JPH08336791A - ペーパーカッター - Google Patents

ペーパーカッター

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JPH08336791A
JPH08336791A JP16691295A JP16691295A JPH08336791A JP H08336791 A JPH08336791 A JP H08336791A JP 16691295 A JP16691295 A JP 16691295A JP 16691295 A JP16691295 A JP 16691295A JP H08336791 A JPH08336791 A JP H08336791A
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JP
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paper
cutting
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cutting direction
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JP16691295A
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English (en)
Inventor
Junzo Muramoto
順三 村本
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Sakura Seiki Co Ltd
Original Assignee
Sakura Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単数枚の紙のみならず複数枚の紙をも軽い力
で正確な寸法に裁断することができるペーパーカッター
を提供する。 【構成】 基台1の上面の下方に、水平ガイド杆を、裁
断方向に配設し、その水平ガイド杆にスライド体4をス
ライド自在に取付ける。基台1に紙押さえ3を上下動可
能に取付ける。スライド体4に、第1軸部材63を介し
て、押さえ片17の下方の下刃に接する円板刃5を、取付
ける。第1軸部材63と第2軸部材64を、連動連結手段66
にて連動連結する。第2軸部材64にピニオン部14を設け
る。紙押さえ3の押さえ片17にピニオン部14が噛合する
ラック部15を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペーパーカッターに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のペーパーカッターとしては、裁断
方向の下刃が固着された基台に、裁断方向の長尺切断刃
を、その切断刃の刃先が下刃の刃先に接しつつ水平軸心
廻りに揺動するように、基台に枢着し、かつ、その基台
の上面の上方に、紙押さえを上下動自在に配設したもの
が、公知であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来のペーパーカッターにて、10枚〜20枚程度の複数枚
の紙を裁断すると、下刃に対して切断刃が微妙に位置ず
れしたり、紙がずれたりして、正確な寸法に裁断するこ
とができなかった。
【0004】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、単数枚の紙のみならず複数枚の紙をも正確な寸法に
裁断することができるペーパーカッターを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係るペーパーカッターは、裁断紙を載置す
る基台と、該基台の上面の下方に裁断方向に配設される
水平ガイド杆と、該基台に上下動可能かつ裁断方向に設
けられた紙押さえと、上記水平ガイド杆にスライド自在
に取付けられる手動操作用スライド体と、を備え、上記
基台に、裁断方向の下刃を、固着し、上記スライド体
に、該下刃に接する円板刃を、水平軸心廻りに回転可能
に、取付けたものである。
【0006】なお、スライド体に水平軸心廻りに回転自
在に枢着されると共に円板刃が取付けられる第1軸部材
と、該スライド体に水平軸心廻りに回転自在に枢着され
る第2軸部材と、該第2軸部材に固設されるピニオン部
と、上記第1軸部材と第2軸部材とを連動連結する連動
連結手段と、紙押さえに形成されると共に上記ピニオン
部が噛合するラック部と、を有する円板刃強制回転機構
を、備えているも好ましい。また、スライド体に水平軸
心廻りに回転自在に枢着されると共に円板刃が取付けら
れる取付軸部材と、該取付軸部材に設けられるピニオン
部と、紙押さえに形成されると共に上記ピニオン部が噛
合するラック部と、を有する円板刃強制回転機構を、備
えているのも望ましい。
【0007】また、スライド体が、円板刃が着脱自在に
取付けられると共に該円板刃が基台及び紙押さえから離
れるように上方へ揺動自在なカバー体を、有しているの
も好ましい。また、基台に、紙補助支持片を、水平突出
状態と折畳収納状態とに揺動切換自在に、枢着するも好
ましい。
【0008】また、紙押さえが、基台の上面よりも上方
に配設されると共にピニオン部が噛合するラック部が形
成された押さえ片と、基台の上面よりも下方に配設され
る受け片と、該押さえ片と受け片を両端部にて相互に連
結する連結部材と、を有し、該紙押さえを、基台に、上
下動可能に取付けると共に、スライド体に、該紙押さえ
の上記受け片の上面に転動自在に当接して該紙押さえを
下方へ押圧するガイドローラを、付設するも望ましい。
【0009】また、スライド体に、円板刃の近隣位置に
て裁断直後の分断片部を支持する支持面を、形成するも
好ましい。また、紙押さえが、基台の上面よりも上方に
配設されると共にピニオン部が噛合するラック部が形成
された押さえ片と、基台の上面よりも下方に配設される
受け片と、該押さえ片と受け片を両端部にて相互に連結
する連結部材と、を有し、該紙押さえの押さえ片が、下
刃の上方に位置し、かつ、円板刃に関して紙押さえ片側
とは反対側にて裁断紙の上面に転動自在に当接する紙押
さえローラを、スライド体に、付設するも好ましい。
【0010】また、スライド体に、揺動部材を介して、
裁断紙の上面に転動自在に当接する紙押さえローラを、
上下動自在に取付けると共に、該スライド体に、上記紙
押さえローラが裁断紙を押圧するように上記揺動部材を
下方へ弾発的に付勢するばね部材を、付設するも望まし
い。
【0011】また、本発明のペーパーカッターは、裁断
紙を載置する基台と、該基台に裁断方向に設けられる水
平ガイド杆と、該基台に上下動可能かつ裁断方向に設け
られた紙押さえと、上記水平ガイド杆にスライド自在に
取付けられる手動操作用スライド体と、を備えると共
に、上記基台の中央に、裁断方向の下刃を、固着し、上
記スライド体に、該下刃に接する円板刃を、水平軸心廻
りに回転可能に、取付けたペーパーカッターであって、
裁断紙の裁断方向と平行な両端縁を受けて、該裁断紙の
分割中央線を上記基台の中央に一致させる裁断紙位置決
め機構を、備え、さらに、該裁断紙位置決め機構が、裁
断紙の裁断方向と平行な両端縁を受ける横断面形状がL
字状の紙受け片と、該紙受け片に外端部が鉛直軸心廻り
に揺動可能に枢着されると共に相互に噛合するギア部を
介して開き角度が同一とされる揺動アームと、から構成
された一対のくの字状枠部を、有し、基台に、裁断方向
と平行なガイドレール部を設け、該ガイドレール部にス
ライド片を介して、上記くの字状枠部の揺動アームの内
端部を、夫々、裁断方向へスライド自在に取付けて、さ
らに、一対のくの字状枠部の裁断方向一方の揺動アーム
と他方の揺動アームを、夫々、水平連結杆にて、相互に
連結して、上記くの字状枠部と水平連結杆にて、平面視
六角形状のリンク枠体を、構成したものである。
【0012】また、本発明のペーパーカッターは、裁断
紙を載置する基台と、該基台に裁断方向に設けられる水
平ガイド杆と、該基台に上下動可能かつ裁断方向に設け
られた紙押さえと、上記水平ガイド杆にスライド自在に
取付けられる手動操作用スライド体と、を備えると共
に、上記基台の中央に、裁断方向の下刃を、固着し、上
記スライド体に、該下刃に接する円板刃を、水平軸心廻
りに回転可能に、取付けたペーパーカッターであって、
裁断紙の裁断方向と平行な両端縁を受けて、該裁断紙の
分割中央線を上記基台の中央に一致させる裁断紙位置決
め機構を、備え、さらに、該裁断紙位置決め機構が、裁
断紙の裁断方向と平行な両端縁を受ける横断面形状がL
字状の紙受け片と、該紙受け片に外端部が鉛直軸心廻り
に揺動可能に枢着されると共に相互に噛合するギア部を
介して開き角度が同一とされる揺動アームと、から構成
された一対のくの字状枠部を、有し、基台に、裁断方向
と平行なガイド溝部を設け、該ガイド溝部に沿って転動
走行するローラを有するスライド片を介して、上記くの
字状枠部の揺動アームの内端部を、夫々、裁断方向へス
ライド自在に取付けて、さらに、一対のくの字状枠部の
裁断方向一方の揺動アームと他方の揺動アームを、夫
々、水平連結杆にて、相互に連結して、上記くの字状枠
部と水平連結杆にて、平面視六角形状のリンク枠体を、
構成したものである。
【0013】
【作用】
(請求項1によれば)基台上面に裁断紙を載置して、手
動にてスライド体を一方向へスライドさせれば、円板刃
が下刃に接しつつ裁断方向へ走行するので、円板刃が走
行した線に沿って、裁断紙を裁断できる。また、円板刃
は回転可能であるため、裁断の摩擦抵抗を小さくするこ
とができる。水平ガイド杆が、基台の上面の下方にある
ので、基台と水平ガイド杆と紙押さえを含む高さ寸法が
小さくなる。
【0014】(請求項2によれば)手動にてスライド体
を一方向へスライドさせると、紙押さえのラック部に噛
合するピニオン部が回転し、その回転が第2軸部材と連
動連結手段と第1軸部材とを介して円板刃に伝えられ
る。このため、スライド体のスライドと同時に円板刃が
トルクをもって確実に回転し、裁断紙をスムースに切り
進むことができる。
【0015】(請求項3によれば)手動にてスライド体
を一方向へスライドさせると、紙押さえのラック部に噛
合するピニオン部が回転するため、その回転が取付軸部
材を介して円板刃に伝えられる。このため、スライド体
のスライドと同時に円板刃が所定のトルクをもって確実
に回転し、裁断紙をスムースに切り進むことができる。
【0016】(請求項4によれば)スライド体のカバー
体を上方へ揺動させれば、そのカバー体と共に円板刃が
上昇して、該円板刃は基台と紙押さえから上方へ離れる
ので、円板刃を交換する際に、基台と紙押さえが邪魔と
ならない。
【0017】(請求項5によれば)紙補助支持片を、水
平突出状態とすれば、大きめの裁断紙でも基台上に水平
に載置できる。また、紙補助支持片を折畳収納状態とす
れば、全体がコンパクトとなる。
【0018】(請求項6によれば)スライド体を一方向
へ走行させれば、ガイドローラにて紙押さえの受け片が
下方へ押されるので、紙押さえ全体が自動的に下降す
る。このため、紙押さえの押さえ片の下面が基台上の裁
断紙の上面に圧接して、裁断紙を基台上に固定できる。
【0019】(請求項7によれば)裁断紙の裁断直後の
分断片部が、スライド体の支持面にて支持されるので、
該裁断直後の分断片部が下方へ垂れることはなく、裁断
されている部位に、裁断の精度に悪影響を与えるような
応力が生じるのを防止できる。
【0020】(請求項8によれば)裁断時に、円板刃の
一面側にて紙押さえの押さえ片が、裁断紙の上面に圧接
し、かつ、紙押さえ片側とは反対側にて押さえローラ
が、裁断紙に転接するので、裁断紙の位置ずれを防止で
きる。また、裁断紙の合計の厚みが大となると、押さえ
ローラが持ち上げられた状態となり、それに伴ってスラ
イド体が傾斜状となり、円板刃を下刃に押し付けるよう
な力が該円板刃に作用する。このため、裁断時に円板刃
が下刃から逃げることはなく、裁断紙の合計の紙厚が大
きい場合でも正確な裁断が可能となる。
【0021】(請求項9によれば)裁断紙の合計の厚み
が大きくなるに連れて、紙押さえローラが徐々に持ち上
げられて、揺動部材が上方へ揺動するので、その揺動に
伴ってばね部材が弾性エネルギーを蓄積する。このた
め、裁断紙の合計の厚みが大きくなるほど、紙押さえロ
ーラが裁断紙を押さえる力が大きくなる。
【0022】(請求項10又は11によれば)裁断紙位置決
め機構にて、裁断紙の分割中央線を、基台の中央に一致
させることができ、かつ、その基台の中央にて、裁断紙
が裁断されるので、裁断紙を分割中央線に沿って正確に
2分割できる。さらに、裁断紙位置決め機構の横断面L
字状の紙受け片の鉛直部分に、裁断紙の両端縁を当接さ
せれば、裁断紙は位置ずれしない。くの字状枠部の揺動
アームの開き角度は、同一であるため、紙受け片は一定
方向に保持される。また、一対のくの字状枠部の裁断方
向一方の揺動アームと他方の揺動アームが、夫々、水平
連結杆にて、相互に連結されるので、一対のくの字状枠
部の合計4本の揺動アームの開き角度が同一となり、2
個の紙受け片の基台からの突出寸法も同一となる。さら
に、平面視六角形状のリンク枠体を、基台に対して、裁
断方向へスライドさせることができ、裁断紙を裁断方向
の任意の位置に移動できる。
【0023】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づき本発明を詳
説する。
【0024】図1と図2は、本発明に係るペーパーカッ
ターの一実施例を示し、このペーパーカッターは、裁断
紙を載置する基台1と、該基台1に(矢印Aにて示す)
裁断方向に設けられる水平ガイド杆2と、該基台1に上
下動可能かつ裁断方向に設けられた紙押さえ3と、水平
ガイド杆2にスライド自在に取付けられる手動操作用ス
ライド体4と、を備え、該スライド体4に、円板刃5が
水平軸心廻りに回転可能に、取付けられて、平面的に見
て円板刃5に一致するカッティングラインCに沿って、
裁断紙をカットするものである。
【0025】基台1は、平面的に見て、裁断方向に長い
長方形状とされ、その一長辺に、2本の棒状の紙補助支
持片26, 26が、鉛直軸心廻りに揺動自在に枢着されてい
る。つまり、基台1に、紙補助支持片26, 26を、水平突
出状態と折畳収納状態とに揺動切換自在に、枢着する。
【0026】これにより、基台1の裁断方向と直交する
水平方向の長さ寸法Lが小さいにもかかわらず、紙補助
支持片26, 26を水平突出状態として、大きめの裁断紙を
基台1上に水平に載置することができる。また、紙補助
支持片26, 26を折畳収納状態とすれば、全体がコンパク
トとなり、不使用時及び工場出荷時に嵩張らないという
利点がある。
【0027】また、図3の断面図に示すように、水平ガ
イド杆2は、基台1の上面6の下方に配置されている。
これにより、基台1と水平ガイド杆2と紙押さえ3を含
む高さ寸法Hを小さくすることができる。かつ、裁断時
に、ガイド杆2が邪魔とならない。
【0028】また、図3と図4と図5に示すように、ス
ライド体4は、基台1の上面6の下方にて水平ガイド杆
2にスライド自在に取付けられたスライド部材7と、そ
のスライド部材7に紙支持板9を介して固着された横倒
L字状の取付部材8と、人の手を掛ける手掛部を有する
と共に円板刃5が着脱自在に取付けられるカバー体12
と、円板刃5を包囲する保護カバー13と、を有してい
る。スライド部材7には、裁断方向の孔部が設けられ、
その孔部に水平ガイド杆2が精密な滑り嵌合にてスライ
ド自在に挿通されている。
【0029】取付部材8の水平片部の上面には、支持板
65が固着され、その支持板65の上面に、円板刃5の回転
中心軸と平行な水平軸心Z廻りに揺動自在として、カバ
ー体12が枢着されている。そして、カバー体12を図5の
仮想線で示す如く上方へ揺動させると円板刃5が基台1
及び紙押さえ3から離れるように、構成されている。つ
まり、スライド体4は、円板刃5が基台1及び紙押さえ
3から離れるように上方へ揺動自在なカバー体12を、有
している。
【0030】カバー体12の水平軸心Zとは反対側の端縁
には、支持板65の対応端縁に螺入されるロック用ねじ35
が、回転自在に付設されている。このロック用ねじ35を
螺入状態としておけば、カバー体12が不意に開くのを防
止できる。また、該ねじ35を螺退させて支持板65から離
脱させれば、カバー体12を開くことができる。
【0031】また、スライド体4の保護カバー13は、図
1に示す如く揺動開閉自在であり、保護カバー13を仮想
線で示す如く開けば、円板刃5が露出する。このため、
カバー体12を上方へ揺動させ、かつ、保護カバー13を開
けば、基台1と紙押さえ3と保護カバー13が邪魔にらな
らず、円板刃5の交換が容易となる。また、通常は保護
カバー13を閉じておくことにより、円板刃5に手が触れ
なくなり、安全に使用できる。
【0032】また、図3と図5と図6に示すように、ス
ライド体4に、円板刃5が取付けられた第1軸部材63
が、水平軸心廻りに回転自在に枢着される。円板刃5の
中央には、正方形の取付孔5aが貫設され、第1軸部材
63の外端部には、円板刃5の取付孔5aに嵌入される断
面正方形の取付端部63aが、形成される(図5参照)。
【0033】しかして、円板刃5の外側から第1軸部材
63の取付端部63aに取付ねじ部材67を螺着して、第1軸
部材63に円板刃5が取付けられる(図5と図6参照)。
【0034】これにより、取付ねじ部材67を取り外せ
ば、円板刃5を第1軸部材63から取り外すことができる
ので、円板刃5の交換が容易である。また、取付状態で
は、円板刃5の正方形の取付孔5aに、第1軸部材63の
断面正方形の取付端部63aが、嵌入状となるので、円板
刃5は第1軸部材63に対して空回りせず、確実にトルク
を伝えることができる。
【0035】なお、円板刃5の取付孔5aの形状と、第
1軸部材63の取付端部63aの断面形状は、正方形以外に
も、長方形、三角形、五角形、六角形、八角形等として
も良く、あるいは、その他の多角形とするも自由であ
る。
【0036】また、スライド体4に、第2軸部材64が、
水平軸心廻りに回転自在に枢着され、その第2軸部材64
にピニオン部14が固設される(図5と図6参照)。
【0037】さらに、スライド体4は、第1軸部材63と
第2軸部材64とを連動連結する連動連結手段66を、有す
る。連動連結手段66は、カバー体12の内側にて、第1軸
部材63の内端部に固着された第1ギヤ70aと、第2軸部
材64の内端部に固着された第2ギヤ70bと、その第1ギ
ヤ70aと第2ギヤ70bに噛合するようにカバー体12内に
枢設された第3ギヤ70cと、を有する(図3と図6参
照)。
【0038】また、図2と図6と図8に示すように、紙
押さえ3に、上記ピニオン部14が噛合するラック部15
が、形成される。紙押さえ3は、基台1の上面6よりも
上方に配設される押さえ片17と、基台1の上面6よりも
下方に配設される受け片18と、該押さえ片17と受け片18
を両端部にて相互に連結する連結部材19, 19と、を有し
ている。
【0039】ラック部15は、紙押さえ3の押さえ片17に
長手方向所定ピッチにて多数の貫孔15a…を貫設して成
る。なお、押さえ片17の上面を、長手方向所定ピッチに
て凹凸状としてラック部15を形成するも自由である。
【0040】しかして、第1軸部材63と、連動連結手段
66と、第2軸部材64と、ピニオン部14と、ラック部15に
て、円板刃強制回転機構68が、構成される。つまり、こ
のペーパーカッターは、スライド体4に水平軸心廻りに
回転自在に枢着されると共に円板刃5が取付けられる第
1軸部材63と、該スライド体4に水平軸心廻りに回転自
在に枢着される第2軸部材64と、該第2軸部材64に固設
されるピニオン部14と、上記第1軸部材63と第2軸部材
64とを連動連結する連動連結手段66と、紙押さえ3に形
成されると共に上記ピニオン部14が噛合するラック部15
と、を有する円板刃強制回転機構68を、備えている。
【0041】(図3と図4と図5にもどって)スライド
体4の取付部材8の鉛直片部には、紙押さえ3の受け片
18の上面に転動自在に当接して該紙押さえ3を下方へ押
圧するガイドローラ23が、枢着される。つまり、スライ
ド体4に、紙押さえ3の受け片18の上面に転動自在に当
接して該紙押さえ3を下方へ押圧するガイドローラ23
を、付設する。
【0042】かつ、取付部材8の鉛直片部には、裁断方
向一方へ開口する裁断紙案内用の切欠部24が形成されて
いる。さらに、スライド体4に、円板刃5の近隣位置に
て裁断直後の(裁断紙Pの)分断片部を支持する支持面
25を、形成する。
【0043】具体的には、図7の拡大断面図で示すよう
に、取付部材8の鉛直片部の内側に支持板9を固着し、
かつ、切欠部24の下面24aと紙支持板9の上面9aを面
一状とする。しかして、上記支持面25は、その切欠部24
の下面24aと紙支持板9の上面9aから成る。また、切
欠部24の内端の鉛直面24bは、裁断直後の分断片部を支
持板9の上面9a───即ち支持面25───へ案内する
傾斜面とされている。
【0044】また、図3に示すように、基台1には、裁
断方向の下刃16が、固着されている。下刃16は、水平な
帯板状とされる。これにより、下刃16の刃先と円板刃5
の刃先との接点Q及びその近傍にて、裁断紙Pが切断さ
れる。なお、円板刃5は、片面のみ刃付けがされてい
る。具体的には、下刃16とは反対側の面の外周部を傾斜
面とする。
【0045】紙押さえ3は、基台1に、上下動可能に取
付けられる。具体的には、図9と図10に示すように、紙
押さえ3の連結部材19, 19に、基台1の裁断方向両端部
近傍の鉛直壁部に設けられた上下方向の切欠部21, 21に
挿通される突片20, 20が水平外方へ突設され、その突片
20, 20の先端と、基台1の鉛直壁部の上端部に突設され
た係止片との間に、紙押さえ3を常時上方へ弾発付勢す
る引張ばね部材22, 22が、介装されている。
【0046】なお、押さえ片17の下面は、滑り止め用の
ゴムマットにて形成されている。また、紙押さえ3の押
さえ片17の下面と基台1の上面6との間の最大の間隔寸
法Yは、1.6mm 〜2.0mm 程度に設定される。例えば、最
大の間隔寸法Yが1.6mm である場合、紙押さえ3の押さ
え片17の下面と基台1の上面6との間に、一枚の厚み寸
法が0.08mmの裁断紙を、20枚挿入できる。また、最大の
間隔寸法Yが2.0mm である場合、紙押さえ3の押さえ片
17の下面と基台1の上面6との間に、一枚の厚み寸法が
0.08mmの裁断紙を、25枚挿入できる。
【0047】また、紙押さえ3の受け片18の上面は、走
行開始面部18aと、それよりも僅かに高い位置の押圧用
面部18cと、その走行開始面部18aと押圧用面部18cと
の間に設けられた傾斜面部18bと、から成る。
【0048】図3と図10に示すように、紙押さえ3の押
さえ片17は、下刃16の上方に位置する。また、円板刃5
に関して紙押さえ片17側とは反対側にて裁断紙Pの上面
に転動自在に当接する紙押さえローラ10を、スライド体
4に、付設する。
【0049】さらに、スライド体4に、円板刃5に関し
て紙押さえローラ10よりも遠い位置の補助ローラ11を、
付設する。補助ローラ11の下端面は、紙押さえローラ10
の下端面よりも僅かに上方に位置する。これにより、紙
押さえローラ10が裁断紙Pに確実に転接し、補助ローラ
11は裁断紙Pの枚に転接したり僅かに浮き上がる。
【0050】しかして、このペーパーカッターを使用す
るには、スライド体4を、図1と図2に示すようなスタ
ート位置として、基台1の上面6と紙押さえ3の押さえ
片17の下面との間に裁断紙を挿入し、基台1の上面6に
設けられた目盛27や、紙補助支持片26, 26に設けられた
目盛28等を目安として、裁断紙Pの裁断すべき線をカッ
ティングラインCに合わせる。
【0051】このとき、図9に示すように、ガイドロー
ラ23は、紙押さえ3の受け片18の走行開始面部18aに位
置し、紙押さえ3は最も高い位置に保持されている。
【0052】その後、図外のスライド体4のカバー体12
に手を掛けて、手動にてスライド体4を走行させる。こ
れにより、ガイドローラ23が紙押さえ3の受け片18の上
面に沿って裁断方向の一端から他端へ転動し、かつ、図
外の円板刃5も同方向へ移動する。
【0053】さらにその後、ガイドローラ23は、受け片
18の傾斜面部18bを通って、図10に示すように押圧用面
部18c上に移る。このとき、ガイドローラ23の高さ位置
は走行開始時での高さ位置とほぼ同一であるため、受け
片18がガイドローラ23にて下方へ押されて、紙押さえ3
全体が下降し、基台1の上面6の上方にある押さえ片17
の下面が、該基台1上の裁断紙Pを上方から押圧する。
【0054】このように、紙押さえ3を手で押さえなく
とも、スライド体4をスライドさせるのみで、自動的
に、裁断紙Pを基台1上に固定できる。
【0055】上述の裁断紙Pの固定と同時またはその直
後に、円板刃5が裁断紙Pに到達し、裁断が開始され
る。このとき、円板刃強制回転機構68のピニオン部14が
ラック部15に噛合して、該ピニオン部14が回転するた
め、その回転が、第2軸部材64と連動連結手段66と第1
軸部材63を介して、円板刃5に伝えられ、円板刃5がト
ルクをもって回転する(図5と図6参照)。これによ
り、裁断紙Pを裁断する際の摩擦抵抗が小さくなり、良
好な切れ味が得られる。
【0056】ここで、裁断の際に円板刃5が進む水平方
向長さをSとし、その長さSの範囲で円板刃5が回転し
て該円板刃5の外周縁の一点が円周方向へ移動する円弧
の長さをRとした場合、R<Sとなるように設定するの
が望ましい。即ち、円板刃強制回転機構68の連動連結手
段66の第1ギヤ70aと第2ギヤ70bと第3ギヤ70cの歯
数を調整すれば、ピニオン部14(第2軸部材64)の回転
数と円板刃5(第1軸部材63)の回転数の比率を変更で
きるので、容易にR<Sとなるように設定できる。
【0057】上記の如くR<Sとすれば、円板刃5の回
転トルクが大きくなるため、軽い力で正確な寸法に裁断
することができる。
【0058】なお、上記R<Sのみならず、R=S又は
R>Sとするも自由である。そのように設定しても、あ
る程度軽い力で正確な寸法に裁断することができる。R
>Sとした場合、円板刃5の回転速度が速くなる。
【0059】また、紙押さえ3と押さえローラ10によ
り、円板刃5の両側にて裁断紙Pが押さえられるので、
裁断紙Pがしっかりと固定されて裁断時に作用するシャ
ーリング抵抗を軽減できる(図3と図11参照)。従っ
て、スムースに裁断できる。
【0060】さらに、スライド体4の支持面25にて、裁
断直後の裁断紙Pの分断片部が支持されるので、シャー
リング圧によって裁断紙Pが下方に垂れるのを防止で
き、一層スムースに裁断できる。
【0061】ところで、裁断紙Pの合計の厚みが大きい
場合(例えば合計枚数が15〜20枚の場合)では、図11に
示すように、下刃16の下面にガイドローラ23が接触し、
かつ、押さえローラ10が持ち上げられるので、スライド
体4の取付部材8が、矢印Bで示す如くガイドローラ23
の上端部を中心として持ち上げられる。これにより、円
板刃5が下刃16へと押し付けられるので、裁断途中で円
板刃5が下刃16から離れることは無く、裁断紙Pの合計
の厚みが大きくても正確な寸法に裁断できる。
【0062】しかして、裁断紙Pの裁断が完了した後
に、スライド体4を、手動で図1と図2の開始位置に移
動させれば、紙押さえ3が自動的に最も上昇した位置に
もどり、分断された裁断紙Pを取出すことができる。
【0063】次に、図12は、円板刃強制回転機構68の変
形例を示し、同一の取付軸部材69に、円板刃5とピニオ
ン部14が、設けられている。即ち、このペーパーカッタ
ーは、スライド体4に水平軸心廻りに回転自在に枢着さ
れると共に円板刃5が取付けられる取付軸部材69と、該
取付軸部材69に設けられるピニオン部14と、紙押さえ3
に形成されると共に上記ピニオン部14が噛合するラック
部15と、を有する円板刃強制回転機構68を、備えてい
る。他の構成は、図1〜図11に示したものと同様であ
る。
【0064】これにより、構造が簡単となると共に部品
点数を減少できる。なお、このペーパーカッターでは、
円板刃5が進む水平方向長さSと、その長さSの範囲で
円板刃5が回転して該円板刃5の外周縁の一点が円周方
向へ移動する円弧の長さRとの関係は、R>Sとなり、
円板刃5の回転速度は比較的速くなる。
【0065】次に、図13と図14と図15は、紙押さえ3の
変形例を示し、受け片18の上面は、押圧用面部18cと、
その長手方向両端部の傾斜面部18b,18bと、さらにそ
の外側の走行開始面部18a,18aと、から成る。
【0066】このようにすれば、双方向(インタラクテ
ィブ)に裁断することができる。即ち、図13に示すよう
に、ガイドローラ23が一方の走行開始面部18aにある状
態から、他方へ移動すれば、該ガイドローラ23は、傾斜
面部18bを通って、図14に示すように、押圧用面部18c
上に移るので、紙押さえ3全体が下降し、基台1の上面
6に裁断紙Pを固定した状態で、図外の円板刃5にて裁
断できる。
【0067】そして、図15に示すように、ガイドローラ
23が他方の走行開始面部18aに到達すれば、裁断が完了
すると共に紙押さえ3が上昇して裁断紙Pを取り出すこ
とができる。
【0068】逆に、図15に示すように、ガイドローラ23
が他方の走行開始面部18aにある状態から、一方へ移動
すれば、該ガイドローラ23は、傾斜面部18bを通って、
図14に示すように、押圧用面部18c上に移るので、紙押
さえ3全体が下降し、基台1の上面6に裁断紙Pを固定
した状態で、図外の円板刃5にて裁断できる。
【0069】そして、図13に示すように、ガイドローラ
23が一方の走行開始面部18aに到達すれば、裁断が完了
すると共に紙押さえ3が上昇して裁断紙Pを取り出すこ
とができる。
【0070】次に、図16は他の実施例の要部を示し、ス
ライド体4に、揺動部材32を介して、裁断紙Pの上面に
転動自在に当接する紙押さえローラ10を、上下動自在に
取付けると共に、該スライド体4に、紙押さえローラ10
が裁断紙Pを押圧するように揺動部材32を下方へ弾発的
に付勢するばね部材33を、付設したものである。
【0071】具体的には、取付部材8,(31)に、紙押
さえローラ10が枢着された揺動部材32の一端部を、裁断
方向に直交する水平軸心回りに揺動自在に、枢着し、そ
の揺動部材32の他端部を、圧縮ばねから成るばね部材33
にて、上方から弾発的に付勢する。34はばね部材33を保
持する保持ピンである。なお、その他の構成について
は、図1〜図11又は図12に示したものと、同様とされ
る。
【0072】上述のように構成したことにより、裁断紙
Pの合計の厚みが大きくなるに連れて、ばね部材33の弾
発付勢力に抗して、紙押さえローラ10が上昇し、かつ、
揺動部材32が上方へ揺動する。そして、ローラ10が上昇
するほど、ばね部材33が揺動部材32を下方へ押す力が大
きくなるため、ローラ10が裁断紙Pを基台1へ押圧する
力が大きくなる。
【0073】従って、裁断紙Pの合計の厚みに対して適
正な紙押さえ力を得ることができる。なお、ばね部材33
としては、圧縮ばねのみならず、引張ばねを使用するも
自由である。
【0074】次に、図17と図18と図19は、別の実施例を
示し、裁断紙Pを載置する基台1と、該基台1に裁断方
向に設けられる水平ガイド杆2と、該基台1に上下動可
能かつ裁断方向に設けられた紙押さえ3と、水平ガイド
杆2にスライド自在に取付けられる手動操作用スライド
体4と、を備える。
【0075】しかして、図17に示すように、このペパー
カッターは、裁断紙Pの裁断方向と平行な両端縁47, 47
を受けて、該裁断紙Pの分割中央線Dを基台1の中央
(カッティングラインC)に一致させる裁断紙位置決め
機構48を、備える。
【0076】裁断紙位置決め機構48は、裁断紙Pの裁断
方向と平行な両端縁47, 47を受ける紙受け片49, 49と、
該紙受け片49に外端部が鉛直軸心O1 ,O2 廻りに揺動
可能に枢着される揺動アーム50a, 50bと、から構成さ
れた一対のくの字状枠部51,51を、有している。
【0077】さらに、基台1に、裁断方向と平行なガイ
ドレール部52, 52を設け、該ガイドレール部52, 52にス
ライド片53, 53を介して、くの字状枠部51, 51の揺動ア
ーム50a, 50bの内端部を、夫々、裁断方向へスライド
自在に取付ける。かつ、一対のくの字状枠部51, 51の裁
断方向一方の揺動アーム50a,50aと他方の揺動アーム
50b,50bを、夫々、水平連結杆54, 54にて、相互に連
結して、くの字状枠部51, 51と水平連結杆54, 54にて、
平面視六角形状のリンク枠体55を、構成する。
【0078】揺動アーム50a, 50bは、図18に示すよう
に、相互に噛合するギア部56, 56を、外端部に有し、そ
のギア部56, 56を介して開き角度θ1 , θ2 が同一とさ
れる。ここで、開き角度θ1 , θ2 とは、裁断方向に直
交する水平線Xに対する揺動アーム50a, 50bのなす角
度のことである。
【0079】また、図19の断面図で示すように、ガイド
レール部52は、基台部1の外壁面に突設された帯状片部
57と、その帯状片部57の外端縁に沿って一体に形成され
た頭部58と、から成る。スライド片53には、ガイドレー
ル部52の横断面に於ける外形寸法よりも僅かに大きな内
形寸法を有する切欠部59が、形成され、その切欠部59が
ガイドレール部52にスライド自在に外嵌される。
【0080】紙受け片49, 49は、横断面形状がL字状と
され、その鉛直壁部にて、裁断紙の端縁を受ける。揺動
アーム50b, (50a)の内端部は、スライド片53の上面
に、鉛直軸心O4 (O3 )廻りに揺動自在に枢着され
る。また、水平連結杆54の端部60は、スライド片53の下
面に固着される。なお、他の構成は図1〜図11に示した
ものと同様である。
【0081】しかして、紙受け片49, 49を、図17の矢印
V,Wで示す方向に沿って相互に反対向きに移動せれ
ば、水平連結杆54, 54にて、両方のくの字状枠部51, 51
の一方の揺動アーム50a, 50aとその内端のスライド片
53, 53、及び、他方の揺動アーム50b, 50bとその内端
のスライド片53, 53が相互に連動して、全ての揺動アー
ム50a, 50a, 50b, 50bの開き角度θ1 , θ2 が同一
となる。
【0082】このため、2つの紙受け片49, 49が基台1
から突出する突出寸法は、常に同一となり、裁断紙Pの
大きさに対応して、その分割中央線Dを、基台1の中央
に一致させることができる。従って、裁断紙Pを迅速か
つ正確に半分の大きさに2分割することができる。
【0083】また、リンク枠体55を、矢印I,Jで示す
ように裁断方向と平行な方向への任意の位置に移動させ
ることができる。これにより、裁断紙Pの大きさに合わ
せて、裁断方向の最も裁断し易い位置に、裁断紙Pをセ
ットできる。さらに、くの字状枠部51, 51を裁断方向へ
一直線状に展開することにより、全体をコンパクトとす
ることができ工場出荷時や保管の際に嵩張らない。
【0084】なお、図17に示すように、裁断位置決め機
構48に、仮想線にて示すパンタグラフ式のリンク80を付
設して、左右のスライド片53…の裁断方向へのスライド
を同調させるのも好ましい。
【0085】即ち、リンク80は、一端部が左右一方のス
ライド片53, 53に鉛直軸心O3 ,O4 廻りに揺動自在に
枢着されると共に、他端部が水平連結杆54, 54に設けら
れた長孔81に左右方向へスライド自在に枢結され、か
つ、中間部が鉛直軸心O5 廻りに相互に揺動自在に枢結
された一対のアーム部材82, 82にて、構成される。
【0086】上述のように構成すれば、2つの紙受け片
49, 49が基台1から突出する寸法を完全に一致させるこ
とができる。従って、裁断紙Pを一層正確に半分の大き
さに切断できる。
【0087】また、図20は図19に代わる変形例であっ
て、(図19と比較すれば明らかなように、)基台1には
裁断方向と平行なガイド溝部61を形成して、このガイド
溝部61に沿って転動走行するローラ62…をスライド片53
に付設するも、望ましい。(他は、図19と同様の構成で
ある。)
【0088】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されるので、
次に記載する効果を奏する。
【0089】請求項1記載のペーパーカッターによれ
ば、裁断紙Pを軽い力で正確な寸法に裁断することがで
きる。特に、裁断紙Pの枚数が15〜20枚程度であって合
計厚みが大きい場合でも、軽い力で裁断することができ
ると共に、裁断方向全域にわたって均一な切れ味が得ら
れる。また、基台1と水平ガイド杆2と紙押さえ3を含
む高さ寸法Hを小さくすることができ、工場出荷時や保
管の際に嵩張らない。かつ、裁断時に、ガイド杆2が邪
魔とならないという利点がある。
【0090】請求項2記載のペーパーカッターによれ
ば、請求項1記載のものと同様の効果を奏すると共に、
裁断時に円板刃5がトルクをもって確実に回転するた
め、軽い力にて一層正確に裁断できる。
【0091】請求項3記載のペーパーカッターによれ
ば、請求項1記載のものと同様の効果を奏すると共に、
裁断時に円板刃5がトルクをもって確実に回転するた
め、軽い力にて一層正確に裁断できる。また、構造が簡
単となると共に、部品点数を減少できる。
【0092】請求項4記載のペーパーカッターによれ
ば、円板刃5を交換する際に、基台1と紙押さえ3が邪
魔とならず、容易かつ迅速に、交換できる。
【0093】請求項5記載のペーパーカッターによれ
ば、紙補助支持片26, 26を折畳収納状態とすることによ
り、基台1の平面的に見た大きさを、小さくすることが
できる。従って、全体がコンパクトとなり、収納や保管
の際に嵩張らない。また、紙補助支持片26, 26を水平突
出状態とすることにより、大きめの裁断紙でも基台1上
に水平に保持できる。
【0094】請求項6記載のペーパーカッターによれ
ば、スライド体4を裁断方向へ走行させるのみで、紙押
さえ3にて裁断紙Pを基台1上に自動的に押圧固定でき
る。従って、簡単な操作で正確に裁断できる。
【0095】請求項7記載のペーパーカッターによれ
ば、裁断時に於いて、裁断紙Pの裁断されている部位
に、裁断の精度に悪影響を与えるような応力が生じるの
を防止でき、一層正確な寸法に裁断できる。
【0096】請求項8記載のペーパーカッターによれ
ば、裁断時に円板刃5が下刃16に確実に接するので、正
確な寸法に裁断することができ、裁断紙Pの合計の紙厚
が大きい場合でも、軽くかつ正確に裁断できる。
【0097】請求項9記載のペーパーカッターによれ
ば、裁断紙Pの合計の厚みに対して適正な紙押さえ力を
得ることができ、裁断紙Pの枚数の多少にかかわらず、
基台1上での位置ずれを防止できる。
【0098】請求項10記載のペーパーカッターによれ
ば、裁断位置決め機構48にて、裁断紙Pの大きさに対応
して、その分割中央線Dを、基台1の中央に一致させる
ことができる。従って、裁断紙Pを迅速かつ正確に半分
の大きさに2分割することができる。また、裁断紙Pの
大きさに合わせて、裁断方向の最も裁断し易い位置に、
裁断紙Pをセットできる。さらに、くの字状枠部51, 51
を裁断方向へ一直線状に展開することにより、全体をコ
ンパクトとすることができ工場出荷時や保管の際に嵩張
らない。
【0099】請求項11記載のペーパーカッターによれ
ば、裁断位置決め機構48にて、裁断紙Pの大きさに対応
して、その分割中央線Dを、基台1の中央に一致させる
ことができる。従って、裁断紙Pを迅速かつ正確に半分
の大きさに2分割することができる。また、裁断紙Pの
大きさに合わせて、裁断方向の最も裁断し易い位置に、
裁断紙Pをセットできる。さらに、くの字状枠部51, 51
を裁断方向へ一直線状に展開することにより、全体をコ
ンパクトとすることができ工場出荷時や保管の際に嵩張
らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面図である。
【図2】平面図である。
【図3】拡大断面図である。
【図4】要部斜視図である。
【図5】要部拡大断面図である。
【図6】要部拡大断面平面図である。
【図7】要部拡大断面平面図である。
【図8】紙押さえの斜視図である。
【図9】紙押さえの作用説明図である。
【図10】紙押さえの作用説明図である。
【図11】裁断時の作用説明図である。
【図12】円板刃強制回転機構の変形例を示す断面平面図
である。
【図13】紙押さえの変形例を示す断面図である。
【図14】紙押さえの変形例の作用説明図である。
【図15】紙押さえの変形例の作用説明図である。
【図16】他の実施例の要部簡略断面図である。
【図17】別の実施例の簡略平面図である。
【図18】くの字状枠部の作用説明図である。
【図19】要部拡大断面図である。
【図20】変形例を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 水平ガイド杆 3 紙押さえ 4 スライド体 5 円板刃 6 上面 10 紙押さえローラ 12 カバー体 14 ピニオン部 15 ラック部 16 下刃 17 押さえ片 18 受け片 19 連結部材 23 ガイドローラ 25 支持面 26 紙補助支持片 32 揺動部材 33 ばね部材 47 両端縁 48 裁断位置決め機構 49 紙受け片 50a 揺動アーム 50b 揺動アーム 51 くの字状枠部 52 ガイドレール部 53 スライド片 54 水平連結杆 55 リンク枠体 56 ギア部 61 ガイド溝部 62 ローラ 63 第1軸部材 64 第2軸部材 66 連動連結手段 68 円板刃強制回転機構 69 取付軸部材 D 分割中央線 O1 鉛直軸心 O2 鉛直軸心 P 裁断紙 θ1 開き角度 θ2 開き角度

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裁断紙Pを載置する基台1と、該基台1
    の上面6の下方に裁断方向に配設される水平ガイド杆2
    と、該基台1に上下動可能かつ裁断方向に設けられた紙
    押さえ3と、上記水平ガイド杆2にスライド自在に取付
    けられる手動操作用スライド体4と、を備え、上記基台
    1に、裁断方向の下刃16を、固着し、上記スライド体4
    に、該下刃16に接する円板刃5を、水平軸心廻りに回転
    可能に、取付けたことを特徴とするペーパーカッター。
  2. 【請求項2】 スライド体4に水平軸心廻りに回転自在
    に枢着されると共に円板刃5が取付けられる第1軸部材
    63と、該スライド体4に水平軸心廻りに回転自在に枢着
    される第2軸部材64と、該第2軸部材64に固設されるピ
    ニオン部14と、上記第1軸部材63と第2軸部材64とを連
    動連結する連動連結手段66と、紙押さえ3に形成される
    と共に上記ピニオン部14が噛合するラック部15と、を有
    する円板刃強制回転機構68を、備えている請求項1記載
    のペーパーカッター。
  3. 【請求項3】 スライド体4に水平軸心廻りに回転自在
    に枢着されると共に円板刃5が取付けられる取付軸部材
    69と、該取付軸部材69に設けられるピニオン部14と、紙
    押さえ3に形成されると共に上記ピニオン部14が噛合す
    るラック部15と、を有する円板刃強制回転機構68を、備
    えている請求項1記載のペーパーカッター。
  4. 【請求項4】 スライド体4が、円板刃5が着脱自在に
    取付けられると共に該円板刃5が基台1及び紙押さえ3
    から離れるように上方へ揺動自在なカバー体12を、有し
    ている請求項1、2又は3記載のペーパーカッター。
  5. 【請求項5】 基台1に、紙補助支持片26, 26を、水平
    突出状態と折畳収納状態とに揺動切換自在に、枢着した
    請求項1記載のペーパーカッター。
  6. 【請求項6】 紙押さえ3が、基台1の上面6よりも上
    方に配設されると共にピニオン部14が噛合するラック部
    15が形成された押さえ片17と、基台1の上面6よりも下
    方に配設される受け片18と、該押さえ片17と受け片18を
    両端部にて相互に連結する連結部材19, 19と、を有し、
    該紙押さえ3を、基台1に、上下動可能に取付けると共
    に、スライド体4に、該紙押さえ3の上記受け片18の上
    面に転動自在に当接して該紙押さえ3を下方へ押圧する
    ガイドローラ23を、付設した請求項2又は3記載のペー
    パーカッター。
  7. 【請求項7】 スライド体4に、円板刃5の近隣位置に
    て裁断直後の分断片部を支持する支持面25を、形成した
    請求項1記載のペーパーカッター。
  8. 【請求項8】 紙押さえ3が、基台1の上面6よりも上
    方に配設されると共にピニオン部14が噛合するラック部
    15が形成された押さえ片17と、基台1の上面6よりも下
    方に配設される受け片18と、該押さえ片17と受け片18を
    両端部にて相互に連結する連結部材19, 19と、を有し、
    該紙押さえ3の押さえ片17が、下刃16の上方に位置し、
    かつ、円板刃5に関して紙押さえ片17側とは反対側にて
    裁断紙Pの上面に転動自在に当接する紙押さえローラ10
    を、スライド体4に、付設した請求項2又は3記載のペ
    ーパーカッター。
  9. 【請求項9】 スライド体4に、揺動部材32を介して、
    裁断紙Pの上面に転動自在に当接する紙押さえローラ10
    を、上下動自在に取付けると共に、該スライド体4に、
    上記紙押さえローラ10が裁断紙Pを押圧するように上記
    揺動部材32を下方へ弾発的に付勢するばね部材33を、付
    設した請求項1記載のペーパーカッター。
  10. 【請求項10】 裁断紙Pを載置する基台1と、該基台1
    に裁断方向に設けられる水平ガイド杆2と、該基台1に
    上下動可能かつ裁断方向に設けられた紙押さえ3と、上
    記水平ガイド杆2にスライド自在に取付けられる手動操
    作用スライド体4と、を備えると共に、上記基台1の中
    央に、裁断方向の下刃16を、固着し、上記スライド体4
    に、該下刃16に接する円板刃5を、水平軸心廻りに回転
    可能に、取付けたペーパーカッターであって、裁断紙P
    の裁断方向と平行な両端縁47, 47を受けて、該裁断紙P
    の分割中央線Dを上記基台1の中央に一致させる裁断紙
    位置決め機構48を、備え、さらに、該裁断紙位置決め機
    構48が、裁断紙Pの裁断方向と平行な両端縁47, 47を受
    ける横断面形状がL字状の紙受け片49, 49と、該紙受け
    片49に外端部が鉛直軸心O1 , O2 廻りに揺動可能に枢
    着されると共に相互に噛合するギア部56, 56を介して開
    き角度θ1 , θ2 が同一とされる揺動アーム50a,50b
    と、から構成された一対のくの字状枠部51, 51を、有
    し、基台1に、裁断方向と平行なガイドレール部52, 52
    を設け、該ガイドレール部52, 52にスライド片53, 53を
    介して、上記くの字状枠部51, 51の揺動アーム50a,50
    a,50b,50bの内端部を、夫々、裁断方向へスライド
    自在に取付けて、さらに、一対のくの字状枠部51, 51の
    裁断方向一方の揺動アーム50a,50aと他方の揺動アー
    ム50b,50bを、夫々、水平連結杆54, 54にて、相互に
    連結して、上記くの字状枠部51, 51と水平連結杆54, 54
    にて、平面視六角形状のリンク枠体55を、構成したこと
    を特徴とするペーパーカッター。
  11. 【請求項11】 裁断紙Pを載置する基台1と、該基台1
    に裁断方向に設けられる水平ガイド杆2と、該基台1に
    上下動可能かつ裁断方向に設けられた紙押さえ3と、上
    記水平ガイド杆2にスライド自在に取付けられる手動操
    作用スライド体4と、を備えると共に、上記基台1の中
    央に、裁断方向の下刃16を、固着し、上記スライド体4
    に、該下刃16に接する円板刃5を、水平軸心廻りに回転
    可能に、取付けたペーパーカッターであって、裁断紙P
    の裁断方向と平行な両端縁47, 47を受けて、該裁断紙P
    の分割中央線Dを上記基台1の中央に一致させる裁断紙
    位置決め機構48を、備え、さらに、該裁断紙位置決め機
    構48が、裁断紙Pの裁断方向と平行な両端縁47, 47を受
    ける横断面形状がL字状の紙受け片49, 49と、該紙受け
    片49に外端部が鉛直軸心O1 , O2 廻りに揺動可能に枢
    着されると共に相互に噛合するギア部56, 56を介して開
    き角度θ1 , θ2 が同一とされる揺動アーム50a,50b
    と、から構成された一対のくの字状枠部51, 51を、有
    し、基台1に、裁断方向と平行なガイド溝部61, 61を設
    け、該ガイド溝部61, 61に沿って転動走行するローラ62
    …を有するスライド片53, 53を介して、上記くの字状枠
    部51, 51の揺動アーム50a,50a,50b,50bの内端部
    を、夫々、裁断方向へスライド自在に取付けて、さら
    に、一対のくの字状枠部51, 51の裁断方向一方の揺動ア
    ーム50a,50aと他方の揺動アーム50b,50bを、夫
    々、水平連結杆54, 54にて、相互に連結して、上記くの
    字状枠部51, 51と水平連結杆54, 54にて、平面視六角形
    状のリンク枠体55を、構成したことを特徴とするペーパ
    ーカッター。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002326186A (ja) * 2001-04-27 2002-11-12 Hitachi Metals Ltd 積層シート材のトリミングカッタ
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