JPH08330646A - 横型ホール素子 - Google Patents
横型ホール素子Info
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Abstract
の直線性に優れ、また的確にオフセット補償を行うこと
ができる横型ホール素子を提供することを目的とする。 【解決手段】 4端子を持つホール素子で1対のセンサ
電極5の外側にそれぞれ3つのp型層8と10とを設
け、p型層8と10とにはそれぞれ電極9と11とが設
けてある。そしてp型層8と11の各々に電位を与える
ことができるようになっている。
Description
関する。
面図および断面図を図22に示す。図22(a)は上面
図であり、図22(b)は図22(a)のA−A′で切
った断面図、図22(c)はC−C′で切った断面図で
ある。図22において、1はp- 型のシリコン基板であ
り、この上にn型の活性層2が形成されている。活性層
2は基板1に達する深さのp型層3によって取り囲まれ
ており、素子の他の領域と分離されている。また、4は
活性層2の表面に、対向して形成された1対のn+ 型層
であり、n+ 型層41 ,42 上には電流供給電極51 ,
52 が各々形成されている。活性層2のn+ 型層4とは
異なる表面には、対向してn+ 型層61 ,62 が形成さ
れており、その各々にセンサ電極71 ,72 が設けられ
ている。2つの電流供給電極51 ,52 から活性層2の
表面に平行に電流を流し、その活性層2表面に対し垂直
方向に磁界を印加することにより、2つのセンサ電極7
1 ,72 間にローレンツの原理によりホール電圧が誘起
される。このような横型ホール素子は半導体の表面に電
流供給電極、センサ電極の端子を作成することができる
ため、集積回路の製造方法であるプレーナー技術を用い
て安価に製造することができる。また横型ホール素子の
オフセット電圧の低減のため、同一基板上に複数の横型
ホール素子を互いに90度傾けて配置しそれぞれの電流
供給電極、センサ電極を並列に結線するオルソゴナル接
続の場合は横型ホール素子同士を互いに素子分離する必
要がある。この場合も図22の構造は非常に形成し易い
構造である。
電極51 ,52 間に電圧Vinが印加される場合を考え
る。図23にVinが0、正、負バイアスのときの図22
のA−A′断面、B−B′断面の電位分布ΨAA' ,Ψ
BB' と、活性層2・p型層3間のpn接合部における空
乏層領域の幅Wj を示す。図23(a),(b),
(c)はそれぞれVin=0,Vin>0,Vin<0のとき
を示している。なおVin<0の場合、pn接合部で電流
が流れないようにするためには、p型層3に負のバイア
ス電圧を印加しておく必要がある。
の準位とフェルミ準位(F.L.)が一致し、ΨAA' は
正で、n+ 層の部分が高く活性層の部分が低い。またB
−B′断面ではF.L.がVR で示す分だけ電位0より
も低くなり、ΨBB' はそのF.L.よりも低くなる。そ
してWj は一定となる。
電極52 側のF.L.がVinで示す分だけ電位0よりも
高くなり、ΨAA' はその上に来る。このためF.L.が
高くなった分だけWj が広がる。B−B′断面の電位分
布はVin=0のときと同様である。
になる。図23より分るように、Vinが正のときは全体
として空乏層の領域が広がり、負のときには逆に狭くな
る。
に±2Vの電圧を印加する場合を考える。電圧0のとき
のWj が0.7μmとすると、電圧を印加したときのW
j は1.79μmとなり大きく変化する。また空乏層の
広がりはホール電圧Vh によっても変化する。さらに、
図23では活性層2・p型層3間のpn接合部の空乏層
の変化を示したが、基板1・活性層2間のpn接合部に
もバイアス電圧がかかるのでこのpn接合部の空乏層も
変化する。このような空乏層の変化は電流路の幅、即ち
素子の抵抗の変化を引き起こし、磁界に対するホール感
度の直線性が損なわれるという問題を生じる。上記のよ
うな±2Vの電圧を印加したときに素子の幅を100μ
m程度とすると、数%のオーダーで素子の抵抗が変化し
てしまう。
の表面にp型層を形成して、ここに印加する電圧をVin
あるいはVh に対してフィードバックをかけ、空乏層の
変化を小さくする方法などが考えられている。しかし、
この方法では複雑な外部回路が必要であり、またVinの
非常に速い変化に対しては応答できないという欠点があ
る。
力量検出等に用いる場合は交流電力のため、1つの横型
ホール素子の1対の電流供給電極に交互に正負の電圧を
印加して用いることが必要である。即ち1対の電流供給
電極間に流れる電流の方向が交流電力の周波数に応じて
変化していくことになる。さらには電流供給電極に印加
される電圧が正の場合と負の場合とで異なるように用い
た場合、正負で活性層と基板並びに素子分離領域接合間
に存在する空乏層の伸びが変化するため、ホール特性も
異なってくる。即ちホール特性の極性の依存性、電圧絶
対値の依存性が生じてくる。この場合活性層の厚さを厚
くして上述の影響を抑え込むことも考えられるが、この
場合誘起されるホール電圧に寄与する電流成分が減るこ
とになりホール感度の低下につながる。また活性層厚さ
が非常に厚い場合は素子分離拡散が非常に非現実的にな
りかつ、素子分離拡散によるサイド拡散が大きくなり横
型ホール素子のパターン形状が精度的に問題となってく
る。
のとして、磁界を印加しないときに生ずる前記のオフセ
ット電圧がある。オフセット電圧の生じる原因としては
横型ホール素子は2つの電流供給電極、2つのセンサ電
極により構成される4端子ブリッジが考えられ、この各
端子間の抵抗値が等しければセンサ電極間の電位はゼロ
となるが、抵抗値が異なる場合は電位が生ずる。この抵
抗値のずれは電流供給電極、センサ電極の非対象性と
か、横型ホール素子に外部からかかる応力でSi結晶に
ピエゾ抵抗効果が起き、このため部分的に抵抗値が異な
る等がよく知られている。この、オフセット電圧を小さ
くするためにこれまで様々な工夫が提案されてきた。前
述したオルソゴナル接続はその有力な方法である。しか
しこの方法は少なくとも複数個のホール素子形成が必要
であり、オフセット電圧を完全に無くすことはできな
い。一旦発生したオフセット電圧を外部から直接にオフ
セット調整することは困難である。
横型ホール素子においては、基板および素子分離領域か
ら活性層側への空乏層の伸びが変化してホール感度の直
線性が損なわれるという問題があり、また1対の電流供
給電極、1対のセンサ電極により構成される4端子ブリ
ッジの抵抗値のずれ等によるオフセット電圧の補償が難
しいという問題があった。
ので、従来の横型ホール素子と比較してホール感度の直
線性が優れ、また的確にオフセット補償を行うことがで
きる横型ホール素子を提供することを目的とする。
めに、請求項1記載の発明は、基板と、この基板上に形
成された第1導電型活性層と、この第1導電型活性層を
取り囲むようにかつ前記基板に達する深さまで形成され
た第1の第2導電型半導体層と、前記第1導電型活性層
表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された高濃度で
1対の第1の第1導電型半導体層と、この1対の第1の
第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電
極と、前記第1導電型活性層表面の前記第1の第1導電
型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成さ
れた高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、この
1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成され
たセンサ電極とを備え、主たる電流は前記電流供給電極
間を前記第1導電型活性層表面に平行に流れ、磁界は前
記第1導電型活性層表面に対して垂直方向に印加される
横型ホール素子において、前記第1導電型活性層表面の
前記第1および第2の第1導電型半導体層とは異なる位
置に形成された複数の第2の第2導電型半導体層に各々
電位を与えることを要旨とする。
の第2導電型半導体層の各々に電位を与えることによ
り、この第2の第2導電型半導体層の周囲における第1
導電型活性層の電位差がほぼ一定となるようにすること
ができる。このため、素子分離領域である第1の第2導
電型半導体層から第1導電型活性層側へ伸びる空乏層領
域の広さを入力電圧に依存しないようにすることが可能
となり、ホール感度の直線性、即ち、入力電圧に対する
ホール感度の依存性を保つことができる。
と、この基板上に形成された第1導電型活性層と、この
第1導電型活性層を取り囲むようにかつ前記基板に達す
る深さまで形成された第2導電型半導体層と、前記第1
導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成さ
れた高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、この
1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成され
た電流供給電極と、前記第1導電型活性層表面の前記第
1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を
隔てて形成された高濃度で1対の第2の第1導電型半導
体層と、この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれ
ぞれ形成されたセンサ電極とを備え、主たる電流は前記
電流供給電極間を前記第1導電型活性層表面に平行に流
れ、磁界は前記第1導電型活性層表面に対して垂直方向
に印加される横型ホール素子において、前記第1導電型
活性層と前記基板との間に、前記第1導電型活性層より
低い抵抗の第3の第1導電型半導体層を選択的に又は全
面的に形成してなることを要旨とする。
活性層と基板との間に、第1導電型活性層より低抵抗の
第3の第1導電型半導体層を形成することにより、基板
から第1導電型活性層側への空乏層の伸びを抑制するこ
とが可能となり、入力電圧に対するホール感度の依存性
および入力電圧に対するオフセット電圧依存性、入力電
圧の極性依存性が改善される。
上に形成された第1導電型活性層と、この第1導電型活
性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された高濃
度で1対の第1の第1導電型半導体層と、この1対の第
1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供
給電極と、前記第1導電型活性層表面の前記第1の第1
導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形
成された高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、
この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成
されたセンサ電極とを備え、主たる電流は前記電流供給
電極間を前記第1導電型活性層表面に平行に流れ、磁界
は前記第1導電型活性層表面に対して垂直方向に印加さ
れる横型ホール素子において、前記第1導電型活性層を
取り囲むようにかつ前記基板に達する深さまで形成され
た絶縁体又は第2導電型半導体層の何れかと、前記第1
導電型活性層と前記基板との間に形成された絶縁膜とを
有することを要旨とする。
活性層を絶縁体又は第2導電型半導体層の何れかで取り
囲み、第1導電型活性層と基板との間には絶縁膜を形成
することにより、基板から第1導電型活性層側への空乏
層の伸びを確実に抑えることが可能となる。したがって
入力電圧に対するホール感度の依存性および入力電圧に
対するオフセット電圧の依存性、入力電圧の極性依存性
が改善される。
上に形成された第1導電型活性層と、この第1導電型活
性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された高濃
度で1対の第1の第1導電型半導体層と、この1対の第
1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供
給電極と、前記第1導電型活性層表面の前記第1の第1
導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形
成された高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、
この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成
されたセンサ電極とを備え、主たる電流は前記電流供給
電極間を前記第1導電型活性層表面に平行に流れ、磁界
は前記第1導電型活性層表面に対して垂直方向に印加さ
れる横型ホール素子において、前記第1導電型活性層と
前記基板との間に、この基板側に形成された第4の第1
導電型半導体層と、この第4の第1導電型半導体層上に
選択的に形成され前記第1導電型活性層よりも低い抵抗
の第3の第2導電型半導体層とを有し、前記第1導電型
活性層表面から前記第1および第2の第1導電型半導体
層を取り囲むように前記第2導電型半導体層に達する深
さの第1の第2導電型半導体層を形成してなることを要
旨とする。
導電型活性層をこの第4の第1導電型活性層よりも低抵
抗の第3の第2導電型半導体層と第1の第2導電型半導
体層で下方と側面を取り囲み、この囲まれた第1導電型
活性層部分に第1および第2の第1導電型電流供給電極
とセンサ電極の全ての電極を設けることにより、基板か
ら第1導電型活性層側への空乏層の伸びを抑制すること
が可能となる。これにより、前記と同様に、入力電圧に
対するホール感度の依存性等が改善される。
と、この基板上に形成された第1導電型活性層と、この
第1導電型活性層を取り囲むようにかつ前記基板に達す
る深さまで形成された第2導電型半導体層と、前記第1
導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成さ
れた高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、この
1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成され
た電流供給電極と、前記第1導電型活性層表面の前記第
1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を
隔てて形成された高濃度で1対の第2の第1導電型半導
体層と、この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれ
ぞれ形成されたセンサ電極とを備え、主たる電流は前記
電流供給電極間を前記第1導電型活性層表面に平行に流
れ、磁界は前記第1導電型活性層表面に対して垂直方向
に印加される横型ホール素子において、前記基板の抵抗
を前記第1導電型活性層の抵抗よりも高く設定してなる
ことを要旨とする。
を第1導電型活性層の抵抗よりも高く設定することによ
り、基板から第1導電型活性層側への空乏層の伸びを抑
制することが可能となる。これにより、前記と同様に、
入力電圧に対するホール感度の依存性等が改善される。
し5の何れかに記載の横型ホール素子において、前記1
対の第1の第1導電型半導体層と前記1対の第2の第1
導電型半導体層で囲まれた前記第1導電型活性層の表面
領域に接合ゲート構成用の第2導電型拡散層を1以上形
成し、この第2導電型拡散層に電位を与えることを要旨
とする。
活性層表面に接合ゲート構成用の第2導電型拡散層を1
以上設け、これに電位を与えることで、第1導電型活性
層中に空乏層が伸びて電流路が変化し、前述の基板から
第1導電型活性層側への空乏層の伸びの抑制作用と相ま
って、的確にオフセット補償を行うことが可能となる。
し5の何れかに記載の横型ホール素子において、前記1
対の第1の第1導電型半導体層と前記1対の第2の第1
導電型半導体層で囲まれた前記第1導電型活性層の表面
領域にMOS構造を1以上形成し、このMOS構造にお
けるゲート端子に電位を与えることを要旨とする。
活性層表面にMOS構造を1以上形成し、そのMOS構
造におけるゲート端子に電位を与えることで、上記請求
項6記載の発明の作用と同様の作用が得られる。
載の横型ホール素子の複数個を、集積用基板上に前記主
たる電流の流れ方向に対し互いに90度傾けて配置し、
前記複数個の横型ホール素子における各1対の電流供給
電極および各1対のセンサ電極をそれぞれ並列にオルソ
ゴナル接続し、各第2導電型拡散層同士又は各ゲート端
子同士は任意に接続して所要の電位を与えることを要旨
とする。
型ホール素子における各1対の電流供給電極および各1
対のセンサ電極をそれぞれ並列にオルソゴナル接続し、
前記の第2導電型拡散層同士又は前記の各ゲート端子同
士を任意に接続して所要の電位を与えることで、オフセ
ット電圧調整の変化の程度、幅を選択することができ
て、一層的確にオフセット補償を行うことが可能とな
る。
し8の何れかに記載の横型ホール素子において、前記1
対の電流供給電極間に被測定系の電圧に正比例した電流
を流し、被測定系の電流に正比例した前記磁界を印加し
て前記1対のセンサ電極間に前記被測定系の電圧と電流
の積に正比例したホール電圧を出力させることにより、
電力検出素子として用いてなることを要旨とする。
ホール素子を、その電圧、電流の乗算機能を利用して電
力検出素子として用いることにより、被測定系の電力値
を高精度に測定することが可能となる。
参照しつつ説明する。
素子の上面図および断面図を示す。図1(a)は上面図
であり、図1(b),(c),(d)はそれぞれ図1
(a)のA−A′,B−B′,C−C′断面で切った断
面図である。図1において、1はp- 型のシリコン基板
であり、この上にn型の活性層2が形成されている。活
性層2は基板1に達する深さのp型層3によって取り囲
まれ、素子の他の領域と分離されている。また4は活性
層2の表面に、対向して形成された1対のn+ 型層であ
り、n+ 型層41 ,42 上には電流供給電極51 ,52
が各々形成されている。活性層2表面のn+ 型層4とは
異なる位置には、対向してn+ 型層61 ,62 が形成さ
れており、その各々にセンサ電極71 ,72 が設けられ
ている。さらにn+ 型層62 の外側の活性層3表面にp
型層81 ,82 ,83 が、基板1に達しない深さで1列
に形成されており、その各々に電極91 ,92 ,93 が
形成されている。同様にして、n+ 型層61 の外側の活
性層3表面にはp型層101,102 ,103 が1列に
形成されており、その各々に電極111 ,112 ,11
3 が形成されている。これらのp型層8から広がる空乏
層が基板1に、あるいは互いに接しないようにp型層8
はある程度離して配置されている。またホール感度を最
大にするために、電流供給電極5の幅Wと両電流供給電
極51 ,52 間の距離Lとの比L/Wは1付近になって
いる。具体的には、幅Wと距離Lは、120μm程度、
好ましくは10〜1000μm程度である。10μmよ
り小さいと製造工程時の合わせずれが大きくなってオフ
セットずれが大きくなる。1000μmより大きいと素
子抵抗が小さくなって損失が大きくなり、またチップ面
積が大きくなってしまう。この電流供給電極51 ,52
の幅Wと距離Lの寸法は、第2の実施の形態以下の各実
施の形態についても共通である。
1つを図2の模式図に示す。電流供給電極51 、電極9
1 ,92 ,93 、電流供給電極52 間はそれぞれ高抵抗
の抵抗121 ,122 ,123 ,124 により接続され
ている。同様にして、電流供給電極51 、電極111 ,
112 ,113 、電流供給電極52 間はそれぞれ高抵抗
の抵抗131 ,132 ,133 ,134 により接続され
ている。また電流供給電極52 と電極93 間、電流供給
電極52 と電極113 間にはそれぞれ可変の電源1
41 ,142 が接続されている。さらに電流供給電極5
1 ,52 間にはVinを与える可変の電源15が接続され
ている。そしてセンサ電極61 ,62 間に接続された電
圧計16によってホール電圧を検出する。
供給電極51 ,52 間に電圧Vinが印加されたときの、
Vinが0、正、負バイアスのときの、図1のA−A′断
面、B−B′断面の電位分布ΨAA' ,ΨBB' と、活性層
2・p型層8間のpn接合部における空乏層領域の幅W
j を示す。図3(a),(b),(c)はそれぞれVin
=0,Vin>0,Vin<0のときを示している。
るが、ΨBB' はn型層4,6の電位が電位0よりも高
く、p型層8の電位は電位0よりも低くなる。そして空
乏層はp型層8の各々に対応した形状をとる。
電極52 側のF.L.がVinだけ高くなる。このときp
型層8の電位がVinに比例して高くなり、その結果、空
乏層の幅Wj は供給電極52 側では広がるが51 側では
狭くなる。従ってこの場合、Vin=0における空乏層の
形状が変化するだけであり、空乏層全体としての領域は
殆んど広がらない。+2Vの印加電圧に対してもせいぜ
い2%程度である。
になり、このときも空乏層全体としての領域は殆んど広
がらない。
層全体の広がりはVinに殆んど依存しないことになる。
この結果、素子の抵抗が殆んど変らなくなり、ホール感
度の直線性が保たれることになる。またこの横型ホール
素子は電源141 ,142 によって電源91 ,92 ,9
3 間および電極111 ,112 ,113 間に電位差を与
えることができるので、電極9側と電極11側とで異な
るWj を設定できる。このためセンサ電極61 ,62 間
に生じる非平衡電圧を打ち消すことが可能となる。
ル素子の上面図を示す。図4では図1と同一部分には同
一符号を付けてあり、以下同様とする。この横型ホール
素子が図1の横型ホール素子と異なる点は、p型層8,
10が4つ形成され、これに対応する電極9,11も4
つ形成されている点である。さらにセンサ電極6の外側
ではなく、センサ電極6とほぼ同一線上に形成され、電
極92 ,93 と電極112 ,113 とがそれぞれセンサ
電極62 と63 とを半分囲むように形成されている点も
異なる。
内部にあると感度が低下するので、このような構造とす
ることにより感度の向上が図れる。
ール素子の上面図および断面図を示す。図5(a)は上
面図、図5(b)は図5(a)のA−A′断面で切った
断面図である。この横型ホール素子が図1の横型ホール
素子と異なる点は、電流供給電極5と電極9,11とに
囲まれた領域内に4つのp型層171 ,172 ,1
73 ,174 が設けられ、それぞれに対応して電極18
1 ,182 ,183 ,184 が設けられている点であ
る。さらに基板1と活性層2との間にn- 層19が設け
られている点も異なる。n- 層19により基板1からの
影響を抑えることができる。
極51 、電極181 ,183 、電極182 ,184 、電
流供給電極52 の順に高く、あるいは低く電位を固定す
ることによって、A−A′断面と垂直な方向の空乏層の
広がりを抑えることができる。
拡散させて形成するが、この拡散深さtGateが活性層2
の厚さtVGに近くなると、感度が低下してしまう。従っ
てtGateはできるだけ浅いほうが良く、例えば1μm以
下の深さで拡散させる。またp型層17の面積が大きい
と素子抵抗が大きくなり感度が低下するので、p型層1
7上の電極18の長さLG と幅WG は、電極18を設け
ることによる効果がある範囲で、できるだけ小さくする
ことが望ましい。具体的には、長さLG は30μm程
度、好ましくは50μm以下とし、幅WG は30μm程
度、好ましくは50μm以下とする。さらに厚さtVGが
n+ 層4や6の拡散深さに比べて厚すぎると、Vh に寄
与しない縦方向の電流成分が生じて感度が低下してしま
う。よって厚さtVGは3.5〜6μm程度が好ましい。
ル素子の、図5(a)のA−A′断面に対応する断面図
を示す。この横型ホール素子が図5の横型ホール素子と
異なる点は、基板1と活性層2との間にn- 層19では
なく、酸化シリコン膜20が設けられた構造になってい
る点である。この構造をとることにより、活性層2は酸
化シリコン膜20によって基板1から電気的に絶縁さ
れ、基板1からの空乏層の伸びによる影響を殆んど無く
すことができる。
ール素子の上面図および断面図を示す。図7(b)は図
7(a)のX−X断面で切った断面図である。基板1
(p型、比抵抗2〜6Ω・cm、厚さ約625μm)と
この基板1上に形成される基板1とは逆の導電型からな
る活性層2(n型、比抵抗1.5〜2.5Ω・cm、厚
さ約5μm)の間に選択的にまたは全面的に活性層2と
同一導電型で活性層2より低い抵抗値の半導体層19
(n型、比抵抗〜0.001Ω・cm)が形成されてい
る。この構成により基板1と活性層2の間に印加された
バイアス電圧により、当然基板1側および活性層2側に
空乏層が伸びるが半導体層19が低抵抗、高濃度〜10
20cm-3のため活性層2に伸びる空乏層を抑えることが
できる。これにより1対の電流供給電極51 ,52 の間
に電圧を印加しSi活性層2表面に垂直に磁界を印加し
た場合、センサ電極71 ,72 間にホール電圧が誘起さ
れるが、比感度、オフセット電圧、入力抵抗などのホー
ル諸特性の電圧リニアリティ、1対の電流供給電極
51 ,52 に印加する電圧の正負並びに異なる正負の値
に対するホール諸特性の基板1と活性層2の間に印加さ
れたバイアス電圧の影響による変動を抑制できる。な
お、半導体層19の厚さとしては、空乏層の伸びを吸収
し、且つ形成時における側面拡散長を抑制するため、
0.5〜3μm程度が望しい。また、活性層2およびp
型層3上には、2層のSiO2 膜41,42が形成され
ているが、下層のSiO2 膜42としては500μm程
度、上層のSiO2膜41としては3000〜5000
μm程度が好しい。
ール素子の上面図および断面図を示す。図8(b)は図
8(a)のX−X断面で切った断面図である。基板1
(p型、比抵抗2〜6Ω・cm)と活性層2(n型、比
抵抗1.5〜2.5Ω・cm)の間に絶縁膜層21(S
iO2 )を形成したSOI基板を用いている。素子分離
層22(幅1μm)はトレンチ素子分離による誘電体分
離でもpn接合分離(p型表面濃度〜1018cm-3)で
も可能である。絶縁膜層21により活性層2には全く空
乏層が伸びず基板1と活性層2の電位差による上述のホ
ール諸特性変動を回避できる。同時に素子分離層22を
誘電体分離した場合は側面から活性層2に伸びる空乏層
の影響も回避できる。なお、絶縁膜層21の厚さとして
は、寄生MOSトランジスタの動作抑制およびSOIウ
ェハの反り防止の観点から、0.3〜2μmが望しい。
また、素子分離層を図10に示すように、p型層3でp
n接合分離した場合は上記の側面からの空乏層の伸びに
よる影響を抑制するため、活性層2の表面から、電流供
給電極51 ,52 、センサ電極71 ,72 を取り囲むよ
うに、この電流供給電極51 ,52 、センサ電極71 ,
72 のn+ 型層41 ,42 ,61 ,62 (深さ約0.5
μm)より深く拡散するガードリング23(p型)を設
けることもできる。ガードリング23の深さとしては、
活性層2の深さの1/2以上で、且つ半導体層21に到
達しないことが必要である。図9は本実施の形態による
SOI基板を用いた場合のオフセット電圧Voff の入力
電圧Vinに対する依存性である。従来構造に比較しVin
の変化に対してVoff の変化は極めて小さく1mV以下
に抑えられている。
する比感度の変化を示す。同図より厚さtVGの値が約4
μmで最高の比感度が得られることがわかる。この一方
で、比感度があまり低いと、ノイズと見分けがつかなく
なり分解能が落ちてしまう。従って、比感度は6.5m
V/KG・Vが好ましく、この場合、厚さtVGは9μm
以下となる。ただし、厚さtVGがあまり薄いと、活性層
2と絶縁膜層21との界面でキャリアの表面散乱が生
じ、移動度が低下するので、厚さtVGは0.5μm以上
が好しい。
ホール素子の上面図および断面図を示す。図12(b)
は図12(a)のX−X断面で切った断面図である。基
板1(p型、比抵抗2〜6Ω・cm)の上にこれとは反
対の導電型をもつ半導体層24(n型、比抵抗1.5〜
2.5Ω・cm、厚さ1.5〜5μm)をエピタキシャ
ル形成し、この半導体層24の表面に選択的に基板1と
同一導電型半導体層25(p型、比抵抗0.05〜0.
1Ω・cm、厚さ0.5〜3μm)を形成し、この両半
導体層24並びに25の上に基板1と反対導電型の活性
層2(n型、比抵抗1.5〜2.5Ω・cm、厚さ5μ
m)をエピタキシャル形成し、1対の電流供給電極
51 ,52 用のn+ 型層41 ,42 (n型、比抵抗0.
001Ω・cm)と1対のセンサ電極71 ,72 用のn
+ 型層(n型、比抵抗0.001Ω・cm)を取り囲
み、活性層2の表面から基板1と同一導電型のガードリ
ング23(p型、表面濃度1018cm-3)を半導体層2
5に到達するまで選択的に形成している。これにより前
述のごとく、基板1と活性層2の間、および素子分離領
域3と活性層2の間に印加されたバイアス電圧の影響に
よるホール諸特性の変動を抑制できる。この第7の実施
の形態で基板1がn型の場合は図13に示すように基板
1と同一導電型の半導体層25を省略することができ
る。この場合、半導体層24としては、p型となり、比
抵抗が1.5〜2.5μm、厚さが1.5〜3.0μm
が好しい。
ホール素子の上面図および断面図を示す。図14(b)
は図14(a)のX−X断面で切った断面図である。本
実施の形態は基板1の抵抗値を活性層2に比較し2〜4
桁程度大きくし(基板の不純物濃度を下げ、比抵抗20
0〜400Ω・cm)基板1側に空乏層を伸ばし、活性
層2側に伸びる空乏層を抑えたものである。
ホール素子の上面図および断面図を示す。図15(b)
は図15(a)のX−X断面で切った断面図を示す。本
実施の形態はオフセット電圧を外部から調整するように
したものであり、図15では、前記第6の実施の形態
(図8)のものに適用されている。即ち、図8の構造に
おいて、1対の電流供給電極51 ,52 と1対のセンサ
電極71 ,72 に挟まれた活性層2の領域内に、活性層
2表面より選択的に活性層2と異なる導電型拡散層26
(表面濃度〜1018cm-3、深さ約0.35μm)を1
つないし複数個形成し、その上に設けたゲート端子27
に外部から電圧を印加し活性層2に空乏層を伸して電流
供給電極51 ,52 間を流れる電流の流路を変化させ、
これによりオフセット電圧を調整する方法である。これ
は1対の電流供給電極51 ,52 、1対のセンサ電極7
1 ,72 により構成される等価的4端子ブリッジでの端
子間抵抗値の非対称性により1対のセンサ電極71 ,7
2 間に生ずる電位差を是正するため2つの電流供給電極
51 ,52 の中心と中心を結ぶ直線と2つのセンサ電極
71 ,72 の中心と中心を結ぶ直線の交点(活性層2の
中心)よりずらす位置にゲート端子27を配置する必要
がある。この場合ホール素子のパターンの対称性が崩れ
るため、前記第5から第8の実施の形態と同様に基板1
と活性層2にかかる電位差による活性層2側への空乏層
の伸びを抑える対策が必要となる。即ちゲート端子27
に固定電位を印加しても基板1と活性層2間の空乏層が
変化し有効に働かなくなるからである。図16は、ゲー
ト端子27に印加したゲート電圧と調整されたオフセッ
ト電圧との関係を示している。ゲート端子27に電位を
付加することによりオフセット電圧を容易に変化するこ
とができる。このデータでは0.8mV/Vの割合でオ
フセット電圧の調整が可能である。なお、ここで、活性
層2の厚さ(tVG)と導電型拡散層26の深さ
(tGate)についてはホール特性との関係で最適な値が
存在する。因みに、(tVG−tGate)の好しい範囲とし
ては、比感度が6.5以上であるのが望ましいことか
ら、3.5〜6μmである。すなわち、活性層2が導電
型拡散層26の深さに比べて非常に厚すぎる場合はホー
ル電圧発生に寄与する電流が減少し比感度が低下するば
かりでなくゲート電圧によるオフセット電圧調整機能が
著しく低下する。一方、活性層2が導電型拡散層26の
深さに比べて非常に薄い場合は、導電型拡散層26の存
在によってホール電流の流路が妨げられるため比感度の
低下とオフセット電圧の増加をもたらす。図17は活性
層の厚さと導電型拡散層26の深さとの差に対する比感
度の変化を示した図である。これによると、(tVG−t
Gate)の値が3.8μmで最高の比感度の値が存在す
る。tGateが0.75μmとした場合、tVGの値として
は4.55μmが好しい。
の実施の形態の変形例を示すもので、導電型拡散層26
を4つ形成した横型ホール素子である。この横型ホール
素子では、ゲート端子27が4つとなり、図15に示す
ゲート端子27が2つのものと比較して4端子ブリッジ
を構成できるので、より安定且つ正確なオフセット電圧
の調整を行なうことができる。
型ホール素子の上面図および断面図を示す。本実施の形
態は、オフセット電圧を外部から調整する方法におい
て、上記第9の実施の形態のpn接合構造のゲートに代
えてMOS構造を用いたものである。即ち、本実施の形
態は、活性層2を1μm以下に薄くし素子分離領域はロ
コス酸化膜28を用いた分離法を適用し、オフセット電
圧を外部から調整するために、1対の電流供給電極
51 ,52 と1対のセンサ電極71 ,72 に挟まれた活
性層2の表面領域に、MOS構造を1つないし複数個形
成したものである。MOS構造は、ゲート酸化膜29の
膜厚10nm、ゲート電極30はポリシリコンゲートを
用いた。活性層2はn型を用い、埋め込み酸化膜31の
膜厚は0.5μmとした。そして、ゲート電極30には
負の電位を負荷しSiO2 /Si界面にpチャネルを形
成した。活性層2が薄いため、ゲート電極30に電圧を
印加することで容易に電流路を変化させてオフセット電
圧を調整することができる。
型ホール素子の上面図を示す。本実施の形態は、4個の
横型ホール素子を互いに90度傾けて配置し、それぞれ
の電流供給電極51 ,52 とセンサ電極71 ,72 は並
列にオルソゴナル接続し、ゲート端子27は任意に接続
し任意の電位を付加することで、応力によるピエゾ抵抗
効果でオフセット電圧が発生するのを外部から抑えるよ
うにしたものである。1つのゲート端子を用いても十分
オフセット電圧の調整は可能であるが複数のゲート端子
27の接続を組み合わせることでゲート端子電圧とオフ
セット電圧調整の変化の程度、幅を選択することができ
る。図20の例では、図15(第9の実施の形態)の横
型ホール素子を4個適用し、それぞれの横型ホール素子
の2つのゲート端子27を並列に接続してG1 端子、G
2 端子とし、これに外部から電圧を印加しオフセット電
圧を調整するようにしたものである。G1 端子で正の電
圧領域のオフセット電圧調整を、G2 端子では負のオフ
セット電圧調整を可能としている。なお、本実施の形態
の横型ホール素子には、図19(第10の実施の形態)
のMOSゲート構造を持つ横型ホール素子も適用するこ
とができる。
本実施の形態は、上述した実施の形態の何れかの横型ホ
ール素子を実際の家庭用電力量計に搭載した例である。
図ではゲート301 〜304 の付いた例えば図19(第
10の実施の形態)の横型ホール素子が適用されてい
る。Bはコア等により変換された被測定系の電流値に正
比例した印加磁界である。Tinは被測定系の電圧を入力
する電圧入力端子であり、通常AC100Vなどの電圧
が入力される。抵抗R4 ,R5 は被測定系の電圧を本装
置の内部回路に適応したレベルに変換するアッテネータ
を構成している。バッファとなる第3の演算増幅器OP
3は、被測定系の電圧に正比例した電圧V1 を出力して
いる。電圧V1 は変動のある交流又は直流の電圧であ
る。第1の演算増幅器OP1は、1対の電流入力端子5
1 ,52 間に被測定系の電圧値に正比例した電流を流す
ようになっている。32は減算器であり、横型ホール素
子における1対のセンサ電極71 ,72 間に発生するホ
ール電圧の差(Va −Vb )をk倍に増幅した出力端子
Tout に出力する。電圧差(Va −Vb )が被測定系の
電力値に正比例した値となり出力端子Tout の出力電圧
を読み取ることにより、被測定系の電力値が測定され
る。33はオフセット検出器であり、センサ電極71 ,
72 に現れるオフセット電圧を検出し、ゲート304 に
補償用の電圧を印加してオフセットを補償するフィード
バック制御を行っている。オフセット検出器33とゲー
ト304 によりオフセット補償手段が構成されている。
また、このオフセット補償手段により1つの等価抵抗が
可変されてオフセット補償が行われたとき、残りの3つ
の等価抵抗を可変して入力抵抗Rin(1対の電流供給電
極51,52 間の抵抗)を一定値に保つため、第2の演
算増幅器OP2、抵抗R2 ,R3 およびゲート301 ,
302 ,303 により入力抵抗制御手段が構成されてい
る。34は、電圧V1 が交流の場合、第2の演算増幅器
OP2への入力が負帰還となるように設けられた極性切
替器であり、コンパレータとして機能する第4の演算増
幅器OP4、インバータ35およびスイッチSW1〜S
W4で構成されている。極性切替器34は、電圧V1 の
正負により各スイッチSW1〜SW4が、ON,OFF
して第2の演算増幅器OP2の反転入力端子又は非反転
入力端子へ抵抗器R2 ,R3 の中間接続点を切替接続す
る。
幅器OP2で構成される入力抵抗制御手段は、電圧V1
のAC,DCにかかわらず、入力抵抗Rinを次式のよう
に一定値に制御する。
抗が可変されても感度の変動を無くすことが可能とな
る。
の家庭用電力量計に搭載した場合の電流特性を示す。測
定電流の範囲は1〜30Aで電力測定誤差は力率1.0
のとき0.7%と極めて良好な結果が得られた。
が、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではな
い。本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能
である。
明によれば、複数の第2の第2導電型半導体層の各々に
電位を与えることにより、この第2の第2導電型半導体
層の周囲における第1導電型活性層の電位差がほぼ一定
となって素子分離領域である第1の第2導電型半導体層
から第1導電型活性層側へ伸びる空乏層領域の広さを入
力電圧に依存しないようにすることができてホール感度
の直線性、すなわち入力電圧に対するホール感度の依存
性を保つことができる。
活性層と前記基板との間に、第1導電型活性層より低い
抵抗の第3の第1導電型半導体層を選択的に又は全面的
に形成したため、基板から第1導電型活性層側への空乏
層の伸びを抑制することができて入力電圧に対するホー
ル感度の依存性、入力電圧に対するオフセット電圧依存
性、入力電圧極性依存性を改善することができる。
活性層を取り囲むようにかつ基板に達する深さまで形成
された絶縁体又は第2導電型半導体層の何れかと、前記
第1導電型活性層と前記基板との間に形成された絶縁膜
とを具備させたため、基板から第1導電型活性層側への
空乏層の伸びを確実に抑えることができて、入力電圧に
対するホール感度の依存性および入力電圧に対するオフ
セット電圧依存性、入力電圧極性依存性を確実に改善す
ることができる。
活性層と基板との間に、この基板側に形成された第4の
第1導電型半導体層と、この第4の第1導電型半導体層
上に選択的に形成され前記第1導電型活性層よりも低い
抵抗の第3の第2導電型半導体層とを有し、前記第1導
電型活性層表面から第1および第2の第1導電型半導体
層を取り囲むように前記第2導電型半導体層に達する深
さの第1の第2導電型半導体層を形成したため、基板か
ら第1導電型活性層側への空乏層の伸びを抑制すること
ができて、前記請求項2記載の発明の効果と同様の効果
が得られる。
を第1導電型活性層の抵抗よりも高く設定したため、基
板から第1導電型活性層側への空乏層の伸びを抑制する
ことができて、前記請求項2記載の発明の効果と同様の
効果が得られる。
の第1導電型半導体層と1対の第2の第1導電型半導体
層で囲まれた第1導電型活性層の表面領域に接合ゲート
構成用の第2導電型拡散層を1以上形成し、この第2導
電型拡散層に電位を与えるようにしたため、上記第2導
電型拡散層から第1導電型活性層中に空乏層が伸びて電
流路が変化し、前述の基板から第1導電型活性層側への
空乏層の伸びの抑制作用と相まって、的確にオフセット
補償を行うことができる。
の第1導電型半導体層と1対の第2の第1導電型半導体
層で囲まれた第1導電型活性層の表面領域にMOS構造
を1以上形成し、このMOS構造におけるゲート端子に
電位を与えるようにしたため、上記請求項6記載の発明
の効果と同様の効果が得られる。
は7記載の横型ホール素子の複数個を、集積用基板上に
前記主たる電流の流れ方向に対し互いに90度傾けて配
置し、前記複数個の横型ホール素子における各1対の電
流供給電極および各1対のセンサ電極をそれぞれ並列に
オルソゴナル接続し、各第2導電型拡散層同士又は各ゲ
ート端子同士は任意に接続して所要の電位を与えるよう
にしたため、オフセット電圧調整の変化の程度および幅
を選択することができて、一層的確にオフセット補償を
行うことができる。
いし8の何れかに記載の横型ホール素子を使用し、その
1対の電流供給電極間に被測定系の電圧に正比例した電
流を流し、被測定系の電流に正比例した前記磁界を印加
して、前記1対のセンサ電極間に前記被測定系の電圧と
電流の積に正比例したホール電圧を出力させることによ
り、電力検出素子として用いるようにしたため、被測定
系の電力値を高精度に測定することができる。
子の上面図および断面図である。
子の電極配線を示す模式図である。
子の特性を示す図である。
子の上面図である。
子の上面図および断面図である。
子の断面図である。
子の上面図および断面図である。
子の上面図および断面図である。
子の入力電圧とオフセット電圧の関係を比較例とともに
示す図である。
素子の変形例を示す上面図および断面図である。
の活性層の厚さに対する比感度の変化を示す図である。
素子の上面図および断面図である。
素子の変形例を示す上面図および断面図である。
素子の上面図および断面図である。
素子の上面図および断面図である。
素子においてゲート電圧を変えてオフセット電圧を調整
した実験結果を示す図である。
素子における活性層の厚さと導電型拡散層の深さの関係
を比感度の変化で示した図である。
ール素子の上面図および断面図である。
ル素子の上面図および断面図である。
ゴナル接続を行いオフセット電圧の外部調整を可能とし
た第11の実施の形態を示す結線図である。
を用いて電力量計を構成した例を示す回路図である。
である。
ある。
型層 19 n- 型層 20,21 酸化シリコン膜(絶縁膜) 22 誘電体からなる素子分離層 23 p型ガードリング 24 n型半導体層 25 低抵抗のp型半導体層 26 接合ゲート構成用のp型拡散層 27 ゲート端子 30 MOS構造を構成するゲート電極(ゲート端子)
Claims (9)
- 【請求項1】 基板と、この基板上に形成された第1導
電型活性層と、この第1導電型活性層を取り囲むように
かつ前記基板に達する深さまで形成された第1の第2導
電型半導体層と、前記第1導電型活性層表面に所定の距
離を隔てて選択的に形成された高濃度で1対の第1の第
1導電型半導体層と、この1対の第1の第1導電型半導
体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、前記第1
導電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体層とは
異なる位置に所定の距離を隔てて形成された高濃度で1
対の第2の第1導電型半導体層と、この1対の第2の第
1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と
を備え、主たる電流は前記電流供給電極間を前記第1導
電型活性層表面に平行に流れ、磁界は前記第1導電型活
性層表面に対して垂直方向に印加される横型ホール素子
において、前記第1導電型活性層表面の前記第1および
第2の第1導電型半導体層とは異なる位置に形成された
複数の第2の第2導電型半導体層に各々電位を与えるこ
とを特徴とする横型ホール素子。 - 【請求項2】 第2導電型の基板と、この基板上に形成
された第1導電型活性層と、この第1導電型活性層を取
り囲むようにかつ前記基板に達する深さまで形成された
第2導電型半導体層と、前記第1導電型活性層表面に所
定の距離を隔てて選択的に形成された高濃度で1対の第
1の第1導電型半導体層と、この1対の第1の第1導電
型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、前
記第1導電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体
層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された高濃
度で1対の第2の第1導電型半導体層と、この1対の第
2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ
電極とを備え、主たる電流は前記電流供給電極間を前記
第1導電型活性層表面に平行に流れ、磁界は前記第1導
電型活性層表面に対して垂直方向に印加される横型ホー
ル素子において、前記第1導電型活性層と前記基板との
間に、前記第1導電型活性層より低い抵抗の第3の第1
導電型半導体層を選択的に又は全面的に形成してなるこ
とを特徴とする横型ホール素子。 - 【請求項3】 基板と、この基板上に形成された第1導
電型活性層と、この第1導電型活性層表面に所定の距離
を隔てて選択的に形成された高濃度で1対の第1の第1
導電型半導体層と、この1対の第1の第1導電型半導体
層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、前記第1導
電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体層とは異
なる位置に所定の距離を隔てて形成された高濃度で1対
の第2の第1導電型半導体層と、この1対の第2の第1
導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極とを
備え、主たる電流は前記電流供給電極間を前記第1導電
型活性層表面に平行に流れ、磁界は前記第1導電型活性
層表面に対して垂直方向に印加される横型ホール素子に
おいて、前記第1導電型活性層を取り囲むようにかつ前
記基板に達する深さまで形成された絶縁体又は第2導電
型半導体層の何れかと、前記第1導電型活性層と前記基
板との間に形成された絶縁膜とを有することを特徴とす
る横型ホール素子。 - 【請求項4】 基板と、この基板上に形成された第1導
電型活性層と、この第1導電型活性層表面に所定の距離
を隔てて選択的に形成された高濃度で1対の第1の第1
導電型半導体層と、この1対の第1の第1導電型半導体
層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、前記第1導
電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体層とは異
なる位置に所定の距離を隔てて形成された高濃度で1対
の第2の第1導電型半導体層と、この1対の第2の第1
導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極とを
備え、主たる電流は前記電流供給電極間を前記第1導電
型活性層表面に平行に流れ、磁界は前記第1導電型活性
層表面に対して垂直方向に印加される横型ホール素子に
おいて、前記第1導電型活性層と前記基板との間に、こ
の基板側に形成された第4の第1導電型半導体層と、こ
の第4の第1導電型半導体層上に選択的に形成され前記
第1導電型活性層よりも低い抵抗の第3の第2導電型半
導体層とを有し、前記第1導電型活性層表面から前記第
1および第2の第1導電型半導体層を取り囲むように前
記第2導電型半導体層に達する深さの第1の第2導電型
半導体層を形成してなることを特徴とする横型ホール素
子。 - 【請求項5】 第2導電型の基板と、この基板上に形成
された第1導電型活性層と、この第1導電型活性層を取
り囲むようにかつ前記基板に達する深さまで形成された
第2導電型半導体層と、前記第1導電型活性層表面に所
定の距離を隔てて選択的に形成された高濃度で1対の第
1の第1導電型半導体層と、この1対の第1の第1導電
型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、前
記第1導電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体
層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された高濃
度で1対の第2の第1導電型半導体層と、この1対の第
2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ
電極とを備え、主たる電流は前記電流供給電極間を前記
第1導電型活性層表面に平行に流れ、磁界は前記第1導
電型活性層表面に対して垂直方向に印加される横型ホー
ル素子において、前記基板の抵抗を前記第1導電型活性
層の抵抗よりも高く設定してなることを特徴とする横型
ホール素子。 - 【請求項6】 前記1対の第1の第1導電型半導体層と
前記1対の第2の第1導電型半導体層で囲まれた前記第
1導電型活性層の表面領域に接合ゲート構成用の第2導
電型拡散層を1以上形成し、この第2導電型拡散層に電
位を与えることを特徴とする請求項2ないし5の何れか
に記載の横型ホール素子。 - 【請求項7】 前記1対の第1の第1導電型半導体層と
前記1対の第2の第1導電型半導体層で囲まれた前記第
1導電型活性層の表面領域にMOS構造を1以上形成
し、このMOS構造におけるゲート端子に電位を与える
ことを特徴とする請求項2ないし5の何れかに記載の横
型ホール素子。 - 【請求項8】 請求項6又は7記載の横型ホール素子の
複数個を、集積用基板上に前記主たる電流の流れ方向に
対し互いに90度傾けて配置し、前記複数個の横型ホー
ル素子における各1対の電流供給電極および各1対のセ
ンサ電極をそれぞれ並列にオルソゴナル接続し、各第2
導電型拡散層同士又は各ゲート端子同士は任意に接続し
て所要の電位を与えることを特徴とする横型ホール素
子。 - 【請求項9】 前記1対の電流供給電極間に被測定系の
電圧に正比例した電流を流し、被測定系の電流に正比例
した前記磁界を印加して前記1対のセンサ電極間に前記
被測定系の電圧と電流の積に正比例したホール電圧を出
力させることにより、電力検出素子として用いてなるこ
とを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の横型
ホール素子。
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