JPH08335948A - Lan及びlan用中継装置 - Google Patents

Lan及びlan用中継装置

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Publication number
JPH08335948A
JPH08335948A JP13958095A JP13958095A JPH08335948A JP H08335948 A JPH08335948 A JP H08335948A JP 13958095 A JP13958095 A JP 13958095A JP 13958095 A JP13958095 A JP 13958095A JP H08335948 A JPH08335948 A JP H08335948A
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JP
Japan
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wireless
wired
frame
lan terminal
relay device
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Pending
Application number
JP13958095A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Asami
重幸 浅見
Tamotsu Kobayashi
保 小林
Koji Onodera
浩司 小野寺
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Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の有線伝送路を用いずかつ多数の不要フ
レームを発生させずに、無線LAN端末と有線LAN端
末が混在するLANを構築し、無線LAN端末の移動に
も好適に対処可能にする。 【構成】 無線LAN端末10aから無線フレームを送
信する際そのループ防止ビットに“0”を、中継装置1
2aから無線フレームを送信する際には“1”をセット
する。中継装置12bは、ループ防止ビットが“1”に
セットされている場合に中継装置12aからの無線フレ
ームとみなしこれを破棄する。ループ防止ビットは無線
部分のみにて使用されるため有線フレームの構成は既存
の有線LANのフレームと同様となるから、中継線14
以外に有線伝送路を設ける必要がない。ループ防止ビッ
トを使用しているため、多数の不要フレームの発生を防
止できる。各中継装置12a〜12cにてテーブルを利
用して各端末を管理しているため、有線LAN端末10
aが移動した場合等に好適に対処できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線LAN端末、有線
LAN端末及び中継装置を有するLAN(Local Area N
etwork)及びこのLANにて使用されるLAN用中継装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7には、無線LANの一例構成が示さ
れている。この図に示されるLANは、一般に複数台の
LAN端末10、それぞれ固有の無線通信可能範囲(セ
ル)を有する中継装置12、及び中継装置12間を接続
する中継線14から構成されている。この図においては
2台の中継装置12a,12bが示されており、そのう
ち1台(12a)はセル100aを、他の1台(12
b)はセル100bを、それぞれその無線通信可能範囲
としている。
【0003】各中継装置12は、例えば図8に示される
ような機能構成を有している。この図に示されるよう
に、中継装置12は、無線LAN端末10との無線通信
を実行するための無線機16、中継線14との接続のた
めの有線LANインタフェース18、中継に関する処理
を実行するCPU20、CPU20によって実行される
各種のプログラムやそのためのパラメータ等を格納する
ROM22、及びCPU20の作業領域等として使用さ
れるRAM24から構成されている。中継装置12は、
例えばMAC(Media Access Control)ブリッジやバッ
ファドリピータ等として実現することができる。
【0004】また、図7に示される無線LANにおける
無線通信は、図9に示される無線フレームを使用して実
行される。この図に示される無線フレームは、無線フレ
ームヘッダ及びデータ(ペイロード)から構成されてい
る。これらのうち無線フレームヘッダは、呼出名称符
号、セルID、制御子無線フレーム長符号及びHCS
(CRC16)の先頭に無線プリアンプル及びフレーム
同期符号を付加した構成を有している。他方、データは
不定長であり、例えば有線LANフレームと同様の構成
とすることができる。図9においては、具体的には、I
EEE802.3に規定されているCSMA/CD型L
AN(狭義のイーサネット)に準拠した構造を採用して
いる。この場合、データ(ペイロード)は、宛先MAC
アドレス、送元MACアドレス、パケット長符号、デー
タ及びPCS(CRC32)を含むことになる。このよ
うに、呼出名称符号から無線フレーム長符号までの部分
をCRC16にて保護し、またペイロードをCRC32
にて保護することにより、無線フレームヘッダ及びペイ
ロードそれぞれにおける誤り検出確率を上げることが可
能である。無線フレーム中の“データ”を有線LANフ
レームと同様の構造とした場合、中継装置12にて無線
フレームヘッダの付加/削除を行うようにするのみで、
中継線14に直接有線LAN端末を接続可能になる。す
なわち、有線LAN端末と無線LAN端末10との間で
中継装置12を介した通信を行うことが可能になる。
【0005】図7に示されるシステムにおいては、同一
セル100内に存在する無線LAN端末10同士は直接
無線通信を行うことが可能であり、また異なるセルに属
する無線LAN端末10同士は中継装置12や中継線1
4を介して通信を行うことが可能である。後者の場合、
例えば、セル100aに属する無線LAN端末10aか
らセル100bに属する無線LAN端末10bへの通信
を行う場合には、無線LAN端末10aから送信される
無線フレームが中継装置12aによって受信され、中継
装置12aがこの無線フレームから“データ”の部分等
を抜き出して中継線14上に送出する。宛先たる無線L
AN端末10bが属するセル100bの中継装置12b
は、中継線14を介して受信したデータに無線フレーム
ヘッダを付与した上で、これを無線送信する。宛先たる
無線LAN端末10bはこの無線フレームを受信する。
【0006】このようなシステム構成は、いわゆる中速
無線LANにて使用することができる。また、このシス
テムには、単一の中継線14にて有線LAN端末と無線
LAN端末10の混在を許容することができるという利
点がある。しかしながら、このシステムには、中継装置
12を介した通信中に無線LAN端末10が現在のセル
100から他のセル100へと移動した場合に、通信回
線を維持することができなくなることがあるという問題
がある。すなわち、無線LAN端末10の移動速度が低
く、従って例えばセル100aからセル100bへの移
動に所定程度以上の時間が掛った場合、当該移動の間通
信不能状態が続く結果、回線接続(コネクション)が切
断されてしまう。
【0007】このような問題を解決するためには、例え
ば図7に示されるセル100aとセル100bが重複す
るよう、各セル100a及び100bを配置すればよ
い。このようにすることにより無線LAN端末10の移
動速度によらず、中継装置12を介してコネクションを
引き続き維持することができる。反面で、このセル配置
においては、次のような問題点が発生する。
【0008】セル100aとセル100bの一部が重複
するようセルが配置されるシステムにおいては、例えば
図10に示されるように、セル100aとセル100b
の重複領域に中継装置12a及び12bが共に存在し、
かつこの重複領域外に無線LAN端末10a及び10b
が位置する場合がある。
【0009】この場合に、中継装置12a及び12bが
仮に従来公知のMACブリッジとして構成されていると
すると、中継装置12aは、無線LAN端末10aの通
信相手たる無線LAN端末10bが中継装置12aと通
信可能な領域に位置しているため、無線LAN端末10
aと無線LAN端末10bが直接無線通信を行うことが
可能であり従って無線フレームの中継を行う必要がな
い、と判断する。中継装置12bも、同様に判断する。
従って、例えば無線LAN端末10aから送信される無
線フレームは無線LAN端末10bへと中継されること
はない。
【0010】中継装置12a及び12bがあるいは従来
公知のバッファドリピータ、すなわち受信した無線フレ
ームを中継線14上に送出する装置として構成されてい
るとする。この場合、例えば無線LAN端末10aから
送信された無線フレームはまず中継装置12aによって
受信され、その“データ”等の部分が中継線14上に送
出される。中継線14を介してこのデータを受信した中
継装置12bは、このデータに無線フレームヘッダを付
与して無線送信する。この無線フレームは、無線LAN
端末10bによって受信されるほか、中継装置12aに
よっても受信される。すると、中継装置12aはこの無
線フレームから“データ”等の部分を取り出して中継線
14上に送出する。従って中継装置12aと中継装置1
2bの間で無限伝送ループが形成されてしまうから、無
線LAN端末10aと無線LAN端末10bの間で正常
な通信を実行することはできない。
【0011】本願出願人は、このような問題点を解決す
る手段を既に提案している(特願平5−275580
号)。すなわち、無線LAN端末10と中継装置12の
間で送受信される無線フレームを図11に示される構成
とし、中継線14によって伝送される中継フレームを図
12に示される構成とすることにより、上述のような問
題を回避することができる。これらの無線フレーム及び
中継フレームが特徴とするところは、新たな変数RTT
Lを含んでいるため、そのフレームがこれまでに何個の
中継装置12を経由してきているのかを検出できる点に
ある。
【0012】図13及び図14には、各中継装置12に
て実行される手順のうちRTTLを用いた制御の流れが
示されている。これらの図に示される手順は、図8に示
されるROM22上にプログラムとして格納されてお
り、CPU20によって実行される。
【0013】この先提案において例えば図10の無線L
AN端末10aから無線LAN端末10bに宛て通信を
行おうとする場合、無線LAN端末10aは、図11に
示される無線フレームを送信するに際して変数RTTL
に0を設定する。無線LAN端末10aから送信された
無線フレームが例えば中継装置12aによって受信され
ると(図13、200)、この中継装置12aは、受信
した無線フレーム中に含まれる変数RTTLの値が2未
満か否かを判定する(202)。この時点ではRTTL
=0であるためRTTL<2の条件が成立する。この場
合、中継装置12aは、受信した無線フレームを図12
に示される構成の中継フレームに変換し(204)、得
られた中継フレームを中継線14上に送出する(20
6)。その際、中継装置12aは、RTTLに1を加算
する(208)。
【0014】中継線14上に送出された中継フレームは
他の中継装置、例えば12bによって受信される(図1
4、210)。中継装置12bは受信した中継フレーム
を図11に示される構成の無線フレームに変換し(21
2)、得られた無線フレームを無線送信する(21
4)。その際、中継装置12bは変数RTTLに1を加
算する(216)。従って、この時点では、変数RTT
Lの値は2となっている。
【0015】この無線フレームは、セル100b内にあ
る無線LAN端末10bによって受信されるほか、中継
装置12aによっても無線により受信される(20
0)。この時点ではRTTL=2であるためステップ2
02の判定条件は成立しない。この場合、中継装置12
aは、既に中継装置12による中継を2回経ているから
このフレームは中継すべきでないフレームであると見な
し、受信した無線フレームを破棄する(218)。
【0016】従って、この先提案においては、図10に
示されるような配置下においても、無線LAN端末10
aと無線LAN端末10bの間で中継装置12a及び1
2bを介した通信を行うことが可能になる。その場合に
発生し得る伝送経路は、図15に示されるように、
(1)無線LAN端末10aから中継装置12a、中継
線14及び中継装置12bを順に経て無線LAN端末1
0bに至る経路と、(2)無線LAN端末10aから中
継装置12b、中継線14及び中継装置12aを順に経
て無線LAN端末10bに至る経路の2通りしかない。
従って、図10に示されるような配置に関しては、無線
及び有線伝送上の混乱を発生させることなくまたフレー
ムの無限伝送ループ等を発生させることなく好適に中継
伝送を実行することができる。また、セル100aと1
00bの一部を重複させるのみで、セル100aとセル
100bが一体化したのと同等の通信性能、すなわちセ
ルの等価的な拡張を実現することができる。また、図1
1に示される無線フレームは、図9に示される無線フレ
ームにRTTLを挿入するのみで実現することができ、
また図12に示される中継フレームは、イーサネット又
はIEEE802.3に準拠した有線LANフレームに
RTTLを挿入するのみで実現することができる。この
場合の中継線ヘッダは、有線LANフレームにおけるヘ
ッダと同内容とすればよい。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願出
願人が先に提案した構成においては、中継線14によっ
て伝送される中継線フレームが、有線無線間の中継のた
めに必要な変数RTTLを含んでいるという点で、通常
の有線LANにおけるフレームと異なる構成を有してい
る。従って、当該先提案においては、通常の有線LAN
端末をそのまま中継線14に接続することはできず、接
続しようとしている有線LAN端末の構成乃至機能に変
更を加えるか、さもなければ図16に示されるように無
線有線ブリッジを用いたLAN間接続を使用する必要が
ある。
【0018】図16に示される無線LANは3台の中継
装置12a〜12cを中継線14に接続した構成を有し
ている。また、中継装置12aのセル100aと中継装
置12bのセル100bの重複部分に中継装置12cが
設けられている。このような構成下では、セル100
a、セル100bが等価的に拡張された単一のセル、す
なわち拡張セルとして機能する。このような無線LAN
を有線LANと接続する場合には、当該拡張セル内のい
ずれかの箇所に無線有線ブリッジ26を設ける。無線有
線ブリッジ26は、中継装置12b及び12cや無線L
AN端末10bからの無線フレームを受信し、これを通
常の有線LANフレーム、例えば図12に示される中継
フレームから変数RTTLを除きかつ中継線ヘッダをI
EEE802.3又はイーサネットに準拠したヘッダと
したフレームに変換し、これを有線LANに係る伝送線
28上に送出する。有線LAN端末30は、この伝送線
28を介し無線有線ブリッジ26から有線LANフレー
ムを受信する。このような構成とすることにより、有線
LAN端末30の構成乃至機能に何ら変更を加えること
なく、また従来の有線LANをそのまま使用しながら、
無線LAN端末10と有線LAN端末30が混在した統
合的なLANを実現することができる。
【0019】しかし、このように無線有線ブリッジ26
を使用して無線LANと有線LANを接続する構成に
は、無線LAN用の中継線14及び有線LAN用の伝送
線28という2系統の有線伝送路を用いなければならな
いという問題点のほか、上述の変数RTTLを用いてい
るにもかかわらずフレーム中継が錯綜する結果不要なフ
レームが多数発生してしまうという問題点がある。
【0020】例えば、セル100a内に存在する無線L
AN端末10aから無線フレームが送信された場合、こ
の無線フレームは中継装置12a及び12cのいずれに
よっても受信される。中継装置12a及び12cによっ
て無線フレームが受信されると、RTTL=1の中継線
フレームが中継線14上に送出される。中継装置12a
からの中継線フレームは中継装置12b及び12cのい
ずれによっても受信され、中継装置12cからの中継線
フレームは中継装置12a及び12bのいずれによって
も受信される。中継装置12aから中継線14を介し中
継線フレームを受信した中継装置12bはRTTL=2
の無線フレームをセル100b内に送信し、その無線フ
レームは中継線12c、無線有線ブリッジ26及び無線
LAN端末10bにより受信されるから、これにより3
通りの中継経路が生じる。また、中継装置12aから中
継線14を介し中継線フレームを受信した中継装置12
cはセル100a及び100bを統合した拡張セル内に
同様の無線フレームを送信し、この無線フレームは中継
装置12a及び12b、無線有線ブリッジ26並びに無
線LAN端末10a及び10bにより受信されるから、
5通りの中継経路が発生する。同様に、中継装置12c
からRTTL=1の中継線フレームが送信されると、中
継装置12a及び12bによってRTTL=2の無線フ
レームがそれぞれセル100a内又は100b内に送信
される(2通り+3通りの中継経路)。従って、セル1
00a内の無線LAN端末10から無線フレームが送信
された場合に生じる中継経路の個数は13個となる。そ
のうち無線有線ブリッジ26に至る経路は3個であるか
ら、不要なフレームが合計で10個も発生してしまう。
【0021】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、中継装置間で有線
伝送されるフレームの構成をIEEE802.3又はイ
ーサネットのような既存の有線LANにて使用されてい
るフレームと同一の構成とすることにより、無線有線ブ
リッジを使用することなく、従って有線伝送路を複数本
使用することなく、有線LAN端末と無線LAN端末が
混在しかつ設備コストが安いLANを実現することを目
的とする。また、本発明は、中継履歴を管理すべく無線
フレーム内に挿入されている変数を中継装置からの無線
送信の際にのみ操作することにより(フィルタリン
グ)、複雑なセル配置及び複雑な中継装置配置を有する
LANにおいても錯綜した中継経路の発生、ひいては不
要なフレームの多数発生を招かないようにすることを目
的とする。本発明は、さらに、上述の目的の達成にあた
って電力測定等の複雑な機能を中継装置や無線LAN端
末に設けなくてもよいようにすることを目的とする。本
発明は、さらに、中継装置の無線通信可能範囲内に存在
する無線LAN端末及び他の中継装置を介して通信し得
る無線及び有線LAN端末を各中継装置が個別に管理可
能にすることにより、無線LAN端末のセル間移動に伴
う通信不能状態の発生やフレーム中継経路の錯綜を防止
することを目的とする。本発明は、加えて、上述のよう
な目的を達成する際、OSI(Open System Interconne
ction )の第1層(物理層)及び第2層(データリンク
層)、特にそのうち伝送媒体に依存しない部分であるM
AC層以下の階層のみを使用することにより、上位層に
おける通信のコネクションを維持しながら、中速LAN
等におけるセル間端末移動を可能にすることを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係るLANは、無線フレームを無線
送受信する無線LAN端末と、有線フレームを有線送受
信する有線LAN端末と、自己の無線通信可能範囲内に
ある無線LAN端末と他の中継装置の無線通信可能範囲
内にある無線LAN端末の間及び自己の無線通信可能範
囲内にある無線LAN端末と有線LAN端末の間のフレ
ーム伝送を中継する複数の中継装置と、を有し、上記無
線フレームが、その送り元が無線LAN端末かそれとも
中継装置かを示すループ防止ビットを含み、無線LAN
端末が、送信する無線フレームのループ防止ビットに第
1の値を設定し、各中継装置が、そのループ防止ビット
が第1の値である無線フレームを受信した場合にそのフ
レームを有線フレームに変換して送信し、無線LAN端
末宛ての有線フレームを受信した場合にその有線フレー
ムをループ防止ビットに第1の値と異なる第2の値が設
定された無線フレームに変換して送信し、そのループ防
止ビットが第2の値である無線フレームを受信した場合
及び有線LAN端末宛ての有線フレームを受信した場合
にその無線又は有線フレームを破棄することを特徴とす
る。
【0023】また、本発明に係るLANは、各中継装置
が、その中継装置の無線通信可能範囲内にありかつ他の
いずれの中継装置の無線通信可能範囲内にも入っていな
い無線LAN端末を登録するための無線テーブル並びに
他のいずれかの中継装置の無線通信可能範囲内にある無
線LAN端末及び上記有線LAN端末を登録するための
有線テーブルを記憶する手段と、無線テーブルに登録さ
れていない無線LAN端末から無線フレームを受信した
場合に、その無線フレームが他の中継装置により受信さ
れていないことを確認した上で、当該無線LAN端末を
無線テーブルに登録する手段と、無線テーブルに登録し
た無線LAN端末が同時に有線テーブルにも登録されて
いる場合に、その無線LAN端末を有線テーブルから登
録削除する手段と、有線LAN端末から有線フレームを
受信した場合及び無線LAN端末から他の中継装置を介
し有線フレームを受信した場合に、その有線LAN端末
又は無線LAN端末を有線テーブルに登録する手段と、
有線テーブルに登録した無線LAN端末が同時に無線テ
ーブルにも登録されている場合に、その無線LAN端末
を無線テーブルから登録削除する手段と、を有すること
を特徴とする。
【0024】本発明に係るLANは、さらに、各中継装
置が、無線LAN端末から受信した無線フレームが他の
中継装置により受信されていないことを、乱数設定した
時間に亘りその無線LAN端末を送元とする有線フレー
ムが伝送されていないことを以て、確認することを特徴
とする。
【0025】また、本発明に係るLANは、各中継装置
が、有線テーブル又は無線テーブルに関し、所定時間以
上に亘り登録、登録削除及び登録有無の確認が行われて
いない無線LAN端末及び有線LAN端末を登録削除す
ることを特徴とする。
【0026】本発明に係る中継装置は、無線フレームを
無線送受信する無線LAN端末及び有線フレームを有線
送受信する有線LAN端末を有するLANにて使用さ
れ、自己の無線通信可能範囲内にある無線LAN端末と
他の中継装置の無線通信可能範囲内にある無線LAN端
末の間及び自己の無線通信可能範囲内にある無線LAN
端末と有線LAN端末の間のフレーム伝送を中継する中
継装置であって、無線LAN端末からの送信に当たって
第1の値が設定されたループ防止ビットを含む無線フレ
ームを受信した場合にその無線フレームを有線フレーム
に変換して送信する手段と、無線LAN端末宛ての有線
フレームを受信した場合にその有線フレームをループ防
止ビットに第1の値と異なる第2の値が設定された無線
フレームに変換して送信する手段と、そのループ防止ビ
ットが第2の値である無線フレームを受信した場合及び
有線LAN端末宛ての有線フレームを受信した場合にそ
の無線又は有線フレームを破棄する手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0027】本発明に係る中継装置は、さらに、自己の
無線通信可能範囲内にありかつ他のいずれの中継装置の
無線通信可能範囲内にも入っていない無線LAN端末を
登録するための無線テーブル並びに他のいずれかの中継
装置の無線通信可能範囲内にある無線LAN端末及び上
記有線LAN端末を登録するための有線テーブルを記憶
する手段と、無線テーブルに登録されていない無線LA
N端末から無線フレームを受信した場合に、その無線フ
レームが他の中継装置により無線受信されていないこと
を確認した上で、当該無線LAN端末を無線テーブルに
登録する手段と、無線テーブルに登録した無線LAN端
末が同時に有線テーブルにも登録されている場合に、そ
の無線LAN端末を有線テーブルから登録削除する手段
と、有線LAN端末から有線フレームを受信した場合及
び無線LAN端末から他の中継装置を介し有線フレーム
を受信した場合に、その有線LAN端末又は無線LAN
端末を有線テーブルに登録する手段と、有線テーブルに
登録した無線LAN端末が同時に無線テーブルにも登録
されている場合に、その無線LAN端末を無線テーブル
から登録削除する手段と、を有することを特徴とする。
【0028】本発明に係る中継装置は、無線LAN端末
から受信した無線フレームが他の中継装置により受信さ
れていないことを、乱数設定した時間に亘りその無線L
AN端末を送元とする有線フレームが伝送されていない
ことを以て、確認することを特徴とする。
【0029】そして、本発明に係る中継装置は、有線テ
ーブル又は無線テーブルに関し、所定時間以上に亘り登
録、登録削除及び登録有無の確認が行われていない無線
LAN端末及び有線LAN端末を登録削除する手段を備
えることを特徴とする。
【0030】
【作用】本発明においては、無線LAN端末と中継装置
の間で送受信される無線フレーム中に、その送り元を示
すループ防止ビットが設けられる。無線LAN端末から
の送信に当たってはこのループ防止ビットには第1の値
が設定され、中継装置からの送信に当たっては第2の値
が設定される。各中継装置においては、受信した無線フ
レーム又は有線フレームの中継の際にこのループ防止ビ
ットを用いた操作が実行される。
【0031】例えば、ある無線LAN端末から無線フレ
ームが送信されたとする。この無線フレームのループ防
止ビットには、上述のように第1の値が設定されてい
る。中継装置によってこの無線フレームが受信される
と、受信したフレーム中のループ防止ビットが第1の値
であるため、有線フレームへの変換及び有線フレームの
送信が実行される。このようにして送信された有線フレ
ームが他の中継装置により受信されると、当該有線フレ
ームを受信した中継装置は、ループ防止ビットに第2の
値が設定された無線フレームを送信する。このフレーム
が、送信した中継装置の無線通信可能範囲内にある他の
中継装置によって受信されたとしても、その無線フレー
ムのループ防止ビットに第2の値が設定されているた
め、受信側の中継装置において当該無線フレームが破棄
される結果となる。
【0032】従って、本発明においては、中継装置によ
って無線フレームが受信された場合にこれに対応する有
線フレームが有線送信されることがないから、中継装置
間での無限ループ伝送といった不具合が発生しない。さ
らには、図11〜図16に示される先提案と異なり、あ
る中継装置から他の中継装置へと有線フレームを伝送す
る際に、中継履歴を示す情報を当該有線フレーム中に保
存しておく必要がないから、有線フレームとしては既存
の有線LANにおけるフレーム構成をそのまま転用する
ことが可能であり、従って各有線LAN端末の構成乃至
機能に何ら改変を施すことなく、単一の有線伝送路を使
用して有線無線混在型のLANを構築することが可能に
なる。この結果、フレーム中継経路が錯綜する結果不要
なフレームが多数発生するといった不具合も防止され
る。加えて、各中継装置において受信した無線フレーム
が他の中継装置からのものかそれとも無線LAN端末か
らのものかを上述のループ防止ビットのみにより識別で
きるため、中継装置や無線LAN端末等における電力測
定等は必要でなく、簡素な装置構成にて上述の作用が発
生する。
【0033】本発明においては、さらに、各中継装置の
無線通信可能範囲(例えばセル)間の無線LAN端末の
移動が無線テーブル及び有線テーブルを用いた処理によ
って各中継装置毎に把握される。
【0034】まず、それまで無線テーブルに登録されて
いなかった無線LAN端末から無線フレームを受信した
場合、その中継装置は、中継装置間の有線伝送状況の監
視等の手段によってその無線フレームが他の中継装置に
より受信されていないことを確認する。このような確認
が得られた場合、当該中継装置は、その無線LAN端末
を無線テーブルに登録し、またもし有線テーブルにも登
録されている場合にはその無線LAN端末を有線テーブ
ルから登録削除する。
【0035】その後、この無線LAN端末が他の中継装
置の無線通信可能範囲内(両中継装置の無線通信可能範
囲の重複部分を含む)に移動したとする。すると、この
無線LAN端末から送信される無線フレームは、両中継
装置によって受信可能な状態となる。その場合、この無
線LAN端末を既に無線テーブルに登録してある中継装
置は、同じ無線LAN端末から送信された無線フレーム
が他の中継装置により有線フレームとして送信されてい
ることを検出すると、この無線LAN端末を自己の有線
テーブルに登録すると共に自己の無線テーブルから登録
削除する。
【0036】このような管理によって、各中継装置の無
線テーブル上には、その中継装置の無線通信可能範囲内
にありかつ他のいずれの中継装置の無線通信可能範囲内
にも入っていない無線LAN端末が登録され、またその
中継装置の有線テーブルには他のいずれかの中継装置の
無線通信可能範囲内にある無線LAN端末及び有線LA
N端末が登録されるから、無線LAN端末の移動に好適
に対処できる。
【0037】さらに、無線テーブルに登録されていない
無線LAN端末からの無線フレームを受信した場合に、
その無線フレームが果たして他の中継装置によって受信
されていないかどうかを知るためには、そのフレームが
他の中継装置によって有線フレームに変換されたか否か
を有線伝送の状況の監視によって検出すればよい。その
際には、各中継装置において、有線伝送の監視時間を乱
数設定するのが好ましい。このようにすると、同一の無
線LAN端末からの無線フレームが複数の中継装置にて
受信された場合に、そのうち最も短い監視時間を設定し
た中継装置の無線テーブル上にこの無線LAN端末が登
録されることとなる結果、複数の中継装置の無線テーブ
ルに同一の無線LAN端末(すなわち複数の中継装置の
無線通信可能範囲の重複部分に位置する無線LAN端
末)が重複登録されるといった不具合は生じなくなる。
【0038】本発明においては、さらに、所定時間に亘
り登録、登録削除及び登録有無の確認が行われていない
無線LAN端末が、有線テーブルや無線テーブルから登
録削除される。例えば、ある無線LAN端末が、そのL
ANを構成しているいずれの中継装置の無線通信可能範
囲内からも脱してしまった場合や、当該無線LAN端末
が故障等の原因で機能を喪失し無線伝送を実行しなくな
った場合には、この監視によってこの無線LAN端末の
登録削除が実行される。従って、本発明においては、有
線テーブル及び無線テーブルを用いた無線LAN端末の
管理が、実際にLANに参加しているとみなせる無線L
AN端末のみを対象として実行されるため、有線テーブ
ルや無線テーブルを実現するための記憶空間を必要最小
限の規模に抑制することができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。なお、図7〜図16に示される従来例
又は先提案例と同様の又は対応する構成には同一の符号
を付し、説明を省略する。
【0040】図1には、本発明の一実施例に係るLAN
の構成が示されている。この図においては、3個の中継
装置12a〜12cが中継線14によって接続されてい
る。この中継線14には有線LAN端末30が直接接続
されている。さらに、無線LAN端末10a及び10b
の通信可能範囲300a及び300bはこの図において
は互いに重複しており、その重複部分に中継装置12b
が位置している。中継装置12aは無線LAN端末10
aの通信可能範囲300a内にはあるが無線LAN端末
10bの中にはなく、また中継装置12bは無線LAN
端末10bの通信可能範囲300b内にはあるが無線L
AN端末10aの通信可能範囲300a内にはない。
【0041】この実施例が第1に特徴とするところは、
中継装置12a〜12c相互間で又はこれらと有線LA
N端末30との間で伝送される有線フレームが、前述の
先提案例とは異なりRTTL等の変数を含んでおらず、
IEEE802.3やイーサネットに準拠した有線LA
Nフレームと同一の構成を有していることである。従っ
て、この実施例においては、有線LAN端末30を上述
のように中継線14に直接接続することができる。先提
案例のような無線有線ブリッジ26は不要になるほか、
有線伝送路を複数用いるといった不具合は、この実施例
では生じない。
【0042】本実施例の第2の特徴は、無線フレーム中
にその送り元の種類を示すループ防止ビットを設けてい
る点である。このループ防止ビットは、先提案例におけ
る変数RTTLに対応しているものの、中継線14上を
伝送する際にはフレームから削除される。すなわち、中
継線14を介して受信した有線フレームを無線フレーム
に変換して送信する際中継装置12a〜12cによって
ループ防止ビットが付加・セットされ、また無線LAN
端末10a又は10bから受信した無線フレームを有線
フレームに変換する際各中継装置12a〜12cによっ
てこのループ防止ビットは削除される。このような操作
の結果、中継線14上を伝送するフレームの構成を、既
存の有線LANにおけるフレーム構成と同様のフレーム
構成とすることができる。また、無線有線ブリッジ26
を廃止することと併せ、このループ防止ビットにより、
不要なフレームの多数発生といった不具合を防止でき
る。さらに、0〜2を計数する必要上RTTLは2ビッ
トであったが、ループ防止ビットは1ビットで足りる。
【0043】本実施例の第3の特徴は、上述のような処
理がいずれも物理層及びMAC層での操作にて実現され
ており、OSI参照モデルの上位層に何ら影響が生じな
いことである。これによって、例えばアプリケーション
から見た場合には既存の有線LANや無線LANと何ら
変わりのない使用性を実現することができる。
【0044】本実施例の第4の特徴は、無線LAN端末
の移動に対し各中継装置12a〜12cにおける有線テ
ーブル及び無線テーブルの管理にて対処している点にあ
る。さらに、これら無線テーブル及び有線テーブルの登
録及び登録削除に関し、重複登録や不要な登録等を防止
すべく、中継線14上の有線伝送の監視等が実行され
る。
【0045】図2には、この実施例にて使用される中継
装置12a〜12cの機能構成が示されている。この実
施例においては、図8に示される構成に、さらにタイマ
32及び割込コントローラ34が付加されている。タイ
マ32は、例えば、後述の無線テーブルへの登録や、有
線テーブル又は無線テーブルの保守(すなわち所定時間
以上アクセスされていない無線LAN端末10a又は1
0bの登録削除)のために時刻を計時する。割込コント
ローラ34は、後者、すなわち無線テーブル及び有線テ
ーブルの保守動作を起動するため、所定頻度で割込みを
発生させる。さらに、ROM22上には、後述する図3
〜図5に示される手順がプログラムとして格納される。
CPU20は、ROM22上のプログラムを実行する。
【0046】次に、この実施例において各中継装置12
a〜12cによって実行される手順を、図3〜図5に従
いかつ場合分けして説明することにする。
【0047】(1)有線LAN端末30からの送信 まず、中継線14に接続されている有線LAN端末30
から例えば無線LAN端末10aに当てて有線フレーム
が送信される場合、この有線フレームのヘッダには、そ
の送元アドレスとして有線LAN端末30のMACアド
レスが、宛先アドレスとして無線LAN端末10aのM
ACアドレスが、それぞれセットされる。この有線フレ
ームが、例えば中継装置12aによりその有線LANイ
ンタフェース18を介し受信されると(図3、40
0)、この中継装置12aのCPU20は、受信した有
線フレーム中の送元アドレスをRAM24上の有線テー
ブルに登録する(402)。宛先たる無線LAN端末1
0aがそれまで(すなわち中継装置12aの起動から今
まで又は保守による削除から今まで)この中継装置12
aの有線テーブルに登録されたことがなければ、当該中
継装置12aのCPU20は、ループ防止ビットに
“1”をセットした無線フレームを(404)、無線機
16により無線送信する(406)。
【0048】中継装置12aから送信される無線フレー
ムは、この中継装置12aの無線通信可能範囲内に存在
する無線LAN端末により受信される。ここに、中継装
置12aから送信される無線フレームには、この中継装
置12aが有線LAN端末30から受信した有線フレー
ムに含まれていたものと同様内容の送元アドレス及び宛
先アドレスが含まれている。従って、中継装置12aの
通信可能範囲内に複数台の無線LAN端末が存在してい
たとしても、宛先たる無線LAN端末10a以外の無線
LAN端末はこの無線フレームを無視することができ
る。
【0049】中継装置12aから送信される無線フレー
ムは、他方で、この中継装置12aの通信可能範囲内に
ある他の中継装置、例えば中継装置12bによっても受
信される。中継装置12bのCPU20は、対応する無
線機16によって無線フレームを受信した場合(図4、
408)、その無線フレーム中に含まれているループ防
止ビットの値を調べる(410)。なお、受信した無線
フレーム中にエラーがある場合には(412)、CPU
20は受信した無線フレームを破棄し(414)、処理
を終了する。上述のように中継装置12aからの無線フ
レームが中継装置12bによって受信された場合には、
先立って中継装置12aにより実行されているステップ
404においてループ防止ビットに“1”、すなわち中
継装置からの送信であることを示す値が設定されてい
る。従って、この場合には(416)、中継装置12b
のCPU20は受信した無線フレームを破棄し(41
4)、処理を終了する。
【0050】このように、本実施例においては、有線L
AN端末30から送信された有線フレームがいずれかの
中継装置12a〜12cによって無線フレームに変換・
送信された場合に、この無線フレームが他の中継装置に
より受信された場合であっても当該他の中継装置により
当該無線フレームが破棄される。言い換えれば、有線L
AN端末30からの有線フレームの送信を引き金にして
中継装置間の無限伝送ループや不要フレームが多数発生
することはない。
【0051】(2)無線LAN端末から有線LAN端末
への送信 例えば無線LAN端末10aから有線LAN端末30に
宛ててデータを送信しようとする場合には、無線LAN
端末10aは、その送元アドレスに自己のMACアドレ
スを、宛先アドレスに有線LAN端末30のMACアド
レスを、そしてループ防止ビットに“0”をセットした
無線フレームを送信する。無線LAN端末10aから送
信される無線フレームは、当該無線LAN端末10aの
通信可能範囲300a内にある他の無線LAN端末(図
示せず)や中継装置12a及び12bによって受信され
る。無線LAN端末10aからの有線フレームを受信し
た他の無線LAN端末は、その無線フレーム中に含まれ
ている宛先アドレスが自己のMACアドレスでないこと
を検出することにより、当該無線フレームを無視するこ
とができる。
【0052】一方、無線LAN端末10aの通信可能範
囲300a内にある中継装置、例えば中継装置12a
は、無線LAN端末10aからの無線フレームをその無
線機16により受信する(408)。中継装置12aの
CPU20は、前述のステップ412を実行した上で受
信した無線フレーム中のループ防止ビットを調べる(4
10)。この場合、ループ防止ビットには、無線LAN
端末からの送信であることを示す値“0”がセットされ
ているため(416)、CPU20は、受信した無線フ
レーム中の送元アドレスを対応するRAM24上に格納
されている無線テーブルの内容と比較する(418)。
無線LAN端末10aのMACアドレスがその時点で中
継装置12aの無線テーブル上に登録済みである場合に
は(420)、中継装置12aのCPU20は、受信し
た無線フレームからループ防止ビットを削除する等の処
理を実行した上で中継線14上にフレームを送出する
(422)。中継線14上に送出されたフレーム、すな
わち有線フレームは、宛先たる有線LAN端末30によ
り受信される。
【0053】なお、この有線フレームは、中継線14に
接続されている他の中継装置、例えば中継装置12bに
よっても受信される(400)。中継装置12bのCP
U20は、受信した有線フレーム中の送元アドレス、す
なわち無線LAN端末10aのMACアドレスを対応す
るRAM24上の有線テーブルに登録する(402)。
この時点で中継装置12bの無線テーブル上に無線LA
N端末10aのMACアドレスが登録されていなければ
(424,426)、CPU20は受信した有線フレー
ム中の宛先アドレスを有線テーブル上の内容と比較する
(428)。例えばステップ428実行時点以前所定時
間以内に有線LAN端末30に係る通信が行われたこと
があれば、無線LAN端末12bの有線テーブル上には
有線LAN端末30のMACアドレス等が登録されてい
る。その場合(430)、中継装置12bは、受信した
有線フレームを破棄する(432)。
【0054】従って、中継装置12aによって中継線1
4上に送出された有線LAN端末30宛ての有線フレー
ムが中継装置12bによって受信されたとしても、それ
以前所定期間の間に有線LAN端末30に係る通信が適
当な頻度で行われていさえすれば、中継装置12bによ
って当該有線フレームに対応する無線フレームが送信さ
れるといった事態は生じない。また、仮に、前回有線テ
ーブルの保守が実行されてから(後述)有線LAN端末
30に係る通信が行われていない場合には、ステップ4
30において“宛先アドレスと同一のMACアドレスが
有線テーブル上に登録されていない”と判定される結果
となるが、その場合でも、ステップ406において送信
される無線フレーム中のループ防止ビットはステップ4
04において“1”にセットされているから、この無線
フレームが他の中継装置によって再度中継線14上に送
り込まれることはない。
【0055】さらに、無線LAN端末10aから有線L
AN端末30に宛てた無線フレームが中継装置12aに
て有線フレームに変換されこの有線フレームが中継装置
12bにて受信された時点で、中継装置12bの無線テ
ーブル上に既に無線LAN端末10aのMACアドレス
が登録されている場合には(426)、この中継装置1
2bのCPU20は、当該送元アドレスと同一のMAC
アドレスを無線テーブルから削除する(434)。すな
わち、その無線LAN端末が送信した無線フレームに対
応する有線フレームを中継線14を介し受信できる状況
にある場合は、その無線LAN端末が当該中継装置12
b以外の中継装置(ここでは中継装置12a)の通信可
能範囲内にも属していると見なすことができるため、前
述のステップ402にて有線テーブルへの登録を実行す
ると共にステップ434にて無線テーブルからの登録削
除を実行する。これによって、同一の無線LAN端末、
すなわち10aが単一の中継装置12bの有線テーブル
と無線テーブルに共に登録されるといった事態を防止で
きる。
【0056】さらに、無線LAN端末10aから有線L
AN端末30に宛てた無線フレームが中継装置12aに
よって受信されたとき(408)、この中継装置12a
の無線テーブル上にまだ無線LAN端末10aのMAC
アドレスが登録されていなかった場合(420)、本実
施例では、中継装置12aによって中継線14上のフレ
ーム伝送状況が監視される(436)。より具体的に
は、中継装置12aのCPU20は所定範囲、例えば1
ms以上20ms以下の範囲内の乱数時間を発生させ、
この乱数時間をタイマ32にて計時させる。この乱数時
間の間、CPU20は、その送元アドレスが無線LAN
端末10aのMACアドレスであり宛先アドレスが有線
LAN端末30のMACアドレスである有線フレームが
中継線14上を伝送しているか否かを、有線LANイン
タフェース18を介して監視する。この監視の結果、そ
のようなフレームが中継線14上を伝送していないとさ
れた場合には(438)、無線LAN端末10aによっ
て送信された無線フレームは他のいずれの中継装置によ
っても受信されていない(あるいは、同一の無線フレー
ムを受信した他の中継装置では長い乱数時間が設定され
ている)と見なすことができるため、中継装置12aの
CPU20は、受信した無線フレーム中の送元アドレス
を対応するRAM24上の無線テーブルに登録すると共
に(440)、この送元アドレスが有線テーブル上にも
存在している場合には(442,444)、その有線テ
ーブル上から送元アドレスと同一のMACアドレスを登
録削除する(446)。この後、CPU20は前述した
ステップ422を実行する。逆に、乱数時間の監視中に
監視目的たる有線フレームの伝送が検出された場合(4
38)、無線LAN端末10aの通信可能範囲300a
内に他の中継装置が存在していることが明らかであるた
め、中継装置12aのCPU20は受信した無線フレー
ムを破棄する(414)。
【0057】従って、無線LAN端末10aから有線L
AN端末30に宛てた通信の際にも、従来例や先提案に
おいて生じていたような問題は発生しない。
【0058】(3)無線LAN端末から他の無線LAN
端末への通信 例えば無線LAN端末10aが他の無線LAN端末10
bに宛てて無線フレームを送信したとする。この場合
に、宛先たる無線LAN端末10bが無線LAN端末1
0aの通信可能範囲300a内に位置していれば、両無
線LAN端末間で直接の無線通信が実行される。この場
合に、無線LAN端末10aの通信可能範囲300a内
に存在する中継装置、例えば12aも、無線LAN端末
10aから送信された無線フレームを受信することがで
きる。しかし、この受信の結果有線フレームが中継線1
4上に送出されたとしても、中継線14を介して有線フ
レームを受信した中継装置にてステップ404、すなわ
ちループ防止ビットを“1”にセットする処理が実行さ
れるため、中継装置間の無限ループ伝送は生じない。
【0059】また、宛先たる無線LAN端末10bが図
1に示されるように無線LAN端末10aの通信可能範
囲300a内に存在していない場合には、無線LAN端
末10aからの無線フレームを受信した中継装置、例え
ば12aにより図4に示される動作が実行され、有線フ
レームが中継線14上に送出される。この有線フレーム
は、図1において無線LAN端末10bの通信可能範囲
300b内にある中継装置12bや12cによって受信
される。これらの中継装置12b及び12cは、図3に
示される動作を実行する。すなわち、無線LAN端末1
0aのMACアドレスがこれらの中継装置12b及び1
2cの有線テーブルに登録されると共に必要であれば無
線テーブルから登録削除され(402,434)、さら
に、宛先アドレスたる無線LAN端末10bのMACア
ドレスがその有線テーブルの内容と比較される(42
8)。保守等によって有線テーブル上から無線LAN端
末10bのMACアドレスが削除された後この時点まで
に無線LAN端末10bに係る通信が行われたことがな
い場合には、これらの中継装置12b及び12cのCP
U20は、そのループ防止ビットを“1”にセットした
上で無線フレームを送信する(404,406)。前回
の保守等によって有線テーブルから無線LAN端末10
bのMACアドレスが登録削除された後この時点までに
無線LAN端末10bに係る通信が行われたことがある
場合であっても、中継装置12b及び12cのうち、そ
の無線テーブル上に無線LAN端末10bのMACアド
レスが登録されている中継装置(すなわちその有線テー
ブル上に無線LAN端末10bのMACアドレスが登録
されていない中継装置)は、ステップ404及び406
を実行する。他方の中継装置はステップ432を実行
し、受信した有線フレームを破棄する。
【0060】従って、この実施例においては、無線LA
N端末から無線LAN端末への伝送に際しても、前述の
ような問題点を発生させることがない。
【0061】(4)無線LAN端末の移動 本実施例においては、上述のように無線テーブル及び有
線テーブルを使用して、有線及び無線LAN端末の管理
を行っている。すなわち、各中継装置12a〜12c
は、自己の通信可能範囲内にありかつ他の中継装置の通
信可能範囲内にはない無線LAN端末のMACアドレス
と自他の通信可能範囲の重複部分にありかつステップ4
36及び438の処理にて自己が登録権を獲得した無線
LAN端末のMACアドレスとをその無線テーブル上に
登録しており、それ以外の無線LAN端末のMACアド
レス及び有線LAN端末30のMACアドレスをその有
線テーブル上に登録している。このような管理は、無線
LAN端末が移動した場合にも即応できるという点で有
意である。
【0062】例えば、図6に示されるように、無線LA
N端末10aが図中右側に移動し、中継装置12aの通
信可能範囲100aと無線LAN端末10aの通信可能
範囲300aに重複が存在しなくなったとする。また、
無線LAN端末10aの通信可能範囲300a内には中
継装置としては12cのみが位置しているとする。
【0063】このような移動が生じる前の状態(図1)
では、各中継装置12a〜12cが無線LAN端末10
a及び10bの存在及び位置や有線LAN端末30の存
在を学習している過渡的な期間を除けば、例えば、中継
装置12aの有線テーブルには有線LAN端末30及び
無線LAN端末10bのMACアドレスが、無線テーブ
ルには無線LAN端末10aのMACアドレスがそれぞ
れ登録され、中継装置12bの有線テーブルには有線L
AN端末30、無線LAN端末10a及び10bのMA
Cアドレスが登録され、中継装置12cの有線テーブル
には有線LAN端末30及び無線LAN端末10aのM
ACアドレスが、無線テーブルには無線LAN端末10
bのMACアドレスがそれぞれ登録されている。この状
況から図6に示される状況へと変化した場合、無線LA
N端末10aが中継装置12aの通信可能範囲100a
から外れる結果、この無線LAN端末10aのMACア
ドレスが中継装置12aの無線テーブルから削除され有
線テーブルに登録される。これは、無線LAN端末10
aから送信された無線フレームが中継装置12cによっ
て有線フレームに送出され、この有線フレームが中継線
14上に送出されたことを、中継装置12aのCPU2
0がステップ402、424、426及び434の動作
を通じて検出する結果である。
【0064】また、この移動にともない、中継装置12
cへの有線テーブルから無線LAN端末10aのMAC
アドレスが削除され無線テーブルに新たに登録される。
これは、無線LAN端末10aから送信される無線フレ
ームを中継装置12cが受信した場合に(408)、こ
の中継装置12cのCPU20がステップ436及び4
38に係る乱数時間に監視及びフレーム検出を実行し、
その結果に基づき無線テーブルや有線テーブルの内容を
操作する(440〜445)結果である。従って、本実
施例によれば、無線LAN端末10aや10bの移動に
も好適に対処することができる。
【0065】(5)有線テーブル及び無線テーブルの保
守 各中継装置12a〜12cのCPU20は、割込コント
ローラ34からの割込に応じ、図5に示される割込処理
を実行する。この割込処理は、有線テーブルや無線テー
ブルを保守するための処理である。
【0066】すなわち、CPU20は、対応するRAM
24上の有線テーブルや無線テーブルに登録されている
各MACアドレスが、過去いずれの時点でアクセスされ
たかを検査する(500)。すなわち、有線テーブルや
無線テーブル上の各MACアドレスに関し登録が行われ
た時刻や、当該MACアドレスを有する端末に係る送受
信が行われた時刻を検査する。この検査を可能にするた
め、MACアドレスの登録や、送元アドレス及び宛先ア
ドレスとの比較の際には、有線テーブル及び無線テーブ
ル上にその時刻を出力しておく。
【0067】この検査の結果、所定時間以上アクセスさ
れていないMACアドレスが発見された場合(502,
504)、CPU20は、このMACアドレスを対応す
る有線又は無線テーブル上から登録削除する(50
6)。この処理は、有線又は無線テーブル上の全てのM
ACアドレスに関し実行される。
【0068】従って、本実施例によれば、所定時間以上
アクセスされていないMACアドレスは有線テーブルや
無線テーブルから削除される。従って、例えば、路上等
により通信が不能になった端末や、移動等によりLAN
の一部として機能し得なくなった無線LAN端末に関
し、有線テーブルや無線テーブルによる管理の範囲外と
することができる。これは、RAM24のチェック容量
を有効に使用することに繋がる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無線フレーム中に設けたループ防止ビットを用いて当該
無線フレームが中継装置から送信されたのかそれとも無
線LAN端末から送信されたのかを各中継装置において
判定し、その結果に基づき、有線フレームの送信又はフ
レームの破棄を選択的に実行するようにしたため、有線
フレーム中に中継履歴情報を含める必要がなくなり、有
線フレームとして既存の有線LANにて使用されている
フレーム構成をそのまま使用することが可能になる。そ
の結果、無線有線ブリッジ等の手段を用いることなく、
従って複数本の有線伝送路を使用することなく、有線L
AN端末と無線LAN端末が混在したLANを構築する
ことができる。さらに、このループ防止ビットの使用に
より、不要フレームの多数発生といった不具合を防止す
ることができる。さらに、ループ防止ビットを使用して
いるため各中継装置や各無線LAN端末にて受信した信
号の電力測定等の複雑な機能を設ける必要がなく、装置
構成の簡素さを維持することができる。
【0070】また、本発明によれば、各中継装置毎に無
線テーブル及び有線テーブルを用いて無線LAN端末及
び有線LAN端末の管理を行うと共に、無線フレームの
送受信状況や有線フレームの伝送状況を関してこれら無
線テーブル及び有線テーブルの内容を適宜更新するよう
にしたため、無線LAN端末がある中継装置の無線通信
可能範囲から他の中継装置の通信可能範囲へと移動した
場合等においても引き続き無線LAN端末の管理を実行
することができる。さらに、中継装置の配置を設定する
に際し、各中継装置の無線通信可能範囲の位置関係を詳
細に考慮する必要がなくなるから、LANの設計及び精
巧がより容易になる。また、無線テーブル及び有線テー
ブルには各無線LAN端末及び有線LAN端末のMAC
アドレス等を登録すればよいから、OSI参照モデルの
第1層及び第2層における処理のみで、上述の管理を達
成することができる。
【0071】さらに、本発明によれば、無線LAN端末
から無線フレームを受信した場合にこの無線LAN端末
を無線テーブルに登録すべきか否かを、この無線LAN
端末を送元とする有線フレームが転送されていないこと
をもって確認し、確認が得られた場合に登録するように
したため、本来は無線テーブルに登録すべきでない無線
LAN端末を誤って無線テーブルに登録することが防止
される。また、その際の監視時間を各中継装置において
乱数設定するようにしたため、最も短い時間を設定した
中継装置の無線テーブル上にこの無線LAN端末が登録
されることとなる結果、単一の無線LAN端末が複数の
中継装置の無線テーブル上に同時に登録されることを簡
便な方法にて防止することができる。
【0072】そして、本発明によれば、所定時間以上に
亘り登録等のアクセスが行われていない無線LAN端末
及び有線LAN端末を有線テーブルや無線テーブルから
登録削除するようにしたため、故障や移動等によって通
信に参加し得なくなった無線LAN端末及び有線LAN
端末をそのまま有線テーブルや無線テーブルに登録して
おくといった不経済がなくなり、各中継装置において有
線テーブルや無線テーブルの記憶に使用する記憶空間を
節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るLANの構成を示す
概念図である。
【図2】 この実施例における中継装置の構成を示す機
能ブロック図である。
【図3】 この実施例において各中継装置により実行さ
れる動作のうち、受信した有線フレームを無線送信する
動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】 この実施例において各中継装置により実行さ
れる動作のうち、受信した無線フレームを有線送信する
動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】 この実施例において各中継装置により実行さ
れる動作のうち、有線テーブル及び無線テーブルを保守
すべく割込みに応じて実行される動作の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図6】 無線LAN端末の移動に伴う本実施例の動作
を説明するための概念図である。
【図7】 一従来例に係るLANの構成を示す概念図で
ある。
【図8】 この従来例における中継装置の構成を示す機
能ブロック図である。
【図9】 無線LANにおいて使用されるフレーム構成
を示す図である。
【図10】 この従来例において複数台の中継装置を複
数個のセルの重複範囲に配置した場合を示す概念図であ
る。
【図11】 本願出願人が先に提案した無線フレーム構
成を示す図である。
【図12】 本願出願人が先に提案した中継線フーム構
成を示す図である。
【図13】 本願出願人の先提案において中継装置によ
り実行される動作のうち、受信した無線フレームを中継
線フレームに変換して中継線上に送出する動作の流れを
示すフローチャートである。
【図14】 本願出願人の先提案において中継装置によ
り実行される動作のうち、受信した中継線フレームを無
線フレームに変換し無線送信する動作の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図15】 この先提案におけるRTTLの効果を示す
概念図である。
【図16】 先提案例の問題点を示す概念図である。
【符号の説明】
10a,10b 無線LAN端末、12a〜12c 中
継装置、14 中継線、30 有線LAN端末。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線フレームを無線送受信する無線LA
    N端末と、有線フレームを有線送受信する有線LAN端
    末と、自己の無線通信可能範囲内にある無線LAN端末
    と他の中継装置の無線通信可能範囲内にある無線LAN
    端末の間及び自己の無線通信可能範囲内にある無線LA
    N端末と有線LAN端末の間のフレーム伝送を中継する
    複数の中継装置と、を有するLANにおいて、 上記無線フレームが、その送信元が無線LAN端末かそ
    れとも中継装置かを示すループ防止ビットを含み、 無線LAN端末が、送信する無線フレームのループ防止
    ビットに第1の値を設定し、 各中継装置が、そのループ防止ビットが第1の値である
    無線フレームを受信した場合にそのフレームを有線フレ
    ームに変換して送信し、無線LAN端末宛ての有線フレ
    ームを受信した場合にその有線フレームをループ防止ビ
    ットに第1の値と異なる第2の値が設定された無線フレ
    ームに変換して送信し、そのループ防止ビットが第2の
    値である無線フレームを受信した場合及び有線LAN端
    末宛ての有線フレームを受信した場合にその無線又は有
    線フレームを破棄することを特徴とするLAN。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のLANにおいて、 各中継装置が、 その中継装置の無線通信可能範囲内にありかつ他のいず
    れの中継装置の無線通信可能範囲内にも入っていない無
    線LAN端末を登録するための無線テーブル並びに他の
    いずれかの中継装置の無線通信可能範囲内にある無線L
    AN端末及び上記有線LAN端末を登録するための有線
    テーブルを記憶する手段と、 無線テーブルに登録されていない無線LAN端末から無
    線フレームを受信した場合に、その無線フレームが他の
    中継装置により受信されていないことを確認した上で、
    当該無線LAN端末を無線テーブルに登録する手段と、 無線テーブルに登録した無線LAN端末が同時に有線テ
    ーブルにも登録されている場合に、その無線LAN端末
    を有線テーブルから登録削除する手段と、 有線LAN端末から有線フレームを受信した場合及び無
    線LAN端末から他の中継装置を介し有線フレームを受
    信した場合に、その有線LAN端末又は無線LAN端末
    を有線テーブルに登録する手段と、 有線テーブルに登録した無線LAN端末が同時に無線テ
    ーブルにも登録されている場合に、その無線LAN端末
    を無線テーブルから登録削除する手段と、 を有することを特徴とするLAN。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のLANにおいて、 各中継装置が、無線LAN端末から受信した無線フレー
    ムが他の中継装置により受信されていないことを、乱数
    設定した時間に亘りその無線LAN端末を送元とする有
    線フレームが伝送されていないことを以て、確認するこ
    とを特徴とするLAN。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のLANにおいて、 各中継装置が、有線テーブル又は無線テーブルに関し、
    所定時間以上に亘り登録、登録削除及び登録有無の確認
    が行われていない無線LAN端末及び有線LAN端末を
    登録削除することを特徴とするLAN。
  5. 【請求項5】 無線フレームを無線送受信する無線LA
    N端末及び有線フレームを有線送受信する有線LAN端
    末を有するLANにて使用され、自己の無線通信可能範
    囲内にある無線LAN端末と他の中継装置の無線通信可
    能範囲内にある無線LAN端末の間及び自己の無線通信
    可能範囲内にある無線LAN端末と有線LAN端末の間
    のフレーム伝送を中継する中継装置において、 無線LAN端末からの送信に当たって第1の値が設定さ
    れたループ防止ビットを含む無線フレームを受信した場
    合にその無線フレームを有線フレームに変換して送信す
    る手段と、 無線LAN端末宛ての有線フレームを受信した場合にそ
    の有線フレームをループ防止ビットに第1の値と異なる
    第2の値が設定された無線フレームに変換して送信する
    手段と、 そのループ防止ビットが第2の値である無線フレームを
    受信した場合及び有線LAN端末宛ての有線フレームを
    受信した場合にその無線又は有線フレームを破棄する手
    段と、 を備えることを特徴とする中継装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の中継装置において、 自己の無線通信可能範囲内にありかつ他のいずれの中継
    装置の無線通信可能範囲内にも入っていない無線LAN
    端末を登録するための無線テーブル並びに他のいずれか
    の中継装置の無線通信可能範囲内にある無線LAN端末
    及び上記有線LAN端末を登録するための有線テーブル
    を記憶する手段と、 無線テーブルに登録されていない無線LAN端末から無
    線フレームを受信した場合に、その無線フレームが他の
    中継装置により無線受信されていないことを確認した上
    で、当該無線LAN端末を無線テーブルに登録する手段
    と、 無線テーブルに登録した無線LAN端末が同時に有線テ
    ーブルにも登録されている場合に、その無線LAN端末
    を有線テーブルから登録削除する手段と、 有線LAN端末から有線フレームを受信した場合及び無
    線LAN端末から他の中継装置を介し有線フレームを受
    信した場合に、その有線LAN端末又は無線LAN端末
    を有線テーブルに登録する手段と、 有線テーブルに登録した無線LAN端末が同時に無線テ
    ーブルにも登録されている場合に、その無線LAN端末
    を無線テーブルから登録削除する手段と、 を有することを特徴とする中継装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の中継装置において、 無線LAN端末から受信した無線フレームが他の中継装
    置により受信されていないことを、乱数設定した時間に
    亘りその無線LAN端末を送元とする有線フレームが伝
    送されていないことを以て、確認することを特徴とする
    中継装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の中継装置において、 有線テーブル又は無線テーブルに関し、所定時間以上に
    亘り登録、登録削除及び登録有無の確認が行われていな
    い無線LAN端末及び有線LAN端末を登録削除する手
    段を備えることを特徴とする中継装置。
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