JPH0832770A - 読み取り機能付き印字装置 - Google Patents

読み取り機能付き印字装置

Info

Publication number
JPH0832770A
JPH0832770A JP6165345A JP16534594A JPH0832770A JP H0832770 A JPH0832770 A JP H0832770A JP 6165345 A JP6165345 A JP 6165345A JP 16534594 A JP16534594 A JP 16534594A JP H0832770 A JPH0832770 A JP H0832770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
printer
scanner
carriage
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6165345A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Senoo
静一 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP6165345A priority Critical patent/JPH0832770A/ja
Publication of JPH0832770A publication Critical patent/JPH0832770A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 印字ヘッド6を有し、往復動するプリンタ本
体1のキャリッジ5に、光学反射鏡12と位置確認ガイ
ド13とが設けられている。キャリッジ5の移動方向の
一端側には、集光レンズ14及びポリゴンミラー15が
取り付けられると共に、発光部16と受光部17とを備
えた着脱自在のスキャナユニット2が搭載されている。
発光部16から出射された光をポリゴンミラー15が振
幅させながら、集光レンズ14及び光学反射鏡12を介
して位置確認ガイド13と原稿3とに照射し、位置確認
ガイド部材13及び原稿3からの反射光を、光学反射鏡
12集光レンズ14、ポリゴンミラー15を介して受光
部17にて受光して原稿面3aに記された記録情報を読
み取る。 【効果】 スキャナ機能をオプションにて増設可能で、
かつキャリッジ5の稼動性の良いスキャナプリンタを提
供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種パソコンシステム
や、ワードプロセッサ、イメージプロセッサ等の、プリ
ンタ部と共にスキャナ部を必要とする情報処理装置に供
される、読み取り機能付き印字装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、家庭用のワードプロセッサに
は、プリンタ機能が付加された機種が普及している。ま
た、家庭用に限らず、各種パソコンシステムや、イメー
ジプロセッサ等の情報処理装置にも、プリンタ機能が付
加された機種が多い。
【0003】このような情報処理装置に供されるプリン
タとしては、電子写真式のものに比べて小型に構成でき
るという利点から、サーマルプリンタ、インクジェット
プリンタ、レーザプリンタ、LED(発光ダイオード)
プリンタ等のシリアルプリンタが多く用いられている。
【0004】ここで、シリアルプリンタの一般的な構成
を、本発明の説明図である図1を参照して説明すると、
シリアルプリンタは、原稿3を巻き取るプラテン4と、
原稿3の原稿面3aに文字や図形等をプリントする印字
ヘッド6と、この印字ヘッド6が取り付けられ、上記プ
ラテン4の軸心方向と平行に往復動するキャリッジ5
と、このキャリッジ5を往復動させるキャリッジ駆動部
7とからなる。プリント時、キャリッジ5は往復動さ
れ、キャリッジ5がA方向へと移動している間に、印字
ヘッドが作動して原稿面3aに所望の文字、或いは画像
等をプリントする。また、キャリッジ5が逆A方向に移
動している間は、プラテン4が回転して原稿3を搬送さ
せ、改行を行う。このような動作を繰り返すことで、原
稿3における原稿面3aのあらゆる位置に対してプリン
トが行なわれる。
【0005】ところで、ここ最近、上記の情報処理装置
においては、プリンタ機能だけでなく、イメージ入力な
どの原稿読み取り(スキャナ)機能をも付加した多機能
搭載の装置が登場している。この場合、プリンタとスキ
ャナとを個々に装置内に組み込んだのでは装置構造が複
雑化すると共に、装置自体の大型化を招来する。そこ
で、部材を両者で共用することが提案されており、プリ
ンタにスキャナ機能を付加した読み取り機能付き印字装
置、いわゆるスキャナプリンタが開発されるに至ってい
る。
【0006】このようなスキャナプリンタとしては、プ
リンタ本体におけるキャリッジに、スキャナの画像読み
取りを行なう読み取り部を搭載し、印字ヘッドを原稿に
沿って往復動させる手段を、プリンタとスキャナとで共
用する構成が提案されている。
【0007】また、これ以外に、例えば特開昭59−1
74813号公報には、1つのレーザビームの光源をプ
リンタとスキャナとで併用し、プリント時は用紙との間
に熱転写のインクリボンを介在させ、光ファイバでレー
ザビームを供給して印字を行い、スキャナ時は用紙との
間のインクリボンを退避させ、光ファイバでレーザビー
ムを用紙に当ててその反射光を分光部で抽出してイメー
ジの読み取りを行なうようになった装置が開示されてい
る。
【0008】さらに、カラー対応のスキャナプリンタと
しては、特開平1−253363号公報に、プリンタに
おけるキャリッジに、スキャナの画像読み取りを行なう
読み取り部を搭載し、この読み取り部を、カラーインク
リボンを介して、被印字体の印字面に対向配置させ、原
稿読み取り時、印字用のカラーインクリボンを原稿読み
取り時の色フィルタとして兼用するようになった装置が
開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した構
成のスキャナプリンタでは、いずれの構成を以てして
も、スキャナ機能をオプションにて増設することができ
ず、そのため、スキャナプリンタを備えた情報処理装置
の価格が高騰し、その結果、スキャナ機能を必要としな
いユーザに経済的負担を強いることとなり、ユーザから
は必要に応じてスキャナ機能を付加できるプリンタの開
発が切望されている。
【0010】即ち、例えば従来のプリンタ本体のキャリ
ッジにスキャナの読み取り部を搭載する構成の場合、ス
キャナはキャリッジに予め組み込まれた構成となってい
るため、スキャナ機能を必要としないユーザも、この読
み取り機能付きの高価なキャリッジを備えた装置を購入
しなければならない。
【0011】これと同じことが、上記した特開昭59−
174813号公報の構成、及び特開平1−25836
3号公報の構成にも言える。
【0012】その他、プリンタ本体のキャリッジにスキ
ャナの読み取り部を搭載させる構成では、キャリッジに
搭載される部品にてキャリッジの質量が重くなり、キャ
リッジの稼働性が低下するといった問題点も有してい
る。
【0013】また、特開昭59−174813号公報の
構成では、光源と用紙接触面との光路を光ファイバにて
確保するようになっているので、光ファイバには、プリ
ント時に必要とされる熱に耐え得る性能を持たせる必要
がある。そのため、光ファイバの価格が高騰し、これに
よってスキャナプリンタの価格が高くなるといった問題
点も有している。
【0014】また、特開平1−258363号公報の構
成では、キャリッジ移動に伴うヘッド幅のカラーイメー
ジを読み取るにおいて、キャリッジを複数回(色の3原
色を考えると3回)移動して初めてヘッド幅のカラーイ
メージを読み取ることが可能となる。したがって、これ
では読み取り速度が非常に遅くなってしまい、ユーザに
苛立たしさを感じさせ、使用感が悪いといった問題点も
有している。
【0015】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
成されたもので、第1の目的は、スキャナ機能をオプシ
ョンにて増設可能で、かつキャリッジの稼動性の良い読
み取り機能付き印字装置を提供することで、その第2の
目的は、さらに使用感にも優れた読み取り機能付き印字
装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
読み取り機能付き印字装置は、上記の課題を解決するた
めに、印字ヘッドを有し、往復動するプリンタ本体のキ
ャリッジに、光学反射部材と位置確認ガイド部材とが設
けられると共に、キャリッジの移動方向の一端側に、収
束光を振幅運動に変換させる振幅手段と、この振幅手段
に光を供給する発光部と、原稿からの反射光を局部で集
中的に受光する受光部とが設けられ、上記発光部から出
射された光を振幅手段にて振幅させながら、光学反射部
材を介して位置確認ガイド部材と原稿とに照射し、位置
確認ガイド部材及び原稿からの反射光を受光部にて受光
して原稿に記された記録情報を読み取ることを特徴とし
ている。
【0017】本発明の請求項2記載の読み取り機能付き
印字装置は、上記の課題を解決するために、上記請求項
1記載の読み取り機能付き印字装置において、上記振幅
手段として、ポリゴンミラーが用いられており、このポ
リゴンミラーの各反射面に、赤・緑・青の各色に対応し
た色フィルタが順番に取り付けられていることを特徴と
している。
【0018】本発明の請求項3記載の読み取り機能付き
印字装置は、上記の課題を解決するために、上記請求項
1記載の読み取り機能付き印字装置において、上記光学
反射部材が、光の往復時で反射がそれぞれ異なるように
設定されると共に、上記発光部の近傍に、受光部が配さ
れていることを特徴としている。
【0019】本発明の請求項4記載の読み取り機能付き
印字装置は、上記の課題を解決するために、上記請求項
3記載の読み取り機能付き印字装置において、上記発光
部、受光部、及びスキャナ機能に係わる制御を担うスキ
ャナ用制御部が、同一ユニット内に格納されていること
を特徴としている。
【0020】
【作用】請求項1の構成によれば、プリンタ本体のキャ
リッジに搭載されるのは、位置確認ガイド部材と光学反
射部材のみであり、発光部、受光部、及び振幅手段は、
キャリッジ以外に取り付けられている。したがって、キ
ャリッジの稼動性は、従来のキャリッジに読み取り部ま
でもが搭載されていた構成に比べて格段に優れたものと
なる。そしてまた、発光部、受光部、及び振幅手段は、
キャリッジの移動方向の一端側に配されているので、こ
れらは後から比較的簡単に増設することが可能である。
また、この場合、振幅手段の駆動源に、キャリッジの移
動の駆動源を利用することで、キャリッジと振幅手段の
同期がとれると共に、新たな駆動源を必要としないの
で、部品点数を削減して、コスト削減が図れる。したが
って、振幅手段は、位置確認ガイド部材及び光学反射部
材と共に、予めプリンタ本体に組み付けた構成としてお
く方がよい。
【0021】そして、位置確認ガイド部材、光学反射部
材、及び振幅手段等は、何れも比較的安価であるので、
これらの部品を予め組み付けたプリンタを情報処理装置
等に供したとしても、情報処理装置は高価とならず、ス
キャナ機能を必要としないユーザに、経済的負担を強い
ることがない。しかも、後々にスキャナ機能が必要とな
った場合は、発光部と受光部とを増設するだけで簡単に
付加できるので、非常に便利である。尚、始めからスキ
ャナ機能を必要とするユーザに対しては、予め発光部と
受光部とを組み込んで販売すればよい。
【0022】また、従来のプリンタ本体の構造を利用し
て構成できるので、従来からあるプリンタを改造してス
キャナ機能を簡単かつ安価に付加することができる。
【0023】請求項2の構成によれば、振幅手段である
ポリゴンミラーの各反射面に、赤・緑・青の各色に対応
した色フィルタが順番に取り付けられているので、この
色フィルタ付きのポリゴンミラーを複数回(色の3原色
を考えると3回)振幅させることで目的のカラーイメー
ジが読み取れる。したがって、従来のキャリッジに読み
取り部が搭載されていた構成では、カラーイメージの読
み取り時の3回のキャリッジ移動に時間がかかり、読み
取り速度が遅くなるといった欠点を有していたが、ポリ
ゴンミラーの回転は定速で回る限り質量移動を伴わない
ので、ポリゴンミラーの回転数を上げるだけで読み取り
速度を速められ、カラー対応の構成となったからといっ
て読み取り速度が低下することは全くなく、使用感の優
れたものとなる。
【0024】請求項3の構成によれば、上記光学反射部
材が、光の往復時で反射がそれぞれ異なるように設定さ
れると共に、上記発光部の近傍に、受光部が配されてい
るので、発光部から原稿までと、原稿から受光部までの
光学部品である光学反射部材や振幅手段等を共用するこ
とができ、部品点数の削減と共に、構造を簡素化して、
さらなるコスト削減が可能である。
【0025】請求項4の構成によれば、上記発光部、受
光部、及びスキャナ機能に係わる制御を担うスキャナ用
制御部が、同一ユニット内に格納されているので、プリ
ンタ本体には、スキャナに関して位置確認ガイド部材と
光学反射部材及び振幅手段のみを搭載すればよく、スキ
ャナ機能を必要としない場合の装置の価格をより一層抑
えることができる。そして、増設時は、このユニットを
装着させるのみで増設に対応できるので、より簡単な機
能増設が可能となる。
【0026】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図9
に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0027】本実施例に係る読み取り機能付き印字装置
であるスキャナプリンタは、図1に示すように、プリン
タ本体1と、スキャナ基板19上に発光部16及び受光
部17等が搭載されてなる、プリンタ本体1に対して着
脱自在に設けられたスキャナユニット2とを備えてい
る。これらプリンタ本体1とスキャナユニット2とは、
図示しない筐体内に備えられており、その筐体の上部に
プリンタカバー8が設けられている。
【0028】上記プリンタ本体1は、プリンタ部本来の
構成部材として、原稿3を巻き取るローラ型のプラテン
4、原稿3の原稿面3aに文字や図形等をプリントする
印字ヘッド6、この印字ヘッド6が取り付けられ、上記
プラテン4の軸心方向と平行な方向に往復動するキャリ
ッジ5、及びこのキャリッジ5を往復動させるキャリッ
ジ駆動部7を備えている。
【0029】上記プラテン4は、回転自在に軸支される
と共に、図示しないプラテン駆動モータにて所定の速度
で回転駆動されるようになっており、原稿3を巻き取
り、上方向に搬送するようになっている。キャリッジ5
は、略矩形平板状を成し、プラテン4と対向する側に、
印字ヘッド6が取り付けられている。キャリッジ駆動部
7は、モータ10、減速ギヤ11、及びキャリッジ5が
固定されたタイミングベルト9からなり、モータ10の
駆動力を減速ギヤ11を介してタイミングベルト9に伝
達してタイミングベルト9を回転させ、これにてキャリ
ッジ5を往復動させるようになっている。
【0030】また、上記プリンタ本体1は、スキャナユ
ニット2とでスキャナ部を構成するスキャナ部用の構成
部材として、光学反射鏡12、位置確認ガイド13、集
光レンズ14、及びポリゴンミラー15を備えている。
【0031】ポリゴンミラー(振幅手段)15は、多数
の反射面を備えた回転多面鏡であり、キャリッジ5の往
復動方向の一端側であるモータ10側に設けられてい
る。このポリゴンミラー15は、スキャナユニット2の
発光部16から出射された光ビーム(単に、光と称する
場合もある)を、上下方向に振幅させると共に、原稿面
3aの画像を読み取った戻り光を、スキャナユニット2
の受光部17へと導くように回転駆動されている。そし
て、その駆動源としては、キャリッジ駆動部7における
モータ10が使用されている。このようなキャリッジ7
のモータ10を用いることで、キャリッジ5と、ポリゴ
ンミラー15とは同期した動作が可能となっている。ま
た、これにて、ポリゴンミラー15用に新たな駆動源を
必要としないので、部品点数を削減して、コストUPを
低減させることができる。
【0032】集光レンズ14は、上記ポリゴンミラー1
5の近傍に配され、図4に示すように、上下方向に対し
てのみ集光レンズとして機能する形状を有している。こ
れにより、上記ポリゴンミラー15にて上下方向に振幅
された光ビームが、上下に平行光として軌道修正される
ので、キャリッジ5が往復動に伴う光路歪みを吸収する
ことができる。
【0033】光学反射鏡(光学反射部材)12は、キャ
リッジ5における、ポリゴンミラー15側の側端部に取
り付けられている。この光学反射鏡12は、上記集光レ
ンズ14を経て出射されてきた出射光を、反射して原稿
3側へと導く一方、原稿3の画像を読み取った戻り光を
反射して集光レンズ14へと導くようになっている。そ
して、このときの出射光と戻り光とがそれぞれ異なる光
路を経るように、上記光学反射鏡12は、図5に示すよ
うに、紙面奥から手前側にかけて異なった曲率にて形成
されている。この曲率は、出射光と戻り光との各光路の
間隔が、発光部16と受光部17との配置幅に等しくな
るように設定されている。
【0034】位置確認ガイド(位置確認ガイド部材)1
3は、中央部に切り欠き13aが形成されたコ字型を有
しており、キャリッジ5におけるモータ10側の側端部
のプラテン4側に設けられている。この位置確認ガイド
13におけるコ字型の上下部分には、図6に示すよう
に、キャリッジ5の移動に伴う原稿3との相対位置のズ
レを補正して後述のように同期をとるための同期用パタ
ーンである上限バーコード20aと、下限バーコード2
0bとがそれぞれ形成されている。そして、この位置確
認ガイド13のキャリッジ5に対する位置と幅は、後々
の活用範囲を広くするために、図1の印字ヘッド6より
充分大きく取られている。
【0035】一方、スキャナユニット2を構成するスキ
ャナ基板19上には、発光部16及び受光部17と共
に、図2に示すように、発光制御部21、画像処理部2
2、及びメモリ23等のスキャナ機能に係わる制御を担
うスキャナ用制御部が備えられている。
【0036】発光部16は、原稿面3aに記されている
記録情報を読み取るための光ビームを発生するもので、
本実施例では、単色の光ビームで、かつ、原稿面3aの
光を効率良く受光できる点からレーザなどコーヒレント
光を発生する構成が採用されている。しかしながら、レ
ーザは多少高価になるため、LEDなどで実現すること
も可能である。また、その他各種光源を採用しても良
い。特にカラー対応のスキャナの場合には色の3原色で
駆動する必要から白色光の方が好ましい。また、光を原
稿面3aに効率的に照射する必要から発光部16の近傍
には、図示しない発光部用集光レンズが配されている。
【0037】受光部17は、原稿面3aからの情報を読
み取った戻り光を受光するもので、効率的に受光するた
めに、近傍には受光部用集光レンズが配されている。受
光素子としてはフォトトランジスタ、フォトダイオード
など各種のセンサ部品を活用することができる。
【0038】そして、これら受光部17と発光部16と
は、図3(a)に示すように、発光部16から原稿面3
aまでの光路と、原稿面3aから受光部17までの光路
とで、同一の光学部品である光学反射鏡12、集光レン
ズ14、及びポリゴンミラー15を活用するために互い
に近傍に配されている。
【0039】発光制御部21は、発光部16を制御する
ものであって、スキャナ駆動時間、及びその前の準備時
間などのときのみ発光部16を駆動させるように、この
スキャナプリンタが接続される情報処理装置の指示にて
機能するものである。
【0040】画像処理部22は、受光部17からの電気
信号を必要にあわせて増幅し、ノイズ分を除去し、本来
の画像信号として抽出するものである。その機能は後述
する図9のフローチャートの各種判断処理も必要に応じ
て含んでいる。必要に応じるとは、場合によっては接続
する装置のホスト処理で処理できるものもあるためであ
る。
【0041】メモリ23は、図9のフローチャートのプ
ログラム、または画像処理部22のイメージ記憶部、制
御データの作業領域などを含むものであって、これも接
続する装置のホスト状況に合わせて搭載範囲は決定され
ている。
【0042】次に、上記構成のスキャナプリンタにおけ
るプリンタ動作、及びスキャナ動作を図1及び図3
(a)(b)を参照して説明する。
【0043】プリンタ動作では、スキャナプリンタが搭
載されている図示しない情報処理装置(例えばワードプ
ロセッサ)から、プリンタ出力が入力されると、このプ
リンタ出力に基づいてキャリッジ5の往復動を開始す
る。キャリッジ5がA方向へ移動している間に、印字ヘ
ッド6が作動してキャリッジ5が通過する原稿3の原稿
面3a上の1ラインに対して所望の文字、或いは画像等
をプリントする。そして、キャリッジ5が逆A方向に移
動している間に、プラテン4が原稿3を搬送して改行す
る。このような動作を順に繰り返すことで、原稿面3a
のあらゆる位置に対してプリントが行われる。
【0044】スキャナ動作では、本スキャナプリンタが
搭載されている図示しない情報処理装置から、スキャナ
出力が入力されると、このスキャナ出力に基づいてキャ
リッジ5の往復動が開始する。これと同時に、スキャナ
ユニット2における発光部16からの光ビームが、ポリ
ゴンミラー15に照射され、このポリゴンミラー15に
て上下に振幅され、この振幅された光が、集光レンズ1
4を通してキャリッジ5に照射される。キャリッジ5に
照射された光ビームは、光学反射鏡12で反射され、位
置確認ガイド13の切り欠き13aを通過して原稿面3
aに照射される。原稿面3aからの反射光、即ち戻り光
は、先程と逆に、位置確認ガイド13の切り欠き13a
を通って、光学反射鏡12で反射され、集光レンズ14
を介して、ポリゴンミラー15に照射される。ポリゴン
ミラー15に照射された光は、ポリゴンミラー15の回
転駆動にて、受光部17へと導かれ、受光部17にて受
光され、この受光した光から、原稿面3aに形成されて
いる記録情報が読み出される。
【0045】ここで、図3(a)(b)を用いて、スキャ
ナ動作の際の光の光路を詳しく説明する。
【0046】図3(a)はスキャナプリンタを上から見
た光路展開図であり、(b)はスキャナプリンタを正面
から見た光路展開図である。
【0047】まず、図3(a)にて、この光路を上から
見て説明する。
【0048】光学反射鏡12は上述したように、平板で
はなく、出射光と戻り光とが異なる光路を経るように、
各々の位置に対して異なる角度を有している。したがっ
て、発光部16から出射された光は発光部用集光レンズ
24で集光された後、ポリゴンミラー15、集光レンズ
14を通って光路c1にて光学反射鏡12に照射され、
原稿面3aへ光路c2を通って照射される。そして、そ
の反射光は光路c3を通り、光学反射鏡12にて反射さ
れ光路c4を通って集光レンズ14、ポリゴンミラー1
5を通り受光部用集光レンズ25でまとめられ受光部1
7で受光される。また、原稿面3aの前に配された位置
確認ガイド13にて反射された光は、光路c3’・c
4’を通って集光レンズ14、ポリゴンミラー15を通
り、受光部用集光レンズ25を経て受光部17で受光さ
れる。この場合、光路c4・c4’の若干の幅の異なり
は、受光部集光レンズ25にて収束されるので、受光部
17では何ら問題もない。
【0049】続いて、図3(b)にて、この光路を正面
から見て説明する。
【0050】発光部16の光a1・b1はポリゴンミラ
ー15に照射される。ポリゴンミラー15は、その回転
状態によって実線にて示す位置や、破線にて示す位置を
取り、このような位置変化によって、ポリゴンミラー1
5に照射されその反射面にて反射される光は、a2・b
2のように上下に振られる。この光は集光レンズ14に
て修正されa3・b3のように平行光となって光学反射
鏡12と、位置確認ガイド13を通り、原稿面3aに照
射される。原稿面3aにおいては、位置確認ガイド13
が切り欠き13a内のみ光を通すように工夫されている
ため、a3・b3の光はa4・b4の幅となって原稿面
3aに当たる。原稿面3a及び位置確認ガイド13から
の各反射光は、往路と同じ光路を取って光学反射鏡1
2、集光レンズ14、及びポリゴンミラー15を通り、
受光部用集光レンズ25から受光部17に導かれる。
【0051】次に、この光路にて、原稿面3aのイメー
ジを読み込む時の同期をどのようにとるかを説明する。
【0052】イメージの同期のとり方としては、ポリゴ
ンミラー15の状態を常に確認すれば良いのだが、スキ
ャナプリンタの個々の部品の取り付けばらつきによっ
て、完全な同期には微調整を要求される。このため、こ
れを無くすため本発明では位置確認ガイド13に上述し
たような同期用パターンである上限バーコード20aと
下限バーコード20bとが設けられている。
【0053】図7、図8に位置確認ガイド13と原稿面
3aとの関連を示し、図9にそのイメージ認識のための
動作フローチャートを示す。
【0054】図7にて原稿面3aに描かれたイメージ
『あ』を読み取る場合、位置確認ガイド13は『あ』の
左端から右端へA方向へ移動する。この場合、発光部1
6からの光は位置確認ガイド13のコ字型の上下部分に
描かれている上限バーコード20aと下限バーコード2
0bをも照射しながら、切り欠き13aの間を通って原
稿面3aに光を照射する。このため、原稿面3aの
『あ』の上下に上限バーコード20a、下限バーコード
20bの図形が重なって認識される。
【0055】ここで、上限バーコード20a及び下限バ
ーコード20bと、発光部16からの光との関係はスキ
ャナプリンタの組み立て具合によって多少のずれが生じ
ることは上述したが、それを図8に示す。
【0056】図8の(a)は光の振幅状況が標準の位置
にある場合であって、同図(b)は光の振幅状況が上に
少しずれた位置にある場合であって、同図(c)は光の
振幅状況が下に少しずれた位置にある場合である。発光
部16からの照射光は、同図(a)に示すの順
番にて振幅運動を行い、図7の『あ』の両端に描いた動
きをする。図8の(a)(b)(c)で示すように照射光が
ずれても位置確認ガイド13の切り欠き13aの高さ方
向の距離は同じため、画像処理部22で上限バーコード
20a、下限バーコード20bさえ認識できれば『あ』
の認識は容易にできる。
【0057】図9のフローチャートを用いて、原稿面3
a上の『あ』の認識のための動作を説明する。
【0058】始めに、上限バーコード20aの上パター
ンを検出し(S1)、図8(a)のの時間を認識のた
め上時間のカウントを開始する(S2)。そして、の
最低時間幅の確認として、上時間内か否かの判断を行い
(S3)、上時間内であれば、S4で予測される光のず
れ、つまり図8(a)〜(c)のマージン許容幅の時間
監視を行う。その中で上限バーコード20aが逆に読み
取れるかS5にて見つめ、逆上パターンを検出する。こ
れが検出されるとS1からS5までの経過時間を後での
参考までに一時記憶し(S6)、データ時間のカウント
を開始し(S7)、データとして抽出する(S8)。こ
のデータ抽出は、S9にてデータ時間内であるか否かの
判断を行い、データ時間内であると判断される間行われ
る。S9のデータ時間以内かの判断は、位置確認ガイド
13の切り欠き13a内に光を照射している時間であっ
て、図8(a)で示すの時間幅となる。
【0059】そして、S9にてデータ時間外となると、
下限バーコード20bの下パターンを検出し(S1
0)、図8(a)のの時間を認識のため下時間のカウ
ントを開始する(S11)。そしての最低時間幅の確
認として、下時間内か否かの判断を行い(S12)、下
時間内であれば、S13で予測される光のずれ、つまり
図8(a)〜(c)のマージン許容幅の時間監視を行
う。その中で下限バーコード20bが逆に読み取れるか
否かをS14にて見つめ、逆下パターンを検出する。こ
れが検出されるとS10からS14までの経過時間を後
での参考までに一時記憶し(S15)、データ時間のカ
ウントを開始し(S20)、データとして抽出をする
(S21)。このデータ抽出は、S22にてデータ時間
内であるか否かの判断を行い、データ時間内であると判
断される間行われる。S22のデータ時間以内かの判断
は、位置確認ガイド13の切り欠き13a内に光を照射
している時間であって、図8(a)で示すの時間幅と
なる。
【0060】ここで、S6での一時記憶時間幅と、S1
5の一時記憶時間幅の値は、スキャナプリンタの組み立
てばらつきが大きくとも、合計でそれほどの差にはなら
ない。このため、当初は標準値を初期値として、S6或
いはS15にて早く得られた値が、このばらつきを含む
値として、その差が一方の予測値と考えられる。これよ
りS3・S12はこの予測値から判断されることとな
る。
【0061】そして、もし、何らかの理由でこの同期が
とれない場合、例えばスキャンの始まり時の原稿面3a
に上限バーコード20aに相当するイメージが描かれ誤
認識した場合などは、同期がとれなくなる。この場合
は、S3による上時間内か否かの判断にて、NOと判断
されて、S16を実施して上時間を監視し、時間が大幅
に経過しているようであればS1で再度上限バーコード
20aの確認を行い、それほど経過していないようであ
れば、S17にてスキャン抜け処理を行いS10に繋
ぐ。一般に起動時の同期ずれに対しては、S16からS
1で処理し、同期後のノイズ等での誤動作の可能性につ
いてはS16からS17の処理で行う。S17の処理で
のスキャン抜け処理とは、その前のスキャンイメージの
コピーを仮のデータとして活用して処理することであ
る。しかしながら何度も同期がずれる場合には、S16
からS1の動作で処理を行うこととなる。
【0062】同じことがS18・S19についても言え
る。S18・S19でも、何らかの理由でこの同期がと
れない場合、例えばスキャン始まり時の原稿面3aに下
限バーコード20bに相当するイメージが描かれ誤認識
した場合などは、同期がとれなくなる。この場合は、S
12による下時間内か否かの判断にて、NOと判断され
て、S18を実施して下時間を監視し、時間が大幅に経
過しているようであれば、S10で再度下限バーコード
20bの確認を行い、それほど経過していないようであ
れば、S19にてスキャン抜け処理を行いS1に繋ぐ。
一般に起動時の同期ずれに対してはS18からS10で
処理し、同期後のノイズ等での誤動作の可能性について
は、S18からS19の処理で行う。ここでも、何度も
同期がずれる場合にはS18からS10の動作で処理を
行うこととなる。
【0063】以上のように、本実施例のスキャナプリン
タにおいては、キャリッジ5の往復動方向の一端側に設
けられた発光部16から出射された光を、ポリゴンミラ
ー15で上下方向に振幅させながら、集光レンズ14を
介してキャリッジ5に取り付けられた光学反射鏡12に
照射し、この光学反射鏡12の反射にて、光をキャリッ
ジ5に取り付けられた位置確認ガイド13及び原稿面3
aに照射し、それらからの反射光を、光学反射鏡12及
び集光レンズ14を介して受光部17で受光して、原稿
面3aのイメージを認識するようになっている。
【0064】つまり、プリンタ本体1側に設けられた位
置確認ガイド13、光学反射鏡12、集光レンズ14、
及びポリゴンミラー15と、着脱自在に構成されたスキ
ャナユニット2にて、本スキャナプリンタにおけるスキ
ャナ部が構成されている。
【0065】したがって、従来からあるシリアルプリン
タのキャリッジに、位置確認ガイド13と光学反射鏡1
2とを取り付けると共に、ポリゴンミラー15を組み込
み、かつ、スキャナユニット2を増設するだけで、スキ
ャナ部を実現させて、スキャナプリンタとすることがで
きる。
【0066】その場合、これら位置確認ガイド13、光
学反射鏡12、集光レンズ14、及びポリゴンミラー1
5等は、何れも比較的安価であるので、これらの部品を
予めプリンタ本体1に組み付けた構成のものを情報処理
装置等に供した場合、この情報処理装置の価格は安価に
抑えられる。したがって、スキャナ機能を必要としない
ユーザに、経済的負担を強いることがなく、かつ、後々
にスキャナ機能が必要となった場合は、スキャナユニッ
ト2を増設するだけで簡単に付加できるので、非常に便
利である。尚、始めから、スキャナ機能を必要とするユ
ーザに対しては、予めスキャナユニット2を増設させて
販売すればよい。
【0067】しかも、本実施例のスキャナユニット2の
場合、スキャナ基板19上に、発光部16及び受光部1
7と共に、発光制御部21、画像処理部22、メモリ2
3等のスキャナに係わる装置制御のプログラムまでもが
格納された増設ユニットとなっているので、プリンタ本
体1には、キャリッジ5に設けた位置確認ガイド13
と、光学反射鏡12と、集光レンズ14と、ポリゴンミ
ラー15のみを搭載するのみでよく、スキャナの電気制
御関係も増設機能となるので、スキャナ機能を必要とし
ない場合の装置の価格をより一層抑えると共に、増設時
は、このスキャナユニット2の増設のみで対応できるの
でより簡単な機能増設が可能となっている。
【0068】尚、このようにスキャナユニット2に、ス
キャナに係わる装置制御のプログラムまでの殆どの機能
が格納された構成とせずとも、例えばスキャナ基板19
上に、発光部16と受光部17とを備えた構成とし、発
光制御部21、画像処理部22、メモリ23等のスキャ
ナに係わる装置制御のプログラムは、プリンタ本体1に
設けられた制御部、或いは情報処理装置のホストに担わ
せた構成としてもよく、この場合でも、充分にユーザの
要求に見合ったシステムを提供できる。さらに言うなれ
ば、スキャナ基板19上に、発光部16と受光部17と
を備えた構成とせずとも、プリンタ本体1に、位置確認
ガイド13、光学反射鏡12、ポリゴンミラー15等を
組み付けておけば、発光部16及び受光部17は比較的
簡単に増設することができる。
【0069】また、本実施例では、スキャナユニット2
に発光部用集光レンズ24、受光部用集光レンズ25を
組み込んだ構成を示していたが、プリンタ本体1側に組
み込んだ構成としてもよい。
【0070】また、本実施例では、集光レンズ14を光
路中に配し、ポリゴンミラー15にて振幅された光を、
上下に平行光として軌道修正させるので、この集光レン
ズ14にて、キャリッジ5の往復動に伴う光路歪みを吸
収することが可能となり、この結果、精度の高いイメー
ジ読み取りが可能となる。
【0071】また、本実施例では、光学反射鏡12の反
射を、図5に示したような形状とし、発光部16から原
稿面3aへの光路と、原稿面3aから受光部17への光
路を多少ずらせ、発光部16と受光部17とを近傍にて
機能させることで、発光部16から原稿面3aまでと、
原稿面3aから受光部17までの光学部品である、ポリ
ゴンミラー15、集光レンズ14、及び光学反射鏡12
を共用することができ、部品点数の削減と共に構造を簡
素化して、さらなるコスト削減が可能である。
【0072】また、本実施例では、ポリゴンミラー15
の駆動源として、キャリッジ5の駆動源であるキャリッ
ジ駆動部7におけるモータ10を共用しているので、ポ
リゴンミラー15用に新たな駆動源を必要とせず、部品
点数の削減を図ると共に、コスト削減を図っている。ま
た、キャリッジ5の駆動用と、ポリゴンミラー15の駆
動用とに同じモーターを使うことで、プリンタ動作とス
キャナ動作の同期がとれ、スキャナで読み込みながらプ
リンタでプリントする動作も簡単に可能となる。
【0073】また、本実施例では、位置確認ガイド13
に、同期用パターンとして上限バーコード20aと下限
バーコード20bとを設けることで、キャリッジ5の往
復動の一端側から出射されて往復駆動する光が、原稿3
に照射される場合の相対有効位置を判読可能とし、入力
画像との同期を可能にすることができる。これにより、
個々の部品の取り付け精度が無くとも、同期精度を上げ
ることができる。
【0074】また、本実施例では、同期用パターンを設
けた上記位置確認ガイド13の上下幅として、印字ヘッ
ド6の幅以上の幅をもった形状を有しているので、一度
のスキャンでプリント時の一行の幅以上の上下行間をも
含めたイメージを取り込んで認識できる。したがって、
取り込んだイメージでプリント時の印字の行間も同時認
識できると共に、上下スキャンの重なりミスによる空白
部の発生を無くすることができる。また、一度のスキャ
ンで上下行間をも含めたイメージを取り込むことで、キ
ャリッジ5の余分な往復動を極力押さえることができ
る。また、スキャナ動作の用紙送り方向の制御として、
印字制御を利用しながら、シリアルイメージ読み取りの
行抜けを防止することが可能となる。また、印字ヘッド
6の幅以上の幅をもった形状とすることで、位置確認ガ
イド13を取り付ける際の遊びを充分取り得、機器によ
るばらつきを吸収することもできる。
【0075】また、位置確認ガイド13の取り付け位置
を、印字ヘッド6の印字位置の充分前方側とし、キャリ
ッジ5の動きがある場合は、常にスキャナにて原稿面3
aの情報を読み込んだ後に、引き続きプリントを行なわ
せるように設けられている。これにより、プリント前の
イメージの認識が可能になり、位置確認ガイド13と印
字ヘッド6との物理的距離のキャリッジ5の移動に伴う
時間を考慮すれば、事前のイメージに照らし合わせた、
読み取りながらのプリントが可能となる。また、キャリ
ッジ5の往復動の戻り時に、プリント内容の検証も可能
となる。これに対し、印字ヘッドの下部にスキャナの読
み取り部が設けられていた従来の構成では、紙送り制御
を考慮することが必要となり、煩わしい制御が必要であ
るという欠点があった。
【0076】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図10
ないし図12に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、説明の便宜上、前記の実施例1にて示した部材
と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、
その説明を省略する。
【0077】本実施例に係るスキャナプリンタのスキャ
ナは、カラー対応となっている。装置の具体的な説明の
前に、図10を用いてカラーの波長について説明する
と、同図(a)に示すように、波長380nm〜650
nmにかけて、紫、青紫、青、緑、黄、橙、赤と、色は
波長に応じて認識される。この内、光の場合は青、緑、
赤が3原色となる。これら3原色のスペクトルを同図
(b)に示す。
【0078】本スキャナプリンタには、図11に示すよ
うに、前記の実施例1のポリゴンミラー15の各面に赤
フィルタ26、緑フィルタ27、青フィルタ28が順に
張り付けられた構成のカラーポリゴンミラー35が備え
られている。ここで、カラーポリゴンミラー35は、反
射面の数が3の整数倍となるように形成されている。こ
れにより、全ての反射面に繰り返し必要な色フィルタ2
6・27・28を設けることが可能となり、赤・緑・青
各1面を基準として、常に赤・緑・青の繰り返しで読み
込むことができる。
【0079】また、本スキャナプリンタの場合、カラー
対応のため、発光部16には白色光が用いられている。
また、カラー用位置確認ガイド(位置確認ガイド部材)
33は、図12に示すように、前記実施例の位置確認ガ
イド13における上限バーコード20aと下限バーコー
ド20bの近傍に、カラー用パターンである赤色バーコ
ード20c、緑色バーコード20d、青色バーコード2
0eがそれぞれ一定のルールで設けられた構成となって
いる。これらの各色バーコード20c・20d・20e
が、カラーポリゴンミラー35に張り付けられたそれぞ
れの色フィルタ26・27・28を通して読み込まれる
ことで、同期がとれるようになっている。
【0080】このような構成により、カラーポリゴンミ
ラー35を複数回(色の3原色を考えると3回)振幅さ
せることで目的のカラーイメージを読み取ることが可能
となり、一つのカラー画像を作成させることが可能とな
る。尚、当然、このような構成とせず、発光部16で3
色を交互に発光させれば簡単であるが、現実のところ局
部発光で3色を作るのは技術的に高価になるものと思わ
れる。
【0081】そして、このようにカラー対応とした場
合、図1のプリンタカバー8は、本実施例のスキャナプ
リンタのスキャナ部が安定して動作する条件として、外
来光の影響を極力抑える必要がある。このため受光部1
7が読み取る波長の外来光が入らないようにプリンタカ
バー8はそれなりの色フィルタを構成する必要がある。
その例として図10(c)に示すように、例としてカラ
ースキャナの場合、橙色のプリンタカバー8とするなら
ば、青、緑、赤の色の3原色は外来光として入らず、か
つ橙のフィルタを通してスキャナプリンタの内部を見る
ことが可能となる。そこで、本実施例のスキャナプリン
タにおけるプリンタカバー8は、橙色を呈しており、こ
れにより、読み取り精度は格段に優れたものとなってい
る。
【0082】このように、本実施例のスキャナプリンタ
では、各反射面に赤・緑・青の各色に対応した色フィル
タ26・27・28を順番に付して3色の光を、交互に
原稿3の原稿面3aに照射させ、カラー画像を読み取る
ようになっている。これにより、スキャナをカラー化す
る手段を簡単に実現することができる。そして、この考
えは本発明の方式に止まらず、ポリゴンミラーを使用す
るカラー化システムに充分応用が可能である。
【0083】また、このようなカラーポリゴンミラー3
5を用いてカラー対応とした場合、従来のキャリッジに
読み取り部が搭載されていた構成では、カラーイメージ
の読み取り時の3回のキャリッジ移動に時間がかかり、
読み取り速度が遅くなるといった欠点を有していたが、
カラーポリゴンミラー35の回転は定速で回る限り、質
量移動を伴わないため、カラーポリゴンミラー35の回
転数を上げるだけで読み取り速度を速められるので、カ
ラー対応の構成となったからといって、読み取り速度が
低下することは全くない。但し、質量移動は伴わないと
は言え、回転の始動時、停止時を考えると、カラーポリ
ゴンミラー35の内部を中空にする等の低質量化を心掛
けることが性能上望ましい。
【0084】また、本実施例では、プリンタカバー8が
橙色を呈しているので、スキャナ誤動作に起因する外来
光をこのプリンタカバー8で遮断することができ、読み
取り精度を向上させることができる。また、内部をその
制限色で覗くこともできるので、通常の機能に価格UP
を最低限にして外来ノイズを防止することができる。
尚、この考えは本発明の方式に止まらず、その他の構成
のカラースキャナにも応用可能であることは言うまでも
ない。
【0085】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の読み取り機能付
き印字装置は、以上のように、印字ヘッドを有し、往復
動するプリンタ本体のキャリッジに、光学反射部材と位
置確認ガイド部材とが設けられると共に、キャリッジの
移動方向の一端側に、収束光を振幅運動に変換させる振
幅手段と、この振幅手段に光を供給する発光部と、原稿
からの反射光を局部で集中的に受光する受光部とが設け
られ、上記発光部から出射された光を振幅手段にて振幅
させながら、光学反射部材を介して位置確認ガイド部材
と原稿とに照射し、位置確認ガイド部材及び原稿からの
反射光を光学反射部材を介して受光部にて受光して原稿
に記された記録情報を読み取る構成である。
【0086】これにより、キャリッジの稼動性は、従来
のキャリッジに読み取り部までもが搭載されていた構成
に比べて格段に優れたものとなる。そしてまた、発光
部、受光部、及び振幅手段は、キャリッジの移動方向の
一端側に配されているので、これは後から比較的簡単に
増設することが可能である。そして、位置確認ガイド部
材、光学反射鏡と共に、振幅手段をも予めプリンタ本体
に組み込んだ構成としても、これらの部材は比較的安価
であるので、このプリンタを情報処理装置等に供したと
しても、情報処理装置の価格は安価に抑えられ、スキャ
ナ機能を必要としないユーザに、経済的負担を強いるこ
とがない。しかも、後々にスキャナ機能が必要となった
場合は、発光部と受光部とを増設するだけで簡単に付加
できるので、非常に便利でもある。また、従来のプリン
タ本体の構造を利用して構成できるので、従来からある
プリンタを改造してスキャナ機能を簡単かつ安価に付加
することができるという効果を奏する。
【0087】本発明の請求項2記載の読み取り機能付き
印字装置は、以上のように、上記請求項1記載の読み取
り機能付き印字装置において、上記振幅手段として、ポ
リゴンミラーが用いられており、このポリゴンミラーの
各反射面に、赤・緑・青の各色に対応した色フィルタが
順番に取り付けられている構成である。
【0088】したがって、従来のキャリッジに読み取り
部が搭載されていた構成では、カラーイメージの読み取
り時の3回のキャリッジ移動に時間がかかり、読み取り
速度が遅くなるといった欠点を有していたが、ポリゴン
ミラーの回転は定速で回る限り質量移動を伴わないの
で、ポリゴンミラーの回転数を上げるだけで読み取り速
度を速められ、カラー対応の構成となったからといって
読み取り速度が低下することは全くなく、使用感を優れ
たものとすることができるという効果を上記請求項1に
て得られる効果に併せて奏する。
【0089】本発明の請求項3記載の読み取り機能付き
印字装置は、以上のように、上記請求項1記載の読み取
り機能付き印字装置において、上記光学反射部材が、光
の往復時で反射がそれぞれ異なるように設定されると共
に、上記発光部の近傍に、受光部が配されている構成で
ある。
【0090】これにより、発光部から原稿までと、原稿
から受光部までの光学部品である光学反射鏡や振幅手段
等を共用することができ、部品点数の削減と共に、構造
を簡素化して、さらなるコスト削減が可能であるという
効果を上記請求項1にて得られる効果に併せて奏する。
【0091】本発明の請求項4記載の読み取り機能付き
印字装置は、以上のように、上記請求項3記載の読み取
り機能付き印字装置において、上記発光部、受光部、及
びスキャナ機能に係わる制御を担うスキャナ用制御部
が、同一ユニット内に格納されている構成である。
【0092】これにより、プリンタ本体には、スキャナ
に関して位置確認ガイド部材と光学反射部材及び振幅手
段のみを搭載すればよく、スキャナ機能を必要としない
場合の装置の価格をより一層抑えることができる。そし
て、増設時は、このユニットを装着させるのみで増設に
対応できるので、より簡単な機能増設が可能となるとい
う効果を上記請求項3にて得られる効果に併せて奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、スキャナプリ
ンタの要部構成を示す斜視図である。
【図2】上記スキャナプリンタにおけるスキャナユニッ
トの構成を示すブロック図である。
【図3】上記スキャナプリンタにおける光学系を示し、
(a)はスキャナプリンタの光路を上から見た展開図、
(b)はスキャナプリンタの光路を正面から見た展開図
である。
【図4】上記スキャナプリンタに備えられた集光レンズ
の斜視図である。
【図5】上記スキャナプリンタに備えられた光学反射鏡
の斜視図である。
【図6】上記スキャナプリンタに備えられた位置確認ガ
イドに設けられた上限バーコードと下限バーコードを示
す説明図である。
【図7】上記位置確認ガイドと原稿の原稿面に記された
画像との関連を示すと共に、原稿読み取り時の光の走査
を示す説明図である。
【図8】上記位置確認ガイドに対する光の振れを説明す
る説明図であり、(a)は光の振幅状況が標準の位置に
ある場合、(b)は光の振幅状況が上に少しずれた位置
にある場合、(c)は光の振幅状況が下に少しずれた位
置にある場合を示している。
【図9】上記位置確認ガイドからイメージを読み取るた
めの処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施例を示すもので、(a)
は、光波長と色との関係を示す説明図であり、(b)は
光の3原色の各スペクトルを示すグラフであり、(c)
は橙色のスペクトルを示すグラフである。
【図11】光の3原色に対応した各色の色フィルタが各
反射面に取り付けられたカラーポリゴンミラーの分解図
である。
【図12】カラー対応のスキャナプリンタに備えられ
た、カラー用位置確認ガイドに設けられた、上限バーコ
ード、下限バーコード、赤色バーコード、緑色バーコー
ド、青色バーコードを示す説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ本体 2 スキャナユニット 3 原稿 3a 原稿面 4 プラテン 5 キャリッジ 6 印字ヘッド 7 キャリッジ駆動部 8 プリンタカバー 10 モータ 13 位置確認ガイド(位置確認ガイド部材) 14 光学反射鏡(光学反射部材) 15 ポリゴンミラー(振幅手段) 16 発光部 17 受光部 19 スキャナ基板 20a 上限バーコード 20b 下限バーコード 21 発光制御部 22 画像処理部 23 メモリ 26 赤色フィルタ 27 緑色フィルタ 28 青色フィルタ 33 カラー用位置確認ガイド(位置確認ガイド部
材) 35 カラーポリゴンミラー(振幅手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 27/00 H04N 1/113 H04N 1/04 104 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字ヘッドを有し、往復動するプリンタ本
    体のキャリッジに、光学反射部材と位置確認ガイド部材
    とが設けられると共に、キャリッジの移動方向の一端側
    に、収束光を振幅運動に変換させる振幅手段と、この振
    幅手段に光を供給する発光部と、原稿からの反射光を局
    部で集中的に受光する受光部とが設けられ、 上記発光部から出射された光を振幅手段にて振幅させな
    がら、光学反射部材を介して位置確認ガイド部材と原稿
    とに照射し、位置確認ガイド部材及び原稿からの反射光
    を光学反射部材を介して受光部にて受光して原稿に記さ
    れた記録情報を読み取ることを特徴とする読み取り機能
    付き印字装置。
  2. 【請求項2】上記振幅手段として、ポリゴンミラーが用
    いられており、このポリゴンミラーの各反射面に、赤・
    緑・青の各色に対応した色フィルタが順番に取り付けら
    れていることを特徴とする上記請求項1記載の読み取り
    機能付き印字装置。
  3. 【請求項3】上記光学反射部材が、光の往復時で反射が
    それぞれ異なるように設定されると共に、上記発光部の
    近傍に、受光部が配されていることを特徴とする上記請
    求項1記載の読み取り機能付き印字装置。
  4. 【請求項4】上記発光部、受光部、及びスキャナ機能に
    係わる制御を担うスキャナ用制御部が、同一ユニット内
    に格納されていることを特徴とする上記請求項3記載の
    読み取り機能付き印字装置。
JP6165345A 1994-07-18 1994-07-18 読み取り機能付き印字装置 Pending JPH0832770A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6165345A JPH0832770A (ja) 1994-07-18 1994-07-18 読み取り機能付き印字装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6165345A JPH0832770A (ja) 1994-07-18 1994-07-18 読み取り機能付き印字装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0832770A true JPH0832770A (ja) 1996-02-02

Family

ID=15810587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6165345A Pending JPH0832770A (ja) 1994-07-18 1994-07-18 読み取り機能付き印字装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0832770A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998008157A3 (en) * 1996-08-19 1998-04-02 Jouni Rudvin A S Paper drive for portable computer
JP2006276133A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光走査装置及び光走査方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998008157A3 (en) * 1996-08-19 1998-04-02 Jouni Rudvin A S Paper drive for portable computer
JP2006276133A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光走査装置及び光走査方法
JP4595618B2 (ja) * 2005-03-28 2010-12-08 パナソニック株式会社 光走査装置及び光走査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1784761B1 (en) Scanner and method for eliminating specular reflection
JP2008523502A (ja) スワイプイメージャースキャンエンジン
US20050167507A1 (en) Portable instrument for electro-optically reading indicia and for projecting a bit-mapped color image
TWM568427U (zh) 列印單元的線上數據驗證器
JPH0832770A (ja) 読み取り機能付き印字装置
US5999301A (en) Optical scanning device
US6264384B1 (en) Multi-functional apparatus having a small size and method for same
US20060268374A1 (en) Position control device, and scanner and image forming apparatus having the same
JP2008039797A (ja) 画像読取装置および複合機
JPH11184960A (ja) バーコード読取装置
KR0185046B1 (ko) 복합기의 오염 방지 장치
US20020054400A1 (en) Image reading apparatus and method
JP2005086640A (ja) 画像入出力装置
JP2000284210A (ja) 光走査装置
JP4103445B2 (ja) 手持ち式光学的情報読取装置
JP2003037712A (ja) 画像読取装置
KR100419219B1 (ko) 프린터 및 그의 스캐닝장치
JP3629069B2 (ja) レーザ描画装置
KR100338069B1 (ko) 레이저 스캐닝 유니트
JPH08181806A (ja) 画像読み取り装置
JP2001319185A (ja) 読み取り装置および読み取り装置の調整方法
JPH01105271A (ja) 電子写真式リーダ・プリンタ
US20180149337A1 (en) Light guide, illumination device, sensor unit, reading apparatus, image forming apparatus, and paper sheet distinguishing apparatus
JP2021130211A (ja) 画像形成装置および検出方法
JP3711444B2 (ja) 画像読み取り装置及びそれを用いた画像入出力システム