JPH08326672A - ロータリコンプレッサ - Google Patents

ロータリコンプレッサ

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JPH08326672A
JPH08326672A JP13450195A JP13450195A JPH08326672A JP H08326672 A JPH08326672 A JP H08326672A JP 13450195 A JP13450195 A JP 13450195A JP 13450195 A JP13450195 A JP 13450195A JP H08326672 A JPH08326672 A JP H08326672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vane
roller
tip
rotary compressor
peripheral surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP13450195A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Irie
正明 入江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP13450195A priority Critical patent/JPH08326672A/ja
Publication of JPH08326672A publication Critical patent/JPH08326672A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルスラッジの発生を低減できるロータリ
コンプレッサを提供する。 【構成】 シリンダ11内を回転するローラ13の周面
にベーン17の先端17bが接触するロータリーコンプ
レッサ1において、ベーン17の先端に回転体18を設
け、この回転体18がローラの周面に転がり接触する構
成であるから、ローラ13とベーン17との間における
摩擦熱の発生を減少できるので、高温により発生するオ
イルスラッジを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダ内を回転する
ローラの周面にベーンの先端が接触する構成のロータリ
コンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のロータリコンプレッサとして、
例えば、実公昭49ー3534号公報及び実公昭53ー
45843号公報が公知である。これらの公知のロータ
リコンプレッサは、ローラの周面に接触するベーンの先
端の一部に切り欠きを形成して冷媒(ガス)運搬量の変
更に対処したり、停止後の再駆動時に必要な起動トルク
の低減を図る構成としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、ロータリコンプ
レッサにおいては、高温になるとオイルスラッジが増加
することが一般的に知られている。特に、ローラの周面
に常時接触するベーンの先端部では、摩擦熱により最も
高温になりやすく、オイルスラッジ発生の原因となりや
すい。
【0004】特に、HFC系冷媒に対して使用される冷
凍機油としては、HFC系冷媒と相溶性のない鉱物油や
アルキルベンゼン系油等や、HFC系冷媒と相溶性のあ
るエステル系潤滑油、エーテル系潤滑油、それらの混合
油(以下エステル系潤滑油と称す)等がある。しかし、
エステル系潤滑油を使用すると、冷凍回路内に水分が存
在した場合、加水分解されて酸が発生し、発生した酸は
金属石鹸などのスラッジを形成する。このようなスラッ
ジは、冷媒や冷凍機油に不溶なため、冷凍回路中で体堆
し、キャピラリチューブを閉塞させたり、他の配管や冷
媒通路を詰まらせて冷却能力の低下を引き起こすという
問題点がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、オイルスラッジ
の発生を低減できるロータリコンプレッサを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、シリンダ内を回転するロ
ーラと、このローラの周面に先端が接触してシリンダ内
に低圧室と高圧室とを形成するベーンとを有するロータ
リーコンプレッサにおいて、前記ベーンの先端部に回転
体を設け、この回転体を前記ローラの周面に接触させる
ことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記回転体は、前記ローラの幅方向に
沿って延出された円柱体であり、前記ベーンの先端部に
は、前記円柱体を載置する円弧形状の凹部が設けられて
いることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記回転体と、前記ベーンの先端部に
形成された凹部との間には油膜を形成する空間が介在さ
れていることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、ローラの周面
にベーンの先端が接触してシリンダ内に低圧室と高圧室
とを形成し、ガス圧縮をおこなう。この圧縮動作中にお
いて、ベーンの先端はローラの周面に接触するが、ロー
ラの周面にはベーンの先端に設けられた回転体が転がり
接触するので、ローラとベーンとの間における摩擦熱の
発生を減少させることができる。従って、ベーンとロー
ラとの間で高温により発生するオイルスラッジを低減で
きる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の回転体は、ローラの軸方向に沿って延出する円
柱体であり、この円柱体がローラと転がり接触するの
で、接触抵抗が小さく、摩擦熱の発生を減少できる。ま
た、ベーンの先端には円柱体を支持する円弧形状の凹部
が設けられているので、円柱体をかかる凹部に載置する
だけで容易且つ確実に支持することができる。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、凹部と円柱体との間に空間が形
成されており、この空間に油膜を形成するので、ベーン
先端と円柱体との間の摩擦熱を低減し、更に、高温によ
り発生するオイルスラッジを低減できる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面を参照し
て説明する。
【0013】図1示すように、本実施例にかかるロータ
リコンプレッサ1は、ケーシング3内に収納されたロー
タ5と電動部7とがベース50に対して縦向きに載置さ
れている。また、本実施例のロータリコンプレッサ1
は、回路内に冷媒を循環させるいわゆる冷凍サイクルに
用いられて冷媒を圧縮するものである。
【0014】冷媒としては、本実施例では高沸点冷媒と
低沸点冷媒とからなる非共沸混合冷媒が用いられてお
り、このような非共沸混合冷媒として、例えばR134
aを52Wt%、R125を25Wt%、R32を23
Wt%で混合した3種混合冷媒が用いられる。一般に、
かかる混合冷媒を冷媒として使用した場合には、従来の
単一冷媒(例えばRー22)を用いた場合に比較して、
オイルスラッジの増加が問題となるので、特に、オイル
スラッジの低減が望まれる。これは、HFC系の混合冷
媒を使用する場合に潤滑油として、一般的にエステル系
潤滑油を使用するため、冷凍回路内に水分が存在した場
合に、エステル系潤滑油がその水により加水分解されて
酸が発生し、発生した酸が金属石鹸などのスラッジを形
成するからである。
【0015】図2は、ロータリコンプレッサ1内におい
て、ケーシング3内に配置された主要部の横断面を示す
ものであり、シリンダ11内には、電動機軸(図示せ
ず)と直結した偏心軸15にローラ13が嵌着されてい
る。
【0016】シリンダ11には、その半径方向に形成さ
れた溝にベーン17が摺動自在に設けられている。この
ベーン17の後端17aは、バネ21により常時押圧さ
れている。
【0017】ベーン17は、その先端176に回転体と
しての円柱体18と、この円柱体18を支持する凹部2
0とを備えている。このように、ベーン17の先端に円
柱体18を設けることによって、ローラ13の周面には
回転体が転がり接触するので、ローラ13との接触によ
り生じる摩擦抵抗が小さく、摩擦熱の発生が抑制され
る。
【0018】円柱体18は、ローラ13の軸方向に沿っ
て延出しローラ13と同じ幅寸法を有している。図3に
ベーン17の先端における断面を示すように、この円柱
体18の半径rは、ベーン17の厚みW以下の厚みに形
成されていることが好ましく、そのような寸法に設定す
ることによって、ベーン17の凹部20にそのまま保持
することができる。
【0019】また、凹部20の凹みを半径Rの円弧形状
とし、しかも半径Rを回転体18の半径rより小さくし
たり、あるいは円弧を形成する半径の中心をずらすこと
によって、円柱体18と凹部20との間に潤滑油を保持
する空間22を形成することが望ましい。即ち、凹部2
0と円柱体18との間の、空間22に潤滑油を介在させ
れば更に摩擦熱を低減できる。
【0020】シリンダ11内では、ベーン17の先端1
7bが回転体18を介してローラ13の周面に接触し、
高圧室19bと低圧室19aとを形成している。
【0021】低圧室19a側には、ガスの吸入口25が
形成されており、ローラ13の回転により、ここからシ
リンダ11内にガスが吸入される。一方、高圧室19b
側には、ガスの吐出口25が形成されており、ローラ1
3の回転により、ここから圧縮されたガスが吐出される
ようになっている。
【0022】次に、本実施例の作用について説明する。
【0023】図2に示すように、偏心軸15は、矢印S
の如く右回転し、ローラ13は、シリンダ内を自転しな
がら揺動し、吸入口25からガスを吸入し、吐出口27
から圧縮した高圧ガスを吐出する。
【0024】一方、ベーン17は、ローラ13の動きに
合わせて上下動しながら、高圧室19bと低圧室19a
とを仕切っており、高圧室19bは、断熱圧縮されたガ
スで高温高圧状態となる。
【0025】即ち、ローラ13の周面にベーン17の先
端が接触してシリンダ11内に低圧室19aと高圧室1
9bとを形成し、ガス圧縮をおこなう。この圧縮動作中
において、ベーンの先端は回転体たる円柱体18を介し
てローラ13の周面に接触する。この場合、ローラ13
に対して円柱体18は転がり接触するので、ローラ13
とベーン17との間における摩擦熱の発生を最小限に
し、高温により発生するオイルスラッジを低減できる。
【0026】更に、凹部20と円柱体18との間の空間
22には、潤滑油が介在されて、膜が形成されるので、
ベーン17に対する円柱体18の潤滑を促すとともに円
柱体18と凹部20とが直接接触しないので、両者間の
摩擦抵抗を小さくできる。
【0027】このように、本実施例では、べーン17の
先端に回転体18を設けるという簡易な構成で、ベーン
の先端に発生する摩擦熱を軽減し、その部分が高温とな
って発生するオイルスラッジを低減できる。
【0028】本発明は上述した実施例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0029】例えば、図5に示すように、円柱体18の
半径rは凹部の円弧径Rよりも小さくしてもよい。
【0030】また、図6に示すように、図3に示すよう
に、凹部20には油膜を形成する空間22を高圧室側に
連通させる貫通孔26を形成して、空間22内に保持す
れる油膜の油圧を高圧室側と平衡させることによって円
柱体18を支持するものであってもよい。
【0031】更に、ベーン17の先端部には円柱体を1
個配置にすることに限らず、半径rの小さい円柱体を複
数個配置するものであってもよく、また、回転体として
球形状のものを複数個、並べて配置するものであっても
よい。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ベーン
の先端に回転体を設け、この回転体がローラの周面に転
がり接触する構成であるから、ローラとベーンとの間に
おける摩擦熱の発生を減少させ、ベーン先端の高温を抑
えるので、高温により発生するオイルスラッジを低減で
きる。
【0033】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載のベーンの先端に設けられる回転体は、ローラの
軸方向に沿って延出する円柱体とし、ベーンの先端には
この円柱体を支持する円弧形状の凹みを形成する構成で
あるから、ベーンに対して回転体を容易且つ確実に支持
することができる。
【0034】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、凹部と円柱体との間に油膜を保
持する空間を形成する構成であるから、ベーン先端の凹
部と円柱体との間の摩擦熱を更に低減させ、高温により
発生するオイルスラッジの更なる低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるロータリコンプレッサの
外観を示す正面図である。
【図2】図1に示すロータリコンプレッサ内の構成を概
略的に示す横断面図である。
【図3】図2に示すベーンの先端部分を示す断面図であ
る。
【図4】図2に示すベーンの先端部分を示す斜視図であ
る。
【図5】本実施例の変形例にかかるベーンの先端部分を
示す断面図である。
【図6】本実施例の他の変形例にかかるベーンの先端部
分を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ロータリコンプレッサ 13 ローラ 17 ベーン 18 回転体 20 凹部 22 空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内を回転するローラと、このロ
    ーラの周面に先端が接触してシリンダ内に低圧室と高圧
    室とを形成するベーンとを有するロータリーコンプレッ
    サにおいて、 前記ベーンの先端部に回転体を設け、この回転体を前記
    ローラの周面に接触させることを特徴とするロータリー
    コンプレッサ。
  2. 【請求項2】 前記回転体は、前記ローラの幅方向に沿
    って延出された円柱体であり、前記ベーンの先端部に
    は、前記円柱体を載置する円弧形状の凹部が設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載のロータリコンプ
    レッサ。
  3. 【請求項3】 前記回転体と、前記ベーンの先端部に形
    成された凹部との間には油膜を形成する空間が介在され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のロータリコン
    プレッサ。
JP13450195A 1995-05-31 1995-05-31 ロータリコンプレッサ Pending JPH08326672A (ja)

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JP13450195A JPH08326672A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 ロータリコンプレッサ

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JP13450195A Pending JPH08326672A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 ロータリコンプレッサ

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000044721A (ko) * 1998-12-30 2000-07-15 전주범 에어컨의 로터리 압축기
KR100720543B1 (ko) * 2000-12-29 2007-05-22 엘지전자 주식회사 로터리 압축기의 마찰저항 저감장치
CN102797677A (zh) * 2012-04-18 2012-11-28 宁波甬微集团有限公司 滑片式压缩机
CN103206379A (zh) * 2012-01-16 2013-07-17 广东美芝制冷设备有限公司 用于旋转式压缩机的滑片及其制造方法
CN105909514A (zh) * 2016-04-14 2016-08-31 常州大学 滑板弧面转子泵
CN109882412A (zh) * 2019-03-14 2019-06-14 江西臻万汽车空调有限公司 一种一体旋转式空调压缩泵头及其压缩方法

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