JPH0833105A - パンタグラフのすり板磨耗量および舟体の変形量計測システム - Google Patents

パンタグラフのすり板磨耗量および舟体の変形量計測システム

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JPH0833105A
JPH0833105A JP15875994A JP15875994A JPH0833105A JP H0833105 A JPH0833105 A JP H0833105A JP 15875994 A JP15875994 A JP 15875994A JP 15875994 A JP15875994 A JP 15875994A JP H0833105 A JPH0833105 A JP H0833105A
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JP
Japan
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vehicle
pantograph
amount
sensor
dimensional image
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JP15875994A
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English (en)
Inventor
Sadahiko Sugiyama
貞彦 杉山
Yutaka Kawamura
豊 川村
Masayuki Onodera
正之 小野寺
Fumio Yoshida
二三男 吉田
Shizuka Ishibashi
静 石橋
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NIPPON PIKUSHISU KK
Houei Co Ltd
Toyo Electric Manufacturing Ltd
Original Assignee
NIPPON PIKUSHISU KK
Houei Co Ltd
Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的小型なセンサにより非接触で精度良く
パンタグラフのすり板磨耗量および舟体の変形量を計測
すること。 【構成】 移動する電気車1の進行方向前方および/ま
たは後方に、パンタグラフ4のすり板の長手方向に対向
して一次元画像センサ9を設置し、パンタグラフ4のす
り板もしくは舟体を撮影する。電気車1の移動に応じ
て、一次元画像センサ9は、すり板もしくは舟体の一次
元画像情報を順次検出し、この一次元画像情報を車両の
速度に同期して、車両もしくは編成毎に取り込む。これ
により、車両もしくは編成毎すり板もしくは舟体の二次
元画像が得られる。計測システム10は得られた画像を
処理してすり板の磨耗量もしくは舟体の変形量を求め、
磨耗量もしくは変形量が異常値を示すと警報信号等を発
生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気車のパンタグラフの
すり板の磨耗量および舟体の変形量を計測する計測シス
テムに関し、特に本発明は、走行中の電気車のすり板の
磨耗量および舟体の変形量を計測することができるパン
タグラフのすり板磨耗量および舟体の変形量計測システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】多くの電車、特に高速で走行する電気車
の集電方式は殆どがパンタグラフによる方式である。こ
のパンタグラフは、すり板が電力を供給するトロリー線
との接触によって集電しているため走行中は常に摩擦状
態にあり磨耗する。この磨耗の状態を常に監視し、適切
な交換処置を行うことが車両保守の中でもとりわけ大切
である。
【0003】しかしながら、従来、この種の作業は走行
中は不可能であったため、電気車が車庫内に停車した時
点でパンタグラフを降ろし、目視またはノギス等の定め
られた計測用ツールを用いて人手で行われていた。一
方、近年の非接触計測技術の発達とともに、非接触でパ
ンタグラフの磨耗状態等を監視する方式の研究も進めら
れている。
【0004】この種の技術としては、架線の上に超音
波センサを設け、超音波センサの下をパンタグラフが通
過する際、超音波センサから超音波ビームを発信してパ
ンタグラフのすり板、舟体のまでの距離を求めてすり板
の厚み等を計測する超音波方式(「電車」1990年6
月号、6頁〜12頁「パンタグラフのすり板の自動計測
装置」)、架線上に投光器と受像器を設け、投光器と
受像器の下をパンタグラフが通過するとき、パンタグラ
フのすり板の側面の映像を受像して、すり板の磨耗量を
求める光学方式(特開平5−146001号公報)等が
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気車が車
庫内に停車した時点で人手によりパンタグラフのすり板
の磨耗量を計測する方式は、作業場所が高所であるため
危険であり、かつ、非能率である。一方、前記した超音
波方式においては、すり板全面の計測を行うために比較
的多くの超音波センサを二次元的に設置する必要があ
り、センサが大きくなるとともに、コストが高くなると
いった問題があった。
【0006】また、光学的方式においては,精度良く検
出するために、二次元的に配置された極めて多くのチャ
ンネルを必要とし、受像器の寸法が大きくなり小型化が
困難であるといった問題点があった。本発明は上記した
従来技術の問題点を考慮してなされたものであって、本
発明の第1の目的は、比較的小型なセンサにより精度良
くパンタグラフのすり板磨耗量を計測管理することがで
きるパンタグラフのすり板磨耗量計測システムを提供す
ることである。
【0007】本発明の第2の目的は、比較的小型なセン
サにより精度よくパンタグラフの舟体の変形を計測管理
することができるパンタグラフの舟体変形量計測システ
ムを提供することである。本発明の第3の目的は、パン
タグラフのすり板の磨耗量と舟体の変形量を自動的に計
測して、計測されたデータを車両毎に蓄積し管理すると
ともに、異常が検出されたとき警報または警告情報を発
することかできるパンタグラフのすり板磨耗量および舟
体の変形量計測システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1の発明は、電気車のパンタグラフ
において、舟体のすり板を進行方向および後方向の斜め
上面から撮影できる位置に設置した一次元画像センサ
と、電気車の速度を検出する車両速度検出手段と、車両
もしくは編成の番号を識別する識別手段と、すり板の一
次元画像情報を、車両速度検出手段の出力に同期して取
り込み、認識手段の出力に基づきパンタグラフのすり板
の磨耗量を車両もしくは編成毎に求める処理手段とか
ら、パンタグラフのすり板磨耗量計測システムを構成し
たものである。
【0009】本発明の請求項2の発明は、電気車のパン
タグラフにおいて、舟体のすり板を進行方向および後方
向の斜め上面から撮影できる位置に設置した一次元画像
センサと、電気車の速度を検出する車両速度検出手段
と、一次元画像センサにより撮影された舟体の一次元画
像情報を、車両速度検出手段の出力に同期して取り込
み、パンタグラフの舟体の変形量を求める処理手段とか
らパンタグラフの舟体の変形量計測システムを構成した
ものである。
【0010】本発明の請求項3の発明は、請求項2の発
明において、車両もしくは編成の番号を識別する手段を
設け、処理手段が車両もしくは編成毎のパンタグラフの
舟体の変形量を求めるように構成したものである。
【0011】
【作用】移動する電気車の進行方向前方および/または
後方の所定位置に、パンタグラフのすり板の長手方向に
対向して一次元画像センサを設置し、一次元画像センサ
によりパンタグラフのすり板もしくは舟体を撮影するこ
とにより、電気車の移動に応じて、すり板もしくは舟体
の一次元画像情報が順次検出される。
【0012】したがって、この一次元画像情報を電気車
の速度に同期して取り込むことにより、すり板もしくは
舟体の形状を得ることができる。また、上記のようにし
て得られたすり板もしくは舟体の形状に関する画像情報
を処理し、数値データを得れば、すり板の磨耗量あるい
は舟体の変形量を求めることができる。
【0013】本発明は上記の原理により、パンタグラの
すり板の磨耗量および舟体の変形量を計測するようにし
たものであり、本発明の請求項1の発明においては、上
記のように、舟体のすり板を進行方向および後方向の斜
め上面から撮影できる位置に設置した一次元画像センサ
と、電気車の速度を検出する車両速度検出手段と、車両
もしくは編成の番号を識別する識別手段と、すり板の一
次元画像情報を、車両速度検出手段の出力に同期して取
り込み、認識手段の出力に基づきパンタグラフのすり板
の磨耗量を車両もしくは編成毎に求めるようにしたの
で、人手を要することなく、非接触で精度良くすり板の
磨耗量を計測することかできる。また、センサとして一
次元画像センサを用いることができるので、画像センサ
の小型化を図ることができ、コストを従来のものに較
べ、低減化することができる。
【0014】本発明の請求項2の発明においては、一次
元画像センサにより撮影された舟体の一次元画像情報
を、車両速度検出手段の出力に同期して取り込み、舟体
の変形量を求めるようにしたので、請求項1の発明と同
様、人手を要することなく、非接触で精度良く舟体の変
形量を計測することができる。また、センサとして一次
元画像センサを用いることができるので、画像センサの
小型化を図ることができ、コストを従来のものに較べ、
低減化することができる。
【0015】本発明の請求項3の発明は、請求項2の発
明において、車両もしくは編成の番号を識別する手段を
設け、処理手段が車両もしくは編成毎のパンタグラフの
舟体の変形量を求めるように構成したので、車両毎にも
しくは編成毎に舟体の変形を求め管理することができ
る。
【0016】
【実施例】図1は本発明の実施例の全体構成を示す図で
あり、同図において、1は走行中の電気車であり、電気
車1は同図の矢印方向に走行している。また、2は架
線、3,3’は電気車の軌道の両側に設置された支柱、
4はパンタグラフ、5は各車両に取り付けられた車両番
号識別用タグ、6は支柱3に取り付けられた発信/受信
器であり、車両番号識別用タグ5は、発信/受信器6か
らの電磁波を受信すると、その車両番号を示すコード信
号を発信する。そして発信/受信器6は、車両番号識別
用タグ5が発信するコード信号を受信して車両番号を識
別する。なお、同図に示した実施例では、タグを各車両
に設けた例が示されているが、タグを編成毎に設けて、
編成の番号を識別するように構成することもできる。
【0017】Aは本実施例の計測手段であり、計測手段
Aにおいて、7aは支柱3に設置された赤外線発光器、
7bは支柱3’に設置された赤外線検出器であり、パン
タグラフ4が上記赤外線発光器7aと赤外線検出器7b
の間を通過すると、赤外線検出器7bに入射する赤外線
が遮蔽され、後述するように、パンタグラフのすり板お
よび舟体の計測が開始される。
【0018】なお、同図には図示していないが、もう一
対の赤外線発光器と赤外線検出器が支柱3,3’に設置
されており、上記赤外線検出器7bともう一方の赤外線
検出器の出力の時間差より車両速度が検出される。ま
た、車両速度の検出はこれに限られたものではなく、例
えば、発信器/受信機6を2箇所に設けて計測する等も
ある。
【0019】8はパンタグラフ4に対して光を照射す
る、例えば、ハロゲンランプ等から構成される照明、9
はCCDラインセンサであり、CCDラインセンサ9は
パタングラフ4のすり板および舟体に対向して(平行も
しくは斜め方向)一次元的に配置された複数の画像検出
素子(通常、1000〜数1000素子)から構成されており、
複数の画像検出素子によりすり板と舟体の一次元画像を
順次撮影し、計測システム10に送る。
【0020】なお、同図には、CCDラインセンサ9が
二台しか示されていないが、パンタグラフの左右面と前
面、後面を撮影するため、後述するように、4台のCC
Dラインセンサ9が設置されている。10は計測システ
ム、11は入出力装置であり、計測システム10はプロ
セッサ等から構成されており、CCDラインセンサ9に
より撮影された一次元画像を処理してすり板の磨耗量、
舟体の変形量を求める。
【0021】図2はCCDラインセンサの配置を示す図
であり、図1に示したものと同一のものには同一の符号
が付されており、同図は車両を上側から見た図を示して
いる。同図において、91〜94はCCDラインセンサ
であり、同図に示すように、CCDラインセンサが設置
された箇所では、架線2が蛇行して布設されており、C
CDラインセンサ91,92,93,94は、パンタグ
ラフ4のすり板42および/または舟体41を前後から
撮影する。なお、パンタグラフのすり板の一部が架線に
より隠れるので、パンタグラフのすり板の前面および後
面を撮影するCCDラインセンサがそれぞれ2台設けら
れている。
【0022】CCDラインセンサ9の画素数は、必要と
する測定精度に応じて適宜定めることができ、例えば、
約1000画素のセンサを用いることにより、約0.8
mm毎の情報を取り込むことができる(一台のセンサの
測定幅を約790mmとしたとき)。なお、後述する実
施例においては、約4000程度の画素数のCCDライ
ンセンサにより取り込んだ情報をサンプリングして1/
4にして約1000画素の情報を得ている。
【0023】図3はCCDラインセンサ、照明およびパ
ンタグラフすり板の配置を示す図であり、同図(a)は
車両の進行方向前方に設置されたCCDラインセンサと
照明の配置を示し、(b)は同じく後方に配置されたC
CDラインセンサと照明の配置を示している。同図に示
すように、本実施例においては、CCDラインセンサ9
1〜94はパンタクラフ4のすり板42に対して10°
ないし20°程度の角度で設置され、また、照明8はす
り板42の垂直方向に対して数度の角度で設置されてい
る。
【0024】ここで、後述するように、パタングラフの
すり板等の画像情報は車両の速度に同期して取り込まれ
るので、すり板等の厚さt方向の分解能は、車両の速度
とCCDラインセンサ91〜94の設置角度により定ま
り、車両速度を最大25km/Hとし、CCDラインセ
ンサ91〜94を上記のような角度で設置すると、0.
2mm程度の分解能を持たせることが可能となる。
【0025】なお、CCDラインセンサの設置角度は、
測定時の車両速度と、必要とする分解能に応じて適宜選
定することができ、上記した実施例に限定されるもので
はない。図4は車両の位置/速度センサの構成を示す図
であり、前記したように、本実施例においては、赤外線
発光器71a,72aと赤外線検出器71b,72bか
らなるセンサを2組設置している。
【0026】そして、赤外線検出器71bに入射される
赤外線がすり板42により遮蔽されることにより、計測
区間への車両の進入を検出して計測システムに起動をか
け、また、赤外線検出器71bと赤外線検出器72bの
出力の時間差により車両速度を検出し、車両速度に応じ
てCCDラインセンサにより撮影された画像を取り込
む。
【0027】なお、車両の位置/速度を検出する技術と
しては、例えば、磁気センサ等を用いて車両の車輪等の
通過を検出するなど、その他種々の公知技術を適用する
ことができる。図5、図6は本実施例の計測システムの
構成を示す図であり、図5は全体のシステム構成を示
し、図6は図5における画像読み取り制御部の構成を示
している。
【0028】図5において、6は前記した車両に取り付
けられたタグ5が発信するコード信号を受信して車両番
号を検出するセンサ、7は位置/速度センサ、9はCC
Dラインセンサ、21は画像読み取り制御部であり、画
像読み取り制御部21は、図2に示したようにCCDラ
インセンサを4台設置した場合、4組設けられる。画像
読み取り制御部21において、21aは画像取り込み部
であり、画像取り込み部21aはCCDラインセンサ9
の出力を取り込み、メモリに格納する。21bはインタ
フェース部であり、位置/速度センサ7により検出され
た車両の位置/速度を画像取り込み部21aに送る。2
1cは制御部であり、取り込まれた画像情報をCPU部
23に転送する。
【0029】22はセンサ6の出力から車両番号を認識
する車両番号認識部であり、車両番号認識部22は認識
した車両番号をCPU部23に送る。なお、図1におい
ては、車両に取りつけたタグが発信するコード信号を受
信して車両番号に認識する例を示したが、車両番号に認
識する手段としては、その他、例えば、イメージセンサ
等により車両に付された番号をイメージ情報として読み
取り、文字認識を行って車両番号を認識したり、あるい
は、作業者が車両番号を目視し、入力装置から入力する
こともできる。
【0030】23は取り込まれた画像情報を処理してす
り板の磨耗量や舟体の変形量を数値データとして求める
CPU部、24は主記憶装置、25は外部記憶装置、2
6はすり板、舟体のプロフィールを表示したり、計測さ
れた磨耗量等を数値データとして表示したり、また、作
業者が種々の指令を入力する入出力装置、27は数値デ
ータ等を印刷するプリンタである。
【0031】また、図6において、42はパンタグラフ
のすり板、9はCCDラインセンサであり、CCDライ
ンセンサ9は同図に示すように、画像情報検出素子が一
次元的に配列された感光部9aと転送部9bから構成さ
れ、転送部9bは、例えば、レジスタ等で構成され、感
光部9aにより検出された一次元画像情報を車両速度に
応じた周期で取り込み、取り込んだ画像情報を、例え
ば、40MHzのクロック信号とともに、画像取り込み
部21aに転送する。7は、前記した車両の通過および
車両速度を検出する位置/速度センサである。
【0032】21aは画像取り込み部であり、画像取り
込み部21aは転送部9bより転送された一次元画像情
報をテジタル信号に変換するAD変換器211と、デジ
タル信号に変換された一次元画像情報を所定の割合でサ
ンプリングするサンプリング部212とサンプリングさ
れた一次元画像情報を順次記憶するメモリ213から構
成されている。
【0033】なお、本実施例においては、CCDライン
センサにより検出された4000の画素をサンプリング
部212により、例えば、1/4の割合でサンプリング
してメモリ213に格納している。21bはインタフェ
ース部であり、インタフェース部21bは制御部214
を備え、計測された車両速度データを画像取り込み部2
1aに送るとともに、位置/速度センサ7により計測箇
所への車両の進入が検出されたとき、車両の進入を通知
する。
【0034】21cは制御部であり、制御部21cはイ
ンタフェース部21bからの車両進入通知により、撮影
された画像を取り込むための前処理を行うとともに、取
り込まれメモリ213に格納された画像情報を図5に示
すCPU部に転送する。次に、本実施例のシステムの動
作を、パンタグラフのすり板の磨耗量計測を中心に説明
する。なお、パンタグラフの舟体の計測についも同様に
行うことができる。
【0035】図6において、位置/速度センサ7の赤外
線検出器71b(図4参照)により、車両の計測箇所へ
の進入が検出されると、位置/速度センサ7はインタフ
ェース部21bに車両進入検出信号を出力する。車両進
入検出信号はインタフェース部21bを介して制御部2
1cに送られ、制御部21cは、CCDラインセンサ9
に起動信号を与えて画像読み取り可能状態とするととも
に、画像取り込み部21aを初期化する。
【0036】ついで、位置/速度センサ7の第2の赤外
線検出器72b(図4参照)により車両が検出される
と、位置/速度センサ7は赤外線検出器71bと赤外線
検出器72bの出力信号の時間差より、パンタグラフ4
の通過速度を求め、インタフェース部21bに送り、イ
ンタフェース部21bの制御部214はパンタグラフ4
の通過速度を画像取り込み部21aに送る。そして、C
CDラインセンサ9の感光部9aにより撮影されたパン
タグラフの一次元画像情報は、パンタグラフ4の通過速
度に応じた周期で転送部9bに取り込まれる。
【0037】転送部9bに取り込まれた画像情報は前記
したように40MHzのクロック信号とともに画像取り
込み部21aのAD変換器211に転送される。AD変
換器211は転送された画像情報をデジタル信号に変換
し、デジタル信号に変換された画像情報はサンプリング
部で、例えば1/4の割合でサンプリングされ、メモリ
213に格納される。このため、車両が進行するにつ
れ、メモリ213にはすり板42の一次元画像情報が順
次蓄積されていき、すり板42が通過したとき、すり板
42の二次元画像情報がメモリ213に蓄積される。
【0038】ここで、転送部9bへの画像情報の取り込
み周期が車両の速度に応じて変化するので、車両進行方
向の画像の分解能は車両速度にかかわらず、一定とな
る。メモリ213にすり板の二次元画像が蓄積される
と、制御部21cは蓄積された画像情報を図5に示すC
PU部23に転送する。一方、図5に示した車両番号識
別装置22は前記したように車両番号を識別し、計測対
象となっている車両の車両番号をCPU部23に送る。
【0039】CPU部23は図7に示すフローチャート
により画像情報を変換処理する。まず、ステップS1に
おいて、送られた画像情報よりすり板もしくは舟体の輪
郭線を抽出し、ステップS2において、予め与えられて
いるすり板(もしくは舟体)の形状との類似性を比較す
る。そして、類似性が悪い場合には、その画像情報を採
用せずにステップS1に戻り、同様に輪郭線を抽出す
る。また、類似性がよい場合には、画像データをすり板
(もしくは舟体)の画像情報として取り込む。
【0040】ステップS3において、取り込まれた画像
情報よりグラフィックデータを作成し、ステップS4に
おいて、車両進行方向前方に設置された二台のCCDラ
インセンサの出力、および、車両進行方向後方に設置さ
れた二台のCCDラインセンサの出力を、それぞれ合成
処理する。ステップS5において、グラフィックデータ
よりピクセル数P1,P2(図7中の点線枠内参照)を
求めて、すり板の磨耗量、舟体の変形量の数値データを
作成する。
【0041】ステップS6において、得られた数値デー
タよりすり板の異常磨耗、舟体の変形を抽出処理し、異
常が発生している場合には、ステップS7において異常
警報信号を出力する。また、ステップS8において、得
られた数値データ等を車両の識別番号とともに、ファイ
ルに格納する。
【0042】作業者は、上記異常警報により、すり板が
異常磨耗したり、舟体が異常に変形したことを知ること
ができ、また、ファイルに格納された数値データより各
車両のすり板の磨耗量、舟体の変形量等を管理すること
ができる。なお、上記実施例においては、車両速度に応
じて転送部9bが画像データを取り込む周期を変えるよ
うにしているが、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば、感光部9aから転送部9bへの画像
データの取り込み周期は一定としておき、得られた二次
元画像情報を車両速度に応じて補正することもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
一次元画像センサにより撮影されたすり板の一次元画像
情報を、車両速度検出手段の出力に同期して取り込み、
車両もしくは編成毎のすり板の磨耗量および舟体の変形
を求めるようにしたので、人手を要することなく、非接
触で精度良くすり板の磨耗量および舟体の変形を計測す
ることができる。このため、安全かつ確実に作業を行う
ことが可能となり、また、車両毎にもしくは編成毎にす
り板の磨耗量を管理することができる。
【0044】さらに、センサとして一次元画像センサを
用いているので、画像センサの小型化を図ることができ
る。さらに、同程度の精度のものを得る場合のコストを
従来のものに較べ、大幅に低減化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成を示す図である。
【図2】本実施例の車両上のCCDラインセンサの配置
を示す図である。
【図3】本実施例のCCDラインセンサ、照明およびす
り板の配置を示す図である。
【図4】本実施例における車両の位置/速度センサの構
成を示す図である。
【図5】本実施例におけるシステム構成を示す図であ
る。
【図6】本実施例における画像読み取り制御部の構成を
示す図である。
【図7】本実施例における画像情報の変換処理を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 電気車 2 架線 3,3’ 支柱 4 パンタグラフ 41 舟体 42 すり板 5 車両番号識別用
タグ 6 発信/受信器 7 位置速度センサ 7a,71a,72a 赤外線発光器 7b,71b,72b 赤外線検出器 8 照明 9,91,92,93,94 CCDラインセ
ンサ 9a 感光部 9b 転送部 10 計測システム 11 入出力装置 21 画像読み取り制
御部 21a 画像取り込み部 21b インタフェース
部 21c 制御部 22 車両番号認識部 23 CPU部 24 主記憶装置 25 外部記憶装置 26 入出力装置 27 プリンタ 211 AD変換器 212 サンプリング部 213 メモリ 214 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 豊 東京都中央区八重洲2丁目7番2号 東洋 電機製造株式会社内 (72)発明者 小野寺 正之 神奈川県海老名市東柏ケ谷4丁目6番32号 東洋電機製造株式会社相模事業所内 (72)発明者 吉田 二三男 神奈川県海老名市東柏ケ谷4丁目6番32号 東洋電機製造株式会社相模事業所内 (72)発明者 石橋 静 東京都武蔵村山市三ツ藤1−21−20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気車のパンタグラフにおいて、舟体の
    すり板を進行方向および後方向の斜め上面から撮影でき
    る位置に設置した一次元画像センサと、 電気車の速度を検出する車両速度検出手段と、 車両もしくは編成の番号を識別する識別手段と、 すり板の一次元画像情報を、車両速度検出手段の出力に
    同期して取り込み、認識手段の出力に基づきパンタグラ
    フのすり板の磨耗量を車両もしくは編成毎に求める処理
    手段とを備えたパンタグラフのすり板磨耗量計測システ
    ム。
  2. 【請求項2】 電気車のパンタグラフにおいて、舟体の
    すり板を進行方向および後方向の斜め上面から撮影でき
    る位置に設置した一次元画像センサと、 電気車の速度を検出する車両速度検出手段と、 電気車の速度を検出する車両速度検出手段と、 一次元画像センサにより撮影された舟体の一次元画像情
    報を、車両速度検出手段の出力に同期して取り込み、パ
    ンタグラフの舟体の変形量を求める処理手段とを備えた
    パンタグラフの舟体変形量計測システム。
  3. 【請求項3】 車両もしくは編成の番号を識別する手段
    を設け、処理手段が車両もしくは編成毎のパンタグラフ
    の舟体の変形量を求める請求項2のパンタグラフの舟体
    変形量計測システム。
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