JPH08338356A - ローリングピストン式膨張機 - Google Patents

ローリングピストン式膨張機

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JPH08338356A
JPH08338356A JP7146580A JP14658095A JPH08338356A JP H08338356 A JPH08338356 A JP H08338356A JP 7146580 A JP7146580 A JP 7146580A JP 14658095 A JP14658095 A JP 14658095A JP H08338356 A JPH08338356 A JP H08338356A
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JP
Japan
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roller
blade
rolling piston
piston type
cylinder
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Application number
JP7146580A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hattori
仁司 服部
Motonori Futamura
元規 二村
Kazuo Saito
和夫 齊藤
Masao Ozu
政雄 小津
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Priority to CA002161363A priority patent/CA2161363C/en
Publication of JPH08338356A publication Critical patent/JPH08338356A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03CPOSITIVE-DISPLACEMENT ENGINES DRIVEN BY LIQUIDS
    • F03C2/00Rotary-piston engines
    • F03C2/30Rotary-piston engines having the characteristics covered by two or more of groups F03C2/02, F03C2/08, F03C2/22, F03C2/24 or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/18Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C1/00Rotary-piston machines or engines
    • F01C1/30Rotary-piston machines or engines having the characteristics covered by two or more groups F01C1/02, F01C1/08, F01C1/22, F01C1/24 or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members
    • F01C1/32Rotary-piston machines or engines having the characteristics covered by two or more groups F01C1/02, F01C1/08, F01C1/22, F01C1/24 or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having both the movement defined in group F01C1/02 and relative reciprocation between the co-operating members
    • F01C1/324Rotary-piston machines or engines having the characteristics covered by two or more groups F01C1/02, F01C1/08, F01C1/22, F01C1/24 or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having both the movement defined in group F01C1/02 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes hinged to the inner member and reciprocating with respect to the outer member

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Hydraulic Motors (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉弁機構をなくし、大きな膨張機出力と高
い膨張機効率を確保する。 【構成】 シリンダ13と、このシリンダ13内に設け
たクランク軸部21及びこのクランク軸部21に同軸的
に設けたローラ23と、このローラ23の自転を阻止
し、前記シリンダ13に進退自在に支持されたる事によ
り膨張室31を形成するブレード29と、前記クランク
軸部21の軸心に偏心して接続されこのクランク軸部2
1に回転力を付勢すると共に、軸方向に沿ってガス通路
39を設けた主軸9とを備え、前記ローラ23のローラ
壁に貫通口47を設け、この貫通口47と前記主軸9の
ガス通路39とを連通させる連通路45を前記クランク
軸部21に形成し、前記主軸9の回転に従って前記膨張
室31に間欠的に作動ガスを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ランキンサイクル機
関として最適なローリングピストン式膨張機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ランキンサイクル機関は、冷凍
サイクルの逆の作用を営むランキンサイクル冷暖房シス
テムにおいて使用されるもので、高温の熱源から熱をも
らい、その熱の一部を仕事に代え、余剰熱を低温にして
すてる熱機関の一種である。その概要は、高圧ガスが吸
込ポートから膨張室内に供給され、膨張仕事による動力
を発生して低圧ガスとなり、膨張仕事を終えた低圧ガス
は、吐出ポートから吐出される。高圧ガスを膨張室内へ
供給するタイミングおよび低圧ガスを吐出するタイミン
グは、開閉弁機構によって制御されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の膨張機にあって
は、高圧ガスの供給及び、低圧ガスの吐出を図るための
開閉弁機能が必要となる。このために、開閉弁機能を組
付ける組付性の面、またコスト性の面、あるいは部品点
数の面で望ましくなかった。
【0004】そこで、この発明は、開閉弁機構をなくす
と共に、膨張機出力及び膨張機効率の向上を図ったロー
リングピストン式膨張機を提出することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、吐出ポートを有するシリンダと、シリ
ンダ内に偏心回転自在に設けられたローラと、進退自在
にシリンダに支持されると共に、先端がローラの外周面
と接触し、膨張室を形成するブレードと、主軸受部材及
び副軸受部材とにより回転自在に支持され、前記ローラ
に偏心回転を与えるクランク軸部を有する主軸と、主軸
の軸心方向に沿って設けられ吸込ポートを有するガス通
路と、ガス通路の吸込ポートを介して前記膨張室内へ吸
込ガスの流入タイミングを制御する流入タイミング制御
手段とを備える。
【0006】流入タイミング制御手段としては、ローラ
に設けられ、膨張室と連通し合うローラ流入口と、クラ
ンク軸部に設けられ、前記ガス通路の吸込ポートと常時
連通し合うと共に、クランク軸部の回転により前記ロー
ラ流入口と間欠的に連通し合うクランク軸流入口とから
なる。
【0007】そして、好ましい実施態様として、ローラ
の外周面に係合溝を設け、その係合溝に、ブレードの先
端を係合させてローラの自転運動を阻止するようにす
る。
【0008】あるいは、ブレードの先端を、ローラの外
周と一体形状としてローラの自転運動を阻止するように
する。
【0009】ブレードとローラとを一体形状とする手段
としては、ローラとブレードを別部材で形成し、圧入等
で一体化したり、又は、同一部材で一体成形する場合が
ある。
【0010】
【作用】かかるローリングピストン式膨張機によれば、
運転開始において主軸を介してクランク軸部に回転動力
を与えることで、ローラは、自転を伴わない偏心運動を
行なう。このローラの偏心運動に対応して、クランク軸
部の1回転ごとに、クランク軸流入口とローラ流入口が
連通し合い、ガス通路からの高圧ガスが間欠的に膨張室
内へ供給される。膨張室において膨張仕事をした低圧ガ
スは、吐出ポートからシリンダの外へ吐出される動作を
繰返す。したがって、開閉弁機構を用いなくても、高圧
ガスの供給、及び低圧ガスの吐出作動が円滑に行なえる
ようになる。
【0011】
【実施例】以下、図1乃至図9の図面を参照しながら、
この発明の実施例を具体的に説明する。
【0012】図1はローリングピストン式膨張機1の全
体を示している。ローリングピストン式膨張機1は補助
モータ3と膨張機5とから成っている。
【0013】補助モータ3は、固定されたステータ7
と、主軸9に固着されたロータ11とからなり、ステー
タ7に電流が流れることで、ロータ11を介して主軸9
に回転動力が与えられるようになる。
【0014】膨張機5は、第1のシリンダ13と第2の
シリンダ13とで構成されている。
【0015】第1,第2のシリンダ13,13は、中間
仕切板15によってそれぞれ独立するよう仕切られ、両
シリンダ13,13には前記主軸9が貫通したツインタ
イプとなっている。
【0016】膨張機5の主軸9は、補助モータ3の主軸
9と連続し合う一体形状となっており、主軸受部材17
と副軸受部材19とによって回転自在に軸支されてい
る。主軸9には、前記第1のシリンダ13および第2の
シリンダ13に対応する部分に互いに180度位相をず
らしたクランク軸部21,21が設けられ、これらクラ
ンク軸部21,21には前記第1,第2のシリンダ1
3,13内に配置された第1のローラ23および第2の
ローラ23が嵌合している。
【0017】ローラ23の外周面には、図2に示すごと
く係合溝25が設けられ、係合溝25には、シリンダ1
3のブレード保持部27に対して進退自在(図2矢印方
向)に保持されたブレード29の先端が係合し、ブレー
ド29は背圧等の付勢手段によって常時、ローラ23側
に付勢されている。同様に他方のローラ23側も前記し
たブレード29が設けられている。
【0018】これにより、膨張室31と排気室33がブ
レード29によって形成されると共に、各ローラ23,
23は、クランク軸部21,21の回転により自転の伴
なわない180度位相がずれた偏心回転が与えられるよ
うになる。
【0019】膨張室31と排気室33とを形成するブレ
ード29は、図7(イ)(ロ)に示す如くローラ23の
外周面に圧入してブレード29とローラ23とを一体形
状とする手段としてもよい。
【0020】あるいは、図8に示す如くローラ23の外
周面からブレード29が立上がる一体形状としてもよ
い。これら、ローラ23とブレード29とを一体形状と
するタイプにあっては、図9に示す如く、シリンダ13
に設けられたブレード保持部27に、ローラ23の偏心
回転に伴なうブレード29の動きを許す摺動材料で形成
された揺動ブッシュ35を設けることが望ましい。
【0021】排気室33は、シリンダ13に設けられた
吐出ポート37と連通している。膨張室31は、高圧ガ
スが流れるガス通路39と流入タイミング制御手段41
を介して連通し、ガス通路39は、主軸9の軸心方向に
沿って設けられている。
【0022】ガス通路39の一方は、高圧ガス取入口と
なっており、ガス通路39の他方は、吸込ポート43を
介して流入タイミング制御手段41となるクランク軸流
入口45と常時連通している。
【0023】クランク軸流入口45は、クランク軸部2
1の軸心と直交するよう設けられ、図4に示す如く主軸
9とクランク軸部21の中心を通る基準線Xから使用条
件の角度θにおいて、所定の膨張比が得られる開口角度
θ2に設定されている。
【0024】クランク軸流入口45は、各ローラ23,
23に設けられたローラ流入口47を介して膨張室31
と連通している。
【0025】ローラ流入口47は、クランク軸流入口4
5が1回転することで連通し、ガス通路39からの高圧
ガスがローラ流入口47を介して膨張室31内に間欠的
に供給されるようになっている。
【0026】このように構成されたローリングピストン
式膨張機1によれば、始動時において、補助モータ3に
より主軸9に回転力を与えた後、オフとする。この時、
膨張機5にあっては、ガス通路39から高圧ガスが送り
込まれ、主軸9が回転することで図6に示す如くクラン
ク軸部21回転角に対応して吸込開始、吸込完了、膨張
開始の行程により膨張仕事をした後、膨張完了時に低圧
ガスとなって吐出ポート37から吐出される作動を繰返
す。
【0027】この膨張機5の動作時において、高圧ガス
は、クランク軸流入口45,ローラ流入口47を介して
膨張室31内へ供給をされる。このため、大きな流入抵
抗にあうことはなく、しかも、死容積はローラ流入口4
7の体積のみとなるため、死容積の影響は小さく抑えら
れる結果、大きな膨張機出力が得られる。また、ローラ
23はシリンダ13内周面と接触し合う旋回運動となる
ため、シール漏れの影響は発生せず高い膨張機効率が得
られる。
【0028】なお、この実施例では、中間仕切板15の
左右にシリンダ13,13を設けたツインタイプとなっ
ているが、シリンダ13が1つのシングルタイプであっ
ても同様の効果が期待できる。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明のロー
リングピストン式膨張機によれば、開閉弁機構が不用と
なるため、部品点数の削減が図られると共に、組付性、
コスト性の面で大変好ましいものとなる。
【0030】また、死容積及び流入抵抗の影響を小さく
抑えることが可能となり、膨張機出力を大きくとれる。
しかも、高圧ガスは、ブレードと、シリンダ内を旋回運
動するローラとにより構成される膨張室内に供給される
ため、シール漏れは発生せず、高い膨張機効率が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したローリングピストン式膨張
機の概要切断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】主軸の一切断面頭。
【図4】図3のB−B線拡大断面図。
【図5】ローラの斜視図
【図6】動作説明図。
【図7】ブレードをローラに圧入した説明図。
【図8】ブレードとローラとを一体に成形した説明図。
【図9】ローラと一体形状のブレードをシリンダに設け
た説明図。
【符号の説明】
9 主軸 13 シリンダ 17 主軸受部材 19 副軸受部材 21 クランク軸部 23 ローラ 31 膨張室 37 吐出ポート 39 ガス通路 41 流入タイミング制御手段 43 吸込ポート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ローリングピストン式膨張機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ランキンサイクル機
関として最適なローリングピストン式膨張機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ランキンサイクル機関は、冷凍
サイクルの逆の作用を営むランキンサイクル冷暖房シス
テムにおいて使用されるもので、高温の熱源から熱をも
らい、その熱の一部を仕事に代え、余剰熱を低温にして
すてる熱機関の一種である。その概要は、高圧ガスが吸
込ポートから膨張室内に供給され、膨張仕事による動力
を発生して低圧ガスとなり、膨張仕事を終えた低圧ガス
は、吐出ポートから吐出される。高圧ガスを膨張室内へ
供給するタイミングおよび低圧ガスを吐出するタイミン
グは、開閉弁機構によって制御されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の膨張機にあって
は、高圧ガスの供給及び、低圧ガスの吐出を図るための
開閉弁機能が必要となる。このために、開閉弁機能を組
付ける組付性の面、またコスト性の面、あるいは部品点
数の面で望ましくなかった。
【0004】そこで、この発明は、開閉弁機構をなくす
と共に、膨張機出力及び膨張機効率の向上を図ったロー
リングピストン式膨張機を提出することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、シリンダと、このシリンダ内に設けた
クランク軸部及びこのクランク軸部に同軸的に設けたロ
ーラと、このローラの自転を阻止し、前記シリンダに進
退自在に支持されたる事により膨張室を形成するブレー
ドと、前記クランク軸部の軸心に偏心して接続されこの
クランク軸部に回転力を付勢すると共に、軸方向に沿っ
てガス通路を設けた主軸とを備え、前記ローラのローラ
壁に貫通口を設け、この貫通口と前記主軸のガス通路と
を連通させる連通路を前記クランク軸部に形成し、前記
主軸の回転に従って前記膨張室に間欠的に作動ガスを供
給することを特徴とする。
【0006】流入タイミング制御手段としては、ローラ
に設けられ、膨張室と連通し合うローラ流入口と、クラ
ンク軸部に設けられ、前記ガス通路の吸込ポートと常時
連通し合うと共に、クランク軸部の回転により前記ロー
ラ流入口と間欠的に連通し合うクランク軸流入口とから
なる。
【0007】そして、好ましい実施態様として、ローラ
の外周面に係合溝を設け、その係合溝に、ブレードの先
端を係合させてローラの自転運動を阻止するようにす
る。
【0008】あるいは、ブレードの先端を、ローラの外
周と一体形状としてローラの自転運動を阻止するように
する。
【0009】ブレードとローラとを一体形状とする手段
としては、ローラとブレードを別部材で形成し、圧入等
で一体化したり、又は、同一部材で一体成形する場合が
ある。
【0010】
【作用】かかるローリングピストン式膨張機によれば、
運転開始において主軸を介してクランク軸部に回転動力
を与えることで、ローラは、自転を伴わない揺動運動を
行なう。このローラの揺動運動に対応して、クランク軸
部の1回転ごとに、連通路と貫通孔とが連通し合い、ガ
ス通路からの高圧ガスが間欠的に膨張室内へ供給され
る。膨張室において膨張仕事をした低圧ガスは、吐出ポ
ートからシリンダの外へ吐出される動作を繰返す。した
がって、開閉弁機構を用いなくても、高圧ガスの供給、
及び低圧ガスの吐出作動が円滑に行なえるようになる。
【0011】
【実施例】以下、図1乃至図9の図面を参照しながら、
この発明の実施例を具体的に説明する。
【0012】図1はローリングピストン式膨張機1の全
体を示している。ローリングピストン式膨張機1は補助
モータ3と膨張機5とから成っている。
【0013】補助モータ3は、固定されたステータ7
と、主軸9に固着されたロータ11とからなり、ステー
タ7に電流が流れることで、ロータ11を介して主軸9
に回転動力が与えられるようになる。
【0014】膨張機5は、第1のシリンダ13と第2の
シリンダ13とで構成されている。
【0015】第1,第2のシリンダ13,13は、中間
仕切板15によってそれぞれ独立するよう仕切られ、両
シリンダ13,13には前記主軸9が貫通したツインタ
イプとなっている。
【0016】膨張機5の主軸9は、補助モータ3の主軸
9と連続し合う一体形状となっており、主軸受部材17
と副軸受部材19とによって回転自在に軸支されてい
る。主軸9には、前記第1のシリンダ13および第2の
シリンダ13に対応する部分に互いに180度位相をず
らしたクランク軸部21,21が設けられ、これらクラ
ンク軸部21,21には前記第1,第2のシリンダ1
3,13内に配置された第1のローラ23および第2の
ローラ23が嵌合している。これにより、図1に示す如
く主軸9の軸端9aを介して図外の負荷部に回転力を与
えるようになる。
【0017】ローラ23の外周面には、図2に示すごと
く係合溝25が設けられ、係合溝25には、シリンダ1
3のブレード保持部27に対して進退自在(図2矢印方
向)に保持されたブレード29の先端が係合し、ブレー
ド29は背圧等の付勢手段によって常時、ローラ23側
に付勢されている。同様に他方のローラ23側も前記し
たブレード29が設けられている。
【0018】これにより、膨張室31と排気室33がブ
レード29によって形成されると共に、各ローラ23,
23は、クランク軸部21,21の回転により自転の伴
なわない180度位相がずれた揺動運動が与えられるよ
うになる。
【0019】膨張室31と排気室33とを形成するブレ
ード29は、図7(イ)(ロ)に示す如くローラ23の
外周面に圧入してブレード29とローラ23とを一体形
状とする手段としてもよい。
【0020】あるいは、図8に示す如くローラ23の外
周面からブレード29が立上がる一体形状としてもよ
い。これら、ローラ23とブレード29とを一体形状と
するタイプにあっては、図9に示す如く、シリンダ13
に設けられたブレード保持部27に、ローラ23の揺動
運動に伴なうブレード29の動きを許す摺動材料で形成
された揺動ブッシュ35を設けることが望ましい。
【0021】排気室33は、シリンダ13に設けられた
吐出ポート37と連通している。膨張室31は、高圧ガ
スが流れるガス通路39と流入タイミング制御手段41
を介して連通し、ガス通路39は、主軸9の軸心方向に
沿って設けられている。
【0022】ガス通路39の一方は、高圧ガス取入口と
なっており、ガス通路39の他方は、吸込ポート43を
介して流入タイミング制御手段41を構成する連通路と
なるクランク軸流入口45と常時連通している。
【0023】クランク軸流入口45は、クランク軸部2
1の軸心と直交するよう設けられ、図4に示す如く主軸
9とクランク軸部21の中心を通る基準線Xから使用条
件の角度θにおいて、所定の膨張比が得られる開口角度
θ2に設定されている。
【0024】クランク軸流入口45は、各ローラ23,
23に設けられた貫通孔となるローラ流入口47を介し
て膨張室31と連通している。
【0025】ローラ流入口47は、クランク軸流入口4
5が1回転することで連通し、ガス通路39からの高圧
ガスがローラ流入口47を介して膨張室31内に間欠的
に供給されるようになっている。
【0026】このように構成されたローリングピストン
式膨張機1によれば、始動時において、補助モータ3に
より主軸9に回転力を与えた後、オフとする。この時、
膨張機5にあっては、ガス通路39から高圧ガスが送り
込まれ、主軸9が回転することで図6に示す如くクラン
ク軸部21回転角に対応して吸込開始、吸込完了、膨張
開始の行程により膨張仕事をした後、膨張完了時に低圧
ガスとなって吐出ポート37から吐出される作動を繰返
す。
【0027】この膨張機5の動作時において、高圧ガス
は、クランク軸流入口45,ローラ流入口47を介して
膨張室31内へ供給をされる。このため、大きな流入抵
抗にあうことはなく、しかも、死容積はローラ流入口4
7の体積のみとなるため、死容積の影響は小さく抑えら
れる結果、大きな膨張機出力が得られる。また、ローラ
23はシリンダ13内周面と接触し合う揺動運動となる
ため、シール漏れの影響は発生せず高い膨張機効率が得
られる。
【0028】なお、この実施例では、中間仕切板15の
左右にシリンダ13,13を設けたツインタイプとなっ
ているが、シリンダ13が1つのシングルタイプであっ
ても同様の効果が期待できる。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明のロー
リングピストン式膨張機によれば、開閉弁機構が不用と
なるため、部品点数の削減が図られると共に、組付性、
コスト性の面で大変好ましいものとなる。
【0030】また、死容積及び流入抵抗の影響を小さく
抑えることが可能となり、膨張機出力を大きくとれる。
しかも、高圧ガスは、ブレードと、シリンダ内を揺動運
動するローラとにより構成される膨張室内に供給される
ため、シール漏れは発生せず、高い膨張機効率が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したローリングピストン式膨張
機の概要切断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】主軸の一切断面頭。
【図4】図3のB−B線拡大断面図。
【図5】ローラの斜視図
【図6】動作説明図。
【図7】ブレードをローラに圧入した説明図。
【図8】ブレードとローラとを一体に成形した説明図。
【図9】ローラと一体形状のブレードをシリンダに設け
た説明図。
【符号の説明】 9 主軸 13 シリンダ 21 クランク軸部 23 ローラ 31 膨張室 39 ガス通路 45 連通路(クランク軸流入口) 47 貫通口(ローラ流入口)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小津 政雄 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出ポートを有するシリンダと、シリン
    ダ内に偏心回転自在に設けられたローラと、進退自在に
    シリンダに支持されると共に、先端がローラの外周面と
    接触し、膨張室を形成するブレードと、主軸受部材及び
    副軸受部材とにより回転自在に支持され、前記ローラに
    偏心回転を与えるクランク軸部を有する主軸と、主軸の
    軸心方向に沿って設けられ吸込ポートを有するガス通路
    と、ガス通路の吸込ポートを介して前記膨張室内へ吸込
    ガスの流入タイミングを制御する流入タイミング制御手
    段とを備えていることを特徴とするローリングピストン
    式膨張機。
  2. 【請求項2】 流入タイミング制御手段は、ローラに設
    けられ、膨張室と連通し合うローラ流入口と、クランク
    軸部に設けられ、前記ガス通路の吸込ポートと常時連通
    し合うと共に、クランク軸部の回転により前記ローラ流
    入口と間欠的に連通し合うクランク軸流入口とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載のローリングピストン式
    膨張機。
  3. 【請求項3】 ローラの外周面に係合溝を設け、その係
    合溝に、ブレードの先端を係合させてローラの自転運動
    を阻止するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    ローリングピストン式膨張機。
  4. 【請求項4】 ブレードの先端を、ローラの外周と一体
    形状としてローラの自転運動を阻止するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載のローリングピストン式膨張
    機。
  5. 【請求項5】 ローラとブレードは、別部材で形成し、
    圧入等で一体化したことを特徴とする請求項4記載のロ
    ーリングピストン式膨張機。
  6. 【請求項6】 ローラとブレードとを同一部材で一体成
    形したことを特徴とする請求項4記載のローリングピス
    トン式膨張機。
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