JPH08339617A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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JPH08339617A
JPH08339617A JP7167900A JP16790095A JPH08339617A JP H08339617 A JPH08339617 A JP H08339617A JP 7167900 A JP7167900 A JP 7167900A JP 16790095 A JP16790095 A JP 16790095A JP H08339617 A JPH08339617 A JP H08339617A
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JP
Japan
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layer
information
recording medium
substrate
transparent substrate
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Pending
Application number
JP7167900A
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English (en)
Inventor
Kazumi Nagano
和美 長野
Hiroyuki Imataki
寛之 今滝
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偽造防止効果の高いカード状の情報記録媒体
を提供する。 【構成】 透明基板15上に光記録層14を設け、該光
記録層14が接着層13を介して保護基板12と貼り合
され、改ざん防止層11が透明基板15および保護基板
12に接して設けられ、さらに保護基板12の接着層1
3と面する側と反対の外側には印刷層16が設けられた
情報記録媒体。改ざん防止層11は、透明基板15と接
着層13の間、および保護基板12と接着層13の間に
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カード状の情報記録媒
体に関し、特にカードの偽造防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気カードをはじめとする携帯性
に優れたカード状情報記録媒体は、広く一般に普及して
おり、近年では、さらに大容量のメモリとして、ICカ
ード、光カード等が数多く提案されている。
【0003】これらのカード状情報記録媒体は、パーソ
ナルユースであるため個人のIDカードとして、またあ
らゆるサービスカードとして、個人の情報や金銭を扱う
重要な媒体となっている。したがって、そのカードが所
有者のものであることを証明する方法として、カード所
有者の顔写真や個々人の情報、発行者のデーター等のイ
ニシアライズ情報をカードに設けることが通例である。
【0004】これら、顔写真や個々人等のイニシアライ
ズ情報の付設方法としては、カードの計画的な偽造を防
止する目的を加味した様々な方法が用いられている。ま
た、これらイニシアライズ情報の他に、偽造防止のみを
目的とした加工も多く付設されている。
【0005】例えば、全体がプラスチックでできたオー
ルプラスチック製カードでは、カードが多層ではなく一
体型であるため、カードそのものにイニシアライズ情報
を凹凸変形で設けた、所謂エンボッシング加工を施す方
法が広く用いられている。
【0006】また、情報シートを透明なシートでラミネ
ートする積層型の内挿カードでは、透かし模様や特殊な
微細印刷を挿入する方法も可能である。また、多層単層
にかかわらず比較的簡便に使用できる偽造防止方法とし
て、顔写真、ホログラム情報や精密印刷を薄いシート状
に作成し、カード表面に貼りつけて設ける方法も用いら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特に、大容量で多くの
情報の記録が可能な光カードは多くの情報を記録できる
ので、その重要性、機密性は一層高く、他のカードと同
様、模写偽造から保護されることが必要かつ重要であ
る。
【0008】しかし、光カードは、図15に示す様に、
透明基板15に光記録層14、接着層13、保護基板1
2および印刷層16を順次積層した構造になっており、
また、光記録面側は光学的に情報の記録再生を行うこと
から、透明基板15は透明な平板であることが必要で、
エンボッシングのようにカード自体に凹凸を設けること
は記録読み取りを阻害して望ましくない。
【0009】また、カード表面にシートを貼りつける方
法では、顔写真などの偽造防止シートが貼り替えられ、
不正使用される恐れがある。
【0010】また、積層型のカードにおいては、接着層
面から剥離して他の情報と交換するような偽造も可能で
あり、さらにカードのイニシアライズ情報や偽造防止加
工を印刷層ごとに剥し、他の情報と交換するような偽造
にたいしては、これまでは防止方法が無かった。
【0011】さらに、これらの偽造防止方法は、可視光
により識別される情報であるため偽造の模倣対象となる
ことを免れないという欠点があった。
【0012】本発明は、このような従来技術に鑑みてな
されたものであり、安全性に優れ、かつ偽造防止効果の
高い情報記録媒体を提供することを目的とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】以下に本発明の偽造防止
効果の高い情報記録媒体を第一〜第五の発明により説明
する。
【0014】○第一の発明 本発明の第一の発明は、透明基板上に設けられた光記録
層が接着層を介して保護基板と貼り合された情報記録媒
体において、該透明基板と接着層の間または保護基板と
接着層の間の少なくとも一方に改ざん防止層を設けたこ
とを特徴とする情報記録媒体である。
【0015】これまで、改ざん防止を目的として設けら
れた偽造防止加工は、カード表面にあり、容易に剥離お
よび偽造が可能であった。即ち、本発明の改ざん防止層
は、カード表面ではなく、透明基板と接着層の間または
保護基板と接着層の間の少なくとも一方に設けられ、透
明基板を通して認識するようになっている。この様にカ
ード表面ではなく、改ざん防止層をカードに内挿して設
けることによって、表面に付設された偽造防止シートの
ように、剥されてしまうということがないばかりか、模
倣のための観察や解析もしにくくなる。
【0016】また、例えばホログラムのような高級感が
あり、偽造が困難な層を媒体内に内挿して設けることに
よって、単にシートをはりつけたような簡易な加工でな
いので、より一層の高級感と信頼感を得ることができ
る。
【0017】さらに、基板を剥す方法での偽造では、剥
す操作を行っているときに改ざん防止層が、同時に破壊
されてしまうため、情報記録媒体の偽造はできない。ま
た、破壊した改ざん防止層を再生することは容易ではな
く、改ざん情報層の有無や破壊状況を確認すれば、すぐ
に偽造したものであるかどうかが確認できる。
【0018】以下、図面に基づいて本発明を説明する。
図1は本発明の情報記録媒体の一例を示す断面図であ
る。図1において、本発明の情報記録媒体は、透明基板
15上に光記録層14を設け、該光記録層14が接着層
13を介して保護基板12と貼り合され、また改ざん防
止層11は透明基板15および保護基板12に接して設
けられ、さらに保護基板12の接着層13と面する側と
反対の外側には印刷層16が設けられた構造からなる。
同図では、改ざん防止層11は、透明基板15と接着層
13の間、および保護基板12と接着層13の間に設け
られている。
【0019】印刷層は、保護基板の片面のいずれかの面
に設けられていてもよく、また保護基板の両面に設けら
れていてもよい。印刷層は、保護基板にデザイン印刷が
施されていたり、基板の地色印刷のほか、イニシアライ
ズ情報受容層を設てもよく、その上に顔写真、個人情報
等のイニシアライズ情報を設けてもよい。
【0020】図1において、改ざん防止層11を保護基
板12と接着層13の間に設ける。すると、改ざん防止
層は、透明基板側からのみ識別することができ、印刷層
側からは識別することができない。例えば、改ざん防止
層としてホログラムパタ−ンシートを設けると、透明基
板側からのみホログラム情報パタ−ンを確認することが
できる。しかし、改ざん防止層を積層することによって
情報パタ−ンを直接、観察・解析はできないので、模倣
しにくくなる。改ざん防止情報は模倣しにくいというこ
とが重要であって、ホログラムパタ−ンは偽造が困難で
有利である。
【0021】また、改ざん防止層は、透明基板と接着層
の間または保護基板と接着層の間に設けるので、シール
のように剥されることもなく、また、改ざん防止層を設
けることによって印刷層に設けるイニシアライズ情報の
種類や付設方法が限定されることはない。さらに、カー
ドに凹凸を生じさせることもなく、光学的な記録再生に
も影響はない。
【0022】図2は本発明の情報記録媒体の他の例を示
す断面図である。同図は、印刷層16を保護基板12の
両面に設けた情報記録媒体を示し、改ざん防止層11は
透明基板15、および保護基板12の接着層13と面す
る側の印刷層16aに設けられている例を示すものであ
る。
【0023】図3は本発明の情報記録媒体の他の例を示
す断面図である。同図は、改ざん防止層11が透明基板
15のみに接して設けられた情報記録媒体を示すもので
ある。
【0024】本発明の情報記録媒体に用いられる材料と
しては、透明基板は光学的に記録再生の可能な基板であ
ればなんでもよく、例えばガラス板、あるいはポリカー
ボネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート
等のプラスチック樹脂基板等が挙げられる。
【0025】光記録層としては、レーザービームによっ
て記録再生および消去が行える光記録材料に用いられる
材料であれば何れでも良く、有機染料系記録材料、金属
系記録材料が使用できる。また、反射層、下引き層等他
の層構成があってもよい。
【0026】接着層としては、従来知られている通常の
接着剤が使用できる。例えば、酢酸ビニル、アクリル酸
エステル、塩化ビニル、エチレン、アクリル酸、アクリ
ルアミド等のビニルモノマーの重合体及び共重合体、ポ
リアミド、ポリエステル、エポキシ系等の熱可塑性接着
剤、アミノ樹脂(ユアリ樹脂、メラミン樹脂)、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化性ビニ
ル樹脂等の接着剤、天然ゴム、ニトリルゴム、クロロゴ
ム、シリコンゴム等のゴム系接着剤が使用される。
【0027】保護基板は、光記録層を機械的化学的に保
護できるものが好ましく、たとえば、プラスチック、ガ
ラス板、金属、セラミックス、紙あるいはこれらの複合
材料を使用することができる。
【0028】改ざん防止層としては、模倣の困難な技術
を用いた層であって剥離破壊しやすいものであれば何で
も良く、例えばホログラムのような応用写真技術を用い
たものや微細印刷をシートに施したもの等が挙げられ
る。
【0029】○第二の発明 本発明の第二の発明は、透明基板上に設けられた光記録
層が接着層を介して保護基板と貼り合され、該保護基板
の接着層を介さない側に印刷層を設けた情報記録媒体に
おいて、該保護基板と印刷層の間に改ざん防止層を設け
たことを特徴とする情報記録媒体である。
【0030】これまで、改ざん防止を目的として設けら
れた偽造防止加工は、カード表面にあり、容易に剥離お
よび偽造が可能であった。即ち、本発明の改ざん防止層
は、カード表面ではなく、保護基板と印刷層の間に設け
られ、透明基板を通して認識するようになっている。こ
の様にカード表面ではなく、改ざん防止層をカードに内
挿して設けることによって、表面に付設された偽造防止
シートのように、剥されてしまうということがないばか
りか、模倣のための観察や解析もしにくくなる。
【0031】また、例えばホログラムのような高級感が
あり、偽造が困難な層を媒体内に内挿して設けることに
よって、単にシートをはりつけたような簡易な加工でな
いので、より一層の高級感と信頼感を得ることができ
る。
【0032】さらに、イニシアライズ印刷および下地印
刷層を溶剤で溶かす、または、削る、剥す等の方法で情
報記録媒体より剥して、再度、印刷層を設けるという偽
造を行った場合、印刷層を剥がす操作を行っているとき
に改ざん防止層が同時に剥され破壊されてしまうため、
印刷層の偽造を容易に行なうことはできない。
【0033】また、破壊した改ざん防止層を再生するこ
とは容易ではなく、改ざん情報層の有無や破壊状況を確
認すれば、すぐに偽造したものであるかどうかが確認で
きる。
【0034】以下、図面に基づいて本発明を説明する。
図4は本発明の情報記録媒体の一例を示す断面図であ
る。図4において、本発明の情報記録媒体は、透明基板
15上に光記録層14を設け、該光記録層14が接着層
13を介して保護基板12と貼り合され、該保護基板1
2の接着層13と面する側と反対の外側に改ざん防止層
11を設け、さらにその上に印刷層16が設けられた構
造からなる。同図では、改ざん防止層11は、保護基板
12と印刷層16の間に一体に層状に設けられている。
【0035】印刷層は、保護基板にデザイン印刷が施さ
れていたり、基板の地色印刷のほか、イニシアライズ情
報受容層を設てもよく、その上に顔写真、個人情報等の
イニシアライズ情報を設けてもよい。
【0036】図4において、改ざん防止層11を保護基
板12と印刷層16の間に設ける。すると、改ざん防止
層は、透明基板側からは識別することができるが、印刷
層側からは識別することができない。例えば、改ざん防
止層としてホログラムパタ−ンシートを設けると、透明
基板側からのみホログラム情報パタ−ンを確認すること
ができる。しかし、改ざん防止層を積層することによっ
て情報パタ−ンを直接、観察・解析はできないので、模
倣しにくくなる。改ざん防止情報は模倣しにくいという
ことが重要であって、ホログラムパタ−ンは偽造しにく
く有利である。
【0037】また、改ざん防止層は、保護基板と印刷層
の間に設けるので、シールのように剥されることもな
く、また、改ざん防止層を設けることによって印刷層に
設けるイニシアライズ情報の種類や付設方法が限定され
ることはない。さらに、カードの透明基板に凹凸を生じ
させることもなく、光学的な記録再生にも影響はない。
【0038】図5は本発明の情報記録媒体の他の例を示
す断面図である。同図は、改ざん防止層11は保護基板
12と印刷層16の間に設けられ、改ざん防止層11は
一体の層ではなく、スペースを有する層からなる例を示
すものである。
【0039】本発明の情報記録媒体に用いられる材料と
しては、透明基板は光学的に記録再生の可能な基板であ
ればなんでもよく、例えばガラス板、あるいはポリカー
ボネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート
等のプラスチック樹脂基板等が挙げられる。
【0040】光記録層としては、レーザービームによっ
て記録再生および消去が行える光記録材料に用いられる
材料であれば何れでも良く、有機染料系記録材料、金属
系記録材料が使用できる。また、反射層、下引き層等他
の層構成があってもよい。
【0041】接着層としては、従来知られている通常の
接着剤が使用できる。例えば、酢酸ビニル、アクリル酸
エステル、塩化ビニル、エチレン、アクリル酸、アクリ
ルアミド等のビニルモノマーの重合体及び共重合体、ポ
リアミド、ポリエステル、エポキシ系等の熱可塑性接着
剤、アミノ樹脂(ユアリ樹脂、メラミン樹脂)、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化性ビニ
ル樹脂等の接着剤、天然ゴム、ニトリルゴム、クロロゴ
ム、シリコンゴム等のゴム系接着剤が使用される。
【0042】保護基板は、透明基板側から改ざん防止層
がみえる程度に透明であって、光記録層を機械的化学的
に保護できるものが好ましく、たとえば、プラスチッ
ク、ガラス板、金属、セラミックス、紙あるいはこれら
の複合材料を使用することができる。
【0043】改ざん防止層としては、模倣の困難な技術
を用いた層であって剥離破壊しやすいものであれば何で
も良く、例えばホログラムのような応用写真技術を用い
たものや微細印刷をシートに施したもの等が挙げられ
る。
【0044】○第三の発明 本発明の第三の発明は、透明基板上に設けられた光記録
層が接着層を介して保護基板と貼り合され、前記透明基
板の記録層と接しない側に保護層を設けた情報記録媒体
において、該保護層と透明基板の間に隠ぺい情報を設け
たことを特徴とする情報記録媒体である。
【0045】本発明において、隠ぺい情報は可視光では
識別できない印刷パターンからなるために、可視光によ
る識別が不可能なため模倣偽造の対象とされる恐れがな
い。
【0046】さらに、情報記録媒体を構成する各層、例
えば保護媒体を剥がすために溶剤を用いたり、または削
る等の方法で剥したならば、剥がす操作を行っていると
きに隠ぺい情報が同時に破壊されてしまうため、新たに
巧妙な方法で偽造しても、隠ぺい情報の有無や破損を確
認すれば、すぐに偽造したものであるかどうかが確認で
きる。
【0047】以下、図面に基づいて本発明を説明する。
図6は本発明の情報記録媒体の一例を示す断面図であ
る。図6において、本発明の情報記録媒体は、透明基板
15上に光記録層14を設け、該光記録層14が接着層
13を介して保護基板12と貼り合され、該保護基板1
2の上に印刷層16が設けられ、さらに透明基板15の
光記録層14が設けられている側と反対の外側に隠ぺい
情報層21が設けられ、その上に保護層17が設けられ
た構造からなる。同図では、隠ぺい情報層21は、透明
基板15と保護層17の間に設けられている。
【0048】印刷層には、保護基板にデザイン印刷が施
されていたり、基板の地色印刷のほか、イニシアライズ
情報受容層を設てもよく、その上に顔写真、個人情報等
のイニシアライズ情報を設けてもよい。また、印刷層を
基板の接着剤と接する側に設けても良い。
【0049】図6において、隠ぺい情報を可視光では認
識できないような材料を用いて保護層と透明基板の間に
設ける。すると、隠ぺい情報は、通常の可視光では、透
明基板側からも印刷層側からも識別することはできな
い。例えば、隠ぺい情報を蛍光顔料で印刷したパターン
として設けると、通常の可視光では識別できないが、用
いた顔料が蛍光を発するような光源下であれば、蛍光顔
料が発光し、透明基板側からは情報パターンを確認する
ことができる。
【0050】偽造防止の技術は、模倣できないというこ
とが重要であって、隠ぺい情報は、通常可視光下では認
識できないので、偽造の対象としても認識されることが
なく偽造防止技術としては最も適している。さらに、隠
ぺい情報を確認する方法も、隠ぺい情報材料が発光する
光源下でカードを一瞥するだけでよく、短時間の効率の
良い検査が可能で且つ大変判りやすい。
【0051】また、隠ぺい情報は、保護層と透明基板と
の間に設けるので、シールのように剥されることもな
く、また、隠ぺい情報を設けることによって印刷層に設
けるイニシアライズ情報の種類や付設方法が限定される
ことはない。さらに、情報記録媒体の透明基板に凹凸を
生じさせることもなく、光学的な記録再生にも影響はな
い。
【0052】図7は本発明の情報記録媒体の他の例を示
す断面図である。同図は、隠ぺい情報層21は、透明基
板15と保護層17の間に設けられ、隠ぺい情報層21
は一体の層状に設けられた例を示すものである。
【0053】本発明の情報記録媒体に用いられる材料と
しては、透明基板は光学的に記録再生の可能な基板であ
ればなんでもよく、例えばガラス板、あるいはポリカー
ボネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート
等のプラスチック樹脂基板等が挙げられる。
【0054】光記録層としては、レーザービームによっ
て記録再生および消去が行える光記録材料に用いられる
材料であれば何れでも良く、有機染料系記録材料、金属
系記録材料が使用できる。また、反射層、下引き層等他
の層構成があってもよい。
【0055】接着層としては、従来知られている通常の
接着剤が使用できる。例えば、酢酸ビニル、アクリル酸
エステル、塩化ビニル、エチレン、アクリル酸、アクリ
ルアミド等のビニルモノマーの重合体及び共重合体、ポ
リアミド、ポリエステル、エポキシ系等の熱可塑性接着
剤、アミノ樹脂(ユアリ樹脂、メラミン樹脂)、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化性ビニ
ル樹脂等の接着剤、天然ゴム、ニトリルゴム、クロロゴ
ム、シリコンゴム等のゴム系接着剤が使用される。
【0056】保護基板は、光記録層を機械的化学的に保
護できるものが好ましく、たとえば、プラスチック、ガ
ラス板、金属、セラミックス、紙あるいはこれらの複合
材料を使用することができる。
【0057】保護層は、透明基板を傷・ゴミ等から保護
するものであって、光学的に記録再生に支障のないもの
で通常保護層として用いられているものであれば何でも
よく、たとえば光硬化性樹脂、エポキシ系樹脂、アクリ
ル系樹脂、シリコン系樹脂等が挙げられる。
【0058】隠ぺい情報は、通常の可視光では識別でき
ない材料で特定の光源によって発光するものが好まし
い。例えば、蛍光波長が可視部にある蛍光顔料、蛍光染
料、特定波長によって発色するフォトクロミックインキ
等が挙げられる。
【0059】○第四の発明 本発明の第四の発明は、透明基板上に設けられた光記録
層が接着層を介して保護基板と貼り合された情報記録媒
体において、該透明基板と接着層の間または保護基板と
接着層の間の少なくとも一方に隠ぺい情報を設けたこと
を特徴とする情報記録媒体である。
【0060】本発明において、隠ぺい情報は可視光では
識別できない印刷パターンからなるために、可視光によ
る識別が不可能なため模倣偽造の対象とされる恐れがな
い。
【0061】さらに、情報記録媒体を剥離するという偽
造の場合、例えば接着層を剥がす操作を行っているとき
に隠ぺい情報が同時に剥がれ破壊されてしまうため、新
たに巧妙な方法で再度、保護基板と接着したとしても、
隠ぺい情報の有無や破損を確認すれば、すぐに偽造した
ものであるかどうかが確認できる。
【0062】以下、図面に基づいて本発明を説明する。
図8は本発明の情報記録媒体の一例を示す断面図であ
る。図8において、本発明の情報記録媒体は、透明基板
15上に光記録層14を設け、該光記録層14が接着層
13を介して保護基板12と貼り合され、また隠ぺい情
報層21は透明基板15および保護基板12に接して設
けられ、さらに保護基板12の接着層13と面する側と
反対の外側には印刷層16が設けられた構造からなる。
同図では、隠ぺい情報層21は、透明基板15と接着層
13の間、および保護基板12と接着層13の間に設け
られている。
【0063】印刷層は、保護基板の片面のいずれかの面
に設けられていてもよく、また保護基板の両面に設けら
れていてもよい。印刷層は、保護基板にデザイン印刷が
施されていたり、基板の地色印刷のほか、イニシアライ
ズ情報受容層を設てもよく、その上に顔写真、個人情報
等のイニシアライズ情報が設けてもよい。
【0064】図8において、隠ぺい情報を可視光では認
識できないような材料を用いて、透明基板と接着層の間
または保護基板と接着層の間の少なくとも一方に設け
る。
【0065】隠ぺい情報は、通常の可視光では、透明基
板側からも印刷層側からも識別することはできない。例
えば、隠ぺい情報を蛍光顔料で印刷したパターンとして
設けると、通常の可視光では識別できないが、用いた顔
料が蛍光を発するような光源下であれば、蛍光顔料が発
光し、透明基板側からは情報パターンを確認することが
できる。
【0066】偽造防止の技術は、模倣しにくいというこ
とが重要であって、隠ぺい情報は、通常可視光下では認
識できないので、偽造の対象としても認識されることが
なく偽造防止技術としては最も適している。さらに、隠
ぺい情報を確認する方法も、隠ぺい情報材料が発光する
光源下でカードを一瞥するだけでよく、短時間の効率の
良い検査が可能で且つ大変判りやすい。
【0067】また、隠ぺい情報は、透明基板と接着層の
間または保護基板と接着層の間に設けるので、シールの
ように剥されることもなく、また、隠ぺい情報を設ける
ことによって印刷層に設けるイニシアライズ情報の種類
や付設方法が限定されることはない。さらに、情報記録
媒体の透明基板に凹凸を生じさせることもなく、光学的
な記録再生にも影響はない。
【0068】図9は本発明の情報記録媒体の他の例を示
す断面図である。同図は、隠ぺい情報層21は、透明基
板15のみに接して設けられた情報記録媒体を示すもの
である。同図では、隠ぺい情報層21は、透明基板15
と接着層13の間に設けられている。
【0069】図10は本発明の情報記録媒体の他の例を
示す断面図である。同図は、隠ぺい情報層21は、保護
基板12のみに接して設けられた情報記録媒体を示すも
のである。同図では、隠ぺい情報層21は、保護基板1
2と接着層13の間に設けられている。
【0070】図11は本発明の情報記録媒体の他の例を
示す断面図である。同図は、隠ぺい情報層21は、透明
基板15および保護基板12に接して設けられ、保護基
板12には隠ぺい情報層21は一体の層状に設けられた
例を示すものである。同図では、隠ぺい情報層21は、
透明基板15と接着層13の間、および保護基板12と
接着層13の間に設けられている。
【0071】図12は本発明の情報記録媒体の他の例を
示す断面図である。同図は、隠ぺい情報層21は光記録
層14と接して、透明基板15上に設けられた情報記録
媒体を示すものである。同図では、隠ぺい情報層21
は、透明基板15と接着層13の間に設けられている。
【0072】本発明の情報記録媒体に用いられる材料と
しては、透明基板は光学的に記録再生の可能な基板であ
ればなんでもよく、例えばガラス板、あるいはポリカー
ボネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート
等のプラスチック樹脂基板等が挙げられる。
【0073】光記録層としては、レーザービームによっ
て記録再生および消去が行える光記録材料に用いられる
材料であれば何れでも良く、有機染料系記録材料、金属
系記録材料が使用できる。また、反射層、下引き層等他
の層構成があってもよい。
【0074】接着層としては、従来知られている通常の
接着剤が使用できる。例えば、酢酸ビニル、アクリル酸
エステル、塩化ビニル、エチレン、アクリル酸、アクリ
ルアミド等のビニルモノマーの重合体及び共重合体、ポ
リアミド、ポリエステル、エポキシ系等の熱可塑性接着
剤、アミノ樹脂(ユアリ樹脂、メラミン樹脂)、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化性ビニ
ル樹脂等の接着剤、天然ゴム、ニトリルゴム、クロロゴ
ム、シリコンゴム等のゴム系接着剤が使用される。
【0075】保護基板は、光記録層を機械的化学的に保
護できるものが好ましく、たとえば、プラスチック、ガ
ラス板、金属、セラミックス、紙あるいはこれらの複合
材料を使用することができる。
【0076】隠ぺい情報は、通常の可視光では識別でき
ない材料で特定の光源によって発光するものが好まし
い。例えば、蛍光波長が可視部にある蛍光顔料、蛍光染
料、特定波長によって発色するフォトクロミックインキ
等が挙げられる。
【0077】○第五の発明 本発明の第五の発明は、透明基板上に設けられた光記録
層が接着層を介して保護基板と貼り合され、該保護基板
の接着層を介さない側に印刷層を設けた情報記録媒体に
おいて、該保護基板と印刷層の間に隠ぺい情報を設けた
ことを特徴とする情報記録媒体である。
【0078】本発明において、隠ぺい情報は可視光では
識別できない印刷パターンからなるために、可視光によ
る識別が不可能なため模倣偽造の対象とされる恐れがな
い。さらに、印刷層を溶剤で溶かす、または、削る、剥
す等の方法で剥して、再度、印刷層を設けるという偽造
を行った場合、印刷層を剥がす操作を行っているときに
隠ぺい情報が同時に剥され破壊されてしまうため、新た
にどの様に巧妙な方法で印刷層およびイニシアライズ情
報を設けたとしても、隠ぺい情報の有無や破損を確認す
れば、すぐに偽造したものであるかどうかが確認でき
る。
【0079】以下、図面に基づいて本発明を説明する。
図13は本発明の情報記録媒体の一例を示す断面図であ
る。図13において、本発明の情報記録媒体は、透明基
板15上に光記録層14を設け、該光記録層14が接着
層13を介して保護基板12と貼り合され、該保護基板
12の接着層13と面する側と反対の外側に隠ぺい情報
層21を設け、さらにその上に印刷層16が設けられた
構造からなる。同図では、隠ぺい情報層21は、保護基
板12と印刷層16の間に一体に層状に設けられてい
る。
【0080】印刷層は、保護基板にデザイン印刷が施さ
れていたり、基板の地色印刷のほか、顔写真、個人情報
等のイニシアライズ情報が設けてもよい。図13におい
て、隠ぺい情報を可視光では認識できないような材料を
用いて、保護基板と印刷層の間に設ける。
【0081】隠ぺい情報は、通常の可視光では、透明基
板側からも印刷層側からも識別することはできない。例
えば、隠ぺい情報を蛍光顔料で印刷したパターンとして
設けると、通常の可視光では識別できないが、用いた顔
料が蛍光を発するような光源下であれば、蛍光顔料が発
光し、透明基板側からは情報パターンを確認することが
できる。
【0082】偽造防止の技術は、模倣しにくいというこ
とが重要であって、隠ぺい情報は、通常可視光下では認
識できないので、偽造の対象としても認識されることが
なく偽造防止技術としては最も適している。さらに、隠
ぺい情報を確認する方法も、隠ぺい情報材料が発光する
光源下でカードを一瞥するだけでよく、短時間の効率の
良い検査が可能で且つ大変判りやすい。
【0083】また、隠ぺい情報は、保護基板と印刷層と
の間に設けるので、シールのように剥されることもな
く、また、隠ぺい情報を設けることによって印刷層に設
けるイニシアライズ情報の種類や付設方法が限定される
ことはない。さらに、情報記録媒体の透明基板に凹凸を
生じさせることもなく、光学的な記録再生にも影響はな
い。
【0084】図14は本発明の情報記録媒体の他の例を
示す断面図である。同図は、隠ぺい情報層21は保護基
板12と印刷層16の間に設けられ、隠ぺい情報層21
は一体の層ではなく、スペースを有する層からなる例を
示すものである。
【0085】本発明の情報記録媒体に用いられる材料と
しては、透明基板は光学的に記録再生の可能な基板であ
ればなんでもよく、例えばガラス板、あるいはポリカー
ボネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート
等のプラスチック樹脂基板等が挙げられる。
【0086】光記録層としては、レーザービームによっ
て記録再生および消去が行える光記録材料に用いられる
材料であれば何れでも良く、有機染料系記録材料、金属
系記録材料が使用できる。また、反射層、下引き層等他
の層構成があってもよい。
【0087】接着層としては、従来知られている通常の
接着剤が使用できる。例えば、酢酸ビニル、アクリル酸
エステル、塩化ビニル、エチレン、アクリル酸、アクリ
ルアミド等のビニルモノマーの重合体及び共重合体、ポ
リアミド、ポリエステル、エポキシ系等の熱可塑性接着
剤、アミノ樹脂(ユアリ樹脂、メラミン樹脂)、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化性ビニ
ル樹脂等の接着剤、天然ゴム、ニトリルゴム、クロロゴ
ム、シリコンゴム等のゴム系接着剤が使用される。
【0088】保護基板は、光記録層を機械的化学的に保
護できるものが好ましく、たとえば、プラスチック、ガ
ラス板、金属、セラミックス、紙あるいはこれらの複合
材料を使用することができる。
【0089】隠ぺい情報は、通常の可視光では識別でき
ない材料で特定の光源によって発光するものが好まし
い。例えば、蛍光波長が可視部にある蛍光顔料、蛍光染
料、特定波長によって発色するフォトクロミックインキ
等が挙げられる。
【0090】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。
【0091】実施例1 (第一の発明の実施例)たて100mm×よこ100m
m、厚さ0.3mmのポリカーボネート基板に、10m
m×20mmのホログラムシートを設けた。該基板のホ
ログラム層を設けていない側にイニシアライズ情報付設
の下地となる黒色の印刷層さらにイニシアライズ印刷受
容層を設けた。
【0092】たて100mm×よこ100mm、厚さ
0.4mmのプリフォーマットつきのポリカーボネート
透明基板にポリメチン系染料からなる光記録層を設け、
エチレン酢酸ビニル系接着層を介して保護基板として先
の0.3mm厚のポリカーボネート基板をホログラム層
と接着層が接するように貼り合わせて打ち抜き切断し、
85.6mm×54mmのカード状の情報記録を得た。
印刷層のうえに熱転写プリンターでイニシアライズ情報
を印刷した。
【0093】得られた改ざん防止層付き情報記録カード
をカッターを用いて接着層面から剥したところ、接着層
面から同時にホログラム層も破壊してしまった。
【0094】実施例2 (第二の発明の実施例)たて100mm×よこ100m
m、厚さ0.3mmのポリカーボネート基板に、10m
m×20mmのホログラムシートを設け、さらにその上
にイニシアライズ情報付設の下地となる黒色の印刷層さ
らにイニシアライズ印刷受容層を設けた。
【0095】たて100mm×よこ100mm、厚さ
0.4mmのプリフォーマットつきのポリカーボネート
透明基板にポリメチン系染料からなる光記録層を設け、
エチレン酢酸ビニル系接着層を介して、保護基板として
先の0.3mm厚のポリカーボネート基板の印刷層のな
い側と貼り合わせて打ち抜き切断し、85.6mm×5
4mmのカード状の情報記録を得た。印刷層のうえに熱
転写プリンターでイニシアライズ情報として個人情報お
よび顔写真を印刷した。
【0096】得られた改ざん防止層付き情報記録カード
の印刷層およびイニシアライズ印刷受容層を剥したとこ
ろ、カード本体(透明基板/光記録層/接着層/保護基
板)には変化はなかったが、イニシアライズ情報などの
印刷層が剥れるとともに、ホログラム層も破壊してしま
った。
【0097】実施例3 (第三の発明の実施例)たて100mm×よこ100m
m、厚さ0.4mmのプリフォーマットつきのポリカー
ボネート透明基板の光記録領域外の部分にBLインキ/
セリコール13インキ(帝国インキ社製)で隠ぺい情報
としてパターン化された模様を印刷し、その上に保護層
として紫外線硬化樹脂(商品名 ユニディック、大日本
インキ社製)を4μmの膜厚にスピンコートし、紫外線
ランプ(パワー80W/cm)で硬化した。
【0098】さらに、透明基板の保護層を設けていない
側にポリメチン系染料からなる光記録層を設け、その上
にエチレン酢酸ビニル系接着層を介して保護基板として
0.3mm厚のポリカーボネート基板を貼り合わせて打
ち抜き切断し、85.6mm×54mmのカード状の情
報記録媒体を得た。印刷層のうえに熱転写プリンターで
イニシアライズ情報を印刷した。
【0099】比較例1 透明基板に隠ぺい情報を印刷していない基板を用いて、
実施例3と同様にしてカード情報記録媒体を得た。実施
例3のカードと比較例1のカードを並べて外観を検査し
たところ、光記録面および印刷、イニシアライズ印刷
は、何れも遜色無く、両者に有為な差は無かった。
【0100】ブラックライトランプで両カードを透明基
板側から観察したところ、実施例3のサンプルには、蛍
光インクによる印刷パターンが全面にあり、一方、比較
例1のサンプルには、ないことが、カードを一瞥しただ
けで確認できた。
【0101】実施例4 (第四の発明の実施例)たて100mm×よこ100m
m、厚さ0.3mmのポリカーボネート基板にBLイン
キ/セリコール13インキ(帝国インキ社製)で隠ぺい
情報としてパターン化された模様を印刷し、該基板の隠
ぺい情報を印刷していない側に黒色の印刷層(厚み30
μm)を基板全面に設け、さらにその上に白色のイニシ
アライズ情報印刷受容層を設けた。
【0102】たて100mm×よこ100mm、厚さ
0.4mmのプリフォーマットつきのポリカーボネート
透明基板にポリメチン系染料からなる光記録層を設け、
その上にエチレン酢酸ビニル系接着層を介して保護基板
として先に隠ぺい情報および印刷層を設けた0.3mm
厚のポリカーボネート基板を隠ぺい情報と接着層が接す
るように貼り合わせて打ち抜き切断し、85.6mm×
54mmのカード状の情報記録媒体を得た。印刷受容層
のうえに熱転写プリンターでイニシアライズ情報として
個人情報および顔写真を印刷した。
【0103】カードを太陽光下で見たところ、イニシア
ライズ印刷面側からも透明基板面側からも隠ぺい情報は
確認できなかった。ブラックライトランプ下で見たとこ
ろ、透明基板面側からは太陽光下では確認できなかった
パタ−ン化された模様印刷が確認できた。
【0104】比較例2 実施例4で作成した隠ぺい情報つき情報記録カードを、
接着層と保護基板の間で剥離した。保護基板は、イニシ
アライズ情報などの印刷層がついたまま一体では剥れて
しまった。隠ぺい情報は保護基板側と接着層側とに破壊
されて剥れた。同様にして2枚のカードを破壊し、透明
基板と保護基板をそれぞれ入れ換えてラミネートし、再
び2枚のカードを得た。
【0105】実施例4のカードと比較例2のカードを再
度ラミネートして作成したカードを並べて外観を検査し
たところ、光記録面および印刷、イニシアライズ印刷
は、何れも遜色無く、両者に有為な差は無かった。
【0106】ブラックライトランプで両カードを透明基
板側から観察したところ、実施例4のサンプルには、蛍
光インクによる印刷パターンが全面にパタ−ンの破損な
くあり、一方、比較例2のサンプルには、パタ−ンは見
られたが何れもパタ−ンに欠け・ズレ等の欠損部が見ら
れた。
【0107】実施例5 (第五の発明の実施例)たて100mm×よこ100m
m、厚さ0.3mmのポリカーボネート基板にBLイン
キ/セリコール13インキ(帝国インキ社製)で隠ぺい
情報としてパターン化された模様を印刷し、さらにその
上にイニシアライズ情報付設の下地となる乳白色の印刷
層(厚み30μm)を基板全面に設けた。
【0108】たて100mm×よこ100mm、厚さ
0.4mmのプリフォーマットつきのポリカーボネート
透明基板にポリメチン系染料からなる光記録層を設け、
その上にエチレン酢酸ビニル系接着層を介して保護基板
として先に隠ぺい情報および印刷層を設けた0.3mm
厚のポリカーボネート基板を貼り合わせて打ち抜き切断
し、85.6mm×54mmのカード状の情報記録媒体
を得た。印刷層の上に熱転写プリンターでイニシアライ
ズ情報として個人情報および顔写真を印刷した。
【0109】カードを太陽光下で見たところ、イニシア
ライズ印刷面側からも透明基板面側からも隠ぺい情報は
確認できなかった。ブラックライトランプ下で見たとこ
ろ、透明基板面側からはパタ−ン化された模様印刷が確
認できた。
【0110】比較例3 実施例5で作成した隠ぺい情報つき情報記録カードを、
ブレーキオイルに10分間浸漬した。カードはカード本
体(透明基板/光記録層/接着層/保護基板)には変化
はなかったが、イニシアライズ情報および印刷層は剥れ
てしまった。洗浄乾燥の後、カードに再び下地となる乳
白色の印刷層を設け、同様にしてイニシアライズ情報を
設けた。
【0111】実施例5のカードと比較例3のカードを並
べて外観を検査したところ、光記録面および印刷、イニ
シアライズ印刷は、何れも遜色無く、両者に有為な差は
無かった。
【0112】ブラックライトランプで両カードを透明基
板側から観察したところ、実施例5のサンプルには、蛍
光インクによる印刷パターンが全面にあり、一方、比較
例3のサンプルにはなかった。
【0113】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、偽
造防止が完全に行なわれるために、安全性に優れ、かつ
偽造防止効果の高い情報記録媒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の情報記録媒体の一例を示す断面図
である。
【図2】第一の発明の情報記録媒体の他の例を示す断面
図である。
【図3】第一の発明の情報記録媒体の他の例を示す断面
図である。
【図4】第二の発明の情報記録媒体の一例を示す断面図
である。
【図5】第二の発明の情報記録媒体の他の例を示す断面
図である。
【図6】第三の発明の情報記録媒体の一例を示す断面図
である。
【図7】第三の発明の情報記録媒体の他の例を示す断面
図である。
【図8】第四の発明の情報記録媒体の一例を示す断面図
である。
【図9】第四の発明の情報記録媒体の他の例を示す断面
図である。
【図10】第四の発明の情報記録媒体の他の例を示す断
面図である。
【図11】第四の発明の情報記録媒体の他の例を示す断
面図である。
【図12】第四の発明の情報記録媒体の他の例を示す断
面図である。
【図13】第五の発明の情報記録媒体の一例を示す断面
図である。
【図14】第五の発明の情報記録媒体の他の例を示す断
面図である。
【図15】従来の情報記録媒体を示す断面図である。
【符号の説明】
11 改ざん防止層 12 保護基板 13 接着層 14 光記録層 15 透明基板 16 印刷層 17 保護層 21 隠ぺい情報層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に設けられた光記録層が接着
    層を介して保護基板と貼り合された情報記録媒体におい
    て、該透明基板と接着層の間または保護基板と接着層の
    間の少なくとも一方に改ざん防止層を設けたことを特徴
    とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記改ざん防止層がホログラム情報を有
    する層からなる請求項第1項記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 透明基板上に設けられた光記録層が接着
    層を介して保護基板と貼り合され、該保護基板の接着層
    を介さない側に印刷層を設けた情報記録媒体において、
    該保護基板と印刷層の間に改ざん防止層を設けたことを
    特徴とする情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記改ざん防止層がホログラム情報を有
    する層からなる請求項第3項記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 透明基板上に設けられた光記録層が接着
    層を介して保護基板と貼り合され、前記透明基板の記録
    層と接しない側に保護層を設けた情報記録媒体におい
    て、該保護層と透明基板の間に隠ぺい情報を設けたこと
    を特徴とする情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記隠ぺい情報が可視光では識別できな
    い印刷パターンからなる請求項第5項記載の情報記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 透明基板上に設けられた光記録層が接着
    層を介して保護基板と貼り合された情報記録媒体におい
    て、該透明基板と接着層の間または保護基板と接着層の
    間の少なくとも一方に隠ぺい情報を設けたことを特徴と
    する情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記隠ぺい情報が可視光では識別できな
    い印刷パターンからなる請求項第7項記載の情報記録媒
    体。
  9. 【請求項9】 透明基板上に設けられた光記録層が接着
    層を介して保護基板と貼り合され、該保護基板の接着層
    を介さない側に印刷層を設けた情報記録媒体において、
    該保護基板と印刷層の間に隠ぺい情報を設けたことを特
    徴とする情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記隠ぺい情報が可視光では識別でき
    ない印刷パターンからなる請求項第9項記載の情報記録
    媒体。
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