JPH08331049A - 長距離光伝送システム - Google Patents

長距離光伝送システム

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JPH08331049A
JPH08331049A JP8064285A JP6428596A JPH08331049A JP H08331049 A JPH08331049 A JP H08331049A JP 8064285 A JP8064285 A JP 8064285A JP 6428596 A JP6428596 A JP 6428596A JP H08331049 A JPH08331049 A JP H08331049A
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JP
Japan
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optical
fiber
dispersion
chromatic dispersion
side section
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Application number
JP8064285A
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English (en)
Inventor
Shinji Kusaka
眞二 日下
Hideki Shimane
英樹 島根
Takeyoshi Takuma
勇悦 詫摩
Kazumasa Osono
和正 大薗
Tsutomu Yabuki
勉 矢吹
Kimimichi Yamada
公道 山田
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、広波長領域にわたり光ファイバ伝送
路の波長分散を零近傍に補償することを目的とする。 【解決手段】本発明の長距離光伝送システムは、光ファ
イバ伝送路10が使用波長帯域において波長分散値が零
を含まない負の領域に分布し、使用波長に対して正また
は負の傾きをもつ波長分散特性を有する正常分散ファイ
バ8と、使用波長帯域において波長分散値が零を含まな
い正の領域に分布し、正常分散ファイバの波長分散特性
と逆の傾きをもつ波長分散特性を有する異常分散ファイ
バ9によって構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバ伝送路と
光増幅器を用いて構成される長距離光伝送システムに関
し、特に、四光波混合過剰雑音や自己位相変調による波
形劣化を招かずに広波長領域にわたる光伝送を可能にし
た長距離光伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】長距離光伝送システムは、光ファイバ伝
送路に光増幅器を介在させて光ファイバの伝送損失を補
償することで光信号の長距離伝送を可能にしている。
【0003】この長距離光伝送システムでは、光ファイ
バの波長分散が累積して、累積波長分散が大きくなるに
従い波長分散効果により伝送波形に劣化が生じる。この
ため、光ファイバの零分散波長と信号波長が一致するよ
うに光ファイバを選択する必要がある。すなわち、長距
離光伝送では光増幅器で高い利得が得られ、光ファイバ
の伝送損失の低い1550nm帯の波長の信号光を使用す
ることから、零分散波長を1550nm帯にシフトした分
散シフト光ファイバを使用する。
【0004】しかし、信号光の使用波長における光ファ
イバの分散値が零であると、四光波混合過剰累積雑音が
著しく増大する。四光波混合過剰累積雑音は、分散値が
正、或いは零となる信号波長を使用して超長距離伝送や
高速通信を行うと、その雑音の影響が無視できなくなる
程大きくなるものであり、前述のように光ファイバの分
散値が零となる零分散波長を信号波長として使用した場
合においては、特にその影響が増大し、伝送波形の変形
が大きくなって受信不良が生じる。
【0005】そこで、この四光波混合過剰累積雑音の影
響を抑制する、従来の長距離光伝送システムとして、例
えば、信号光波長における波長分散値が負の値をとるよ
うな分散シフト光ファイバ(以下、正常分散ファイバと
いう)を使用したものが種々提案されている。
【0006】図8は、上記した長距離光伝送システムの
一例を示し、波長1550nmの光信号を出力する光送信
器1と、前述した正常分散ファイバ5と1300nm帯に
零分散波長を有する通常の零分散非シフト光ファイバ6
(波長1550nmにおける波長分散値が正の値をとる)
を組み合わせた光ファイバ伝送路2と、光ファイバ伝送
路2において光信号を増幅して、光ファイバの伝送損失
を補償する光増幅器3と、伝送されてきた光信号を受信
する光受信器4より構成されている。
【0007】このような長距離光伝送システムの構成で
は、零分散非シフト光ファイバ6を波長分散調整用とし
て使用しており、正常分散ファイバ5で累積した波長分
散を零分散非シフト光ファイバ6で補償するようにして
いる。図9は、図8の光ファイバ伝送路2に対応する使
用波長における波長分散を示し、正常分散ファイバ5の
領域では正常分散(負分散)に、また、零分散非シフト
光ファイバ6の領域では異常分散(正分散)になってお
り、光ファイバ伝送路2全体の波長分散が零近傍に補償
されている。
【0008】また、図10に示すように、正常分散ファ
イバ5と信号光波長における波長分散値が正の値をとる
ような分散シフト光ファイバ(以下、異常分散ファイバ
という)7を組み合わせて光ファイバ伝送路2を構成し
たものも提案されており、このような構成でも正常分散
ファイバ5で累積した波長分散を補償することができ
る。図11は、図10の光ファイバ伝送路2に対応する
使用波長における波長分散を示し、正常分散ファイバ5
の領域では正常分散(負分散)に、また、異常分散ファ
イバ7の領域では異常分散(正分散)になっており、光
ファイバ伝送路2全体の波長分散が零近傍に補償されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の長距離
光伝送システムによると、大容量伝送するために波長多
重伝送を行う、つまり、使用波長帯域の幅を広範囲(例
えば、使用波長1535〜1565nmからなる帯域幅3
0nm)にすると波長分散値の正負が逆転することがあ
る。例えば、図10の長距離光伝送システムの場合、使
用波長を1550nmより高くすると、図12に示すよう
に、使用波長1550nmでは波長分散値が負の値をとる
正常分散ファイバ(実線)が、正の値をとるようにな
り、その結果、異常分散ファイバ(一点鎖線)と同じ正
分散となる。このため、光ファイバ伝送路の波長分散を
零近傍に補償することができなくなり、受信不良が生じ
るという問題がある。
【0010】従って、本発明の目的は広波長領域にわた
り光ファイバ伝送路の波長分散を零近傍に補償すること
ができる長距離光伝送システムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
み、広波長領域にわたり光ファイバ伝送路の波長分散を
零近傍に補償するため、光ファイバ伝送路が使用波長帯
域において波長分散値が零を含まない負の領域に分布
し、使用波長に対して正または負の傾きをもつ波長分散
特性を有する正常分散ファイバと、使用波長帯域におい
て波長分散値が零を含まない正の領域に分布し、波長分
散値が零の直線に対して正常分散ファイバの波長分散特
性とほぼ対称の波長分散特性を有する異常分散ファイバ
によって構成された長距離光伝送システムを提供するも
のである。
【0012】また、本発明は、光ファイバ伝送路が使用
波長帯域において波長分散値が零を含まない負の領域に
分布し、使用波長に対して正の傾きをもつ波長分散特性
を有する正常分散ファイバと、前記使用波長帯域におい
て波長分散値が零を含まない正の領域に分布し、使用波
長に対して負の傾きをもつ波長分散特性を有する異常分
散ファイバとによって構成された長距離光伝送システム
を提供するものである。
【0013】上記光ファイバ伝送路は、送信側区間と受
信側区間に2分割され、送信側区間に正常分散ファイバ
が配置され、受信側区間に異常分散ファイバが配置され
る構成が好ましい。
【0014】上記光ファイバ伝送路は、所定の間隔で配
置された複数の光増幅器を有しており、複数の光増幅器
の間で送信側区間と受信側区間に2分割され、送信側区
間に正常分散ファイバが配置され、受信側区間に前記異
常分散ファイバが配置される構成が好ましい。
【0015】上記光ファイバ伝送路は、送信側区間と受
信側区間の合計区間長の差、送信側区間と受信側区間の
波長分散値の勾配の絶対値の差、及び送信側区間と受信
側区間の使用波長帯域における単位長さ当たりの波長分
散値の絶対値の差がそれぞれ10%以内である構成が好
ましい。
【0016】上記光ファイバ伝送路は、最終段の光増幅
器と光受信器によって形成された最終中継区間において
異常分散ファイバが所定の長さに設定され、線路全体の
使用波長帯域の総合分散値が零近傍に補償されている構
成が好ましい。
【0017】上記光ファイバ伝送路は、正常分散ファイ
バと異常分散ファイバの波長分散値の勾配の絶対値が
0.1〜0.01(PS/nm2 ・km)の範囲にある構成
が好ましい。ここで、0.01(PS/nm2 ・km)とい
う下限値は、波長分散値の勾配を維持するために必要な
生産ばらつきを考慮した管理値である。
【0018】光送信器から出力された光信号は、光ファ
イバ伝送路を伝送して光受信器で受信される。このと
き、光信号は光ファイバ伝送路の正常分散ファイバにお
いて負分散の影響を受け、また、異常分散ファイバにお
いて正分散の影響を受ける。その結果、光ファイバ伝送
路の波長分散値が零近傍に補償される。また、正常分散
ファイバとして広波長使用帯域において波長分散値が負
の領域に分布し正または負の傾きをもつ波長分散特性を
有するものを使用し、異常分散ファイバとして広波長使
用帯域において波長分散値が正の領域に分布し波長分散
値が零の直線に対して前記正常分散ファイバの波長分散
特性とほぼ対称の波長分散特性を有するものを使用する
ため、使用波長範囲において正常分散ファイバと異常分
散ファイバの波長分散値の正負が逆転することがなく、
広波長領域で波長多重伝送を行う場合でも光ファイバ伝
送路の波長分散を零近傍に補償する。
【0019】また、正常分散ファイバとして広波長使用
波長帯域において波長分散値が零を含まない負の領域に
分布し、使用波長に対して正の傾きをもつ波長分散特性
を有するものを使用し、異常分散ファイバとして広波長
使用波長帯域において波長分散値が零を含まない正の領
域に分布し、使用波長に対して負の傾きをもつ波長分散
特性を有するものを使用することによって、不要の光ノ
イズを低く抑えた低コストの長距離光伝送システムを構
築することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の長距離光伝送シス
テムを添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1には、本発明の一実施例の長距離光伝
送システムの構成が示されている。この長距離光伝送シ
ステムは、広波長領域(例えば、1535〜1565n
m)の光信号を送信する光送信器1と、正常分散ファイ
バ8と異常分散ファイバ9を組み合わせて成る光ファイ
バ伝送路10と、光ファイバ伝送路10において光信号
を増幅する複数の光増幅器3と、伝送されてきた光信号
を受信する光受信器4より構成されている。
【0022】光ファイバ伝送路10は、図2に示すよう
に、複数の光増幅器3の各中継区間の間の伝送路を2分
割し、比較的強い光信号が伝送される光増幅器3の出力
側区間aに正常分散ファイバ8を、また、比較的弱い光
信号が伝送される光増幅器3の入力側区間bに異常分散
ファイバ9をそれぞれ配置して、各中継区間毎でこれら
を直列に接続することにより構成されている。
【0023】ここで、正常分散ファイバ8と異常分散フ
ァイバ9の波長分散特性について説明する。
【0024】図3、及び図7には、正常分散ファイバ8
と異常分散ファイバ9の波長分散値と使用波長の関係が
示されている。正常分散ファイバ8は使用波長範囲R内
でその波長分散値が負の領域に分布すると共に、図3に
示すように使用波長に対して負の傾き(負分散スロー
プ)、或いは図7に示すように使用波長に対して正の傾
き(正分散スロープ)を有し、また、異常分散ファイバ
9は使用波長範囲R内でその波長分散値が正の領域に分
布すると共に、図3に示すように使用波長に対して正の
傾き(正分散スロープ)、或いは図7に示すように使用
波長に対して負の傾き(負分散スロープ)を有してい
る。また、両ファイバ8、9の各波長における波長分散
の絶対値が略等しくなっており、波長分散値の分布が波
長分散零ラインに対して線対称になっている。
【0025】なお、後でも述べるように正常分散ファイ
バと異常分散ファイバとの距離に差がある場合には、そ
れに応じて、光ファイバ伝送路全体の波長分散を零近傍
に補償すべく両者の波長分散の絶対値を異ならせる(す
なわち、両者の波長分散特性の傾きの度合を異ならせ
る)ことは言うまでもない。
【0026】また、正常分散ファイバ8と異常分散ファ
イバ9の合計区間長の差、正常分散ファイバ8と異常分
散ファイバ9の波長分散値の勾配の絶対値の差、及び正
常分散ファイバ8と異常分散ファイバ9の使用波長帯域
における単位長さ当たりの波長分散値の絶対値の差がそ
れぞれ10%以内になっている。更に、正常分散ファイ
バ8と異常分散ファイバ9の波長分散値の勾配の絶対値
は、0.1〜0.01(PS/nm2 ・km)の範囲になっ
ている。
【0027】上記の正常分散ファイバ8、及び異常分散
ファイバ9は、次のようにして光ファイバの波長分散特
性を設計することによって実現可能である。
【0028】所定の波長帯域で負の傾きを有する波長分
散特性とするためには、W形屈折率分布をもつ光ファイ
バ等を使用し、正の傾きを有する波長分散特性とするた
めにはステップ形屈折率分布をもつ光ファイバ等を使用
する。波長分散特性のx軸、或いはy軸方向への移動量
は、光ファイバのコア、及びクラッドの材料を適宜選定
することによって制御することができる。また、波長分
散特性の傾き量は、光ファイバのコア、及びクラッドの
構造、即ち、コア及びクラッドの寸法や比屈折率を適宜
変えることによって制御することができる。
【0029】波長分散特性が正の傾きをもつファイバ
は、上述したように通常のステップ形屈折率分布をもつ
簡易なファイバ構造をしているため、標準的な設計およ
び製造により低コストで生産することができる(以下、
このようなファイバを汎用ファイバという)。
【0030】これに対し、波長分散特性が負の傾きをも
つファイバは、上述したようにW形屈折率分布等の複雑
な屈折率分布構造をもたせなければならないため、特殊
な設計および製造が必要であり、波長分散特性が正の傾
きをもつ前記汎用ファイバよりもコストがかなり高いも
のである(以下、このようなファイバを高コスト特殊フ
ァイバという)。
【0031】従って、長距離光伝送路を構成する際に
は、汎用ファイバを高コスト特殊ファイバよりも長く用
いる方が経済的である。
【0032】一方、使用波長帯域において波長分散値が
負の値をもつファイバで伝送した方が、使用波長帯域に
おいて波長分散値が正の値或いは零の値をもつファイバ
で伝送したときより、不要の光ノイズが小さい。
【0033】これらのことから、汎用ファイバとして不
要の光ノイズが小さいファイバすなわち、使用波長帯域
において波長分散値が負の値をもつものを用いる(すな
わち、正の傾きをもつ正常分散ファイバを用いる)と共
に、高コスト特殊ファイバとして使用波長帯域において
波長分散値が正の値をもつものを用いれば(すなわち、
負の傾きをもつ異常分散ファイバを用いる)、総合的に
みて光ノイズの低い高信頼性な低コストの長距離光伝送
システムを構築することができることが分かる。 な
お、光ファイバ全長の波長分散値は、光ファイバの長さ
に比例するので、この場合、正常分散ファイバと異常分
散ファイバのそれぞれの使用距離の違いに応じて、それ
ぞれの波長分散特性の傾きの度合を異ならせる必要があ
ることは言うまでもない。
【0034】以下、本発明の動作を説明する。
【0035】光送信器1から使用波長範囲の波長の光信
号が出力されると、その光信号が所定の間隔で設けられ
た光増幅器3で増幅されながら光ファイバ伝送路10を
伝送し、光受信器4で受信される。
【0036】ここで、光増幅器3から出力された光信号
は、図4に示すように、光増幅器3の出力側区間aにお
いて正常分散ファイバ8を伝送することにより負分散の
影響を受け、続いて次の光増幅器3の入力側区間bにお
いて異常分散ファイバ9を伝送することにより正分散の
影響を受ける。その結果、光送信器1から光受信器4に
至る光ファイバ伝送路10の波長分散値が零近傍に補償
されることになり、自己位相変調による波形劣化を防い
で光受信器4に波形劣化がない光信号を伝送することが
できる。なお、光増幅器3の出力側区間に正常分散ファ
イバ8を用いているため、光信号強度の大きさに伴って
増大する四光波混合過剰累積雑音の影響を低く抑えるこ
とができる。
【0037】この長距離光伝送システムでは、使用波長
範囲内において、正常分散ファイバ8として波長分散値
が零を含まない負の領域に分布すると共に使用波長に対
して負の傾き、或いは正の傾きをもつものを使用し、異
常分散ファイバ9として波長分散値が零を含まない正の
領域に分布すると共に波長分散値が零の直線に対して前
記正常分散ファイバ8の波長分散特性とほぼ対称の波長
分散特性をもつものを使用するため、使用波長範囲にお
いて正常分散ファイバ8と異常分散ファイバ9の波長分
散値の正負が逆転することがなく、波長多重伝送を行う
場合でも広波長領域にわたり光ファイバ伝送路の波長分
散を零近傍に補償することができる。
【0038】なお、正常分散ファイバ8として使用波長
範囲内において波長分散値が零を含まない負の領域に分
布し、使用波長に対して正の傾きをもつ波長分散特性を
有するものを使用し、異常分散ファイバ9として使用波
長範囲内において波長分散値が零を含まない正の領域に
分布し、使用波長に対して負の傾きをもつ波長分散特性
を有するものを使用することが好ましく、この場合、正
常分散ファイバ8を異常分散ファイバ9よりも長く使用
して光ファイバ伝送路を構成することによって、不要の
光ノイズを低く抑えた低コストの長距離光伝送システム
を構築することができる。
【0039】また、最終段の光増幅器3と光受信器4に
よって形成された最終中継区間において異常分散ファイ
バ9の長さを調整して、線路全体の使用波長帯域の総合
分散値を零近傍に補償する方法を併用することも可能で
ある。なお、上記の実施例において、使用波長範囲を1
535〜1565nmとして波長多重伝送を行った場合、
0.8nm間隔で38波の多重伝送が可能となる。
【0040】図5には、本発明の第2の実施例の長距離
光伝送システムの構成が示されている。この長距離光伝
送システムは、光送信器1の直後に光増幅器3Aを接続
して成る送信局舎11と、光受信器4の直前に光増幅器
3Bを接続して成る受信局舎12と、送信局舎11と受
信局舎12の間に挿入された光ファイバ伝送路10より
構成され、送信局舎11から受信局舎12へ光信号を無
中継で伝送するようにしている。
【0041】光ファイバ伝送路10は、送信局舎11の
出力側に正常分散ファイバを、受信局舎12の入力側に
異常分散ファイバを使用し、これらを直列に接続して構
成されている。この正常分散ファイバと異常分散ファイ
バには、第1の実施例で前述した光ファイバが使用され
ている。
【0042】このような実施例でも第1の実施例と同
様、四光波混合過剰雑音や自己位相変調による波形劣化
を招かずに広波長領域にわたる光伝送が可能となる他、
無中継距離の拡大が図れると同時に光増幅器の保守管理
を容易にすることができる。
【0043】図6には、本発明の第3の実施例の長距離
光伝送システムの構成が示されている。この長距離光伝
送システムは、送信局舎11と受信局舎12の間に第
1、及び第2の実施例で前述した2種類の光ファイバを
組み合わせた光ファイバ伝送路10とエルビウムドープ
ファイバ13を挿入し、受信局舎12に信号光を増幅す
るための励起光を光合分波器14を介して送り込む励起
光源16と、一方向の光信号のみを通過させるアイソレ
ータ15を設けて構成されている。このような構成で
は、リモートポンプ式光増幅無中継システムにおいて第
1、及び第2の実施例と同様な効果を得ることができ
る。
【0044】なお、第2の実施例において光増幅器3B
を省略しても良く、更に、第3の実施例において前置光
増幅器、もしくは後置光増幅器、もしくは前置光増幅器
と後置光増幅器を両端の局舎11、12内の伝送路に挿
入しても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の長距離光伝
送システムによると、光ファイバ伝送路が使用波長帯域
において波長分散値が零を含まない負の領域に分布し、
使用波長に対して正または負の傾きをもつ波長分散特性
を有する正常分散ファイバと、使用波長帯域において波
長分散値が零を含まない正の領域に分布し、正常分散フ
ァイバの波長分散特性と逆の傾きをもつ波長分散特性を
有する異常分散ファイバによって構成されているため、
広波長領域にわたり光ファイバ伝送路の波長分散を零近
傍に補償して、広波長領域での波長多重伝送の信頼性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図。
【図2】一実施例に係る光増幅器間の伝送路を示す説明
図。
【図3】一実施例に係る光ファイバの波長分散特性を示
す説明図。
【図4】一実施例に係る光増幅器間の伝送路の波長分散
を示す説明図。
【図5】本発明の第2の実施例を示す説明図。
【図6】本発明の第3の実施例を示す説明図。
【図7】一実施例に係る光ファイバの他の波長分散特性
を示す説明図。
【図8】従来の長距離光伝送システムを示す説明図。
【図9】従来の長距離光伝送システムの伝送路の波長分
散を示す説明図。
【図10】従来の他の長距離光伝送システムを示す説明
図。
【図11】従来の他の長距離光伝送システムの伝送路の
波長分散を示す説明図。
【図12】光ファイバの波長分散特性を示す説明図。
【符号の説明】
1 光送信器 2 光ファイバ伝送路 3 光増幅器 4 光受信器 5 正常分散ファイバ 6 零分散非シフト光ファイバ 7 異常分散ファイバ 8 正常分散ファイバ 9 異常分散ファイバ 10 光ファイバ伝送路 11 送信局舎 12 受信局舎 13 エルビウムドープファイバ 14 光合分波器 15 アイソレータ 16 励起光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/16 (72)発明者 大薗 和正 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 (72)発明者 矢吹 勉 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 山田 公道 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光送信器から出力された光信号を光増幅器
    で増幅し、増幅された光信号を光ファイバ伝送路を介し
    て光受信器まで伝送する長距離光伝送システムにおい
    て、 前記光ファイバ伝送路は、使用波長帯域において波長分
    散値が零を含まない負の領域に分布し、使用波長に対し
    て正または負の傾きをもつ波長分散特性を有する正常分
    散ファイバと、前記使用波長帯域において波長分散値が
    零を含まない正の領域に分布し、波長分散値が零の直線
    に対して前記正常分散ファイバの波長分散特性とほぼ対
    称の波長分散特性を有する異常分散ファイバによって構
    成されることを特徴とする長距離光伝送システム。
  2. 【請求項2】光送信器から出力された光信号を光増幅器
    で増幅し、増幅された光信号を光ファイバ伝送路を介し
    て光受信器まで伝送する長距離光伝送システムにおい
    て、 前記光ファイバ伝送路は、使用波長帯域において波長分
    散値が零を含まない負の領域に分布し、使用波長に対し
    て正の傾きをもつ波長分散特性を有する正常分散ファイ
    バと、前記使用波長帯域において波長分散値が零を含ま
    ない正の領域に分布し、使用波長に対して負の傾きをも
    つ波長分散特性を有する異常分散ファイバとによって構
    成されることを特徴とする長距離光伝送システム。
  3. 【請求項3】前記光ファイバ伝送路は、送信側区間と受
    信側区間に2分割され、前記送信側区間に前記正常分散
    ファイバが配置され、前記受信側区間に前記異常分散フ
    ァイバが配置される構成の請求項1、或いは2の長距離
    光伝送システム。
  4. 【請求項4】前記光ファイバ伝送路は、所定の間隔で配
    置された複数の光増幅器を有する構成の請求項1、或い
    は2の長距離光伝送システム。
  5. 【請求項5】前記光ファイバ伝送路は、前記複数の光増
    幅器の各中継区間の間で送信側区間と受信側区間に2分
    割され、前記送信側区間に前記正常分散ファイバが配置
    され、前記受信側区間に前記異常分散ファイバが配置さ
    れる構成の請求項4の長距離光伝送システム。
  6. 【請求項6】前記光ファイバ伝送路は、前記送信側区間
    と前記受信側区間の合計区間長の差、前記送信側区間と
    前記受信側区間の波長分散値の勾配の絶対値の差、及び
    前記送信側区間と前記受信側区間の使用波長帯域におけ
    る単位長さ当たりの波長分散値の絶対値の差がそれぞれ
    10%以内である構成の請求項3、4、或いは5の長距
    離光伝送システム。
  7. 【請求項7】前記光ファイバ伝送路は、最終段の光増幅
    器と前記光受信器によって形成された最終中継区間にお
    いて前記異常分散ファイバが所定の長さに設定され、線
    路全体の使用波長帯域の総合分散値が零近傍に補償され
    ている構成の請求項5の長距離光伝送システム。
  8. 【請求項8】前記光ファイバ伝送路は、前記正常分散フ
    ァイバと前記異常分散ファイバの波長分散値の勾配の絶
    対値が0.1〜0.01(PS/nm2 ・km)の範囲にあ
    る構成の請求項1、2、3、4、5、6、或いは7の長
    距離光伝送システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2006518579A (ja) * 2003-02-07 2006-08-10 フランス・テレコム 高速光伝送用の装置および方法、ならびに同装置および方法の使用
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