JPH08332369A - 磁気回転伝達装置、撹拌子、撹拌装置および磁気軸受 - Google Patents

磁気回転伝達装置、撹拌子、撹拌装置および磁気軸受

Info

Publication number
JPH08332369A
JPH08332369A JP14361495A JP14361495A JPH08332369A JP H08332369 A JPH08332369 A JP H08332369A JP 14361495 A JP14361495 A JP 14361495A JP 14361495 A JP14361495 A JP 14361495A JP H08332369 A JPH08332369 A JP H08332369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pole
magnet
poles
magnetic
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14361495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3678796B2 (ja
Inventor
Shinichi Akiyama
慎一 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP14361495A priority Critical patent/JP3678796B2/ja
Publication of JPH08332369A publication Critical patent/JPH08332369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3678796B2 publication Critical patent/JP3678796B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一の回転軸の回転を、その延長線と直交する
他の回転軸に安定かつ滑らかに磁気伝達させる。 【構成】 一の回転軸101を中心に回転する左右に一
対の磁極102を有する左右2極型磁石103と、一の
回転軸101の延長線104と直交する他の回転軸10
5を中心に回転し、N極とS極とを周方向に交互に配置
した周面多極型磁石106とを備える。周面多極型磁石
106は、左右2極型磁石103の磁極面102が描く
回転軌跡108の半径上に中心より偏位させて配置す
る。周面多極型磁石106は、両面2極型磁石とした
り、周面4極型磁石とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの軸が延長線上で
直角またはある角度をなしている場合の軸間の回転伝達
に用いる磁気回転伝達装置、撹拌子、撹拌装置および磁
気軸受に係り、特に垂直回転軸を中心に回転する磁石
(単に磁石というときは永久磁石をさす)から水平回転
軸を持つ対向磁石に軸変換して回転を伝達する装置や、
電磁石の交番磁界で対向磁石に回転を与える装置に好適
なものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に液体撹拌装置には、回転中心が垂
直で液体を水平方向に回転させる方式と、回転中心が水
平で液体を垂直方向に回転させる方式の2つがある。
【0003】(1) 水平回転方式 液体を収容した容器の底部に棒磁石で構成した撹拌子を
沈め、容器の下からU字形磁石をモータで回して、吸引
力で撹拌子を水平に回転して液体を撹拌するマグネチッ
クスターラと呼ばれるものである。
【0004】構造が簡単であるものの、水平回転である
ため、リング状の非混合領域が発生しやすく、未混合領
域が残るか又は混合に多くの時間がかかる。また、一方
向の水平回転撹拌であるため容器が円筒状の場合には、
混合層に乱流が起こらず撹拌効率が悪い。混合層に乱流
を起こさせるため、撹拌子を瞬時反転させると、過負荷
になり撹拌子が離脱してしまう。
【0005】また、異極間の吸引力のみに依存している
ため、強い撹拌力を得るために磁界の強さを大きくして
も、直線状の磁力線の数が増えるだけで、回転トルクが
期待したほど大きくならず、却って駆動モータのスラス
ト方向の負荷増大による回転トルクの損失が生じたり、
吸引力の増大による容器底壁と撹拌子との間の接触圧が
高くなる。接触圧が高くなると、撹拌子の回転接触部が
摩耗し、その摩耗粉が容器内の液体に混入し、また撹拌
子の回転接触部の摩擦音による騒音の増大が生じるた
め、好ましくない。
【0006】(2) 垂直回転方式 容器の側壁に孔を開け、その孔から水平回転軸を挿通
し、先端に取り付けた撹拌翼を回転させて液体を垂直回
転する(例えば特開昭62−244428号公報な
ど)。垂直回転であるため強力な撹拌効果が得られ、容
器と撹拌翼との接触がないため摩耗粉の発生もないが、
液漏れ防止用のシール構造が複雑になる。しかも、撹拌
装置を容器に一体的に取り付けるため、専用の容器が必
要となり洗浄が困難で、容器を交換する場合には、複雑
なシール構造をもつ撹拌装置を着脱しなければならな
い。
【0007】上述したように(1) と(2) はいずれも一長
一短がある。このため、構造が簡単でありながら、垂直
回転による力強い撹拌を行うことができるという(1) と
(2)の長所を生かした撹拌装置の開発が望まれている。
【0008】これに応えるために、種々検討した結果、
ブラインド装置に対するスラットの昇降等の手動操作の
ために考えられた公知技術であるが、駆動軸の回転を捩
れの位置で交差する従動軸に磁気的に伝達させるように
した回転伝導機構(特開平2−46160号公報)が適
用できるのではないかと思われた。
【0009】これは図29に示すように、駆動軸291
を共通にした2個の両面2極型磁石292、293を軸
周りに位相を90°ずらして突き合せて駆動側磁石29
9とし、その突合せ面上に従動軸294をもつ両面2極
型磁石295を対向配置して、磁石同士の磁気結合によ
り駆動軸291の回転を従動軸294に伝達するように
したものである。
【0010】動作原理は次の通りである。従動側の磁石
295と対向する駆動側の磁石292、293の対向磁
極面296は、突合せ面を境にして2つに分割され、単
一の磁極(N極またはS極)が現れる、一方の磁極面2
97は従動側磁石295の回転に寄与し、両方の磁極
(N極及びS極)が同時に現れる他方の磁極面298は
回転に寄与しない。したがって、(a)では、駆動側磁
石299の向う側のN極297が従動側磁石295のS
極を吸引して従動側磁石295を矢印方向(b)に示す
位置まで回転(90°回転)させる。(b)では、駆動
側磁石299が90°矢印方向に回転しているため、今
度は駆動側磁石299の手前側のS極298が従動側磁
石295のS極と反発して従動側磁石295を矢印方向
に(c)に示す位置まで回転させる。(c)では、駆動
側磁石299の向う側のS極が従動側磁石295のN極
を吸引して従動側磁石295を矢印方向にさらに90°
回転させる。このようにして、駆動軸291を回転する
ことにより捩れ交差している従動軸294を非接触で回
転させることができる。
【0011】この回転伝導機構を液体撹拌装置に適用す
れば、簡単な構造で水平回転軸を中心に撹拌子を回転さ
せることが可能となると考えられる。また、液体撹拌装
置に限らず、駆動源が手動ではなくモータなどの自動駆
動原をもつ磁気カップリング装置、例えばかさ歯車機構
などにも広く適用することも考えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平2−4
6160号公報のものは、次のような問題があることが
わかった。
【0013】(1) 汎用的な回転伝達装置に適さない。
【0014】駆動軸の回転を捩れの位置で交差する従動
軸に伝達させるものであるため、例えば2軸が延長線上
で直交するかさ歯車のような磁気カップリング装置には
適用できない。また、実験によると無負荷であるにもか
かわらず大きな駆動力を必要とするため、手動操作機構
として使用する場合には操作性や使用感を無視すれば実
用上問題ないが、モータなどで自動操作しようとする
と、モータ負荷が大きくなるため、容量の小さなモータ
を使うと円滑な回転がえられず、かといって必要以上に
トルクの大きなモータを使うと、大型化する上経済的で
ない。
【0015】(2) 撹拌装置に適さない。
【0016】既述したように、吸引力が強く、したがっ
て吸引力に逆らって大きな駆動トルクを駆動軸に与える
必要がある。その理由は、構造上、吸引磁力線を従動磁
石の磁極方向に無理やり伸ばすことになるので、吸引磁
力線が回転トルクにあまり寄与しないことによると思わ
れる。吸引力に逆らって駆動磁石を回すので、駆動に大
きな力が必要となる。その結果、一般的なモータを使用
する撹拌装置に適用した場合、滑らかなトルクが得ずら
く、しかも振動が大きくなり、その振動は回転速度が上
がるほど大きくなる。振動が大きいと騒音が大きくなる
ため好ましくなく、ひどい場合には共振現象を惹き起こ
す。そして振動によって容器が移動し落下して破損する
おそれがある。また、平衡状態から初期回転がスムーズ
に始まらず、磁気バランスが少しずれている場合には反
対方向に回ってしまう。
【0017】したがって、液体撹拌装置に適用しても、
水平回転軸を中心に撹拌子を回転させることはできて
も、安全で安定した撹拌装置としては採用できない。
【0018】(3) なお、磁石の代りに電磁石を使う簡易
な回転機構も考えられるが、従来の電磁石回転機構は、
電磁石の働きをラチェット機構で間欠回転に変換するも
のであるため、滑らかな回転特性が得られず、しかも接
触式のため摩耗しやすく、液体撹拌装置や他のアクチュ
エータには適さない。
【0019】本発明の目的は、上述した従来技術の問題
点を解消して、一の回転軸からその延長線と直交する他
の回転軸に回転を磁気伝達させることが可能な磁気回転
伝達装置を提供することにある。
【0020】また、本発明の目的は、簡単な構造であり
ながら、電磁石に交番電流を供給することにより対向磁
石を滑らかに非接触で回転させることができる磁気回転
伝達装置を提供することにある。
【0021】また、本発明の目的は、回転軸を傾斜させ
ることにより、一の回転軸の延長線上にある角度で交差
する他の回転軸に回転を磁気伝達させることが可能な磁
気回転伝達装置を提供することにある。
【0022】また、本発明の目的は、簡単な構造であり
ながら、力強い撹拌力を得ることが可能な撹拌子及び撹
拌装置を提供することにある。
【0023】また、本発明の目的は、磁気結合によって
撹拌子を浮上保持でき、また容器からの撹拌子の出し入
れが容易な磁気軸受を提供することにある。
【0024】
【発明を解決するための手段】本発明の磁気回転伝達装
置は、図1に示すように、一の回転軸101を中心に回
転する左右に一対の磁極102を有する左右2極型磁石
103と、一の回転軸101の延長線104と直交する
他の回転軸105を中心に回転し、N極とS極とを周方
向に交互に配置した周面多極型磁石106とを備え、周
面多極型磁石106を左右2極型磁石103の磁極10
2が描く回転軌跡108の半径上に中心より外側に偏位
させて配置したものである。周面多極型磁石106は、
例えば、図1(a)に示すように両面2極型磁石とした
り、図1(b)に示すように周面4極型磁石とすること
ができる。
【0025】また、本発明の磁気回転伝達装置は、図2
に示すように、他の回転軸205に周面多極型磁石20
6、207を2個並べるようにしてもよい。その場合、
一方の周面多極型磁石206のN極と他方の周面多極型
磁石207のN極との周方向の位相がずれるように配置
し、また、2個の周面多極型磁石206、207を、左
右2極型磁石203の磁極202が描く回転軌跡208
の直径上に中心より偏位させて配置する。図2(a)は
周面多極型磁石206、207が両面2極型磁石であ
り、図2(b)は周面4極型磁石である場合を示す。
【0026】また、本発明の磁気回転伝達装置は、図3
に示すように、他の回転軸305を中心に回転する磁石
306と同様に、一の回転軸301を中心に回転する磁
石を周面多極型磁石303としたものである。この場合
にも、他の回転軸305を中心に回転する磁石306を
図3(a)に示すように両面2極型磁石としたり、ある
いは図3(b)に示すように周面4極型磁石とすること
ができる。
【0027】また、本発明の磁気回転伝達装置は、図4
に示すように、他の回転軸405に周面多極型磁石40
6、407を2個並べてもよい。図4(a)は他の回転
軸405の周面多極型磁石406、407が両面2極型
磁石であり、(b)は周面4極型磁石である場合を示
す。
【0028】また、本発明の磁気回転伝達装置は、図5
に示すように、磁極502がN極とS極に交互に変化す
る電磁石503と、電磁石503の軸芯501から偏位
させて延長した延長線504と直交する回転軸505を
中心に回転し、N極とS極とを周方向に交互に配置した
周面多極型磁石506とを備えたものである。
【0029】また、本発明の磁気回転伝達装置は、図6
に示すように、電磁石603、610と周面多極型磁石
606、607を複数個一列に並べたものである。すな
わち、磁極602、612の向きを平行にして一列に並
べられ、磁極602、612がN極とS極に交互に変化
する複数の電磁石603、610と、複数の電磁石60
3、610の各軸芯601、611から、電磁石60
3、610の列から離れる方向に偏位させて延長した各
延長線604、614と直交する回転軸605に、複数
の電磁石603、610の各磁極602、612と対応
するように並べられ、回転軸605を中心に回転するN
極とS極とを周方向に交互に配置した複数の周面多極型
磁石606、607とを備えたものである。
【0030】また、本発明の磁気回転伝達装置は、図7
(a)〜(d)に示すように、他の回転軸705を傾斜
して一の回転軸701の延長線704と斜めに交わるよ
うにするか、あるいは図7(e)に示すように回転軸7
12を電磁石703の軸芯711から偏位させて延長し
た延長線704と斜めに交わるようにしたものである。
なお、図7(a)は両面2極磁石706と左右2極型磁
石703との組合わせ、(b)は周面4極型磁石707
と左右2極型磁石703との組合わせ、(c)はともに
両面2極型磁石706、710である場合、(d)は周
面4極型磁石707と両面2極型磁石710との組合わ
せを示す。他の回転軸705または回転軸712の傾斜
方向は、図に示すように、延長線に704に向かって低
くなるようしても、あるいは反対に延長線704に向か
って高くなるようにしてもよい。なお、図では傾斜した
回転軸に1個の磁石を形成してある場合について示した
が、磁石を軸方向に2個並べてもよい。
【0031】なお、本発明の左右2極型磁石は、左右の
磁極が同一面上にあるU字形磁石もしくは馬蹄形磁石の
他に、左右の磁極が同一線上にある棒磁石でもよい。ま
た、周面多極型磁石は断面角形の他、断面丸形等でもよ
い。
【0032】
【作用】図8を用いて図1(a)の構成、すなわち垂直
回転軸801(一の回転軸)をもつ左右2極型磁石を駆
動磁石803とし、垂直回転軸801の延長線上にある
水平回転軸805(一の回転軸と直交する他の回転軸)
をもつ1個の両面2極型磁石(周面多極型磁石の一例で
ある)を被駆動磁石806とした場合の動作を説明す
る。なお、図8は図1(a)のA−A矢視断面図であ
り、駆動磁石803が90゜回転するごとに被駆動磁石
806に生じる回転角度の変化を示している。被駆動磁
石806の変化状態図を矢印を介して2つ描いてあるの
は、駆動磁石803の回転により磁気作用を受ける前
と、磁気作用を受けた後の状態を便宜的に示したもので
ある。
【0033】(a)駆動磁石803のS極が被駆動磁石
806の配置されている紙面の向う側に位置し、駆動磁
石803のN極が紙面の手前側に位置しているときを、
回転角度0°とする。このとき駆動磁石803のS極と
被駆動磁石806のN極とは吸引作用で互いに引き合う
から、被駆動磁石806はN極を下にS極を上に向けた
状態で安定する。
【0034】(b)駆動磁石803が90゜左側に回転
すると、駆動磁石803のN極およびS極と、被駆動磁
石806の下側にあるN極とは3極共存の磁場になり磁
気力の作用は相殺され、その作用する力は、同極同士は
反発しあい、異極同士は吸引しあって平行状態となる
(この三極共存磁場についての説明は、特開平7−12
3698号公報に詳しい)。しかし、被駆動磁石806
の上側にあるS極には、駆動磁石803のN極及びS極
とが作用して、S極同士は反発作用が、N極とS極は吸
引作用が生じる結果、被駆動磁石806は反時計方向へ
90゜回転して左側にS極、右側にN極が来て止る。
【0035】(c)駆動磁石803が左側にさらに回転
して180゜になると、駆動磁石803のN極と被駆動
磁石806のS極は吸引作用により近ずこうとし、被駆
動磁石806のN極は反発作用により遠のこうとする。
その作用で回転モーメントが働き被駆動磁石806は更
に反時計方向へ90゜回転する。その結果、被駆動磁石
806のS極は下側になりN極は上側になる。
【0036】(d)駆動磁石803が270゜になる
と、駆動磁石803のS極及びN極と被駆動磁石806
の下側のS極とは(b)のときと同様に3極共存の磁場
になり磁気力の作用は相殺されるが、被駆動磁石806
の上側のN極には駆動磁石803のN極及びS極とが作
用して、N極同士は反発作用が、N極とS極は吸引作用
が生じる結果、被駆動磁石806は反時計方向へさらに
90°回転して左側にN極、右側にS極が来る。
【0037】(e)駆動磁石803が360°回転する
と、被駆動磁石806は(a)の初期位置に戻る。
【0038】このように駆動磁石803を垂直回転軸8
01を中心にして回転させると、駆動磁石803は垂直
回転軸801の延長線上にある水平回転軸805を中心
として同期回転することが分かる。
【0039】図9は、図3(a)の構成、すなわち、被
駆動磁石906は両面2極型磁石のままとし、駆動磁石
903を左右2極型磁石から両面2極型磁石に代えた場
合の動作を説明しており、図3(a)のA−A矢視断面
図である。これから分かるように、被駆動磁石906の
回転は図8の場合と全く同じである。この理由は、両面
2極型磁石は、左右2極型磁石の磁極間隔をゼロにした
場合に相当し、両者のN極とS極の配置関係は同じであ
るから、左右2極型磁石も両面2極型磁石も基本的に被
駆動磁石に与える磁気的作用は変らないからである。
【0040】図10は、図3(b)の構成、すなわち両
面2極型磁石を駆動磁石113とし、周面4極型磁石を
被駆動磁石116とした場合の動作説明図であり、図3
(b)のA−A矢視断面図を示す。被駆動磁石116の
回転の様子を分かりやすくするために、一部のS極に丸
印を付してある。なお、図10の最初に示した(a)の
左側の図は駆動磁石113が0°のときの左側面図であ
る。
【0041】(a)駆動磁石113の左側にS極、右側
にN極が位置しているときを、駆動磁石113の回転角
度0°とすると、このとき駆動磁石113と被駆動磁石
116の異極間に吸引作用が生じるから、被駆動磁石1
16の軸回りの姿勢は上下面が水平の正位置にあり、下
半分の左側にN極、右側にS極が来る。
【0042】(b)駆動磁石113が矢印方向へ90゜
回転して、駆動磁石113のS極が被駆動磁石116の
配置されている紙面の向う側に位置すると、被駆動磁石
116の下側N極は吸引作用により近ずこうとし、被駆
動磁石116の下側S極では反発作用により遠のこうと
して回転モーメントが働き、被駆動磁石116は反時計
方向へ回転する。しかし、駆動磁石113のS極と被駆
動磁石116の左上にあるS極が反発して、45゜以上
回転しない。
【0043】(c)駆動磁石113がさらに回転して回
転角度が180゜になると、駆動磁石113のN極、S
極と被駆動磁石116の下端N極とは3極共存の磁場に
なり磁気力の作用は相殺される。そして駆動磁石113
のN極と被駆動磁石116の丸印のS極との間では吸引
作用が、駆動磁石113のS極と被駆動磁石116の無
印のS極とは反発作用が働く。この2つの作用により被
駆動磁石116はさらに反時計方向へ45゜回転する。
【0044】(d)駆動磁石113の回転角度が270
°になると、駆動磁石113のN極と被駆動磁石116
の丸印S極は吸引作用により近ずこうとし、駆動磁石1
13のN極と被駆動磁石116の下側N極では反発作用
により遠のこうとして回転モーメントが働き、被駆動磁
石116は さらに反時計方向へ45゜回転する。
【0045】(e)駆動磁石113の回転角度が360
゜になると、駆動磁石113のS極、N極と被駆動磁石
116の丸印のS極とは3極共存の磁場になり磁気力の
作用は相殺される。そして駆動磁石113のS極と被駆
動磁石116のN極との間では吸引作用、駆動磁石11
3のN極と被駆動磁石116のN極とは反発作用が生じ
る。この2つの磁場作用により被駆動磁石116はさら
に反時計方向へ45゜回転する。ここで駆動磁石113
は1回転し、被駆動磁石116は半回転したことにな
る。
【0046】以下(f)〜(j)の被駆動磁石116の
動きは、(b)から(e)と同じであり、駆動磁石11
3が2回転した(j)の状態で被駆動磁石116の丸印
のS極が元の(a)の初期位置に戻り、被駆動磁石11
6は一回転したことになる。
【0047】このように駆動磁石113を垂直回転軸1
11を中心にして2回転させると、被駆動磁石116は
水平回転軸115を中心として1回転、すわなち1/2
に減速回転することが分かる。これは駆動磁石と被駆動
磁石との磁極数の関係を逆にすると、2倍に増速回転で
きることを意味し、駆動磁石と被駆動磁石の磁極数を異
ならせると、磁極数に応じた増減速作用が得られること
がわかる。
【0048】次に、図11を用いて図5の電磁石によっ
て両面2極型磁石を回転させる場合の動作を説明する。
電磁石123のコイルに交番電流を流すと、電磁石12
3の磁極に交互にN極とS極が生じる。その軸芯121
から左に偏位させた斜め左上方に、垂直回転軸125を
もつ両面2極型磁石で構成した被駆動磁石126を対向
配置してある。
【0049】(a)電磁石123に電流を流していない
ときの初期状態を示し、このとき被駆動磁石126は、
電磁石123の磁極に引き付けられるため、磁極面が4
5°傾いた状態で平衡状態になり、N極またはS極のい
ずれかが下側に位置する。ここでは、N極が下に来る場
合を想定する。
【0050】(b)電磁石123に電流を流して対向磁
極をN極とすると、被駆動磁石126のN極は、電磁石
123のN極と反発してより遠ざかろうとし、逆にS極
は吸引作用により近づこうとするため、被駆動磁石12
6に回転モーメントが生じて反時計方向へ180°回転
する。
【0051】(c)電磁石123に逆向きの電流を流し
て磁極をS極とすると、被駆動磁石126のS極は、電
磁石123のS極と反発してより遠ざかろうとし、N極
は吸引作用により近づこうとするため、被駆動磁石12
6に回転モーメントが生じて更に反時計方向へ180°
回転する。
【0052】(d)再び電磁石123に元の向きに電流
を流してN極とすると、被駆動磁石126のN極は、電
磁石123のN極と反発してより遠ざかろうとし、S極
は吸引作用により近ずこうとして、さらに左へ180°
回転する。
【0053】このようにして電磁石123に交番磁界を
加えることにより、磁心121から偏位させた水平回転
軸125を中心に被駆動磁石126を回転させることが
できる。なお、同図において、被駆動磁石126を電磁
石123の左斜め上方ではなく、右斜め上方に配置する
と、被駆動磁石126を時計方向に回転させることがで
きる。
【0054】次に、図1(a)、図1(b)、図3
(a)、図3(b)の4つの構成についての回転伝達特
性を図12〜図13を用いて説明する。なお、同図の横
軸には駆動磁石の駆動角を、縦軸の左側に被駆動磁石の
回転トルクを、縦軸の右側に被駆動磁石の従動角をとっ
た。この回転トルクの値は、各々の従動角における磁気
伝達されうる静止トルク値である。
【0055】図12(a)に示すように、駆動側が左右
2極型磁石、被駆動側が1個の両面2極型磁石(図1
(a))の場合、トルクについては、駆動角が90°と
315°近辺で若干低下する現象が見られるが、その他
の駆動角では一定である。従動角については、ほとんど
ずれはなく駆動磁石と同期している。これによれば、ト
ルクのほぼ一定な滑らかな回転を作り出すことができ
る。
【0056】図12(b)に示すように、駆動側が左右
2極型磁石、被駆動側が1個の周面4極型磁石(図1
(b))の場合、トルクについては、駆動磁石が2回転
する間にsin波に近似した2周期分の変動があり、滑
らかでない回転を作り出している。従動角については、
駆動トルクが正の半波にあるときは遅れ、負の半波にあ
るときは進んでいる。これによれば、トルクが大きく変
動し、従動角が同期基準線を中心に一定の周期で蛇行す
る不安定で滑らかでない回転を作り出すことができる。
【0057】図13(a)に示すように、駆動側と被駆
動側とがともに両面2極型磁石(図3(a))の場合、
トルクはフラットで、従動角は駆動側と完全に同期して
いる。これによれば、トルクがより安定で滑らかな回転
を作り出すことができる。
【0058】図13(b)に示すように、駆動側が両面
2極型磁石、被駆動側が周面4極型磁石(図3(b))
の場合、トルクは駆動磁石が2回転する間にsin波に
近似した4周期分の変動がある。従動角については、駆
動トルクが正の半波にあるときは進み、負の半波にある
ときは遅れる。これによれば、より頻繁にトルクと従動
角を変動させる不安定で滑らかでない回転を作り出すこ
とができる。
【0059】以上、作用をまとめると次のようになる。
【0060】(1) 被駆動磁石が駆動磁石の回転中心の左
右いずれか一方に偏位して配置されているか、または左
右両側に配置されているときは、駆動磁石によって被駆
動磁石は捩り作用を受けて回転するが、被駆動磁石が回
転中心上にあるときは回転せず停止する作用がある。こ
れが本発明で被駆動磁石を駆動磁石に対して偏位させて
配置する理由である。
【0061】(2) 被駆動磁石は駆動磁石の吸引力のみな
らず反発力も受けて回転し、その吸引力と反発力の強さ
は同じである。これが本発明で円滑で安定した回転トル
クが得られる理由である。
【0062】(3) 異なる磁極数の磁石同士は、磁極数の
比の逆数に比例する作用がある。例えば、駆動側の磁極
数が2極で、被駆側の磁極数が4極の場合は1/2に減
速される。逆に駆動側の磁極数が4極で、被駆動側の磁
極数が2極の場合は2倍に増速される。
【0063】次に、図14を用いて本発明と従来例の磁
気回転伝達装置の駆動側回転角に対する駆動側トルク及
び最大伝達トルクの特性を比較して説明する。図14
(a)は被駆動側に1個の磁石をもつ第1の発明、
(b)は被駆動側に2個の磁石をもつ第2の発明、図1
4(c)は前記公報の従来特性である。
【0064】実体に即すため被駆動磁石は図17を用い
て本発明の構成と従来例の構成を擬似装置を作製して行
った。駆動側トルク特性については、被駆動側は無負荷
にしておき、駆動側には簡易トルク計を介して手動で回
転を与えた。また最大伝達トルク特性については、被駆
動側に簡易トルク計を取り付けて、駆動側は手動で回転
を与えた。なお、駆動側トルクは、言い換えれば磁気伝
達をするための伝達効率で、駆動側の負担になる力であ
る。
【0065】第1及び第2の発明と従来のものとを比較
すると、周期的に駆動側トルクのピークが発生する点で
は同じであるが、従来のものは本発明のものよりも駆動
側トルクのピーク値が大きく、しかも最初から伝達トル
クがかかって滑らかに回転を始める本発明のものと異な
り、所定の駆動側回転角に達しなければ被駆動磁石に伝
達トルクがかからず回転を始めない点で大きく異なる。
この相違が、従来のものに滑らかでない回転と大きな振
動をもたらすことになる。第1の発明と第2の発明とを
比較すると、駆動側トルク、伝達トルクはともに同じ傾
向をもつが、第2の発明の方がより大きな伝達トルクが
得られていることがわかる。
【0066】
【実施例】以下に本発明の磁気回転伝達装置を撹拌装置
に適用した実施例について説明する。
【0067】図15は、撹拌子141を磁気軸受142
で支持し、回転負荷の軽減と軸受摩耗の軽減を図るよう
にした撹拌装置の第1実施例を示したものであり、
(a)は概略断面図、(b)は要部の拡大斜視図であ
る。駆動系を内蔵した筐体143の上に液体144を収
容する容器145が載せられる。この容器145は無蓋
型で非磁性体により形成される。
【0068】容器145内には、水平回転軸146をも
つ周面多極型磁石147から構成した撹拌子141が収
容される。撹拌子141の両端には磁気浮上用の磁石1
48が取り付けられる。撹拌子141の長さは容器14
5の内径より僅かに短くしてある。なお、撹拌効率を上
げるために、許容回転トルク内の範囲で撹拌子141の
周囲にブレードを装着してもよい。
【0069】筐体143内の容器底壁149近傍に駆動
用の磁石150を撹拌子141と対向配置する。この駆
動用磁石150は、図では両面2極型磁石としている
が、4極以上の周面多極型磁石あるいは左右2極型磁石
としてもよい。駆動用磁石150は駆動モータ151で
垂直軸を中心に回転され、その回転運動が撹拌子141
に伝達される。
【0070】容器両側の筐体143上に一対の磁気軸受
142が容器145を挟むように取り付けられている磁
気軸受142は、容器145の径方向に進退自在、かつ
上下動自在に設けられた磁石を有し、容器両側から容器
145内の撹拌子141を吸引して容器底壁149から
浮上支持する。
【0071】撹拌子141に作用する駆動磁石150の
吸引力又は反発力に打ち勝って水平浮上支持できるよう
に、磁気軸受142が有する磁石を左右、上下に動かし
て撹拌子141の吸引力を調整する。左右の吸引力のバ
ランスがとれれば、撹拌子141は完全に容器145か
ら非接触の状態で浮上支持でき、容器内壁との接触圧は
ゼロになるが、現実にはバランスがとれないため、撹拌
子141は左右いずれか一方の内壁に接触してしまう。
【0072】筐体143内の取付台152に、撹拌子1
41を下方からラジアル方向に補助的に支承する複数個
の補助磁石153を設ける。これらの補助磁石153は
上下移動自在に設けるようにし、もし駆動用磁石150
の吸引力又は反発力が強すぎる場合には、この補助磁石
153の上下位置を動かしてそのバランスを調整するよ
うにしてもよい。また、補助磁石153は撹拌子141
の自重調整用として用いてもよい。
【0073】本実施例によれば、駆動磁石を左右2極型
磁石又は両面2極型磁石として垂直軸を中心に回転すれ
ば、被駆動磁石とした周面多極型磁石は、水平回転軸を
中心にして、吸引力と反発力の同時作用で回転する。し
たがって、液体144に滑らかで力強い回転を生じさせ
ることができる。また、水平軸を中心に撹拌子を回すこ
とにより、液体が上下に動き、気泡を巻き込まない液面
を形成することができるとともに、液中の気泡を強制的
に上に運ぶため気泡を有効に除去できる。このため、気
泡の混入をさける撹拌には大きな効果がある。
【0074】水平軸を中心に回転する撹拌を起こすよう
にしたので、ビーカ等円筒形の容器の撹拌においては、
強制的に対流が起きて液体に乱流層が形成されるため、
さほど高速で回さなくても十分な撹拌効果が得られる。
また、水平回転軸の中心から軸方向に偏位させて磁石を
配置したので、2つの乱流層のぶつかり合いを引き起こ
すことができ、高い撹拌効率が得られる。また、撹拌子
を両側から吸引力でバランス保持する磁気軸受を採用し
たので、容器内壁との接触を可及的に低減することがで
き、接触摩耗による摩耗粉の混入を大幅に抑えることが
できる。
【0075】なお、従来のマグネチックスターラでは、
撹拌子が過負荷になると反発力により、その周速に近い
速度で離脱して容器を破損することがあるが、本実施例
の撹拌子はそのようなことはなく、過負荷になっても磁
気軸受で保持されたまま同期が外れ、回転が止るだけで
容器の破損は免れる。そして、離脱した撹拌子を元に戻
す手間を必要とせず、そのまま回転速度を下げていけば
過負荷でない位置から再び回り出す。
【0076】図16〜図21は、上述した撹拌装置に使
用される各種の撹拌子の実施例を示したものである。
【0077】図16は1個の両面2極型磁石163を水
平回転軸161上に軸方向に偏位させて取り付けた例を
示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。撹拌子
は水平回転軸161を有し、その両端には磁気浮上用の
磁石162が取り付けられる。磁石162は円板状で構
成し、必要ならばこれに皿状のヨークを付けて磁力を強
くし、さらに全周を合成樹脂166で覆うとともに、好
ましくは、その外側面に小さな丸みを有した突起165
を形成し、容器との接触面積を減らして摩耗の軽減を図
るようにする。また、垂直回転軸の延長線167と直交
する水平回転軸161の中央から軸方向外方に偏位した
位置に1個の両面2極型磁石163が取り付けられる。
両面2極型磁石163の磁極面は水平回転軸161と平
行になっている。この両面2極型磁石163の外周は好
ましくは保護用の合成樹脂164で被覆するとよい。磁
石163を水平回転軸161上に偏位して取り付けるこ
とにより、円滑で安定した回転トルクが得られる。
【0078】このような撹拌子を作製するには、予め合
成樹脂164を被覆した両面2極磁石163の磁極面と
直交する両端面の中心部に貫通孔を開け、その貫通孔に
水平回転軸161を挿通し、一方を長く、他方を短く調
整してねじ止め等の手段で固定する。水平回転軸161
の両端にも同様に磁石162をねじ止め等の手段で固定
する。あるいは、異物の付着を避けるために、接合部は
合成樹脂同士を溶接してもよい。
【0079】図17は水平回転軸171の周方向に2個
の両面2極型磁石173を並べた例を示したものであ
り、2個の両面2極型磁石173は、周方向にN極とS
極が交互に並ぶように水平回転軸171に偏位して配置
する。2個の磁石173間は空間的に離れていても、空
間的に接触していても、ともに本発明の周面4極型磁石
を構成する。
【0080】図18は両面2極型磁石183を水平回転
軸181の周方向に4個並べた例を示し、周面8極型磁
石を構成する。なお(b)はA−A矢視図である。この
とき使用する駆動磁石が両面2極磁石または左右2極型
磁石であれば、駆動磁石が1回転につき被駆動磁石は1
/2回転する。したがって、減速機能のある撹拌装置が
実現でき、かきまぜ抵抗の大きい撹拌に有効である。さ
らに極数を多くして6極にすると1/3、8極で1/4
に減速することができ、高粘度の液体の撹拌に有効であ
る。
【0081】なお、逆に周面多極型磁石を駆動側とし、
両面2極型磁石を被駆動側としたときは、駆動側の磁極
の数を増やすことにより、被駆動側の回転は増速され
る。例えば、4極で2倍、6極で3倍、8極で4倍に増
速することができ、混ざりにくい液体を乳化することが
できる。
【0082】図19は軸方向に2個の両面2極型磁石を
並べた例を示し、垂直回転軸の延長線197と交わる水
平回転軸191の左右に互いに磁極面を平行にし、かつ
同一面側の磁極を異ならせて配置する。2個の磁石19
3は隣接させても、あるいは図に示すように間隔を開け
てもよい。磁気作用を倍加でき、かつ表面積が大きくと
れるので、撹拌力を強力にすることができる。なお、い
ずれか一方の磁石を取り除くと図16の撹拌子が得られ
る。
【0083】図20は周方向に2個、軸方向に2個、都
合4個の磁石を水平回転軸131上に配置したものであ
る。磁石を片側半分だけにすると図17の撹拌子が得ら
れる。
【0084】図21は水平回転軸211に対して磁石2
13の軸芯218を傾けて配置した例を示す。このよう
にすると、液体に乱流が生じて強力な撹拌効果が得られ
る。
【0085】図22は撹拌装置に使用される磁気軸受の
例を示し、(a)は(b)のA−A矢視断面図、(b)
は(a)のB−B矢視図である。磁気軸受は筐体または
容器に対して着脱でき、2個一組で使用される。磁気軸
受は、容器の外壁に接触する側面221と筐体に接触す
る底面222とを有する本体223と、本体223の底
面222を筐体に吸着させて本体223を筐体に固定す
る取付磁石224と、容器内に収容される撹拌子を吸引
・保持する保持磁石225とを備える。保持磁石225
は本体223内の空間内に、側面221に対して進退自
在かつ上下移動自在に収容され、その軸226を本体2
23の裏面に設けた長孔227から出し、ねじ228に
より任意の位置で固定できるようにしてある。
【0086】一組の磁気軸受は、撹拌子を両側からしっ
かりと吸引・保持するため、撹拌子が離脱して飛び跳ね
ることもなく、容器を破損する心配もない。また、取付
磁石224により筐体に強固に吸着固定されるので、撹
拌子の回転に伴うトルクや振動を受けても、撹拌子の水
平回転軸の軸ずれを阻止することができ、軸ずれにより
撹拌子が容器と接触するのを防止できる。
【0087】また、容器に撹拌子をセットするときは、
磁気軸受を筐体から外し、容器の側壁を介して左右の磁
気軸受で撹拌子を両側から吸着させながら容器底部へ運
ぶことができる。また、撹拌子を取り出すときは容器の
側壁に沿って左右の磁気軸受を両手で持ち上げていけ
ば、吸引保持されている撹拌子も同時に持ち上がってく
るので、撹拌子を容器から容易に取り出すことができ
る。また、磁気軸受は、2個で1組で着脱自在となって
いるから、容器の大きさに合わせてセットでき、不要に
なったら保管できる。
【0088】図23は撹拌装置の第2実施例を示し、図
15の第1実施例と異なる点は、磁気軸受を通常の機械
軸受231に変更した点であり、容器232内の側壁2
33または底壁234に機械軸受231を固定する。な
お、容器上部から撹拌子234を簡単に着脱するため
に、軸受形状をU字型にしてもよい。これによれば容器
232側に軸受231を取り付ける必要があるが、第1
実施例のものより構造を簡素化できる。
【0089】図24は撹拌装置の第3実施例を示し、機
械軸受を使用する点では第2実施例と同じであるが、容
器241に蓋242を設けて有蓋とし、そこから容器2
41内に支柱243を懸垂し、下端に軸受244を取り
付けるようにした点で異なる。撹拌子245が蓋242
から懸垂された軸受244に支持されているので、撹拌
子245を蓋242と共に着脱することができる。
【0090】図25は撹拌装置の第4実施例を示し、第
3実施例において、水平回転軸256を傾斜させるとと
もに、撹拌子255の磁石形状を台形または三角形に変
形したものである。傾斜軸を中心に撹拌子を回転させる
と、強制的な対流で起こる乱流層と撹拌子の周速の違い
による乱流層とがぶつかり合って高い撹拌力が得られ
る。
【0091】図26は撹拌装置の第5実施例を示し、1
個の電磁石261と1個の磁石262をもつ撹拌子26
3とで構成したものである。筐体264内に磁極265
の向きが垂直になるように電磁石261を設置する。容
器266内に設置する撹拌子263は、電磁石261の
磁極265に対して偏位して配置する。スイッチング電
源267で交流を直流に変換し、交番電流発生器268
により電磁石261のコイルに交番電流を流して、磁極
265のN極とS極を交互に発生させて回転駆動源とす
る。
【0092】図27は、2個の電磁石271と2個の磁
石272をもつ撹拌子273とで構成した第6実施例例
を示す。2個の電磁石272の磁極274は一方がN極
のとき、他方はS極が生じるようにする。これによれ
ば、電磁石271の磁極274の極性変化ごとに撹拌子
273が1/2回転する。撹拌子273の回転速度は電
磁石271に交互に流す電流の周波数に関係し、その周
波数が高いほど撹拌子273の回転速度は早くなる。例
えば、撹拌子273の回転速度を1分間に100回転さ
せるには1分間に200回交互に電流を流せばよい。特
に、複数個の容器を多連にしたような装置においては、
電磁石を駆動源にすることにより装置を経済的に優れた
ものとすることができる。なお、2個の電磁石272に
同一極性の磁極が生じるようにしてもよく、その場合に
は、撹拌子273に取り付けた2個の両面2極型磁石2
72の磁極面も同一極性とする。
【0093】図28は第7実施例を示したもので、原理
的には図26と同じであるが、撹拌装置としてではな
く、簡易電動機又はアクチュータとして構成したもので
ある。これによれば、回転子283の出力軸289に無
接触で回転を伝達することができる。
【0094】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、周面多
極型磁石を左右2極型磁石の回転軌跡の中心より偏位さ
せて配置したので、軸延長線上で直交する2つの回転軸
間に、大きな駆動トルクを要することなく、滑らかでト
ルクの安定した回転を伝達することができる。
【0095】請求項2に記載の発明によれば、一方の回
転軸に周面多極型磁石を2個並べたので、請求項1に比
してより大きな伝達トルクを得ることができる。
【0096】請求項3に記載の発明によれば、対向して
配置される両方の磁石をともに周面多極型磁石としたの
で、より回転が滑らかで、より安定した伝達トルクを得
ることができる。
【0097】請求項4に記載の発明によれば、一方の回
転軸に周面多極型磁石を2個並べたので、請求項3に比
してより大きな伝達トルクを得ることができる。
【0098】請求項5に記載の発明によれば、一方の磁
石に電磁石を用いるので、回転駆動源が省略でき構造の
簡素化を図ることができる。また、電磁石に対して対向
磁石を偏位させて配置したので、磁石を非接触で回転さ
せることができる。
【0099】請求項6に記載の発明によれば複数の電磁
石を用いるので、より大きな伝達トルクが回転軸に得ら
れる。
【0100】請求項7に記載の発明によれば、回転軸を
傾斜させたので、ある角度で交差する2つの回転軸間で
回転を伝達することができる。
【0101】請求項8に記載の発明によれば、1個の周
面多極型磁石を水平回転軸に偏位して取り付けただけの
簡単な構造で、水平回転軸を中心に回転する力強い撹拌
力を得ることができる。
【0102】請求項9に記載の発明によれば、2個の周
面多極型磁石を水平回転軸の左右に取り付けたので、請
求項8に比して2倍の撹拌力を得ることができる。
【0103】請求項10に記載の発明によれば、周面多
極型磁石を水平回転軸に対して傾斜して取り付けたの
で、より強力で効果的な撹拌力を得ることができる。
【0104】請求項11に記載の発明によれば、撹拌子
の両端に磁石を設けたので、撹拌子を磁気浮上させるこ
とができる。
【0105】請求項12に記載の発明によれば、周面多
極型磁石で構成した撹拌子を磁気軸受で保持するだけの
簡単な構造で、水平回転軸を中心に力強い撹拌力を得る
ことができ、しかも磁気結合であるため液漏れの心配が
なく、容器との接触も大幅に低減することができる。
【0106】請求項13に記載の発明によれば、取付磁
石で磁気軸受を筐体に固定するので回転負荷や振動に伴
う水平回転軸のずれを防止できる。また磁気軸受を着脱
自在としたから、磁気軸受を容器の外壁に沿って上下に
滑らすことにより撹拌子を保持したまま上下に動かすこ
とができ、手をあまり汚さず、液体の飛び跳ねもなく撹
拌子を容易に着脱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気回転伝達装置の第1の基本構成を
示す斜視図であり、(a)は左右2極型磁石と両面2極
型磁石の組合わせ、(b)は左右2極型磁石と周面4極
型磁石の組合わせを示す。
【図2】本発明の磁気回転伝達装置の第2の基本構成を
示す斜視図であり、(a)は左右2極型磁石と2個の両
面2極型磁石の組合わせ、(b)は左右2極型磁石と2
個の周面4極型磁石の組合わせを示す。
【図3】本発明の磁気回転伝達装置の第3の基本構成を
示す斜視図であり、(a)は両方とも両面2極型磁石の
組合わせ、(b)は両面2極型磁石と周面4極型磁石の
組合わせを示す。
【図4】本発明の磁気回転伝達装置の第4の基本構成を
示す斜視図であり、(a)は両面2極型磁石と2個の両
面2極型磁石の組合わせ、(b)は両面2極型磁石と2
個の周面4極型磁石の組合わせを示す。
【図5】本発明の磁気回転伝達装置の一方の磁石を電磁
石とした第5の基本構成を示す斜視図であり、電磁石と
対向する磁石を両面2極型磁石とした図である。
【図6】本発明の磁気回転伝達装置の一方の磁石を電磁
石とした第6の基本構成を示す斜視図であり、電磁石を
2個とし、それらに対向する2個の磁石を両面2極型磁
石とした図である。
【図7】本発明の磁気回転伝達装置の回転軸を傾斜させ
た第7の基本構成を示す斜視図であり、(a)は左右2
極型磁石と両面2極型磁石の組合わせ、(b)は左右2
極型磁石と周面4極型磁石の組合わせ、(c)は両面2
極型磁石同士の組合わせ、(d)は両面2極型磁石と周
面4極型磁石の組合わせ、(e)は電磁石と両面2極型
磁石の組合わせを示す。
【図8】図1(a)の回転動作説明図を示す。
【図9】図3(a)の回転動作説明図を示す。
【図10】図3(b)の回転動作説明図を示す。
【図11】図5の回転動作説明図を示す。
【図12】本発明の磁気回転伝達装置の駆動角に対する
トルク及び従動角の第1の基本特性図を示し、(a)は
図1(a)の特性図、(b)は図1(b)の特性図であ
る。
【図13】本発明の磁気回転伝達装置の駆動角に対する
トルク及び従動角の第2の基本特性図を示し、(a)は
図3(a)の特性図、(b)は図3(b)の特性図であ
る。
【図14】本発明と従来例の磁気回転伝達装置の駆動側
回転角に対する駆動側トルク及び最大伝達トルクの特性
を比較した特性図である。
【図15】本発明の撹拌装置の第1実施例の構成を示
し、(a)は概略縦断面図であり、(b)は要部の拡大
斜視図である。
【図16】本発明の1個の両面2極型磁石を有する撹拌
子の実施例の説明図であり、(a)は平面図、(b)は
正面図である。
【図17】本発明の2個の両面2極型磁石を周方向に有
する撹拌子の実施例の説明図であり、(a)は平面図、
(b)は正面図である。
【図18】本発明の4個の両面2極型磁石を周方向に有
する撹拌子の実施例の説明図であり、(a)は平面図、
(b)はA−A矢視図である。
【図19】本発明の2個の両面2極型磁石を軸方向に有
する撹拌子の実施例の説明図であり、(a)は平面図、
(b)は正面図である。
【図20】本発明の4個の両面2極型磁石を周方向と軸
方向に有する撹拌子の実施例の説明図であり、(a)は
平面図、(b)は正面図である。
【図21】本発明の4個の両面2極型磁石を周方向と軸
方向に傾斜して有する撹拌子の実施例の説明図であり、
(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図22】本発明の磁気軸受の実施例を示し、(a)は
(b)のA−A矢視断面図、(b)は(a)のB−B矢
視図である。
【図23】本発明の撹拌装置の第2実施例の構成を示
し、(a)は概略縦断面図、(b)は要部の拡大斜視図
である。
【図24】本発明の撹拌装置の第3実施例の構成の概略
縦断面図を示す。
【図25】本発明の撹拌装置の第4実施例の構成の概略
縦断面図を示す。
【図26】本発明の撹拌装置の第5実施例の構成の概略
縦断面図を示す。
【図27】本発明の撹拌装置の第6実施例の要部拡大斜
視図を示す。
【図28】本発明の撹拌装置の第7実施例の概略縦断面
図を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図29】従来例による磁気回転伝達装置の動作説明図
である。
【符号の説明】
101 一の回転軸 102 磁極 103 左右2極型磁石 104 延長線 105 他の回転軸 106 周面多極型磁石 108 回転軌跡

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一の回転軸を中心に回転する左右に一対の
    磁極を有する左右2極型磁石と、 上記一の回転軸の延長線と直交する他の回転軸を中心に
    回転し、N極とS極とを周方向に交互に配置した周面多
    極型磁石とを備え、 上記周面多極型磁石を上記左右2極型磁石の磁極が描く
    回転軌跡の半径上に中心より偏位させて配置した磁気回
    転伝達装置。
  2. 【請求項2】一の回転軸を中心に回転する左右に一対の
    磁極を有する左右2極型磁石と、 上記一の回転軸の延長線と直交する他の回転軸に沿って
    並べられ、該他の回転軸を中心に回転するN極とS極と
    を周方向に交互に配置した2個の周面多極型磁石であっ
    て、一方の周面多極型磁石のN極と他方の周面多極型磁
    石のN極との周方向の位相がずれている周面多極型磁石
    とを備え、 上記他の回転軸に並べられた2個の周面多極型磁石を、
    上記左右2極型磁石の磁極が描く回転軌跡の直径上に中
    心より偏位させて配置した磁気回転伝達装置。
  3. 【請求項3】一の回転軸を中心に回転するN極とS極と
    を周方向に交互に配置した第1周面多極型磁石と、 上記一の回転軸の延長線と直交する他の回転軸を中心に
    回転するN極とS極とを周方向に交互に配置した第2周
    面多極型磁石とを備え、 第2周面多極型磁石を第1周面多極型磁石が描く回転軌
    跡の半径上に中心より偏位させて配置した磁気回転伝達
    装置。
  4. 【請求項4】一の回転軸を中心に回転するN極とS極と
    を周方向に交互に配置した第1周面多極型磁石と、 上記一の回転軸の延長線と直交する他の回転軸に沿って
    並べられ、該他の回転軸を中心に回転するN極とS極と
    を周方向に交互に配置した2個の第2周面多極型磁石で
    あって、一方の第2周面多極型磁石のN極と他方の第2
    周面多極型磁石のN極との周方向の位相がずれている第
    2周面多極型磁石とを備え、 上記他の回転軸に並べられた2個の第2周面多極型磁石
    を、第1周面多極型磁石の磁極面が描く回転軌跡の直径
    上に中心より偏位させて配置した磁気回転伝達装置。
  5. 【請求項5】磁極がN極とS極に交互に変化する電磁石
    と、 該電磁石の軸芯から偏位させて延長した延長線と直交す
    る回転軸を中心に回転し、N極とS極とを周方向に交互
    に配置した周面多極型磁石とを備えた磁気回転伝達装
    置。
  6. 【請求項6】磁極の向きを平行にして一列に並べられ、
    磁極がN極とS極に交互に変化する複数の電磁石と、 該複数の電磁石の各軸芯から、上記電磁石の列から離れ
    る方向に偏位させて延長した各延長線と直交する回転軸
    に上記複数の電磁石の各磁極と対向して並べられ、上記
    回転軸を中心に回転するN極とS極とを周方向に交互に
    配置した複数の周面多極型磁石とを備えた磁気回転伝達
    装置。
  7. 【請求項7】上記他の回転軸を一の回転軸の延長線と直
    交させるに代えて、一の回転軸の延長線と斜めに交わる
    ようにした請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気回
    転伝達装置、または上記回転軸を電磁石の軸芯から偏位
    させた延長線と直交させるに代えて、延長線と斜めに交
    わるようにした請求項5または6に記載の磁気回転伝達
    装置。
  8. 【請求項8】水平回転軸と、 この水平回転軸に軸方向に偏位して取り付けられたN極
    とS極とを周方向に交互に配置した周面多極型磁石とを
    備えた撹拌子。
  9. 【請求項9】水平回転軸と、 この水平回転軸の左右に取り付けられ、N極とS極とを
    周方向に交互に配置された2個の周面多極型磁石であっ
    て、一方の周面多極型磁石のN極と他方の周面多極型磁
    石のN極との周方向の位相をずらして配置した2個の周
    面多極型磁石とを備えた撹拌子。
  10. 【請求項10】請求項8または請求項9に記載の撹拌子
    において、上記周面多極型磁石の軸芯を水平回転軸に対
    して傾斜して取り付けた撹拌子。
  11. 【請求項11】請求項8ないし請求項10のいずれかに
    記載の撹拌子において、水平回転軸の両端に磁石を設け
    た撹拌子。
  12. 【請求項12】液体を収容する容器の底部近傍に垂直回
    転軸を中心に回転自在に設けられ、左右に一対の磁極面
    を有する左右2極型磁石、またはN極とS極とを周方向
    に交互に配置した周面多極型磁石と、 容器内に収容され、上記垂直回転軸を中心に回転する上
    記左右2極型磁石または周面多極型磁石の回転が磁力で
    伝達されて水平回転軸を中心に回転する請求項11に記
    載の撹拌子と、 容器の両側部に着脱自在に取り付けられ、容器内に収容
    された撹拌子の両端に設けた磁石と吸引しあって撹拌子
    を容器の底部から磁気浮上させたまま保持する一対の磁
    気軸受とを備えた撹拌装置。
  13. 【請求項13】容器の側部に接触する側面と筐体に接触
    する底面とを有する本体と、 上記本体の底面を筐体に吸着させて本体を筐体に固定す
    る取付磁石と、 本体の側面に対して進退自在かつ上下動自在に取り付け
    られ、容器内に収容される撹拌子を吸引する保持磁石と
    を備えた磁気軸受。
JP14361495A 1995-06-09 1995-06-09 磁気回転伝達装置、撹拌子、撹拌装置および磁気軸受 Expired - Fee Related JP3678796B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14361495A JP3678796B2 (ja) 1995-06-09 1995-06-09 磁気回転伝達装置、撹拌子、撹拌装置および磁気軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14361495A JP3678796B2 (ja) 1995-06-09 1995-06-09 磁気回転伝達装置、撹拌子、撹拌装置および磁気軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08332369A true JPH08332369A (ja) 1996-12-17
JP3678796B2 JP3678796B2 (ja) 2005-08-03

Family

ID=15342843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14361495A Expired - Fee Related JP3678796B2 (ja) 1995-06-09 1995-06-09 磁気回転伝達装置、撹拌子、撹拌装置および磁気軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3678796B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002527218A (ja) * 1998-10-07 2002-08-27 カンパーニ ジェネラル デ マティエールヌクレエール 電磁結合を備えた液体攪拌機
JP2006035098A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Aisin Seiki Co Ltd 非接触攪拌機
JP2008068229A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Mfu Co Ltd マグネチックスターラー及び撹拌装置
WO2018061190A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 磁気式回転伝達機構
JP2018086646A (ja) * 2016-11-21 2018-06-07 ガン モウ ドゥン マグネチックスターラー装置及び混合装置
CN113083518A (zh) * 2021-03-16 2021-07-09 韩宝云 一种吊袋式离心机

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002527218A (ja) * 1998-10-07 2002-08-27 カンパーニ ジェネラル デ マティエールヌクレエール 電磁結合を備えた液体攪拌機
JP2006035098A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Aisin Seiki Co Ltd 非接触攪拌機
JP4581533B2 (ja) * 2004-07-27 2010-11-17 アイシン精機株式会社 非接触攪拌機
JP2008068229A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Mfu Co Ltd マグネチックスターラー及び撹拌装置
WO2018061190A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 磁気式回転伝達機構
US10753450B2 (en) 2016-09-30 2020-08-25 Harmonic Drive Systems Inc. Magnetic type rotation transmitting mechanism
JP2018086646A (ja) * 2016-11-21 2018-06-07 ガン モウ ドゥン マグネチックスターラー装置及び混合装置
CN113083518A (zh) * 2021-03-16 2021-07-09 韩宝云 一种吊袋式离心机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3678796B2 (ja) 2005-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108092486B (zh) 磁性耦合组件以及磁性耦合搅拌装置
JP4495346B2 (ja) 電磁結合を備えた液体攪拌機
US11247186B2 (en) Mixing system, mixing device, container, and method for mixing a fluid and/or a solid
KR20200070340A (ko) 조인트 기구 및 이를 제어하기 위한 방법, 멀티 암 장치 및 로봇
JP2013013216A (ja) 磁気カップリング及び撹拌装置
JP2013507958A (ja) 攪拌装置
JP2007136443A (ja) 撹拌子および撹拌装置
JP2008068229A (ja) マグネチックスターラー及び撹拌装置
US8814422B2 (en) Eddy current motor, eddy current coupling system, and method of use
JPH10314569A (ja) 撹拌装置
EP3832850A1 (en) Direct drive electric motor having stator and magnet configurations for improved torque capability
JPH08332369A (ja) 磁気回転伝達装置、撹拌子、撹拌装置および磁気軸受
JP2023035923A (ja) 撹拌装置
US20060284578A1 (en) Vibration device
JP2020016284A (ja) 回転装置
JP4070326B2 (ja) 非接触撹拌装置
JP2678569B2 (ja) 磁気回転伝達装置
JP2018001113A (ja) ローター分離型撹拌機
JP3718603B2 (ja) 回転機
JPS61173662A (ja) 磁気式回転力伝達装置
JP2000299964A (ja) 回転機
JP2003144891A (ja) 磁気駆動装置、撹拌装置、混合装置及び基板処理装置
JPH10192679A (ja) 撹拌用回転子及び撹拌装置
JPH01199637A (ja) 短管内の攪拌翼を回転させる方法とその装置
CN114364294B (zh) 具有磁传动装置的抽吸马达组件

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050511

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080520

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees