JPH0833689B2 - 静電潜像の現像方式 - Google Patents

静電潜像の現像方式

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JPH0833689B2
JPH0833689B2 JP61258788A JP25878886A JPH0833689B2 JP H0833689 B2 JPH0833689 B2 JP H0833689B2 JP 61258788 A JP61258788 A JP 61258788A JP 25878886 A JP25878886 A JP 25878886A JP H0833689 B2 JPH0833689 B2 JP H0833689B2
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陽康 本田
栄司 丹村
達夫 前田
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三田工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、電子写真法、静電印刷法、静電記録法等
において感光体に形成された静電潜像を粉体トナーとキ
ャリアとからなる二成分系現像剤で現像する静電潜像の
現像方式に関する。
<従来の技術> 従来、電子写真法を利用した複写機等において、感光
体に形成された静電荷像を、粉体トナーとキャリアとか
らなる現像剤により可視化する乾式現像法、中でも階調
再現性、画質等に優れる磁気ブラシ現像法が広く利用さ
れている。
この磁気ブラシ現像法は、帯電、露光によい感光体に
形成された静電潜像を、現像器内に収容したトナーと磁
性キャリアとからなる現像剤で現像することにより行な
われる。より詳細には、上記感光体と対向しかつ所定間
隔離れて、現像剤を磁気ブラシとして担持する回転可能
な現像剤担持体が配設されており、現像剤を現像剤担持
体上に所定層厚に形成すると共に、現像剤担持体の回転
に伴い、前記現像剤を現像領域へ搬送し、感光体に形成
された静電潜像を現像している。なお、通常、現像剤の
トナー濃度を所定範囲に制御するため、トナー濃度を検
出する磁気センサが前記現像器内に取付られている。そ
して、上記現像領域での現像は、前記感光体と現像剤担
持体との距離が小さい程、文字等のキレや解像力、画像
の階調性がよく、鮮明な複写画像が得られることから、
前記現像剤担持体上に磁気ブラシとして形成された現像
剤をブレードにより所定厚さに穂切りし、現像剤の層厚
を小さくしている。
一方、前記キャリアとしては、前記現像剤の層厚を薄
くするため、例えば、平均粒径30μm程度の小粒径キャ
リアを用いることが提案されている。しかしながら、上
記小粒径キャリアを用いると、現像剤の流動性、補給用
トナーとの混合性およびトナーの摩擦帯電性が悪くな
り、前記磁気センサによりトナー濃度を正確に検出し、
トナー濃度をコントロールすることが困難となる。ま
た、感光体と現像剤担持体との距離を小さくするために
前記現像剤担持体とブレードとの間隙を小さくすると、
現像時にごみや紙粉等が混入したとき、現像剤担持体上
の現像剤に白スジが生じ、均一な複写画像が得られな
い。
そこで、磁性キャリアとしては、現像剤の流動性、ト
ナーの摩擦帯電性に優れ、トナー濃度の制御が容易な平
均粒径100μm程度のものが広く使用されている。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、上記従来の磁性キャリアを使用する
と、キャリアの粒径に支配される。従って、前記小粒径
キャリアの粒径が大きいため、現像剤が通過する、現像
剤担持体とブレード間の間隙が上記キャリアとは逆に、
前記ブレードにより磁気ブラシを穂切りしても、現像剤
担持体上に磁気ブラシとして形成された現像剤の層厚を
所定値以下に薄くすることができないばかりか、均一で
良好な磁気ブラシを形成することができず、細線のかす
れが生じたりする。また、現像剤の層厚を所定値以下に
すると、キャリアが上記ブレード部に詰り、現像剤担持
体に磁気ブラシが形成されないすじ状の部分が生じ、画
像が白抜けとなる。従って、文字等のキレ、解像力や画
像の階調性が劣り、鮮明な複写画像が得難いという問題
があった。
<目的> この発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、
キャリアとして大粒径キャリアを用いても感光体と現像
剤担持体との距離を小さくすることができ、文字等のキ
レ、解像力や画像の階調性に優れた鮮明な複写画像が得
ることのできる静電潜像の現像方式を提供することを目
的とする。
<問題点を解決するための手段および作用> 上記目的を達成するため、この発明の静電潜像の現像
方式は、トナーとキャリアとからなる現像剤を、現像剤
担持体上に所定の層厚で形成して現像領域へ搬送し、感
光体に形成された静電潜像を現像する現像方式におい
て、前記キャリアとして平均粒径の小さな小粒径キャリ
アと平均粒径の大きな大粒径キャリアとを用いると共
に、前記現像領域への現像剤の搬送に先立ち、前記現像
剤担持体上の現像剤のうち大粒径キャリアの通過を第1
のブレードにより抑制し、少なくとも1つの第2のブレ
ードにより現像剤を所定の層厚に調整することを特徴と
するものである。
上記の構成の静電潜像の現像方式によれば、キャリア
として、平均粒径の小さな小粒径キャリアと平均粒径の
大きな大粒径キャリアとを用いるので、小粒径キャリア
を用いているにも拘らず、現像剤の流動性、トナーの摩
擦帯電性などが低下しない。また、前記現像領域へ現像
剤を搬送する前に、前記現像剤担持体上の現像剤のうち
大粒径キャリアの通過を第1のブレードにより抑制する
ので、第1のブレードにより前記大粒径キャリアが現像
領域へ侵入するのを阻止できると共に、大粒径キャリア
を搬送前の現像剤に戻すことにより、現像剤の流動性を
維持できる。また、前記第1のブレードと通過した現像
剤は、前記小粒径キャリアとトナーとで構成されるの
で、現像剤担持体と第2のブレードとの間隙を調整する
ことにより、現像剤担持体上に形成された現像剤を第2
のブレードにより所定の層厚に調整することができ、感
光体と現像剤担持体間の距離を小さくすることができ
る。
<実施例> 以下に、添付図面に基づき、この発明を詳細に説明す
る。
第1図は、磁気ブラシ現像法による静電潜像の現像方
式の一実施例を示す概略図であり、トナーと磁性キャリ
アとからなる現像剤(1)は、現像器(2)内に収容さ
れており、この現像器(2)内には、上記現像剤(1)
を均一化するため、回転可能な攪拌部材(3)が配設さ
れている。また、上記現像期(2)内には、現像剤
(1)を磁気ブラシとして担持する現像剤担持体(4)
が回転可能に配されている。すなわち、上記現像剤担持
体(4)は、現像剤を担持する回転可能な非磁性の現像
スリーブ(5)と、この現像スリーブ(5)内に固定さ
れた複数の磁石からなる磁気ロール(6)とで構成され
ており、摩擦帯電によりトナーが付着した状態で前記磁
性キャリアを磁気的に吸着し、現像スリーブ(5)上に
穂立ちした磁気ブラシを形成している。なお、この例で
は、上記現像スリーブ(5)は反時計方向へ回転駆動さ
れている。また、上記現像剤担持体(4)は、現像スリ
ーブ(5)、磁気ロール(6)の少なくとも一方が回転
可能であればよい。そして、上記現像スリーブ(5)の
回転と共に前記現像剤(1)を、ドラム基体(7)と、
このドラム基体(7)に形成された感光層(8)とから
なり、時計方向へ回転駆動される感光体(9)の表面に
接触または近接させることにより、前記感光体(9)の
感光層(8)に形成された静電潜像を現像する現像領域
へ搬送している。
また、上記静電潜像を現像するにつれて現像剤(1)
のトナー濃度が低下するので、現像剤(1)のトナー濃
度を所定の範囲に制御し、均質な複写画像を長期に亘り
形成するため、前記現像機(2)内の所定箇所に設けら
れた部材(17)には、磁気センサ(10)が取付けられて
いる。この磁気センサ(10)は、単位体積当りの現像剤
(1)中に占める磁性キャリアの割合および単位時間当
りの現像剤(1)の通過量に比例して透磁率が変化する
ことを利用して、ピックアップコイルのインダクタンス
変化を直流電圧の変化として出力するものである。そし
て、上記磁気センサ(10)によるトナー濃度検出値が所
定値以下であるとき、上記磁気センサ(10)の検出信号
に基づいて、現像器(1)上部のホッパ(11)に収容さ
れた補給用トナー(12)を、上記ホッパ(11)下部の開
口部に回転可能に設けられた補給ローラ(13)により、
前記現像剤(1)中に補給するようにしている。なお、
上記磁気センサ(10)のセンサ部は現像器(2)の現像
剤(1)方向に向けて取付られている。
そして、現像剤(1)の流動性、トナーの摩擦帯電特
性をよくすると共に、前記磁気センサ(10)によるトナ
ー濃度の検出およびトナー濃度の制御を精度よく行なう
ため、前記磁性キャリアとして、平均粒径の小さな小粒
径キャリアと、平均粒径の大きな大粒径キャリアとの混
合物を用いる。
上記小粒径キャリアと大粒径キャリアの平均粒径は、
大粒径キャリアの平均粒径が、小粒径キャリアの平均粒
径よりも2〜5倍大きいものが好ましい。大粒径キャリ
アの平均粒径が上記範囲を外れると、現像剤の流動性、
トナーの摩擦帯電性等が低下する。特に、上記小粒径キ
ャリアは、平均粒径20〜40μmを有し、大粒径キャリア
は、平均粒径40〜300μm、特に70〜200μmを有するも
のが好ましい。小粒径キャリアの平均粒径が、20μm未
満であるとトナーとの摩擦帯電性が十分でないばかり
か、現像時に感光体側に転移し易くキャリアの消費量が
多くなり、平均粒径が40μmを越えると文字のキレ等が
悪くなり画像品質が低下する。また、大粒径キャリアの
平均粒径が、40μm未満であると現像剤の流動性が低下
し、トナー濃度を精度よく制御することが困難となり、
300μmを越えるとトナーとの摩擦帯電性が低下する。
なお、上記小粒径キャリアと大粒径キャリアは、粒度
分布的に互いに重複する部分を有していてもよく、粒度
分布的に互いに異なるピークを有していればよい。
また、上記小粒径キャリアと大粒径キャリアとの混合
割合は所望する現像剤の流動性等に応じて適宜のものと
することができるが、小粒径キャリア:大粒径キャリア
=15〜85:85〜15(重量部)、特に、30〜70:70〜30(重
量部)が好ましい。小粒径キャリアが15重量部未満であ
ると、現像剤担持体(4)上の現像剤の層厚を薄くでき
ず、ひいては感光層(8)と現像スリーブ(5)との距
離を小さくすることができず、画像品質が低下する。ま
た、85重量部を越えると、現像剤の流動性、トナーの摩
擦帯電性およびトナーの濃度コントロールが困難とな
る。
また、上記現像剤(1)中の大粒径キャリアが現像領
域へ搬送されるのを抑制し、現像剤担持体(4)上に磁
気ブラシとして形成された状態で現像領域へ搬送される
現像剤の層厚を薄くするため、第1のブレード(14)が
前記現像剤担持体(4)の現像スリーブ(5)と所定間
隔1隔てて対向して配設されている。上記第1のブレ
ード(14)により、現像剤担持体(4)上に形成された
磁気ブラシを所定厚みに穂切りし、前記現像剤担持体
(4)の回転に伴ない搬送される現像剤(1)のうち前
記大粒径キャリアが上記現像スリーブ(5)と第1のブ
レード(14)との間隙1を通過するのを抑制してい
る。上記現像スリーブ(5)と第1のブレード(14)と
の間隙1は、前記大粒径キャリアの粒径に応じて適宜
のものとすることができるが、上記大粒径キャリアの通
過を確実に抑制するため、大粒径キャリアの平均粒径の
6倍以下とするのが好ましい。より具体的には、大粒径
キャリアの平均粒径が130μmである場合、上記間隙
1は、約0.8mm以下とするのが好ましい。
なお、前記現像スリーブ(5)と第1のブレード(1
4)との間隙1を通過した現像剤中には、少量の大粒
径キャリアが混入していてもよい。
また、符号(16)は、前記第1のブレード(14)によ
り通過が抑制された大粒径キャリアを前記現像器(2)
内に案内する案内部材である。
前記現像スリーブ(5)と第1のブレード(14)との
間隙1を通過した小粒径キャリアとトナーとかなる現
像剤で、均一で良好な磁気ブラシを形成し、文字等のキ
レ、解像力や画像の階調性に優れた鮮明な複写画像を得
るため、第2のブレード(15)が、現像スリーブ(5)
と所定間隔l2隔てて対向して配されている。上記現像ス
リーブ(5)と第2のブレード(15)との間隙2を調
整することにより、現像スリーブ(5)上に磁気ブラシ
として形成された現像剤(1)の層厚を薄くした状態で
現像領域へ搬送することができるので、現像剤担持体
(4)の現像スリーブ(5)と感光体(9)の感光層
(8)との距離を小さくすることができる。すなわち現
像スリーブ(5)と第1のブレード(14)との間隙1
と第2のブレード(15)との間隙l2とは、l2<1の関
係となるように設定するのが好ましく、小粒径キャリア
とトナーとからなる現像剤を現像領域へ搬送するため、
現像スリーブ(5)と第2のブレード(15)との間隙l2
は、小粒径キャリアの平均粒径の6倍以上とするのが好
ましい。より具体的には、現像スリーブ(5)と第2の
ブレード(15)との間隙l2は、現像スリーブ(5)と感
光層(8)との距離を小さくし、高品質の画像を得るた
め、0.2〜0.8mmとするのが好ましい。
なお、上記のようにl2<1とすることにより、現像
スリーブ(5)と第1のブレード(14)との間隙1を
通過し、かつ現像スリーブ(5)と第2のブレード(1
5)との間隙l2を通過しない過剰な現像剤は、前記第1
のブレード(14)が取付られた部材(17)の上面を経
て、前記現像器(2)内に案内される。
また、現像領域へ搬送される現像剤は、小粒径キャリ
アとトナーからなるため、キャリアの粒径が小さくなれ
ばなるほど、現像工程で、トナーと共に小粒径キャリア
が感光体(9)に移行し、消費される場合がある。従っ
て、現像剤の組成を一定に保つため、補給用トナーとし
て、小粒径キャリアを0〜15重量%含有するトナーを用
いるのが好ましい。
上記実施例の静電潜像の現像方式によれば、キャリア
として大粒径キャリアを用いても、前記第1のブレード
(14)により、大粒径キャリアが現像領域へ搬送される
のを抑制することができ、第2のブレード(15)によ
り、現像スリーブ(5)上の現像剤層の層厚を調整する
ことにより感光層(8)と現像スリーブ(5)との距離
を小さくすることができる。また、大粒径キャリアは、
上記案内部材(16)により案内されて現像器(2)内に
戻るので、現像器(2)内の現像剤(1)の流動特性、
トナーの帯電特性等が良好であり、現像剤(1)のトナ
ー濃度を前記磁気センサ(10)により精度よく検出で
き、ホッパ(11)内の補給用トナー(12)を補給ローラ
(13)により補給することによりトナー濃度を正確に制
御することができる。従って、トナー濃度が正確に管理
されることと、感光層(8)と現像剤担持体(4)との
距離を小さくすることができることとが相まって、文字
等のキレ、解像力や画像の階調性に優れた鮮明な複写画
像が形成される。
なお、上記第2のブレード(15)は、少なくとも1つ
のブレードで構成されていればよく、複数のブレードに
て構成されていてもよい。第2のブレードが複数のブレ
ードで構成されている場合、複数のブレードと現像スリ
ーブ(5)との間隙が、感光体(9)の現像領域側へ至
るにつれて順次小さくなるように設定すると、現像剤担
持体(4)の回転に伴い、現像スリーブ(5)と感光層
(8)との距離をスムースに小さくすることができる。
また、第2図に示すように、前記第1のブレード(1
4)と第2のブレード(15)とは第1のブレード(14)
を通過した現像剤を収容するケース(18)に連設されて
いてもよい。この場合、前記のようにl2<1の関係に
あるので、第1のブレード(14)を通過する現像剤の量
が、第2のブレード(15)を通過する量よりも大きくな
る。そして、現像剤担持体(4)の回転と共に現像を繰
返し行なうと、上記ケース(18)内に次第に小粒径キャ
リアとトナーとからなる現像剤が貯溜し、ケース(18)
内が上記現像剤で満たされ、第1のブレード(14)を通
過する現像剤の量と、第2のブレード(15)を通過する
量とが一致する。また、現像スリーブ(5)と第1のブ
レード(14)との間隙1を通過した現像剤が、現像ス
リーブ(5)と第2のブレード(15)との間隙l2を直ち
に通過するのとは異なり、前記ケース(18)内に貯溜し
た現像剤を所定量だけ現像領域に供給することができる
ので、現像スリーブ(5)上に均一かつ平滑な現像剤層
を形成することができ、前記現像スリーブ(5)と第2
のブレード(15)との間隙l2を調整することにより、上
記現像剤層を薄く均一にすることができる。従って、感
光層(8)と現像スリーブ(5)との距離を小さくする
ことができ、より一層優れた画像を形成することができ
る。
なお、前記感光体(9)は、図示したドラム状のもの
に限らず、無端ベルト状であってもよい。
上記粉体トナーは、平均粒径1〜30μm、好ましくは
5〜25μmを有しており、熱定着性トナー、圧力定着性
トナーのいずれであってもよい。また、上記キャリア
は、ガラスビーズ等であってもよいが、酸化または未酸
化の鉄粉等の無被覆キャリア、または鉄、ニッケル、コ
バルト、フェライト等の磁性体をアクリル系重合体、フ
ッ素系重合体、ポリエステル等の重合体で被覆した被覆
キャリアが好ましい。また、上記現像剤は、通常、トナ
ー濃度2〜15重量%のものが用いられる。
また、この発明の静電潜像の現像方式は、上記磁気ブ
ラシ現像法に限らず、従来公知の現像方法、例えば、カ
スケード現像法等にも適用することができる。
<実施例> 以下に、実験例に基づき、この発明をより詳細に説明
する。
粉体トナーとして平均粒径10μmの熱定着性トナーを
用い、キャリアとして平均粒径30μmの小粒径磁性キャ
リア、平均粒径120μmの大粒径磁性キャリアを用い
た。また、以下のキャリア組成からなるトナー濃度10重
量%の現像剤を作製した。
現像剤I :小粒径キャリア 現像剤II :大粒径キャリア 現像剤III:小粒径キャリア50重量部と大粒径キャリア50
重量部とからなるキャリ 現像スリーブ上の現像剤の層厚 そして、上記第1図に示される現像装置を用い、現像
スリーブと第1のブレードとの間隙1を調整すること
により、現像スリーブ上に現像剤を均一な磁気ブラシと
して形成する最少穂切寸法を調べたところ、最少穂切寸
法は、第3−1図に示すように、上記現像剤Iでは0.2m
m、上記現像剤IIでは0.8mmであった。また、上記現像剤
I、IIは、それぞれ上記間隙1が0.4mm、1.1mmのとき
現像剤の層厚、すなわち磁気ブラシの層厚と、穂切寸
法、すなわち現像スリーブと第1のブレードとの間隙
1とが等しくなった。
これに対して、現像剤IIIでは、第3−2図に示すよ
うに、大粒径キャリアが多いにも拘らず、最少穂切寸法
は現像剤Iよりも若干大きい0.25mmであり、磁気ブラシ
の層厚と穂切寸法とは、上記現像剤Iと同じく間隙1
が0.4mmのとき等しくなった。また、上記間隙1を約
0.7mmに設定したとき、前記第1のブレードを通過した
現像剤中に大粒径キャリアが少量混入したことから、大
粒径キャリアの混入を防止するには、上記現像スリーブ
と第1のブレードとの間隙1を0.25〜0.7mmに設定す
ればよいことが判明した。
また、現像スリーブと第2のブレードとの間隙l2を0.
2〜0.7mmの範囲で調整したところ、現像領域へ搬送され
る現像剤の層厚を0.2〜0.7mmの範囲で制御できることが
判明した。
上記のように、大粒径キャリアを用いるにも拘らず、
小粒径キャリアと大粒径キャリアとを混合することによ
り、最少穂切寸法および磁気ブラシの層厚は、小粒径キ
ャリアの場合と略等しく、現像スリーブに形成された磁
気ブラシの層厚、ひいては現像スリーブと感光層との距
離を小さくすることができた。
なお、上記磁気ブラシの層厚は、現像スリーブ上に形
成された磁気ブラシのうち山部の層厚と谷部の層厚との
平均値を示す。
トナー濃度の制御 上記実施例の磁気センサを備えた現像装置を用いトナ
ー濃度とセンサ出力電圧との関係を、キャリアのみから
なる現像剤が示すセンサ出力電圧を100として調べたと
ころ、第4図に示す結果を得た。すなわち、トナー濃度
とセンサ出力電圧とは逆比例関係にある。
また、上記現像剤のトナー濃度を変化させると共に、
キャリアのみからなる現像剤のセンサ出力電圧を13Vに
設定して、センサ出力電圧の変化を調べたところ、第5
図に示す結果を得た。すなわち、小粒径キャリアを用い
た現像剤Aでは、センサ出力電圧が小さく、トナー濃度
10重量%の上記現像剤Iで1V以下の値を示した。また、
大粒径キャリアを用いた現像剤Bでは、センサ出力電圧
が高く、トナー濃度10重量%の上記現像剤IIで5〜6Vを
示した。これに対して、小粒径キャリア50重量部と大粒
径キャリア50重量部とを用いた現像剤Cでは、小粒径キ
ャリアが多いにも拘らず、センサ出力電圧は、大粒径キ
ャリアを用いた上記現像剤Bのセンサ出力電圧に近く、
トナー濃度10重量%の上記現像剤IIIで約5Vを示した。
なお、上記現像剤の流動性を安息角により調べたとこ
ろ、上記現像剤Iは流動性が悪いのに対して、現像剤II
は流動性が良好であった。また、上記現像剤IIIは、上
記現像剤IIに近い流動性を示すことが判明した。
また、上記現像装置を用い、上記第1のブレードおよ
び第2のブレードにより現像剤の層厚を調整すると共
に、補給用トナーを補給しながら、繰返し現像したとこ
ろ、現像剤Iを用いたものは、トナー濃度を精度よく制
御するのが困難であったのに対して、現像剤IIおよびII
Iを用いたものは、トナー濃度を精度よく制御できるこ
とが判明した。なお補給用トナーとしては、前記現像剤
のトナーを用いた。
画像特性 上記のように、現像スリーブと各ブレードとの設定間
隙1、l2が、使用するキャリアの粒径により制限され
ることから、各現像剤を用いて現像するに際し、現像ス
リーブと第1のブレード、第2のブレードとの間隙
1、l2を以下のように設定した。
現像剤I :1=0.5mm、l2=0.3mm 現像剤II :1=1.0mm、l2=0.8mm 現像剤III:1=0.5mm、l2=0.3mm そして上記現像装置を用いて現像したところ、現像剤
Iでは、文字部のキレ等が良好であったものの、トナー
補給時に補給用トナーと現像剤との混合性、現像剤の流
動性が悪く、繰返し現像すると画像に白スジやかぶりが
生じたり、トナー濃度が大きく変化した。また、現像剤
IIでは、キャリアの粒径が大きく、現像スリーブと感光
層との距離を小さくすることができず、文字部のキレ、
解像力および階調性に劣る画像しか得られなかった。こ
れに対して、現像剤IIIでは、トナー濃度を精度よく制
御することができると共に、現像スリーブと感光層との
距離を小さくすることができ、文字部のキレ、解像力お
よび階調性に優れた鮮明な画像が得られた。
<発明の効果> 以上のように、この発明の静電潜像の現像方式によれ
ば、平均粒径の小さな小粒径キャリアと平均物径の大き
な大粒径キャリアとを用いるので、現像剤の流動性、ト
ナーの摩擦帯電性などが低下しない。また、前記現像領
域へ現像剤を搬送する前に、第1のブレードにより前記
大粒径キャリアが現像領域へ侵入するのを阻止できると
共に、現像剤を第2のブレードにより所定の層厚に調整
できるので、現像剤担持体上の現像剤の層厚を調整し、
感光体と現像剤担持体間の距離を小さくして現像するこ
とができる。従って、キャリアとして大粒径のキャリア
を用いても感光体と現像剤担持体との距離を小さくする
ことができ、文字等のキレ、解像力の画像の階調性に優
れた鮮明な画像を得ることができるという特有の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す概略図、 第2図は他の実施例を示す概略図、 第3−1図〜第5図はそれぞれ実験結果を示す図であ
る。 (1)…現像剤、(4)…現像剤担持体、(9)…感光
体、(14)…第1のブレード、(15)…第2のブレー
ド、(18)…ケース。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーとキャリアとからなる現像剤を、現
    像剤担持体上に所定の層厚で形成して現像領域へ搬送
    し、感光体に形成された静電潜像を現像する現像方式に
    おいて、前記キャリアとして平均粒径の小さな小粒径キ
    ャリアと平均粒径の大きな大粒径キャリアとを用いると
    共に、前記現像領域への現像剤の搬送に先立ち、前記現
    像剤担持体上の現像剤のうち大粒径キャリアの通過を第
    1のブレードにより抑制し、少なくとも1つの第2のブ
    レードにより現像剤を所定の層厚に調整することを特徴
    とする静電潜像の現像方式。
  2. 【請求項2】現像剤担持体と第1のブレードとの間隙
    が、大粒径キャリアの平均粒径の6倍以下である上記特
    許請求の範囲第1項記載の静電潜像の現像方式。
  3. 【請求項3】現像剤担持体と第2のブレードとの間隙
    が、小粒径キャリアの平均粒径の6倍以上である上記特
    許請求の範囲第1項記載の静電潜像の現像方式。
  4. 【請求項4】現像剤担持体と第2のブレードとの間隙
    が、0.2〜0.8mmである上記特許請求の範囲第1項記載の
    静電潜像の現像方式。
  5. 【請求項5】小粒径キャリアが平均粒径20〜40μmを有
    し、大粒径キャリアが平均粒径70〜300μmを有するも
    のである上記特許請求の範囲第1項記載の静電潜像の現
    像方式。
  6. 【請求項6】キャリアが磁性キャリアである上記特許請
    求の範囲第1項または第5項記載の静電潜像の現像方
    式。
  7. 【請求項7】第1のブレードと第2のブレードとが、第
    1のブレードを通過した現像剤を収容するケースに連設
    されている上記特許請求の範囲第1項記載の静電潜像の
    現像方式。
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