1とエッジパネル2は、
本実施例では、それぞれ高耐候BMC(バルクモールデ
ィングコンパウンド)によって製造される。この高耐候
BMCは、不飽和ポリエステルに骨材としての重質炭酸
カルと触媒及びガラス繊維等を加えたものであり、これ
を加熱硬化させることによりフロアパネル1やエッジパ
ネル2の各形状に成形する。また、これらのパネル1,
2の上面には、敷設した際の見栄えをよくするために、
幾何学模様の凹凸が形成されると共に、この幾何学模様
の間のパネル面には石目模様や木目模様の微細な凹凸も
形成されている。なお、これらのパネル1,2は、適当
な強度や耐候性を有するものであれば、他の樹脂材料や
その他の材料を用いることもできる。キャップ4につい
ても、AES樹脂等を成形することによって容易に製造
することができる。
【0025】上記パネル1,2は、図1に示したよう
に、床面に載置された複数の支持脚3によって支持さ
れ、床面から適当な間隔を開けた高さに敷設される。支
持脚3は、パネル1,2の角が四方から集合して形成さ
れる開口部の下方ごとに配置される。また、図2に示す
ように、敷設範囲Aの周縁部では、エッジパネル2の周
縁側の角付近の下方にも配置される。
【0026】支持脚3は、図8に示すように、支持部材
31と脚部材32とで構成されている。支持部材31
は、基板31aの上面から上方に向けて外側突起部31
bと内側突起部31cが突設されると共に、この基板3
1aの中央部から下方に向けて雌ねじ部31dが貫通し
て形成されたものである。外側突起部31bは、基板3
1aの四方の周縁部からそれぞれ突設されたある程度の
長さを有する突起部であり、内側突起部31cは、これ
ら四方の外側突起部31bの内側でかつ雌ねじ部31d
の開口部よりも外側の2箇所からそれぞれ突設された
「く」の字形状の突起部である。従って、これら外側突
起部31bと内側突起部31cとの間には、それぞれ溝
部31eが形成される。また、この溝部31eに面する
外側突起部31bと内側突起部31cの壁面には、溝部
31e方向にわずかに突出する嵌合調整リブ31fが設
けられている。なお、内側突起部31cの上面に形成さ
れた穴31gは、上記キャップ4の嵌合軸を嵌入させる
ためのものである。
【0027】脚部材32は、上記支持部材31の雌ねじ
部31dに下方から螺合する雄ねじ部32aの下端部に
円盤状の台座32bを設けると共に、この雄ねじ部32
aの上端部に六角穴32cを形成したものである。六角
穴32cは、六角レンチを挿入して脚部材32を回転さ
せることができるようにした工具穴である。台座32b
は、床面に載置した際に雄ねじ部32aを安定して立設
させるためのものである。また、この台座32bには、
図9に示すように、薄いリング板33を介して台座ゴム
34が嵌め込まれている。
【0028】図10に示すように、上記脚部材32の雄
ねじ部32aが支持部材31の雌ねじ部31dに螺合し
て支持脚3となる。そして、上方から六角穴32cに六
角レンチを挿入し脚部材32のみを回転させると、支持
部材31の高さ位置を任意に調整することができる。ま
た、この際、台座32bがリング板33の部分で台座ゴ
ム34との間にすべりを生じ易くなるので、支持脚3を
コンクリート等の床面に載置したときに脚部材32のみ
が容易に回転できるようになる。
【0029】本実施例では、上記支持部材31と脚部材
32をポリプロピレンによって製造し、リング板33を
ポリエチレンによって製造し、台座ゴム34をEPTゴ
ムによって製造している。ただし、これらの材料は、適
宜別の樹脂材料やその他の材料に変更することが可能で
ある。
【0030】上記構成の支持脚3をフロアパネル1の各
角が四方から集合する部分に配置した場合には、図11
及び図12に示すように、フロアパネル1の切欠部11
における縁枠部12を支持部材31の外側突起部31b
と内側突起部31cとの間の溝部31eに嵌め込む。す
ると、嵌合調整リブ31fの峰が縁枠部12に食い込ん
でフロアパネル1が確実に支持脚3に係止される。この
ようにして4枚のフロアパネル1の切欠部11における
縁枠部12を四方の溝部31eに順次係止すると、図1
3に示すように、これら4枚のフロアパネル1が支持脚
3によって確実に連結され一体となる。また、この際、
図14に示すように、縁枠部12の下面が支持部材31
の溝部31eの底面に当接することにより、フロアパネ
ル1が支持脚3に下方から支持される。なお、ここでは
フロアパネル1を係止した場合についてのみ説明したが
エッジパネル2の場合にも、同様にして縁枠部22を支
持部材31の溝部31eに嵌め込むことにより係止され
る。
【0031】上記のようにしてパネル1,2を支持脚3
に係止すると、図14に示したように(ただし、図14
ではフロアパネル1のみを示す)、これらのパネル1,
2の間の開口部を通し上方から六角レンチ5を脚部材3
2の六角穴32cに挿入する。そして、この六角レンチ
5を回せば、脚部材32のみを回転させて支持部材31
を上下動させ、これによって支持脚3の高さを調整する
ことができる。また、この際、作業者は、敷設後のパネ
ル1,2上から極めて容易にこの作業を行うことができ
る。従って、各パネル1,2の繋ぎ目ごとに配置された
支持脚3の高さ位置をこのように順次調整することによ
り、例えば図15に示すように、勾配のある床面6上に
敷設したパネル1,2を簡単に水平にすることができる
ようになる。また、床面に凹凸があるような場合にも、
同様にして簡単にパネル1,2を水平にすることがで
き、パネル1,2自体を任意に傾斜させることも可能と
なる。なお、支持脚3の高さの調整が完了すれば、図1
4に示したように、この開口部にキャップ4を嵌め込ん
で床構造の施工を完成する。
【0032】なお、図2に示したように、支持脚3をエ
ッジパネル2の周縁側の角付近の下方に配置する場合に
は、上記のような開口部がないため、この支持脚3の高
さは予め設定しておく必要がある。ただし、このような
支持脚3は、敷設範囲Aの周縁部に配置されるものに限
られるので、高さ位置の調整が特に大きな負担となるこ
とはない。この際のエッジパネル2の係止は、図16に
示すように、格子桟部23の一部を適宜支持部材31の
各溝部31eに嵌め込むことにより行う。本実施例で
は、格子桟部23が格子状に形成されているため、適宜
の位置で三方の溝部31eにこの格子桟部23を嵌め込
むことができ確実な係止が可能となる。
【0033】以上説明したように、本実施例の床構造に
よれば、パネル1,2を支持脚3で支持するので、屋内
の床面との段差をなくしベランダ等を出入りする際のつ
まずき易さを解消することができる。また、各パネル
1,2の高さを支持脚3ごとに調整することができるの
で、床面の勾配や凹凸にかかわわりなく、パネル1,2
を水平に支持したり任意の傾斜をつけることが可能とな
る。しかも、床構造の施工の際には、敷設したパネル
1,2の上から開口部を通して六角レンチ5を挿入し容
易に支持脚3の高さを調整することができるので、施工
工事における調整作業の煩わしさをなくすことができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の床構造によれば、複数枚の床板を支持脚で支持して敷
設するので、屋内の床面との段差をなくしつまずき易さ
を解消することができる。また、敷設する床面から床板
までの高さを各支持脚ごとに調整することができるの
で、この床面の勾配や凹凸にかかわわりなく、床板を水
平に支持したり床面とは無関係に任意の傾斜をつけるこ
とが可能となる。しかも、床構造の施工の際には、敷設
した床板の間の開口部から工具を挿入して支持脚の高さ
を調整することができるので、この高さ調整作業を容易
に行うことができる。さらに、この高さ調整作業のため
に開口する床板の間の開口部は、作業後にキャップを嵌
め込むことにより塞ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すものであって、施工途中
の床構造を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の実施例を示すものであって、図1にお
ける支持脚の配置を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例を示すものであって、フロアパ
ネルを斜め上方から見下ろしたときの斜視図である。
【図4】本発明の実施例を示すものであって、フロアパ
ネルを斜め下方から見上げたときの斜視図である。
【図5】本発明の実施例を示すものであって、エッジパ
ネルを斜め上方から見下ろしたときの斜視図である。
【図6】本発明の実施例を示すものであって、エッジパ
ネルを斜め下方から見上げたときの斜視図である。
【図7】本発明の実施例を示すものであって、エッジパ
ネルの他の例を示す背面図である。
【図8】本発明の実施例を示すものであって、支持脚の
分解斜視図である。
【図9】本発明の実施例を示すものであって、支持脚の
脚部材の分解斜視図である。
【図10】本発明の実施例を示すものであって、支持脚
の全体斜視図である。
【図11】本発明の実施例を示すものであって、フロア
パネルと支持脚との係止工程を示す斜視図である。
【図12】本発明の実施例を示すものであって、フロア
パネルを支持脚に係止した状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の実施例を示すものであって、支持脚
に4枚のフロアパネルを係止した状態を示す平面図であ
る。
【図14】本発明の実施例を示すものであって、図13
におけるD−D線矢示断面図である。
【図15】本発明の実施例を示すものであって、床構造
の部分縦断面図である。
【図16】本発明の実施例を示すものであって、敷設範
囲の周縁部でエッジパネルを支持脚に係止した状態を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル 2 エッジパネル 3 支持脚 4 キャップ 11 切欠部 12 縁枠部 21 切欠部 22 縁枠部 23 格子桟部 31 支持部材 31d 雌ねじ部 31e 溝部 32 脚部材 32a 雄ねじ部 32b 台座 32c 六角穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】方形のほぼ板状であって、少なくとも一方
    の角に切欠部が形成されると共に、この切欠部付近の下
    面に床板係止部が設けられた複数の床板が切欠部を設け
    られた角同士を四方から1箇所に集合させる並びで並べ
    られ、 この四方から集合させた各床板の角の床板係止部をそれ
    ぞれ下方より係止する支持脚係止部が上端部に設けられ
    ると共に、この支持脚係止部の中央に上下方向でありか
    つ上部が開口する雌ねじ部が螺設された支持部材と、こ
    の支持部材の雌ねじ部に下方から螺合する雄ねじ部を有
    し、この雄ねじ部の上端部に上方から挿入した工具と係
    合する工具係合部が設けられると共に、この雄ねじ部の
    下端部に台座が設けられた脚部材とからなる支持脚によ
    って上記床板が下方から支持されたことを特徴とする床
    構造。
  2. 【請求項2】上記四方から集合する各床板の角の切欠部
    によって形成される開口部に、この開口部を塞ぎ上面を
    床板とほぼ面一とするキャップが上方から嵌め込まれた
    ことを特徴とする請求項1に記載の床構造。
  3. 【請求項3】上記床板における方形の角を平面上でほぼ
    45°の角度に直線状に切り欠いた切欠部が形成される
    と共に、この切欠部のほぼ45°の辺を適当な厚さで縁
    枠状にほぼ垂直に下方に突出させて床板係止部が設けら
    れ、かつ、 四方から集合する各床板の角の床板係止部をそれぞれ下
    方から挟持する溝部が設けられることによって上記支持
    脚の支持部材における支持脚係止部が構成されたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床構造。
  4. 【請求項4】上記床板における切欠部が形成されていな
    い角付近の下面に、上記支持脚の支持部材における支持
    脚係止部に係止される床板エッジ係止部が設けられたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の床構造。
  5. 【請求項5】上記支持脚の脚部材における工具係合部
    が、雄ねじ部の上端部に設けられた六角穴によって構成
    されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の床構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100371554C (zh) * 2002-12-10 2008-02-27 吴相哲 可调节高度以及水平面的组合式地板
JP2013014900A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Sekisui House Ltd 床構造
KR102136736B1 (ko) * 2019-09-30 2020-07-22 박은수 모듈형 이중 바닥재 구조물 및 이를 이용한 시공방법

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