JPH0832844B2 - 筆記板用不透明性インキ - Google Patents
筆記板用不透明性インキInfo
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- JPH0832844B2 JPH0832844B2 JP62027644A JP2764487A JPH0832844B2 JP H0832844 B2 JPH0832844 B2 JP H0832844B2 JP 62027644 A JP62027644 A JP 62027644A JP 2764487 A JP2764487 A JP 2764487A JP H0832844 B2 JPH0832844 B2 JP H0832844B2
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- Japan
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- acid
- ink
- handwriting
- pigment
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は筆記板用マーキングインキに関し、詳細には
インキに対して不浸透性である表面材からなる筆記板に
マークされた筆跡が不透明性であり、乾布または軟質紙
等の消去材で軽く擦過することにより容易に消去される
性能を有する筆記板用不透明性インキに関する。
インキに対して不浸透性である表面材からなる筆記板に
マークされた筆跡が不透明性であり、乾布または軟質紙
等の消去材で軽く擦過することにより容易に消去される
性能を有する筆記板用不透明性インキに関する。
従来より、この種の筆記板用マーキングインキについ
ては多くの提案(例えば特公昭45-39892号、特開昭49-2
9号、特開昭60-51764号、特開昭61-246272号及び特公昭
61-46509号等の公報に記載の発明)がなされているが、
それらにはホーロー、金属、ガラスのような親水性の表
面材及びプラスチックスのような疎水性の表面材のいず
れに対しても優れた消去性を発揮し、且つ不透明性の筆
跡を与えるインキは見出せない。
ては多くの提案(例えば特公昭45-39892号、特開昭49-2
9号、特開昭60-51764号、特開昭61-246272号及び特公昭
61-46509号等の公報に記載の発明)がなされているが、
それらにはホーロー、金属、ガラスのような親水性の表
面材及びプラスチックスのような疎水性の表面材のいず
れに対しても優れた消去性を発揮し、且つ不透明性の筆
跡を与えるインキは見出せない。
特に透明なアクリル樹脂、スチロール樹脂、塩化ビニ
ル樹脂のようなプラスチックスからなる筆記板では筆跡
が不透明性であることが必要であるが、前記従来技術の
インキではこの種の筆記板に消去性のよいものは筆跡が
透明性で、輪郭がはっきりせず、逆に筆跡が不透明性の
ものは消去性に難がある。
ル樹脂のようなプラスチックスからなる筆記板では筆跡
が不透明性であることが必要であるが、前記従来技術の
インキではこの種の筆記板に消去性のよいものは筆跡が
透明性で、輪郭がはっきりせず、逆に筆跡が不透明性の
ものは消去性に難がある。
本発明は透明または濃色の筆記板面でもはっきりと視
認でき、且つ表面材の種類に関わらず良好な消去性を示
す筆跡を与える筆記板用マーキングインキを提供しよう
とするものである。
認でき、且つ表面材の種類に関わらず良好な消去性を示
す筆跡を与える筆記板用マーキングインキを提供しよう
とするものである。
本発明の筆記板用不透明性インキの組成は必須成分と
して蛍光顔料及び有機顔料から選ばれる顔料、二酸化チ
タン、樹脂、下記一般式(1)および(2)で示される
化合物群から選ばれるグリコールエーテルエステル、及
び有機溶剤を含有してなる。
して蛍光顔料及び有機顔料から選ばれる顔料、二酸化チ
タン、樹脂、下記一般式(1)および(2)で示される
化合物群から選ばれるグリコールエーテルエステル、及
び有機溶剤を含有してなる。
一般式(1) R3-(OCHR2CHR1)n−OOC−X−COO−(CHR1CHR2O)n-R3 一般式(2) ここで、Xは炭素数0乃至34のアルキレン基、アルケ
ニレン基、ヒドロキシアルキレン基またはフェニレン
基、R1、R2は水素またはメチル基、R3は炭素数1乃至30
のアルキル基またはフェニル基、R4は炭素数5乃至29の
アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基また
はヒドロキシアルケニル基、nは1乃至10の数をそれぞ
れ表す。従って、前記一般式(1)における−OOC−X
−COO−は炭素数2乃至36(好ましくは炭素数4乃至1
8)のジカルボン酸の残基であり、具体的にはコハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、トリデ
カンジ酸、テトラデカンジ酸、ヘキサデカンジ酸、オク
タデカンジ酸、エイコサジ酸、ドコサジ酸、フマル酸、
マレイン酸、リンゴ酸、酒石酸、フタル酸などの酸残基
があげられ、前記一般式(2)におけるR4COO-は炭素数
6乃至30(好ましくは炭素数9〜23)の脂肪酸残基であ
り、具体的にはヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸、ラ
ウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、アラキン酸、ベヘニン酸、モンタン酸、パルミトオ
レイン酸、オレイン酸、エルカ酸、リシノール酸、12−
ヒドロキシステアリン酸、イソオクチル酸、イソデカン
酸、イソラウリン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチ
ン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸等の脂肪酸残
基があげられる。
ニレン基、ヒドロキシアルキレン基またはフェニレン
基、R1、R2は水素またはメチル基、R3は炭素数1乃至30
のアルキル基またはフェニル基、R4は炭素数5乃至29の
アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基また
はヒドロキシアルケニル基、nは1乃至10の数をそれぞ
れ表す。従って、前記一般式(1)における−OOC−X
−COO−は炭素数2乃至36(好ましくは炭素数4乃至1
8)のジカルボン酸の残基であり、具体的にはコハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、トリデ
カンジ酸、テトラデカンジ酸、ヘキサデカンジ酸、オク
タデカンジ酸、エイコサジ酸、ドコサジ酸、フマル酸、
マレイン酸、リンゴ酸、酒石酸、フタル酸などの酸残基
があげられ、前記一般式(2)におけるR4COO-は炭素数
6乃至30(好ましくは炭素数9〜23)の脂肪酸残基であ
り、具体的にはヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸、ラ
ウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、アラキン酸、ベヘニン酸、モンタン酸、パルミトオ
レイン酸、オレイン酸、エルカ酸、リシノール酸、12−
ヒドロキシステアリン酸、イソオクチル酸、イソデカン
酸、イソラウリン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチ
ン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸等の脂肪酸残
基があげられる。
前記のとおり、本発明の筆記板用インキでは着色成分
として有機顔料及び蛍光顔料から選ばれる顔料と二酸化
チタンが組合されて用いられ、樹脂の作用によりインキ
中に安定に分散されて存在する。
として有機顔料及び蛍光顔料から選ばれる顔料と二酸化
チタンが組合されて用いられ、樹脂の作用によりインキ
中に安定に分散されて存在する。
前記樹脂としてはエチルセルロース、ニトロセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、セルロースアセテート、セルロースブチレ
ート等のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルブチラール、ビニルピロリドン−ビニルアセテ
ート共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビ
ニル系ポリマー、アリールスルホアミド−ホルムアルデ
ヒド縮合樹脂及びスチレン−マレイン酸共重合体などが
あげられる。これら樹脂はインキ組成中0.5乃至12重量
%、好ましくは1〜6重量%の範囲で用いられる。
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、セルロースアセテート、セルロースブチレ
ート等のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルブチラール、ビニルピロリドン−ビニルアセテ
ート共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビ
ニル系ポリマー、アリールスルホアミド−ホルムアルデ
ヒド縮合樹脂及びスチレン−マレイン酸共重合体などが
あげられる。これら樹脂はインキ組成中0.5乃至12重量
%、好ましくは1〜6重量%の範囲で用いられる。
前記有機顔料としては不溶性アゾ系、ポリアゾ系、ア
ンスラキノン系、チオインジゴ系、ペリノン及びペリレ
ン系、ジオキサジン系、キナクドリン系及びフタロシア
ニン系顔料があげられ、前記樹脂で表面処理された易分
散性の加工顔料が好適に用いられる。
ンスラキノン系、チオインジゴ系、ペリノン及びペリレ
ン系、ジオキサジン系、キナクドリン系及びフタロシア
ニン系顔料があげられ、前記樹脂で表面処理された易分
散性の加工顔料が好適に用いられる。
前記蛍光顔料としては蛍光染料−樹脂固溶体の粉末か
らなる昼光蛍光顔料が用いられ、前記蛍光染料としては
ブリリアントスルホフラビン(C.I.56205)、チオフラ
ビン(C.I.49005)、ベーシックイエローHG(C.I.460
4)、フルオレッセイン(C.I.45350)、エオシン(C.I.
45380)、ローダミン6G(C.I.45160)、ローダミンB
(C.I.45170)等があげられ、これら染料の担体となる
樹脂はポリメタアクリル酸エステル、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、アルキッド樹脂、芳香族スルホアミド
樹脂、ユリア樹脂、トリアジン樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂及びそれらの共縮合樹脂があげられる。好適な例と
してはメラミン−トルエンスルホアミド縮合樹脂または
トリアジン樹脂と前記蛍光染料の固溶体からなる蛍光顔
料があげられる。
らなる昼光蛍光顔料が用いられ、前記蛍光染料としては
ブリリアントスルホフラビン(C.I.56205)、チオフラ
ビン(C.I.49005)、ベーシックイエローHG(C.I.460
4)、フルオレッセイン(C.I.45350)、エオシン(C.I.
45380)、ローダミン6G(C.I.45160)、ローダミンB
(C.I.45170)等があげられ、これら染料の担体となる
樹脂はポリメタアクリル酸エステル、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、アルキッド樹脂、芳香族スルホアミド
樹脂、ユリア樹脂、トリアジン樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂及びそれらの共縮合樹脂があげられる。好適な例と
してはメラミン−トルエンスルホアミド縮合樹脂または
トリアジン樹脂と前記蛍光染料の固溶体からなる蛍光顔
料があげられる。
前記有機顔料(純顔料分として)及び蛍光顔料から選
ばれる顔料はインキ組成中1乃至35重量%、好ましくは
2〜25重量%の範囲で用いられる。
ばれる顔料はインキ組成中1乃至35重量%、好ましくは
2〜25重量%の範囲で用いられる。
前記グリコールエーテルエステル化合物はインキの筆
跡の消去を容易にする剥離性付与添加剤であり、前記一
般式(1)及び(2)におけるX及びR1,R2,R3の条件
は主に商業的入手の面からの制約であるが、R4の炭素数
が5未満の場合及びnが10を超える場合にはインキはプ
ラスチック材を膨潤させ、筆跡の消去性を阻害するので
好ましくない。グリコールエーテルエステル化合物はイ
ンキ組成中0.5乃至20重量%、好ましくは4〜15重量%
の範囲で用いられる。0.5重量%未満配合のインキでは
筆跡の消去性が充分でなく、20重量%を超える系では過
飽和分が析出し易く、インキの安定性を欠き、筆記板面
の汚染原因ともなる。
跡の消去を容易にする剥離性付与添加剤であり、前記一
般式(1)及び(2)におけるX及びR1,R2,R3の条件
は主に商業的入手の面からの制約であるが、R4の炭素数
が5未満の場合及びnが10を超える場合にはインキはプ
ラスチック材を膨潤させ、筆跡の消去性を阻害するので
好ましくない。グリコールエーテルエステル化合物はイ
ンキ組成中0.5乃至20重量%、好ましくは4〜15重量%
の範囲で用いられる。0.5重量%未満配合のインキでは
筆跡の消去性が充分でなく、20重量%を超える系では過
飽和分が析出し易く、インキの安定性を欠き、筆記板面
の汚染原因ともなる。
尚、前記グリコールエーテルエステルは対応するグリ
コールモノエーテルとカルボン酸との通常のエステル化
反応により合成される。
コールモノエーテルとカルボン酸との通常のエステル化
反応により合成される。
また必要に応じて前記グリコールエーテルエステルに
加えて二塩基酸エステル、ポリオキシエチレン燐酸エス
テル、ポリオキシエチレン硫酸エステル、グリセライド
及び液状ポリエステル等のエステル系剥離性付与添加剤
を併用してもよい。
加えて二塩基酸エステル、ポリオキシエチレン燐酸エス
テル、ポリオキシエチレン硫酸エステル、グリセライド
及び液状ポリエステル等のエステル系剥離性付与添加剤
を併用してもよい。
溶剤については前記樹脂を溶解または分散し、且つイ
ンキによる筆記板上の筆跡が速乾性であるよう70〜180
℃の範囲の沸点をもつ有機溶剤が用いられる。具体的に
はエチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアル
コール等の脂肪族低級アルコール、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等の脂肪族ケトン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、酢酸ブチル等の低級
脂肪酸エステル等があげられ、これら溶剤はインキ組成
中40乃至95重量%の範囲で用いられる。
ンキによる筆記板上の筆跡が速乾性であるよう70〜180
℃の範囲の沸点をもつ有機溶剤が用いられる。具体的に
はエチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアル
コール等の脂肪族低級アルコール、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等の脂肪族ケトン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、酢酸ブチル等の低級
脂肪酸エステル等があげられ、これら溶剤はインキ組成
中40乃至95重量%の範囲で用いられる。
本発明の筆記板用インキは着色成分として有機顔料お
よび蛍光顔料から選ばれる顔料と二酸化チタンを組合せ
て用いることにより、透明な材料や濃色に着色された表
面からなる筆記板上でもはっきりと視認できる筆跡をも
たらし、筆跡に剥離性を付与する添加剤の前記グリコー
ルエーテルエステルの作用により、前記二酸化チタン添
加に起因する筆跡の消去性の低下の解消及び化学的特性
の異なる各種の表面材からなる筆記板のいずれについて
も良好な筆跡消去性を示す性能を備えている。
よび蛍光顔料から選ばれる顔料と二酸化チタンを組合せ
て用いることにより、透明な材料や濃色に着色された表
面からなる筆記板上でもはっきりと視認できる筆跡をも
たらし、筆跡に剥離性を付与する添加剤の前記グリコー
ルエーテルエステルの作用により、前記二酸化チタン添
加に起因する筆跡の消去性の低下の解消及び化学的特性
の異なる各種の表面材からなる筆記板のいずれについて
も良好な筆跡消去性を示す性能を備えている。
前記グリコールエーテルエステルは前記有機溶剤に溶
解してインキ中に安定に存在しており、筆跡が形成され
ると、筆記板との界面にあってインキ中の樹脂が板面に
強固に接着するのを阻害して筆跡の消去性を寄与する。
該化合物は分子中に親水部と疎水部をバランス良く有す
る構造であるので、親水性または疎水性の表面材の化学
特性の如何に関わらず筆記板表面への親和性を示して、
前記作用を果たすものと考えられる。また該化合物自体
は不揮発性であり、筆跡が形成されて経時してもその作
用は持続される。
解してインキ中に安定に存在しており、筆跡が形成され
ると、筆記板との界面にあってインキ中の樹脂が板面に
強固に接着するのを阻害して筆跡の消去性を寄与する。
該化合物は分子中に親水部と疎水部をバランス良く有す
る構造であるので、親水性または疎水性の表面材の化学
特性の如何に関わらず筆記板表面への親和性を示して、
前記作用を果たすものと考えられる。また該化合物自体
は不揮発性であり、筆跡が形成されて経時してもその作
用は持続される。
(1) インキの調製 エタノール90重量部にポリビニルブチラール樹脂10部
を溶解してなる溶液またはメチルイソブチルケトンに所
定量のグリコールエーテルエステルを加え、約30℃で加
温溶解して得られるビヒクル中に、予め下記のように調
製された加工顔料分散体または蛍光顔料、及び下記のよ
うに調製された二酸化チタン分散体をそれぞれ所定量加
え、この混合物を高速羽型ミキサーにて約1時間攪拌し
て実施例インキ6種を得た。
を溶解してなる溶液またはメチルイソブチルケトンに所
定量のグリコールエーテルエステルを加え、約30℃で加
温溶解して得られるビヒクル中に、予め下記のように調
製された加工顔料分散体または蛍光顔料、及び下記のよ
うに調製された二酸化チタン分散体をそれぞれ所定量加
え、この混合物を高速羽型ミキサーにて約1時間攪拌し
て実施例インキ6種を得た。
前記加工顔料分散体はイソプロパノール80重量部に加
工顔料20重量部を加え、ペイントコンディショナーで2
時間分散処理して得られた。
工顔料20重量部を加え、ペイントコンディショナーで2
時間分散処理して得られた。
前記二酸化チタン分散体はイソプロパノール49重量部
中1重量部のポリビニルブチラールを溶解してなる溶液
に50重量部の二酸化チタンを加え、ペイントコンディシ
ョナーで2時間分散処理して得られた。
中1重量部のポリビニルブチラールを溶解してなる溶液
に50重量部の二酸化チタンを加え、ペイントコンディシ
ョナーで2時間分散処理して得られた。
前記インキ処方において、グリコールエーテルエステ
ルに換えて他の添加剤を添加するか、またはグリコール
エーテルエステルを添加しない比較例インキも4種調製
した。
ルに換えて他の添加剤を添加するか、またはグリコール
エーテルエステルを添加しない比較例インキも4種調製
した。
各インキに用いた原料は次のとおり。
・有機顔料(顔料/樹脂比約1/1の加工顔料)緑色加工
顔料:ポリビニルブチラールで表面処理された緑色顔料
(C.I.ピグメントグリーン7)赤色加工顔料:塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体で表面処理された赤色顔料(C.
I.ピグメントレッド15) ・蛍光顔料 黄色蛍光顔料:黄色蛍光染料(チオフラビン,C.I.490
05)とトリアジン樹脂の固溶体からなるピンク色蛍光顔
料:ピンク色蛍光染料(ローダミン6G,C.I.45160)とメ
ラミン−トルエンスルホアミド縮合樹脂の固溶体からな
る ・二酸化チタン ルチル型二酸化チタン ・樹脂 ポリビニルブチラールL:平均重合度約280、ブチラー
ル化度63±3モル%、アセチル化度3モル%以下 ポリビニルブチラールM:平均重合度約650、ブチラー
ル化度65±3モル%、アセチル化度3モル%以下 ・グリコールエーテルエステル グリコールエーテルエステルA〜Cは下記一般式
(1)のX,R1,R2,R3及びnがそれぞれ下記の表1に示
すとおりの基または数である化合物 一般式(1) R3-(OCHR2CHR1)n−OOC−X−COO−(CHR1CHR2O)n-R3 グリコールエーテルエステルD〜Fは下記一般式
(2)におけるR1,R2,R4及びnがそれぞれ次の表2に
示すとおりの基または数である化合物 一般式(2) ・その他の添加剤(比較例インキに使用) 脂肪酸エステルP:2−エチルヘキサン酸ステアリル 脂肪酸エステルQ:ステアリン酸ビチル 流動パラフィン ・有機溶剤 エタノール,イソプロパノール,メチルイソブチルケ
トン 実施例インキ及び比較例インキの組成(重量部で表
す)を表3に示す。
顔料:ポリビニルブチラールで表面処理された緑色顔料
(C.I.ピグメントグリーン7)赤色加工顔料:塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体で表面処理された赤色顔料(C.
I.ピグメントレッド15) ・蛍光顔料 黄色蛍光顔料:黄色蛍光染料(チオフラビン,C.I.490
05)とトリアジン樹脂の固溶体からなるピンク色蛍光顔
料:ピンク色蛍光染料(ローダミン6G,C.I.45160)とメ
ラミン−トルエンスルホアミド縮合樹脂の固溶体からな
る ・二酸化チタン ルチル型二酸化チタン ・樹脂 ポリビニルブチラールL:平均重合度約280、ブチラー
ル化度63±3モル%、アセチル化度3モル%以下 ポリビニルブチラールM:平均重合度約650、ブチラー
ル化度65±3モル%、アセチル化度3モル%以下 ・グリコールエーテルエステル グリコールエーテルエステルA〜Cは下記一般式
(1)のX,R1,R2,R3及びnがそれぞれ下記の表1に示
すとおりの基または数である化合物 一般式(1) R3-(OCHR2CHR1)n−OOC−X−COO−(CHR1CHR2O)n-R3 グリコールエーテルエステルD〜Fは下記一般式
(2)におけるR1,R2,R4及びnがそれぞれ次の表2に
示すとおりの基または数である化合物 一般式(2) ・その他の添加剤(比較例インキに使用) 脂肪酸エステルP:2−エチルヘキサン酸ステアリル 脂肪酸エステルQ:ステアリン酸ビチル 流動パラフィン ・有機溶剤 エタノール,イソプロパノール,メチルイソブチルケ
トン 実施例インキ及び比較例インキの組成(重量部で表
す)を表3に示す。
(2) 筆跡消去性テスト アクリル繊維束樹脂加工体からなるペン体を備え、軸
筒内部に収容されているインキが弁機構を介してペン体
に供給されるタイプのマーキングペンに、実施例及び比
較例の各インキをそれぞれ所定量充填して試料ペンとす
る。
筒内部に収容されているインキが弁機構を介してペン体
に供給されるタイプのマーキングペンに、実施例及び比
較例の各インキをそれぞれ所定量充填して試料ペンとす
る。
透明アクリル樹脂板面に各試料ペンで所定の形の線を
描き、初期及び経時(室温1ヵ月及び40℃2週間の2
法)後の消去性をテストした。
描き、初期及び経時(室温1ヵ月及び40℃2週間の2
法)後の消去性をテストした。
消去テストは消去面がフェルトからなる消去具を用
い、300±10g/cm2の荷重にて1回擦過する方法により行
った。
い、300±10g/cm2の荷重にて1回擦過する方法により行
った。
消去性の良否の判断にあたっては、筆跡の剥離性と剥
離後の板面の汚染(ステイン)の有無の両面について観
察し、判定した。
離後の板面の汚染(ステイン)の有無の両面について観
察し、判定した。
尚、透明板面での筆跡の視認性については、いずれの
試料インキによる筆跡もはっきりとした輪郭を有する明
瞭な筆跡であった。
試料インキによる筆跡もはっきりとした輪郭を有する明
瞭な筆跡であった。
テスト結果を表4に示す。
〔発明の効果〕 本発明の筆記板用不透明性インキは前記のとおり、透
明板面にも明瞭に視認できる筆跡を与え、筆跡の消去性
の良さは表4にみられるように筆記直後は勿論、経時後
も維持され、筆記板用インキとして実用性の高いもので
ある。
明板面にも明瞭に視認できる筆跡を与え、筆跡の消去性
の良さは表4にみられるように筆記直後は勿論、経時後
も維持され、筆記板用インキとして実用性の高いもので
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】必須成分として蛍光顔料及び有機顔料から
選ばれる顔料、二酸化チタン、樹脂、下記一般式(1)
及び(2)で示される化合物群から選ばれるグリコール
エーテルエステル、及び有機溶剤を含有してなる筆記板
用不透明性インキ。 一般式(1) R3-(OCHR2CHR1)n−OOC−X−COO−(CHR1CHR2O)n-R3 一般式(2) ここで、Xは炭素数0乃至34のアルキレン基、アルケニ
レン基、ヒドロキシアルキレン基またはフェニレン基、
R1,R2は水素またはメチル基、R3は炭素数1乃至30のア
ルキル基またはフェニル基、R4は炭素数5乃至29のアル
キル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基またはヒ
ドロキシアルケニル基、nは1乃至10の数をそれぞれ表
す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62027644A JPH0832844B2 (ja) | 1987-02-09 | 1987-02-09 | 筆記板用不透明性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62027644A JPH0832844B2 (ja) | 1987-02-09 | 1987-02-09 | 筆記板用不透明性インキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63196675A JPS63196675A (ja) | 1988-08-15 |
JPH0832844B2 true JPH0832844B2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=12226638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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